JP2018158477A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Takanori Yoshizawa
孝紀 吉澤
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Abstract

【課題】ワイパによってノズル面を精度良く払拭することができ、ワイパを無用に消費することがないようにする。【解決手段】キャリッジと、記録ヘッドHdiと、副走査方向に移動自在に配設され、ワイパ58、及び払拭部Pt1を形成する押付部材を備えたワイパ摺動装置と、該ワイパ摺動装置を副走査方向に移動させ、前記払拭部Pt1を移動させることによってノズル面Sdを払拭するワイパ払拭処理部と、ワイパ58を所定の搬送量搬送するワイパ搬送処理部と、ノズル面Sdの払拭が終了した後に、前記記録ヘッドHdiを駆動し、ノズルからインクidを吐出する保守処理部とを有する。ワイパ58とノズル面Sdとの距離を調節する必要がなく、ワイパ58によってノズル面Sdを精度良く払拭することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置、例えば、インクジェットプリンタにおいては、キャリッジがレールに沿って移動させられ、キャリッジに搭載された記録ヘッドのノズルからインク滴が吐出され、記録媒体に付着させられることによって、文字、イメージ等の画像が形成され、印刷が行われるようになっている。
ところで、前記インクジェットプリンタにおいては、記録ヘッドのノズル面にインク等が付着して汚れることがあるが、前記ノズル面が汚れたまま放置すると、ノズルのメニスカスが破損し、ノズルからインク滴を安定させて吐出することができなくなってしまう。
そこで、インクジェットプリンタに、記録ヘッドをメンテナンスするためのメンテナンス装置が搭載されるようになっている。
該メンテナンス装置は、ワイパとしてのシート部材、該シート部材をノズル面に当接させる押圧部材、シート部材を繰り出す繰出ローラ、シート部材を巻き取る巻取りローラ等を備え、シート部材を、前記ノズル面に当接させ、移動させることによって、ノズル面を払拭する(例えば、特許文献1参照。)。
特開2014−162135号公報
しかしながら、前記従来のインクジェットプリンタにおいては、押圧部材を上下方向に移動させることによってシート部材がノズル面に当接させられるようになっているので、シート部材が繰出ローラと巻取ローラとの間に張られた状態のときに、押圧部材が上下方向に移動させられることになる。
したがって、押圧部材の上下方向の移動に伴ってシート部材が伸び、伸びた部分に皺が形成されると、皺の部分においてシート部材とノズル面との距離を調節することができなくなり、シート部材によってノズル面を精度良く払拭することができなくなってしまう。
シート部材とノズル面との距離を調節するためには、皺が形成された部分がノズル面と対向しなくなるまでシート部材を巻き取る必要があるので、シート部材を無用に消費してしまう。
本発明は、前記従来のインクジェットプリンタの問題点を解決して、ワイパによってノズル面を精度良く払拭することができ、ワイパを無用に消費することがないインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
そのために、本発明のインクジェットプリンタにおいては、走査方向に移動自在に配設されたキャリッジと、該キャリッジに搭載された記録ヘッドと、前記キャリッジの走査方向における所定の箇所において副走査方向に移動自在に配設され、搬送自在に張設されたワイパ、及び該ワイパをノズル面に押し付けて払拭部を形成する押付部材を備えたワイパ摺動装置と、該ワイパ摺動装置を副走査方向に移動させ、前記払拭部を記録ヘッドのノズル面と平行な面に沿って移動させることによって、記録ヘッドのノズル面を払拭するワイパ払拭処理部と、前記払拭部によってノズル面を払拭するために、前記ワイパを所定の搬送量搬送するワイパ搬送処理部と、前記払拭部によるノズル面の払拭が終了した後に、前記記録ヘッドを駆動し、ノズルからインクを吐出する保守処理部とを有する。
本発明によれば、インクジェットプリンタにおいては、走査方向に移動自在に配設されたキャリッジと、該キャリッジに搭載された記録ヘッドと、前記キャリッジの走査方向における所定の箇所において副走査方向に移動自在に配設され、搬送自在に張設されたワイパ、及び該ワイパをノズル面に押し付けて払拭部を形成する押付部材を備えたワイパ摺動装置と、該ワイパ摺動装置を副走査方向に移動させ、前記払拭部を記録ヘッドのノズル面と平行な面に沿って移動させることによって、記録ヘッドのノズル面を払拭するワイパ払拭処理部と、前記払拭部によってノズル面を払拭するために、前記ワイパを所定の搬送量搬送するワイパ搬送処理部と、前記払拭部によるノズル面の払拭が終了した後に、前記記録ヘッドを駆動し、ノズルからインクを吐出する保守処理部とを有する。
この場合、ワイパ摺動装置を副走査方向に移動させ、払拭部を記録ヘッドのノズル面と平行な面に沿って移動させることによって、記録ヘッドのノズル面が払拭されるので、ワイパとノズル面との距離を調節する必要がなく、ワイパによってノズル面を精度良く払拭することができる。
また、ワイパを所定の搬送量搬送するだけで、未使用のワイパで払拭部を形成することができるだけでなく、記録ヘッドのノズルから吐出されたインクを使用済みのワイパで受けることができるので、ワイパを無用に消費してしまうことがない。
本発明の第1の実施の形態におけるワイプユニットの概念図である。 本発明の第1の実施の形態におけるインクジェットプリンタの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態におけるワイプユニットの配設状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における押付部の配設状態を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるインクジェットプリンタの制御ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるワイプユニットの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるワイプユニットの概念図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのインクジェットプリンタについて説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態におけるインクジェットプリンタの斜視図である。
図において、10はインクジェットプリンタ、Frは、該インクジェットプリンタ10の本体、すなわち、装置本体を支持するフレームであり、該フレームFrは、インクジェットプリンタ10を前側(図において手前側)から見たときの左端から右端にかけて延在させて配設された受け板PB、該受け板PBの左端から立ち上げて形成された第1の主支持部としてのサイドプレートPL1、受け板PBの右端から立ち上げて形成された第2の主支持部としてのサイドプレートPR1、前記サイドプレートPL1より所定の距離だけ右方において受け板PBから立ち上げて形成された第1の副支持部としての枠体PL2、及び前記サイドプレートPR1より所定の距離だけ左方において受け板PBから立ち上げて形成された第2の副支持部としての枠体PR2を備える。
前記サイドプレートPL1、PR1間にレール15が延在させて配設(架設)され、該レール15に沿ってキャリッジ17が走査方向に移動自在に配設され、該キャリッジ17に一つ又は複数の、本実施の形態においては、7個の後述される記録ヘッドHdi(i=1、2、…、7)(図4)が、複数のノズルが開口する面、すなわち、ノズル面Sdを下方に向けて搭載される。
また、前記サイドプレートPR1に駆動側のプーリ18が、サイドプレートPL1に従動側のプーリ19が回転自在に配設され、プーリ18、19間に無端ベルト21が走行自在に張設され、該無端ベルト21の所定の箇所に前記キャリッジ17が取り付けられる。そして、前記プーリ18にキャリッジ移動用の駆動部としてのキャリッジモータ22が連結される。
したがって、該キャリッジモータ22を駆動し、無端ベルト21を走行させることによって、キャリッジ17を左右方向に移動させると、各記録ヘッドHdiが左右方向に移動させられる。また、このとき、記録ヘッドHdiからインク滴を吐出し、キャリッジ17の移動方向に対して直交する方向、すなわち、副走査方向に搬送される記録媒体Pに付着させることによって、記録媒体Pに文字、イメージ等の画像を形成し、印刷を行うことができる。なお、記録媒体Pとしては、用紙のほかに、塩化ビニル、PET等の樹脂製のフィルム等を使用することができる。
また、前記レール15に沿って、かつ、レール15と平行に延在させてリニアスケール23が配設され、該リニアスケール23の目盛りをキャリッジ17に配設された後述されるエンコーダ79(図5)によって読み取ることにより、キャリッジ17の位置を検出することができる。そして、キャリッジ17の位置の変化及び時間に基づいてキャリッジ17の移動速度を算出することができる。
また、前記レール15に沿って、かつ、レール15と平行に延在させて、プレート状の形状を有するプラテン25が配設される。該プラテン25は、前記受け板PB上における枠体PL2、PR2間に配設され、プラテン25上を搬送される記録媒体Pを支持する。
そして、前記プラテン25の下方に、記録媒体Pを負圧によってプラテン25に引き寄せるための図示されない空気吸引装置が配設される。該空気吸引装置は吸引用のファンを備え、該ファンによって空気が吸引され、記録媒体Pがプラテン25によって平坦に支持される。
また、前記プラテン25より後方に、媒体案内部としての図示されないリヤペーパガイドが配設される。該リヤペーパガイドは、図示されない繰出しロールから繰り出された記録媒体Pを前記プラテン25に案内する。そのために、記録媒体Pの搬送方向における前記リヤペーパガイドとプラテン25との間に、搬送部材としての搬送ローラ対30が回転自在に配設される。
該搬送ローラ対30は、プラテン25に隣接させて、キャリッジ17の移動方向における複数箇所に回転自在に配設された第1のローラとしての搬送ローラ31、及び該搬送ローラ31より上方における複数箇所に回転自在に配設され、記録媒体Pを搬送ローラ31に押し付ける第2のローラとしてのピンチローラ32から成る。
搬送用の駆動部としての後述される搬送モータ78を駆動し、搬送ローラ31を回転させると、前記ピンチローラ32が連れ回りで回転させられる。
これにより、記録媒体Pは、搬送ローラ31とピンチローラ32とによって挟まれた状態で前記繰出しロールから繰り出され、リヤペーパガイドに沿って搬送され、プラテン25上に送られる。そして、記録媒体Pと記録ヘッドHdiのノズル面Sdとが対向させられ、記録ヘッドHdiからインク滴が吐出され、記録媒体Pに付着させられる。
この場合、前記搬送モータ78を駆動して記録媒体Pを所定の距離搬送した後、搬送モータ78を停止させ、その状態でキャリッジ17を移動させ、記録ヘッドHdiからインク滴を吐出することによって、1走査が行われ、1ライン分の画像が形成される。1走査が終了し、前記搬送モータ78を再び駆動して記録媒体Pを所定の距離搬送した後、搬送モータ78を停止させ、その状態でキャリッジ17を移動させ、記録ヘッドHdiからインク滴を吐出することによって、1走査が行われ、1ライン分の画像が形成される。この動作を繰り返すことによって、記録媒体Pに画像が形成され、印刷が行われる。
なお、本実施の形態においてはシングルパス方式によって印刷が行われるようになっているが、マルチパス方式によって印刷を行う場合は、前記記録媒体Pを搬送する距離が記録ヘッドHdiの図示されないノズル列より短くされ、複数の走査を行うことによって1ライン分の画像が形成される。
また、前記プラテン25より前方に、印刷が行われた後の記録媒体Pを媒体排出口Eqに案内するための媒体排出部としてのフロントペーパガイド33が配設される。該フロントペーパガイド33は、前記プラテン25から水平方向に排出された記録媒体Pを下方に向けて排出するために、湾曲した形状を有する。
したがって、記録媒体Pは、前記リヤペーパガイドによって案内されてプラテン25に送られ、該プラテン25上において、記録ヘッドHdiから吐出されたインク滴が付着させられて印刷が行われ、印刷が行われた後に、フロントペーパガイド33によって媒体排出口Eqに排出され、図示されない巻取装置に送られて巻き取られる。
ところで、印刷が行われた後の記録媒体Pにはインク滴が付着しているが、記録媒体Pが、そのままインクジェットプリンタ10から排出され、巻取装置によって巻き取られると、記録媒体Pがインク滴で汚れてしまう。
そこで、印刷が行われた後の記録媒体P上のインク滴を乾燥させ、記録媒体Pに定着させるために、リヤペーパガイド、プラテン25及びフロントペーパーガイド33の裏面に加熱体としての図示されないヒータが配設され、該ヒータによって、搬送される記録媒体Pが加熱されるようになっている。
なお、本実施の形態においては、前記レール15がサイドプレートPL1、PR1間に配設され、プラテン25が枠体PL2、PR2間に配設されるので、キャリッジ17がプラテン25上を移動させられる間は各記録ヘッドHdiによる印刷が行われ、キャリッジ17が、サイドプレートPL1と枠体PL2との間に置かれているとき、及びサイドプレートPR1と枠体PR2との間に置かれているときは、各記録ヘッドHdiによる印刷が行われない。
また、本実施の形態においては、サイドプレートPL1と枠体PL2との間が、キャリッジ17の位置の原点合わせを行うためのホームポジションにされ、サイドプレートPR1と枠体PR2との間が、キャリッジ17をプラテン25上から退避させるための退避ポジションにされる。
そして、前記ホームポジションに、記録ヘッドHdiと対向させてキャップユニット43が配設される。該キャップユニット43は、インクジェットプリンタ10が長時間使用されない場合に記録ヘッドHdiのノズル面Sdを覆い、ノズル内のインクの粘度が高くなってノズルが詰まったり、ノズルにごみ等が付着したりするのを防止する。
また、キャリッジ17の移動方向における所定の箇所、本実施の形態においては、前記退避ポジションに、記録ヘッドHdiと対向させてワイプユニット41が配設される。該ワイプユニット41は、ノズル面Sdを払拭し、ノズル面Sdに付着したインク等を除去するとともに、すべてのノズルから吐出される所定の数のインク滴のインクを受けるための、後述される長尺のシート状のワイパ58(図1)を備える。したがって、ワイプユニット41を動作させることによって、ノズル面Sdを良好な状態に維持することができるので、画像を形成する際にインク滴を円滑に吐出することができる。
ところで、記録ヘッドHdiは、画像データに従ってノズルからインク滴を吐出して画像を形成するので、画像データによっては、キャリッジ17の複数の走査にわたってインク滴が吐出されないノズルが生じる。その場合、インク滴が吐出されないノズル内でインクの粘度が高くなると、ノズルからインク滴を円滑に吐出することができなくなってしまう。
そこで、定期的に、又は所定のタイミングで、本実施の形態においては、所定のタイミングで、記録ヘッドHdiが駆動され、すべてのノズルから所定の数のインク滴のインクが吐出されるようになっていて、これにより、ノズル内のインクの粘度が高くなるのが防止される。
そのために、前記ホームポジションにおけるキャップユニット43と枠体PL2との間に、記録ヘッドHdiと対向させてスピットユニット45が配設される。該スピットユニット45は、記録ヘッドHdiがホームポジションに置かれ、ノズルから前記インクが吐出されたときに、インクを受け、廃棄する。
また、定期的に、又は所定のタイミングで、本実施の形態においては、所定のタイミングで、記録ヘッドHdi内のインクが加圧され、ノズル内で粘度が高くなったインクが強制的に排出されるようになっている。
そのために、キャリッジ17の移動方向における所定の箇所、本実施の形態においては、前記退避ポジションにおけるワイプユニット41と枠体PR2との間に、記録ヘッドHdiと対向させてパージユニット44が配設される。該パージユニット44は、記録ヘッドHdiが退避ポジションに置かれ、ノズルからインクが強制的に排出されたときに、インクを受けて吸収し、図示されない廃棄インクタンクに廃棄する。
このように、ホームポジション及び退避ポジションのいずれにおいてキャリッジ17が折り返して移動するときでも、ノズルからインクを吐出又は排出することができる。
次に、ワイプユニット41について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態におけるワイプユニットの概念図、図3は本発明の第1の実施の形態におけるワイプユニットの配設状態を示す斜視図、図4は本発明の第1の実施の形態における押付部の配設状態を示す平面図である。なお、図4において、記録ヘッドHdi、及び押付部材としての押付部61は便宜上4個だけ示されている。
図において、41はワイプユニット、44はワイプユニット41に隣接させて配設されたパージユニットである。
該パージユニット44は、パージハウジング46内において記録ヘッドHdiと対向させて上下方向に移動自在に配設され、記録ヘッドHdiのノズル内から強制的に排出されたインクを受ける複数の、本実施の形態においては、2個のインク受け部収容部48、該インク受け部収容部48を上下方向に移動させる昇降用の駆動部としての昇降モータ70、インク受け部収容部48内のインクを吸引して廃棄する吸引ポンプPs等を有する。
また、ワイプユニット41において、51は前記受け板PB(図2)に取り付けられた基台、52は該基台51の両縁に配設された一対のレール、54は、該レール52間に架設され、レール52によって移動自在に支持された移動台、55は該移動台54を移動させる移動用の駆動部としての移動用モータである。該移動用モータ55の出力軸sh1に取り付けられたギヤg1とギヤg2とが噛合させられ、該ギヤg2と図示されないピニオンが噛合させられ、該ピニオンと前記基台51上の各レール52間に延在させられたラックRkとが噛合させられる。
前記移動用モータ55を駆動することによってギヤg1を回転させると、ピニオンがラックRkと噛合しながら回転させられ、移動台54がレール52に沿って移動させられる。
そして、56は、前記移動台54上に配設され、副走査方向に移動自在に配設されたワイパ摺動装置である。該ワイパ摺動装置56は、移動台54の移動に伴って副走査方向に移動させられ、記録ヘッドHdiはワイパ摺動装置56に対して相対的に図1の矢印方向に移動させられる。
ワイパ摺動装置56は、キャリッジ17が走査方向に移動させられ、記録ヘッドHdiによって記録媒体Pに画像が形成されている間、図3に示される装置本体の後方の位置において静止させられ、キャリッジ17が前記退避ポジションに移動させられ、停止させられると、まず装置本体の前方の位置に移動させられ、続いて後方の位置に移動させられ、ワイパ58によって記録ヘッドHdiのノズル面Sdを払拭し、ノズル面Sdに付着したインク等を除去する。また、前記ワイパ摺動装置56は、ワイパ58によるノズル面Sdの払拭が終了した後、後方の位置において静止させられ、このとき、記録ヘッドHdiのノズルから所定の数のインク滴のインクが吐出され、吐出されたインクをワイパ58が受ける。
そのために、前記ワイパ摺動装置56は、前記移動台54上に立設させられ、上面が開放されたワイパハウジングHs、該ワイパハウジングHs内に配設され、ワイパ58を搬送自在に支持(保持)し、間欠的に搬送するためのワイパ搬送ユニットu1、及び前記ワイパハウジングHsに隣接させて配設され、間欠的に駆動されてワイパ58を間欠的に搬送する、ステッピングモータから成るワイパ搬送用の駆動部としてのワイパモータ57を備える。
前記ワイパ搬送ユニットu1は、回転自在に配設され、回転に伴ってワイパ58を繰り出す繰出部Ar1、ワイパ58の搬送方向(矢印A方向)における繰出部Ar1より下流側に配設され、所定の力でワイパ58を局部的にノズル面Sdに押し付ける押付部61、ワイパ58の搬送方向における押付部61より下流側に回転自在に配設され、ワイパ58にテンションを付与するテンションローラR1、ワイパ58の搬送方向におけるテンションローラR1より下流側に回転自在に配設され、ワイパ58を水平に支持(保持)するための第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3、ワイパ58の搬送方向における前記第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3より下流側に回転自在に配設され、回転に伴ってワイパ58を巻き取るための巻取部Ar2等を備える。なお、前記押付部61は、ワイパハウジングHsの後方の縁部に隣接させて、第1のワイパ支持ローラR2は、押付部61より前方において押付部61と隣接させて、第2のワイパ支持ローラR3は、ワイパハウジングHsの前方の縁部に隣接させて配設される。
前記押付部61がワイパ58を局部的にノズル面Sdに押し付ける部分に払拭部Pt1が形成され、キャリッジ17が退避ポジションで停止させられた状態で、ワイパ摺動装置56を記録ヘッドHdiに対して相対的に移動させると、払拭部Pt1が、ノズル面Sdと平行な面に沿って移動させられ、記録ヘッドHdiのノズル面Sdを払拭し、ノズル面Sdに付着したインク等を除去する。
なお、ワイパ58にはワイプ液が浸透させられる。したがって、ノズル面Sdに付着したインク等を確実に除去することができるだけでなく、ワイパ58がノズル面Sdを払拭するのに伴ってノズル面Sdが摩耗するのを抑制することができる。
前記押付部61は、逆「U」字状の形状を有するブロックから成り、上端に、半円形状に湾曲させて形成された押付面61Sを備える。該押付面61Sは半円形状に湾曲させて形成されるので、ワイパ58をノズル面Sdに押し付けるときにワイパ58に過度な圧力が加わることがなく、ワイパ58の払拭部Pt1は、押付面61Sの形状にならって湾曲させられる。したがって、ワイパ58が損傷を受けることがなく、ワイパ58の耐久性を向上させることができる。
前記押付部61によってワイパ58をノズル面Sdに押し付けるために、ワイパハウジングHs内における押付部61の下方に、付勢部材としての図示されないスプリングが配設され、該スプリングは、所定の付勢力で払拭部Pt1をノズル面Sdに向けて(図4に示される矢印方向に)付勢する。
移動用モータ55が駆動され、ワイパ摺動装置56が移動させられると、払拭部Pt1がキャリッジ17の下面17S及びノズル面Sdに当接させられ、これにより、押付部61は、前記スプリングの付勢力に抗して、押付面61Sがノズル面Sdから離れる方向に移動させられる。そして、ワイパ摺動装置56が更に移動させられると、押付部61は、払拭部Pt1がノズル面Sdに押し付けられた状態で移動させられ、ノズル面Sdを払拭する。このとき、押付部61は、キャリッジ17の下面17S及びノズル面Sdによって押されながら移動させられる。
このように、本実施の形態においては、押付部61の押付面61Sがノズル面Sdに対して接離方向に移動させられるので、ワイパ58に異常な力が加わった場合に、ワイパ58をノズル面Sdから退避させることができる。その結果、ノズル面Sdが損傷を受けることがなく、記録ヘッドHdiの耐久性を向上させることができる。
なお、押付部61をゴム等の弾性材料で形成し、押付部61を伸縮させることによって、押付面61Sをノズル面Sdに対して接離方向に移動させることができる。
また、本実施の形態においては、図4に示されるように、キャリッジ17のワイパ58と対向する下面17Sと、各記録ヘッドHdiのノズル面Sdとがほぼ同一平面上に置かれるので、キャリッジ17の下面17S及びノズル面Sdを同時にワイパ58によって払拭することができる。したがって、キャリッジ17及び記録ヘッドHdiのメンテナンスを効率的に行うことができる。
さらに、押付部61が、図3及び4に示されるように、各記録ヘッドHdiごとにワイパ58の幅方向において互いに所定の間隔を置いて配設され、長さはノズル面Sdの幅より小さいが、各記録ヘッドHdiのノズル面Sdとほぼ同一平面上に置かれるので、押付部61によってワイパ58を各ノズル面Sdに十分に押し付けることができる。
そして、キャリッジ17の下面17Sとノズル面Sdとの間に段差が形成されないので、キャリッジ17の移動に伴ってノズル面Sdの近傍で乱流が発生するのを抑制することができる。したがって、記録ヘッドHdiから吐出されたインク滴の飛翔軌跡に乱れが発生するのを抑制することができるので、画像品位を向上させることができる。
ところで、本実施の形態においては、払拭部Pt1によってノズル面Sdが払拭されると、ワイパ58が所定の搬送量搬送され、ワイパ58の未使用の部分によって新たな払拭部Pt1を形成することができるようになっている。
そのために、前記ワイパモータ57の出力軸sh2にギヤg3が取り付けられ、該ギヤg3と前記巻取部Ar2とが、図示されないギヤトレーンを介して連結される。また、前記繰出部Ar1に、繰出し用の回転体としてのローラ63に未使用のワイパ58をロール状に巻くことによって形成された供給ロールRL1がセットされる。なお、該供給ロールRL1においてワイパ58にワイプ液が浸透させられている。
したがって、前記ワイパモータ57を駆動すると、巻取部Ar2が回転させられ、使用済みのワイパ58が巻取り用の回転体としてのローラ64に巻き取られ、それに伴って、ワイパ58が、繰出部Ar1から繰り出され、所定の搬送量搬送される。
そして、使用済みのワイパ58は、第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3を経て、巻取部Ar2に送られ、前記ローラ64に巻き取られて使用済ロールRL2となる。
なお、前記繰出部Ar1には、供給ロールRL1を所定の力で矢印Y方向に押すテンション付与部材としての押圧部材65が配設され、該押圧部材65は、ワイパ58がローラ64に巻き取られるときに、供給ロールRL1の回転を抑制し、ワイパ58にテンションを付与する。
ところで、前記ワイパ58における前記第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3間の部分は、図3に示されるように、ワイパハウジングHsの上面において、記録ヘッドHdiと対向させて、かつ、ノズル面Sdと平行に延在させられる。そこで、本実施の形態においては、第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3間の部分が、図1に示されるように、記録ヘッドHdiのノズルから吐出された所定の数のインク滴のインクidを受けるインク受け部Pt2にされる。
そのために、前記第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3は同じ高さの位置に配設され、第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3の間に延在させられるワイパ58とノズル面Sdとの距離が一定にされる。
この場合、前記払拭部Pt1がインク受け部Pt2よりノズル面Sdに近い位置に置かれ、キャリッジ17の下面17Sとノズル面Sdとがほぼ同一平面上に置かれ、キャリッジ17の下面17S及びノズル面Sdとインク受け部Pt2とが互いに平行に対向させられるので、ワイパ摺動装置56を移動させるだけで、払拭部Pt1によってノズル面Sdを払拭することができ、ノズルから吐出されたインクidをインク受け部Pt2によって受けることができる。すなわち、ワイプユニット41をスピットユニットとしても機能させることができる。
この場合、払拭部Pt1として使用済みのワイパ58によってインク受け部Pt2を形成することができるので、ワイパ58を無用に消費することがない。
しかも、払拭部Pt1によってノズル面Sdを払拭した後、記録ヘッドHdiを駆動してノズルからインクidを吐出することができるので、メンテナンスを効率的に行うことができる。
なお、図3に示されるように、ワイパハウジングHs内において、インク受け部Pt2の下方にカバーCv1が配設される。該カバーCv1は、記録ヘッドHdiが図1における破線で示される位置に置かれたときに、ノズルから吐出され、インク受け部Pt2によって受けることができなかったインクidがインクがワイパハウジングHsの底面に落下するのを防止する。
また、前記繰出部Ar1より上方にカバーCv2が配設され、該カバーCv2は、記録ヘッドHdiのノズルから落下したインクが供給ロールRL1に付着するのを防止する。したがって、記録ヘッドHdiが、図1における実線で示される位置に置かれたときに、記録ヘッドHdiのノズルからインクが落下して供給ロールRL1に付着し、ワイパ58によってノズル面Sdを十分に払拭することができなくなることがない。
次に、インクジェットプリンタ10の制御装置について説明する。
図5は本発明の実施の形態におけるインクジェットプリンタの制御ブロック図である。
図において、80はインクジェットプリンタ10の全体の制御を行う制御部、81は第1の記憶装置としてのROM、82は第2の記憶装置としてのRAM、83は第3の記憶装置としての設定値メモリである。
前記制御部80は、演算装置としてのCPUを備え、ROM81に記録されたプログラムに基づいて各種の処理を行う。ROM81には前記プログラムのほかに各種の初期値等が記録され、RAM82には各種のデータが一時的に記録される。また、RAM82は、前記CPUが演算を行う際にワークエリアとしても機能する。そして、前記設定値メモリ83には、制御部80が各種の処理を行う際に使用される設定値、例えば、前記ワイプユニット41(図1)によってノズル面Sdが払拭される回数であるワイプ回数、及び払拭を開始する条件である払拭開始条件が記録されるとともに、ワイパ58を搬送するための第1〜第3の搬送量f1〜f3と前記ワイパモータ57(図3)のステップ数(パルス数)n1〜n3とが対応させて記録される。
また、前記制御部80は、第1のヘッド駆動処理部としての印刷処理部Pr1、第2のヘッド駆動処理部としての保守処理部Pr2、搬送処理部Pr3、キャリッジ駆動処理部Pr4、ワイパ払拭処理部Pr5、ワイパ搬送処理部Pr6等を備える。
前記印刷処理部Pr1は、記録ヘッドHdiに画像データを送り、該画像データに基づいて記録ヘッドHdiを駆動し、画像を形成し、印刷を行う。前述されたように、エンコーダ79のセンサ出力に基づいて前記キャリッジ17(図2)の位置が検出されるので、記録ヘッドHdiは、所望の位置にインク滴を吐出し、所望の画像を形成することができる。
前記保守処理部Pr2は、前記払拭部Pt1によるノズル面Sdの払拭が終了した後に、記録ヘッドHdiに、画像データとは異なる保守用のインク吐出データを送り、記録ヘッドHdiを駆動し、前記インク吐出データに基づいて、所定のタイミングで所定の数のインク滴のインクを吐出する。
前記搬送処理部Pr3は、前記搬送モータ78を駆動し、搬送ローラ対30を回転させ、記録媒体Pを搬送する。
前記キャリッジ駆動処理部Pr4は、PWM制御によって前記キャリッジモータ22を駆動し、キャリッジ17を移動させる。そのために、キャリッジ駆動処理部Pr4は、ROM81からキャリッジ17の目標位置及び目標速度を読み出し、エンコーダ79のセンサ出力を受け、キャリッジ17の位置を検出し、制御値としてのPWM制御信号を発生させてキャリッジモータ22に送る。該キャリッジモータ22は、PWM制御信号を受けて、PWM制御信号のデューティーに比例させて回転速度を変化させ、キャリッジ17を加速したり減速したりして、目標速度で目標位置に移動させる。
前記ワイパ払拭処理部Pr5は、前記移動用モータ55を駆動することによってワイパ摺動装置56を副走査方向に移動させ、前記払拭部Pt1を記録ヘッドHdiの前記ノズル面Sdと平行な面に沿って移動させることによって、ノズル面Sdを払拭する。
前記ワイパ搬送処理部Pr6は、前記払拭部Pt1によってノズル面Sdを払拭するために、前記ワイパモータ57を駆動してワイパ58を所定の搬送量搬送する。
次に、ワイプユニット41の動作について説明する。
図6は本発明の第1の実施の形態におけるワイプユニットの動作を示すフローチャートである。
記録ヘッドHdiからインク滴を吐出して繰り返し画像を形成していると、記録ヘッドHdiのノズル面Sdにインクのミストが付着して汚れる。
そこで、本実施の形態においては、キャリッジ駆動処理部Pr4が、キャリッジ17が、あらかじめ設定された回数、本実施の形態においては、100往復の走査をしたことによって、ノズル面Sdの払拭を行うためのノズル面払拭条件が成立するのを待機する。キャリッジ17が100往復の走査をし、ノズル面払拭条件が成立すると、キャリッジ駆動処理部Pr4は、記録ヘッドHdiがワイプユニット41の上方に位置するように、キャリッジ17を退避ポジションに移動させる。
続いて、ワイパ搬送処理部Pr6は、ワイパモータ57を駆動し、巻取部Ar2においてワイパ58を巻き取ることによって、ワイパ58を第1の搬送量f1搬送する。
そのために、ワイパ搬送処理部Pr6は、設定値メモリ83を参照し、第1の搬送量f1に対応するステップ数n1を読み出し、ワイパモータ57をステップ数n1駆動し、ワイパ58を第1の搬送量f1搬送する。これにより、ワイプ液が浸透させられた未使用のワイパ58が押付部61の位置まで搬送され、払拭部Pt1が形成される。
次に、ワイパ払拭処理部Pr5は、ワイパモータ57を駆動し、ワイパ摺動装置56を前方の位置に移動させ、払拭部Pt1よってノズル面Sdを払拭する。
続いて、ワイパ搬送処理部Pr6は、設定値メモリ83を参照し、第2の搬送量f2に対応するステップ数n2を読み出し、ワイパモータ57をステップ数n2駆動し、ワイパ58を第2の搬送量f2搬送する。これにより、ワイプ液が浸透させられた未使用のワイパ58が押付部61の位置まで搬送され、払拭部Pt1が形成される。
次に、ワイパ払拭処理部Pr5は、ワイパモータ57を駆動し、ワイパ摺動装置56を後方の位置に移動させ、払拭部Pt1よってノズル面Sdを払拭する。
本実施の形態においては、ワイパ摺動装置56が1往復移動する間に払拭部Pt1によってノズル面Sdが払拭されるようになっているが、ワイパ摺動装置56が前方の位置に移動するときと後方の位置に移動するときとで同じ払拭部Pt1を使用すると、払拭に伴ってノズル面Sdから拭き取った汚れがノズル面Sdに付着してしまうことがある。
そこで、本実施の形態においては、ワイパ摺動装置56が後方の位置に移動する前にワイパ58を搬送することによって、未使用のワイパ58が払拭部Pt1にされるようになっている。
なお、ノズル面Sdの汚れが少ない場合には、ワイパ摺動装置56を前方の位置に移動させて払拭部Pt1よってノズル面Sdを払拭した後、ワイパ58を第2の搬送量f2搬送することなくワイパ摺動装置56を後方の位置に移動させて、払拭部Pt1よってノズル面Sdを払拭することができる。
このようにして、払拭部Pt1による払拭が終了すると、ワイパ搬送処理部Pr6は、設定値メモリ83を参照し、第3の搬送量f3に対応するステップ数n3を読み出し、ワイパモータ57をステップ数n3駆動し、ワイパ58を第3の搬送量f3搬送する。これにより、ワイプ液が浸透させられた未使用のワイパ58が押付部61の位置まで搬送され、払拭部Pt1が形成される。
このとき、ワイパ58の使用済みの部分、すなわち、ノズル面Sdを払拭した後の払拭部Pt1が、第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3間に送られ、記録ヘッドHdiのノズルから吐出されたインクidを受けるインク受け部Pt2にされる。
続いて、前記保守処理部Pr2は、保守用のインク吐出データを記録ヘッドHdiに送り、記録ヘッドHdiを駆動し、所定の数のインク滴のインクを吐出させる。これにより、ノズルのメニスカスが調整される。
なお、ノズル面Sdの払拭が終了し、ワイパ58を第3の搬送量f3搬送したときに、ワイパ58の使用済みの部分(払拭部Pt1であった部分)がテンションローラR1に接触すると、払拭に伴ってノズル面Sdから拭き取った汚れがテンションローラR1に付着してしまうことがある。その場合、ワイパ58をその後円滑に搬送することができなくなってしまう。そこで、前述されたように、ワイパ58を第3の搬送量f3搬送することによって、ノズル面Sdを払拭した後の払拭部Pt1が、第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3間に位置させられる。そのために、ワイパ58上における押付部61、テンションローラR1、第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3等の各位置間の距離が測定され、該各距離に基づいて前記第3の搬送量f3が計算される。
また、ノズル面Sdを払拭した後の払拭部Pt1を、第2のワイパ支持ローラR3より下流側に位置させることもできる。
このようにして、ノズルから所定の数のインク滴のインクが吐出されている間、ワイパ摺動装置56は装置本体の後方の位置に移動させられていて、払拭部Pt1はノズル面Sdに押し付けられていないので、印刷処理部Pr1は、所定の数のインク滴のインクの吐出が終了すると、キャリッジ駆動処理部Pr4に指示を送り、キャリッジ17を移動させ、記録ヘッドHdiに画像データを送り、印刷を開始する。
このように、本実施の形態においては、ワイパ摺動装置56を副走査方向に移動させて、払拭部Pt1を記録ヘッドHdiのノズル面Sdと平行な面に沿って移動させることによって、記録ヘッドHdiのノズル面Sdが払拭されるので、ワイパ58とノズル面Sdとの距離を調節する必要がなく、ワイパ58によってノズル面Sdを精度良く払拭することができる。
また、ワイパ58を所定の搬送量搬送するだけで、未使用のワイパ58で払拭部Pt1を形成することができ、しかも、記録ヘッドHdiのノズルから吐出されたインクidを使用済みのワイパ58で受けることができるので、ワイパ58を無用に消費してしまうことがない。
さらに、本実施の形態においては、ワイプユニット41に隣接させてパージユニット44が配設されるので、ワイプユニット41によるメンテナンス及びパージユニット44によるメンテナンスを、キャリッジ17をわずかに移動させるだけで行うことができる。したがって、メンテナンスを一層効率的に行うことができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 キャリッジ駆動処理部Pr4は記録ヘッドHdiがワイプユニット41の上方に位置するようにキャリッジ17を移動させる。
ステップS2 ワイパ搬送処理部Pr6はワイパ58を第1の搬送量f1搬送する。
ステップS3 ワイパ払拭処理部Pr5はワイパ摺動装置56を前方の位置に移動させる。
ステップS4 ワイパ搬送処理部Pr6はワイパ58を第2の搬送量f2搬送する。
ステップS5 ワイパ払拭処理部Pr5はワイパ摺動装置56を後方の位置に移動させる。
ステップS6 ワイパ搬送処理部Pr6はワイパ58を第3の搬送量f3搬送する。
ステップS7 保守処理部Pr2は所定の数のインク滴のインクを吐出させ、処理を終了する。
ところで、本実施の形態においては、押付部61上をワイパ58が摺動させられるので、押付部61の傾き等によって押付部61がワイパ58をノズル面Sdに押し付ける力が変動し、払拭部Pt1によってノズル面Sdを安定させて払拭するのが困難になることがある。
そこで、払拭部Pt1によってノズル面Sdを安定させて払拭することができるようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図7は本発明の第2の実施の形態におけるワイプユニットの概念図である。
この場合、ワイパ搬送ユニットu2は、回転自在に配設され、回転に伴ってワイパ58を繰り出す繰出部Ar1、ワイパ58の搬送方向における繰出部Ar1より下流側に回転自在に配設され、ワイパ58を搬送角度を変更して搬送する搬送ローラR4、ワイパ58の搬送方向における搬送ローラR4より下流側に配設された押付ユニット151、ワイパ58の搬送方向における押付ユニット151より下流側に回転自在に配設され、ワイパ58にテンションを付与するテンションローラR1、ワイパ58の搬送方向におけるテンションローラR1より下流側に回転自在に配設され、ワイパ58を水平に支持(保持)するための第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3、ワイパ58の搬送方向における第1、第2のワイパ支持ローラR2、R3より下流側に回転自在に配設され、回転に伴ってワイパ58を巻き取るための巻取部Ar2等を備える。
前記押付ユニット151は、移動台54(図3)に固定された取付基部153、支持部155、該支持部155によって回転自在に支持され、ワイパ58を所定の力で局部的にノズル面Sdに押し付ける押付部材としての押付ローラ161、及び前記取付基部153と支持部155との間に配設され、所定の付勢力で払拭部Pt1をノズル面Sdに向けて付勢する付勢部材としてのスプリングsp1を備える。
そして、前記繰出部Ar1に、繰出し用の回転体としてのローラ63に未使用のワイパ58をロール状に巻くことによって形成された供給ロールRL1がセットされる。
また、前記繰出部Ar1のローラ63に、繰出部Ar1の回転に負荷を与え、回転を抑制するテンション付与部としての回転抑制部材68が配設され、該回転抑制部材68は、巻取部Ar2においてワイパ58が巻取り用の回転体としてのローラ64に巻き取られるときに供給ロールRL1が空転するのを防止し、ワイパ58にテンションを与える。
本実施の形態においては、繰出部Ar1と押付ユニット151との間に搬送ローラR4が配設されるので、押付ローラ161と搬送ローラR4との共通の接線に沿ってワイパ58が搬送される。
したがって、ワイパ58を安定させて押付ローラ161に送ることができるので、簡易な構造で、押付ローラ161がワイパ58をノズル面Sdに押し付ける力を一定にすることができ、払拭部Pt1によってノズル面Sdを安定させて払拭することができる。
前記各実施の形態においては、インクジェットプリンタ10について説明したが、本発明を複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に適用することができる。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
10 インクジェットプリンタ
17 キャリッジ
56 ワイパ摺動装置
58 ワイパ
61 押付部
161 押付ローラ
Hdi 記録ヘッド
id インク
Pr2 保守処理部
Pr5 ワイパ払拭処理部
Pr6 ワイパ搬送処理部
Pt1 払拭部
Sd ノズル面

Claims (7)

  1. (a)走査方向に移動自在に配設されたキャリッジと、
    (b)該キャリッジに搭載された記録ヘッドと、
    (c)前記キャリッジの走査方向における所定の箇所において副走査方向に移動自在に配設され、搬送自在に張設されたワイパ、及び該ワイパをノズル面に押し付けて払拭部を形成する押付部材を備えたワイパ摺動装置と、
    (d)該ワイパ摺動装置を副走査方向に移動させ、前記払拭部を記録ヘッドのノズル面と平行な面に沿って移動させることによって、記録ヘッドのノズル面を払拭するワイパ払拭処理部と、
    (e)前記払拭部によってノズル面を払拭するために、前記ワイパを所定の搬送量搬送するワイパ搬送処理部と、
    (f)前記払拭部によるノズル面の払拭が終了した後に、前記記録ヘッドを駆動し、ノズルからインクを吐出する保守処理部とを有することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. (a)前記ワイパ摺動装置は、ワイパを搬送するためのワイパ搬送ユニットを備え、
    (b)該ワイパ搬送ユニットにおいて、ワイパが、繰出部から繰り出され、前記払拭部においてノズル面に押し付けられ、巻取部によって巻き取られる請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記ワイパの搬送方向における払拭部より下流側に、前記記録ヘッドのノズルから吐出されたインクを受けるインク受け部が形成される請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記繰出部は、搬送されるワイパにテンションを付与するテンション付与部を備える請求項2又は3に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記押付部は記録ヘッドごとに配設される請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記押付部は所定の付勢力で払拭部をノズル面に対して付勢する請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  7. ノズル面とキャリッジの下面とが、ほぼ同一平面上に置かれ、払拭部によって同時に払拭される請求項1〜6のいずれか1項に記載インクジェットプリンタ。
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