JP2021052449A - アクチュエータ及び触覚デバイス - Google Patents

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五郎 中村
駿 佐々木
Shun Sasaki
駿 佐々木
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Ryoji Komatsu
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Abstract

【課題】可動周波数帯域が広いアクチュエータ及び触覚デバイスを提供すること。【解決手段】可動体52は、支持体51に対して相対移動可能である。ゲル状部材53は、支持体51と可動体52と間に、支持体51及び可動体52の双方に接するように配置されている。磁気駆動部は、支持体51と可動体52とが互いに対向する第1方向Zと交差する第2方向Xに、可動体52を支持体51に対して相対移動させる。ゲル状部材53は、第2方向Xに積層された、第1ゲル状部材53aと、第1ゲル状部材53aよりヤング率が高い第2ゲル状部材53bと、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータ及び触覚デバイスに関する。
振動によって情報を報知するデバイスとして、永久磁石を有する支持体と、永久磁石と対向するコイルを有する可動体と、支持体と可動体とを接続するゲル状部材とを備え、コイルに交流電流を流し、コイルに作用するローレンツ力を駆動力として、可動体を振動させるアクチュエータが知られている(例えば特許文献1参照)。また、このアクチュエータを用いて発生させた振動によりユーザの皮膚を刺激して、ユーザに力覚を提示する触覚デバイスが知られている。
特開2016−127789号公報
上記のようなアクチュエータにおいて、可動体の振動の変位量は、ゲル状部材のヤング率に応じた特定の振動周波数で最も高くなる特性を有する。したがって、特定の振動周波数以外の振動周波数においては可動体が十分に変位せず、可動周波数帯域が狭い。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、可動周波数帯域が広いアクチュエータ及び触覚デバイスを提供することを目的としている。
本発明のアクチュエータ及び触覚デバイスは、支持体と、前記支持体に対して相対移動可能な可動体と、前記支持体と前記可動体と間に、前記支持体及び前記可動体の双方に接するように配置されたゲル状部材と、前記支持体と前記可動体とが互いに対向する第1方向と交差する第2方向に、前記可動体を前記支持体に対して相対移動させる磁気駆動部と、を備え、前記ゲル状部材は、前記第1方向に積層された、第1ゲル状部材と、前記第1ゲル状部材よりヤング率が高い第2ゲル状部材と、を含むものである。
本発明によれば、可動周波数帯域が広いアクチュエータ及び触覚デバイスを提供することができる。
本発明のアクチュエータの一実施例であるアクチュエータ50を模試的に示す正面断面図である。 アクチュエータ50の他の一例を模試的に示す正面断面図である。 可動体52の第2方向Xの変位の周波数特性の一例を示す図である。 本発明の実施形態を説明するための、振動アクチュエータ1(触覚デバイス)の一例の斜視図である。 振動アクチュエータ1の分解斜視図である。 振動アクチュエータ1のアクチュエータ本体10の分解斜視図である。 アクチュエータ本体10を支持体11と可動体12及びゲル状部材13とに分解した分解斜視図である。 アクチュエータ本体10の磁気駆動部14の分解斜視図である。 磁気駆動部14のコイル40と、コイル40を保持するベースプレート30及びカバー70とを分解した斜視図である。 カバー70を裏から見た斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(アクチュエータの構成)
図1は、本発明のアクチュエータの一実施例であるアクチュエータ50を模試的に示す正面断面図である。アクチュエータ50は、支持体51と、可動体52と、ゲル状部材53と、図1においては不図示の磁気駆動部と、を備えている。支持体51は、アクチュエータ50の設置対象(例えば触覚デバイスの筐体)に固定される。また、支持体51は、ゲル状部材53を介して可動体52を支持する。
可動体52は、支持体51に対して第1方向Z(図1の縦方向)に対向し、支持体51に対して相対移動可能に設けられている。支持体51に対して相対移動可能とは、支持体51に対する相対的な位置が変化可能であることである。可動体52は、主に、第1方向Zと直交する第2方向X(図1の横方向)に相対移動可能である。
ゲル状部材53は、支持体51と可動体52との間に、支持体51及び可動体52の双方に接するように配置されている。また、ゲル状部材53は、第1方向Zに積層された第1ゲル状部材53aと第2ゲル状部材53bと、を含む。図1に示す例では、第1ゲル状部材53aは、一方の面が支持体51と接しており、他方の面が第2ゲル状部材53bに接している。第2ゲル状部材53bは、一方の面が可動体52と接しており、他方の面が第1ゲル状部材53aに接している。
第1ゲル状部材53a及び第2ゲル状部材53bは、互いにヤング率(縦弾性係数)が異なる弾性体である。具体的には、第2ゲル状部材53bは、第1ゲル状部材53aよりヤング率が高い(ヤング率が高い)弾性体である。ここで、ヤング率とは、外力に対して変形のしやすさである。すなわち、第2ゲル状部材53bは、第1ゲル状部材53aより、外力に対して変形しにくい。
例えば、第1ゲル状部材53a及び第2ゲル状部材53bの組成を互いに異ならせることにより、第1ゲル状部材53a及び第2ゲル状部材53bのヤング率を互いに異ならせることができる。一例としては、第1ゲル状部材53aは、2種類の原料を混合した2液性のゲル材料から成形される。成形品である第1ゲル状部材53aのヤング率は、この2種類の原料の配合比によって調整することができる。第2ゲル状部材53bについても同様にヤング率を調整することができる。そして、それぞれ異なるヤング率で成形した第1ゲル状部材53a及び第2ゲル状部材53bを互いに張り合わせて接合することにより、ゲル状部材53が構成される。
不図示の磁気駆動部は、可動体52を支持体51に対して第2方向Xに相対移動させる。例えば、磁気駆動部は、支持体51及び可動体52の一方に設けられたコイルと、支持体51及び可動体52の他方に設けられ上記のコイルと近接する磁石と、により構成される。この場合に、コイルへ入力される電気信号に応じて、コイルが発生させる磁界が変化し、ローレンツ力によって、支持体51に対して可動体52が第2方向Xに移動する推力が得られる。
このような構成により、アクチュエータ50は、可動体52を第2方向Xに移動させるリニアアクチュエータとして用いることができる。例えば、磁気駆動部は、可動体52を第2方向Xに振動(往復運動)させる。これにより、アクチュエータ50を触覚デバイスとして用いる場合に、振動によってユーザの皮膚を刺激して、ユーザに力覚を提示することができる。
(アクチュエータの他の例)
図2は、アクチュエータ50の他の一例を模試的に示す正面断面図である。図2において、図1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図2に示すように、アクチュエータ50は、図1に示した構成に加えて、支持体54と、ゲル状部材55と、を備えてもよい。
支持体54は、可動体52を挟んで支持体51の反対側に設けられている。また、支持体54は、直接的又は間接的に支持体51に対して固定されている。例えば、支持体54は、支持体51と同様にアクチュエータ50の設置対象(例えば触覚デバイスの筐体)に固定されることにより、アクチュエータ50の設置対象を介して支持体51に対して固定されている。また、支持体54は、ゲル状部材55を介して可動体52を支持する。
ゲル状部材55は、ゲル状部材53と同様のゲル状部材であり、支持体54と可動体52との間に、支持体54及び可動体52の双方に接するように配置されている。また、ゲル状部材55は、第1方向Zに積層された第1ゲル状部材55aと第2ゲル状部材55bと、を含む。図2に示す例では、第1ゲル状部材55aは、一方の面が支持体54と接しており、他方の面が第2ゲル状部材55bに接している。第2ゲル状部材55bは、一方の面が可動体52と接しており、他方の面が第1ゲル状部材55aに接している。
第1ゲル状部材55a及び第2ゲル状部材55bは、第1ゲル状部材53a及び第2ゲル状部材53bと同様に、互いにヤング率が異なる弾性体である。具体的には、第2ゲル状部材53bは、第1ゲル状部材53aよりヤング率が高い弾性体である。
図2に示したように、アクチュエータ50は、可動体52の両側の支持体51,54によって支持される構成であってもよい。図2に示す例では、可動体52は、磁気駆動部からの駆動により、支持体51と支持体54との間において第2方向Xに移動する。
(可動体52の変位の周波数特性)
図3は、可動体52の第2方向Xの変位の周波数特性の一例を示す図である。図3において、横軸は磁気駆動部からの駆動による可動体52の振動の周波数を示し、縦軸は磁気駆動部からの駆動による可動体52の振動の変位量を示す。
破線で示す周波数特性81は、仮にゲル状部材53,55がそれぞれ第1ゲル状部材53a,55a(柔らかい弾性体)のみからなる場合における、可動体52の周波数に対する変位量の特性を参考として示している。一点鎖線で示す周波数特性82は、仮にゲル状部材53,55がそれぞれ第2ゲル状部材53b,55b(硬い弾性体)のみからなる場合における、可動体52の周波数に対する変位量の特性を参考として示している。
周波数特性81,82のそれぞれが示すように、仮にゲル状部材53のヤング率が一様である場合、可動体52の振動の変位量は、特定の振動周波数で最も高くなる特性を有する。このため、特定の振動周波数においては可動体52の変位量が十分であるが、それ以外の振動周波数においては可動体52の変位量が不十分となる。すなわち、可動体52の可動周波数帯域が狭い。
また、周波数特性81,82を比較すると分かるように、可動体52の振動の変位量が最も高くなる振動周波数は、ゲル状部材53のヤング率によって異なる。これを利用して、本形態のアクチュエータ50においては、ゲル状部材53が、比較的柔らかい第1ゲル状部材53aと比較的硬い第2ゲル状部材53bとにより構成される。また、ゲル状部材55も、比較的柔らかい第1ゲル状部材55aと比較的硬い第2ゲル状部材55bとにより構成される。
実線で示す周波数特性83は、本形態のアクチュエータ50における、可動体52の周波数に対する変位量の特性を参考として示している。周波数特性83に示すように、本形態のアクチュエータ50においては、ゲル状部材53のヤング率が一様である場合と比べて、可動体52の可動周波数帯域が広いことが分かる。すなわち、ゲル状部材53が変位しにくい周波数帯域を狭くすることができる。
例えば、このアクチュエータ50を、振動によって触覚を提示する触覚デバイスとして用いると、可動周波数帯域が広いため、ユーザに対して幅広い触覚を提示可能になる。このため、より多彩な表現が可能な触覚デバイスを提供することができる。
(アクチュエータの具体的な構成例)
次に、アクチュエータ50の具体的な構成例について説明する。以下の説明において、第1方向Z及び第2方向Xと直交する第3方向をYとする。
図4は、本発明の実施形態を説明するための、振動アクチュエータ1(触覚デバイス)の一例の斜視図である。図5は、振動アクチュエータ1の分解斜視図である。図6は、振動アクチュエータ1のアクチュエータ本体10の分解斜視図である。図7は、アクチュエータ本体10を支持体11と可動体12及びゲル状部材13とに分解した分解斜視図である。図8は、アクチュエータ本体10の磁気駆動部14の分解斜視図である。図9は、磁気駆動部14のコイル40と、コイル40を保持するベースプレート30及びカバー70とを分解した斜視図である。図10は、カバー70を裏から見た斜視図である。
(全体構成)
図4及び図5に示す振動アクチュエータ1は円柱状を呈し、その軸方向は、可動体の振動方向である第2方向Xに一致している。振動アクチュエータ1は、振動アクチュエータ1を手にしたユーザに対し、可動体の第2方向Xの振動によって情報を報知し、例えばゲーム機の操作部材等として利用可能である。振動アクチュエータ1は、振動によって触覚を提示する触覚デバイスとしても利用可能である。
振動アクチュエータ1は、振動アクチュエータ1の外形を規定する外ケース2と、外ケース2に収容されるアクチュエータ本体10とを備える。外ケース2は円筒状に形成されている。なお、外ケース2の形状は、振動アクチュエータ1の利用態様に応じて種々に変更できる。
図6〜図10に示すように、アクチュエータ本体10は、支持体11と、可動体12と、ゲル状部材13とを備える。そして、支持体11は、内ケース20と、ベースプレート30と、コイル40と、カバー70とを有し、可動体12は、永久磁石60と、ヨーク61とを有する。コイル40及び永久磁石60によって磁気駆動部14が形成され、磁気駆動部14は、可動体12を支持体11に対して第2方向Xに振動させる。ゲル状部材13は、弾性及び粘弾性の少なくとも一方を備え、支持体11及び可動体12の双方に接する。ゲル状部材13が支持体11と可動体12との間に介在することにより、可動体12は、第2方向Xに振動可能に、支持体11に支持される。
支持体11は上記の支持体51,54に対応する。可動体12は上記の可動体52に対応する。ゲル状部材13は上記のゲル状部材53,55に対応する。磁気駆動部14は上記の不図示の磁気駆動部に対応する。図6〜図10において、ゲル状部材13の一点鎖線は、積層された第1ゲル状部材と第2ゲル状部材との間の境界面である。
(支持体11の構成)
支持体11の内ケース20は筒状を呈し、その軸方向は、可動体12の振動方向である第2方向Xに一致している。内ケース20は、第1方向Zの一方側Z1に配置される第1ケース部材21と、他方側Z2に配置される第2ケース部材22とを有する。
第1ケース部材21は、第1方向Zに対して略垂直に配置される第1平板部211と、第1平板部211の第3方向Yの両端から第1方向Zの他方側Z2に延びる一対の第1側板部212と、第1平板部211の第2方向Xの両端から第1方向Zの他方側Z2に延びる一対の第1蓋板部214とを有する。第1側板部212の端部には、矩形状の切り欠き部215と、一対の第1フランジ部213とが形成されており、一対の第1フランジ部213は切り欠き部215の両側に隣設されている。
第2ケース部材22は、第1方向Zに対して略垂直に配置される第2平板部221と、第2平板部221の第3方向Yの両端から第1方向Zの一方側Z1に延びる一対の第2側板部222と、第2平板部221の第2方向Xの両端から第1方向Zの一方側Z1に延びる一対の第2蓋板部224とを有する。第2側板部222の端部には第2フランジ部223が形成されている。
第1ケース部材21の一対の第1フランジ部213と、第2ケース部材22の第2フランジ部223とが接合され、筒状の内ケース20が形成される。支持体11のベースプレート30、コイル40、及びカバー70と、可動体12の永久磁石60及びヨーク61と、ゲル状部材13とは、内ケース20に収容されている。
ベースプレート30は、銅、アルミニウム合金等の非磁性金属材料からなる。ベースプレート30は、コイル40が固定される矩形状の平板部31と、一対のフランジ部32と、一対の側板部33とを有する。一対のフランジ部32は、平板部31の一対の対辺から延設されており、一対の側板部33は、平板部31の他の一対の対辺に沿って立設されている。
フランジ部32は、切り欠き部215を通して内ケース20から突出し、内ケース20の第2フランジ部223に接合されている。ベースプレート30は、内ケース20の内側において、第3方向Yに対向する一対の第2側板部222に架け渡され、内ケース20の第1方向Zの中央部において、内ケース20の内側を第3方向Yに横断している。コイル40が固定されている平板部31は、内ケース20の第1平板部211及び第2平板部221と第1方向Zに対向しており、平板部31及びコイル40と第1平板部211との間、及び平板部31及びコイル40と第2平板部221との間には、隙間がおかれている。
一方のフランジ部32には、給電基板41が固定されている。給電基板41には、一対の第1ランド42(図9参照)と、一対の第2ランド43(図9参照)と、第1ランド42と第2ランド43とを接続している回路パターンとが設けられている。第1ランド42には、コイル40から引き出されたコイル線の端末部45(図9参照)が電気的に接続されており、第2ランド43には、リード線44の端末部が電気的に接続されている。コイル40は、リード線44及び給電基板41を介して給電される。
(可動体12の構成)
可動体12のヨーク61もまた筒状を呈する。ただし、ヨーク61の軸方向は、第3方向Yに一致している。ヨーク61は、第1方向Zの一方側Z1に配置される第1ヨーク62と、他方側Z2に配置される第2ヨーク63とを有する。第1ヨーク62及び第2ヨーク63は、鋼等の磁性材料からなる。
第1ヨーク62は平板状に形成されており、ベースプレート30に固定されたコイル40と内ケース20の第1平板部211との間で、第1方向Zに対して略垂直に配置されている。第2ヨーク63は、平板部631と、一対の側板部632とを有する。平板部631は、ベースプレート30と内ケース20の第2平板部221との間で、第1方向Zに対して略垂直に配置されている。側板部632は、平板部631の第2方向Xの両端端から第1方向Zの一方側Z1に延びており、ベースプレート30及びコイル40を第2方向Xに挟んで配置されている。そして、側板部632の端部が第1ヨーク62の第2方向Xの両端に接合され、筒状のヨーク61が形成される。ベースプレート30及びコイル40は、筒状のヨーク61の内側に配置されている。
第1ヨーク62は、内ケース20の第1平板部211と第1方向Zに対向しており、第2ヨーク63の平板部631は、内ケース20の第2平板部221と第1方向Zに対向している。第1ヨーク62と内ケース20の第1平板部211との間、及び第2ヨーク63の平板部631と内ケース20の第2平板部221との間には、ゲル状部材13がそれぞれ設けられている。ヨーク61は、これらのゲル状部材13を介して内ケース20に支持されており、ベースプレート30、コイル40及びカバー70と非接触に配置されている。
第1ヨーク62には、第3方向Yの両端部から第1方向Zの他方側Z2に向けてL字形状に曲げられた第1規制部621が設けられている。この第1規制部621は、落下等により衝撃を受けて、ヨーク61が相対的にコイル40側に移動した際に、コイル40を覆うカバー70の第1方向Zの一方側Z1の面に当接する。また、第2ヨーク63には、平板部631における第3方向Yの両端部から第1方向Zの一方側Z1に向けてL字形状に曲げられた第2規制部633が設けられている。この第2規制部633は、落下等により衝撃を受けてヨーク61が相対的にコイル40側に移動した際に、コイル40を保持しているベースプレート30の第1方向Zの他方側Z2の面に当接する。
本例では、第1ヨーク62とゲル状部材13との間にウェイト64が介装され、ウェイト64は第1ヨーク62に固定されている。また、第2ヨーク63の平板部631とゲル状部材13との間にウェイト65が介装され、ウェイト65は第2ヨーク63の平板部631に固定されている。これらのウェイト64,65によって、可動体12の振動特性(例えば共振周波数)が適宜調整されている。ウェイト64,65の材料は特に限定されない。ウェイト64,65は、非磁性材料によって形成されてもよいが、磁束の漏洩を抑制する観点から、磁性材料によって形成されることが好ましい。
可動体12の永久磁石60は、第1磁石66と、第2磁石67とを有する。第1磁石66は、筒状のヨーク61の内側において、第1ヨーク62上に固定されており、コイル40と第1方向Zに対向している。第2磁石67は、筒状のヨーク61の内側において、第2ヨーク63の平板部631上に固定されており、コイル40と第1方向Zに対向している。
第1磁石66は、第2方向Xに隣り合って配置される一対の磁石661,662を有する。磁石661,662は、平板状に形成されており、厚さ方向に着磁されている。そして、磁石661,662それぞれのコイル40との対向面の磁極は、互いに逆の極性とされている。第2磁石67もまた、第2方向Xに隣り合って配置される一対の磁石671,672を有する。磁石671,672は、平板状に形成されており、厚さ方向に着磁されている。そして、磁石671,672それぞれのコイル40との対向面の磁極は、互いに逆の極性とされている。
そして、第2磁石67の一方の磁石671は、第1磁石66の一方の磁石661と第1方向Zに対向しており、磁石661,671それぞれのコイル40との対向面の磁極は、互いに逆の極性とされている。同様に、第2磁石67の他方の磁石672は、第1磁石66の他方の磁石662と第1方向Zに対向しており、磁石662,672それぞれのコイル40との対向面の磁極は、互いに逆の極性とされている。例えば、第1磁石66の一方の磁石661のコイル40との対向面がS極である場合に、第1磁石66の他方の磁石662のコイル40との対向面はN極である。そして、第2磁石67の一方の磁石671のコイル40との対向面はN極であり、第2磁石67の他方の磁石672のコイル40との対向面はS極である。
(磁気駆動部14の構成)
コイル40は、コイル線を長円状に多数巻回してなる空芯のコイルである。コイル線は、第1磁石66の一方の磁石661と第2磁石67の一方の磁石671との間を第3方向Yの一方側Y1から他方側Y2に向けて横断し、且つ第1磁石66の他方の磁石662と第2磁石67の他方の磁石672との間を第3方向Yの他方側Y2から一方側Y1に向けて横断するように巻回されている。
コイル40は、カバー70を用いて、ベースプレート30の平板部31における所定位置に固定される。カバー70は、矩形板状に形成されており、ベースプレート30の平板部31に載置される。カバー70は、コイル40に対応する長円状に形成された凹部71を有し、コイル40は凹部71に嵌合する。カバー70がベースプレート30に位置決め固定されることにより、コイル40もまた平板部31における所定位置に固定される。
カバー70をベースプレート30に固定するための固定手段として、カバー70を第2方向Xに挟むベースプレート30の一対の側板部33と、側板部33に接するカバー70の側面とに、係合部が設けられている。本例では、側板部33の係合部は、係合穴34によって構成されており、係合穴34は、側板部33の第3方向Yの両端部に形成されている。一方、カバー70の係合部は、係合穴34に嵌合する係合爪73によって構成されている。カバー70がベースプレート30の平板部31に載置されることにより、係合爪73が係合穴34に嵌合し、これにより、カバー70は、平板部31における所定位置に配置され、そして位置決めされた状態でベースプレート30に固定される。なお、係合穴がカバー70に設けられ、係合爪が側板部33に設けられてもよい。
凹部71の側壁部74には一対のスリット75が設けられており、また、凹部71の底壁部72には貫通穴76が設けられている。コイル40が凹部71に嵌合しており且つカバー70がベースプレート30に固定されている状態で、コイル線の端末部45は、スリット75を通してカバー70の外側に引き出され、給電基板41に電気的に接続される。また、コイル40の一部が貫通穴76を通して露出している。
(端末部45の動作)
交流電流がコイル40に供給される。コイル40への給電に伴い、第2方向Xのローレンツ力が支持体11側のコイル40に作用し、反力が可動体12側の第1磁石66及び第2磁石67に作用する。この第1磁石66及び第2磁石67に作用する反力に起因して、ゲル状部材13の第2方向Xのせん断変形を伴い、可動体12が第2方向Xに変位する。そして、ローレンツ力の作用方向が交流の半周期毎に逆転する。これにより、可動体12が第2方向Xに振動する。
(他の実施の形態)
なお、上述の振動アクチュエータ1では、コイル40が支持体11に設けられ、永久磁石60が可動体12に設けられているが、コイル40が可動体12に設けられ、永久磁石60が支持体11に設けられてもよい。
また、アクチュエータ50の具体的な構成例として振動アクチュエータ1を説明したが、アクチュエータ50の具体的な構成は振動アクチュエータ1に限らず、支持体51と、支持体51に対して相対移動可能な可動体52と、支持体51と可動体52と間に、支持体51及び可動体52の双方に接するように配置されたゲル状部材53と、支持体51と可動体52とが互いに対向する方向と交差する方向に、可動体52を支持体51に対して相対移動させる磁気駆動部と、を備える各種の構成とすることができる。
また、図1に示した例において、第1ゲル状部材53a及び第2ゲル状部材53bの配置を入れ替えてもよい。同様に、図1,図2に示した例において、第1ゲル状部材55a及び第2ゲル状部材55bの配置を入れ替えてもよい。
また、ゲル状部材53が第1ゲル状部材53a及び第2ゲル状部材53bからなる2層のゲル状部材である場合について説明したが、ゲル状部材53は3層以上のゲル状部材であってもよい。同様に、ゲル状部材55も3層以上のゲル状部材であってもよい。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
(1)
支持体と、
前記支持体に対して相対移動可能な可動体と、
前記支持体と前記可動体と間に、前記支持体及び前記可動体の双方に接するように配置されたゲル状部材と、
前記支持体と前記可動体とが互いに対向する第1方向と交差する第2方向に、前記可動体を前記支持体に対して相対移動させる磁気駆動部と、を備え、
前記ゲル状部材は、前記第1方向に積層された、第1ゲル状部材と、前記第1ゲル状部材よりヤング率が高い第2ゲル状部材と、を含むアクチュエータ。
(1)のように構成すると、支持体と可動体と間のゲル状部材が、支持体と可動体との第1方向に積層された、互いにヤング率が異なる第1ゲル状部材及び第2ゲル状部材を含むことで、可動体がより広い範囲の振動周波数において変位しやすくなる。このため、可動周波数帯域が広いアクチュエータを提供することができる。
(2)
(1)記載のアクチュエータであって、
前記第1ゲル状部材及び前記第2ゲル状部材は、互いに組成が異なることにより互いにヤング率が異なるアクチュエータ。
(2)のように構成すると、第1ゲル状部材及び第2ゲル状部材の各ヤング率を容易に調整できるため、可動周波数帯域の調整が容易になる。
(3)
(1)又は(2)記載のアクチュエータであって、
前記磁気駆動部は、前記可動体及び前記支持体のうちの一方側部材に設けられた空芯のコイルと、前記コイルに対して前記第1方向の少なくとも一方側で対向するように前記可動体及び前記支持体のうちの他方側部材に設けられた永久磁石と、を有するアクチュエータ。
(3)のように構成すると、可動周波数帯域が広いボイスコイルモータを提供することができる。
(4)
支持体と、
前記支持体に対して相対移動可能な可動体と、
前記支持体と前記可動体と間に、前記支持体及び前記可動体の双方に接するように配置されたゲル状部材と、
前記支持体と前記可動体とが互いに対向する第1方向と交差する第2方向に、前記可動体を前記支持体に対して相対移動させる磁気駆動部と、を備え、
前記ゲル状部材は、前記第1方向に積層された、第1ゲル状部材と、前記第1ゲル状部材よりヤング率が高い第2ゲル状部材と、を含む触覚デバイス。
(4)のように構成すると、支持体と可動体と間のゲル状部材が、支持体と可動体との第1方向に積層された、互いにヤング率が異なる第1ゲル状部材及び第2ゲル状部材を含むことで、可動体がより広い範囲の振動周波数において変位しやすくなる。このため、ユーザに対して幅広い触覚を提示可能な触覚デバイスを提供することができる。
1 振動アクチュエータ
2 外ケース
10 アクチュエータ本体
11,51,54 支持体
12,52 可動体
13,53,55 ゲル状部材
14 磁気駆動部
20 内ケース
21 第1ケース部材
22 第2ケース部材
30 ベースプレート
31,631 平板部
32 フランジ部
33,632 側板部
34 係合穴
40 コイル
41 給電基板
42 第1ランド
43 第2ランド
44 リード線
45 端末部
50 アクチュエータ
53a,55a 第1ゲル状部材
53b,55b 第2ゲル状部材
60 永久磁石
61 ヨーク
62 第1ヨーク
63 第2ヨーク
64,65 ウェイト
66 第1磁石
67 第2磁石
70 カバー
71 凹部
72 底壁部
73 係合爪
74 側壁部
75 スリット
76 貫通穴
81〜83 周波数特性
211 第1平板部
212 第1側板部
213 第1フランジ部
214 第1蓋板部
215 切り欠き部
221 第2平板部
222 第2側板部
223 第2フランジ部
224 第2蓋板部
621 第1規制部
633 第2規制部
661,662,671,672 磁石

Claims (4)

  1. 支持体と、
    前記支持体に対して相対移動可能な可動体と、
    前記支持体と前記可動体と間に、前記支持体及び前記可動体の双方に接するように配置されたゲル状部材と、
    前記支持体と前記可動体とが互いに対向する第1方向と交差する第2方向に、前記可動体を前記支持体に対して相対移動させる磁気駆動部と、を備え、
    前記ゲル状部材は、前記第1方向に積層された、第1ゲル状部材と、前記第1ゲル状部材よりヤング率が高い第2ゲル状部材と、を含むアクチュエータ。
  2. 請求項1記載のアクチュエータであって、
    前記第1ゲル状部材及び前記第2ゲル状部材は、互いに組成が異なることにより互いにヤング率が異なるアクチュエータ。
  3. 請求項1又は2記載のアクチュエータであって、
    前記磁気駆動部は、前記可動体及び前記支持体のうちの一方側部材に設けられた空芯のコイルと、前記コイルに対して前記第1方向の少なくとも一方側で対向するように前記可動体及び前記支持体のうちの他方側部材に設けられた永久磁石と、を有するアクチュエータ。
  4. 支持体と、
    前記支持体に対して相対移動可能な可動体と、
    前記支持体と前記可動体と間に、前記支持体及び前記可動体の双方に接するように配置されたゲル状部材と、
    前記支持体と前記可動体とが互いに対向する第1方向と交差する第2方向に、前記可動体を前記支持体に対して相対移動させる磁気駆動部と、を備え、
    前記ゲル状部材は、前記第1方向に積層された、第1ゲル状部材と、前記第1ゲル状部材よりヤング率が高い第2ゲル状部材と、を含む触覚デバイス。
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JP2008093623A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Alps Electric Co Ltd 振動発生装置
JP2019013086A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 日本電産サンキョー株式会社 アクチュエータ

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