JP2015169812A - 画像形成装置 - Google Patents

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なつ子 川井
Natsuko Kawai
なつ子 川井
隆史 赤澤
Takashi Akazawa
隆史 赤澤
渉 渡辺
Wataru Watanabe
渉 渡辺
達也 古田
Tatsuya Furuta
達也 古田
巧 櫻田
Takumi Sakurada
巧 櫻田
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Abstract

【課題】トナーこぼれの発生を防止することが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置1は、感光体ドラム413および現像ローラー110の上方に配置され、現像ローラー110の表面から飛散したトナーを吸引口162から吸引する空気の流路を形成する吸引ダクト160と、当該空気の流れを発生させる吸引ファン170とを備える。吸引ダクト160のうち吸引ファン170から吸引口162に向けて水平方向より下向きに延在する部分R1において、上壁160Aには吸引ダクト160の外側に屈曲する第2屈曲部164が形成され、底壁160Bには吸引ダクト160の外側に屈曲する第1屈曲部166が形成される。第2屈曲部164は、トナーの吸引方向において第1屈曲部166の上流側に形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、加熱、加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
画像形成装置に用いられる現像装置として、トナーとキャリアーとからなる二成分現像剤を用いたものが多用されている。この現像装置は、感光体ドラムに近接して配置された現像ローラーを備え、現像ローラーは、その内部に複数の磁極を有する。そして、現像ローラーは、この磁極から発生する磁界によってその外周面に現像剤を担持して感光体ドラムへ供給する。
現像剤が、長期間使用されていない場合や高温高湿環境に放置された場合に、トナーとキャリアーとの摩擦帯電がされない、あるいは、摩擦帯電し難い状態となるので、トナーの帯電量が低下する。このように、トナーの帯電量が低下した状態で、画像形成動作を始めると、トナーとキャリアーとの静電気的な付着力が弱くなっているために、現像スリーブの回転の遠心力により、キャリアーから離脱したトナーが感光体ドラムと対向する現像領域となる現像装置の開口部から飛散する(トナー飛散)。トナー飛散が発生すると、飛散したトナーは、現像装置および感光体ドラムの近傍で蓄積する。その後、画像形成時やメンテナンス時の振動により、蓄積したトナーが現像スリーブ上または感光体ドラム上に落下することに起因して、トナーこぼれと呼ばれる画像不良が発生するという問題があった。
上記問題に対して、特許文献1には、トナーを感光体に供給する現像器の近傍に、より具体的には感光体ドラムと現像スリーブの間の直上に、現像器と感光体との間に飛散したトナーを負圧吸引する吸引装置を設けた技術が開示されている。
また、特許文献2には、ダクト形成部材及びカバーにより形成されるダクトと、ダクトから飛散トナーを吸引するファンとを設けて、現像装置からのトナー飛散を防止する技術が開示されている。
また、特許文献3には、現像器筐体の上面部において、現像スリーブと感光体ドラムの周面との近傍で飛散するトナーを吸引するための上部ダクトを設けたサクションユニットが開示されている。
特開2001−265111号公報 特開2008−39965号公報 特開平5−346728号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、吸引装置と現像スリーブとの間の距離が離れているため、現像器と感光体との間に飛散したトナーが、現像器の上蓋部分や、現像スリーブに対向する吸引装置の外壁に蓄積し、現像スリーブ上または感光体ドラム上に落下してしまうおそれがあるという問題があった。
また、特許文献2に記載の技術では、ダクトの天井部先端と感光体との距離が非常に短いため、ダクトの先端から吸入された空気が現像スリーブの表面に到達して当該表面に担持されているトナーが舞い上がる結果、トナー飛散が発生するという問題があった。
また、特許文献3に記載の技術では、現像スリーブに対向する上部ダクトの外壁に飛散トナーが蓄積し、現像スリーブ上に落下してしまうおそれがあるという問題があった。また、現像スリーブと感光体ドラムの周面との近傍で飛散するトナーを、上部ダクトを介して吸引しているが、上部ダクト内の流路断面積が小さく、すなわち当該上部ダクト内における吸気抵抗の増加を招いてしまう。そのため、現像スリーブと感光体ドラムの周面との近傍で飛散するトナーを十分に吸引するためには、サクションユニットの駆動に大きな電力が必要となるという問題があった。
本発明は、トナーこぼれの発生を抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、
像担持体に対向して配置され、トナーとキャリアーとを含む現像剤を担持しながら搬送し、前記像担持体に前記現像剤中のトナーを供給する現像剤担持体と、
前記像担持体および前記現像剤担持体の上方に配置され、前記現像剤担持体の表面から飛散したトナーを吸引口から吸引する空気の流路を形成する吸引ダクトと、
前記空気の流れを発生させる吸引ファンと、
を備え、
前記吸引ダクトのうち前記吸引ファンから前記吸引口に向けて水平方向より下向きに延在する部分の底壁には当該吸引ダクトの外側に屈曲する第1屈曲部が形成され、当該部分の上壁には当該吸引ダクトの外側に屈曲する第2屈曲部が形成され、
前記第2屈曲部は、前記トナーの吸引方向において前記第1屈曲部の上流側に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、
像担持体に対向して配置され、トナーとキャリアーとを含む現像剤を担持しながら搬送し、前記像担持体に前記現像剤中のトナーを供給する現像剤担持体と、
前記像担持体および前記現像剤担持体の上方に配置され、前記現像剤担持体の表面から飛散したトナーを吸引口から吸引する空気の流路を形成する吸引ダクトと、
前記空気の流れを発生させる吸引ファンと、
を備え、
前記吸引ダクトのうち前記吸引ファンから前記吸引口に向けて水平方向より下向きに延在する部分の上壁は平坦状に形成され、当該部分の底壁には当該吸引ダクトの外側に屈曲する第1屈曲部が形成され、
前記第1屈曲部は、前記トナーの吸引方向において前記上壁の前記吸引口側における端部の下流側に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、吸引ダクトの吸引口における吸引風速のピークが上壁側に近づくこととなるため、当該吸引ダクトに導かれる空気(吸気)のうち現像剤担持体の表面に到達する空気の風速は相対的に遅くなり、当該空気によって現像剤担持体の表面から飛散するトナー量を低減させることができる。その結果、現像剤担持体の表面から飛散し、吸気口付近に付着して蓄積するトナー量を低減することができる。したがって、吸気口付近に蓄積したトナーが現像剤担持体上または像担持体上に落下することに起因するトナーこぼれ(画像不良)の発生を抑制することができる。
本実施の形態における画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 本実施の形態における現像装置の構成を概略的に示す図である。 最近接断面における吸引風速の分布を示す図である。 本実施の形態における現像装置の構成の変形例を概略的に示す図である。 実施例における現像装置の構成を概略的に示す図である。 比較例における現像装置の構成を概略的に示す図である。 評価実験の結果を表す表である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[画像形成装置1の構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す。図1、2に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、及び制御部100を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU101は、ROM102から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM103に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部100は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部100は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部100から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部100に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部100の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が80[mm]のアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413は一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成されることとなる。
現像装置412は、二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるローラー423B(以下「バックアップローラー423B」と称する)に対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング部426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部60は、用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、及び加熱源60C等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材又は裏面側支持部材から用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
[現像装置412の構成]
次に、現像装置412の構成について説明する。図3に示すように、現像装置412は、トナーとキャリアーとを含む現像剤を用いて、感光体ドラム413(像担持体)上に形成された静電潜像を現像することにより、感光体ドラム413上にトナー像を形成する。現像装置412は、現像ローラー110(現像剤担持体)、供給ローラー120、搬送ガイド部130、攪拌ローラー140および搬送ローラー150を備える。
攪拌ローラー140および搬送ローラー150は、螺旋形状のスクリュー部材である。攪拌ローラー140は、第1の現像剤供給室145に収納されている。搬送ローラー150は、第2の現像剤供給室155に収納されている。攪拌ローラー140および搬送ローラー150は、現像剤を攪拌しながら供給ローラー120へ搬送する。
供給ローラー120は、回転可能な供給スリーブと、供給スリーブの内部に配置された供給マグネットロールとを備え、搬送ローラー150に対向して配置されている。供給マグネットロール内には、磁界を発生させる複数の磁極が配置されている。この磁極が発生する磁界によって、現像剤は、供給スリーブの外周面に担持され、供給スリーブが図中反時計回りに回転することにより、搬送ガイド部130まで搬送される。
搬送ガイド部130は、現像ローラー110と供給ローラー120との間に架設され、供給ローラー120から搬送された現像剤を現像ローラー110に供給する。搬送ガイド部130の鉛直上方の面は、平坦面であって、かつ、供給ローラー120から現像ローラー110へ向けて降り斜面をなしている。搬送ガイド部130における供給ローラー120側の端部と供給ローラー120との間には間隙(例えば、0.75[mm])が形成されている。
現像ローラー110は、回転可能な現像スリーブ110Aと、現像スリーブ110Aの内部に配置された現像マグネットロール110Bとを備える。現像ローラー110は、感光体ドラム413に近接して配置され、感光体ドラム413に近接する現像領域115へ現像剤を搬送する。現像スリーブ110Aは図中反時計回りで回転する。現像マグネットロール110B内には、磁界を発生させる複数の磁極が配置されている。搬送ガイド部130における現像ローラー110側の端部と現像スリーブ110Aとの間には所定の間隙(例えば、0.50[mm])が形成されている。
現像スリーブ110Aの近傍には、規制ブレード180が配置されている。規制ブレード180の端部は、現像スリーブ110Aの回転方向において、搬送ガイド部130との近接部よりも下流であって、かつ、現像領域115よりも上流に位置している。規制ブレード180は、図示しない規制ホルダにより支持されている。
現像ローラー110の一部、供給ローラー120、搬送ガイド部130、攪拌ローラー140、搬送ローラー150および規制ブレード180は、現像ケーシング190の中に収納されている。現像ケーシング190には、第1の現像剤供給室145および第2の現像剤供給室155が形成されている。第1の現像剤供給室145と第2の現像剤供給室155とは、隔壁部200により仕切られている。
第1の現像剤供給室145には、トナー供給部(図示せず)からトナーが供給される。攪拌ローラー140は、回転することにより第1の現像剤供給室145へ供給されたトナーとキャリアーとを混合攪拌し摩擦帯電する。攪拌ローラー140は、摩擦帯電した現像剤を第2の現像剤供給室155へ搬送する。搬送ローラー150は、回転することにより、攪拌ローラー140から搬送された現像剤を供給ローラー120へ搬送する。
供給ローラー120の供給マグネットロールが発生する磁界によって、供給スリーブの外周面上にキャリアーの磁気ブラシが発生して、磁気ブラシに担持されたトナーを含む現像剤の層が供給スリーブの外周面上に形成される。供給スリーブは、図中反時計回りに回転することによって、現像剤を磁界によって当該供給スリーブの外周面に担持しながら、搬送ガイド部130まで搬送する。
搬送ガイド部130上の現像剤は、現像ローラー110まで導かれる。現像マグネットロール110Bが発生する磁界によって、現像スリーブ110Aの外周面上に磁気ブラシが発生して、現像剤の層が現像スリーブ110Aの外周面上に形成される。そして、現像スリーブ110Aは、図中反時計回りに回転することにより、現像剤を磁界によって現像スリーブ110Aの外周面に担持しながら、感光体ドラム413に最も接近する現像領域115まで搬送する。その途中で、規制ブレード180が現像剤の層の厚さを規制することにより、一定量の現像剤が現像領域115へ搬送される。現像領域115において、現像剤の層は感光体ドラム413の表面に接触する。現像領域115において、トナーは、現像スリーブ110Aから感光体ドラム413の表面に形成された静電潜像へ静電的に移行する。このようにして、現像装置412は、感光体ドラム413上の静電潜像をトナーによって顕像化する。
本実施の形態では、現像装置412の現像方式は逆転現像方式である。すなわち、感光体ドラム413の回転方向と現像スリーブ110Aの回転方向が同方向で、現像領域115においては感光体ドラム413の表面と現像スリーブ110Aの表面に担持された現像剤とが逆方向から接触する。逆転現像方式では、感光体ドラム413の表面と現像スリーブ110A上に保持された現像剤の磁気ブラシとが逆方向からすれ違う形で接触するため、現像剤との接触量が多くなる結果、現像性が高く、高速現像においても高い濃度の画像を得ることができる。なお、現像装置412の現像方式は、感光体ドラム413の回転方向と現像スリーブ110Aの回転方向が逆方向で、現像領域115においては感光体ドラム413の表面と現像スリーブ110Aの表面に担持された現像剤とが同方向から接触する正転現像方式でも良い。
現像される。
現像装置412の上部には、現像ケーシング190の上面に沿って形成された吸引ダクト160と、吸引ダクト160に繋がれた吸引ファン170とが設けられている。
吸引ダクト160は、感光体ドラム413および現像ローラー110の上方に配置され、現像スリーブ110Aの表面から飛散したトナー(以下、「飛散トナー」という)を、感光体ドラム413に対向する位置に設けられた吸引口162から吸引する空気の流路を形成する。飛散トナーの発生は、次のメカニズムによって発生する。すなわち、現像剤が、長期間使用されていない場合や高温高湿環境に放置された場合に、トナーとキャリアーとの摩擦帯電がされない、あるいは、摩擦帯電し難い状態となるので、トナーの帯電量が低下する。トナーの帯電量が低下した状態で、画像形成動作を始めると、トナーとキャリアーとの静電気的な付着力が弱くなっているために、現像スリーブ110Aの回転の遠心力により、キャリアーから離脱したトナーが感光体ドラム413と対向する現像領域115となる現像装置412の開口部から飛散する。なお、吸引ダクト160の内部には、トナーフィルターやオゾンフィルターが設けられていても良い。
吸引ファン170は、そのモーターおよび当該モーターを駆動するモーター駆動回路を有し、制御部100からの制御命令を受けて、飛散トナーを吸引する空気の流れ(矢印B方向)を発生させる。制御部100は、モーター駆動回路に印加する駆動電圧を制御することにより、吸引ファン170の吸引風速を変化させることができる。
例えば画像形成装置1の起動時には、制御部100は、駆動電圧を低くする信号をモーター駆動回路に送り、吸引ファン170の吸引風速を低く制御する。また、用紙Sに対する画像形成処理の実行が開始した場合、すなわち感光体ドラム413に対する現像処理が開始した場合には、制御部100は、駆動電圧を高くする信号をモーター駆動回路に送り、吸引ファン170の吸引風速を高く制御する。その後、用紙Sに対する画像形成処理の実行が終了した場合、すなわち感光体ドラム413に対する現像処理が終了した場合には、制御部100は、駆動電圧を高くする信号をモーター駆動回路に送り、吸引ファン170の吸引風速を高く制御する。
ところで、飛散トナーが発生すると、当該飛散トナーは、吸引ダクト160の内壁面に付着して蓄積する場合があった。飛散トナーの蓄積は、吸引ダクト160の内部で、吸引ダクト160に導かれる空気(吸気)が対流する場所で発生しやすい。この場合、画像形成時やメンテナンス時の振動により、吸引ダクト160の内壁面に蓄積した飛散トナーが現像スリーブ110A上または感光体ドラム413上に落下することに起因して、トナーこぼれ(画像不良)が発生するという問題があった。
そこで、本実施の形態では、吸引ダクト160のうち吸引ファン170から吸引口162に向けて水平方向より下向きに延在する部分R1において、上壁160Aには吸引ダクト160の外側に屈曲する第2屈曲部164が形成されている。つまり、飛散トナーの吸引方向(矢印B方向)において、上壁160Aの傾きは、第2屈曲部164を境にして増加する。
また、底壁160Bには、吸引ダクト160の外側に屈曲する第1屈曲部166が形成されている。つまり、飛散トナーの吸引方向において、底壁160Bの傾きは、第1屈曲部166を境にして減少する。第2屈曲部164は、飛散トナーの吸引方向において第1屈曲部166の上流側に形成されている。
現像ローラー110は、上壁160Aの吸引口162側における端部210と底壁160Bの吸引口162側における端部212とを結ぶ直線の中点214を通り、この直線に対して垂直な直線Lと重ならないように配置されている。
このように構成した本実施の形態によれば、図4に示すように、吸引ダクト160の吸引口162における吸引風速のピーク位置が上壁160A側に近づくこととなる。図4は、上壁160Aの第2屈曲部164と現像スリーブ110Aの表面とが最も近接する断面220において、吸引ファン170から吸引される空気の吸引風速分布を表す図である。第2屈曲部164を境にした上壁160Aの傾き変化量は、第1屈曲部166を境にした底壁160Bの傾き変化量より小さい。それゆえ、吸引ダクト160に導かれる空気(吸気)について、当該空気の流線に沿って滑らかである上壁160Aの近傍では吸引風速があまり低下しない一方、当該空気の流線に沿って滑らかでない底壁160Bの近傍では強く乱流が発生することにより吸引流速が低下する。その結果、吸引風速のピークは、上壁160A側に寄ることとなる。そして、吸引ダクト160に導かれる空気(吸気)のうち現像スリーブ110Aの表面に到達する空気の風速は相対的に遅くなり、当該空気によって現像スリーブ110Aの表面から飛散するトナー量を低減させることができる。また、吸引ダクト160の内部で、吸引ダクト160に導かれる空気(吸気)が対流する場所がなくなる。その結果、現像スリーブ110Aの表面から飛散し、吸引口162付近(上壁160Aおよび底壁160B)に付着して蓄積するトナー量を低減することができる。したがって、吸気口162付近に蓄積したトナーが現像スリーブ110A上または感光体ドラム413上に落下することに起因するトナーこぼれ(画像不良)の発生を抑制することができる。
また、本実施の形態では、飛散トナーの吸引方向において、底壁160Bに形成されている第1屈曲部166の上流側における吸引ダクト160の断面積は、第1屈曲部166の下流側における吸引ダクト160の断面積(部分R2の断面積)より大きい。飛散トナーの吸引方向において、上壁160Aと底壁160Bとが一度平行になった後、第1屈曲部166の下流側の部分R2を抜けるまで、吸引ダクト160の断面積は変化しない。このように吸引口162側における吸引ダクト160の断面積を大きくすることにより、現像スリーブ110A周辺の吸引風速を小さく抑えて飛散トナーの発生量を低減した上で、吸引口162の断面積が狭い場合と比べて少ない電力で多くの空気を吸引することができる。吸引口162付近において吸引ダクト160内の流路断面積が大きく、すなわち当該吸引ダクト160内における吸気抵抗を減少させられるからである。また、飛散トナーの吸引方向において、底壁160Bに形成されている第1屈曲部166の下流側における吸引ダクト160の断面積(部分R2の断面積)を小さくした結果、現像スリーブ110Aの上方に位置する部分R2では高い吸引風速を得られる。そのため、現像スリーブ110Aの表面から飛散し、部分R2(上壁160Aおよび底壁160B)に付着して蓄積するトナー量を低減することができる。なお、部分R2でより高い吸引風速を得る観点から、上壁160Aと底壁160Bとが一度平行になった後、第1屈曲部166の下流側の部分R2を抜けるまで、吸引ダクト160の断面積は減少するように吸引ダクト160を構成しても良い。
[変形例]
なお、上記実施の形態において、上記した効果と同様の効果を得る観点からは、吸引ダクト160を図5に示すように構成しても良い。すなわち、吸引ダクト160のうち吸引ファン170から吸引口162に向けて水平方向より下向きに延在する部分R1において、内壁の上壁160Aは、平坦状に形成されている。つまり、飛散トナーの吸引方向(矢印B方向)において、上壁160Aの傾きは変化しない。また、底壁160Bには、吸引ダクト160の外側に屈曲する第1屈曲部166が形成されている。つまり、飛散トナーの吸引方向において、底壁160Bの傾きは、第1屈曲部166を境にして減少する。第2屈曲部164は、飛散トナーの吸引方向において第1屈曲部166の上流側に形成されている。
現像ローラー110は、上壁160Aの吸引口162側における端部210と底壁160Bの吸引口162側における端部212とを結ぶ直線の中点214を通り、この直線に対して垂直な直線Lと重ならないように配置されている。飛散トナーの吸引方向において、底壁160Bに形成されている第1屈曲部166の上流側における吸引ダクト160の断面積は、第1屈曲部166の下流側における吸引ダクト160の断面積(部分R2の断面積)より大きい。
[実施例]
最後に、本発明者らが行った、上記実施の形態における有効性を確認する実験の結果について説明する。
[実施例に係る画像形成装置の構成]
実施例に係る画像形成装置としては、図1,2,6の構成を有する画像形成装置1を用いた。すなわち、吸引ダクト160のうち吸引ファン170から吸引口162に向けて水平方向より下向きに延在する部分R1において、上壁160Aには、吸引ダクト160の外側に屈曲する第2屈曲部164が形成されている。また、底壁160Bには、吸引ダクト160の外側に屈曲する第1屈曲部166が形成されている。第2屈曲部164は、飛散トナーの吸引方向において第1屈曲部166の上流側に形成されている。現像ローラー110は、上壁160Aの吸引口162側における端部と底壁160Bの吸引口162側における端部とを結ぶ直線の中点を通り、この直線に対して垂直な直線と重ならないように配置されている。上壁160Aの吸引口162側における端部と感光体ドラム413との最近接距離A1は、9.0[mm]である。底壁160Bと現像ローラー110との最近接距離B1は、10.0[mm]である。
[比較例に係る画像形成装置の構成]
比較例に係る画像形成装置としては、図1,2,7の構成を有する画像形成装置1を用いた。すなわち、吸引ダクト160のうち吸引ファン170から吸引口162に向けて水平方向より下向きに延在する部分R1において、上壁160Aには、吸引ダクト160の内側に屈曲する第1屈曲部168が形成されている。また、底壁160Bには、吸引ダクト160の外側に屈曲する第1屈曲部166が形成されている。第1屈曲部168は、飛散トナーの吸引方向において第1屈曲部166の上流側に形成されている。現像ローラー110は、上壁160Aの吸引口162側における端部と底壁160Bの吸引口162側における端部とを結ぶ直線の中点を通り、この直線に対して垂直な直線と重なるように配置されている。上壁160Aの吸引口162側における端部と感光体ドラム413との最近接距離A2は、2.7[mm]である。底壁160Bと現像ローラー110との最近接距離B2は、9.8[mm]である。
[第1の実験方法]
第1の実験では、感光体ドラム413と現像ローラー110とを静止した状態で、吸引ファン170のみ稼働し、図6,7に示すa1〜a5の位置に風速計を設置して吸引風速を測定した。なお、a4位置における吸引風速の測定時は、a4位置に現像ローラー110の軸方向と平行な支持棒を設置して風速計を取り付けた。また、a1,a2位置における吸引風速の測定時は、a4位置の風速計を取り外して測定した。a1〜a5位置では、現像ローラー110の軸方向における吸引ダクト160の長さはほぼ一定である。以下に、実施例および比較例のそれぞれについて、a1〜a5位置における吸引風速(平均)の測定結果を示す。
(実施例における吸引風速の測定結果)
a1:0.6[m/s]
a2:1.1[m/s]
a3:0.5[m/s]
a4:0.7[m/s]
a5:0.6[m/s]
(比較例における吸引風速の測定結果)
a1:0.6[m/s]
a2:1.1[m/s]
a3:0.9[m/s]
a4:0.7[m/s]
a5:0.3[m/s]
[第1の実験結果]
上記測定結果に示すように、実施例では、a3位置の吸引風速はa5位置の吸引風速より低く、吸引ダクト160の吸引口162における吸引風速のピーク位置が上壁160A側よりも底壁160B側に近づく結果となった。一方、比較例では、a3位置の吸引風速はa5位置の吸引風速より高く、吸引ダクト160の吸引口162における吸引風速のピーク位置が底壁160B側よりも上壁160A側に近づく結果となった。
[第2の実験方法]
第2の実験では、35000枚のA4用紙に対して高カバレッジ(例えば、50[%]以上印字率)の画像形成処理を実施し、プリント枚数が10000枚、20000枚、25000枚、30000枚、35000枚のそれぞれに達した時点におけるトナーこぼれ(画像不良)の発生数を確認した。ここで、トナーこぼれの発生数を「直前の1000枚のA4用紙に対してプリントする間に発生したトナーこぼれの数」と定義する。例えば、プリント枚数が25000枚に達した時点におけるトナーこぼれの発生数は、プリント枚数が24000〜25000枚である間におけるトナーこぼれの発生数である。図8に、実施例および比較例のそれぞれについてトナーこぼれの発生数を示す。
[第2の実験結果]
図8に示すように、実施例では、プリント枚数が10000枚、20000枚、25000枚、30000枚、35000枚のそれぞれに達した時点において、トナーこぼれの発生数はほぼ0であった。一方、比較例では、プリント枚数が10000枚、20000枚のそれぞれに達した時点におけるトナーこぼれの発生数は2以下と少なかったが、プリント枚数が25000枚、30000枚、35000枚のそれぞれに達した時点におけるトナーこぼれの発生数は10以上と多くなった。比較例では、プリント枚数が増えるにつれて、現像スリーブ110Aの表面から飛散した飛散トナーが吸引ダクト160の内壁面に付着して蓄積したと考えられる。吸引ダクト160の内部で、吸引ダクト160に導かれる空気(吸気)が対流する場所(図7の第1屈曲部168付近)では、飛散トナーの蓄積量が多いと考えられる。そして、画像形成時の振動により、吸引ダクト160の内壁面に蓄積した飛散トナーが現像スリーブ110A上または感光体ドラム413上に落下することに起因して、多くのトナーこぼれが発生したと考えられる。以上のように、実施例では、比較例と比べて、トナーこぼれの発生を抑制することができた。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
71 通信部
72 記憶部
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
110 現像ローラー
120 供給ローラー
130 搬送ガイド部
140 攪拌ローラー
145 第1の現像剤供給室
150 搬送ローラー
155 第2の現像剤供給室
160 吸引ダクト
160A 上壁
160B 底壁
162 吸引口
164 第2屈曲部
166,168 第1屈曲部
170 吸引ファン
180 規制ブレード
190 現像ケーシング
200 隔壁部
210,212 端部
214 中点
412 現像装置
413 感光体ドラム
B 飛散トナーの吸引方向
L 直線

Claims (4)

  1. 像担持体に対向して配置され、トナーとキャリアーとを含む現像剤を担持しながら搬送し、前記像担持体に前記現像剤中のトナーを供給する現像剤担持体と、
    前記像担持体および前記現像剤担持体の上方に配置され、前記現像剤担持体の表面から飛散したトナーを吸引口から吸引する空気の流路を形成する吸引ダクトと、
    前記空気の流れを発生させる吸引ファンと、
    を備え、
    前記吸引ダクトのうち前記吸引ファンから前記吸引口に向けて水平方向より下向きに延在する部分の底壁には当該吸引ダクトの外側に屈曲する第1屈曲部が形成され、当該部分の上壁には当該吸引ダクトの外側に屈曲する第2屈曲部が形成され、
    前記第2屈曲部は、前記トナーの吸引方向において前記第1屈曲部の上流側に形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体に対向して配置され、トナーとキャリアーとを含む現像剤を担持しながら搬送し、前記像担持体に前記現像剤中のトナーを供給する現像剤担持体と、
    前記像担持体および前記現像剤担持体の上方に配置され、前記現像剤担持体の表面から飛散したトナーを吸引口から吸引する空気の流路を形成する吸引ダクトと、
    前記空気の流れを発生させる吸引ファンと、
    を備え、
    前記吸引ダクトのうち前記吸引ファンから前記吸引口に向けて水平方向より下向きに延在する部分の上壁は平坦状に形成され、当該部分の底壁には当該吸引ダクトの外側に屈曲する第1屈曲部が形成され、
    前記第1屈曲部は、前記トナーの吸引方向において前記上壁の前記吸引口側における端部の下流側に形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記現像剤担持体は、前記上壁の前記吸引口側における端部と前記底壁の前記吸引口側における端部とを結ぶ直線の中点を通り、この直線に対して垂直な直線と重ならないように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナーの吸引方向において、前記第1屈曲部の上流側における前記吸引ダクトの断面積は、当該第1屈曲部の下流側における前記吸引ダクトの断面積より大きいことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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