JP2021030880A - 車体側部構造 - Google Patents
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Abstract
Description
これにより、センタピラーに入力した側突荷重は、アウタパネルの上端部をルーフサイドレールに押し付ける方向、アウタパネルの下端部をサイドシルに押し付ける方向に作用する。したがって、例えば、側面衝突によりセンタピラーに入力した大きな側突荷重を、センタピラー、ルーフサイドレール、およびサイドシルにより支えることができる。
さらに、ピラー下部において、スチフナをアウタパネルの内壁に沿って形成した。これにより、ピラー上部およびピラー下部に亘って配置されるスチフナを、長方形または台形のブランク材から製造可能となり、ブランク材の歩留まりを高め、スチフナの生産性を向上できる。
そこで、スチフナの内部においてベルトライン部の上方および下方にバルクヘッドを設けた。よって、スチフナの前支持脚および後支持脚が、U字状断面の内側に変形することをバルクヘッドで抑えることができる。これにより、スチフナのベルトライン部による車幅方向内側への変形を抑制でき、スチフナの曲げ強度を高めることができる。
さらに、仕切り壁の内辺をスチフナの開口端と同じ位置に配置することにより、仕切り壁の形状を小さく抑えて軽量化を図ることができる。
加えて、仕切り壁の内辺をスチフナの開口端と同じ位置に配置することにより、例えば、仕切り壁を前支持脚や後支持脚に溶接により結合する位置を、アウタパネルとインナパネルとが接合される部位に対して十分に離すことができる。よって、例えば、仕切り壁を前支持脚や後支持脚に溶接ガンで溶接する際に、溶接ガンを配置するクリアランス(すなわち、結合スペース)を十分に確保できる。
また、スチフナの3つの壁部に第1折返しフランジを結合し、インナパネルに第2折返しフランジを結合した。これにより、スチフナとインナパネルとにより形成される矩形断面の4つの壁部をすべてバルクヘッドで拘束でき、スチフナ(すなわち、センタピラー)の曲げ強度を一層高めることができる。
また、スチフナのうち、ベルトライン部の板厚を厚くすることにより、スチフナの全体の板厚を厚くする場合と比べてスチフナ(すなわち、センタピラー)の軽量化を図ることができる。
また、ピラー上部において、スチフナの前支持脚と後支持脚との両脚部をアウタパネルからインナパネルに向け突出させた。これにより、ピラー上部の曲げ剛性をスチフナで高めることができる。
さらに、ピラー下部において、アウタパネルの側壁、前壁、および後壁に、スチフナの受圧壁、前支持脚、および後支持脚を固定させた。これにより、アウタパネルの側壁、前壁、および後壁の板厚を増すことができ、ピラー下部の曲げ剛性をスチフナで高めることができる。
これにより、センタピラーに入力した側突荷重は、アウタパネルの上端部をルーフサイドレールに押し付ける方向、アウタパネルの下端部をサイドシルに押し付ける方向に作用する。したがって、例えば、側面衝突によりセンタピラーに入力した大きな側突荷重を、センタピラー、ルーフサイドレール、およびサイドシルにより支えることができる。
<車体側部構造>
図1、図2に示すように、車体側部構造10は、サイドシル12と、リアホイールハウス13と、クオータピラー14と、センタピラー15と、フロントピラー16と、ルーフサイドレール17と、サイドパネルアウタ18と、を備えている。
サイドシル12の前端部12bからフロントピラー16が上方へ向けて延びている。サイドシル12の車体前後方向の中央部12cからセンタピラー15が上方へ向けて延びている。クオータピラー14の上端部14a、フロントピラー16の上端部16a、およびセンタピラー15の上端部15aにルーフサイドレール17が固定されている。
ルーフサイドレール17は、車体上部の側方において車体前後方向に延設する閉断面(図3参照)に形成されている。
ルーフサイドレールアウタパネル部18bは、サイドパネルアウタ18の上部においてルーフサイドレール17に沿って車体前後方向に延設され、ルーフサイドレール17を車幅方向外側から覆う部位である。
センタピラーアウタパネル部18cは、車体前後方向の中央において、サイドシルアウタパネル部18aからルーフサイドレールアウタパネル部18bまでセンタピラー15に沿って立設され、センタピラー15を車幅方向外側から覆う部材である。
サイドシルアウタパネル21は、上フランジ21aおよび下フランジ21bを有する断面ハット状に形成されたサイドシルスチフナである。サイドシルインナパネル22は、上フランジ22aおよび下フランジ22bを有する断面ハット状に形成されている。
サイドシルアウタパネル21とサイドシルインナパネル22との上フランジ21a,22a同士が接合されている。また、サイドシルアウタパネル21とサイドシルインナパネル22との下フランジ21b,22b同士が接合されている。これにより、サイドシルアウタパネル21およびサイドシルインナパネル22によりサイドシル12が閉断面に形成されている。サイドシル12は、車体下部の側方において車体骨格を形成する剛性の高い部材である。
ルーフサイドアウタパネル25は、上フランジ25aおよび下フランジ25bを有す。ルーフサイドインナパネル26は、上フランジ26aおよび下フランジ26bを有する断面ハット状に形成されている。
ルーフサイドアウタパネル25とルーフサイドインナパネル26との上フランジ25a,26a同士が接合されている。また、ルーフサイドアウタパネル25とルーフサイドインナパネル26との下フランジ25b,26b同士が接合されている。これにより、ルーフサイドアウタパネル25およびルーフサイドインナパネル26によりルーフサイドレール17が閉断面に形成されている。ルーフサイドレール17は、車体上部の側方において車体骨格を形成する剛性の高い部材である。
図4、図5に示すように、センタピラー15は、アウタパネル31と、インナパネル32と、スチフナ(補強部材)33と、補強板34と、第1バルクヘッド(バルクヘッド)35と、第2バルクヘッド(バルクヘッド)36と、を備えている。
アウタパネル31は、車幅方向の外側において、サイドシル12の車体前後方向中央からルーフサイドレール17まで立設されている。アウタパネル31は、車幅方向外側に膨出するアウタ膨出部(膨出部)37と、アウタ膨出部37の前開口端(開口端)37aから張り出された前フランジ(フランジ)38と、アウタ膨出部37の後開口端(開口端)37bから張り出された後フランジ(フランジ)39と、を備えている。
アウタ側壁41、アウタ前壁42、およびアウタ後壁43により、アウタ膨出部37が車幅方向内側へ向けて開口されたU字状断面のアウタ膨出部37が形成されている。アウタ膨出部37により、アウタパネル31の内壁31aがU字状断面に形成されている。
アウタ膨出部37、前フランジ38、および後フランジ39でアウタパネル31が、断面ハット状に形成されている。
インナ側壁51、インナ前壁52、およびインナ後壁53により、インナ膨出部45が車幅方向内側へ向けて開口されたU字状断面のインナ膨出部45が形成されている。
前フランジ46は、インナ膨出部45(すなわち、インナ前壁52)の前開口端45aから車体前方へ向けて張り出されている。後フランジ47は、インナ膨出部45(すなわち、インナ前壁52)の後開口端45bから車体後方へ向けて張り出されている。
インナ膨出部45、前フランジ46、および後フランジ47でインナパネル32が、断面ハット状に形成されている。
センタピラー15は、ベルトライン部55の上側を形成するピラー上部15Aと、ベルトライン部55の下側を形成するピラー下部15Bと、により構成されている。
ベルトライン部55とは、車体のサイドウインドウの下端部を横方向に走るラインをいう。換言すれば、サイドドアに沿って水平方向に走る下部車体の上端ラインであり、車体上部と車体下部をサイドウインドウの位置で仕切るラインをいう。
また、アウタパネル31は、ルーフサイドインナパネル26の外面26cに上端部31c(特に、アウタパネル31の前フランジ38および後フランジ39)が車幅方向外側から固定(結合)されている。ルーフサイドインナパネル26の外面26cは、例えば、ルーフサイドインナパネル26のうち、車幅方向外側に対向する面である。
具体的には、スチフナ33は、受圧壁61と、前支持脚62と、後支持脚63と、前稜線(稜線)64と、後稜線(稜線)65と、を備えている。受圧壁61、前支持脚62、および後支持脚63により、スチフナ33が車幅方向の内側に向けて開口するU字状断面(コ字状断面)に形成されている。
前支持脚62は、受圧壁61の前辺から車幅方向内側へ向けてアウタ前壁42に沿って折り曲げられている。前支持脚62は、ピラー下部15Bにおいて、アウタ前壁42に沿って全域あるいは略全域が配置されている。また、前支持脚62は、ピラー上部15Aにおいて、アウタ前壁42から前支持脚開口端(開口端)62a側の部位がインナパネル32のインナ側壁51に向けて突出されている。
後支持脚63は、受圧壁61の後辺から車幅方向内側へ向けてアウタ後壁43に沿って折り曲げられている。後支持脚63は、ピラー下部15Bにおいて、アウタ後壁43に沿って全域あるいは略全域が配置されている。また、後支持脚63は、ピラー上部15Aにおいて、アウタ後壁43から後支持脚開口端(開口端)63a側の部位がインナパネル32のインナ側壁51に向けて突出されている。
また、スチフナ33は、ピラー上部15Aにおいて、受圧壁61がアウタパネルのアウタ側壁41に固定されている。さらに、スチフナ33は、ピラー上部15Aにおいて、前支持脚62のうち前支持脚開口端62a側の部位がアウタ前壁42からインナパネル32のインナ側壁51に向けて突出されている。また、スチフナ33は、ピラー上部15Aにおいて、後支持脚63のうち後支持脚開口端63a側の部位がアウタ後壁43からインナパネル32のインナ側壁51に向けて突出されている。
また、ピラー上部15Aにおいて、スチフナ33の前支持脚62と後支持脚63との両脚部をアウタパネル31からインナ側壁51に向け突出させた。これにより、前支持脚62および後支持脚63の幅を確保でき、ピラー上部15Aの曲げ剛性をスチフナ33で高めることができる。
さらに、ピラー下部15Bにおいて、アウタパネル31のアウタ側壁41、アウタ前壁42、およびアウタ後壁43の3壁部に、スチフナ33の受圧壁61、前支持脚62、および後支持脚63が固定されている。よって、アウタパネル31のアウタ側壁41、アウタ前壁42、およびアウタ後壁43の3壁部に対応する板厚を、スチフナ33で増すことができる。これにより、ピラー下部15Bの曲げ剛性をスチフナ33で高めることができる。
また、アウタパネル31は、ルーフサイドインナパネル26の外面26cに上端部31c(特に、アウタパネル31の前フランジ38および後フランジ39)(図2参照)が車幅方向外側から固定(結合)されている。
よって、側面衝突により入力した側突荷重F1を、スチフナ33の上端部33aからアウタパネル31の上端部31cを経てルーフサイドインナパネル26の外面26cに車幅方向外側から押圧する方向に伝えることができる。これにより、ルーフサイドインナパネル26の外面26c(すなわち、ルーフサイドレール17)に伝えられた側突荷重F2をルーフサイドレール17で支えることができる。
これにより、センタピラー15に側突荷重F1が入力した際に、アウタパネル31の上端部31cをルーフサイドレール17に押し付ける方向に側突荷重F2が作用する。同時に、アウタパネル31の下端部31bをサイドシル12に押し付ける方向に側突荷重F3が作用する。したがって、例えば、側面衝突によりセンタピラー15に入力した大きな側突荷重F1を、センタピラー15、ルーフサイドレール17、およびサイドシル12により支えることができる。
このように、スチフナ33の下端部33bがサイドシル12に対して上方に距離L1だけ離間して配置されている。よって、センタピラー15においてスチフナ33とサイドシル12との間の部位を脆弱部68とすることができる。これにより、側面衝突により入力した側突荷重F1により脆弱部68を屈曲させて衝撃エネルギーを吸収できる。
また、後折曲部73は、底部71の後辺から後支持脚63に沿って折り曲げられ、例えば、接着剤により後支持脚63に貼り付けられて固定されている。このように、底部71が受圧壁61に固定され、後折曲部73が後支持脚63に固定されることにより、ベルトライン部55(ベルトライン部55近傍の上下方向の部位も含む)において底部71および後折曲部73が後稜線65を跨いで固定されている。
ここで、ベルトライン部55は、センタピラー15の上下方向の中央に位置し、側面衝突による衝突荷重F1(図3参照)に対して脆弱な部位となることが考えられる。そこで、ベルトライン部55(ベルトライン部55近傍の上下方向の部位も含む)に補強板34を固定して板厚を、スチフナ33の他の部位より厚くした。これにより、センタピラー15において、ベルトライン部55の強度を高めることができる。
これにより、補強板34をベルトライン部55(ベルトライン部55近傍の上下方向の部位も含む)の補強に必要な形状に小さく抑えることができる。これにより、センタピラー15の軽量化と、センタピラー15の曲げ強度の向上とを両立できる。
図6、図8に示すように、第1バルクヘッド35は、補強板34の内部において補強板34の上部34aに設けられている。第1バルクヘッド35は、第1仕切り壁(仕切り壁、障壁)75と、第1折返しフランジ76と、第2折返しフランジ77と、を有する。
第1仕切り壁75は、スチフナ33の長手方向に対して交差(具体的には、直交)して配置されている。第1仕切り壁75は、第1外側辺75aと、第1前辺75bと、第1後辺75cと、第1内側辺(内辺)75dと、を有する。第1外側辺75a、第1前辺75b、および第1後辺75cにより、第1仕切り壁75がスチフナ33のU字状断面(具体的には、補強板34のU字状断面)に沿って外形の輪郭が形成されている。
また、第1内側辺75dは、スチフナ33の前支持脚開口端62aおよび後支持脚開口端63aに対して車幅方向において同じ位置に配置されている。
また、第1前辺75bのうち車幅方向の内端部から、第1折返しフランジ76が下方へ向けて補強板34の前折曲部72に沿って折り曲げられ、例えば前折曲部72に溶接(接合)により結合されている。さらに、第1後辺75cのうち車幅方向の内端部から、第1折返しフランジ76が下方へ向けて補強板34の後折曲部73に沿って折り曲げられ、例えば後折曲部73に溶接(接合)により結合されている。
すなわち、第1仕切り壁75は、第1折返しフランジ76により補強板34を介してスチフナ33のU字状断面の内部に溶接(接合)により結合されている。
また、第1内側辺75dを、スチフナ33の前支持脚開口端62aおよび後支持脚開口端63aに対して、車幅方向において同じ位置に配置することにより、第1仕切り壁75の形状を小さく抑えて軽量化を図ることができる。
これにより、例えば、第1前辺75bの第1折返しフランジ76を補強板34の前折曲部72に溶接ガンで溶接する際に、溶接ガンを配置するクリアランス(すなわち、結合スペース)を十分に確保できる。また、例えば、第1後辺75cの第1折返しフランジ76を補強板34の後折曲部73に溶接ガンで溶接する際に、溶接ガンを配置するクリアランス(すなわち、結合スペース)を十分に確保できる。
第2バルクヘッド36は、第2仕切り壁(仕切り壁、障壁)85と、第1折返しフランジ86と、第2折返しフランジ87と、を有する。
第2仕切り壁85は、スチフナ33の長手方向に対して交差(具体的には、直交)して配置されている。第2仕切り壁85は、第2外側辺85aと、第2前辺85bと、第2後辺85cと、第2内側辺(内辺)85dと、を有する。第2外側辺85a、第2前辺85b、および第2後辺85cにより、第2仕切り壁85がスチフナ33のU字状断面に沿って外形の輪郭が形成されている。
また、第2内側辺85dは、スチフナ33の前支持脚開口端62aおよび後支持脚開口端63aに対して車幅方向において同じ位置に配置されている。
また、第2前辺85bのうち車幅方向の内端部から、第1折返しフランジ86が下方へ向けてスチフナ33の前支持脚62に沿って折り曲げられ、前支持脚62に溶接(接合)により結合されている。さらに、第2後辺85cのうち車幅方向の内端部から、第1折返しフランジ86が下方へ向けてスチフナ33の後支持脚63に沿って折り曲げられ、後支持脚63に溶接(接合)により結合されている。
すなわち、第2仕切り壁85は、第1折返しフランジ86によりスチフナ33のU字状断面の内部に溶接(接合)により結合されている。
また、第2内側辺85dを、スチフナ33の前支持脚開口端62aおよび後支持脚開口端63aに対して、車幅方向において同じ位置に配置することにより、第2仕切り壁85の形状を小さく抑えて軽量化を図ることができる。
これにより、例えば、側面衝突によりベルトライン部55に側突荷重F1が入力した際に、スチフナ33のベルトライン部55による車幅方向内側への変形を抑制できる。
以下、第2実施形態のセンタピラー100を図10から図12に基づいて説明する。なお、第2実施形態において第1実施形態のセンタピラー15と同一、類似の部材については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図10、図11に示すように、センタピラー100は、第1実施形態のスチフナ33をスチフナ102に代えたもので、その他の構成は第1実施形態のセンタピラー15と同様である。なお、図10においては、センタピラー100の構成の理解を容易にするために、第1バルクヘッド35および第2バルクヘッド36を省略する。
また、スチフナ102のうち、ベルトライン部55、およびベルトライン部55近傍の上方向の部位103の板厚のみを厚くすることにより、スチフナ102の全体の板厚を厚くする場合と比べて軽量化を図ることができる。
なお、第2実施形態においては、ベルトライン部55、およびベルトライン部55近傍の上方向の部位103を他の部位より厚く形成する例について説明するが、これに限定しない。その他の例として、ベルトライン部55近傍の上方向の部位103に加えて、ベルトライン部55近傍の下方向の部位も他の部位より厚く形成してもよい。
前支持脚開口端105aは、ピラー上部15Aにおいて、前支持脚105の前支持脚開口端105a寄りの部位からインナパネル32のインナ側壁51に沿って車体前方へ向けて張り出す(反らす)ように折り曲げられている。後支持脚開口端106aは、ピラー上部15Aにおいて、後支持脚106の後支持脚開口端106a寄りの部位からインナパネル32のインナ側壁51に沿って車体後方へ向けて張り出す(反らす)ように折り曲げられている。
このように、スチフナ102は、ピラー上部15Aにおいて、前支持脚105の前支持脚開口端105aと、後支持脚106の後支持脚開口端106aと、がインナパネル32のインナ側壁51に沿って折り曲げられている。
これにより、例えば、スチフナ102の素材を切断する金型や、スチフナ102をU字状断面に成形する金型を単純な形状にでき、加えて、ブランク材の歩留まりを高め、スチフナ33の生産性を向上できる。
これにより、センタピラー100に入力した側突荷重F1は、アウタパネル31の上端部31cをルーフサイドレール17に押し付ける方向、アウタパネル31の下端部31bをサイドシル12に押し付ける方向に作用する。したがって、例えば、側面衝突によりセンタピラー100に入力した大きな側突荷重F1を、センタピラー100、ルーフサイドレール17、およびサイドシル12により支えることができる。
例えば、前記実施形態では、締結部材としてボルト78,88、ナット79,89を例に説明したが、これに限らない。その他の例として、締結部材としてリベットなどを使用してもよい。
12 サイドシル
15,100 センタピラー
15a 上端部(センタピラーの上部)
15c 離間部位(センタピラーの下部)
15A,100A ピラー上部
15B,100B ピラー下部
17…ルーフサイドレール
21 サイドシルアウタパネル
21c サイドシルアウタパネルの外面(サイドシルの外面)
22 サイドシルインナパネル
26 ルーフサイドインナパネル
26c ルーフサイドインナパネルの外面(ルーフサイドレールの外面)
31 アウタパネル
31a アウタパネルの内壁
31b…アウタパネルの下端部
31c…アウタパネルの上端部
32 インナパネル
33,102 スチフナ
33a スチフナの上端部
33b スチフナの下端部
34 補強板
35 第1バルクヘッド(バルクヘッド)
36 第2バルクヘッド(バルクヘッド)
37 アウタ膨出部(膨出部)
37a 前開口端(膨出部の開口端)
37b 後開口端(膨出部の開口端)
38 前フランジ(フランジ)
39 後フランジ(フランジ)
41 アウタ側壁(アウタパネルの側壁)
42 アウタ前壁(アウタパネルの前壁)
43 アウタ後壁(アウタパネルの後壁)
51 インナ側壁(インナパネルの側壁)
55 ベルトライン部
61 受圧壁
62,105 前支持脚
62a 前支持脚開口端(スチフナの開口端)
63,106 後支持脚
63a 後支持脚開口端(スチフナの開口端)
64 前稜線(稜線)
65 後稜線(稜線)
75 第1仕切り壁(仕切り壁)
75d,85d 第1内側辺(内辺)
76,86 第1折返しフランジ
77,87 第2折返しフランジ
78,88 ボルト(締結部材)
79,89 ナット(締結部材)
85 第2仕切り壁(仕切り壁)
105a 前支持脚開口端(前支持脚の開口端)
106a 後支持脚開口端(後支持脚の開口端)
W1 スチフナの上端部の深さ
Claims (11)
- アウタパネルとインナパネルとにより上下方向に延設される閉断面が形成され、ベルトライン部の上側のピラー上部と、前記ベルトライン部の下側のピラー下部と、を有するセンタピラーと、
前記アウタパネルの上端部が車外側の外面に固定されたルーフサイドレールと、
前記アウタパネルの下端部が車外側の外面に固定されたサイドシルと、を備えた車体側部構造であって、
前記センタピラーは、
前記閉断面の内部に配置され、車幅方向の内側に向けて開口するU字状断面に形成されたスチフナを備え、
前記スチフナは、
前記アウタパネルに固定され、前記ピラー上部から前記インナパネルに向けて突出され、前記アウタパネルの内壁に沿って形成されている、
ことを特徴とする車体側部構造。 - 前記センタピラーは、
前記スチフナの内部において、前記ベルトライン部の上方および下方に設けられたバルクヘッドを備えている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車体側部構造。 - 前記バルクヘッドは、
前記スチフナの長手方向に交差して配置され、前記スチフナの内壁に沿って形成された仕切り壁を有し、
前記仕切り壁は、車幅方向内側の内辺が前記スチフナの開口端に対して車幅方向において同じ位置に配置されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の車体側部構造。 - 前記バルクヘッドは、
前記仕切り壁から折り返され、前記スチフナの内壁を断面U字状に形成する3つの壁部に、溶接により結合される第1折返しフランジと、
前記仕切り壁から折り返され、前記インナパネルに締結部材により結合される第2折返しフランジと、を有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の車体側部構造。 - 前記スチフナは、
前記ベルトライン部の板厚が前記ピラー上部および前記ピラー下部より厚い、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車体側部構造。 - 前記スチフナは、隣接する2つの壁部で形成された稜線を有し、
2つの前記壁部には、前記ベルトライン部において前記稜線を跨いで固定された補強板を備えている
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車体側部構造。 - 前記アウタパネルは、
車幅方向外側へ向けて膨出する断面U字状の膨出部の開口端から車体前後方向に張り出されたフランジが前記ルーフサイドレールの外面に結合され、
前記スチフナは、
上端部のU字状断面の深さが上方へ向けて徐々に浅くなるように形成され、前記上端部が前記膨出部の底部に結合されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車体側部構造。 - 前記スチフナの下端部は、前記サイドシルに対して上方に離間して配置され、
前記アウタパネルは、前記サイドシルの外面に結合されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の車体側部構造。 - 前記スチフナは、U字状断面を形成する受圧壁、前支持脚、および後支持脚を備え、
前記ピラー上部において、前記受圧壁が前記アウタパネルの側壁に固定され、前記前支持脚と前記後支持脚とが前記アウタパネルから前記インナパネルに向け突出され、
前記ピラー下部において、前記アウタパネルの側壁、前壁、および後壁に前記受圧壁、前記前支持脚、および前記後支持脚が固定されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の車体側部構造。 - 前記ルーフサイドレールは、車体上部の側方において車体前後方向に延設する閉断面に形成され、
前記サイドシルは、車体下部の側方において車体前後方向に延設する閉断面に形成され、
前記スチフナが前記センタピラーの上部から下部に亘り固定された前記アウタパネルは、前記ルーフサイドレールの外面に上端部が固定され、前記サイドシルの外面に下端部が固定されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の車体側部構造。 - 前記スチフナは、U字状断面を形成する受圧壁、前支持脚、および後支持脚を備え、
前記ピラー上部において、前記前支持脚の開口端と、前記後支持脚の開口端と、が前記インナパネルの側壁に沿って折り曲げられている、
ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の車体側部構造。
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