JP2021179193A - 真空ポンプ、及び、ステータ部品 - Google Patents

真空ポンプ、及び、ステータ部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2021179193A
JP2021179193A JP2020084474A JP2020084474A JP2021179193A JP 2021179193 A JP2021179193 A JP 2021179193A JP 2020084474 A JP2020084474 A JP 2020084474A JP 2020084474 A JP2020084474 A JP 2020084474A JP 2021179193 A JP2021179193 A JP 2021179193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
exhaust
stator
gas
pump mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020084474A
Other languages
English (en)
Inventor
克典 高橋
Katsunori Takahashi
慎一 吉野
Shinichi Yoshino
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Edwards Japan Ltd
Original Assignee
Edwards Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Edwards Japan Ltd filed Critical Edwards Japan Ltd
Priority to JP2020084474A priority Critical patent/JP2021179193A/ja
Priority to PCT/JP2021/017737 priority patent/WO2021230209A1/ja
Publication of JP2021179193A publication Critical patent/JP2021179193A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

【課題】ネジ溝ポンプ機構部から下流側流路における堆積物の発生を防止可能な真空ポンプを提供する。【解決手段】ロータ翼20とステータ翼19とを有するターボ分子ポンプ機構部17と、ターボ分子ポンプ機構部17の排気側に、ロータ28の外周面に一体に形成されたロータ円筒部23を有し、ロータ円筒部23に対向するネジステータ24にらせん状ネジ溝部41を有するネジ溝ポンプ機構部18を備え、ロータシャフト21を駆動することで、吸気口27から吸入したプロセスガスを排気口25を通じ外部へ排気し、ネジ溝ポンプ機構部18において、プロセスガスが固体化することを防止する為に、ネジステータ24に設けられた導入口から所定温度以上の不活性ガスを導入した。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばターボ分子ポンプ等の真空ポンプやそのステータ部品に関する。
一般に、真空ポンプの一種としてターボ分子ポンプが知られている。このターボ分子ポンプにおいては、ポンプ本体内のモータへの通電によりロータ翼を回転させ、ポンプ本体に吸い込んだガス(プロセスガス)の気体分子を弾き飛ばすことによりガスを排気するようになっている。
特開2008−248754号公報 特開2014−037809号公報
ところで、上述のターボ分子ポンプのような真空ポンプにおいては、移送されるガス内の物質が副反応生成物として堆積する場合がある。例えば、半導体製造装置のエッチングプロセスに使用されるガスが、ポンプ本体に吸い込んだガス(プロセス)を圧縮し、徐々に圧力を上げる過程で、真空ポンプ内に堆積物が発生することがある。そして、このような堆積物の発生を防止するための策として、加熱されたガスをポンプ内に供給することが提案されている(特許文献1、2など)。しかし、ターボ分子ポンプ等の真空ポンプにおいては、要求される特性に応じた改良が種々に施されており、公知の手法を画一的に適用するのみでは、堆積物の発生防止の効果が十分でないことも考えられる。
本発明の目的とするところは、ネジ溝ポンプ機構部から下流側流路における堆積物の発生を防止可能な真空ポンプ、及び、ステータ部品を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために本発明は、吸気口と排気口を有するケーシングと、
前記ケーシング内に配置され、シャフトを有するロータと、
前記シャフトを回転駆動する駆動部と、
前記ロータの外周面に固定または一体に形成された複数のロータ翼と、
前記シャフトの軸方向において前記ロータ翼と交互に配置されたステータ翼と、
前記ロータ翼と前記ステータ翼とを有するターボ分子ポンプ機構部と、
前記ターボ分子ポンプ機構部の排気側に、前記ロータの外周面に固定または一体に形成された円筒部を有し、対向するステータ部品と前記円筒部との外周面のいずれか一方にらせん状ネジ溝部を有するネジ溝ポンプ機構部と、を備え、
前記シャフトを駆動することで、前記吸気口から吸入した被排気ガスを前記排気口を通じ外部へ排気する真空ポンプであって、
前記ネジ溝ポンプ機構部において、前記被排気ガスが固体化することを防止する為に、前記ステータ部品に設けられた導入口から所定温度以上の不活性ガスを導入したこと を特徴とする真空ポンプにある。
(2)また、上記目的を達成するために他の本発明は、前記不活性ガスが、前記被排気ガスの排気に対応付けて導入されるものであることを特徴とする(1)に記載の真空ポンプにある。
(3)また、上記目的を達成するために他の本発明は、前記導入口は、前記被排気ガスの排気時に中間流となる領域に位置していることを特徴とする(1)又は(2)に記載の真空ポンプにある。
(4)また、上記目的を達成するために他の本発明は、前記導入口は、複数あり、ポンプ軸方向において、同一高さ位置にあることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の真空ポンプにある。
(5)また、上記目的を達成するために他の本発明は、前記導入口は、前記ネジ溝ポンプ機構部の流路内に設けられていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の真空ポンプにある。
(6)また、上記目的を達成するために他の本発明は、前記所定温度は、前記被排気ガスが固体から気体に遷移する昇華温度以上であり、かつ前記ロータに用いられる材料の温度特性から設定されたものであることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の真空ポンプにある。
(7)また、上記目的を達成するために他の本発明は、吸気口と排気口を有するケーシングと、
前記ケーシング内に配置され、シャフトを有するロータと、
前記シャフトを回転駆動する駆動部と、
前記シャフトを回転可能に支持する軸受と、
前記ロータの外周面に固定または一体に形成された複数のロータ翼と、
前記シャフトの軸方向において前記ロータ翼と交互に配置されたステータ翼と、
前記ロータ翼と前記ステータ翼とを有するターボ分子ポンプ機構部と、
前記ターボ分子ポンプ機構部の排気側に、前記ロータの外周面に固定または一体に形成された円筒部を有し、対向するステータ部品と前記円筒部との外周面のいずれか一方にらせん状ネジ溝部を有するネジ溝ポンプ機構部と、を備え、
前記シャフトを駆動することで、前記吸気口から吸入した被排気ガスを前記排気口を通じ外部へ排気する真空ポンプに用いられる前記ステータ部品であって、
前記ネジ溝ポンプ機構部において、前記被排気ガスが固体化することを防止する為に、所定温度以上の不活性ガスを導入する導入口を有することを特徴とするステータ部品にある。
上記発明によれば、ネジ溝ポンプ機構部から下流側流路における堆積物の発生を防止が可能な真空ポンプ、及び、ステータ部品を提供することができる。
本発明の最良の実施形態に係るターボ分子ポンプの縦断図にブロックや記号により関連機器を付加して示す説明図である。 (a)はネジステータの平面図、(b)は(a)中のVI−VI線に沿ったネジステータの縦断図、(c)は(b)中のVII−VII線に沿ってネジ溝部とネジ突条部を拡大して示す断面図である。 ターボ分子ポンプを用いた排気システムの動作タイミングを示すタイミングチャートである。 ネジステータの変形例を概略的に示す斜視図である。
以下、本発明の最良の実施形態に係る真空ポンプについて、図面に基づき説明する。図1は、本実施形態に係る真空ポンプとしてのターボ分子ポンプ10を縦断して概略的に示している。このターボ分子ポンプ10は、例えば、半導体製造装置、電子顕微鏡、質量分析装置などといった対象機器(排気対象機器)61の真空チャンバに接続されるようになっている。ここで、図1では、本実施形態のターボ分子ポンプ10を中心として、ターボ分子ポンプ10に関連する排気対象機器61やTMP制御部56(後述する)等をブロックにより概略的に示している。
ターボ分子ポンプ10は、円筒状のポンプ本体11と、箱状の電装ケース(図示略)とを備えている。これらのうちのポンプ本体11は、図1中の上側が排気対象機器61の側に吸気口27を向けて繋がる吸気部12となっており、下側が補助ポンプ等に繋がる排気部13となっている。そして、ターボ分子ポンプ10は、図1に示すような鉛直方向の垂直姿勢のほか、倒立姿勢や水平姿勢、傾斜姿勢でも用いることが可能となっている。
電装ケース(図示略)には、ポンプ本体11に電力供給を行うための電源回路部や、ポンプ本体11を制御するための制御回路部が収容されているが、ここでは、これらについての詳しい説明は省略する。なお、図1には、制御回路部を備えたTMP制御部56が示されているが、TMP制御部56の主な機能については後述する。
ポンプ本体11は、略円筒状の筐体となるケーシングとしての本体ケーシング14を備えている。本体ケーシング14は、図1中の上部に位置する吸気側ケーシング14aと、図1中の下側に位置する排気側ケーシング14bとを軸方向に直列に繋げて構成されている。ここで、吸気側ケーシング14aを例えばケーシングなどと称し、排気側ケーシング14bを例えばベースなどと称することも可能である。
吸気側ケーシング14aは、本体ケーシング14の吸気側の部位を構成しており、排気側ケーシング14bは、本体ケーシング14の排気側の部位を構成している。吸気側ケーシング14aと排気側ケーシング14bは、径方向(図1中の左右方向)に重ねられている。さらに、吸気側ケーシング14aは、軸方向一端部(図1中の下端部)における内周面を、排気側ケーシング14bの上端部29における外周面に対向させている。そして、吸気側ケーシング14aと排気側ケーシング14bは、溝部に収容されたOリング36を挟んで、複数のケーシング用ボルト14c(六角穴付きボルト)により、互いに気密的に結合されている。ここで、図1では、複数のケーシング用ボルト14cのうちの一部のみを示している。
このように構成された本体ケーシング14内には、排気機構部15と回転駆動部(駆動部、以下では「モータ」と称する)16とが設けられている。これらのうち、排気機構部15は、ポンプ機構部としてのターボ分子ポンプ機構部17と、ネジ溝排気機構部としてのネジ溝ポンプ機構部18とにより構成された複合型のものとなっている。
ターボ分子ポンプ機構部17とネジ溝ポンプ機構部18は、ポンプ本体11の軸方向に連続するよう配置されており、図1においては、図1中の上側にターボ分子ポンプ機構部17が配置され、図1中の下側にネジ溝ポンプ機構部18が配置されている。以下に、ターボ分子ポンプ機構部17やネジ溝ポンプ機構部18の基本構造について概略的に説明する。
図1中の上側に配置されたターボ分子ポンプ機構部17は、多数のタービンブレードにより被排気ガス(プロセスガスやクリーニングガスなど)の移送を行うものであり、所定の傾斜や曲面を有し放射状に形成された固定翼(以下では「ステータ翼」と称する)19と回転翼(以下では「ロータ翼」と称する)20とを備えている。ターボ分子ポンプ機構部17において、ステータ翼19とロータ翼20は、後述するシャフトとしてのロータシャフト(「ロータ軸」などともいう)21の軸方向に、複数段(図1の例では5段)に亘って交互に並ぶよう配置されている。
ステータ翼19は、本体ケーシング14に一体的に設けられており、上下のステータ翼19の間に、ロータ翼20が入り込んでいる。ロータ翼20は、筒状のロータ28の外周面に一体化されており、ロータ28はロータシャフト21に、ロータシャフト21の外側を覆うよう同心的に固定されている。ここで、ロータ翼20は、ロータ28と別体に形成されロータ28に固定されたものであってもよい。
ロータシャフト21に対するロータ28の固定は、ロータシャフト21の軸方向における一端部側(図1中の上端部側)において、複数のロータ固定ボルト22(2つのみ図示)を用いて行われている。
ロータシャフト21は、ステータとしての中空状のステータコラム26に、磁気軸受(後述する)を介して支持されている。ステータコラム26は、前述した排気側ケーシング14bに、同軸的にボルト止めされ、モータ16やロータシャフト21等の支持を担っている。ここで、ステータコラム26は、排気側ケーシング14bと一体に形成される場合もある。
ロータシャフト21は、段付きの円柱状に加工されており、ターボ分子ポンプ機構部17から下側のネジ溝ポンプ機構部18に達している。さらに、ロータシャフト21における軸方向(ポンプ軸方向)の中央部には、モータ16が配置されている。このモータ16については後述する。
ネジ溝ポンプ機構部18は、円筒部としてのロータ円筒部23と、ステータ部品としてのネジステータ24を備えている。このネジステータ24の材質としては、主にアルミニウム合金が採用されている。ネジステータ24は、加熱された不活性ガスの導入(噴出)に用いられるステータ部品となっているが、ネジステータ24の構造や、不活性ガスの導入機能については後述する。
ネジ溝ポンプ機構部18の後段には排気パイプに接続する為の排気口25が配置されており、排気口25の内部とネジ溝ポンプ機構部18が空間的に繋がっている。
前述のモータ16は、ロータシャフト21の外周に固定された回転子(符号省略)と、回転子を取り囲むように配置された固定子(符号省略)とを有している。モータ16を作動させるための電力の供給は、前述の電装ケース(図示略)に収容された電源回路部や制御回路部により行われる。
ここで、ターボ分子ポンプ10のポンプ本体11においては、主だった部品の材質としてアルミニウム合金やステンレス鋼が採用されている。例えば、排気側ケーシング14b、ステータ翼19、ロータ28などの材質はアルミニウム合金である。さらに、吸気側ケーシング14a、ロータシャフト21やロータ固定ボルト22などの材質はステンレス鋼である。また、図1では、ポンプ本体11における部品の断面を示すハッチングの記載は、図面が煩雑になるのを避けるため省略している。
ロータシャフト21の支持には、磁気浮上による非接触式の軸受である磁気軸受が用いられている。磁気軸受としては、モータ16の上下に配置された2組のラジアル磁気軸受(径方向磁気軸受)30と、ロータシャフト21の下部に配置された1組のアキシャル磁気軸受(軸方向磁気軸受)31とが用いられている。
これらのうち各ラジアル磁気軸受30は、ロータシャフト21に形成されたラジアル電磁石ターゲット30A、これに対向する複数(例えば2つ)のラジアル電磁石30B、およびラジアル方向変位センサ30Cなどにより構成されている。ラジアル方向変位センサ30Cはロータシャフト21の径方向変位を検出する。そして、ラジアル方向変位センサ30Cの出力に基づいて、ラジアル電磁石30Bの励磁電流が制御され、ロータシャフト21が、径方向の所定位置で軸心周りに回転できるよう浮上支持される。
アキシャル磁気軸受31は、ロータシャフト21の下端側の部位に取り付けられた円盤形状のアーマチュアディスク31Aと、アーマチュアディスク31Aを挟んで上下に対向するアキシャル電磁石31Bと、ロータシャフト21の下端面から少し離れた位置に設置したアキシャル方向変位センサ31Cなどにより構成されている。アキシャル方向変位センサ31Cはロータシャフト21の軸方向変位を検出する。そして、アキシャル方向変位センサ31Cの出力に基づいて、上下のアキシャル電磁石31Bの励磁電流が制御され、ロータシャフト21が、軸方向の所定位置で軸心周りに回転できるよう浮上支持される。
そして、これらのラジアル磁気軸受30やアキシャル磁気軸受31を用いることにより、ロータシャフト21(及びロータ翼20)が高速回転を行うにあたって摩耗がなく、寿命が長く、且つ、潤滑油を不要とした環境が実現されている。また、本実施形態においては、ラジアル方向変位センサ30Cやアキシャル方向変位センサ31Cを用いることにより、ロータシャフト21について、軸方向(Z方向)周りの回転の方向(θz)のみ自由とし、その他の5軸方向であるX、Y、Z、θx、θyの方向についての位置制御が行われている。
さらに、ロータシャフト21の上部及び下部の周囲には、所定間隔をおいて半径方向の保護ベアリング(「保護軸受」、「タッチダウン(T/D)軸受」、「バックアップ軸受」などともいう)32、33が配置されている。これらの保護ベアリング32、33により、例えば万が一電気系統のトラブルや大気突入等のトラブルが生じた場合であっても、ロータシャフト21の位置や姿勢を大きく変化させず、ロータ翼20やその周辺部が損傷しないようになっている。
ここで、ターボ分子ポンプ10においては、軸受部分(ラジアル磁気軸受30やアキシャル磁気軸受31)などの周囲の隙間にパージガス(保護ガス)が供給されるようになっている。このパージガスは、軸受部分や、前述のロータ翼20等の保護のために使用され、プロセスガスに因る腐食の防止や、ロータ翼20の冷却等を行うものである。このパージガスの供給のため、図示は省略するが、排気側ケーシング14bの所定の部位にパージガス導入管を取り付けている。
このような構造のターボ分子ポンプ10の運転時には、前述のモータ16が駆動され、ロータ翼20が回転する。ロータ翼20の回転に伴い、図1中の上側に示す吸気部12からプロセスガスが吸引され、ステータ翼19とロータ翼20とに気体分子を衝突させながら、ネジ溝ポンプ機構部18の側へガスの移送が行われる。さらに、ネジ溝ポンプ機構部18においてガスが圧縮され、圧縮されたガスが排気部13から排気口25へ進入し、排気口25を介してポンプ本体11から排出される。
なお、ロータシャフト21や、ロータシャフト21と一体的に回転するロータ翼20、ロータ円筒部23、及び、モータ16の回転子(符号省略)等を、例えば「ロータ部」、或は「回転部」等と総称することが可能である。
次に、前述したネジステータ24について、より詳細に説明する。ネジステータ24は、円筒状に加工されており、図示しないボルトを介して排気側ケーシング(ベース)14bに固定されている。さらに、ネジステータ24は、外周部(外周面)を吸気側ケーシング14aの内周面に沿わせており、内周部を、所定の隙間を介して、ロータ円筒部23の外周面に対向させている。
図2(a)〜(c)には、ネジステータ24を拡大して示している。図2(a)、(b)に示すように、ネジステータ24の内周部には、複数条(ここでは6条)のらせん状ネジ溝部(以下では「ネジ溝部」と称する)41と、ネジ溝部41を区画するネジ突条部42が所定のリード角αで形成されている。
これらのネジ溝部41やネジ突条部42は、図2(b)に示すように、プロセスガスに係る吸気側を図の上方としてネジステータ24の断面を正面視した場合に、左から右へ低く傾斜した形態を呈するよう形成されている。ここで、図2(b)に矢印Dで示すのは、ガス排気方向である。また、図2(b)では、断面を示すハッチングの記載は省略している。
図2(c)は、図2(b)のVII−VII線に沿った断面を拡大して示している。ネジ溝部41は、谷幅Eで等幅に形成されており、矩形状に凹んだ流路断面を有している。また、ネジ突条部42は、山幅Fで等幅に形成されており、矩形状に突出した断面形状を有している。さらに、ネジ溝部41の、ガス排気方向Dに垂直な流路断面の面積は、ネジ溝部41の谷幅Eとネジ突条部42の高さ(谷深さ)Gとの積で表すことができる。
ネジ溝部41における内径は、図1及び図2(b)に示すように、プロセスガスに係る吸気側から排気側へ徐々に小さく(狭く)なるように変化している。つまり、ネジ溝部41の底面は、ネジステータ24の軸方向(ポンプ軸方向)における一旦側から他端側(プロセスガスに係る吸気側から排気側)へ徐々に径寸法が小さくなるよう、テーパ状に成形されている。なお、本実施形態の説明では、谷幅Eと山幅Fを吸気側から排気側まで一定とし、ネジ溝部41の内径を徐々に小さくして、ガス排気方向Dに垂直な流路断面の面積が小さくなるようにしているが、これに限定されず、ネジ溝41の内径を変化させず、谷幅Eを変化させて、流路断面の面積を小さくしてもよい。
さらに、ネジステータ24には、加熱ガス供給路45が形成されている。この加熱ガス供給路45は、ネジステータ24における所定の部位に、所定温度(例えば約130℃程度)に加熱された不活性ガス(例えばN2ガス、以下略)を供給することによって、本体ケーシング14の内部に堆積物が溜まるのを防止するものとなっている。
つまり、本体ケーシング14の内部に堆積物が溜まるのを防止するためのポイントとして、本体ケーシング14の内部の温度を上げることや、本体ケーシング14の内部を流れるパージガス等の流量を増やす(プロセスガスの分圧を下げる)ことを挙げることができる。そして、加熱ガス供給路45は、本体ケーシング14の内部の温度を上げ、且つ、プロセスガスの分圧を下げて、堆積物が溜まるのを可能な限り防止するものとなっている。
具体的には、加熱ガス供給路45は、断面が真円状の穴により構成し、図1に破線で示すように、ネジステータ24の外周面と内周面との間で、径方向に延びるよう形成することが可能である。さらに、加熱ガス供給路45の一端(ネジステータ24の外周側の端部)を、吸気側ケーシング14aの貫通孔46を介して、本体ケーシング14の外部と空間的に繋げるようにする。
また、加熱ガス供給路45は、吸気側ケーシング14aの貫通孔46に設けられたポート部(図示略)を介して、前述の不活性ガスが内部に導かれるようにする。ここで、ポート部は、配管継手(図示略)を備えたものとすることが可能である。
また、不活性ガスは、例えば、不活性ガスタンク等のガス供給部57から供給され、後述するバルブ装置51や、図示を省略するガス加熱用ヒータなどを通って、加熱ガス供給路45に導かれるものとすることが可能である。ここで、ガス加熱用ヒータをバルブ装置51よりもターボ分子ポンプ10に近い側に配置することで、バルブ装置が高温ガスに曝されることがなくなり、バルブ装置51の選定を、不活性ガスの所定温度(約130℃)を考慮して行う必要がなくなる。
さらに、加熱ガス供給路45の他端(ネジステータ24の内周側の端部)は、図2(b)に示すように、ネジステータ24におけるネジ溝部41の底面に開口した導入口48とする。そして、加熱ガス供給路45内の不活性ガスが、導入口48を介してネジ溝部41内に導入され、ネジ溝部41に沿って流れるようにする。
言い方を変えれば、ネジ溝ポンプ機構部18におけるプロセスガスの流路に空間的に繋がるようネジ溝部41が開口しており、このネジ溝部41の底部に導入口48が開口している。このため、導入口48については、ネジ溝ポンプ機構部18の流路内に設けられているということができる。
また、上述の不活性ガスをターボ分子ポンプ10に供給する配管中には、バルブ装置51を設置する。このバルブ装置51は、不活性ガス供給路の開放や閉止、及び、不活性ガスの流量の調整などが可能なものとする。そして、本体ケーシング14中に堆積物が溜まるのは、プロセスガスが流れる状況(プロセス中)であるから、プロセス中にのみ不活性ガスの供給を行い、その他の場合は不活性ガスの供給を止めるようにする。
プロセス中に適切に不活性ガスの供給を行うため、排気対象機器61のセンサや制御部(いずれも図示略)などからの信号を、例えばTMP制御部56へ送信し、TMP制御部56からの信号を受けて、バルブ装置51が開閉制御されるようにする。
図3は、不活性ガスの供給についての考え方を概念的に表したフローチャートである。図中には、上から順に、「Process」、「Valve」、「N2」、「TMP」、「Maintenance」、及び、「Vacuum」のチャートを示している。これらのうち「Process」のチャートは、ターボ分子ポンプ10がプロセスガスを排気している状態を「ON」で示しており、排気していない状態を「OFF」で示している。
また、次段の「Valve」は、前述のバルブ装置51が開いている状態を「Open」で示しており、閉じている状態を「Close」で示している。さらに、「N2」は、不活性ガスであるN2ガスが加熱ガス供給路45に供給されている状態を「ON」で示しており、供給されていない状態を「OFF」で示している。また、「TMP」は、ターボ分子ポンプ10が作動している状態を「ON」で示しており、作動していない状態を「OFF」で示している。
さらに、「Maintenance」は、ターボ分子ポンプ10による排気対象機器61の容器(真空チャンバ)内をリセットする(不純物がない状態にする)ために、クリーニングガスなどを流して洗浄すること(保守すること)を示している。
また、「Vacuum」は、排気対象機器61の真空チャンバ内の圧力を示している。そして、「Vacuum」のうちの「ATM」は、Atmosphere(大気)の略であり、真空チャンバ内の圧力が大気圧と同程度になっている状態を意味している。さらに、「Final」は、排気対象機器61においてプロセスを行うための、真空チャンバ内圧力の目標圧力を意味している。
続いて、図3中の横軸には、「Chamber vent」、「Pump down」、「Purge on」、「Process start」、「Process off」、及び、「Purge off」の各動作が開始されるタイミングが、吹き出しによって示されている。各動作の吹き出しは、吹き出しの出元を指す先鋭部分(吹き出しの「しっぽ」などともいう)により、それぞれの動作の開始タイミングを示している。
上述の各動作のうちの「Chamber vent」は、真空チャンバを大気に対して解放して、真空チャンバ内を大気圧に戻すことを意味している。さらに、この「Chamber vent」は、「チャンバ圧力解放」や「大気解放」などと称することも可能である。
続いて、「Pump down」は、ターボ分子ポンプ10の運転開始(排気開始)により、真空チャンバ内の圧力を下げることを意味している。そして、この「Pump down」は、一般に「真空排気」と称されるものである。
さらに、「Purge on」は、前述の加熱ガス供給路45を介した本発明の不活性ガスの導入(供給)を開始することを意味している。また、「Process start」は、排気対象機器61の真空チャンバにおいて所定のプロセスが開始されることを意味している。さらに、「Process off」はプロセスの終了を意味しており、「Purge off」は不活性ガスの供給を停止することを意味している。
図3の例では、「Chamber vent」が開始されると、真空チャンバ内の圧力(符号K1で示す)が、「Final」の側から「ATM」の側に向かって直線的に上昇している。さらに、真空チャンバ内の圧力は、「Pump down」のタイミングまで「ATM」で一定の状態を示すが、その間に、クリーニングガスなどを用いる前述の「Maintenance」が、所定期間(ONの期間)に亘り行われる。ここで、図3のタイミングチャートでは、「Process」、「Valve」、「N2」、「TMP」、及び、「Maintenance」に関して、「ON」や「Open」となっている期間は、ON期間によって示されている。
続いて、「TMP」が「ON」されると、その後に「Pump down」から右側に示すように、真空チャンバ内の圧力が「Final」に向かって低下する。図3では、真空チャンバ内の圧力が、下方に突(凸)な円弧を描くように低下している。
真空チャンバ内の圧力が、「Final」の近辺に到達した後、前述のバルブ装置51が開放(解放)され、「Valve」が「Open」となっている。そして、不活性ガスのネジステータ24への供給が開始されることを示す、「N2」が「ON」となっている。図3では、「N2」の「ON」に伴い、「Vacuum」で示す真空チャンバ内の圧力(符号K1で示す)が、「Purge on」のタイミングに示すように「Final」から少し上昇している。
続いて、図3の最上段に示すように、排気対象機器61におけるプロセスが開始されると(「Process」が「ON」になると)、真空チャンバ内の圧力(符号K1で示す)が、「Process start」のタイミングに示すように、更に上昇する。そして、排気対象機器61におけるプロセスが終了すると(「Process」が「OFF」になると)、真空チャンバ内の圧力(符号K1で示す)が、「Process off」のタイミングに示すように低下する。
そして、その後に「Valve」が「Close」となり、不活性ガスの供給が停止されて「Purge off」があると、真空チャンバ内の圧力(符号K1で示す)が、徐々に低下する。
ここで、堆積物が発生し得るのはプロセス中であることから、不活性ガスは、プロセスガスの排気に対応付けて導入されるものとなっている。具体的には、バルブ装置51が「Open」となっている期間を、「TMP」が「ON」となっている期間(高真空状態の期間)中で、且つ、「Process」が「ON」となる前から、「Process」が「OFF」となった後までの期間としている。
排気対象機器61内やポンプ10へ至る配管およびポンプ10内のプロセスガスの排気を考慮して、バルブ装置51が「Open」となっている期間を、「Process」が「ON」となる第1所定時間前(例えば、数秒から数十秒程度前)から、「Process」が「OFF」となってから第2所定時間後(例えば、数秒から数十秒程度後)までとしている。そして、この第1所定時間と第2所定時間は同じであってもよく、或いは、異なっていてもよい。
図3に示す「N2」が「ON」となっている期間において、ターボ分子ポンプ10は、不活性ガスに係る、加熱ガス供給路45に供給される際の圧力(導入圧)と、ポンプ内の圧力(ロータ円筒部23の外周部の圧力など)との圧力差によって、不活性ガスの流れを生じさせる。
不活性ガスの流量は、プロセスガスの流量との比率を考慮して決めることができる。そして、不活性ガスの流量としては、例えば、1分間に数百cc程度とすることが考えられる。また、ネジステータ24が設けられた位置や、導入口48が設けられている位置においては、多くの状況(ターボ分子ポンプ10の定常運転時(高速回転時)など)では、ネジステータ24の内周部におけるガスの状態は、中間流の状態にあると考えられる。さらに、本実施形態においては、導入口48が、プロセスガスの排気時に中間流となる領域に位置しているものであるということもできる。また、導入口48が、ネジ溝ポンプ機構部18の中でも、吸気口27の側への圧力影響を避け得る位置にあるということもできる。
このように中間流の位置に不活性ガスを導入することにより、プロセス圧力に影響を与えるリスクは低くなる。つまり、分子流となっている位置(例えば、ターボ分子ポンプ機構部)の部品に導入口48を設けて不活性ガスを導入した場合には、低圧な部位に不活性ガスを導入することとなり、排気対象機器61の側へガスが逆流することや、高まった圧力が伝播しやすくなることが考えられる。しかし、中間流の位置に不活性ガスを導入することにより、ガスの逆流や、圧力の伝播を防止でき、圧力状態への影響を最小限に抑えることが可能となる。
なお、導入口48が設けられている位置におけるガスの状態が、プロセスガスの排気時に、常に中間流となっているとは限らない。例えば、プロセスガスを流していない状況や、プロセスガスが少ない状況などにおいては、導入口48が設けられている位置におけるガスの状態が、分子流となっている場合もあり得る。
また、導入口48は、1つ(単数)に限らず複数設けることも可能である。この場合、加熱ガス供給路45を複数設け、各加熱ガス供給路45に対して1つの導入口48を設けることが考えられる。さらに、複数の導入口48の配置としては、軸方向(ポンプ軸方向)に関して同一位置(図1の例でいえば、同一高さの位置(同一高さ位置))に在るようにすること(ポンプ軸周りの同一円周上に在るようにすること)が考えられる。
また、例えば、2つの導入口48を周方向に180度間隔で配置することや、4つの導入口48を周方向に90度間隔で配置すること、或いは、複数の導入口48を周方向に不均一な間隔で配置することなども考えられる。
また、不活性ガスの所定温度を約130℃としているのは、プロセスガスの昇華温度と、ターボ分子ポンプ10を構成する各種の部品の温度特性に係る設計基準を考慮したものである。
つまり、ターボ分子ポンプ10を構成する各種の部品のうち、ロータシャフト21や、ロータシャフト21と一体なロータ翼20、ロータ円筒部23などの素材はアルミニウム合金である。そして、不活性ガスの温度としては、プロセスガスが固体から気体に遷移する昇華温度以上であり、かつ、ロータ28に用いられる材料(ここではアルミニウム合金)の高速回転時のクリープポイントに係る設計基準を参照し、更に安全率を加味した値として、約130℃を採用している。
なお、不活性ガスの温度を正確に130℃に設定したとしても、加熱ガス供給路45内を流動する際や、導入口48から噴射された際には温度変化が生じているものと考えられる。また、ターボ分子ポンプ10に導入する前の不活性ガスの温度管理だけでなく、後述するネジステータ24の温度管理やバルブ装置51の流量制御も適切に行うことで、より良好に、不活性ガスの過度な温度上昇や低下を防止することができる。
また、不活性ガスの温度(所定温度)は約130℃に限定されず、プロセスガスの特性や部品の強度等を考慮して、例えば120℃や150℃などとすることも可能である。また、ネジ溝部41でのプロセスガスの状態が、蒸気圧曲線(昇華曲線)での気相域になることを目的としている為、圧力によっては上記温度よりも低い温度を設定することも可能である。
以上説明したようなターボ分子ポンプ10によれば、ネジステータ24に加熱ガス供給路45を形成していることから、ネジステータ24の位置に不活性ガスを供給することができる。そして、プロセスガスの分圧低下により、ネジ溝ポンプ機構部18(ここでは特にネジステータ24)から、プロセスガスに係る下流側の流路における堆積物の発生を防止することが可能である。さらに、排気ガス(プロセスガス)の状態を蒸気圧曲線(昇華曲線)の気相域に移動させて堆積物の発生を防止するに際して、プロセスガスの加熱を良好に行うことが可能となる。
なお、下流側の流路としては、ネジ溝ポンプ機構部の出口から排気口25までの流路の全体もしくはその一部を意味する。
さらに、ネジステータ24にネジ溝部41を形成した場合、ネジ溝部41内の底部52や隅部53などに堆積物が溜まりやすいと考えられる。しかし、本実施形態では、ネジ溝部41内の底面に加熱ガス供給路45を開口させていることから、ネジ溝部41の底部52から隅部53にかけて効率よく不活性ガスを供給でき、このことによっても、堆積物の発生を良好に防止することが可能である。
また、加熱された不活性ガスを導入することで、ネジステータ24を加熱することもできる。したがって、ネジステータ24、特にネジ溝部41を加熱する際に、後述する、ネジステータ24を加熱するヒータの出力を小さくでき、堆積物の発生を良好に防止することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能なものである。
ネジ溝部41は、ステータ部品であるネジステータ24に限らず、ロータ28(ロータ部品)に設けてもよい。この場合は、ロータ円筒部23の外周面にネジ溝部41を設けることが可能である。
さらに、上述の実施形態では、加熱済みの不活性ガスをターボ分子ポンプ10の内部に供給しているが、これに限定されるものではなく、本体ケーシング14内で加熱される部品の熱を利用して不活性ガスの温度を高めるようにしてもよい。例えば、ターボ分子ポンプ10のネジステータを加熱する為のヒータ(図示略)により、不活性ガスの供給路(加熱ガス供給路45)の周囲の部位の温度が、目標となる不活性ガスの所定温度(約130℃)に加熱するようにしてもよい。
この構成により、本体ケーシング14の外側で不活性ガスを加熱するヒータ等の加熱手段を設ける必要がなく、ターボ分子ポンプ10における不活性ガスの供給構成を簡素化することができる。
更に、図4に概略的に示すように、ネジステータ24aの内部及び外周部のうちの少なくともいずれか一方に、らせん状の加熱ガス供給流路45aを設けてもよい(内部については図示を省略する)。この構造により、不活性ガスの供給路の流路の長さ(流路長)が全体として長くなり、その分、ネジステータ24aによる加熱時間を増やすことができる。そして、長大化された加熱ガス供給流路45aを利用して、ネジステータ24aでの不活性ガスの温度を、目標値に近づけることができる。
また、不活性ガスの供給経路は、吸気側ケーシング14aからネジステータ24に繋がるものに限定されず、例えば、排気側ケーシング(ベース)14bからネジステータ24の内部を経て、ネジステータ24の内周部に到達するものであってもよい。
また、本発明は、ターボ分子ポンプに限らず、他のタイプの真空ポンプにも適用が可能である。
10 ターボ分子ポンプ(真空ポンプ)
14 本体ケーシング(ケーシング)
14a 吸気側ケーシング
14b 排気側ケーシング
16 モータ(駆動部)
18 ネジ溝ポンプ機構部
19 ステータ翼
20 ロータ翼
21 ロータシャフト(シャフト)
23 ロータ円筒部(円筒部)
24 ネジステータ(ステータ部品)
25 排気口
26 ロータ
27 吸気口
30 ラジアル磁気軸受
31 アキシャル磁気軸受
41 ネジ溝部(らせん状ネジ溝部)
45 加熱ガス供給路
48 導入口
51 バルブ装置

Claims (7)

  1. 吸気口と排気口を有するケーシングと、
    前記ケーシング内に配置され、シャフトを有するロータと、
    前記シャフトを回転駆動する駆動部と、
    前記ロータの外周面に固定または一体に形成された複数のロータ翼と、
    前記シャフトの軸方向において前記ロータ翼と交互に配置されたステータ翼と、
    前記ロータ翼と前記ステータ翼とを有するターボ分子ポンプ機構部と、
    前記ターボ分子ポンプ機構部の排気側に、前記ロータの外周面に固定または一体に形成された円筒部を有し、対向するステータ部品と前記円筒部との外周面のいずれか一方にらせん状ネジ溝部を有するネジ溝ポンプ機構部と、を備え、
    前記シャフトを駆動することで、前記吸気口から吸入した被排気ガスを前記排気口を通じ外部へ排気する真空ポンプであって、
    前記ネジ溝ポンプ機構部において、前記被排気ガスが固体化することを防止する為に、前記ステータ部品に設けられた導入口から所定温度以上の不活性ガスを導入したこと
    を特徴とする真空ポンプ。
  2. 前記不活性ガスが、前記被排気ガスの排気に対応付けて導入されるものであることを特徴とする請求項1に記載の真空ポンプ。
  3. 前記導入口は、前記被排気ガスの排気時に中間流となる領域に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空ポンプ。
  4. 前記導入口は、複数あり、ポンプ軸方向において、同一高さ位置にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の真空ポンプ。
  5. 前記導入口は、前記ネジ溝ポンプ機構部の流路内に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の真空ポンプ。
  6. 前記所定温度は、前記被排気ガスが固体から気体に遷移する昇華温度以上であり、かつ前記ロータに用いられる材料の温度特性から設定されたものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の真空ポンプ。
  7. 吸気口と排気口を有するケーシングと、
    前記ケーシング内に配置され、シャフトを有するロータと、
    前記シャフトを回転駆動する駆動部と、
    前記シャフトを回転可能に支持する軸受と、
    前記ロータの外周面に固定または一体に形成された複数のロータ翼と、
    前記シャフトの軸方向において前記ロータ翼と交互に配置されたステータ翼と、
    前記ロータ翼と前記ステータ翼とを有するターボ分子ポンプ機構部と、
    前記ターボ分子ポンプ機構部の排気側に、前記ロータの外周面に固定または一体に形成された円筒部を有し、対向するステータ部品と前記円筒部との外周面のいずれか一方にらせん状ネジ溝部を有するネジ溝ポンプ機構部と、を備え、
    前記シャフトを駆動することで、前記吸気口から吸入した被排気ガスを前記排気口を通じ外部へ排気する真空ポンプに用いられる前記ステータ部品であって、
    前記ネジ溝ポンプ機構部において、前記被排気ガスが固体化することを防止する為に、所定温度以上の不活性ガスを導入する導入口を有することを特徴とするステータ部品。
JP2020084474A 2020-05-13 2020-05-13 真空ポンプ、及び、ステータ部品 Pending JP2021179193A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020084474A JP2021179193A (ja) 2020-05-13 2020-05-13 真空ポンプ、及び、ステータ部品
PCT/JP2021/017737 WO2021230209A1 (ja) 2020-05-13 2021-05-10 真空ポンプ、及び、ステータ部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020084474A JP2021179193A (ja) 2020-05-13 2020-05-13 真空ポンプ、及び、ステータ部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021179193A true JP2021179193A (ja) 2021-11-18

Family

ID=78511420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020084474A Pending JP2021179193A (ja) 2020-05-13 2020-05-13 真空ポンプ、及び、ステータ部品

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2021179193A (ja)
WO (1) WO2021230209A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04127891U (ja) * 1991-05-14 1992-11-20 セイコー精機株式会社 真空ポンプ
JP4850559B2 (ja) * 2006-03-31 2012-01-11 株式会社大阪真空機器製作所 分子ポンプ
JP5190214B2 (ja) * 2007-03-29 2013-04-24 東京エレクトロン株式会社 ターボ分子ポンプ、基板処理装置、及びターボ分子ポンプの堆積物付着抑制方法
GB2553766A (en) * 2016-09-07 2018-03-21 Edwards Ltd Turbomolecular pump lubricant supply systems
JP7224168B2 (ja) * 2017-12-27 2023-02-17 エドワーズ株式会社 真空ポンプおよびこれに用いられる固定部品、排気ポート、制御手段

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021230209A1 (ja) 2021-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8066495B2 (en) Turbo vacuum pump and semiconductor manufacturing apparatus having the same
CN111836968B (zh) 真空泵
WO2021172144A1 (ja) 真空ポンプ、及び、真空ポンプ構成部品
JP6077804B2 (ja) 固定側部材及び真空ポンプ
JP5066065B2 (ja) ターボ真空ポンプおよび該ターボ真空ポンプを備えた半導体製造装置
WO2021049454A1 (ja) 真空ポンプ、及び、真空ポンプシステム
WO2021182198A1 (ja) 真空ポンプ
WO2021230209A1 (ja) 真空ポンプ、及び、ステータ部品
JP6390478B2 (ja) 真空ポンプ
JP3038432B2 (ja) 真空ポンプ及び真空装置
WO2020195943A1 (ja) 真空ポンプ、及び、真空ポンプ構成部品
JP7150565B2 (ja) 真空ポンプ、及び、真空ポンプ構成部品
JP2008286179A (ja) ターボ型真空ポンプ、及び該ターボ型真空ポンプを備えた半導体製造装置
CN115917147A (zh) 真空排气***的清洗装置
JP2000161284A (ja) ターボ真空ポンプ
JP2003254284A (ja) ポンプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231207

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240606