JP2021123160A - シートヒータ - Google Patents

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Takaaki Hyodo
孝昭 兵頭
真 岩佐
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真 岩佐
弘次 吉本
Koji Yoshimoto
弘次 吉本
真弘 加藤
Shinko Kato
真弘 加藤
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Abstract

【課題】右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差を抑制することができるシートヒータを提供する。【解決手段】シートヒータ20は、車両の座席1の座面部10aに内蔵されるシートヒータ20であって、基材30と、基材30の表面30aに配置されるヒータ線31とを備え、ヒータ線31は、車両の進行方向における座面部10aの右側に配置される右ヒータ線31aと、車両の進行方向における座面部10aの左側に配置される左ヒータ線31bとを有し、右ヒータ線31aの座面部10aに着座する人の右大腿部に対応する位置の発熱量は、左ヒータ線31bの座面部10aに着座する人の左大腿部に対応する位置の発熱量と異なる。【選択図】図4

Description

本開示は、例えば車両等に装備されている座席を温めるシートヒータに関する。
シート座部に設けられる熱調節アセンブリが開示されている(特許文献1参照)。熱調節アセンブリは、右側脚部及び左側脚部に対応する箇所に配置される。
特開2017−197195号公報
例えば、車両の人がアクセル及びブレーキを操作する右側脚部の特に右大腿部は、伸ばした状態となるため、座席に圧力を加え易いと考えられる。一方で、左側脚部の特に左大腿部は、右大腿部に比べて座席に加える圧力が弱くなり易いと考えられる。上記特許文献1の熱調節アセンブリとしてのシートヒータでは、右大腿部と左大腿部とで、シートヒータからの熱の伝わり方に差が生じることとなり、運転者が感じる暑さにも左右差が生じてしまう。
そこで、本開示では、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差を抑制することができるシートヒータを提供する。
本開示の一態様に係るシートヒータは、車両の座席の座面部に内蔵されるシートヒータであって、基材と、前記基材の表面に配置されるヒータ線とを備え、前記ヒータ線は、前記車両の進行方向における前記座面部の右側に配置される右ヒータ線と、前記車両の進行方向における前記座面部の左側に配置される左ヒータ線とを有し、前記右ヒータ線の前記座面部に着座する人の右大腿部に対応する位置の発熱量は、前記左ヒータ線の前記座面部に着座する人の左大腿部に対応する位置の発熱量と異なる。
なお、この包括的又は具体的な態様は、システム、方法又は集積回路等の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示のシートヒータは、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差を抑制することができる。
図1は、実施の形態1におけるシートヒータが備えられた座席の外観を示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線におけるシートヒータを内蔵した座席の断面図である。 図3は、実施の形態1におけるシートヒータを示すブロック図である。 図4は、実施の形態1におけるシートヒータの基材及びヒータ線を示す平面図である。 図5は、実施の形態1の変形例におけるシートヒータの基材及びヒータ線を示す平面図である。 図6は、実施の形態2におけるシートヒータの基材、ヒータ線及び制御装置を示す模式図である。 図7は、実施の形態2におけるシートヒータの処理を示すフローチャートである。 図8は、実施の形態2の変形例におけるシートヒータの基材、ヒータ線及び制御装置を示す模式図である。 図9は、実施の形態3におけるシートヒータの基材、ヒータ線及び制御装置を示す模式図である。 図10は、実施の形態3におけるシートヒータの処理を示すフローチャートである。 図11は、実施の形態4におけるシートヒータの基材、ヒータ線及び制御装置を示す模式図である。 図12は、実施の形態4におけるシートヒータの処理を示すフローチャートである。 図13は、実施の形態5におけるシートヒータの基材、ヒータ線及び制御装置を示す模式図である。 図14は、実施の形態5におけるシートヒータの処理を示すフローチャートである。
本開示の一態様に係るシートヒータは、車両の座席の座面部に内蔵されるシートヒータであって、基材と、前記基材の表面に配置されるヒータ線とを備え、前記ヒータ線は、前記車両の進行方向における前記座面部の右側に配置される右ヒータ線と、前記車両の進行方向における前記座面部の左側に配置される左ヒータ線とを有し、前記右ヒータ線の前記座面部に着座する人の右大腿部に対応する位置の発熱量は、前記左ヒータ線の前記座面部に着座する人の左大腿部に対応する位置の発熱量と異なる。
これによれば、座面部の右側に配置される右ヒータ線の右大腿部に対応する位置の発熱量と座面部の左側に配置される左ヒータ線の左大腿部に対応する位置の発熱量とを異ならせることができる。例えば、運転席が車両の右側に配置された右ハンドル車では、右ヒータ線の右大腿部に対応する位置の発熱量を左ヒータ線の左大腿部に対応する位置の発熱量よりも一時的に大きくしたり小さくしたりすることができる。また、運転席が車両の左側に配置された左ハンドル車では、右ヒータ線の右大腿部に対応する位置の発熱量を左ヒータ線の左大腿部に対応する位置の発熱量よりも一時的に大きくしたり小さくしたりすることもできる。
したがって、このシートヒータでは、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差を抑制することができる。
本開示の他の態様に係るシートヒータにおいて、前記表面の単位面積当たりに配置される前記右ヒータ線の配線密度は、前記表面の単位面積当たりに配置される前記左ヒータ線の配線密度より小さい。
例えば、右ハンドル車において、左大腿部では、右大腿部よりも座面部に加える圧力が弱いため、シートヒータの熱が右大腿部に比べて伝わり難い。本開示によれば、右ヒータ線の配線密度が左ヒータ線の配線密度がよりも小さいため、左ヒータ線における左大腿部に対応する位置の発熱量は、右ヒータ線における右大腿部に対応する位置の発熱量よりも大きくなる。右大腿部よりも左大腿部を積極的に温めることができるため、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差をより抑制することができる。
本開示の他の態様に係るシートヒータにおいて、前記右ヒータ線の少なくとも一部は、二重配線であり、前記二重配線のうちの一方の配線には、電流をオンオフするスイッチが電気的に接続され、前記スイッチを制御するスイッチ制御部を備える。
例えば、二重配線である右ヒータ線の1線当たりの抵抗値を左ヒータ線の抵抗値よりも低くし、二重配線の両方に電流を流した際の発熱量を左ヒータ線の発熱量より高くした場合、スイッチ制御部がスイッチをオンにすることで、右側の二重配線が左ヒータ線よりも早く温まる。例えば、ドアに近い人つまり運転者の右大腿部を左大腿部よりも早く温めることができる。その結果、極寒時の車両使用開始時のように、より低温状態にあるドアに近い側のヒータ線(右ヒータ線)の右大腿部での発熱量を一時的に大きくできる。このため、運転者は、右側下肢によるペダル操作をスムーズに行うことができるようになる。また、スイッチ制御部がスイッチをオフにすることで、右大腿部が温まり過ぎることを抑制することもできる。
本開示の他の態様に係るシートヒータにおいて、前記スイッチ制御部は、前記車両の使用開始時に前記スイッチをオンにし、所定時間が経過すると、前記スイッチをオフにする。
これによれば、車両の使用開始時点からスイッチがオンにされるため、座席に着座した運転者の右大腿部を左大腿部より早く温めることができる。また、所定時間が経過すればスイッチをオフにするため、運転者の右大腿部を温め過ぎないように、右ヒータ線の発熱を調節することができる。このシートヒータでは、運転者の右大腿部及び左大腿部を適切に温めることができる。
本開示の他の態様に係るシートヒータは、前記スイッチ制御部と電気的に接続され、前記右ヒータ線の温度を検出する温度検出部を備え、前記スイッチ制御部は、前記車両の使用開始時に前記スイッチをオンにし、前記温度検出部の検出する温度が所定温度以上になると、前記スイッチをオフにする。
これによれば、スイッチ制御部は、右ヒータ線の温度に応じてスイッチをオンにしたりオフにしたりすることができる。このため、右ヒータ線の発熱による座面部右側の温度を所定温度に保ち易くなるため、座席に着座した運転者の右大腿部を適切に温めることができる。
本開示の他の態様に係るシートヒータにおいて、前記右ヒータ線と前記左ヒータ線とは、互いに独立したヒータ線であり、前記右ヒータ線と前記左ヒータ線との発熱量が異なるように、前記右ヒータ線に流す右電流の値と前記左ヒータ線に流す左電流の値とを異ならせる制御をする制御部を備える。
これによれば、右ヒータ線に流す右電流の値と左ヒータ線に流す左電流の値とを異ならせることで、右ヒータ線と左ヒータ線との発熱量を互いに異ならせることができる。例えば、右ハンドル車では、右側ドアに近い右ヒータ線の発熱量を左ヒータ線の発熱量よりも一時的に大きくしたり小さくしたりすることができる。また、左ハンドル車では、左側ドアに近い左ヒータ線の発熱量を右ヒータ線の発熱量よりも一時的に大きくしたり小さくしたりすることもできる。これにより、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差を容易に抑制することができる。その結果、例えば、極寒時の車両使用開始時において、より低温状態にあるドアに近い側のヒータ線の発熱量を一時的に大きくでき、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差を素早く抑制できる。
本開示の他の態様に係るシートヒータにおいて、前記制御部は、前記車両の使用開始時に、前記右電流の値を前記左電流の値より大きくし、前記車両の使用開始時から所定時間が経過すると、前記右電流の値を前記左電流の値より小さくする。
これによれば、車両の使用開始時では、所定時間だけ右ヒータ線に流す右電流を左ヒータ線に流す左電流よりも大きくすることで、右ヒータ線が左ヒータ線よりも早く温まる。このため、右側ドアに近い運転者の右大腿部を左大腿部よりも早く温めることができる。
また、所定時間が経過すれば運転者の右大腿部は十分に温まっているため、右大腿部を温め過ぎないように、左電流を右電流よりも大きくすることで、左大腿部を温めることができる。このシートヒータでは、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差をより抑制することができる。
本開示の他の態様に係るシートヒータは、前記右ヒータ線の近傍に配置され、前記制御部と電気的に接続される温度検出部を備え、前記制御部は、前記車両の使用開始時に前記左電流の値を前記右電流の値より小さくし、前記温度検出部から検出される温度が所定温度に至ると、前記左電流を前記右電流より大きくする。
これによれば、右ヒータ線によって生じた発熱量を温度検出部によって検知することができる。例えば右ヒータ線の発熱によって座面部の右側の温度が所定温度になれば、左ヒータ線に流す左電流の値を右ヒータ線に流す右電流の値よりも大きくすることで、座面部の左側を座面部の右側よりも温めることができる。このため、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差を抑制することができる。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。また、以下の実施の形態において、略矩形等の表現を用いている。例えば、略矩形は、完全に矩形状であることを意味するだけでなく、実質的に矩形状である、すなわち、例えば数%程度の誤差を含むことも意味する。また、略矩形状は、本開示による効果を奏し得る範囲において矩形状という意味である。他の「略」を用いた表現についても同様である。
以下の説明において、座席の前後方向をX軸方向と称し、座席の上下方向をZ軸方向と称す。さらに、座席の左右方向、すなわちX軸方向及びZ軸方向のそれぞれに垂直な方向をY軸方向と称す。また、X軸方向における、座席の前側をプラス方向側と称し、座席の後側をマイナス方向側と称す。また、Y軸方向における、座席の左側(図1では右手前側)をプラス方向側と称し、その反対側をマイナス方向側と称す。また、Z軸方向における、座席の上側をプラス方向側と称し、座席の下側をマイナス方向側と称す。図2以降においても、同様に適用する。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
<構成:座席1>
図1は、実施の形態1におけるシートヒータ20が備えられた座席1の外観を示す斜視図である。図2は、図1のII−II線におけるシートヒータ20を内蔵した座席1の断面図である。
図1に示すように、例えば車両等に装備されている座席1は、座席1に着座する人の下肢を温めることが可能である。このような座席1は、シートクッション10と、シートバック13と、ヘッドレスト15と、シートヒータ20とを備える。
<シートクッション10>
シートクッション10は、座席1に着座する人の臀部及び大腿部等の下肢を支える座席1の座部である。図1及び図2に示すように、シートクッション10は、クッション材に相当する第1シートパッド11aと、その第1シートパッド11aを覆う第1シートカバー11bとを有しる。
第1シートパッド11aは、例えばウレタンフォーム等からなり、座席1本体の一部を構成する。第1シートパッド11aは、厚みのある略矩形の板状であり、X−Y平面と略平行な姿勢で配置される。第1シートパッド11aは、着座する人の下肢を支持する。
第1シートカバー11bは、第1シートパッド11a及びシートヒータ20を覆うカバーである。第1シートカバー11bは、例えば革カバー、繊維カバー等である。
<シートバック13>
シートバック13は、座席1に着座する人の背部を支える背もたれ部である。シートバック13は、シートクッション10に対して立上るように配置される。シートバック13は、クッション材に相当する第2シートパッド14aと、その第2シートパッド14aを覆う第2シートカバー14bとを有する。
第2シートパッド14aは、例えばウレタンフォーム等からなり、Y−Z平面に対して傾斜する姿勢で配置される。第2シートパッド14aは、着座する人の肩及び背部を支持する。
第2シートカバー14bは、第2シートパッド14aを覆うカバーである。第2シートカバー14bは、例えば革カバー、繊維カバー等である。
<ヘッドレスト15>
ヘッドレスト15は、座席1に着座する人の頭部を支える頭あて部である。ヘッドレスト15は、シートバック13のZ軸プラス方向側の端部に固定されている。
<シートヒータ20>
シートヒータ20は、車両等の座席1に内蔵され、人が座席1に着座した際に発熱によって座面部10aを温めることで、人の下肢の一部である臀部及び大腿部を温める。なお、シートヒータ20と同様の構成を、座席1のシートバック13に内蔵することで、シートバック13の図1の背面部も温めてもよい。
図2に示すように、シートヒータ20は、第1シートパッド11aと第1シートカバー11bとの間に配置される。本実施の形態では、シートヒータ20は、人の臀部及び大腿部に対応する位置に配置される。シートヒータ20は、座席1の座面部10aに設けられ、制御装置40及び電源部50によって供給された電力によって、人の臀部及び大腿部を、第1シートカバー11bを介して温める。
なお、シートヒータ20に対する弾性部材として、シートヒータ20と第1シートカバー11bとの間に、シートヒータ20を覆うシートパッドが設けられていてもよい。
図3は、実施の形態1におけるシートヒータ20を示すブロック図である。
図2及び図3に示すように、シートヒータ20は、基材30と、ヒータ線31と、ヒータ線31と電気的に接続される制御装置40と、電源部50とを有する。
[基材30]
基材30は、矩形状に形成される。基材30は、弾性、柔軟性及び延性を有する材質によってシート状に形成された不織布、布状のウレタン等の発泡性樹脂等である。
基材30は、人の臀部及び大腿部に対応する部分であり、かつ、第1シートパッド11aの表面(Z軸プラス方向側の面)と第1シートカバー11bとの間に配置される。基材30は、座席1の座面部10aに応じた大きさである。基材30の表面30a(Z軸プラス方向側の面)には、ヒータ線31が配置される。
[ヒータ線31]
ヒータ線31は、ヒータ線31に供給する電力を制御するための制御装置40と電気的に接続され、制御装置40で制御された電源部50からの電流によって、発熱することが可能な導電線である。
ヒータ線31は、制御装置40から基材30の各部分を通ってその制御装置40に戻るように基材30の一面である表面30aに、縫製糸によって縫製されて固定される。ヒータ線31は、銅合金等の金属線である。ヒータ線31は、ジグザグ状のパターンが形成されるように、縫製糸により基材30の表面30aに縫製される。
なお、ヒータ線31は、縫製糸以外の手段として、接着等の手段で基材30に配置されて固定されていてもよい。
図4は、実施の形態2におけるシートヒータ20の基材30及びヒータ線31を示す平面図である。
図4に示すように、ヒータ線31は、右ヒータ線31aと、右ヒータ線31aと直列に接続される左ヒータ線31bとを有する。
右ヒータ線31aは、車両の進行方向における座面部10aの右側に配置され、人の右側下肢の少なくとも一部に対応する。また、左ヒータ線31bは、車両の進行方向における座面部10aの左側に配置され、人の左側下肢の少なくとも一部に対応する。ここで、右側下肢は、下肢の一部であり、右側臀部及び右大腿部を含む。また、左側下肢は、下肢の一部であり、左側臀部及び左大腿部を含む。
基材30の表面30aを平面視した場合に、右ヒータ線31aは基材30の表面30aのY軸マイナス方向側に位置する第1領域B1及び第2領域B2に跨って配置され、基材30の表面30aの左ヒータ線31bはY軸プラス方向側に位置する第3領域B3及び第4領域B4に跨って配置される。
第1領域B1は、基材30の表面30aをX軸方向及びY軸方向とそれぞれ平行な直線で4分割した場合に、基材30の表面30aのうちの右大腿部に対応する領域である。また、第2領域B2は、基材30の表面30aのうちの右側臀部に対応する領域である。また、第3領域B3は、基材30の表面30aのうちの左大腿部に対応する領域である。また、第4領域B4は、基材30の表面30aのうちの左側臀部に対応する領域である。
右ヒータ線31aの発熱量は、左ヒータ線31bの発熱量と異なる。その結果、右ヒータ線31aの座面部10aに着座する人の右大腿部に対応する位置(第1領域B1)の発熱量は、左ヒータ線31bの座面部10aに着座する人の左大腿部に対応する位置(第3領域B3)の発熱量と異なる。具体的には、右ヒータ線31aに流れる電流の値が左ヒータ線31bに流れる電流の値よりも大きくなったり小さくなったりすることで実現してもよい。また、右ヒータ線31aの抵抗値と左ヒータ線31bの抵抗値とを異ならせることで、実現してもよい。上記抵抗値を異ならせる場合、右ヒータ線31a及び左ヒータ線31bの材料を変えたり、太さを変えたり、右ヒータ線31aと左ヒータ線31bとの長さを異なる長さにしてもよく、抵抗をヒータ線31に接続したりしてもよい。なお、右ヒータ線31aと左ヒータ線31bとは、同一抵抗のヒータ線31を用いてもよい。本実施の形態では、右ヒータ線31aの長さと左ヒータ線31bの長さとを異ならせている。
基材30の表面30aの単位面積当たりに配置される右ヒータ線31aの配線密度は、基材30の表面30aの単位面積当たりに配置される左ヒータ線31bの配線密度より小さい。つまり、第1領域B1及び第2領域B2に配置される右ヒータ線31aの長さは、第3領域B3及び第4領域B4に配置される左ヒータ線31bの長さよりも短い。また、配線密度は、基材30の表面30aの面積に対して基材30の表面30aに投影されるヒータ線31の投影面積である。
[制御装置40]
図3及び図4に示すように、制御装置40は、図示しない基板と、制御部41とを有する。
基板は、制御部41が実装され、導電パターンを有する。基板は、例えば、セラミックス基板、樹脂基板等のリジッド基板である。
制御部41は、回路部品として、基板に実装される。制御部41は、ヒータ線31に流す電流のオンオフを制御するマイクロコンピュータである。
制御部41は、電源部50を介して、右ヒータ線31a及び左ヒータ線31bに流れる電流の値を制御する。この際、右ヒータ線31aの抵抗値を左ヒータ線31bの抵抗値と異ならせているので、右ヒータ線31a、及び、左ヒータ線31bの発熱量が異なることとなる。なお、ヒータ線31に流れる電流値は、例えばユーザの好みによって調節されてもよい。また、制御部41は、右ヒータ線31aから電流を流してもよく、左ヒータ線31bから電流を流してもよい。
[電源部50]
電源部50は、制御装置40等を介して、ヒータ線31に電流を供給する電源回路である。ここでは、電源部50は図示しないバッテリから供給される直流電源である。電源部50は、制御装置40によって制御されることで、ヒータ線31に供給する電流を調節する。
<作用効果>
次に、本実施の形態におけるシートヒータ20の作用効果について説明する。
以上のように、本実施の形態におけるシートヒータ20は、車両の座席1の座面部10aに内蔵されるシートヒータ20であって、基材30と、基材30の表面30aに配置されるヒータ線31とを備え、ヒータ線31は、車両の進行方向における座面部10aの右側に配置される右ヒータ線31aと、車両の進行方向における座面部10aの左側に配置される左ヒータ線31bとを有し、右ヒータ線31aの座面部10aに着座する人の右大腿部に対応する位置の発熱量は、左ヒータ線31bの座面部10aに着座する人の左大腿部に対応する位置の発熱量と異なる。
これによれば、座面部10aの右側に配置される右ヒータ線31aの右大腿部に対応する位置の発熱量と座面部10aの左側に配置される左ヒータ線31bの左大腿部に対応する位置の発熱量とを異ならせることができる。例えば、運転席が車両の右側に配置された右ハンドル車では、右ヒータ線31aの右大腿部に対応する位置の発熱量を左ヒータ線31bの左大腿部に対応する位置の発熱量よりも一時的に大きくしたり小さくしたりすることができる。また、運転席が車両の左側に配置された左ハンドル車では、右ヒータ線31aの右大腿部に対応する位置の発熱量を左ヒータ線31bの左大腿部に対応する位置の発熱量よりも一時的に大きくしたり小さくしたりすることもできる。
したがって、このシートヒータ20では、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差を抑制することができる。
本実施の形態におけるシートヒータ20において、表面30aの単位面積当たりに配置される右ヒータ線31aの配線密度は、表面30aの単位面積当たりに配置される左ヒータ線31bの配線密度より小さい。
例えば、右ハンドル車において、左大腿部では、右大腿部よりも座面部10aに加える圧力が弱いため、シートヒータ20の熱が右大腿部に比べて伝わり難い。本実施の形態によれば、右ヒータ線31aの配線密度が左ヒータ線31bの配線密度よりも小さいため、左ヒータ線31bにおける左大腿部に対応する位置の発熱量は、右ヒータ線31aにおける右大腿部に対応する位置の発熱量よりも大きくなる。右大腿部よりも左大腿部を積極的に温めることができるため、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差をより抑制することができる。
(実施の形態1の変形例)
本変形例のシートヒータ20aについて説明する。
図5は、実施の形態1の変形例におけるシートヒータ20aの基材30及びヒータ線31を示す平面図である。
本変形例では、図5に示すように、基材30の表面30aの単位面積当たりに配置される右ヒータ線131aの配線密度は、基材30の表面30aの単位面積当たりに配置される左ヒータ線131bの配線密度よりも小さい点で、実施の形態1のシートヒータ20と相違する。
本変形例のシートヒータ20aの構成は、特に明記しない場合、実施の形態1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
基材30の表面30aの第1領域B1に配置される単位面積当たりの右ヒータ線131aの配線密度は、基材30の表面30aの第2領域B2に配置される単位面積当たりの右ヒータ線131aの配線密度よりも小さい。つまり、第1領域B1に配置される右ヒータ線131aの部分の長さは、第2領域B2に配置される右ヒータ線131aの部分の長さよりも短い。
なお、本変形例では、第2領域B2に配置される単位面積当たりの右ヒータ線131aの一部の配線密度は、第3領域B3及び第4領域B4に単位面積当たりに配置される左ヒータ線131bの配線密度よりも大きくてもよく、同等であってもよい。
本変形例においても上述の実施の形態1と同様の作用効果を奏する。また、本変形例では、右大腿部のみ発熱量が少なくなるので、アクセル及びブレーキを操作する際に、特に座席に圧力が加わりやすい右大腿部だけ、発熱量を少なくでき、右側臀部の発熱量を不必要に少なくしてしまう可能性を低減できる。
(実施の形態2)
本実施の形態のシートヒータ20bについて説明する。
<構成>
図6は、実施の形態2におけるシートヒータ20bの基材30、ヒータ線231及び制御装置40を示す模式図である。
本実施の形態では、図6に示すように、右ヒータ線31aの少なくとも一部が二重配線である点及び二重配線の一方の配線(第2右ヒータ線31a2)にスイッチ43が設けられている点で、実施の形態1のシートヒータ20と相違する。
本実施の形態のシートヒータ20bの構成は、特に明記しない場合、実施の形態1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
シートヒータ20bは、基材30、ヒータ線231、制御装置40及び図3の電源部50の他に、温度検出部44と、スイッチ43とを備える。
右ヒータ線31aの少なくとも一部は、二重配線である。右ヒータ線31aは、第1右ヒータ線31a1と、第1右ヒータ線31a1に沿って配線される第2右ヒータ線31a2とを有する。また、二重配線は、少なくとも右大腿部、つまり、基材30の表面30aの第1領域B1に配置される。本実施の形態では、二重配線は、基材30の表面30aの第1領域B1及び第2領域B2に配置される。
基材30の表面30aの単位面積当たりに配置される第1右ヒータ線31a1の配線密度は、基材30の表面30aの単位面積当たりに配置される第2右ヒータ線31a2の配線密度と同様であり、基材30の表面30aの単位面積当たりに配置される左ヒータ線31bの配線密度より小さい。
また、それぞれのヒータ線31における、X軸プラス方向側の端部を一端、X軸マイナス方向側の端部を他端と呼ぶとき、第1右ヒータ線31a1の一端は左ヒータ線31bの一端と、第2右ヒータ線31a2の一端は左ヒータ線31bの他端とに、それぞれ電気的に接続される。また、第1右ヒータ線31a1及び第2右ヒータ線31a2のそれぞれの他端、及び、左ヒータ線31bの他端は、制御装置40と電気的に接続される。したがって、第1右ヒータ線31a1と左ヒータ線31bとは、直列に接続された状態で、制御部41と電気的に接続される。また、第2右ヒータ線31a2は、単独で制御部41と電気的に接続される。ゆえに、第1右ヒータ線31a1及び左ヒータ線31bの直列回路と、第2右ヒータ線31a2とは、並列接続された状態で制御部41と電気的に接続される。
また、第1右ヒータ線31a1及び第2右ヒータ線31a2のそれぞれは、第1領域B1及び第2領域B2に跨って配置される。
温度検出部44は、右ヒータ線31aの温度を検出するセンサであり、制御装置40のスイッチ制御部42と電気的に接続される。具体的には、温度検出部44は、右ヒータ線31aが発熱した際に、右ヒータ線31aの周囲の温度を検出し、検出した温度を温度情報としてスイッチ制御部42に出力する。
温度検出部44は、右ヒータ線31aの発熱を検出するために、右ヒータ線31aの近傍に配置され、基材30に固定される。本実施の形態では、温度検出部44は、第2領域B2における第2右ヒータ線31a2の近傍に配置される。なお、温度検出部44は、例えばサーミスタである。
スイッチ43は、二重配線のうちの左ヒータ線31bと直列接続されていない方の配線に電気的に接続される。本実施の形態では、スイッチ43は、第1右ヒータ線31a1よりも外側に配置される第2右ヒータ線31a2に電気的に接続される。スイッチ43は、スイッチ制御部42に制御されることで、第2右ヒータ線31a2に流れる電流をオンオフする。
制御装置40は、スイッチ制御部42を有する。スイッチ制御部42は、スイッチ43に切替信号を出力することで、第2右ヒータ線31a2に流れる電流をオンオフする。
具体的には、スイッチ制御部42は、車両の使用開始時にスイッチ43をオンにする切替信号を、スイッチ43に出力する。これにより、スイッチ制御部42は、スイッチ43をオンにして、第1右ヒータ線31a1、第2右ヒータ線31a2及び左ヒータ線31bに電流を流す。車両の使用開始時は、例えば、イグニッションスイッチがオンになった場合等である。
また、スイッチ制御部42は、温度検出部44から温度情報を取得し、取得した温度情報の温度が所定温度以上か否かを判定する。スイッチ制御部42は、温度検出部44の検出する温度情報に示される温度が所定温度以上となれば、スイッチ43をオフにする切替信号を、スイッチ43に出力する。これにより、スイッチ制御部42は、スイッチ43をオフにして、第1右ヒータ線31a1及び左ヒータ線31bに電流を流し、第2右ヒータ線31a2に電流を流さない。また、スイッチ制御部42は、温度検出部44の検出する温度情報に示される温度が所定温度未満となれば、スイッチ43をオンにする切替信号を、スイッチ43に出力する。これにより、スイッチ制御部42は、スイッチ43をオンにして、第1右ヒータ線31a1、第2右ヒータ線31a2及び左ヒータ線31bに電流を流す。
<処理>
次に、本実施の形態におけるシートヒータ20bの処理について説明する。
図7は、実施の形態2におけるシートヒータ20bの処理を示すフローチャートである。
まず、図7に示すように、スイッチ制御部42は、車両の使用開始時にスイッチ43をオンにする切替信号を、スイッチ43に出力する。つまり、スイッチ制御部42は、スイッチ43をオンにする(S11)。電源部50が制御部41を介して右ヒータ線31a及び左ヒータ線31bに電流を流すことで、第1右ヒータ線31a1、第2右ヒータ線31a2及び左ヒータ線31bには、電流が流れる。
次に、温度検出部44は、右ヒータ線31aの温度を検出する(S12)。温度検出部44は、検出した温度を温度情報としてスイッチ制御部42に出力する。
次に、スイッチ制御部42は、温度検出部44から温度情報を取得し、取得した温度情報の温度が所定温度以上か否かを判定する(S13)。
スイッチ制御部42は、温度検出部44の検出する温度情報に示される温度が所定温度未満であれば(S13でNO)、切替信号を出力せずに、処理をステップS11に戻す。この場合、スイッチ制御部42は、スイッチ43のオンの状態を維持させる。
また、スイッチ制御部42は、温度検出部44の検出する温度情報に示される温度が所定温度以上となれば(S13でYES)、スイッチ43をオフにする切替信号を、スイッチ43に出力する。スイッチ43は、第2右ヒータ線31a2に電流が流れないオフ状態になる(S14)。これにより、第1右ヒータ線31a1及び左ヒータ線31bには、電流が流れる。そして、スイッチ制御部42は、ステップS12に処理を戻し、車両の使用中において、当該処理を繰り返す。
<作用効果>
次に、本実施の形態におけるシートヒータ20bの作用効果について説明する。
以上のように、本実施の形態におけるシートヒータ20bにおいて、右ヒータ線31aの少なくとも一部は、二重配線である。また、二重配線のうちの一方の配線には、電流をオンオフするスイッチ43が電気的に接続される。そして、シートヒータ20bは、スイッチ43を制御するスイッチ制御部42を備える。
例えば、二重配線である右ヒータ線31aの1線当たりの抵抗値を左ヒータ線31bの抵抗値よりも低くし、二重配線の両方に電流を流した際の発熱量を左ヒータ線31bの発熱量より高くした場合、スイッチ制御部42がスイッチ43をオンにすることで、右側の二重配線が左ヒータ線31bよりも早く温まる。例えば、ドアに近い人つまり運転者の右大腿部を左大腿部よりも早く温めることができる。その結果、極寒時の車両使用開始時のように、より低温状態にあるドアに近い側の右ヒータ線31aの右大腿部での発熱量を一時的に大きくできる。このため、運転者は、右側下肢によるペダル操作をスムーズに行うことができるようになる。また、スイッチ制御部42がスイッチ43をオフにすることで、右大腿部が温まり過ぎることを抑制することもできる。
本実施の形態におけるシートヒータ20bは、スイッチ制御部42と電気的に接続され、右ヒータ線31aの温度を検出する温度検出部44を備える。そして、スイッチ制御部42は、車両の使用開始時にスイッチ43をオンにし、温度検出部44の検出する温度が所定温度以上になると、スイッチ43をオフにする。
これによれば、スイッチ制御部42は、右ヒータ線31aの温度に応じてスイッチ43をオンにしたりオフにしたりすることができる。このため、右ヒータ線31aの発熱による座面部10a右側の温度を所定温度に保ち易くなるため、座席1に着座した運転者の右大腿部を適切に温めることができる。
本実施の形態においても実施の形態1等と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態2の変形例)
本変形例のシートヒータ20cについて説明する。
図8は、実施の形態2の変形例におけるシートヒータ20cの基材30、ヒータ線231及び制御装置40を示す模式図である。
本変形例では、図8に示すように、第1領域B1に対応する第2右ヒータ線31a3が第1右ヒータ線31a1に沿って配置される二重配線であり、第2領域B2に対応する第2右ヒータ線31a3が第1右ヒータ線31a1に沿わない又は一部だけ沿った二重配線である点で、実施の形態2のシートヒータ20と相違する。
本変形例のシートヒータ20cの構成は、特に明記しない場合、実施の形態2と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
本変形例では、第2右ヒータ線31a3は、第2領域B2に配置されていなくてもよく、第1領域B1だけに配置されていてもよい。つまり、図8では、第2領域B2の一部で第1右ヒータ線31a1と第2右ヒータ線31a3とが二重配線を構成しているように示されているが、右ヒータ線31aは、第1領域B1だけに二重配線を構成してもよい。
また、本変形例では、右ヒータ線31aの二重配線部分の温度を測るため、温度検出部44は、二重配線近傍の第1領域B1に配置される。
本変形例においても実施の形態2等と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態3)
本実施の形態のシートヒータ20dについて説明する。
図9は、実施の形態3におけるシートヒータ20dの基材30、ヒータ線231及び制御装置40を示す模式図である。
本実施の形態では、図9に示すように、経過時間に応じてスイッチ43をオンオフする点で、実施の形態2のシートヒータ20bと相違する。
本実施の形態のシートヒータ20dの構成は、特に明記しない場合、実施の形態2等と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
スイッチ制御部42は、例えば車両の使用開始時にスイッチ43をオンにする。このとき、スイッチ制御部42は、スイッチ43をオンにした時点からの経過時間のカウントを開始する。経過時間のカウントは、タイマ等の計時部によって実現される。計時部は、スイッチ制御部42に搭載されていてもよく、電気的に接続されていてもよい。
その後、スイッチ制御部42は、経過時間が第1所定時間を経過している場合にスイッチ43をオフにする。第1所定時間は、所定時間の一例であり、一定の期間を示す。
また、スイッチ制御部42は、スイッチ43をオフにした時点からの経過時間が第2所定時間を経過している場合にスイッチ43をオンにする。第2所定時間は、第1所定時間と異なる時間であってもよく、同一の時間であってもよい。第2所定時間も、一定の期間を示す。
このように、スイッチ制御部42は、第1所定時間及び第2所定時間ごとに、スイッチ43をオフオンすることで、ヒータ線231が温まり過ぎないように制御する。
<処理>
次に、本実施の形態におけるシートヒータ20dの処理について説明する。
図10は、実施の形態3におけるシートヒータ20dの処理を示すフローチャートである。図7と同様の処理については、同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
まず、図10に示すように、ステップS11の処理を経た後、スイッチ制御部42は、スイッチ43のオン時点(例えば車両の使用開始時点)からの経過時間をカウントする(S21)。
次に、スイッチ制御部42は、ステップS21でカウントした経過時間が第1所定時間を経過したか否かを判定する(S22)。
スイッチ制御部42は、経過時間が第1所定時間を経過していない場合(S22でNO)、切替信号を出力せずに、処理をステップS22に戻す。また、スイッチ制御部42は、経過時間が第1所定時間を経過すれば(S22でYES)、スイッチ43をオフにする(S14)。具体的には、スイッチ制御部42は、第1所定時間が経過すると、スイッチ43をオフにする切替信号を、スイッチ43に出力する。これにより、スイッチ制御部42は、スイッチ43をオフにして、第1右ヒータ線31a1及び左ヒータ線31bに電流を流し、第2右ヒータ線31a2に電流を流さない。
次に、スイッチ制御部42は、スイッチ43をオフにした時点からの経過時間をカウントする(S23)。
次に、スイッチ制御部42は、ステップS23でカウントした経過時間が第2所定時間を経過したか否かを判定する(S24)。
スイッチ制御部42は、経過時間が第2所定時間を経過していない場合(S24でNO)、切替信号を出力せずに、処理をステップS24に戻す。また、スイッチ制御部42は、経過時間が第2所定時間を経過すれば(S24でYES)、処理をステップS11に戻す。そして、スイッチ制御部42は、車両の使用中において、当該処理を繰り返す。つまり、車両の使用終了時に、当該処理を終了する。車両の使用終了時とは、例えば、イグニッションスイッチがオフになった場合等である。
<作用効果>
次に、本実施の形態におけるシートヒータ20dの作用効果について説明する。
本実施の形態におけるシートヒータ20dにおいて、スイッチ制御部42は、車両の使用開始時にスイッチ43をオンにし、所定時間が経過すると、スイッチ43をオフにする。
これによれば、車両の使用開始時点からスイッチ43がオンにされるため、座席1に着座した運転者の右大腿部を左大腿部より早く温めることができる。また、所定時間が経過すればスイッチ43をオフにするため、運転者の右大腿部を温め過ぎないように、右ヒータ線31aの発熱を調節することができる。このシートヒータ20dでは、運転者の右大腿部及び左大腿部を適切に温めることができる。
本実施の形態においても実施の形態1等と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態4)
本実施の形態のシートヒータ20eについて説明する。
図11は、実施の形態4におけるシートヒータ20eの基材30、ヒータ線251及び制御装置40を示す模式図である。
本実施の形態では、図11に示すように、右ヒータ線231aと左ヒータ線231bとが互いに独立した配線である点で、実施の形態1等のシートヒータ20と相違する。
本実施の形態のシートヒータ20eの構成は、特に明記しない場合、実施の形態1等と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
右ヒータ線231aは、基材30の表面30aの第1領域B1及び第2領域B2に跨って配置され、制御装置40と電気的に接続される。右ヒータ線231aの一方側は、接地される。また、左ヒータ線231bは、基材30の表面30aの第3領域B3及び第4領域B4に跨って配置され、制御装置40と電気的に接続される。左ヒータ線231bの一方側も、接地される。
シートヒータ20eは、基材30、ヒータ線251、制御装置40及び電源部50の他に、温度検出部44を備える。
温度検出部44は、右ヒータ線231aの温度を検出するセンサであり、制御装置40のスイッチ制御部42と電気的に接続される。温度検出部44は、右ヒータ線231aが発熱した際に、その温度を検出し、検出した温度を温度情報として制御部41に出力する。
温度検出部44は、右ヒータ線231aの発熱を検出するために、右ヒータ線231aの近傍に配置され、基材30に固定される。本実施の形態では、温度検出部44は、第2領域B2における右ヒータ線231aの近傍に配置される。
制御装置40の制御部41は、右ヒータ線231aと左ヒータ線231bとに電気的に接続され、右ヒータ線231aと左ヒータ線231bとの発熱量が異なるように、右ヒータ線231aに流す右電流の値と左ヒータ線231bに流す左電流の値とを異ならせる制御をする。その結果、右ヒータ線231aの座面部10aに着座する人の右大腿部に対応する位置(第1領域B1)の発熱量は、左ヒータ線231bの座面部10aに着座する人の左大腿部に対応する位置(第3領域B3)の発熱量と異なる。具体的には、制御部41は、車両の使用開始時に左電流の値を右電流の値より小さくする。また、制御部41は、温度検出部44から検出される温度が所定温度に至ると、左電流を右電流より大きくする。また、温度検出部44から検出される温度が所定温度未満になると、制御部41は、左電流の値を右電流の値より小さくしてもよい。
<処理>
次に、本実施の形態におけるシートヒータ20eの処理について説明する。
図12は、実施の形態4におけるシートヒータ20eの処理を示すフローチャートである。
まず、図12に示すように、制御部41は、車両の使用開始時に、右ヒータ線231a及び左ヒータ線231bのそれぞれに電流を流す。具体的には、制御部41は、右ヒータ線231aに流す右電流の値を、左ヒータ線231bに流す左電流の値よりも大きくする(S31)。これにより、右ヒータ線231aには、左ヒータ線231bよりも大きな電流が流れるため、右ヒータ線231aが配置される第1領域B1及び第2領域B2は、左ヒータ線231bが配置される第3領域B3及び第4領域B4よりも早期に温まる。
次に、温度検出部44は、右ヒータ線231aが発熱した際の温度を検出する(S32)。温度検出部44は、検出した温度を温度情報として制御部41に出力する。
次に、制御部41は、温度検出部44から温度情報を取得し、取得した温度情報の温度が所定温度以上か否かを判定する(S33)。
また、制御部41は、温度検出部44の検出する温度情報に示される温度が所定温度未満であれば(S33でNO)、処理をステップS31に戻す。
また、制御部41は、温度検出部44の検出する温度情報に示される温度が所定温度以上となれば(S33でYES)、右ヒータ線231aに流す右電流の値を、左ヒータ線231bに流す左電流の値よりも小さくする(S34)。制御部41は、例えば、右ヒータ線231aに流す右電流の値を低下させ、左ヒータ線231bに流す左電流の値を上昇させる。このため、左ヒータ線231bが配置される第3領域B3及び第4領域B4は、右ヒータ線231aが配置される第1領域B1及び第2領域B2よりも温まる。そして、制御部41は、処理をステップS32に戻し、車両の使用中において、当該処理を繰り返す。
<作用効果>
次に、本実施の形態におけるシートヒータ20eの作用効果について説明する。
以上のように、本実施の形態におけるシートヒータ20eにおいて、右ヒータ線231aと左ヒータ線231bとは、互いに独立したヒータ線251である。また、シートヒータ20eは、右ヒータ線231aと左ヒータ線231bとの発熱量が異なるように、右ヒータ線231aに流す右電流の値と左ヒータ線231bに流す左電流の値とを異ならせる制御をする制御部41を備える。
これによれば、右ヒータ線231aに流す右電流の値と左ヒータ線231bに流す左電流の値とを異ならせることで、右ヒータ線231aと左ヒータ線231bとの発熱量を互いに異ならせることができる。例えば、右ハンドル車では、右側ドアに近い右ヒータ線231aの発熱量を左ヒータ線231bの発熱量よりも一時的に大きくしたり小さくしたりすることができる。また、左ハンドル車では、左側ドアに近い左ヒータ線231bの発熱量を右ヒータ線231aの発熱量よりも一時的に大きくしたり小さくしたりすることもできる。これにより、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差を容易に抑制することができる。その結果、例えば、極寒時の車両使用開始時において、より低温状態にあるドアに近い側のヒータ線31の発熱量を一時的に大きくでき、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差を素早く抑制できる。
本実施の形態におけるシートヒータ20eは、右ヒータ線231aの近傍に配置され、制御部41と電気的に接続される温度検出部44を備える。そして、制御部41は、車両の使用開始時に左電流の値を右電流の値より小さくし、温度検出部44から検出される温度が所定温度に至ると、左電流を右電流より大きくする。
これによれば、右ヒータ線231aによって生じた発熱量を温度検出部44によって検知することができる。例えば右ヒータ線231aの発熱によって座面部10aの右側の温度が所定温度になれば、左ヒータ線231bに流す左電流の値を右ヒータ線231aに流す右電流の値よりも大きくすることで、座面部10aの左側を座面部10aの右側よりも温めることができる。このため、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差を抑制することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態のシートヒータ20fについて説明する。
図13は、実施の形態5におけるシートヒータ20fの基材30、ヒータ線251及び制御装置40を示す模式図である。
本実施の形態では、図13に示すように、経過時間に応じてヒータ線251に流す電流の値を変化させる点で、実施の形態2のシートヒータ20bと相違する。
本実施の形態のシートヒータ20fの構成は、特に明記しない場合、実施の形態4と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
制御部41は、例えば車両の使用開始時にヒータ線251に電流を流す。具体的には、制御部41は、車両の使用開始時に、右電流の値を左電流の値より大きくする。このとき、制御部41は、左ヒータ線231bよりも右ヒータ線231aに大きな電流を流した時点からの経過時間のカウントを開始する。
その後、制御部41は、経過時間が第3所定時間を経過している場合に、使用開始時から第3所定時間が経過すると、右電流の値を左電流の値より小さくする。第3所定時間は、所定時間の一例であり、一定の期間を示す。
また、制御部41は、左ヒータ線231bよりも右ヒータ線231aに小さい値の電流を流した時点からの経過時間のカウントを開始する。制御部41は、当該経過時間が第4所定時間を経過している場合に、右電流の値を左電流の値より大きくする。第4所定時間は、第3所定時間と異なる時間であってもよく、同一の時間であってもよい。第4所定時間も、一定の期間を示す。
このように、制御部41は、第3所定時間及び第4所定時間ごとに、右ヒータ線231a及び左ヒータ線231bに流す電流の値を異ならせる。
<処理>
次に、本実施の形態におけるシートヒータ20fの処理について説明する。
図14は、実施の形態5におけるシートヒータ20fの処理を示すフローチャートである。図12と同様の処理については、同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
まず、図13に示すように、ステップS31の処理を経た後、制御部41は、ステップS31で電流を流した時点(例えば車両の使用開始時点)からの経過時間をカウントする(S41)。
次に、制御部41は、ステップS41でカウントした経過時間が第3所定時間を経過したか否かを判定する(S42)。
制御部41は、経過時間が第3所定時間を経過していない場合(S42でNO)、処理をステップS42に戻す。また、制御部41は、経過時間が第3所定時間を経過すれば(S42でYES)、ステップS34を実行する。
次に、制御部41は、ステップS34で電流を流した時点からの経過時間をカウントする(S43)。
次に、制御部41は、ステップS43でカウントした経過時間が第4所定時間を経過したか否かを判定する(S44)。
制御部41は、経過時間が第4所定時間を経過していない場合(S44でNO)、処理をステップS44に戻す。また、制御部41は、経過時間が第4所定時間を経過すれば(S44でYES)、処理をステップS31に戻し、車両の使用中において、当該処理を繰り返す。
<作用効果>
次に、本実施の形態におけるシートヒータ20fの作用効果について説明する。
本実施の形態におけるシートヒータ20fにおいて、制御部41は、車両の使用開始時に、右電流の値を左電流の値より大きくし、車両の使用開始時から所定時間が経過すると、右電流の値を左電流の値より小さくする。
これによれば、車両の使用開始時では、所定時間だけ右ヒータ線231aに流す右電流を左ヒータ線231bに流す左電流よりも大きくすることで、右ヒータ線231aが左ヒータ線231bよりも早く温まる。このため、右側ドアに近い運転者の右大腿部を左大腿部よりも早く温めることができる。
また、所定時間が経過すれば運転者の右大腿部は十分に温まっているため、右大腿部を温め過ぎないように、左電流を右電流よりも大きくすることで、左大腿部を温めることができる。このシートヒータでは、右大腿部と左大腿部とで感じる温度の左右差をより抑制することができる。
(その他変形例等)
以上、本開示について、実施の形態1〜5及び実施の形態1、2の変形例に基づいて説明したが、本開示は、これら実施の形態1〜5及び実施の形態1、2の変形例等に限定されるものではない。
例えば、上記各実施の形態1〜5及び実施の形態1、2の変形例に係るシートヒータにおいて、二重配線である右ヒータ線のそれぞれの抵抗値を左ヒータ線の抵抗値と同等にし、二重配線の一端をまとめて左ヒータ線の一端と電気的に接続し、かつ、スイッチオンに連動してヒータ線全体に直列に抵抗を電気的に接続してもよい。この場合、スイッチがオフのときでは、抵抗をバイパスして電流が流れ、かつ、二重配線の一方にのみ電流が流れるので、右ヒータ線と左ヒータ線との発熱量は同等になる。そして、スイッチをオンにすると、右ヒータ線の抵抗値が左ヒータ線の抵抗値よりも低下する。この時、スイッチオフ時の左ヒータに流れる電流と同じ電流がスイッチオン時の左ヒータに流れるように、抵抗の抵抗値を決めておくことで、左ヒータ線の発熱よりも右ヒータ線の発熱が抑制される。
また、上記各実施の形態1〜5及び実施の形態1、2の変形例に係るシートヒータにおいて、二重配線である右ヒータ線のそれぞれの抵抗値を左ヒータ線の抵抗値よりも大きくし、二重配線の一端をまとめて左ヒータ線の一端と電気的に接続し、かつ、スイッチオンに連動してヒータ線全体に直列に抵抗を電気的に接続してもよい。この場合、スイッチがオフのときでは、抵抗をバイパスして電流が流れ、かつ、二重配線の一方にのみ電流が流れる。この際、右ヒータ線の方が左ヒータ線よりも抵抗値が高いため、右ヒータ線の方が左ヒータ線よりも早く温まる。そして、スイッチをオンにすると、右ヒータ線の抵抗値が左ヒータ線の抵抗値よりも低下するように右ヒータ線の抵抗値を決めておく。そして、スイッチオフ時の左ヒータに流れる電流と同じ電流がスイッチオン時の左ヒータに流れるように、抵抗の抵抗値を決めておく。これらにより、スイッチをオンにすることで、左ヒータ線の発熱よりも右ヒータ線の発熱が抑制される。
また、実施の形態2に係るシートヒータの温度に基づくスイッチの制御構成と、実施の形態3に係るシートヒータの経過時間に基づくスイッチの制御構成とを、併用する構成としてもよい。同様に、実施の形態4に係るシートヒータの温度に基づくヒータ線への電流制御構成と、実施の形態5に係るシートヒータの経過時間に基づくヒータ線への電流制御構成とを、併用する構成としてもよい。
また、上記各実施の形態1〜5及び実施の形態1、2の変形例に係るシートヒータの制御装置は、コンピュータを用いたプログラムによって実現され、このようなプログラムは、記憶装置に記憶されてもよい。
また、上記各実施の形態1〜5及び実施の形態1、2の変形例に係るシートヒータに含まれる各処理部は、典型的に集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
なお、上記各実施の形態1〜5及び実施の形態1、2の変形例において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の実施の形態1〜5及び実施の形態1、2の変形例は例示された数字に制限されない。
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
また、フローチャートにおける各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
その他、実施の形態1〜5及び実施の形態1、2の変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態1〜5及び実施の形態1、2の変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
本開示は、例えば車両等に装備されている座席を温めるシートヒータに利用可能である。
1 座席
10a 座面部
20、20a、20b、20c、20d、20e、20f シートヒータ
30 基材
30a 表面
31、131、231、251 ヒータ線
31a、131a、231a 右ヒータ線
31b、131b、231b 左ヒータ線
31a1 第1右ヒータ線(右ヒータ線)
31a2、31a3 第2右ヒータ線(右ヒータ線)
41 制御部
42 スイッチ制御部
43 スイッチ
44 温度検出部

Claims (8)

  1. 車両の座席の座面部に内蔵されるシートヒータであって、
    基材と、
    前記基材の表面に配置されるヒータ線とを備え、
    前記ヒータ線は、前記車両の進行方向における前記座面部の右側に配置される右ヒータ線と、前記車両の進行方向における前記座面部の左側に配置される左ヒータ線とを有し、
    前記右ヒータ線の前記座面部に着座する人の右大腿部に対応する位置の発熱量は、前記左ヒータ線の前記座面部に着座する人の左大腿部に対応する位置の発熱量と異なる
    シートヒータ。
  2. 前記表面の単位面積当たりに配置される前記右ヒータ線の配線密度は、前記表面の単位面積当たりに配置される前記左ヒータ線の配線密度より小さい
    請求項1に記載のシートヒータ。
  3. 前記右ヒータ線の少なくとも一部は、二重配線であり、
    前記二重配線のうちの一方の配線には、電流をオンオフするスイッチが電気的に接続され、
    前記スイッチを制御するスイッチ制御部を備える
    請求項1又は2に記載のシートヒータ。
  4. 前記スイッチ制御部は、前記車両の使用開始時に前記スイッチをオンにし、所定時間が経過すると、前記スイッチをオフにする
    請求項3に記載のシートヒータ。
  5. 前記スイッチ制御部と電気的に接続され、前記右ヒータ線の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記スイッチ制御部は、前記車両の使用開始時に前記スイッチをオンにし、前記温度検出部の検出する温度が所定温度以上になると、前記スイッチをオフにする
    請求項3に記載のシートヒータ。
  6. 前記右ヒータ線と前記左ヒータ線とは、互いに独立したヒータ線であり、
    前記右ヒータ線と前記左ヒータ線との発熱量が異なるように、前記右ヒータ線に流す右電流の値と前記左ヒータ線に流す左電流の値とを異ならせる制御をする制御部を備える
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のシートヒータ。
  7. 前記制御部は、
    前記車両の使用開始時に、前記右電流の値を前記左電流の値より大きくし、
    前記車両の使用開始時から所定時間が経過すると、前記右電流の値を前記左電流の値より小さくする
    請求項6に記載のシートヒータ。
  8. 前記右ヒータ線の近傍に配置され、前記制御部と電気的に接続される温度検出部を備え、
    前記制御部は、
    前記車両の使用開始時に前記左電流の値を前記右電流の値より小さくし、
    前記温度検出部から検出される温度が所定温度に至ると、前記左電流を前記右電流より大きくする
    請求項6に記載のシートヒータ。
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