JP2018036139A - 鋼管疵手入れガイダンスシステム - Google Patents

鋼管疵手入れガイダンスシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2018036139A
JP2018036139A JP2016169356A JP2016169356A JP2018036139A JP 2018036139 A JP2018036139 A JP 2018036139A JP 2016169356 A JP2016169356 A JP 2016169356A JP 2016169356 A JP2016169356 A JP 2016169356A JP 2018036139 A JP2018036139 A JP 2018036139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel pipe
flaw
map information
heel
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016169356A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6493340B2 (ja
Inventor
孝博 山崎
Takahiro Yamazaki
孝博 山崎
知哉 曽和
Tomoya Sowa
知哉 曽和
篤寿 塩出
Atsuhisa Shiode
篤寿 塩出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2016169356A priority Critical patent/JP6493340B2/ja
Publication of JP2018036139A publication Critical patent/JP2018036139A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6493340B2 publication Critical patent/JP6493340B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

【課題】手入れ作業中のオペレータに疵の正確な位置、長さおよび深さの情報を知らせる、鋼管疵手入れガイダンスシステムを提供する。
【解決手段】探傷工程で取得した鋼管番号ごとの疵マップ情報である、管長方向および管周方向の疵位置ならびに該疵位置ごとの疵長さおよび疵深さの情報を蓄積する手段である疵マップ情報格納手段と、前記蓄積した鋼管番号ごとの疵マップ情報の中から、鋼管番号を指定して該指定した鋼管番号に対応する疵マップ情報を抽出する手段である疵マップ情報抽出手段と、前記抽出した疵マップ情報を用い、前記指定した鋼管番号の鋼管の、前記疵マップ情報で特定される個々の疵位置に、対応する疵長さおよび疵深さの情報を表示する手段である疵マップ情報表示手段とを有するものとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋼管の表面の探傷を行う探傷工程と、前記探傷工程の後に鋼管表面の疵除去を行う手入れ工程とを備える鋼管製造工程に適用される、鋼管疵手入れガイダンスシステムに関する。
鋼管製造工程の探傷工程において、表面探傷装置で疵を自動検出すると、その周辺(おおよそ100mm以内の範囲)に自動マーキングを行う。この自動マーキングによるマークは管長方向の位置を特定するのみで、管周方向の位置は特定しない。なお、「表面」とは外径側の表面のことである(以下同じ)。
手入れオペレータ(以下、単に、オペレータという。)は前記マークを見て、その周辺の疵と思われる範囲を手動サンダーなどで研摩手入れするのが一般的である。これを、従来手入れ方法という。
疵の大きさは、長さ10mm〜50mm程度、深さ0.3mm〜2.0mm程度のものが手入れの対象となっている。
なお、疵の検査と手入れが同一位置で実施できるように、疵の手入れ作業を立体化した表面疵手入れ装置の提案もある(特許文献1参照)。ただし、オペレータによる手入れ作業自体は従来手入れ方法と同様である。
特開2002−028724号公報
しかしながら、オペレータはマークのある管長方向位置で鋼管を管周方向に回転させて、目視により疵と思われる狭い範囲を特定し、そこのみを手入れするため、実際には疵が完全に手入れしきれずに残ってしまうことも多く、手入れ後の表面再探傷で同一箇所で再び疵が検出されてしまったために、再度の手入れ(再手入れ)を要することが多い。逆に、手入れされたものの内には、不必要に広範囲の領域を研削する場合もあり、歩留まりを定常的に悪化させる要因となっている。
いっぽう、全面を研摩するのでは、リードタイムや歩留まりに関する経済性を悪化させてしまう。
なお、オペレータは、疵の正確な位置、深さおよび長さの情報(以下、疵長さ、疵深さを総称して「疵程度」という。また、疵位置、疵程度を総称して「疵情報」という。)を知りさえすれば、手入れを過不足なく行える技量を体得してはいるが、現状ではオペレータに正確な疵情報を知らせる手段がないため、上述のような、手入れ不足や過剰な手入れ発生する場合がある。
本発明は上述の事情に鑑み、手入れ作業中のオペレータに疵の正確な位置、長さおよび深さの情報を知らせる、鋼管疵手入れガイダンスシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成した本発明は、以下のとおりである。
(1) 鋼管の表面の探傷を行う探傷工程と、前記探傷工程で検出された疵を削り取る手入れ工程とを備える鋼管製造工程用の鋼管疵手入れガイダンスシステムであって、
前記探傷工程で取得した鋼管番号ごとの疵マップ情報である、管長方向および管周方向の疵位置ならびに該疵位置ごとの疵長さおよび疵深さの情報を蓄積する手段である疵マップ情報格納手段と、
前記蓄積した鋼管番号ごとの疵マップ情報の中から、鋼管番号を指定して該指定した鋼管番号に対応する疵マップ情報を抽出する手段である疵マップ情報抽出手段と、
前記抽出した疵マップ情報を用い、前記指定した鋼管番号の鋼管の、前記疵マップ情報で特定される個々の疵位置に、対応する疵長さおよび疵深さの情報を表示する手段である疵マップ情報表示手段と
を有することを特徴とする鋼管疵手入れガイダンスシステム。
(2) 上記(1)において、前記手入れ工程で使用する手入れ工具の工具位置を特定する手段と、前記工具位置と前記疵位置との一致検出を行う手段とを有することを特徴とする鋼管疵手入れガイダンスシステム。
(3) 上記(2)において、前記手入れ工具を自動手入れ工具としたことを特徴とする鋼管疵手入れガイダンスシステム。
本発明によれば、オペレータが手入れ作業中に、疵の正確な位置、長さおよび深さを知ることができて、疵の取り残しがなくなる。そのため再手入れの必要がなくなり、リードタイムが最小で済む。また、必要な部分のみ研摩すればよくなるので、歩留まりを向上させることができる。さらに、手入れ工具位置と疵位置の一致検出により、手入れ工具の自動化が可能となる。
本発明に係る疵マップ情報の表示形式の例を示す概略図である。 本発明を適用した鋼管製造工程において、疵マップ情報表示手段を構成する補助装置を、第1形態の補助装置とした例を示す模式図である。 本発明を適用した鋼管製造工程において、疵マップ情報表示手段を構成する補助装置を、第2形態の補助装置とした例を示す模式図である。 本発明を適用した鋼管製造工程において、疵マップ情報表示手段を構成する補助装置を、第3形態の補助装置とした例を示す模式図である。
以下、本発明を適用した鋼管製造工程の例を示す図2を参照し、本発明の実施形態を説明する。図2(a)に示す圧延工程において、管圧延機11を用いた圧延により造管された鋼管1は、鋼管同定用の鋼管番号を付与した後、探傷工程へ搬送される。
図2(b)に示す探傷工程において、表面探傷装置2は1つの探傷ヘッド3を鋼管1の表面に当てて走行起点側の鋼管端面である基準端面4から管軸方向に走行させる。鋼管1は探傷ヘッド3の走行と同期して回転起点5から管周方向に時計回りおよび反時計回りの内から選ばれた一つの向きに回転する。図2の例では時計回りとした。回転起点5は管軸を中心とする円を時計の文字盤とみて12時の位置とした。鋼管1の管端部には回転開始時に回転起点5の円周方向位置(12時の位置)と一致させる鋼管1の管周方向位置を示す回転起点指標6が設けてある。鋼管1の管周方向回転は、鋼管1を支持して管周方向に回転させるターニングローラ(図示せず)により駆動される。
表面探傷装置2は、探傷ヘッド3が疵を検出した時点ごとの、探傷ヘッド3の前記走行起点側の基準端面4からの走行距離xの値および鋼管1の回転起点指標6の、回転起点5からの、この例では時計回りの、回転角度θの値、ならびにその疵の検出値(信号波形の高さ、幅など)を、鋼管番号と結びつけた伝送データとして、探傷用プロセスコンピュータ7へ伝送する。
なお、図2の例では、表面探傷装置2は、超音波探傷装置の場合であるが、これ以外の、渦流探傷装置、漏洩磁束探傷装置などの非破壊検査装置であっても本発明は適用可能である。
探傷用プロセスコンピュータ7は、伝送されてきた前記伝送データを用い、鋼管番号の値、走行距離xの値、回転角度θの値、および前記疵の検出値から、例えば図1に示す表示形式で表される疵マップ情報を生成し、図2に示す疵マップ情報格納手段8に蓄積する。図1の疵マップ情報は、図1の注釈図に示すとおり、i番目の疵検出時点の基準端面4からの走行距離xの値を管軸方向疵位置x(i)とし、同時点の回転起点5からの回転起点指標6の(この例では時計回りの)回転角度θの値をθ(i)としている。よって、i番目に検出された疵の疵位置は基準端面4からの管軸方向距離がx(i)、かつ回転起点指標6からの(この例では時計回りと逆回り、すなわち反時計回りの)回転角度がθ(i)になる位置である。
また、i番目の疵検出時点の疵長さおよび疵深さをそれぞれ、例えばL(大),M(中),S(小)の3階級で表している。疵長さは、例えば20mm以下をS、20mm超50mm以下をM、50mm超をLとしている。また、疵深さは、例えば0.5mm以下をS、0.5mm超1.0mm以下をM、1.0mm超をLとしている。
したがって、図1の疵マップ情報から、鋼管番号=PN****の鋼管について、i番目に検出された疵の鋼管表面上の位置が、基準端面4からの管軸方向距離x(i)の管軸方向位置および回転起点指標6からの(この例では反時計回りの)回転角度θ(i)の管周方向位置で特定され、かつ、その疵の疵長さおよび疵深さがそれぞれL,M,Sの3階級で特定される。
また、本発明では、図2(c)に示す手入れ工程において、疵マップ情報抽出手段10を有する。疵マップ情報抽出手段10は、疵マップ情報格納手段8へアクセスし、鋼管番号を指定して指定した鋼管番号に対応する疵マップ情報を抽出する。疵マップ情報抽出手段10は、精整用プロセスコンピュータ9に内蔵してある。指定すべき鋼管番号の入力は、オペレータによる手入力としてもよく、また、上位コンピュータによる自動入力としてもよい。
精整用プロセスコンピュータ9は、疵マップ情報抽出手段10の抽出した疵マップ情報を用い、補助装置と協働して、前記指定した鋼管番号の鋼管1の、前記疵マップ情報で特定される個々の疵位置(x(i),θ(i))に、対応する疵程度(疵長さおよび疵深さ)の情報を表示する主宰部である。すなわち、この主宰部(精整用プロセスコンピュータ9)と前記補助装置とが、疵マップ情報表示手段(前記抽出した疵マップ情報を用い、前記指定した鋼管番号の鋼管の、前記疵マップ情報で特定される個々の疵位置に、対応する疵程度(疵長さおよび疵深さ)の情報を表示する手段)を構成する。
前記補助装置として、図2(c)の例では、印字装置12、この印字装置12を走行させる印字走行装置(図示せず)、および、鋼管1を(この例では時計回りに)回転させる鋼管回転装置(図示せず)からなるものを用いている。この例に用いた補助装置を第1形態の補助装置と称する。印字装置12としてはインクジェット式印字装置が好適である。前記鋼管回転装置としては前記ターニングローラが好適である。
前記印字走行装置は、印字装置12を管軸方向に走行させつつ、基準端面4からの走行距離Xの値を適宜の距離計で取得して精整用プロセスコンピュータ9へ伝送する。前記鋼管回転装置は、鋼管1を回転させつつ、手入れ工程における回転起点5Aからの回転起点指標6の時計回りの回転角度Θの値を適宜の回転角度計で取得して精整用プロセスコンピュータ9へ伝送する。なお、手入れ工程における回転起点5Aは、図2(c)に示すとおり、その円周方向位置が時計の文字盤で表すと12時の位置としてあり、探傷工程における回転起点5(図2(b))と同等である。
精整用プロセスコンピュータ9は、伝送された(X,Θ)の値と疵マップ情報内の疵位置(x(i),θ(i))の値との一致判定を行い、一致が成立したときのみ、印字装置12に対し疵程度(i)の情報を伝送し、印字させる。ここで、疵程度(i)の情報は、例えば、図1に示す疵長さの程度(L,M,Sのいずれか)と疵深さの程度(L,M,Sのいずれか)をそれぞれ一桁目と二桁目に配置した全二桁の文字列で表すこととしておく。
これにより、手入れ工程において、手入れ対象の鋼管番号の鋼管1の表面には、探傷工程で当該鋼管1に対しi番目(i=1,‥‥,n)に検出された疵の疵位置の箇所に、その疵の疵程度の情報(LL,LM,LS,ML,MM,MS,SL,SM,SSの全9種類の内のいずれか1つ)が印字されるから、オペレータは正確な疵情報を知ることができ、過不足のない手入れ作業を行うことができる。なお、印字サイズは、小さすぎるとオペレータにとって見えにくく、大きすぎるとインクの無駄になるため、12〜32ポイント程度が好適である。
また、本発明の実施形態では、前記第1形態の補助装置に代えて、第2形態の補助装置としてもよい。この第2形態の補助装置は、例えば図3に示すとおり、レーザーポインター13、このレーザーポインター13を走行させるポインタ走行装置(図示せず)、鋼管1を(この例では時計回りに)回転させる鋼管回転装置(図示せず)、および、オペレータの眼前に疵程度(i)の値を表示するウェアラブルモニター20からなるものを用いている。
前記ポインタ走行装置は、レーザーポインター13を管軸方向に走行させつつ、基準端面4からの走行距離Xの値を適宜の距離計で取得して精整用プロセスコンピュータ9へ伝送する。前記鋼管回転装置は、鋼管1を回転させつつ、手入れ工程における回転起点5Aからの回転起点指標6の時計回りの回転角度Θの値を適宜の回転角度計で取得して精整用プロセスコンピュータ9へ伝送する。
精整用プロセスコンピュータ9は、伝送された(X,Θ)の値と疵マップ情報内の疵位置(x(i),θ(i))の値との一致判定を行い、一致が成立したときのみ、ポインタ走行装置に対し走行停止指令を発して走行の一時停止をさせ、鋼管回転装置に対し回転停止指令を発して回転の一時停止をさせ、かつ、ウェアラブルモニター20に疵程度(i)の値を伝送し、表示させる。このとき、全n点のうちi番目の疵位置の疵程度(i)が例えばLM(疵長さが「大」で疵深さが「中」)であったとして、例えば図3に示す「i/n:LM」のような表示形式を採用すると、オペレータが未手入れ疵位置の残数を認識できて好ましい。
これにより、工具(手入れ工具の略称である)15を手にしたオペレータは、レーザーポインター13の走行および鋼管1の回転の一時停止時の、鋼管表面上のレーザー光点位置がi/n番目の疵位置であって、当該i/n番目の疵位置の疵程度(i)の値がウェアラブルモニター20で眼前に表示される値であることを確認できるから、過不足のない手入れ作業を行うことができる。
なお、前記走行および回転の一時停止は、オペレータが、既設の一時停止解除用スイッチ(図示せず)を操作して解除できるようにしてある。
また、本発明の実施形態では、前記第2形態の補助装置に代えて、第3形態の補助装置としてもよい。この第3形態の補助装置は、例えば図4に示すとおり、工具15を吊持する工具吊持装置16、この工具吊持装置16を走行させる工具走行装置(図示せず)、鋼管1を(この例では時計回りに)回転させる鋼管回転装置(図示せず)、および、オペレータの眼前に疵程度(i)の値を表示するウェアラブルモニター20からなるものを用いている。
前記工具吊持装置16は、人手による工具15の昇降が可能な吊持構造、例えば人手で伸ばせる縮み勝手バネ等を利用した弾力的な吊持構造、とするのが好適である。
前記工具走行装置は、工具吊持装置16を介して工具15を管軸方向に走行させつつ、基準端面4からの走行距離Xの値を適宜の距離計で取得して精整用プロセスコンピュータ9へ伝送する。前記鋼管回転装置は、鋼管1を回転させつつ、手入れ工程における回転起点5Aからの回転起点指標6の時計回りの回転角度Θの値を適宜の回転角度計で取得して精整用プロセスコンピュータ9へ伝送する。
精整用プロセスコンピュータ9は、伝送された(X,Θ)の値と疵マップ情報内の疵位置(x(i),θ(i))の値との一致判定を行い、一致が成立したときのみ、工具走行装置に対し走行停止指令を発して走行の一時停止をさせ、鋼管回転装置に対し回転停止指令を発して回転の一時停止をさせ、かつ、ウェアラブルモニター20に疵程度(i)の値を伝送し、表示させる。このとき、全n点のうちi番目の疵位置の疵程度(i)が例えばLM(疵長さが「大」で疵深さが「中」)であったとして、例えば図4に示す「i/n:LM」のような表示形式を採用すると、オペレータが未手入れ疵位置の残数を認識できて好ましい。
上記第3形態の補助装置は、前述の本発明(2)に係る「前記手入れ工程で使用する手入れ工具の工具位置を特定する手段」に該当し、上記第3形態の補助装置と協働する精整用プロセスコンピュータ9は、前述の本発明(2)に係る「前記工具位置と前記疵位置との一致検出を行う手段」に該当する。すなわち、図4に例示した実施形態は、本発明(2)の実施形態に該当する。
このような第3形態の補助装置を用いた実施形態により、オペレータは、工具15の走行および鋼管1の回転の一時停止時の、鋼管表面上の工具位置がi/n番目の疵位置であって、当該i/n番目の疵位置の疵程度(i)の値がウェアラブルモニター20で眼前に表示される値であることを確認できるから、過不足のない手入れ作業を行うことができる。
なお、前記走行および回転の一時停止は、オペレータが、既設の一時停止解除用スイッチ(図示せず)を操作して解除できるようにしてある。
また、第3形態の補助装置を用いた実施形態の場合は、工具15の走行および鋼管1の回転の一時停止時に、オペレータが工具15を下降させ、直下の鋼管表面箇所(疵位置)に対し、経験則から疵程度に応じて選択した工具動作条件で工具15を動作させ、その動作の完了後、工具15を上昇させ、工具走行と鋼管回転の一時停止を解除する。
そこで、第3形態の補助装置を用いた実施形態において、工具15の走行および鋼管1の回転の一時停止時に、工具15を自動で下降させ、直下の鋼管表面箇所(疵位置)に対し、前記経験則に基づいて予め設定した疵程度と工具動作条件の関係則から疵程度に応じて選択した工具動作条件で工具15を自動で動作させ、その動作の完了後、工具15を自動で上昇させ、工具走行と鋼管回転の一時停止を自動で解除する自動制御手段を設けることにより、手入れ工具を自動手入れ工具とすることができ、手入れ作業の自動化が可能となる。
最終圧延工程後の継目無鋼管を、探傷し、探傷の結果、手入れが必要と判定した鋼管を手入れする工程に、図3に示した実施形態(第2形態の補助装置を用いた実施形態)の本発明を適用し、本発明例とした。
鋼管は、鋼種:炭素鋼、外径:60.3〜177.8mm、肉厚:3.0〜40.5mm、長さ:12m(一定)である。表面探傷装置2には、4個の探傷ヘッドを有する超音波探傷装置を用いている。手入れ工具には、手動サンダーを用いている。
本発明例において、疵マップ情報格納手段8は、探傷用プロセスコンピュータ7に外付けした記憶装置で構成した。疵マップ情報抽出手段10は、PLD(プログラマブルロジックデバイス)にて構成した。ウェアラブルモニター20には、エプソン社製MOVERIOシリーズ(登録商標)を用いた。
本発明例と従来例(前記従来手入れ方法による例)とで、無作為抽出した継目無鋼管1000本について、探傷後の要手入れ本数および手入れ後の再検査(探傷工程に戻して再度探傷すること)での不合格(疵残り)本数を比較した。
その結果、従来例では、1000本中100本が要手入れであり、うち、再検査で不合格となったものが20本で、不合格率は20%であった。これに対し、本発明例では、1000本中110本が要手入れであり、うち、再検査で不合格となった本数が3本で、不合格率は2.7%であり、本発明により、オペレータの手入れ不足による不合格本数が大幅に低減した。
1 鋼管
2 表面探傷装置
3 探傷ヘッド
4 基準端面
5 回転起点(探傷工程)
5A 回転起点(手入れ工程)
6 回転起点指標
7 探傷用プロセスコンピュータ
8 疵マップ情報格納手段
9 精整用プロセスコンピュータ
10 疵マップ情報抽出手段
11 管圧延機
12 印字装置
13 レーザーポインター
15 工具(手入れ工具)
16 工具吊持装置
20 ウェアラブルモニター

Claims (3)

  1. 鋼管の表面の探傷を行う探傷工程と、前記探傷工程で検出された疵を削り取る手入れ工程とを備える鋼管製造工程用の鋼管疵手入れガイダンスシステムであって、
    前記探傷工程で取得した鋼管番号ごとの疵マップ情報である、管長方向および管周方向の疵位置ならびに該疵位置ごとの疵長さおよび疵深さの情報を蓄積する手段である疵マップ情報格納手段と、
    前記蓄積した鋼管番号ごとの疵マップ情報の中から、鋼管番号を指定して該指定した鋼管番号に対応する疵マップ情報を抽出する手段である疵マップ情報抽出手段と、
    前記抽出した疵マップ情報を用い、前記指定した鋼管番号の鋼管の、前記疵マップ情報で特定される個々の疵位置に、対応する疵長さおよび疵深さの情報を表示する手段である疵マップ情報表示手段と
    を有することを特徴とする鋼管疵手入れガイダンスシステム。
  2. 前記手入れ工程で使用する手入れ工具の工具位置を特定する手段と、前記工具位置と前記疵位置との一致検出を行う手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の鋼管疵手入れガイダンスシステム。
  3. 前記手入れ工具を自動手入れ工具としたことを特徴とする請求項2に記載の鋼管疵手入れガイダンスシステム。
JP2016169356A 2016-08-31 2016-08-31 鋼管疵手入れガイダンスシステム Active JP6493340B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016169356A JP6493340B2 (ja) 2016-08-31 2016-08-31 鋼管疵手入れガイダンスシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016169356A JP6493340B2 (ja) 2016-08-31 2016-08-31 鋼管疵手入れガイダンスシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018036139A true JP2018036139A (ja) 2018-03-08
JP6493340B2 JP6493340B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=61566437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016169356A Active JP6493340B2 (ja) 2016-08-31 2016-08-31 鋼管疵手入れガイダンスシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6493340B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020111246A1 (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 Jfeスチール株式会社 丸鋼材の欠陥研削方法および鋼材の製造方法
JP2021139630A (ja) * 2020-03-02 2021-09-16 日本製鉄株式会社 表面検査装置及び表面検査方法
JP2021156643A (ja) * 2020-03-25 2021-10-07 Jfeスチール株式会社 鋼管の合否判定システムおよび合否判定方法、ならびに鋼管の製造方法
CN113609239A (zh) * 2021-08-04 2021-11-05 株洲时代电子技术有限公司 一种钢轨探伤车管理地图***

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5166888A (ja) * 1974-07-31 1976-06-09 Shimadzu Corp Jidotanshokensakusochi
JPS5296084A (en) * 1976-02-06 1977-08-12 Konan Camera Res Inst System for processing surface flaw
US4365198A (en) * 1980-03-06 1982-12-21 Republic Steel Corporation Method and apparatus for detecting, classifying and marking defects in workpiece with improved timing control
JPS58143952A (ja) * 1982-02-22 1983-08-26 Mitsubishi Electric Corp 自動探傷及び研削装置
JPS59146766U (ja) * 1983-03-22 1984-10-01 川崎製鉄株式会社 鋼管欠陥部の位置表示モニタ−
JPS63311165A (ja) * 1987-06-12 1988-12-19 Kawasaki Steel Corp 磁気探傷方法及び装置
JPH10146759A (ja) * 1996-11-14 1998-06-02 Sanyo Special Steel Co Ltd 長尺材料の自動疵取り方法
JPH11291151A (ja) * 1998-04-10 1999-10-26 Sanyo Special Steel Co Ltd 長尺材料の自動疵取り方法
JP2000141198A (ja) * 1998-11-05 2000-05-23 Kawasaki Steel Corp 丸棒材の欠陥自動研削方法及び装置
JP2013213805A (ja) * 2012-03-09 2013-10-17 Jfe Steel Corp 丸棒の表面疵の検査方法および検査装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5166888A (ja) * 1974-07-31 1976-06-09 Shimadzu Corp Jidotanshokensakusochi
JPS5296084A (en) * 1976-02-06 1977-08-12 Konan Camera Res Inst System for processing surface flaw
US4365198A (en) * 1980-03-06 1982-12-21 Republic Steel Corporation Method and apparatus for detecting, classifying and marking defects in workpiece with improved timing control
JPS58143952A (ja) * 1982-02-22 1983-08-26 Mitsubishi Electric Corp 自動探傷及び研削装置
JPS59146766U (ja) * 1983-03-22 1984-10-01 川崎製鉄株式会社 鋼管欠陥部の位置表示モニタ−
JPS63311165A (ja) * 1987-06-12 1988-12-19 Kawasaki Steel Corp 磁気探傷方法及び装置
JPH10146759A (ja) * 1996-11-14 1998-06-02 Sanyo Special Steel Co Ltd 長尺材料の自動疵取り方法
JPH11291151A (ja) * 1998-04-10 1999-10-26 Sanyo Special Steel Co Ltd 長尺材料の自動疵取り方法
JP2000141198A (ja) * 1998-11-05 2000-05-23 Kawasaki Steel Corp 丸棒材の欠陥自動研削方法及び装置
JP2013213805A (ja) * 2012-03-09 2013-10-17 Jfe Steel Corp 丸棒の表面疵の検査方法および検査装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020111246A1 (ja) * 2018-11-29 2020-06-04 Jfeスチール株式会社 丸鋼材の欠陥研削方法および鋼材の製造方法
CN113165041A (zh) * 2018-11-29 2021-07-23 杰富意钢铁株式会社 圆钢的缺陷磨削方法和钢材的制造方法
JPWO2020111246A1 (ja) * 2018-11-29 2021-09-02 Jfeスチール株式会社 丸鋼材の欠陥研削方法および鋼材の製造方法
CN113165041B (zh) * 2018-11-29 2022-11-01 杰富意钢铁株式会社 圆钢的缺陷磨削方法和钢材的制造方法
JP2021139630A (ja) * 2020-03-02 2021-09-16 日本製鉄株式会社 表面検査装置及び表面検査方法
JP7360048B2 (ja) 2020-03-02 2023-10-12 日本製鉄株式会社 表面検査装置及び表面検査方法
JP2021156643A (ja) * 2020-03-25 2021-10-07 Jfeスチール株式会社 鋼管の合否判定システムおよび合否判定方法、ならびに鋼管の製造方法
JP7238836B2 (ja) 2020-03-25 2023-03-14 Jfeスチール株式会社 鋼管の合否判定システムおよび合否判定方法、ならびに鋼管の製造方法
CN113609239A (zh) * 2021-08-04 2021-11-05 株洲时代电子技术有限公司 一种钢轨探伤车管理地图***
CN113609239B (zh) * 2021-08-04 2024-06-11 株洲时代电子技术有限公司 一种钢轨探伤车管理地图***

Also Published As

Publication number Publication date
JP6493340B2 (ja) 2019-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6493340B2 (ja) 鋼管疵手入れガイダンスシステム
US10891520B2 (en) Machine learning device, inspection device and machine learning method
US20230321785A1 (en) Spectacle lens producing method, spectacle lens producing system, and spectacle lens
CN107727485B (zh) 用于硬度测试的方法和装置
JP2019039874A (ja) 機械学習装置、機械学習システム及び機械学習方法
CN104136351B (zh) 束状制品的制造方法及制造装置
US20180326499A1 (en) Wheel recutting
CN104266615A (zh) 一种管道内壁视觉检测装置及方法
JP6221753B2 (ja) マーキング装置及びマーキング方法
JPWO2015156172A1 (ja) タイヤモールドの刻印検査方法および装置
KR101855778B1 (ko) 가상 마킹을 이용한 차체 결함 제거 방법, 및 시스템
KR20160142177A (ko) 코일의 레이저 마킹장치
JPWO2013118357A1 (ja) 精整作業支援装置、精整作業支援方法及び精整作業支援システム
JP6897889B2 (ja) 丸鋼材の欠陥研削方法および鋼材の製造方法
TWI705241B (zh) 光學薄膜缺陷檢測裝置及方法
Asai et al. Visualization and digitization of welder skill for education and training
JPH0569317A (ja) 鋼片の疵研削方法
JP7198729B2 (ja) 溶接作業計測システム
JP2786765B2 (ja) 表面検査装置
US10761324B2 (en) Method for uncovering a branch in a pipe system by virtual projection thereof
TW201834758A (zh) 軋輥定位方法
KR20160048317A (ko) 자동차 생산 라인에서의 품질 관리 시스템
JP2020149305A (ja) 破損検出装置、破損検出方法、およびプログラム
JP7097197B2 (ja) 検査システムおよび検査方法
IT201800002313A1 (it) Sistema per l’individuazione di difetti

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180323

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6493340

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250