JP2021043390A - 画像形成ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存のプロセス機器の配置によってスペースの制約が大きい感光体の周辺部に、トナー除電器とオゾン吸引ダクトとに加えて、滑剤塗布装置を設けることができる画像形成ユニットを提供する。【解決手段】トナー像が転写された後の感光体上に残留するトナーを除電するトナー除電器と、このトナー除電器によって発生するオゾンをファンにより吸引して排出するためのオゾン吸引ダクトと、感光体の下方に配置されて感光体に滑剤を塗布する滑剤塗布装置と、を備え、オゾン吸引ダクトは、滑剤塗布装置を迂回するように、ファンから滑剤塗布装置の下方を通してトナー除電器へと延在している画像形成ユニットである。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成ユニットおよび画像形成装置に関する。
電子写真式の画像形成装置においては、帯電、露光、現像、転写および定着の各プロセスを経て用紙に画像を形成している。この種の画像形成装置は、像担持体としての感光体と、感光体をクリーニングするクリーニング装置とを有し、感光体上に形成したトナー像を用紙または中間転写体に転写した後、感光体に残留するトナーをクリーニング装置によって除去している。さらに、この種の画像形成装置では、クリーニング装置によるトナーの除去を容易にするために、感光体の回転方向においてクリーニング装置の上流側にトナー除電器を配置し、トナー除電器によってトナーの電荷を消去してから、感光体上のトナーをクリーニング装置で除去している。
一方で、電子写真式の画像形成装置には、帯電によるコロナ放電やトナー除電器によるトナーの除電によって発生するオゾンを機外に排出するためのダクトが設けられる場合がある。このダクトは、トナー除電器などで発生するオゾンを、ファンの回転によって発生する空気流によって吸引し、機外へと排出するものである。以下、この種のダクトを「オゾン吸引ダクト」という。オゾン吸引ダクトは、オゾンの発生源となる帯電器やトナー除電器などの近傍から、画像形成装置の機外に臨む部分までを連通するように配置される。オゾン吸引ダクトを備える画像形成装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。
特開2004−109537号公報
一般に、感光体の周辺部には、上述した帯電、露光、現像、転写、クリーニングの各プロセスを行う機器(以下、「プロセス機器」ともいう。)のほかに、感光体に残留するトナーを除電するトナー除電器など、それぞれ固有の機能をもつ複数の機器を配置する必要がある。このため、感光体の周辺部ではスペースの制約が大きい。そのような制約条件のもとで、感光体の周辺部にオゾン吸引ダクトを設けるには、既存の機器との干渉を避けてオゾン吸引ダクトをレイアウトする必要がある。感光体の周辺部では各々の機器が密に配置されているため、オゾン吸引ダクトを配置するための空きスペースを確保することが非常に困難な状況になっている。
また、上述した既存のプロセス機器のほかに、感光体の周辺部に新たな機器を設けたいという要求がある。具体的には、感光体の周辺部に滑剤塗布装置を設けたいという要求がある。滑剤塗布装置は、感光体に滑剤を塗布する装置である。感光体に滑剤を塗布すると、クリーニング装置に設けられるクリーニングブレードを感光体の表面に接触させてトナーを除去する場合に、感光体とクリーニングブレードとの間に生じる摩擦を低減し、クリーニング効果を高めることができる。
しかしながら、従来においては、感光体の周辺部のスペースを利用して、上述したトナー除電器やオゾン吸引ダクトを配置すると、滑剤塗布装置を設けるためのスペースを確保することができず、画像形成に係る機能確保の妨げとなっている。特に、中間転写ベルトなどの中間転写体を用いたカラー画像形成装置では、感光体の周辺部にスペース的な余裕がない。その理由は、感光体ドラムに接触する中間転写ベルトの存在により、感光体ドラムの周囲に機器を配置可能なスペースが狭まり、これによってスペースの制約がますます強くなるからである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、既存のプロセス機器の配置によってスペースの制約が大きい感光体の周辺部に、感光体上のトナーを除電するトナー除電器と、このトナー除電器によって発生するオゾンを吸引して排出するためのオゾン吸引ダクトに加えて、滑剤塗布装置を設けることができる画像形成ユニットとこれを備える画像形成装置を提供することにある。
本発明は、感光体上に残留するトナーを除電するトナー除電器と、このトナー除電器によって発生するオゾンをファンにより吸引して排出するためのオゾン吸引ダクトと、感光体の下方に配置されて感光体に滑剤を塗布する滑剤塗布装置と、を備え、オゾン吸引ダクトは、滑剤塗布装置を迂回するように、ファンから滑剤塗布装置の下方を通してトナー除電器へと延在している、画像形成ユニットである。また、本発明は、このような画像形成ユニットを備える画像形成装置である。
本発明によれば、既存のプロセス機器の配置によってスペースの制約が大きい感光体の周辺部に、感光体上のトナーを除電するトナー除電器と、このトナー除電器によって発生するオゾンを吸引して排出するためのオゾン吸引ダクトに加えて、滑剤塗布装置を設けることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置が備える画像形成ユニットの構成を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置が備える画像形成ユニットを斜め下方から見た概略図である。 図3のIV−IV線位置での概略断面図である。 図3のV−V線位置での概略断面図である。 複数のリブによって形成されるダクト通気路とファンとの位置関係を示す概略平面図である。 縦型タンデム方式の画像形成装置の要部構成を示す概略図である。
<画像形成装置の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真式の画像形成装置であって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を重ね合わせてフルカラーの画像を形成可能なタンデム方式のカラー画像形成装置である。
画像形成装置1は、手差しトレイ5と、自動原稿送り装置21と、操作表示部22と、給紙部23と、画像形成部24と、中間転写ベルト25と、二次転写ローラ27と、定着部28と、排紙トレイ29と、を備えている。
手差しトレイ5は、画像形成装置本体2の一方の側面部に設けられている。画像形成部24は、画像形成装置本体2内に設けられている。手差しトレイ5は、給紙部23に収納されていない種類の用紙に画像を形成する場合に、画像形成装置本体2から引き出されて使用される。手差しトレイ5は、水平面に対して上向きに所定の角度で傾斜している。手差しトレイ5には、複数枚の用紙を積載することが可能である。
自動原稿送り装置21は、原稿の読み取りに際して、読み取りの対象となる原稿を自動的に原稿読み取り位置へと送り込むものである。自動原稿送り装置21の下側には、原稿読取部21aが配置されている。原稿読取部21aは、画像形成装置本体2の上面部に配置されたプラテンガラスを有し、このプラテンガラス上に置かれた原稿の画像を光学的に読み取るものである。自動原稿送り装置21によって送り込まれる原稿は、このプラテンガラス上を通過するように搬送される。
操作表示部22は、たとえば、画像形成処理などのジョブの開始を指示する操作部としての機能を備えている。操作表示部22は、たとえばタッチパネル式の液晶表示部によって構成されており、ユーザーによる操作の受け付け、および、ユーザーに対する情報の表示が可能となっている。操作表示部22は、操作部と表示部を兼用している。なお、操作部をマウスやタブレット等で構成し、表示部とは別体で操作部を構成することも可能である。
給紙部23は、サイズや種類の異なる用紙を収納可能な複数の用紙収納部23aを備えている。給紙部23では、画像形成装置1からの指示に基づいていずれかの用紙収納部23aが選択されると、選択された用紙収納部23aから用紙20が送り出される。用紙収納部23aからの用紙20の送り出しは、用紙収納部23aに対応して設けられた給紙部(図示せず)の駆動によって行われる。用紙収納部23aから送り出された用紙20は、その後、用紙搬送路10に沿って搬送される。用紙搬送路10には、用紙20を搬送するための複数の搬送ローラが設けられている。
画像形成部24は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成するために、4つの画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kを備えている。4つの画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kの各々は、後述する感光体ドラム、帯電器、露光器、現像器などを備えている。画像形成部24は、各々の画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kの動作を制御することにより、Y,M,C,Kの各色のトナー像を形成する。
画像形成装置1は、画像形成モードにおいて、各々の画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kが有する感光体ドラム(感光体)の表面を帯電器によって帯電させるとともに、帯電した感光体ドラムの表面を露光器で露光して電荷を消去することにより、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する。さらに、感光体ドラムの表面に現像器によってトナーを供給することにより、静電潜像をトナーの付着により顕像化してトナー像を形成する。次に、各々の画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kが有する感光体ドラムに形成された各色のトナー像を、中間転写ベルト25の表面に順に転写する。このとき、中間転写ベルト25には各色のトナー像が重ねて転写される。この段階の転写は一次転写と呼ばれる。
次に、上述のように中間転写ベルト25に転写された4色のトナー像を、二次転写ローラ27によって用紙20に一括転写する。この段階の転写は二次転写と呼ばれる。二次転写に際して、用紙20は、二次転写ローラ27にトナー像が到達するタイミングに合わせて、給紙部23から用紙搬送路10を経て二次転写ローラ27へと送り込まれる。これにより、中間転写ベルト25上の各色のトナー像が用紙20に二次転写される。その結果、用紙20にカラーのトナー像が形成される。その後、用紙20は定着部28へと送られる。
定着部28は、カラーのトナー像が形成された用紙20に画像を定着する。定着部28は、二次転写ローラ27を経て搬送されてきた用紙20を加圧および加熱することにより、カラーのトナー像を用紙20に定着させる。定着部28は、定着ローラと加圧ローラとからなる一対のローラを備える。定着ローラにはヒータが内蔵されている。定着ローラと加圧ローラとは互いに圧接した状態に配置され、その圧接部分に定着ニップ部が形成される。この定着ニップ部に対し、用紙20は、トナー像が形成されている紙面が定着ローラに接するように定着部28へと送り込まれる。これにより、定着部28を通過する用紙20には、加圧ローラによる加圧力と、定着ローラに内蔵されたヒータによる熱とが加わる。その結果、用紙20上のトナーが加熱されて溶融し、かつ、溶融したトナーが用紙20に圧着される。このような定着処理が行われた用紙20は、排紙トレイ29へと排出される。
<画像形成ユニットの構成>
次に、本発明の実施形態に係る画像形成装置が備える画像形成ユニットの構成について図2を用いて説明する。なお、上述した4つの画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kはそれぞれ同様の構成を有するため、図2ではトナー像の色を表すY,M,C,Kの添え字を省略し、いずれか一色に対応する画像形成ユニット26の構成を示している。以降の説明では、各々の画像形成ユニット26をトナー像の色で区別する必要がある場合を除き、Y,M,C,Kの添え字を省略する。
図2に示すように、画像形成ユニット26は、感光体ドラム31、帯電器33、露光器(図示せず)、現像器37、トナー除電器39およびクリーニング装置41に加えて、滑剤塗布装置43およびオゾン吸引ダクト51を備えている。感光体ドラム31は、図示しない感光体駆動モータを駆動源として回転するものである。感光体ドラム31には、中間転写ベルト25を介して一次転写ローラ45が押圧されている。一次転写ローラ45は、感光体ドラム31の回転、および、中間転写ベルト25の走行にしたがって回転するものである。帯電器33、露光器、現像器37、一次転写ローラ45、トナー除電器39、クリーニング装置41および滑剤塗布装置43は、感光体ドラム31の回転方向の上流側から下流側へと順に配置されている。なお、図2においては、好ましい例として、滑剤塗布装置43の上流側にクリーニング装置41を配置しているが、クリーニング装置41は滑剤塗布装置43の下流側に配置することも可能である。滑剤塗布装置43の上流側にクリーニング装置41を配置した場合は、クリーニング装置41によってトナーを除去した状態の感光体ドラム31に塗布ブラシ49が接触することになる。このため、トナーの付着による塗布ブラシ49の汚れを抑制することができる。
帯電器33、露光器および現像器37の各機能については上述したとおりである。一次転写ローラ45は、感光体ドラム31に形成されたトナー像を中間転写ベルト25に一次転写するものである。トナー除電器39は、一次転写ローラ45よりも感光体ドラム31の回転方向下流側に配置されている。トナー除電器39は、一次転写ローラ45によるトナー像の転写後に感光体ドラム31上に残留するトナーを除電するものである。トナー除電器39によってトナーを除電すると、トナーの電荷が消去され、感光体ドラム31に対するトナーの吸着力が弱まる。このため、感光体ドラム31からトナーを除去しやすくなる。
クリーニング装置41は、一次転写ローラ45によるトナー像の転写後に感光体ドラム31上に残留するトナーを、感光体ドラム31から除去するものである。クリーニング装置41は、たとえば、ウレタンゴムからなるクリーニングブレードを用いて構成される。クリーニングブレードは、感光体ドラム31の外周面に接触するように配置され、感光体ドラム31上に残留するトナーを掻き落とすことによって感光体ドラム31の外周面を清浄化する。クリーニング装置41の近傍にはトナー搬送部42が配置されている。トナー搬送部42は、たとえば、回転可能な搬送スクリューを用いて構成される。搬送スクリューは、クリーニング装置41によって感光体ドラム31から除去されたトナー(廃トナー)を搬送するものである。
滑剤塗布装置43は、感光体ドラム31に滑剤を塗布する装置であって、感光体ドラム31の下方に配置されている。滑剤塗布装置43は、図示しない滑剤ホルダーに支持された固形の滑剤47を感光体ドラム31の外周面に塗布する塗布ブラシ49を備えている。滑剤47は、感光体ドラム31の外周面に塗布されることにより、感光体ドラム31とクリーニング装置41との摩擦を低減する。滑剤47は、図示しない付勢機構によって塗布ブラシ49に接触した状態に保持される。
塗布ブラシ49は、図示しないブラシ駆動手段によって回転駆動される。塗布ブラシ49は、感光体ドラム31および滑剤47の両方に接触する状態で配置されている。塗布ブラシ49が回転すると、滑剤47が塗布ブラシ49によって削り取られ、削り取られた滑剤47が感光体ドラム31に塗布される。滑剤塗布装置43によって感光体ドラム31に滑剤47を塗布するときの滑剤塗布量は、塗布ブラシ49に対する滑剤47の接触圧、塗布ブラシ49の回転数および回転方向、感光体ドラム31に塗布ブラシ49を接触させた状態でのブラシ食い込み量、塗布ブラシ49に印加するバイアス電位などによって制御される。
塗布ブラシ49の下流側には均し部材50が配置されている。均し部材50は、塗布ブラシ49によって感光体ドラム31に塗布された滑剤を均すものである。均し部材50は、たとえば、ゴム製の均しブレードによって構成される。
オゾン吸引ダクト51は、画像形成ユニット26内で発生するオゾンを、後述するファン61により吸引して排出するためのダクトである。オゾン吸引ダクト51は、感光体ドラム31の周辺部において、滑剤塗布装置43を迂回するように、ファン61から滑剤塗布装置43の下方を通してトナー除電器39へと延在している。以下、具体的に説明する。
オゾン吸引ダクト51は、第1ダクト部分53、第2ダクト部分55、合流部分57および第3ダクト部分59を有している。第1ダクト部分53、第2ダクト部分55、合流部分57および第3ダクト部分59は、互いに連通している。連通とは、空間的につながっていることを意味する。
第1ダクト部分53は、トナー除電器39に対応して設けられたものである。第1ダクト部分53は、第1吸引口53aを有している。第1吸引口53aは、トナー除電器39によって発生するオゾンをオゾン吸引ダクト51内に吸引するための吸引口であって、トナー除電器39の近傍に開口している。第1吸引口53aは、感光体軸方向Xにおいて画像形成領域の全域にわたって開口する状態に形成されている。画像形成領域とは、帯電器33、露光器および現像器37を用いて感光体ドラム31の表面にトナー像を形成する場合に、感光体軸方向Xに形成可能なトナー像の最大幅によって規定される領域をいう。第1ダクト部分53は、第1吸引口53aから合流部分57へと至る部分に配置されている。第1ダクト部分53は、感光体ドラム31の下方に配置されるとともに、クリーニング装置41および滑剤塗布装置43の下方を通してトナー除電器39に向けて立ち上がるように略L字形に配置されている。
第2ダクト部分55は、帯電器33に対応して設けられたものである。第2ダクト部分55は、第2吸引口55aを有している。第2吸引口55aは、帯電器33によって発生するオゾンをオゾン吸引ダクト51内に吸引するための吸引口であって、帯電器33の近傍に開口している。第2吸引口55aは、上述した第1吸引口53aと同様に、感光体軸方向Xにおいて画像形成領域の全域にわたって開口する状態に形成されている。第2ダクト部分55は、第2吸引口55aから合流部分57へと至る部分に配置されている。第1ダクト部分53および第2ダクト部分55は、感光体ドラム31の下方において、クリーニング装置41および滑剤塗布装置43を跨ぐように略U字形に形成されている。
合流部分57は、第1ダクト部分53と第2ダクト部分55とが合流する部分である。後述するファン61の回転によって第1ダクト部分53を流れる空気と第2ダクト部分55を流れる空気とは、この合流部分57で合流した後、第3ダクト部分59へと導かれる。その際、第1ダクト部分53を流れる空気には、トナー除電器39によって発生するオゾンが含まれ、第2ダクト部分55を流れる空気には、帯電器33によって発生するオゾンが含まれる。
第3ダクト部分59は、合流部分57から機外に向けて延在するダクト部分である。第3ダクト部分59は、第1ダクト部分53および第2ダクト部分55によって吸引された空気と、この空気中に含まれるオゾンとを排出するためのダクト部分となる。第1ダクト部分53から合流部分57を経由して第3ダクト部分59に至るダクト部分は、画像形成ユニット26の底部に沿って配置されている。
ここで、第1ダクト部分53の第1吸引口53aは、オゾン吸引ダクト51の第1始端部を構成し、第2ダクト部分55の第2吸引口55aは、オゾン吸引ダクト51の第2始端部を構成する。一方、オゾン吸引ダクト51の終端部にはファン61が設けられている。ファン61は、オゾン吸引ダクト51内に空気の流れを形成することにより、オゾン吸引ダクト51に吸引されたオゾンを空気の流れに乗せてオゾン吸引ダクト51から機外へと排出するものである。オゾン吸引ダクト51における空気の流れ方向において、ファン61の上流側にはフィルタ63が配置されている。フィルタ63は、オゾン吸引ダクト51を流れる空気の中からオゾンや塵埃を捕捉して除去することにより、機外に排出される前の空気を清浄化するものである。
上記構成からなるオゾン吸引ダクト51、ファン61およびフィルタ63は、画像形成ユニット26内に発生するオゾンを除去するオゾン除去装置60を構成する。このオゾン除去装置60においては、図示しないファン駆動部によってファン61を回転させることにより、オゾン吸引ダクト51内に矢印で示す方向に空気の流れが形成される。このため、トナー除電器39によって発生するオゾンは、第1ダクト部分53の第1吸引口53aからオゾン吸引ダクト51内に吸引され、帯電器33によって発生するオゾンは、第2ダクト部分55の第2吸引口55aからオゾン吸引ダクト51内に吸引される。こうしてオゾン吸引ダクト51内に吸引されたオゾンは、合流部分57で合流した後、第3ダクト部分59へと流れ込む。第3ダクト部分59に流れ込んだオゾンは、その多くがフィルタ63によって除去される。このため、オゾン吸引ダクト51の終端部から、オゾンの含有量が低く抑えられた空気が排出される。
ここで、オゾン吸引ダクト51の一部は、感光体ドラム31の周辺部に配置されるケーシング部材71を用いて形成される。以下、図面を用いて具体的に説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置が備える画像形成ユニットを斜め下方から見た概略図である。また、図4は、図3のIV−IV線位置での概略断面図であり、図5は、図3のV−V線位置での概略断面図である。
図3〜図5に示すように、感光体ドラム31の下方にはケーシング部材71が配置されている。ケーシング部材71は、画像形成ユニット26のケーシングの一部として構成されるもので、画像形成ユニット26の底部に露出して配置される。ケーシング部材71は、上述したクリーニング装置41および滑剤塗布装置43を介して感光体ドラム31の下方に配置されている。ケーシング部材71は、クリーニング装置41や滑剤塗布装置43が配置される側のケーシング面をケーシング内側面72とし、それと反対側のケーシング面をケーシング外側面75としている。クリーニング装置41および滑剤塗布装置43を介して感光体ドラム31と対向する位置では、ケーシング内側面72がケーシング部材71の上面側に配置されるとともに、ケーシング外側面75がケーシング部材71の下面側に配置されている。
ケーシング部材71は、樹脂の一体成形品によって構成されるもので、第1端板部73と第2端板部74とを有している。第1端板部73および第2端板部74は、それぞれ、感光体軸方向Xに長い板状に形成されている。ケーシング部材71には複数のリブ77が形成されている。複数のリブ77は、ケーシング部材71を補強するために形成されたもので、感光体軸方向Xに所定の間隔で配置されている。各々のリブ77は、ケーシング部材71のケーシング外側面75から外側に突出する状態で形成されている。また、各々のリブ77は、第1端板部73から第2端板部74にかけて形成されている。各々のリブ77の外縁部77aは、感光体軸方向Xから見て略L字形に曲げて形成されている。各々のリブ77により、ケーシング外側面75は凹凸を有する構造になっている。
また、ケーシング部材71には、第1板部79と、第2板部81とが形成されている。第1板部79は、感光体軸方向Xで隣り合う2つのリブ77の間に形成され、第2板部81も、感光体軸方向Xで隣り合う2つのリブ77の間に形成されている。第1板部79および第2板部81は、感光体軸方向Xにおいて互いに隣り合わせに交互に配置されている。
第1板部79および第2板部81は、上下方向(鉛直方向)Yにおいて段付き状に配置されている。具体的には、第1板部79は、リブ77の外縁部77aよりも感光体ドラム31側に凹んだ位置に形成され、第2板部81は、リブ77の外縁部77aと同じ高さ位置に形成されている。このため、上下方向Yにおいては、第1板部79が第2板部81よりも上方に配置されている。
上記構成からなるケーシング部材71のケーシング外側面75上には、シート部材83が貼り付けられている。シート部材83は、シート状の弾性部材に相当するものであり、たとえば、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂シートを用いて構成される。シート部材83は、ケーシング外側面75上において貼り合わせの対称となる面になじむように適度な弾性を有している。シート部材83は、第1端板部73の外面と第2端板部74の外面に貼り付けられている。また、シート部材83は、複数のリブ77を覆うように、各々のリブ77の外縁部77aにも貼り付けられている。このため、シート部材83は、リブ77の突き出しによりケーシング外側面75から浮いた状態に配置されている。
ここで、ケーシング部材71のケーシング外側面75には、複数のリブ77によって凹凸が形成され、さらに第1板部79および第2板部81の段差によっても凹凸が形成されている。このため、ケーシング外側面75上にシート部材83を貼り付けた状態では、図4に示すように、ケーシング外側面75とシート部材83との間に空間が形成されている。この空間はダクト通気路85となる。ダクト通気路85は、第1ダクト部分53のダクト通気路に相当するもので、第1吸引口53aから合流部分57へと至るように形成されている。これにより、オゾン吸引ダクト51の一部である第1ダクト部分53は、ケーシング部材71のケーシング外側面75と、このケーシング外側面75上に貼り付けられたシート部材83とによって形成される。第1ダクト部分53は、画像形成ユニット26の底部に露出して配置されるケーシング部材71に沿って形成される。また、第1ダクト部分53のダクト通気路85は、感光体軸方向Xで隣り合う2つのリブ77の間に形成される。ケーシング部材71の一端側は第1吸引口53aとして開口し、ケーシング部材71の他端側は接続口53bとして開口している。接続口53bは、第1ダクト部分53を合流部分57へと接続するための開口となる。
なお、ケーシング部材71を用いて第1ダクト部分53を形成する場合は、弾性を有する樹脂製のシート部材83に代えて、たとえば図示はしないが、板金製または硬質樹脂製の板状部材をケーシング部材71に貼り付けて第1ダクト部分53を形成することも可能である。ただし、その場合は、ケーシング部材71と板状部材との貼り合わせ部分に隙間が生じ、この隙間からの空気の漏れによりダクトの吸引効率が低下するおそれがある。これに対し、シート状の弾性部材であるシート部材83を用いて第1ダクト部分53を形成すれば、ケーシング部材71とシート部材83との貼り合わせ部分に隙間が生じない、あるいは隙間が生じにくいため、ダクトの吸引効率の低下を抑制することができる。
一方、ケーシング部材71の一部である第2板部81の上面側には、図5に示すように、滑剤貯留部87が形成されている。滑剤貯留部87は、感光体ドラム31の下面側と対向するように形成されている。滑剤貯留部87は、上述した滑剤塗布装置43によって感光体ドラム31に滑剤47を供給する場合に、塗布ブラシ49によって感光体ドラム31の外周面に塗布されず落下した滑剤47、換言すると塗布ブラシ49から感光体ドラム31へと転移されずに自重でこぼれ落ちた滑剤47を貯留する部分である。落下した滑剤47は、第2板部81の上面側に形成されている滑剤貯留部87に堆積する。
滑剤貯留部87は、感光体ドラム31側から見て部分的に下方に凹んだ状態で形成されている。このため、滑剤貯留部87が形成されていない場合に比べて、滑剤47を貯留可能な容積を広く確保することができる。滑剤貯留部87の凹みは、第1板部79と第2板部81との段差によって形成されている。これにより、ケーシング部材71は、オゾン吸引ダクト51の第1ダクト部分53、および、滑剤貯留部87の両方を形成している。
また、ケーシング外側面75上において、第1板部79が配置されている部分ではシート部材83が第1板部79から浮いた状態で配置され、第2板部81が配置されている部分ではシート部材83が第2板部81に密着した状態で配置されている。このため、感光体軸方向Xにおいて滑剤貯留部87と隣り合う位置にはダクト通気路85が形成されているが、滑剤貯留部87の裏側にはダクト通気路85が形成されていない。つまり、感光体軸方向Xにおいて第1板部79と第2板部81とが交互に並んでいる部分では、第1板部79が配置された部分だけにダクト通気路85が形成されている。ただし、第1板部79は感光体軸方向Xに所定の間隔で複数配置されているため、オゾンを吸引して排出するのに必要なダクト通気路85は充分に確保されている。
上述したケーシング部材71およびシート部材83によって第1ダクト部分53を形成した場合は、図示しないファン駆動部によってファン61を回転させたときに、図4に示す第1吸引口53aから接続口53bへ向かって第1ダクト部分53のダクト通気路85に空気の流れが形成される。これにより、トナー除電器39によって発生したオゾンは、第1吸引口53aから吸引されてダクト通気路85を接続口53bに向かって流れ、合流部分57へと送り込まれる。したがって、トナー除電器39によって発生したオゾンを、合流部分57および第3ダクト部分59を通して機外に排出することができる。
その際、図6に示すように、オゾン吸引ダクト51の終端部においてファン61が感光体軸方向Xの一方側に寄せて配置されていると、第1ダクト部分53に形成される複数のダクト通気路85のうち、ファン61に近い側のダクト通気路85aと遠い側のダクト通気路85bでは、流れる空気の量に差が生じる。具体的には、第1ダクト部分53内を流れる空気の量は、ダクト通気路85aのほうがダクト通気路85bよりも多くなる。そうした場合は、各々のダクト通気路85を形成するリブ77の間隔Pを感光体軸方向Xで変えることで、各々のダクト通気路85を流れる空気の量およびバランスを調整することができる。たとえば、あるダクト通気路85を流れる空気の量を減らしたい場合は、そのダクト通気路85を形成する2つのリブ77の間隔Pを狭く設定する。また、あるダクト通気路85を流れる空気の量を増やしたい場合は、そのダクト通気路85を形成する2つのリブ77の間隔Pを広く設定する。これにより、感光体軸方向Xで各々のダクト通気路85を流れる空気の量およびバランスを調整することが可能となる。
また、上述したケーシング部材71およびシート部材83を備える画像形成ユニット26の構成は、図7に示す4つの画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kに同様に適用される。これら4つの画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kを有する画像形成部24を備える画像形成装置1では、画像形成装置本体2の小型化を図るために縦型タンデム方式が採用されている。縦型タンデム方式の画像形成装置1では、4つの画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kが互いに上下方向で隣り合うように並べて配置される。また、上述した第1ダクト部分53、第2ダクト部分55、合流部分57および第3ダクト部分59を有するオゾン吸引ダクト51は、画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kごとに設けられている。すなわち、画像形成ユニット26Yはオゾン吸引ダクト51Yを備え、画像形成ユニット26Mはオゾン吸引ダクト51Mを備えている。また、画像形成ユニット26Cはオゾン吸引ダクト51Cを備え、画像形成ユニット26Kはオゾン吸引ダクト51Kを備えている。
また、オゾン吸引ダクト51Yは、画像形成ユニット26Yと画像形成ユニット26Mとの間に、画像形成ユニット26Yの底部に沿って配置されている。同様に、オゾン吸引ダクト51Mは、画像形成ユニット26Mと画像形成ユニット26Cとの間に、画像形成ユニット26Mの底部に沿って配置され、オゾン吸引ダクト51Cは、画像形成ユニット26Cと画像形成ユニット26Kとの間に、画像形成ユニット26Cの底部に沿って配置されている。また、オゾン吸引ダクト51Kは、画像形成ユニット26Kの底部に沿って配置されている。
また、画像形成ユニット26Yが備えるオゾン吸引ダクト51Yは、画像形成ユニット26Yが備える滑剤塗布装置43Yと、画像形成ユニット26Yの下方に隣り合う画像形成ユニット26Mとの間に配置されている。同様に、画像形成ユニット26Mが備えるオゾン吸引ダクト51Mは、画像形成ユニット26Mが備える滑剤塗布装置43Mと、画像形成ユニット26Mの下方に隣り合う画像形成ユニット26Cとの間に配置されている。また、画像形成ユニット26Cが備えるオゾン吸引ダクト51Cは、画像形成ユニット26Cが備える滑剤塗布装置43Cと、画像形成ユニット26Cの下方に隣り合う画像形成ユニット26Kとの間に配置されている。
これにより、画像形成部24においては、画像形成ユニット26Yと画像形成ユニット26Mとの間の狭いスペースを利用してオゾン吸引ダクト51Yを配置することができる。同様に、オゾン吸引ダクト51Mについては、画像形成ユニット26Mと画像形成ユニット26Cとの間の狭いスペースを利用して配置することができ、オゾン吸引ダクト51Cについては、画像形成ユニット26Cと画像形成ユニット26Kとの間の狭いスペースを利用して配置することができる。このため、縦型タンデム方式の画像形成装置1に期待される小型化の要求に応えつつ、各々の画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kにオゾン吸引ダクト51Y,51M,51C,51Kを個別に設けることができる。
また、オゾン吸引ダクト51Yは、画像形成ユニット26Yを構成する機器と一体に、感光体軸方向Xに引き出し可能に構成され、オゾン吸引ダクト51Mは、画像形成ユニット26Mを構成する機器と一体に、感光体軸方向Xに引き出し可能に構成されている。同様に、オゾン吸引ダクト51Cは、画像形成ユニット26Cを構成する機器と一体に、感光体軸方向Xに引き出し可能に構成され、オゾン吸引ダクト51Kは、画像形成ユニット26Kを構成する機器と一体に、感光体軸方向Xに引き出し可能に構成されている。このように、オゾン吸引ダクト51Y,51M,51C,51Kを、それぞれに対応する画像形成ユニット26Y,26M,26C,26Kと一体に感光体軸方向Xに引き出し可能に構成することにより、画像形成装置1のメンテナンス性を向上させることができる。また、いずれかの画像形成ユニット26を感光体軸方向Xに引き出した場合に、オゾン吸引ダクト51の状態を外部から確認することができる。
なお、画像形成ユニット26Yを構成する機器には、図2に示す感光体ドラム31、帯電器33、現像器37、トナー除電器39、クリーニング装置41、滑剤塗布装置43などが含まれる。この点は、他の画像形成ユニット26M,26C,26Kについても同様である。
<実施形態の効果>
本発明の実施形態においては、トナー除電器39によって発生するオゾンを吸引して排出するためのオゾン吸引ダクト51を、滑剤塗布装置43を迂回するように、ファン61から滑剤塗布装置43の下方を通してトナー除電器39へと延在するように配置している。これにより、既存のプロセス機器(帯電器、露光器、現像器、転写器、クリーニング装置など)の配置によってスペースの制約が大きい感光体ドラム31の周辺部であっても、トナー除電器39とオゾン吸引ダクト51に加えて滑剤塗布装置43を設けることができる。
特に、本実施形態で採用している縦型タンデム方式の画像形成装置1においては、中間転写ベルト25と感光体ドラム31とによって形成されるくさび状の狭い空間にトナー除電器39が配置せざるを得ないため、感光体ドラム31の上方からトナー除電器39に向けてオゾン吸引ダクト51を延ばそうとしても、中間転写ベルト25や一次転写ローラ45との干渉によってオゾン吸引ダクト51を配置することができない。
これに対し、ファン61から滑剤塗布装置43の下方を通してオゾン吸引ダクト51をトナー除電器39に向けて延ばすようにすれば、中間転写ベルト25や一次転写ローラ45との干渉を避けてオゾン吸引ダクト51を配置することができる。
一方で、感光体軸方向Xの両端部には、塗布ブラシ49を回転させるための駆動系を配置するためのスペースや、他の駆動系を配置するためのスペース、さらには感光体ドラム31にバイアス電位を印加するためのスペースなどを確保する必要があるため、スペース的な余裕がない。このような制約条件のもとでも、上述のように滑剤塗布装置43を迂回するようにオゾン吸引ダクト51を配置すれば、画像形成ユニット26の配置や機能を制限することなく、感光体ドラム31の周辺部に滑剤塗布装置43とオゾン吸引ダクト51の両方を設けることができる。
また、本発明の実施形態においては、凹凸を有するケーシング部材71のケーシング外側面75上にシート部材83を貼り付けることにより、オゾン吸引ダクト51の第1ダクト部分53を形成している。これにより、ケーシング部材71の設置スペースを共用して第1ダクト部分53を形成することができる。このため、感光体ドラム31の周辺部でスペースの有効利用を図ることができる。また、シート部材83は、それ自体が非常に薄い部材であるため、第1ダクト部分53をケーシング部材71から外側に突出させることなく形成することができる。また、ケーシング部材71とは別個に第1ダクト部分53を形成する場合は、ダクト形成のための専用部品が必要となるが、本実施形態ではケーシング部材71を利用して第1ダクト部分53を形成しているため、そうした専用部品が不要となる。このため、低コストにて第1ダクト部分53を形成することができる。
また、本発明の実施形態においては、ケーシング部材71のケーシング外側面75に形成された複数のリブ77を覆うようにシート部材83を貼り付けた構成を採用している。これにより、オゾン吸引ダクト51の第1ダクト部分53をリブ77の外縁部77aに沿って形成することができる。このため、画像形成ユニット26を大型化することなく、第1ダクト部分53を形成することが可能となる。
また、本発明の実施形態においては、ケーシング部材71の下面側に第1ダクト部分53を形成し、その反対側となるケーシング部材71の上面側に滑剤貯留部87を形成した構成を採用している。これにより、ケーシング部材71を共用の部材として第1ダクト部分53と滑剤貯留部87とを形成することができる。このため、感光体ドラム31の周辺部のスペースを、より有効に利用することができる。特に、本発明の実施形態においては、ケーシング部材71の構成として、感光体軸方向Xに第1板部79と第2板部81を交互に配置し、第1板部79の下面側に第1ダクト部分53のダクト通気路85を形成する一方、第2板部81の上面側に滑剤貯留部87を形成している。これにより、図4および図5に示すように、上下方向Yにおける特定のスペースSの中に、第1ダクト部分53のダクト通気路85を形成するためのスペースS1と、滑剤貯留部87を形成するためのスペースS2とを、共に収めることができる。
また、本発明の実施形態においては、オゾン吸引ダクト51が、第1ダクト部分53、第2ダクト部分55、合流部分57および第3ダクト部分59を含む構成になっている。これにより、トナー除電器39によって発生するオゾンと、帯電器33によって発生するオゾンとを、共通のオゾン吸引ダクト51を通して機外に排出することができる。
また、本発明の実施形態においては、オゾン吸引ダクト51の第1吸引口53aおよび第2吸引口55aが、それぞれ、感光体軸方向Xにおいて画像形成領域の全域にわたって開口する状態に形成されている。これにより、トナー除電器39が発生するオゾンや帯電器33が発生するオゾンを、感光体軸方向Xの画像形成領域全域で均一に吸引することができる。
ちなみに、オゾン吸引ダクト51の設置スペースを小さくするには、感光体軸方向Xの一端側となる画像形成装置本体2の背面側にオゾン吸引ダクトの吸引口を開口させ、この開口を通してオゾンを吸引する構成を採用するほうが有利である。ただし、そのような構成を採用した場合は、感光体軸方向Xの一端側からオゾンを吸引することになるため、感光体軸方向Xの他端側に存在するオゾンを充分に吸引できないおそれがある。したがって、上述したようにオゾン吸引ダクト51の第1吸引口53aや第2吸引口55aは、感光体軸方向Xにおいて画像形成領域の全域にわたって開口する状態に形成することが好ましい。
<変形例等>
本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
たとえば、本発明の実施形態では、好ましい適用例として、中間転写ベルト25を備える縦型タンデム方式の画像形成装置1に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、他の方式の画像形成装置や該画像形成装置が備える画像形成ユニットにも適用可能である。
1…画像形成装置、26,26Y,26M,26C,26K…画像形成ユニット、31…感光体ドラム(感光体)、39…トナー除電器、43…滑剤塗布装置、47…滑剤、51,51Y,51M,51C,51K…オゾン吸引ダクト、53…第1ダクト部分、53a…第1吸引口(吸引口)、55a…第2吸引口(吸引口)、55…第2ダクト部分、57…合流部分、59…第3ダクト部分、71…ケーシング部材、75…ケーシング外側面、77…リブ、83…シート部材、85…ダクト通気路、87…滑剤貯留部、X…感光体軸方向(感光体の中心軸方向)

Claims (11)

  1. 感光体上に残留するトナーを除電するトナー除電器と、
    前記トナー除電器によって発生するオゾンをファンにより吸引して排出するためのオゾン吸引ダクトと、
    前記感光体の下方に配置されて前記感光体に滑剤を塗布する滑剤塗布装置と、
    を備え、
    前記オゾン吸引ダクトは、前記滑剤塗布装置を迂回するように、前記ファンから前記滑剤塗布装置の下方を通して前記トナー除電器へと延在している
    画像形成ユニット。
  2. 前記感光体の下方に前記滑剤塗布装置を介して配置されるとともに、ケーシング外側面に凹凸を有するケーシング部材を備え、
    前記オゾン吸引ダクトの一部は、前記凹凸を有する前記ケーシング外側面上にシート状部材を貼り付けることにより形成されている
    請求項1に記載の画像形成ユニット。
  3. 前記ケーシング部材は、前記ケーシング外側面から外側に突出する複数のリブを有し、
    前記シート状部材は、前記複数のリブを覆うように前記ケーシング外側面上に貼り付けられている
    請求項2に記載の画像形成ユニット。
  4. 前記ケーシング部材の上面側に、前記滑剤塗布装置によって前記感光体に塗布されずに落下した滑剤を貯留するための滑剤貯留部が形成されている
    請求項2または3に記載の画像形成ユニット。
  5. 前記オゾン吸引ダクトの一部は、前記感光体の中心軸方向において前記滑剤貯留部と隣り合う位置にダクト通気路を形成している
    請求項4に記載の画像形成ユニット。
  6. 前記オゾン吸引ダクトは、前記トナー除電器によって発生するオゾンを吸引するための第1ダクト部分と、前記感光体の表面を帯電させる帯電器によって発生するオゾンを吸引するための第2ダクト部分と、前記第1ダクト部分と前記第2ダクト部分とが合流する合流部分と、前記合流部分から延在し、前記第1ダクト部分および前記第2ダクト部分によって吸引されたオゾンを排出するための第3ダクト部分と、を含む
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成ユニット。
  7. 前記オゾン吸引ダクトは、オゾンを吸引するための吸引口を有するとともに、前記吸引口が前記感光体の中心軸方向において画像形成領域の全域にわたって開口する状態に形成されている
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成ユニット。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成ユニットを複数備え、
    前記複数の画像形成ユニットは、互いに上下方向で隣り合うように配置されている
    画像形成装置。
  9. 前記オゾン吸引ダクトは、前記画像形成ユニットごとに設けられている
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記複数の画像形成ユニットのうち、第1の画像形成ユニットが備える前記オゾン吸引ダクトは、前記第1の画像形成ユニットが備える前記滑剤塗布装置と、前記第1の画像形成装置の下方に隣り合う第2の画像形成ユニットとの間に配置されている
    請求項8または9に記載の画像形成装置。
  11. 前記オゾン吸引ダクトは、それぞれに対応する前記画像形成ユニットと一体に、前記感光体の中心軸方向に引き出し可能に構成されている
    請求項9に記載の画像形成装置。
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