JP2021113080A - パウチ - Google Patents

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崇 三浦
Takashi Miura
崇 三浦
宗久 廣田
Munehisa Hirota
宗久 廣田
史絵 松永
Fumie Matsunaga
史絵 松永
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Abstract

【課題】内容物を充填しやすいパウチを提供する。【解決手段】パウチ10は、第1のフィルム11と、第1のフィルム11と対向する第2のフィルム12とを備える。第1のフィルム11と第2のフィルムと12の周囲は、当該周囲の一部である開口部である充填口15と当該周囲の開口部以外の閉塞部である脇シール部13と底シール部14とを含む。第1のフィルム11と第2のフィルム12とのうち少なくとも一方には、当該フィルムの重心に対して前記開口部と反対側に折り目16が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、パウチに関する。
液状物、固形物、又はこれらの混合物を収容する容器の一つとして、プラスチックフィルムの周縁部をヒートシールしたプラスチックパウチが知られている。例えば特許文献1に開示されているように、パウチへの内容物の充填は、以下のように行われる。充填口が開口しており、その他の部分が貼り合わされている空のパウチが用意される。充填口を上向きにして、パウチ上部の両側部が把持される。この状態でフィルムの表側と裏側とが吸引されてパウチの内部空間が広げられ、その後、充填口より内容物が充填される。内容物の充填後、充填口が封止される。このような充填工程において、充填のしやすさのためには、内容物の充填時にパウチが広げられた状態で維持され、意図せずに閉じないことが好ましい。
特開2013−091497号公報
本発明は、内容物を充填しやすいパウチを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、パウチは、第1のフィルムと、前記第1のフィルムと対向する第2のフィルムとを備える。前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとの周囲は、当該周囲の一部である開口部と当該周囲の前記開口部以外の閉塞部とを含み、前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとのうち少なくとも一方には、当該フィルムの重心に対して前記開口部と反対側に折り目が設けられている。
本発明によれば、内容物を充填しやすいパウチを提供できる。
図1は、第1の実施形態に係る、内容物を充填する前のパウチの構成例の概略を模式的に示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る、内容物を充填するときのパウチの形状の一例を模式的に示す図である。 図3は、第2の実施形態に係る、内容物を充填する前のパウチの構成例の概略を模式的に示す図である。 図4は、第2の実施形態に係る、内容物入りパウチを電子レンジを用いて加熱した状態を模式的に示す図である。 図5は、第2の実施形態に係る、内容物を充填するときのパウチの形状の一例を模式的に示す図である。 図6は、第3の実施形態に係る、内容物を充填する前のパウチの構成例の概略を模式的に示す図である。 図7は、第3の実施形態に係る、内容物入りパウチを電子レンジを用いて加熱した状態を模式的に示す図である。 図8は、第3の実施形態に係る、内容物を充填するときのパウチの形状の一例を模式的に示す図である。 図9は、第4の実施形態に係る、内容物を充填する前のパウチの構成例の概略を模式的に示す図である。 図10は、第4の実施形態に係る、内容物を充填するときのパウチの形状の一例を模式的に示す図である。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について図1及び図2を参照して説明する。本実施形態は、食品等の内容物を収容して密封されるパウチに関する。図1は、内容物を充填する前の本実施形態に係るパウチ10の構成例の概略を示す斜視図である。
図1に示すように、パウチ10は、互いに対向する長方形の第1のフィルム11と第2のフィルム12とが貼り合わされて、袋状に形成されている、平パウチとも呼ばれているものである。この例では、長方形の両長辺において、第1のフィルム11と第2のフィルム12とが貼り合わされて、脇シール部13が形成されている。また、長方形の一方の短辺において、第1のフィルム11と第2のフィルム12とが貼り合わされて、底シール部14が形成されている。脇シール部13及び底シール部14は、例えばヒートシールなどによって接着されている。
長方形の他方の短辺は、シールされておらず開口しており、内容物が充填される充填口15となっている。内容物が充填口15から充填された後は、充填口15側の短辺もシールされることで、パウチ10は密閉される。
ここでは、2枚の対向する長方形のフィルムの3辺が接着されている例を示したが、これに限らない。1枚のフィルムが折り畳まれることで1辺が閉塞しており、他の2辺が接着されることで3辺が閉塞していてもよい。この場合も、互いに対向するフィルム部分が、それぞれ第1のフィルムと第2のフィルムとに相当する。このように、パウチは、互いに対向する第1のフィルムと第2のフィルムとを備え、第1のフィルムと第2のフィルムとの周囲は、当該周囲の一部である開口部と当該周囲の開口部以外の閉塞部とを有していればよい。
パウチ10の形状は、長方形としたが、角が丸められている等されていても、およそ長方形であればよい。また、パウチ10の形状は、長方形に限らず、他の形状であってもよい。
本実施形態に係る未充填のパウチ10では、フィルムの重心である中央よりも底シール部14側に、すなわち、重心に対して開口部である充填口15と反対側に、フィルムの短辺に形成される開口部に対して平行に折り目16がつけられている。折り目16は、第1のフィルム11と第2のフィルム12との両方に設けられていることが好ましい。しかしながらこれに限らず、第1のフィルム11と第2のフィルム12とのうち一方に、折り目16が設けられていてもよい。また、これに限らないが、折り目16は、パウチ10の内側に凸、すなわち、パウチ10の外側から見て谷折りになっていることが好ましい。第1のフィルム11と第2のフィルム12との折り目16がそれぞれパウチ10の内側に凸といったように、第1のフィルム11と第2のフィルム12との折り目16は互いに逆向きにつけられていることが好ましい。なお、折り目16がフィルムの短辺と平行であるとは、およそ平行であればよく、厳密な意味で平行であることを要しない。また、折り目16は、必ずしもフィルムの短辺と平行でなくてもよい。
図2は、内容物の充填時のパウチ10の形状の一例を模式的に示す。内容物の充填時には、パウチ10は、図2に示すように充填口15を上に向けて保持される。以下の説明では、充填口15の側を上、底シール部14の側を下、両方の脇シール部13を横切る方向を左右とする。パウチ10を把持する把持装置110は、パウチ10の左右の脇シール部13の上部を把持する。また、パウチ10の上部において、第1のフィルム11を吸着する吸盤121と、第2のフィルム12を吸着する吸盤122とによって、パウチ10の表裏のフィルムは、それぞれ表裏方向外側に引かれる。その結果、パウチ10の第1のフィルム11と第2のフィルム12との間が広げられる。このようにして、第1のフィルム11及び第2のフィルム12と、貼り合わされた脇シール部13と、底シール部14とに囲まれて、充填口15が開いた内部空間19ができる。その後、吸盤121、122は、パウチ10から離れ、内部空間19が広がった状態でパウチ10が把持装置110に保持される。続いて、広がったパウチ10の内部空間19に充填口15から内容物が充填される。充填後、充填口15が閉じられてシールされ、パウチ10は密閉される。
ここで、内容物の充填時に、第1のフィルム11又は第2のフィルム12が内側に変形して、一度広げられたパウチ10の第1のフィルム11と第2のフィルム12とが閉じてしまうと、内部空間19の容積が減って、充填すべき内容物があふれ出してしまう。したがって、一度広げられたパウチ10は、内容物の充填が終わるまで広げられた状態で維持され、閉じないことが重要である。特に、把持装置110で把持されていないパウチ10の下側においてフィルムが変形しがちであるが、この下側においても、パウチ10が閉じてしまわないことが重要である。本実施形態に係るパウチ10では、パウチ10の下側において、第1のフィルム11及び第2のフィルム12に折り目16がついている。この折り目16が変形することで折り目16部分が固定され、パウチ10は、開いた形状が維持されやすい。
特に、折り目16が内側に凸になっている場合、より具体的には、以下のようになる。上下方向になぞったときに内側に凸になっている折り目16が左右に伸びている。この折り目16の左右方向中央付近が外側に広げられ、中央付近で頂部17が形成される。上下方向には内側に凸の折り目16において、頂部17では少なくとも左右方向には外側に凸に折れ曲がる。内側に凸の折り目16が頂部17において外側に凸に反転することで、頂部17の周辺はその他の部分よりも硬い構造となる。頂部17の周辺では、第1のフィルム11及び第2のフィルム12の形状が安定するように、この頂部17に向けて外側に凸の皺が第1のフィルム11及び第2のフィルム12に形成される。頂部17を中心とした硬い構造によって、膨らまされたパウチ10の形状は維持され、充填途中に第1のフィルム11と第2のフィルム12とが閉じてしまうということが生じにくくなっている。
折り目16は、パウチ10の製造工程において、第1のフィルム11と第2のフィルム12とが、貼り合わされる前に一度折り曲げられてから戻され、その後、第1のフィルム11と第2のフィルム12とが貼り合わされることでつけられてもよい。あるいは、折り目16は、パウチ10の製造工程において、第1のフィルム11と第2のフィルム12とが貼り合わされる前に、第1のフィルム11と第2のフィルム12とに薄い板などが押し付けられることでつけられてもよい。あるいは、折り目16は、パウチ10の製造工程において、第1のフィルム11と第2のフィルム12とが貼り合わされた後に、折り曲げられたり、薄い板などが押し付けられたりすることでつけられてもよい。
本実施形態のパウチ10は、充填時に保持される充填口15の側と反対側の部分、すなわち、下側の部分に、左右方向に伸びる折り目16を有する。この折り目16により、充填時のパウチ10の形状は保持され、パウチ10への安定した内容物の充填が実現される。
[第2の実施形態]
第2の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について説明する。図3は、第2の実施形態に係る内容物を充填する前のパウチ30の構成例の概略を示す模式図である。図3において、左図はパウチ30の表側の構成を、中図はパウチ30の側面の構成を、右図はパウチ30の裏側の構成を、それぞれ模式的に示す。中図においては分かりやすさのため、第1のフィルム31と第2のフィルム32とは離して描かれている。
図3に示すように、パウチ30は、長方形の第1のフィルム31と第2のフィルム32とが貼り合わされて、袋状に形成されている。この例では、長方形の両長辺において、第1のフィルム31と第2のフィルム32とが貼り合わされて、脇シール部33が形成されている。また、長方形の一方の短辺において、第1のフィルム31と第2のフィルム32とが貼り合わされて、底シール部34が形成されている。長方形の他方の短辺は、シールされておらず、内容物が充填される充填口35となっている。内容物が充填口35から充填された後は、充填口35側の短辺もシールされることで、パウチ30は密閉される。
本実施形態のパウチ30は、密封された後に、例えば電子レンジを用いて内容物を加熱することができるように構成されている。電子レンジを用いて内容物を加熱するとき、内容物から生じる蒸気などによって、パウチ30の内圧が高くなる。パウチ30は、破裂する前に高くなった内圧を逃がすために部分的に開口する蒸気抜き機構44を有する。
蒸気抜き機構44は、第1のフィルム31の折り畳み部40に形成されている。折り畳み部40において、第1のフィルム31は折り返されており、内容物を収容する空間と別に分岐した空間が形成されている。すなわち、図3の中図に示すように、第1のフィルム31は、充填口35から分岐部41aまでの部分31aにおいて、第2のフィルム32に沿っている。第1のフィルム31は、分岐部41aから第1の折返し部41bまでの表側部分31bと、第1の折返し部41bで折り返されて、第1の折返し部41bから第2の折返し部41cまでの裏側部分31cとによって、分岐した空間を形成する。第1のフィルム31は、第2の折返し部41cから底シール部34までの部分31dにおいて、第2のフィルム32に沿っている。図3の左図に示すように、このように形成された第1のフィルム31の折り畳み部40の表側部分31bと裏側部分31cとの一部には、折り畳み部の端部から張り出した蒸気抜きシール部45が形成されている。蒸気抜きシール部45の内部の一部には、第1のフィルム31の表側部分31bと裏側部分31cとを貫通する蒸気抜き孔46が形成されている。蒸気抜き孔46は、蒸気抜きシール部45によって、パウチ30の内部とは遮断されている。蒸気抜き孔46は、第1のフィルム31の表側部分31bと裏側部分31cとの一方に設けられていてもよいし、スリットなどに置き換えられてもよい。また、蒸気抜き機構としての蒸気抜きシール部45は、端部から張り出した形状に限定されず、端部から離れた部分に設けられていてもよい。蒸気抜き機構44には、蒸気を抜くことができれば、種々の機構を用いることができる。
図4は、内容物を充填した後に充填口35がシール部38としてシールされた内容物入りパウチ30を、電子レンジを用いて加熱した状態を模式的に示す。パウチ30は、第1のフィルム31で構成された表側を上にして置かれる。加熱によって生じる水蒸気等によって内圧が高まると、折り畳み部40の第1のフィルム31の表側部分31bと裏側部分31cとによって形成された分岐した空間にも蒸気が侵入する。このとき、蒸気抜きシール部45において、表側部分31bと裏側部分31cとを剥がす方向の応力が集中する。内圧が所定の値よりも高くなったとき、蒸気抜きシール部45が剥がれ、パウチ30の内部と蒸気抜き孔46とが通じて、パウチ30の内部の蒸気は、蒸気抜き孔46から排出される。
図3に戻って説明を続ける。本実施形態のパウチ30においても、第2のフィルム32の中央よりも底シール部34側に充填口35を形成する短辺に対して平行に、折り目36がつけられている。折り目36の位置は、折り畳み部40と対向する位置、すなわち、分岐部41aと第1の折返し部41bとの間にあることが好ましい。また、これに限らないが、折り目36は、パウチ30の内側に凸、すなわち、パウチ30の外側から見て谷折りになっていることが好ましい。
本実施形態では、2枚のフィルムが脇シール部33と底シール部34で貼り合わされていることでパウチ30が形成されている例を示したが、これに限らない。同様の構成を有していればよい。例えば、パウチは、2枚のフィルムが底シール部34に代えて折り畳み部40で貼り合わされることで形成されていても、1枚のフィルムが折り畳まれることで形成されていても、3枚のフィルムで形成されていてもよい。
図5は、内容物の充填時のパウチ30の形状の一例を模式的に示す。第1の実施形態の場合と同様に、内容物の充填時には、パウチ30は、充填口35を上に向けて、把持装置110によって脇シール部33の上側で保持される。この状態で、吸盤121,122によって、パウチ30の第1のフィルム31と第2のフィルム32との間が広げられ、貼り合わされた両方の脇シール部33と底シール部34と両フィルムとで囲まれた内部空間39ができる。続いて、パウチ30の広がった内部空間39に内容物が充填される。その後、充填口35が閉じられてシールされ、パウチ30は密閉される。
内容物の充填時に、パウチ30が広げられた状態で維持されて閉じないことが重要であることは、上述のとおりである。特に、パウチ30の下側でも、閉じないことが重要である。本実施形態に係るパウチ30では、第1のフィルム31では、折り畳み部40は、第1のフィルム31が折り返されて3枚重ねになった多重フィルム部となっており、適度な硬さを有する。この折り畳み部40の部分は変形した状態で固定され、開いた状態の第1のフィルム31の形状が維持されやすい。また、第2のフィルム32には、第1の実施形態の場合と同様に、折り目36が設けられている。この折り目36は変形することで折り目36部分が固定され、開いた状態の第2のフィルム32の形状が維持されやすい。
仮に折り目36がなく、第1のフィルム31に折り畳み部40がある場合、この部分で第1のフィルム31が硬い一方で、対向する第2のフィルム32は比較的軟らかくなる。このような場合、第2のフィルム32が第1のフィルム31の形状に合わせて変形すること、すなわち、第2のフィルム32が第1のフィルム31側に閉じてしまうことが生じやすい。本実施形態のパウチ30では、比較的軟らかい第2のフィルム32に折り目36が設けられ、第2のフィルム32に適度な硬さが与えられている。このような構成により、充填時のパウチ30の形状が保持され、パウチ30への安定した内容物の充填が実現される。
[第3の実施形態]
第3の実施形態について説明する。ここでは、第2の実施形態との相違点について説明する。図6は、第3の実施形態に係る内容物を充填する前のパウチ50の構成例の概略を示す模式図である。図6において、左図はパウチ50の表側の構成を、中図はパウチ50の側面の構成を、右図はパウチ50の裏側の構成を、それぞれ模式的に示す。中図においては分かりやすさのため、第1のフィルム51と第2のフィルム52とは離して描かれている。
図6に示すように、パウチ50は、長方形の第1のフィルム51と第2のフィルム52とが貼り合わされて、袋状に形成されている。この例では、長方形の両長辺において、第1のフィルム51と第2のフィルム52とが貼り合わされて、脇シール部53が形成されている。また、長方形の一方の短辺において、第1のフィルム51と第2のフィルム52とが貼り合わされて、底シール部54が形成されている。長方形の他方の短辺は、シールされておらず、内容物が充填される充填口55となっている。内容物が充填口55から充填された後は、充填口55側の短辺もシールされることで、パウチ50は密閉される。
本実施形態のパウチ50は、第2の実施形態の場合と同様に、密封された後に、例えば電子レンジを用いて内容物を加熱することができるように構成されている。電子レンジを用いて内容物を加熱するとき、内容物から生じる蒸気などによって高くなった内圧を逃がすために、パウチ50は、部分的に開口する蒸気抜き機構64を有する。
本実施形態に係るパウチ50の蒸気抜き機構64は、第2の実施形態の場合と異なり、底シール部54の近傍に設けられている。すなわち、底シール部54の近傍には、底シール部54から張り出し、第1のフィルム51と第2のフィルム52とがシールされた蒸気抜きシール部65が形成されている。蒸気抜きシール部65の内部の一部には、蒸気抜き孔66が形成されている。蒸気抜き孔66は、蒸気抜きシール部65によって、パウチ50の内部とは遮断されている。蒸気抜き機構としての蒸気抜きシール部65は、底シール部54から張り出した形状に限定されず、底シール部54から離れた部分に設けられていてもよい。蒸気抜き機構64には、蒸気を抜くことができれば、種々の機構を用いることができる。
また、本実施形態のパウチ50は、開口した蒸気抜き機構の蒸気抜き孔66から、内容物が漏れ出ないように、加熱時に蒸気抜き機構64を上側に持ち上げる折り畳み部61を備える。折り畳み部61は、第2のフィルム52に形成されている。折り畳み部61において、第2のフィルム52は折り返されており、内容物を収容する空間と別に分岐した空間が形成されている。すなわち、図6の中図に示すように、第2のフィルム52は、充填口55から分岐部62aまでの部分52aにおいて、第1のフィルム51に沿っている。第2のフィルム52は、分岐部62aから第1の折返し部62bまでの表側部分52bと、第1の折返し部62bで折り返されて、第1の折返し部62bから第2の折返し部62cまでの裏側部分52cとによって、分岐した空間を形成する。第2のフィルム52は、第2の折返し部62cから底シール部54までの部分52dにおいて、第1のフィルム51に沿っている。
図7は、内容物を充填した後に充填口55がシール部58としてシールされた内容物入りパウチ50を、電子レンジを用いて加熱した状態を模式的に示す。パウチ50は、第1のフィルム51で構成された表側を上にして置かれる。加熱によって生じる水蒸気等によって内圧が高まると、第2のフィルム52の表側部分52bと裏側部分52cとによって形成された分岐した空間にも蒸気が侵入する。この蒸気の圧力によって、第2の折返し部62cが外側に押し出され、内側に折り畳まれていた裏側部分52cが外側に出てくる。その結果、第1のフィルム51によって形成される表側の長手方向の長さよりも第2のフィルム52によって形成される裏側の長手方向の長さの方が長くなり、蒸気抜き機構64が形成されている底シール部54が上側に持ち上げられる。
パウチ50の内部の圧力が高くなったとき、蒸気抜きシール部65において、第1のフィルム51と第2のフィルム52とを剥がす方向の応力が集中する。内圧が所定の値よりも高くなったとき、蒸気抜きシール部65が剥がれ、パウチ50の内部と蒸気抜き孔66とが通じて、パウチ50の内部の蒸気は、蒸気抜き孔66から排出される。このとき、蒸気抜き機構64は、上側に持ち上げられているので、内容物が蒸気抜き孔66から漏れ出ることはない。
図6に戻って説明を続ける。本実施形態のパウチ50においても、第1のフィルム51の中央よりも底シール部54側に充填口55を形成する短辺に対して平行に、折り目56がつけられている。折り目56の位置は、折り畳み部61と対向する位置、すなわち、分岐部62aと第1の折返し部62bとの間にあることが好ましい。また、これに限らないが、折り目56は、パウチ50の内側に凸、すなわち、パウチ50の外側から見て谷折りになっていることが好ましい。
図8は、内容物の充填時のパウチ50の形状の一例を模式的に示す。第2の実施形態の場合と同様に、内容物の充填時には、パウチ50は、図8に示すように充填口55を上に向けて、把持装置110によって左右の脇シール部53の上側で保持される。この状態で、吸盤121,122によって、パウチ50の第1のフィルム51と第2のフィルム52とが広げられ、貼り合わされた両方の脇シール部53と底シール部54と両フィルムとで囲まれた内部空間59ができる。続いて、パウチ50の広がった内部空間59に内容物が充填される。その後、充填口55が閉じられてシールされ、パウチ50は密閉される。
内容物の充填時に、パウチ50が広げられた状態で維持されて閉じないことが重要であることは、上述のとおりである。特に、パウチ50の下側でも、閉じないことが重要である。本実施形態に係るパウチ50では、第2のフィルム52では、折り畳み部61は、第2のフィルム52が折り返されて3枚重ねになった多重フィルム部となっており、適度な硬さを有する。この折り畳み部61の部分は変形した状態で固定され、開いた状態の第2のフィルム52の形状が維持されやすい。また、第1のフィルム51には、折り目56が設けられている。この折り目56は変形することで折り目56部分が固定され、開いた状態の第1のフィルム51の形状が維持されやすい。
本実施形態のパウチ50は、折り畳み部61を有するために硬い第2のフィルム52に対して、比較的軟らかい第1のフィルム51に、折り目56を有する。この構成により、充填時にパウチ50の形状が保持され、パウチ50への安定した内容物の充填が実現される。
[第4の実施形態]
第4の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について説明し、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。図9は、第4の実施形態に係る内容物を充填する前のパウチ70の構成例の概略を示す図である。第1乃至第3の実施形態では、折り目は開口である充填口を形成する短辺に対して平行に設けられている。これに対して第4の実施形態に係るパウチ70では、充填口15を形成する短辺に対して垂直に、すなわち、開口部に対して垂直に折り目76が設けられている。本実施形態においても、折り目76は、第1のフィルム11及び第2のフィルム12の重心Cに対して充填口15と反対側に設けられている。
折り目76は、第1のフィルム11と第2のフィルム12との両方に設けられていることが好ましい。しかしながらこれに限らず、第1のフィルム11と第2のフィルム12とのうち一方に、折り目76が設けられていてもよい。また、これに限らないが、折り目76は、パウチ70の内側に凸、すなわち、パウチ70の外側から見て谷折りになっていることが好ましい。第1のフィルム11と第2のフィルム12との折り目76がそれぞれパウチ70の内側に凸といったように、第1のフィルム11と第2のフィルム12との折り目76は互いに逆向きにつけられていることが好ましい。なお、折り目76は、パウチ70の外側に凸、すなわち、パウチ70の外側から見て山折りになっていてもよい。なお、折り目76が開口部に対して垂直であるとは、およそ垂直であればよく、厳密な意味で垂直であることを要しない。
図10は、内容物の充填時のパウチ70の形状の一例を模式的に示す。第1の実施形態の場合と同様に、内容物の充填時には、パウチ70は、充填口15を上に向けて、把持装置110によって脇シール部13の上側で保持される。この状態で、吸盤121,122によって、パウチ70の第1のフィルム11と第2のフィルム12との間が広げられ、貼り合わされた両方の脇シール部13と底シール部14と両フィルムとで囲まれた内部空間19ができる。その後、吸盤121、122は、パウチ70から離れ、内部空間19が広がった状態でパウチ70が把持装置110に保持される。続いて、パウチ70の広がった内部空間19に内容物が充填される。その後、充填口15が閉じられてシールされ、パウチ70は密閉される。
内容物の充填時に、パウチ70が広げられた状態で維持されて閉じないことが重要であることは、上述のとおりである。特に、パウチ70の下側でも、閉じないことが重要である。本実施形態に係るパウチ70では、パウチ70の下側において、第1のフィルム11及び第2のフィルム12に折り目76がついている。パウチ70の第1のフィルム11と第2のフィルム12との間が広げられた状態では、折り目76部分が固定され、パウチ70は、開いた形状が維持されやすい。膨らまされたパウチ70の形状は維持され、充填途中に第1のフィルム11と第2のフィルム12とが閉じてしまうということが生じにくくなっており、パウチ70への安定した内容物の充填が実現される。
本実施形態のような開口部を形成する短辺に対して垂直な折り目は、第2の実施形態及び第3の実施形態に対しても、同様に適用され得る。
また、本実施形態のような開口部を形成する短辺に対して垂直な折り目は、第1〜第3の実施形態のような短辺に対して平行に設けられた折り目に加えて、設けられてもよい。すなわち、開口部に対して平行に設けられた折り目と開口部に対して垂直に設けられた折り目との両方が設けられてもよい。また、パウチ10の両側面に、開口部に対して平行に設けられた折り目、開口部に対して垂直に設けられた折り目をそれぞれ設けてもよいし、一方の側面に、開口部に対して平行な折り目、他方の側面に、開口部に対して垂直な折り目がそれぞれにあってもよい。また、パウチ10の両側面に、開口部に対して平行に設けられた折り目、開口部に対して垂直な折り目、をそれぞれ自由に組み合わせて設けてもよい。
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
10 パウチ
11 第1のフィルム
12 第2のフィルム
13 脇シール部
14 底シール部
15 充填口
16 折り目
17 頂部
19 内部空間
30 パウチ
31 第1のフィルム
31a 部分
31b 表側部分
31c 裏側部分
31d 部分
32 第2のフィルム
33 脇シール部
34 底シール部
35 充填口
36 折り目
38 シール部
39 内部空間
40 折り畳み部
41a 分岐部
41b 第1の折返し部
41c 第2の折返し部
44 蒸気抜き機構
45 蒸気抜きシール部
46 蒸気抜き孔
50 パウチ
51 第1のフィルム
52 第2のフィルム
52a 部分
52b 表側部分
52c 裏側部分
52d 部分
53 脇シール部
54 底シール部
55 充填口
56 折り目
58 シール部
59 内部空間
61 折り畳み部
62a 分岐部
62b 第1の折返し部
62c 第2の折返し部
64 蒸気抜き機構
65 蒸気抜きシール部
66 蒸気抜き孔
70 パウチ
76 折り目

Claims (5)

  1. 第1のフィルムと、
    前記第1のフィルムと対向する第2のフィルムと
    を備え、
    前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとの周囲は、当該周囲の一部である開口部と当該周囲の前記開口部以外の閉塞部とを含み、
    前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとのうち少なくとも一方には、当該フィルムの重心に対して前記開口部と反対側に折り目が設けられている、
    パウチ。
  2. 前記折り目は、前記開口部に対して平行又は垂直に設けられている、
    請求項1に記載のパウチ。
  3. 前記折り目は、前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとが対向する側に凸の折り目である、
    請求項1又は2に記載のパウチ。
  4. 前記第1のフィルム及び前記第2のフィルムのうち、前記折り目が設けられたフィルムの他方のフィルムには、当該フィルムの重心に対して開口部と反対側に、フィルムが複数重なった多重フィルム部を有する請求項1〜3の何れか1項に記載のパウチ。
  5. 前記パウチの内圧が高くなったときに、前記パウチの内外を通じさせるように構成された蒸気抜き機構が設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載のパウチ。
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