JP2021139630A - 表面検査装置及び表面検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】手入れ処理の前と後の両方で、円柱状又は円筒状の検査対象体の周表面を正確に検査する。【解決手段】手入れ処理前の初回検査では、エリアセンサカメラ32を用い、ROIを設定することで、検査対象体1の回転に合わせて順次撮像が行われ、その撮像結果に基づいて、検査対象体の周表面の全周を撮像したような全周画像が生成される。この全周画像に基づいて、手入れ処理前の検査対象体の周表面について検査が行われる。この検査の結果、欠陥が存在することが検知され、欠陥が検出された領域に対する手入れ処理が行われると、欠陥が検出された領域と対向する位置に配置され、初回検査で検出された欠陥の位置を通る検査対象体1がなす手入れ面1bの法線上の位置から、エリアセンサカメラ32により、初回検査で欠陥が検出された領域の撮像が行われ、手入れ処理後の撮像画像が生成される。この撮像画像に基づいて、手入れ処理後の検査が行われる。【選択図】図3

Description

本発明は、表面検査装置及び表面検査方法に関する。
円柱状又は円筒状の検査対象体の周表面に疵等の欠陥が存在するか否かを検査する表面検査は、特に検査対象体が金属製の場合には、重要であり、通常は、検査員の目視による目視検査が行われている。
検査対象体に形成される欠陥は、1mm×1mmといった非常に微小なものから数mmにわたるものまで存在することから、目視検査で欠陥の見落としがないようにするためには、検査員が慎重に作業することが求められる。さらに、検査対象体が大径であるときには、検査対象体の取り扱い性、即ちハンドリングが悪く、欠陥の数も多くなりがちであり、検査の作業性が低下するため、目視検査には多大な時間を要する。そのため、検査員の技量に負う部分が大きい目視検査では、破廉恥な疵が流出し、重大クレームに発展する可能性がある。
そこで、従来、円柱状又は円筒状の検査対象体の周表面を検査する方法として、検査装置において、検査対象体を回転させながら、検査対象体に光を照射して、検査対象体の周表面の画像を取得し、その画像を解析して周表面の検査をする方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示の、円筒状の外形を有する金属材の表面欠陥を検査する表面欠陥検査装置は、一対の拡散照明部と、撮像部と欠陥検出部とを備えており、拡散照明部を撮像部の光軸に対して互いに逆方向に同じ傾斜角θ1だけ傾斜させ、金属材の有効検査領域に拡散光を照射して照明し、撮像部は、照明された有効検査領域をその法線方向から撮像し、欠陥検出部は、有効検査領域の画像をもとに、有効検査領域内の表面欠陥を検出する。特許文献1に開示の表面欠陥検査装置において、有効検査領域は、上記金属材の外周面のうちの傾斜角θ1に比して小さい中心角θ2の円弧面であり、中心角θ2は、下記式(1)によって定義される範囲内の角度である。
−(θ1)/2+δ≦(θ2)/2≦(θ1)/2−δ・・・(1)
なお、上記定数δは、撮像部が有効検査領域から正反射光を受光せずに拡散反射光のみを観察でき、有効検査領域内の位置の違いによって表面欠陥の検出寸法が変化しないように設定された、有効検査領域に照射される拡散光の光源の種類や金属材の表面性状によって決定される定数である。
特許5948974号公報
ところで、検査対象体の周表面に疵等の欠陥が存在している場合には、当該周表面における欠陥が存在する領域に対して、手入れ処理(検査対象体の周表面がなす曲面によらず、平面的に欠陥とその周囲を削り取る処理)を行い、欠陥を取り除くことがある。
欠陥には検査対象体の径方向に深さを持つものがあるため、このような手入れ処理を行った場合には、手入れ処理により欠陥が十分に取り除かれたことを確認するために、手入れ処理前に欠陥が存在していた領域に、手入れ処理後も、欠陥が残存しているか否かを検査することが必要である。しかし、欠陥が存在する領域は、検体対象体の周表面であって曲面になっているため、その形状が、手入れ処理によって、例えば、径方向に凹むように削り取られ平面へと変化すると、特許文献1に開示の装置では、欠陥が残存しているかどうかを、正確に検査することができなくなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、手入れ処理の前と後の両方で、円柱状又は円筒状の検査対象体の周表面を正確に検査することが可能な、表面検査装置及び表面検査方法を提供することを目的としている。
前記の目的を達成するために、本発明は、周表面に欠陥が存在する場合に、前記欠陥の周囲を平面的に削り取る手入れ処理が行われる円柱状又は円筒状の検査対象体を、検査する表面検査装置であって、前記検査対象体を周方向に回転させる回転機構と、前記回転機構の回転に応じて、前記検査対象体の周表面の軸方向の位置が同じ部位を撮像して第1撮像画像を生成する第1撮像装置と、前記第1撮像画像に基づいて、前記検査対象体の略全周に対応する画像である全周画像を生成する画像生成部と、前記検査対象体の周表面に欠陥が存在するか否かを、前記全周画像に基づいて検査し、欠陥が存在する場合には当該欠陥の位置を検出する第1検査部と、前記第1検査部で欠陥の位置が検出された場合に、前記第1検査部で検出した欠陥の位置に基づいて、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面を2次元画像として撮像し、第2撮像画像を生成する第2撮像装置と、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面の、前記第1検査部で検出された欠陥に対応する位置に、欠陥が存在するか否かを、前記第2撮像画像に基づいて検査する第2検査部と、を有し、前記第2撮像装置は、前記第1検査部で検出された欠陥の位置を通る、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面の法線上の位置から、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面の、前記第1検査部で検出された欠陥の位置を略中心とした領域を撮像することで、前記第2撮像画像を生成する。
また、別な観点による本発明は、周表面に欠陥が存在する場合に、前記欠陥の周囲を平面的に削り取る手入れ処理が行われる円柱状又は円筒状の検査対象体を、検査する表面検査方法であって、前記検査対象体を周方向に回転させる回転ステップと、前記回転ステップの回転に応じて、前記検査対象体の周表面の軸方向の位置が同じ部位を撮像して第1撮像画像を生成する第1撮像ステップと、前記第1撮像画像に基づいて、前記検査対象体の略全周に対応する画像である全周画像を生成する画像生成ステップと、前記検査対象体の周表面に欠陥が存在するか否かを、前記全周画像に基づいて検査し、欠陥が存在する場合には当該欠陥の位置を検出する第1検査ステップと、前記第1検査ステップで欠陥の位置が検出された場合に、前記第1検査ステップで検出した欠陥の位置に基づいて、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面を2次元画像として撮像し、第2撮像画像を生成する第2撮像ステップと、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面の、前記第1検査ステップで検出された欠陥に対応する位置に、欠陥が存在するか否かを、前記第2撮像画像に基づいて検査する第2検査ステップと、を有し、前記第2撮像ステップは、前記第1検査ステップで検出された欠陥の位置を通る、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面の法線上の位置から、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面の、前記第1検査ステップで検出された欠陥の位置を略中心とした領域を撮像することで、前記第2撮像画像を生成する。
本発明によれば、手入れ処理の前と後の両方で、円柱状又は円筒状の検査対象体の周表面を正確に検査することができる。
本発明の第1実施形態に係る表面検査装置の構成の一例の概略図である。 手入れ処理後の検査対象体の斜視図である。 手入れ処理後の検査対象体の断面図であり、図2のA−A断面を示している。 制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 撮像制御部の制御により、初回検査時にエリアセンサカメラが生成する撮像画像を説明する図である。 移動制御部による制御を説明するための図である。 全周画像の一例を模式的に示す図である。 全体画像の一例を模式的に示す図である。 手入れ処理後の撮像画像の一例を模式的に示す図である。 表面検査装置による処理の一例を説明するためのフローチャートである。 表面検査装置による処理中の各工程での、検査対象体とエリアセンサカメラとの位置関係を示す図である。 表面検査装置による処理中の各工程での、検査対象体とエリアセンサカメラとの位置関係を示す図である。 表面検査装置による処理中の各工程での、検査対象体とエリアセンサカメラとの位置関係を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る表面検査装置のエリアセンサカメラを説明するための図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る表面検査装置のエリアセンサカメラを説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る表面検査装置の構成の一例の概略図である。 エリアセンサカメラ及びラインセンサカメラと、検査対象体との関係を示す図である。 エリアセンサカメラ及びラインセンサカメラと、検査対象体との関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る表面検査装置の構成の一例の概略図である。図2及び図3はそれぞれ、手入れ処理(検査対象体の周表面がなす曲面によらず、平面的に欠陥とその周囲を削り取る処理)後の検査対象体の斜視図及び断面図であり、図3は、図2のA−A断面を示している。
図1の表面検査装置10は、検査対象体1の周表面1aを全周全長に亘って検査するものである。また、表面検査装置10は、周表面1aに疵等の欠陥が存在する場合に、後述する手入れ処理装置を用いて、当該欠陥の周囲を平面的に削り取る手入れ処理が行われることを想定しており、手入れ処理の前後において、欠陥が存在するかどうかを検査するものである。
表面検査装置10が検査する検査対象体1は、例えば、鉄や鋼等の金属製であり、円柱状又は円筒状に形成されている。検査対象体1は、例えば、20〜450mmの外径を有し、1000〜1500mmの長さを有する。
表面検査装置10は、検査対象体1を周方向Cに回転させる回転機構20と、検査対象体1の周表面を撮像する撮像装置30と、検査対象体1の周表面1aに対し手入れ処理を行う手入れ処理装置40と、を備える。
回転機構20は、例えば、一対のターニングローラ21を有する。一対のターニングローラ21間には、検査対象体1の円柱中心軸(又は、円筒中心軸。以下単に軸とも称する)とターニングローラ21の円柱中心軸とが平行となるように、検査対象体1が載置され、一対のターニングローラ21の表面と検査対象体1の周表面1aとが当接する。回転機構20は、一対のターニングローラ21が同方向に回転することで、検査対象体1を一対のターニングローラ21の回転方向とは反対方向に回転させることができる。
また、回転機構20は、検査対象体1のターニングローラ21に対し設けられたエンコーダ(図示せず)から、エンコーダ信号を後述の制御装置50に出力する。このエンコーダ信号は、検査対象体1の角度情報を取得するために用いられる。
なお、回転機構20で検査対象体1を回転させる方式は、上述のターニングローラ21に載置して回転させる方式に限られず、例えば、検査対象体1の軸方向(図1のZ方向)の両端面を支持して回転させる方式であってもよい。
撮像装置30は、例えば、表面検査装置10の幅方向(図1のX方向、水平方向)の一端側(図1のX方向の正側)に設けられ、検査対象体1の周表面1aに対して光を照射する光照射機構31と、検査対象体1の周表面1aにおける、光照射機構31からの光が照射される領域を撮像し、撮像画像を生成するエリアセンサカメラ32と、を有する。
光照射機構31は、検査対象体1の周表面1aの法線Nの方向から光を照射し、エリアセンサカメラ32は、エリアセンサカメラ32の有する撮像素子(図示せず)により、光照射機構31から照射され検査対象体1の周表面1aで正反射された光を受光する。そのため、光照射機構31は、例えば、LED光源等の光源がリング状に配置されたリング照明31aを有し、リング照明31aは、リング状に配置された光源の中心軸L1が、検査対象体1の周表面1aの法線Nと略平行になるように設けられている。リング照明31aにより照射される光の波長は、特に限定されるものではないが、例えば、400nm〜800nm程度の可視光帯域に属する波長である。また、リング照明31aからの光は、拡散フィルム(図示せず)等によって、検査対象体1の検査対象面である周表面1aに均一に照射される。
リング照明31aの検査対象体1の周表面1aに対する光照射範囲は、エリアセンサカメラ32の検査対象体1の周表面1aに対する撮像視野よりも広く設定され、具体的には、上記光照射範囲は、例えば、80mm×80mmの上記撮像視野よりも縦方向及び幅方向に関し30mm程度広く設定される。これにより、エリアセンサカメラ32による撮像範囲内での輝度ムラを抑制することができる。
なお、光照射機構31による照明方式は、上述のリング照明を用いた方式に限られず、例えば同軸落射方式であってもよい。
エリアセンサカメラ32は、画素(受光素子)が2次元的に配列されたCCD(Charge Coupled Device)センサ、又は、CMOS(Complementary
Metal Oxide Semiconductor)センサ等の撮像素子(図示せず)を有する。
このエリアセンサカメラ32は、リング照明31aの後方に設けられ、リング照明31aのリング状に配置された光源の間の空間越しに検査対象体1の周表面1aと対向することで、検査対象体1の周表面1aを撮像できる位置に設けられている。エリアセンサカメラ32の光軸L2の方向は、検査対象体1の周表面1aにおけるエリアセンサカメラ32側端面の法線N方向と略平行になるように設けられている。
エリアセンサカメラ32と光照射機構31とは、共に軸方向移動機構(図示せず)に保持されており、エリアセンサカメラ32と光照射機構31の相互の位置関係が維持されたまま、検査対象体1の軸方向(図のZ方向)へ移動可能に構成されている。軸方向移動機構は、後述する制御装置50によって制御される。
上述のような構成により、エリアセンサカメラ32は、回転機構20と軸方向移動機構の動作に伴って、検査対象体1の軸方向の先端から尾端までの略全長と、その略全周に亘って、検査対象体1の周表面1aを撮像することができる。
エリアセンサカメラ32で撮像することで生成された撮像画像(第1撮像画像)は、後述する制御装置50に出力され、検査対象体1の周表面1aの欠陥検査に用いられる。
また、エリアセンサカメラ32は、撮像可能な全視野のうち一部の領域のみを、撮像画像の範囲に対応する撮像対象領域(ROI:Region Of Interest)として設定可能である。エリアセンサカメラ32が、撮像可能な全視野を撮像対象領域とした場合には、エリアセンサカメラ32が有する撮像素子の、2次元的に配列された画素全てから電気的な情報(例えば各画素に蓄えられた電荷に関する情報等)が読み出され、撮像可能な全視野内の撮像対象の画像が生成される。一方、撮像可能な全視野のうちの一部の領域のみを撮像対象領域(ROI)とする場合には、一部の領域についての画素のみから電気的な情報が読み出され、一部の領域内の撮像対象の画像が生成される。即ち、エリアセンサカメラ32は、エリアセンサカメラ32の全視野に対応する撮像画像のうち、その一部分に対応する画像だけを読み出すことで、撮像画像を生成することができる。なお、撮像対象領域(ROI)となる領域は、撮像可能な全視野のうちで、検査対象体1の軸方向に長く、周方向に短い領域にしておくと、周方向における撮像分解能のバラツキを小さくすることができ、各画素の電荷の掃引を行うための回路を簡単な構成とすることができるため、好適である。
このように、撮像対象領域(ROI)を設定することで、撮像可能な全視野を撮像対象とした場合に比べて、ある瞬間に処理の対象とすべき情報の量(電荷の量)を、より小さくすることができるため、表面検査装置10の処理負荷を低減し、処理速度を向上させることができる。
エリアセンサカメラ32の撮像対象領域(ROI)は、後述する制御装置50の撮像制御部52dにより設定される。
手入れ処理装置40は、検査対象体1の周表面1aに欠陥が存在する場合、その欠陥を除去するため、検査対象体1の周表面1aにおいて欠陥が検出された領域に対して手入れ処理を行う。欠陥には周表面1aからの深さを有するものがあるため、手入れ処理では、欠陥とその周囲が、周表面1aをなす曲面ごと削り取られる。その結果、検査対象体1の周表面1aは、図2及び図3に示すように、検査対象体1の径方向に凹み、断面円弧面が失われ、平面である手入れ面1bが形成される。手入れ処理は、手入れ処理により形成される手入れ面1bの法線N1が、リング照明31aのリング状に配置された光源の中心軸L1及びエリアセンサカメラ32の光軸L2と略平行となりうるように行われる。
手入れ処理装置40は、例えば、研削砥石を有するグラインダである。
また、手入れ処理装置40は、検査対象体1の軸方向(図1のZ方向)、幅方向(図1のX方向、水平方向)及び高さ方向(図1のY方向、鉛直方向)に移動可能に構成されている。これにより、検査対象体1の周表面1aにおいて欠陥が検出された領域のみを所望の深さで削り取ることができる。
なお、手入れ処理装置40による欠陥の手入れ方式、即ち除去方式は、上述の研削砥石を用いた方式に限られず、例えばレーザ光を用いた方式であってもよい。
表面検査装置10は、図1に示すように制御装置50を備える。制御装置50は、回転機構20、撮像装置30及び手入れ処理装置40の制御を行う。制御装置50は、撮像装置30によって生成された撮像画像に基づいて、手入れ処理前に、検査対象体1の周表面1aに欠陥が存在するか否かを検査する検査(以下、初回検査という。)と、当該初回検査で欠陥が見つかった場合に、手入れ処理後に、手入れ処理によって平面となった検査対象体1がなす表面である手入れ面1bの、初回検査で検出された欠陥に対応する位置に、手入れ処理後も欠陥が存在するか否かを検査する検査(以下、手入れ後検査という。)とを行う。
図4は、制御装置50の構成の一例を示すブロック図である。図5は、後述する撮像制御部の制御により、初回検査時にエリアセンサカメラ32が生成する撮像画像を説明する図である。図6は、後述の移動制御部による制御を説明するための図である。図7は、後述の全周画像の一例を模式的に示す図である。図8は、後述の全体画像の一例を模式的に示す図である。図9は、後述の手入れ処理後の撮像画像の一例を模式的に示す図である。
図4に示すように、制御装置50は、表示部51と制御部52とを有する。
表示部51は、各種画像を表示するものであって、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等から構成されている。
制御部52は、例えばCPUやメモリ等を備えたコンピュータであり、プログラムに基づいて処理を行うものであるが、そうしたプログラムに基づく処理の一部又は全てを専用ハードウェア(回路基板)で実現するようにしてもよい。
制御部52は、記憶部52aと、表示制御部52bと、回転制御部52cと、撮像制御部52dと、移動制御部52eと、画像生成部52fと、検査部52gと、手入れ制御部52hと、を有する。
記憶部52aは、各種情報を記憶するものであり、制御部52を動作させるプログラムをはじめ、例えば、初回検査時に検査部52gによって検出された欠陥の位置や大きさの情報等を記憶する。
表示制御部52bは、表示部51の表示を制御する。表示制御部52bによる制御により、表示部51には、例えば、検査部52gで得られた検査結果が表示される。
回転制御部52cは、回転機構20を制御する。
回転制御部52cの制御により、回転機構20は、初回検査時に、検査対象体1を周方向に一定速度で回転させる。また、回転制御部52cの制御により、回転機構20は、検査対象体1を回転させ、手入れ処理を行う際に初回検査で欠陥が見つかった位置を、手入れ処理装置40が手入れ処理し易い(周方向の)位置へ移動させたり、手入れ後検査時に、初回検査で検出された欠陥に対応する位置を、エリアセンサカメラ32の撮像領域に移動させることもできる。なお、この際、回転機構20から、例えばターニングローラ21の回転に合わせて、エンコーダ信号が出力される。
撮像制御部52dは、撮像装置30による撮像を制御する。具体的には、撮像制御部52dは、光照射機構31からの光の照射タイミングや、エリアセンサカメラ32による撮像タイミング等を制御する。
撮像制御部52dの制御により、初回検査時に、回転する検査対象体1の周表面1aに対して光照射機構31からの光が照射される。
また、撮像制御部52dは、初回検査時に、回転機構20から出力されるエンコーダ信号に基づいて、ターニングローラ21の回転、即ち検査対象体1の回転と同期させて、エリアセンサカメラ32に連続的に撮像させる。また、初回検査においては、エリアセンサカメラ32が、ラインセンサカメラのようなデータ量の少ない撮像画像を生成するように、撮像制御部52dは撮像対象領域(ROI)を設定する。具体的には、エリアセンサカメラ32での撮像毎に、検査対象体1の周表面1aの一部分に対応する撮像画像I1(図7参照)が生成されるように、撮像制御部52dは撮像対象領域(ROI)を設定する。上述の検査対象体1の周表面1aの一部分とは、エリアセンサカメラ32の全視野内に位置する検査対象体1の周表面1aの周方向の一部であって、好ましくは検査対象体1の軸方向に長い領域である。撮像画像I1は、例えば、エリアセンサカメラ32が有する撮像素子の画素の配列方向(行方向及び列方向)のうち行方向が検査対象体1の軸方向と略平行である場合、エリアセンサカメラ32が有する撮像素子のうちの、中央の一行分の画素から、画素の電気的な情報を読み出し、取り込むことで生成することができる。撮像画像I1を生成する際に、電気的な情報を読み出し取り込む画素は1行分に限られず、検査対象体1の周表面からエリアセンサカメラ32までの距離が被写界深度内に含まれる画素が複数行分存在するのであれば、その複数行分の画素から上記電気的な情報の読み出し及び取り込みを行ってもよい。また、画素を行単位でまとめて処理する必要もなく、行中の一部だけの電気的な情報を読み出し及び取り込むようにしてもよい。一部の画素だけから電気的な情報の読み出し及び取り込みを行うことで、全周分の上記撮像画像I1を生成するのに要する時間を短縮することができるため、検査時間を短縮することができる。
移動制御部52eは、撮像装置30の移動を制御する。
図6に示すように、初回検査において、エリアセンサカメラ32が、検査対象体1の軸方向の各部位Pを、検査対象体1の回転に合わせて順次撮像できるように、移動制御部52eは、(光照射機構31と)エリアセンサカメラ32を保持した軸方向移動機構の制御を行い、検査対象体1の軸方向の部位Pに対応する位置に、エリアセンサカメラ32を順次移動させる。
画像生成部52fは、初回検査の際に検査を行う後述する第1検査部52gにおいて、初回検査の際に用いられる画像を生成する。
具体的には、画像生成部52fは、図7に示すように、エリアセンサカメラ32が、初回検査時の撮像毎に生成した、検査対象体1の周表面1aの軸方向の位置が同じ撮像画像I1を、検査対象体1の周方向に沿って連続的に配列させ、組み合わせることで、検査対象体1の略全周に対応する画像である全周画像I2を生成する。つまり、画像生成部52fは、エリアセンサカメラ32が、初回検査時の撮像毎に生成した、検査対象体1の周表面1aの軸方向の位置が同じ撮像画像I1を、撮像された検査対象体1の周表面1aの位置毎に組み合わせることで、全周画像I2を生成する。
そして、画像生成部52fは、図8に示すように、検査対象体1の軸方向の周表面1aの位置が異なる全周画像I2を、検査対象体1の軸方向に沿って配列させ、組み合わせることで、検査対象体1の略全周かつ略全長に対応する画像である全体画像I3を生成する。
検査部52gは、撮像装置30の撮像結果に基づいて、検査対象体1の周表面を検査する。この検査部52gは、第1検査部52gと、第2検査部52gとを有する。
第1検査部52gは、初回検査時に、即ち、手入れ処理前に、画像生成部52fが生成した全周画像I2又は全体画像I3に基づいて、検査対象体1の周表面1aに欠陥が存在するか否か検査する。
第1検査部52gによる検査の結果、欠陥が存在する場合、即ち、欠陥が検出された場合には、検査部52gは、検査に用いた画像から、検出された欠陥の位置及び大きさを検出する。検出された、欠陥の位置及び大きさの情報は、記憶部52aに記憶される。
手入れ制御部52hは、手入れ処理装置40による手入れ処理を制御し、例えば、手入れ処理装置40がグラインダである場合、グラインダが有する研削砥石の回転数等を制御する。また、手入れ制御部52hは、検査対象体1の軸方向(図1のZ方向)等へ手入れ処理装置40を移動させる移動機構(図示せず)を制御する。
初回検査において、欠陥が存在していた場合、第1検査部52gで検出した欠陥の位置(欠陥の位置情報)に基づいて、検査対象体1の周表面1aにおける欠陥が存在する領域と手入れ処理装置40との、検査対象体1の軸方向及び周方向Cに関する位置合わせが行われる。これらの位置合わせのうち、検査対象体1の軸方向に関する位置合わせは、手入れ制御部52hが欠陥の位置情報に基づいて手入れ処理装置40の移動機構を制御することで行われ、検査対象体1の周方向Cに関する位置合わせは、回転制御部52cが欠陥の位置情報に基づいて回転機構20を制御することで行われる。そして、これら位置合わせ後、上述の欠陥の大きさの情報に基づく手入れ制御部52hの制御により、手入れ処理装置40が、検査対象体1の周表面における欠陥が存在する領域に対して、手入れ処理を行う。
手入れ処理により検査対象体1の周表面1aは円弧状の曲面を失い平面状となっているため、手入れ処理によって平面となった検査対象体1がなす表面である手入れ面1bを、手入れ後検査において、初回検査と同様に撮像しても、その結果得られる撮像画像はピントがずれ、照明照射位置が変化し、撮像分解能も異なるため、撮像画像に基づいて正確な検査をすることができない。
そこで、本実施形態では、以下のように手入れ後検査を行う。欠陥の位置情報に基づく回転制御部52c及び移動制御部52eの制御により、初回検査で検知された欠陥に対応する手入れ面1b上の位置と、撮像装置30との周方向に関する位置合わせを行い、初回検査で検知された欠陥に対応する手入れ面1b上の位置と、撮像装置30との軸方向に関する位置合わせを行う。これにより、エリアセンサカメラ32が、初回検査で検知された欠陥に対応する手入れ面1b上の位置に対向する位置に配置される。このとき、エリアセンサカメラ32の光軸は手入れ処理により形成された手入れ面1bの法線と略平行となる。即ち、エリアセンサカメラ32が、第1検査部52gで検出された欠陥の位置を通る、手入れ処理によって生じた前記検査対象体1がなす表面(手入れ面1b)の法線上の位置から、手入れ処理後に検査対象体1がなす表面の、第1検査部52gで検出された欠陥の位置を略中心とした領域を2次元画像として撮像し、手入れ処理後の撮像画像I4(第2撮像画像)が生成される。
また、手入れ後検査においては、撮像制御部52dは、初回検査のときより広い撮像対象領域(ROI)を設定し、具体的には、例えば、エリアセンサカメラ32が撮像可能な全視野を撮像対象領域(ROI)として設定する。
第2検査部52gは、手入れ後検査において、手入れ処理後の撮像画像I4に基づいて、手入れ処理後も、検査対象体1の、初回検査で検知された欠陥に対応する手入れ面1b上の位置に、欠陥が残存しているか否か検査する。図9に示すように、手入れ処理後の撮像画像I4には、手入れ面1bの撮像画像I41の他に、手入れ処理において周表面1aの曲面が削り取られていない部分の撮像画像(以下、未処理部分の撮像画像)I42が含まれていることがある。したがって、第2検査部52gでの検査に際し、第2検査部52gが、手入れ処理後の撮像画像I4に対し、未処理部分の撮像画像I42を除去する除去処理を行ってもよい。そして、第2検査部52gが、未処理部分の撮像画像I42が除去された手入れ処理後の撮像画像、即ち、手入れ面1bの撮像画像I41に基づいて、手入れ処理後も、初回検査で検知された欠陥に対応する手入れ面1b上の位置に、欠陥が残存しているか否か検査するようにしてもよい。
なお、エリアセンサカメラ32が、第1検査部52gで検出された欠陥の位置を通る、手入れ処理によって生じた前記検査対象体1がなす表面(手入れ面1b)の法線上の位置とは、エリアセンサカメラ32の光軸L2と手入れ面1bの法線N1とが、完全に平行な場合のみならず、手入れ面1bのコントラストが十分高く、手入れ処理後の撮像画像I4に基づいて検査を行うことができるのであれば、上記光軸L2と上記法線N1とが5°以内の範囲で互いに傾いている場合も含む。上記光軸L2と上記法線N1との相対的な角度は±2°以内であることが好ましい。
以下に、本実施形態に係る表面検査装置10が有するエリアセンサカメラ32や回転機構20について、その具体的な構成や設定値等を列挙する。かかる構成や設定値等はあくまでも一例であって、本発明に係る撮像装置30が、以下の具体例に限定されるわけではない。
○エリアセンサカメラ32
幅2048画素×高さ2048画素のCMOS(画素サイズ:5.5μm×5.5μm)センサを撮像素子として搭載している。撮像分解能が40μm×40μmとなるように、エリアセンサカメラ32から検査対象体1までの距離(具体的には、エリアセンサカメラ32の撮像素子から検査対象体1の周表面1aまでの距離)は400mmとされている。なお、撮像分解能は傷の大きさに合わせて決定される。
〇回転機構20
初回検査時の検査対象体1の回転周波数は0.035Hzである。
続いて、表面検査装置10による処理の一例について説明する。図10は、表面検査装置10による処理の一例を説明するためのフローチャートである。図11〜図13は、表面検査装置10による処理中の各工程での、検査対象体1とエリアセンサカメラ32との位置関係を示す図である。
回転機構20に検査対象体1が載置されると、図10に示すように、回転制御部52cは、回転機構20を制御し検査対象体1を一定速度で周方向に回転させる(ステップS1)。
また、撮像制御部52dは、光照射機構31のリング照明31aを制御し、一定速度で回転している検査対象体1の周表面1aに光を照射する(ステップS2)。
なお、リング照明31aからの光の照射を開始してから検査対象体1を回転させてもよい。
続いて、移動制御部52eが、図11に示すように、検査対象体1の軸方向の部位Pそれぞれに対応する位置に、エリアセンサカメラ32を順次移動させ、撮像制御部52dの制御に基づいて、エリアセンサカメラ32で、検査対象体1の回転に応じて、検査対象体1の周表面1aの軸方向の位置が同じ部位P毎に、検査対象体1の周表面1aの軸方向の位置が同じ部位Pを撮像し、撮像画像I1(第1撮像画像)を生成する(ステップS3)。具体的には、検査対象体1が一定速度で回転しているので、検査対象体1の回転開始から、所定のオフセット待機時間経過後、回転機構20から所定のエンコーダ信号が入力される度に、次のエンコーダ信号が入力されるまでの間、検査対象体1の軸方向の部位毎に、撮像制御部52d及び移動制御部52eは、以下の(1)、(2)のような制御を行う。
(1)撮像制御部52dは、回転機構20からのエンコーダ信号に基づいて、検査対象体1の回転に同期させて、エリアセンサカメラ32に撮像させ、撮像毎に、初期検査時の撮像対象領域(ROI)について、エリアセンサカメラ32が有する撮像素子の画素からの電気的な情報の読み出しを行い、部位Pの撮像画像I1を生成させる。なお、撮像と撮像との間に、上記撮像対象領域(ROI)の周方向の大きさの分、検査対象体1が回転するよう、検査対象体1の回転周波数は設定されている。
(2)上記(1)における撮像及び画素からの読み出しが完了した後に、移動制御部52eは、エリアセンサカメラ32及びリング照明31aをエリアセンサカメラの全視野分移動させ、これにより、エリアセンサカメラ32及びリング照明31aを、検査対象体1の軸方向隣の部位Pに、移動させる。
上記(1)における撮像及び画素からの読み出しは、開始してから、検査対象体が1周以上回転するまで、例えば370°回転するまで行われる。
次に、ステップS3で検査対象体1の軸方向の部位P毎に、撮像の度に生成された撮像画像I1に基づいて、検査対象体1の略全周に対応する画像である全周画像I2を生成し、さらに、上記部位P毎の全周画像から、前述の全体画像I3を生成する(ステップS4)。
次いで、第1検査部52gが、ステップS4で生成された全周画像I2又は全体画像I3に基づいて、検査対象体1の周表面1aに欠陥が存在するか否か検査する(ステップS5)。欠陥の検出方法としては公知の手法を利用することができ、検出に際し、全体画像I3に対し、シェーディング処理や2値化処理等の所定の処理が行われる。
欠陥が存在しない場合(NOの場合)、表面検査装置10による処理は終了する。
一方、欠陥が存在する場合(YESの場合)、即ち、欠陥が検出された場合、検査部52gは、全体画像I3から、検出された欠陥の位置及び大きさを検出し、より具体的には、欠陥の軸方向の位置及び大きさと、欠陥の周方向の位置を検出する(ステップS6)。欠陥の軸方向の位置及び大きさは、例えば、全体画像I3における画素番号とエリアセンサカメラ32の撮像分解能から特定される。また、欠陥の周方向の位置は、例えば、同様に、全体画像I3における画素番号とエリアセンサカメラ32の撮像分解能から特定される。特定された欠陥に関する情報は、記憶部52aに記憶される。
なお、欠陥の位置とは、例えば、欠陥の重心位置であるが、欠陥に関する他の位置であってもよい。
図11に示すように検査対象体1の周表面に欠陥Dが複数(図の例では2つ)存在する場合には、欠陥D毎に、その位置及び大きさが特定される。
その後、検査対象体1の周表面において欠陥が検出された領域に対し、手入れ処理装置40による手入れ処理が行われる(ステップS7)。具体的には、まず、手入れ制御部52hが、欠陥の軸方向の位置の情報から、第1検査部52gで欠陥が検出された領域と手入れ処理装置40との軸方向に関する位置合わせを行うと共に、回転制御部52cが、欠陥の周方向の位置の情報と回転機構20からのエンコーダ信号に基づいて回転機構20を制御し、欠陥が検出された領域と手入れ処理装置40との周方向に関する位置合わせを行う。そして、これら位置合わせ後、手入れ制御部52hは、欠陥の軸方向の大きさの情報に基づいて、手入れ処理装置40及びその移動機構を制御し、欠陥が検出された領域内の検査対象体1の周表面に対し手入れ処理を行わせる。手入れ処理を行う幅、即ち、手入れ処理で、欠陥が検出された領域を削り取る際の幅は、欠陥の軸方向の大きさの情報に基づいて設定される。また、手入れ処理により検査対象体1の径方向に削り取る大きさは例えば予め定められている。
図11に示すように検査対象体1の周表面に欠陥Dが複数(図の例では2つ)存在する場合には、欠陥D毎に、欠陥が検出された領域に対する手入れ処理が行われる。
次いで、検出した欠陥の位置に基づいて、エリアセンサカメラ32で、手入れ処理後に検査対象体1がなす表面である手入れ面1bを撮像し、手入れ処理後の撮像画像I4(第2撮像画像)が生成される(ステップS8)。特に、エリアセンサカメラ32は、第1検査部52gで検出された欠陥の位置を通る、手入れ処理後に検査対象体1がなす表面である手入れ面1bの法線N1上の位置から、手入れ面1bの、検出された欠陥の位置を略中心とした領域を2次元画像として撮像する。具体的には、移動制御部52eが、欠陥の軸方向の位置の情報に基づいて制御を行い、第1検査部52gで欠陥が検出された領域とエリアセンサカメラ32との軸方向に関する位置合わせを行うと共に、回転制御部52cが、欠陥の周方向の位置の情報に基づいて、回転機構20を制御し、欠陥が検出された領域とエリアセンサカメラ32との周方向に関する位置合わせを行う。位置合わせは、例えば、エリアセンサカメラ32の撮像視野の中心位置と、欠陥の中心位置とが一致するように行われる。上述の位置合わせにより、エリアセンサカメラ32が、欠陥が検出された領域に対向する位置に配置され、エリアセンサカメラ32の光軸が手入れ面1bの法線N1と略平行となる。この状態で、撮像制御部52dが、エリアセンサカメラ32を制御し、第1検査部52gで欠陥が検出された領域が撮像され、手入れ処理後の撮像画像I4が生成される。
図12及び図13に示すように、検査対象体1の周表面1aに欠陥が複数(図の例では2つ)存在し、第1検査部52gで欠陥が検出された領域それぞれに対して手入れ処理が行われた場合には、第1検査部52gで欠陥が検出された領域毎に、手入れ後に撮像画像I4の生成が行われる。
そして、第2検査部52gが、手入れ処理後の撮像画像I4に基づいて、手入れ処理後も、検査対象体1の、初回検査で検知された欠陥に対応する手入れ面1b上の位置に、欠陥が残存しているか否か検査する(ステップS9)。このステップでの欠陥の検出方法にも公知の手法を利用することができ、検出に際し、手入れ処理後の撮像画像I4に対し、シェーディング処理や2値化処理等の所定の処理が行われ、また、未処理部分の撮像画像I42を除去する除去処理が行われてもよい。第1検査部52gで欠陥が検出された領域が複数存在する場合には、欠陥が検出された領域毎に、第2検査部52gによる検査が行われる。
以上のように、本実施形態では、手入れ処理前の初回検査では、エリアセンサカメラ32を用い、ROIを設定することで、検査対象体1の回転に合わせて順次撮像が行われ、その撮像結果に基づいて、検査対象体の周表面の全周を撮像したような全周画像が生成される。この全周画像に基づいて、手入れ処理前の検査対象体の周表面についての検査、つまり、初回検査が行われる。また、本実施形態では、初回検査の結果、欠陥が存在することが検知され、欠陥が検出された領域に対する手入れ処理が行われると、欠陥が検出された領域と対向する位置に配置され、初回検査で検出された欠陥の位置を通る、手入れ処理後に検査対象体1がなす手入れ面1bの法線上の位置から、エリアセンサカメラ32により、初回検査で欠陥が検出された領域の撮像が行われ、手入れ処理後の撮像画像I4が生成される。この撮像画像I4に基づいて、手入れ処理後の検査が行われる。
したがって、本実施形態によれば、円柱状又は円筒状の検査対象体1の周表面1aに対する、巨視的な形状変化を伴う手入れ処理前と後の両方で、検査対象体1の周表面1aを正確に検査することができる。
また、本実施形態では、手入れ処理前の初回検査と、手入れ後検査とで、同一のエリアセンサカメラ32が用いられており、さらに、エリアセンサカメラ32を軸方向に移動可能に構成しているため、エリアセンサカメラ32の数を少なくすることができる。したがって、表面検査装置10の低コスト化を図ることができる。なお、手入れ処理前の初回検査と、手入れ後検査とで、異なるエリアセンサカメラ32を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、エリアセンサカメラ32を軸方向に移動可能に構成しているため、軸方向の長さが多岐にわたる検査対象体1について、検査を行うことができる。
さらに、本実施形態では、表面検査装置10が、手入れ処理を行う手入れ処理装置40を有しており、言い換えると、表面検査装置10が、手入れ処理機能を有している。したがって、表面検査装置10では、検査対象体1の検査だけでなく、手入れ処理まで行うことができる。そのため、手入れ処理前の検査を開始してから手入れ処理を行いその後手入れ処理後の検査が終了するまでの時間を大幅に短縮することができる。
(第1実施形態の変形例)
図14及び図15は、本発明の第1実施形態の変形例に係る表面検査装置10が有するエリアセンサカメラ32を説明するための図である。
図6等に示した例では、エリアセンサカメラ32は、検査対象体1の軸方向に移動可能に構成されており、初回検査において、エリアセンサカメラ32が、検査対象体1の回転に合わせて、検査対象体1の軸方向の位置が異なる部位P毎に、検査対象体1の軸方向の位置が異なる部位Pを、順次撮像できるように、移動制御部52eが、部位Pそれぞれに対応する位置に、エリアセンサカメラ32を順次移動させるよう制御していた。
それに対し、図14に示す例では、エリアセンサカメラ32は、軸方向に移動可能に構成されておらず、代わりに、エリアセンサカメラ32が、検査対象体1の軸方向の位置が異なる部位P毎に設けられている。
そして、この例では、初回検査において、検査対象体1の軸方向の位置が異なる部位P毎に、部位P毎に対して設けられたエリアセンサカメラ32を用いて、撮像が行われる。
なお、この例では、移動制御部52eは省略される。
本例によれば、検査対象体1の軸方向の部位P全てについて全周画像I2を生成するのに、単一のエリアセンサカメラ32を軸方向に順次移動していく時間を短縮することができるため、軸方向に亘る全周画像I2(又は全体画像I3)を生成するために要する時間を、短縮することができる。
なお、本変形例においては、図15に示すように、初回検査で欠陥が検出された領域の一つが、即ち、手入れ面1bの一つが、検査対象体1の軸方向の位置が異なる部位Pの複数にまたがる場合には、手入れ面1bを含む複数の部位Pそれぞれについて、エリアセンサカメラ32による撮像が行われ、手入れ処理後の撮像画像I4が生成される。また、第2検査部52gが、手入れ面1bを含む複数の部位Pそれぞれについて生成された手入れ処理後の撮像画像I4を、軸方向に沿って並ぶように組み合わせ、その組み合わせの結果得られた画像に基づいて、手入れ処理後も、検査対象体1の、初回検査で検知された欠陥に対応する手入れ面1b上の位置に、欠陥が残存しているか否か検査するようにしてもよい。
(第2実施形態)
図16は、本発明の第2実施形態に係る表面検査装置の構成の一例の概略図である。
第1実施形態では、初回検査の際、エリアセンサカメラ32を用いて撮像し、その撮像結果から生成された全周画像I2を用いて、検査を行っていた。
それに対して、本実施形態では、撮像装置30が、エリアセンサカメラ32とは別に、ラインセンサカメラ33を有しており、初回検査の際、ラインセンサカメラ33で検査対象体1の周表面1aを撮像して検査を行う。
ラインセンサカメラ33は、検査対象体1の軸方向に長い撮像視野を有するように設けられる。具体的には、ラインセンサカメラ33は、ラインセンサカメラ33を構成する画素(受光素子)の配列方向が検査対象体1の軸方向と平行になるように設けられている。
また、エリアセンサカメラ32の光軸L2が、検査対象体1の周表面1aにおけるエリアセンサカメラ32側端面の法線Nと略平行であるのに対し、ラインセンサカメラ33の光軸L3は、上記法線Nに対して+45°傾いている。
また、本実施形態では、撮像装置30の光照射機構31が、ラインセンサカメラ33用の照明として、例えば、LED光源などの光源が直線状に配置されたライン照明31bを有する。ライン照明31bから照射され検査対象体1の周表面1aで正反射された光をラインセンサカメラ33が有する画素(受光素子)で受光できるように、ライン照明31bの光軸L4は、上記法線Nに対して−45°傾いている。
ライン照明31bにより照射される光の波長は、特に限定されるものではないが、例えば、400nm〜800nm程度の可視光帯域に属する波長である。また、ライン照明31bからの光は、ロッドレンズや拡散フィルム(図示せず)等によって、ラインセンサカメラ33の撮像視野内に位置する手入れ処理前の検査対象体1の周表面1aに対し、均一に照射される。
ライン照明31bの検査対象体1の周表面1aに対する光照射範囲は、ラインセンサカメラ33の検査対象体1の周表面1aに対する撮像視野よりも広く設定され、具体的には、上記光照射範囲は、例えば、80mmの上記撮像視野よりも幅方向の両端に関し30mm程度広く設定され、140mmとされる。これにより、ラインセンサカメラ33による撮像範囲内での輝度ムラを抑制することができる。
本実施形態では、初回検査時に、撮像制御部52dが、回転機構20からのエンコーダ信号に基づき検査対象体1の回転と同期させることで、ラインセンサカメラ33に連続的に撮像させる。これにより、撮像制御部52dは、検査対象体1の回転に合わせて、ラインセンサカメラ33に撮像画像を順次生成させる。そして、本実施形態では、画像生成部52fが、ラインセンサカメラ33が初回検査時の撮像毎に生成した、検査対象体1の軸方向の位置が同じ撮像画像を、画像生成部52fが、検査対象体1の周方向に沿って連続的に配列させ、組み合わせることで、第1検査部52gでの検査に用いられる全周画像を生成する。
図17及び図18は、エリアセンサカメラ32及びラインセンサカメラ33と、検査対象体1との関係を示す図である。
エリアセンサカメラ32及びラインセンサカメラ33は、例えば、図17に示すように、検査対象体1の軸方向に移動可能に構成される。例えば、エリアセンサカメラ32及びラインセンサカメラ33は、光照射機構31と共に、軸方向移動機構(図示せず)に保持されており、エリアセンサカメラ32と光照射機構31の相互の位置関係及びラインセンサカメラ33と光照射機構31との相互の位置関係が維持されたまま、検査対象体1の軸方向(図のZ方向)へ移動可能に構成される。この場合、初回検査において、検査対象体1の軸方向(図のZ方向)の部位P毎に、ラインセンサカメラ33が検査対象体1の回転に合わせて撮像画像を順次生成できるように、移動制御部52eが、検査対象体1の軸方向の部位Pそれぞれに対応する位置にラインセンサカメラ33が順次移動するよう、制御する。
また、エリアセンサカメラ32及びラインセンサカメラ33は、図18に示すように、検査対象体1の軸方向の部位P毎に設けられていてもよい。この場合、初回検査において、検査対象体1の軸方向の位置が異なる部位P毎に、部位P毎に対して設けられたラインセンサカメラ33を用いて、撮像が行われる。
なお、この例の場合、移動制御部52eは省略される。
以下に、本実施形態に係る表面検査装置10が有するラインセンサカメラ33や回転機構20について、その具体的な構成や設定値等を列挙する。かかる構成や設定値等はあくまでも一例であって、本発明に係る撮像装置30が、以下の具体例に限定されるわけではない。
○ラインセンサカメラ33
2048画素のCMOS(画素サイズ:5.5μm×5.5μm)センサを撮像素子として搭載している。撮像分解能が40μm×40μmとなるように、ラインセンサカメラ33から検査対象体1までの距離が400mmとされると共に、ラインセンサカメラ33のスキャン速度が1000Hz、回転機構20による検査対象体1の回転周速度40mm/sとされている。縦方向と横方向の撮像分解能を等しくすることで、縦方向と横方向の画素分解能を等しくすることができる。
本実施形態では、第1実施形態のようにエリアセンサカメラ32を用いるのではなく、ラインセンサカメラを用いていることから、ROIを設定し、ROIに対応する画像を抽出する必要がなくなるため、全周画像I2を生成するのに要する時間を短縮することができる。
以上の本実施形態では、手入れ処理装置40が、表面検査装置10に一体的に組み込まれている態様に基づいて説明を行ってきたが、手入れ処理装置40は、表面検査装置10とは、別の独立した装置とすることも可能であり、検査対象体1の周表面1aに欠陥が検出されるか否かによって、適宜、(手入れ処理装置40を含まない)表面検査装置10の処理と連動して、手入れ処理を行うようにすることも可能である。なお、手入れ処理装置40を、表面検査装置10とは別体の装置とする場合には、手入れ制御部52hを制御装置50内に設けず、別途手入れ処理装置40を操作する等することで、手入れ処理を実行するようにすることもできる。
また、以上の本実施形態では、欠陥が検出された場合、必ず手入れ処理を行うものとしていた。しかしながら、検査対象体1の周表面1aに生じる疵としては、有害疵と無害疵とがある。有害疵とは、検査対象体1の圧延時に周表面1aに形成される、まくれ込みによる疵や、内部応力不均一による割れ疵であり、次工程の圧延等の追加加工時や、機械加工時に、強度不足等により割れ疵として残存してしまう疵であり、周表面1aに対する手入れ処理が必要となるものである。一方、無害疵とは、単なる凹凸であり、次工程の圧延等の追加加工時や、機械加工時に、修正されて無害化する疵であり、周表面1aに対する手入れ処理は不要なものである。したがって、欠陥が検出された場合に、欠陥が有害疵であるか無害疵であるか判定し、有害疵である場合のみ、手入れ処理を行うようにしてもよい。
なお、有害疵であるか無害疵であるかの判定手法としては、公知の手法、例えば、特開2018−179563号に記載の手法を用いることができる。
以上の例では、エリアセンサカメラ32及びラインセンサカメラ33が有する撮像素子が正反射光を受光していたが、検出すべき欠陥の態様によっては、拡散光を受光するようにしてもよい。
また、以上の例では、手入れ面1bは平面であるものとしたが、エリアセンサカメラ32が有する画素から手入れ面1bまでの距離が被写界深度に収まるのであれば、凹凸を有した面であっても曲面であってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 検査対象体
1a 周表面
1b 手入れ面
10 表面検査装置
20 回転機構
21 ターニングローラ
30 撮像装置
31 光照射機構
31a リング照明
31b ライン照明
32 エリアセンサカメラ
33 ラインセンサカメラ
40 手入れ処理装置
50 制御装置
51 表示部
52 制御部
52a 記憶部
52b 表示制御部
52c 回転制御部
52d 撮像制御部
52e 移動制御部
52f 画像生成部
52g 検査部
52g 第1検査部
52g 第2検査部
52h 手入れ制御部
I1 撮像画像
I2 全周画像
I3 全体画像
I4 撮像画像

Claims (5)

  1. 周表面に欠陥が存在する場合に、前記欠陥の周囲を平面的に削り取る手入れ処理が行われる円柱状又は円筒状の検査対象体を、検査する表面検査装置であって、
    前記検査対象体を周方向に回転させる回転機構と、
    前記回転機構の回転に応じて、前記検査対象体の周表面の軸方向の位置が同じ部位を撮像して第1撮像画像を生成する第1撮像装置と、
    前記第1撮像画像に基づいて、前記検査対象体の略全周に対応する画像である全周画像を生成する画像生成部と、
    前記検査対象体の周表面に欠陥が存在するか否かを、前記全周画像に基づいて検査し、欠陥が存在する場合には当該欠陥の位置を検出する第1検査部と、
    前記第1検査部で欠陥の位置が検出された場合に、
    前記第1検査部で検出した欠陥の位置に基づいて、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面を2次元画像として撮像し、第2撮像画像を生成する第2撮像装置と、
    前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面の、前記第1検査部で検出された欠陥に対応する位置に、欠陥が存在するか否かを、前記第2撮像画像に基づいて検査する第2検査部と、
    を有し、
    前記第2撮像装置は、前記第1検査部で検出された欠陥の位置を通る、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面の法線上の位置から、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面の、前記第1検査部で検出された欠陥の位置を略中心とした領域を撮像することで、前記第2撮像画像を生成する、表面検査装置。
  2. 前記第1撮像装置は、エリアセンサカメラであり、
    前記第2撮像装置は、前記第1撮像装置と同一の又は異なる、エリアセンサカメラであり、
    前記画像生成部は、
    前記第1撮像画像の一部分に対応する画像を、撮像された前記検査対象体の周表面の位置毎に組み合わせることで、前記全周画像を生成する、請求項1に記載の表面検査装置。
  3. 前記第1撮像装置は、ラインセンサカメラであり、
    前記第2撮像装置は、エリアセンサカメラであり、
    前記画像生成部は、
    前記第1撮像画像を、撮像された前記検査対象体の周表面の位置毎に組み合わせることで、前記全周画像を生成する、請求項1に記載の表面検査装置。
  4. 前記第1撮像装置は、
    前記検査対象体の軸方向に複数設けられており、又は、移動機構により前記検査対象体の軸方向に移動可能とされており、前記検査対象体の軸方向の位置が異なる部位を撮像することで、複数の前記第1撮像画像を取得し、
    前記画像生成部は、
    前記検査対象体の軸方向の位置が同じ前記第1撮像画像を組み合わせることで前記全周画像を生成し、前記検査対象体の軸方向の位置が異なる前記全周画像を組み合わせることで全体画像を生成し、
    前記第1検査部は、
    前記検査対象体の周表面に欠陥があるか否かを、前記全体画像に基づいて検査し、欠陥が存在する場合には当該欠陥の位置を検出する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の表面検査装置。
  5. 周表面に欠陥が存在する場合に、前記欠陥の周囲を平面的に削り取る手入れ処理が行われる円柱状又は円筒状の検査対象体を、検査する表面検査方法であって、
    前記検査対象体を周方向に回転させる回転ステップと、
    前記回転ステップの回転に応じて、前記検査対象体の周表面の軸方向の位置が同じ部位を撮像して第1撮像画像を生成する第1撮像ステップと、
    前記第1撮像画像に基づいて、前記検査対象体の略全周に対応する画像である全周画像を生成する画像生成ステップと、
    前記検査対象体の周表面に欠陥が存在するか否かを、前記全周画像に基づいて検査し、欠陥が存在する場合には当該欠陥の位置を検出する第1検査ステップと、
    前記第1検査ステップで欠陥の位置が検出された場合に、
    前記第1検査ステップで検出した欠陥の位置に基づいて、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面を2次元画像として撮像し、第2撮像画像を生成する第2撮像ステップと、
    前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面の、前記第1検査ステップで検出された欠陥に対応する位置に、欠陥が存在するか否かを、前記第2撮像画像に基づいて検査する第2検査ステップと、
    を有し、
    前記第2撮像ステップは、前記第1検査ステップで検出された欠陥の位置を通る、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面の法線上の位置から、前記手入れ処理後に前記検査対象体がなす表面の、前記第1検査ステップで検出された欠陥の位置を略中心とした領域を撮像することで、前記第2撮像画像を生成する表面検査方法。

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