JP2021059088A - 液体収集装置、液体噴射装置、液体噴射装置の制御方法 - Google Patents

液体収集装置、液体噴射装置、液体噴射装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】帯状部材における液体が付着した部分で液体噴射部を払拭する虞を低減できる液体収集装置、液体噴射装置、液体噴射装置の制御方法を提供する。【解決手段】液体を吸収可能な帯状部材60と、巻出軸69を有し、帯状部材60をロール状に巻いた状態で保持する巻出部70と、巻出部70から巻き出された帯状部材60のうち接触領域A2に位置する接触部分60aを押し、液体を噴射可能な液体噴射部20に接触部分60aを接触させることが可能な押圧部76と、巻取軸71を有し、帯状部材60を巻き取ることで接触部分60aを移動方向Dに移動可能な巻取部72と、を備え、押圧部76より移動方向Dの下流に設けられる傾斜領域A3において移動方向Dの下流及び下方に向かう帯状部材60の傾斜は、押圧部76から移動方向Dの上流及び下方に向かう帯状部材60の傾斜より大きい。【選択図】図4

Description

本発明は、液体収集装置、液体噴射装置、液体噴射装置の制御方法に関する。
例えば特許文献1のように、液体噴射部の一例であるプリントヘッドから液体の一例であるインクを噴出して印刷する液体噴射装置の一例であるプリンターがある。プリンターは、帯状部材の一例であるウェブを供給する巻出部の一例であるウェブ供給源と、ウェブを巻き取る巻取部の一例であるスピンドルと、を有する液体収集装置の一例であるクリーニング装置を備える。クリーニング装置は、ウェブ供給源から供給されたウェブをプリントヘッドと摺動させ、ウェブにインクを吸収させていた。
特開2003−300329号公報
帯状部材に吸収された液体は、帯状部材内を拡散する。特に、液体噴射部に接触する接触領域より上流に向かって液体が濡れ拡がると、帯状部材を巻き取っても接触領域に液体が付着した部分が残りやすくなり、液体が付着した帯状部材により液体噴射部を拭いてしまう虞があった。
上記課題を解決する液体収集装置は、液体を吸収可能な帯状部材と、巻出軸を有し、前記帯状部材をロール状に巻いた状態で保持する巻出部と、前記巻出部から巻き出された前記帯状部材のうち接触領域に位置する接触部分を押し、前記液体を噴射可能な液体噴射部に前記接触部分を接触させることが可能な押圧部と、巻取軸を有し、前記帯状部材を巻き取ることで前記接触部分を移動方向に移動可能な巻取部と、を備え、前記押圧部より前記移動方向の下流に設けられる傾斜領域において前記移動方向の下流及び下方に向かう前記帯状部材の傾斜は、前記押圧部から前記移動方向の上流及び下方に向かう前記帯状部材の傾斜より大きい。
上記課題を解決する液体噴射装置は、液体を噴射する液体噴射部と、前記液体を吸収可能な帯状部材と、巻出軸を有し、前記帯状部材をロール状に巻いた状態で保持する巻出部と、前記巻出部から巻き出された前記帯状部材のうち接触領域に位置する接触部分を押し、前記液体噴射部に前記接触部分を接触させることが可能な押圧部と、巻取軸を有し、前記帯状部材を巻き取ることで前記接触部分を移動方向に移動可能な巻取部と、前記接触部分の前記移動方向における長さを接触長さとした場合に、前記接触部分を前記液体噴射部に接触させた後、前記巻取部に前記帯状部材を前記接触長さより長い長さ分巻き取らせる制御部と、を備える。
上記課題を解決する液体噴射装置の制御方法は、液体を噴射する液体噴射部と、前記液体を吸収可能な帯状部材と、前記帯状部材をロール状に巻いた状態で保持する巻出部と、前記巻出部から巻き出された前記帯状部材のうち接触領域に位置する接触部分を押し、前記液体噴射部に前記接触部分を接触させることが可能な押圧部と、前記帯状部材を巻き取ることで前記接触部分を移動方向に移動可能な巻取部と、を備える液体噴射装置の制御方法であって、前記接触領域の前記移動方向における長さを接触長さとした場合に、前記接触部分を前記液体噴射部に接触させた後、前記帯状部材を前記接触長さより長い長さ分巻き取る。
液体噴射装置の一実施形態の斜視図。 液体噴射部及びキャリッジの模式底面図。 メンテナンスユニットの模式平面図。 ケースが待機位置に位置する液体収集装置の模式側面図。 液体噴射部をワイピングする液体収集装置の模式側面図。 ケースが受容位置に位置する液体収集装置の模式側面図。 帯状部材を巻き取った液体収集装置の模式側面図。 第1変更例の液体収集装置の模式側面図。 第2変更例の液体収集装置の模式側面図。 第3変更例の液体収集装置の模式側面図。
以下、液体収集装置、液体噴射装置、液体噴射装置の制御方法の一実施形態について図を参照しながら説明する。液体噴射装置は、例えば、用紙等の媒体に液体の一例であるインクを噴射して印刷するインクジェット式のプリンターである。
図面では、液体噴射装置11が水平面上に置かれているものとして重力の方向をZ軸で示し、水平面に沿う方向をX軸とY軸で示す。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。以下の説明では、X軸に沿う方向を幅方向X、Y軸に沿う方向を奥行方向Y、Z軸に沿う方向を重力方向Zともいう。
図1に示すように、液体噴射装置11は、一対の脚部12と、脚部12上に組み付けられる筐体13と、を備えてもよい。液体噴射装置11は、ロール状に巻き重ねた媒体14を巻き解いて繰り出す繰出部15と、筐体13から排出される媒体14を案内する案内部16と、媒体14を巻き取って回収する回収部17と、を備えてもよい。液体噴射装置11は、回収部17に回収される媒体14にテンションを付与するテンション付与機構18を備えてもよい。
液体噴射装置11は、液体を噴射可能な液体噴射部20と、液体噴射部20を移動させるキャリッジ21と、液体噴射部20のメンテナンスを行うメンテナンスユニット22と、を備える。液体噴射装置11は、液体噴射部20に液体を供給する液体供給装置23と、ユーザーによって操作される操作パネル24と、を備えてもよい。キャリッジ21は、液体噴射部20をX軸に沿って往復移動させる。液体噴射部20は、液体供給装置23を通じて供給された液体を移動しながら噴射し、媒体14に印刷する。
液体供給装置23は、液体を収容する複数の液体収容体25が着脱可能に装着される装着部26と、装着部26に装着させる液体収容体25から液体噴射部20に液体を供給する供給流路27と、を備える。
液体噴射装置11は、液体噴射装置11の動作を制御する制御部29を備える。制御部29は、例えばCPU、メモリーなどを含んで構成される。制御部29は、メモリーに記憶されるプログラムをCPUが実行することにより、液体噴射部20、液体供給装置23、及びメンテナンスユニット22などを制御する。
図2に示すように、液体噴射装置11は、キャリッジ21を支持するガイド軸31と、キャリッジ21を移動させるキャリッジモーター32と、を備えてもよい。ガイド軸31は、幅方向Xに延びる。制御部29は、キャリッジモーター32の駆動を制御することにより、キャリッジ21及び液体噴射部20をガイド軸31に沿って往復移動させる。
液体噴射装置11は、キャリッジ21の下部に保持される整風部34を備えてもよい。整風部34は、幅方向Xにおいて液体噴射部20の両側に設けると、X軸に沿って往復移動する液体噴射部20周辺の気流を整えやすくできる。
液体噴射部20は、複数のノズル36が形成されるノズル形成部材37と、ノズル形成部材37の一部を覆うカバー部材38と、を備えてもよい。カバー部材38は、例えばステンレス鋼などの金属により構成される。カバー部材38には、カバー部材38を重力方向Zに貫通する複数の貫通孔39が形成されている。カバー部材38は、貫通孔39からノズル36が露出するように、ノズル形成部材37においてノズル36が形成される側を覆う。ノズル面40は、ノズル形成部材37と、カバー部材38と、を含んで形成される。具体的には、ノズル面40は、貫通孔39から露出するノズル形成部材37と、カバー部材38とにより構成され、液体を噴射するノズル36が形成される。
液体噴射部20には、液体を噴射するノズル36の開口が一方向に一定の間隔で多数並ぶ。複数のノズル36は、ノズル列を構成する。本実施形態では、ノズル36の開口は、奥行方向Yに並び、第1ノズル列L1〜第12ノズル列L12を構成する。1つのノズル列を構成するノズル36は、同じ種類の液体を噴射する。1つのノズル列を構成するノズル36のうち、奥行方向Yにおける奥に位置するノズル36と、奥行方向Yにおける前に位置するノズル36は、幅方向Xに位置をずらして形成されている。
第1ノズル列L1〜第12ノズル列L12は、2列ずつ幅方向Xに接近して並ぶ。本実施形態では、互いに接近して並ぶ2つのノズル列をノズル群という。液体噴射部20には、第1ノズル群G1〜第6ノズル群G6が幅方向Xに一定の間隔で配置される。
具体的には、第1ノズル群G1は、マゼンタインクを噴射する第1ノズル列L1とイエローインクを噴射する第2ノズル列L2を含む。第2ノズル群G2は、シアンインクを噴射する第3ノズル列L3とブラックインクを噴射する第4ノズル列L4を含む。第3ノズル群G3は、ライトシアンインクを噴射する第5ノズル列L5とライトマゼンタインクを噴射する第6ノズル列L6を含む。第4ノズル群G4は、処理液を噴射する第7ノズル列L7および第8ノズル列L8を含む。第5ノズル群G5は、ブラックインクを噴射する第9ノズル列L9とシアンインクを噴射する第10ノズル列L10を含む。第6ノズル群G6は、イエローインクを噴射する第11ノズル列L11とマゼンタインクを噴射する第12ノズル列L12を含む。
次に、メンテナンスユニット22について説明する。
図3に示すように、メンテナンスユニット22は、幅方向Xに並ぶフラッシング装置42、液体収集装置43、吸引装置44、及びキャッピング装置45を有する。キャッピング装置45の上方は、液体噴射部20のホームポジションHPとなる。ホームポジションHPは、液体噴射部20の移動の始点となる。液体収集装置43の上方は、液体噴射部20のクリーニング位置CPとなる。図3には、クリーニング位置CPに位置する液体噴射部20を二点鎖線で示す。
フラッシング装置42は、フラッシングにより液体噴射部20から噴射される液体を受容する。フラッシングとは、ノズル36の目詰まりを予防及び解消する目的で、液体を廃液として噴射するメンテナンスである。
フラッシング装置42は、液体噴射部20がフラッシングのために噴射した液体を受容する液体受容部47と、液体受容部47の開口を覆うための蓋部材48と、蓋部材48を移動させる蓋用モーター49と、を備える。フラッシング装置42は、複数の液体受容部47と、複数の蓋部材48と、を備えてもよい。制御部29は、液体の種類によって液体受容部47を選択してもよい。本実施形態のフラッシング装置42は、2つの液体受容部47を備え、一方の液体受容部47は、液体噴射部20からフラッシングにより噴射される複数のカラーインクを受容し、他方の液体受容部47は、液体噴射部20からフラッシングにより噴射される処理液を受容する。液体受容部47は、保湿液を収容してもよい。
蓋部材48は、蓋用モーター49の駆動により、液体受容部47の開口を覆う図示しない被覆位置と、液体受容部47の開口を露出させる図3に示す露出位置と、の間で移動する。フラッシングを行わない時には、蓋部材48が被覆位置に移動することにより、収容する保湿液や受容した液体の乾燥を抑制する。
吸引装置44は、吸引キャップ51と、吸引用保持体52と、吸引用保持体52をZ軸に沿って往復移動させる吸引用モーター53と、吸引キャップ51内を減圧する減圧機構54と、を備える。吸引用モーター53は、吸引キャップ51を接触位置と退避位置との間で移動させる。接触位置は、吸引キャップ51が液体噴射部20に接触してノズル36を囲む位置である。退避位置は、吸引キャップ51が液体噴射部20から離れる位置である。吸引キャップ51は、全てのノズル36をまとめて囲む構成としてもよいし、少なくとも1つのノズル群を囲む構成としてもよいし、ノズル群を構成するノズル36のうち一部のノズル36を囲む構成としてもよい。本実施形態の吸引装置44は、2つの吸引キャップ51により第1ノズル群G1〜第6ノズル群G6のうち1つのノズル群を囲む。
液体噴射装置11は、液体噴射部20を吸引装置44の上方に位置させると共に、吸引キャップ51を接触位置に位置させて1つのノズル群を囲み、吸引キャップ51内を減圧してノズル36から液体を排出させる吸引クリーニングを行ってもよい。すなわち、吸引装置44は、吸引クリーニングにより排出される液体を受容してもよい。
キャッピング装置45は、放置キャップ56と、放置用保持体57と、放置用保持体57をZ軸に沿って往復移動させる放置用モーター58と、を有する。放置用モーター58の駆動により放置用保持体57及び放置キャップ56が上方もしくは下方に移動する。放置キャップ56は、下方の位置である離隔位置から上方の位置であるキャッピング位置に移動し、ホームポジションHPで停止している液体噴射部20に接触する。
キャッピング位置に位置する放置キャップ56は、第1ノズル群G1〜第6ノズル群G6を構成するノズル36の開口を囲う。このように、放置キャップ56がノズル36の開口を囲うメンテナンスを放置キャッピングという。放置キャッピングは、キャッピングの一種である。放置キャッピングにより、ノズル36の乾燥が抑制される。
放置キャップ56は、全てのノズル36をまとめて囲む構成としてもよいし、少なくとも1つのノズル群を囲む構成としてもよいし、ノズル群を構成するノズル36のうち一部のノズル36を囲む構成としてもよい。
次に、液体収集装置43について説明する。
図3に示すように、液体収集装置43は、液体を吸収可能な帯状部材60を備える。液体収集装置43は、帯状部材60を収容するケース61と、Y軸に沿って延びる一対のレール62と、払拭用モーター63と、巻取用モーター64と、巻取用モーター64の動力を伝達する動力伝達機構65と、を備えてもよい。ケース61は、帯状部材60を露出させる第1開口66及び第2開口67を有する。幅方向Xにおいて帯状部材60の大きさは、ノズル面40の大きさ以上とすると、液体噴射部20を効率よくメンテナンスできる。
図3に示すように、ケース61は、払拭用モーター63の動力によりレール62上をY軸に沿って往復移動する。具体的には、ケース61は、図4に示す待機位置と、図3に示す受容位置と、の間で移動する。払拭用モーター63が正転駆動すると、待機位置に位置するケース61は、Y軸に平行な第1払拭方向W1に移動して受容位置に向かう。払拭用モーター63が逆転駆動すると、受容位置に位置するケース61は、第1払拭方向W1とは反対の第2払拭方向W2に移動して待機位置に向かう。
液体噴射装置11は、ケース61が待機位置から受容位置に移動する過程と、ケース61が受容位置から待機位置に移動する過程と、のうち少なくとも一方の過程で液体噴射部20をワイピングしてもよい。ワイピングとは、帯状部材60によってノズル面40を払拭するメンテナンスである。
図4に示すように、液体収集装置43は、巻出軸69を有する巻出部70と、巻取軸71を有する巻取部72と、を備える。巻出部70は、帯状部材60をロール状に巻いた状態で保持する。巻出部70から巻き解かれて繰り出された帯状部材60は、搬送経路に沿って巻取部72まで搬送される。液体収集装置43は、帯状部材60の搬送経路に沿って上流から順に設けられる上流ローラー74、テンションローラー75、押圧部76、規制ローラー77、第1水平ローラー78、及び第2水平ローラー79を備えてもよい。ケース61は、巻出軸69、上流ローラー74、テンションローラー75、押圧部76、規制ローラー77、第1水平ローラー78、第2水平ローラー79、及び巻取軸71をX軸を軸線方向として回転可能に支持する。
巻取軸71は、巻取用モーター64の駆動により回転する。巻取部72は、巻取軸71に帯状部材60をロール状に巻き取る。巻取部72は、帯状部材60を巻き取ることで、帯状部材60のうち巻出部70から巻き解かれた部分を移動方向Dに移動させる。移動方向Dとは、帯状部材60の搬送経路に沿う方向であり、上流の巻出部70から下流の巻取部72に向かう方向である。
動力伝達機構65は、ケース61が待機位置に位置するときには、巻取用モーター64と巻取軸71とを接続し、ケース61が待機位置から離れたときには、巻取用モーター64と巻取軸71とを切り離してもよい。巻取用モーター64は、巻取軸71、上流ローラー74、テンションローラー75、押圧部76、規制ローラー77、第1水平ローラー78、及び第2水平ローラー79のうち少なくとも1つを巻取軸71と共に回転駆動してもよい。
テンションローラー75は、押圧部76より移動方向Dの上流、及び重力方向Zの下方に配置される。テンションローラー75は、帯状部材60を下方に向かって押すことで帯状部材60にテンションを付与する。
本実施形態の押圧部76は、帯状部材60が巻き付けられるローラーである。押圧部76は、巻出部70から巻き出された帯状部材60を下方から上方に向かって押し、第1開口66から帯状部材60を突出させる。
規制ローラー77は、押圧部76より移動方向Dの下流、及び重力方向Zの下方に配置される。規制ローラー77は、帯状部材60を下方に向かって押すことで帯状部材60にテンションを付与し、帯状部材60を押圧部76より下方に向かって規制する。
搬送経路は、押圧部76より上流の上流領域A1と、液体噴射部20に対して帯状部材60を接触させることが可能な接触領域A2と、帯状部材60が水平面に対して傾斜する傾斜領域A3と、帯状部材60が略水平に保持される水平領域A4と、を有してもよい。
上流領域A1は、テンションローラー75の最下部から接触領域A2の上流端までの領域である。押圧部76は、テンションローラー75よりも移動方向Dの下流、及び上方に位置する。そのため、上流領域A1に位置する帯状部材60は、移動方向Dの下流に行くほど重力方向Zとは反対の方向に上る上り斜面となる。本実施形態では、図4に一点鎖線で示す水平面と、上流領域A1に位置する帯状部材60とがなす上流角度θ1は、30度より小さい。上流角度θ1は、接触領域A2に位置する帯状部材60のうち、押圧部76及びテンションローラー75と接していない部分と水平面とがなす角度である。
図4,図5に示すように、接触領域A2は、ワイピングをする際に、液体噴射部20に接触する領域である。押圧部76は、帯状部材60のうち接触領域A2に位置する接触部分60aを押し、液体噴射部20に接触部分60aを接触させることが可能である。すなわち、液体収集装置43は、接触部分60aを液体噴射部20に接触させた状態でケース61を移動させることにより液体噴射部20をワイピングする。図面では、接触部分60aを網掛けで示す。
図4に示すように、傾斜領域A3は、押圧部76より移動方向Dの下流に設けられる。傾斜領域A3は、接触領域A2の下流端から帯状部材60が接触する規制ローラー77の最下部までの領域である。規制ローラー77は、押圧部76よりも移動方向Dの下流、及び下方に位置する。そのため、傾斜領域A3に位置する帯状部材60は、移動方向Dの下流に行くほど重力方向Zに下る下り斜面となる。本実施形態では、水平面と、傾斜領域A3に位置する帯状部材60とがなす下流角度θ2は、30度より大きい。すなわち、傾斜領域A3において移動方向Dの下流及び下方に向かう帯状部材60の水平面に対する傾斜は、押圧部76から移動方向Dの上流及び下方に向かう帯状部材60の水平面に対する傾斜より大きい。
傾斜領域A3の移動方向Dにおける傾斜長さLsは、接触部分60aの移動方向Dにおける接触長さLcより長くしてもよい。傾斜領域A3の重力方向Zにおける高さHは、帯状部材60が液体を重力方向Zに吸い上げる高さより高くしてもよい。傾斜領域A3は、接触部分60aに付着した液体を吸収保持可能な容積を有してもよい。
水平領域A4は、第1水平ローラー78の最上部から第2水平ローラー79の最上部までの領域である。第1水平ローラー78及び第2水平ローラー79は、重力方向Zにおいて同じ高さに設けられ、水平領域A4に位置する帯状部材60を略水平に保つ。水平領域A4は、第2開口67の下方に位置し、水平領域A4に位置する帯状部材60は、第2開口67から露出する。
図6に示すように、ケース61が受容位置に位置し、且つ液体噴射部20がクリーニング位置CPに位置するとき、水平領域A4の帯状部材60がノズル面40と対向する。この状態で液体噴射装置11は、加圧した液体をノズル36から排出させる加圧クリーニングを行ってもよい。すなわち、液体収集装置43は、加圧クリーニングにより排出される液体を受容してもよい。
本実施形態の作用について説明する。
まず、制御部29が、液体噴射部20のメンテナンスとして、吸引クリーニング、ワイピング、及びフラッシングを順に行う場合について説明する。
制御部29は、液体噴射部20を吸引装置44の上方で停止させ、吸引クリーニングが必要なノズル群について吸引クリーニングを行う。吸引クリーニングが終了すると、制御部29は、液体噴射部20をクリーニング位置CPに移動させる。
図4に示すように、制御部29は、ケース61が待機位置に位置する状態で払拭用モーター63を正転駆動し、ケース61を第1払拭方向W1に移動させる。
図5に示すように、液体収集装置43は、接触部分60aを液体噴射部20に接触させて払拭する。具体的には、液体収集装置43は、押圧部76がノズル面40に対して帯状部材60を押し付け、押圧部76とノズル面40との間に帯状部材60を挟んだ状態でケース61が移動することでワイピングを行う。
図6に示すように、ケース61が受容位置まで移動すると、制御部29は、払拭用モーター63の駆動を停止させると共に、液体噴射部20をクリーニング位置CPから移動させる。その後、制御部29は、払拭用モーター63を逆転駆動し、ケース61を第2払拭方向W2に移動させる。
図7に示すように、制御部29は、ケース61が待機位置まで戻ると、巻取用モーター64を駆動する。巻取部72は、帯状部材60を巻取ることで接触部分60aを移動方向Dに移動させる。このとき、制御部29は、巻取部72に帯状部材60を接触長さLcより長い長さ分巻き取らせ、接触部分60aを傾斜領域A3に移動させてもよい。
ワイピングにより帯状部材60に吸収された液体は、帯状部材60の中で拡散する。そして、液体がインクの場合、帯状部材60の中で拡散するインクの溶媒成分とともに色素成分も拡散する。接触部分60aが接触領域A2に位置する場合、液体は、重力の作用により、接触領域A2に対する傾斜の大きい傾斜領域A3に向かって拡散しやすいものの、接触領域A2に対する傾斜の小さい上流領域A1にも拡散する。帯状部材60において、液体が拡散する範囲は、時間の経過に伴って大きくなる。そのため、制御部29は、帯状部材60が払拭を開始してから、帯状部材60を巻き取るまでの時間が長いほど帯状部材60を巻き取る長さを長くしてもよい。また、帯状部材60を巻き取ることで接触部分60aを傾斜領域A3に移動させた場合、液体は、重力の作用により、接触部分60aが接触領域A2に位置する場合よりも、傾斜領域A3よりも巻出部70側となる接触領域A2に向かって拡散しにくい。しかし、帯状部材60が液体を重力方向Zに吸い上げる力の作用により、液体は、巻出部70側となる接触領域A2に向かって拡散する。そのため、制御部29は、帯状部材60が払拭を開始してから、推測される次に行うワイピングまでの経過時間が長いほど帯状部材60を巻き取る長さを長くしてもよい。すなわち、制御部29は、接触領域A2から移動方向Dとは反対の方向に液体が拡散すると推測される長さと、接触長さLcとの合計の長さ以上の帯状部材60を巻き取らせてもよい。
ワイピングが終了すると制御部29は、液体噴射部20を幅方向Xもしくは幅方向Xとは反対の方向に移動させ、液体噴射部20が液体受容部47を通過するタイミングで液体噴射部20から液体を噴射させるフラッシングを行う。
次に、制御部29が液体噴射装置11のメンテナンスとして、加圧クリーニング、ワイピング、及びフラッシングを順に行う場合について説明する。
図3,図6に示すように、制御部29は、加圧クリーニングを行う場合、ケース61を受容位置に移動させて停止させる。その後、制御部29は、液体噴射部20をクリーニング位置CPに移動させて停止させる。
制御部29は、液体供給装置23を制御し、ノズル36に加圧した液体を供給してノズル36から液体を排出させる。ノズル36から排出された液体は、ノズル面40に濡れ拡がるように留まる。ノズル面40に留まる液体の量が多くなると、液体は、ノズル面40から滴下する。この時、ノズル36の直下には帯状部材60が位置する。そのため、加圧クリーニングでは、ノズル面40に留まった液体を水平領域A4に位置する帯状部材60が受容する。
図5に示すように、制御部29は、加圧クリーニングを行った後、液体噴射部20を停止させたまま払拭用モーター63を逆転駆動し、ケース61を第2払拭方向W2に移動させる。すなわち、制御部29は、帯状部材60によるワイピングを行ない、加圧クリーニングによって排出されてノズル面40に残る液体を払拭する。制御部29は、ワイピングを行った後、液体噴射部20を移動させてフラッシングを行う。
制御部29は、接触部分60aに付着した液体の量が多い場合は、接触部分60aに付着した液体の量が少ない場合に比べ、帯状部材60を液体噴射部20に接触させた後に巻取部72に巻き取らせる帯状部材60の長さを長くしてもよい。すなわち、加圧クリーニングによりノズル面40に付着する液体の量は、吸引クリーニングによりノズル面40に付着する量より多い。そのため、制御部29は、加圧クリーニングの後のワイピングに伴って巻き取る帯状部材60の長さを、吸引クリーニングの後のワイピングに伴って巻き取る帯状部材60の長さより長くしてもよい。
本実施形態の効果について説明する。
(1)帯状部材60に吸収された液体は、重力の作用により水平方向よりも重力方向Zに拡散しやすい。そのため、液体は、帯状部材60の水平面に対する傾斜が大きいほど、拡散しやすくなる。その点、帯状部材60は、押圧部76に押される接触部分60aを液体噴射部20に接触させて液体噴射部20を払拭し、押圧部76より下流及び下方に向かう帯状部材60の傾斜は、押圧部76より上流及び下方に向かう帯状部材60の傾斜より大きい。すなわち、液体噴射部20を払拭して接触部分60aに付着した液体は、移動方向Dの下流に拡がりやすいのに対し、移動方向Dの上流へは拡がりにくい。したがって、巻取部72が帯状部材60を巻き取り、接触部分60aを移動方向Dの下流に移動させる場合に、帯状部材60において液体が付着した部分が接触領域A2に残る虞を低減し、帯状部材60における液体が付着した部分で液体噴射部20を払拭する虞を低減できる。
(2)傾斜領域A3の移動方向Dにおける長さである傾斜長さLsは、接触部分60aの移動方向Dにおける長さである接触長さLcより長い。そのため、巻取部72が帯状部材60を巻き取ることで、接触領域A2に位置した接触部分60aを傾斜領域A3に収めることができる。傾斜領域A3における重力方向Zの高さHは、帯状部材60が液体を吸い上げる高さより高い。したがって、帯状部材60に付着した液体に作用する重力を利用し、傾斜領域A3に移動した接触部分60aに付着する液体が接触領域A2まで拡がりにくくできる。
(3)制御部29は、接触部分60aを液体噴射部20に接触させた後、帯状部材60を巻き取る。このとき巻き取る帯状部材60の長さは、接触部分60aの接触長さLcより長い。そのため、接触部分60aに付着した液体が、移動方向Dの上流に拡がる場合でも、帯状部材60において液体が付着した部分が接触領域A2に残る虞を低減し、帯状部材60における液体が付着した部分で液体噴射部20を払拭する虞を低減できる。
(4)接触部分60aに付着した液体は、付着する量が多いほど接触領域A2の外側まで拡がりやすく、拡がる範囲も大きくなりやすい。その点、接触部分60aに付着した液体の量が多い場合は、接触部分60aに付着した液体の量が少ない場合に比べ、巻き取る帯状部材60の長さを長くするため、移動方向Dの上流に向かって拡がった液体が付着する部分が接触領域A2に残りにくくできる。
(5)帯状部材60は、傾斜領域A3において接触部分60aに付着した液体を保持可能な容積を有する。したがって、接触部分60aを傾斜領域A3に移動させた場合に、帯状部材60に付着した液体を傾斜領域A3において保持することができ、接触部分60aに付着する液体が接触領域A2まで拡がりにくくできる。
(6)傾斜領域A3における帯状部材60の水平面に対する傾斜は、上流領域A1における帯状部材60の水平面に対する傾斜より大きいため、接触部分60aに付着した液体は、移動方向Dの下流に拡がりやすいのに対し、移動方向Dの上流へは拡がりにくい。したがって、接触領域A2に付着した液体が接触領域A2から移動方向Dの上流に拡がることを考慮して帯状部材60を巻き取らせる場合も巻き取り量を低減することができる。
(7)接触領域A2の下流端から規制ローラー77の最下部までの重力方向Zにおける高さHは、帯状部材60が規制ローラー77の最下部から接触領域A2まで液体を吸い上げる高さより高い。そのため、液体が付着した接触部分60aを規制ローラー77の最下部まで移動させることで、例えば、接触部分60aに付着した液体の量が、傾斜領域A3で保持できる量より多い場合でも、接触部分60aから帯状部材60を伝って移動方向Dの上流に拡がる液体が接触領域A2に到達しにくくできる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図8に示す第1変更例のように、押圧部は、複数の押圧ローラー81により構成してもよい。液体収集装置43が2つの押圧ローラー81を備える場合、各押圧ローラー81の上端部の間が接触領域A2になる。液体収集装置43は、帯状部材60の搬送経路において、押圧ローラー81と規制ローラー77との間に設けられる下流ローラー82を備えてもよい。傾斜領域A3は、傾斜の緩い緩斜領域A5と、傾斜の急な急斜領域A6と、を含んでもよい。具体的には、移動方向Dにおいて、接触領域A2の下流端から下流ローラー82までが緩斜領域A5である。移動方向Dにおいて、下流ローラー82から規制ローラー77の最下部までが急斜領域A6である。急斜領域A6は、緩斜領域A5よりも移動方向Dの下流に位置する。水平面と、緩斜領域A5に位置する帯状部材60と、がなす緩角度θ3は、30度より小さくしてもよいし、上流角度θ1と同じにしてもよい。緩角度θ3と上流角度θ1を同じにすると、ケース61を第1払拭方向W1に移動させるワイピングと、ケース61を第2払拭方向W2に移動させるワイピングと、において、ノズル面40を同様に払拭することができる。水平面と、急斜領域A6に位置する帯状部材60と、がなす急角度θ4は、上流角度θ1及び緩角度θ3より大きく、且つ下流角度θ2以上にしてもよい。換言すると、急斜領域A6において移動方向Dの下流及び下方に向かう帯状部材60の傾斜は、上流領域A1において移動方向Dの上流及び下方に向かう帯状部材60の傾斜より大きい。制御部29は、接触部分60aを液体噴射部20に接触させてワイピングを行った後、巻取部72に帯状部材60を接触長さLcと、移動方向Dにおける緩斜領域A5の長さとの合計の長さより長い長さ分巻き取らせてもよい。すなわち、制御部29は、ワイピングに伴って液体を吸収した接触部分60aを、急斜領域A6に移動させてもよい。
・図9に示す第2変更例のように、液体収集装置43は、帯状部材60を挟むニップローラー83を備えてもよい。制御部29は、一対のニップローラー83を図9に実線で示す解除位置に位置させた状態で帯状部材60を巻き取り、接触部分60aがニップローラー83を通過した後に一対のニップローラー83を図9に二点鎖線で示すニップ位置に位置させてもよい。ニップローラー83により帯状部材60を挟むことにより、接触部分60aに保持される液体がニップローラー83より上流に拡散する虞を低減できる。したがって、例えば帯状部材60は、傾斜領域A3における容積を、接触部分60aに付着した液体を吸収保持可能な容積より小さくしてもよい。傾斜領域A3の重力方向Zにおける高さHは、帯状部材60が液体を重力方向Zに吸い上げる高さより低くしてもよい。このような場合でも、傾斜領域A3に移動した接触部分60aに付着している液体が、接触領域A2まで拡散する虞を低減できる。
・図10に示す第3変更例のように、ニップローラー83は、規制ローラー77との間で帯状部材60を挟んでもよい。制御部29は、ニップローラー83を図10に実線で示す解除位置に位置させた状態で帯状部材60を巻き取り、接触部分60aが傾斜領域A3を通過した後にニップローラー83を図10に二点鎖線で示すニップ位置に位置させてもよい。
・ニップローラー83は、押圧部76との間で傾斜領域A3に位置する帯状部材60を挟んでもよい。制御部29は、ニップローラー83を解除位置に位置させた状態で帯状部材60を巻き取り、接触部分60aが傾斜領域A3に移動した後、ニップローラー83をニップ位置に位置させて押圧部76とニップローラー83とにより帯状部材60を挟んでもよい。
・液体収集装置43は、受容位置において帯状部材60を巻き取る構成としてもよい。
・帯状部材60が払拭を開始してから、次に行うワイピングまでの経過時間が推測できない場合、制御部29は、一定長さの帯状部材60を巻き取らせてもよい。この場合、液体噴射装置11の使用環境において、接触部分60aに液体が付着してから液体の帯状部材60での拡散が止まるまでの最大経過時間が経過し、最も拡散範囲が大きくなった場合の接触領域A2から巻出部70側となる移動方向Dとは反対の方向への最大拡散長さと、接触長さLcとの合計の長さを一定長さとすることが好ましい。例えば、クリーニングの後に行うワイピングにおいて、帯状部材60による第1払拭方向W1への払拭を連続して2回行うとする。そして、1回目の払拭を開始してから2回目の払拭までの経過時間は最大経過時間より短く、2回目の払拭を開始してから次のワイピングまでの経過時間が推測できない場合、制御部29は、1回目の払拭に伴って巻き取る帯状部材60の長さを、2回目の払拭に伴って巻き取る帯状部材60の長さとなる一定長さより短くしてもよい。
・例えば液体がインクの場合、湿潤した帯状部材60に吸収されたインクの色素成分は、乾燥した帯状部材60に吸収されたインクの色素成分より帯状部材60の中で拡散する時間が長く拡散する範囲も大きくなる。そのため、帯状部材60にワイピングのための液体を供給可能なワイピング液供給機構を備える場合、制御部29は、ワイピング液を供給した帯状部材60によるワイピングに伴って巻き取る帯状部材60の長さを、ワイピング液を供給しない帯状部材60によるワイピングに伴って巻き取る帯状部材60の長さより長くしてもよい。
・ワイピングにおいて、ノズル面40から収集される液体は、接触領域A2および接触領域A2の払拭方向前方の領域に収集される。また、帯状部材60に吸収された液体は、押圧部76とノズル面40との間に挟まれた状態の領域から押圧部76とノズル面40との間に挟まれていない状態の領域には拡散しにくい。そのため、制御部29は、払拭方向前方側が帯状部材60の巻き出し側となるワイピングに伴って巻き取る帯状部材60の長さを、払拭方向前方側が帯状部材60の巻き取り側となるワイピングに伴って巻き取る帯状部材60の長さより長くしてもよい。
・液体収集装置43は、帯状部材60を巻き取った後にワイピングを行ってもよい。この場合、ワイピングを行った後に帯状部材60を巻き取らなくてもよい。ワイピング前に帯状部材60を巻き取る場合、制御部29は、前回のワイピングからの経過時間に基づいて帯状部材60を巻き取る量を変更してもよい。
・吸引クリーニングによりノズル面40に付着する液体の量は、吸引クリーニングを行うノズル群の数が多いほど多い。そのため、制御部29は、全てのノズル群を吸引クリーニングした場合には、1つのノズル群を吸引クリーニングした場合より巻き取らせる帯状部材60の長さを長くしてもよい。
・制御部29は、ワイピングを行ってから次のワイピングを行うまでの間に、帯状部材60の巻き取り動作を複数回行ってもよい。この場合、1回の巻き取り動作で巻き取る帯状部材60の長さは、接触長さLcより短くしてもよい。例えば、制御部29は、接触部分60aを液体噴射部20に接触させてワイピングをした後、接触部分60aの上流端から押圧部76の最上部までの長さ分の帯状部材60を巻き取らせ、次のワイピングを行う前にさらに帯状部材60を巻き取らせてもよい。先のワイピング後の巻き取り動作により、接触部分60aの上流端が押圧部76の最上部より下流に位置する。そのため、重力の作用により移動方向Dの上流に向かう液体の拡散を低減し、後のワイピングの前に行う巻き取り動作により、帯状部材60において液体が付着していない部分を接触領域A2に容易に位置させることができる。
・傾斜領域A3の移動方向Dにおける傾斜長さLsは、接触部分60aの移動方向Dにおける接触長さLcと同じ、もしくは接触長さLcより短くしてもよい。この場合、制御部29は、接触部分60aの少なくとも一部が傾斜領域A3を通過するように帯状部材60を巻き取らせてもよい。
・液体収集装置43は、規制ローラー77を備えない構成としてもよい。例えば、傾斜領域A3は、押圧部76から移動方向Dの下流に垂れ下がった領域としてもよい。
・液体噴射装置11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、液体は、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属、金属融液、のような流状体を含むものとする。液体は、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する装置がある。液体噴射装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。液体噴射装置は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ、光学レンズ、などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する装置であってもよい。液体噴射装置は、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する装置であってもよい。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)液体収集装置は、液体を吸収可能な帯状部材と、巻出軸を有し、前記帯状部材をロール状に巻いた状態で保持する巻出部と、前記巻出部から巻き出された前記帯状部材のうち接触領域に位置する接触部分を押し、前記液体を噴射可能な液体噴射部に前記接触部分を接触させることが可能な押圧部と、巻取軸を有し、前記帯状部材を巻き取ることで前記接触部分を移動方向に移動可能な巻取部と、を備え、前記押圧部より前記移動方向の下流に設けられる傾斜領域において前記移動方向の下流及び下方に向かう前記帯状部材の傾斜は、前記押圧部から前記移動方向の上流及び下方に向かう前記帯状部材の傾斜より大きい。
帯状部材に吸収された液体は、重力の作用により水平方向よりも重力方向に拡散しやすい。そのため、液体は、帯状部材の水平面に対する傾斜が大きいほど、拡散しやすくなる。その点、この構成によれば、帯状部材は、押圧部に押される接触部分を液体噴射部に接触させて液体噴射部を払拭し、押圧部より下流及び下方に向かう帯状部材の傾斜は、押圧部より上流及び下方に向かう帯状部材の傾斜より大きい。すなわち、液体噴射部を払拭して接触部分に付着した液体は、移動方向の下流に拡がりやすいのに対し、移動方向の上流へは拡がりにくい。したがって、巻取部が帯状部材を巻き取り、接触部分を移動方向の下流に移動させる場合に、帯状部材において液体が付着した部分が接触領域に残る虞を低減し、帯状部材における液体が付着した部分で液体噴射部を払拭する虞を低減できる。
(B)液体収集装置は、前記押圧部より前記移動方向の下流及び下方に配置され、前記帯状部材を前記押圧部より下方に向かって規制する規制ローラーをさらに備え、前記傾斜領域は、前記接触領域の下流端から前記帯状部材が接触する前記規制ローラーの最下部までの領域であり、前記傾斜領域の前記移動方向における傾斜長さは、前記接触部分の前記移動方向における接触長さより長く、前記傾斜領域の重力方向における高さは、前記帯状部材が前記液体を重力方向に吸い上げる高さより高くてもよい。
この構成によれば、傾斜領域の移動方向における長さである傾斜長さは、接触部分の移動方向における長さである接触長さより長い。そのため、巻取部が帯状部材を巻き取ることで、接触領域に位置した接触部分を傾斜領域に収めることができる。傾斜領域における重力方向の高さは、帯状部材が液体を吸い上げる高さより高い。したがって、帯状部材に付着した液体に作用する重力を利用し、傾斜領域に移動した接触部分に付着する液体が接触領域まで拡がりにくくできる。
(C)液体噴射装置は、液体を噴射する液体噴射部と、前記液体を吸収可能な帯状部材と、巻出軸を有し、前記帯状部材をロール状に巻いた状態で保持する巻出部と、前記巻出部から巻き出された前記帯状部材のうち接触領域に位置する接触部分を押し、前記液体噴射部に前記接触部分を接触させることが可能な押圧部と、巻取軸を有し、前記帯状部材を巻き取ることで前記接触部分を移動方向に移動可能な巻取部と、前記接触部分の前記移動方向における長さを接触長さとした場合に、前記接触部分を前記液体噴射部に接触させた後、前記巻取部に前記帯状部材を前記接触長さより長い長さ分巻き取らせる制御部と、を備える。
この構成によれば、制御部は、接触部分を液体噴射部に接触させた後、帯状部材を巻き取る。このとき巻き取る帯状部材の長さは、接触部分の接触長さより長い。そのため、接触部分に付着した液体が、移動方向の上流に拡がる場合でも、帯状部材において液体が付着した部分が接触領域に残る虞を低減し、帯状部材における液体が付着した部分で液体噴射部を払拭する虞を低減できる。
(D)液体噴射装置において、前記制御部は、前記接触部分に付着した前記液体の量が多い場合は、前記接触部分に付着した前記液体の量が少ない場合に比べ、前記帯状部材を前記液体噴射部に接触させた後に前記巻取部に巻き取らせる前記帯状部材の長さを長くしてもよい。
接触部分に付着した液体は、付着する量が多いほど接触領域の外側まで拡がりやすく、拡がる範囲も大きくなりやすい。その点、この構成によれば、接触部分に付着した液体の量が多い場合は、接触部分に付着した液体の量が少ない場合に比べ、巻き取る帯状部材の長さを長くするため、移動方向の上流に向かって拡がった液体が付着する部分が接触領域に残りにくくできる。
(E)液体噴射装置において、前記押圧部より前記移動方向の下流に設けられる傾斜領域において前記移動方向の下流及び下方に向かう前記帯状部材の傾斜は、前記押圧部から前記移動方向の上流及び下方に向かう前記帯状部材の傾斜より大きくしてもよい。この構成によれば、上記液体収集装置と同様の効果を奏することができる。
(F)液体噴射装置は、前記押圧部より前記移動方向の下流及び下方に配置され、前記帯状部材を前記押圧部より下方に向かって規制する規制ローラーをさらに備え、前記傾斜領域は、前記接触領域の下流端から前記帯状部材が接触する前記規制ローラーの最下部までの領域であり、前記傾斜領域の前記移動方向における傾斜長さは、前記接触長さより長く、前記傾斜領域は、前記接触部分に付着した前記液体を吸収保持可能な容積を有してもよい。
この構成によれば、傾斜領域の移動方向における長さである傾斜長さは、接触部分の移動方向における長さである接触長さより長い。そのため、巻取部が帯状部材を巻き取ることで、接触領域に位置した接触部分を傾斜領域に収めることができる。帯状部材は、傾斜領域において接触部分に付着した液体を保持可能な容積を有する。したがって、接触部分を傾斜領域に移動させた場合に、帯状部材に付着した液体を傾斜領域において保持することができ、接触部分に付着する液体が接触領域まで拡がりにくくできる。
(G)液体噴射装置において、前記傾斜領域の重力方向における高さは、前記帯状部材が前記液体を重力方向に吸い上げる高さより高くてもよい。この構成によれば、上記液体収集装置と同様の効果を奏することができる。
(H)液体噴射装置の制御方法は、液体を噴射する液体噴射部と、前記液体を吸収可能な帯状部材と、前記帯状部材をロール状に巻いた状態で保持する巻出部と、前記巻出部から巻き出された前記帯状部材のうち接触領域に位置する接触部分を押し、前記液体噴射部に前記接触部分を接触させることが可能な押圧部と、前記帯状部材を巻き取ることで前記接触部分を移動方向に移動可能な巻取部と、を備える液体噴射装置の制御方法であって、前記接触領域の前記移動方向における長さを接触長さとした場合に、前記接触部分を前記液体噴射部に接触させた後、前記帯状部材を前記接触長さより長い長さ分巻き取る。この方法によれば、上記液体噴射装置と同様の効果を奏することができる。
(I)液体噴射装置の制御方法において、前記接触部分に付着した前記液体の量が多い場合は、前記接触部分に付着した前記液体の量が少ない場合に比べ、前記帯状部材を前記液体噴射部に接触させた後に前記巻取部に巻き取らせる前記帯状部材の長さを長くしてもよい。この方法によれば、上記液体噴射装置と同様の効果を奏することができる。
11…液体噴射装置、12…脚部、13…筐体、14…媒体、15…繰出部、16…案内部、17…回収部、18…テンション付与機構、20…液体噴射部、21…キャリッジ、22…メンテナンスユニット、23…液体供給装置、24…操作パネル、25…液体収容体、26…装着部、27…供給流路、29…制御部、31…ガイド軸、32…キャリッジモーター、34…整風部、36…ノズル、37…ノズル形成部材、38…カバー部材、39…貫通孔、40…ノズル面、42…フラッシング装置、43…液体収集装置、44…吸引装置、45…キャッピング装置、47…液体受容部、48…蓋部材、49…蓋用モーター、51…吸引キャップ、52…吸引用保持体、53…吸引用モーター、54…減圧機構、56…放置キャップ、57…放置用保持体、58…放置用モーター、60…帯状部材、60a…接触部分、61…ケース、62…レール、63…払拭用モーター、64…巻取用モーター、65…動力伝達機構、66…第1開口、67…第2開口、69…巻出軸、70…巻出部、71…巻取軸、72…巻取部、74…上流ローラー、75…テンションローラー、76…押圧部、77…規制ローラー、78…第1水平ローラー、79…第2水平ローラー、81…押圧ローラー、82…下流ローラー、83…ニップローラー、θ1…上流角度、θ2…下流角度、θ3…緩角度、θ4…急角度、A1…上流領域、A2…接触領域、A3…傾斜領域、A4…水平領域、A5…緩斜領域、A6…急斜領域、CP…クリーニング位置、D…移動方向、G1〜G6…第1ノズル群〜第6ノズル群、H…高さ、HP…ホームポジション、L1〜L12…第1ノズル列〜第12ノズル列、Lc…接触長さ、Ls…傾斜長さ、W1…第1払拭方向、W2…第2払拭方向、X…幅方向、Y…奥行方向、Z…重力方向。

Claims (9)

  1. 液体を吸収可能な帯状部材と、
    巻出軸を有し、前記帯状部材をロール状に巻いた状態で保持する巻出部と、
    前記巻出部から巻き出された前記帯状部材のうち接触領域に位置する接触部分を押し、前記液体を噴射可能な液体噴射部に前記接触部分を接触させることが可能な押圧部と、
    巻取軸を有し、前記帯状部材を巻き取ることで前記接触部分を移動方向に移動可能な巻取部と、
    を備え、
    前記押圧部より前記移動方向の下流に設けられる傾斜領域において前記移動方向の下流及び下方に向かう前記帯状部材の傾斜は、前記押圧部から前記移動方向の上流及び下方に向かう前記帯状部材の傾斜より大きいことを特徴とする液体収集装置。
  2. 前記押圧部より前記移動方向の下流及び下方に配置され、前記帯状部材を前記押圧部より下方に向かって規制する規制ローラーをさらに備え、
    前記傾斜領域は、前記接触領域の下流端から前記帯状部材が接触する前記規制ローラーの最下部までの領域であり、
    前記傾斜領域の前記移動方向における傾斜長さは、前記接触部分の前記移動方向における接触長さより長く、
    前記傾斜領域の重力方向における高さは、前記帯状部材が前記液体を重力方向に吸い上げる高さより高いことを特徴とする請求項1に記載の液体収集装置。
  3. 液体を噴射する液体噴射部と、
    前記液体を吸収可能な帯状部材と、
    巻出軸を有し、前記帯状部材をロール状に巻いた状態で保持する巻出部と、
    前記巻出部から巻き出された前記帯状部材のうち接触領域に位置する接触部分を押し、前記液体噴射部に前記接触部分を接触させることが可能な押圧部と、
    巻取軸を有し、前記帯状部材を巻き取ることで前記接触部分を移動方向に移動可能な巻取部と、
    前記接触部分の前記移動方向における長さを接触長さとした場合に、前記接触部分を前記液体噴射部に接触させた後、前記巻取部に前記帯状部材を前記接触長さより長い長さ分巻き取らせる制御部と、
    を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  4. 前記制御部は、前記接触部分に付着した前記液体の量が多い場合は、前記接触部分に付着した前記液体の量が少ない場合に比べ、前記帯状部材を前記液体噴射部に接触させた後に前記巻取部に巻き取らせる前記帯状部材の長さを長くすることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記押圧部より前記移動方向の下流に設けられる傾斜領域において前記移動方向の下流及び下方に向かう前記帯状部材の傾斜は、前記押圧部から前記移動方向の上流及び下方に向かう前記帯状部材の傾斜より大きいことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の液体噴射装置。
  6. 前記押圧部より前記移動方向の下流及び下方に配置され、前記帯状部材を前記押圧部より下方に向かって規制する規制ローラーをさらに備え、
    前記傾斜領域は、前記接触領域の下流端から前記帯状部材が接触する前記規制ローラーの最下部までの領域であり、
    前記傾斜領域の前記移動方向における傾斜長さは、前記接触長さより長く、
    前記傾斜領域は、前記接触部分に付着した前記液体を吸収保持可能な容積を有することを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
  7. 前記傾斜領域の重力方向における高さは、前記帯状部材が前記液体を重力方向に吸い上げる高さより高いことを特徴とする請求項6に記載の液体噴射装置。
  8. 液体を噴射する液体噴射部と、
    前記液体を吸収可能な帯状部材と、
    前記帯状部材をロール状に巻いた状態で保持する巻出部と、
    前記巻出部から巻き出された前記帯状部材のうち接触領域に位置する接触部分を押し、前記液体噴射部に前記接触部分を接触させることが可能な押圧部と、
    前記帯状部材を巻き取ることで前記接触部分を移動方向に移動可能な巻取部と、
    を備える液体噴射装置の制御方法であって、
    前記接触領域の前記移動方向における長さを接触長さとした場合に、前記接触部分を前記液体噴射部に接触させた後、前記帯状部材を前記接触長さより長い長さ分巻き取ることを特徴とする液体噴射装置の制御方法。
  9. 前記接触部分に付着した前記液体の量が多い場合は、前記接触部分に付着した前記液体の量が少ない場合に比べ、前記帯状部材を前記液体噴射部に接触させた後に前記巻取部に巻き取らせる前記帯状部材の長さを長くすることを特徴とする請求項8に記載の液体噴射装置の制御方法。
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