JP2021066306A - ルーフヘッドライニング - Google Patents

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幸士 岩田
Koji Iwata
幸士 岩田
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Abstract

【課題】運搬が容易であり、かつ、取付作業に係る費用の高騰化及び作業効率の低下を抑制可能なルーフヘッドライニングを提供する。【解決手段】本発明のルーフヘッドライニング1は、第1取付部13及び第2取付部15と、把持部17とを備えている。第1取付部13は第1取付開口13bを有しており、第2取付部15は第2取付開口15aを有している。第1取付開口13b及び第2取付開口15aは、ルーフヘッドライニング1の第1面1aから第2面1bまで貫通している。把持部17は、第1取付部13に一体に形成されて第1取付開口13b内に延びている。把持部17は、車体100のルーフパネル3によって車体100の外側から覆われているとともに、第1取付部13に取り付けられた車内装備品としての車室用照明装置19によって、車室CR側から覆われている。【選択図】図4

Description

本発明はルーフヘッドライニングに関する。
特許文献1に従来のルーフヘッドライニングが開示されている。このルーフヘッドライニングは、車体の前後方向及び幅方向に延びる板状をなしており、車室側に位置する第1面と、第1面の反対側に位置する第2面とを有している。第2面には、吊り袋が設けられており、吊り袋には支持ワイヤが挿通されている。一方、車体は、ルーフヘッドライニングの第2面側に位置するルーフパネルを有している他、係止部材を有している。
このルーフヘッドライニングは、支持ワイヤを係止部材に係止させることで、車体に固定されている。こうして、このルーフヘッドライニングは、車室の天井を構成している。
実開平2−72155号公報
ところで、車体に対するルーフヘッドライニングの取付作業を行うに当たっては、作業者がルーフヘッドライニングを車体の近傍まで運搬する必要がある。ここで、ルーフヘッドライニングは、板状をなしていることから、作業者はルーフヘッドライニングを把持し難く、ルーフヘッドライニングを運搬し難い。特に、車体が前後方向及び幅方向に大きくなれば、その分、ルーフヘッドライニングの寸法も大型化することから、ルーフヘッドライニングの運搬がより困難となる。
そこで、複数人の作業者によってルーフヘッドライニングを運搬することが考えられるものの、この場合には、ルーフヘッドライニングの運搬のために多くの作業者を確保する必要が生じることから費用が増大する。また、ルーフヘッドライニングの運搬時に専用の治具を用いることも考えられるものの、この場合には、ルーフヘッドライニングに対する治具の着脱作業が別途に必要となることから、ルーフヘッドライニングの取付作業の効率が低下する。なお、上記の吊り袋や支持ワイヤのように、一般的にルーフヘッドライニングには、車体との固定を行う固定部が設けられているものの、このような固定部は、ルーフヘッドライニングの運搬を目的に設計されてはいない。このため、作業者が固定部を把持してルーフヘッドライニングを運搬すると、固定部が破損するおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、運搬が容易であり、かつ、取付作業に係る費用の高騰化及び作業効率の低下を抑制可能なルーフヘッドライニングを提供することを解決すべき課題としている。
本発明のルーフヘッドライニングは、車体の前後方向及び幅方向に延びる板状をなして、車室側に位置する第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有し、前記車体に取り付けられて前記車室の天井を構成するルーフヘッドライニングであって、
前記車体は、前記第2面側に位置するルーフパネルを有し、
前記ルーフヘッドライニングは、前記天井に配置される車内装備品が取り付けられる複数の取付部と、
前記各取付部の少なくとも1つに設けられて前記ルーフヘッドライニングの運搬時に把持可能な把持部とを備え、
前記各取付部は、前記第1面から前記第2面まで貫通する取付開口を有し、
前記把持部は、前記取付部に一体で形成されて前記取付開口内に延び、前記ルーフパネルによって前記車体の外側から覆われるとともに、前記車内装備品によって前記車室側から覆われることを特徴とする。
本発明のルーフヘッドライニングは把持部を備えており、作業者は、把持部を把持することでルーフヘッドライニングを容易に運搬することができる。これにより、たとえルーフヘッドライニングの寸法が大きい場合であっても、ルーフヘッドライニングの運搬のために多くの作業者を確保する必要がない。
また、このルーフヘッドライニングにおいて、把持部は、取付部に一体で形成されて取付開口内に延びている。つまり、このルーフヘッドライニングでは、取付開口を形成する際に把持部も同時に形成することができることから、ルーフヘッドライニングに把持部を装着するための作業が不要である。そして、把持部は、ルーフヘッドライニングが車体に取り付けられることで、ルーフパネルによって車体の外側から覆われる。さらに、把持部は、取付部に取り付けられた車内装備品によって、車室側からも覆われる。このように、把持部は、ルーフヘッドライニングに存在したままの状態であっても、車体の外側及び車室側から見えることがない。これにより、このルーフヘッドライニングでは、把持部を除去する作業も不要である。
したがって、本発明のルーフヘッドライニングは、運搬が容易であり、かつ、取付作業に係る費用の高騰化及び作業効率の低下を抑制できる。
各取付部のうち、前後方向の略中央に配置される取付部は、特定取付部とされ得る。そして、把持部は、特定取付部にのみ形成されていることが好ましい。この場合には、把持部は、ルーフヘッドライニングにおける前後方向の略中央に配置されるため、作業者は、把持部を通じて、ルーフヘッドライニングをより容易に運搬することが可能となる。また、全ての取付部に把持部を形成する場合に比べて、ルーフヘッドライニングの製造を容易化することができる。
また、特定取付部に取り付けられる車内装備品は、車室用照明装置であることが好ましい。車室用照明装置には、電力供給のための通電ケーブルが接続される。そして、車室用照明装置と通電ケーブルとの接続は、取付開口を通じて行うことが一般的である。そこで、特定取付部における取付開口は、通電ケーブルの接続を行うために比較的大きな形状に形成される。このため、特定取付部に車室用照明装置を取り付ける構成とすることにより、把持部を十分な大きさで形成することができることから、作業者が把持部を把持し易くなる。
把持部は、1本の梁状に延びていることが好ましい。この場合には、ルーフヘッドライニングを運搬するに当たって、作業者が把持部を好適に把持することが可能となるため、ルーフヘッドライニングを容易かつ安定的に運搬することが可能となる。さらに、把持部が1本の梁状に延びることにより、ルーフパネルと把持部との干渉が生じ難くなるとともに、車内装備品と把持部との干渉も生じ難くなる。
また、この場合、把持部は、取付開口内に突出する略アーチ形状をなしていることが好ましい。これにより、作業者が把持部をより好適に把持することが可能となる。
本発明のルーフヘッドライニングは、運搬が容易であり、かつ、取付作業に係る費用の高騰化及び作業効率の低下を抑制できる。
図1は、実施例1のルーフヘッドライニングが車体に取り付けられた状態を示す模式断面図である。 図2は、実施例1のルーフヘッドライニングを示す斜視図である。 図3は、実施例1のルーフヘッドライニングに係り、図2のX部分を示す要部拡大斜視図である。 図4は、実施例1のルーフヘッドライニングに係り、特定取付部に車室用照明装が取り付けられた際における図3のA−A断面を示す要部拡大断面図である。 図5は、実施例2のルーフヘッドライニングに係り、図3と同様の要部拡大斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1及び図2に示すように、実施例1のルーフヘッドライニング1は、ワゴン型の自動車(図示略)に採用されている。この自動車は、図1に示す車体100を有している。
本実施例では、図1に示す各矢印によって、車体100の前後方向、上下方向及び左右方向を規定している。左右方向は、本発明における「幅方向」に相当している。また、図2では、上下方向及び左右方向に加えて、車体100の前後方向を規定している。上下方向、左右方向及び前後方向は、互いに直交している。そして、図3以降では、図1及び図2に対応して、車体100の上下方向、左右方向及び前後方向を規定している。
図1に示すように、車体100には、車室CRが形成されている。また、車体100は、ルーフパネル3と、第1ルーフサイドレール5と、第2ルーフサイドレール7と、第1レインレール9と、第2レインレール11とを有している。
ルーフパネル3は、車体100の上部に位置しており、車体100の左右方向及び前後方向に延びる板状をなしている。第1ルーフサイドレール5は、第1インナパネル5aと第1アウタパネル5bとが接合されて形成されている。第1ルーフサイドレール5は、車体100の右側であってルーフパネル3の下方に位置しており、車体100の前後方向に延びている。第2ルーフサイドレール7は、第2インナパネル7aと第2アウタパネル7bとが接合されて形成されている。第2ルーフサイドレール7は、車体100の左側であってルーフパネル3の下方に位置しており、車体100の前後方向に延びている。
第1レインレール9及び第2レインレール11は、それぞれルーフパネル3に沿って車体100の前後方向に延びている。第1レインレール9は、車体100の右側でルーフパネル3右端と接合している。第2レインレール11、車体100の左側でルーフパネル3の左端と接合している。また、第1レインレール9には第1アウタパネル5bが接合されており、第2レインレール11には第2アウタパネル7bが接合されている。こうして、車体100では、第1レインレール9によって、ルーフパネル3と第1ルーフサイドレール5とが接合されており、第2レインレール11によって、ルーフパネル3と第2ルーフサイドレール7とが接合されている。また、図4に示すように、車体100には、通電ケーブル19aが取り付けられている。通電ケーブル19aは、車体100に設けられた図示しないバッテリに接続されている。さらに、図示を省略するものの、車体100には、自動車の走行に必要な公知の動力装置や操作装置等が設けられている。
図1及び図2に示すように、ルーフヘッドライニング1は、ウレタン等の樹脂によって形成されており、板状をなしている。これにより、ルーフヘッドライニング1は、第1面1aと第2面1bとを有している。第1面1aは、ルーフヘッドライニング1が車体100に取り付けられることにより、車室CR側に位置している。第2面1bは、第1面1aの反対側に位置している。なお、車体100に対するルーフヘッドライニング1の取り付けについては後述する。
上記のように、このルーフヘッドライニング1は、ワゴン型の自動車に採用されている。このため、図2に示すように、ルーフヘッドライニング1は、左右方向の長さに比べて前後方向の長さが長い略矩形状をなしている。また、図1に示すように、ルーフヘッドライニング1は、右端に向かうにつれて車体100の下方側に向かって湾曲するとともに、左端に向かうにつれて車体100の下方側に向かって湾曲する形状をなしている。
図2に示すように、ルーフヘッドライニング1は、第1取付部13及び第2取付部15を備えている他、把持部17を備えている。第1取付部13及び第2取付部15は、本発明における「取付部」の一例である。
第1取付部13は、ルーフヘッドライニング1の前後方向及び左右方向の略中央に位置している。一方、第2取付部15は、第1取付部13よりも前方側、つまり、ルーフヘッドライニング1の前方側であって、左右方向の略中央に位置している。これにより、本実施例では、第1取付部13が本発明における「特定取付部」とされている。
図3及び図4に示すように、第1取付部13は、収容体13aを有している。収容体13aは、ルーフヘッドライニング1に一体で形成されている。収容体13aは、前後方向及び左右方向に延びる上壁131と、上壁131と連続して上壁131から下方に向かって延びる周壁132とで構成されている。これらの上壁131及び周壁132により、収容体13aは、下方側が開放された略矩形の箱状をなしており、内部に車室用照明装置19を収容可能となっている。
図3に示すように、上壁131には、第1取付開口13bと、第1係合孔13cと、第2係合孔13dとが形成されている。第1取付開口13b及び第1、2係合孔13c、13dは、ルーフヘッドライニング1に切り抜き加工を施すことによって、上壁131に形成されている。これにより、図4に示すように、第1取付開口13bは、第1面1aから第2面1bまで貫通している。図3に示す第1、2係合孔13c、13dについても同様に、第1面1aから第2面1bまで貫通している。第1取付開口13bは、車室用照明装置19の一部を内部に位置させつつ、車室用照明装置19に対する通電ケーブル19aの配線作業が可能な形状とされている。つまり、第1取付開口13bは、第1、2係合孔13c、13dに比べて上壁131大きく形成されており、上壁131に占める割合が大きくなっている。なお、第1取付開口13bの形状の他、第1、2係合孔13c、13dの個数や形状は、車室用照明装置19の形状に応じて適宜設計可能である。また、第1取付部13に対する車室用照明装置19の取付方法に応じて、第1、2係合孔13c、13dの形成を省略することも可能である。
図2に示すように、第2取付部15は、第2取付開口15aを有している。第2取付開口15aについても、ルーフヘッドライニング1に切り抜き加工を施すことに形成されており、第1面1aから第2面1bまで貫通している。第2取付開口15aは、略矩形状に形成されており、コンソールボックス(図示略)を取付可能となっている。コンソールボックス及び車室用照明装置19は、本発明における「車内装備品」の一例である。
図3に示すように、把持部17は、第1取付部13の収容体13aに一体に形成されている。より詳細には、把持部17は、第1取付開口13bを切り抜き加工によって形成する際に、収容体13aの上壁131に一体に形成されている。換言すれば、ルーフヘッドライニング1では、第1取付開口13bを形成するに当たって、上壁131に把持部17が一体に形成されるように切り抜き加工が施されている。こうして、ルーフヘッドライニング1では、切り抜き加工によって上壁131に第1取付開口13bが形成されると同時に、把持部17も上壁131に形成されている。このため、把持部17も、ルーフヘッドライニング1と同様の樹脂製である。
把持部17は、第1取付開口13bの周縁となる箇所で上壁131と接続しており、第1取付開口13b内に延びている。把持部17は、第1連結部位17aと、第2連結部位17bと、第3連結部位17cとで構成されている。第1連結部位17a、第2連結部位17b及び第3連結部位17cは、それぞれ上面視で略線状をなしている。
第1連結部位17aは、左右方向の略中央よりも右側で上壁131と接続している。第1連結部位17aは、上壁131から第2取付開口15a内を前方に延びた後、左側に屈曲し、第2取付開口15a内をさらに前方に向かって延びている。第2連結部位17bは、第1連結部位17aよりも左側に離間して配置されている。第2連結部位17bは、第1連結部位17aと左右対称の形状である。つまり、第2連結部位17bは、上壁131から第2取付開口15a内を前方に延びた後、右側に屈曲して第1連結部位17aに近づきつつ、第2取付開口15a内をさらに前方に向かって延びている。第3連結部位17cは、第1取付開口13b内を左右方向に直線状に延びている。第3連結部位17cは、右端で第1連結部位17aと接続しているとともに、左端で第2連結部位17bと接続している。これらの第1〜3連結部位17cによって、把持部17は、上壁131における第1取付開口13bの周縁から第1取付開口13b内を前方側に向かって略アーチ状に突出する1本の梁形状に形成されている。
図2に示すように、このルーフヘッドライニング1において、第2取付部15には、把持部17は存在していない。つまり、把持部17は、第1取付部13にのみ形成されている。また、ルーフヘッドライニング1には、複数の挿通孔1cが設けられている他、複数のボルト孔1dが設けられている。各挿通孔1cは、取付クリップ(図示略)を挿通可能となっている。なお、挿通孔1c及びボルト孔1dの個数や形状は適宜設計可能である。
図4に示すように、車室用照明装置19は、第1基部191と、第2基部192と、発光ユニット193と、装飾パネル194と、第1カバー195と、第2カバー196とを有している。第1基部191と第2基部192とは互いに組み付けられて一体をなしている。発光ユニット193は、発光ダイオード及び発光ダイオードの発光制御を行う制御基板(いずれも図示略)等によって構成されている。発光ユニット193は、第1基部191に取り付けられており、第1基部191や第2カバー196の外部で通電ケーブル19aと接続可能となっている。装飾パネル194は、金属製の板材によって形成されており、第1基部191の下側、つまり、第1基部191における車室CR側に取り付けられている。第1カバー195は、第1基部191及び第2基部192における車室CR側に取り付けられている。第1カバー195は、半透明の樹脂によって形成されており、発光ユニット193が発光した光を車室CR側に透過可能となっている。第2カバー196は、第1カバー195とは反対側で、第1基部191及び第2基部192に取り付けられている。なお、車室用照明装置19は、採用される自動車の車室CRの大きさ等によって形状や構成を適宜変更可能である。
ルーフヘッドライニング1を車体100に取り付けるに当たっては、図示しない作業者は、図3に示す把持部17を手で把持する。そして、作業者は、図4に示すように、把持部17を弾性変形させつつ、ルーフヘッドライニング1の上方側に引き上げる。この状態で、作業者は、一方の手で把持部17を把持し、他方の手でルーフヘッドライニング1の右端や左端を把持し、車体100の近傍までルーフヘッドライニング1を運搬する。
そして、作業者は、ルーフヘッドライニング1の第1面1aを車室CR側に向けた状態とする。そして、この状態で、作業者は、各挿通孔1cに挿通された取付クリップの他、各ボルト孔1dに挿通されたボルトによって、ルーフヘッドライニング1を車体100に固定する。さらに、図1に示すように、ルーフヘッドライニング1では、右端が第1ルーフサイドレール5とともに第1樹脂モール21に挟持されて第1ルーフサイドレール5に固定されており、左端が第2ルーフサイドレール7とともに第2樹脂モール23に挟持されて第2ルーフサイドレール7に固定されている。つまり、各挿通孔1cや各ボルト孔1dの他、ルーフヘッドライニング1の右端や左端は、ルーフヘッドライニング1を車体100に固定するための固定部として機能する。こうして、車体100に対するルーフヘッドライニング1の取り付けが完了する。これにより、ルーフヘッドライニング1は、車室CRの天井を構成している。また、車体100では、ルーフパネル3がルーフヘッドライニング1の第2面1b側に位置して、第2面1bと対向している。
ここで、図1及び図4に示すように、ルーフヘッドライニング1は、車体100に取り付けられた状態で、ルーフパネル3から車体100の下方に一定程度離間しており、ルーフパネル3とルーフヘッドライニング1との間に空間101が形成されている。これにより、このルーフヘッドライニング1では、車体100に取り付けられた際に、把持部17が空間101内に位置しつつ、ルーフパネル3によって車体100の外側から覆われた状態となっている。また、把持部17は、空間101内に位置することにより、ルーフパネル3と干渉することがない。なお、図4に示すように、ルーフヘッドライニング1が車体100に取り付けられることにより、通電ケーブル19aは、空間101内に配置されている。
次に、第1取付部13に対する車室用照明装置19の取り付けを行う。車室用照明装置19を第1取付部13に取り付けるに当たっては、車室用照明装置19の第2カバー196をルーフヘッドライニング1に向けた状態で、車室CR側から車室用照明装置19を第1取付部13の収容体13aの内部に収容させる。そして、第2カバー196に形成された図示しない係合片を図3に示す第1、2係合孔13c、13dに係合させることにより、第1取付部13に車室用照明装置19を固定する。これにより、車室用照明装置19では、第2カバー196の一部や発光ユニット193の一部が第1取付開口13bからルーフヘッドライニング1の第2面1b側に突出した状態となる。ここで、把持部17は梁形状をなしており、また、把持部17はルーフヘッドライニング1の上方側に引き上げられた状態となっている。これらにより、第1取付部13に車室用照明装置19を固定した際、把持部17は車室用照明装置19に干渉しない。そして、第1取付開口13bを通じて、通電ケーブル19aを発光ユニット193に接続する。これにより、通電ケーブル19aを通じて車室用照明装置19がバッテリに通電可能に接続され、第1取付部13に対する車室用照明装置19の取り付けが完了する。そして、このように、第1取付部13に車室用照明装置19が取り付けられることにより、把持部17は、車室用照明装置19によって、車室CR側から覆われた状態となっている。
また、図示を省略するものの、第2取付開口15a内にコンソールボックスを収容させつつ、第2取付部15にコンソールボックスを取り付ける。こうして、車室用照明装置19及びコンソールボックスは、車室CRの天井に配置される。
このように、このルーフヘッドライニング1は把持部17を備えていることから、作業者は、把持部17を把持することでルーフヘッドライニング1を容易に運搬することが可能となっている。特に、このルーフヘッドライニング1は、ワゴン型の自動車に採用されていることから、全体としての寸法が大きく、また、左右方向の長さに比べて前後方向の長さが長くなっているものの、このような形状であっても、作業者は、把持部17によって、一人でルーフヘッドライニング1運搬することが可能となっている。このように、このルーフヘッドライニング1では、運搬のために多くの作業者を確保する必要がない。
また、このルーフヘッドライニング1において、把持部17は、第1取付部13において、収容体13aの上壁131に一体に形成されている。そして、把持部17は、切り抜き加工によって上壁131に第1取付開口13bを形成する際、上壁131に同時に形成されている。これにより、このルーフヘッドライニング1では、把持部17を上壁131、ひいては第1取付部13に装着するための専用の作業が不要となっている。そして、把持部17は、ルーフヘッドライニング1が車体100に取り付けられることで、空間101内、すなわちルーフヘッドライニング1とルーフパネル3との間に位置する。これにより、把持部17は、ルーフパネル3によって車体100の外側から覆われている。さらに、把持部17は、第1取付部13に取り付けられた車室用照明装置19によって、車室CR側からも覆われた状態となっている。このように、把持部17は、ルーフヘッドライニング1に存在したままの状態であっても、車体100の外側及び車室CR側から見えることがない。これにより、このルーフヘッドライニング1では、把持部17を除去する作業も不要である。また、把持部17は、ルーフパネル3や車室用照明装置19と干渉することがないため、把持部17は、車体100に対するルーフヘッドライニング1の取り付け作業や第1取付部13に対する車室用照明装置19の取り付け作業を妨げ難くなっている。
したがって、実施例1のルーフヘッドライニング1は、運搬が容易であり、かつ、取付作業に係る費用の高騰化及び作業効率の低下を抑制できる。
特に、把持部17が形成された第1取付部13は、ルーフヘッドライニング1において前後方向及び左右方向の略中央に位置している。これにより、把持部17も、ルーフヘッドライニング1の前後方向及び左右方向の略中央に位置している。このため、ルーフヘッドライニング1の寸法が大きく、また、ルーフヘッドライニング1が前後方向に長い形状であっても、作業者は、把持部17を通じて、ルーフヘッドライニング1を容易に運搬することが可能となっている。また、把持部17は、第1取付部13のみに形成されているため、把持部17が第1取付部13及び第2取付部15の両方に形成される場合に比べて、ルーフヘッドライニング1の製造も容易化されている。
また、第1取付部13では、車室用照明装置19に対する通電ケーブル19aの接続を行うために、第1取付開口13bが上壁131に大きく形成されている。これにより、このルーフヘッドライニング1では、把持部17を十分な大きさで形成することが可能となっており、作業者が把持部17を把持し易くなっている。
また、把持部17は、1本の梁状に延びる形状であるため、作業者が把持部17を好適に把持することが可能となっている。また、把持部17は、1本の梁状であることから、ルーフパネル3と把持部17との干渉が生じ難くなっているとともに、車室用照明装置19と把持部17との干渉も生じ難くなっている。さらに、把持部17が1本の梁状であることから、通電ケーブル19aを発光ユニット193に接続する作業を行う際も、把持部17が妨げとなり難くなっている。
また、把持部17は、略アーチ形状をなしており、この点においても、このルーフヘッドライニング1では、作業者が把持部17を好適に把持することが可能となっている。
(実施例2)
図5に示すように、実施例2のルーフヘッドライニング1では、把持部18を備えている。把持部17と同様、把持部18も収容体13aの上壁131に一体に形成されている。把持部18についても、第1取付開口13bを切り抜き加工によって形成する際に、第1取付開口13bと同時に形成されている。
把持部18は、第1取付開口13bの周縁となる箇所で上壁131と接続しており、第1取付開口13b内を左右方向に直線状に延びている。つまり、把持部18は、第1取付開口13b内を左右方向に直線状に延びる1本の梁形状をなしている。このルーフヘッドライニング1における他の構成は、実施例1のルーフヘッドライニング1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
このルーフヘッドライニング1においても、作業者は、把持部18を把持することによって、ルーフヘッドライニング1を容易に運搬することが可能となっている。また、把持部18が第1取付開口13b内を左右方向に直線状に延びる1本の梁形状をなしていることにより、把持部17を形成する場合に比べて、ルーフヘッドライニング1に対する切り抜き加工が容易となっている。このルーフヘッドライニング1における他の作用は、実施例1のルーフヘッドライニング1と同様である。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1、2のルーフヘッドライニング1では、把持部17、18が1本の梁形状をなしているが、これに限らず、把持部17、18を板状等に形成しても良い。
また、実施例1、2のルーフヘッドライニング1において、第1取付部13の上壁131に複数の把持部17、18が形成されても良い。
さらに、実施例1、2ルーフヘッドライニング1において、第2取付部15にも把持部17、18を設けても良い。
また、実施例1、2ルーフヘッドライニング1において、第1、2取付部13、15の他に取付部を備える構成とし、その取付部に把持部17、18が形成されても良い。
さらに、実施例1、2ルーフヘッドライニング1において、車室用照明装置19に換えて、エアコンの送風口やシートベルトの保持部等の車内装備品を第1取付部13に取り付けても良い。
また、実施例1、2ルーフヘッドライニング1は、左右方向の長さに比べて前後方向の長さが長く形成されている。しかし、これに限らず、ルーフヘッドライニング1は、採用される自動車等の車両に応じて、左右方向の長さや前後方向の長さを適宜設計することが可能である。
本発明は乗用自動車等の車両に利用可能である。
1…ルーフヘッドライニング
1a…第1面
1b…第2面
3…ルーフパネル
13…第1取付部(取付部、特定取付部)
13b…第1取付開口(取付開口)
15…第2取付部(取付部)
15a…第2取付開口(取付開口)
17、18…把持部
19…車室用照明装置(車内装備品)
100…車体
CR…車室

Claims (5)

  1. 車体の前後方向及び幅方向に延びる板状をなして、車室側に位置する第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有し、前記車体に取り付けられて前記車室の天井を構成するルーフヘッドライニングであって、
    前記車体は、前記第2面側に位置するルーフパネルを有し、
    前記ルーフヘッドライニングは、前記天井に配置される車内装備品が取り付けられる複数の取付部と、
    前記各取付部の少なくとも1つに設けられて前記ルーフヘッドライニングの運搬時に把持可能な把持部とを備え、
    前記各取付部は、前記第1面から前記第2面まで貫通する取付開口を有し、
    前記把持部は、前記取付部に一体で形成されて前記取付開口内に延び、前記ルーフパネルによって前記車体の外側から覆われるとともに、前記車内装備品によって前記車室側から覆われることを特徴とするルーフヘッドライニング。
  2. 前記各取付部のうち、前記前後方向の略中央に配置される前記取付部は、特定取付部とされ、
    前記把持部は、前記特定取付部にのみ形成されて請求項1記載のルーフヘッドライニング。
  3. 前記特定取付部に取り付けられる前記車内装備品は、車室用照明装置である請求項2記載のルーフヘッドライニング。
  4. 前記把持部は、1本の梁状に延びている請求項1乃至3のいずれか1項記載のルーフヘッドライニング。
  5. 前記把持部は、前記取付開口内に突出する略アーチ形状をなしている請求項4記載のルーフヘッドライニング。
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