JP2021015214A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】形成される画像の色構成によらず、当該形成される画像についての画像濃度ムラを低減する。【解決手段】所定方向に表面が移動する像担持体上にトナー像形成手段によりトナー像を形成し、該トナー像を記録材上に転移させて複数色を含む画像を形成可能な画像形成装置であって、形成される画像に含まれる色の中から選択される選択色における前記所定方向に対応する方向の画像濃度ムラを特定し(S21〜S26)、該選択色の画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件を調整する(S27)画像形成条件調整手段を有する。【選択図】図11

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
従来、所定方向に表面が移動する像担持体上にトナー像形成手段によりトナー像を形成し、該トナー像を記録材上に転移させて複数色を含む画像を形成可能な画像形成装置が知られている。
特許文献1には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)及び黒(K)の各規定色のトナー像をそれぞれの感光体上に形成し、各感光体上の各色トナー像を中間転写ベルト上で互いに重ね合わせた合成カラートナー像を記録材へ転写することで、複数色を含む画像を形成する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、予め決められた単一濃度となるように規定色ごとのテストパターンを形成し、これらのテストパターンの濃度をトナー付着量センサ(画像濃度検知手段)により検知することにより、規定色ごとに副走査方向(感光体回転方向に対応する方向)の画像濃度ムラを特定する。そして、特定した規定色ごとの画像濃度ムラが打ち消されるように、各規定色の画像形成条件を調整する。
ところが、複数色を含む画像を形成する画像形成装置では、画像濃度ムラを低減するように画像形成条件を調整した場合、形成される画像に含まれる色の中に、画像濃度ムラを低減できない色や、むしろ画像濃度ムラが増大してしまう色が生じ得る。そのため、形成される画像の色構成によっては、画像濃度ムラが低減できず、あるいは画像濃度ムラが増大してしまうおそれがある。
上述した課題を解決するために、本発明は、所定方向に表面が移動する像担持体上にトナー像形成手段によりトナー像を形成し、該トナー像を記録材上に転移させて複数色を含む画像を形成可能な画像形成装置であって、形成される画像に含まれる色の中から選択される選択色における前記所定方向に対応する方向の画像濃度ムラを特定し、該選択色の画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件を調整する画像形成条件調整手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、画像濃度ムラが低減することができる。
実施形態に係る画像形成装置の一例の概略構成図。 同画像形成装置のタンデム型画像形成部の構成例を示す説明図。 同画像形成装置においてトナー像の濃度を検知するトナー付着量センサの構成例の説明図。 同画像形成装置の制御系の要部構成の一例を示すブロック図。 実施形態における各色のムラ検知パターンを示す説明図。 同ムラ検知パターンの測定結果の一例を示すグラフ。 実施形態の画像濃度ムラ抑制制御における補正制御パターンの作成処理の流れを示すフローチャート。 同補正制御パターンを説明するための説明図。 画像濃度ムラ抑制制御を実施した場合(ON)と、画像濃度ムラ抑制制御を実施しない場合(OFF)とについて、各階調(各画像濃度)における濃度偏差ΔEの一例を示すグラフ。 形成される画像(出力画像)の一例を示す図。 実施形態における選択色用画像濃度ムラ抑制制御の流れを示すフローチャート。 形成される画像(出力画像)の他の例を示す図。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一例の概略構成図である。
図1を参照すると、本実施形態の画像形成装置1は、装置本体(プリンタ部)100と、その装置本体が載せられた記録材供給部である給紙テーブル200と、装置本体100上に取り付けられた画像読取装置としてのスキャナ300とを備える。更に、本実施形態の画像形成装置1は、スキャナ300の上に取り付けられた原稿自動搬送装置(ADF)400を備える。
装置本体100は、その中央に、像担持体である無端状ベルトからなる中間転写体としての中間転写ベルト10が設けられている。中間転写ベルト10は、3つの支持回転体としての支持ローラ14,15,16に掛け渡されており、図中時計回り方向に回転移動する。これら3つの支持ローラのうち、第二支持ローラ15の図中左側には、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置17が設けられている。また、3つの支持ローラのうち、第一支持ローラ14と第二支持ローラ15との間に張り渡したベルト部分には、画像形成手段であるタンデム画像形成部20が対向配置されている。
タンデム画像形成部20は、図1に示すように、前記ベルト部分のベルト移動方向に沿ってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成部18Y,18M,18C,18Kを並べて配置した構成になっている。本実施形態においては、第三支持ローラ16を駆動ローラとしている。また、タンデム画像形成部20の上方には、露光手段としての露光装置21が設けられている。
中間転写ベルト10を間にしてタンデム画像形成部20の反対側には、第二の転写手段としての二次転写装置22が設けられている。二次転写装置22においては、2つのローラ231,232間に転写シート搬送部材としての無端状ベルトである二次転写ベルト24が掛け渡されている。二次転写ベルト24は、中間転写ベルト10を介して第三支持ローラ16に押し当てられるように設けられている。この二次転写装置22により、中間転写ベルト10上のトナー像が記録材としての転写シートSに転写される。なお、図1に示すように、二次転写ベルト24の外周面をクリーニングするクリーニング装置170を設けてもよい。
二次転写装置22の図中左方には、転写シートS上に転写されたトナー像を定着する定着装置25が設けられている。定着装置25は、加熱される無端状ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27が押し当てられた構成となっている。
また、二次転写装置22には、トナー像を中間転写ベルト10から転写シートSに転写した後の転写シートSを定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備わっている。また、二次転写装置22及び定着装置25の下には、タンデム画像形成部20と平行に、転写シートSの両面に画像を記録すべく転写シートSを反転するシート反転装置28が設けられている。
前記構成の画像形成装置1を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。その後、操作パネルのスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動する。
一方、コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300が駆動され、第一走行体33及び第二走行体34を走行させる。そして、第一走行体33で光源から光を発射するとともに、原稿面からの反射光をさらに反射して第二走行体34に向け、第二走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して画像読取センサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
前記原稿読み取りと並行して、駆動源である駆動モータで駆動ローラ16を回転駆動させる。これにより、中間転写ベルト10が図中時計回り方向に移動するとともに、この移動に伴って残り2つの支持ローラ(従動ローラ)14,15が連れ回り回転する。
また、前記原稿読み取り及び中間転写ベルト10の移動と同時に、個々の画像形成部18において像担持体としてのドラム状の感光体40Y,40M,40C,40Kを回転させる。そして、各感光体40Y,40M,40C,40K上に、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の色別情報を用いてそれぞれ露光現像し、単色のトナー像(顕像)を形成する。
前記中間転写ベルト10の支持ローラ14,15間のベルト部分を挟んで各感光体40Y,40M,40C,40Kに対向する位置には、一次転写手段としての一次転写ローラからなる一次転写装置62Y,62M,62C,62Kが設けられている。この一次転写装置62Y,62M,62C,62Kにより、各感光体40Y,40M,40C,40K上のトナー画像を中間転写ベルト10上に互いに重なり合うように順次転写して、中間転写ベルト10上に合成カラートナー像を形成する。
前記画像形成動作に並行して、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つから転写シートSを繰り出す。そして、繰り出した転写シートSを、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して装置本体100内の給紙路に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の転写シートSを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
次に、中間転写ベルト10上の合成カラートナー像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転させ、中間転写ベルト10と二次転写装置22との間に転写シートSを送り込み、二次転写装置22で転写して転写シートS上にカラートナー像を転写する。
トナー像転写後の転写シートSは、二次転写ベルト24で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で定着ベルト26と加圧ローラ27とによって熱と圧力とを加えて転写トナー像を定着する。この定着の後、切換爪55で切り替えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55で切り替えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
なお、トナー像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写ベルトクリーニング装置17で、トナー像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成部20による再度の画像形成に備える。ここで、レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが、シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。
また、装置本体100は、中間転写ベルト10の外周面に形成されたトナー像の濃度を検知する画像濃度検知手段として、光学センサなどで構成された光学センサユニットであるトナー付着量センサ310を備えている。トナー付着量センサ310は、中間転写ベルト10上のトナー付着量を検知して画像の濃度ムラを検出するために中間転写ベルト10上のトナー像の濃度を検出する画像濃度検出手段として機能し、トナー像検知センサやトナー付着量検知センサとも呼ばれる。トナー付着量センサ310により、画像濃度ムラの補正制御に用いるために中間転写ベルト10の表面に形成される後述の補正制御用のテストパターンのトナー像の濃度を検知する。なお、中間転写ベルト10を間にしてトナー付着量センサ310に対向する位置には、図1に示すように対向ローラ311を設けてもよい。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置1のタンデム型画像形成部の構成例を示す説明図である。
なお、ここでは、K(黒)の画像形成部18Kについて説明するが、Y(イエロー)、M(マゼンタ)及びC(シアン)の各画像形成部18Y,18M,18Cも同様の構成をしている。
画像形成部18Kは、例えば、図2に示すように、ドラム状の感光体40Kの周りに、帯電手段としての帯電装置60K、電位センサ70K、現像手段としての現像装置61K、感光体クリーニング装置63K、除電装置などを備えている。
画像形成動作時には、感光体40Kは、像担持体回転駆動手段としての駆動モータによって矢印A方向に回転駆動される。そして、感光体40Kは、その表面が帯電装置60Kによって一様帯電された後、前述のスキャナ300からの原稿等の画像信号に基づいて制御された露光装置21からの書込露光Lによって露光され、静電潜像が形成される。スキャナ300からの画像データに基づくカラー画像信号は、画像処理部で色変換処理などの画像処理が施され、K、Y、M、Cの各色の画像信号として露光装置21へ出力される。露光装置21は、画像処理部からのKの画像信号を光信号に変換し、この光信号に基づいて一様に帯電された感光体40Kの表面を走査して露光することで静電潜像を形成する。
現像装置61Kの現像剤担持体としての現像ローラ61Kaには現像バイアスが印加されており、感光体40K上の静電潜像と、現像ローラ61Kaとの間に電位差である現像ポテンシャルが形成されている。この現像ポテンシャルにより現像ローラ61Ka上のトナーが現像ローラ61Kaから感光体40Kの静電潜像に転移することで、静電潜像が現像されてトナー像が形成される。また、現像装置61K内の現像剤搬送スクリュー61Kbが配設されている現像剤搬送部の底面部には、現像剤中のトナー濃度を検知することができるトナー濃度センサ312Kが設けられている。
感光体40K上に形成されたKトナー像は、一次転写装置62Kによって中間転写ベルト10上に一次転写される。感光体40Kは、トナー像転写後に感光体クリーニング装置63Kによって残留トナーがクリーニングされ、除電装置により除電されて次の画像形成に備えられる。同様にして、画像形成部18Y,18M,18Cは、ドラム状の感光体40Y,40M,40Cの周りに、帯電装置、電位センサ、現像装置、感光体クリーニング装置、除電装置などを備えている。そして、感光体40Y,40M,40CにY、M、Cのトナー像を形成し、これらは中間転写ベルト10上に重ね合わせて一次転写される。
前記構成の画像形成装置1において、露光装置21及び帯電装置60Y,60M,60C,60Kは、感光体40Y,40M,40C,40Kの表面に静電潜像を形成する潜像形成手段として機能する。また、露光装置21、帯電装置60Y,60M,60C,60K及び現像装置61Y,61M,61C,61Kは、感光体40Y,40M,40C,40Kの表面にトナー像を形成するトナー像形成手段として機能する。
また、本実施形態の画像形成装置1は、感光体40Kの回転位置を検知できる回転位置検知手段としてのフォトインタラプタ71Kと、現像ローラ61Kaの回転位置を検出できる回転位置検出手段としてのフォトインタラプタ72Kとを備えている。フォトインタラプタ71K及びフォトインタラプタ72Kはそれぞれ、回転体である感光体40K及び現像ローラ61Kaの回転位置を光学的に検出するものである。このフォトインタラプタは、例えば、発光素子と受光素子とが互いに対向して配置されており、その間を、回転体の回転移動部に設けられた回転位置検出フィラーなどの被検出部が通過し光をさえぎることにより、回転体の回転位置を検出するものである。例えば、感光体40Kと一体で回転する回転位置検出フィラーの周囲に1か所の切れ込みを形成しておけば、感光体40Kが回転すると1周に1回ずつ光が受光部に届くため、感光体40Kの回転位置を検出することができる。なお、回転体である感光体40K及び現像ローラ61Kaの回転位置を検出する回転位置検出手段は、フォトインタラプタ以外のものを用いてもよい。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置1においてトナー像の濃度を検知する画像濃度検知手段としてのトナー付着量センサ310の構成例の説明図である。図3(a)は、黒トナー像の濃度検知に適した黒トナー付着量センサ310(K)の構成例を示し、図3(b)は、黒以外のカラートナー像の濃度検知に適したカラートナー付着量センサ310(Y,M,C)の構成例を示している。
図3(a)に示すように、黒トナー付着量センサ310(K)は、発光ダイオード(LED)等からなる発光素子310aと、正反射光を受光する受光素子310bとから構成されている。発光素子310aは中間転写ベルト10上に光を照射し、この照射光は中間転写ベルト10によって反射される。受光素子310bは、この反射光のうちの正反射光を受光する。
一方、図3(b)に示すように、カラートナー付着量センサ310(Y,M,C)は、発光ダイオード(LED)等からなる発光素子310aと、正反射光を受光する受光素子310bと、拡散反射光を受光する受光素子310cとから構成されている。発光素子310aは、黒トナー付着量センサの場合と同様、中間転写ベルト10上に光を照射し、この照射光は、中間転写ベルト10表面によって反射される。正反射受光素子310bは、この反射光のうちの正反射光を受光し、拡散反射光受光素子310cは、反射光のうち拡散反射光を受光する。
なお、本実施形態では、発光素子として、発光される光のピーク波長が950nmであるGaAs赤外発光ダイオードを用い、受光素子としては、ピーク受光感度が800nmであるSiフォトトランジスタなどを用いている。発光素子及び受光素子として、ピーク波長及びピーク受光感度がこれと異なるものを用いてもよい。また、黒トナー付着量センサ310(K)及びカラートナー付着量センサ310(Y,M,C)と、検知対象物であるトナー像が転写されている中間転写ベルト10のベルト表面との間には、例えば5mm程度の距離(検出距離)を設けて配設されている。
また、本実施形態では、トナー付着量センサ310を中間転写ベルト10近傍に設け、各感光体40Y,40M,40C,40Kに形成された所定のテストパターンのトナー像を中間転写ベルト10に転写してトナー像の濃度を検出している。その中間転写ベルト上で検知したトナーの濃度(トナー付着量)の検知結果に基づいて画像形成条件を決定する。このようにトナー付着量センサ310を中間転写ベルト10近傍に設けた構成であるが、トナー付着量センサ310は、感光体上40Y,40M,40C,40Kそれぞれの近傍や転写シートSを搬送する転写搬送ベルトの近傍に配設されていても構わない。そして、感光体40Y,40M,40C,40K上に形成されたトナー像の濃度を、中間転写ベルト10を介さずに直接検知したり、各感光体から転写搬送ベルトにトナー像を転写して検知したりしてもよい。なお、本実施形態に係る画像形成装置1では、中間転写ベルト10の幅方向で複数のトナー付着量センサ310が設けられている(後述の図6参照)。
黒トナー付着量センサ310(K)及びカラートナー付着量センサ310(Y,M,C)からの出力は、付着量変換アルゴリズムによってトナー付着量に変換される。付着量変換アルゴリズムについては、従来技術と同様なアルゴリズムを用いることができる。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置1の制御系の要部構成の一例を示すブロック図である。
画像形成装置1は、例えばマイクロコンピュータ等のコンピュータ装置で構成された制御部500を備えている。制御部500は、入力される画像情報に応じて、各画像形成部18(Y,M,C,K)の駆動制御を行うとともに、出力画像の画質を調整する画質調整制御を行う制御手段として機能する。本実施形態の画質調整制御には、少なくとも、各画像形成部18(Y,M,C,K)における回転体である感光体40及び現像ローラ61aの回転周期で発生する周期的な画像濃度ムラを低減させるように画像形成条件を調整する画像形成条件調整制御が含まれるため、制御部500は、画像形成条件調整手段として機能する。
制御部500は、CPU(Central Processing Unit)501を備える。また、CPU501にバスライン502を介して接続された記憶手段としてのROM(Read Only Memory)503及びRAM(Random Access Memory)504と、I/Oインターフェース部505とを備えている。CPU501は、予め組み込まれているコンピュータプログラムである制御プログラムを実行することにより、各種処理や各部の制御を実行する。ROM503は、コンピュータプログラムや制御用のデータ等の固定的データを予め記憶する。RAM504は、各種データを書き換え自在に記憶するワークエリア等として機能する。
制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、装置本体(プリンタ部)100のトナー付着量センサ310、トナー濃度センサ312、電位センサ70等の各種センサが接続されている。ここで、トナー付着量センサ310、トナー濃度センサ312、電位センサ70等の各種センサは、各センサで検出した情報を制御部500に送り出す。
また、制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、帯電装置(帯電ローラ)60に所定の帯電バイアスを印加する帯電バイアス設定部(帯電バイアス電源)330が接続されている。更に、現像装置61の現像ローラ61aに所定の現像バイアスを印加する現像バイアス設定部(現像バイアス電源)340が接続されている。また、制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、一次転写装置62(Y,M,C,K)の一次転写ローラに所定の一次転写バイアスを印加する一次転写バイアス設定部(一次転写バイアス電源)350が接続されている。更に、露光装置21の光源に所定の電圧を印加したり所定の電流を供給したりする露光設定部(光源電源部)360が接続されている。
また、制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、給紙テーブル200、スキャナ300、原稿自動搬送装置400が接続されている。また、制御部500には、I/Oインターフェース部505を介して、操作パネル510が接続されている。操作パネル510は、タッチパネルで構成されている。制御部500は、画像形成条件(例えば、帯電バイアス、現像バイアス、露光量、一次転写バイアスなど)の制御目標値に基づいて、各部を制御する。
ROM503またはRAM504には、例えば、トナー付着量センサ310の出力値に対する単位面積当りのトナー付着量への換算に関する情報を記憶した換算テーブルが格納されている。また、ROM503またはRAM504には、画像形成装置1における各画像形成部18(Y,M,C,K)の画像形成条件(例えば、帯電バイアス、現像バイアス、露光量、一次転写バイアス)の制御目標値が格納されている。
なお、制御部500は、マイクロコンピュータ等のコンピュータ装置ではなく、例えば画像形成装置1における制御用に作製された半導体回路素子としてのICなどを用いて構成してもよい。
次に、本実施形態における画像濃度ムラを抑制(低減)するための画像濃度ムラ抑制制御の動作について説明する。
なお、以下の説明において、イエロー、マゼンタ、シアン、黒を特に区別せずに説明するときは、色分け符号であるY、M、C、Kを適宜省略する。
本実施形態では、画像濃度ムラ検知用パターン(テストパターン)を作成して、トナー付着量センサ310−1〜310−4により画像濃度ムラ検知用パターン(以下「ムラ検知パターン」という。)の濃度(トナー付着量)を検知し、その検知結果から副走査方向の画像濃度ムラを特定して、その画像濃度ムラを抑制するように画像形成条件を制御する補正制御パターンに従って画像濃度ムラ抑制制御を実施する。この画像濃度ムラ抑制制御における補正制御パターンの作成処理は、非画像形成動作期間中の所定のタイミングに実施する。
ここで想定している画像濃度ムラは、主に、感光体40の回転周期で生じる画像濃度ムラと、現像ローラ61aの回転周期で生じる画像濃度ムラの2つである。感光体40の回転周期で生じる画像濃度ムラは、主に、感光体40の偏心等による回転振れによって生じる現像ギャップの変動、感光体40の感光層における副走査方向の感度ムラによって生じる。また、現像ローラ61aの回転周期で生じる画像濃度ムラは、主に、現像ローラ61aの偏心等による回転振れによって現像ギャップが変動することによって生じる。なお、他の回転体(帯電ローラ6等)の回転周期で生じる画像濃度ムラや、非周期的な画像濃度ムラであってもよい。
図5は、本実施形態における各色のムラ検知パターンを示す説明図である。
図5では、各色のムラ検知パターンは、4つのトナー付着量センサ310−1〜310−4の主走査方向位置にそれぞれ対応する中間転写ベルト10上の位置に形成され、これにより、各トナー付着量センサ310−1〜310−4でそれぞれの色のムラ検知パターンについてのトナー付着量を検知する。各色のムラ検知パターンの副走査方向長さは、感光体40の回転周期で生じる画像濃度ムラを検出するために感光体40の周長以上の長さに設定される。本実施形態では、感光体40の周長の約3倍の長さに設定されている。なお、図2に示すように、現像ローラ61aの周長は感光体40の周長よりも短いため、感光体40の周長以上の長さに設定されたムラ検知パターンで、現像ローラ61aの回転周期で生じる画像濃度ムラもあわせて検出可能である。
ムラ検知パターンは、本実施形態では70%の画像濃度に設定したムラ検知パターンを使用する。ムラ検知パターンの画像濃度は15%〜100%の範囲の画像濃度であればムラ検知の精度がよく、この範囲の中から1つを選択しても良い。ムラ検知パターンの作成時には、実際のムラ検知パターンに副走査方向の画像濃度ムラを生じさせる必要がある。そのため、ムラ検知パターンの画像濃度は、副走査方向における画像濃度の変動がムラ検知パターン上に現出することになる。
図5に示す例では、互いに異なる主走査方向位置に4つのトナー付着量センサ310−1〜310−4を配置したが、トナー付着量センサ数を減らして小型・低価格化のために1つのトナー付着量センサ310ですべての色のムラ検知パターンのトナー付着量を検知してもよい。
図6は、ムラ検知パターンの測定結果の一例を示すグラフである。
このグラフは、1つのムラ検知パターンのトナー付着量をトナー付着量センサ310で検知した結果(トナー付着量検知信号)を、縦軸にトナー付着量[mg/cm2×1000]をとり、横軸に時間をとったグラフで表したものである。また、このグラフには、現像ローラ61aの回転位置(回転位相)の検出信号も併せて記載してある。
図6のグラフに示すように、一定の画像濃度(70%)となるような画像形成条件で作成されたムラ検知パターンであっても、ムラ検知パターンのトナー付着量には周期的なムラが発生する。本実施形態では、ムラ検知パターンのトナー付着量検知信号から、現像ローラ61aの回転位置検出信号に基づいて現像ローラ61aの一回転周期ごとのデータを切り出し、その平均化処理を行ったものを、現像ローラ61aの回転周期で生じる画像濃度ムラとして特定する。本実施形態では、ムラ検知パターンは感光体40の周長の約3倍の長さに設定されているので、現像ローラ61aの約10周期分のデータを切り出すことができる。平均化処理は2周期分(複数周期分)のデータがあれば可能であるが、3周期分以上である10周期分の平均化処理により、現像ローラ61aの回転周期で生じる画像濃度ムラをより正確に特定することができる。このような平均化処理を行うことで、現像ローラ61aの回転周期以外の周期変動成分の影響を小さくして、現像ローラ61aの回転周期で生じる画像濃度ムラをより正確に特定できる。
また、本実施形態では、同様に、ムラ検知パターンのトナー付着量検知信号から、感光体40の回転位置検出信号に基づいて感光体40の一回転周期ごとのデータを切り出し、その平均化処理を行ったものを、感光体40の回転周期で生じる画像濃度ムラとして特定する。本実施形態では、感光体40の3周期分のデータを切り出すことができるので、3周期分の平均化処理により、感光体40の回転周期で生じる画像濃度ムラを特定する。
図7は、画像濃度ムラ抑制制御における補正制御パターンの作成処理の流れを示すフローチャートである。
本実施形態では、画像形成条件として露光強度のみを周期的に変化させる場合を例に挙げて説明する。画像濃度ムラ抑制制御の実施タイミング、例えば感光体や現像ローラを交換したタイミングが到来したら、まず、各色のムラ検知パターンを作成し、各色のムラ検知パターンのトナー付着量を検知する(S11)。このとき、各回転体(感光体40、現像ローラ61a、中間転写ベルト10、二次転写ベルト24等)の線速は画像形成動作時と同じ線速で駆動し、70%の画像濃度となる画像形成条件で各色のムラ検知パターンを中間転写ベルト10上に作成する。そして、トナー付着量センサ310により中間転写ベルト10上のムラ検知パターンのトナー付着量を検知し、その検知結果(トナー付着量検知信号)を得る。
続いて、このようにして検知した各色のムラ検知パターンのトナー付着量検知信号における周期的な変動から、まず、感光体40の回転周期をもつ画像濃度ムラ成分を算出する(S12)。感光体40の回転周期の画像濃度ムラ成分は、各色のムラ検知パターンについてのトナー付着量検知信号(所定のサンプリング間隔で検知された多数のトナー付着量の検知値)から、感光体40の回転周期に相当する周波数成分を抽出し、正弦波フィッティングを行って、時間関数f1(t)として得る。正弦波フィッティングは、例えば、Σ{Ai×Sin(ω1×t+θi)}の形態で、Aiとθiを周波数成分ごとにi次成分まで取得することにより行う。なお、ω1は感光体40の角周波数である。
また、検知した各色のムラ検知パターンについてのトナー付着量検知信号の周期的な変動から、現像ローラ61aの回転周期をもつ画像濃度ムラ成分を算出する(S13)。現像ローラ61aの回転周期の画像濃度ムラ成分は、各色のムラ検知パターンについてのトナー付着量検知信号(所定のサンプリング間隔で検知された多数のトナー付着量の検知値)から、現像ローラ61aの回転周期に相当する周波数成分を抽出し、正弦波フィッティングを行って、時間関数f2(t)として得る。正弦波フィッティングは、例えば、Σ{Ai×Sin(ω2×t+θi)}の形態で、Aiとθiを周波数成分ごとにi次成分まで取得することにより行う。なお、ω2は現像ローラ61aの角周波数である。
このようにして、感光体40の回転周期の画像濃度ムラ成分f1(t)と現像ローラ61aの回転周期の画像濃度ムラ成分f2(t)を求めたら、下記の式(1)〜(3)より、露光強度の補正制御パターンS(t)を算出する(S14)。なお、この補正制御パターンS(t)は、例えば、S1(t)とS2(t)を別々に制御テーブルの形態で記憶手段に格納される。
S(t) = S1(t) + S2(t) ・・・(1)
S1(t) = A1 × f1(t) ・・・(2)
S2(t) = A2 × f2(t) ・・・(3)
前記式(2)及び(3)において、「A1」及び「A2」は調整ゲインである。この調整ゲインA1,A2は、主に現像能力によって変化するパラメータであり、各色の現像能力における適切な調整ゲインA1,A2が得られるように、例えばテーブルのような形式で、あらかじめ設計された値が記憶手段に格納されている。
図8は、補正制御パターンS1(t)を説明するための説明図である。
図8に示すグラフには、感光体40の2回転周期分の補正制御パターンS1(t)が、感光体40の回転位置検出信号と感光体40の回転周期の画像濃度ムラ成分f1(t)とともに記載されている。図8は、回転位置検出信号に従って周期的に生じる画像濃度ムラの画像濃度ムラ成分f1(t)が、感光体40の回転周期の補正制御パターンS1(t)とは逆位相となり、画像濃度ムラ成分f1(t)を打ち消していることを示しており、このような補正制御パターンS1(t)が図7に示した処理によって決定される。
本実施形態の印刷時の画像濃度ムラ抑制制御では、上述したように特定された画像濃度ムラをキャンセルする(打ち消す)ように、現像バイアス、帯電バイアス、露光条件などの画像形成条件を周期的に変化させることによって、画像濃度ムラを低減させる。変化させる画像形成条件としては、(1)露光強度のみ、(2)転写バイアスのみ、(3)現像バイアスのみ、(4)帯電バイアスのみ、(5)現像バイアスと露光強度、(6)現像バイアスと帯電バイアス、(7)現像バイアスと帯電バイアスと露光強度、(8)現像バイアスと帯電バイアスと転写バイアス、などが挙げられ、露光強度、転写バイアス、現像バイアス、帯電バイアスの少なくとも1つを変化させることで画像濃度ムラを低減できる。本実施形態では、前述のように(1)露光強度のみを周期的に変化させる例で説明する。
図8に示す補正制御パターンS1(t)は、感光体40の回転位置検出信号と同期している。露光位置からトナー付着量センサ310の検知位置までの画像移動距離が感光体40の周長の整数倍で、かつ、感光体40と中間転写ベルト10との線速差が無い場合、これによって決定される補正制御パターンS1(t)は、感光体40の回転位置検出信号のタイミングに合わせて、補正制御パターンS1(t)の先頭(制御テーブルの先頭)から露光強度に適用する。一方、露光位置からトナー付着量センサ310の検知位置までの画像移動距離が感光体40の周長の整数倍でなかったり、感光体40と中間転写ベルト10との線速差が存在したりする場合には、これによって生じるズレ分だけ、感光体40の回転位置検出信号のタイミングからずらして(補正して)、補正制御パターンS1(t)を露光強度に適用する。
同様に、補正制御パターンS2(t)は、現像ローラ61aの回転位置検出信号によって同期される。露光位置からトナー付着量センサ310の検知位置までの画像移動距離が現像ローラ61aの周長の整数倍で、かつ、感光体40と中間転写ベルト10との線速差が無い場合、これによって決定される補正制御パターンS2(t)は、現像ローラ61aの回転位置検出信号のタイミングに合わせて、補正制御パターンS2(t)の先頭(制御テーブルの先頭)から露光強度に適用する。一方、露光位置からトナー付着量センサ310の検知位置までの画像移動距離が現像ローラ61aの周長の整数倍でなかったり、感光体40と中間転写ベルト10との線速差が存在したりする場合には、これによって生じるズレ分だけ、現像ローラ61aの回転位置検出信号のタイミングからずらして(補正して)、補正制御パターンS2(t)を露光強度に適用する。
ここでは、露光強度を周期的に変化させて画像濃度ムラ抑制制御を行うが、現像バイアスを周期的に変化させて画像濃度ムラ抑制制御を行う場合には、現像位置からトナー付着量センサ310の検知位置までの画像移動距離が感光体40や現像ローラ61aの周長の整数倍であるか否かで、タイミングをずらす。同様に、帯電バイアスを周期的に変化させて画像濃度ムラ抑制制御を行う場合には、帯電位置からトナー付着量センサ310の検知位置までの画像移動距離が感光体40や現像ローラ61aの周長の整数倍であるか否かで、タイミングをずらす。同様に、転写バイアスを周期的に変化させて画像濃度ムラ抑制制御を行う場合には、転写位置からトナー付着量センサ310の検知位置までの画像移動距離が感光体40や現像ローラ61aの周長の整数倍であるか否かで、タイミングをずらす。このように、露光強度、転写バイアス、現像バイアス、帯電バイアスの少なくとも1つを変化させることで画像濃度ムラを低減できる。
図9は、画像濃度ムラ抑制制御を実施した場合(ON)と、画像濃度ムラ抑制制御を実施しない場合(OFF)とについて、各階調(各画像濃度)における濃度偏差ΔEの一例を示すグラフである。
本実施形態では、各色のムラ検知パターンとして、予め実験により求めておいた1種類のハーフトーンパターン(画像濃度70%)を用いている。このムラ検知パターンの濃度は、どの画像濃度(どの階調)においても平均的に画像濃度ムラ(濃度偏差ΔE)の抑制効果が得られるように選定されている。このようにして選定されるムラ検知パターンであれば、図9に示す例のように、高階調側(高画像濃度側)について画像濃度ムラが低減できる。一方、このようなムラ検知パターンのみを使用した制御だと、低階調側(低画像濃度側)については画像濃度ムラが低減できないか、逆に画像濃度ムラが増大してしまうことがある。
図10は、形成される画像(出力画像)の一例を示す図である。
この出力画像は、Y=30%、M=40%、C=10%、K=5%という分解濃度(各色の画像面積率)の規定色で表現される色の画像部分を含んでいる。この色は、いずれの規定色Y,M,C,Kの分解濃度も低階調(低画像濃度)であるため、図9に示したように、どの規定色についても、上述した通常の画像濃度ムラ抑制制御の効果が小さくて画像濃度ムラが十分に低減できないか、あるいは、逆に画像濃度ムラが増大してしまう。その結果、上述した画像濃度ムラ抑制制御を実施しても、出力画像では当該色の画像濃度ムラが生じたものとなる。特に、図10に示す例の出力画像は、画像の大部分が当該色によって形成されたもので、ごく一部に黒色が含まれているだけである。そのため、画像の大部分で画像濃度ムラが生じたものとなり、画質が大きく低下したものとなる。
そこで、本実施形態においては、形成される画像(出力画像)に含まれる色の中から選択される選択色における副走査方向の画像濃度ムラを特定し、その選択色の画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件を調整するという選択色用画像濃度ムラ抑制制御を実施する。
選択色の選択方法は、例えば、出力画像の中で最も面積比率が高い色を選択する方法、ユーザの選択操作により選択する方法、上述した通常の画像濃度ムラ抑制制御を実施しても画像濃度ムラが低減できない又は逆に増大してしまう階調(画像濃度)の規定色(図9の例では、より低階調(より低画像濃度)の規定色)が相対的に多く含まれる色を選択する方法などが挙げられる。本実施形態では、ユーザの選択操作により選択色を選択する方法を例に挙げて説明するが、他の選択方法であってもよい。
図11は、本実施形態における選択色用画像濃度ムラ抑制制御の流れを示すフローチャートである。
選択色用画像濃度ムラ抑制制御は、例えば、画像形成装置1の操作パネル510に対してユーザが選択色用画像濃度ムラ抑制制御を実行する旨の操作を行うことで開始する。選択色用画像濃度ムラ抑制制御が開始されると、ユーザは、操作パネル510に対し、画像濃度ムラを低減したい選択色を選択する操作を行う(S21)。具体例としては、これから印刷する画像、例えばセットした原稿をスキャナ300で読み取って得られる原稿画像を、操作パネルに表示させる。そして、操作パネル510に表示された原稿画像上において、ユーザが画像濃度ムラを低減したいと考える選択色の画像部分をタッチするという選択操作を行うと、制御部500は、ユーザが選択操作した画像部分の色を取得し、この色を選択色として認識する。
次に、制御部500は、認識した選択色を、Y、M、C、Kの各規定色に分解する色分解処理を実施する(S22)。この色分解処理は、スキャナ300からの画像データに基づくカラー画像信号をY、M、C、Kの各色の画像信号へと変換する画像処理部によって実施することができる。例えば、図10に示す例の画像上における図10中符号Aで示す画像部分の色が選択された場合、上述したように、それぞれ、各規定色Y、M、C、Kについて、Y=30%、M=40%、C=10%、K=5%という分解濃度(規定色ごとの画像面積率)に分解される。
その後、制御部500は、選択色を色分解して得られた各規定色Y、M、C、Kの分解濃度(画像面積率)と略同じ濃度(画像面積率)のムラ検知パターンを作成する(S23)。ここでいう分解濃度と略同じ濃度とは、分解濃度と完全に一致する濃度のムラ検知パターンでなくても、その分解濃度での画像濃度ムラが適切に特定できるような濃度のムラ検知パターンであればよいという趣旨である。そして、上述した通常の画像濃度ムラ抑制制御と同様、各規定色のムラ検知パターンのトナー付着量(濃度)を中間転写ベルト10上でトナー付着量センサ310により検知し、その検知結果(トナー付着量検知信号)を得る。
このようにして、選択色を色分解して得られた分解濃度と略同じ濃度をもつ各規定色Y、M、C、Kのムラ検知パターンの濃度検知結果(トナー付着量検知信号)が得られたら、制御部500は、これらのトナー付着量検知信号における周期的な変動から、上述した通常の画像濃度ムラ抑制制御と同様、感光体40の回転周期をもつ画像濃度ムラ成分と、現像ローラ61aの回転周期をもつ画像濃度ムラ成分とを算出する(S25,S26)。そして、算出した感光体40の回転周期の画像濃度ムラ成分と現像ローラ61aの回転周期の画像濃度ムラ成分f2とから、露光強度の補正制御パターンを算出する(S27)。
本実施形態においては、出力画像に含まれる色のうちユーザが選択した選択色を色分解して得られた各規定色Y、M、C、Kの分解濃度と略同じ濃度のムラ検知パターンを用いて、各規定色Y、M、C、Kについての画像濃度ムラを特定する。そのため、出力画像を印刷する際に当該選択色の画像部分において発生する画像濃度ムラを直接的に特定することができる。よって、出力画像上において、ユーザが選択した選択色についての画像濃度ムラを優先的に低減することができる。
ここで、各規定色Y、M、C、Kの分解濃度が低すぎると、その分解濃度と略同じ濃度で形成されるムラ検知パターンの濃度が低すぎて、画像濃度ムラの特定精度が落ちるという問題がある。例えば、図10に示す例の画像上における図10中符号Aで示す画像部分の色が選択された場合、上述したように、例えばシアン(C)については、分解濃度が10%と低いため、この分解濃度と略同じ濃度でシアン(C)のムラ検知パターンを作成し、その検知結果からシアン(C)の画像濃度ムラを特定すると、その特定精度は低いものとなり得る。
このように分解濃度が規定値(例えば30%)よりも低い低濃度規定色(例えば分解濃度が10%であるシアン)については、分解濃度(10%)と略同じ濃度のムラ検知パターンだけでなく、当該分解濃度(10%)よりも高い所定濃度(例えば30%)のムラ検知パターンも作成する。そして、両ムラ検知パターンについての検知結果に基づいて、低濃度規定色の画像濃度ムラを特定して、補正制御パターンを作成してもよい。
この場合の特定方法としては、例えば、分解濃度と略同じ低濃度のムラ検知パターンの検知結果から得られる画像濃度ムラと、これよりも高い所定濃度のムラ検知パターンの検知結果から得られる画像濃度ムラとの重み付け平均をとったものを、低濃度規定色の画像濃度ムラを特定する方法が挙げられる。
このようにして低濃度規定色の画像濃度ムラを特定することで、分解濃度と略同じ低濃度のムラ検知パターンの検知結果だけから画像濃度ムラを特定する場合よりも、高い特性精度を得ることができ、より確実に選択色の画像濃度ムラを低減することができる。
また、本実施形態の選択色用画像濃度ムラ抑制制御を実施することで、出力画像中の選択色についての画像濃度ムラを低減することはできるが、出力画像中の他の色については画像濃度ムラを低減できない又は逆に増大させてしまうおそれがあり、出力画像全体として画質が悪くなる場合があり得る。このような場合、ユーザが選択した選択色のほか、規定色Y、C、M、Kのうちの少なくとも1つの規定色において、画像濃度ムラの影響度合が高い高影響濃度(当該少なくとも1つの規定色において画像濃度ムラが出力画像全体の画質に与える影響が大きい濃度)での画像濃度ムラも低減することが望ましい。
図12は、形成される画像(出力画像)の他の例を示す図である。
図12に示す例において、例えば、図12中符号Aで示す画像部分の色が選択された場合、その選択色について色分解される各規定色の分解濃度は、それぞれY=100%、M=100%、C=0%、K=0%である。この選択色についての画像濃度ムラを特定して補正制御パターンを作成し、画像を形成する場合、図12中符号Bで示す画像部分の色(Y=10%、M=10%、C=10%、K=0%)について画像濃度ムラが低減できない又は逆に増大してしまうおそれがある。特に、イエロー(Y)とマゼンタ(M)の2つの規定色については、選択色の画像濃度ムラを低減するために、高濃度(100%)での画像濃度ムラが低減されることになる反面、低濃度(例えば30%以下)での画像濃度ムラが低減できない又は逆に増大してしまうおそれがある。
この場合、イエロー(Y)とマゼンタ(M)の2つの規定色については、図12中符号Aで示す選択色の画像濃度ムラ(濃度100%での画像濃度ムラ)のほか、図12中符号Bで示す他の色の画像濃度ムラ(濃度10%での画像濃度ムラ)についても、低減できるような補正制御パターンを作成する。例えば、選択色の画像濃度ムラ(濃度100%での画像濃度ムラ)と、当該他の色の画像濃度ムラ(濃度10%での画像濃度ムラ)との重み付け平均をとったものを、これら2つの規定色の画像濃度ムラを特定して、補正制御パターンを作成する。
規定色Y、C、M、Kにおける高影響濃度を特定する方法としては、例えば、出力画像(例えばセットした原稿をスキャナ300で読み取って得られる原稿画像)の画像データを色分解した各規定色の画像データから、濃度(階調)ごとの面積比率(当該規定色の画像データ中に占める各濃度の面積比率)を集計し、最も面積比率の高い濃度を、高影響濃度として特定する。このとき、一階調ごとに面積比率を集計するのではなく、階調区分ごと(例えば、1〜50階調の第一区分、51〜100階調の第二区分、・・・、201〜255階調の第五区分ごと)に集計するのが好ましい。
これは、図9に示されるように、画像濃度ムラの低減効果についての階調依存性は、およそ画像濃度で20%の範囲内であれば、同じ補正制御パターンを用いても、その画像濃度ムラの低減効果に有意な差が生じないからである。ただし、上述した階調区分は、本実施形態の画像形成装置1において予め画像濃度ムラの低減効果についての階調依存性を求めて、適切な区分に設定されるのが好ましい。
また、高影響濃度を特定するために階調区分ごとの面積比率を求める場合、各階調区分の代表階調値(例えば各区間の中央値)を決めておくのがよい。例えば、上述した階調区分の例であれば、第一区分の代表階調値は30とし、第二区分の代表階調値は75とし、・・・、第五区分の代表階調値は230とする。
図12の例で説明すると、イエロー(Y)とマゼンタ(M)の2つの規定色についての高影響濃度は、いずれも10%であるところ、階調区分ごとの面積比率を求める場合の階調値として、Y=30、M=30が特定されることになる。その後、この階調値(濃度)と同じ階調値(濃度)のムラ検知パターンを作成することで、そのトナー付着量の検知結果から、イエロー(Y)とマゼンタ(M)の2つの規定色についての高影響濃度での画像濃度ムラが特定される。
この場合のイエロー(Y)とマゼンタ(M)の2つの規定色についての補正制御パターンとしては、例えば、選択色についての濃度(100%)での画像濃度ムラと、高影響濃度(濃度10%)での画像濃度ムラとの重み付け平均をとったものを、これらの規定色の画像濃度ムラとして特定し、補正制御パターンを作成する。このときの重み付けには、出力画像中において選択色についての濃度(100%)が占める面積比率と、出力画像中において高影響濃度(濃度10%)が占める面積比率とを用いるのが好ましい。これにより、これらの面積比率が大きいほど重み付けが大きくなり、より優先的に画像濃度ムラが低減されることになる。
その結果、例えば、図12に示すように、出力画像中においてユーザによる選択色(図12中符号A)が占める面積が小さく、高影響濃度(濃度10%)のイエロー(Y)とマゼンタ(M)の2つの規定色が使用される色(図12中符号B)が閉める面積が大きい場合、ユーザによる選択色だけ画像濃度ムラを優先して低減するよりも、全体的な画像の濃度ムラが抑制することができる。
また、重み付けには、ユーザにより変更可能な重み付けを含めてもよく、この場合、印刷した画像の濃度ムラを確認しながら重み付けを調整することが可能となり、より好適な画像出力物を得ることが可能となる。
なお、画像濃度ムラの影響度合が高い高影響濃度(当該少なくとも1つの規定色において画像濃度ムラが出力画像全体の画質に与える影響が大きい濃度)での画像濃度ムラも低減する制御は、ユーザが選択した選択色の画像濃度ムラも低減する制御とは独立して行うことができるので、必ずしも、ユーザが選択した選択色の画像濃度ムラも低減する制御と併用される必要はない。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する
[第1態様]
第1態様は、所定方向に表面が移動する像担持体(例えば感光体40)上にトナー像形成手段によりトナー像を形成し、該トナー像を記録材上に転移させて複数色を含む画像を形成可能な画像形成装置1であって、形成される画像に含まれる色の中から選択される選択色における前記所定方向に対応する方向(例えば副走査方向)の画像濃度ムラを特定し、該選択色の画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件(例えば露光量)を調整する画像形成条件調整手段(例えば制御部500)を有することを特徴とするものである。
画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件を調整する従来の方法では、一般に、予め実験等により決定された特定の画像濃度でテストパターンを作成し、そのテストパターンの濃度検知結果から、そのテストパターン上に現れる画像濃度ムラを特定し、特定した画像濃度ムラが低減できるような画像形成条件に調整する。しかしながら、このようにして調整される画像形成条件は、あらゆる濃度において画像濃度ムラを低減できるものではなく、濃度によっては画像濃度ムラを低減できず、あるいは、逆に画像濃度ムラを増大させてしまう場合もあり得る。そのため、形成される画像の色構成の中に、そのような濃度で表現される色が含まれていると、当該色の画像部分について画像濃度ムラが低減されないまま又は逆に画像濃度ムラが増大してしまった画像が形成されてしまう。
本態様によれば、形成される画像に含まれる色の中から選択される選択色の画像濃度ムラが低減されるように、画像形成条件が調整される。したがって、形成される画像に含まれる色の中から適切な選択色が選択されることにより、当該形成される画像の色構成によらず、当該形成される画像についての画像濃度ムラを低減することができる。
[第2態様]
第2態様は、第1態様において、前記選択色の選択操作を受け付ける操作受付手段(例えば操作パネル510)を有し、前記画像形成条件調整手段は、前記操作受付手段が選択操作を受け付けた選択色についての前記画像濃度ムラを特定することを特徴とするものである。
これによれば、ユーザが画像濃度ムラを低減させたい色についての画像濃度ムラが低減でき、ユーザの意図する画質の画像を形成することができる。
[第3態様]
第3態様は、第1又は第2態様において、前記トナー像形成手段で前記像担持体上に形成したテストパターン(例えばムラ検知パターン)の濃度を検知する画像濃度検知手段(例えばトナー付着量センサ310)を有し、前記トナー像形成手段は、互いに異なる複数の規定色(例えばY、M、C、K)ごとのトナー像をそれぞれ形成する複数のトナー像形成部を備え、前記画像形成条件調整手段は、前記選択色を前記複数の規定色に分解して得られる各規定色の分解濃度と略同じ濃度となるように、前記複数のトナー像形成部に各規定色のテストパターンを形成させ、該各規定色のテストパターンについての前記画像濃度検知手段の検知結果に基づいて、前記選択色の画像濃度ムラとして前記複数の規定色ごとの前記画像濃度ムラを特定し、各規定色の画像濃度ムラが低減されるように各トナー像形成部の画像形成条件を調整することを特徴とするものである。
本態様によれば、複数のトナー像形成部ごとに個別の画像濃度ムラが生じる構成であっても、当該形成される画像の色構成によらず、当該形成される画像についての画像濃度ムラを低減することができる。
[第4態様]
第4態様は、第3態様において、前記画像形成条件調整手段は、前記複数の規定色のうち前記分解濃度が規定値(例えば30%)よりも低い低濃度規定色については、該低濃度規定色のトナー像形成部に該分解濃度(例えば10%)よりも高い所定濃度(例えば30%)のテストパターンも形成させ、該分解濃度と略同じ濃度(例えば10%)のテストパターンについての前記画像濃度検知手段の検知結果と該所定濃度(例えば30%)のテストパターンについての前記画像濃度検知手段の検知結果とに基づいて、前記低濃度規定色の前記画像濃度ムラを特定することを特徴とするものである。
これによれば、低濃度規定色についても高い精度で画像濃度ムラを特定することができる。
[第5態様]
第5態様は、第3又は第4態様において、前記画像形成条件調整手段は、前記複数の規定色のうちの少なくとも1つの規定色(例えばイエロー(Y)とマゼンタ(M))について、画像濃度ムラの影響度合が高い高影響濃度(例えば10%)のテストパターンを形成させ、該テストパターンについての前記画像濃度検知手段の検知結果に基づいて、前記高影響濃度の画像濃度ムラを特定し、前記選択色の画像濃度ムラ及び前記少なくとも1つの規定色の画像濃度ムラが低減されるように各トナー像形成部の画像形成条件を調整することを特徴とするものである。
これによれば、選択色の画像濃度ムラだけでなく、他の色の画像濃度ムラも低減することが可能となり、画像全体としての画質向上を図ることができる。
[第6態様]
第6態様は、所定方向に表面が移動する像担持体(例えば感光体40)上にトナー像形成手段により互いに異なる複数の規定色ごとのトナー像を形成し、各トナー像を記録材上に転移させて複数色を含む画像を形成可能な画像形成装置1であって、前記複数の規定色のうちの少なくとも1つの規定色(例えばイエロー(Y)とマゼンタ(M))について、前記所定方向に対応する方向(例えば副走査方向)の画像濃度ムラの影響度合が高い高影響濃度(例えば10%)での画像濃度ムラを特定し、前記少なくとも1つの規定色の画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件(例えば露光量)を調整する画像形成条件調整手段(例えば制御部500)を有することを特徴とするものである。
画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件を調整する従来の方法では、一般に、予め実験等により決定された特定の画像濃度でテストパターンを作成し、そのテストパターンの濃度検知結果から、そのテストパターン上に現れる画像濃度ムラを特定し、特定した画像濃度ムラが低減できるような画像形成条件に調整する。しかしながら、このようにして調整される画像形成条件は、あらゆる濃度において画像濃度ムラを低減できるものではなく、濃度によっては画像濃度ムラを低減できず、あるいは、逆に画像濃度ムラを増大させてしまう場合もあり得る。そのため、形成される画像の色構成の中に、そのような濃度で表現される色が含まれていると、当該色の画像部分について画像濃度ムラが低減されないまま又は逆に画像濃度ムラが増大してしまった画像が形成されてしまう。
本態様によれば、複数の規定色のうちの少なくとも1つの規定色について、画像濃度ムラの影響度合が高い高影響濃度での画像濃度ムラを特定し、当該少なくとも1つの規定色の画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件が調整される。これにより、形成される画像に含まれる色を構成する規定色において画像濃度ムラの影響度合が高い高影響濃度での画像濃度ムラが低減されるので、当該形成される画像について画像濃度ムラを有効に低減することができる。
[第7態様]
第7態様は、第5又は第6態様において、前記少なくとも1つの規定色についての前記高影響濃度は、前記形成される画像に含まれる該少なくとも1つの規定色の濃度の中で、該画像中の面積比率が最も高い濃度であることを特徴とするものである。
これによれば、形成される画像中で画像濃度ムラの影響度合が高い色の画像濃度ムラを低減でき、画像全体としての画質向上を図ることができる。
[第8態様]
第8態様は、所定方向に表面が移動する像担持体上にトナー像形成手段によりトナー像を形成し、該トナー像を記録材上に転移させて複数色を含む画像を形成する画像形成方法であって、形成される画像に含まれる色の中から選択される選択色における前記所定方向に対応する方向の画像濃度ムラを特定する工程と、前記工程により特定された画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件を調整する工程とを有することを特徴とするものである。
本態様によれば、当該形成される画像の色構成によらず、当該形成される画像についての画像濃度ムラを低減することができる。
[第9態様]
第9態様は、所定方向に表面が移動する像担持体上にトナー像形成手段により互いに異なる複数の規定色ごとのトナー像を形成し、各トナー像を記録材上に転移させて複数色を含む画像を形成可能な画像形成方法であって、前記複数の規定色のうちの少なくとも1つの規定色について、前記所定方向に対応する方向の画像濃度ムラの影響度合が高い高影響濃度での画像濃度ムラを特定する工程と、前記工程により特定された画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件を調整する工程とを有することを特徴とするものである。
本態様によれば、形成される画像に含まれる色を構成する規定色において画像濃度ムラの影響度合が高い高影響濃度での画像濃度ムラが低減されるので、当該形成される画像について画像濃度ムラを有効に低減することができる。
1 :画像形成装置
10 :中間転写ベルト
18 :画像形成部
21 :露光装置
25 :定着装置
30 :原稿台
40 :感光体
60 :帯電装置
61 :現像装置
61a :現像ローラ
62 :一次転写装置
100 :装置本体
300 :スキャナ
310 :トナー付着量センサ
400 :原稿自動搬送装置
500 :制御部
510 :操作パネル
特開2017−201383号公報

Claims (9)

  1. 所定方向に表面が移動する像担持体上にトナー像形成手段によりトナー像を形成し、該トナー像を記録材上に転移させて複数色を含む画像を形成可能な画像形成装置であって、
    形成される画像に含まれる色の中から選択される選択色における前記所定方向に対応する方向の画像濃度ムラを特定し、該選択色の画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件を調整する画像形成条件調整手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記選択色の選択操作を受け付ける操作受付手段を有し、
    前記画像形成条件調整手段は、前記操作受付手段が選択操作を受け付けた選択色についての前記画像濃度ムラを特定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
    前記トナー像形成手段で前記像担持体上に形成したテストパターンの濃度を検知する画像濃度検知手段を有し、
    前記トナー像形成手段は、互いに異なる複数の規定色ごとのトナー像をそれぞれ形成する複数のトナー像形成部を備え、
    前記画像形成条件調整手段は、前記選択色を前記複数の規定色に分解して得られる各規定色の分解濃度と略同じ濃度となるように、前記複数のトナー像形成部に各規定色のテストパターンを形成させ、該各規定色のテストパターンについての前記画像濃度検知手段の検知結果に基づいて、前記選択色の画像濃度ムラとして前記複数の規定色ごとの前記画像濃度ムラを特定し、各規定色の画像濃度ムラが低減されるように各トナー像形成部の画像形成条件を調整することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成条件調整手段は、前記複数の規定色のうち前記分解濃度が規定値よりも低い低濃度規定色については、該低濃度規定色のトナー像形成部に該分解濃度よりも高い所定濃度のテストパターンも形成させ、該分解濃度と略同じ濃度のテストパターンについての前記画像濃度検知手段の検知結果と該所定濃度のテストパターンについての前記画像濃度検知手段の検知結果とに基づいて、前記低濃度規定色の前記画像濃度ムラを特定することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3又は4に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成条件調整手段は、前記複数の規定色のうちの少なくとも1つの規定色について、画像濃度ムラの影響度合が高い高影響濃度のテストパターンを形成させ、該テストパターンについての前記画像濃度検知手段の検知結果に基づいて、前記高影響濃度の画像濃度ムラを特定し、前記選択色の画像濃度ムラ及び前記少なくとも1つの規定色の画像濃度ムラが低減されるように各トナー像形成部の画像形成条件を調整することを特徴とする画像形成装置。
  6. 所定方向に表面が移動する像担持体上にトナー像形成手段により互いに異なる複数の規定色ごとのトナー像を形成し、各トナー像を記録材上に転移させて複数色を含む画像を形成可能な画像形成装置であって、
    前記複数の規定色のうちの少なくとも1つの規定色について、前記所定方向に対応する方向の画像濃度ムラの影響度合が高い高影響濃度での画像濃度ムラを特定し、前記少なくとも1つの規定色の画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件を調整する画像形成条件調整手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5又は6に記載の画像形成装置において、
    前記少なくとも1つの規定色についての前記高影響濃度は、前記形成される画像に含まれる該少なくとも1つの規定色の濃度の中で、該画像中の面積比率が最も高い濃度であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 所定方向に表面が移動する像担持体上にトナー像形成手段によりトナー像を形成し、該トナー像を記録材上に転移させて複数色を含む画像を形成する画像形成方法であって、
    形成される画像に含まれる色の中から選択される選択色における前記所定方向に対応する方向の画像濃度ムラを特定する工程と、
    前記工程により特定された画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件を調整する工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
  9. 所定方向に表面が移動する像担持体上にトナー像形成手段により互いに異なる複数の規定色ごとのトナー像を形成し、各トナー像を記録材上に転移させて複数色を含む画像を形成可能な画像形成方法であって、
    前記複数の規定色のうちの少なくとも1つの規定色について、前記所定方向に対応する方向の画像濃度ムラの影響度合が高い高影響濃度での画像濃度ムラを特定する工程と、
    前記工程により特定された画像濃度ムラが低減されるように画像形成条件を調整する工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
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