JP2021056167A - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンス性を低下させることなく防汚性を向上させることを目的とする。【解決手段】本発明は、被写体を透過した放射線を検出するセンサパネル116と、センサパネル116を収容する筐体101と、を有する放射線撮影装置100であって、筐体101は、放射線が入射する入射面104と、入射面104の反対側に位置する背面106と、入射面104と背面105との間に位置する側面105aとを有し、背面106は、側面105aに向かうにしたがって入射面104に近づく方向に傾斜する傾斜面107aを有し、傾斜面107aには、凹部120が形成され、凹部120は、傾斜面107aから突出しないように弾性部材130によって閉塞されている。【選択図】図3

Description

本発明は、放射線撮影装置に関する。
放射線撮影装置は、放射線を検出するセンサパネルを収容するための筐体を備える。筐体は、分割して構成され、ネジ等の締結部材を用いて一体的に結合される。放射線撮影装置は、定められた規格に収まるように設計すると筐体の厚みを薄くする必要があり、センサパネルと厚み方向で重なり合う位置に締結部材を配置するのが困難である。したがって、一般的に、筐体はセンサパネルとは重なり合わない筐体の外周縁で締結部材を用いて結合される。
特許文献1には、各側部を嵌合させた状態で各ネジ孔に締結部材としてのネジ部材を螺合させることで締結される筐体を備えた可搬型放射線撮影装置が開示されている。また、特許文献1の側部には、ネジ部材の頭部を収納する凹部が形成されている。
特開2015−169592号公報
可搬型放射線撮影装置は被検者や検者が触れる機会が多く、可搬型放射線撮影装置に付着した液体等を介して感染症等が広がるリスクがある。したがって、放射線撮影装置では液体等が付着しない構成であることが求められる。特許文献1の可搬型放射線撮影装置は、側部に段差部が形成され、該段差部にネジ部材の頭部及び凹部を覆うシール部材としての外部防水部材が取り付けられている。しかしながら、ネジ部材にアクセスするのが困難であり、メンテナンスが容易ではない。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、メンテナンス性を低下させることなく防汚性を向上させることを目的とする。
本発明は、被写体を透過した放射線を検出する放射線検出部と、前記放射線検出部を収容する筐体と、を有する放射線撮影装置であって、前記筐体は、前記放射線が入射する入射面と、前記入射面の反対側に位置する背面と、前記入射面と前記背面との間に位置する側面とを有し、前記背面は、前記側面に向かうにしたがって前記入射面に近づく方向に傾斜する傾斜面を有し、前記傾斜面には、凹部が形成され、前記凹部は、前記傾斜面から突出しないように弾性部材によって閉塞されていることを特徴とする。
本発明によれば、メンテナンス性を低下させることなく防汚性を向上させることができる。
第1実施形態の放射線撮影装置の構成の一例を示す図である。 放射撮影装置の内部構成の一例を示す図である。 凹部に弾性部材を嵌め込んだ状態を示す断面図である。 第2実施形態の凹部に弾性部材を嵌め込んだ状態を示す図である。 第3実施形態の放射線撮影装置の構成の一例を示す図である。 凹部に弾性部材を嵌め込んだ状態を示す図である。 第4実施形態の凹部に弾性部材を嵌め込んだ状態を示す図である。
本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。なお、各実施形態に示す寸法や構造の詳細は、本文および図中に示す限りではない。また、以下で述べる放射線とは、X線に限られず、α線、β線、γ線、粒子線、宇宙線等も含まれるものとする。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る放射線撮影装置100について図1〜図3を用いて説明する。
図1は、放射線撮影装置100の構成の一例を示す図である。図1(a)は背面側から見た放射線撮影装置100の平面図であり、図1(b)は一方の側面側から見た放射線撮影装置100の側面図であり、図1(c)は他の側面側から見た放射線撮影装置100の側面図である。
放射線撮影装置100は、可搬型であって、筐体101を備える。筐体101は、第1の筐体102、第2の筐体103を有する。第1の筐体102は、略板状であって、放射線が入射される側(前側)から放射線撮影装置100の構成部材を覆う。第2の筐体103は、略板状であって、第1の筐体102の反対側(後側)から放射線撮影装置100の構成部材を覆う。第1の筐体102と第2の筐体103とは、外周縁で締結部材110により締結されることで結合される。
筐体101は、平面視で見て略矩形、具体的には略正方形である。
筐体101は、入射面104、第1の側面105a〜第4の側面105d、背面106を有する。
入射面104は、放射線が入射される面である。また、入射面104は、第1の筐体102における前側の面である。なお、入射面104は、第1の筐体102のみから構成される場合に限られず、後述するカバー113の前面を含んで構成されていてもよい。また、入射面104は、略平らな面である。
第1の側面105a〜第4の側面105dは、それぞれ入射面104から連続する面であり、入射面104に対して略直交する面である。第1の側面105a〜第4の側面105dは、入射面104と背面106との間に位置する。第1の側面105a〜第4の側面105dは、それぞれ第1の筐体102の側方および第2の筐体103の側方からなる面である。ただし、第1の側面105a〜第4の側面105dは、第1の筐体102の側方のみからなる面であってもよく、第2の筐体103の側方のみからなる面であってもよい。また、第1の側面105a〜第4の側面105dは、略平らな面である。ただし、第1の側面105a〜第4の側面105dは、湾曲した面であってもよい。
背面106は、第1の側面105a〜第4の側面105dから連続する面であり、入射面104の反対側に位置する面である。背面106は、第2の筐体103における後側の面である。背面106は、中央部が略平らな面であるが、第1の側面105a〜第3の側面105c側では傾斜している。具体的に、背面106は、第1の側面105a〜第3の側面105c側では第1の側面105a〜第3の側面105cに向かうにしたがって入射面104に近づく方向に傾斜する第1の傾斜面107a〜第3の傾斜面107cを有する。図1(a)では、第1の傾斜面107a〜第3の傾斜面107cによる傾斜の開始位置を破線で示している。したがって、筐体101は、外周縁では第1の側面105a〜第3の側面105cに向かうほど厚みが薄くなる形状である。このような筐体101の形状によれば、被検者とベッドとの間に放射線撮影装置100を容易に挿入することができる。
なお、第4の側面105dは、電源のON/OFFを操作するための操作部等があり、検者は主に第4の側面105dを保持しながら操作する。したがって、第4の側面105d側から被検者とベッドの間に挿入することを想定していないために、背面106は第4の側面105d側には傾斜面を有していない。
第1の筐体102および第2の筐体103はそれぞれ外周縁で締結部材110により結合される。第1の筐体102と第2の筐体103との結合構造について図2を参照して後述する。
図2は、放射線撮影装置100の内部構成の一例を示す図である。図2は、図1(a)のI−I線に沿って切断して矢印方向から見た断面図である、
放射線撮影装置100は、筐体101内に収容される各種の構成部材を有する。具体的に、放射線撮影装置100は、入射面104側から、カバー113、衝撃吸収部材114、蛍光体115、センサパネル116、遮蔽材117、基台118、支持部材119を有する。
カバー113は、第1の筐体102と接着等により一体化されることで、入射面104の一部を構成する。カバー113は、被写体を通過した放射線を透過させる。カバー113には、例えば、入射面104側からの荷重に対して耐久性のあるCFRP等が適用できる。
衝撃吸収部材114は、カバー113の後側に配置される。衝撃吸収部材114は、入射面104側からのカバー113を介した衝撃を吸収する。衝撃吸収部材114は、例えば、発泡体等が適用できる。
蛍光体115は、衝撃吸収部材114の後側に配置される。蛍光体115は、入射面104を通して入射された放射線を受けて発光する。蛍光体115は、GOSやCsI等が適用できる。
センサパネル116は、蛍光体115の後側に配置される。センサパネル116は、被写体を透過した放射線を検出する放射線検出部の一例に対応する。具体的に、センサパネル116は、蛍光体115が発光した光を受光して電気信号に変換する。なお、センサパネル116により変換された電気信号は、図示しない画像変換部によって画像に変換される。
遮蔽材117は、センサパネル116の後側に配置される。遮蔽材117は、センサパネル116を透過した放射線が後側に透過しないように遮蔽する。遮蔽材117は、例えば、重金属等が適用できる。
基台118は、遮蔽材117の後側に配置される。基台118は、蛍光体115、センサパネル116および遮蔽材117を一体化することで剛性を向上させる。基台118は、遮蔽材117を両面テープ等によって貼り合わせる。基台118は、例えば、マグネシウム等が適用できる。
支持部材119は、筐体101内に収容された基台118を筐体101内で支持する。
次に、第1の筐体102と第2の筐体103との結合構造について説明する。なお、以下では、第1の側面105a周辺の構成について説明するが、第2の側面105b〜第3の側面105cについても同様な構成である。
第1の傾斜面107aには凹部120が形成される。凹部120は、第1の傾斜面107aから入射面104側に向かう凹状の形状である。凹部120は、第1の傾斜面107a側に向かって開口する。
凹部120は、底面120aおよび内周面120bによって形成される。底面120aは、入射面104と略平行な面である。また、底面120aは、第1の筐体102まで到らずに第2の筐体103側に位置する。底面120aには、締結部材110の雄ネジ部110aが挿入されるネジ穴が形成される。
一方、内周面120bは、底面120aに対して略直交な面である。平面視において、内周面120bは略円形であり、内周面120bによって凹部120は略円筒状に形成される。
また、凹部120は第1の傾斜面107aに形成されているため、第1の傾斜面107aと内周面120bとの境界である開口縁120cは、入射面104に対して平行にならずに傾斜する。
凹部120は、締結部材110が挿入される。締結部材110は、ネジが適用できる。締結部材110は、雄ネジ部110aと、頭部110bとを有する。締結部材110を凹部120に挿入し、雄ネジ部110aを底面120aのネジ穴に挿通させて、第1の筐体102の雌ネジ部に螺合させることで、第1の筐体102と第2の筐体103とが結合される。このとき、締結部材110の頭部110bが、凹部120の底面120aに接する。
ここで、凹部120には弾性部材130が嵌め込まれる。弾性部材130は、弾性変形が可能なシリコンゴム等が適用できる。弾性部材130は、端面130a、側壁面130b、外観面130cを有する。
端面130aは、弾性部材130が凹部120に嵌め込まれた状態で、凹部120の底面120aと対向する面であり、底面120aと略平行な面である。
側壁面130bは、弾性部材130が凹部120に嵌め込まれた状態で、凹部120の内周面120bに対向する面であり、端面130aに対して略直交な面である。平面視において、側壁面130bは略円形であり、側壁面130bによって弾性部材130は略円柱状に形成される。
外観面130cは、端面130aの反対側に位置する面である。外観面130cは、弾性部材130が凹部120に嵌め込まれたときに、凹部120の開口縁120cから露出され、外観となる面である。外観面130cは、背面106の傾斜面107aと略平行な面である。
図3は、凹部120に弾性部材130を嵌め込んだ状態を示す断面図である。凹部120に弾性部材130を嵌め込むことで凹部120が弾性部材130により閉塞される。ここでは、端面130aが凹部120の底面120aに対向する。また、弾性部材130の側壁面130bが凹部120の内周面120bの全周に亘って密着している。弾性部材130は、側壁面130bの外径D1が凹部120の内周面120bの内径d1に比べて大きく形成される。図3では、側壁面130bの外径が内周面120bの内径に比べて大きいことを、側壁面130bが内周面120bを超えて第2の筐体103内まで至るように図示することで表している(他の実施形態についても同様)。したがって、凹部120に弾性部材130を嵌め込む場合には、弾性部材130の側壁面130bの外径D1を縮径させながら凹部120に挿入する。このように、側壁面130bの外径D1を縮径されることで弾性部材130が圧縮される。圧縮された体積分だけ外観面130cが背面106側に押し出される。
図3に示すように、凹部120に弾性部材130を嵌め込んだ状態では、弾性部材130の外観面130cは、背面106の傾斜面107aから突出していない。具体的には、外観面130cは、背面106の傾斜面107aと略面一である。ここで、略面一とは、外観面130cと傾斜面107aとの間で段差がほぼないことをいう。
このように、凹部120が傾斜面107aから突出しないように弾性部材130により閉塞されることで、凹部120の奥側、すなわち底面120a側に液体やゴミが侵入することを防止することができる。また、凹部120に液体やゴミが侵入したとしても、凹部120の開口縁120cの周辺であるために容易に清掃することができる。したがって、放射線撮影装置100の清潔性を保つことができ、防汚性を向上させることができる。
また、弾性部材130の外観面130cが背面106の傾斜面107aと略面一であることから、外観面130cと傾斜面107aとの間に段差がほぼない。したがって、凹部120の開口縁120cの周辺に、液体やゴミが蓄積することを防止することができる。
また、弾性部材130は凹部120に接着されておらず、圧縮された状態で凹部120に嵌め込まれているために、弾性部材130を凹部120から容易に離脱させることができる。弾性部材130を凹部120から離脱させることで、締結部材110にアクセスできることから第1の筐体102と第2の筐体103とを分離でき、メンテナンス性が低下することを防止することができる。
なお、ここでは、第1の側面105a周辺の構成について説明したが、第2の側面105b〜第3の側面105cについても同様な構成である(他の実施形態についても同様)。一方、第4の側面105dに近接した位置では傾斜面が形成されておらず平らな面であるが、平らな面に凹部120が形成されており、凹部120に締結部材110を挿入して、締結部材110が第1の筐体102に締結される。したがって、第4の側面105dに近接した位置に形成された凹部120でも、平らな面から突出しない弾性部材130によって閉塞されることが好ましい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る弾性部材230について図4を参照して説明する。なお、筐体101および凹部120の構成は、第1実施形態と同様である。
図4は、凹部120に弾性部材230を嵌め込んだ状態を示す図である。図4(a)は平面図であり、図4(b)および図4(c)はそれぞれ図4(a)に示すII−II線およびIII−III線に沿って切断して矢印方向から見た断面図である。
弾性部材230は、略円柱状であり、端面230a、側壁面230b、外観面230cを有する。
端面230aは、弾性部材230が凹部120に嵌め込まれた状態で、凹部120の底面120aと接する面である。本実施形態の弾性部材230は、端面230aから外観面230c側に向かって凹状に形成される孔部231を有する。孔部231は略円筒状に形成される。また、孔部231は、外観面230cと略平行な底部232を有する。弾性部材230が凹部120に嵌め込まれた状態では、孔部231内に締結部材110の頭部110bが位置して、締結部材110と干渉するのを防止する。
側壁面230bは、弾性部材230が凹部120に嵌め込まれた状態で、凹部120の内周面120bに対向する面である。本実施形態の弾性部材230は、側壁面230bの外径が外観面230c側で大径であり、端面230a側で小径である。具体的に、弾性部材230は、外観面230c側から端面230a側に向かうにしたがって外径が小さくなる形状である。換言すると、本実施形態の弾性部材230の側壁面230bは、中心軸線Cからの径方向の距離が、端面230a側よりも外観面230c側のほうが長い。
なお、凹部120の内周面120bは、底面120aに対して略直交な面である。したがって、凹部120に弾性部材230が嵌め込まれた状態では、側壁面230bのうち外観面230cに近接した部分、ここでは側壁面230bと外観面230cとの境界が最も内周面120bに密着して干渉し合う。このように、側壁面230bのうち、内周面120bに干渉する部位を干渉部233という。平面視において、干渉部233は側壁面230bと外観面230cとの境界に沿って円環状に形成される。一方、側壁面230bのうち端面230aに近接した部分は、凹部120の内周面120bから離れている。
外観面230cは、端面230aの反対側に位置する面である。外観面230cは、第1実施形態の外観面130cと同様に、背面106の傾斜面107aと略平行な面である。
図4(b)および図4(c)に示すように、弾性部材230を中心軸線Cに沿って切断した場合には、干渉部233が底面120aあるいは入射面104の面方向に離れて2か所に表れる。すなわち、2か所の干渉部233は、中心軸線Cを挟んで離れて位置する。本実施形態では、弾性部材230の孔部231は、2か所の干渉部233同士を繋げた線Lと重なり合わない位置に形成される。具体的には、孔部231は、2か所の干渉部233同士を繋げた線Lよりも、端面230a側に位置する。なお、ここでは、図4(b)および図4(c)について説明したが、弾性部材230を中心軸線Cに沿って任意の位置で切断した場合でも、同様の関係が成立する。
このように、弾性部材230は外観面230cに近接した部分で内周面120bに密着して閉塞されることで、凹部120の奥側、すなわち底面120a側に液体やゴミが侵入することを防止することができる。また、孔部231は、入射面104の面方向に離れて位置する2つの干渉部同士を繋げた線Lに対して重なり合わない位置に形成される。したがって、弾性部材230の圧縮による影響が孔部231に波及することを抑制でき、孔部231の意図しない変形を防止することができる。更に、弾性部材230が凹部120に嵌め込まれた状態では、孔部231の内部に締結部材110の頭部110bが位置することから、放射線撮影装置の厚みが増加するのを抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る放射線撮影装置300について図5および図6を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は適宜、説明を省略する。
図5は、放射線撮影装置300の構成の一例を示す図である。図5(a)は背面側から見た放射線撮影装置300の平面図であり、図5(b)は一方の側面側から見た放射線撮影装置300の側面図であり、図5(c)は他の側面側から見た放射線撮影装置300の側面図である。
放射線撮影装置300は筐体301を備える。筐体301は、第1の筐体302、第2の筐体303を有する。筐体301は、第1実施形態と同様に、背面306が第1の傾斜面307a〜第3の傾斜面307cを有するが、第1の傾斜面307a〜第3の傾斜面307cの傾斜角度が、第1実施形態の第1の傾斜面107a〜第3の傾斜面107cの傾斜角度と異なる。具体的には、第1実施形態の第1の傾斜面107a〜第3の傾斜面107cは緩やかに傾斜したが、本実施形態の第1の傾斜面307a〜第3の傾斜面307cは急峻に傾斜する。
また、第1の傾斜面307a〜第3の傾斜面307cには凹部320が形成されるが、第1実施形態の凹部120と異なり、内周面の一部がそれぞれ側方、すなわち第1の側面105a〜第3の側面105c側に開放される。また、本実施形態では、凹部320に合わせて、弾性部材330の形状が第1実施形態の弾性部材130の形状と異なる。
図6は、凹部320に弾性部材330を嵌め込んだ状態を示す図である。図6(a)は平面図であり、図6(b)および図6(c)はそれぞれ図6(a)に示すIV−IV線およびV−V線に沿って切断して矢印方向から見た断面図である。
凹部320は、第1の傾斜面307aから入射面104側に向かう凹状の形状である。凹部320は、底面120aおよび内周面320bによって形成される。
内周面320bは、底面120aから傾斜面307aに向かって内径が大きくなるようにやや傾斜した面である。また、本実施形態の凹部320は、第1の側面105a側に開放している。したがって、凹部320は、内周面320bの一部が途切れて開放される開放部323を有する。図6(a)に示すように、平面視において、内周面320bは、円形部分と、円形部分から開放部323に向かう直線状の接線状の接線部分324とから構成される。中心軸線Cを挟んだ2つの接線部分324は、開放部323に向かうにしたがって近接する。すなわち、開放部323を挟んで対向する内周面320bの間の距離は、開放部323に向かうにしたがって小さくなる。
内周面320bによって凹部320は円筒形状を斜めに切断した形状である。また、凹部320は第1の傾斜面307aに形成されているため、第1の傾斜面307aと内周面320bとの境界である開口縁320cは、入射面104に対して平行にならずに傾斜する。
凹部320に嵌め込まれる弾性部材330は、端面330a、側壁面330b、外観面330cを有する。
端面330aは、凹部320の底面120aと接する面である。弾性部材330は、端面330aから外観面330c側に向かって凹状に形成される孔部331を有する。孔部331は、締結部材110の頭部110bとの干渉を防止するために略皿状に形成される。
側壁面330bは、凹部320の内周面320bに対向する面、あるいは、端面330aに対して略直交する面である。凹部320の内周面320bが開放された開放部323側では、弾性部材330はわずかにしか側壁面330bを有していない。したがって、弾性部材330は略円柱形状を斜めに切断した形状である。弾性部材330の側壁面330bは、中心軸線Cからの径方向の距離が、端面330a側よりも外観面330c側のほうが長い。本実施形態の側壁面330bは端面330aから外観面330cに向かって内径が大きくなるようにやや傾斜した面である。ここで、側壁面330bの端面330aから傾斜する角度は、凹部320の底面120aから傾斜する角度に比べて緩やかである。したがって、凹部320に弾性部材330が嵌め込まれた状態では、側壁面330bのうち外観面330cに近接した部分、ここでは側壁面330bと外観面330cとの境界が最も内周面320bに密着して干渉し合う。内周面320bに干渉する部位を干渉部333とすると、第2実施形態と同様、図6(c)に示すように、弾性部材330の孔部331は、2か所の干渉部333同士を繋げた線Lと重なり合わない位置に形成される。なお、本実施形態では、弾性部材330の一部で側壁面330bをわずかにしか有していないために、図6(b)に示すように、弾性部材330を中心軸線Cに沿って切断した場合でも1か所でしか干渉部333が表れない場合がある。
外観面330cは、端面330aの反対側に位置する面である。外観面330cは、第1実施形態の外観面130cと同様に、背面306の傾斜面307aと略平行な面である。
このように筐体301のサイズを規格に収まるために締結部材110が側面に近接した位置にしか締結できない場合には、筐体301の凹部320は内周面320bの一部が途切れて開放される開放部323を有する。凹部320は、開放部323を挟んで対向する内周面320bの距離が開放部323に向かうにしたがって小さくなる。このような凹部320に弾性部材330が嵌め込まれることで凹部320の奥側、すなわち底面120a側に液体やゴミが侵入することを防止することができる。また、弾性部材330が圧縮された体積分は開放部323側に押し出されることで、弾性部材330は容易に変形することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る弾性部材430について図7を参照して説明する。なお、筐体301の凹部320は、第3実施形態と同様の構成である。第3実施形態と同様の構成は適宜、説明を省略する。
図7は、凹部320に弾性部材430を嵌め込んだ状態を示す図である。図7(a)は平面図であり、図7(b)および図7(c)はそれぞれ図7(a)に示すVI−VI線およびVII−VII線に沿って切断して矢印方向から見た断面図である。
本実施形態の弾性部材430の側壁面430bは、凹部320の内周面320bに対向する面あるいは、端面330aに対して略直交する面である。凹部320の内周面320bが開放された開放部323側では、弾性部材430はわずかにしか側壁面430bを有していない。
図7(a)に示すように、平面視において、側壁面430bは、円形部分と、円形部分から凹部320の開放部323に向かう接線状の接線部分434と、第1の側面105aと略平行な直線部分435とから構成される。中心軸線Cを挟んだ2つの接線部分434は、開放部323に向かうにしたがって近接する。すなわち、開放部323を挟んで対向する側壁面430bの間の距離は、開放部323に向かうにしたがって小さくなる。なお、図7(a)では、側壁面430bの接線部分434を延長させた線をS1で示している。また、内周面320bの接線部分を延長させた線をS2で示している。
本実施形態では、開放部323を挟んで位置する側壁面430bの間の距離が開放部323に向かうにしたがって小さくなる割合は、開放部323を挟んで対向する内周面320bの間の距離が開放部323に向かうにしたがって小さくなる割合よりも大きい。したがって、凹部320に弾性部材430を嵌め込んだ状態では、開放部323に向かうにしたがって側壁面430bと内周面320bとの間に隙間が生じる。このように、側壁面430bと内周面320bとの間に隙間があることで、弾性部材430が圧縮された体積分は隙間で吸収できることから、開放部323への変形の影響を軽減できる。
以上、本発明を実施形態に基づいて詳述したが、本発明は上述した実施形態に限られず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明の範疇に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜、組み合わせることも可能である。
100,300:放射線撮影装置 101,201,301,401:筐体 104:入射面 105:入射面 105a〜105b:側面 107a〜107c:傾斜面 307a〜307c:傾斜面 120,220,320,420:凹部 130,230,330,430:弾性部材

Claims (7)

  1. 被写体を透過した放射線を検出する放射線検出部と、
    前記放射線検出部を収容する筐体と、を有する放射線撮影装置であって、
    前記筐体は、
    前記放射線が入射する入射面と、前記入射面の反対側に位置する背面と、前記入射面と前記背面との間に位置する側面とを有し、
    前記背面は、前記側面に向かうにしたがって前記入射面に近づく方向に傾斜する傾斜面を有し、
    前記傾斜面には、凹部が形成され、
    前記凹部は、前記傾斜面から突出しないように弾性部材によって閉塞されていることを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記弾性部材は、
    外観面が前記傾斜面と略面一であることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記弾性部材は、
    前記凹部の内周面と対向する側壁面と、前記凹部の底面に対向する端面と、前記端面から凹状に形成される孔部とを有し、
    前記側壁面は、
    前記凹部の内周面と接する干渉部を有し、
    前記孔部は、
    前記入射面に対して直交する方向に沿って前記弾性部材を切断したときに前記入射面の面方向に離れて位置する2つの前記干渉部を繋げた線に対して重なり合わない位置に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記弾性部材は、
    略円柱状であって、前記側壁面の外径が前記端面の側で小径であり、
    前記干渉部は、
    前記側壁面のうち外観面に近接した部分に位置することを特徴とする請求項3に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記凹部は、
    内周面の一部が途切れて開放される開放部を有し、
    平面視で見て、前記開放部を挟んで対向する前記内周面の間の距離が、前記開放部に向かうにしたがって小さくなることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記弾性部材は、
    平面視で見て、前記開放部を挟んで位置する側壁面の間の距離が、前記開放部に向かうにしたがって小さくなることを特徴とする請求項5に記載の放射線撮影装置。
  7. 前記開放部を挟んで位置する前記側壁面の間の距離が前記開放部に向かうにしたがって小さくなる割合は、前記開放部を挟んで対向する前記内周面の間の距離が前記開放部に向かうにしたがって小さくなる割合よりも大きいことを特徴とする請求項6に記載の放射線撮影装置。
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