JP2021187897A - カバーフィルム及びその製造方法 - Google Patents

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【課題】耐屈曲性を有するとともに、反りを抑制することができ、さらにベースフィルムの剥離を防止することができる、屈曲ディスプレイ用のカバーフィルム及びその製造方法を提供する。【解決手段】本発明は、屈曲ディスプレイ用のカバーフィルムであって、多官能(メタ)アクリレートを含む重合性組成物と、5官能以下のウレタン系(メタ)アクリレートと、フッ素樹脂と、を含有し、厚みが100〜190μmであり、前記フッ素樹脂が、0.5〜2.5重量部含有されている。【選択図】なし

Description

本発明は、カバーフィルム及びその製造方法に関する。
近年、スマートフォンなどのディスプレイの表面を保護する種々のカバーフィルムが提案されている。例えば、特許文献1には、フッ素樹脂を含有する活性エネルギー線硬化性組成物を硬化した防汚性硬化塗膜が開示されている。このように、フッ素樹脂を偏析させるために、活性エネルギー線硬化性組成物の塗膜と接するベースフィルムのコーティング層の表面状態として表面エネルギーの低いことが好ましいとの記載がされている。そして、特許文献1には、表面エネルギーを低くするために、コーティング層にフッ素樹脂を含有している。
特開2012−206313号公報
ところで、上述した特許文献1を含む先行技術には、フッ素樹脂を偏析させるための種々の製造方法が提案されている。このような製法で屈曲耐久性を有するカバーフィルムを製造した場合、製造方法、あるいは構成材料による影響か原因不明であるが、カバーフィルムに反りが生じるという問題が生じることを本発明者は見出した。さらに、製造工程中に、ベースフィルムの剥離が生じるという問題も見出した。本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、耐屈曲性を有するとともに、反りを抑制することができ、さらにベースフィルムの剥離を防止することができる、屈曲ディスプレイ用のカバーフィルム及びその製造方法を提供することを目的とする。
項1.屈曲ディスプレイ用のカバーフィルムであって、
多官能(メタ)アクリレートを含む重合性組成物と、
5官能以下のウレタン系(メタ)アクリレートと、
フッ素樹脂と、
を含有し、
厚みが100〜190μmであり、
前記フッ素樹脂が、0.5〜2.5重量部含有されているカバーフィルム。
項2.前記ウレタン系(メタ)アクリレートの含有量が、5〜25重量部である項1に記載のカバーフィルム。
項3.厚みが、150〜175μmである、項1または2に記載のカバーフィルム。
項4.前記フッ素樹脂は、1.5〜2.5重量部含有されている項1から3のいずれかに記載のカバーフィルム。
項5.屈曲ディスプレイ用のカバーフィルムの製造方法であって、
第1ベースフィルム上に、多官能(メタ)アクリレートを含む重合性組成物、5官能以下のウレタン系(メタ)アクリレート、及びフッ素樹脂を含有する、カバーフィルム用組成物を積層するステップと、
前記カバーフィルム用組成物上に、フッ素を含有するコーティングがなされた第2ベースフィルムに前記フッ素を含有するコーティングが前記カバーフィルム用組成物と接するように積層するステップと、
前記カバーフィルム用組成物を硬化させ、カバーフィルムを形成するステップと、
前記第1及び第2ベースフィルムを剥離するステップとを備え、
前記カバーフィルムの厚みが100〜190μmであり、
前記フッ素樹脂が、0.5〜2.5重量部含有されているカバーフィルムの製造方法。
本発明に係るカバーフィルムによれば、耐屈曲性を有するとともに、反りを抑制することができ、さらにベースフィルムの剥離を防止することができる。
屈曲試験機とその使用方法を示す概略図である。
以下、本発明に係るカバーフィルムの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本発明に係るカバーフィルムは、透明の一の層により形成されている。以下、このカバーフィルムについて、詳細に説明する。なお、明細書において、「〜」で結ばれた数値は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。また、複数の下限値と複数の上限値が別個に記載されている場合、任意の下限値と上限値を選択し、「〜」で結ぶことができるものとする。
本発明に係るカバーフィルムは、電離放射線(紫外線または電子線)により高分子化または架橋反応するラジカル重合性を有する化合物を含む電離放射線硬化型樹脂である。具体的には、多官能(メタ)アクリレートを含む重合性組成物と、5官能以下のウレタン系(メタ)アクリレートと、フッ素系樹脂と、を含有する樹脂材料とすることができる。さらに、このカバーフィルムには、必要に応じて、後述する重合開始剤や添加剤を配合することもできる。なお、「多官能」とは、例えば、構造単位中にエチレン性の不飽和結合を少なくとも2個以上含むという意味である。
<1.多官能(メタ)アクリレートを含む重合性組成物>
多官能(メタ)アクリレートを含む重合性組成物は、例えば、5官能以下の(メタ)アクリレート、及び6官能以上のウレタン(メタ)アクリレートを含有することが好ましい。また、重合性組成物中の5官能以下の(メタ)アクリレートと6官能以上のウレタン(メタ)アクリレートの重量比(重合性組成物中の5官能以下の(メタ)アクリレートの重量/6官能以上のウレタン(メタ)アクリレートの重量)は、例えば、20/80〜40/60であることが好ましい。
また、多官能(メタ)アクリレートを含む重合性組成物は、例えば、3官能以上の多官能ポリエステルアクリレートを含んでいてもよく、3官能以上の多官能ポリエステルアクリレートとしては、ポリオールと多価カルボン酸と(メタ)アクリル酸とをエステル化して得られるポリエステルアクリレートが挙げられる。
<2.5官能以下のウレタン系(メタ)アクリレート>
5官能以下のウレタン系(メタ)アクリレートは、上述した多官能(メタ)アクリレートを含む重合性組成物と5官能以下のウレタン系(メタ)アクリレート100重量部に対し、例えば、5〜25重量部含有されていることが好ましく、7〜20重量部含有されていることがより好ましく、10〜15重量部含有されていることがさらに好ましい。ウレタン系(メタ)アクリレートの含有量が大きいと、鉛筆硬度が低くなるからであり、少ないと、屈曲性能が低下したり、大きい反りが生じるおそれがある。
5官能以下のウレタン系(メタ)アクリレートの重量平均分子量は、例えば、1000〜10000が好ましく、2000〜5000がさらに好ましい。また、分子量の測定方法としては、GPC法を用いることができる。
<3.フッ素樹脂>
フッ素樹脂は、上述した多官能(メタ)アクリレートを含む重合性組成物と5官能以下のウレタン系(メタ)アクリレート100重量部に対し、0.5〜2.5重量部含有されていることが好ましく、0.7〜2.3重量部含有されていることがさらに好ましい。フッ素樹脂の含有が多すぎると、後述するベースフィルムから剥離しやすくなり、製造工程中に剥離が生じるおそれがある。
<4.光重合開始剤>
重合開始剤としては、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン等のベンジルメチルケタール類、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン等のα−ヒドロキシケトン類、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1等のα−アミノケトン類、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド等のビスアシルフォスフィンオキサイド類、2,2'−ビス(o−クロロフェニル)−4,4',5,5'−テトラフェニル−1,1'−ビイミダゾール、ビス(2,4,5−トリフェニル)イミダゾール等のビスイミダゾール類、N−フェニルグリシン等のN−アリールグリシン類、4,4'−ジアジドカルコン等の有機アジド類、3,3',4,4'−テトラ(tert−ブチルペルオキシカルボキシル)ベンゾフェノン等の有機過酸化物類をはじめ、J.Photochem.Sci.Technol.,2,283(1987).に記載される化合物を挙げることができる。
具体的には、鉄アレーン錯体、トリハロゲノメチル置換S−トリアジン、スルフォニウム塩、ジアゾニウム塩、フォスフォニウム塩、セレノニウム塩、アルソニウム塩、ヨードニウム塩等が挙げられる。また、ヨードニウム塩としては、Macromolecules,10,1307(1977).に記載の化合物、例えば、ジフェニルヨードニウム、ジトリルヨードニウム、フェニル(p−アニシル)ヨードニウム、ビス(m−ニトロフェニル)ヨードニウム、ビス(p−tert−ブチルフェニル)ヨードニウム、ビス(p −クロロフェニル)ヨードニウムなどのヨードニウムのクロリド、ブロミド、あるいはホウフッ化塩、ヘキサフルオロフォスフェート塩、ヘキサフルオロアルセネート塩、芳香族スルホン酸塩等や、ジフェニルフェナシルスルホニウム(n−ブチル)トリフェニルボレート等のスルホニウム有機ホウ素錯体類を挙げることができる。
<5.添加剤>
必要に応じて次のような添加剤を配合することができる。例えば、レベリング、表面スリップ性、シリコーン系、フッ素系の添加剤(例えば、レベリング剤)を挙げることができる。このような添加剤を配合することにより、カバーフィルムの表面の耐擦傷性を向上することができる。また、これらの添加剤の配合量は、基材層100重量部に対し、例えば、0.01〜0.5重量部とすることができる。
<6.カバーフィルムの厚み>
カバーフィルムの厚みは、100μm以上190μm以下であることが好ましく、120μm以上175μm以下であることがさらに好ましく、145μm以上160μm以下であることが特に好ましい。厚みが小さいと、鉛筆硬度が低くなり、さらに反りが生じるおそれがある。一方、厚みが大きいと、屈曲性能が低下するからである。
<7.カバーフィルムの製造方法>
本発明に係るカバーフィルムの製造方法は、特には限定されないが、例えば、次のように製造することができる。まず、ロールトゥロールで第1ベースフィルムを搬送し、その上に、上述した材料により調製されたカバーフィルム用組成物を塗布する。この第1ベースフィルムは、例えば、ポリエチレンテレフタレート;ポリアミド;ポリカーボネート;アクリル系樹脂;ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂;ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂;ポリ塩化ビニリデン等により形成することができる。
カバーフィルム用組成物の塗布方法としては、例えば、グラビアコーター、コンマコーター、バーコーター等の公知の方法を採用することができる。
続いて、このカバーフィルム用組成物上に、第2ベースフィルムを積層する。この第2ベースフィルムは、基材フィルム上に、フッ素系添加剤を含有するコーティング層を有するフィルムである。この基材フィルムは、第1ベースフィルムと同じ材料で形成することができる。また、第2ベースフィルムは、コーティング層がカバーフィルム用組成物に接するように積層する。
これに続いて、電離放射線を照射し、カバーフィルム用組成物を架橋し、硬化させる。電離放射線源としては、紫外線を使用することが好ましく、高圧水銀灯、低圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク、キセノンアーク等の光源を利用することができる。
最後に、第1ベースフィルム及び第2ベースフィルムを剥離すれば、本発明に係るカバーフィルムが完成する。このカバーフィルムは、製造工程において、フッ素を含有するコーティング層が積層されたため、カバーフィルムの表面(第2ベースフィルムのコーティング層と接する面)にフッ素樹脂が偏析している。
<8.特徴>
本実施形態に係るカバーフィルムによれば、耐屈曲性を有するとともに、反りを抑制することができ、さらに製造工程において第2ベースフィルムの剥離を防止することができる。
次に、本発明の実施例について説明する。但し、本発明は、以下の実施例に限定されない。
<1.実施例及び比較例の作製>
以下では、実施例1〜7及び比較例1〜6に係るカバーフィルムの作製について説明する。
実施例1〜7及び比較例1〜6に係るカバーフィルムは、多官能アクリレートを含む重合性組成物(A)として、脂環構造を有する2官能(メタ)アクリレートと、9官能のウレタン(メタ)アクリレートを重量比が33.3/66.7となるように調整した混合物と、3官能ウレタン系(メタ)アクリレート(B)と、光重合開始剤である成分(C)と、フッ素樹脂(D)とによって調製し、カバーフィルム用組成物を得た。フッ素樹脂(D)は、信越化学工業株式会社製KY−1211を用いた。含有量は、表1に示すとおりである。
続いて、ロールトゥロールで搬送される、厚みが100μmのPETフィルムにより形成された第1ベースフィルム(東洋紡株式会社製A4260)上に、コンマコーターによって、上述したカバーフィルム用組成物を塗布した。続いて、このカバーフィルム用組成物上に、第2ベースフィルムを積層した。第2ベースフィルムは、第1ベースフィルムと同じPETフィルムと、その一方の面に、フッ素系添加剤を含有する厚みが2μmのコーティング層を有するフィルムである。
その後、第2ベースフィルムの上方から紫外線を照射した。具体的には、UV照射装置(アイグラフィックス株式会社製)を用いて1500mJ/cm2の積算光量で硬化させ、その後、第1および第2ベースフィルムを剥離して、ロールに巻き取った。続いて、このロールをシート状にカット後、100℃のオーブンに30分間配置し、23℃の常温にて取り出すことにより実施例及び比較例に係るカバーフィルムを得た。
Figure 2021187897
単位は重量部。但し、多官能アクリレートを含む重合性組成物と5官能以下のウレタン系アクリレートとを合わせて100重量部として示している。
<2.評価試験1:密着性>
ベースフィルムへの密着性を目視により確認した。上述した製造工程において、ロールで巻き取るまでに第2ベースフィルムが剥離したか、あるいは、ロールで巻き取った後に、過密着により各ベースフィルムを剥離することができなかった場合にNGとし、それ以外はOKとした。
<3.評価試験2:接触角>
JIS R3257に準拠し、静滴法により、滴定量=3μLの水をカバーフィルムの第2ベースフィルムが積層された面上に滴下し、接触角を測定した。
<4.評価試験3:反り>
カバーフィルムを150mm×70mmの大きさに形成し、フラットなガラス板の上に、第2ベースフィルムが積層された面を下にして、配置した。そして、四つ角のガラス板からの浮き高さを金尺で測定して平均値を算出した。なお、静電気の影響をなくすため、事前にカバーフィルム及びガラス板を除電した。
<5.評価試験4:屈曲試験>
カバーフィルムの片面(第1ベースフィルムが積層されていた面)に厚みが25μmの粘着層を介して厚みが100μmのPETフィルムを貼り付けカバーフィルム積層体を準備した。次に、カバーフィルム積層体をレーザーカット装置(GCC社製SpiritGX レーザー出力:15W、速度:200mm/sec)を用いて2.0×9.0cmの大きさに切り出した。次に、図1に示す無負荷U字試験機を用い、カバーフィルム積層体をカバーフィルムの第2ベースフィルムが積層されていた面を屈曲させたときに外側に配置されるようにし、試験速度0.85秒/回、屈曲径R3.0〜6.0mm、屈曲回数10万回で、繰り返し屈曲させた。より詳細に説明すると、この試験機は、旋回可能な2つの可動板を有し、可動板の回転軸が平行になるように、回転軸同士を近接して配置している。そして、図1(a)に示す水平状態の可動板上に、カバーフィルム積層体を配置した状態で、図1(b)に示すように、両可動板を90度旋回することで、カバーフィルム積層体をU字状に屈曲させた。そして、試験後に、カバーフィルムのクラック発生の有無を確認し、耐屈曲性を評価した。なお、表2の結果は、屈曲試験で5回中4回カバーフィルムにクラックが発生しなかった屈曲径Rである。
<6.評価試験5:ペンドロップ試験>
前述の屈曲試験で準備したカバーフィルム積層体をボールペン(UNI SXN−150−05.ペン先0.5mmφ)に針金を巻き付けて、13gの重さに調整した。次に、上記カバーフィルム積層体のPETフィルム面をガラス板上に接するように配置し、所定の高さから、カバーフィルム積層体に向けてボールペンを落下させた。そして、カバーフィルムにクラックが発生しなかった高さを、試験結果とした。なお、表2の結果は、ペンドロップ試験で6回中5回カバーフィルムにクラックが発生しなかった高さである。
<7.評価試験6:鉛筆硬度試験>
カバーフィルムをJIS−K5600−5−4(1999)で規定する表面鉛筆硬度試験を行った。
結果は、以下の通りである。
Figure 2021187897
比較例1はウレタン系(メタ)アクリレートが含有されていないため、ペンドロップ試験の結果が悪かった。比較例2〜4は、フッ素樹脂の含有量が多いため、第2ベースフィルムが剥離し、反りも大きい傾向であった。比較例5は厚みが大きすぎるため、耐屈曲性が悪かった。そして、比較例6は、厚みが小さいため、反りが大きく、鉛筆硬度が低かった。
これに対して、実施例1〜7は、比較例1〜6のような不具合が生じておらず、耐屈曲性、反りの抑制、及びベースフィルムの剥離防止が可能であることが分かった。

Claims (5)

  1. 屈曲ディスプレイ用のカバーフィルムであって、
    多官能(メタ)アクリレートを含む重合性組成物と、
    5官能以下のウレタン系(メタ)アクリレートと、
    フッ素樹脂と、
    を含有し、
    厚みが100〜190μmであり、
    前記フッ素樹脂が、0.5〜2.5重量部含有されている、カバーフィルム。
  2. 前記ウレタン系(メタ)アクリレートの含有量が、5〜25重量部である、請求項1に記載のカバーフィルム。
  3. 厚みが、150〜175μmである、請求項1または2に記載のカバーフィルム。
  4. 前記フッ素樹脂は、1.5〜2.5重量部含有されている、請求項1から3のいずれかに記載のカバーフィルム。
  5. 屈曲ディスプレイ用のカバーフィルムの製造方法であって、
    第1ベースフィルム上に、多官能(メタ)アクリレートを含む重合性組成物、5官能以下のウレタン系(メタ)アクリレート、及びフッ素樹脂を含有する、カバーフィルム用組成物を積層するステップと、
    前記カバーフィルム用組成物上に、フッ素を含有するコーティングがなされた第2ベースフィルムに前記フッ素を含有するコーティングが前記カバーフィルム用組成物と接するように積層するステップと、
    前記カバーフィルム用組成物を硬化させ、カバーフィルムを形成するステップと、
    前記第1及び第2ベースフィルムを剥離するステップとを備え、
    前記カバーフィルムの厚みが100〜190μmであり、
    前記フッ素樹脂が、0.5〜2.5重量部含有されている、カバーフィルムの製造方法。
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