JP2021032275A - 流路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力損失を小さくすることが可能な流路構造を得る。【解決手段】継手10は、一部が屈曲した流路を備え、屈曲した流路の屈曲外側の外側屈曲流路内壁面16Bに、流体の進行方向を流路中心軸の両側に変更する突起18が設けられている【選択図】図2

Description

本発明は、流体を流す流路構造に関する。
例えば、排水を流す配管を接続する継手として、屈曲部の両側に直線部を有した合成樹脂製のエルボと呼ばれる屈曲形状の継手が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−103363号公報
この継手を流路中心軸に沿った断面で見たとき、屈曲部の屈曲外側は円弧形状(一例として1/4円弧形状)となっており、屈曲部の屈曲内側は角部となっている。継手の一方側から水を流すと、屈曲部の屈曲内側では、角部によって急激に流れの向きが変えられてしまい、角部の下流側において、角部の近傍で水の流れに乱れが生じて圧力損失が大きくなるという問題があり、改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、圧力損失を小さくすることが可能な流路構造の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、一部が屈曲した流路を備え、屈曲した前記流路の屈曲外側の外側屈曲流路内壁面には、流路中心軸に沿って見たときの流体の進行方向を流路中心軸の両側に変更する突起が設けられている。
請求項1に記載の流路構造では、流路に流体を流すと、屈曲した流路の屈曲外側の外側屈曲流路内壁面に設けた突起に案内され、流路中心軸に沿って見たときの外側屈曲流路内壁面付近を流れる流体は、その進行方向が流路中心軸の両側に変更される。
そして、進行方向が流路中心軸の両側に変更された流体は、屈曲した流路内を下流側へ流されつつ、突起の両側の流路壁面に案内され、流れの向きが、屈曲した流路の屈曲内側、言い換えれば、外側屈曲流路内壁面と対向する側へ変更される。
このように、突起で進行方向が変更された流体の向きが、屈曲した流路の屈曲内側へ変更されると、突起で進行方向が変更された流体の圧力(流体の進行方向側に作用する圧力)が、屈曲内側の内壁面の下流側に向けて作用する。
屈曲した流路の屈曲内側は、屈曲外側に比較して、流体の進行方向が急激に変更される部分であり、屈曲した流路の屈曲内側の下流側の内壁面近傍では、外側屈曲流路内壁面付近に比較して圧力が低く、流体が乱れ易くなるが、突起で進行方向が変更された流体の圧力が、屈曲した流路の屈曲内側の下流側の内壁面近傍に向けて作用することで、該流体の乱れが抑制され、圧力損失を小さくすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の流路構造において、前記突起の前記流路中心軸に対して直角な断面形状は、前記流路中心軸に向けて幅が狭くなる先細り形状とされている。
請求項2に記載の流路構造では、突起の流路中心軸に対して直角な断面形状を、流路中心軸に向けて幅が狭くなる先細り形状とすることで、屈曲した流路に流入した流体の一部が、突起両側の傾斜面に案内されて突起の幅方向両側にスムーズに方向変換され、外側屈曲流路内壁面に向けて作用する流体の圧力が突起の幅方向両側へ向けられ、圧力損失を効果的に小さくすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の流路構造において、前記突起は、前記流路中心軸側に設けられた頂点の両側に直線状の傾斜面を有し、一方の前記傾斜面と他方の前記傾斜面とのなす頂角が、90度以上に設定されている。
請求項3に記載の流路構造では、突起が、流路中心軸側に設けられた頂点の両側に直線状の傾斜面を有し、一方の傾斜面と他方の傾斜面とのなす頂角を90度以上に設定したので、頂角を90度未満にした場合に比較して、圧力損失を小さくすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の流路構造において、前記突起は、前記流路中心軸の軸方向に沿って延設され、前記流路中心軸に交差する方向から見た前記突起の側面形状は、前記外側屈曲流路内壁面の流路軸方向中間部に頂点を有し、前記頂点から前記流路中心軸の軸方向両側に向けて高さが漸減している。
請求項4に記載の流路構造では、突起が流路中心軸の軸方向に沿って延設され、流路中心軸に交差する方向から見た突起の側面形状を、外側屈曲流路内壁面の流路軸方向中間部に頂点を有し、頂点から流路中心軸の軸方向両側に向けて高さが漸減する形状とすることで、高さを漸減させない場合に比較して、スムーズに流体を流すことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の流路構造において、前記突起は、前記頂点と前記突起の流路軸方向側の端部とを結んだ仮想直線より低い位置で滑らかに高さが漸減している。
請求項5に記載の継手では、突起は、頂点と突起の流路軸方向側の端部とを結んだ仮想直線より低い位置で滑らかに高さが漸減しているので、該仮想線よりも高い位置で高さが漸減している突起に比較して、流体を流した際の抵抗を減少させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4または請求項5に記載の流路構造において、前記流路は、屈曲した前記流路の流路軸方向両側に、直線状に形成された直線状流路を有し、前記頂点は、一方の前記直線状流路の流路中心軸の延長線と他方の前記直線状流路の流路中心軸の延長線との交点よりも低い位置にある。
流路の内側に突出した突起は、高さが高くなり過ぎると、流体が流れる際の抵抗が大きくなり、また、流路断面積が小さくなるので、単位時間当たりの流量が減少する。請求項6に記載の継手では、突起の頂点を、一方の直線状流路の中心軸の延長線と他方の直線状流路の中心軸の延長線との交点よりも低い位置に設定することで、突起が過剰に高くなることが抑制され、流体の単位時間当たりの流量が減少することが抑制される。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の流路構造において、前記流路中心軸に交差する方向から見た前記突起は、外側屈曲流路内壁面の流路軸方向中央点を通り、前記外側屈曲流路内壁面に対して垂直な法線に対して線対称に形成されている。
請求項7に記載の流路構造では、突起を、外側屈曲流路内壁面の流路長手方向中間点を通り、前記外側屈曲流路内壁面に対して垂直な法線に対して線対称に形成することで、継手の一方側から流体を流した場合と、継手の他方側から流体を流した場合との間で、圧力損失を低減する効果に差が生じることを抑制できる。特に、請求項4の構成と組み合わせることで、流路構造の方向性を無くすことができる。
以上説明したように本発明の流路構造によれば、圧力損失を小さくすることができる、という優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る流路構造が適用された継手の流路中心に沿った断面図である。 (A)は図1に示す継手の屈曲部付近を示す拡大断面図であり、(B)は屈曲部付近を流れる水の圧力の作用方向を示す屈曲部付近を示す拡大断面図である。 図2に示す継手の3−3線断面図である。 図2に示す継手の4−4線断面図である。 図2に示す継手の5−5線断面図である。 (A)は継手を成型するモールドの断面図であり、(B)はモールドに用いられるピンの先端側を示す拡大断面図である。 従来の継手内の水の流れを示す断面図である。 他の実施形態に係る継手の突起を示す断面図である。
図1〜図6を用いて、本発明に係る流路構造が適用された第1の実施形態に係る継手10について説明する。なお、継手10の内部空間が、本発明の流路に相当する。
図1には、本実施形態の継手10が、流路中心軸(後述する第1直管部12の中心軸12CL、第2直管部14の中心軸14CL、及び屈曲部16の中心軸16CLと同じ)に沿った断面図にて示されている。図1に示すように、本実施形態の継手10は、側面視でL字状に形成された所謂エルボ継手であり、一例として、排水や給水の配管に接続されるものである。また、本実施形態の継手10は、合成樹脂の成形品である。
図1に示す本実施形態の継手10は、両端部に配管等が接続されるが、配管との接続に関する構成(一例として、外周部に形成される雄螺子、ワンタッチ継手等の公知の構成)は図示を省略している。
継手10は、第1直管部12と、第1直管部12に対して直角に配置された第2直管部14と、第1直管部12と第2直管部14とを繋ぐように両者に対して一体成型される屈曲部16とを含んで構成されている。言い換えれば、第1直管部12の中心軸12CLと第2直管部14の中心軸14CLとの成す交差角度θcは、90°である。
本実施形態の第1直管部12、及び第2直管部14は、外形、及び内形共に真円とされた一直線状に延びる円筒形状に形成されており、外径、内径共に同一寸法である。
本実施形態の屈曲部16は、側面視で略1/4円弧形状に屈曲する円筒形状に形成されている。屈曲部16の流路軸方向両端部、即ち、第1直管部12との境界部分(2点鎖線で図示)、及び第2直管部14との境界部分(2点鎖線で図示)は、外形、及び内形共に真円であり、外径、及び内径が第1直管部12、及び第2直管部14と同一寸法であるが、流路軸方向中間では、外形、及び内形共に楕円形となっている(後述する仮想直線FL1に向けて徐々に楕円形に変化している)。
図1、及び図2に示すように、継手10の内壁面を見たときに、屈曲部16の屈曲内側の部分は、第1直管部12と第2直管部14とが直角に接続されており(以後、直角に接続されている角部分を適宜、角部16Aと呼ぶ)、屈曲部16の屈曲外側の部分(以後、適宜、外側屈曲流路内壁面16Bと呼ぶ)は、1/4円弧形状に屈曲している。
屈曲部16の外側屈曲流路内壁面16Bには、圧力損失低減用の突起18が一体的に形成されている。
図3には、図2に示す継手10の4−4線断面が示されている。図3に示すように、本実施形態の突起18は、屈曲部16の中心軸16CLに直角な断面形状が二等辺三角形である。三角形とされた突起18の頂角θtは、一例として90°以上が好ましい。なお、頂角θtの上限は、一例として、120°とすることが好ましい。
図2に示すように、突起18は、第1直管部12の中心軸12CLと第2直管部14の中心軸14CLとの交点Pを通って第1直管部12の中心軸12CLと第2直管部14の中心軸14CLとに対して各々45°とされた仮想直線FL1上に頂点(最も高い部分)18Pを有しており、突起18は、頂点18Pから第1直管部12側、及び第2直管部14側、言い換えれば、頂点18Pから流路軸方向両側の軸方向端部18E1、18E2に向けて、高さhが漸減している。なお、高さhは、外側屈曲流路内壁面16Bに対して垂直な法線方向に沿って計測した寸法である。
突起18の頂点18Pは、一例として、交点Pよりも低い位置にあること、言い換えれば、交点Pよりも外側屈曲流路内壁面16B側にあることが好ましい。また、突起18の高さhの下限値は、一例として、屈曲部16の流路長手方向端部(図面にて二点鎖線で示す屈曲部16と第1直管部12との境界部分、屈曲部16と第2直管部14との境界部分。)の内径φの15%とすることが好ましい。
突起18は、仮想直線FL1を対称軸として線対称形状に形成されている。また、本実施形態では、突起18の稜線18Aは、外側屈曲流路内壁面16B側に凸となるように湾曲している。このため、突起18の稜線18Aは、頂点18Pと軸方向端部18E1とを結ぶ仮想直線FL2よりも低い位置にある(頂点18Pの下流側も同様)。
図4には、突起18を、図2に示す仮想直線FL1に沿って平面視した形状が示されている。図3、及び図4に示すように、突起18は、流路中心(中心軸12CL、中心軸14CL、及び中心軸16CL)を通る仮想平面Ffに対して左右対称形状に形成されている。
図4に示すように、突起18は、流路軸方向(図面上下方向)中央部が最も幅広であり、流路軸方向両側に向けてその幅W(仮想平面Ffに対して直交する方向に計測)が漸減している。なお、突起18の幅Wは、屈曲部16の流路軸方向端部の内径φ(図2参照)に対して20%(θt=90°)〜55%(θt=150°)の範囲内に設定することが好ましい。
図2に示すように、湾曲した外側屈曲流路内壁面16Bに沿って計測した突起18の長さLは、屈曲部16の流路長手方向端部の内径φ(図2参照)に対して85〜180%の範囲内に設定することが好ましい。
本実施形態では、突起18の第1直管部12側の軸方向端部18E1が、屈曲部16と第1直管部12との境界部分(2点鎖線部分)に位置し、第2直管部14側の軸方向端部18E2が、屈曲部16と第2直管部14との境界部分(2点鎖線部分)に位置しているが、軸方向端部18E1、18E2は、該境界部分を超えて直管側に位置していてもよく、該境界部分を超えずに屈曲部16内に位置していてもよい。
(継手を成型するモールドの構成)
図6(A)には、本実施形態の継手10を成型するためのモールド22が断面図にて示されている。
このモールド22は、継手10の外面(外形)を形成するための凹部24を備えて2分割可能(図6(A)紙面表裏方向に分割可能)な本体部25と、この凹部24に対して進退可能とされ、第1直管部12の内面及び屈曲部16の内面の第1直管部12側の一部(図1参照。突起18の一部を含む。)を形成するための第1ピン26Aと、第2直管部14の内面及び屈曲部16の内面の第2直管部14側の一部(突起18の一部を含む。)を形成するための第2ピン26Bとが設けられている。
第1ピン26Aは、円柱形状とされ、先端側には第1ピン26Aの中心軸26ACLに対して45°に傾斜した傾斜面28Aが形成されている。
第2ピン26Bも第1ピン26Aと同様に円柱形状とされ、先端側には第2ピン26Bの中心軸26BCLに対して45°に傾斜した傾斜面28Bが形成されている。
図6(B)に示すように、第1ピン26Aの先端側の側面には、突起18の長手方向の1/2を形成するための凹部30Aが形成されており、第2ピン26Bの先端側の側面には、突起18の長手方向の1/2を形成するための凹部30Bが形成されている。
第1ピン26Aの中心軸26ACLと第2ピン26Bの中心軸26BCLとの成す角度θdは90°である。第1ピン26Aは、中心軸26ACLに沿って直線状に移動し、第2ピン26Bは、中心軸26BCLに沿って直線状に移動し、第1ピン26Aの傾斜面28Aと第2ピン26Bの傾斜面28Bとを互いに接触させ、凹部24と、第1ピン26A及び第2ピン26Bとの間の空間、即ち、キャビティに溶融した合成樹脂を射出し、同合成樹脂を冷却して固化させることで継手10が成型される。
凹部30Aの形成された第1ピン26A、及び凹部30Bの形成された第2ピン26Bは、何れも第1ピン26A、及び第2ピン26Bの退出方向(図6(A)の矢印方向)に対して逆テーパー形状とはなっていない(言い換えれば、直管部側から見て影になる部分が無い)ので、第1ピン26A、及び第2ピン26Bは、成型後の継手10に引っかかることなく継手10から引き抜くことができる。
(作用、効果)
次に、本実施形態の継手10の作用、効果を、本実施形態の突起18が形成されていない図7に示す従来一般の構造とされた継手40と対比して説明する。なお、図7に示す継手40において、本実施形態の継手10と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図7に示す継手40に対し、一例として第1直管部12側から水を流すと、継手40の内部では、外側屈曲流路内壁面16B、特には外側屈曲流路内壁面16Bの流路長手方向中央付近(一例として、符号Bで示す範囲)においては、第1直管部12の内部を直線状に流れてきた水が当たって方向変換する部位(進路が変わる部位)であるため、圧力が高くなる。一方、屈曲部16の角部16Aの排水方向下流側、かつ角部16Aの近傍、一例として、図7にて点線で囲む角部下流側領域Aにおいては、角部16Aで急激に流れの方向が変更された直後の部分であり、外側屈曲流路内壁面16B付近に比較して圧力が低く、流れが乱れ易い(渦(図7において矢印で示す)が発生し易い)。以上のように継手40では、水を流して流れが乱れることで圧力損失が大きくなり、単位時間当たりの流量が少なくなる問題がある。
一方、本実施形態の継手10では、第1直管部12の内部を屈曲部16に向けて直線状に流れてきた水は、外側屈曲流路内壁面16Bに設けられた突起18に案内され、図5の矢印Cで示すように、突起18の幅方向両側(流路の中心軸に沿って見たときの流路の中心軸の両側)へ分かれる。その後、別れた水は、流れの向きが突起18の幅方向両側の湾曲した内壁面に沿って上側(言い換えれば、外側屈曲流路内壁面16Bとは対向する側)へ向けられ 図2(B)の矢印Fで示すように、該水の圧力(水の進行方向側に作用する圧力)が角部16Aの近傍の角部下流側領域Aを流れる水に向けて作用する。言い換えれば、突起18の幅方向両側へ別れた水が、角部下流側領域Aを流れる水の乱れ(渦)を抑え込む。これにより、角部下流側領域Aにて生じやすい水の乱れを抑制することができる。
このようにして、本実施形態の継手10は流れの乱れ(渦)が抑制されるので、突起18の設けられていない継手40に対して圧力損失を小さくすることができ、単位時間当たりの流量を増やすことができる。
また、本実施形態の継手10の突起18は、頂点18Pから流路軸方向両側に向けて高さh、及び幅Wが漸減しているので、屈曲部16内でスムーズに水を流すことができる。
さらに、本実施形態の継手10では、屈曲部16に形成される突起18が、仮想直線FL1を対称軸として線対称形状に形成されているので、言い換えれば、継手10全体の形状も仮想直線FL1を対称軸として線対称形状に形成されているので、継手10は、取り付けの向き、及び水を流す方向に関して、方向性を無くすことができる。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、比較例に係る継手、及び本発明に係る継手(突起の頂角θtが各々異なる実施例1〜5の5種)について圧力損失をシミュレーションにて比較した。
流路の内径は何れの継手もφ12.25mmとした。実施例1,2,3は、上記実施形態の突起を有した継手であるが、突起の頂角θt(図3参照)を各々異ならせている。突起の頂点の高さh(図2参照)は、内径(図2参照)の15%とし、突起の流路長手方向の端部(図2参照)は、屈曲部と直管部との境界に設定し、突起の稜線は滑らかに湾曲している(図2参照)。継手に流す流体は水を想定した。

シミュレーションの結果、突起の設けられた実施例の継手は、突起の設けられていない比較例の継手に比較して圧力損失は小さく、また、突起の頂角θtは、90°(実施例2)〜150°(実施例4)の範囲内が好ましいことが分かる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
上記実施形態では、突起18について、好ましい形態として、流路軸方向に対して直交する断面形状を流路中心に向けて幅が狭くなる先細り形状とすること、頂角θtを90度以上に設定すること、頂点18Pから流路の流路長手方向両側に向けて高さhを漸減すること、頂点18Pと突起18の流路軸方向端部18E1,18E2とを結んだ仮想直線FL2より低い位置で滑らかに高さhが漸減すること、頂点18Pが一方の第1直管部12の中心軸12CLと他方の第2直管部14の中心軸14CLとの交点Pよりも低い位置にあること、仮想直線FL1に対して線対称に形成されていること、等が好ましいと説明したが、これらの形態は必要に応じて設けられていればよく、何れかが無くてもよい。即ち、屈曲した流路の屈曲外側の外側屈曲流路内壁面16Bに突起18を設けることで、突起18を設けない場合に比較して圧力損失が小さくなれば、突起18の構成、及び継手10の構成は上述した実施形態の構成としなくてもよい。
上記実施形態の継手10屈曲部16では、屈曲内側の第1直管部12と第2直管部14とが交差する角部分に、直角な角部16Aが形成されていたが、本発明はこれに限らず、該角部分は、アール状に湾曲していてもよい。
上記実施形態では、突起18の側面視で稜線18Aが湾曲していたが、図8に示すように、突起18の稜線18Aが、側面視で突起18の一方側の軸方向端部18E1から他方側の軸方向端部18E2まで一直線状で、突起18に尖った頂点18Pが無くてもよい。
本実施形態では、突起18の断面形状は、流路中心に向けて幅が狭くなる先細り形状であれば、頂点両側の傾斜面は直線形状以外の形状であってもよい。例えば、傾斜面は、直線形状に限らず、凸湾曲形状、凹湾曲形状等の直線形状以外の曲線形状であってもよい。
上記実施形態の継手10は、第1直管部12の中心軸12CLと第2直管部14の中心軸14CLとのなす交差角度θcが90°であったが、本発明はこれに限らず、交差角度θcは、90°以外の角度であってもよい。
上記実施形態の継手10では、屈曲部16に突起18が1個形成されていたが、突起18は、複数個が互いに平行に並列されていてもよく、流路長手方向に複数形成されていてもよい。
本実施形態の継手10では、突起18が屈曲部16の内面に一体的に形成されていたが、突起18を別部品として成型し、別部品として成型した突起18を屈曲部16の内面に接着する構成としてもよい。
上記実施形態では、継手10に水を流す例について説明したが、継手10に、オイル、気体等の水以外の流体を流す場合も同様の効果を得ることができる。
上記実施形態では、本発明を継手に適用した例を説明したが、本発明は、屈曲した流路を有するものであれば、継手以外のものにも適用可能である。
10 継手(流路構造)
12 第1直管部
14 第2直管部
16 屈曲部(屈曲した流路)
16B 外側屈曲流路内壁面
18 突起
18P 頂点
18E1 軸方向端部(流路軸方向側の端部)
18E2 軸方向端部(流路軸方向側の端部)
θt 頂角
FL2 仮想直線

Claims (7)

  1. 一部が屈曲した流路を備え、
    屈曲した前記流路の屈曲外側の外側屈曲流路内壁面には、流路中心軸に沿って見たときの流体の進行方向を流路中心軸の両側に変更する突起が設けられている、流路構造。
  2. 前記突起の前記流路中心軸に対して直角な断面形状は、前記流路中心軸に向けて幅が狭くなる先細り形状とされている、請求項1に記載の流路構造。
  3. 前記突起は、前記流路中心軸側に設けられた頂点の両側に直線状の傾斜面を有し、
    一方の前記傾斜面と他方の前記傾斜面とのなす頂角が、90度以上に設定されている、請求項2に記載の流路構造。
  4. 前記突起は、前記流路中心軸の軸方向に沿って延設され、
    前記流路中心軸に交差する方向から見た前記突起の側面形状は、前記外側屈曲流路内壁面の流路軸方向中間部に頂点を有し、前記頂点から前記流路中心軸の軸方向両側に向けて高さが漸減している、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の流路構造。
  5. 前記突起は、前記頂点と前記突起の流路軸方向側の端部とを結んだ仮想直線より低い位置で高さが漸減している、請求項4に記載の流路構造。
  6. 前記流路は、屈曲した前記流路の流路軸方向両側に、直線状に形成された直線状流路を有し、
    前記頂点は、一方の前記直線状流路の流路中心軸の延長線と他方の前記直線状流路の流路中心軸の延長線との交点よりも低い位置にある、請求項4または請求項5に記載の流路構造。
  7. 前記流路中心軸に交差する方向から見た前記突起は、外側屈曲流路内壁面の流路軸方向中央点を通り、前記外側屈曲流路内壁面に対して垂直な法線に対して線対称に形成されている、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の流路構造。
JP2019150436A 2019-08-20 2019-08-20 流路構造 Pending JP2021032275A (ja)

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