JP2021101219A - 回転装置、光偏向装置、表示システムおよび移動体 - Google Patents

回転装置、光偏向装置、表示システムおよび移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】回転中心が変化しないように回転体の回転角度を大きくする回転装置、光偏向装置、表示システムおよび移動体を提供する。【解決手段】第1の圧電部材と、第1の圧電部材に隣り合う第2の圧電部材と、回転体を備え、第1の圧電部材に第1の電圧範囲で変化する第1の電圧を印加するとともに、第2の圧電部材に第2の電圧範囲で変化する第2の電圧を印加することにより、回転体を回転中心から第1の方向および第1の方向と反対の方向に回転させる回転装置であって、回転中心が変化しないように、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲を大きくする制御部を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、回転装置、光偏向装置、表示システムおよび移動体に関する。
近年、光ビームを偏向して走査する手段として、半導体製造技術を応用したシリコンやガラスを微細加工するマイクロマシニング技術により、基板上に反射面を設けた可動部や弾性梁部を一体形成した小型の光偏向素子(MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)偏向素子)が開発されている。
特許文献1には、圧電部202に駆動電圧を印加して圧電部202を変形させることにより圧電部202に接続された反射面14の可動を制御する制御装置であって、圧電部202に駆動電圧を印加する駆動信号出力部31と、駆動電圧を制御する制御部30と、を備え、制御部30が制御する駆動電圧の最小値は、ゼロから所定の差を有するように設定されている制御装置が記載されている。
特許文献2には、隣り合う2つの梁に個別に設けられた2つの圧電部材の一方に第1の駆動信号を入力し、他方に第2の駆動信号を入力する制御部と、を備え、第1の駆動信号および第2の駆動信号は、周期的な波形を有する信号であり、第1の駆動信号は、1周期における立下がり時間に対する立上がり時間の比率が第2の駆動信号より大きく、制御部は、第1の駆動信号のオフセット電圧を調整することで、反射面による光走査の中心を補正する光偏向装置が記載されている。
本発明は、回転中心が変化しないように回転体の回転角度を大きくする回転装置、光偏向装置、表示システムおよび移動体を提供することを目的とする。
本発明に係る回転装置は、第1の圧電部材と、第1の圧電部材に隣り合う第2の圧電部材と、回転体を備え、第1の圧電部材に第1の電圧範囲で変化する第1の電圧を印加するとともに、第2の圧電部材に第2の電圧範囲で変化する第2の電圧を印加することにより、回転体を回転中心から第1の方向および第1の方向と反対の方向に回転させる回転装置であって、回転中心が変化しないように、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲を大きくする制御部を備える。
本発明によれば、回転中心が変化しないように回転体の回転角度を大きくする回転装置、光偏向装置、表示システムおよび移動体を提供することができる。
本実施形態の光走査システムの構成例を示す図である。 被走査面の詳細な構成の例を示す図である。 光偏向素子の構成例を示す図である。 反射ミラーを鋸波状に走査するために印加する駆動信号を説明する図である。 反射ミラーを鋸波状に走査するために印加する駆動信号を説明する図である。 駆動信号を基準状態で光偏向素子に印加したときのミラー偏向角を評価した結果である。 駆動信号を基準状態で光偏向素子に印加したときのミラー偏向角を評価した結果である。 位相差調整を行った後のミラー偏向角の一例を示す図である。 光偏向素子11の駆動を制御する処理を示すフローチャートである。 圧電定数曲線の経時変化を示す図である。 ヘッドアップディスプレイ装置を搭載した自動車の一例を示す概略図である。 ヘッドアップディスプレイ装置の一例を示す概略図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる光偏向装置および画像投影装置の一実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態の光走査システムの構成例を示す図である。図1は、2次元画像表示を行うために使用される光偏向装置を含むシステム全体の概念図である。図1に示すように、本実施形態の光走査システムは、光偏向素子11と、光源12と、光源駆動系13と、光学系14と、制御装置19(制御部の一例)と、光検出部20と、記憶部110と、を備えている。
本実施形態の光偏向装置は、回転装置の一例であり、例えば光偏向素子11と制御装置19とを備えるように構成される。光偏向装置の構成はこれに限られるものではなく、他の構成部(光源12、光源駆動系13、光学系14、光検出部20、記憶部110)の一部または全部をさらに備えていてもよい。
光源12は、レーザ光を出射する。光源駆動系13は、制御装置19からの信号に従い光源12を駆動させる。光学系14は、光源12から出射されたレーザ光を光偏向素子11に入射させるための光学系である。
光検出部20は、光偏向素子11から出射された光を検出する。光検出部20は、例えばフォトダイオードにより実現できる。光検出部20は、レーザ光の受光量に応じた電圧、レーザ光の受光位置、またはレーザ光の受光本数等を検出信号として出力する。
制御装置19は、光偏向素子11の駆動を制御する。制御装置19は、画像信号演算部18と、検出信号演算部17と、駆動制御部16と、を備えている。
画像信号演算部18は、取得した光走査情報に基づいて光源12を制御するための信号(同期信号)を演算する。検出信号演算部17は、光検出部20により検出された検出信号を取得し、取得した検出信号に基づいて、例えば光が受光されたタイミング(基準タイミング)を演算する。駆動制御部16は、光走査情報および基準タイミングなどの情報に基づいて、光偏向素子11の駆動信号を出力する。
制御装置19は、例えば外部装置やネットワークから光走査情報を取得する。なお、光走査情報の取得方法はこれに限られず、制御装置19内のROMやFPGAに光走査情報を格納する構成としてもよいし、制御装置19内に新たにSSD等の記憶装置を設けて、その記憶装置に光走査情報を格納する構成としてもよい。ここで、光走査情報とは、被走査面15にどのように光走査させるかを示した情報であり、例えば、光走査により画像を表示する場合は、光走査情報は画像データである。また、例えば、光走査により光書込みを行う場合は、光走査情報は書込み順や書込み箇所を示した書込みデータである。他にも、例えば、光走査により物体認識を行う場合は、光走査情報は物体認識用の光を照射するタイミングと照射範囲を示す照射データである。
制御装置19の各部は、例えば、1または複数のプロセッサにより実現される。例えば上記各部は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよい。上記各部は、IC(Integrated Circuit)およびFPGA(Field−Programmable Gate Array)などのプロセッサ、すなわちハードウェアにより実現してもよい。上記各部は、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。複数のプロセッサを用いる場合、各プロセッサは、各部のうち1つを実現してもよいし、各部のうち2以上を実現してもよい。
記憶部110は、各種処理で用いる各種情報を記憶する。例えば記憶部110は、制御装置19が用いる制御用のテーブルデータを記憶する。記憶部110は、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスク、メモリカード、RAM(Random Access Memory)などの一般的に利用されているあらゆる記憶媒体により構成することができる。
光偏向素子11は、例えば反射面を備えた反射ミラー10(回転体の一例)を有し、反射ミラー10を可動(揺動)可能なMEMSデバイスである。光偏向素子11により、光源12からの照射光が偏向して光走査され、被走査面15に光走査信号(画像信号など)に応じた画像を投影することができる。被走査面15は、例えばスクリーンである。
図2は、被走査面15の詳細な構成の例を示す図である。図2では、2つの光検出部20を用いて、光走査のタイミングが制御される。光走査領域50は、画像描画領域50aと非画像描画領域50bとに分けられる。非画像描画領域50bに光検出部20が設置される。非画像描画領域50bでは、不要な光が画像ノイズとして現れないように、光検出部20の部分にのみレーザ光を点灯させるようにする。光走査のタイミングは、反射ミラー10の振れ角と等価である。光検出部20に入力された時間を基準として、レーザ発光のタイミングを制御することで、被走査面15上に精細な画像が形成される。また、光検出部20の通過時間をもとに、光偏向素子11の振れ角中心のずれが検出される。例えば検出信号演算部17は、光検出部20により検出された検出信号から振れ角中心のずれ、すなわち、光走査の中心のずれを検出する。
ここで、Y方向における光走査領域50の中心位置は、反射ミラー10が回転する回転中心の一例であり、Y方向のプラス方向が、反射ミラー10が回転中心から回転する第1の方向の一例であり、Y方向のマイナス方向が、第1の方向と反対の方向の一例である。また、X方向が、反射ミラー10が回転する第1の方向に直交する第2の方向の一例である。
以下、光偏向素子11の詳細な構成の一例について説明する。光偏向装置の構成例として、薄膜化した圧電材料からなる薄膜圧電体をアクチュエータとして使用した装置が存在する。圧電アクチュエータを使用した光偏向装置では、薄膜圧電体をカンチレバーの表面に重ねあわせて形成する。この構成では、圧電体の圧電特性から生じる面内方向の伸縮がカンチレバーとなる支持体に伝わり、カンチレバーの一端を固定しておけば、圧電体に印加する電圧量に応じてカンチレバーの他端を上下に振動させることができる。カンチレバーの近傍に小型の反射ミラーを配置し、上記のような圧電薄膜への電圧印加によって生じる薄膜の収縮を利用することによって、数mm角程度の素子サイズで、素子内に設けられた直径1mm〜数mm程度の微小なミラーを高速で走査することができる。
図3は、カンチレバーを利用して2次元での光ビーム走査を可能にした光偏向素子11の構成例を示す図である。
図3に示すように、反射ミラー10がトーションバー311a、311bを介してミラー周辺枠312に連結されて可動部320を形成する。可動部320は、複数の折り返し部をそれぞれ有して蛇行して形成された一対の蛇行状梁部330a、330bによって挟まれている。蛇行状梁部330a、330bは、複数の梁が蛇行するように連続する蛇行部の一例である。
蛇行状梁部330a、330bそれぞれの一端は支持基板301に支持され、多端は可動部320に連結されている。支持基板301は、可動部320を一軸(図3ではX軸)周りに揺動可能に支持する支持部の一例である。
蛇行状梁部330a、330bのそれぞれは、1つおきに梁部340Aおよび梁部340Bに分けられる。隣り合う梁部ごとに圧電部材が個別に設けられている。圧電部材は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)である。以下では梁部340Aおよび梁部340Bにそれぞれ設けられた圧電部材を、第1の圧電部材および第2の圧電部材という。梁部340Aおよび梁部340Aに設けられた第1の圧電部材を含むアクチュエータをAchという。また梁部340Bおよび梁部340Bに設けられた第2の圧電部材を含むアクチュエータをBchという。
駆動制御部16は、第1の圧電部材および第2の圧電部材に異なる電圧を印加して、蛇行状梁部330a、330bに反りを発生させる。これにより、隣り合う梁部340A、340Bが異なる方向に撓み、撓みが累積されて、可動部320がX軸周り(=垂直方向)に大きな角度で回転する。すなわち第1の圧電部材に印加する電圧波形(以下、第A駆動信号という)および第2の圧電部材に印加する電圧波形(以下、第B駆動信号という)それぞれについて、別個の信号波形を採用することで、X軸を回転中心とした光走査が可能となる。駆動制御部16は、隣り合う2つの梁(梁部)に個別に設けられた2つの圧電部材の一方に第1の駆動信号(第A駆動信号)を入力し、他方に第2の駆動信号(第B駆動信号)を入力する制御部に相当する。第A駆動信号および第B駆動信号は、後述するように鋸波状の周期的な波形を有する信号である。
一方、Y軸を中心とした水平方向では、反射ミラー10に接続されたトーションバー311a、311bなどを利用した共振による光走査が行われる。可動部320では、反射ミラー10がトーションバー311a、311b、および、カンチレバー313(第3の圧電部材の一例)を介してミラー周辺枠312にY軸周りに揺動可能に支持されている。
2次元的に光ビームを走査する際の走査方法として以下のようなラスタ走査方式が一般的である。すなわち、Y軸を中心とした水平方向には、光偏向素子11が有する水平方向の共振モードの励振周波数に合わせた高速(数kHz〜数十kHz)の正弦波信号によってミラーを走査する。一方、X軸を中心とした垂直方向には、より低速(数Hz〜数十Hz)の鋸波状波形の駆動信号によってミラーを走査する。例えば光ビーム走査を利用した画像描画装置では、光ビームの発光タイミングをミラーの走査角に合わせて点滅させることで、垂直方向の走査周波数と等しい更新時間で画像を描画することができる。
垂直方向に鋸波状の走査線を形成する際、光ビームの走査角度すなわち光偏向素子11のミラー偏向角は、時間の経過に対して直線的に変化することが望まれる。実際は光偏向素子11が有する固有振動モードの影響により、走査周波数より高周波の振動成分が走査線に重畳され、走査線に歪みが生じる場合がある。特に走査線の歪みに大きな影響を与えるのは、光偏向素子11の蛇行状の梁部構造に起因する共振モードである。振動方向は、ほぼX軸を回転軸とした垂直方向であり、その共振周波数は100〜1000Hz程度である。
垂直方向の光走査のために蛇行状の梁部に印加する鋸波状波形は、走査周波数の整数倍の周波数を持つ正弦波の重ね合わせによって生成される。このため、高次の振動信号が上記の垂直方向の共振モードに応じた振動成分を励振してしまう。その結果、鋸波状の走査線にこの振動が重畳され、走査線が歪んでしまう。この走査線の歪は垂直方向に発生するため、2次元画像を描画した場合には、画像の垂直方向に輝度ムラを発生させることになる。
このように、通常の鋸波状信号の印加による光偏向素子11の駆動では、垂直方向のビーム走査を行う際に、光偏向素子11がもつ固有振動モードの影響で走査線が歪み、これに伴いビーム走査による描画画像に輝度ムラが発生する場合があった。また、光偏向素子11をヘッドアップディスプレイおよびレーザレーダなどの光制御装置に搭載すると、環境温度の変化や経年での位置ずれによって走査線の中心がずれる場合があった。
そこで、本実施形態では、圧電効果によるカンチレバーの振動を利用した光偏向素子11について、輝度ムラの発生を抑制するように、走査線の中心ずれを補正可能する。
具体的には、本実施形態では以下のような構成を採用する。まず鋸波状の駆動信号(鋸波状信号)として、1周期の期間に、電圧が極小値から極大値まで増加する立上がり期間を含む鋸波状波形(Ach)と、逆に電圧が極大値から極小値まで減少する立下がり時間を含む鋸波状波形(Bch)を採用する。そして、この鋸波状信号を周波数成分に分解した際に現れるヌル周波数(理論上、強度がゼロになる周波数)について、奇数番目のカンチレバーに印加する駆動信号のヌル周波数と、偶数番目のカンチレバーに印加する駆動信号のヌル周波数との間に、光偏向素子11が有する垂直方向の共振周波数が位置するように設定する。
さらに、光偏向素子11を駆動する際、奇数番目または偶数番目のカンチレバーを単独で駆動させた時点で、奇数番目および偶数番目のカンチレバーで発生する高周波振動が互いに逆相の関係となり、かつ、それぞれの高周波振動の振動幅がほぼ等しくなるような駆動条件を設定する。
図4および図5は、反射ミラー10を鋸波状に走査するために印加する、一般的な第A駆動信号および第B駆動信号を説明する図である。第A駆動信号451は、第1の圧電部材に印加される第1の電圧の一例であり、周波数fAの鋸波状信号である。繰返し周期TA(=1/fA)は、印加電圧が極小値から極大値に一様に増加する立上がり期間(TrA)と、逆に印加電圧が極大値から極小値まで一様に減少する立下がり期間(TfA)とに分けられる。
印加電圧の極大値から極小値までの範囲は、第1の電圧が変化する第1の電圧範囲の一例であり、極大値VA2は第1の電圧範囲の上限の一例であり、極小値VA1は第1の電圧範囲の下限の一例である。極小値VA1は、電圧ゼロに対して電圧差を設けてあるオフセット電圧として設定される。
第B駆動信号452は、第2の圧電部材に印加される第2の電圧の一例であり、周波数fBの鋸波状信号である。繰返し周期TB(=1/fB)は、印加電圧が極大値から極小値まで一様に減少する立下がり期間(TfB)と印加電圧が極小値から極大値に一様に増加する立上がり期間(TrB)とに分けられる。
印加電圧の極大値から極小値までの範囲は、第2の電圧が変化する第2の電圧範囲の一例であり、極大値VB2は第2の電圧範囲の上限の一例であり、極小値VB1は第2の電圧範囲の下限の一例である。極小値VB1は、電圧ゼロに対して電圧差を設けてあるオフセット電圧として設定される。
また、極大値VB2は極大値VA2と同じ値に設定され、極小値VB1は極小値VA1は同じ値に設定される。これにより、第2の電圧範囲は、第1の電圧範囲と同じ範囲に設定される。
光偏向素子11による光走査によって画像を描画する場合には、TrAおよびTfBの期間が画像描画時間帯となる。一般的に第A駆動信号と第B駆動信号の繰返し周波数は等しい。以後の説明においても、駆動信号の繰返し周波数fsについて、fs=fA=fBであることを前提とする。また以後の説明において、印加電圧とは電圧極大値と電圧極小値の差のことを指すものとする。
また図5に示すように、第A駆動信号がその立上がり期間において印加電圧の0.5倍となる時間(立上がり中点)と、第B駆動信号がその立下がり期間において印加電圧の0.5倍となる時間(立下がり中点)が一致した状態を基準状態と定義する。基準状態では、第A駆動信号と第B駆動信号との間の位相差が0°であるものとする。両者に位相差が付与された場合はそれぞれの立上がり中点と立下がり中点との間に時間ずれが生じる。
ここで、以後の説明のために以下の(1)式および(2)式で表されるパラメータをシンメトリとして定義する。
シンメトリA=TrA/TA ・・・(1)
シンメトリB=TfB/TB ・・・(2)
シンメトリAは、第A駆動信号の1周期(TA)に対する、最小値から最大値になるまでの時間TrA(光走査のための時間)の割合(比率)を意味する。シンメトリBは、第B駆動信号の1周期(TB)に対する、最大値から最小値になるまでの時間TfB(光走査のための時間)の割合(比率)を意味する。なお、第B駆動信号は、第A駆動信号を反転させたような形状(逆鋸波状)であるため、1周期における立下がり時間に対する立上がり時間の比率は、第A駆動信号の方が第B駆動信号より大きくなる。
例えば、第A駆動信号の立上がり時間と立下がり時間の比が9:1のときにはシンメトリA=90%である。仮にシンメトリA=シンメトリBである場合、基準状態では第A駆動信号の立上がり開始時間と第B駆動信号の立下がり開始時間が同じタイミングとなる。一方、シンメトリAとシンメトリBとを互いに異なる値に設定した場合、基準状態であっても第A駆動信号の立上がり開始時間と第B駆動信号の立下がり開始時間とは異なる。
図6および図7は、それぞれ第A駆動信号および第B駆動信号のみを基準状態で光偏向素子11に印加したときのミラー偏向角を評価した結果である。
図6および図7に示すように、ミラー偏向角には線形な偏向角651、751の変化の上に、周期的な高周波振動成分652、752が重畳されている。高周波振動の振動周波数661、761は、光偏向素子11が有するX軸を回転軸として振動する共振モードのうち、最低次共振モードの周波数に相当する。また高周波振動は、第A駆動信号のみ、および、第B駆動信号のみを印加した場合に、ほぼ同位相で発生する。
基準状態では同位相で発生する高周波振動成分を抑制するために、第A駆動信号および第B駆動信号の間に位相差を付与し、高周波信号が逆相で重なりあうような駆動条件を予め定める。図8は、位相差調整を行った後のミラー偏向角の一例を示す図である。図8に示すように、第A駆動信号801および第B駆動信号802への位相差付与より高周波成分が除去され、ミラー偏向角803がほぼ線形に変化する。
図9は、光偏向素子11の駆動を制御する処理を示すフローチャートである。
まず、制御装置19は、図4を用いて説明したように、極大値VB2を極大値VA2と同じ値に設定し、極小値VB1を極小値VA1は同じ値に設定する。これにより、第2の圧電部材に印加される第2の電圧が変化する第2の電圧範囲は、第1の圧電部材に印加される第1の電圧が変化する第1の電圧範囲と同じ範囲に設定される。
そして、制御装置19は、光検出部20の検出信号に基づき、図2に示した光走査領域50のY方向の大きさが十分か否か判断する(ステップS1)。具体的には、制御装置19は、光検出部20の検出信号に基づき、光走査領域50のY方向の大きさを検出し、検出した光走査領域50のY方向の大きさが基準値に達している場合は十分と判断し、検出した光走査領域50のY方向の大きさが基準値に達していない場合は十分ではないと判断する。
制御装置19は、ステップS1で十分と判断した場合、処理を終了し、ステップS1で十分ではないと判断した場合、図4に示した極大値VA2および極大値VB2が定格最大電圧∨maxに達しているか判断する(ステップS2)。
制御装置19は、ステップS2で定格最大電圧∨maxに達していないと判断した場合、極小値VA1および極小値VB1を変更することなく、極大値VA2および極大値VB2を大きくする(ステップS3)。
ここで、制御装置19は、極大値VA2を大きくする前後の電圧差と、極大値VB2を大きくする前後の電圧差が同じになるように、極大値VA2および極大値VB2を大きくする。
制御装置19は、ステップS2で定格最大電圧∨maxに達していると判断した場合、図4に示した極小値VA1および極大値VB1が最小電圧∨minに達しているか判断する(ステップS4)。
制御装置19は、ステップS4で最小電圧∨minに達していないと判断した場合、極大値VA2および極大値VB2を変更することなく、極小値VA1および極小値VB1を小さくして(ステップS5)、処理を終了する。
ここで、制御装置19は、極小値VA1を小さくする前後の電圧差と、極小値VB1を小さくする前後の電圧差が同じになるように、極小値VA1および極小値VB1を小さくする。
一方、制御装置19は、ステップS4で最小電圧∨minに達していると判断した場合、アラームを発して(ステップS6)、処理を終了する。
以上説明したように、制御装置19は、極小値VA1および極小値VB1を変更することなく、極大値VA2および極大値VB2を大きくする。あるいは、制御装置19は、極大値VA2および極大値VB2を変更することなく、極小値VA1および極小値VB1を小さくする。
これにより、光偏向装置は、極大値VA2を大きくかつ極小値VB1を小さくする場合や、極大値VB2を大きくかつ極小値VA1を小さくする場合に比べて、反射ミラー10の回転中心が変化しないように、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲を大きくして、反射ミラー10の回転角度を大きくすることができる。
ここで、反射ミラー10は、光源12から出射される出射光を反射する反射面を備えており、光偏向装置は、反射面で反射される出射光の偏向中心が変化しないように、反射面で反射される出射光の偏向角度を大きくすることができる。
そして、光偏向装置は、図2に示したように、反射ミラー10が回転することにより走査される出射光により、被走査面15(スクリーンの一例)上に画像を形成する。この場合、光偏向装置は、被走査面15に形成される画像中心が変化しないように、被走査面15に形成される画像の領域を大きくすることができる。
また、制御装置19は、極大値VA2を大きくする前後の電圧差と、極大値VB2を大きくする前後の電圧差が同じになるように、極大値VA2および極大値VB2を大きくすることにより、これらの電圧差が異なる場合に比べて、反射ミラー10の回転中心が変化しないように、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲を大きくして、反射ミラー10の回転角度を大きくすることができる。
さらに、制御装置19は、極小値VA1を小さくする前後の電圧差と、極小値VB1を小さくする前後の電圧差が同じになるように、極小値VA1および極小値VB1を小さくすることにより、これらの電圧差が異なる場合に比べて、反射ミラー10の回転中心が変化しないように、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲を大きくして、反射ミラー10の回転角度を大きくすることができる。
なお、極大値VA2および極大値VB2を大きくした場合、あるいは、極小値VA1および極小値VB1を小さくした場合、第A駆動信号および第B駆動信号のシンメトリが変化するため、図6、図7および図8を用いて説明したように、AchとBchで発生する振動を打ち消すように、第A駆動信号および第B駆動信号の位相差とシンメトリを再設定することで輝度ムラを低減させることができる。
図10は、圧電定数曲線の経時変化を示す図である。
125℃ 0hのグラフから、経時していないと印加電圧が小さいとき、圧電定数は線形性が悪いことがわかる。そのため、経時していない段階では印加電圧にオフセット電圧を配分し、電圧が小さい状態で使用することを避けるようにする。
一方で、経時すると125℃ 3hのグラフのように徐々に印加電圧に対する圧電定数が、印加電圧が小さい時でも大きくなってくる。そのため、経時するとオフセット電圧を小さくすることによる問題は軽減される傾向にある。
ここで、図9に示したように、制御装置19は、極小値VA1および極小値VB1を変更することなく、極大値VA2および極大値VB2を大きくした後に、極大値VA2および極大値VB2を変更することなく、極小値VA1および極小値VB1を小さくする。
これにより、光偏向装置は、小さい印加電圧に対する圧電定数の線形性が悪い経時が小さい段階では、極小値VA1および極小値VB1を変更することなく、極大値VA2および極大値VB2を大きくすることにより、回転角度を精度よく制御しながら、反射ミラー10の回転角度を大きくすることができる。
一方、光偏向装置は、小さい印加電圧に対する圧電定数の線形性が改善した経時が大きい段階では、極大値VA2および極大値VB2を変更することなく、極小値VA1および極小値VB1を小さくすることにより、回転角度を制御する精度を確保しながら、反射ミラー10の回転角度を大きくすることができる。
[画像投影装置]
次に、本実施形態の光偏向装置を適用した画像投影装置について、図27および図28を用いて詳細に説明する。図27は、画像投影装置の一例であるヘッドアップディスプレイ装置500を搭載した自動車400の一例を示す概略図である。また、図28はヘッドアップディスプレイ装置500の一例を示す概略図である。
画像投影装置は、光走査により画像を投影する装置であり、例えばヘッドアップディスプレイ装置500である。図27に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、例えば、移動体の一例である自動車400のウインドシールド(フロントガラス401等)の付近に設置される。ヘッドアップディスプレイ装置500から発せられる投射光Lがフロントガラス401で反射され、ユーザーである観察者(運転者402)に向かう。ヘッドアップディスプレイ装置500とフロントガラス401により、表示システムを構成する。
これにより、運転者402は、ヘッドアップディスプレイ装置500によって投影された画像等を虚像として視認することができる。なお、ウインドシールドの内壁面にコンバイナを設置し、コンバイナによって反射する投射光によってユーザーに虚像を視認させる構成にしてもよい。
図28に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500では、赤色、緑色、青色のレーザ光源501R、501G、501Bからレーザ光が出射される。各レーザ光源は、図1の光源12に相当する。出射されたレーザ光は、各レーザ光源に対して設けられるコリメータレンズ502、503、504と、2つのダイクロイックミラー505、506と、光量調整部507と、から構成される入射光学系を経た後、反射ミラー10を有する光偏向素子11にて偏向される。
そして、偏向されたレーザ光は、自由曲面ミラー509(結像光学系の一例)と、中間スクリーン510と、投射ミラー511とから構成される投射光学系を経て、スクリーンに投影される。
なお、上記ヘッドアップディスプレイ装置500では、レーザ光源501R、501G、501B、コリメータレンズ502、503、504、ダイクロイックミラー505、506は、光源ユニット530として光学ハウジングによってユニット化されている。
ヘッドアップディスプレイ装置500は、中間スクリーン510に表示される画像の中間像を自動車400のフロントガラス401(反射部材の一例)に投射することで、その中間像を運転者402に虚像として視認させる。
レーザ光源501R、501G、501Bから発せられる各色レーザ光は、それぞれ、コリメータレンズ502、503、504で略平行光とされ、2つのダイクロイックミラー505、506により合成される。合成されたレーザ光は、光量調整部507で光量が調整された後、反射ミラー10を有する光偏向素子11によって二次元走査される。光偏向素子11で二次元走査された投射光Lは、自由曲面ミラー509で反射されて歪みを補正された後、中間スクリーン510に集光され、中間像を表示する。中間スクリーン510は、マイクロレンズが二次元配置されたマイクロレンズアレイで構成されており、中間スクリーン510に入射してくる投射光Lをマイクロレンズ単位で発散する。
光偏向素子11は、反射ミラー10を2軸方向に往復可動させ、反射ミラー10に入射する投射光Lを二次元走査する。この光偏向素子11の駆動制御は、レーザ光源501R、501G、501Bの発光タイミングに同期して行われる。
図11および図12に示した表示システムおよび自動車400は、光偏向装置と、出射光を発散して投射する被走査面15と、出射光を反射するフロントガラス401(反射部材の一例)と、被走査面15から投射される出射光をフロントガラス401に向けて投射する自由曲面ミラー509(結像光学系の一例)と、をさらに備える。この場合、表示システムおよび自動車400は、フロントガラス401に向けて投射される画像中心が変化しないように、フロントガラス401に向けて投射される画像の領域を大きくすることができる。
以上、画像投影装置の一例としてのヘッドアップディスプレイ装置500の説明をしたが、画像投影装置は、反射ミラー10を有した光偏向素子11により光走査を行うことで画像を投影する装置であればよい。
例えば、机等に置かれ、表示スクリーン上に画像を投影するプロジェクタや、観測者の頭部等に装着される装着部材に搭載され、装着部材が有する反射透過スクリーンに投影、または眼球をスクリーンとして画像を投影するヘッドマウントディスプレイ装置等にも、同様に適用することができる。
また、画像投影装置は、車両や装着部材だけでなく、例えば、航空機、船舶、移動式ロボット等の移動体、および、その場から移動せずにマニピュレータ等の駆動対象を操作する作業ロボットなどの非移動体に搭載されてもよい。
●まとめ●
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る光偏向装置(回転装置の一例)は、隣り合う梁部340Aおよび梁部340Bにそれぞれ設けられた第1の圧電部材および第2の圧電部材と、光偏向素子11に設けられた反射ミラー10(回転体の一例)を備え、第1の圧電部材に第1の電圧範囲で変化する第1の電圧を印加するとともに、第2の圧電部材に第2の電圧範囲で変化する第2の電圧を印加することにより、反射ミラー10を回転中心から第1の方向および第1の方向と反対の方向に回転させる光偏向装置であって、回転中心が変化しないように、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲を大きくする制御装置19(制御部の一例)を備える。
これにより、経年劣化により、印加電圧に対する第1の圧電部材および第2の圧電部材の変形量が小さくなって、印加電圧に対する反射ミラー10の回転角度が小さくなった場合でも、光偏向装置は、回転中心が変化しないように、反射ミラー10の回転角度を大きくすることができる。
制御装置19は、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲のそれぞれの下限を変更することなく、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲のそれぞれの上限を高くする。あるいは、制御装置19は、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲のそれぞれの上限を変更することなく、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲のそれぞれの下限を低くする。さらには、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲を大きくする前後において、第2の電圧範囲は、第1の電圧範囲と同じ範囲である。
これらにより、反射ミラー10の回転角度を大きくする際に、反射ミラー10の回転中心を変化しないようにできるため、光偏向装置は、回転中心が変化しないように、反射ミラー10の回転角度を大きくすることが容易に行える。
本発明の一実施形態に係る光偏向装置は、隣り合う梁部340Aおよび梁部340Bにそれぞれ設けられた第1の圧電部材および第2の圧電部材と、光偏向素子11に設けられた反射ミラー10を備え、第1の圧電部材に第1の電圧範囲で変化する第1の電圧を印加するとともに、第2の圧電部材に第2の電圧範囲で変化する第2の電圧を印加することにより、反射ミラー10を回転中心から第1の方向および第1の方向と反対の方向に回転させる光偏向装置であって、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲のそれぞれの下限を変更することなく、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲のそれぞれの上限を高くした後に、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲のそれぞれの上限を変更することなく、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲のそれぞれの下限を低くする制御装置19を備える。
これにより、小さい印加電圧に対する圧電定数の線形性が悪い経時が小さい段階では、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲のそれぞれの下限を変更することなく、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲のそれぞれの上限を高くすることにより、光偏向装置は、回転角度を精度よく制御しながら、反射ミラー10の回転角度を大きくすることができる。
一方、小さい印加電圧に対する圧電定数の線形性が改善した経時が大きい段階では、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲のそれぞれの上限を変更することなく、第1の電圧範囲および第2の電圧範囲のそれぞれの下限を高くすることにより、光偏向装置は、回転角度を制御する精度を確保しながら、反射ミラー10の回転角度を大きくすることができる。
光偏向装置は、第1の方向に直交する第2の方向に回転体を回転させる第3の圧電部材を備える。
反射ミラー10は、光源12から出射される出射光を反射する反射面を備える。この場合、光偏向装置は、反射面で反射される出射光の偏向中心が変化しないように、反射面で反射される出射光の偏向角度を大きくすることができる。
光偏向装置は、反射ミラー10が回転することにより走査される出射光により、被走査面15(スクリーンの一例)上に画像を形成する。この場合、光偏向装置は、被走査面15に形成される画像中心が変化しないように、被走査面15に形成される画像の領域を大きくすることができる。
本発明の一実施形態に係る表示システムおよび自動車400(移動体の一例)は、上記光偏向装置と、出射光を発散して投射する被走査面15と、出射光を反射するフロントガラス401(反射部材の一例)と、被走査面15から投射される出射光をフロントガラス401に向けて投射する自由曲面ミラー509(結像光学系の一例)と、をさらに備える。この場合、表示システムおよび自動車400は、フロントガラス401に向けて投射される画像中心が変化しないように、フロントガラス401に向けて投射される画像の領域を大きくすることができる。
10 反射ミラー(回転体の一例)
11 光偏向素子
12 光源
13 光源駆動系
14 光学系
15 被走査面(スクリーンの一例)
16 駆動制御部
17 検出信号演算部
18 画像信号演算部
19 制御装置(制御部の一例)
20 光検出部
110 記憶部
特開2017‐173803号公報 特開2018−155784号公報

Claims (10)

  1. 第1の圧電部材と、前記第1の圧電部材に隣り合う第2の圧電部材と、回転体を備え、
    前記第1の圧電部材に第1の電圧範囲で変化する第1の電圧を印加するとともに、前記第2の圧電部材に第2の電圧範囲で変化する第2の電圧を印加することにより、前記回転体を回転中心から第1の方向および前記第1の方向と反対の方向に回転させる回転装置において、
    前記回転中心が変化しないように、前記第1の電圧範囲および前記第2の電圧範囲を大きくする制御部を備えた回転装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1の電圧範囲および前記第2の電圧範囲のそれぞれの下限を変更することなく、前記第1の電圧範囲および前記第2の電圧範囲のそれぞれの上限を高くする請求項1記載の回転装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1の電圧範囲および前記第2の電圧範囲のそれぞれの上限を変更することなく、前記第1の電圧範囲および前記第2の電圧範囲のそれぞれの下限を低くする請求項1記載の回転装置。
  4. 前記第1の電圧範囲および前記第2の電圧範囲を大きくする前後において、
    前記第2の電圧範囲は、前記第1の電圧範囲と同じ範囲である請求項1〜3の何れか記載の回転装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第1の電圧範囲および前記第2の電圧範囲のそれぞれの下限を変更することなく、前記第1の電圧範囲および前記第2の電圧範囲のそれぞれの上限を高くした後に、
    前記第1の電圧範囲および前記第2の電圧範囲のそれぞれの上限を変更することなく、前記第1の電圧範囲および前記第2の電圧範囲のそれぞれの下限を低くする請求項1〜4の何れか記載の回転装置。
  6. 前記第1の方向に直交する第2の方向に前記回転体を回転させる第3の圧電部材を備える請求項1〜5の何れか記載の回転装置。
  7. 請求項1〜6の何れか記載の回転装置を備えるとともに、
    前記回転体は、光源から出射される出射光を反射する反射面を備える光偏向装置。
  8. 前記回転体が回転することにより走査される前記出射光により、スクリーン上に画像を形成する請求項7記載の光偏向装置。
  9. 請求項8記載の光偏向装置と、前記スクリーンを備え、
    前記スクリーンは、前記出射光を発散して投射するものであり、
    前記出射光を反射する反射部材と、
    前記スクリーンから投射される前記出射光を前記反射部材に向けて投射する結像光学系と、をさらに備えることを特徴とする表示システム。
  10. 請求項9記載の表示システムを備え、
    前記反射部材はフロントガラスである移動体。
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