JP2021163101A - 熱感知器 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱感知器を薄型化する。【解決手段】熱感知器は、筺体と、この筺体に収容された回路基板と、この回路基板に取り付けられた熱検知部とを備える。このうち、熱検知部は、感熱部と、一端が感熱部に接続され、他端が回路基板にはんだ付けされたリード線と、感熱部を挟み込むように貼り合わされた一対の絶縁性フィルムとを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、熱感知器に関する。
従来、熱感知器は、サーミスタ等の熱検知部を備え、火災で生じる熱気流の熱を検知することにより火災の発生を感知する。例えば、特許文献1には、熱気流の熱検知を容易にするために、筐体の外に突出するように設けられた熱検知部を備える熱感知器が記載されている。
特開2015−141568号公報
特許文献1に記載の熱感知器では、熱検知部の感熱部を保護するためにプロテクタを設ける必要がある。そのため、熱感知器の厚みが厚くなってしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、熱感知器を薄型化することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る熱感知器は、筺体と、前記筺体に収容された回路基板と、前記回路基板に取り付けられた熱検知部とを備え、前記熱検知部は、感熱部と、一端が前記感熱部に接続され、他端が前記回路基板にはんだ付けされたリード線と、前記感熱部を挟み込むように貼り合わされた一対の絶縁性フィルムとを備える。
好ましい態様において、前記筺体は、外気を流入させて、前記回路基板と略平行に流すための通気孔を有し、前記熱検知部は、前記一対の絶縁性フィルムのうち、前記感熱部を挟み込む部分が、前記回路基板に対して略垂直に配置されるように前記回路基板に取り付けられている。
さらに好ましい態様において、前記熱検知部は、前記一対の絶縁性フィルムがねじられた状態で前記回路基板に取り付けられており、 前記一対の絶縁性フィルムのねじれが元に戻るのを抑制するための構造をさらに備える。
本発明によれば、熱感知器を薄型化することができる。
熱感知器1の底面図 熱感知器1の側面図 熱感知器1の平面図 ベース10を取った状態の熱感知器1の分解斜視図 本体21の底面図 本体21の平面図 カバー22の平面図 回路基板30の底面図 回路基板30の平面図 回路基板30の底面斜視図 回路基板の側面図 回路基板の側面図 熱検知部315の平面図 熱検知部315の側面図 中板50の底面図 カバー22を取った状態の熱感知器1の底面図 カバー22を取った状態の熱感知器1の底面斜視図 カバー22を取った状態の熱感知器1の側面図 図1のA−A線断面図 カバー22Aの平面図 熱感知器1Aの縦断面図 中板50Aの底面図 カバー22を取った状態の熱感知器1Bの底面図 熱検知部315の外観を示す図 熱感知器1Cの底面図 カバー22を取った状態の熱感知器1Cの底面図
1.実施形態
本発明の一実施形態に係る無線式の熱感知器1について、図面を参照して説明する。
1−1.構成
図1は、熱感知器1の底面図である。図2は、熱感知器1の側面図である。図3は、熱感知器1の平面図である。図4は、ベース10を取った状態の熱感知器1の分解斜視図である。
熱感知器1は、図2に示すように、ベース10と筐体20を備える。このうち、ベース10は、有蓋円筒状の形状を有し、ねじ等により天井に固定される。一方、筐体20は、略有底有蓋の円筒形状を有し、図4に示すように、本体21とカバー22を備える。この筐体20には、回路基板30、スピーカ40及び中板50が収容されている。
図5は、この筐体20を構成する本体21の底面図である。図6は、本体21の平面図である。
本体21は、円形の形状を有し、底面211、上面212、電池収容部213、スピーカ収容部214、回路基板収容部215、押込部216A及び216B、アンテナ保持部217A及び217B並びに押込部保持部218A及び218Bを備える。
このうち、底面211は、回路基板30に対向する面である。
上面212は、ベース10に対向する面である。ベース10は、その開口端が本体21の上面212側の周縁に固定されている。
電池収容部213は、円柱形状の電池を収容する電池収容部である。収容される電池は回路基板30に接続されて、各回路に対して電力を供給する。この電池収容部213は、本体21の底面211側に凸となり、上面212側に凹となっており、上面212側の凹みに電池が収容される。この電池収容部213は、底面視で本体21の中心からその周縁にわたって径方向に延びている。
スピーカ収容部214は、本体21の底面211から略垂直方向に突出する壁部であり、スピーカ40の位置決めをする。スピーカ収容部214は、底面視で、略C字形状を有し、電池収容部213に隣接するように形成されている。
回路基板収容部215は、本体21の底面211から略垂直方向に突出する壁部であり、回路基板30の位置決めをする。回路基板収容部215は、底面視で、略L字形状の領域を囲むように形成されている。
押込部216A及び216Bは、本体21の底面211側に押し込み可能なように形成されている棒状の部材である。この押込部216A及び216Bは、本体21に、底面視でU字状の貫通溝を形成することで形成されている。この押込部216A及び216Bは、底面視で、電池収容部213を挟んでスピーカ収容部214と反対側に形成されている。この押込部216A及び216Bのうち、押込部216Aは、後述する登録スイッチ308と接するように配置されており、押込部216Aが利用者により押し込まれると、登録スイッチ308が押下される。一方、押込部216Bは、後述する消去スイッチ309と接するように配置されており、押込部216Bが利用者により押し込まれると、消去スイッチ309が押下される。
アンテナ保持部217A及び217Bは、本体21の底面211の周縁から略垂直方向に突出する矩形の板体であり、後述するアンテナ310の位置決めをする。アンテナ保持部217A及び217Bのうち、アンテナ保持部217Aは、中板50に形成されている挿通孔507(図15参照)に挿通されて、中板50の底面501上でアンテナ310の位置決めをする。一方、アンテナ保持部217Bは、中板50に形成されている切欠部508(図15参照)に挿通されて、中板50の底面501上でアンテナ310の位置決めをする。アンテナ保持部217A及び217Bは、その先端にコ字状の溝部を備えており、この溝部内でアンテナ310を挟持する。
押込部保持部218A及び218Bは、本体21の底面211の周縁から略垂直方向に突出する矩形の板体であり、後述する押込部60(図1及び図4参照)の位置決めをする。押込部保持部218A及び218Bは、その先端にU字状の溝部を備えており、この溝部により押込部60の軸部61を位置決めする。押込部保持部218A及び218Bのうち、押込部保持部218Aは、その先端にコ字状の溝部をさらに備えており、この溝部内でアンテナ310を挟持する。
以上が、筐体20を構成する本体21についての説明である。
次に、筐体20を構成するカバー22について説明する。図7は、カバー22の平面図である。
カバー22は、図1及び図2に示すように、有底円筒状の形状を有し、その開口端が、本体21の底面211側の周縁に固定されている。このカバー22は、円筒部221と底部222を備える。
このうち、円筒部221は、周方向に並べて形成された14個の通気孔2211を備える。各通気孔2211は、円筒部221の底部222側に形成されており、円筒部221の周方向に細長く延びている。各通気孔2211は、カバー22と中板50の間に形成される流通空間に水平気流を流入させる。この水平気流は、天井面と略平行に流れる気流のことである。流通空間に流入した水平気流は、中板50と略平行に流れる。
一方、底部222は、押込部60を備える。押込部60は、底面視で長円形状を有する板体であり、その一端側(カバー22の径方向外側)に軸部61(図4参照)を有する。この押込部60は、底部222に形成された貫通孔に押し込み可能なように取り付けられている。押込部60は、後述する点検スイッチ307を押下可能なように配置されており、押込部60が利用者により押し込まれると、点検スイッチ307が押下される。
底部222の上面側には、図7に示すように、先端にU字状の溝部を有する一対のカバー側保持部2225が設けられている。この一対のカバー側保持部2225と、本体21の押込部保持部218A及び218Bとにより、押込部60の軸部61を挟み込むことによって、押込部60がカバー22の貫通孔2222内に位置決めされる。
底部222は、さらにその周縁に、互いに対向するように形成された2個の垂直孔2221を備える。各垂直孔2221は、略長円形状の貫通孔であり、上記の流通空間に垂直気流を流入させる。この垂直気流は、天井面と略垂直な方向に流れる気流のことである。
以上が、カバー22についての説明である。
次に、本体21の下に配置されている回路基板30について、図面を参照して説明する。
図8は、回路基板30の底面図である。図9は、回路基板30の平面図である。図10は、回路基板30の底面斜視図である。図11は、回路基板30の側面図である。図12は、図11とは異なる方向から見た回路基板30の側面図である。
回路基板30は、略円形の基板の一部を扇状に切り欠いて形成されており、略L字形状を有する。回路基板30は、底面301、上面302、切欠部303、基部304、第1延設部305、第2延設部306、点検スイッチ307、登録スイッチ308、消去スイッチ309、アンテナ310、導体311、制御回路312(図示略)、無線通信回路313(図示略)、挿通孔314A及び314B並びに熱検知部315A及び315Bを備える。
このうち、底面301は、中板50に対向する面である。
上面302は、本体21に対向する面である。
切欠部303は、中心角が略直角である扇状の切り欠きである。この切欠部303は、本体21の電池収容部213とスピーカ40が配置される領域である。
基部304は、略矩形の部分である。
第1延設部305は、基部304の一端から延設された部分である。この第1延設部305は、内縁部3051及び外縁部3052を備える。このうち、内縁部3051は、切欠部303に対向する直線状の縁部である。一方、外縁部3052は、内縁部3051以外の縁部である。この外縁部3052は、一部に直線状の部分を含む円弧状の縁部である。
第2延設部306は、基部304の他端から延設された部分である。この第2延設部306は、第1延設部305との間で切欠部303を挟んで略直角をなす。この第2延設部306は、内縁部3061及び外縁部3062を備える。このうち、内縁部3061は、切欠部303に対向する略直線状の縁部である。一方、外縁部3062は、内縁部3061以外の縁部である。この外縁部3062は、一部に直線状の部分を含む円弧状の縁部である。
第2延設部306の内縁部3061の先端側にはスピーカ40が接続されている。スピーカ40は、円板形状を有する。
以上説明した基部304、第1延設部305及び第2延設部306は、一体的に設けられている。
次に、点検スイッチ307は、押下されると、内部回路(火災検知部等)の試験や電池寿命の試験が行われ、その結果がLED(図示略)により報知される。この点検スイッチ307は、回路基板30の底面301において、第2延設部306の後端寄りに設置されている。
登録スイッチ308は、熱感知器1が使用する無線チャンネルを設定するために使用されるスイッチである。この登録スイッチ308は、回路基板30の上面302に設置されている。登録スイッチ308は、第1延設部305の後端側に設置されている。
消去スイッチ309は、熱感知器1における無線チャンネルの設定を消去するために使用されるスイッチである。この消去スイッチ309は、回路基板30の上面302に設置されている。この消去スイッチ309は、第1延設部305の後端側に設置されている。
アンテナ310は、金属線である。このアンテナ310は、その一端が無線通信回路313に接続され、カバー22の内壁に沿って、底面視で、第1延設部305の外縁部3052から第2延設部306の外縁部3062にわたって延びている。
このアンテナ310は、直線部分3101及び円弧部分3102を備える。このうち、直線部分3101は、その一端が無線通信回路313に接続され、回路基板30の底面301から略垂直方向に延び、中板50に形成されているアンテナ孔509(図15参照)に挿通されている。一方、円弧部分3102は、その一端が直線部分3101の他端に接続され、底面視で、カバー22の内壁に沿って、第1延設部305の外縁部3052から第2延設部306の外縁部3062にわたって延びている。
このアンテナ310は、底面視で、略L字形状を有する回路基板30の一端に接続され、切欠部303を囲まないように延びている。
導体311は、金属線である。この導体311は、その一端が回路基板30上のグランド(図示略)に接続され、底面視で、第2延設部306の内縁部3061から切欠部303を通って、カバー22の内壁に沿って第2延設部306の外縁部3062まで延びている。
この導体311は、直線部分3111及び円弧部分3112を備える。このうち、直線部分3111は、その一端が回路基板30上のグランド(図示略)に接続され、底面視で、第2延設部306の内縁部3061から切欠部303を通るように延びている。一方、円弧部分3112は、その一端が直線部分3111の他端に接続され、底面視で、カバー22の内壁に沿って第2延設部306の外縁部3062まで延びている。
この導体311は、底面視で、略L字形状を有する回路基板30の他端に接続され、本体21の電池収容部213(言い換えると、電池)を囲まない一方で、スピーカ40を囲むように延びている。
制御回路312は、CPU、ROM、RAM等を備える。CPUは、ROMに記憶されている制御プログラムを実行して、後述する火災検知処理、火災信号転送処理及び無線チャンネル設定処理を実行する。
無線通信回路313は、アンテナ310を介して他の熱感知器1や中継装置との間で無線信号を送受信する。
挿通孔314A及び314Bは、それぞれ円形の貫通孔であり、挿通孔314Aには熱検知部315Aが、挿通孔314には熱検知部315Bが挿通されて取り付けられている。挿通孔314Aは第2延設部306に形成されており、挿通孔314Bは第1延設部305に形成されている。以下の説明では、特に区別する必要がない場合には、挿通孔314A及び314Bを「挿通孔314」と総称し、熱検知部315A及び315Bを「熱検知部315」と総称する。
図13及び図14は、熱検知部315の外観を示す図である。図13は、熱検知部315の平面図であり、図14は、熱検知部315の側面図である。
熱検知部315は、フィルム型サーミスタである。この熱検知部315は、サーミスタ素子(感熱部)3151と、一対のリード線3152と、一対の絶縁性の樹脂フィルム3153からなる。
このうち、一対のリード線3152は、その一端側がサーミスタ素子3151に接続されている。一方、その他端側は、挿通孔314に挿通されて、回路基板30の上面302に設けられたランドにはんだ付けされている。
一対の樹脂フィルム3153は、それぞれ矩形の形状を有し、サーミスタ素子3151と一対のリード線3152の一部とを挟み込むように貼り合わされている。この一対の樹脂フィルム3153は、サーミスタ素子3151を被覆することで保護する。また、この一対の樹脂フィルム3153は、その長さ方向及び幅方向とその厚さ方向とで、サーミスタ素子3151の覆いシロの長さが異なる。具体的には、長さ方向及び幅方向よりも厚さ方向の方が覆いシロの長さが短い。そのため、この熱検知部315は、一対の樹脂フィルム3153の長さ方向(矢印AR1参照)又は幅方向(矢印AR2及びAR3参照)に沿って流れてくる気流に対してよりも、厚さ方向(矢印AR4及びAR5参照)に沿って流れる気流に対しての方が受熱特性がよい。
なお、ここでいう受熱特性とは、サーミスタ素子3151により検知された温度と周囲の実際の温度との差分を示し、受熱特性がよいほど温度差が小さくなる。
この熱検知部315は、図11に示すように、回路基板30に対して斜めに取り付けられている。この熱検知部315の回路基板30に対する傾斜角θは、サーミスタ素子3151に求められる受熱特性と熱感知器1の厚みのバランスを考慮して決定されている。サーミスタ素子3151の受熱特性は、傾斜角θが大きくなるほど(言い換えると、サーミスタ素子3151と回路基板30の距離が離れるほど)よくなる。一方、熱感知器1の厚みは、傾斜角θが小さくなるほど(言い換えると、サーミスタ素子3151と回路基板30の距離が近づくほど)薄くなる。傾斜角θは、これらの事情を考慮して、例えば、5度から60度の範囲に設定されている。
この熱検知部315は、図8乃至図12に示すように、ねじられた状態で回路基板30に取り付けられている。このねじられた状態の熱検知部315は、一対の樹脂フィルム3153の後端は回路基板30に対して略平行になっているが、一対の樹脂フィルム3153の先端(サーミスタ素子3151を被覆する部分)は回路基板30に対して略垂直になっている。そのため、一対の樹脂フィルム3153の先端では、その厚さ方向が回路基板30に対して略平行になっている。その結果、この熱検知部315は、ねじりを加えられていない場合と比較して、回路基板30に対して平行に流れる気流に対して受熱特性がよい。
この熱検知部315は、図1に示すように、底面視で、その先端が垂直孔2221から見えるように回路基板30に取り付けられている。そのため、垂直孔2221を介して流入する垂直気流は、熱検知部315の先端に直接当たる。
以上が、回路基板30についての説明である。
次に、回路基板30の下に配置されている中板50について、図面を参照して説明する。
図15は、中板50の底面図である。図16は、カバー22を取った状態の熱感知器1の底面図である。図17は、カバー22を取った状態の熱感知器1の底面斜視図である。図18は、カバー22を取った状態の熱感知器1の側面図である。図19は、図1のA−A線断面図である。
中板50は、略円形の板体の一部を切り欠いて形成されており、略U字形状を有する。中板50は、底面501、上面502(図4参照)、切欠部503、基部504、第1延設部505、第2延設部506、挿通孔507、切欠部508、アンテナ孔509、スピーカ孔510、スイッチ孔511、挿通孔512及び513並びに二対の突起部514及び515を備える。
このうち、底面501は、中板50の下に配置されるカバー22に対向する面である。この底面501は平坦状に形成されており、カバー22との間に流通空間を形成する(図19参照)。この底面501は、カバー22の通気孔2211の上側縁部22111と略同一平面上に位置しており、通気孔2211から流入する水平気流が中板50と平行にスムーズに流れやすくなっている。
上面502は、回路基板30に対向する面である。
切欠部503は、略L字状の切り欠きであり、本体21の電池収容部213が配置される領域である。
基部504は、略半円形の部分である。
第1延設部505及び第2延設部506は、基部504から延設された部分である。この第1延設部505及び第2延設部506は、切欠部503を挟んで互いに略平行に延びている。
以上説明した基部504、第1延設部505及び第2延設部506は、一体的に設けられている。
挿通孔507は、本体21のアンテナ保持部217Aを挿通するための貫通孔である。この挿通孔507に挿通されたアンテナ保持部217Aは、中板50の底面501上でアンテナ310の位置決めをする。
切欠部508は、本体21のアンテナ保持部217Bを挿通するための貫通孔である。この切欠部508に挿通されたアンテナ保持部217Bは、中板50の底面501上でアンテナ310の位置決めをする。
挿通孔507にアンテナ保持部217Aを挿通し、切欠部508にアンテナ保持部217Bを挿通することで、本体21に対して中板50の位置決めがなされる。
アンテナ孔509は、アンテナ310を挿通するための貫通孔である。このアンテナ孔509は、第2延設部506の周縁に形成されている。このアンテナ孔509に挿通されたアンテナ310は、図16及び図17に示すように、中板50の底面501に沿って配線されている。このアンテナ310は、本体21のアンテナ保持部217A及び217B並びに押込部保持部218Aにより位置決めされている。
スピーカ孔510は、第1延設部505の中央に形成されている。このスピーカ孔510は、スピーカ40と対向するように形成されている。
スイッチ孔511は、点検スイッチ307を挿通するための貫通孔である。このスイッチ孔511は、基部504の中央に形成されている。
挿通孔512は、熱検知部315Aが斜めに挿通されている矩形の貫通孔である。この挿通孔512は、基部504に形成されている。この挿通孔512に挿通されている熱検知部315Aの先端は、底面視で底面501において平坦な部分R1と対向している(図16及び図19参照)。加えて、底面501は、上記の通り、平坦状に形成されており、カバー22の通気孔2211の上側縁部22111と略同一平面上に位置している。そのため、通気孔2211から流入する水平気流が流通空間をスムーズに流れやすく、このような構造を採用しない場合と比較して、熱検知部315Aの受熱特性がよい。
挿通孔513は、熱検知部315Bが斜めに挿通されている矩形の貫通孔である。この挿通孔513は、第2延設部506に形成されている。この挿通孔513に挿通されている熱検知部315Bの先端は、底面視で底面501において平坦な部分R2と対向している(図16及び図19参照)。加えて、底面501は、上記の通り、平坦状に形成されており、カバー22の通気孔2211の上側縁部22111と略同一平面上に位置している。そのため、通気孔2211から流入する水平気流が流通空間をスムーズに流れやすく、このような構造を採用しない場合と比較して、熱検知部315Bの受熱特性がよい。
一対の突起部514は、それぞれ略円柱形状を有する。この一対の突起部514は、挿通孔512の近傍に配置され、挿通孔512に挿通されている熱検知部315Aを両側から挟み込む。両側から挟み込むことで、熱検知部315Aの先端が回路基板30に対して略垂直になっている状態を維持する。言い換えると、熱検知部315Aのねじれが元に戻るのを抑制する。
一対の突起部515は、それぞれ略円柱形状を有する。この一対の突起部515は、挿通孔513の近傍に配置され、挿通孔513に挿通されている熱検知部315Bを両側から挟み込む。両側から挟み込むことで、熱検知部315Bの先端が回路基板30に対して略垂直になっている状態を維持する。言い換えると、熱検知部315Bのねじれが元に戻るのを抑制する。
以上が、中板50についての説明である。
1−2.動作
次に、熱感知器1の動作について説明する。具体的には、火災検知処理、火災信号転送処理及び無線チャンネル設定処理について説明する。
1−2−1.火災検知処理
熱感知器1の監視領域において火災が発生すると、火元から天井に向かう垂直気流が発生する。垂直気流が天井に到達すると、その流れの向きが変わり、天井面と平行に流れる水平気流となる。垂直気流と水平気流のうち、垂直気流は、熱感知器1のカバー22の垂直孔2221から流通空間に流入する。一方、水平気流は、カバー22の通気孔2211から流通空間に流入する。流通空間に流入した気流は、熱検知部315に熱を伝える。
熱感知器1の制御回路312は、熱検知部315から定期的に出力値を受信して、周囲の温度が所定の温度以上であるか否かを判定している。上記の垂直気流又は水平気流が流通空間に流入した結果、制御回路312が、周囲の温度が所定の温度以上であると判定すると、スピーカ40から警報音を放音させるとともに、無線通信回路313から他の熱感知器1や中継装置に対して火災信号を送信させる。
1−2−2.火災信号転送処理
他の熱感知器1が火災を検知し、この熱感知器1から送信された火災信号が無線通信回路313により受信されると、制御回路312はスピーカ40から警報音を放音させるとともに、さらに別の熱感知器1や中継装置に対して無線通信回路313から火災信号を送信させる。
1−2−3.無線チャンネル設定処理
本体21の押込部216Aが利用者により押し込まれ、登録スイッチ308が長押しされると、制御回路312は無線チャンネル設定モードに移行する。その後、制御回路312は、登録スイッチ308が短押しされるごとに無線チャンネルを変更する。制御回路312は、無線チャンネルが変更されるごとに、スピーカ40から無線チャンネルの番号を通知するガイド音声を放音させる。そして、登録スイッチ308が再度長押しされると、制御回路312は、選択中の無線チャンネルの番号を記憶し、無線チャンネル設定モードを終了する。
このように記憶された無線チャンネルの番号は、本体21の押込部216Bが利用者により押し込まれ、消去スイッチ309が長押しされると、消去される。
以上が、熱感知器1の動作についての説明である。
以上説明した熱感知器1では、熱検知部315が斜めに傾けて回路基板30に取り付けられている。そのため、熱検知部315を回路基板30に対して垂直に立てて取り付ける場合と比較して、熱感知器1を薄型化することができる。
なお、フィルム型サーミスタの熱検知部315を採用することで、一般的な棒状のサーミスタと比較して曲げ加工等が容易であり、熱感知器1の薄型化が容易である。
また、この熱検知部315は、ねじられた状態で回路基板30に取り付けられている。このねじられた状態の熱検知部315の一対の樹脂フィルム3153の先端は、回路基板30に対して略垂直になっている。言い換えると、一対の樹脂フィルム3153の先端では、その厚さ方向が回路基板30に対して略平行になっている。そのため、この熱検知部315は、ねじりを加えられていない場合と比較して、回路基板30に対して平行に流れる気流に対して受熱特性がよい。
なお、上述した熱検知部315の配置位置では、垂直気流に対しては、熱検知部315がカバー22の垂直孔2221から露出し、かつカバー22の垂直孔2221から熱検知部315までの距離が短いため受熱特性(応答性)が良いが、水平気流に対しては、カバー22の外周(通気孔2211)から熱検知部315までの距離が長い箇所があり、受熱特性(応答性)が悪くなる傾向がある。そのため、熱感知器1として、上述したねじりを加えた構成を採用することで、垂直気流と水平気流とに対する熱検知部315の受熱特性(応答性)を均一化することができる。
また、この熱検知部315は、中板50に設けられた一対の突起部514又は515により、その両側から挟まれている。そのため、熱検知部315のねじれが元に戻るのが抑制される。
2.変形例
上記の実施形態は以下のように変形してもよい。以下に記載する変形例は互いに組み合わせてもよい。
2−1.変形例1
筐体20の形状及びその構成要素の配置は、図示の例に限られず、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内において適宜変更されてもよい。
2−2.変形例2
回路基板30の形状及びその構成要素の配置は、図示の例に限られず、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内において適宜変更されてもよい。
2−3.変形例3
回路基板30に取り付けられる熱検知部315の数は、3以上であってもよい。
2−4.変形例4
中板50の形状及びその構成要素の配置は、図示の例に限られず、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内において適宜変更されてもよい。
2−5.変形例5
中板50に設けられた二対の突起部514及び515の形状は、図示の例に限られず、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内において適宜変更されてもよい。また、突起部514及び515の組数は、3以上であってもよい。
2−6.変形例6
二対の突起部514及び515に加えて、熱検知部315のねじれが元に戻るのを抑制するための二対の突起部2223及び2224をカバー22の方に備えさせてもよい。図20は、この二対の突起部2223及び2224を備えるカバー22Aの平面図である。図21は、このカバー22Aを備える熱感知器1Aの縦断面図である。
一対の突起部2223は、それぞれ略円柱形状を有する。この一対の突起部2223は、カバー22Aの底部222の上面側に配置され、熱検知部315Aを両側から挟み込む。両側から挟み込むことで、熱検知部315Aの先端が回路基板30に対して略垂直になっている状態を維持する。言い換えると、熱検知部315Aのねじれが元に戻るのを抑制する。
一対の突起部2224は、それぞれ略円柱形状を有する。この一対の突起部2224は、カバー22Aの底部222の上面側に配置され、熱検知部315Bを両側から挟み込む。両側から挟み込むことで、熱検知部315Bの先端が回路基板30に対して略垂直になっている状態を維持する。言い換えると、熱検知部315Bのねじれが元に戻るのを抑制する。
2−7.変形例7
二対の突起部514及び515を備えさせるのに代えて、熱検知部315のねじれが元に戻るのを抑制するための挿通孔512A及び513Aを中板50に備えさせてもよい。図22は、二対の突起部514及び515と挿通孔512及び513に代えて、この挿通孔512A及び513Aを備える中板50Aの底面図である。図23は、この中板50Aを備える熱感知器1Bであって、カバー22を取った状態の熱感知器1Bの底面図である。
挿通孔512Aは、熱検知部315Aが斜めに挿通されている三日月状の貫通孔である。この挿通孔512Aは、基部504に形成されている。この挿通孔512Aに挿入された熱検知部315Aは、その先端が回路基板30に対して略垂直になっている状態を維持される。言い換えると、熱検知部315Aのねじれが元に戻ることが抑制される。
挿通孔513Aは、熱検知部315Bが斜めに挿通されている三日月状の貫通孔である。この挿通孔513Aは、第2延設部506に形成されている。この挿通孔513Aに挿入された熱検知部315Bは、その先端が回路基板30に対して略垂直になっている状態を維持される。言い換えると、熱検知部315Bのねじれが元に戻ることが抑制される。
2−8.変形例8
熱検知部315は、図24に示すように、一対の樹脂フィルム3153全体が回路基板30に対して略平行になるように、回路基板30に取り付けられてもよい。このように熱検知部315を取り付けたとしても、一対の樹脂フィルム3153の先端(サーミスタ素子3151を被覆する部分)は、その厚さ方向が回路基板30に対して略平行になる。そのため、この熱検知部315は、回路基板30に対して平行に流れる気流に対して受熱特性がよい。また、このように熱検知部315を取り付けた場合、熱検知部315にはねじりが加えられないため、熱検知部315のねじれが元に戻るのを抑制するための二対の突起部514及び515を省略してよい。
2−9.変形例9
特許請求の範囲に記載した発明は、無線式でない熱感知器に適用されてもよい。
2−10.変形例10
図25に示すように、カバー22の2つの垂直孔2221のうちの一方を省略し、押込部60を、もう一方の垂直孔2221と点対称になるように配置するようにしてもよい。このように配置することで、熱感知器1Cの意匠性が向上する。
このような配置を採用する場合、図26に示すように、押込部60の配置変更に伴い、点検スイッチ307と押込部保持部218A及び218Bの位置が変更される。また、熱検知部315Bの位置も変更される。また、この熱検知部315Bの配置変更に伴い、第2延設部506の下を流れる気流の熱を検知できるように、熱検知部315Cが新たに配置される。この熱検知部315Cは、熱検知部315Bとの間で点検スイッチ307を挟むように配置される。
水平気流に対する熱感知部の受熱特性に悪影響を与える構成部材は、電池収容部213(電池)と押込部60関連の部材である。図26において、電池収容部213の左側の水平気流に関しては、1つの熱検知部315Aにて良好な受熱特性を得ることができる。また、電池収容部213の右側の水平気流に関しては、押込部60関連の下側は熱検知部315Bにて、上側は熱検知部315Cにて、それぞれ良好な受熱特性を得ることができる。
なお、図26に示す熱感知器1Cでは、熱検知部315A、315B又は315Cが挿通される挿通孔516が、だるま型に形成されている。また、同図では、アンテナ310と導体311の図示が省略されている。
1、1A、1B、1C…熱感知器、10…ベース、20…筐体、21…本体、22、22A…カバー、30…回路基板、40…スピーカ、50、50A…中板、60…押込部、61…軸部、211…底面、212…上面、213…電池収容部、214…スピーカ収容部、215…回路基板収容部、216A、216B…押込部、217A、217B…アンテナ保持部、218A、218B…押込部保持部、221…円筒部、222…底部、301…底面、302…上面、303…切欠部、304…基部、305…第1延設部、306…第2延設部、307…点検スイッチ、308…登録スイッチ、309…消去スイッチ、310…アンテナ、311…導体、312…制御回路、313…無線通信回路、314A、314B…挿通孔、315A、315B、315C…熱検知部、501…底面、502…上面、503…切欠部、504…基部、505…第1延設部、506…第2延設部、507…挿通孔、508…切欠部、509…アンテナ孔、510…スピーカ孔、511…スイッチ孔、512、512A、513、513A…挿通孔、514、515…突起部、516…挿通孔、2211…通気孔、2221…垂直孔、2222…貫通孔、2223、2224…突起部、2225…カバー側保持部、3051…内縁部、3052…外縁部、3061…内縁部、3062…外縁部、3101…直線部分、3102…円弧部分、3111…直線部分、3112…円弧部分、3151…サーミスタ素子、3152…リード線、3153…樹脂フィルム、22111…上側縁部、AR1〜AR5…矢印、R1、R2…部分

Claims (3)

  1. 筺体と、
    前記筺体に収容された回路基板と、
    前記回路基板に取り付けられた熱検知部と
    を備え、
    前記熱検知部は、感熱部と、一端が前記感熱部に接続され、他端が前記回路基板にはんだ付けされたリード線と、前記感熱部を挟み込むように貼り合わされた一対の絶縁性フィルムとを備えることを特徴とする熱感知器。
  2. 前記筺体は、外気を流入させて、前記回路基板と略平行に流すための通気孔を有し、
    前記熱検知部は、前記一対の絶縁性フィルムのうち、前記感熱部を挟み込む部分が、前記回路基板に対して略垂直に配置されるように前記回路基板に取り付けられている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の熱感知器。
  3. 前記熱検知部は、前記一対の絶縁性フィルムがねじられた状態で前記回路基板に取り付けられており、
    前記一対の絶縁性フィルムのねじれが元に戻るのを抑制するための構造をさらに備える
    ことを特徴とする、請求項2に記載の熱感知器。
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