JP2021189898A - 自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
Description
以下では、本発明に係る自動取引装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
例えば、顧客は、新品の紙幣(新券)の出金を希望することがある。流通券の新券への交換は、一般的に、金融機関等の窓口で行なわれており、顧客は、一度出金した紙幣(例えば流通券)を窓口で新券に交換することになる。
[自動取引装置の外観構成]
図1は、第1の実施形態に係る自動取引装置の外観構成を示す外観構成図である。
図2は、第1の実施形態の自動取引装置10の紙幣搬送機構を説明する説明図である。
複数の紙幣収納庫1−1〜1−5は、紙幣を収納する紙幣収納庫(収納金庫)であり、一般的に、スタッカ、カセット等とも呼ばれる。紙幣収納庫1−1〜1−5は、紙幣を金種別に収納してもよいし、複数の金種紙幣を混在させて収納するようにしてもよい。なお、図1では、自動取引装置10が、5台の紙幣収納庫1−1〜1−5を備える場合を例示するが、紙幣収納庫1の設置台数は限定されない。
リジェクト紙幣収納庫2は、鑑別部3により正常でないと判定された紙幣(リジェクト紙幣)を収納する。
鑑別部3は、通過する紙幣の真偽判定、正損判定、金種判定、枚数計数等を行なうものである。鑑別部3は、例えば、光学センサやカメラ等を有しており、撮像された画像に基づいて、紙幣の状態や紙幣の記番号等を判断し、事前に設定されている紙幣鑑別データベースに登録されている登録情報と照合して、通過する紙幣が正常であるか否かを判定する。なお、紙幣鑑別データベースの登録情報は逐次更新可能としてもよく、その更新方法は特に限定されない。
紙幣入出金部6は、投入された紙幣を受け付けたり、紙幣を排出したりする部分である。
一時保留部5は、紙幣入出金部6に投入された紙幣を一時的に保管する収納部である。
搬送路4は、紙幣入出金部6、複数の紙幣収納庫1−1〜1−5、リジェクト紙幣収納庫2、一時保留部5と接続しており、紙幣を搬送する搬送機構部である。搬送路4は、例えば搬送ベルトや搬送ローラ等で構成されており、正逆方向に紙幣を搬送することができる。また、搬送路4の分岐点には切り替えブレードが設けられており、切り替えブレードが搬送路4を切り替えることにより、紙幣の搬送先を切り替えることができる。また、搬送路4には、紙幣の走行状態を監視するため、複数のセンサが配置されている。
図3は、第1の実施形態に係る取引システムの構成と、自動取引装置10の内部構成を示す構成図である。
制御部21は、自動取引装置10の各種機能を司る処理部又は装置である。制御部21は、例えば、CPU、ROM、RAM、EEPROM、入出力インタフェース等を有し、制御部21が処理プログラム(例えば、各種取引に係る取引プログラム等)を実行することにより、自動取引装置10における各種機能が実現される。
通信部28は、ネットワークNTを介して、ホストサーバ20との間で取引電文を含む情報を授受する。ネットワークNTを介した通信制御(通信プロトコル)は、特に限定されず、インタネットプロトコル(IP)等を適用できる。
通帳処理部22は、通帳入出口12から挿入された通帳に付されている記録媒体(例えば、磁気ストライプ等)から通帳情報を読み取って制御部21に与えたり、取引に関する記帳情報を通帳に記帳して通帳入出口12に排出したりする。
カード処理部23は、カード入出口13から挿入されたカード(例えば、キャッシュカード、クレジットカード等)に付されている記録媒体(例えば、ICチップ、磁気ストライプ等)からカード情報を読み取って制御部21に与えたり、取引終了後にカードをカード入出口に排出したりする。
明細票処理部24は、取引情報を媒体(例えば用紙等)に印刷した明細票を明細票排出口14から排出する。明細票処理部24は、例えば、取引日、取引種別、取引金額、残高などの情報を印字する。
紙幣入出金処理部25は、入金処理のときには、紙幣入出口15から挿入された紙幣の真贋鑑別や計数処理を行ない、金種別の紙幣収納庫1に搬送する。また、出金処理のときには、出金すべき紙幣を金種別の紙幣収納庫1から繰り出して、紙幣入出口15から排出する。
硬貨入出金処理部26は、入金処理のときには、硬貨入出口16から投入された硬貨の真贋鑑別や計数処理を行ない、金種別の硬貨収納庫に搬送する。また、出金処理のときには、出金すべき硬貨を金種別の硬貨収納庫から繰り出して、硬貨入出口16から排出する。
ホストサーバ30は、ネットワークNTと接続し、入金処理、出金処理等の所定の取引処理を行なう勘定系ホストサーバである。ホストサーバ30は、ネットワークNTを通じて複数の自動取引装置10と接続しており、各自動取引装置10との間で通信を行なう。また、ホストサーバ30は、記憶装置31の管理も行なう。
次に、第1の実施形態の自動取引装置10における出金取引で新券を出金する処理動作を、図面を参照しながら説明する。
自動取引装置10では、各種取引を選択する選択ボタンを含む取引選択画面が操作表示部17に表示される(S101)。例えば、図5(A)に例示する取引選択画面500が操作表示部17に表示される。
顧客により、所望の取引(ここでは「引き出し取引」)を実施するための選択ボタンが選択され(S102)、カード挿入を促すカード挿入誘導画面が操作表示部17に表示され、カードが挿入される(S103)。
自動取引装置10では、制御部21が、カード情報に含まれている情報、選択された取引種別(ここでは、「引き出し」取引を示す情報)、暗証番号等を含む取引要求電文を作成し、当該取引要求電文をホストサーバ30に送信してホスト通信を行なう(S106)。このとき、取引手続きが進行しており、ホスト通信中であることを顧客に知らせるため、例えば図6(D)の通信中画面540が操作表示部17に表示される。
ホストサーバ30からの応答電文を受信した自動取引装置10では、制御部21が、受信した応答電文を解析して、取引許可を示す情報を含む応答電文(すなわち、「許可応答」とも呼ぶ。)であるか否かを判断する。許可応答であれば(S107/YES)、処理はS108に移行し、不許可応答であれば(S107/NO)、処理はS113に移行する。
S107で、制御部21が取引許可を示す情報を含む応答電文(許可応答)と判断すると、顧客が新券で出金することを要求できる画面(新券交換要求画面)を操作表示部17に表示する(S108)。
S109において、新券交換要求画面550上で、顧客により「交換する」ボタン551が選択されると、制御部21は、紙幣入出金処理部25に対して、出金紙幣を新券で出金する旨を指示する。そして、紙幣入出金処理部25は、新券装填紙幣収納庫から出金金額に基づく新券を繰り出す(S110)。
他方、S109において、新券交換要求画面550上で、顧客により「交換しない」ボタン552が選択されると、制御部21は、紙幣入出金処理部25に対して、出金紙幣を非新券(すなわち、流通券)で出金する旨を指示する。そして、紙幣入出金処理部25は、非新券装填紙幣収納庫から出金金額に基づく非新券を繰り出す(S111)。
紙幣入出金部6に紙幣が搬送されてくると、図6(C)の媒体受取り誘導画面560が操作表示部17に表示され、紙幣入出金部6が開口して、紙幣が出金され(S112)、カードがカード入出口13から排出され、取引情報が印字された明細票が明細票排出口14から排出される(S113)。そして、取引処理が終了する(S114)。
図4〜図6を用いて説明した第1の実施形態の動作は一例であり、これに限定されず、例えば、以下のような変形実施形態も適用できる。
以上のように、第1の実施形態によれば、自動取引装置において新券の出金が可能となる。
以下では、本発明に係る自動取引装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
第2の実施形態の自動取引装置の構成は、基本的には、第1の実施形態の構成と同じである。したがって、第2の実施形態でも、図1〜図3を用いて説明する。
図10は、第2の実施形態の自動取引装置10における新券への交換処理を示すフローチャートである。
自動取引装置10では、各種取引を選択する選択ボタンを含む取引選択画面が操作表示部17に表示され(S201)、交換選択ボタンが選択される(S202)。
カード挿入を促すカード挿入誘導画面が操作表示部17に表示され、カードが挿入される(S203)。
流通券を新券に交換するための新券交換要求画面が操作表示部17に表示され(S205)、顧客により交換金額が入力される(S206)。なお、上記ステップS205、S206は、上記ステップS204の暗証番号の入力前に行われてもよい。
次に、顧客により、交換対象となる紙幣が紙幣入出金部6に投入される(S207)。
制御部21は、新券への交換取引を示す情報、交換金額、交換金種枚数等を含む要求電文を作成して、ホストサーバ30に送信する。ホストサーバ30は、受信した要求電文に基づいて許可するか否かを判断し、許可する又は許可しない旨を含む応答電文を作成して自動取引装置10に返信する(S208)。
S209で、制御部21が許可を示す情報を含む応答電文(許可応答)と判断すると、制御部21は、紙幣入出金処理部25に対して、新券で出金する旨を指示する。そして、紙幣入出金処理部25は、新券装填紙幣収納庫から出金金額に基づく新券を繰り出す(S210)。
次に、一時保留部5に保留されていた紙幣(流通券)は、1枚ずつ搬送路4に繰り出されて鑑別部3を通過する。鑑別部3では、真偽判定、正損判定、金種判定、計数処理等を行ない、その結果に応じて、対応する紙幣収納庫1に向けて搬送される。
図11(B)の媒体受取り誘導画面650が操作表示部17に表示され、紙幣入出金部6が開口して、新券が出金され、カードがカード入出口13から排出され、取引情報が印字された明細票が明細票排出口14から排出される(S212)。そして、取引処理が終了する(S213)。
図10〜図12を用いて説明した第2の実施形態の動作は一例であり、これに限定されず、例えば、以下のような変形実施形態も適用できる。
図14のS207において、顧客により、交換対象となる紙幣が紙幣入出金部6に投入され、紙幣入出金部6に投入された全ての紙幣の金種枚数と投入合計額が求められる。
図15に例示する画面660が、操作表示部17に表示され、不足分について、現金で入金するときには「現金」選択ボタン661を選択し、口座から引き落とすときには「口座引き落とし」選択ボタン662を選択することを、顧客に案内する。
以上のように、第2の実施形態によれば、自動取引装置において、不必要な出金を行わずに、新券と交換することができる。
以下では、本発明に係る自動取引装置の第3の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
2019年、財務省は、日本銀行券等の刷新を発表し、今後、日本銀行によって刷新された新様式の紙幣等が流通される予定であり、現在流通している紙幣を、新様式の紙幣に切り替えていくことになる。以下では、刷新された新様式の紙幣を「新紙幣」と呼び、それ以前の様式の紙幣、特に現在広く流通している紙幣を「旧紙幣」と呼んで説明する。
図16は、第3の実施形態に係る自動取引装置10Aの紙幣搬送機構を説明する説明図である。
第3の実施形態の自動取引装置10Aでは、新紙幣を広く流通させて、旧紙幣を回収するため、新紙幣を充填した紙幣収納庫1と、旧紙幣を回収する紙幣収納庫1とを区別して設置する。
例えば、紙幣収納庫1−1及び紙幣収納庫1−2は、1万円券の紙幣に使用されるものとする。そのうち、紙幣収納庫1−1は、1万円券の新紙幣を装填し、紙幣収納庫1−2は、1万円券の旧紙幣の回収に使用されるものとする。
紙幣収納庫1−3及び紙幣収納庫1−4は、千円券の紙幣に使用されるものとする。そのうち、紙幣収納庫1−3は、千円券の新紙幣を装填し、紙幣収納庫1−4は、千円券の旧紙幣の回収に使用されるものとする。
紙幣収納庫1−5は、五千円券の紙幣に使用されるものとし、五千円券の新紙幣を装填する。紙幣収納庫1−5は、紙幣収納庫1−1及び1−3と同様に、出金用として利用され、新紙幣と旧紙幣とが混在しないようにするため、入金時には旧紙幣が紙幣収納庫1−5に収納されないようにする。なお、入金時に、鑑別部3により、新紙幣が取り込まれたと判定されたときには、その新紙幣が紙幣収納庫1−5に収納されるようにしてもよい。
鑑別部3は、通過する紙幣の真偽判定、正損判定、金種判定、枚数計数等を行なうものである。鑑別部3の紙幣鑑別データベースには、旧紙幣の特徴を判断するための情報に加えて、新紙幣の特徴を判断する情報とが登録されている。鑑別部3は、通過する紙幣の特徴を判断し、紙幣鑑別データベースに登録されている情報と照合して、通過する紙幣が、新紙幣であるか又は旧紙幣であるかを判定する。
制御部21は、鑑別部3による判定結果に基づいて、出金時には、新紙幣を優先的に出金するため、新紙幣が装填されている紙幣収納庫1−1、1−3及び1−5から出金させ、入金時には、旧紙幣を回収するため、旧紙幣を回収する紙幣収納庫1−2、1−4及び1−6に紙幣に収納させる。
図17は、第3の実施形態の自動取引装置10Aにおける新紙幣への交換処理を示すフローチャートである。
自動取引装置10Aでは、各種取引を選択する選択ボタンを含む取引選択画面が操作表示部17に表示され(S301)、新紙幣への「交換」選択ボタンが選択される(S302)。
カード挿入を促すカード挿入誘導画面が操作表示部17に表示され、カードが挿入される(S303)。
操作表示部17には、交換対象である旧紙幣の投入を促す画面(図示しない)が操作表示部17に表示され、この誘導に従って、顧客により、旧紙幣が紙幣入出金部6に投入される(S305)。
鑑別部3が、紙幣入出金部6に投入された全ての旧紙幣の金種枚数を計数し、その投入金額を示す投入金額確認画面が、操作表示部17に表示される(S306)。
制御部21は、新紙幣への交換取引を示す情報、交換金額、交換金種枚数等を含む要求電文を作成して、ホストサーバ30に送信する。ホストサーバ30は、受信した要求電文に基づいて許可するか否かを判断し、許可する又は許可しない旨を含む応答電文を作成して自動取引装置10Aに返信する(S307)。
S308で、制御部21が許可を示す情報を含む応答電文(許可応答)と判断すると、制御部21は、紙幣入出金処理部25に対して、新紙幣の出金する旨を指示する。そして、紙幣入出金処理部25は、新紙幣を充填している紙幣収納庫1−1、1−3から、出金金額に基づく新紙幣を繰り出す(S309)。
次に、一時保留部5に保留されていた旧紙幣は、1枚ずつ搬送路4に繰り出されて鑑別部3を通過する。鑑別部3では、新紙幣又は旧紙幣の判別、真偽判定、正損判定、金種判定、計数処理等を行ない、その結果に応じて、対応する紙幣収納庫1に向けて搬送される。
図19(B)の媒体受取り誘導画面750が操作表示部17に表示され、紙幣入出金部6が開口して、新紙幣が出金され、カードがカード入出口13から排出されされる(S311)。そして、取引処理が終了する(S312)。
上述した第3の実施形態では、旧紙幣を新紙幣に交換する場合を例示したが、「新紙幣」を、流通していない新品の紙幣である「新券」、「旧紙幣」を流通している「流通券」として、流通券を新券に交換するようにしてもよい。
以上のように、第3の実施形態によれば、以下の効果を奏する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を変えない範囲で実施することができる。実施形態の変形例は、例えば以下に示す通りである。
11…筐体、12…通帳入出口、13…カード入出口13…明細票排出口、15…紙幣入出口、16…硬貨入出口、17…操作表示部、21…制御部、22…通帳処理部、23…カード処理部、24…明細票処理部、25…紙幣入出金処理部、26…硬貨入出金処理部、27…記憶部、28…通信部、1(1−1〜1−6)…紙幣収納庫、
30…ホストサーバ、31…記憶装置、311…顧客情報。
Claims (4)
- 操作表示部と、
紙幣の投入又は紙幣を排出する紙幣入出金部と、
流通していない新券若しくは新仕様の新紙幣を金種別に充填した新券収納庫と、
流通券若しくは旧紙幣を金種別に収納する非新券収納庫と、
取引処理を制御する制御部と
を備え、
出金取引の際に、前記操作表示部に紙幣交換要求画面が表示され、前記紙幣交換要求画面上で、出金紙幣を新券若しくは新紙幣への交換が要求されると、前記制御部が、出金取引金額に基づく金種枚数の新券若しくは新紙幣を、前記新券収納庫から前記紙幣入出金部に搬送させる
ことを特徴とする自動取引装置。 - 操作表示部と、
紙幣の投入又は紙幣を排出する紙幣入出金部と、
流通していない新券若しくは新仕様の新紙幣を金種別に充填した新券収納庫と、
流通券若しくは旧紙幣を金種別に収納する非新券収納庫と、
搬送される紙幣を鑑別する鑑別部と、
取引処理を制御する制御部と
を備え、
前記操作表示部に取引選択画面が表示され、前記取引画面上で、新券若しくは新紙幣への交換が要求されると、
前記紙幣入出金部が、交換対象とする紙幣の投入を許容し、
前記鑑別部が、投入紙幣の金種枚数を計数し、
前記制御部が、投入紙幣の投入金額に応じた金種枚数の新券若しくは新紙幣を前記新券収納庫から前記紙幣入出金部に搬送させ、投入された紙幣を、前記鑑別部により鑑別された金種の前記非新券収納庫に収納させる
ことを特徴とする自動取引装置。 - 新券若しくは新紙幣への交換金額を入力する交換金額入力画面が、前記操作表示部に表示され、
前記制御部は、前記鑑別部による投入紙幣の金種枚数に基づく投入金額と、顧客により入力された前記交換金額とを比較し、前記交換金額に対して前記投入金額が不足しているとき、その不足金額と、不足金額を現金入金又は口座引き落としを選択させる画面を前記操作表示部にさせ、前記口座引き落としが選択されときに、不足金額を当該顧客口座から引き落とし、前記交換金額に基づく金種枚数の新券若しくは新紙幣を前記新券収納庫から前記紙幣入出金部に搬送する
ことを特徴とする請求項2に記載の自動取引装置。 - 制御部は、新券若しくは新紙幣への交換に係る手数料については、現金支払い又は口座引き落としを選択させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動取引装置。
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