JP2021172890A - プリーツ型布マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】布マスクにも拘わらず、プリーツ型不織布マスクと同程度に、マスク本体のプリーツの保形性が高くて、水洗後の再使用時でも型崩れしにくく、かつマスク本体が顔面の形状に合わせて立体的に変形するプリーツ型マスクの機能も損ねないプリーツ型布マスクを提供する。【解決手段】マスク本体12として、表側織布14の裏面全体に、表側織布14の接着芯となる裏側織布15を貼り合わせたものを採用したため、布マスクにも拘わらずプリーツ11の保形性が高く、水洗い後の再使用時にも型崩れがしにくい。しかも、一見しただけではプリーツ型不織布マスクと見分けがつかないとともに、マスク10の使用時でも、顔面の形状に合わせてマスク本体12を立体的に変形できる。【選択図】図1

Description

本発明は、プリーツ付きで織布製のマスク本体に、左右一対の掛け紐が配設されたプリーツ型布マスクに関する。
2020年は、世界的な新型コロナウイルス感染症「COVID-19」のパンダミックが発生し、感染防止具としてのマスク、殊に、顎の下まで被覆が可能で、かつ安価でウイルスの捕獲性も高いプリーツ型の不織布マスクが不足している。
そのため、最近では価格や機能面でプリーツ型不織布マスクに比べて劣るものの、例えば、特許文献1などのような“プリーツ型布マスク”に注目が集まっている。
このプリーツ型布マスクは、綿織物のガーゼ(織布)を複数枚重ね合わせたマスク本体と、マスク本体の幅方向の両端部に連結された左右一対の掛け紐とを有し、マスク本体にこの幅方向に延びたプリーツ(襞)を複数本形成したものである。
マスク装着時には、両耳に各掛け紐を引っ掛け、各プリーツを上下に展開して、立体的に顔面の鼻根から顎の下までの範囲をマスク本体により覆う。
実用新案登録第3191982号公報
しかしながら、特許文献1のプリーツ型布マスクは、柔らかい複数枚のガーゼを重ね合わせただけのマスク本体に内,外折りを繰り返すことで、複数本のプリーツを形成していた。
そのため、各プリーツの保形性は低く、一般的な不織布製のプリーツ型不織布マスクに比べて、プリーツのシャープさに欠けたものとなっていた。特に、使用済みのマスクを洗って再使用する際には、プリーツを含むマスク本体のヘタリが増大していた。
その結果、この特許文献1のものは、近年主流となっているプリーツ型のマスクではあるものの、一見しただけで機能性が劣りかつ見栄えのしないガーゼマスクと判るものであった。
また、特許文献1のマスクは、このようにプリーツの保形性が低いため、装着時にマスク本体が型崩れしていた。その結果、プリーツ型マスクの最大の利点である、装着時にマスク本体が顔面の形状に合わせて立体的に変形できなかった。
そこで、発明者は鋭意研究の結果、マスク本体として、表側織布の裏面に、表側織布の接着芯となる裏側織布を貼り合わせたものを採用すれば、上述した課題は全て解消されることを知見し、本発明を完成させた。
なお、従来のプリーツ型不織布マスクの中にも、マスク本体を複層式としたものが存在する。しかしながら、このタイプの従来品は、マスク本体が不織布であることから、あらためて保形性を高める必要がなく、単に各不織布を重ね合わせたのち、これらの外周部のみを熱融着して(マスクの大半部分は各々離間状態で)積層体としている。すなわち、この従来品は、本発明のように表側織布の全面に、接着芯となる裏側織布を貼り合わせたものではない。

本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであって、世界的な新コロナウイルスのパンデミックによるプリーツ型不織布マスクの不足を改善すべく、布マスクにも拘わらず、プリーツ型不織布マスクと同程度に、マスク本体のプリーツの保形性が高く、また水洗以後に繰り返し再使用しても型崩れがしにくく、かつ装着時に、マスク本体が立体的に顔面の形状に合わせて変形するというプリーツ型マスク特有の機能も損ねないプリーツ型布マスクを提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、幅方向に延びる複数のプリーツが形成され、かつ織布製のマスク本体と、該マスク本体の幅方向の両端部に連結された左右一対の掛け紐とを備えたプリーツ型布マスクにおいて、前記マスク本体は、表側織布の裏面全体に、該表側織布の接着芯となる裏側織布を貼り合わせたものであることを特徴とするプリーツ型布マスクである。
ここでいう“プリーツ型布マスク”とは、横長な複数のプリーツが形成されて、水洗い等により再使用が可能な織布製のマスク本体を有したものである。
マスク本体のサイズは限定されない。大人(成人男性)用サイズ、女性用サイズ、子供用サイズなど任意である。
表側織布とは、マスク本体の表側に配される織布である。
表側織布(裏当て織布も同様)の素材としては、例えば、コットン、麻、羊毛、パルプなどの各種の天然セルロース繊維を採用することができる。その他、人絹、ポリノジック、キュプラ(登録商標)などの各種の再生セルロース繊維でもよい。表側織布と裏側織布とは同一素材でも、異なる素材でもよい。
裏側織布とは、マスク本体の裏側に配されて、少なくとも表面(表側織布との貼り合わせ面)に接着成分が存在する織布である。
接着成分の種類は限定されない。例えば、加熱溶融することで接着剤となる、エチレン酢酸ビニル(EVA)のような各種の熱可塑性プラスチックを採用することができる。具体的には、例えば裏当て織布の繊維を芯鞘構造のものとし、この芯材として熱可塑性プラスチックを採用してもよい。
当然ながら、接着成分によって貼り合わされた表側織布と裏側織布とは、マスク本体としての通気性を備えていなければならない。
掛け紐の素材は任意である。例えば、ゴム紐などを採用することができる。
掛け紐には、装着者の顔サイズに合わせて紐の長さ(紐の環状部分の長さ)を調整するための各種の長さ調整部材を取り付けてもよい。
請求項2に記載の発明は、前記マスク本体の裏側には裏当て織布が、互いの外周部のみを接合した状態で取り付けられ、該裏当て織布には、前記幅方向に延びて、口および鼻の前方で呼気を一旦溜める呼気ポケット部が折り畳み自在に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のプリーツ型布マスクである。
裏当て織布とは、マスク本体の裏側(顔面と接触する側面)に配される織布製の裏布である。
裏当て織布の素材は限定されない。例えば、肌に優しいオーガニックコットンなどが挙げられる。
裏当て織布は、1枚の織布のみから構成しても、複数枚の織布を重ね合わせたものでもよい。
呼気ポケット部の構造は任意である。例えば、裏当て織布を所定の袋状に折り畳んで呼気ポケット部を形成してもよい。また、この呼気ポケット部を、裏当て織布とは別体で折り畳み可能に形成し、その後、裏当て織布の内側に取り付けてもよい。
請求項3に記載の発明は、前記各プリーツは、前記マスク本体の幅方向に延びる外屈曲部および内屈曲部をそれぞれ有し、このうち、前記各内屈曲部のみには、それぞれ全長にわたり縫着による補強加工が施されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリーツ型布マスクである。
各プリーツにおいて、縫着により補強されるのは、内,外屈曲部のうち、内屈曲部のみである。その理由は、仮に外屈曲部を縫着すれば、マスク装着時、各プリーツの外側の先端部に、縫着によって幅方向に延びる細長い突条部がそれぞれ現出するため、これらが各プリーツの上下への展開に支障をきたすおそれがある一方、プリーツ型マスクとしてのデザイン性も低下する。
縫着としては、例えば、ミシン縫い(機械縫い)、手縫いの何れでもよい。
各プリーツの内屈曲部における縫着数は、1つでも2つ以上でもよい。
請求項1に記載の発明によれば、マスク装着時には、両耳に各掛け紐を引っ掛け、各プリーツを上下に展開して、立体的に顔面の鼻根から顎の下までの範囲をマスク本体により覆う。
このとき、プリーツ付きのマスク本体として、表側織布の裏面全体に、表側織布の接着芯となる裏側織布を貼り合わせたものを採用したため、布マスクにも拘わらず、プリーツ型不織布マスクと同程度にプリーツの保形性が高い。また、使用済みのマスクを水洗いして再使用する際にも、型崩れがしにくい。これにより、マスクを一見しただけでは、プリーツ型不織布マスクとほとんど見分けがつかない。
さらには、このようにマスク本体のプリーツの保形性が高いため、マスクの使用回数に関係なく、装着時、顔面の形状に合わせてマスク本体を立体的に変形することができる。その結果、マスク装着時に装着者の口にマスク本体が密着して生じる息苦しさを解消し、かつマスク本体の外周部と顔面とのあいだに、外気が侵入する隙間が現出しにくい。
請求項2に記載の発明によれば、裏側織布の裏側に、互いの外周部のみを接合した状態で裏当て織布を取り付けたため、マスクの装着時、各プリーツの展開と同時に、裏当て織布の折り畳まれていた呼気ポケット部の口が開く。これにより、立体変形したマスク本体の内側空間に呼気ポケット部が現出し、装着者の口および鼻(外鼻孔)を覆う。
その結果、例えば、装着者の呼気や咳などに含まれる飛沫やエアロゾルは、袋状の呼気ポケット部に一旦溜められるため、飛沫等による感染などのリスクを抑えることができる。
請求項3に記載の発明によれば、各プリーツの内屈曲部のみが、それぞれ全長にわたり縫着されている。そのため、マスク装着時、特にマスク再使用時において、展開状態の各プリーツの型崩れをさらに抑制することができる。
本発明の実施例1に係るプリーツ型布マスクの要部拡大図を含む装着状態の斜視図である。 本発明の実施例1に係るプリーツ型布マスクの一部破断図を含む正面図である。 本発明の実施例1に係るプリーツ型布マスクの一部破断図を含む背面図である。 本発明の実施例1に係るプリーツ型布マスクの装着状態の一部拡大図を含む拡大縦断面図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施例1に係るプリーツ型布マスクの製造方法を示すフローシートである。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して具体的に説明する。
図1において、10は本発明の実施例1に係るプリーツ型布マスクで、このプリーツ型布マスク10は、幅方向に延びる4本のプリーツ11が形成され、かつ織布製のマスク本体12と、マスク本体12の幅方向の両端部に連結された左右一対の掛け紐13とを備えたものである。
以下、これらの構成部品を具体的に説明する。
図1および図2に示すように、マスク本体12は、表側織布14の裏面全体に、表側織布14の接着芯となる裏側織布15を貼り合わせたものである。このうち、表側織布14には、綿に比べて通気性が高い天然の抗菌シートである麻織布が採用されている。一方、裏側織布15には綿織布が採用されている。
裏側織布15の表面(表側織布14側の面)には、ホットメルト(エチレン酢酸ビニル)16が薄く塗布されている(図1の要部拡大図を参照)。
マスク本体12の4つのプリーツ11は、マスク本体12の幅方向に延びる外屈曲部11aおよび内屈曲部11bをそれぞれ有している。このうち、各内屈曲部11bのみに、全長にわたってミシン糸Y1での縫着による補強加工がそれぞれ施されている(図1の部分破断図を参照)。
また、マスク本体12の上辺部には、その長さ方向の略全域に、マスク装着時、マスク本体12の上端部を鼻根一帯に密着させて隙間が生じないようにするノーズワイヤ17が埋め込まれている。
マスク本体12の裏側には、肌に優しいオーガニックコットン製の裏当て織布18が、互いの外周部のみを縫着した状態で取り付けられている(図3を参照)。裏当て織布18は薄地のもので、その裏面には綿織布製の裏地19が、幅方向に所定ピッチでミシン縫いされている。
また、裏当て織布18には、幅方向に延びて、口および鼻の前方で呼気を一旦溜めるための呼気ポケット部20が、裏当て織布18を所定形状に折り畳むことで形成されている(図1および図3を参照)。
左右一対の掛け紐13は、それぞれゴム紐からなる。各掛け紐13は、マスク本体12の幅方向の上,下角部に、対応する端部がそれぞれ縫着されている。
各掛け紐13には、この紐の長さ(紐の環状部分の長さ)を調整できるように、軟質合成樹脂からなる短尺な紐長さ調整環21が、二つ折りされた掛け紐13の先部にそれぞれスライド可能に外嵌されている。マスク装着時、マスク本体12の外周部が顔面に密着するように、各紐長さ調整環21を対応する掛け紐13の長さ方向へスライドさせる。
次に、図1〜図4および図5のフローシートA〜Cを参照して、本実施例1のプリーツ型布マスク10の製造方法を説明する。
プリーツ型布マスク10は、予めマスク本体12と、裏当て織布18とをそれぞれ形成しておき、その後、左右一対の掛け紐13をマスク本体12の幅方向の両端部に配した状態で、これらのマスク本体12と裏当て織布18とを、互いの外周部同士で縫い合わせることで製造される。
まず、フローシート(A)を参照して、マスク本体12の形成工程を説明する。
(A1)各々同一サイズで、かつ縦長な矩形状の表側織布14と裏側織布15とを、この裏側織布15の表面(表側織布14側の面)全体に塗布されたホットメルト16を介して熱圧着し(図1の要部拡大断面図を参照)、マスク本体12を形成する(図2を参照)。このとき、マスク本体12の上辺部には、その長さ方向の略全域に、後述する2本のミシン糸Y4により挟持された状態でノーズワイヤ17が埋め込まれる。
(A2)その後、マスク本体12の長さ方向(縦方向)の中間部一帯のうち、各プリーツ11の内屈曲部11bに該当する位置を、それぞれマスク本体12の幅方向(横方向)へミシン糸Y1により機械縫い(ミシン縫い)する(図1,図2および図4を参照)。これにより、各プリーツ11の内屈曲部11bが補強される。
(A3)次いで、マスク本体12の前記中間部一帯において、内,外折りを所定間隔で繰り返してアイロン掛けを施す。これにより、マスク本体12の前記中間部一帯に、マスク本体12の幅方向に延びる外屈曲部11aと内屈曲部11bとを有した4本のプリーツ11がそれぞれ形成される(図1の要部拡大断面図および図2を参照)。
次に、フローシート(B)を参照して、裏当て織布18の形成工程を説明する。
(B1)まず、図3および図4に示すように、各々同一サイズで縦長な矩形状の裏当て織布18とその裏地19とを重ね合わせ、それぞれ図示しない細糸を使用して平行または格子状にミシン縫いする。
(B2)その後、裏当て織布18の上,下部のうち、後述する上側呼気プリーツ22の外屈曲部22aと、下側呼気プリーツ23の外屈曲部23aとに該当する位置を、それぞれマスク本体12の幅方向へミシン糸Y2により機械縫いする。これにより、上,下側呼気プリーツ22,23の外屈曲部22a,23aがそれぞれ補強される。
なお、図示しないものの上,下側呼気プリーツ22,23の形成数はそれぞれ複数でもよい。この場合には、マスク装着時に2つの上,下側呼気プリーツ22,23が共に開くことで、1つの大判な呼気ポケット部20が現出する。
(B3)次いで、矩形状の裏当て織布18の上部をZ字状に屈曲することで、上側呼気プリーツ22を形成する(図4を参照)。一方、裏当て織布18の下部をZ字状に屈曲して、下側呼気プリーツ23を形成する。このとき、裏当て織布18の長さ方向(縦方向)の中間位置で、上,下側呼気プリーツ22,23の外屈曲部22a,23a同士が突き合わされる。
(B4)その後、上,下側呼気プリーツ22,23の幅方向の両端部付近を、マスク本体12の長さ方向(縦方向)にそれぞれミシン糸Y3により縫着して、アイロン掛けする。これにより、裏当て織布18の長さ方向の中間部に、袋状の呼気ポケット部20が折り畳み状態で形成される。
次に、フローシート(C)を参照して、マスク本体12と裏当て織布18との縫合工程を説明する。
(C1)まず、マスク本体12と裏当て織布18とを、表側織布14と、裏当て織布18とを中表で重ね合わせる。すなわち、呼気ポケット部20は裏向き配置となる。
(C2)その後、重ね合わされたマスク本体12と裏当て織布(積層体)18との上下左右の各辺部のうち、下辺部を除く部分をミシン縫いする(図示せず)。このとき、マスク本体12の対応する上,下角部において、マスク本体12と裏当て織布18との間に、左,右の掛け紐13の基端部を差し込んだ状態でそれぞれ縫う(図2を参照)。
(C3)次いで、未縫着状態の下辺部を通して、裏当て織布18付きマスク本体12を外へ引き出す。これにより、マスク本体12および裏当て織布18がそれぞれ裏返って外表となり、表側織布14の表側と、呼気ポケット部20の開口が配された裏当て織布18の表側とがそれぞれ露出状態となる(図2および図3を参照)。
(C4)最後に、この裏当て織布18付きマスク本体12の上下左右の各辺部をミシン糸Y4により本縫いする。
以上の工程を経て、プリーツ型布マスク10が完成する。
次に、図1および図4を参照して、プリーツ型布マスク10の使用方法について説明する。
図1および図4に示すように、マスク装着時には、両耳に各掛け紐13を引っ掛け、各プリーツ11を上下に展開して、ノーズワイヤ17も使用しながら、マスク本体12により立体的に顔面の鼻根から顎の下までの範囲を隙間なく覆う。このとき、裏当て織布18の上,下側呼気プリーツ22,23も上下に展開される。これにより、裏当て織布18の長さ方向の中間部には、袋状の呼気ポケット部20が現出し、前方から装着者の口と鼻とを覆う。この状態で、プリーツ型布マスク10を使用する。
このように、プリーツ11付きのマスク本体12として、表側織布14の裏面全体に、表側織布14の接着芯となる裏側織布15を貼り合わせたものを採用したため、布マスクにも拘わらず、プリーツ型不織布マスクと同程度にプリーツ11の保形性が高まる。その結果、使用済みのプリーツ型布マスク10を水洗い後に再使用した際にも、型崩れがしにくい。しかも、このプリーツ型布マスク10を一見しただけでは、プリーツ型不織布マスクとほとんど見分けがつかない。
また、マスク本体12のプリーツ11は保形性が高いため、プリーツ型布マスク10の使用回数に拘わりなく、装着時、顔面の形状に合わせてマスク本体12を立体的に変形することができる。その結果、マスク装着時に、装着者の口にマスク本体12が密着して生じる息苦しさが解消され、かつマスク本体12の外周部と顔面とのあいだに、外気が侵入する隙間が生じにくい。
また、ここでは、裏側織布15の裏面に、互いの外周部のみを接合した状態で裏当て織布18を縫着している。そのため、上述したようにマスク装着時、各プリーツ11の展開と同時に、裏当て織布18の上,下側呼気プリーツ22,23も上下に展開する。これにより、立体変形したマスク本体12の内側空間に呼気ポケット部20が別途現出し、装着者の口および鼻(外鼻孔)を覆うことができる。
その結果、装着者の呼気や咳などに含まれる飛沫やエアロゾルが、袋状の呼気ポケット部20に一旦溜められる。これにより、飛沫等による感染などのリスクを抑えることができる。
なお、裏当て織布18とマスク本体12とは、互いの外周部のみで縫合されている。そのため、裏当て織布18の外周部を除いた大半の部分は前後方向へ移動自在であり、呼気ポケット部20はマスク本体12の内側空間で大きく展開できることから、呼気ポケット部20による息苦しさが解消される。
さらに、ここでは各プリーツ11の内屈曲部11bのみ、および、上,下側呼気プリーツ22,23の各外屈曲部22a,23aが、それぞれ幅方向の全長にわたってミシン縫いされている。そのため、マスク装着時、とりわけマスク再使用時において、展開状態の各プリーツ11の型崩れをさらに抑制することができる。
なお、従来のプリーツ型不織布マスクの中にも、マスク本体を複層式としたものが存在する。しかしながら、このタイプの従来品は、マスク本体が不織布であることから、あらためて保形性を高める必要がなく、単に各不織布を重ね合わせたのち、これらの外周部のみを熱融着して(マスクの中央部分は各々離間状態で)積層体としている。すなわち、この従来品は、実施例1のプリーツ型布マスク10のように表側織布14の全面に、接着芯となる裏側織布15を貼り合わせたものではない。
本発明は、プリーツ付きで織布製のマスク本体に、左右一対の掛け紐が配設されたプリーツ型布マスクの技術として有用である。
10 プリーツ型布マスク
11 プリーツ
11a 外屈曲部
11b 内屈曲部
12 マスク本体
13 掛け紐
14 表側織布
15 裏側織布
18 裏当て織布
20 呼気ポケット部

請求項1に記載の発明は、幅方向に延びる複数のプリーツが形成され、かつ織布製のマスク本体と、該マスク本体の幅方向の両端部に連結された左右一対の掛け紐とを備えたプリーツ型布マスクにおいて、前記マスク本体は、表側織布の裏面全体に、該表側織布の接着芯となる裏側織布を貼り合わせたものであって、前記マスク本体の裏側には裏当て織布が、互いの外周部のみを接合した状態で取り付けられ、該裏当て織布には、前記幅方向に延びて、口および鼻の前方で呼気を一旦溜める呼気ポケット部が折り畳み自在に形成されたことを特徴とするプリーツ型布マスクである。
請求項に記載の発明は、前記各プリーツは、前記マスク本体の幅方向に延びる外屈曲部および内屈曲部をそれぞれ有し、このうち、前記各内屈曲部のみには、それぞれ全長にわたり縫着による補強加工が施されたことを特徴とする請求項1に記載のプリーツ型布マスクである。
あと、裏側織布の裏側に、互いの外周部のみを接合した状態で裏当て織布を取り付けたため、マスクの装着時、各プリーツの展開と同時に、裏当て織布の折り畳まれていた呼気ポケット部の口が開く。これにより、立体変形したマスク本体の内側空間に呼気ポケット部が現出し、装着者の口および鼻(外鼻孔)を覆う。
その結果、例えば、装着者の呼気や咳などに含まれる飛沫やエアロゾルは、袋状の呼気ポケット部に一旦溜められるため、飛沫等による感染などのリスクを抑えることができる。
請求項に記載の発明によれば、各プリーツの内屈曲部のみが、それぞれ全長にわたり縫着されている。そのため、マスク装着時、特にマスク再使用時において、展開状態の各プリーツの型崩れをさらに抑制することができる。

Claims (3)

  1. 幅方向に延びる複数のプリーツが形成され、かつ織布製のマスク本体と、該マスク本体の幅方向の両端部に連結された左右一対の掛け紐とを備えたプリーツ型布マスクにおいて、
    前記マスク本体は、表側織布の裏面全体に、該表側織布の接着芯となる裏側織布を貼り合わせたものであることを特徴とするプリーツ型布マスク。
  2. 前記マスク本体の裏側には裏当て織布が、互いの外周部のみを接合した状態で取り付けられ、
    該裏当て織布には、前記幅方向に延びて、口および鼻の前方で呼気を一旦溜める呼気ポケット部が折り畳み自在に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のプリーツ型布マスク。
  3. 前記各プリーツは、前記マスク本体の幅方向に延びる外屈曲部および内屈曲部をそれぞれ有し、
    このうち、前記各内屈曲部のみには、それぞれ全長にわたり縫着による補強加工が施されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリーツ型布マスク。

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