JP3229974U - 立体布マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】マスク着用時、織布が呼吸により吸引されて口元に纏わり付き、息苦しさや不快さを感じたり、マスクの見映えが悪くなることがない立体布マスクを提供する。【解決手段】湾曲自在な織布製で、かつ中央部がカップ状に膨らんだマスク本体11と、マスク本体11の左右両側に配設された一対の耳掛け部12とを備え、マスク本体11の左右方向の中間部に、口および鼻の前方に空間を保持する保形部材13を設けた。そのため、マスク着用時、マスク本体11の左右方向の中間部に配された保形部材13により、口および鼻の前方に空間が確保され、織布が呼吸により吸引されて口元に纏わり付き、息苦しさや不快さを感じたり、マスク10の見映えが悪くならない。【選択図】図1

Description

本考案は、立体布マスク、詳しくは湾曲自在な織布製のマスク本体を有する立体布マスクに関する。
2020年は、世界的な新型コロナウイルス感染症「COVID−19」のパンダミックが発生し、感染防止具としてのマスク、殊に、顎の下まで被覆が可能で、かつ安価でウイルスの捕獲性も高いプリーツ型の不織布マスクが不足している。
そのため、最近では価格や機能面でプリーツ型不織布マスクに比べて劣るものの、例えば、特許文献1などのような“立体布マスク”に注目が集まっている。
従来の立体布マスクは、口元や鼻を覆う中央部がカップ状に膨らんだ湾曲自在な織布製のマスク本体と、マスク本体の左右両側に配設された一対の耳掛け部とを備えたものである。
洗って使えるマスク、[令和2年9月12日検索]、インターネット<URL https://item.rakuten.co.jp/hmj−shop/10000008/>
しかしながら、特許文献1の立体布マスクは、口元や鼻を覆うカップ状に膨らんだマスク本体の中央部が、柔らかい織布から構成されていた。そのため、マスク着用時、織布が呼吸により吸引されて口元に纏わり付き、息苦しさや不快さを感じていた。しかも、呼吸するたびにカップ部分の織布が変形し、マスクの見映えが悪くなっていた。
そこで、考案者は鋭意研究の結果、マスク本体のうち織布シート接合部分に、口および鼻の前方に空間を保持する保形部材を設けるようにすれば、上述した課題はすべて解消されることを知見し、この考案を完成させた。
本考案は、このような問題点に鑑みなされたものであって、マスク着用時、織布が呼吸により吸引されて口元に纏わり付き、息苦しさや不快さを感じたり、マスクの見映えが悪くなることがない立体布マスクを提供することを目的としている。
請求項1に記載の考案は、湾曲自在な織布製で、かつ中央部がカップ状に膨らんだマスク本体と、該マスク本体の左右両側に配設された一対の耳掛け部とを備えた立体布マスクにおいて、前記マスク本体の左右方向の中間部には、口および鼻の前方に空間を保持する保形部材が設けられたことを特徴とする立体布マスクである。
ここでいう“立体布マスク”とは、中央部がカップ状に膨らんで、水洗い等により再使用が可能な織布製のマスクである。
マスク本体のサイズは限定されない。大人(成人男性)用サイズ、女性用サイズ、子供用サイズなど任意である。
織布の素材としては、例えば、コットン、麻、羊毛、パルプなどの各種の天然セルロース繊維を採用することができる。その他、人絹、ポリノジック、キュプラ(登録商標)などの各種の再生セルロース繊維でもよい。
マスク本体は、湾曲自在でかつ中央部がカップ状に膨らんだ形状のものであれば、例えば、大判な1枚の織布からなるものでも、複数枚の織布シートを接合(縫合)したものでもよい。
マスク本体は、複数枚の薄い織布を厚さ方向に積層したものでもよい。
掛け紐は、マスク本体と一体形成しても、別体で形成してもよい。
掛け紐の素材は任意である。例えば、マスク本体と同一素材でも、ゴム紐などの別体でもよい。
保形部材の素材は任意である。例えば、各種の金属、各種の合成樹脂などを採用することができる。保形部材は、剛体でも軟質素材でもよい。
保形部材の形状は任意である。例えば、細長い板状でも、円形または楕円形でもよい。
保形部材のサイズも限定されない。例えば、保形部材の長さは、例えば、マスク本体の左右方向の中間部における上下方向の長さと同一でも、それより短くてもよい。
保形部材の厚さは任意である。例えば、0.5mm〜3mmでもよい。
請求項2に記載の考案は、前記保形部材は、変形可能な細長いテープ状の板片で、該保形部材の長さは、前記マスク本体の左右方向の中間部の上下方向の長さと同じである請求項1に記載の立体布マスクである。
変形可能な細長いテープ状の板片である保形部材としては、例えば、各種の軟質合成樹脂テープなどを採用することができる。その他、アルミニウムテープ、鉄テープといった各種の金属テープでもよい。
ここでいう“保形部材が変形可能”の度合いは、例えば、指先の力で簡単に変形する程度を意味する。
請求項3に記載の考案は、前記マスク本体は、左右一対の織布シートを有し、かつこれらの織布シートの円弧状に膨らんだ隣接側の端部同士を、一方の裏面と他方の表面とを重ね合わせた状態で縫合したもので、前記マスク本体の縫合部分の裏側には、この縫合部分の全長にわたって、細長い織布からなる裏布が、前記縫合部分との間で前記保形部材を収納する収納袋部を画成するように縫着されたことを特徴とする請求項2に記載の立体布マスクである。
左側の織布シートは、マスク本体を中央から左右に二つ折りした際の、左側のシート部分である。一方、右側の織布シートは、それの右側のシート部分である。
各織布シートの隣接側の端部は、平面視して、縫合後のマスク本体の中央部がカップ状となるように、それぞれ円弧状に膨らんでいる。
裏布は、マスク本体と同一素材でも、異なる素材でもよい。
請求項4に記載の考案は、前記マスク本体の内側には、面ファスナを介して前記裏布に掛止されるフィルタシートが設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載の立体布マスクである。
面ファスナは、裏布に掛止可能なものであれば任意である。例えば、多数の微小なフックを有した雄型面ファスナでもよい。または、雄型面ファスナおよび雌型面ファスナの何れか一方を裏布の内側に取り付け、残った他方をフィルタシートの外側に取り付けてもよい。
フィルタシートの素材は任意である。例えば、織布、不織布、紙、スポンジなどでもよい。
フィルタシートの形状やサイズは、マスク着用時の吐息中に含まれる飛沫などを捕獲可能であれば任意である。
請求項1に記載の考案によれば、マスク着用時、マスク本体の左右方向の中間部に配された保形部材により、口および鼻の前方に空間が確保されるため、織布が呼吸により吸引されて口元に纏わり付き、息苦しさや不快さを感じたり、マスクの見映えが悪くなることがない。
特に、請求項2に記載の考案によれば、保形部材として、マスク本体の左右方向の中間部における、上下方向の長さを有した変形可能な細長いテープ状の板片を採用したため、保管時にマスクを二つ折りにし易く、かつ低コスト化も図れる。
また、請求項3に記載の考案によれば、マスク本体として、左右一対の織布シートの円弧状に膨らんだ隣接側の端部同士を、一方の裏面と他方の表面とを重ね合わせた状態で縫合し、かつこの縫合部分の裏側に、これの全長にわたって、細長い織布からなる裏布を、この縫合部分との間で保形部材用の収納袋部を画成するように縫着したものを採用している。
なお、細長い保形部材は、この収納袋部に、外面がマスク本体の縫合部分の裏側(裏面)と接触するように収納される。
ところで、(1)仮に、保形部材をこの中間部の表側に配すれば、その分だけマスク本体の中間部に上下方向に長い筋状の***物が現出し、立体布マスクのデザイン性が低下する。また、例えば、左右一対の織布シートの隣接側の端部同士を、外部への突出状態で、互いの裏面同士が接触するように縫合した場合にも、これよりも高い筋状の***物がマスク本体の中間部に現出する。
そこで、ここでは、各織布シートの円弧状に膨らんだ隣接側の端部同士を、一方の裏面と他方の表面とを重ね合わせた状態で縫合するとともに、保形部材をマスク本体の中間部の裏側に設けている。
(2)また、変形可能な細長い保形部材は、各マスク着用時に、着用者の鼻の形状に合わせて適宜変形させられる。そのため、このように保形部材をマスク本体の左右方向の中間部の裏側に配すれば、この変形のたびに保形部材の外面がこの中間部の裏側に擦れるとともに、再使用のため、マスクを繰り返し洗濯するときにも、保形部材がこの中間部分に押し当てられることで、この箇所に破れが生じ易くなる。そこで、ここでは、各織布シートの隣接側の端部同士を、一方の裏面と他方の表面とを重ね合わせた状態で縫合することで、この中間部の厚みを増して強度を高めている。
(3)さらに、保形部材をこの中間部の裏側に取り付ける際には、例えば、(a)接着、(b)ミシンを使用した中央部の裏側への保形部材の直縫い、(c)この中間部の裏側に、保形部材用の細長い収納袋の縫着などによる取り付け形態が考えられる。
このうち、(a)および(b)の場合には、上述した繰り返しの洗濯時や、マス着用時の着用者の鼻の形状に合わせた繰り返しの保形部材の変形時に、接着剤の剥がれや、ミシン糸のほつれが発生し易い。そのため、保形部材をこの縫合部分の裏側に取り付けるにあたっては、これらの問題が生じない、(c)の細長い収納袋を使用する仕方が好適である。
しかも、この(c)であれば、着用者の鼻に保形部材が直接触れない。そのため、顔面、特に鼻へのマスクの肌触りも良好となる。ただし、この収納袋は、あらかじめ袋状にしたものは好ましくない。その理由は、これを採用した場合には、縫合部分の裏側と保形部材との間に収納袋の外側部分が挟み込まれてしまい、この織布の厚さ分だけ、マスク本体の中間部が外方へ筋状に***し、立体布マスクの見映えを損ねるおそれがあるためである。そこで、ここでは、縫合部分の全長にわたって、細長い織布からなる裏布を、この縫合部分(中間部)との間で保形部材を収納する収納袋部を画成するように縫着している。
以上の点を踏まえて、この請求項3の本考案では、上記(1)〜(3)の課題を同時に解消するために、上述した構成を採用するに至ったものである。
すなわち、立体布マスクのデザイン性を低下させないよう、マスク本体の左右方向の中間部(縫合部分)をできるだけ***させず、かつこの中間部に、繰り返しの洗濯や保形部材の繰り返し変形を行っても、
破れにくい強度を付与するとともに、着用時の立体布マスクの肌触り、特にマスクの左,右方向の中間部と鼻との肌触りが好適となる立体布マスクを提供するものである。
請求項4に記載の考案にあっては、マスク本体の内側には、面ファスナを介して、フィルタシートが裏布に掛止されている。そのため、マスク着用時、吐息中の飛沫などがフィルタシートに捕獲され、マスク本体の汚れを低減することができる。
本考案の実施例1に係る立体布マスクの一部拡大断面図を含む斜視図である。 本考案の実施例1に係る立体布マスクの各部品を示す全体平面図である。 本考案の実施例1に係る立体布マスクの左,右側織布シートの縫合作業を示す斜視図である。 本考案の実施例1に係る立体布マスクの一部分解状態を示す斜視図である。 この立体布マスクの収納袋部に保形部材を収納する作業途中の状態を示す斜視図である。 本考案の実施例1に係る立体布マスクの着用状態を示す斜視図である。 本考案の実施例2に係る立体布マスクの一部拡大断面図を含む斜視図である。
以下、本考案の実施例を、図面を参照して具体的に説明する。
図1において、10は本考案の実施例1に係る立体布マスクで、この立体布マスク10は、湾曲自在な織布製で、かつ中央部がカップ状に膨らんだマスク本体11と、マスク本体11の左右両側に配設された一対の耳掛け部12と、マスク本体11の左右方向の中間部に設けられて、口および鼻の前方に空間を保持する保形部材13とを備えている。
図1および図2に示すように、マスク本体11は、着用時に、鼻腔および上顎洞の表面を含んで、顔面の顎部から口元部、鼻部およびその左右両側の頬部の全体を覆う形状およびサイズを有したポリエステル82%、ポリウレタン18%の化学繊維製のシートである。
マスク本体11は、左右方向の中間の左半分である左側織布シート14と、残り右半分の右側織布シート15とを有している。左,右側織布シート14,15の隣接側(マスク中央側)の端部は、平面視して円弧状に膨らんでいる。
左右一対の耳掛け部12は、各先端部が略半楕円形状の織布で、各基端部が対応する側の織布シート14,15の外側の端部に、それぞれ同一素材で一体形成されている。各耳掛け部12には、横長な楕円形状の耳掛け穴16が配設されている。
図1に示すように、マスク本体11の縫合部分aの裏側には、この縫合部分aの全長にわたって、細長い織布からなる裏布17が、縫合部分aとの間で保形部材13を収納する収納袋部18を画成するように縫着されている。この裏布17は、縫合部分aの長さより長尺である。
保形部材13は、金属製のワイヤ(図示せず)が芯材として埋設された、細長い湾曲自在な合成樹脂製のテープである。保形部材13の厚さは0.8mmである。
ここで、図1〜図5を参照して、立体布マスク10の製造方法を説明する。
予め、左側織布シート14と、右側織布シート15と、裏布17と、保形部材13とを準備する(図2を参照)。
まず、左,右側織布シート14,15の隣接側の端部同士を、一方の裏面と他方の表面とを重ね合わせた状態でミシン縫いして、マスク本体11を形成する(図3を参照)。
その後、マスク本体11の縫合部分aの裏側に、長さ方向の両端部をそれぞれ内側に折り畳んだ裏布17を、この縫合部分aとの間で保形部材13用の収納袋部18を画成するように縫着する(図4および図5を参照)。このとき、裏布17の長さ方向の一端部は縫着されず、解放しておく。
次いで、この開放部分bから保形部材13を収納袋部18に差し込み、その後、裏布17の開放側の端部を縫合部分aに縫着する。これにより、保形部材13が収納袋部18に封入され、立体布マスク10が作製される(図1を参照)。
次に、図5を参照して、実施例1の立体布マスク10の使用方法を説明する。
図5に示すように、立体布マスク10の使用にあたっては、汎用マスクと同様に、左右の耳に各耳掛け部12をそれぞれ掛止し、裏布17を介してマスク本体11の縫合部分aを鼻に当接した状態で、マスク本体11により、鼻腔および上顎洞の表面を含んで、顔面の顎部から口元部、鼻部およびその左右両側の頬部の全体を覆う。
その後、保形部材13を指先で適宜変形させながら、口および鼻の前方に、息苦しさを解消するための空間を確保する。
このように、実施例1の立体布マスク10は、マスク着用時、マスク本体11の左右方向の中間部に配された保形部材13により、口および鼻の前方に空間が確保されるため、マスク本体11の織布が呼吸により吸引されて口元に纏わり付き、息苦しさや不快さを感じたり、立体布マスク10の見映えが悪くなることがない。
また、保形部材13として、マスク本体11の左右方向の中間部における、上下方向の長さを有した変形可能な細長い板片を採用したため、保管時に立体布マスク10を二つ折りにし易く、かつ低コスト化も図れる。
ところで、ここではマスク本体11として、左右一対の織布シート14,15の円弧状に膨らんだ隣接側の端部同士を、一方の裏面と他方の表面とを重ね合わせた状態で縫合し、かつこの縫合部分aの裏側に、これの全長にわたって、細長い織布からなる裏布17を、この縫合部分aとの間で保形部材13用の収納袋部18を画成するように縫着したものを採用している。なお、細長い保形部材13は、この収納袋部18に、外面がマスク本体11の縫合部分aの裏側(裏面)と接触するように収納されている。
ところで、(1)仮に、保形部材13をこの中間部の表側に配すれば、その分だけマスク本体11の中間部に上下方向に長い筋状の***物が現出し、立体布マスク10のデザイン性が低下する。また、例えば、左右一対の織布シートの隣接側の端部同士を、外部突出状態で互いの裏面同士が接触するように縫合した場合にも、これよりも高い筋状の***物がマスク本体の中間部に現出する。
そこで、この立体布マスク10では、各織布シート14,15の円弧状に膨らんだ隣接側の端部同士を、一方の裏面と他方の表面とを重ね合わせた状態で縫合するとともに、保形部材13をマスク本体11の中間部の裏側に設けている。
(2)また、変形可能な細長い保形部材13は、各マスク着用時に、着用者の鼻の形状に合わせて適宜変形させられる。そのため、このように保形部材13をマスク本体11の左右方向の中間部の裏側に配すれば、この変形のたびに保形部材13の外面がこの中間部の裏側に擦れるとともに、再使用のため、立体布マスク10を繰り返し洗濯する際にも、保形部材13がこの中間部分に何度も押し当てられることで、この箇所に破れが生じ易くなる。そこで、ここでは、各織布シート14,15の隣接側の端部同士を、一方の裏面と他方の表面とを重ね合わせた状態で縫合することで、このマスク本体11の中間部を厚くして強度を高めている。
(3)さらに、保形部材13をこの中間部の裏側に取り付ける際には、例えば、(a)接着、(b)ミシンを使用した中央部の裏側への保形部材13の直縫い、(c)この中間部の裏側に、保形部材13用の細長い収納袋の縫着などが考えられる。
このうち、(a)および(b)の場合には、上述した繰り返しの洗濯時や、マス着用時の着用者の鼻の形状に合わせた繰り返しの保形部材13の変形時に、接着剤の剥がれや、ミシン糸のほつれが発生し易い。そのため、保形部材13をこの縫合部分aの裏側に取り付けるにあたっては、これらの問題が生じない、(c)の細長い収納袋(収納袋部18)を使用する仕方が好適である。
しかも、この(c)であれば、着用者の鼻に保形部材13が直接触れない。そのため、顔面、特に鼻へのマスクの肌触りも良好となる。ただし、この収納袋は、あらかじめ袋状にしたものは好ましくない。その理由は、これを採用した場合には、縫合部分aの裏側と保形部材13との間に収納袋の外側部分が挟み込まれてしまい、この織布の厚さ分だけ、マスク本体11の中間部が外方へ筋状に***し、立体布マスク10の見映えを損ねるおそれがあるためである。そこで、ここでは、縫合部分aの全長にわたって、細長い織布からなる裏布17を、この縫合部分(中間部)aとの間で保形部材13を収納する収納袋部18を画成するように縫着している。
以上の点を踏まえて、この実施例1の立体布マスク10では、上記(1)〜(3)の課題を同時に解消するために、上述した構成を採用している。
その結果、立体布マスク10のデザイン性を低下させないよう、マスク本体11の左右方向の中間部(縫合部分a)をできるだけ***させず、かつ左,右側織布シートの隣接側の端部同士を重ね合わせて、この中間部に、繰り返しの洗濯や繰り返しの保形部材13の変形がなされても破れにくい強度を付与することができるとともに、着用時の立体布マスク10の肌触り、特にマスクの左,右方向の中間部と鼻との肌触りも好適とすることができる。
次に、図6を参照して、本考案の実施例2に係る立体布マスクについて説明する。
図6に示すように、この実施例2の立体布マスク10Aの特徴は、マスク本体11の内側に、フィルタシート31を着脱可能に設けた点である。
フィルタシート31は、マスク本体11と相似形で、かつこれより小判のものである。
フィルタシート31は、使い捨ての不織布製としても、洗濯により再使用可能な織布製としてもよい。
フィルタシート31の表側の中央部には、雄型面ファスナ30が縫着されている。
実施例2の立体布マスク10Aの使用時には、あらかじめ雄型面ファスナ30を裏布17に掛止して、マスク本体11の裏側にフィルタシート31を展張状態で取り付ける。この状態で、立体布マスク10Aを実施例1の場合と同様に着用する。
マスク着用時には、吐息中の飛沫などが、主にフィルタシート31に捕獲される。その結果、マスク本体11の汚れを低減することができる。
フィルタシート31が汚れた際には、フィルタシート31のみを交換することができる。
その他の構成、作用および効果は、実施例1と略同じであるため、説明を省略する。
本考案は、湾曲自在な織布製のマスク本体を有する立体布マスクの技術として有用である。
10,10A 立体布マスク
11 マスク本体
12 耳掛け部
13 保形部材
14 左側織布シート
15 右側織布シート
17 裏布
18 収納袋部
30 雄型面ファスナ(面ファスナ)
31 フィルタシート
a 縫合部分

請求項4に記載の考案は、前記マスク本体の内側には、面ファスナを介して前記裏布に掛止されるフィルタシートが設けられたことを特徴とする請求項3に記載の立体布マスクである。

Claims (4)

  1. 湾曲自在な織布製で、かつ中央部がカップ状に膨らんだマスク本体と、該マスク本体の左右両側に配設された一対の耳掛け部とを備えた立体布マスクにおいて、
    前記マスク本体の左右方向の中間部には、口および鼻の前方に空間を保持する保形部材が設けられたことを特徴とする立体布マスク。
  2. 前記保形部材は、変形可能な細長いテープ状の板片で、
    該保形部材の長さは、前記マスク本体の左右方向の中間部の上下方向の長さと同じである請求項1に記載の立体布マスク。
  3. 前記マスク本体は、左右一対の織布シートを有し、かつこれらの織布シートの円弧状に膨らんだ隣接側の端部同士を、一方の裏面と他方の表面とを重ね合わせた状態で縫合したもので、
    前記マスク本体の縫合部分の裏側には、この縫合部分の全長にわたって、細長い織布からなる裏布が、前記縫合部分との間で前記保形部材を収納する収納袋部を画成するように縫着されたことを特徴とする請求項2に記載の立体布マスク。
  4. 前記マスク本体の内側には、面ファスナを介して前記裏布に掛止されるフィルタシートが設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載の立体布マスク。
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