JP2021074688A - イオン交換器 - Google Patents

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純子 大平
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Abstract

【課題】車両の衝突に伴う力が作用したときにハウジングをつぶれやすくすることができるイオン交換器を提供する。【解決手段】イオン交換器5は、冷媒を流入させる流入口7a及び同冷媒を流出させる流出口7bが設けられているハウジング7と、そのハウジング7の外面に固定されているとともに車両に対し固定されるステーと、ハウジング7内に装填されたイオン交換樹脂19と、を備える。ハウジング7内には、流入口7aから流入した冷媒を流出口7bに直接的に流す一方でイオン交換樹脂19側にも流し、且つ、イオン交換樹脂19を通過した冷媒を流出口7bに流すセパレータ22が設けられている。また、ハウジング7の内部において、セパレータ22と同ハウジング7の外面に対するステーの固定位置に対応する部分との間には、空間ARが形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、イオン交換器に関する。
自動車等の車両に燃料電池を搭載する場合、発電時における燃料電池の温度上昇を抑制することを目的に、その燃料電池を冷却するための冷媒を流す冷却回路が設けられる。こうした冷却回路においては、冷媒中のイオンの濃度が高くなることによって、冷却回路における金属部分の腐食を招いたり、冷媒の電気電導率が上がって燃料電池の機能低下を招いたりするおそれがあるため、冷媒に含まれるイオンをイオン交換樹脂によるイオン交換を通じて取り除くイオン交換器が設けられる。
こうしたイオン交換器としては、例えば特許文献1に示されるものが知られている。このイオン交換器は、冷媒を流入させる流入口及び同冷媒を流出させる流出口が設けられているハウジングと、そのハウジングの外面に固定されているとともに車両に対し固定されるステーと、上記ハウジング内に装填されたイオン交換樹脂と、を備えている。そして、流入口を介してハウジング内に流入した冷媒が上記イオン交換樹脂を通過する際には冷媒中のイオンがイオン交換樹脂によるイオン交換によって取り除かれ、イオンが取り除かれた後の冷媒がハウジングから流出口を介して流出する。
また、イオン交換器においては、イオン交換樹脂を通過する冷媒の流量を調整するため、ハウジング内には次のような分流部を設けることも行われている。この分流部は、流入口からハウジング内に流入した冷媒を流出口に直接的に流す一方でイオン交換樹脂側にも流し、且つ、イオン交換樹脂を通過した冷媒を流出口に流すものである。こうした分流部において、流入口からハウジング内に流入した冷媒を、流出口に直接的に流す部分の冷媒の流通面積、及び、イオン交換樹脂側に流す部分の冷媒の流通面積を調整することにより、イオン交換器におけるイオン交換樹脂を通過する冷媒の流量が調整される。
特開2016−110841号公報
ところで、イオン交換器のハウジング内に分流部を設けると、ハウジングにおける分流部に対応する部分の剛性が高くなるため、ハウジングに対するステーの固定部分と分流部との位置関係によっては、車両の衝突時にイオン交換器が衝突に伴う力を受けたとき、イオン交換器のハウジングがつぶれにくくなる。
例えば、ハウジングの外面におけるハウジングの内部の分流部に対応する部分に、ステーが固定されているような場合が考えられる。この場合、車両の衝突時にイオン交換器が衝突に伴う力を受けたとき、その力がステーとの間でハウジングにおける分流部に対応する部分、すなわち剛性の高い部分に作用する。このため、衝突に伴う上記力の作用により、イオン交換器のハウジングがつぶれるということが生じにくくなる。
そして、車両の衝突時にイオン交換器のハウジングがつぶれにくいと、イオン交換器が車両の衝突に伴う力が作用する方向に大きく変位し、車両における上記方向の前方に位置する他の部品に近づきすぎるおそれがある。
本発明の目的は、車両の衝突に伴う力が作用したときにハウジングをつぶれやすくすることができるイオン交換器を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するイオン交換器は、冷媒を流入させる流入口及び同冷媒を流出させる流出口が設けられているハウジングと、そのハウジングの外面に固定されているとともに車両に対し固定されるステーと、ハウジング内に装填されたイオン交換樹脂と、を備える。イオン交換器は、流入口を介してハウジング内に流入した冷媒がイオン交換樹脂を通過する際に同冷媒中のイオンをイオン交換によって取り除き、同イオンが取り除かれた後の冷媒をハウジングから前記流出口を介して流出させる。上記ハウジング内には、流入口から流入した冷媒を流出口に直接的に流す一方でイオン交換樹脂側にも流し、且つ、イオン交換樹脂を通過した冷媒を流出口に流す分流部が設けられている。また、上記ハウジングの内部において、分流部と同ハウジングの外面に対するステーの固定位置に対応する部分との間には、空間が形成されている。
上記構成によれば、ハウジングにおける上記空間に対応する部分は剛性が低く抑えられるため、車両の衝突時にイオン交換器が衝突に伴う力を受けたとき、その力がステーとの間でハウジングにおける上記空間に対応する部分に作用すると、その部分が効果的につぶれるようになり、それに伴ってハウジングがつぶれやすくなる。従って、車両の衝突に伴う力がイオン交換器に作用したとき、そのイオン交換器のハウジングをつぶれやすくすることができる。
イオン交換器が設けられる冷却回路の全体構成を示す略図。 イオン交換器を示す斜視図。 イオン交換器を示す断面図。 セパレータを示す斜視図。 セパレータを示す斜視図。 イオン交換器を示す側面図。
以下、イオン交換器の一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1に示すように、燃料電池1を搭載した車両には、その燃料電池1を冷却するための冷媒を流す冷却回路2が設けられている。なお、こうした冷媒としては、エチレングリコールを含有した冷却水(ロングライフクーラント)等が用いられる。そして、冷却回路2では、ポンプ3の駆動により冷媒が循環するようになっている。
冷却回路2において、燃料電池1はポンプ3よりも下流側の部分に設けられており、同燃料電池1よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分にはラジエータ4が設けられている。そして、発電時に温度上昇する燃料電池1は、冷却回路2を循環して燃料電池1を通過する冷却水によって冷却される。燃料電池1の熱を奪って温度上昇した冷媒は、ラジエータ4を通過する際に外気によって冷却され、その後にポンプ3に流れる。
また、冷却回路2には、冷媒に含まれるイオンを吸着して同冷媒から除去するためのイオン交換器5、及び、そのイオン交換器5に冷媒を流すためのバイパス配管6が設けられている。バイパス配管6の一方の端部は、冷却回路2における燃料電池1よりも下流側かつラジエータ4よりも上流側の部分に接続されている。また、バイパス配管6のもう一方の端部は、冷却回路2におけるラジエータ4よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分に接続されている。そして、バイパス配管6の途中に上記イオン交換器5が設けられている。
冷却回路2においては、循環する冷媒が燃料電池1よりも下流側に流れたとき、その冷媒の一部がラジエータ4側に流れるのではなくバイパス配管6内に流れ込む。このようにバイパス配管6に流れ込んだ冷媒は、イオン交換器5を通過する際にイオンが除去され、その後に冷却回路2におけるラジエータ4よりも下流側かつポンプ3よりも上流側の部分に流れる。
次に、イオン交換器5について説明する。
図2に示すように、イオン交換器5は、上下方向に延びて上方に向けて開口する円筒状のハウジング7と、そのハウジング7の上端部の開口に対するねじ込みによって同開口を閉塞するキャップ8と、を備えている。ハウジング7には、同ハウジング7の内部と繋がる流入パイプ9及び流出パイプ10が形成されている。そして、流入パイプ9は、バイパス配管6(図1)におけるイオン交換器5よりも上流側の部分に繋がっている。一方、流出パイプ10は、バイパス配管6におけるイオン交換器5よりも下流側の部分に繋がっている。
また、ハウジング7の外面、詳しくはハウジング7の底部(下端部)の外面には、複数のステー11,12が固定されている。これらステー11,12は、ハウジング7の底部に対し一体に形成されており、それによって同底部に対し固定された状態となっている。また、ステー11,12は、車両に対し固定することが可能となっている。そして、ステー11,12を車両に対し固定することにより、イオン交換器5が車両に対し取り付けられるようになる。
図3に示すように、ハウジング7の側壁における下端部には、冷媒を流入させる流入口7a及び同冷媒を流出させる流出口7bが設けられている。そして、流入口7aは、ハウジング7の側壁の下端部における径方向の一方側(図3の左側)に形成されており、ハウジング7に一体形成された上記流入パイプ9と繋がっている。また、流出口7bは、ハウジング7の側壁の下端部における径方向の他方側(図3の右側)に形成されており、ハウジング7の側壁に一体形成された上記流出パイプ10と繋がっている。
イオン交換器5のキャップ8は、ハウジング7の上端部の開口に対しねじ込み可能な円筒状の胴部8aを備えている。この胴部8aは、上下方向に延びるように形成されている。また、胴部8aの外周面には、ハウジング7の開口部の内周面に形成された雌ねじ14と噛み合う雄ねじ15が形成されている。そして、胴部8aの雄ねじ15をハウジング7の雌ねじ14にねじ込むと、胴部8aの外周面がハウジング7の内周面に沿うように位置するとともに、ハウジング7の上端部の開口がキャップ8によって閉塞されるようになる。
ハウジング7に取り付けられたキャップ8においては、胴部8aの内部で上下方向に延びるようにチューブ部材16が設けられている。このチューブ部材16の上端部には、同チューブ部材16の軸線に対し直交する方向に突出するリング部17が形成されている。また、チューブ部材16の下端部には、同チューブ部材16の軸線に対し直交する方向に突出するリング部材18が取り外し可能に取り付けられている。そして、リング部17の外周部がキャップ8の内周面の上端部に嵌め込まれるとともに、リング部材18の外周部がキャップ8(胴部8a)の内周面の下端部に嵌め込まれることにより、チューブ部材16がキャップ8の内部に組み付けられている。このとき、チューブ部材16の上端とキャップ8の天井面(内面の上端)との間には、所定の大きさの隙間が存在するようにされる。
リング部17及びリング部材18はそれぞれ、冷媒を上下方向に通過させることが可能となっている。リング部17とリング部材18との間、且つ、チューブ部材16の外周面とキャップ8(胴部8a)の内周面との間には、イオン交換樹脂19が設けられている。また、リング部17の下面にはメッシュ20が取り付けられているとともに、リング部材18の下面にはメッシュ21が取り付けられている。これらメッシュ20,21により、上記イオン交換樹脂19がリング部17よりも上側に移動したり、リング部材18よりも下側に移動したりしないようにされる。
なお、キャップ8、チューブ部材16、及びイオン交換樹脂19はカートリッジ化されており、ハウジング7に対しキャップ8を取り付けたり取り外したりすることにより、イオン交換樹脂19をキャップ8及びチューブ部材16と共に一度に交換することが可能となっている。また、キャップ8をハウジング7に取り付けたときには、チューブ部材16がハウジング7内に設けられた状態となる。更に、このときにはキャップ8の胴部8aの外周面がハウジング7の内周面に沿った状態となるため、胴部8aの内周面とチューブ部材16の外周面との間に存在するイオン交換樹脂19が、チューブ部材16の外周面とハウジング7の内周面との間に装填された状態にもなる。
ハウジング7の内側下端部には、同ハウジング7とは別体のセパレータ22が設けられている。このセパレータ22は、その内側下端部を上下に隔てる底壁22a、及び、その底壁22aよりも下側の部分をチューブ部材16の下端部と連通する筒壁22bを有している。更に、セパレータ22は、底壁22aの外縁に繋がるとともに同底壁22aに対し筒壁22bの突出方向と同方向に突出してハウジング7の底部の内面と接する周壁22cも有している。セパレータ22は、流入口7aからハウジング7内に流入した冷媒を流出口7bに直接的に流す一方でイオン交換樹脂19側にも流し、且つ、イオン交換樹脂19を通過した冷媒を流出口7bに流す分流部としての役割を担う。
詳しくは、セパレータ22は、その底壁22aよりも上側の部分を第1流路23として区画する。この第1流路23は、流入口7aからハウジング7内に流入した冷媒を直接的に流出口7bに流す一方、流入口7aからハウジング7内に流入した冷媒の一部をイオン交換樹脂19側に流すものとされている。このようにイオン交換樹脂19側に流された冷媒は、同イオン交換樹脂19を下から上に通過した後、チューブ部材16を上から下に通過し、更にセパレータ22の筒壁22b内に流出する。
また、セパレータ22は、その底壁22aよりも下側の部分を第2流路24として区画する。この第2流路24は、セパレータ22の筒壁22bを介してチューブ部材16と繋がっている。このため、第2流路24は、流入口7aからハウジング7内に流入した冷媒のうち、第1流路23によってイオン交換樹脂19側に流された冷媒、すなわちイオン交換樹脂19を下から上に通過した後にチューブ部材16を上から下に通過した冷媒を、セパレータ22の筒壁22bを介して受け入れて流出口7b側に流すものとされている。イオン交換器5においては、上述したように冷媒がイオン交換樹脂19を通過するとき、冷媒中のイオンがイオン交換によって取り除かれ、そうしてイオンが取り除かれた後の冷媒が流出口7bを介してハウジング7から流出する。
次に、セパレータ22の詳細な形状について説明する。
図4及び図5に示すセパレータ22において、底壁22a、筒壁22b、及び周壁22cは、冷媒を流すための上記第1流路23及び上記第2流路24を形成するための壁として機能する。これら底壁22a、筒壁22b、及び周壁22cは、ハウジング7の壁(この例では図3に示す底壁7c)よりも薄くされている。周壁22cにおいて、径方向の一方側にはハウジング7の流入口7a(図3)と第1流路23とを連通させるための切り欠き部28が形成されており、径方向の他方側にはハウジング7の流出口7b(図3)と第1流路23とを連通させるための貫通孔29が形成されている。
底壁22aにおける周壁22cの切り欠き部28に対応した部分P1は、その切り欠き部28を介して第1流路23内へと水平方向に流入した冷媒の流れの向きを、徐々にイオン交換樹脂19側に向かう方向、すなわち図4の上向きに変えるよう湾曲した形状となっている。また、こうしたイオン交換樹脂19側に向かった冷媒のうちの一部は、同イオン交換樹脂19に流入せずに周壁22cに沿って筒壁22bを回り込むよう第1流路23内を貫通孔29に向けて流れ、その貫通孔29を介して流出口7bに流れるようになる。
一方、図5に示すように、底壁22aにおける筒壁22bの内部と連なる部分P2は、その内部を介して第2流路24内へと下方に流入した冷媒の流れの向きを、徐々に流出口7b側に向かう方向、すなわち水平方向に変えるためのものであり、それを実現できるよう湾曲した形状となっている。詳しくは、底壁22aにおける筒壁22bの内部と連なる部分P2は下方に向かうほど内径が徐々に大きくなるよう形成されており、それによって上記部分P2が湾曲した形状となるようにされている。
次に、ハウジング7の外面に対するステー11,12の固定位置について詳しく説明する。
図6に示すように、ステー11,12はそれぞれ、ハウジング7の底部(下端部)の外面、より詳しくは同外面の下面に対し固定されている。一方、図3に示すように、セパレータ22がハウジング7の内部に取り付けられた状態では、同ハウジング7の内部における底部とセパレータ22の底壁22aとの間に空間ARが形成されている。そして、この空間ARが第2流路24となっている。従って、ハウジング7の内部において、セパレータ22と同ハウジング7の外面に対するステー11,12の固定位置に対応する部分との間には、空間AR(第2流路24)が形成されていることになる。
次に、イオン交換器5の作用について説明する。
イオン交換器5のハウジング7内にセパレータ22(分流部)を設けると、ハウジング7におけるセパレータ22に対応する部分の剛性が高くなる。このため、車両の衝突時にイオン交換器5が衝突に伴う水平方向の力を受けたとき、ハウジング7に対するステー11,12の固定部分とセパレータ22との位置関係によっては、イオン交換器5のハウジング7がつぶれにくくなる。
仮に、ハウジング7の外面におけるハウジング7の内部のセパレータ22に対応する部分に対し、ステー11,12が固定されているとすると、車両の衝突時にイオン交換器5が衝突に伴う水平方向の力を受けたとき、その力がステー11,12との間でハウジング7におけるセパレータ22に対応した部分に作用する。すなわち、上記力がハウジング7における剛性の高い部分に作用する。このため、イオン交換器5のハウジング7がつぶれにくくなる。そして、車両の衝突時にイオン交換器5のハウジング7がつぶれにくいと、イオン交換器5が車両の衝突に伴う力が作用する方向に大きく変位し、車両における上記方向の前方に位置する他の部品に近づきすぎるおそれがある。
しかし、イオン交換器5においては、ハウジング7の内部における空間ARに対応する部分で剛性が低く抑えられる。そして、その空間ARがハウジング7におけるセパレータ22に対応する部分とハウジング7の外面に対するステー11,12の固定位置に対応する部分との間に位置するようにされている。このため、車両の衝突時にイオン交換器5が衝突に伴う水平方向の力を受けたとき、その力がハウジング7における上記空間ARに対応する部分に作用すると、その部分が効果的につぶれるようになり、それに伴ってハウジング7がつぶれやすくなる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)車両の衝突に伴う水平方向の力がイオン交換器5に作用したとき、そのイオン交換器5のハウジング7をつぶれやすくすることができる。
(2)ハウジング7においては、その底部がつぶれにくくなるものの、そうした底部とセパレータ22との間に上記空間ARが形成されているため、ハウジング7における底部付近の剛性を低く抑えることができる。そして、ハウジング7の底部の外面に対しステー11,12が固定されており、それらステー11,12のハウジングの外面に対する固定位置とハウジング7におけるセパレータ22に対応する部分との間に、上記空間ARが位置している。このため、車両の衝突時にイオン交換器5が衝突に伴う水平方向の力を受け、その力がハウジング7における上記空間ARに対応する部分に作用したとき、その部分がつぶれやすくなる。
(3)セパレータ22において、冷媒を流す第1流路23及び第2流路24を形成するための壁(底壁22a)であって、第1流路23及び第2流路24における冷媒の流れの向きを変える部分P1,P2に角があると、その角によって分流部の剛性が高くなりやすくなる。しかし、そうした角が生じないよう上記部分P1,P2が湾曲した形状となっているため、セパレータ22の剛性を低く抑えてハウジング7をつぶれやすくすることができる。
(4)セパレータ22において、冷媒を流す第1流路23及び第2流路24を形成するための底壁22a、筒壁22b、及び周壁22cが、ハウジング7の壁(底壁7c)よりも薄くされているため、セパレータ22の剛性を低く抑えてハウジング7をつぶれやすくすることができる。
(5)セパレータ22はハウジング7とは別体に形成されているため、同セパレータ22における冷媒を流す第1流路23及び第2流路24を形成するための底壁22a、筒壁22b、及び周壁22cを、ハウジング7の壁よりも薄く作りやすい。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・分流部は、ハウジング7に対し一体に形成されていてもよい。
・セパレータ22において、冷媒を流す第1流路23及び第2流路24を形成するための底壁22a、筒壁22b、及び周壁22cが、必ずしもハウジング7の壁よりも薄くされている必要はない。
・セパレータ22の底壁22a、筒壁22b、及び周壁22cにおける一部のみがハウジング7の壁よりも薄くされていてもよい。
・セパレータ22において、冷媒を流す第1流路23及び第2流路24を形成するための壁(底壁22a)であって、第1流路23及び第2流路24における冷媒の流れの向きを変える部分P1,P2については、必ずしも湾曲した形状である必要はなく、角のある形状であってもよい。
・空間ARは、必ずしもハウジング7の内部における底部に設けられている必要はない。
・ステー11とステー12のうちのいずれか一つを省略してもよい。
・ステー11,12の他に別のステーを設け、ステーの数を三つ以上にしてもよい。
1…燃料電池、2…冷却回路、3…ポンプ、4…ラジエータ、5…イオン交換器、6…バイパス配管、7…ハウジング、7a…流入口、7b…流出口、7c…底壁、8…キャップ、8a…胴部、9…流入パイプ、10…流出パイプ、11…ステー、12…ステー、14…雌ねじ、15…雄ねじ、16…チューブ部材、17…リング部、18…リング部材、19…イオン交換樹脂、20…メッシュ、21…メッシュ、22…セパレータ、22a…底壁、22b…筒壁、22c…周壁、23…第1流路、24…第2流路、28…切り欠き部、29…貫通孔。

Claims (5)

  1. 冷媒を流入させる流入口及び同冷媒を流出させる流出口が設けられているハウジングと、そのハウジングの外面に固定されているとともに車両に対し固定されるステーと、前記ハウジング内に装填されたイオン交換樹脂と、を備えており、前記流入口を介して前記ハウジング内に流入した冷媒が前記イオン交換樹脂を通過する際に同冷媒中のイオンをイオン交換によって取り除き、同イオンが取り除かれた後の冷媒を前記ハウジングから前記流出口を介して流出させるイオン交換器において、
    前記ハウジング内には、前記流入口から流入した冷媒を前記流出口に直接的に流す一方で前記イオン交換樹脂側にも流し、且つ、前記イオン交換樹脂を通過した冷媒を前記流出口に流す分流部が設けられており、
    前記ハウジングの内部において、前記分流部と同ハウジングの外面に対する前記ステーの固定位置に対応する部分との間には、空間が形成されていることを特徴とするイオン交換器。
  2. 前記ステーは、前記ハウジングの底部の外面に対し固定されるものであり、
    前記分流部は、前記ハウジングの内部において、前記底部との間に前記空間を形成するよう設けられている請求項1に記載のイオン交換器。
  3. 前記分流部は、前記冷媒を流す流路を形成するための壁を有しており、
    前記壁であって前記流路における前記冷媒の流れの向きを変える部分は、湾曲した形状となっている請求項1又は2に記載のイオン交換器。
  4. 前記分流部は、前記冷媒を流す流路を形成するための壁を有しており、
    前記分流部の前記壁は、前記ハウジングの壁よりも薄くされている請求項3に記載のイオン交換器。
  5. 前記分流部は、前記ハウジングとは別体のセパレータによって形成されている請求項4に記載のイオン交換器。
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