JP2021132700A - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】レッグ開口部周りのフィット性と、下着らしい外観とを両立し得るパンツ型使い捨ておむつを提供すること。【解決手段】本発明のパンツ型使い捨ておむつ1は、吸収性本体2と、該吸収性本体2の非肌対向面側に配された外装体3とを備え、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと該縦方向に直交する横方向Yとを有している。おむつ1は、ウエスト開口部WH及び一対のレッグ開口部LHを有する。外装体3は、前身頃Fに、横方向Yに沿って伸縮性を有する前側伸縮領域Eaを有しており、前身頃Fのみにレッグギャザーを形成するレッグ弾性部材43が配されている。レッグ弾性部材43の少なくとも一部が、前側伸縮領域Eaと重なっており、前側伸縮領域Eaは、吸収性コア23aよりも縦方向Xの外方に配されている。レッグ弾性部材43は、前側伸縮領域Eaよりも伸長率が高い。【選択図】図4

Description

本発明は、パンツ型使い捨ておむつに関する。
パンツ型使い捨ておむつは、着用者の胴が通されるウエスト開口部、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部を有している。これら開口部の周縁部には、一般的に弾性部材が配されており、該弾性部材が前記開口部周りに沿って収縮することで、該開口部におけるフィット性が維持される。この開口部周りに配される弾性部材について、おむつを構成するシートのめくれ防止や装着性等の観点から、種々の検討がなされている。
特許文献1には、幅方向に延在する第1弾性部材と、背側部側から股下部にかけて延在する第2弾性部材とを備え、第2弾性部材が第1弾性部材と重ならないように、めくれ防止手段が所定の位置に設けられたパンツ型使い捨ておむつが開示されている。
また特許文献2には、背側においてレッグ開口部周縁部に配された弾性部材の伸長倍率を、ウエスト開口部周縁部よりも低くした、パンツ型使い捨ておむつが開示されている。
特開2012−70838号公報 特開2017−131568号公報
パンツ型使い捨ておむつは、一般的に、尿等の体液を吸収する吸収体を具備している。レッグ開口部周りに配される弾性部材が収縮すると、該レッグ開口部周りのフィット性は維持されるものの、該弾性部材の収縮によって下着らしい外観が得られ難く、おむつらしい外観となり易い。特許文献1及び2は、レッグ開口部周りのフィット性と、下着らしい外観とを両立する技術を開示するものではない。
したがって本発明の課題は、レッグ開口部周りのフィット性と、下着らしい外観とを両立し得るパンツ型使い捨ておむつを提供することに関する。
本発明は、着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部とを有し、吸収性コアを含む吸収体を有する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体とを備え、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、該縦方向の中央を境界として着用時に着用者の腹側に配される前身頃と着用者の背側に配される後身頃とに区分され、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有するパンツ型の使い捨ておむつを提供するものである。
前記外装体は、前記前身頃に、前記横方向に沿って伸縮性を有する前側伸縮領域を有していることが好ましい。
前記前身頃のみに、前記レッグ開口部の周縁部にレッグギャザーを形成するレッグ弾性部材が配されており、該レッグ弾性部材の少なくとも一部が、前記前側伸縮領域と重なっていることが好ましい。
前記前側伸縮領域は、前記吸収性コアよりも前記縦方向の外方に配されていることが好ましい。
前記レッグ弾性部材は、前記前側伸縮領域よりも伸長率が高いことが好ましい。
本発明によれば、レッグ開口部周りのフィット性と、下着らしい外観とを両立し得るパンツ型使い捨ておむつが提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの自然状態を模式的に示す正面図である。 図2は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側を模式的に示す展開平面図である。 図3は、図2のII−II線断面図である。 図4は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側を模式的に示す分解斜視図である。 図5は、図2に示すおむつにおける伸縮領域及び吸収性コアの配置位置を説明するための展開平面図である。 図6は、従来のおむつを示す図1相当図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1〜図5には、本発明のパンツ型使い捨ておむつの一実施形態であるおむつ1が示されている。
おむつ1は、図2に示すように、着用者の前後方向に相当する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有する。本明細書において、「着用者の前後方向」とは、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる方向を指す。おむつ1は、股下部C並びに該股下部Cの前後から縦方向Xに延出する腹側部A及び背側部Bを有する。即ち、股下部Cは、腹側部A及び背側部Bの間に位置している。おむつ1は、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに延びる縦方向Xに延在している。股下部Cは、おむつ1の着用状態において着用者の股間部に配される部位である。腹側部Aは、おむつ1の着用状態において股下部Cよりも着用者の腹側即ち前側に配される部位である。背側部Bは、おむつ1の着用状態において股下部Cよりも着用者の背側即ち後側に配される部位である。
おむつ1は、図2に示すように、縦方向の中央(縦中心線CLx)を境界として着用時に着用者の前側(腹側)に配される前身頃Fと着用者の背側(後側)に配される後身頃Rとに区分される。縦中心線CLxは、図2に示す如き展開且つ伸長状態のおむつ1を縦方向Xに二等分して横方向Yに延びる仮想直線である。おむつ1の「展開且つ伸長状態」とは、おむつ1を後述するサイドシール部で切り離して展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
おむつ1は、液保持性の吸収体23を具備する吸収性本体2と、該吸収性本体2の非肌対向面側に配された外装体3とを備えている。外装体3は、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける縦方向Xに沿う両側縁部AS,BSどうしが、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されている。これによりおむつ1には、一対のサイドシール部(不図示)並びに着用者の胴が通されるウエスト開口部WH、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部LH,LHが形成されている(図1参照)。
本明細書において「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収性本体)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側、即ち相対的に着用者の肌から遠い側に向けられる面である。尚、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、即ち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味し、吸収性物品が該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
吸収性本体2は、平面視長方形形状をなし、縦方向Xに延在しており、その長手方向を展開且つ伸長状態におけるおむつ1の縦方向Xに一致させて、外装体3の横方向Yの中央部に配置されている。吸収性本体2は、接着剤によって外装体3に接合されている。
吸収性本体2は、肌対向面を形成する液透過性の表面シート(不図示)、非肌対向面を形成する液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性の裏面シート(不図示)、及びこれら表面シート及び裏面シート間に介在配置された液保持性の吸収体23を具備しており、これらが接着剤等の公知の接合手段により一体化されて構成されている。吸収体23は、吸収性コア23aを含んで構成されている。吸収性コア23aは、少なくともその肌対向面が液透過性のコアラップシートで覆われていてもよく、肌対向面及び非肌対向面を含む表面の全域がコアラップシートで覆われていてもよい。
外装体3は、おむつ1の外形、即ち、腹側部A、股下部C及び背側部Bそれぞれの外形を形成している。外装体3は、図2に示すとおり、展開且つ伸長状態の平面視において、腹側部A及び背側部Bにおいては、縦方向Xよりも横方向Yの長さが長い矩形形状をなし、股下部Cにおいては、縦方向Xに沿う両側縁部、即ち一対のレッグ縁部LS,LSが横方向Yの内方に向けて括れた砂時計状をなしている。
外装体3は、複数枚のシートが積層されて構成されている。本実施形態の外装体3では、図3に示すとおり、非肌対向面側から肌対向面側に向かって外層シート31、内層シート35、及び固定用シート37がこの順で積層されている。外層シート31は、少なくとも腹側部A及び背側部Bにおいて、おむつ1の外面即ち非肌対向面を形成しており、図3及び図4に示すように、前身頃Fに配置されたシート31aと後身頃Rに配されたシート31bとに分割されている。内層シート35は、外層シート31と固定用シート37との間に配置されており、前身頃F及び後身頃Rの両外層シート31a,31bに架け渡して固定されている。内層シート35は、縦方向Xにおけるこれら両外層シート31a,31b間でおむつ1の外面を形成している。固定用シート37は、内層シート35の肌対向面側に配置されており、後述するレッグ弾性部材43を該内層シート35との間で固定している。外装体3を構成するシート31,35,37は、接着剤等の公知の接合手段によって接合されている。
外装体3は、外層シート31及び内層シート35間に伸長状態で配された複数本の糸状又は帯状の弾性部材41を備えている。具体的には、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける、着用者の胴回りに配される領域に、複数本の弾性部材41(以下、「胴回り弾性部材41」という)が横方向Yに伸長状態で、且つ縦方向Xに所定間隔を置いて間欠配置されている。胴周り弾性部材41は、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける縦方向Xに沿う両側縁部AS,BSどうし間、即ち横方向Yにおけるサイドシール部間であって、吸収性本体2の縦方向Xの端縁から縦方向Xの外方に延出した領域に配されている。斯かる領域は、着用状態において着用者の腰回り及びその近傍に配される。胴回り弾性部材41は、外装体3の横方向Yの略全長に延在しており、弾性伸縮性が発現される状態で配されている。これにより、ウエスト開口部WHの全周に沿って実質的に連続した環状のウエストギャザーが形成される。
前記「縦方向Xの外方」とは、該縦方向Xにおけるおむつ1の外側、即ち腹側部A又は背側部Bのウエスト開口部の周縁端WE側であることを意味する。「縦方向Xの内方」とは、該縦方向Xにおけるおむつ1の中央側であることを意味する。
外装体3は、内層シート35及び固定用シート37間に伸長状態で配された複数本の糸状又は帯状の弾性部材43を備えている。具体的には、前身頃Fにおける一対のレッグ開口部LH,LHそれぞれの周縁部を形成するレッグ縁部LEに、1本又は複数本のレッグギャザー形成用のレッグ弾性部材43が伸長状態で配されている(図2参照)。これによって、前身頃Fにおける一対のレッグ開口部LH,LHそれぞれの周縁部にはレッグギャザーが形成される(図1参照)。本実施形態においては、前身頃Fのみにレッグ弾性部材43が配されている。即ち、後身頃Rにはレッグ弾性部材43は配されていない。
本実施形態の外装体3は、前身頃Fに横方向Yに沿って伸縮性を有する前側伸縮領域Eaと、後身頃Rに同方向Yに沿って伸縮性を有する後側伸縮領域Ebとを有している。これら前側伸縮領域Ea及び後側伸縮領域Ebを纏めて「伸縮領域」という。本実施形態のこれら「伸縮領域」は、外装体3を構成する複数枚のシートのうちの1つである伸縮性シートから構成されている。伸縮性シートは、横方向Yに伸縮性能を有しているシートであり、該伸縮性シートを最大伸長となるまで所定の方向(横方向Y)に引っ張った後、引っ張り力を開放したときの該伸縮性シートの全長が伸び量の1/3以下となるシートをいう。前記「伸び量」は、最大伸長となるまで伸長させた状態の全長から、引っ張り力を開放したときの全長を減算した長さである。本発明に用いられる伸縮性シートとしては、例えば弾性樹脂を原料とする弾性繊維層の少なくとも一面に、実質的に非弾性の非弾性繊維層が配され、これらの繊維形態を保ったまま熱融着によって接合された積層不織布や、特開2008−179128号公報及び特開2007−22066号公報に記載の伸縮性シート等を用いることができる。弾性繊維としては、スチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー又はポリウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラストマー、ゴム等の弾性樹脂を原料とする繊維を用いることができる。また、非弾性繊維としては、熱可塑性樹脂を原料とした繊維を用いることができる。
本実施形態の伸縮領域は、伸縮性シートから構成されているが、伸縮領域は、例えば2枚のシート間に伸縮方向に伸長するよう糸ゴム等の弾性部材を伸長状態で挟んで構成されたシート部材や、2枚のシート間に伸縮フィルムを挟んで構成されたシート部材等の伸縮性シート以外の部材から構成されてもよい。
本実施形態の外装体3は、伸縮性シートの他に、2枚の非伸縮性シートと、これら2枚の非伸縮性シート間に挟まれた胴回り弾性部材41とを有している。このような場合、伸縮領域は、展開状態での平面視において伸縮性シートが存在する領域とする。非伸縮性シートは、該シートを最大伸長となるまで所定の方向(横方向Y)に引っ張った後、引っ張り力を開放したときの該シートの全長が伸び量の1/3超となるシートをいう。
本実施形態の外装体3では、前身頃F及び後身頃Rにおける外層シート31a,31bそれぞれが伸縮性シートである。即ち、本実施形態において、前側伸縮領域Eaは前身頃Fにおける外層シート31aからなり、後側伸縮領域Ebは後身頃Rにおける外層シート31bからなる。図4及び図5に示すように、前身頃Fにおいては、レッグ弾性部材43の少なくとも一部が、前側伸縮領域Eaと重なっている。
本実施形態のおむつ1において、前側伸縮領域Eaは、吸収性コア23aと重なっておらず、吸収性コア23aよりも縦方向Xの外方に配されている。後側伸縮領域Ebは、吸収性コア23aと部分的に重なっていてもよく、重なっていなくともよい。フィット性をより向上する観点から、後側伸縮領域Ebは、吸収性コア23aと部分的に重なっていることが好ましい。その場合、後側伸縮領域Ebは、吸収性コア23aよりも縦方向Xの外方に配された部分を有している。
レッグ弾性部材43は、前側伸縮領域Eaよりも伸長率が高い。換言すると、外装体3においてレッグ弾性部材43は、前側伸縮領域Eaよりも高い引っ張り力で引き伸ばされており、その状態で固定されている。これにより、レッグ弾性部材43の収縮力は、前側伸縮領域Eaの収縮力よりも高くなっている。
本実施形態のおむつ1では、前身頃Fにおける一対のレッグ縁部LEにレッグ弾性部材43が配されている一方、後身頃Rにおける一対のレッグ縁部LEにはレッグ弾性部材43が配されていないので、レッグギャザーは前身頃Fのみに形成されるとともに、前身頃Fの非肌対向面から目視したときに、おむつ1の外観が下着らしいものとなる。具体的には、図1に示すように、レッグ縁部LEに過度に収縮した部分が形成されず、股下部Cにおける吸収体23の輪郭が目立たないものとなる。吸収体23は、通常の下着には存在せずこの種の吸収性物品に固有の部材であるので、該吸収体23を目立たなくさせると、おむつ独特の印象が薄れて、着用者がおむつを履くことに抵抗感を感じ難くなる。しかもレッグ弾性部材43は、前側伸縮領域Eaよりも伸長率が高いので、レッグ縁部LE近傍の吸収体23が横方向Y内方に向かって収縮され易い。これにより、おむつ1の後身頃Rがレッグ開口部LHから目視され易くなって、おむつ1の外観がより下着らしいものとなる。
また、本実施形態におけるおむつ1では、前身頃Fにおいてレッグ弾性部材43が配されており、且つ該レッグ弾性部材43の少なくとも一部が、前側伸縮領域Eaと重なっているので、腹側部Aにおけるレッグ開口部周りのフィット性が担保される。特に前側伸縮領域Eaが吸収性コア23aよりも縦方向Xの外方に配されていると、腹側部Aにおけるフィット性が良好となるとともに、前側伸縮領域Eaの収縮によって生じる皺が吸収体23側に至り難くなり、吸収体23の輪郭がより目立たないものとなる。したがって、本実施形態のおむつ1は、レッグ開口部周りのフィット性と、下着らしい外観とを両立し得る。
一方、後身頃Rにもレッグ弾性部材を具備する従来のおむつ1aでは、図6に示すように、レッグ開口部LHの全周が収縮して、股下部Cにおける吸収体23の輪郭が目立つものとなるので、該おむつ1bでは、下着らしい外観が得られ難い。
前述した、レッグ弾性部材43及び前側伸縮領域Eaの各伸長率は、以下の方法で測定される。
〔伸長率の測定方法〕
伸縮領域は、伸縮性シート等のシート部材で構成されているので、外装体において伸縮性能を発現しているシート部材を測定対象とする。先ず、おむつを自然状態にして、外装体の伸縮領域を構成するシート部材に、伸縮方向に50mmの間隔を空けて2つの印を付ける。このシート部材を最大に伸長させた状態で、前記2つの印間の距離を伸長距離(mm)として測定する。そして、次式(1)より、伸縮領域の伸長率を求める。
伸縮領域の伸長率(%)=〔伸長距離(mm)/50(mm)〕×100・・・(1)
レッグ弾性部材43の伸長率は、おむつを展開且つ伸長状態としたときのレッグ弾性部材43の長さを測定し、これを最大伸長長さとする。最大伸長長さは、レッグ弾性部材43において弾性伸縮性が発現し得る領域の長さとし、接着剤が塗布される等して弾性伸縮性が発現しない領域の長さは除く。次いで、おむつからレッグ弾性部材43を取り出し、該レッグ弾性部材43の自然状態の長さを測定して、これを自然長さとする。「自然状態」は、伸縮領域に外力を加えずに伸長させない状態を意味する。そして、次式(2)より、レッグ弾性部材の伸長率を求める。
レッグ弾性部材の伸長率=(最大伸長長さ/自然長さ)×100・・・(2)
より下着らしい外観を得る観点から、レッグ弾性部材43及び前側伸縮領域Eaの各伸長率は以下の範囲であることが好ましい。
レッグ弾性部材43の伸長率は、前側伸縮領域Eaの伸長率に対して好ましくは1.1倍以上、より好ましくは1.2倍以上であり、また好ましくは1.6倍以下、より好ましくは1.5倍以下であり、また好ましくは1.1倍以上1.6倍以下、より好ましくは1.2倍以上1.5倍以下である。
レッグ弾性部材43の伸長率は、好ましくは215%以上、より好ましくは230%以上であり、また好ましくは270%以下、より好ましくは255%以下であり、また好ましくは215%以上270%以下、より好ましくは230%以上255%以下である。
前側伸縮領域Eaの伸長率は、好ましくは160%以上、より好ましくは175%以上であり、また好ましくは210%以下、より好ましくは195%以下であり、また好ましくは160%以上210%以下、より好ましくは175%以上195%以下である。
本実施形態の外装体3は、前述したように後側伸縮領域Ebを有している。前身頃Fにレッグ弾性部材43が配され、後身頃Rに後側伸縮領域Ebが配されていると、脚回りのフィット性をより向上させる点で好ましい。このフィット性をより向上させる観点から、前側伸縮領域Ea及び後側伸縮領域Ebそれぞれは、ウエスト開口部WHの周縁部に配されていることが好ましい。本実施形態の伸縮領域Ea,Ebを形成する外層シート31a,31bは、図4に示すように、肌対向面側に折り返された折り返し部a,bを有している。斯かる外層シート31a,31bは、ウエスト開口部の周縁端WEに沿って肌対向面側に折り返されている(図3参照)。即ち、これら伸縮領域Ea,Ebは、ウエスト開口部の周縁端を形成しており、該周縁端から縦方向Xの内方に所定の長さで連続している。このように伸縮領域Ea,Ebは、ウエスト開口部の周縁端を形成するのが好ましい。
着用者の臀部へのフィット性をより向上させる観点から、後側伸縮領域Ebは、前側伸縮領域Eaに比して縦方向Xにおける長さが長いことが好ましい。即ち、本実施形態において後側伸縮領域Ebの縦方向Xの長さL2は、前側伸縮領域Eaの縦方向Xの長さL1に比して長い(図5参照)。前側伸縮領域Eaの縦方向Xの長さL1は、前身頃Fの縦方向Xにおける伸縮性シートの長さである。後側伸縮領域Ebの縦方向Xの長さL2は、後身頃Rの縦方向Xにおける伸縮性シートの長さである。前側伸縮領域Ea及び後側伸縮領域Ebそれぞれの縦方向Xにおける長さL1,L2は、同方向Xにおける最大長さである。おむつ1において伸縮領域Ea,Ebを構成する伸縮性シートが折り返されている場合、伸縮領域Ea,Ebの各縦方向Xの長さL1,L2は、折り返された状態の該伸縮性シートの縦方向Xにおける長さである。
本実施形態においては、前側伸縮領域Eaの縦方向Xの長さL1が、同方向Xにおける吸収性コア23aとウエスト開口部の周縁端WEとの間の長さL5よりも短い。縦方向Xにおける前側伸縮領域Eaの股下部C側の端縁は、縦方向Xにおける吸収性コア23aのウエスト開口部側の端縁と縦方向Xにおいて一致していてもよく、該吸収性コア23aのウエスト開口部側の端縁よりも縦方向X外方に位置していてもよい。
上記と同様の観点から、前側伸縮領域Eaの縦方向Xの長さL1、及び後側伸縮領域Ebの縦方向Xの長さL2はそれぞれ、以下の範囲内であることが好ましい。
後側伸縮領域Ebの縦方向Xの長さL2(図5参照)は、前側伸縮領域Eaの縦方向Xの長さL1(図5参照)に対して、好ましくは110%以上、より好ましくは130%以上であり、また好ましくは170%以下、より好ましくは150%以下であり、また好ましくは110%以上170%以下、より好ましくは130%以上150%以下である。
前側伸縮領域Eaの縦方向Xの長さL1(図5参照)は、好ましくは150mm以上、より好ましくは170mm以上であり、また好ましくは200mm以下、より好ましくは180mm以下であり、また好ましくは150mm以上200mm以下、より好ましくは170mm以上180mm以下である。
後側伸縮領域Ebの縦方向Xの長さL2(図5参照)は、前側伸縮領域Eaの縦方向Xの長さL1よりも長いことを条件として、好ましくは220mm以上、より好ましくは240mm以上であり、また好ましくは270mm以下、より好ましくは250mm以下であり、また好ましくは220mm以上270mm以下、より好ましくは240mm以上250mm以下である。
着用者の臀部へのフィット性をより向上させる観点から、前身頃F及び後身頃Rそれぞれにおけるウエスト開口部の周縁端WEと吸収性コア23aとの間の長さL5,L6は、以下の範囲内であることが好ましい。
前身頃Fにおけるウエスト開口部の周縁端WEと吸収性コア23aとの間の長さL5(図5参照)は、前側伸縮領域Eaの縦方向Xの長さL1(図5参照)に対して好ましくは105%以上、より好ましくは110%以上であり、また好ましくは130%以下、より好ましくは125%以下であり、また好ましくは105%以上130%以下、より好ましくは110%以上125%以下である。
前身頃Fにおけるウエスト開口部の周縁端WEと吸収性コア23aとの間の長さL5(図5参照)は、好ましくは170mm以上、より好ましくは180mm以上であり、また好ましくは220mm以下、より好ましくは210mm以下であり、また好ましくは170mm以上220mm以下、より好ましくは180mm以上220mm以下である。
後身頃Rにおけるウエスト開口部の周縁端WEと吸収性コア23aとの間の長さL6(図5参照)は、後側伸縮領域Ebの縦方向Xの長さL2(図5参照)に対して好ましくは65%以上、より好ましくは70%以上であり、また好ましくは95%以下、より好ましくは90%以下であり、また好ましくは65%以上95%以下、より好ましくは70%以上90%以下である。
後身頃Rにおけるウエスト開口部の周縁端WEと吸収性コア23aとの間の長さL6(図5参照)は、好ましくは170mm以上、より好ましくは180mm以上であり、また好ましくは220mm以下、より好ましくは210mm以下であり、また好ましくは170mm以上220mm以下、より好ましくは180mm以上220mm以下である。
より下着らしい外観を得る観点から、後側伸縮領域Ebにおける横方向Yの伸長応力は、前側伸縮領域Eaにおける横方向Yの伸長応力以下であることが好ましい。斯かる構成により、前身頃Fがより横方向Yに収縮し、後身頃Rがレッグ開口部LHからより目視され易くなる。
上記と同様の観点から、前側伸縮領域Ea及び後側伸縮領域Ebの各伸長応力は以下の範囲内であることが好ましい。
前側伸縮領域Eaの伸長応力は、後側伸縮領域Ebの伸長応力に対して好ましくは120%以上、より好ましくは140%以上であり、また好ましくは180%以下、より好ましくは160%以下であり、また好ましくは120%以上180%以下、より好ましくは140%以上160%以下である。
前側伸縮領域Eaの伸長応力は、好ましくは1.8N以上、より好ましくは2.0N以上であり、また好ましくは2.4N以下、より好ましくは2.2N以下であり、また好ましくは1.8N以上2.4N以下、より好ましくは2.0N以上2.2N以下である。
後側伸縮領域Ebの伸長応力は、好ましくは1.2N以上、より好ましくは1.4N以上であり、また好ましくは1.8N以下、より好ましくは1.6N以下であり、また好ましくは1.2N以上1.8N以下、より好ましくは1.4N以上1.6N以下である。伸長応力は下記方法により測定される。
〔伸長応力の測定法〕
外装体から伸縮領域を構成するシート部材から、伸縮方向の長さを20cmとする、20cm×5cmの測定サンプルを切り出す。測定サンプルについて、伸縮方向の両端を、引張試験機(例えば、オリエンテック社製の「RTA−100」等)の一対のチャック間に固定する。このとき、引張試験機のチャックの移動方向と伸縮方向とを一致させ、チャック間距離が15cmとなるように測定サンプルを固定する。斯かるチャック間距離を初期チャック間距離とする。次いで、一対のチャックを互いに離れる方向に300mm/minの速度で移動させ、チャック間距離が初期チャック間距離の1.9倍の長さとなるまで、測定サンプルを伸縮方向に引っ張る。この際、引張距離に伴って変化する引張強度(応力)を測定する。以上の測定において、チャック間距離が初期チャック間距離の1.6倍の長さとなったときの応力を、伸長応力(N)とする。
着用者の脚周りへのフィット性をより向上させる観点から、後身頃Rは、前身頃Fに比して、外装体3におけるレッグ開口部LHの周縁端が縦方向Xの内方に延出していることが好ましい。換言すると、横方向Yの同じ位置において、前身頃Fにおけるレッグ開口部LHの周縁端と、後身頃Rにおけるレッグ開口部LHの周縁端とを比較したときに、後身頃Rが、前身頃Fに比して、縦方向Xにおける縦中心線CLxとレッグ開口部の周縁端との間の距離が短いことが好ましい。
本実施形態において、後身頃Rにおける周縁端領域R1は、前身頃Fにおける周縁端領域F1よりも面積が大きい。周縁端領域F1は、外装体3においてレッグ開口部LHを形成する領域であって、おむつ1の横方向Yの長さが最小となる最幅狭部の側縁よりも横方向Y外方に位置する領域であって、且つ腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける縦方向Xに沿う両側縁部AS,BSよりも縦方向X内方に位置する領域である。本実施形態の前身頃Fの周縁端領域F1は、外層シート31、固定用シート37、及び内層シート35によって構成されており、後身頃Rの周縁端領域R1は、外層シート31及び内層シート35によって構成されている(図5参照)。前身頃Fの周縁端領域F1、及び後身頃Rの周縁端領域R1それぞれは、外装体3を構成する少なくとも1枚のシートにより形成されている。
本実施形態において、後身頃Rにおけるレッグ開口部LHの周縁端は、前身頃におけるレッグ開口部LHの周縁端よりも横方向Y外方に位置している。即ち、後身頃Rにおける周縁端領域R1は、前身頃Fにおける周縁端領域F1よりも横方向Y外方に延出している。これにより、図1に示すように、おむつ1を前身頃Fの非肌対向面から目視したとき、レッグ開口部LHにおいて後身頃Rの肌対向面が部分的に露出するので、下着らしい外観が得られる。斯かる効果をより向上させる観点から、後身頃Rには、レッグ開口部の周縁部に沿って収縮する部分が形成されていないことが好ましい。
本実施形態の外装体3において、内層シート35は、おむつ1の縦方向全長に連続している。また、内層シート35は、前述した外層シート31a,31bと同様に、ウエスト開口部の周縁端に沿って肌対向面側に折り返された折り返し部35a,35bを有している。斯かる内層シートの折り返し部35a,35bは、外層シート31の折り返し部a,bよりも縦方向X内方に延出しており、吸収性本体2の縦方向Xの端部を被覆している(図3参照)。フィット性をより向上させる観点から、本実施形態のように、外装体3を構成するシートのうち、少なくとも1枚のシートがおむつの縦方向X全長に延在していることが好ましい。斯かる構成により、外装体3を着用者の脚周りに沿った形状にして、着用者の臀部でのずれ上がりをより抑制できる。本実施形態の外装体3において、おむつ1の縦方向全長に連続するシートは、外層シート31、内層シート35、及び固定用シート37の何れかであってもよく、これらシートのうちの2枚以上であってもよい。
本実施形態の前身頃Fにおける外装体3は、図5に示すように、縦方向Xにおいてレッグ弾性部材43が存在し、且つ吸収性コア23aが存在するコア存在領域j1を有している。また、外装体3は縦方向Xにおいて、該コア存在領域j1と、吸収性コア23aが存在せず、レッグ弾性部材43が存在するコア非存在領域j2とを有している。本実施形態のコア存在領域j1では、内層シート35、及び固定用シート37の2枚のシートが積層されている。これに対し、コア非存在領域j2では、外層シート31a、内層シート35、及び固定用シート37の3枚のシートが積層されている。このように外装体3は、吸収性コア23aよりも縦方向X外方側の領域における該外装体3を構成するシートの積層枚数が、コア存在領域j1に比して少ないことが好ましい。例えば、本実施形態のように、コア非存在領域j2が、コア存在領域j1に比して外装体3を構成するシートの積層枚数が少ないことが好ましい。斯かる構成により、吸収性コア23aが存在するコア存在領域j1の剛性が低下し、レッグ弾性部材43による収縮性がより向上して、腹側部Aにおけるレッグ開口部LHがより開口する。これにより、おむつ1の後身頃Rがレッグ開口部LHからより露出し易くなり、下着らしい外観が向上する。
コア非存在領域j2では、外層シート31a、内層シート35、及び固定用シート37の3枚のシートに代えて、外層シート31aとその折り返し部a、及び内層シート35の3枚のシートが積層されていてもよい
おむつ1には、吸収性本体2の肌対向面における縦方向Xに沿う左右両側部に、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性のシート材から構成された一対の防漏カフが設けられていてもよい。各防漏カフの自由端部の近傍には糸状の防漏カフ形成用の弾性部材が1本以上伸長状態で配されている。防漏カフは、伸長状態で配された防漏カフ形成用の弾性部材がおむつ1の着用時に収縮することによって、少なくとも股下部Cで起立し、それによって尿等の***液の横方向Y外方への流出を阻止する。
次に、おむつ1の各部の形成材料について説明する。内層シート35及び固定用シート37としては、それぞれ、この種の吸収性物品において外装体として従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば外層シート31及び内層シート35として、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ニードルパンチ不織布等の各種製法による不織布を用いることができる。
レッグ弾性部材等の各弾性部材41,43としては、天然ゴム、ポリウレタン系樹脂、発泡ウレタン系樹脂、ホットメルト系伸縮部材等の伸縮性素材を糸状(糸ゴム)又は帯状(平ゴム)に形成したものが好ましく用いられる。
表面シート21としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート22としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。
吸収体23が具備する吸収性コア23aは例えばパルプを始めとするセルロース等の親水性繊維の積繊体、該親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合積繊体、吸収性ポリマーの堆積体、2枚の吸収性シート間に吸収性ポリマーが担持された積層構造体などから構成される。
コアラップシートとしては、例えば親水性繊維からなる薄葉紙や、液透過性を有する不織布などを用いることができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に制限されることなく適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態のおむつ1において外層シート31は、前身頃Fと後身頃Rとに分割されていたが、外層シート31は、前身頃Fから後身頃Rに連続していてもよい。
前記実施形態のおむつ1は、前身頃F及び後身頃Rの双方に、伸縮領域Ea,Ebを有していたが、前身頃Fのみに伸縮領域Eaを有していてもよい。
前記実施形態のおむつ1は、吸収体23と伸縮領域Ea,Ebとが部分的に重なっていたが、吸収体23と伸縮領域Ea,Ebとは重なっていなくてもよい。
前記実施形態のおむつ1は、内層シート35がおむつ1の縦方向X全長に延在していたが、外装体3を構成するシートの全てが、前身頃Fと後身頃Rとに分割されていてもよい。
前述した一の実施形態のみが有する部分は、全て適宜相互に利用できる。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下のパンツ型使い捨ておむつを開示する。
<1>
着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部とを有し、吸収性コアを含む吸収体を有する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体とを備え、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、該縦方向の中央を境界として着用時に着用者の腹側に配される前身頃と着用者の背側に配される後身頃とに区分され、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有するパンツ型の使い捨ておむつであって、
前記外装体は、前記前身頃に、前記横方向に沿って伸縮性を有する前側伸縮領域を有しており、
前記前身頃のみに、前記レッグ開口部の周縁部にレッグギャザーを形成するレッグ弾性部材が配されており、該レッグ弾性部材の少なくとも一部が、前記前側伸縮領域と重なっており、
前記前側伸縮領域は、前記吸収性コアよりも前記縦方向の外方に配されており、
前記レッグ弾性部材は、前記前側伸縮領域よりも伸長率が高い、パンツ型使い捨ておむつ。
<2>
前記レッグ弾性部材の伸長率は、前記前側伸縮領域の伸長率に対して1.1倍以上、好ましくは1.2倍以上であり、また1.6倍以下、好ましくは1.5倍以下であり、また1.1倍以上1.6倍以下、好ましくは1.2倍以上1.5倍以下である、前記<1>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<3>
前記レッグ弾性部材の伸長率は215%以上、好ましくは230%以上であり、また270%以下、好ましくは255%以下であり、また215%以上270%以下、好ましくは230%以上255%以下である、前記<1>又は<2>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<4>
前記前側伸縮領域の伸長率は160%以上、好ましくは175%以上であり、また210%以下、好ましくは195%以下であり、また160%以上210%以下、好ましくは175%以上195%以下である、前記<1>〜<3>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<5>
前記外装体は、前記後身頃に、前記横方向に沿って伸縮性を有する後側伸縮領域を有しており、
前記前側伸縮領域及び前記後側伸縮領域は、ウエスト開口部の周縁部に配されており、
前記後側伸縮領域における前記横方向の伸長応力が、前記前側伸縮領域における前記横方向の伸長応力以下である、前記<1>〜<4>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<6>
前記前側伸縮領域の伸長応力は、前記後側伸縮領域Ebの伸長応力に対して好ましくは120%以上、より好ましくは140%以上であり、また好ましくは180%以下、より好ましくは160%以下であり、また好ましくは120%以上180%以下、より好ましくは140%以上160%以下である、前記<5>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<7>
前記前側伸縮領域の伸長応力は1.8N以上、好ましくは2.0N以上であり、また2.4N以下、好ましくは2.2N以下であり、また1.8N以上2.4N以下、好ましくは2.0N以上2.2N以下である、前記<5>又は<6>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<8>
前記後側伸縮領域の伸長応力は1.2N以上、好ましくは1.4N以上であり、また1.8N以下、好ましくは1.6N以下であり、また1.2N以上1.8N以下、好ましくは1.4N以上1.6N以下である、前記<5>〜<7>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<9>
前記後側伸縮領域は、前記吸収性コアと部分的に重なっており、且つ該吸収性コアよりも前記縦方向の外方に配された部分を有している、前記<5>〜<8>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<10>
前記前側伸縮領域及び前記後側伸縮領域それぞれは、前記外装体を形成する伸縮性シートから構成されている、前記<5>〜<9>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<11>
前記後側伸縮領域は、前記前側伸縮領域に比して前記縦方向における長さが長い、前記<5>〜<10>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<12>
前記後側伸縮領域の前記縦方向の長さL2は、前記前側伸縮領域の前記縦方向の長さL1に対して110%以上、好ましくは130%以上であり、また170%以下、好ましくは150%以下であり、また110%以上170%以下、好ましくは130%以上150%以下である、前記<11>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<13>
前記前側伸縮領域の前記縦方向の長さL1は150mm以上、好ましくは170mm以上であり、また200mm以下、好ましくは180mm以下であり、また150mm以上200mm以下、好ましくは170mm以上180mm以下である、前記<11>又は<12>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<14>
前記後側伸縮領域の前記縦方向の長さL2は220mm以上、好ましくは240mm以上であり、また270mm以下、好ましくは250mm以下であり、また220mm以上270mm以下、好ましくは240mm以上250mm以下である、記<11>〜<13>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<15>
前記後身頃は、前記前身頃に比して、前記外装体における前記レッグ開口部の周縁端が前記縦方向の内方に延出している、前記<1>〜<14>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<16>
前記前身頃における外装体は、前記縦方向において前記レッグ弾性部材が存在し、且つ前記吸収性コアが存在するコア存在領域と、該吸収性コアが存在せず、前記レッグ弾性部材が存在するコア非存在領域とを有しており、該コア存在領域は、該コア非存在領域に比して前記外装体を構成するシートの積層枚数が少ない、前記<1>〜<15>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<17>
前記外装体を構成するシートのうち、少なくとも1枚のシートは、前記縦方向の長さが、前記おむつの同方向全長に延在している、前記<1>〜<16>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<18>
前記前身頃の非肌対向面から目視したとき、前記レッグ開口部において、前記後身頃の肌対向面が部分的に露出し、且つ該後身頃には、前記レッグ開口部の周縁部に沿って収縮する部分が形成されていない、前記<1>〜<17>の何れか1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
〔実施例1〕
図1に示すおむつを製造し、本実施例のサンプルとした。外装体には、外層シートとして、特開2008−179128号公報に記載の伸縮性シートを用いた。この外層シートとしては、前身頃と後身頃とに分割されたものを用いた。また、内層シート及び固定用シートそれぞれに、18g/mのスパンボンド−スパンボンド−スパンボンド積層不織布(SSS不織布)を用いた。内層シートは、おむつの縦方向全長に連続したものを用いた。したがって、本実施例の外装体は、前身頃及び後身頃それぞれに前記伸縮性シートによって形成された伸縮領域(前側伸縮領域及び後側伸縮領域)を有するものであった。斯かる外装体において、前側伸縮領域と後側伸縮領域とは、横方向の伸長応力が同じであった。胴回り弾性部材及びレッグ弾性部材としては、940dtexのポリウレタン弾性繊維(スパンデックス)からなるものを用いた。レッグ弾性部材は、外層シートよりも伸長率が高いものであった。具体的には、前述した〔伸長率の測定方法〕により測定したレッグ弾性部材の伸長率は230%であり、外層シートの伸長率は180%であった。
〔比較例1〕
前身頃とともに、後身頃の外装体にもレッグ弾性部材を配した以外は、上述した実施例1と同じ方法によりおむつを製造した。
〔比較例2〕
後身頃の外装体のみにレッグ弾性部材を配した以外は、上述した実施例1と同じ方法によりおむつを製造した。
〔比較例3〕
前身頃の外装体にも、後身頃の外装体にもレッグ弾性部材を配さなかった以外は、上述した実施例1と同じ方法によりおむつを製造した。
〔外観の評価〕
上述した実施例及び比較例のおむつについて、3名の専門パネラーが前身頃の非肌対向面から目視で観察し、その外観を以下の基準で評価した。以下の基準の評価点が高いほど、下着らしい外観となる。評価結果の平均点を表1に示す。
3点:レッグ開口部に収縮した部分が過度に形成されておらず、吸収体が目立たない。
2点:レッグ開口部に収縮した部分が形成され、吸収体がやや目立っている。
1点:レッグ開口部に収縮した部分が過度に形成されており、吸収体の輪郭が目立つ。
〔フィット性の評価〕
レッグ開口部における脚周りへのフィット性を、以下の方法を用いて評価した。円筒体モデルに、実施例及び比較例の各おむつを履かせ、該モデルにおいてレッグ縁部LS,LSが当接する箇所のおむつの装着圧を、エアパックセンサ(株式会社エイエムアイ・テクノ社製、型番AMI3037−2)を用いて測定した。装着圧は、箇所前身頃側に3か所、後身頃側に3か所(左右とも)のレッグ縁部LS,LSが当接する箇所にて測定し、これらの値を平均化したものを装着圧とした。
次いで、測定した装着圧の結果に基づき、下記の基準でフィット性を評価した。装着圧が高いほど、フィット性に優れると評価することができる。評価結果を表1に示す。
3点:装着圧が0.6kPa以上であった。
2点:装着圧が0.5kPa以上0.6kPa未満であった。
1点:装着圧が0.5kPa未満であった。
Figure 2021132700
実施例1では、下着らしい外観であり、且つレッグ開口部周りのフィット性に優れる評価結果となった。一方、比較例1では、フィット性が良好であるものの、図6に近い外観となり、下着らしい外観とはならなかった。比較例2も、フィット性が良好であるものの、図6に近い外観となり、下着らしい外観とはならなかった。比較例3は、下着らしい外観となったが、レッグ開口部周りのフィット性については低い評価となった。
1,1a パンツ型使い捨ておむつ(おむつ)
2 吸収性本体
23 吸収体
3 外装体
31 外層シート
35 内層シート
37 固定用シート
41 胴周り弾性部材
43 レッグ弾性部材
Ea 前側伸縮領域
Eb 後側伸縮領域
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
F 前身頃
R 後身頃
X 縦方向
Y 横方向

Claims (8)

  1. 着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、該腹側部及び該背側部の間に位置する股下部とを有し、吸収性コアを含む吸収体を有する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体とを備え、該腹側部から該股下部を介して該背側部に延びる方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、該縦方向の中央を境界として着用時に着用者の腹側に配される前身頃と着用者の背側に配される後身頃とに区分され、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有するパンツ型の使い捨ておむつであって、
    前記外装体は、前記前身頃に、前記横方向に沿って伸縮性を有する前側伸縮領域を有しており、
    前記前身頃のみに、前記レッグ開口部の周縁部にレッグギャザーを形成するレッグ弾性部材が配されており、該レッグ弾性部材の少なくとも一部が、前記前側伸縮領域と重なっており、
    前記前側伸縮領域は、前記吸収性コアよりも前記縦方向の外方に配されており、
    前記レッグ弾性部材は、前記前側伸縮領域よりも伸長率が高い、パンツ型使い捨ておむつ。
  2. 前記外装体は、前記後身頃に、前記横方向に沿って伸縮性を有する後側伸縮領域を有しており、
    前記前側伸縮領域及び前記後側伸縮領域は、ウエスト開口部の周縁部に配されており、
    前記後側伸縮領域における前記横方向の伸長応力が、前記前側伸縮領域における前記横方向の伸長応力以下である、請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 前記前側伸縮領域及び前記後側伸縮領域それぞれは、前記外装体を形成する伸縮性シートから構成されている、請求項2に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 前記後側伸縮領域は、前記前側伸縮領域に比して前記縦方向における長さが長い、請求項2又は3に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前記後身頃は、前記前身頃に比して、前記外装体における前記レッグ開口部の周縁端が前記縦方向の内方に延出している、請求項1〜4の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  6. 前記前身頃における外装体は、前記縦方向において前記レッグ弾性部材が存在し、且つ前記吸収性コアが存在するコア存在領域と、該吸収性コアが存在せず、前記レッグ弾性部材が存在するコア非存在領域とを有しており、該コア存在領域は、該コア非存在領域に比して前記外装体を構成するシートの積層枚数が少ない、請求項1〜5の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  7. 前記外装体を構成するシートのうち、少なくとも1枚のシートは、前記縦方向の長さが、前記おむつの同方向全長に延在している、請求項1〜6の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  8. 前記前身頃の非肌対向面から目視したとき、前記レッグ開口部において、前記後身頃の肌対向面が部分的に露出し、且つ該後身頃には、前記レッグ開口部の周縁部に沿って収縮する部分が形成されていない、請求項1〜7の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
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