JP2021124523A - パターン露光装置及びパターン露光方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】DMDなどのパターン形成装置に入力する制御データの処理時間による走査速度の制限を緩和して、高速走査を可能にし、露光時間の短縮化を図る。【解決手段】パターン露光装置は、露光ヘッドと、走査部と、制御部とを備え、露光ヘッドのパターン形成装置は、走査方向に沿って露光エリアを複数の分割露光エリアに等分割する複数の分割変調領域を備え、制御部は、制御データが分割変調領域におけるフレーム毎のデータとして格納されるデータ格納部と、データ格納部に格納された制御データを参照して、パターン形成装置を分割変調領域毎に駆動する駆動部を備え、駆動部は、第1の分割変調領域の駆動を、走査タイミング毎に格納されている制御データの参照先を順次変えることで行い、第1の分割変調領域の後走査側に隣接する第2の分割変調領域の駆動を、分割露光エリアの走査幅に相当する走査タイミングだけ前に参照した制御データにて行う。【選択図】図6
Description
本発明は、パターン露光装置及びパターン露光方法に関するものである。
回路パターンなどを露光するパターン露光は、マスク露光とマスクレス露光が知られている。マスクレス露光は、フォトレジスト塗布面などの被露光面に対して、パターンに応じて空間変調された光を照射してパターンを露光する。
マスクレス露光を行うパターン露光装置は、比較的大面積の被露光面を露光するものでは、被露光面上に露光エリアを形成する露光ヘッドと、露光エリアに対して被露光面を相対的に移動させる走査手段を備えている。露光ヘッドは、パターンの画素毎に光をオン・オフ変調させるDMD(Digital Micro-mirror Device)などのパターン形成装置を備えると共に、パターン形成装置のパターン形成面(DMDの場合は被露光面に向いたマイクロミラーの反射面)を縮小して被露光面に結像する光学系を備えている。大面積の被露光面を露光するものでは、複数の露光ヘッドを一方向に並列配備して一方向に長い露光エリアを形成しており、走査手段は、露光エリアの長手方向と交差する方向に、被露光面を相対的に移動させている。
このようなパターン露光装置は、パターンデータ(ベクタデータ)をDMDなどのパターン形成装置の制御データ(ラスタデータ)に変換し、変換された制御データを走査タイミングに合わせて座標変換して、所定の走査タイミングでフレーム毎の制御データをパターン形成装置に入力している。このためのデータ処理に時間が掛かり、データ処理時間によって走査速度が制限されてしまうことで、露光時間が長時間化する問題があった。
これに対して、下記特許文献1に記載された従来技術は、露光エリアを走査方向に沿って3つに等分割するように、DMDの変調領域を分割し、第1〜第3の分割変調領域に応じた制御データを格納するため、第1〜第3のバッファメモリを設けている。そして、第1の分割露光エリアに応じたパターンデータのみを作成し、これを制御データに変換して、第1のバッファメモリに格納すると共に、この制御データをDMDの第1の分割変調領域に入力して、第1の分割露光エリアの露光を行い、露光エリアが各分割露光エリアのサイズに応じた露光ピッチ分だけ相対移動する度に、第1のバッファメモリには新たに生成された制御データを格納し、第2,第3のバッファメモリには、それぞれ第1,第2のバッファメモリに格納されていた制御データを転送して格納することが提案されている。
前述した従来技術は、分割された露光エリアによって、第1〜第3の分割変調領域による露光をステップ&リピート露光で3回多重露光するものであるが、その際、1回目の露光は生成された制御データで露光され、2回目,3回目の露光は、バッファメモリに転送された制御データで同じパターンを露光するので、制御データの生成は、一つの分割変調領域に対する制御データのみを生成すればよい。そして、2回目、3回目の露光では、既に生成されてバッファメモリに格納されているデータを入力するので、DMD全体の制御データを常に生成、更新する場合に比べて、データ処理時間がステップ露光の速度に影響し難くなる。
しかしながら、前述した従来技術によると、バッファメモリを3個使用して、一つのバッファメモリに格納した制御データを他のバッファメモリに転送する際の書き込み処理が必要になり、制御装置側では、バッファメモリに格納されている制御データをDMDに入力する読み込み処理に加えて、バッファメモリ間のデータ転送を行う書き込み処理が発生し、制御処理のアクセス数が増加する。このため、この制御処理を実行するには、アクセス数の多くても対応可能な制御装置(FPGA)が必要になり、システムコストが高価になる問題があった。
また、前述した従来技術は、ステップ&リピート露光を行うことで、一つのバッファメモリに格納した制御データを他のバッファメモリに転送する際の書き込み処理を可能にしている。しかしながら、連続した走査露光を行う場合には、このような制御データの転送を行うタイミングが無くなるので、連続的な走査露光で更に走査速度を高めようとすると、従来技術のような制御フローでは対応できなくなる。
本発明は、このような事情に対処するために提案されたものであり、DMDなどのパターン形成装置に入力する制御データの処理時間による走査速度の制限を緩和して、高速走査を可能にし、露光時間の短縮化を図ること、これに際して、メモリ間のデータの転送による書き込み処理を省いて、システムコストを抑制すること、などを課題としている。
このような課題を解決するために、本発明は、以下の構成を具備するものである。
パターンの画素毎に光をオン・オフ変調させるパターン形成装置のパターン形成面を被露光面に結像し、被露光面上に露光エリアを形成する露光ヘッドと、走査方向に沿って前記露光エリアと前記被露光面とを相対的に移動させる走査部と、入力されるパターンデータから作成される制御データによって前記パターン形成装置を制御する制御部とを備え、前記パターン形成装置は、走査方向に沿って前記露光エリアを複数の分割露光エリアに等分割する複数の分割変調領域を備え、前記制御部は、前記制御データが前記分割変調領域におけるフレーム毎のデータとして格納されるデータ格納部と、前記データ格納部に格納された前記制御データを参照して、前記パターン形成装置を前記分割変調領域毎に駆動する駆動部を備え、前記駆動部は、第1の前記分割変調領域の駆動を走査タイミング毎に格納されている前記制御データの参照先を順次変えることで行い、第1の前記分割変調領域の後走査側に隣接する第2の前記分割変調領域の駆動を、前記分割露光エリアの走査幅に相当する走査タイミングだけ前に参照した前記制御データにて行うことを特徴とするパターン露光装置。
パターンの画素毎に光をオン・オフ変調させるパターン形成装置のパターン形成面を被露光面に結像し、被露光面上に露光エリアを形成する露光ヘッドと、走査方向に沿って前記露光エリアと前記被露光面とを相対的に移動させる走査部と、入力されるパターンデータから作成される制御データによって前記パターン形成装置を制御する制御部とを備え、前記パターン形成装置は、走査方向に沿って前記露光エリアを複数の分割露光エリアに等分割する複数の分割変調領域を備え、前記制御部は、前記制御データが前記分割変調領域におけるフレーム毎のデータとして格納されるデータ格納部と、前記データ格納部に格納された前記制御データを参照して、前記パターン形成装置を前記分割変調領域毎に駆動する駆動部を備え、前記駆動部は、第1の前記分割変調領域の駆動を走査タイミング毎に格納されている前記制御データの参照先を順次変えることで行い、第1の前記分割変調領域の後走査側に隣接する第2の前記分割変調領域の駆動を、前記分割露光エリアの走査幅に相当する走査タイミングだけ前に参照した前記制御データにて行うことを特徴とするパターン露光装置。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
パターン露光装置1は、基板Mの被露光面Maに対してパターン露光を行うものであり、例えば、図1に示す全体構成を備えている。図示の例では、パターン露光装置1は、複数の露光ヘッド2を備えている。露光ヘッド2は、図示Z方向(鉛直方向)に沿った光軸を有しており、図示X方向(鉛直方向に直交する方向)に複数台並列配置されて、露光ヘッドユニット2Uを構成している。露光ヘッドユニット2Uは、基台6に支持部5にて支持され、基台6上には、基板Mが載置されるステージ3が設けられると共に、ステージ3を図示X−Y方向に移動させる走査部4が設けられている。
露光ヘッド2は、図2に示すように、光源11から出射される光をパターンの画素毎にオン・オフ変調させるDMDなどのパターン形成装置10を備えている。光源11は、レーザ光源、LED光源、ランプ光源などであり、光源11から出射した光は、ミラー12などを経てパターン形成装置10のパターン形成面10aに照射され、パターン形成面10aを経た光が投影光学系13を経て被露光面Maに照射される。
パターン形成面10aは、パターン形成装置10がDMDの場合には、被露光面Maに向いたマイクロミラーの反射面であり、パターン画素がオンの光を被照射面Maに向けて照射する(パターン画素がオフの光は被露光面Maに照射しない)。投影光学系13は、パターン形成面10aを被露光面Maに縮小して結像する光学系であり、被露光面Ma上には、パターン形成面10aの縮小像である露光エリアEが形成される。
走査部4は、基板Mが載置されたステージ3を走査方向に移動させることで、走査方向に沿って露光エリアEと被露光面Maとを相対的に移動させる。図示の例では、ステージ3を露光ヘッド2に対して移動させる例を示しているが、走査部3は、基板Mに対して露光ヘッド2を移動させるものや、露光ヘッド2とステージ3の両方を相対的に移動させるものなどであってもよい。
露光ヘッド2には、制御部20が付設される。制御部20は、入力されたパターンデータから制御データを作成して、作成した制御データをパターン形成装置10に出力する。制御部20においては、パターンデータ(ベクタデータ)を制御データ(ラスタデータ)に変換し、変換された制御データを走査タイミングに合わせて座標変換し、所定の走査タイミングにおけるフレーム毎の制御データをパターン形成装置10に出力する。
制御部20は、図3に示すように、データ格納部(メモリ)21と駆動部22を備えている。また、露光ヘッド2におけるパターン形成装置10は、露光エリアEを走査方向に沿って等分割するために、走査方向に沿って変調領域を分割した複数の分割変調領域P1,P2,P3を備えている。ここでは、分割変調領域P1,P2,P3の縮小像が分割露光エリアE1,E2,E3になる。図示の例では、露光エリアEを3分割しているが、分割露光エリアは、2分割であっても良いし、4分割以上であってもよく、その分割数に応じて分割変調領域も同じ数に分割される。
図3〜図6によって、制御部20の動作を説明する。パターンデータが制御部20に入力されると、分割変調領域P1,P2,P3におけるフレーム毎の制御データが作成され、それを座標変換して所定の走査タイミング毎の制御データにし、これをデータ格納部21に格納する。データ格納部21には、一つの分割露光エリアE1にて露光されるパターンのフレーム毎の制御データが、所定の走査タイミング毎に順次格納されている。図3〜図6に示したS1〜S5は、分割露光エリアE1,E2,E3の走査方向に沿った幅に対応する等間隔の走査幅である。
制御部20における駆動部22は、データ格納部21に格納された制御データを参照して、パターン形成装置10を分割変調領域P1,P2,P3毎に駆動する。図3において、分割露光エリアE1に対して被露光面Maが走査幅S1だけ相対移動する際には、駆動部22は、走査タイミング毎に格納されているアドレス1からアドレス(n1−1)の制御データの参照先を順次変えることで分割変調領域P1を駆動する。
このような分割変調領域P1の駆動によると、分割露光エリアE1に走査幅S1の露光範囲が進入して抜けるまでに、分割変調領域P1における走査方向の画素数と走査タイミングに応じて、走査幅S1の露光範囲にパターン1が多重回露光されることになる。
その後、図4に示すように、分割露光エリアE1に対して被露光面Maが走査幅S2だけ相対移動する際には、駆動部22は、アドレスn1からアドレス(n2−1)の制御データを順次参照して分割変調領域P1を駆動する。この際、駆動部22は、分割変調領域P1の後走査側に隣接する分割変調領域P2の駆動を同時に行い、分割変調領域P2の駆動は、走査幅S1に相当する走査タイミングだけ前に参照した制御データにて行われる。すなわち、駆動部22は、分割変調領域P1の駆動で、アドレスn1からアドレス(n2−1)の制御データを参照しているときに、分割変調領域P2の駆動で、アドレス1からアドレス(n1−1)の制御データを参照している。
このような分割変調領域P1,P2の駆動によると、分割露光エリアE1に走査幅S2の露光範囲が進入して抜けるまでには、分割変調領域P1における走査方向の画素数と走査タイミングに応じて、走査幅S2の露光範囲ではパターン2が多重回露光され、また、分割露光エリアE2に走査幅S1の露光範囲が進入して抜けるまでには、分割変調領域P2における走査方向の画素数と走査タイミングに応じて、走査幅S1の露光範囲ではパターン1が更に多重回露光される。
ここで、データ格納部21におけるアドレス1からアドレス(n2−1)までの格納領域は、パターンデータから作成された制御データが事前に格納されている。そして、分割変調領域P1,P2が駆動されている間に、分割露光エリアE1が走査幅S3の露光範囲を走査する際に露光するパターンのパターンデータから制御データが作成され、作成された制御データが次のアドレス(アドレスn2からアドレスn3−1まで)の格納領域に格納される。
その後は、図5に示すように、分割露光エリアE1が走査幅S3の露光範囲を走査する際に、駆動部22は、データ格納部21におけるアドレスn2からアドレスn3−1に格納されている制御データを参照して分割変調領域P1を駆動し、同時に、アドレスアドレスn1からアドレス(n2−1)に格納されている制御データを参照して分割変調領域P2を駆動し、同時に、アドレス1からアドレス(n1−1)に格納されている制御データを参照して分割変調領域P3を駆動する。
そして、前述した分割変調領域P1,P2,P3の同時駆動時には、分割露光エリアE1が走査幅S4の露光範囲を走査する際に露光するパターンのパターンデータから制御データが作成され、作成された制御データが次のアドレス(アドレスn3から)の格納領域に格納される。
その後は、図6に示すように、分割露光エリアE1が走査幅S4の露光範囲を走査する際に、駆動部22は、データ格納部21におけるアドレスn3以降に格納されている制御データを参照して分割変調領域P1を駆動し、同時に、アドレスアドレスn2からアドレス(n3−1)に格納されている制御データを参照して分割変調領域P2を駆動し、同時に、アドレスn1からアドレス(n2−1)に格納されている制御データを参照して分割変調領域P3を駆動する。その際には、アドレス1からアドレス(n1−1)に格納されている制御データは参照しないので、次の走査先の制御データが作成されると、作成された制御データは、アドレス1からアドレス(n1−1)の格納領域に格納される。
すなわち、データ格納部21は、露光エリアEに対して被露光面Maが相対移動して、分割露光エリアE1,E2,E3による多重回露光が終了するまでの制御データが格納される格納領域を備えている。そして、多重回露光が終了し、その後は参照することが無い制御データの格納領域上に、新たな走査先のパターンによって作成された制御データが格納される。
図7は、露光ヘッド2におけるパターン形成装置10を走査方向に対して角度αだけ傾斜させて露光する場合の例を示している。これによると、パターン形成装置10の傾斜によって、露光エリアEが角度αだけ走査方向に対して傾斜し、走査方向に直交する露光パターンの画素ピッチPsが、傾斜しない場合の画素ピッチPに対して短くなるので(Ps=P・cosα)、より高精細なパターンの露光が可能になる。
この際、パターン形成装置10が矩形状であって、走査方向に沿って分割変調領域P1,P2,P3を有していると、矩形状の各分割露光エリアE1,E2,E3は、走査方向に対して交差する方向に図示の幅e分だけシフトすることになるので、分割露光エリアE1,E2,E3によって多重回露光を行う際に、露光パターンにずれが生じる。
これを解消するために、制御部20におけるデータ格納部21は、フレーム毎の制御データが格納される領域の少なくとも片側に、図示の斜線で示すようにオフ領域を設けている。そして、駆動部22は、分割変調領域P1を駆動する際には、図7(a)に示すように、オフ領域を含まない範囲の制御データを参照し、分割変調領域P1の後走査側に隣接する分割変調領域P2,P3を駆動する際には、図7(b),(c)に示すように、幅eに相当するデータ分だけオフ領域にシフトした制御データをそれぞれ参照する。これによって、パターン形成装置10を走査方向に対して傾斜させて高精細なパターン露光を行う場合にも、分割露光エリアE1,E2,E3による多重回露光をずれなく行うことができる。
このようなパターン露光装置1或いはこれを用いたパターン露光方法によると、連続的な走査露光を行うに際して、データ格納部21に格納されている制御データの参照先を変えるだけで、分割変調領域P1,P2,P3を有するパターン形成装置10を駆動することができるので、メモリ間のデータ転送による書き込み処理を省くことができ、安価なシステムでの実現が可能になる。
また、データ格納部21に格納されている制御データを参照して分割変調領域P1,P2,P3を駆動している時に、走査先のパターンの制御データを作成してデータ格納部21に格納することができるので、制御データの処理時間による走査速度の制限が緩和され、高速走査に対応することができる。これによって、露光時間の短縮化が可能になる。
また、データ格納部21に格納される制御データの格納領域は、分割露光エリアE1,E2,E3による多重回露光が終了するまでの制御データが格納される領域にしており、多重回露光が終了した制御データの格納領域上には、新たな走査先のパターンによって作成された制御データを上書きして格納しているので、データ格納部21の格納領域を必要最小限にして、システムコストを抑えることができる。
更に、パターン形成装置10を走査方向に対して傾斜させて、高精細なパターン露光を行う際には、データ格納部21において、フレーム毎の制御データが格納される領域の片側にオフ領域を設け、第1の分割変調領域P1の後走査側に隣接する第2の分割変調領域P2を駆動する際に、オフ領域にシフトした制御データを参照するようにしているので、別途システム構成を追加すること無く、制御データの参照位置を変えるだけで、多重回露光する際の露光パターンのずれを無くすことができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
1:パターン露光装置,2:露光ヘッド,2U:露光ヘッドユニット,
3:ステージ,4:走査部,5:支持部,6:基台,
10:パターン形成装置,10a:パターン形成面,11:光源,
12:ミラー,13:投影光学系,20:制御部,
21:データ格納部,22:駆動部,
M:基板,Ma:被露光面,
E:露光エリア,E1,E2,E3:分割露光エリア,
P1,P2,P3:分割変調領域,S1〜S5:走査幅
3:ステージ,4:走査部,5:支持部,6:基台,
10:パターン形成装置,10a:パターン形成面,11:光源,
12:ミラー,13:投影光学系,20:制御部,
21:データ格納部,22:駆動部,
M:基板,Ma:被露光面,
E:露光エリア,E1,E2,E3:分割露光エリア,
P1,P2,P3:分割変調領域,S1〜S5:走査幅
Claims (4)
- パターンの画素毎に光をオン・オフ変調させるパターン形成装置のパターン形成面を被露光面に結像し、被露光面上に露光エリアを形成する露光ヘッドと、走査方向に沿って前記露光エリアと前記被露光面とを相対的に移動させる走査部と、入力されるパターンデータから作成される制御データによって前記パターン形成装置を制御する制御部とを備え、
前記パターン形成装置は、走査方向に沿って前記露光エリアを複数の分割露光エリアに等分割する複数の分割変調領域を備え、
前記制御部は、前記制御データが前記分割変調領域におけるフレーム毎のデータとして格納されるデータ格納部と、前記データ格納部に格納された前記制御データを参照して、前記パターン形成装置を前記分割変調領域毎に駆動する駆動部を備え、
前記駆動部は、第1の前記分割変調領域の駆動を走査タイミング毎に格納されている前記制御データの参照先を順次変えることで行い、第1の前記分割変調領域の後走査側に隣接する第2の前記分割変調領域の駆動を、前記分割露光エリアの走査幅に相当する走査タイミングだけ前に参照した前記制御データにて行うことを特徴とするパターン露光装置。 - 前記データ格納部は、前記分割露光エリアによる多重回露光が終了するまでの前記制御データが格納される格納領域を備えており、
多重回露光が終了した前記制御データの格納領域上には、新たな走査先のパターンによって作成された前記制御データが格納されることを特徴とする請求項1記載のパターン露光装置。 - 前記露光エリアは矩形状であって走査方向に対して所定角度で傾斜しており、
前記データ格納部は、フレーム毎の前記制御データが格納される領域の片側にオフ領域を設けており、
前記駆動部は、第1の前記分割変調領域の後走査側に隣接する第2の前記分割変調領域を駆動する際に、前記オフ領域にシフトした前記制御データを参照することを特徴とする請求項1又は2記載のパターン露光装置。 - パターンの画素毎に光をオン・オフ変調させるパターン形成装置のパターン形成面を被露光面に結像し、被露光面上に露光エリアを形成し、走査方向に沿って前記露光エリアと前記被露光面とを相対的に移動させ、入力されるパターンデータから作成される制御データによって前記パターン形成装置を制御するパターン露光方法であって、
前記パターン形成装置は、走査方向に沿って前記露光エリアを複数の分割露光エリアに等分割する複数の分割変調領域を備え、
前記制御データが前記分割変調領域におけるフレーム毎のデータとしてデータ格納部に格納されており、前記データ格納部に格納された前記制御データを参照して、前記パターン形成装置を前記分割変調領域毎に駆動し、
第1の前記分割変調領域の駆動を走査タイミング毎に格納されている前記制御データの参照先を順次変えることで行い、第1の前記分割変調領域の後走査側に隣接する第2の前記分割変調領域の駆動を、前記分割露光エリアの走査幅に相当する走査タイミングだけ前に参照した前記制御データにて行うことを特徴とするパターン露光方法。
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