JP2021030658A - 感熱記録部材 - Google Patents
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Abstract
Description
1つの実施形態においては、上記第2の中空粒子の平均粒子径が、0.2μm以上1μm未満である。
1つの実施形態においては、上記第2の中空粒子の中空率が、20%〜70%である。
1つの実施形態においては、上記第2の中空粒子の平均粒子径が、上記第1の中空粒子の平均粒子径に対して20%〜80%である。
1つの実施形態においては、上記第2のアンダーコート層の厚みが、1μm〜20μmである。
図1は、本発明の1つの実施形態による感熱記録部材の概略断面図である。感熱記録部材100は、基材10と、第1のアンダーコート層20と、第2のアンダーコート層30と、発色層40とをこの順に備える。第1のアンダーコート層20は、第1の中空粒子を含む。また、第2のアンダーコート層30は、第2の中空粒子を含む。第1の中空粒子の平均粒子径は、第2の中空粒子の平均粒子径よりも大きい。
上記基材は、例えば、紙、不織布、プラスチックフィルム、金属箔、または、これらを組み合わせた複合シートなどである。1つの実施形態においては、基材として紙が用いられ、感熱記録部材は感熱記録紙として提供され得る。
上記のとおり、第1のアンダーコート層は、第1の中空粒子を含む。代表的には、第1のアンダーコート層は、第1の中空粒子と、さらに結着剤とを含む。
上記のとおり、第2のアンダーコート層は、第2の中空粒子を含む。代表的には、第2のアンダーコート層は、第2の中空粒子と、さらに結着剤とを含む。
代表的には、発色層は、加熱により発色する発色剤、顕色剤等を含む。発色層は、必要に応じて、結着剤、増感剤、滑剤、充填剤などをさらに含み得る。
発色層上に、中間層を設けることにより、耐水性、耐薬品性、耐可塑剤性等に優れる感熱記録部材を得ることができる。
発色層上(1つの実施形態においては、中間層上)に、トップ層を設けることにより、印字の際のサーマルヘッドに対する発色層のマッチング性を向上させて、発色層における発色性を向上させることができる。
基材としての上質紙の一方の面に、スチレンアクリルから構成される第1の中空粒子と結着剤とを含む第1のアンダーコート層用塗液をワイヤーバーを用いて塗布および乾燥して第1のアンダーコート層(塗布量(乾燥重量):3.5g/m2、厚み:3.9μm)を形成した。次いで、第1のアンダーコート層上に、第2の中空粒子と結着剤とを含む第2のアンダーコート層形成用塗液Aをワイヤーバーを用いて塗布および乾燥して第2のアンダーコート層(塗布量(乾燥重量):4.0g/m2、厚み:5.6μm)を形成した。第1のアンダーコート層用塗液および第2のアンダーコート層用塗液の組成は、下記のとおりである。
次いで、第2のアンダーコート層上に、染料(3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン)と、顕色剤(4−ヒドロキシ−4’−N−プロポキシジフェニルスルホン)と、充填剤(炭酸カルシウム)とを含む分散液に、結着剤(スチレン−ブタジエン共重合体)と、滑剤(ステアリン酸亜鉛)とを加えて調製した発色層形成用塗液を、ワイヤーバーを用いて塗布および乾燥して発色層(塗布量(乾燥重量):4.0g/m2)を形成した。
次いで、発色層上に、アクリル樹脂を含む中間層用塗液をワイヤーバーを用いて塗布および乾燥して中間層(塗布量(乾燥重量):1.0g/m2)を形成した。
次いで、中間層上に、アクリル樹脂、充填剤(炭酸カルシウム)、滑剤(パラフィンワックス)を含むトップ層用塗液を、ワイヤーバーを用いて塗布および乾燥してトップ層(塗布量(乾燥重量):1.0g/m2)を形成した。
上記のようにして、トップ層/中間層/第2のアンダーコート層/第1のアンダーコート層/基材から構成される感熱記録部材を得た。
<第1のアンダーコート層用塗液>
第1の中空粒子の平均粒子径:1μm
第1の中空粒子の中空率:55%
結着剤:スチレン−ブタジエン共重合体
第1の中空粒子と結着剤との配合比(中空粒子:結着剤(DRY重量基準))=8:2
固形分濃度:25重量%
<第2のアンダーコート層用塗液A>
第2の中空粒子の平均粒子径:0.5μm
第2の中空粒子の中空率:45%
結着剤:スチレン−ブタジエン共重合体
第2の中空粒子と結着剤との配合比(中空粒子:結着剤(DRY重量基準))=8:2
固形分濃度:25重量%
第2のアンダーコート層用塗液Aに代えて、平均粒子径が0.25μmであり、中空率が45%である中空粒子を含む第2のアンダーコート層用塗液B用いたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録部材を得た。
<第2のアンダーコート層用塗液B>
第2の中空粒子の平均粒子径:0.25μm
第2の中空粒子の中空率:45%
結着剤:スチレン−ブタジエン共重合体
第2の中空粒子と結着剤との配合比(中空粒子:結着剤(DRY重量基準))=8:2
固形分濃度:25重量%
第2のアンダーコート層用塗液Aに代えて、中実粒子(平均粒子径:0.45μm)を含む第2のアンダーコート層用塗液C用いたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録部材を得た。
<第2のアンダーコート層用塗液C>
中実粒子の平均粒子径:0.45μm
結着剤:スチレン−ブタジエン共重合体
第2の中空粒子と結着剤との配合比(中空粒子:結着剤(DRY重量基準))=8:2
固形分濃度:25重量%
第2のアンダーコート層用塗液Aに代えて、平均粒子径が1μmであり、中空率が55%である中空粒子を含む第2のアンダーコート層用塗液D用いたこと以外は、実施例1と同様にして感熱記録部材を得た。
<第2のアンダーコート層用塗液D>
第2の中空粒子の平均粒子径:1μm
第2の中空粒子の中空率:55%
結着剤:スチレン−ブタジエン共重合体
第2の中空粒子と結着剤との配合比(中空粒子:結着剤(DRY重量基準))=8:2
固形分濃度:25重量%
基材としての上質紙の一方の面に、平均粒子径の異なる2種の中空粒子(中空粒子A、中空粒子B)と結着剤とを含むアンダーコート層用塗液をワイヤーバーを用いて塗布および乾燥してアンダーコート層(塗布量(乾燥重量):3.5g/m2、厚み:5μm)を形成した。アンダーコート層用塗液の組成は、下記のとおりである。
次いで、アンダーコート層上に、染料(3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン)と、顕色剤(4−ヒドロキシ−4’−N−プロポキシジフェニルスルホン)と、充填剤(焼成カオリン)とを含む分散液に、結着剤(スチレン−ブタジエン共重合体)と、滑剤(パラフィンワックス)とを加えて調製した発色層形成用塗液を、ワイヤーバーを用いて塗布および乾燥して発色層(塗布量(乾燥重量):4.0g/m2)を形成した。
次いで、発色層上に、アクリル樹脂を含む中間層用塗液をワイヤーバーを用いて塗布および乾燥して中間層(塗布量(乾燥重量):1.0g/m2)を形成した。
次いで、中間層上に、アクリル樹脂、充填剤(炭酸カルシウム)、滑剤(パラフィンワックス)を含むトップ層用塗液を、ワイヤーバーを用いて塗布および乾燥してトップ層(塗布量(乾燥重量):1.0g/m2)を形成した。
上記のようにして、トップ層/中間層/アンダーコート層/基材から構成される感熱記録部材を得た。
<アンダーコート層用塗液>
中空粒子Aの平均粒子径:1μm
中空粒子Aの中空率:55%
中空粒子Bの平均粒子径:0.25μm
中空粒子Bの中空率:45%
結着剤:スチレン−ブタジエン共重合体
中空粒子と結着剤との配合比(中空粒子A:中空粒子B:結着剤(DRY重量基準))=4:4:2
固形分濃度:25重量%
実施例および比較例で得られた感熱記録部材に、サーマルプリンター(イシダ社製、商品名「IP−UNI−F」)を用いて、印字し、印字品質を下記の基準で評価した(5人以上による目視評価)。結果を表1に示す。
○:ボイド(白抜け)がなく、品質が特に良好である。
△:多少のボイドが見られるが、許容可能であり品質が良好である。
×:ボイドが多く、印字欠け等の印字不良が発生している。
また、実施例1と同様にして塗工して形成したアンダーコート層(第1のアンダーコート層+第2のアンダーコート層)の第2のアンダーコート層表面、および、比較例2と同様にして塗工して形成したアンダーコート層表面のSEM写真を図2(a)に示し、実施例1で得られた感熱記録部材の断面SEM写真を図2(b)に示す。
20 第1のアンダーコート層
30 第2のアンダーコート層
40 発色層
50 中間層
60 トップ層
100 感熱記録部材
Claims (5)
- 基材と、第1の中空粒子を含む第1のアンダーコート層と、第2の中空粒子を含む第2のアンダーコート層と、発色層とをこの順に備え、
該第1の中空粒子の平均粒子径が、第2の中空粒子の平均粒子径よりも大きい、
感熱記録部材。 - 前記第2の中空粒子の平均粒子径が、0.2μm以上1μm未満である、請求項1に記載の感熱記録部材。
- 前記第2の中空粒子の中空率が、20%〜70%である、請求項1または2に記載の感熱記録部材。
- 前記第2の中空粒子の平均粒子径が、前記第1の中空粒子の平均粒子径に対して20%〜80%である、請求項1から3のいずれかに記載の感熱記録部材。
- 前記第2のアンダーコート層の厚みが、1μm〜20μmである、請求項1から4のいずれかに記載の感熱記録部材。
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