JP2021011007A - 工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造 - Google Patents

Abstract

【課題】工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造。【解決手段】本発明の工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造は、ケースと、ロック手段と、アンロック手段とを含み、ケースは、刃物棒を収容するためのものであり、ロック手段は、ケースの内に差し込まれた刃物棒の端部に軸方向の引っ張り力及び径方向の圧力を印加することにより、刃物棒がより安定的に刃物収容構造に差し込まれる。アンロック手段は、前記刃物棒をケースから退出させるとなるように、前記軸方向の引っ張り力を相殺する推力を印加して前記ロック手段による前記刃物棒への規制を解除する。【選択図】図１

Description

本発明は、工作機械の加工用刃物に関し、特に工作機械の刃物のロック及びアンロック構造に関する。

工作機械の工具マガジンは刃物棒を差し込んで実装するための複数の刃物ケースを備え、刃物棒にはそれぞれ異なる仕様の刃物が固定された。刃物棒を安定化するために、刃物棒が刃物ケースから不適切に離脱して刃物棒や刃物の損害を起こすことを避けるように、既知の刃物ケース構造は、その内部に通常、係止構造を設ける。係止構造は、刃物棒を刃物ケースに差し込む端を係止するように作用して、刃物棒の不適切的な離脱を防止する。台湾実用新案Ｍ４７７９３４号及びＭ４３９５３８号の「工作機械の刃物マガジンの刃物ケースに係わる構造の改良」に開示されたように、刃物ケースの後段部分に複数の径方向孔が設けられ、径方向孔にそれぞれ鋼ビーズとばねとを配置し、ばねを実装することにより鋼ビーズに対して径方向の付勢力を付与して、鋼ビーズを刃物棒の刃物ケースに差し込ませる一端に当接させる。当然、前記の係止構造は、刃物棒の位置を規制することができるが、刃物棒は、ばねによる径方向の付勢力だけでは、安定性を充分に確保することができない。逆に、刃物棒を刃物ケースに差し込んだ後の安定性を向上するため材料剛性の高いばねを利用すれば、刃物棒を取り外すとき、ばねの付勢力を克服するために大きな引っ張り力が必要であるが、取り外す時に力の制御が不適切になると操作者が負傷する恐れが有る。そのため、補助ツールを使用して刃物棒と刃物ケースとの間の隙間に挿入してツールを引っ張って刃物棒を刃物ケースから強制離脱すると、刃物棒を手動で取り外すことが多い、操作の不便が増える。

これに鑑みて、本発明は、刃物棒を差し込んだ後の安定性を向上させるとともに刃物棒が容易に退出することができる工作機械の刃物のロック及びアンロック構造を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明は、内部に刃物収容空間を有し、前記刃物収容空間を通過する軸線を定義し、前記刃物棒が前記軸線に沿って前記刃物収容空間を出入りするケースと、前記刃物収容空間に差し込んだ前記刃物棒の端部に、前記軸線と平行するとともに前記刃物棒から離れる方向に沿って、軸方向の引っ張り力を付与して前記刃物棒の前記刃物収容空間からの退出を規制するロック手段と、前記刃物棒を前記刃物収容空間から退出させるように、前記軸方向の引っ張り力を相殺する推力を印加して前記ロック手段による前記刃物棒への規制を解除するアンロック手段とを、含む工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造を提供する。

本発明の効果は、刃物棒に径方向及び軸方向の付勢力を付与して、刃物棒を刃物ケースに安定に差し込むことができるとともに、アンロック手段により刃物棒をより簡単に取り外す可能である。

本発明の好ましい実施形態による工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造を示す斜視図である。 ロック部材がロック位置に位置する様子を示す、図１の２−２方向に沿う断面図である。 図１に示した構成における刃物ケース及びロック手段の分解図である。 刃物ケースとロック手段との組み合わせ関係を示す断面図である。 ロック部材が解放位置に位置し、刃物棒を徐々に取り出す過程を示す断面図である。 ロック部材が解放位置に位置し、刃物棒を徐々に取り出す過程を示す断面図である。 ロック部材が解放位置に位置し、刃物棒を徐々に取り出す過程を示す断面図である。 刃物棒が取り出された、ロック部材がロック位置に戻った状態を示す断面図である。 本発明の他の好ましい実施形態による工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造を示す斜視図である。 図９に示した構成の組み合わせを示す断面図である。 本発明のもう一つの好ましい実施形態による工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造を示す斜視図である。 図１１に示した構成における刃物ケース及びロック手段の分解図である。 ロック部材がロック位置に位置する様子を示す、図１１の１３−１３方向に沿う断面図である。 ロック部材が解放位置に位置している状態を示す断面図である。

以下、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図１ないし図４は、本発明の好ましい実施形態による工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造１００を示す。それがチェーン式工作機械に適用できるが、これに限らない。本実施形態による刃物棒のロック及びアンロック構造１００は、刃物棒を刃物ケースに安定させるとともに刃物棒を簡単に退出させる効果を有する。前記刃物棒２００は、棒本体２０１、ネック部２０２及び端部２０３を順に連結してなり、その棒本体２０１の一端は刃物（図示せず）に固定して接続する。端部２０３の外径は、ネック部２０２の外径よりも大きく、且つ端部２０３は、傾斜しかつ環状に配置されているフロント押し面２０３ａとリア傾斜面２０３ｂとを備える。

前記刃物棒のロック及びアンロック構造１００は、刃物棒２００を差し込むためのケース１０、ケース１０に結合されており、刃物棒２００のケース１０からの退出を規制するためのロック手段２０、及びロック手段２０の刃物棒２００に対する規制を解除するためのアンロック手段３０を含み、以下はケース１０、ロック手段２０、及びアンロック手段３０を説明する。

図３及び図４に示したように、当該ケース１０は、両端がそれぞれ開口を有する中空の筒体であり，当該ケース１０の軸心を通過する軸線Ｌを定義されている。本実施形態のケース１０は、フロントスリーブ１２と、リアスリーブ１４と、複数枚のボルト１６とを有する。フロントスリーブ１２の内部は、円錐孔からなる刃物収容空間１２ａを有し、その一端側に複数のボルト孔１２ｂが設けられる。リアスリーブ１４の内部は、軸孔１４ａを有し、その一端側には複数の貫通孔１４ｂ及びブラインドホール１４ｃが設けられる。これらのボルト１６はそれぞれ対応の貫通孔１４ｂを貫通してフロントスリーブ１２のボルト孔１２ｂにロックされて、リアスリーブ１４が自由に取り外すようにフロントスリーブ１２に接続させる。軸孔１４ａは、刃物収容空間１２ａに連通する。また、リアスリーブ１４は、フロントスリーブ１２との接続端に対する他端に、当該軸線Ｌへ突出して伸びる障碍壁１４１が設けられ、障碍壁１４１の端縁が囲んで端孔１４ｄを形成する。端孔１４ｄは、軸孔１４ａに接続して、その孔径が軸孔１４ａの孔径よりも小さく、端孔１４ｄと軸孔１４ａの壁との接続箇所には傾斜している内接面１４２が形成される。前記軸線Ｌは、刃物収容空間１２ａ、軸孔１４ａ及び端孔１４ｄを通過する。刃物棒２００は、当該軸線Ｌに沿って当該ケース１０を出入りする。

当該刃物収容構造１００の刃物ロック手段２０は、当該リアスリーブ１４に接合するとともに、ロック部材２２と、バリア２４と、ばね２６と、押圧部材２８とを含む。ロック部材２２は、中心孔２２ａを有する円筒体であり、当該ケース１０の端孔１４ｄを貫通して、ロック部材２２が当該軸線Ｌに沿って図２に示すロック位置Ｐ１及び図５に示す解放位置Ｐ２との間に前後移動できる。当該ロック部材２２の一部は、軸孔１４ａに位置し、当該部分の周壁に当該中心孔２２ａに連通する複数の貫通孔２２ｂが設けられる。ロック部材２２の他部は、当該ケース１０の外に露出して当該バリア２４に接続する。本実施形態では、ロック部材２２の周壁にはリング槽２２ｃが設けられ、バリア２４は、リング状スライスであり、ロック部材２２の外面に外嵌している。Ｃ型ボタン２３は、リング状槽２２ｃに係合して、バリア２４の離脱経路を規制している。ばね２６は複数を有し、リアスリーブ１４の各ブラインドホール１４ｃに収容されており、その一端は、ブラインドホール１４ｃの底面に当接し、他端はバリア２４に当接して、ばねの弾性力は当該作用力を構成する。ばね２６がバリア２４に軸線に平行するとともにケース１０から離れるような作用力を付与して、間接に、ロック部材２２が該ロック位置Ｐ１へ移動させるように維持する。押圧部材は、丸ビーズ２８であり、ロック部材２２の各貫通孔２２ｂには、それぞれ一つのビーズ２８が収容される。ケース１０の軸孔１４ａの壁から当該ロック部材２２の外周面までの距離Ｄは、当該ビーズ２８の直径よりも小さい。

図２は、刃物棒２００がケース１０に差し込まれた状態を示す。この状態で刃物棒２００の端部２０３が当該ロック部材２２の中心孔２２ａ内に位置し、ロック部材２２は、ばね２６の作用力の影響を間接に受けてロック位置Ｐ１に保持する。ビーズ２８は、当該リアスリーブ１４の内接面１４２と当該端部２０３のリア傾斜面２０３ｂに同時に当接し、かつロック部材２２の外へ移動させるような押しを受けて端部２０３に軸方向の引っ張り力Ｆｘを発生するだけではなく、当該内接面１４２の規制を受けて、該端部２０３に径方向の圧力Ｆｙを発生する。これによって、刃物棒２００は、より安定に刃物収容構造１００の中に差し込まれるので、容易に刃物収容空間１２ａから退出することがない。

以上は、ロック手段２０が刃物棒２００のナイフスリーブ１０からの退出を規制する構造を説明した。ロック手段２０の刃物棒２００に対する規制を解除するためのアンロック手段３０について以下に説明する。

図２に示すように、アンロック手段３０は、ロック部材２２に対して推力Ｆ（図５参照）を生成するように操作される先端棒３２を含み、推力Ｆによりロック部材２２を解放位置Ｐ２に移動させる。本実施形態のアンロック手段３０は、圧力源によって発生する推力を制御するための装置であり、工作機械の特定の位置のケースの後に設置された。具体的には、アンロック手段３０は、シリンダー本体３４と、シリンダー本体３４内を摺動するピストン３６とを含む。先端棒３２の一端はピストン３６に連結され、他端はシリンダー本体３４から延出しロック手段２０のロック部材２２に向けており、空気圧または油圧の変化を制御することにより、ロック部材２２を解放位置Ｐ２に向かって押すように先端棒３２を前方に移動させ、または先端棒３２を後方に退避させる。さらに、先端棒３２の正確な移動を保証するために、アンロック手段３０は、シリンダー本体３４の外部にリードスイッチ３８を配置してピストン３６の位置を確認してもよい。なお、上記の伸縮シリンダーに加えて、例えばピニオンとラックを利用し、ラックの一端を先端棒に接続するような他の配置も、ピニオンの正逆回転を制御することによっても、伸縮シリンダーと同様な作動効果を達成できる。

図５に示すように、刃物棒２００を取り外す場合、作業者は圧力源を作動させてピストン３６を移動させ、先端棒３２の先端をロック部材２２に当接させ、ピストン３６が移動し続けて、発生する推力Ｆは刃物棒２００の端部２０３に対してロック手段２０の印加した軸方向の引っ張り力Ｆｘを相殺すると、先端棒３２はロック部材２２を押して刃物棒２００に向かって解放位置Ｐ２に移動させる。このとき、ばね２６は圧縮状態にあり、ビーズ体２８はロック部材２２にもはや押されず、自由に貫通孔２２ｂの中に移動できる。図６に示すように、ロック部材２２の外周面とケース１０の軸孔１４ａの壁との間には距離Ｄがあるので、刃物棒２００の端部２０３の最大径の部分がビーズ体２８に通過するとき、ビーズ体２８は外へ押されて刃物棒２００の端部２０３がビーズ体２８を通過できる。図７は刃物棒２００がロック部材２０に規制されることなく簡単に取り外せることを示す。図８は、刃物棒２００が既にケース１０から取り外され、先端棒３２が再び操作されて後退し、ばね２６が貯蔵している圧縮エネルギーを解放してロック部材２２をロック位置Ｐ１に戻したことを示す。

上述により分かるように、本発明の好ましい実施形態による刃物棒のロック及びアンロック構造１００は、刃物棒２００に径方向及び軸方向の作用力を付与して、刃物棒２００がケース１０に差し込まれる場合の安定性の向上を実現する。さらに、アンロック手段３０を配置することにより刃物棒をより簡単かつ確実に取り外す可能である。

図９及び図１０に示す本発明の他の好ましい実施形態の刃物のロック及びアンロック構造３００は、異なる構造形態の刃物棒４００に適用する。前記刃物棒４００の一端はリング状壁４０１を有する。リング状壁４０１の端縁は、軸線Ｌへ突出して端部４０２を形成する。端部４０２の内側には内斜面４０２ａが形成される。

本実施形態による刃物のロック及びアンロック構造３００のケース４０は、インナースリーブ４２とアウタースリーブ４４からなり、当該インナースリーブ４２は、複数のボルト４６によりアウタースリーブ４４の内部に固定される。インナースリーブ４２の外周面とアウタースリーブ４４の内壁面との間は、刃物収容空間Ｓを構成する。インナースリーブ４２は軸孔４２ａを有し、かつその内壁における大抵中部には軸線Ｌへ突出して伸びるように障碍壁４２ｂが形成される。インナースリーブ４２の周壁には、軸孔４２ａに連通する複数の貫通孔４２ｃが取り囲む形に設けられる。

刃物のロック及びアンロック構造３００のロック手段５０は、ロック部材５２と、バリア５４と、ばね５６と、ビーズ体５８とを含む。ロック部材５２は、ヘッド部５２ａを有する丸棒体であり、ロック部材５２は、軸孔４２ａを貫通する本体にはリング状のバリア５４を設ける。当該ヘッド部５２ａは、当接面５２ｂを有する。ばね５６は、ロック部材４２本体に外嵌し、一端は障碍壁４２ｂに当接し、他端は当該バリア５４に当接することにより当該ロック部材５２に作用力を付与する。当該作用力により、ロック部材５２が図１０に示すロック位置Ｐ３へ移動するように維持する。ビーズ体５８はインナースリーブ４２の貫通孔４２ｃに収容される。

刃物棒４００のリング状壁４０１がケース４０の刃物収容空間Ｓ中に差し込まれてロック部材５２がロック位置Ｐ３に位置するとき、ビーズ体５８は、刃物棒４００の端部４０２における内斜面４０２ａとロック部材５２の当接面５２ｂの両方に同時に当接する。前記構造関係により、ビーズ体５８が刃物棒４００の端部４０２に軸方向の引っ張り力及び径方向の圧力を同時に発生させて、刃物棒４００がケース４０に差し込まれた後の安定性を確保する。前述の実施形態に係るアンロック手段３０と同様に、刃物のロック及びアンロック構造３００のアンロック手段６０は、工作機械の特定の位置のケースの後に設置されており、先端棒６２を介してロック部材５２に刃物棒４００への推力Ｆを付勢すれば、刃物ロック手段５０による刃物棒４００の端部４０２への規制を解除することにより、刃物棒４００を順調にケース４０から取り出すことができる。その具体的な連動関係及び効果は、上記の実施形態の記述と同じであるので、重複説明を省略する。

図１１ないし図１４に示す本発明のもう一つの好ましい実施形態の刃物のロック及びアンロック構造５００は、刃物棒４００に適用する。本実施形態による刃物のロック及びアンロック構造５００のケース７０は、前記他の好ましい実施形態によるケース４０はと同様に、アウタースリーブ７２とアウタースリーブ７２の内部に固定されるインナースリーブ７４とを含むが、該アウタースリーブ７２が円盤式の工具マガジンに適用するものであって、後端にローラ７６が連結され、また、径方向孔７２ａを備える。

刃物のロック及びアンロック構造５００のロック手段８０は、前記他の好ましい実施形態によるロック手段５０はと同様に、丸棒体であるロック部材８２は、インナースリーブ７４の軸孔７４ａを貫通し、一端はロッド８３と連結する。ばね８４は、一端がインナースリーブ７４の内の障碍壁７４ｂに当接し、他端は当該バリア８６に当接することによりロック部材８２に作用力を付与する。当該作用力により、ロック部材８２が図１３に示すロック位置Ｐ４へ移動するように維持する。
この場合、ロック部材８２の一端に連結されたロッド８３は径方向孔７２ａに延出し、ビーズ体８８は、ロック部材８２により刃物棒４００から離れる方向へ押され、刃物棒４００の端部４０２に軸方向の引っ張り力を付与するとともに、ロック部材８２のヘッド部８２ａの当接面８２ｂに規制され、端部４０２に径方向の圧力を付与するので、刃物棒４００の安定性を確保する。

同様に、刃物のロック及びアンロック構造５００のアンロック手段９０は、円盤式の工具マガジンの特定の位置のケースの側に設置されており、先端棒９２を径方向孔７２ａに延びさせてロック部材８２を押して解放位置Ｐ２に移動させることにより、刃物ロック手段８０による刃物棒４００の端部４０２への規制を解除する。ロック手段８０とアンロック手段９０の具体的な連動関係及び効果は、上記の実施形態の記述と同じであるので、重複説明を省略する。

上述したものは本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明の明細書及び特許請求の範囲の均等な変化はすべて、本発明の特許請求の範囲内に含まれるべきである。

本発明の好ましい実施形態
１００刃物棒のロック及びアンロック構造
１０ケース
１２フロントスリーブ １２ａ刃物収容空間 １２ｂボルト孔
１４リアスリーブ １４１障碍壁 １４２内接面
１４ａ軸孔 １４ｂ貫通孔 １４ｃブラインドホール
１４ｄ端孔 １６ボルト
２０ロック手段
２２ロック部材 ２２ａ中心孔 ２２ｂ貫通孔
２２ｃリング状槽 ２３ Ｃ型ボタン ２４バリア
２６ばね ２８ビーズ体
３０アンロック手段
３２先端棒 ３４シリンダー本体 ３６ピストン
３８リードスイッチ
２００刃物棒
２０１ 本体部 ２０２ネック部 ２０３端部
２０３ａフロント押し面 ２０３ｂ後斜面

本発明の他の好ましい実施形態
３００刃物棒のロック及びアンロック構造
４０ケース
４２インナースリーブ ４２ａ軸孔 ４２ｂ障碍壁
４２ｃ貫通孔 ４４アウタースリーブ ４６ボルト
５０ロック手段
５２ロック部材 ５２ａヘッド部 ５２ｂ当接面
５４バリア ５６ばね５８ビーズ体
６０アンロック手段
６２先端棒
４００刃物棒
４０１リング状壁 ４０２端部 ４０２ａ内斜面

本発明のもう一つの好ましい実施形態
５００刃物棒のロック及びアンロック構造
７０ケース
７２アウタースリーブ ７２ａ径方向孔 ４４インナースリーブ
７４ａ軸孔 ７４ｂ障碍壁 ７６ローラ
８０ロック手段
８２ロック部材 ８２ａヘッド部 ８２ｂ当接面
８３ロッド ８４ばね ８６バリア
８８ビーズ体
９０アンロック手段
９２先端棒
Ｄ軸孔の壁からロック部材の外周面までの距離
Ｆ推力 Ｆｘ軸方向引っ張り力 Ｆｙ径方向圧力
Ｐ１、Ｐ３、Ｐ４ ロック位置
Ｐ２、Ｐ５ 解放位置
Ｌ軸線 Ｓ刃物収容空間

Claims (12)

1. 端部を有する刃物棒のロック及びアンロック構造であって、
   内部に刃物収容空間を有し、前記刃物収容空間を通過する軸線を定義し、前記刃物棒が前記軸線に沿って前記刃物収容空間を出入りするケースと、
   前記刃物収容空間に差し込んだ前記刃物棒の端部に、前記軸線と平行するとともに前記刃物棒から離れる方向に沿って、軸方向の引っ張り力を付与して前記刃物棒の前記刃物収容空間からの退出を規制するロック手段と、
   前記刃物棒を前記刃物収容空間から退出させるように、前記軸方向の引っ張り力を相殺する推力を印加して前記ロック手段による前記刃物棒への規制を解除するアンロック手段とを、
   含む工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造。
2. 前記ロック手段は、さらに、前記刃物収容空間に差し込んだ前記刃物棒の端部に径方向の圧力を付与する、請求項１に記載の工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造。
3. 前記ケースは、前記軸線に位置し前記刃物収容空間に連通する軸孔を有し、
   前記ロック手段は、前記ケースの前記軸孔を挿入して前記軸線に沿ってロック位置と解放位置との間に移動可能であるロック部材と、少なくとも一つの押圧部材とを有し、
   前記ロック部材が前記ロック位置に位置するとき、前記少なくとも１つの押圧部材を押して前記刃物棒の端部に前記軸方向の引っ張り力及び前記径方向の圧力を付与し、
   前記アンロック手段は、前記ロック部材を前記解放位置に移動させるため該ロック部材に対して推力を付与するように操作される先端棒を含む、請求項２に記載の工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造。
4. 前記刃物ロック手段の前記刃物ロック部材の一端が前記ケースの外に突出し露出して、バリアに接続し、
   前記ロック手段は少なくとも一つのばねを含み、該少なくとも一つのばねの一端が前記ケースに当接し、他端が前記バリアに当接し、前記ロック部材が前記ロックの位置へ移動することを維持するように、前記刃物ロック部材に作用力を付与する、請求項３に記載の工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造。
5. 前記ケースは、フロントスリーブとリアスリーブとを含み、前記フロントスリーブは前記刃物収容空間を有し、前記リアスリーブは前記軸孔を有し、自由に取り外すように前記フロントスリーブに当接し、前記少なくとも一つのばねは一端が前記フロントスリーブに当接し、他端が前記バリアに当接する、請求項４に記載の工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造。
6. 前記ロック部材は、中心孔を有する円筒体であり、前記ロック部材の周囲壁に、前記中心孔に連通する少なくとも一つの貫通孔が設けられ、前記少なくとも一つの押圧部材は、前記貫通孔に収容されるビーズ体を含み、前記ケースの前記軸孔の壁から前記ロック部材の外周面までの距離は、前記ビーズ体の直径よりも小さい、請求項４又は５に記載の工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造。
7. 前記刃物棒は、棒本体を含み、前記棒本体と前記端部との間にネック部が連結され、前記端部の外径は、前記ネック部の外径よりも大きく、前記刃物収容空間に差し込んだとき前記ロック部材の前記中心孔内に伸び、前記ビーズ体は、前記刃物棒が前記刃物収容空間から出入りするとき、前記端部の押圧により前記貫通孔を移動する、請求項６に記載の工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造。
8. 前記ケースは前記軸線へ突出して伸びる障碍壁を有し、前記障碍壁は内接面を有し、前記刃物棒の前記端部は、互いに反対側に向いているフォワード押圧面とリア傾斜面とを有し、前記ビーズ体は、前記ロック部材がロック位置に位置するとき、前記内接面と前記リア傾斜面との両方に当接する、請求項７に記載の工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造。
9. 前記ロック手段の前記ロック部材は、円柱体であって前記軸孔を貫通し、前記ロック手段は、一端が前記ケースに当接し、他端が前記ロック部材に作用するように前記ロック部材に外嵌するばねを含む、請求項３に記載の工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造。
10. 前記ケースは、インナースリーブとアウタースリーブを含み、前記インナースリーブは、前記アウタースリーブの内部に設けられ、前記インナースリーブと前記アウタースリーブとの間が、前記刃物収容空間を構成し、前記インナースリーブは前記軸孔を有し、前記インナースリーブの内壁は、前記軸線へ突出して伸びるように障碍壁を形成し、前記ロック部材の本体にはバリアが設けられ、前記ばねの一端は、前記障碍壁に当接し、他端は前記バリアに当接する、請求項９に記載の工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造。
11. 前記刃物棒はリング状壁を有し、前記リング状壁の端縁は、前記軸線へ突出して伸びるように前記端部を形成し、前記端部は、内斜面を有し、前記ロック部材は、当接面を有するヘッド部を有し、前記インナースリーブ周壁には、軸孔に連通する少なくとも一つの貫通孔が設けられ、前記少なくとも一つの押圧部材は、前記貫通孔に収容されるビーズ体を含み、前記ビーズ体は、前記ロック部材が前記ロック位置に位置するとき、前記内斜面と前記当接面との両方に同時に当接する、請求項１０に記載の工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造。
12. 前記アウタースリーブは径方向孔を有し、前記ロック部材がロック位置に位置するときその一端が突出して前記径方向孔に伸び、前記先端棒が径方向孔に延び前記ロック部材を押して前記解放位置、請求項１０または１１に記載の工作機械の刃物棒のロック及びアンロック構造。

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