JP2021045919A - 光走査装置および光走査装置を備える画像形成装置 - Google Patents

光走査装置および光走査装置を備える画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 駆動ICから放射され画像形成装置の外部に漏れる電磁波ノイズを低減させつつ2つの基板のGNDを共通化する構成は複雑な構成となり部品点数が増加してしまう、という課題があった。【解決手段】 第1基板の第1グランドパターンと第2基板の第2グランドパターンとに電気的に接続され、第1基板の実装面に垂直な方向において第1駆動ICに対して光学箱が配置されている側とは反対側で第1駆動ICをカバーし且つ第2基板の実装面に垂直な方向において第2駆動ICに対して光学箱が配置されている側とは反対側で第2駆動ICをカバーする板金を設けた。【選択図】 図8

Description

本発明は、電子写真方式を用いて記録用紙に画像を形成する複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
近年、電子機器の小型化や軽量化に伴い、内部に搭載されているCPU、LSI、周辺半導体等の電子部品の高密度化、高集積化、プリント配線基板への電子部品等の高密度実装化が進んでいる。また、電子機器の高性能化のため、取り扱われる周波数が高くなってきている。これに伴い、電子部品より放射される電磁波ノイズあるいはプリント配線基板の配線回路を伝わる伝導ノイズによる電子機器への影響が問題となっている。電子機器から放射される電磁波エネルギーを一定レベル以下に抑えようとする規格:EMC(Electro Magnetic Compatibility)も存在する。上述した問題は画像形成装置においても同様である。
電子写真方式の画像形成装置には、帯電した感光ドラムの表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する光走査装置を備えるものがある。光走査装置は、光源や、光源から出射されたレーザ光を偏向する回転多面鏡、ミラー、レンズなどの光学系部品と、これら光学系部品を覆う筐体である光学箱と、を備える。光学箱には、光源の発光タイミングや光量等を制御するためのレーザ基板が設けられている。このレーザ基板が主なノイズ源になっていることが分かっている。
引用文献1には光学箱にレーザ基板が2つ設けられた構成が開示されている。一方のレーザ基板がイエローに対応する半導体レーザとマゼンタに対応する半導体レーザとを駆動し、他方のレーザ基板がシアンに対応する半導体レーザとブラックに対応する半導体レーザとを駆動する。基板にはそれぞれの半導体レーザに対応して駆動ICが設けられており、画像形成装置本体のコントローラからの駆動信号に応じて各駆動ICが各半導体レーザを駆動する。
特開2015−163949号公報
引用文献1のように1つの光学箱に2つのレーザ基板が設けられた構成において、それぞれの基板のGNDを例えば束線で互いに接続しアースを共通化する方法が知られている。
また、画像形成装置の高速化や高画質化を実現するにあたってレーザ基板の駆動ICから放射される電磁波ノイズは多くなる傾向にある。VCCIやMEC等の規格を守るためにも、駆動ICから放射される電磁波ノイズのうち画像形成装置の外部に漏れ出す電磁波ノイズを可能な限り低減する構成が求められている。特に、光走査装置の後方は画像形成装置の後側板に近接しており、光走査装置から画像形成装置の後方に向けて放射される電磁波ノイズは画像形成装置の外部に漏れ出すことが多い。
上に述べたような、(1)2つの基板のGNDを共通化する、(2)画像形成装置の後方から外部に漏れ出す電磁波ノイズを低減させる、という両構成を実現するためには複雑な構成をとる必要があり部品点数が増加してしまう、という課題があった。
本発明に係る光走査装置は、第1感光ドラムを露光するための光ビームを出射する第1光源と、第2感光ドラムを露光するための光ビームを出射する第2光源と、前記第1光源から出射された光ビームを前記第1感光ドラムに導くために偏向し、前記第2光源から出射された光ビームを前記第2感光ドラムに導くために偏向する偏向器と、前記偏向器を収容する光学箱と、前記第1光源と当該第1光源を駆動する第1駆動ICと第1グランドパターンとを有し、前記光学箱の外側に取り付けられた第1基板と、前記第2光源と当該第2光源を駆動する第2駆動ICと第2グランドパターンとを有し、前記光学箱の外側に取り付けられた第2基板と、前記第1グランドパターンと前記第2グランドパターンとに電気的に接続され、前記第1基板の実装面に垂直な方向において前記第1駆動ICに対して前記光学箱が配置されている側とは反対側で前記第1駆動ICをカバーし且つ前記第2基板の実装面に垂直な方向において前記第2駆動ICに対して前記光学箱が配置されている側とは反対側で前記第2駆動ICをカバーする板金と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る光走査装置は、第1感光ドラムを露光するための光ビームを出射する第1光源と、第2感光ドラムを露光するための光ビームを出射する第2光源と、第3感光ドラムを露光するための光ビームを出射する第3光源と、第4感光ドラムを露光するための光ビームを出射する第4光源と、前記第1光源から出射された光ビームを前記第1感光ドラムに導くために偏向し、前記第2光源から出射された光ビームを前記第2感光ドラムに導くために偏向し、前記第3光源から出射された光ビームを前記第3感光ドラムに導くために偏向し、前記第4光源から出射された光ビームを前記第4感光ドラムに導くために偏向する偏向器と、前記偏向器を収容する光学箱と、前記第1光源と、当該第1光源を駆動する第1駆動ICと、前記第2光源と、当該第2光源を駆動する第2駆動ICと、第1グランドパターンとを有し、前記光学箱の外側に取り付けられた第1基板と、前記第3光源と、当該第3光源を駆動する第3駆動ICと、前記第4光源と、当該第4光源を駆動する第4駆動ICと、第2グランドパターンとを有し、前記光学箱の外側に取り付けられた第2基板と、前記第1グランドパターンと前記第2グランドパターンとに電気的に接続され、前記第1基板の実装面に垂直な方向において前記第1駆動ICと前記第2駆動ICとの双方に対して前記光学箱が配置されている側とは反対側で前記第1駆動ICと前記第2駆動ICとの双方をカバーし、且つ、前記第2基板の実装面に垂直な方向において前記第3駆動ICと前記第4駆動ICとの双方に対して前記光学箱が配置されている側とは反対側で前記第3駆動ICと前記第4駆動ICとの双方をカバーする板金と、を備えることを特徴とする。
2枚のレーザ基板それぞれのGNDに接続された板金を、それぞれのレーザ基板が有する駆動ICをカバーするように設けることで、簡易な構成によって2枚のレーザ基板のGNDを共通化しつつ駆動ICから放射された電磁波ノイズのうち画像形成装置の後方から外部に放射される電磁波ノイズを低減する。
画像形成装置の一般的な構成を説明する概略構成図。 光走査装置の構成について説明するための図。 画像形成装置に対する光走査装置の着脱構成について説明するための図。 光走査装置の従来構成について説明するための図。 光走査装置の制御ブロックについて説明するための図。 対向走査系の光走査装置の内部構造について説明するための図。 画像形成装置から放射されるノイズの観測結果について説明するための図。 光走査装置に施された電磁波ノイズ対策の構成について説明するための図。 板金のアース構成についての変形例を説明するための図。 実施例2の電磁波ノイズ対策構成について説明するための図。 実施例3の電磁波ノイズ対策構成について説明するための図。
以下にて、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
(画像形成装置)
図1は、本実施の形態における画像形成装置1の全体構成を示す概略断面図である。図1に示すように、本実施の形態における画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)に対応して、4色分の感光ドラム5Y(第1感光ドラムの一例)、5M(第2感光ドラムの一例)、5C(第3感光ドラムの一例)、5Bk(第4感光ドラムの一例)を設けている。以下、総称して感光ドラム5とも称する。画像形成装置1は、色毎にトナー像を形成する4基の画像形成部10Y、10M、10C、10Bkを備えるタンデム型のカラーレーザービームプリンタである。
画像形成装置1は、各画像形成部10Y、10M、10C、10Bk(以下、単に画像形成部10とも称する)にて作像されたトナー像が転写される中間転写ベルト20(転写手段の一例)を備える。中間転写ベルト20は、各画像形成部10から転写されたトナー像を記録用紙Pに転写する。なお、各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkは、各画像形成部10で用いるトナーの色が異なる以外は略同一に構成されている。以下では各画像形成部10のうち画像形成部10Yを例に説明する。画像形成部10M、10C、10Bkは画像形成部10Yと同様の構成であるため説明を省略する。
画像形成部10Yは、感光ドラム5Yと、感光ドラム5Yを一様に帯電させる帯電ローラ12Yと、後述する光走査装置によって感光ドラム5Y上に形成される静電潜像をトナーによって現像してトナー像を形成する現像器13Y(現像手段の一例)と、形成されたトナー像を中間転写ベルト20へ転写する一次転写ローラ15Yと、を備える。一次転写ローラ15Yは、中間転写ベルト20を介して感光ドラム5Yとの間に一次転写部を形成している。感光ドラム5Y上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ15Yに所定の転写電圧が印加されることによって中間転写ベルト20に転写される。
中間転写ベルト20は、第1ベルト搬送ローラ21及び第2ベルト搬送ローラ22に架け回された無端状のベルトで、矢印H方向に回転動作する。回転している中間転写ベルト20に各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkで形成されたトナー像が転写される。ここで、4基の画像形成部10は、中間転写ベルト20の鉛直方向下側に並列に配置されている。これにより、中間転写ベルト20には各色の画像情報に応じて感光ドラム5に形成されたトナー像が転写される。
また、第1ベルト搬送ローラ21と二次転写ローラ60とは、中間転写ベルト20を挟んで互いに圧接されている。これにより、第1ベルト搬送ローラ21は、中間転写ベルト20を介して二次転写ローラ60との間に二次転写部を形成する。記録用紙Pは、二次転写部に挿通され、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。なお、中間転写ベルト20の表面に残った転写残トナーは、不図示のクリーニング装置によって回収される。
ここで、各画像形成部10は、中間転写ベルト20の回転方向(矢印H方向)において、二次転写部に対して上流側からイエローのトナー像を形成する画像形成部10Y、マゼンタのトナー像を形成する画像形成部10M、シアンのトナー像を形成する画像形成部10C、ブラックのトナー像を形成する画像形成部10Bkが順に配置されている。
また、各画像形成部10の鉛直方向下方には、各色に対応する感光ドラム5それぞれにレーザ光(光ビーム)を走査して、各感光ドラム5の表面上に静電潜像を形成する光走査装置が設けられている。
また、光走査装置40は、回転多面鏡46a(偏向器の一例)や反射ミラー62などの光学部材を収容する。また、本実施の形態における光走査装置40は、各色の画像情報に応じて変調されたレーザ光を出射する不図示の4基の半導体レーザを有する。複数の半導体レーザは、対応する感光ドラム5それぞれを露光するための光源である。回転多面鏡42は、不図示のポリゴンモータによって高速回転される。これにより、各半導体レーザから出射された各レーザ光が、各感光ドラム5の回転軸線方向(主走査方向)に沿って感光ドラム5を走査するように反射される。半導体レーザから出射され回転多面鏡42に反射した各レーザ光は、光走査装置40の内部に配置されたレンズ等の光学系部品に案内され、光走査装置40の上部に設けられた各出射口それぞれを覆う透明窓を介して光走査装置40の内部から外部へと出射される。光走査装置40から出射されたレーザ光は各感光ドラム5を露光する。
本実施の形態は、1つの光走査装置40から4つの感光ドラム5それぞれへ光ビームが出射されるが、実施の形態は、これに限定されるものではない。
一方、記録用紙Pは、画像形成装置1の下部に配置される給紙カセット2に収容されている。そして、記録用紙Pは、ピックアップローラ24によって、給送ローラ25とリタードローラ26によって形成される分離ニップ部へと給紙される。ここで、リタードローラ26は、ピックアップローラ24によって記録用紙Pが複数枚給送された場合に逆回転するように駆動が伝達されている。これにより、記録用紙Pを1枚ずつ搬送することで記録用紙Pの重送を防止している。給送ローラ25及びリタードローラ26によって1枚ずつ搬送された記録用紙Pは、画像形成装置1の右側面に沿って略垂直に伸びる搬送路27に搬送される。
そして、記録用紙Pは、搬送路27を通って画像形成装置1の鉛直方向下側から上側へと搬送され、レジストレーションローラ29に搬送される。レジストレーションローラ29は、搬送されてきた記録用紙Pを一旦停止させ、記録用紙Pの斜行を矯正する。その後、レジストレーションローラ29は、中間転写ベルト20上に形成されたトナー像が二次転写部へ搬送されるタイミングに合わせて記録用紙Pを二次転写部へ搬送する。その後、二次転写部においてトナー像が転写された記録用紙Pは、定着器3へと搬送され、定着器3によって加熱及び加圧されることで記録用紙P上にトナー像が定着される。そして、トナー像が定着された記録用紙Pは、排出ローラ28によって画像形成装置1の外側であって画像形成装置1の本体上部に設けられる排出トレイ420へと排出される。
(光走査装置)
光走査装置40は、それぞれの色の画像情報に従って画像形成部10のそれぞれの感光ドラム5Y、5M、5C、および5Bkをそれぞれの所定のタイミングで露光する。それによって、それぞれの感光ドラム5上に、それぞれの色の画像情報に応じたそれぞれの色のトナー像が形成される。
図2は光走査装置40の構成の概略を説明するための図である。光走査装置40は、レーザ基板42、半導体レーザ素子(以下、光源と称する)43、コリメートレンズ44、円柱レンズ45、モータ46、fθレンズ47及び反射ミラー48を有する。図2におけるレーザ基板42は後述する第1レーザ基板42aおよび第2レーザ基板42bに相当する基板である。また、光源43は後述する光源43Y、光源43M、光源43C、光源43Bkに相当する。モータ46は、ロータ46bを有する。回転多面鏡46aは、ロータ46bと一体に回転する。本実施例においては、コントローラ17は、光走査装置40の外部で、画像形成装置1の本体に設けられている。コントローラ17と光走査装置40は、電気的に接続されている。光源43から出射されたレーザ光(光ビームL)は、コリメートレンズ44及び円柱レンズ45を経て、回転多面鏡46aへ到達する。光ビームLは、回転多面鏡46aにより偏向され、fθレンズ47、反射ミラー48を経由して感光ドラム5上を矢印Xで示す主走査方向に走査して静電潜像を形成する。光源43は、画像形成装置1で使用する基準色の数(本実施形態はY、M、C、Bkの4つ)と同数設けられている。これら光源43は、レーザ基板42に実装されている。
図3(a)および図3(b)は、本実施の形態における図1の画像形成装置1の模式図である。以下、図3(a)および図3(b)を用いて画像形成装置1への光走査装置40の着脱構成について説明する。
図3(a)は画像形成装置1に対して光走査装置40の光学箱80を装着する際の様子を説明するための図である。図3(a)に示すように、本実施の形態における画像形成装置1は、装置本体100と、装置本体100の上部に設けられた圧板部421と、を備える。装置本体100の手前側(図3(a)の右側)中段には、排出トレイ420が設けられている。装置本体100の側面441には、開口419が形成されている。光学箱80は、開口419を通して画像形成装置1の装置本体100の内部に設けられた装着部440に取り外し可能に装着される。開口419は、蓋部材(不図示)により閉ざされる。言い換えると、開口419は、装置本体100の外部から内部へ挿入されて装置本体100に取り付けられる光学箱80が通るために、装置本体100の側面に形成された開口の一例である。
図3(b)は、光学箱80が装置本体100に対して位置決めされた画像形成装置1の模式図である。図3(b)に示すように、光学箱80は、装置本体100の外部から開口419を介して装置本体100の内部の装着部440に取り付けられ、装置本体100に対して位置決めされる。
また、装置本体100の背面側には後側板103が設けられている。開口419を介して装着部440に装着された光学箱80は後側板103に対向する位置に配置される。
(レーザ基板のアース)
図4は従来構成の光走査装置600の斜視図である。図4に示すように光走査装置600は光学箱300、第1レーザ基板42a、第2レーザ基板42bを備える。光走査装置600は、感光ドラム5Y、5M、5C、5Bkそれぞれを露光する光ビームを出射する光源43Y(第1光源の一例)、43M(第2光源の一例)、43C(第3光源の一例)、43Bk(第4光源の一例)を備える。光源43Yから出射された光ビームは不図示の回転多面鏡によって偏向された後、透明窓41Yを通過して感光ドラム5Yに到達する。また、光源43Mから出射された光ビームは不図示の回転多面鏡によって偏向された後、透明窓41Mを通過して感光ドラム5Mに到達する。また、光源43Cから出射された光ビームは不図示の回転多面鏡によって偏向された後、透明窓41Cを通過して感光ドラム5Cに到達する。また、光源43Bkから出射された光ビームは不図示の回転多面鏡によって偏向された後、透明窓43Bkを通過して感光ドラム5Bkに到達する。
第1レーザ基板42aと第2レーザ基板42bとはいずれも光学箱300に対向するように光学箱300の外側に取り付けられている。第1レーザ基板42aは、光源43Yと、光源43Yを制御するドライバIC50Yと、光源43Mと、光源43Mを制御するドライバIC50Mと、コネクタ100と、を備える。光源43Yと光源43Mとは、第1レーザ基板42aの実装面に設けられている。具体的には、光源43Yの脚と光源43Mの脚とが第1レーザ基板42aの実装面側から挿通されて固定されている。ここで、光源43Yや光源43Mは、例えば半導体レーザダイオード素子であり、脚が延びている。この脚が第1レーザ基板42aの回路パターンに半田付けされるなどして取り付けられている。光源43Yや光源43Mには、回路パターンから脚を介して電力が供給される。図4に示すように光源43Yの脚と光源43Mの脚とは第1レーザ基板42aの実装面とは反対側の面から一部露出した状態で固定されている。このようにして光源43Yと光源43Mとは、第1レーザ基板42aの実装面に実装されている。ドライバIC50Y、ドライバIC50M、コネクタ58aはいずれも第1レーザ基板42aの実装面とは反対側の面に実装されている。
第1レーザ基板42aと同様に、第2レーザ基板42bには光源43C、光源43Bk、光源43Cを駆動するドライバIC50C、光源43Bkを駆動するドライバIC50Bk、コネクタ58bが実装されている。それぞれの素子の実装構成については上述した第1レーザ基板42aと同様であるため説明を省略する。
本実施の形態においてコネクタ100にはフレキシブルフラットケーブル101が接続される。装置本体100に設けられたコントローラ17で生成された光源43Y〜Bkの駆動を制御するための駆動信号が、フレキシブルフラットケーブル101を介してコネクタ100に入力される。図4に示すように、ドライバIC50Yと光源43Yとは第1レーザ基板42aに形成された回路パターン505Yで電気的に接続されている。また、ドライバIC50Mと光源43Mとは第1レーザ基板42aに形成された回路パターン505Mで電気的に接続されている。また、ドライバIC50Cと光源43Cとは第2レーザ基板42bに形成された回路パターン505Cで電気的に接続されている。また、ドライバIC50Bkと光源43Bkとは第2レーザ基板42bに形成された回路パターン505Bkで電気的に接続されている。
ドライバIC50YとドライバIC50Mとは、送られてきた駆動信号に基づいて光源43Yと光源43Mの駆動を制御する。ケーブル100を介して送られてくる駆動信号は、光源43Yおよび光源43Mの駆動を制御する信号に加え、光源43Cおよび光源43Bkの駆動を制御する信号もある。第1レーザ基板42aにはコネクタ58aが設けられ、第2レーザ基板42bにはコネクタ58bが設けられている。これらコネクタ58aとコネクタ58bとは不図示のフレキシブルフラットケーブルで接続されている。ケーブル100を介して送られてきた光源43Cおよび光源43Bkの駆動を制御する信号は、上述したコネクタ58aとコネクタ58bとを接続するフレキシブルフラットケーブルを介して第2レーザ基板42bに送られる。ドライバIC50CとドライバIC50Bkとは第2レーザ基板42bに送られてきた駆動信号に基づいて光源43Cと光源43Bkとを制御する。
本実施の形態におけるフレキシブルフラットケーブル101は、平行に並べた複数の細線導体の両側から樹脂製のシート等の絶縁体で挟み込み、テープ状にしたケーブルである。細線導体の一部はアース用のGNDラインであり、装置本体100側の電源のグランドと電気的に接続されている。すなわち、第1レーザ基板42aおよび第2レーザ基板42bのグランドもフレキシブルフラットケーブル101を介して装置本体100の電源のグランドに落ちている。このようにして第1レーザ基板42aおよび第2レーザ基板42bのアースがとられている。
図5は光走査装置600の制御ブロック図である。なお、この制御ブロック図は本実施の形態における光走査装置40の制御ブロック図と同様である。コントローラ17は光走査装置600とは別体として装置本体100に設けられている。コントローラ17は入力された画像データに基づいて、ドライバIC50Y、ドライバIC50M、ドライバIC50C、ドライバIC50Bkそれぞれに光源43Y、43M、43C、43Bkを駆動するための駆動信号を生成する。コントローラ17で生成された駆動信号はフレキシブルフラットケーブル101を介して各ドライバIC50Y〜Bkに伝送される。
本実施の形態におけるコントローラ17が生成する駆動信号はPWM信号である。ドライバIC50Yはコントローラ17から伝送されるPWM−Y信号に基づいて光源43Yの駆動を制御する。また、ドライバIC50Mはコントローラ17から伝送されるPWM−M信号に基づいて光源43Mの駆動を制御する。また、ドライバIC50Cはコントローラ17から伝送されるPWM−C信号に基づいて光源43Cの駆動を制御する。また、ドライバIC50Bkはコントローラ17から伝送されるPWM−Bk信号に基づいて光源43Bkの駆動を制御する。
図6は光走査装置600が有する光学箱300の内部構造について説明するための図である。光源43Yから出射された光ビーム430Y、光源43Mから出射された光ビーム430M、光源43Cから出射された光ビーム430C、光源43Bkから出射された光ビーム430Bkは、偏向器46aによって偏向され、それぞれの光ビーム(43Y〜43Bk)に対応する感光ドラム5へ向けて進行する。本実施の形態における光走査装置40はいわゆる対向走査型であって、光ビーム430Yおよび光ビーム430Mと、光ビーム430Cおよび光ビーム430Bkと、は偏向器46aでそれぞれ反対側に反射される。すなわち、光ビーム430Yと光ビーム430Mは偏向器46aの一方側(図6に示すところの左側)に入射し、光ビーム430Cと光ビーム430Bkは偏向器46aの他方側(図6に示すところの右側)に入射する。そして、光ビーム430Yと光ビーム430Mは偏向器46aによって左側へ向けて反射され、光ビーム430Cと光ビーム430Bkは偏向器46aによって右側へ向けて反射される。
ここで、図6中に示す左右方向は感光ドラム5Y、5M、5C、5Bkの配列方向と一致する方向である。図6中の前後方向はそれぞれの感光ドラム5の回転軸線方向と一致する。
以上説明した従来の光走査装置600の構成は本実施の形態における光走査装置80と同様の構成である。
ここで、本実施の形態における光走査装置80とは異なり、従来の光走査装置600は共通アースケーブル201を備える。共通アースケーブル201は、一端が第1レーザ基板42aに形成されたGNDパッド200a(第1グランドパターンの一例)に電気的に接続され、他端が第2レーザ基板42bに形成されたGNDパッド200b(第2グランドパターンの一例)に電気的に接続されている。第1レーザ基板42aや第2レーザ基板42bなどの回路基板上には複数の回路パターンが形成されている。回路パターンは接地電位を有するグランドパターンを有しており、当該グランドパターン上にはグランド端子が形成されている。このグランド端子がここで言うGNDパッド200aやGNDパッド200bに相当する。GNDパッド200aやGNDパッド200bはメッキが回路基板から露出しており、例えば1辺が10mm四方の正方形状をなしている。中央付近には基板自体を貫通する貫通孔が形成されており、共通アースケーブル201はこの貫通孔を介して、例えばビスによって第1レーザ基板42aおよび第2レーザ基板42bに締結されている。このようにして、第1レーザ基板42aのアースと第2レーザ基板42bのアースを共通化している。
ここで、GNDラインとしては第1レーザ基板42aと第2レーザ基板42bとを接続する不図示のフレキシブルフラットケーブルもある。しかしながら、一般にフレキシブルフラットケーブルが有するGNDラインは配線太さが細いものである。GNDパッド200a、GNDパッド200b、共通アースケーブル201を用いることで、GNDラインのインピーダンスの抑制を図ることができる。これにより、電流が流れたときの電圧降下や電磁誘導などの影響を低減することができる。また、ノイズを放射している信号のリターン経路として安定したGNDを確保することで、インピーダンスの不整合や意図しないリターン経路による伝送線路の共振を発生させないことを目的としている。このように、第1レーザ基板42a、第2レーザ基板42bに対してノイズ対策を施すことで、画像形成装置1の高速化や高画質化に伴う電磁波ノイズの影響を低減する。
(画像形成装置外部へ漏れ出す電磁波ノイズ対策)
近年、電子機器の小型化や軽量化に伴い、内部に搭載されているCPU、LSI、周辺半導体等の電子部品の高密度化、高集積化、プリント配線基板への電子部品等の高密度実装化が進んでいる。また、電子機器の高性能化のため、取り扱われる周波数が高くなってきている。これに伴い、電子部品より放射される電磁波ノイズあるいはプリント配線基板の配線回路を伝わる伝導ノイズによる電子機器への影響が問題となっている。電子機器から放射される電磁波エネルギーを一定レベル以下に抑えようとする規格も存在する。規格には、例えば、VCCI(Voluntary Control Council for Interference by Information Technology Equipment)やEMC(Electro Magnetic Compatibility)などがある。このような、機器から放射されるノイズの低減は複写機やプリンタにも求められているものである。
図7(a)は従来構成の光走査装置800から放射された電磁波ノイズのうち画像形成装置1外部に放射された電磁波ノイズの周波数スペクトルである。0〜500MHzの周波数の電磁波ノイズについて電磁波ノイズレベルを観測した。参考までにVCCI規格(ClassB)が定める電子機器から外部に漏れ出す電磁波ノイズの基準値を図7(a)に合わせて示す。図7(b)は本実施の形態における光走査装置80から放射された電磁波ノイズのうち画像形成装置1外部に放射された電磁波ノイズの周波数スペクトルである。図7(b)に関しては後で詳細を説明する。
VCCI規格はVCCI協会(情報処理装置等電波障害自主規制協議会)によって定められている。VCCI協会は、電子機器から漏れ出す電磁波ノイズが他の電子機器等へ与える影響を低減するために、電子機器から放射される電磁波ノイズを自主規制することを目的に設立された協会である。VCCI協会の会員は、自社のMME(マルチメディア機器)に対して、日本国内への出荷に先立ち、妨害波規格への適合確認試験を実施し、規格への適合性を確認する。適合確認試験はVCCI協会に登録された測定設備を使用する必要がある。図7に示す測定結果はVCCIの規格に基づいて行った実験の測定結果である。適合性の確認はMMEの区分に応じて実施される。MMEの区分は、対象機器が使用される環境によって「クラスA」と「クラスB」に分けられている。図7(a)に示すVCCI規格の基準はクラスBの基準である。
図7(a)に示した電磁波ノイズレベル測定結果のスペクトル56には、ピーク波形57が現れている。基板内や基板間における配線信号の送信から受信までの経路に置いて、インピーダンス不整合や終端からの反射などが発生すると、信号経路の長さと信号周波数の波長による伝送線路の共振が発生し、電磁波ノイズとなって現れることがある。
図7(a)の例では、光源43を発光させる画像信号の周期は72MHzであるため、この72MHzの逓倍で共振しているピーク波形57が観測されている。画像信号周期72MHzの3倍である216MHz(57a)、5倍である360MHz(57b)、6倍である432MHz(57c)付近の3か所あり、216MHz(57a)では規格を超過していることがわかる。
電磁波ノイズの規格オーバーの要因として、例えば第1レーザ基板42aとコントローラ17とがフレキシブルフラットケーブル101で接続されていることがある。フレキシブルフラットケーブルだとGNDラインが細く、GND状態が安定しないためである。
そこで、図8を用いて本実施の形態における光走査装置80のノイズ対策方法について説明する。図8(a)は本実施の形態における光走査装置80の光学箱40の斜視図である。また、図8(b)は光走査装置80を上方から見た図である。
図8(a)や図8(b)に示すように、第1レーザ基板42aの少なくとも一部と第2レーザ基板42bの少なくとも一部とに対向するように板金60が配置されている。第1レーザ基板42aの表裏面のうち、光源43Y、光源43Mが実装されている側を実装面、ドライバIC50Y、ドライバIC50Mが設けられている側の面を反対面としたとき、板金60は反対面の少なくとも一部に対向するように配置されている。言い換えれば、板金60は、第1レーザ基板42aの反対面に垂直な方向(もしくは実装面に垂直な方向)において第1レーザ基板42aの反対面の少なくも一部に重なっている。同様に、第2レーザ基板42bの表裏面のうち、光源43C、光源43Bkが実装されている側を実装面、ドライバIC50C、ドライバIC50Bkが設けられている側の面を反対面としたとき、板金60は反対面の少なくとも一部に対向するように配置されている。言い換えれば、板金60は、第1レーザ基板42bの反対面に垂直な方向(もしくは実装面に垂直な方向)において第1レーザ基板42bの反対面の少なくも一部に重なっている。
また、電磁波ノイズの主な放射源はドライバIC50Y、50M、50C、50Bkである。そのため、板金60は、第1レーザ基板42aの実装面に垂直な方向においてドライバIC50Yに対して光学箱40が配置されている側とは反対側でドライバIC50YとドライバIC50Mとの双方をカバーするように設けられている。
また、板金60は、第2レーザ基板42bの実装面に垂直な方向においてドライバIC50Cに対して光学箱40が配置されている側とは反対側でドライバIC50CとドライバIC50Bkとの双方をカバーするように設けられている。また、図8(a)および(b)から分かるように、板金60は、ドライバIC50Y、50M、50C、50Bkに対向して配置されている。すなわち、第1レーザ基板42aの実装面に垂直な方向において光走査装置80の外側から板金60を見たとき、ドライバIC50Y、50M、50C、50Bkは全て板金60に重なっている。こうすることで、効果的に画像形成装置1から外部に放射される電磁波ノイズを低減することが可能である。
ここで、板金60はドライバIC50Y、50M、50C、50Bkの全てを完全に覆うように配置されている必要はない。例えば、周囲の部品との配置の関係上、第1レーザ基板42aの実装面に垂直な方向において光走査装置80の外側から板金60を見たとき、ドライバIC50Y、50M、50C、50Bkの一部が見えていても構わない。その場合でも、ドライバIC50Y、50M、50C、50Bkの面積のうち90%以上は板金60によってカバーされていることが好ましい。言い換えれば、ドライバIC50Y、50M、50C、50Bkの90%以上の面積を覆うように板金60が配置されていればよい。
ここで、図8(a)および図8(b)から分かるように、鉛直方向(上下方向)において、板金60と、第1レーザ基板42aおよび第2レーザ基板42bと、の間には隙間がある。すなわち、光学箱40を上方もしくは下方から見たとき、ドライバIC50Y〜BKは板金60と重なるような位置関係にはない。電磁波ノイズはドライバIC50Y〜Bkそれぞれから放射状に放射される。そのため、第1レーザ基板42aの実装面に垂直な方向においてはドライバIC50Y、50Mから放射される電磁波ノイズは板金60によって大部分が反射・減衰される。一方、ドライバIC50Y、50Mから上方もしくは下方に向けて放射される電磁波ノイズは板金60によって反射・減衰されることなく進行する。しかしながら、画像形成装置1は、光走査装置80の上方には中間転写ベルト20など他の部材を有し、光走査装置80の下方には給紙カセット2などの部材がある。そのため、ドライバIC50Y〜Bkから上下方向に放射される電磁波ノイズのうち画像形成装置1の外部に放射される電磁波ノイズは多くない。画像形成装置1外部に放射される電磁波ノイズのうち支配的なのはドライバIC50Y〜Bkから画像形成装置1の後方側、すなわち図8(b)で示す後側板103に向けて放射される電磁波ノイズである。したがって、図8(a)および(b)に示すように、板金60を、第1レーザ基板42aの実装面に垂直な方向においてドライバIC50Y、50Mに対向し且つ第2レーザ基板42bの実装面に垂直な方向においてドライバIC50C、50Bkに対向する位置に配置することで、画像形成装置1から外部に放射される電磁波ノイズを低減することが可能である。
板金60は一部に開口、例えば微小な孔が形成された構成でも構わない。画像形成が開始されるとドライバIC50Y、50M、50C、50Bkは発熱し温度が上昇する。これにより、第1レーザ基板42aや第2レーザ基板42bの周囲の温度が上昇する可能性がある。第1レーザ基板42aや第2レーザ基板42bの周囲の温度上昇は、光源43Y、43M、43C、43Bkの特性の変動を招くことがある。板金60に開口が形成されていることで、ドライバIC50Y、50M、50C、50Bkから放出される熱が光学箱40と板金60との間に滞留してしまう虞を低減することができる。板金60に開口が形成された構成であっても、板金60がドライバIC50Y〜Bkをカバーするように配置されることで、画像形成装置1の外部に放出されるノイズを低減することができる。
図8(a)に示すように、板金60には脚部600aと脚部600bとが設けられている。脚部600aと脚部600bとによって、板金60と第1レーザ基板42aとの間および板金60と第2レーザ基板42bとの間に15mm程度の間隙が形成される。第1レーザ基板42aや第2レーザ基板42bにはドライバIC50Y〜Bkの他にも、電解コンデンサや抵抗などの実装部品が設けられている。脚部600aと脚部600bとが板金60を光学箱40に対して浮かせることで、これら実装部品と板金60とが緩衝してしまうことを防ぐことができる。
第1レーザ基板42aは2つのビス55aおよび65aによって光学箱40に取り付けられている。また、第2レーザ基板42bは2つのビス55bおよび65bによって光学箱40に取り付けられている。脚部600aにはビス55aが通される孔が形成されている。第1レーザ基板42aには回路パターンのグランド線の一部であるGNDパッド61aが形成されており、ビス55aによって脚部600aとGNDパッド61aとが締結され電気的に導通する。同様に、脚部600bもビス55bによって第2レーザ基板42bに形成されたGNDパッド61bと締結されている。こうして、板金60はGNDパッド61aとGNDパッド61bと接続される。したがって、第1レーザ基板42aのグランドと第2レーザ基板42bのグランドとが共通化される。
以上のように、本実施の形態における光走査装置80は、第1レーザ基板42aのグランドと第2レーザ基板42bのグランドとの共通化と、画像形成装置1から漏れ出す電磁波ノイズレベルの低減と、を簡易な構成で実現している。
本実施の形態における光走査装置80を備える画像形成装置1から放射されるノイズの測定結果を図7(b)に示す。図7(b)より、測定結果のスペクトル56’には、ピーク波形57’が観測され、216MHz(57a’)、360MHz(57b’)、432MHz(57c’)付近の3か所ある。216MHz(57a’)は規格以内であることがわかる。このように上述した本実施の形態の構成のノイズ対策を施すことで、画像形成装置1から放射されるノイズを低減することができる。
先に述べたように、第1レーザ基板42aのGNDパッド61aと第2レーザ基板42bのGNDパッド61bは、フレキシブルフラットケーブル101のGNDラインを介して装置本体100の電源のグランドと電気的に接続されている。図9は第1レーザ基板42aのGNDパッド61aと第2レーザ基板42bのGNDパッド61bのグランドの取り方に関する変形例について説明する図である。
図9に示すように板金60には後側板103に向けて突出した板バネ102が設けられている。後側板103は金属製であり、その一部には開口104が形成されている。光走査装置80が画像形成装置1の装置本体100に取り付けられると板バネ102がたわみながら開口104に嵌合する。こうして、GNDパッド61aとGNDパッド61bと後側板103の電気的接点が確保される。後側板103はアースされているため、GNDパッド61aとGNDパッド61bがアースされる。GNDパッド61aとGNDパッド61bのアースは、この変形例のようにして確保される構成であっても構わない。
<実施例2>
図10は、板金60の脚部600aとGNDパッド61aとの間に金属製の接続部材62aを設け、板金60の脚部600bとGNDパッド61bとの間に金属製の接続部材62bを設けた構成を示す図である。ここで、接続部材62aおよび接続部材62bは、例えば板状の金属片である。このように、第1レーザ基板42aや第2レーザ基板42bから放射される電磁波ノイズをシールドする役目を果たす部材は、実施例1で言うところの板金60のように一部材で構成されている必要はない。しかしながら、実施例2における構成では、GNDラインが、接続部材62a、板金60、接続部材62bで構成されるため、それぞれの部材の境界部分でインピーダンスが高くなる、内部を伝搬する電磁波が反射する、ことがある。したがって、第1レーザ基板42aと第2レーザ基板42bとのアースを共通化する観点からすると実施例2よりも実施例1の方が好ましい。
<実施例3>
実施例1および実施例2では、第1レーザ基板42aが、感光ドラム5Yを露光するための光ビームを出射する光源43Yと感光ドラム5Mを露光するための光ビームを出射する光源43Mを備え、第2レーザ基板42bが、感光ドラム5Cを露光するための光ビームを出射する光源43Cと感光ドラム5Bkを露光するための光ビームを出射する光源43Bkを備える構成であった。一方、実施例3は、画像形成装置1が2つの光走査装置を備え、計4枚のレーザ基板を備える構成である。
図11に示すように実施例3における画像形成装置1は、対向走査型の光走査装置85YMと対向走査型の光走査装置85CBkとを備える。光走査装置85YMは第1レーザ基板86Yと第2レーザ基板86Mとを備える。第1レーザ基板86Yに設けられた不図示の光源から出射された光が透明窓85Yを通過し、感光ドラム5Yを露光する。また、第2レーザ基板86Mに設けられた不図示の光源から出射された光が透明窓85Mを通過し、感光ドラム5Mを露光する。そして、画像形成装置から放射されるノイズを低減するため、板金87が、光源を駆動するために第1レーザ基板86Yに設けられた駆動IC89Yと光源を駆動するために第2レーザ基板86Mに設けられた駆動IC89Mとの双方をカバーするように配置されている。また、板金87は第1レーザ基板86YのGNDパッドと第2レーザ基板86MのGNDパッドと接続されており、第1レーザ基板86Yと第2レーザ基板86Mのグランドを共通化している。
同様に、光走査装置85CBkは第3レーザ基板86Cと第4レーザ基板86Bkとを備える。第3レーザ基板86Cに設けられた不図示の光源から出射された光が透明窓85Cを通過し、感光ドラム5Cを露光する。また、第4レーザ基板86Bkに設けられた不図示の光源から出射された光が透明窓85Bkを通過し、感光ドラム5Bkを露光する。そして、画像形成装置から放射される電磁波ノイズを低減するため、板金88が、光源を駆動するために第3レーザ基板86Cに設けられた駆動IC89Cと光源を駆動するために第4レーザ基板86Bkに設けられた駆動IC89Bkとをカバーするように配置されている。また、板金88は第3レーザ基板86CのGNDパッドと第4レーザ基板86BkのGNDパッドと接続されており、第3レーザ基板86Cと第4レーザ基板86Bkのグランドを共通化している。
40 光走査装置
41Y 透明窓
41M 透明窓
41C 透明窓
41Bk 透明窓
42a 第1レーザ基板
42b 第2レーザ基板
43Y 光源
43M 光源
43C 光源
43Bk 光源
50Y ドライバIC
50M ドライバIC
50C ドライバIC
50Bk ドライバIC
55a ビス
55b ビス
58a コネクタ
58b コネクタ
60 板金
61a GNDパッド
61b GNDパッド
80 光学箱
600a 脚部
600b 脚部

Claims (10)

  1. 第1感光ドラムを露光するための光ビームを出射する第1光源と、
    第2感光ドラムを露光するための光ビームを出射する第2光源と、
    前記第1光源から出射された光ビームを前記第1感光ドラムに導くために偏向し、前記第2光源から出射された光ビームを前記第2感光ドラムに導くために偏向する偏向器と、
    前記偏向器を収容する光学箱と、
    前記第1光源と当該第1光源を駆動する第1駆動ICと第1グランドパターンとを有し、前記光学箱の外側に取り付けられた第1基板と、
    前記第2光源と当該第2光源を駆動する第2駆動ICと第2グランドパターンとを有し、前記光学箱の外側に取り付けられた第2基板と、
    前記第1グランドパターンと前記第2グランドパターンとに電気的に接続され、前記第1基板の実装面に垂直な方向において前記第1駆動ICに対して前記光学箱が配置されている側とは反対側で前記第1駆動ICをカバーし且つ前記第2基板の実装面に垂直な方向において前記第2駆動ICに対して前記光学箱が配置されている側とは反対側で前記第2駆動ICをカバーする板金と、を備えることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記第1光源と前記第1ドライバICとは前記第1基板に形成された第1回路パターンで接続されており、
    前記第2光源と前記第2ドライバICとは前記第2基板に形成された第2回路パターンで接続されており、
    前記板金は、
    前記垂直な方向において前記第1回路パターンの少なくとも一部に重なって配置され、
    前記垂直な方向において前記第2回路パターンの少なくとも一部に重なって配置されることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記板金は前記第1グランドパターンと前記第2グランドパターンとにビスによって締結されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記第1光源から出射された光ビームは、前記第1感光ドラムと前記第2感光ドラムの配列方向において前記偏向器より一方側から前記偏向器に入射し、
    前記第2光源から出射された光ビームは、前記配列方向において前記偏向器より他方側から前記偏向器に入射することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の光走査装置。
  5. 前記第1感光ドラムと前記第2感光ドラムとを有し、
    前記第1感光ドラムと前記第2感光ドラムとに光ビームを照射し静電潜像を形成する請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置により形成された静電潜像を、トナーを用いて現像する現像手段と、
    前記現像手段により形成されたトナー像を記録用紙に転写する転写手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 第1感光ドラムを露光するための光ビームを出射する第1光源と、
    第2感光ドラムを露光するための光ビームを出射する第2光源と、
    第3感光ドラムを露光するための光ビームを出射する第3光源と、
    第4感光ドラムを露光するための光ビームを出射する第4光源と、
    前記第1光源から出射された光ビームを前記第1感光ドラムに導くために偏向し、前記第2光源から出射された光ビームを前記第2感光ドラムに導くために偏向し、前記第3光源から出射された光ビームを前記第3感光ドラムに導くために偏向し、前記第4光源から出射された光ビームを前記第4感光ドラムに導くために偏向する偏向器と、
    前記偏向器を収容する光学箱と、
    前記第1光源と、当該第1光源を駆動する第1駆動ICと、前記第2光源と、当該第2光源を駆動する第2駆動ICと、第1グランドパターンとを有し、前記光学箱の外側に取り付けられた第1基板と、
    前記第3光源と、当該第3光源を駆動する第3駆動ICと、前記第4光源と、当該第4光源を駆動する第4駆動ICと、第2グランドパターンとを有し、前記光学箱の外側に取り付けられた第2基板と、
    前記第1グランドパターンと前記第2グランドパターンとに電気的に接続され、
    前記第1基板の実装面に垂直な方向において前記第1駆動ICと前記第2駆動ICとの双方に対して前記光学箱が配置されている側とは反対側で前記第1駆動ICと前記第2駆動ICとの双方をカバーし、且つ、
    前記第2基板の実装面に垂直な方向において前記第3駆動ICと前記第4駆動ICとの双方に対して前記光学箱が配置されている側とは反対側で前記第3駆動ICと前記第4駆動ICとの双方をカバーする板金と、を備えることを特徴とする光走査装置。
  7. 前記第1光源と前記第1ドライバICとは前記第1基板に形成された第1回路パターンで接続されており、
    前記第2光源と前記第2ドライバICとは前記第1基板に形成された第2回路パターンで接続されており、
    前記第3光源と前記第3ドライバICとは前記第2基板に形成された第3回路パターンで接続されており、
    前記第4光源と前記第4ドライバICとは前記第2基板に形成された第4回路パターンで接続されており、
    前記板金は、
    前記垂直な方向において前記第1回路パターンの少なくとも一部と前記第2回路パターンの少なくとも一部とに重なって配置され、
    前記垂直な方向において前記第3回路パターンの少なくとも一部と前記第4回路パターンの少なくとも一部とに重なって配置されることを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記板金は前記第1グランドパターンと前記第2グランドパターンとにビスによって締結されていることを特徴とする請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の光走査装置。
  9. 前記第1光源から出射された光ビームと前記第2光源から出射された光ビームとは、前記第1感光ドラム、前記第2感光ドラム、前記第3感光ドラム、前記第4感光ドラムの配列方向において前記偏向器より一方側から当該偏向器に向けて進行し、
    前記第3光源から出射された光ビームと前記第4光源から出射された光ビームとは、前記配列方向において前記偏向器より他方側から当該偏向器に向けて進行することを特徴とする請求項6から請求項8までのいずれか1項に記載の光走査装置。
  10. 前記第1感光ドラムと前記第2感光ドラムと前記第3感光ドラムと前記第4感光ドラムとを有し、
    前記第1感光ドラムと前記第2感光ドラムと前記第3感光ドラムと前記第4感光ドラムとに光ビームを照射し静電潜像を形成する請求項6から請求項9までのいずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置により形成された静電潜像を、トナーを用いて現像する現像手段と、
    前記現像手段により形成されたトナー像を記録用紙に転写する転写手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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