JP2021053250A - シューズのソール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 着地時の衝撃力を吸収し、かつ走行中の走り心地を向上する。【解決手段】ソール構造体Skにおいて、波形構造体S1およびこれと協働するミッドソールS2からなるソール本体S1、S2と、ソール本体S1、S2の下面に配置され、接地面を有するアウトソールOs、Os’とを設ける。波形構造体S1は、各々足長方向に波状に延びかつ足幅方向に並設された複数の波形延設部10、11、12と、各波形延設部10、11、12を足幅方向に連結する連結部15とから構成されており、波形構造体S1の厚み中心面Ocが足長方向に向かって上下方向に湾曲しつつ延びている。ミッドソールS2は、軟質弾性部材から構成され、波形構造体S1が当接する当接面S2b1を下面S2bに有するとともに、シューズSpのアッパーUが取り付けられる上面S2aを有している。【選択図】 図7

Description

本発明は、シューズのソール構造に関し、詳細には、複数の波形延設部を含む波形構造体を備えたものに関する。
スポーツ用シューズのソール構造として、特許第3337971号公報の図27、図28には、スポーツ用シューズのミッドソールの踵部に形成した凹部に緩衝構造体を収容したものが記載されている。緩衝構造体は、各々足長方向に延びかつ足幅方向に並設された複数の帯状波形シートと、足幅方向に隣り合う各帯状波形シートを連結する連結部とから構成されており、着地時に路面から受ける衝撃力を、緩衝構造体の帯状波形シートの圧縮変形および連結部の捩じり変形により吸収している(段落[0056]、[0057]等参照)。
上記特許第3337971号公報には、着地時における衝撃力の吸収を主目的として緩衝構造体を単にシューズ踵部の凹部に収容するという構成が記載されているにすぎず、走行中の走り心地の向上等の観点からの記載はない。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、複数の波形延設部を含む波形構造体を備えたシューズのソール構造において、着地時の衝撃力を吸収できるばかりでなく、走行中の走り心地を向上できるようにすることにある。
本発明は、シューズの踵領域、中足領域または前足領域のいずれかの領域に設けられるソール構造において、当該ソール構造が、第1の衝撃緩衝要素およびこれと協働する第2の衝撃緩衝要素からなるソール本体と、ソール本体の下面に設けられ、接地面を有するアウトソールとを備えている。第1の衝撃緩衝要素は、各々足長方向に波状に延びかつ足幅方向に並設された複数の波形延設部と、各波形延設部を足幅方向に連結する連結部とを有する波形構造体から構成されており、波形構造体の厚み中心面が足長方向に向かって上下方向に湾曲しつつ延びている。第2の衝撃緩衝要素は、軟質弾性部材から構成され、波形構造体が当接する当接面を有するとともに、シューズのアッパーが取り付けられる取付面を有している。
本発明に係るソール構造においては、ソール本体を構成する第1の衝撃緩衝要素が、足長方向に波状に延びる複数の波形延設部と、これを足幅方向に連結する連結部とを有する波形構造体から構成されており、波形構造体の厚み中心面が足長方向に向かって上下方向に湾曲しつつ延びている。また、ソール本体を構成する第2の衝撃緩衝要素は、軟質弾性部材から構成されている。
本発明によれば、シューズの着地時には、軟質弾性部材製の第2の衝撃緩衝要素の弾性変形により、着地時の衝撃力を吸収できるとともに、第1の衝撃緩衝要素の波形延設部の圧縮変形および連結部の捩じり変形ならびにその復元によって、衝撃吸収性の向上と高い反発性を得ることができる。しかも、本発明によれば、波形構造体の厚み中心面が足長方向に向かって上下方向に湾曲しつつ延びているので、走行中の荷重がスムーズに前方に移動していくことができ、これにより、走行中の走り心地を向上できるようになる。これに対して、従来のソール構造における緩衝構造体は、波形構造体の厚み中心面が足長方向に向かって直線状に延びており、そのため、衝撃吸収性には優れていても、走行中の荷重移動についてまで十分に考慮されているとはいえなかった。
また、たとえばミッドフット走法を行うランナーに対しては、シューズの中足領域に第1、第2の衝撃緩衝要素を配置し、フォアフット走法を行うランナーに対しては、シューズの前足領域に第1、第2の衝撃緩衝要素を配置するようにすれば、ランナーの走りの特性に応じて、効果的に衝撃吸収性および走り心地を向上できるようになる。
本発明においては、波形構造体の少なくとも一部が第2の衝撃緩衝要素に固着されており、波形構造体からなる第1の衝撃緩衝要素および第2の衝撃緩衝要素が一体となってソール本体を構成している。これにより、着地時および走行中の荷重移動時には、第1および第2の衝撃吸収要素が一体となって協働するので、第1の衝撃吸収要素および第2の衝撃吸収要素の間での荷重の伝搬がスムーズに行われる。
本発明においては、波形構造体の少なくとも一部が第2の衝撃緩衝要素の下面に接着されていることにより、波形構造体の少なくとも一部が第2の衝撃緩衝要素に固着されている。
本発明においては、波形構造体の少なくとも一部が第2の衝撃緩衝要素の内部に埋設されていることにより、波形構造体の少なくとも一部が第2の衝撃緩衝要素に固着されている。
本発明においては、第2の衝撃緩衝要素が発泡ビーズ状の軟質発泡材から構成されており、波形構造体が第2の衝撃緩衝要素の内部に埋設されていることにより、波形構造体の少なくとも一部が第2の衝撃緩衝要素に固着されている。
本発明においては、波形構造体の複数の波形延設部のうち足幅方向の最外側の波形延設部に、上方に延びる巻上げ部が設けられている。
この場合には、巻上げ部により、第2の衝撃緩衝要素を足幅方向から支持することができ、これにより、足の側方への横振れを防止して足を安定してサポートすることができる。また、巻上げ部を設けることで、第2の衝撃緩衝要素に対する固着面(たとえば接着面)を増大でき、ソール構造全体の強度を向上できる。
本発明においては、波形構造体がシューズの踵領域から中足領域をへて前足領域まで延びており、波形構造体の厚み中心面が、前足領域においてはソール本体の厚み中心面より下方に位置しており、踵領域前端部においては、ソール本体の厚み中心面より上方に位置しており、踵領域後端部においては、ソール本体の厚み中心面より下方に位置している。
この場合には、波形構造体の厚み中心面が踵領域前端部においてソール本体の厚み中心面より上方に位置し、踵領域後端部においてソール本体の厚み中心面より下方に位置していることにより、波形構造体の厚み中心面は、踵領域後端部から踵領域前端部にかけての領域において、前方に向かって斜め上方に傾斜している。そのため、踵着地時において、足の踵から下方のソールに向かって斜め前方に作用する衝撃荷重は、踵領域前端部において波形構造体の斜め上方の傾斜部分に対して作用する。これにより、踵着地時の衝撃荷重を踵領域前端部の波形構造体で確実に受け止めることができ、その結果、衝撃吸収性を向上できる。
また、波形構造体の厚み中心面が前足領域においてソール本体の厚み中心面より下方に位置しており、踵領域前端部においてソール本体の厚み中心面より上方に位置していることにより、波形構造体の厚み中心面は、前足領域において前方に向かって斜め下方に傾斜している。これにより、前足領域において波形構造体の屈曲剛性を高め、走行中のエネルギーロスを低減できる。
本発明においては、波形構造体の複数の波形延設部のうち足幅方向に隣り合う少なくとも2つの波形延設部が、足長方向のいずれかの部位において一体となって一つ波形延設部を構成している。これにより、波形構造体の足幅方向において屈曲剛性を高めることができ、着地安定性および走行安定性を強化できるようになる。
本発明においては、波形構造体が足幅方向または足長方向に複数設けられている。この場合には、足の内甲側および外甲側間で、または足の前側および後側間で、互いに独立した波形構造体を配置してそれぞれ独立した機能を発揮させるようにすることができ、これにより、より細やかな衝撃吸収性の制御および走り心地の制御を行えるようになる。
本発明においては、波形構造体の波形延設部および連結部が同一の材料から一体成形されている。この場合には、波形構造体の成形が容易になる。
本発明においては、波形構造体が、第2の衝撃緩衝要素よりも高剛性の材料から構成されている。この場合には、相対的に低剛性の第2の衝撃吸収要素によって着地時のクッション性を確保しつつ、相対的に高剛性の第1の衝撃吸収要素により、着地時の衝撃吸収性を向上できるとともに、その高い反発力によって大きな推進力を得ることができる。
本発明においては、波形構造体の波形延設部が帯状の波形シートまたは線状の波形ワイヤから構成されている。これらいずれの場合であっても、着用者の足裏に対する足当たり性は、軟質弾性部材からなる第2の衝撃吸収要素により確保されている。
以上のように、本発明に係るシューズのソール構造によれば、ソール本体を構成する第1の衝撃緩衝要素が、足長方向に波状に延びる複数の波形延設部と、これを足幅方向に連結する連結部とを有する波形構造体から構成され、波形構造体の厚み中心面が足長方向に向かって上下方向に湾曲しつつ延びるとともに、ソール本体を構成する第2の衝撃緩衝要素が軟質弾性部材から構成されるので、シューズの着地時には、軟質弾性部材製の第2の衝撃緩衝要素の弾性変形により、着地時の衝撃力を吸収できるとともに、第1の衝撃緩衝要素の波形延設部の圧縮変形および連結部の捩じり変形ならびにその復元によって、衝撃吸収性を向上でき、かつ高い反発性を得ることができる。しかも、本発明によれば、波形構造体の厚み中心面が足長方向に向かって上下方向に湾曲しつつ延びているので、走行中の荷重がスムーズに前方に移動していくことができ、これにより、走行中の走り心地を向上できるようになる。
本発明の第1の実施例によるソール構造を備えたシューズ(左足用)の外甲側側面概略図である。 図1の一部拡大図(踵領域拡大図)である。 前記シューズ(図1)の底面概略図である。 図3の一部拡大図(踵領域拡大図)である。 前記ソール構造(図1)を構成する波形構造体の全体斜視図である。 前記波形構造体(図5)の外甲側側面図である。 前記シューズ(図1)の分解組立図である。 前記ソール構造(図1)を構成するミッドソールの底面側の全体斜視図である。 図1のIX-IX線断面図である。 本発明の第2の実施例によるソール構造を備えたシューズ(左足用)の外甲側側面概略図である。 前記ソール構造(図10)を構成するミッドソールの底面側の全体斜視図である。 図10のXII-XII線断面図である。 本発明の第3の実施例によるソール構造を備えたシューズ(左足用)の外甲側側面概略図である。 前記ソール構造(図13)を構成するミッドソールの底面側の全体斜視図である。 本発明の第4の実施例によるソール構造を備えたシューズ(左足用)の外甲側側面概略図である。 前記シューズ(図15)の底面概略図である。 前記シューズ(図15)の分解組立図である。 前記ソール構造(図15)を構成する波形構造体の全体斜視図である。 前記波形構造体(図18)の底面図である。 前記波形構造体(図18)の外甲側側面図である。 前記シューズ(図15)の前後方向縦断面概略図である。 図15のXXII-XXII線断面図である。 本発明の第5の実施例によるソール構造を備えたシューズ(左足用)の外甲側側面概略図である。 前記シューズ(図23)の底面概略図である。 前記シューズ(図23)の前後方向縦断面概略図である。 図23のXXVI-XXVI線断面図である。 本発明の第6の実施例によるソール構造を備えたシューズ(左足用)の外甲側側面概略図である。 前記シューズ(図27)の底面概略図である。 前記シューズ(図27)の前後方向縦断面概略図である。 図27のXXX-XXX線断面図である。 本発明の第7の実施例によるソール構造を構成する波形構造体の外甲側側面概略図である。 本発明の第8の実施例によるソール構造を構成する波形構造体の外甲側側面概略図であって、当該ソール構造を構成するミッドソールとともに示す図である。 本発明の第9の実施例によるソール構造を備えたシューズ(左足用)の外甲側側面概略図である。 前記シューズ(図33)の底面概略図である。 前記シューズ(図33)の分解組立図である。 前記ソール構造(図33)を構成する波形構造体の全体斜視図である。 前記波形構造体(図36)の底面図である。 前記波形構造体(図36)の外甲側側面図である。 本発明の第10の実施例によるソール構造の分解組立図である。 本発明の第11の実施例によるソール構造を備えたューズ(左足用)の外甲側側面概略図である。 前記シューズ(図40)の底面概略図である。 前記シューズ(図40)の分解組立図である。 前記ソール構造(図40)を構成する波形構造体およびミッドソールの底面側の全体斜視図である。 前記波形構造体(図43)の上面側の全体斜視図である。 前記波形構造体(図43)の底面図である。 前記波形構造体(図44)の外甲側側面図である。 前記シューズ(図40)の前後方向縦断面概略図である。 図40のXLVIII-XLVIII線断面図である。
〔第1の実施例〕
以下、本発明の第1の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図9は、本発明の第1の実施例によるシューズ用ソール構造を説明するための図である。ここでは、シューズとしてランニングシューズを例にとる。なお、以下の説明中、上方(上側/上)および下方(下側/下)とは、シューズの上下方向の位置関係を表し、前方(前側/前)および後方(後側/後)とは、シューズの前後方向(足長方向)の位置関係を表しており、幅方向とはシューズの左右方向(足幅方向)を指すものとする。すなわち、上方および下方は、図1を例にとった場合、同図の上方および下方をそれぞれ指しており、前方および後方は、同図の左方および右方をそれぞれ指しており、幅方向は、同図の紙面垂直方向を指している。また、各図中、Hはシューズの踵領域を、Mは中足領域を、Fは前足領域をそれぞれ示しており、これらの領域は、着用者の足の踵部、中足部、前足部にそれぞれ対応している。
図1ないし図4に示すように、シューズSpは、ソール構造体Skと、その上部に設けられたアッパーUとを備えている。ソール構造体Skは、シューズSpの踵領域Hから中足領域Mをへて前足領域Fまで延設されたミッドソールS(第2の衝撃吸収要素)と、ミッドソールSの下方においてシューズSpの主に踵領域H(つまり踵領域Hおよび中足領域Mの一部)に配置された波形構造体S(第1の衝撃吸収要素)とからなるソール本体S、Sと、ソール本体S、Sの下面に設けられ、路面と接地する接地面を有するアウトソールOs、Os’とを備えている。
波形構造体Sは、図5および図6に示すように、各々足長方向(図6左右方向)に波状に延びかつ足幅方向(同図紙面垂直方向)に並設された複数(ここでは3つ)の波形延設部10、11、12と、足幅方向に隣り合う各波形延設部10、11、12を足幅方向に連結する複数の連結部15とを有している。
各波形延設部10、11、12は、それぞれ帯状に延びる薄肉の波形シートである。この例では、足幅方向両側の波形延設部10、12は同一の波形状を有しており、それぞれの波長および振幅は等しく、側方から見て各波形延設部10、12は重なっている。足幅方向中央の波形延設部11は、足幅方向両側の各波形延設部10、12の波形状と異なる波形状を有しており、各波形延設部10、12の波形状とは振幅および位相は異なるが、波長は等しくなっている。波形延設部11の波形状の位相は、各波形延設部10、12の波形状の位相に対してπだけずれている。図6中、符号11A、11Bは、波形延設部11の波形状の山の部分(上凸状部)、谷の部分(下凸状部)をそれぞれ示し、符号12A(10A)、12B(10B)は、各波形延設部12(10)の波形状の山の部分(上凸状部)、谷の部分(下凸状部)をそれぞれ示している。
このように、足幅方向に隣り合う各波形延設部10、12と波形延設部11との間で位相をπずらすことによって、波形延設部10、11、12の波形状の各上凸状部および各下凸状部をシューズSpの踵領域H内に均等に分散させることができる。これにより、着地安定性を向上できるとともに、着用者の足裏に対する局部的な荷重を低減して着地時の突上げ感を低減できる。また、この場合、足幅方向に隣り合う各波形延設部10、11、12間で各連結部15が効果的に捩じり剛性を発揮できるので、衝撃吸収性を向上できる。
各連結部15は、図6に示すように、たとえば横断面円形状(その他の任意の横面形状を採用可)のバーであって、側面方向から見て各波形延設部10、11、12の波形状が互いに交差する個所において、足幅方向に隣り合う各波形延設部10、11の間、および各波形延設部11、12の間を相互に連結している。この例では、各連結部15は、図5に示すように、各波形延設部10、11、12の間だけでなく、各波形延設部10、11、12の面上を通って足幅方向全体に延設されている。また、波形構造体Sの前端側は、連結部15により各波形延設部10、11、12が相互に連結されており、波形構造体Sの後端側は、連結プレート16により各波形延設部10、11、12が相互に連結されている。
図6中の一点鎖線に示すように、波形構造体Sの厚み中心面(すなわち、厚み方向の中心を通る面)Ocは、足長方向に向かって上下方向に湾曲しつつ延びており、前端側では上に凸の湾曲形状を有し、足長方向中央側から後端側にかけては下に凸の湾曲形状を有している。
波形構造体Sは、たとえば熱可塑性ポリウレタン(TPU)やポリアミドエラストマー(PAE)、ぺバックス(Pebax(登録商標))、BS樹脂等の熱可塑性樹脂、あるいはエポキシ樹脂等や不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂から構成されている。また、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂をマトリックス樹脂とし、炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等を強化用繊維とした繊維強化プラスチック(CFRP/AFRP/GFRP)を用いるようにしてもよい。波形構造体Sは、射出成形、プレス成形、3Dプリント等から作製される。波形構造体Sは、好ましくは、後述するミッドソールSよりも高剛性の材料から構成される。波形構造体Sの各波形延設部10、11、12、連結部15および連結プレート16は、成形を容易にするために、好ましくは同一の材料から一体成形されている。
ミッドソールSは、図7および図9に示すように、アッパーUの底部Uaが吊り込まれて接着剤等で固着される上面(取付面)Saと、波形構造体Sが当接する下面Sbとを有している。ミッドソールSの下面Sbには、図8に示すように、足幅方向に延びる複数の凹状湾曲面Sが形成されており、これらの凹状湾曲面Sは、波形構造体Sの波形延設部10、11、12の各波形状の上凸状部10A、11A、12Aの少なくとも上部が面接触して嵌合し得る相補的形状を有している。波形構造体Sの波形延設部10、11、12の各上凸状部10A、11A、12Aは、ミッドソールSの下面Sbの対応する各凹状湾曲面(当接面)Sに当接して嵌合するとともに、接着剤等により各凹状湾曲面Sに固着されている。このとき、連結プレート16もミッドソールSの下面Sbに接着等で固着されている。これにより、波形構造体SおよびミッドソールSが一体となってソール本体S、Sを構成しており、荷重の作用時には両者が協働するようになっている。
この場合、波形構造体Sの上部のみがミッドソールSに固着されており、波形構造体Sの下部は、図1および図2に示すように、ミッドソールSの下方に露出している。
ミッドソールSは軟質弾性部材から構成されており、具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合成樹脂やその発泡体、ポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂やその発泡体、またはブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材やその発泡体から構成されている。
アウトソールOsは、図3、図4および図7に示すように、上下方向に湾曲する複数の矩形状プレートから構成されており、図2に示すように、波形構造体Sの波形延設部10、11、12の各下凸状部10B、11B、12Bおよび連結プレート16の下面に沿って配設されて接着等で固着されている。アウトソールOs’は、図1に示すように、シューズSpの前足領域FにおいてミッドソールSの下面に接着等で固着されている。
アウトソールOs、Os’は、ミッドソールSよりも硬質の弾性部材から構成されており、具体的には、ソリッドラバーや熱硬化性ポリウレタン等から構成されている。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
シューズSpの着地時には、軟質弾性部材製のミッドソールSの弾性変形により、着地時の衝撃力を吸収できるとともに、波形構造体Sの各波形延設部10、11、12の各波形状部の圧縮変形およびこれにともなう連結部15の捩じり変形ならびにその復元によって、衝撃吸収性を向上でき、かつ高い反発性を得ることができる。このとき、波形構造体Sの各波形延設部10、11、12が、その前後端側でそれぞれ連結部15、連結プレート16により相互に連結されており、荷重の作用時には、各波形延設部10、11、12の伸びが前後端側の連結部15および連結プレート16で規制されるので、衝撃吸収性および反発性をさらに向上できる。
しかも、この場合、波形構造体Sの厚み中心面Ocが足長方向に向かって上下方向に湾曲しつつ延びており、踵領域Hの中央側から後端側にかけては下に凸の湾曲形状を有し、前端側では上に凸の湾曲形状を有している。着地時に踵領域Hの中央部に衝撃荷重が作用した際には、踵中央側から踵後端側にかけての領域で下凸形状を有していることにより、波形構造体S全体が下方に湾曲しつつ沈み込むので、衝撃吸収性の向上に寄与しつつクッション性を向上できる。また、荷重が踵領域Hから中足領域Mに移行する際には、踵前端側で上凸形状を有していることにより、中足領域Mの過度の沈み込みを抑制するシャンク効果を発揮するので、中足領域Mから前足領域Fにスムーズに荷重が移動することができ、これにより、走行中の走り心地を向上できる。
また、この場合、波形構造体Sの一部がミッドソールSに固着されており、波形構造体SおよびミッドソールSが一体となってソール本体S、Sを構成している。これにより、着地時および走行中の荷重移動時には、波形構造体SおよびミッドソールSが一体となって協働するので、波形構造体SおよびミッドソールSの間での荷重の伝搬がスムーズに行われる。
さらに、この場合、波形構造体SがミッドソールSより高剛性の材料から構成されているので、相対的に低剛性のミッドソールSによって着地時のクッション性を確保しつつ、相対的に高剛性の波形構造体Sにより、着地時の衝撃吸収性を向上できるとともに、反発性も向上できる。
なお、ミッドフット走法を行うランナーに対しては、シューズSpの中足領域Mに波形構造体Sを配置し、フォアフット走法を行うランナーに対しては、シューズSpの前足領域Fに波形構造体Sを配置するようにすれば、ランナーの走りの特性に応じて、効果的に衝撃吸収性および走り心地を向上できるようになる。また、競技種目の特性やシューズ着用者の走りの癖等に応じて、波形構造体Sは、シューズSpの踵領域Hおよび中足領域Mの領域に配置するようにしてもよく、またはシューズSpの前足領域Fおよび中足領域Mの領域に配置するようにしてもよい。
また、本実施例においては、ミッドソールSの下面Sbには、波形構造体Sの波形延設部10、11、12の各波形状の上凸状部10A、11A、12Aの上面が面接触して嵌合する凹状湾曲面Sが形成された例を示したが、上凸状部10A、11A、12Aのみならず、下凸状部10B、11B、12Bの上面についても面接触して嵌合するような凹状湾曲面を形成するようにしてもよい。この場合には、波形構造体Sの上面全体がミッドソールSに面接触して接着されることになる。
〔第2の実施例〕
図10ないし図12は、本発明の第2の実施例によるシューズ(ランニングシューズ)用ソール構造を示している。各図中、前記第1の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
この第2の実施例が前記第1の実施例と異なるのは、図10ないし図12に示すように、ミッドソールSの内外甲側側縁部において下方に張り出す左右一対の張出し部Shが形成されている点である。各張出し部Shは、この例では、図10、図11に示すように、踵領域Hの主に中央部に設けられている。
このような張出し部Shを設けることにより、波形構造体SをミッドソールSに組み込む際の波形構造体Sの左右方向の位置決めが容易になる。また、組付後の波形構造体Sの長手方向中央部分を側方からカバーできるばかりでなく、載荷時の波形構造体Sの側方への移動を規制できるので、着地安定性を向上できる。
〔第3の実施例〕
図13および図14は、本発明の第3の実施例によるシューズ(ランニングシューズ)用ソール構造を示している。各図中、前記第1、第2の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
この第3の実施例においては、ミッドソールSの下方に張り出す張出し部Sh’が、踵領域Hから中足領域Mにかけての領域においてミッドソールSの内外甲側側縁部の全体にわたって設けられるとともに、踵領域側縁部にも設けられている。すなわち、第3の実施例では、張出し部Sh’は、踵領域Hから中足領域Mにかけての領域において、ミッドソールSの外周縁部に沿って踵領域Hの全体および中足領域Mの一部を囲繞するように配置されており、ミッドソールSには、波形構造体Sを収容するキャビティ状の収容部が形成されている。
このような張出し部Sh’を設けることにより、波形構造体SをミッドソールSに組み込む際の波形構造体Sの左右方向および前後方向の位置決めがさらに容易になり、組付後の波形構造体Sの長手方向全体を側方からカバーできるばかりでなく、載荷時の波形構造体Sの側方への移動をより確実に規制できるので、着地安定性をさらに向上できる。
〔第4の実施例〕
図15ないし図22は、本発明の第4の実施例によるシューズ(ランニングシューズ)用ソール構造を示している。各図中、前記第1ないし第3の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
この第4の実施例では、ミッドソールが、ソール構造体Skの上側に配置された上部ミッドソールSと、下側に配置された下部ミッドソールS’とから構成される点、波形構造体SがシューズSpの踵領域Hから中足領域Mをへて前足領域Fまで延設されている点、波形構造体Sの一部が上下部ミッドソールS、S’に埋設されている点、および、アウトソールOs、Os’が下部ミッドソールS’の下面に設けられる点が前記第1の実施例と異なっている。
図15ないし図17および図21に示すように、上下部ミッドソールS、S’はいずれもシューズSpの踵領域Hから中足領域Mをへて前足領域Fまで延設されており、上部ミッドソールSの下面Sbと、下部ミッドソールS’の上面S’aとの間には、足幅方向に延びる複数のクッション孔Chが形成されている。波形構造体Sは、上下部ミッドソールS、S’で上下方向から挟持されている。図17および図22に示すように、上部ミッドソールSの下面Sbには、波形構造体Sが当接する当接面Sが、下面Sbに形成された凹溝内に設けられており、同様に、下部ミッドソールS’の上面S’aには、波形構造体Sが当接する当接面S’aが、上面S’aに形成された凹溝内に設けられている。すなわち、この場合には、波形構造体Sの一部が上下部ミッドソールS、S’に埋設されている。波形構造体Sは、上部ミッドソールSの当接面Sおよび下部ミッドソールS’の当接面S’aに接着等により固着されている。
図18ないし図20に示すように、波形構造体Sは、各々足長方向(図19、図20左右方向)に波状に延びかつ足幅方向(図19上下方向および図20紙面垂直方向)に並設された複数(ここでは5つ)の波形延設部10、10’と、足幅方向に隣り合う各波形延設部10、10’を足幅方向に連結する複数の連結部15とを有している。
各波形延設部10、10’は、それぞれ帯状に延びる薄肉の波形シートである。この例では、足幅方向の両外側および中央の波形延設部10は同一の波形状を有しており、それぞれの波長および振幅は等しく、側方から見て各波形延設部10は重なっている。同様に、足幅方向の両外側から一つ内側の波形延設部10’は同一の波形状を有しており、それぞれの波長および振幅は等しく、側方から見て各波形延設部10は重なっている。波形延設部10、10’の各波形状は異なり、振幅および位相が互いに異なっているが、波長は等しくなっている。波形延設部10’の波形状の位相は、波形延設部10の波形状の位相に対してπだけずれている。図20中、符号10A、10’Aは、それぞれ波形延設部10、10’の波形状の山の部分(上凸状部)を示し、符号10B、10’Bは、それぞれ波形延設部10、10’の波形状の谷の部分(下凸状部)を示している。
各連結部15は、この例では、図18ないし図20に示すように、各波形延設部10、10’と同じ肉厚の薄板状部から構成されている。側面方向から見て各波形延設部10、10’の波形状が互いに交差する個所において各波形延設部10、10’の間を相互に連結している。
図20中の一点鎖線に示すように、波形構造体Sの厚み中心面Ocは、足長方向に向かって上下方向に湾曲しつつ延びており、踵領域Hでは下に凸の湾曲形状を有し、中足領域Mでは上に凸の湾曲形状を有し、前足領域Fでは下に凸の湾曲形状を有している。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
シューズSpの着地時には、軟質弾性部材製のミッドソールS、S’の弾性変形により、着地時の衝撃力を吸収できるとともに、波形構造体Sの各波形延設部10、10’の各波形状部の圧縮変形およびこれにともなう連結部15の捩じり変形により、衝撃吸収性を向上できる。このとき、波形構造体Sの各波形延設部10、10’の前後端側が連結部15で相互に連結されており、荷重の作用時には、各波形延設部10、10’の伸びが前後端側の連結部15で規制されるので、衝撃吸収性および反発性をさらに向上できる。
しかも、この場合、波形構造体Sの厚み中心面Ocが足長方向に向かって上下方向に湾曲しつつ延びており、踵領域Hでは下に凸の湾曲形状を有し、中足領域Mでは上に凸の湾曲形状を有し、前足領域Fでは下に凸の湾曲形状を有している。着地時に踵領域Hの中央部に衝撃荷重が作用した際には、踵領域Hで下凸形状を有していることにより、波形構造体S全体が下方に湾曲しつつ沈み込むので、衝撃吸収性の向上に寄与しつつクッション性を向上できる。また、荷重が踵領域Hから中足領域Mに移行する際には、中足領域Mで上凸形状を有していることにより、中足領域Mの過度の沈み込みを抑制するシャンク効果を発揮するので、中足領域Mから前足領域Fにスムーズに荷重が移動することができ、これにより、走行中の走り心地を向上できる。さらに、荷重が前足領域Fに移行した際には、前足領域Fで下凸形状を有していることにより、前足領域Fでのソール屈曲性を向上でき、これにより、走行中の走り心地を向上できる。
また、この場合、波形構造体Sの一部がミッドソールS、S’に固着されており、波形構造体SおよびミッドソールS、S’が一体となってソール本体S、S、S’を構成している。これにより、着地時および走行中の荷重移動時には、波形構造体SおよびミッドソールS、S’が一体となって協働するので、波形構造体SおよびミッドソールS、S’の間での荷重の伝搬がスムーズに行われる。
〔第5の実施例〕
図23ないし図26は、本発明の第5の実施例によるシューズ(ランニングシューズ)用ソール構造を示している。各図中、前記第1ないし第4の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
この第5の実施例では、図23、図25および図26に示すように、波形構造体Sの一部(具体的には、波形状の上凸状部)がミッドソールSの内部に埋設されている。波形構造体Sは、たとえば、ミッドソールSの成形時にインサート成形されている。
この場合には、波形構造体SをミッドソールSに固着する際に接着作業が不要になるとともに、波形構造体Sの一部がミッドソールSの内部に埋設されて固着されることで、波形構造体S1をミッドソールSに対してより強固に固着することができ、ソール構造体Sk全体の強度を向上できる。
〔第6の実施例〕
図27ないし図30は、本発明の第6の実施例によるシューズ(ランニングシューズ)用ソール構造を示している。各図中、前記第1ないし第5の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
この第6の実施例では、図27、図29および図30に示すように、波形構造体S全体がミッドソールSの内部に埋設されている。波形構造体Sは、たとえば、ミッドソールSの成形時にインサート成形されている。この場合、たとえば、波形構造体Sをビーズ状の発泡粒(たとえばE−TPU)と一緒にミッドソールSの成形型に入れ、発泡粒表面を水蒸気等により加熱融着させることによって、ミッドソールSをビーズ集合体の軟質発泡材から構成するとともに、ビーズ状の軟質発泡材で波形構造体Sの表面を覆いかつビーズ状の軟質発泡材を波形構造体Sの内部にまで進入させることで、ビーズ状の軟質発泡材の内部に波形構造体Sを埋設させるようにしてもよい。なお、ビーズ状の軟質発泡材は、波形構造体Sの表面に対して接着層を介して接着されるようにしてもよい。
この場合には、波形構造体SをミッドソールSに固着する際に接着作業が不要になるとともに、波形構造体S全体がミッドソールSの内部に埋設されて固着されることで、波形構造体SをミッドソールSに対してより一層強固に固着することができる。
〔第7の実施例〕
図31は、本発明の第7の実施例によるソール構造を構成する波形構造体を示している。同図中、前記第1ないし第6の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。図31は、前記第4の実施例の図20の変形例を示している。
この第7の実施例では、図20に示す波形構造体Sの複数の波形延設部10、10’のうち、足幅方向の最外側の波形延設部10に、上方に延びる巻上げ部10Ahが設けられている。
この場合には、巻上げ部10Ahにより、ミッドソールSを足幅方向から支持することができ、これにより、足の側方への横振れを防止して足を安定してサポートすることができる。また、巻上げ部10Ahを設けることで、ッドソールSに対する固着面(たとえば接着面)を増大でき、ソール構造体Sk全体の強度を向上できる。
〔第8の実施例〕
図32は、本発明の第8の実施例によるソール構造を構成する波形構造体を示している。同図中、前記第1ないし第7の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。図32は、前記第4の実施例の図20の他の変形例を示している。
この第8の実施例では、波形構造体Sがシューズの踵領域Hから中足領域Mをへて前足領域Fまで延設されるとともに、波形構造体S全体がミッドソールSの内部に埋設されている。波形構造体Sの厚み中心面Ocは、前足領域Fにおいては、ソール本体S、Sの厚み中心面Scより下方に位置しており、踵領域Hの前端部においては、ソール本体S、Sの厚み中心面Scより上方に位置しており、踵領域Hの後端部においては、ソール本体S、Sの厚み中心面Scより下方に位置している。
この場合には、波形構造体Sの厚み中心面Ocが踵領域Hの前端部においてソール本体S、Sの厚み中心面Scより上方に位置し、踵領域Hの後端部においてソール本体S、Sの厚み中心面Scより下方に位置していることにより、波形構造体Sの厚み中心面Ocは、踵領域Hの後端部から踵領域Hの前端部にかけての領域において、前方に向かって斜め上方に傾斜している。そのため、踵着地時において、足の踵から下方のソールに向かって斜め前方に作用する衝撃荷重Fは、踵領域Hの前端部において波形構造体Sの斜め上方の傾斜部分に対して概ね直交するように作用する。これにより、踵着地時の衝撃荷重を踵領域Hの前端部の波形構造体Sで確実に受け止めることができ、その結果、衝撃吸収性を向上できる。
また、波形構造体Sの厚み中心面Ocが前足領域Fにおいてソール本体S、Sの厚み中心面Scより下方に位置しており、踵領域Hの前端部においてソール本体S、Sの厚み中心面Scより上方に位置していることにより、波形構造体Sの厚み中心面Ocは、前足領域Fにおいて前方に向かって斜め下方に傾斜している。これにより、前足領域Fにおいて波形構造体Sの屈曲剛性を高め、その結果、走行中のエネルギーロスを低減できる。
〔第9の実施例〕
図33ないし図38は、本発明の第9の実施例によるシューズ(ランニングシューズ)用ソール構造を示している。各図中、前記第1ないし第8の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
この第9の実施例では、図33ないし図35に示すように、上部ミッドソールSがシューズSpの踵領域Hから中足領域Mをへて前足領域Fまで延設されているのに対し、下部ミッドソールS’はシューズSpの踵領域Hから中足領域Mにかけての領域に配置されている。波形構造体SはシューズSpの踵領域Hから中足領域Mをへて前足領域Fまで延設されている。アウトソールOsは、シューズSpの踵領域Hにおいて下部ミッドソールS’の下面に配置されており、アウトソールOs’は、前足領域Fにおいて波形構造体Sの下面に配置されている。
波形構造体Sは、図36ないし図38に示すように、各々足長方向(図37、図38左右方向)に波状に延びかつ足幅方向(図37上下方向および図38紙面垂直方向)に並設された複数(ここでは5つ)の波形延設部10、10、10、10’と、足幅方向に隣り合う各波形延設部10、10、10、10’を足幅方向に連結する複数の連結部15とを有している。各波形延設部10’は、波形構造体Sの左右両外側に配置されており、各波形延設部10、10、10は、左右両側の各波形延設部10’の間に配置されている。
各波形延設部10、10、10、10’は、それぞれ帯状に延びる薄肉の波形シートである。波形延設部10’ 、10の波形状の位相は、波形延設部10、10の波形状の位相に対してπだけずれている。図38中、符号10Aは、波形延設部10、10の波形状の山の部分(上凸状部)を示し、符号10’Aは、波形延設部10、10’の波形状の山の部分(上凸状部)を示している。符号10Bは、波形延設部10、10の波形状の谷の部分(下凸状部)を示し、符号10’Bは、波形延設部10、10’の波形状の谷の部分(下凸状部)を示している。
波形構造体Sのうち、左右両側の各波形延設部10’およびその内側の各波形延設部10、10は、シューズSpの踵領域Hの踵後端を始端として中足領域Mをへて前足領域Fまで延設されているが、中央の波形延設部10は、踵領域Hには配置されておらず、中足領域Mの前端側部分を始端として前足領域Fまで延設されている。
外甲側において左右方向に隣り合う各波形延設部10’、10は、前足部Fから踵領域Hの前端部分まではスリットeを介して分離して設けられているが、踵領域Hの前端部分から踵後端にかけての領域では、波形延設部10’、10は一体化して一つの波形延設部10”を構成している。同様に、内甲側において左右方向に隣り合う各波形延設部10’、10は、前足部Fから踵領域Hの前端部分まではスリットeを介して分離して設けられているが、踵領域Hの前端部分から踵後端にかけての領域では、波形延設部10’、10は一体化して一つの波形延設部10”を構成している。
左右両側の各波形延設部10’には、上方に延びる左右一対の巻上げ部10’Ahが設けられている。各連結部15は、側面方向から見て各波形延設部10、10および10、10’の波形状が互いに交差する個所において各波形延設部10、10、10、10’の間を相互に連結している。
本実施例によれば、左右方向に隣り合う各波形延設部10’、10または10’、10が、踵領域Hの前端部分から踵後端にかけての領域において一体となって一つの波形延設部10”を構成していることにより、波形構造体Sの足幅方向において屈曲剛性を高めることができ、着地安定性および走行安定性を強化できるようになる。なお、一体化する波形延設部は、内外甲側に配置されたものには限らず、左右方向中央のものでもよい。また、一体化する波形延設部の数は3つ以上でもよい。さらに、2つ以上の波形延設部が一体化される位置は、足長方向のいずれかの部位であってもよい。
本実施例によれば、波形延設部10’に巻上げ部10’Ahを設けたことにより、ミッドソールSを足幅方向から支持することができ、これにより、足の側方への横振れを防止して足を安定してサポートすることができる。また、巻上げ部10’Ahを設けることで、ッドソールSに対する固着面(たとえば接着面)を増大でき、ソール構造体Sk全体の強度を向上できる。
〔第10の実施例〕
図39は、本発明の第10の実施例によるシューズ(ランニングシューズ)用ソール構造を示している。各図中、前記第1ないし第9の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
この第10の実施例では、図39に示すように、波形構造体が2つの波形構造体S、S’から構成されている。各波形構造体S、S’は足幅方向に互いに分離して設けられており、足幅方向に隣り合って配置されている。波形構造体Sは、位相がπずれた複数(この例では2つ)の波形延設部10、10’から構成されており、各波形延設部10、10’は連結部15により連結されている。同様に、波形構造体Sは、位相がπずれた複数(この例では2つ)の波形延設部10、10’から構成されており、各波形延設部10、10’は連結部15により連結されている。
この場合には、足の内甲側および外甲側間で、互いに独立した波形構造体S、S’を配置してそれぞれ独立した機能を発揮させるようにすることができ、これにより、より細やかな衝撃吸収性の制御および走り心地の制御を行えるようになる。なお、2つ以上の波形構造体は、足長方向に(たとえば中足領域Mにおいて)分離していてもよい。この場合には、足の前側および後側間で、互いに独立した波形構造体S、S’を配置してそれぞれ独立した機能を発揮させるようにすることができ、これにより、より細やかな衝撃吸収性の制御および走り心地の制御を行えるようになる。また、足幅方向または(および)足長方向に分離される波形構造体は、3つ以上の波形構造体から構成されていてもよい。
〔第11の実施例〕
図40ないし図48は、本発明の第11の実施例によるシューズ(ランニングシューズ)用ソール構造を示している。各図中、前記第1ないし第10の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。
前記第1ないし第10の実施例では、波形構造体Sの各波形延設部が帯状の波形シートから構成されているが、この第11の実施例では、波形構造体Sが線状の波形ワイヤから構成されている。
図40、図42に示すように、ミッドソールSは、シューズSpの踵領域Hから中足領域Mをへて前足部領域Fまで延設されている。図43に示すように、ミッドソールSの下面には、波形構造体Sを収容するためのキャビティ状の収容部SBが形成されている。収容部SBは、踵領域Hの全体および中足領域Mの一部において、ミッドソールSの外周縁部に沿って配設された周壁部Sh”によって囲繞されている。収容部SB内においてミッドソールSの下面Sbには、波形構造体Sの波形状の山の部分(上凸状部)の一部が係合する複数の係合溝S’が形成されている。これにより、図47および図48に示すように、波形構造体Sの上部の一部はミッドソールSの内部に埋設されており、接着等によって各係合溝S’に固着されている。波形構造体Sの波形状の谷の部分(下凸状部)の一部は、図40に示すように、ミッドソールSの下方に露出している。
図44ないし図46に示すように、波形構造体Sは、各々足長方向(図45、46左右方向)に波状に延びかつ足幅方向(図45上下方向および図46紙面垂直方向)に並設された複数(ここでは9つ)の波形延設部10〜10と、足幅方向に隣り合う各波形延設部10〜10を連結する複数の連結部15〜15および15’とを有している。
各波形延設部10〜10は、それぞれ線状に延びる波形ワイヤである。この例では、波形延設部10、10、10、10、10は同一の波形状を有しており、それぞれの波長および振幅は等しく、側方から見て各波形延設部10、10、10、10、10は重なっている(図46参照)。波形延設部10、10、10、10、10の間に配置された波形延設部10、10、10、10は同一の波形状を有しており、それぞれの波長および振幅は等しく、側方から見て各波形延設部10、10、10、10は重なっているが(図46参照)、波形延設部10、10、10、10の位相は、波形延設部10、10、10、10、10の位相に対してπだけずれている。図46中、符号10Aは、波形延設部10〜10の波形状の山の部分(上凸状部)を示し、符号10Bは、波形延設部10〜10の波形状の谷の部分(下凸状部)を示している。波形構造体Sは、好ましくは、ミッドソールSよりも高剛性の材料から構成される。
図44に示すように、波形構造体Sの前端側には、波形延設部10〜10の各前端を相互に連結する連結部15〜15が設けられている。連結部15は波形延設部10、10の各前端を連結し、連結部15は波形延設部10、10の各前端を連結し、連結部15は波形延設部10、10の各前端を連結し、連結部15は波形延設部10、10の各前端を連結し、連結部15は波形延設部10、10の各前端を連結し、連結部15は波形延設部10、10の各前端を連結し、連結部15は波形延設部10、10の各前端を連結している。連結部15〜15は足幅方向に対して斜めに交差する方向に延びている。波形構造体Sの後端側には、波形延設部10〜10の各後端を相互に連結する連結部15’が設けられている。波形構造体Sの前後端間には、各波形延設部10〜10を連結する連結部は設けられていない。連結部15〜15および15’は、各波形延設部10〜10と同様のワイヤから構成されている。波形延設部10〜10および連結部15〜15、15’は、この例では、円形状断面を有しているが、断面形状は矩形状でもその他の形状でもよい。
図46中の一点鎖線に示すように、波形構造体Sの厚み中心面(すなわち、厚み方向の中心を通る面)Ocは、足長方向に向かって上下方向に湾曲しつつ延びており、前端側では上に凸の湾曲形状を有し、足長方向中央側から後端側にかけては下に凸の湾曲形状を有している。
波形構造体Sの各波形延設部10〜10の波形状の谷の部分(下凸状部)10Bの下面には、図41に示すように、アウトソールOsが接着等で固着されている。アウトソールOsは、下凸状部10Bの外周下部に巻き付けられる半割状の半円筒形状部材であって、下凸状部10Bの外周下部に接着等で固着されている。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
シューズSpの着地時には、軟質弾性部材製のミッドソールSの弾性変形により、着地時の衝撃力を吸収できるとともに、波形構造体Sの各波形延設部10〜10の各波形状部の圧縮変形およびこれにともなう連結部15〜15の変形ならびにその復元によって、衝撃吸収性を向上でき、かつ高い反発性を得ることができる。このとき、波形構造体Sの各波形延設部10〜10の前後端側がそれぞれ連結部15〜15、15’で相互に連結されており、荷重の作用時には、各波形延設部10〜10の伸びが前後端側の連結部15〜15、15’で規制されるので、衝撃吸収性および反発性をさらに向上できる。
しかも、この場合、波形構造体Sの厚み中心面Ocが足長方向に向かって上下方向に湾曲しつつ延びており、踵領域Hの中央側から後端側にかけては下に凸の湾曲形状を有し、前端側では上に凸の湾曲形状を有している。着地時に踵領域Hの中央部に衝撃荷重が作用した際には、踵中央側から踵後端側にかけての領域で下凸形状を有していることにより、波形構造体S全体が下方に湾曲しつつ沈み込むので、衝撃吸収性の向上に寄与しつつクッション性を向上できる。また、荷重が踵領域Hから中足領域Mに移行する際には、踵前端側で上凸形状を有していることにより、中足領域Mの過度の沈み込みを抑制するシャンク効果を発揮するので、中足領域Mから前足領域Fにスムーズに荷重が移動することができ、これにより、走行中の走り心地を向上できる。
また、この場合、波形構造体Sの一部がミッドソールSに固着されており、波形構造体SおよびミッドソールSが一体となってソール本体S、Sを構成している。これにより、着地時および走行中の荷重移動時には、波形構造体SおよびミッドソールSが一体となって協働するので、波形構造体SおよびミッドソールSの間での荷重の伝搬がスムーズに行われる。
さらに、この場合、波形構造体SがミッドソールSより高剛性の材料から構成されているので、相対的に低剛性のミッドソールSによって着地時のクッション性を確保しつつ、相対的に高剛性の波形構造体Sにより、着地時の衝撃吸収性を向上できるとともに、走行安定性を向上できる。
なお、本実施例では、ミッドソールSの下面に波形構造体Sを収容するためのキャビティ状の収容部SBを形成した例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。波形構造体Sの一部または全部が、インサート成形やビーズ状の発泡粒を用いた発泡成形により、ミッドソールSの内部に埋設されるようにしてもよい。
以上、本発明に好適な実施例について説明したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、本発明には種々の変形例が含まれる。以下に変形例のいくつかの例を挙げておく。
<第1の変形例>
波形構造体Sの各波形延設部の波形状は、前記各実施例に示されたものには限定されない。正弦波状、台形波状、三角形波状等、任意の形状のものを採用することができ、異なる波形状を組み合わせるようにしてもよい。また、波形延設部の波形状の振幅や波長、位相は同一でも異なっていてもよい。さらに、各波形延設部において波形延設部の幅や厚み、直径は同一でも異なっていてもよく、同じ波形延設部において厚みや直径を変化させる(たとえば踵領域で厚くまたは太くする等)ようにしてよい。
<第2の変形例>
波形構造体Sの各連結部は、同一の断面形状および大きさを有していなくてもよい。また、各連結部の足長方向の間隔は、同じでも異なっていてもよい。
<その他の変形例>
上述した各実施例および各変形例はあらゆる点で本発明の単なる例示としてのみみなされるべきものであって、限定的なものではない。本発明が関連する分野の当業者は、本明細書中に明示の記載はなくても、上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神および本質的な特徴部分から外れることなく、本発明の原理を採用する種々の変形例やその他の実施例を構築し得る。
<他の適用例>
前記各実施例および前記各変形例では、当該ソール構造がランニングシューズに適用された例を示したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、本発明は、ウォーキングシューズやその他のスポーツシューズにも同様に適用可能である。
以上のように、本発明は、着地時の衝撃力を吸収できかつ走行中の走り心地を向上できるようにするためのシューズのソール構造に有用である。
Sp: シューズ

Sk: ソール構造体(ソール構造)

、S: ソール本体

: 波形構造体(第1の衝撃吸収要素)
10、11、12: 波形延設部
10Ah: 巻上げ部
15: 連結部
Oc: 厚み中心面

: ミッドソール(第2の衝撃吸収要素)
a: 上面(取付面)
b: 下面
: 当接面

Os、Os’: アウトソール

H; 踵領域
M: 中足領域
F; 前足領域

U: アッパー
特許第3337971号公報の(段落[0056]、[0057]等、および図27、図28参照)

Claims (11)

  1. シューズの踵領域、中足領域または前足領域のいずれかの領域に設けられるソール構造であって、
    前記ソール構造が、第1の衝撃緩衝要素およびこれと協働する第2の衝撃緩衝要素からなるソール本体と、前記ソール本体の下面に設けられ、接地面を有するアウトソールとを備え、
    前記第1の衝撃緩衝要素が、各々足長方向に波状に延びかつ足幅方向に並設された複数の波形延設部と、前記各波形延設部を足幅方向に連結する連結部とを有する波形構造体から構成され、前記波形構造体の厚み中心面が足長方向に向かって上下方向に湾曲しつつ延びており、
    前記第2の衝撃緩衝要素が、軟質弾性部材から構成され、前記波形構造体が当接する当接面を有するとともに、シューズのアッパーが取り付けられる取付面を有している、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
  2. 請求項1において、
    前記波形構造体の少なくとも一部が前記第2の衝撃緩衝要素に固着されており、前記波形構造体からなる前記第1の衝撃緩衝要素および前記第2の衝撃緩衝要素が一体となって前記ソール本体を構成している、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
  3. 請求項2において、
    前記波形構造体の少なくとも一部が前記第2の衝撃緩衝要素の下面に接着されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
  4. 請求項2において、
    前記波形構造体の少なくとも一部が前記第2の衝撃緩衝要素の内部に埋設されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
  5. 請求項2において、
    前記第2の衝撃緩衝要素が発泡ビーズ状の軟質発泡材から構成されており、前記波形構造体が前記第2の衝撃緩衝要素の内部に埋設されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記波形構造体の前記複数の波形延設部のうち足幅方向の最外側の前記波形延設部には、上方に延びる巻上げ部が設けられている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記波形構造体がシューズの踵領域から中足領域をへて前足領域まで延びており、前記波形構造体の前記厚み中心面が、前足領域においては前記ソール本体の厚み中心面より下方に位置しており、踵領域前端部においては、前記ソール本体の前記厚み中心面より上方に位置しており、踵領域後端部においては、前記ソール本体の前記厚み中心面より下方に位置している、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
  8. 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記波形構造体の前記複数の波形延設部のうち足幅方向に隣り合う少なくとも2つの波形延設部が、足長方向のいずれかの部位において一体となって一つの波形延設部を構成している、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
  9. 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
    前記波形構造体が足幅方向または足長方向に複数設けられている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
  10. 請求項1ないし9のいずれかにおいて、
    前記波形構造体の前記波形延設部および前記連結部が同一の材料から一体成形されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
  11. 請求項1ないし10のいずれかにおいて、
    前記波形構造体が、前記第2の衝撃緩衝要素よりも高剛性の材料から構成されている、
    ことを特徴とするシューズのソール構造。
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