JP2021155876A - 空気紡績機 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率良いタイミングで第1糸吸引捕捉装置を動作させることができ、動作効率の向上及び糸屑の低減を実現できる空気紡績機を提供する。【解決手段】精紡機は、繊維束に旋回空気流を作用させて紡績糸を新たに生成しながら、生成した紡績糸を下流側に送る糸出し紡績を行う。精紡機は、ドラフト装置と、空気紡績装置と、サクションパイプと、制御装置と、を備える。ドラフト装置は、スライバをドラフトして繊維束を生成する。空気紡績装置は、糸出し紡績を行う。サクションパイプは、空気紡績装置によって生成された紡績糸を吸引捕捉する。制御装置は、空気紡績装置によって生成された紡績糸の走行速度である糸速、及び、ドラフト装置におけるドラフト条件の少なくとも何れかに基づいて、サクションパイプの動作タイミングを求める。【選択図】図1
Description
本発明は、空気紡績装置を備える空気紡績機に関する。
従来から、糸吸引捕捉装置を用いて空気紡績装置から糸を吸引捕捉する空気紡績機が知られている。特許文献1は、この種の空気紡績機を開示する。
特許文献1の紡績機は、空気紡績装置側の第1糸を捕捉して糸継装置に案内する第1捕捉案内装置と、巻取装置側の第2糸を捕捉して糸継装置に案内する第2捕捉案内装置と、を備える。これにより、この紡績機は、糸切れ又はクリアラカットが発生したときに、切断された糸同士に対する糸継動作を行うことができる。第2捕捉案内装置が所定位置に達した後、第1捕捉案内装置が、第1糸捕捉位置で第1糸を捕捉して、第1糸案内位置まで移動する。
特許文献1の紡績機においては、第2捕捉案内装置の動作時間によって、第1捕捉案内装置の待機時間が長くなる可能性がある。この結果、上記糸継動作が完了するまでの糸継サイクルの時間が長くなる。また、第1捕捉案内装置が待機している間、空気紡績装置で生成された糸が無駄になるので、糸屑が増加してしまう。
本発明の目的は、効率良いタイミングで第1糸吸引捕捉装置を動作させることができ、動作効率の向上及び糸屑の低減を実現できる空気紡績機を提供することにある。
本発明の観点によれば、以下の構成の空気紡績機が提供される。即ち、この空気紡績機は、繊維束に旋回空気流を作用させて糸を新たに生成しながら、生成した前記糸を下流側に送るセルフスピニングを行う。前記空気紡績機は、ドラフト装置と、空気紡績装置と、第1糸吸引捕捉装置と、制御部と、を備える。前記ドラフト装置は、原料をドラフトして前記繊維束を生成する。前記空気紡績装置は、前記セルフスピニングを行う。前記第1糸吸引捕捉装置は、前記空気紡績装置によって生成された前記糸を吸引捕捉する。前記制御部は、前記空気紡績装置によって生成された前記糸の走行速度である糸速、及び、前記ドラフト装置におけるドラフト条件の少なくとも何れかに基づいて、前記第1糸吸引捕捉装置の動作タイミングを求める。
これにより、第1糸吸引捕捉装置が動作可能な状態(糸が所定位置まで走行した状態等)になった後、直ちに第1糸吸引捕捉装置を動作させることができる。この結果、セルフスピニングに関連して行われる作業をミスなく円滑に行わせることができるとともに、無駄な待ち時間を無くして稼動効率を上げることができる。また、セルフスピニングの時間が短縮されるので、糸屑の量を低減することができる。
前記の空気紡績機においては、前記制御部は、前記糸速及び前記ドラフト条件の少なくとも何れかに基づいて、前記第1糸吸引捕捉装置による吸引動作の開始タイミングを求めることが好ましい。
これにより、第1糸吸引捕捉装置による吸引動作を早期に開始させることができる。従って、稼動効率の向上及び屑糸量の低減を実現することができる。
前記の空気紡績機においては、前記制御部は、前記糸速及び前記ドラフト条件の少なくとも何れかに基づいて、前記第1糸吸引捕捉装置が、前記糸を捕捉する糸捕捉位置から、捕捉した前記糸を案内する先である目標位置に向かって移動する開始タイミングを求めることが好ましい。
これにより、第1糸吸引捕捉装置により糸を捕捉した可能性が高い状態となった後、直ちに第1糸吸引捕捉装置による糸の案内を開始することができる。従って、稼動効率の向上及び屑糸量の低減を実現することができる。
前記の空気紡績機において、前記制御部は、求められた前記動作タイミングに基づいて、前記第1糸吸引捕捉装置の吸引動作と、前記吸引動作により捕捉した前記糸を案内する先である目標位置に向かう移動と、を制御することが好ましい。
これにより、稼動効率の向上及び屑糸量の低減を図るように、第1糸吸引捕捉装置による吸引動作及び目標位置に向かう移動の開始タイミングを適切に制御することができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記ドラフト装置は、前記原料及び前記繊維束の走行方向における上流側に設けられ、前記原料を搬送するための第1ローラを備える。前記制御部は、前記第1ローラの回転が開始してから、前記糸速及び前記ドラフト条件の少なくとも何れかに基づく期間を経過した後、前記空気紡績装置による前記セルフスピニングを開始させる。
これにより、ドラフト装置によるドラフトが実質的に開始されて、繊維束が空気紡績装置の内部に案内された状態となった後、直ちにセルフスピニングを開始することができる。従って、稼動効率の向上及び屑糸量の低減を実現することができる。
前記の空気紡績機は、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記空気紡績装置は、紡績ノズルを備える。前記紡績ノズルは、前記空気紡績装置に形成された紡績室内に空気を噴射する。前記第1ローラの回転が開始してから、前記紡績ノズルによる空気噴射動作の開始までの期間は、前記糸速及び前記ドラフト条件の少なくとも何れかに基づいて、求められる。
これにより、繊維束が空気紡績装置に到着した可能性が高い状態となった後、直ちに紡績ノズルによる空気噴射動作を開始することができるので、糸の生成をスムーズに開始でき、稼動効率の向上を実現できる。
前記の空気紡績機は、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この空気紡績機は、糸巻取装置と、第2糸吸引捕捉装置と、糸継装置と、を備える。前記糸巻取装置は、前記空気紡績装置により生成された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する。前記第2糸吸引捕捉装置は、前記糸巻取装置から前記糸を吸引捕捉する。前記糸継装置は、前記第1糸吸引捕捉装置及び前記第2吸引捕捉装置によって吸引捕捉された前記糸を糸継ぎする糸継動作を行う。前記糸継装置による前記糸継動作は、前記空気紡績装置による前記セルフスピニングが完了した後に行われる。
これにより、糸速及びドラフト条件に応じて、糸継サイクルをミスなくスムーズに行わせるとともに、サイクル時間を短縮することができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、空気紡績機は、複数の紡績ユニットと、糸継台車と、を備える。前記糸継台車は、複数の前記紡績ユニットに対して走行する。それぞれの前記紡績ユニットには、前記ドラフト装置及び前記空気紡績装置が設けられている。前記糸継台車には、前記第1糸吸引捕捉装置、前記第2糸吸引捕捉装置、及び前記糸継装置が設けられている。
即ち、糸継時のサイクル時間を短縮できる上記の構成は、複数の紡績ユニットが糸継台車を共通で使用する場合に特に有利である。糸継台車は、ひとつの紡績ユニットでの作業完了後、従来よりも早いタイミングで他の紡績ユニットでの作業を開始することができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、空気紡績機は、複数の紡績ユニットと、玉揚台車と、を備える。前記玉揚台車は、複数の前記紡績ユニットに対して走行する。それぞれの前記紡績ユニットには、前記ドラフト装置及び前記空気紡績装置が設けられている。それぞれの前記紡績ユニットは、前記空気紡績装置によって生成した糸を巻き取ってパッケージを形成する。前記玉揚台車は、満巻となった前記パッケージを玉揚げする。前記第1糸吸引捕捉装置は、前記玉揚台車に設けられている。
これにより、玉揚時のサイクル時間を短縮することができる。この効果は、複数の紡績ユニットが玉揚台車を共通で使用する構成において特に有利である。玉揚台車は、ひとつの紡績ユニットでの作業完了後、従来よりも早いタイミングで他の紡績ユニットでの作業を開始することができる。
次に、図面を参照して本発明の一実施の形態に係る精紡機(空気紡績機)100を説明する。以下の説明において「上流」及び「下流」とは、紡績糸(糸)Yの巻取時における、スライバ(原料)S、繊維束F、及び紡績糸Yの走行方向での上流及び下流を意味する。
図1に示す精紡機100は、原動機ボックス80と、紡績ユニット1と、糸継台車6と、玉揚台車7と、を備える。紡績ユニット1は、一列に並べて複数設けられている。
図示しないが、精紡機100は、ブロアボックスを備える。ブロアボックスの内部には、負圧を生成する負圧源が設けられている。負圧源で発生した負圧は、図略のダクト等を介して、各紡績ユニット1、糸継台車6、及び玉揚台車7に供給される。
原動機ボックス80には、管理装置9が設けられている。管理装置9は、各紡績ユニット1が備える後述のユニット制御部50と通信することができる。ユニット制御部50は、所定数の紡績ユニット1毎に1つ設けられていても良い。
更に、管理装置9は、糸継台車6及び玉揚台車7が備えるそれぞれの台車制御部(図略)と通信することができる。管理装置9は、ユニット制御部50及び台車制御部と通信することで、各紡績ユニット1、糸継台車6、及び玉揚台車7等の情報を集中管理することができる。
管理装置9は、図1に示すように、ディスプレイ91と、入力装置92と、制御装置(制御部)90と、を備える。
ディスプレイ91は、各紡績ユニット1の稼動状況、糸品質、紡績条件等の情報を表示する。入力装置92は、オペレータが操作可能な複数の入力キーを備えている。入力装置92は、ディスプレイ91に表示させる情報の選択、及び精紡機100の紡績条件等の設定に用いられる。ディスプレイ91及び入力装置92は、タッチパネルディスプレイにより一体的に構成されていても良い。
精紡機100の紡績条件は、例えば、巻き取る紡績糸Yの走行速度である糸速、及び/又は紡績ユニット1が備える後述のドラフト装置2のドラフト条件等を含む。紡績条件は、オペレータが選択した糸種類に応じて自動的に設定されても良いし、オペレータが手動で設定しても良い。
制御装置90は、公知のコンピュータとして構成されている。制御装置90は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等を備える。
制御装置90は、設定された紡績条件に基づいて、紡績ユニット1、糸継台車6、玉揚台車7の各部の動作タイミング等を求める。制御装置90は、求められた紡績ユニット1の各部の動作タイミングを、各紡績ユニット1を制御するそれぞれのユニット制御部50に送信する。更に、制御装置90は、各部の動作タイミングを、糸継台車6及び玉揚台車7を制御するそれぞれの台車制御部に送信する。各部の動作タイミングの詳細については後述する。
それぞれの紡績ユニット1は、図1及び図2に示すように、主として、ドラフト装置2と、空気紡績装置3と、糸巻取装置4と、ユニット制御部50と、を備える。紡績ユニット1において、ドラフト装置2、空気紡績装置3及び糸巻取装置4は、上流から下流へ向かって順に配置されている。
ドラフト装置2は、精紡機100が備えるフレーム10の上端近傍に設けられている。ドラフト装置2は、図2に示すように、4つのドラフトローラを備える。4つのドラフトローラは、バックローラ(第1ローラ)21と、サードローラ22と、ミドルローラ23と、フロントローラ24と、から構成される。ドラフト装置2において、バックローラ21、サードローラ22、ミドルローラ23及びフロントローラ24は、上流側から順に配置される。ドラフト装置2は更に、4つのドラフトローラのそれぞれに対向するように設けられた4つの対向ローラを備える。ミドルローラ23及びその対向ローラには、ゴム製のエプロンベルト25がそれぞれ巻き掛けられている。
ドラフト装置2は、図略のスライバケースから供給されるスライバSを、ドラフトローラ及びその対向ローラの間で挟み込んで搬送することにより、所定の繊維量(又は太さ)となるまで引き伸ばして(ドラフトして)、繊維束Fを生成する。ドラフト装置2で生成された繊維束Fは空気紡績装置3に供給され、空気紡績装置3で紡績される。この結果、紡績糸Yが生成される。
本実施形態では、ドラフト装置2に設けられた各ドラフトローラは、個別の電動モータ(図示しない)によって駆動される。これにより、各ドラフトローラの回転速度を個別に変更することができる。各ドラフトローラを駆動する各電動モータの動作は、ユニット制御部50によって制御される。ミドルローラ23は、複数の紡績ユニット1において一斉に駆動されるように構成されていても良い。フロントローラ24は、複数の紡績ユニット1において一斉に駆動されるように構成されていても良い。
ドラフト装置2においては、各ドラフトローラの回転速度が、下流側に行くほど高速になるように設定される。この結果、繊維束Fは、ドラフトローラ及びその対向ローラの間で搬送されながらドラフトされ、下流側にいくほど繊維束Fの太さが細くなっていく。各ドラフトローラの回転速度は、オペレータが入力装置92を介して入力した糸速、及び、後述のドラフト条件に基づいて設定される。
各ドラフトローラの回転速度を適宜設定することにより、繊維束Fが引き伸ばされる比率を変更することができ、所望の太さになるようにドラフトした繊維束Fを空気紡績装置3に対して供給することができる。以下、この引き伸ばされる比率を「ドラフト比」と称する。
ここで、上記ドラフト比を含む、ドラフト装置2のドラフト条件について簡単に説明する。ドラフト条件は、例えば、トータルドラフト比(TDR)、メインドラフト比(MDR)、ブレーキドラフト比(BDR)、フィード比、ゲージ幅等を含む。精紡機100が生成する紡績糸Yの種類、太さ等に応じて、様々なドラフト条件が設定される。
トータルドラフト比は、フロントローラ24の周速度と、バックローラ21の周速度と、の比である。即ち、トータルドラフト比=(フロントローラ24の周速度)/(バックローラ21の周速度)。
メインドラフト比は、フロントローラ24の周速度と、ミドルローラ23の周速度と、の比である。即ち、メインドラフト比=(フロントローラ24の周速度)/(ミドルローラ23の周速度)。
ブレーキドラフト比は、サードローラ22の周速度と、バックローラ21の周速度と、の比である。即ち、ブレーキドラフト比=(サードローラ22の周速度)/(バックローラ21の周速度)。
各ドラフトローラの回転速度(周速度)を調整することで、ドラフト比(ひいては、生成する繊維束F又は紡績糸Yの太さ)を変更することができる。なお、上記各ドラフト比は、上記のように求めることに限定されず、例えば、それぞれのドラフトローラとその対向ローラの間に導入される繊維の量又は本数に基づいて求めることもできる。
ゲージ幅は、繊維束Fの走行方向において、互いに隣接する2つのドラフトローラの間の距離である。このゲージ幅を調整することによって、ドラフトローラによって搬送される繊維束Fの搬送距離を変更することができる。
フィード比は、フロントローラ24の周速度と、後述の糸貯留ローラ11aの周速度と、の比である。即ち、フィード比=(フロントローラ24の周速度)/(糸貯留ローラ11aの周速度)。
空気紡績装置3は、フロントローラ24のすぐ下流側に設けられている。空気紡績装置3は、旋回空気流を利用して、ドラフト装置2から供給された繊維束Fに撚りを加えて、紡績糸Yを生成する。
空気紡績装置3は、図3に示すように、ノズルブロック30と、中空ガイド軸体34と、を備える。ノズルブロック30は、繊維ガイド31と、紡績室32と、第1ノズル(紡績ノズル)33と、を備える。中空ガイド軸体34は、糸通路35と、第2ノズル36と、を備える。空気紡績装置3の各部は、ユニット制御部50により制御されている。図3では、ノズルブロック30は複数の部材から構成されているように図示されているが、1つの部材により構成されていても良い。
繊維ガイド31は、ドラフト装置2でドラフトされた繊維束Fを空気紡績装置3の内部(紡績室32)に向けて案内する部材である。空気紡績装置3は、第1ノズル33から紡績室32内に空気を噴射して、紡績室32内の繊維束Fに旋回空気流を作用させる。
中空ガイド軸体34は、円筒状の部材であり、その内部に糸通路35が形成されている。空気紡績装置3は、第2ノズル36から糸通路35内に空気を噴射することで、糸通路35内に旋回空気流を発生させる。糸通路35に発生させる旋回空気流は、紡績室32の旋回空気流と逆方向である。
上記のように構成された空気紡績装置3は、糸出し紡績(セルフスピニング)と通常紡績を行うことが可能である。糸出し紡績とは、空気紡績装置3単体で、繊維束Fに旋回空気流を作用させて紡績糸Yを新たに生成しながら、生成した紡績糸Yを下流側に送る紡績動作である。通常紡績とは、糸出し紡績の後、糸巻取装置4により巻き取られる紡績糸Yを連続して生成する紡績動作である。
糸出し紡績は、通常紡績とは異なり、空気紡績装置3が紡績糸Yの生成を開始又は再開するときに行われる過渡的かつ一時的な紡績である。糸出し紡績を行う場合、空気紡績装置3は、初期段階では第1ノズル33からは空気を噴射させず、第2ノズル36から空気を噴射して、糸通路35内に旋回空気流を発生させる。ドラフト装置2から供給される繊維束Fは、繊維ガイド31によって空気紡績装置3の内部に案内される。この繊維束Fは、中空ガイド軸体34へ送られる。
糸通路35は、上流側の断面積よりも下流側の断面積が大きくなるように形成されているため、糸通路35内では、旋回空気流は下流側に向かって流れる。これにより、繊維束Fを糸通路35の下流側へ送出することができる。その後、第2ノズル36に加えて、第1ノズル33から空気が噴射される。繊維束Fは、第1ノズル33と第2ノズル36から噴射される空気によって、結束繊維状に紡績されながら中空ガイド軸体34から排出される。糸出し紡績において、空気紡績装置3よりも下流側から紡績糸Yを引っ張る張力は、殆どないか、あるとしても後述のサクションパイプ63の吸引空気流による弱い張力だけである。
糸出し紡績においては、第2ノズル36から空気を噴射して発生した旋回空気流によって糸通路35内の繊維束F(又は紡績糸Y)を確実に下流側に送出するために、適度の量の繊維束Fを空気紡績装置3に供給することが必要である。従って、糸出し紡績では、通常紡績での紡績糸Yの太さとは異なる太さ(糸出し太さ)の紡績糸Yが生成される。以下の説明においては、糸出し紡績により生成された紡績糸Yを「糸出し紡績糸」と呼ぶことがある。
糸出し紡績では、上記の糸出し太さに応じたそれぞれの回転速度(以下の説明でスタートアップ回転速度と呼ぶことがある)で、バックローラ21等のドラフトローラが回転駆動される。これにより、糸出し紡績時において、一定の太さの繊維束Fが空気紡績装置3に供給され、糸出し紡績糸が生成される。糸出し紡績が完了した後、それぞれのドラフトローラの回転速度が、通常紡績での紡績糸Yの太さの設定を実現するように調整される。この結果、通常紡績が開始される。以下の説明においては、当該通常紡績で生成された紡績糸Yを「通常糸」と呼ぶことがある。
糸出し紡績糸と通常糸とで糸の太さをどのように異ならせるかは、スタートアップ率によって設定することができる。スタートアップ率は、空気紡績装置3が糸出し紡績を行う場合におけるバックローラ21の周速度と、通常紡績時におけるバックローラ21の周速度と、の比である。スタートアップ率は、ドラフト条件と同様に、オペレータが入力装置92を用いて管理装置9に入力することができる。
本実施形態では、スタートアップ率は百分率で表される。即ち、スタートアップ率(%)={(糸出し紡績時におけるバックローラ21の周速度)/(通常紡績時におけるバックローラ21の周速度)}×100。
通常紡績を行うときは、第1ノズル33から空気を噴射させ、第2ノズル36からは空気を噴射させない。この状態では、ドラフト装置2から供給される繊維束Fの繊維の後端は、第1ノズル33が発生させた紡績室32内の旋回空気流によって中空ガイド軸体34の先端の周囲で振り回される。これにより、繊維束Fに撚りが加えられて紡績糸Yが生成される。紡績糸Yは、中空ガイド軸体34の糸通路35を通って、下流側の糸出口(図略)から空気紡績装置3の外部へ送出される。
糸出し紡績糸と通常糸のうち、パッケージ45に含めることができる紡績糸Yは通常糸だけである。糸出し紡績糸は通常糸とは異なる条件で過渡的に生成されるため、最終的には糸屑として廃棄される。従って、糸屑を減らす観点で言えば、糸出し紡績が行われる時間を短縮することが好ましい。
糸巻取装置4は、クレードルアーム41と、巻取ドラム42と、トラバースガイド43と、を備えている。クレードルアーム41は、支軸44まわりに揺動可能に支持されており、紡績糸Yを巻き取るためのボビン15(即ちパッケージ45)を回転可能に支持することができる。巻取ドラム42は、前記ボビン15又はパッケージ45の外周面に接触した状態で回転することでパッケージ45を巻取方向に回転駆動する。糸巻取装置4は、トラバースガイド43を図略の駆動手段によって往復動させながら、巻取ドラム42を図略の電動モータによって駆動する。これにより、糸巻取装置4は、紡績糸Yを綾振りしつつ紡績糸Yをパッケージ45に巻き取る。
各紡績ユニット1において、空気紡績装置3と糸巻取装置4との間には、糸貯留装置11と、糸監視装置12と、が設けられている。
糸貯留装置11は、空気紡績装置3の下流側に設けられている。糸貯留装置11は、図2に示すように、糸貯留ローラ11aと、当該糸貯留ローラ11aを回転駆動するモータ11bと、糸掛け部材11cと、糸外しレバー(糸退避部材)11dと、を備える。
糸貯留ローラ11aは、その外周面に一定量の紡績糸Yを巻き付けて一時的に貯留する。糸貯留ローラ11aは、外周面に紡績糸Yを巻き付けた状態で所定の回転速度で回転することにより、空気紡績装置3から紡績糸Yを所定の速度で引き出して下流側に搬送する。
糸貯留ローラ11aの近傍には、図略の残糸除去装置が設けられている。残糸除去装置は、パイプ状に形成された先端部を備える。紡績糸Yの巻取り時において何らかの理由で糸切れが発生し、糸貯留ローラ11aに紡績糸Yが残った場合に、残糸除去装置は、その先端部及び内部で発生する吸引空気流によって、糸貯留ローラ11aに巻かれた残糸を吸引して除去することができる。
糸掛け部材11cは、糸貯留ローラ11aの下流側端部に取り付けられている。糸掛け部材11cは、糸貯留ローラ11aに対して相対回転可能に支持されている。糸掛け部材11cは、紡績糸Yを引っ掛けた状態で糸貯留ローラ11aと一体的に回転することで、当該糸貯留ローラ11aの外周面に紡績糸Yを案内する。
糸外しレバー11dは、糸貯留ローラ11aの下流側端部の近傍に設けられている。糸外しレバー11dは、揺動軸11eを中心に動作位置と待機位置の間で上下に揺動可能に構成されている。糸外しレバー11dは、図2に示す待機位置に位置するとき、紡績糸Yの糸道(即ち、走行する紡績糸Y)に接触しない。一方、糸外しレバー11dは、図2の状態から先端部が上昇して図略の動作位置に位置するとき、紡績糸Yを押し上げて糸掛け部材11cから退避させる(外す)ことができる。
糸外しレバー11dは、例えば図略のバネ部材によって付勢されることにより、紡績糸Yの巻取り時において常に待機位置に保持されている。バネ部材は省略しても良く、糸外しレバー11dは自重により待機位置で待機するように構成されていても良い。糸外しレバー11dは、例えば、糸継台車6が備える図略の押上げアームにより押し上げられ、動作位置まで移動することができる。押上げアームの駆動は、例えばエアシリンダ等のアクチュエータにより行うことができる。
糸外しレバー11dを動作位置に移動させることにより、糸掛け部材11cから紡績糸Yを外すことができる。この結果、当該糸貯留ローラ11aから紡績糸Yを解舒することができる。また、糸貯留ローラ11aに紡績糸Yを巻き付けていない状態で糸外しレバー11dを上昇させておけば、糸掛け部材11cが紡績糸Yに引っ掛かるのを阻止することができるので、紡績糸Yが糸貯留ローラ11aに巻き取られることを防止できる。
糸監視装置12は、空気紡績装置3と糸貯留装置11との間に設けられている。空気紡績装置3で生成された紡績糸Yは、糸貯留装置11で巻き取られる前に当該糸監視装置12を通過する。
糸監視装置12は、走行する紡績糸Yの品質(太さ等)を光透過式のセンサによって監視し、紡績糸Yに含まれる糸欠陥(紡績糸Yの太さ等に異常がある箇所、及び/又は異物等)を検出する。糸監視装置12は、光透過式のセンサに限定されず、例えば静電容量式センサを用いて紡績糸Yを監視することもできる。糸監視装置12は、紡績糸Yのテンションを検出するように構成されても良い。
糸監視装置12により糸欠陥が検出された場合、紡績糸Yが切断される(クリアラカット)。紡績糸Yの切断の方法は様々であり、例えば、空気紡績装置3における紡績を停止することで紡績糸Yを切断することができる。紡績ユニット1がカッタを備えるように構成し、このカッタによって紡績糸Yを切断しても良い。
ユニット制御部50は、制御装置90と同様に、公知のコンピュータとして構成されている。ユニット制御部50は、図示しないCPU、ROM、RAM、HDD等を備える。
ユニット制御部50は、それぞれの紡績ユニット1に設けられ、制御装置90と通信可能に構成されている。ユニット制御部50は、制御装置90から受信した上述の動作タイミング等の制御情報に基づいて、紡績ユニット1の各部の動作を制御する。
糸継台車6は、図1に示すように、走行車輪61と、糸継装置62と、サクションパイプ63と、サクションマウス64と、を備えている。
走行車輪61は、図略のモータによって回転駆動可能に構成されている。この走行車輪61を駆動することにより、糸継台車6を複数の紡績ユニット1に対して走行させることができる。
サクションパイプ(第1糸吸引捕捉装置)63は、上述の負圧源に接続されている。サクションパイプ63は、その内部に発生する吸引空気流によって、空気紡績装置3から送出される紡績糸Yを吸い込んで捕捉することができる。
サクションパイプ63と負圧源との間には、図示しない切換弁が設けられている。これにより、サクションパイプ63における吸引空気流の発生と停止を切り換えることができる。切換弁の開閉は、例えば糸継台車6の台車制御部により制御される。
サクションパイプ63の先端には、図示しない補助吸引装置が設けられている。補助吸引装置は、例えば圧縮空気を噴射することにより、強い吸引空気流を発生させることができる。これにより、サクションパイプ63が紡績糸Yを確実に捕捉することができる。補助吸引装置は省略しても良い。
サクションマウス(第2糸吸引捕捉装置)64は、上述の負圧源に接続されている。サクションマウス64は、その先端に吸引空気流を発生させることにより、糸巻取装置4に支持されたパッケージ45から紡績糸Yを吸い込んで捕捉することができる。
サクションパイプ63及びサクションマウス64は、紡績糸Yを捕捉した状態で回動することにより、当該紡績糸Yを糸継装置62に導入できる位置まで案内する。
糸継台車6は、サクションパイプ63により吸引捕捉された紡績糸Yを検出する糸検出センサを備える。糸検出センサは、例えば光センサから構成される。糸検出センサは、その検出光が、サクションパイプ63により吸引捕捉された紡績糸Yによって遮られるように配置される。糸継台車6は、サクションマウス64により吸引捕捉された紡績糸Yを検出する糸検出センサを備える。
糸検出センサにより検出された検出結果は、台車制御部を介して制御装置90へ送信される。制御装置90は、糸検出センサにより検出された検出結果に基づいて、サクションパイプ63及びサクションマウス64による紡績糸Yの捕捉の成否を判定する。なお、この判定は、ユニット制御部50又は台車制御部によって行われても良い。糸検出センサは設けられていなくても良い。
糸継装置62は、サクションパイプ63によって案内された空気紡績装置3からの紡績糸Yと、サクションマウス64によって案内されたパッケージ45からの紡績糸Yと、を糸継ぎする糸継動作を行う。本実施形態において、糸継装置62は、旋回空気流によって糸端同士を撚り合わせるスプライサ装置である。糸継装置62は上記スプライサ装置に限定せず、例えば紡績糸Yを機械的に継ぐノッタ等を採用することもできる。
糸継装置62で糸継ぎするための糸端を生成することによって生じた糸屑は、サクションパイプ63及びサクションマウス64によって吸引除去される。当該糸屑には、空気紡績装置3の糸出し紡績によって生成された糸出し紡績糸が含まれる。
玉揚台車7は、満巻となったパッケージ45に対する玉揚作業と、空のボビン15を供給するボビンセット作業と、を行う。図1又は図2に示すように、玉揚台車7は、空ボビン収容部71と、クレードル操作アーム72と、糸引出アーム(第1糸吸引捕捉装置)73と、空ボビン供給アーム74と、を備えている。
空ボビン収容部71は、複数の空のボビン15を収容する。玉揚台車7は、空ボビン収容部71を備えずに、コンベアベルト等により搬送されてくる空ボビン15を随時受け取るように構成されていても良い。
クレードル操作アーム72は、図略のエアシリンダにより伸縮可能に構成されている。
糸引出アーム73の先端には、捕捉部が設けられている。捕捉部は、吸引空気流を発生させて、紡績糸Yを吸引捕捉することができる。糸引出アーム73の先端には、捕捉部が吸引捕捉している紡績糸Yを切断する図略のカッタが設けられている。
以下、玉揚作業について簡単に説明する。ある紡績ユニット1で巻き取っているパッケージ45が満巻(規定量の紡績糸Yを巻き取った状態)になると、玉揚台車7は、玉揚台車走行レール14に沿って、当該紡績ユニット1まで走行する。玉揚台車7は、クレードル操作アーム72を用いて、糸巻取装置4のクレードルアーム41を操作することにより、満巻のパッケージ45を当該クレードルアーム41から取り外す。
紡績ユニット1と玉揚台車走行レール14との間には、パッケージコンベア16が敷設されている。玉揚台車7は、図略のパッケージ運搬機構を用いて、取り外された満巻のパッケージ45をパッケージコンベア16の上に運搬する。図2においては、紡績ユニット1の側面で見たとき、パッケージコンベア16は、玉揚台車走行レール14と紡績ユニット1との間に設けられているが、これに限定されず、例えば、パッケージコンベア16が、玉揚台車走行レール14を挟んで、紡績ユニット1とは反対側に設けられても良い。
パッケージコンベア16は、紡績ユニット1が並べられる方向に沿って、満巻のパッケージ45を回収場所まで搬送することができる。
次に、玉揚台車7のボビンセット作業について簡単に説明する。玉揚台車7は、空ボビン収容部71にストックされている空のボビン15を空ボビン供給アーム74によって把持する。玉揚台車7は、当該空ボビン供給アーム74を回動させて、ボビン15を糸巻取装置4のクレードルアーム41の近傍へ搬送する。空ボビン供給アーム74の動作と同時又は同じようなタイミングで、玉揚台車7の糸引出アーム73は、空気紡績装置3の糸出し紡績により紡出された紡績糸Yを吸引捕捉し、捕捉した紡績糸Yを、空のボビン15の近傍まで案内する。そして、玉揚台車7は、空のボビン15と紡績糸Yとを糸巻取装置4に案内する。次に、公知のバンチ巻き等の方法によって、空気紡績装置3から引き出された紡績糸Y(通常紡績による通常糸)をボビン15に固定する。糸出し紡績糸は、糸引出アーム73の先端の捕捉部が備えるカッタによって通常糸から切断され、糸引出アーム73によって吸引除去される。このようにしてボビンセット作業が完了した後、ボビン15の回転を開始することで、新しいボビン15に対して紡績糸Yの巻取りが開始される。
続いて、本実施形態の精紡機100の紡績ユニット1において、空気紡績装置3の糸出し紡績時における各部の動作タイミングについて詳細に説明する。以下においては、糸継ぎ時における糸出し紡績を例として説明する。
ある紡績ユニット1において、紡績糸Yを巻き取っている途中で空気紡績装置3による紡績が停止され、紡績糸Yが切断された場合を考える。紡績停止の理由となる現象には、糸監視装置12による糸欠陥の検出が含まれるが、これに限定されない。紡績が停止された場合、糸継台車6が当該紡績ユニット1まで走行し、糸継作業が行われる。
糸継台車6による糸継作業が開始される前に、紡績ユニット1においては、糸継ぎのための準備動作(例えば、空気紡績装置3のクリーニング動作、及び糸貯留ローラ11aの残糸除去動作等)が行われる。
紡績ユニット1における準備動作が完了した後、糸継台車6は、サクションパイプ63内に吸引空気流を発生させながら、当該サクションパイプ63を上糸吸引位置(糸捕捉位置)に移動させる。上糸吸引位置は、空気紡績装置3が繊維束Fを紡績して生成した紡績糸Yである上糸を、サクションパイプ63が吸引可能な位置である。これと同時又は同じようなタイミングに、糸継台車6は、下糸吸引位置にサクションマウス64を移動させる。下糸吸引位置は、パッケージ45から解舒される紡績糸Yである下糸を、サクションマウス64が吸引可能な位置である。上糸吸引位置及び下糸吸引位置は、図2において鎖線で示されている。
サクションパイプ63及びサクションマウス64の動作開始と同時に、又はその後に、ユニット制御部50は、ドラフト装置2におけるドラフトローラの回転を開始させるとともに、第2ノズル36を動作させて空気紡績装置3の糸通路35に空気を噴射する。本実施形態において、ドラフトローラの回転開始と、第2ノズル36の動作と、は同時に行われる。このように、空気紡績装置3は、糸出し紡績において第1ノズル33より先に第2ノズル36を動作させることにより、繊維束F又は紡績糸Yを下流側に搬送する空気流を糸通路35内に事前に形成しておく。これにより、ドラフト装置2から供給される繊維束F又は紡績糸Yが糸通路35を容易に通過することができる。
図4に示すように、上記バックローラ21の回転(及び、第2ノズル36の噴射動作)が開始されてから所定期間(設定期間)T1を経過したタイミングで、ユニット制御部50は、第1ノズル33を動作させて空気紡績装置3の紡績室32内に空気を噴射する。第2ノズル36の噴射による旋回空気流では繊維束Fは殆ど撚られないが、第1ノズル33からの旋回空気流が作用することによって、繊維束Fの撚りが実質的に行われ、ある程度の糸強度を有する糸出し紡績糸が生成される。従って、第1ノズル33の噴射動作の開始タイミングが、糸出し紡績の開始タイミングであるということができる。
本実施形態の精紡機100においては、上記所定期間T1が、オペレータが入力装置92を介して入力した糸速及びドラフト条件に基づいて求められている。具体的に説明すると、通常紡績時での糸速、ドラフト比、及びフィード比、並びに糸出し紡績時のスタートアップ率に基づいて、糸出し紡績時におけるドラフト装置2(各ドラフトローラ間)での繊維束Fの走行速度を求めることができる。この計算結果と、上述のゲージ幅と、に基づいて、ドラフト装置2において糸出し紡績のために各ドラフトローラが回転を開始してから、空気紡績装置3に繊維束Fが到達するまでの時間を算出することができる。
本実施形態では4つのドラフトローラの回転及び停止は全て同時に行われるが、制御タイミングの基準としては、バックローラ21の回転及び停止タイミングが採用される。図4では、4つのドラフトローラを代表して、バックローラ21の回転開始タイミングが示されている。なお、フロントローラ24とミドルローラ23が複数の紡績ユニット1で一斉に駆動される構成の場合、ある紡績ユニット1で紡績が中断されていても、フロントローラ24とミドルローラ23は回転が継続している。
本実施形態では、制御装置90は所定期間T1として、バックローラ21の回転が開始されてから、繊維束Fが空気紡績装置3の糸通路35を通過して下流側の糸出口から排出されるのに必要となる時間を求めている。これにより、第1ノズル33による噴射動作が開始された時点で、繊維束Fが空気紡績装置3の糸通路35を通過していることを確保でき、糸出し紡績をスムーズに開始することができる。
バックローラ21の回転開始から、繊維束Fが糸通路35を通過する状態となるまでの期間は、糸速及びドラフト条件に応じて異なる。この点、本実施形態では、上記のように所定期間T1を計算することで、糸速及びドラフト条件がどのように設定されていても、糸出し紡績を開始可能な状態になって直ぐに第1ノズル33の噴射動作を開始することができる。この結果、糸切れ及び/又はクリアラカットが発生してから糸継ぎが完了するまでの糸継サイクルの時間を短縮することができる。
上記第1ノズル33による噴射動作が開始されてから所定期間T2を経過したタイミングで、第2ノズル36による噴射動作が停止される。当該所定期間T2は、例えば、空気紡績装置3により生成された紡績糸Yの走行状況及び糸速等に基づいて適宜設定されても良いし、ある程度の余裕を考慮した固定値に設定されても良い。
バックローラ21の回転が開始されたタイミングで、サクションパイプ63は図2の鎖線で示す上糸吸引位置に位置している。サクションパイプ63に設けられた上述の補助吸引装置は、バックローラ21の回転が開始されてから、吸引空気流を継続的に発生させている。従って、空気紡績装置3により生成された紡績糸Yを、サクションパイプ63の先端に容易に導いて、サクションパイプ63により捕捉することができる。
第2ノズル36による噴射動作が停止されてから所定期間T3を経過したタイミングで、上述の切換弁が開かれ、サクションパイプ63の吸引動作が開始される。当該所定期間T3は、例えば、事前に行われる実験に基づいて適宜設定される。
サクションパイプ63による吸引動作が開始されてから所定期間T4を経過したタイミングで、糸継台車6の台車制御部は、上糸吸引位置から、図2の実線に示す上糸案内位置(目標位置)までサクションパイプ63を移動させる。サクションパイプ63を移動させるための図略のモータは、台車制御部の代わりに、制御装置90により直接制御されても良い。当該所定期間T4は、所定期間T3と同様に事前に適宜設定される。
糸継装置62へ向けてのサクションパイプ63の移動の開始と同時に、糸外しレバー11dが待機位置から動作位置へ移動する。即ち、糸外しレバー11dによる糸外し動作が開始される。これにより、サクションパイプ63により案内される上糸(糸出し紡績糸)は、糸貯留ローラ11aに貯留されずに糸継装置62まで導かれる。なお、糸外しレバー11dによる糸外し動作の開始は、糸継装置62へ向けてのサクションパイプ63の移動の開始より先であっても良く、移動の開始から所定時間経過してからでも良い。
本実施形態では、空気紡績装置3が紡績糸Yの生成を開始又は再開するとき、所定期間T1の長さが、設定された糸速及びドラフト条件に応じて様々な長さに変更される。この結果、糸継サイクルの終期のタイミングが様々なタイミングに変わる。
仮に所定期間T1の長さが固定である場合、例えば糸速が遅い場合でもセルフスピニング及び紡績糸Yの案内等が問題なく行われるように、当該所定期間T1を長くしなければならない。一方、本実施形態では、設定された糸速及びドラフト条件に応じて所定期間T1を短くして、各部の動作をタイトなタイミングで連携させることができる。これにより、糸出し紡績及び糸出し紡績から通常紡績への切換をミスなくスムーズに行いながら、一連の動作時間を状況に応じて効果的に短縮することができる。従って、精紡機100の稼動効率を高めることができるとともに、糸屑の量を削減することができる。
玉揚台車7のボビンセット作業を行うときにおける糸出し紡績においても、上記と実質的に同様に各部の動作タイミングを定めることができる。この場合、玉揚台車7の糸引出アーム73は、上記糸継台車6のサクションパイプ63に相当する。この制御により、糸出し紡績の時間を短縮して稼動効率を高めることができるとともに、糸屑の量を低減することができる。
以上に説明したように、本実施形態の精紡機100は、繊維束Fに旋回空気流を作用させて紡績糸Yを新たに生成しながら、生成した紡績糸Yを下流側に送る糸出し紡績を行う。当該精紡機100は、ドラフト装置2と、空気紡績装置3と、サクションパイプ63と、制御装置90と、を備える。ドラフト装置2は、スライバSをドラフトして繊維束Fを生成する。空気紡績装置3は、糸出し紡績を行う。サクションパイプ63は、空気紡績装置3によって生成された紡績糸Yを吸引捕捉する。制御装置90は、空気紡績装置3によって生成された紡績糸Yの走行速度である糸速、及び、ドラフト装置2におけるドラフト条件に基づいて、サクションパイプ63の動作タイミング(具体的には、図4における所定期間T4の終期に相当するタイミング)を求める。
これにより、サクションパイプ63が動作可能な状態(紡績糸Yが所定位置まで走行した状態等)になった後、直ちにサクションパイプ63を動作させることができる。この結果、糸出し紡績に関連して行われる作業をミスなく円滑に行わせることができるとともに、無駄な待ち時間を無くして稼動効率を上げることができる。また、糸出し紡績の時間が短縮されるので、糸屑の量を低減することができる。
本実施形態の精紡機100においては、制御装置90は、糸速及びドラフト条件に基づいて、サクションパイプ63による吸引動作の開始タイミング(図4の所定期間T3の終期に相当するタイミング)を求める。
これにより、サクションパイプ63による吸引動作を早期に開始させることができる。従って、稼動効率の向上及び糸屑量の低減を実現することができる。
本実施形態の精紡機100において、制御装置90は、糸速及びドラフト条件に基づいて、サクションパイプ63が、紡績糸Yを捕捉する上糸吸引位置から、捕捉した紡績糸Yを案内する先である上糸案内位置に向かって移動する開始タイミングを求める。具体的に言えば、図4の所定期間T4の終期のタイミングが、サクションパイプ63が上糸吸引位置から上糸案内位置に向かって移動する開始タイミングに相当する。
これにより、サクションパイプ63により紡績糸Yを捕捉した可能性が高い状態となった後、直ちにサクションパイプ63による紡績糸Yの案内を開始することができる。従って、稼動効率の向上及び糸屑量の低減を実現することができる。
本実施形態の精紡機100において、制御装置90は、求められた動作タイミングに基づいて、サクションパイプ63の吸引動作と、吸引動作により捕捉した紡績糸Yを案内する先である上糸案内位置に向かう移動と、を制御する。
これにより、稼動効率の向上及び屑糸量の低減を図るように、サクションパイプ63による吸引動作及び上糸案内位置に向かう移動の開始タイミングを適切に制御することができる。
本実施形態の精紡機100においては、ドラフト装置2は、バックローラ21を備える。バックローラ21は、ドラフト装置2において、スライバS及び繊維束Fの走行方向における上流側に設けられ、スライバSを搬送するために設けられる。制御装置90は、バックローラ21の回転が開始してから、糸速及びドラフト条件に基づく所定期間T1を経過した後、空気紡績装置3による糸出し紡績を開始させる。
これにより、ドラフト装置2によるドラフトが実質的に開始されて、繊維束Fが空気紡績装置3の内部に案内された状態となった後、直ちに糸出し紡績を開始することができる。従って、稼動効率の向上及び屑糸量の低減を実現することができる。
本実施形態の精紡機100においては、空気紡績装置3は、第1ノズル33を備える。第1ノズル33は、空気紡績装置3に形成された紡績室32内に空気を噴射する。バックローラ21の回転が開始してから、第1ノズル33による空気噴射動作の開始までの所定期間T1は、糸速及びドラフト条件の少なくとも何れかに基づいて、求められる。
これにより、繊維束Fが空気紡績装置3に到着した可能性が高い状態となった後、直ちに第1ノズル33による空気噴射動作を開始することができるので、紡績糸Yの生成をスムーズに開始でき、稼動効率の向上を実現できる。
本実施形態の精紡機100は、糸巻取装置4と、サクションマウス64と、糸継装置62と、を備える。糸巻取装置4は、空気紡績装置3により生成された紡績糸Yを巻き取ってパッケージ45を形成する。サクションマウス64は、糸巻取装置4から紡績糸Yを吸引捕捉する。糸継装置62は、サクションパイプ63及びサクションマウス64によって吸引捕捉された紡績糸Yを糸継ぎする糸継動作を行う。糸継装置62による糸継動作は、空気紡績装置3による糸出し紡績が完了した後に行われる。
これにより、糸速及びドラフト条件に応じて、糸継サイクルをミスなくスムーズに行わせるとともに、サイクル時間を短縮することができる。
本実施形態の精紡機100は、複数の紡績ユニット1と、糸継台車6と、を備える。糸継台車6は、複数の紡績ユニット1に対して走行する。それぞれの紡績ユニット1には、ドラフト装置2及び空気紡績装置3が設けられている。糸継台車6には、サクションパイプ63、サクションマウス64、及び糸継装置62が設けられている。
即ち、糸継時のサイクル時間を短縮できる上記の構成は、複数の紡績ユニット1が糸継台車6を共通で使用する場合に特に有利である。糸継台車6は、ひとつの紡績ユニット1での作業完了後、従来よりも早いタイミングで他の紡績ユニット1での作業を開始することができる。
本実施形態の精紡機100は、複数の紡績ユニット1と、玉揚台車7と、を備える。玉揚台車7は、複数の紡績ユニット1に対して走行する。それぞれの紡績ユニット1には、ドラフト装置2及び空気紡績装置3が設けられている。それぞれの紡績ユニット1は、空気紡績装置3によって生成した紡績糸Yを巻き取ってパッケージ45を形成する。玉揚台車7は、満巻となったパッケージ45を玉揚げする。糸引出アーム73は、玉揚台車7に設けられている。
これにより、玉揚時のサイクル時間を短縮することができる。この効果は、複数の紡績ユニット1が玉揚台車7を共通で使用する構成において特に有利である。玉揚台車7は、ひとつの紡績ユニット1での作業完了後、従来よりも早いタイミングで他の紡績ユニット1での作業を開始することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
入力装置92により、スタートアップ率の代わりに糸出し紡績時での糸速を設定できるように構成しても良い。
上記各部の動作タイミングは、制御装置90が求めることに限定されない。例えば、設定されたドラフト条件及び糸速に関する情報を制御装置90がユニット制御部50に送信し、上記所定期間T1を含む各部の動作タイミングをユニット制御部50が求めても良い。あるいは、糸継台車6の台車制御部又は玉揚台車7の台車制御部により動作タイミングを求めるようにしても良い。
糸速及びドラフト条件の両方でなく何れか一方に基づいて、上記各部の動作タイミング(例えば、所定期間T1の長さ)を求めても良い。
オペレータが入力装置92によって紡績ユニット1に入力するドラフト条件を、ドラフトローラを通過する繊維束の太さで実質的に表現するように変更することもできる。
各紡績ユニット1においては、高さ方向において、下側から供給された紡績糸Yが上側で巻き取られるように各装置が設けられても良い。
糸継台車6の代わりに、各紡績ユニット1において、糸継装置62、サクションパイプ63、及びサクションマウス64が設けられても良い。
ドラフト装置2におけるドラフトローラの数は4つに限定されず、2つ、3つ、及び5つ以上に変更することもできる。
紡績ユニット1は、糸貯留ローラ11aではなく、公知のニップローラとデリベリローラにより紡績糸Yを空気紡績装置3から引き出しても良い。この場合、フィード比は、フロントローラ24の周速度と、デリベリローラの周速度と、の比である。即ち、フィード比=(フロントローラ24の周速度)/(デリベリローラの周速度)。
紡績ユニット1がニップローラとデリベリローラを備える場合、これらのローラの下流に糸貯留ローラ11aが設けられていても良い。あるいは、糸貯留装置11の代わりに、吸引空気流を用いたスラックチューブ及び/又は機械式のコンペンセータが設けられていても良い。
図3において、繊維ガイド31は針状部材を支持しているように図示されているが、針状部材は設けられていなくても良い。空気紡績装置3の各部材の形状は図示の形状に限定されない。
1 紡績ユニット
2 ドラフト装置
3 空気紡績装置
4 糸巻取装置
6 糸継台車
7 玉揚台車
11a 糸貯留ローラ
11c 糸掛け部材
11d 糸外しレバー(糸退避部材)
12 糸監視装置
21 バックローラ(第1ローラ)
45 パッケージ
62 糸継装置
63 サクションパイプ(第1糸吸引捕捉装置)
64 サクションマウス(第2糸吸引捕捉装置)
73 糸引出アーム(第1糸吸引捕捉装置)
90 制御装置(制御部)
100 精紡機(空気紡績機)
F 繊維束
S スライバ(原料)
Y 紡績糸(糸)
2 ドラフト装置
3 空気紡績装置
4 糸巻取装置
6 糸継台車
7 玉揚台車
11a 糸貯留ローラ
11c 糸掛け部材
11d 糸外しレバー(糸退避部材)
12 糸監視装置
21 バックローラ(第1ローラ)
45 パッケージ
62 糸継装置
63 サクションパイプ(第1糸吸引捕捉装置)
64 サクションマウス(第2糸吸引捕捉装置)
73 糸引出アーム(第1糸吸引捕捉装置)
90 制御装置(制御部)
100 精紡機(空気紡績機)
F 繊維束
S スライバ(原料)
Y 紡績糸(糸)
Claims (9)
- 繊維束に旋回空気流を作用させて糸を新たに生成しながら、生成した前記糸を下流側に送るセルフスピニングを行う空気紡績機であって、
原料をドラフトして前記繊維束を生成するドラフト装置と、
前記セルフスピニングを行う空気紡績装置と、
前記空気紡績装置によって生成された前記糸を吸引捕捉する第1糸吸引捕捉装置と、
前記空気紡績装置によって生成された前記糸の走行速度である糸速、及び、前記ドラフト装置におけるドラフト条件の少なくとも何れかに基づいて、前記第1糸吸引捕捉装置の動作タイミングを求める制御部と、
を備えることを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1に記載の空気紡績機であって、
前記制御部は、前記糸速及び前記ドラフト条件の少なくとも何れかに基づいて、前記第1糸吸引捕捉装置による吸引動作の開始タイミングを求めることを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1又は2に記載の空気紡績機であって、
前記制御部は、前記糸速及び前記ドラフト条件の少なくとも何れかに基づいて、前記第1糸吸引捕捉装置が、前記糸を捕捉する糸捕捉位置から、捕捉した前記糸を案内する先である目標位置に向かって移動する開始タイミングを求めることを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から3までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記制御部は、求められた前記動作タイミングに基づいて、前記第1糸吸引捕捉装置の吸引動作と、前記吸引動作により捕捉した前記糸を案内する先である目標位置に向かう移動と、を制御することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から4までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記ドラフト装置は、前記原料及び前記繊維束の走行方向における上流側に設けられ、前記原料を搬送するための第1ローラを備え、
前記制御部は、前記第1ローラの回転が開始してから、前記糸速及び前記ドラフト条件の少なくとも何れかに基づく期間を経過した後、前記空気紡績装置による前記セルフスピニングを開始させることを特徴とする空気紡績機。 - 請求項5に記載の空気紡績機であって、
前記空気紡績装置は、形成された紡績室内に空気を噴射する紡績ノズルを備え、
前記第1ローラの回転が開始してから、前記紡績ノズルによる空気噴射動作の開始までの期間は、前記糸速及び前記ドラフト条件の少なくとも何れかに基づいて、求められることを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から6までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記空気紡績装置により生成された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する糸巻取装置と、
前記糸巻取装置から前記糸を吸引捕捉する第2糸吸引捕捉装置と、
前記第1糸吸引捕捉装置及び前記第2糸吸引捕捉装置によって吸引捕捉された前記糸を糸継ぎする糸継動作を行う糸継装置と、
を備え、
前記糸継装置による前記糸継動作は、前記空気紡績装置による前記セルフスピニングが完了した後に行われることを特徴とする空気紡績機。 - 請求項7に記載の空気紡績機であって、
複数の紡績ユニットと、
複数の前記紡績ユニットに対して走行する糸継台車と、
を備え、
それぞれの前記紡績ユニットには、前記ドラフト装置及び前記空気紡績装置が設けられており、
前記糸継台車には、前記第1糸吸引捕捉装置、前記第2糸吸引捕捉装置、及び前記糸継装置が設けられていることを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から8までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
複数の紡績ユニットと、
複数の前記紡績ユニットに対して走行する玉揚台車と、
を備え、
それぞれの前記紡績ユニットは、前記ドラフト装置及び前記空気紡績装置を備え、前記空気紡績装置によって生成した糸を巻き取ってパッケージを形成し、
前記玉揚台車は、満巻となった前記パッケージを玉揚げし、
前記第1糸吸引捕捉装置は、前記玉揚台車に設けられていることを特徴とする空気紡績機。
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