JP2021008019A - 工作物把持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャックの種類に応じてシリンダの流体経路を容易に変更可能な工作物把持装置を提供する。【解決手段】シリンダケース14は、第1ポート14cと前端面140とを連通する第1主通路141と、第2ポート14dと前端面140とを連通する第2主通路144と、前室14aと前端面140とをそれぞれ連通する第1、第2前室通路142,145と、後室14bと前端面140とをそれぞれ連通する第1、第2後室通路143,146とを有する。マニホールドブロック20は、当接面200にて開口する第1、第2マニホールド穴20a,20b同士及び第3、第4マニホールド穴20c,20d同士をそれぞれ連通させる第1、第2中間通路20P、20Qを有し、シリンダケース前端面140にマニホールドブロック当接面200を当接させて第1位相と第2位相とで選択可能にシリンダケース14側へ取付け固定される。【選択図】図6

Description

本発明は、工作物把持装置に関する。
従来、工作物を把持するために多爪のチャックを油圧シリンダで径方向に開閉駆動するように構成した工作物把持装置が用いられている(例えば、特許文献1等参照。)。このような工作物把持装置では、一般的に、油圧シリンダのピストンを引き込み側へ駆動させたときに工作物をクランプする締め側として使用するように構成されている。油圧シリンダのシリンダケースは、回転中に外部から圧油供給可能なシール構成のポートを有し、回転中に当該ポートを介して供給された圧油がシリンダケース内の通路を通ってシリンダケースの前室へ供給されることによりピストンが引き込み側とされる。
つまり、工作物の外径を把持する外径把持用チャックは、ウェッジプランジャの後方への引き側にて各爪が径内方向に移動して工作物の外径を把持する構成のため、上述したシリンダケースをそのまま工作物把持装置に使用することができる。
特開2001−71225号公報
一方、工作物の内径を把持する内径把持用チャックは、ウェッジプランジャの前方への押し側にて各爪が径外方向に移動して工作物の内径を把持する構成となっている。このため、工作物把持装置において、外径把持用チャックを使用した状態から内径把持用チャックを使用可能とするために回転中に外部から圧油供給可能なシール構成のポートを増やすことは技術的に困難でありコストも増大するという問題がある。また、異なる圧油経路を設けたシリンダケース部品を予め作成することは部品費用がかかると共に、交換が必要となり、交換作業に時間を要するという問題がある。
本発明は、チャックの種類に応じてシリンダの流体経路を容易に変更可能な工作物把持装置を提供することを目的とする。
本発明に係る工作物把持装置は、中心軸の軸線方向に沿って進退可能な作動体を有し、前記中心軸周りに配置された複数の爪を前記作動体の進退に伴って径方向に移動可能なチャックと、前記チャックの後方側に同軸配置されるシリンダケース及び前記シリンダケースに嵌挿されるピストンを有する流体圧シリンダと、を備え、前記ピストンの駆動により前記作動体を進退させて前記各爪を径方向に移動可能に構成された工作物把持装置である。
そして、本発明に係る工作物把持装置は、前記シリンダケースは、前記軸線方向において内部空間が前記ピストンにより前室と後室とに区分され、流体を供給排出する第1、第2給排ポートと所定の端面部とをそれぞれ連通する第1、第2給排通路と、流体を供給排出する第3、第4給排ポートと前記端面部とをそれぞれ連通する第3、第4給排通路と、前記前室と前記端面部とをそれぞれ連通する第1、第2前室通路と、前記後室と前記端面部とをそれぞれ連通する第1、第2後室通路とを有し、前記工作物把持装置は、さらに、前記シリンダケースの前記端面部に対し当接面を当接させて、前記端面部に対する前記当接面の相対位置を第1位置と第2位置とで選択可能に前記シリンダケース側へ取付け固定されるブロック体であって、前記当接面に開口する一対のマニホールド穴同士を連通させる第1〜第4中間通路を有するマニホールドブロックを備え、前記マニホールドブロックが前記第1位置で前記シリンダケース側へ取り付け固定されたとき、前記第1中間通路を介して前記第1給排通路と前記第1前室通路とが連通し、且つ前記第2中間通路を介して前記第1後室通路と前記第3給排通路とが連通し、前記マニホールドブロックが前記第2位置で前記シリンダケース側へ取り付け固定されたとき、前記第3中間通路を介して前記第2給排通路と前記第2後室通路とが連通し、且つ前記第4中間通路を介して前記第2前室通路と前記第4給排通路とが連通する。
この構成によれば、外径把持用のチャック使用時、マニホールドブロックを第1位置でシリンダケース側へ取り付け固定する。この状態で、第1給排ポートから第1給排通路へ供給すると、第1中間通路及び第1前室通路を経て前室に流体が流入し、ピストンを後退させる。このとき、ピストンの後退によって流体が後室から第1後室通路へ流入し、第2中間通路及び第3給排通路を経て第3給排ポートから排出される。つまり、ピストンの後退駆動によりチャックの作動体を後退させることで各爪が径内方向に移動して工作物の外径を把持(クランプ)する。
一方、第3給排ポートから第3給排通路へ流体を供給すると、第2中間通路及び第1後室通路を経て後室に流体が流入し、ピストンを前進させる。このとき、ピストンの前進によって流体が前室から第1前室通路へ流入し、第1中間通路及び第1給排通路を経て第1給排ポートから排出される。つまり、ピストンの前進駆動によりチャックの作動体を前進させることで各爪が径外方向に移動して工作物の外径把持を解除(アンクランプ)する。
また、内径把持用のチャック使用時、マニホールドブロックを第2位置でシリンダケース側へ取り付け固定する。この状態で、第2給排ポートから第2給排通路へ流体を供給すると、第3中間通路及び第2後室通路を経て後室に流体が流入し、ピストンを前進させる。このとき、ピストンの前進によって流体が前室から第2前室通路へ流入し、第4中間通路及び第4給排通路を経て第4給排ポートから排出される。つまり、ピストンの前進駆動によりチャックの作動体を前進させることで各爪が径外方向に移動して工作物の内径を把持(クランプ)する。
一方、第4給排ポートから第4給排通路へ流体を供給すると、第4中間通路及び第2前室通路を経て前室に流入し、ピストンを後退させる。このとき、ピストンの後退によって流体が後室から第2前室通路に流入し、第3中間通路及び第2給排通路を経て第2給排ポートから排出される。つまり、ピストンの後退駆動によりチャックの作動体を後退させることで各爪が径内方向に移動して工作物の内径把持を解除(アンクランプ)する。
よって、シリンダケースの部品交換等を行うことなく、マニホールドブロックのシリンダケース側への取付け固定を第1位置と第2位置とで変更するだけで、外径把持用のチャック使用時の流体通路と内径把持用のチャック使用時の流体通路とを簡単に切り替えることができるという効果を奏する。つまり、チャックの種類に応じてシリンダの流体経路を容易に変更可能な工作物把持装置を提供することができる。
実施形態に係る工作物把持装置において外径把持用のチャック使用時且つピストン前進端の状態における全体構成を示す断面図である。 実施形態に係る工作物把持装置においてピストン後進端の状態を示す断面図である。 実施形態に係るシリンダケースの前端面を前方側から視た図である。 図1におけるマニホールドブロックをIV-IV線矢視にて示す断面図である。 実施形態において外径把持用のチャック使用時のマニホールドブロックとシリンダケースとの各穴の位置関係を示す断面図である。 実施形態において外径把持用のチャックのクランプ時における圧油の流れを示す模式図である。 実施形態において外径把持用のチャックのアンクランプ時における圧油の流れを示す模式図である。 実施形態に係る工作物把持装置において内径把持用のチャック使用時の全体構成(ピストン後進端)を示す断面図である。 実施形態において内径把持用のチャック使用時のマニホールドブロックとシリンダケースとの各穴の位置関係を示す断面図である。 実施形態において内径把持用のチャックのクランプ時における圧油の流れを示す模式図である。 実施形態において内径把持用のチャックのアンクランプ時における圧油の流れを示す模式図である。 第1変形例に係るシリンダケースの前端面を前方側から視た図である。 第1変形例に係るマニホールドブロックを示す図4相当の断面図である。 第1変形例において外径把持用のチャック使用時のマニホールドブロックとシリンダケースとの各穴の位置関係を示す断面図である。 第1変形例において内径把持用のチャック使用時のマニホールドブロックとシリンダケースとの各穴の位置関係を示す断面図である。 第1変形例において内径把持用のチャックのクランプ時における圧油の流れを示す模式図である。 第1変形例において内径把持用のチャックのアンクランプ時における圧油の流れを示す模式図である。 第2変形例に係るシリンダケースの前端面を前方側から視た図である。 第2変形例に係るマニホールドブロックを示す図4相当の断面図である。 第2変形例において外径把持用のチャック使用時のマニホールドブロックとシリンダケースとの各穴の位置関係を示す断面図である。 第2変形例において外径把持用のチャックのクランプ時における圧油の流れを示す模式図である。 第2変形例において外径把持用のチャックのアンクランプ時における圧油の流れを示す模式図である。 第2変形例において内径把持用のチャック使用時のマニホールドブロックとシリンダケースとの各穴の位置関係を示す断面図である。 第2変形例において内径把持用のチャックのクランプ時における圧油の流れを示す模式図である。 第2変形例において内径把持用のチャックのアンクランプ時における圧油の流れを示す模式図である。
以下、本発明の工作物把持装置を適用した実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(1.工作物把持装置1の全体構成)
本発明の実施形態に係る工作物把持装置1の全体構成について、図1乃至図4及び図8を参照しつつ説明する。工作物把持装置1は、工作物を把持して回転させる主軸回転装置であって、ハウジング2と、主軸スピンドル3と、油圧シリンダ10と、マニホールドブロック20と、チャック30とを備えて構成される。図1は工作物把持装置1に外径把持用のチャック30が装着され且つピストン15を前進端とした状態を示す断面図である。図2は工作物把持装置1においてピストン15を後進端とした状態を示す断面図であり、チャック30の図示を省略している。図3はシリンダケース14の前端面140(以下、シリンダケース前端面140とも称する)を前方側から視た図である。図4は図1におけるマニホールドブロック20をIV-IV線矢視にて示す断面図である。図8は、工作物把持装置1に内径把持用のチャック30’が装着され且つピストン15を後進端とした状態を示す断面図である。
ハウジング2は、内部に収容空間を有する略円筒状に形成されている。ハウジング2は、収容空間内に主軸スピンドル3を収容する。主軸スピンドル3は、内部に収容空間を有し、その収容空間内に油圧シリンダ10を収容する。主軸スピンドル3の内周とシリンダケース14の外面との間には、円筒状のロータリジョイント13が摺動可能に嵌合されている。
ロータリジョイント13は、回転中のシリンダケース14に対して外部から圧油を漏出させることなく送ることが可能な継手であって、ハウジング2の後部に図示しないボルトで連結されている。ロータリジョイント13の後部には、油圧シリンダ10との間で圧油を供給排出するための通路13a,13bが設けられ、その外周には破線にて示すように管継手を介して圧油供給管Pが接続されている。通路13a、13bの一方は、図示しない切換弁を介してポンプからの圧油が圧油供給管Pを通して供給される。通路13a,13bの他方は、図示しない切換弁を介してタンクへ圧油が圧油供給管Pを通して排出される。
ロータリジョイント13からシリンダケース14への通路の接続は、プランジャ13dと端面接触部材13eとを介して行われる。すなわち、ロータリジョイント13は、内周に後方から前方へ順にバネ13cとプランジャ13dとが挿入され、プランジャ13dはバネ13cによって前方へ付勢されている。プランジャ13dの前方に配置される端面接触部材13eは、プランジャ13dが前方へ付勢されることでプランジャ13dに端面接触し、シリンダケース14の後端に押し付けられている。プランジャ13d及び端面接触部材13eが互いに端面接触し、これらの間を密閉し、端面接触部材13eが回転している状態でプランジャ13d及び端面接触部材13eの内部通路に、ポンプからの圧油が供給される。ポンプからの圧油は、主軸スピンドル3が回転していても内部通路内に供給される。プランジャ13dと端面接触部材13eとは、主軸スピンドル3の回転中に圧油を流通可能な第1ポート14cを構成している。第1ポート14cが本発明の第1、第2給排ポートに相当する。
シリンダケース14からロータリジョイント13への通路の接続は、ロータリジョイント13の内周に形成された環状溝13fと、シリンダケース14に形成された半径方向のパス穴(後述する後側軸方向通路部の一部)を介して行われる。パス穴と環状溝13fに油圧シリンダ10からの排油が供給される。パス穴と環状溝13fに供給される排油は、主軸スピンドル3が停止した状態でなされる。パス穴と環状溝13fは、主軸スピンドル3の軸線方向において、同位置に設けられている。主軸スピンドル3の軸線方向において、環状溝13fの両側にはロータリジョイント13及びシリンダケース14の間をシールするシール材が配置されている。環状溝13fは、主軸スピンドル3の停止中に流通する第2ポート14dを構成している。第2ポート14dが本発明の第3、第4給排ポートに相当する。
主軸スピンドル3は、ハウジング2の収容空間内に回転自在に収容された回転軸である。主軸スピンドル3には、外周にロータ3rが固定され、ハウジング2の内周に固定されたステータ2sとでビルトインモータが構成され、ビルトインモータによって主軸スピンドル3と油圧シリンダ10とを一体的に回転駆動するようになっている。
油圧シリンダ10は、流体として圧油を用いる流体圧シリンダであって、シリンダケース14と、シリンダケース14の内部空間内に軸線方向へ進退可能に嵌挿されるピストン15とを備えて構成される。シリンダケース14は、軸線方向において内部空間がピストン15により前方側の前室14aと後方側の後室14bとに区分されている。ピストン15は、前室14aに圧油が供給されると後退し、後室14bに圧油が供給されると前進する。ピストン15の軸中心にはプッシュロッド15aが前方に向かって延設されている。プッシュロッド15aは、シリンダケース14の中心開口14Kに挿通され、チャック30のウェッジプランジャ32に連結されている。
シリンダケース14には、図1乃至図3に示すように、中心開口14Kと、第1主通路141と、第1前室通路142と、第1後室通路143と、第2主通路144と、第2前室通路145と、第2後室通路146とが設けられている。シリンダケース14は、中心開口14Kが軸中心にシリンダケース前端面140にて開口して前部が円筒状に形成され、中心開口14Kにプッシュロッド15aを挿通させる。シリンダケース14は、前側の円筒状で大径の前部と、後側の棒状で小径の後部と、前部及び後部をつなぐ円盤状の径拡大部とからなっている。第1主通路141は、シリンダケース14の前後端間で全体として軸線方向に延設される。第1主通路141は、具体的には、シリンダケース14の前部における軸線方向に延設される前側の軸線方向通路部と、シリンダケース14の後部における軸線方向に延設される後側の軸線方向通路部と、シリンダケース14の径拡大部における径方向位置の異なる軸線方向通路部どうしを連通させる半径方向に延びる径方向通路部とからなる。第1主通路141は、シリンダケース前端面140に開口する第1主通路穴140aと、後端面に設けられる第1ポート14cとの間で圧油を流動させる通路である。尚、シリンダケース前端面140が本発明の端面部に相当し、第1主通路141が本発明の第1給排通路及び第2給排通路に相当する。
第1前室通路142は、シリンダケース前端面140において第1主通路穴140aを時計12時の位置としたとき時計1時の位置に開口する第1前室通路穴140bを有し、第1前室通路穴140bから軸線方向後方へ延設される軸線方向通路部と、前室14aから径方向外方に延設されて軸線方向通路部に連通する径方向通路部とからなる。第1前室通路142は、シリンダケース前端面140に開口する第1前室通路穴140bと前室14aとの間で圧油を流動させる通路である。
第1後室通路143は、シリンダケース前端面140において時計8時の位置に開口する第1後室通路穴140dを有し、第1後室通路穴140dから軸線方向後方へ延設される軸線方向通路部と、後室14bから径方向外方に延設されて軸線方向通路部に連通する径方向通路部とからなる。第1後室通路143は、シリンダケース前端面140に開口する第1後室通路穴140dと後室14bとの間で圧油を流動させる通路である。
第2主通路144は、シリンダケース前端面140において時計6時の位置に開口する第2主通路穴140cを有し、シリンダケース14において前後端間で全体として軸線方向に延設される。第2主通路144は、具体的には、シリンダケース14の円筒状をなす大径の前部における内外周間で軸線方向に延設される前側の軸線方向通路部と、小径の後部における軸中心近傍で軸線方向に延設される後側の軸線方向通路部と、径拡大部における径方向位置の異なる軸線方向通路部どうしを連通させる径方向通路部とからなる。第2主通路144は、シリンダケース前端面140に開口する第2主通路穴140cと後部側面の第2ポート14dとの間で圧油を流動させる通路である。尚、第2主通路144が本発明の第3給排通路及び第4給排通路に相当する。
第2前室通路145は、シリンダケース前端面140において時計7時の位置に開口する第2前室通路穴140hを有し、第2前室通路穴140hから軸線方向後方へ延設される軸線方向通路部と、前室14aから径方向外方に延設されて軸線方向通路部に連通する径方向通路部とからなる。第2前室通路145は、シリンダケース前端面140に開口する第2前室通路穴140hと後室14bとの間で圧油を流動させる通路である。
第2後室通路146は、シリンダケース前端面140において時計2時の位置に開口する第2後室通路穴140fを有し、第2後室通路穴140fから軸線方向後方へ延設される軸線方向通路部と、後室14bから径方向外方に延設されて軸線方向通路部に連通する径方向通路部とからなる。第2後室通路146は、シリンダケース前端面140に開口する第2後室通路穴140fと後室14bとの間で圧油を流動させる通路である。
つまり、シリンダケース前端面140では、図3に示すように、軸中心から半径Rの円周上に、第1主通路穴140a、第1前室通路穴140b、第2後室通路穴140f、第2主通路穴140c、第2前室通路穴140h、及び第1後室通路穴140dが開口している。そして、第1主通路穴140aを時計12時の位置としたとき、第1前室通路穴140bが1時、第2後室通路穴140fが2時、第2主通路穴140cが6時、第2前室通路穴140hが7時、及び第1後室通路穴140dが8時の位置にそれぞれ配置形成されている。
マニホールドブロック20は、シリンダケース前端面140に当接面200を当接させてシリンダケース14側の部材(具体的には主軸スピンドル3)に取付け固定されて圧油のパス通路の切り替えを行う通路切り替え部材である。マニホールドブロック20は、図4に示すように、中央にプッシュロッド15aを挿通させるための中心開口20Kを有し、且つシリンダケース前端面140の形状に整合する円板状のブロック体に形成されている。マニホールドブロック20は、後端面をなすマニホールドブロック当接面200に開口する複数のマニホールド穴が形成されている。具体的には、第1〜第4マニホールド穴20a〜20bが、円板状をなすマニホールドブロック20の軸中心に対して中心開口20Kの半径よりも大きい半径Rの同一円周上に配置形成されている。第1〜第4マニホールド穴20a〜20dは、マニホールドブロック当接面200から軸線方向前方へ厚み中央部まで延びる圧油通路である。
第1〜第4マニホールド穴20a〜20dは、マニホールドブロック20の軸中心から見て、第1マニホールド穴20aを時計12時の位置としたとき、第2マニホールド穴20bは1時、第3マニホールド穴20cは6時、及び第4マニホールド穴20dは8時の位置にそれぞれ配置形成される。
また、第1マニホールド穴20aと第2マニホールド穴20bとは、マニホールドブロック20内部で軸線方向と交差する方向に延びる第1中間通路20Pを介して互いに連通している。同様に、第3マニホールド穴20cと第4マニホールド穴20dとは、マニホールドブロック20内部で軸線方向と交差する方向に延びる第2中間通路20Qを介してそれぞれ互いに連通している。
外径把持用のチャック30は、3本又はそれ以上の爪(本実施形態では3本の爪34)を有し、各爪が連動して径方向に移動可能とされて工作物を外径側で把持したり、或いは円筒状の工作物を内径側で把持したりする公知のカム式チャックである。チャック30は、図1に示すように、ボディ31と、ウェッジプランジャ32と、マスタジョー33と、3本の爪34とを備えて構成される。ウェッジプランジャ32とマスタジョー33とは、ボディ31の回転中心に対して傾斜したT形断面の突起と溝とで噛み合っている。突起と溝とで軸方向の動きを半径方向の動きに変換するカムを構成する。チャック30は、中心軸周りに配置された複数(3本)の爪34をウェッジプランジャ32の進退に伴って径方向に開閉させる。尚、ウェッジプランジャ32が本発明における「中心軸の軸線方向に沿って進退可能な作動体」を構成するものである。内径把持用のチャック30’は、爪34の形状が異なる点を除き、外径把持用のチャック30と同一の構成である。
図1に示す外径把持用のチャック30は、ウェッジプランジャ32が後方(図1で右方向)へ引かれると、マスタジョー33は中心に向かって引き寄せられて爪34が径内方向に移動し、爪34を介して工作物Wの外径を把持、すなわちクランプする。一方、ウェッジプランジャ32が前方へ押されると、マスタジョー33は中心から外側に向かって押されて爪34が径外方向に移動し、爪34による工作物Wの外径把持が解除、すなわちアンクランプされる。
一方、図8に示す内径把持用のチャック30’は、ウェッジプランジャ32が前方(図1で左方向)へ押されると、マスタジョー33は中心から外側に向かって押されて爪34が径外方向に移動し、爪34を介して工作物Wの内径を把持、すなわちクランプする。一方、ウェッジプランジャ32が後方へ引かれると、マスタジョー33は中心に向かって引き寄せられて爪34が径内方向に移動し、爪34による工作物Wの内径把持が解除、すなわちアンクランプされる。
(2.外径把持用チャック使用時の圧油の流れと各部の作動)
次に、外径把持用チャック30使用時の圧油の流れと各部の作動について、図5乃至図7を参照しつつ説明する。図5は、外径把持用のチャック30使用時のマニホールドブロック20とシリンダケース14との各穴の位置関係を示す断面図である。また、図6は外径把持用のチャック30のクランプ時における圧油の流れを、図7は同じくアンクランプ時における圧油の流れをそれぞれ示す模式図であり、圧油供給側の流れを実線の矢印で、圧油排出側の流れを破線の矢印でそれぞれ示している。
外径把持用のチャック30使用時、マニホールドブロック20は、図5に示すように、第1位相で主軸スピンドル3の前端に取付けられる。すなわち、外径把持用のチャック30使用時、マニホールドブロック20は、シリンダケース前端面140に対して、第1マニホールド穴20aと第1主通路穴140aとが整合する第1位相でマニホールドブロック当接面200を当接させて、主軸スピンドル3の前端にボルトにより締結固定される。第1位相では、第1マニホールド穴20aと第1主通路穴140a、第2マニホールド穴20bと第1前室通路穴140b、第3マニホールド穴20cと第2主通路穴140c、及び第4マニホールド穴20dと第1後室通路穴140dが、それぞれ整合し、連通している。
一方、シリンダケース14の第2後室通路穴140f及び第2前室通路穴140hは、マニホールドブロック20側のいずれのマニホールド穴とも整合せず、マニホールドブロック当接面200によって閉鎖されている。図5では、第1位相においてマニホールドブロック20側のいずれのマニホールド穴とも連通しないシリンダケース14側の通路穴(第2後室通路穴140f及び第2前室通路穴140h)にハッチングを施して図示している。
工作物Wの外径をチャック30でクランプする場合、主軸スピンドル3回転中又は停止中に、図6で実線の矢印にて示すとおり、ポンプから供給される圧油がロータリジョイント13を介してシリンダケース14後端の第1ポート14cから第1主通路141へ供給されて前方に導かれ、第1主通路穴140aを経由してマニホールドブロック20の第1マニホールド穴20aへ流入する。第1マニホールド穴20aへ流入した圧油は、第1中間通路20P内を流動し、第2マニホールド穴20bを経由してシリンダケース14の第1前室通路穴140bへ流入する。第1前室通路穴140bへ流入した圧油は、第1前室通路142を介して前室14aへ流入し、ピストン15を後方へ押圧して後退させる。
ピストン15の後退に伴い、図6で破線の矢印にて示すとおり、後室14b内の圧油が第1後室通路143へ流出して前方へ導かれ、第1後室通路穴140dを経由してマニホールドブロック20の第4マニホールド穴20dへ流入する。第4マニホールド穴20dへ流入した圧油は、第2中間通路20Q内を流動し、第3マニホールド穴20cを経由してシリンダケース14の第2主通路穴140cへ流入する。第2主通路穴140cへ流入した圧油は、第2主通路144により後方へ導かれ、第2ポート14dから装置外へ排出される。
そして、ピストン15と一体のプッシュロッド15aが後退することで、チャック30のウェッジプランジャ32が後方に引かれてマスタジョー33が中心に向かって引き寄せられ、爪34を介して工作物Wの外径が把持される。
一方、工作物Wをアンクランプする場合、図7で実線の矢印にて示すように、主軸スピンドル3停止中に、ポンプから切換弁を介して供給される圧油がシリンダケース14後端の第2ポート14dを介して第2主通路144へ供給されて前方に導かれ、第2主通路穴140cを経由してマニホールドブロック20の第3マニホールド穴20cへ流入する。第3マニホールド穴20cへ流入した圧油は、第2中間通路20Q内を流動し、第4マニホールド穴20dを経由してシリンダケース14の第1後室通路穴140dへ流入する。第1後室通路穴140dへ流入した圧油は、第1後室通路143を介して後室14bへ流入し、ピストン15を前方へ押圧して前進させる。主軸スピンドル3の停止中に第2ポート14dに圧油が供給されるので、第2ポート14dからシール材を介して外部へ圧油が洩れにくい。
ピストン15の前進に伴い、図7で破線の矢印にて示すとおり、前室14a内の圧油が第1前室通路142へ流出して前方へ導かれ、第1前室通路穴140bを経由してマニホールドブロック20の第2マニホールド穴20bへ流入する。第2マニホールド穴20bへ流入した圧油は、第1中間通路20P内を流動し、第1マニホールド穴20aを経由してシリンダケース14の第1主通路穴140aへ流入する。第1主通路穴140aへ流入した圧油は、第1主通路141により後方へ導かれ、第1ポート14cからロータリジョイント13を介して装置外の切換弁を介してタンクへ排出される。
そして、ピストン15と一体のプッシュロッド15aが前進することで、チャック30のウェッジプランジャ32が前方に押されてマスタジョー33が外周方向に移動し、爪34による工作物Wの外径把持が解除される。
(3.内径把持用チャック使用時の圧油の流れと各部の作動)
次に、内径把持用チャック使用時の圧油の流れと各部の作動について、図8乃至図11を参照しつつ説明する。図9は、内径把持用のチャック30’使用時のマニホールドブロック20とシリンダケース14との各穴の位置関係を示す断面図である。また、図10は内径把持用のチャック30’のクランプ時における圧油の流れを、図11は同じくアンクランプ時における圧油の流れをそれぞれ示す模式図であり、圧油供給側の流れを実線の矢印で、圧油排出側の流れを破線の矢印でそれぞれ示している。
内径把持用のチャック30’使用時、マニホールドブロック20は、外径把持用のチャック30使用時の第1位相に対して軸線周りに180°位相が異なる第2位相で主軸スピンドル3の前端に取付けられる。すなわち、内径把持用のチャック30’使用時、マニホールドブロック20は、図9に示すように、シリンダケース前端面140に対して、第3マニホールド穴20cと第1主通路穴140aとが整合する第2位相でマニホールドブロック当接面200を当接させて、主軸スピンドル3前端にボルトにより締結固定される。第2位相では、第3マニホールド穴20cと第1主通路穴140a、第4マニホールド穴20dと第2後室通路穴140f、第1マニホールド穴20aと第2主通路穴140c、及び第2マニホールド穴20bと第2前室通路穴140hが、それぞれ整合し、連通している。
一方、シリンダケース14の第1前室通路穴140b及び第1後室通路穴140dは、マニホールドブロック20側のいずれのマニホールド穴とも整合せず、マニホールドブロック当接面200によって閉鎖されている。図9では、第2位相において、マニホールドブロック20側のいずれのマニホールド穴とも連通しないシリンダケース14側の通路穴(第1前室通路穴140b及び第1後室通路穴140d)にハッチングを施して図示している。
工作物Wの内径をチャック30でクランプする場合、主軸スピンドル3回転中又は停止中に、図10で実線の矢印にて示すように、ポンプから切換弁を介して供給される圧油がロータリジョイント13を介してシリンダケース14後端の第1ポート14cから第1主通路141へ供給されて前方に導かれ、第1主通路穴140aを経由してマニホールドブロック20の第3マニホールド穴20cへ流入する。第3マニホールド穴20cへ流入した圧油は、第2中間通路20Q内を流動し、第4マニホールド穴20dを経由してシリンダケース14の第2後室通路穴140fへ流入する。第2後室通路穴140fへ流入した圧油は、第2後室通路146を介して後室14bへ流入し、ピストン15を前方へ押圧して前進させる。
ピストン15の前進に伴い、図10で破線の矢印にて示すように、前室14a内の圧油が第2前室通路145へ流出して前方へ導かれ、第2前室通路穴140hを経由してマニホールドブロック20の第2マニホールド穴20bへ流入する。第2マニホールド穴20bへ流入した圧油は、第1中間通路20P内を流動し、第1マニホールド穴20aを経由してシリンダケース14の第2主通路穴140cへ流入する。第2主通路穴140cへ流入した圧油は、第2主通路144により後方へ導かれ、第2ポート14dから装置外の切換弁を介してタンクへ排出される。
そして、ピストン15と一体のプッシュロッド15aが前進することで、チャック30のウェッジプランジャ32が前方に押されてマスタジョー33が外周方向に移動し、爪34を介して工作物Wの内径が把持される。
一方、工作物Wをアンクランプする場合、主軸スピンドル3停止中に、図11で実線の矢印にて示すように、ポンプから切換弁を介して供給される圧油がシリンダケース14後端の第2ポート14dを介して第2主通路144へ供給されて前方に導かれ、第2主通路穴140cを経由してマニホールドブロック20の第1マニホールド穴20aへ流入する。第1マニホールド穴20aへ流入した圧油は、第1中間通路20P内を流動し、第2マニホールド穴20bを経由してシリンダケース14の第2前室通路穴140hへ流入する。第2前室通路穴140hへ流入した圧油は、第2前室通路145を介して前室14aへ流入し、ピストン15を後方へ押圧して後退させる。
ピストン15の後退に伴い、図11で破線の矢印にて示すように、後室14b内の圧油が第2後室通路146へ流出して前方へ導かれ、第2後室通路穴140fを経由してマニホールドブロック20の第4マニホールド穴20dへ流入する。第4マニホールド穴20dへ流入した圧油は、第2中間通路20Q内を流動し、第3マニホールド穴20cを経由してシリンダケース14の第1主通路穴140aへ流入する。第1主通路穴140aへ流入した圧油は、第1主通路141により後方へ導かれ、第1ポート14cからロータリジョイント13を介して装置外の切換弁を介してタンクへ排出される。
そして、ピストン15と一体のプッシュロッド15aが後退することで、チャック30のウェッジプランジャ32が後方に引かれてマスタジョー33が中心に向かって引き寄せられ、爪34による工作物Wの内径把持が解除される。
(4.まとめ)
上述したように、本実施形態によれば、工作物把持装置1は、シリンダケース14が、圧油を供給排出する第1ポート14cとシリンダケース前端面140とを連通する第1主通路141と、圧油を供給排出する第2ポート14dとシリンダケース前端面140とを連通する第2主通路144と、前室14aとシリンダケース前端面140とをそれぞれ連通する第1、第2前室通路142,145と、後室14bと前端面140とをそれぞれ連通する第1、第2後室通路143,146とを有している。
工作物把持装置1は、さらに、シリンダケース前端面140に対しマニホールドブロック当接面200を当接させて、シリンダケース前端面140に対するマニホールドブロック当接面200の相対位置を第1位相(本発明の第1位置)と第2位相(本発明の第2位置)とで選択可能にシリンダケース14側へ取付け固定されるブロック体であって、マニホールドブロック当接面200に開口する一対のマニホールド穴同士(第1マニホールド穴20aと第2マニホールド穴20b、第3マニホールド穴20cと第4マニホールド穴)を連通させる第1、第2中間通路20P、20Qを有するマニホールドブロック20を備えている(図4参照)。
そして、外径把持用のチャック30使用時、マニホールドブロック20は、図5に示す第1位相でシリンダケース14側へ取り付け固定される。このとき、第1中間通路20Pを介して第1主通路141と第1前室通路142とが連通し、且つ第2中間通路20Qを介して第1後室通路143と第2主通路144とが連通する。この状態で、図6に示すように、第1ポート14cから第1主通路141へ圧油を供給すると、第1中間通路20P及び第1前室通路142を経て前室14aに圧油が流入し、ピストン15を後退させる。このとき、ピストン15の後退によって圧油が後室14bから第1後室通路143へ流入し、第2中間通路20Q及び第2主通路144を経て第2ポート14dから排出される。つまり、ピストン15の後退駆動によりチャック30のウェッジプランジャ32を後退させることで各爪34が径内方向に移動して工作物Wの外径を把持(クランプ)する。
一方、図7に示すように、第2ポート14dから第2主通路144へ圧油を供給すると、第2中間通路20Q及び第1後室通路143を経て後室14bに圧油が流入し、ピストン15を前進させる。このとき、ピストン15の前進によって圧油が前室14aから第1前室通路142へ流入し、第1中間通路20P及び第1主通路141を経て第1ポート14cから排出される。つまり、ピストン15の前進駆動によりチャック30のウェッジプランジャ32を前進させることで各爪34が径外方向に移動して、各爪34による工作物Wの外径把持を解除(アンクランプ)する。
内径把持用のチャック30’使用時、マニホールドブロック20は、図9に示す第2位相でシリンダケース14側へ取り付け固定される。このとき、第2中間通路20Qを介して第1主通路141と第2後室通路146とが連通し、且つ第1中間通路20Pを介して第2前室通路145と第2主通路144とが連通する。この状態で、図10に示すように、第1ポート14cから第1主通路141へ圧油を供給すると、第2中間通路20Q及び第2後室通路146を経て後室14bに圧油が流入し、ピストン15を前進させる。このとき、ピストン15の前進によって圧油が前室14aから第2前室通路145へ流入し、第1中間通路20P及び第2主通路144を経て第2ポート14dから排出される。つまり、ピストン15の前進駆動によりチャック30のウェッジプランジャ32を前進させることで各爪34が径外方向に移動して工作物Wの内径を把持(クランプ)する。
一方、図11に示すように、第2ポート14dから第2主通路144へ圧油を供給すると、第1中間通路20P及び第2前室通路145を経て前室14aに流入し、ピストン15を後退させる。このとき、ピストン15の後退によって圧油が後室14bから第2後室通路146に流入し、第2中間通路20Q及び第1主通路141を経て第1ポート14cから排出される。つまり、ピストン15の後退駆動によりチャック30のウェッジプランジャ32を後退させることで各爪34が径内方向に移動して、各爪34による工作物Wの内径把持を解除(アンクランプ)する。
よって、シリンダケース14の部品交換等を行うことなく、マニホールドブロック20のシリンダケース14側への取付け位置を第1位相と第2位相とで変更するだけで、外径把持用のチャック30使用時の圧油経路と内径把持用のチャック30’使用時の圧油経路とを簡単に切り替えることができるという効果を奏する。
また、本実施形態によれば、シリンダケース14は、図3に示すように、前端面140において、第1主通路141の端部をなす第1主通路穴140a、第2主通路144の端部をなす第2主通路穴140c、第1、第2前室通路142,145の各端部をなす第1、第2前室通路穴140b,140h、及び第1、第2後室通路143,146の各端部をなす第1、第2後室通路穴140d,140fがそれぞれ開口する。
マニホールドブロック20は、図4に示すように、当接面200において、第1中間通路20Pに連通する第1、第2マニホールド穴20a,20b、及び第2中間通路20Qに連通する第3、第4マニホールド穴20c,20dがそれぞれ開口する。
そして、マニホールドブロック20が第1位相のとき、図5乃至図7に示すように、第1主通路穴140aと第1マニホールド穴20aとが整合し且つ第1前室通路穴140bと第2マニホールド穴20bとが整合して第1主通路141、第1中間通路20P及び第1前室通路142が連通し、外径把持用のチャック30のクランプ時にピストンを引き側に駆動するために圧油を供給する前室14aへの圧油供給経路が確実に形成される。また、第1後室通路穴140dと第4マニホールド穴20dとが整合し且つ第2主通路穴140cと第3マニホールド穴20cとが整合して第1後室通路143、第2中間通路20Q及び第2主通路144が連通し、外径把持用のチャック30のアンクランプ時にピストン15を押し側に駆動するために圧油を供給する後室14bへの圧油供給経路が確実に形成される。
また、マニホールドブロック20が第2位相のとき、図9乃至図11に示すように、第1主通路穴140aと第3マニホールド穴20cとが整合し且つ第2後室通路穴140fと第4マニホールド穴20dとが整合して第1主通路141、第2中間通路20Q及び第2後室通路146が連通し、内径把持用のチャック30‘のクランプ時にピストン15を押し側に駆動するために圧油を供給する後室14bへの圧油供給経路が確実に形成される。また、第2前室通路穴140hと第2マニホールド穴20bとが整合し且つ第2主通路穴140cと第1マニホールド穴20aとが整合して第2後室通路145、第1中間通路20P及び第2主通路144が連通し、内径把持用のチャック30‘のアンクランプ時にピストン15を引き側に駆動するために圧油を供給する前室14aへの圧油供給経路が確実に形成される。
よって、マニホールドブロック20のシリンダケース14への取付けを第1位相と第2位相とで変更するだけで、シリンダケース14側の各通路穴とマニホールドブロック20側のマニホールド穴とが適切な組み合わせで整合し、外径把持用のチャック30使用時の圧油通路と内径把持用のチャック30’使用時の圧油通路とを簡単に切り替えることができるという効果を奏する。
また、本実施形態によれば、油圧シリンダ10は、ハウジング2内で軸線周りに回転自在に設けられ、第1ポート14cは主軸スピンドル3の軸線上に配置され、互いに端面接触するプランジャ13d及び端面接触部材13eから構成されている。よって、ビルトインモータによって主軸スピンドル3と一体に油圧シリンダ10が回転している最中においても、プランジャ13d及び端面接触部材13eを介して第1主通路141へ圧油を外部へ漏らすことなく供給することができる。端面接触部材13eは、主軸スピンドル3の軸線上にあるので、これ自体の振れ回りが少なく、プランジャ13d及び端面接触部材13eの間の端面接触を良好に保つことができる。
また、本実施形態によれば、シリンダケース14において、各通路穴140a〜140d、140f、140hが前端面140に設けられ、マニホールドブロック20は、ピストン15からチャック30に向かって延設されたプッシュロッド15aを挿通させる中心開口20Kを有し、チャック30とシリンダケース14との間に同軸配置されてシリンダケース14の前端面140に取り付けられる。よって、装置全体を大型化させることなく、マニホールドブロック20をシリンダケース14に取付けることができる。
また、本実施形態によれば、シリンダケース14とマニホールドブロック20とは同軸配置され、第1、第2主通路穴140a,140c、第1、第2前室通路穴140b,140h、及び第1、第2後室通路穴140d,140fは、シリンダケース14の前端面140に中心から所定半径Rの円周上に互いに位相をずらして配置形成され、第1〜第4マニホールド穴20a〜20dは、マニホールドブロック当接面200に中心から所定半径Rと同一径の円周上に互いに位相をずらして配置形成され、第1位相と第2位相とは、シリンダケース14に対して軸線周りに180°位相が異なる。よって、マニホールドブロック20をシリンダケース14へ取付ける際に軸線周りの位相を第1位相と第2位相とで180°ずらすだけで、互いに整合するマニホールド穴と通路穴との組み合わせを変更し、圧油の経路を外径把持用のチャック30と内径把持用のチャック30’とで簡単に切り替えることができる。
(5.第1変形例)
上記実施形態では、マニホールドブロック20に4個のマニホールド穴20a〜20d及び軸線方向と交差する方向に延びる2本の第1、第2中間通路20P,20Qを設けた例を示した。第1変形例では、マニホールドブロック20に、8個のマニホールド穴及び軸線方向と交差する方向に延びる4本の中間通路を設けている。以下、第1変形例の構成及び作用について、図12乃至図17を参照しつつ説明する。図12は、本変形例に係るシリンダケース14の前端面140を前方側から視た図である。図13は、本変形例に係るマニホールドブロック20を示す図4相当の断面図である。図14は、本変形例において外径把持用のチャック30使用時のマニホールドブロック20とシリンダケース14との各穴の位置関係を、図15は同じく内径把持用のチャック30’使用時のマニホールドブロック20とシリンダケース14との各穴の位置関係をそれぞれ示す断面図である。図16は、本変形例において内径把持用のチャック30’のクランプ時における圧油の流れを、図17は同じくアンクランプ時における圧油の流れをそれぞれ示す模式図である。尚、本変形例における外径把持用のチャック30のクランプ時における圧油の流れ、及びアンクランプ時における圧油の流れは、それぞれ図6、図7と同様であるので図を省略する。
本変形例において、シリンダケース14は、6本の通路が設けられる点で上記実施形態と共通するが、通路の配置が異なっている。シリンダケース14は、図12に示す通り、第1主通路穴140aを有する第1主通路141と、第1前室通路穴140bを有する第1前室通路142と、第1後室通路穴140dを有する第1後室通路143と、第2主通路穴140cを有する第2主通路144と、第2前室通路穴140hを有する第2前室通路145と、第2後室通路穴140fを有する第2後室通路146とが設けられている。シリンダケース14の前端面140では、図12に示すように、第1主通路穴140aを時計12時の位置としたとき、第1前室通路穴140bが1時、第2後室通路穴140fが2時、第2主通路穴140cが6時、第1後室通路穴140dが7時、及び第2前室通路穴140hが8時の位置にそれぞれ配置形成されている。
第1変形例に係るマニホールドブロック20は、図13に示すように、第1〜第8マニホールド穴20a〜20hの8個のマニホールド穴が、軸中心に対して半径Rの同一円周上に形成されている。第1〜第8マニホールド穴20a〜20hは、マニホールドブロック20の軸中心から見て、第1マニホールド穴20aを時計12時の位置としたとき、第2マニホールド穴20bは1時、第3マニホールド穴20cは6時、第4マニホールド穴20dは7時、第5マニホールド穴20eは3時、第6マニホールド穴20fは5時、第7マニホールド穴20gは9時、及び第8マニホールド穴20hは11時の位置にそれぞれ配置形成される。
第1マニホールド穴20aと第2マニホールド穴20bとは、軸線方向と交差する方向に延びる第1中間通路20Pを介して互いに連通している。同様に、第3マニホールド穴20cと第4マニホールド穴20dとは、第2中間通路20Qを介して互いに連通している。同様に、第5マニホールド穴20eと第6マニホールド穴20fとは、第3中間通路20Rを介して互いに連通している。同様に、第7マニホールド穴20gと第8マニホールド穴20hとは、第4中間通路20Sを介して互いに連通している。
そして、外径把持用のチャック30使用時、マニホールドブロック20は、図14に示すように、シリンダケース前端面140に対して、第1マニホールド穴20aと第1主通路穴140aとが整合する第1位相で、マニホールドブロック当接面200を当接させて、主軸スピンドル3の前端にボルトにより締結固定される。第1位相では、第1マニホールド穴20aと1主通路穴140a、第2マニホールド穴20bと第1前室通路穴140b、第3マニホールド穴20cと第2主通路穴140c、及び第4マニホールド穴20dと第1後室通路穴140dが、それぞれ整合し、連通している。
一方、第5マニホールド穴20e〜第8マニホールド穴20hは、シリンダケース14側のいずれの通路穴とも整合せず、シリンダケース前端面140によって閉鎖されている。また、シリンダケース14側の第2後室通路穴140f及び第2前室通路穴140hは、マニホールドブロック20側のいずれのマニホールド穴とも整合せず、マニホールドブロック当接面200によって閉鎖されている。図14では、シリンダケース14側の通路穴と連通していないマニホールド穴(第5マニホールド穴20e〜第8マニホールド穴20h)、及びマニホールドブロック20側のマニホールド穴と連通していないシリンダケース14側の通路穴(第2後室通路穴140f及び第2前室通路穴140h)にそれぞれハッチングを施して図示している。
工作物Wの外径をチャック30でクランプする場合の圧油の流れと各部の作動は、上記実施形態と同様であり、図6に示す通りであるので、詳細な説明を省略する。ピストン15と一体のプッシュロッド15aが後退することで、チャック30のウェッジプランジャ32が後方に引かれてマスタジョー33が中心に向かって引き寄せられ、爪34を介して工作物Wの外径が把持される。一方、工作物Wをアンクランプする場合の圧油の流れと各部の作動は、上記実施形態と同様であり、図7に示す通りであるので、詳細な説明を省略する。ピストン15と一体のプッシュロッド15aが前進することで、チャック30のウェッジプランジャ32が前方に押されてマスタジョー33が外周方向に移動し、爪34による工作物Wの外径把持が解除される。
内径把持用のチャック30’使用時、マニホールドブロック20は、外径把持用のチャック30使用時の第1位相に対して軸線周りに90°位相が異なる第2位相で主軸スピンドル3の前端に取付けられる。すなわち、内径把持用のチャック30’使用時、マニホールドブロック20は、図15に示すように、シリンダケース前端面140に対して、第5マニホールド穴20eと1主通路穴140aとが整合する第2位相で、マニホールドブロック当接面200を当接させて、主軸スピンドル3の前端にボルトにより締結固定される。第2位相では、第5マニホールド穴20eと1主通路穴140a、第6マニホールド穴20fと第2後室通路穴140f、第7マニホールド穴20gと第2主通路穴140c、及び第8マニホールド穴20hと第2前室通路穴140hが、それぞれ整合し、連通している。
一方、第1マニホールド穴20a〜第4マニホールド穴20dは、シリンダケース14側のいずれの通路穴とも整合せず、前端面140によって閉鎖されている。また、シリンダケース14側の第1前室通路穴140b及び第1後室通路穴140dは、マニホールドブロック20側のいずれのマニホールド穴とも整合せず、マニホールドブロック当接面200によって閉鎖されている。図15では、シリンダケース14側の通路穴と連通していないマニホールド穴(第1マニホールド穴20a〜第4マニホールド穴20d)、及びマニホールドブロック20側のマニホールド穴と連通していないシリンダケース14側の通路穴(第1前室通路穴140b及び第1後室通路穴140d)にそれぞれにハッチングを施して図示している。
次に、工作物Wの内径をチャック30でクランプする場合の圧油の流れと各部の作動について、図16及び図17を参照しつつ説明する。工作物Wの内径をチャック30でクランプする場合、主軸スピンドル3回転中又は停止中に、図16で実線の矢印にて示すように、ポンプから供給される圧油がロータリジョイント13を介してシリンダケース14後端の第1ポート14cから第1主通路141へ供給されて前方に導かれ、第1主通路穴140aを経由してマニホールドブロック20の第5マニホールド穴20eへ流入する。第5マニホールド穴20eへ流入した圧油は、第3中間通路20R内を流動し、第6マニホールド穴20fを経由してシリンダケース14の第2後室通路穴140fへ流入する。第2後室通路穴140fへ流入した圧油は、第2後室通路146を介して後室14bへ流入し、ピストン15を前方へ押圧して前進させる。
ピストン15の前進に伴い、図16で破線の矢印にて示すように、前室14a内の圧油が第2前室通路145へ流出して前方へ導かれ、第2前室通路穴140hを経由してマニホールドブロック20の第8マニホールド穴20hへ流入する。第8マニホールド穴20hへ流入した圧油は、第4中間通路20S内を流動し、第7マニホールド穴20gを経由してシリンダケース14の第2主通路穴140cへ流入する。第2主通路穴140cへ流入した圧油は、第2主通路144により後方へ導かれ、第2ポート14dから装置外へ排出される。
そして、ピストン15と一体のプッシュロッド15aが前進することで、チャック30のウェッジプランジャ32が前方に押されてマスタジョー33が外周方向に移動し、爪34を介して工作物Wの内径が把持される。
一方、工作物Wをアンクランプする場合、主軸スピンドル3停止中に、図17で実線の矢印にて示すように、ポンプから供給される圧油がシリンダケース14後端の第2ポート14dを介して第2主通路144へ供給されて前方に導かれ、第2主通路穴140cを経由してマニホールドブロック20の第7マニホールド穴20gへ流入する。第7マニホールド穴20gへ流入した圧油は、第4中間通路20S内を流動し、第8マニホールド穴20hを経由してシリンダケース14の第2前室通路穴140hへ流入する。第2前室通路穴140hへ流入した圧油は、第2前室通路145を介して前室14aへ流入し、ピストン15を後方へ押圧して後退させる。
ピストン15の後退に伴い、図17で破線の矢印にて示すように、後室14b内の圧油が第2後室通路146へ流出して前方へ導かれ、第2後室通路穴140fを経由してマニホールドブロック20の第6マニホールド穴20fへ流入する。第6マニホールド穴20fへ流入した圧油は、第3中間通路20R内を流動し、第5マニホールド穴20eを経由してシリンダケース14の第1主通路穴140aへ流入する。第1主通路穴140aへ流入した圧油は、第1主通路141により後方へ導かれ、第1ポート14cからロータリジョイント13を介して装置外へ排出される。
そして、ピストン15と一体のプッシュロッド15aが後退することで、チャック30のウェッジプランジャ32が後方に引かれてマスタジョー33が中心に向かって引き寄せられ、爪34による工作物Wの内径把持が解除される。
よって、本変形例においても、シリンダケース14の部品交換等を行うことなく、マニホールドブロック20のシリンダケース14に対して軸線回りに第1位相と第2位相とで90°位相を変更するだけで、外径把持用のチャック30使用時の圧油経路と内径把持用のチャック30’使用時の圧油経路とを簡単に切り替えることができるという効果を奏する。
尚、上述した実施形態は、本変形例における第1中間通路20Pと第4中間通路20Sとを共通化して第1中間通路20Pとすると共に、本変形例における第2中間通路20Qと第3中間通路20Rとを共通化して第2中間通路20Qとし、マニホールドブロック20において2本の中間通路を設ける構成としたものである。従って、上述した実施形態では、マニホールドブロック20における通路構造がより簡単で、製造が容易であるという利点がある。
(6.第2変形例)
上記実施形態及び上記第1変形例では、シリンダケース14に6本の通路を設けた例を示したが、第2変形例では、シリンダケース14に8本の通路を設けている。また、本変形例では、上記実施形態と同様に、マニホールドブロック20に4個のマニホールド穴と2本の中間通路を設けている。以下、第2変形例の構成及び作用について、図18乃至図25を参照しつつ説明する。図18は、本変形例に係るシリンダケース14の前端面140を前方側から視た図である。図19は、本変形例に係るマニホールドブロック20を示す図4相当の断面図である。図20は、本変形例において外径把持用のチャック30使用時のマニホールドブロック20とシリンダケース14との各穴の位置関係を示す断面図である。図21は、本変形例において外径把持用のチャック30のクランプ時における圧油の流れを、図22は同じくアンクランプ時における圧油の流れをそれぞれ示す模式図である。図23は、本変形例において内径把持用のチャック30’使用時のマニホールドブロック20とシリンダケース14との各穴の位置関係を示す断面図である。図24は、本変形例において内径把持用のチャック30’のクランプ時における圧油の流れを、図25は同じくアンクランプ時における圧油の流れをそれぞれ示す模式図である。
本変形例のシリンダケース14には、図18に示すように、シリンダケース前端面140において軸中心から半径Rの円周上に第1給排通路穴140a1を有する第1給排通路1411、以下同じく第1前室通路穴140bを有する第1前室通路142、第2後室通路穴140fを有する第2後室通路146、第2給排通路穴140a2を有する第2給排通路1412、第4給排通路穴140c2を有する第4給排通路1442、第2前室通路穴140hを有する第2前室通路145、第1後室通路穴140dを有する第1後室通路143、及び第3給排通路穴140c1を有する第3給排通路1441を有している。
第1給排通路穴140a1を時計12時の位置としたとき、第1前室通路穴140bが1時、第2後室通路穴140fが2時、第2給排通路穴140a2が3時、第4給排通路穴140c2が6時、第2前室通路穴140hが7時、第1後室通路穴140dが8時の位置、及び第3給排通路穴140c1が9時の位置にそれぞれ配置形成されている。
第1給排通路1411は、上記実施形態における第1主通路141と同一構成の圧油通路であって後端に第1ポート14cと同一構成の第1給排ポート14c1が設けられている。第2給排通路1412は、第1給排通路1411と同一構成の圧油通路であって回転方向位置が時計回りに90°ずれた位置に形成され、後端に第1ポート14c1と同一構成の第2給排ポート14c2が設けられている。
第4給排通路1442は、上記実施形態における第2主通路144と同一構成の圧油通路であって後端に第2ポート14dと同一構成の第4給排ポート14d2が設けられている。第3給排通路1441は、第4給排通路1442と同一構成の圧油通路であって回転方向位置が時計回りに90°ずれた位置に形成され、後端に第4給排ポート14d2と同一構成の第3給排ポート14d1が設けられている。
また、本変形例におけるマニホールドブロック20は、図19に示すように、第1〜第4マニホールド穴20a〜20dの4個のマニホールド穴が、軸中心に対して半径Rの同一円周上に形成されている。第1〜第4マニホールド穴20a〜20dは、マニホールドブロック20の軸中心から見て、第1マニホールド穴20aを時計12時の位置としたとき、第2マニホールド穴20bは1時、第3マニホールド穴20cは9時、及び第4マニホールド穴20dは8時の位置にそれぞれ配置形成される。
また、第1マニホールド穴20aと第2マニホールド穴20bとは、軸線方向と交差する方向に延びる第1中間通路20Pを介して互いに連通している。同様に、第3マニホールド穴20cと第4マニホールド穴20dとは、軸線方向と交差する方向に延びる第2中間通路20Qを介してそれぞれ互いに連通している。
外径把持用のチャック30使用時、マニホールドブロック20は、図20に示すように、シリンダケース前端面140に対して、第1マニホールド穴20aと第1給排通路穴140a1とが整合する第1位相で、マニホールドブロック当接面200を当接させて、主軸スピンドル3の前端にボルトにより締結固定される。第1位相では、第1マニホールド穴20aと第1給排通路穴140a1、第2マニホールド穴20bと第1前室通路穴140b、第3マニホールド穴20cと第3給排通路穴140c1、及び第4マニホールド穴20dと第1後室通路穴140dが、それぞれ整合し、連通している。
一方、第2後室通路穴140f、第2給排通路穴140a2、第4給排通路穴140c2、及び第2前室通路穴140hは、いずれのマニホールド穴とも整合せず、マニホールドブロック20の当接面200によって閉鎖されている。図20では、マニホールド穴と連通していない通路穴(第2後室通路穴140f、第2給排通路穴140a2、第4給排通路穴140c2、及び第2前室通路穴140h)にハッチングを施して図示している。
工作物Wの外径をチャック30でクランプする場合、主軸スピンドル3回転中又は停止中に、図21で実線の矢印にて示すとおり、ポンプから供給される圧油がロータリジョイント13を介してシリンダケース14後端の第1給排ポート14c1から第1給排通路1411へ供給されて前方に導かれ、第1給排通路穴140a1を経由してマニホールドブロック20の第1マニホールド穴20aへ流入する。第1マニホールド穴20aへ流入した圧油は、第1中間通路20P内を流動し、第2マニホールド穴20bを経由してシリンダケース14の第1前室通路穴140bへ流入する。第1前室通路穴140bへ流入した圧油は、第1前室通路142を介して前室14aへ流入し、ピストン15を後方へ押圧して後退させる。
ピストン15の後退に伴い、図21で破線の矢印にて示すとおり、後室14b内の圧油が第1後室通路143へ流出して前方へ導かれ、第1後室通路穴140dを経由してマニホールドブロック20の第4マニホールド穴20dへ流入する。第4マニホールド穴20dへ流入した圧油は、第2中間通路20Q内を流動し、第3マニホールド穴20cを経由してシリンダケース14の第3給排通路穴140c1へ流入する。第3給排通路穴140c1へ流入した圧油は、第3給排通路1441により後方へ導かれ、第3給排ポート14d1から装置外へ排出される。
そして、ピストン15と一体のプッシュロッド15aが後退することで、チャック30のウェッジプランジャ32が後方に引かれてマスタジョー33が中心に向かって引き寄せられ、爪34を介して工作物Wの外径が把持される。
一方、工作物Wをアンクランプする場合、図22で実線の矢印にて示すように、主軸スピンドル3停止中に、ポンプから供給される圧油がシリンダケース14後端の第3給排ポート14d1を介して第3給排通路1441へ供給されて前方に導かれ、第3給排通路穴140c1を経由してマニホールドブロック20の第3マニホールド穴20cへ流入する。第3マニホールド穴20cへ流入した圧油は、第2中間通路20Q内を流動し、第4マニホールド穴20dを経由してシリンダケース14の第1後室通路穴140dへ流入する。第1後室通路穴140dへ流入した圧油は、第1後室通路143を介して後室14bへ流入し、ピストン15を前方へ押圧して前進させる。
ピストン15の前進に伴い、図22で破線の矢印にて示すとおり、前室14a内の圧油が第1前室通路142へ流出して前方へ導かれ、第1前室通路穴140bを経由してマニホールドブロック20の第2マニホールド穴20bへ流入する。第2マニホールド穴20bへ流入した圧油は、第1中間通路20P内を流動し、第1マニホールド穴20aを経由してシリンダケース14の第1給排通路穴140a1へ流入する。第1給排通路穴140a1へ流入した圧油は、第1給排通路1411により後方へ導かれ、第1給排ポート14c1からロータリジョイント13を介して装置外へ排出される。
そして、ピストン15と一体のプッシュロッド15aが前進することで、チャック30のウェッジプランジャ32が前方に押されてマスタジョー33が外周方向に移動し、爪34による工作物Wの外径把持が解除される。
内径把持用のチャック30’使用時、マニホールドブロック20は、外径把持用のチャック30使用時の第1位相に対して軸線周りに180°位相が異なる第2位相で主軸スピンドル3の前端に取付けられる。すなわち、内径把持用のチャック30’使用時、マニホールドブロック20は、図23に示すように、シリンダケース前端面140に対して、第1マニホールド穴20aと第4給排通路穴140c2とが整合する第2位相で、マニホールドブロック当接面200を当接させて、主軸スピンドル3の前端にボルトにより締結固定される。第2位相では、第3マニホールド穴20cと第2給排通路穴140a2、第4マニホールド穴20dと第2後室通路穴140f、第1マニホールド穴20aと第4給排通路穴140c2、及び第2マニホールド穴20bと第2前室通路穴140hが、それぞれ整合し、連通している。
一方、シリンダケース14の第1給排通路穴140a1、第1前室通路穴140b、第3給排通路穴140c1、及び第1後室通路穴140dは、マニホールドブロック20側のいずれのマニホールド穴とも整合せず、マニホールドブロック当接面200によって閉鎖されている。図22では、第2位相において、マニホールドブロック20側のマニホールド穴と連通していないシリンダケース14側の通路穴(第1給排通路穴140a1、第1前室通路穴140b、第3給排通路穴140c1、及び第1後室通路穴140d)にハッチングを施して図示している。
工作物Wの内径をチャック30でクランプする場合、主軸スピンドル3回転中又は停止中に、図24で実線の矢印にて示すように、ポンプから供給される圧油がロータリジョイント13を介してシリンダケース14後端の第2給排ポート14c2から第2給排通路1412へ供給されて前方に導かれ、第2給排通路穴140a2を経由してマニホールドブロック20の第3マニホールド穴20cへ流入する。第3マニホールド穴20cへ流入した圧油は、第2中間通路20Q内を流動し、第4マニホールド穴20dを経由してシリンダケース14の第2後室通路穴140fへ流入する。第2後室通路穴140fへ流入した圧油は、第2後室通路146を介して後室14bへ流入し、ピストン15を前方へ押圧して前進させる。
ピストン15の前進に伴い、図24で破線の矢印にて示すように、前室14a内の圧油が第2前室通路145へ流出して前方へ導かれ、第2前室通路穴140hを経由してマニホールドブロック20の第2マニホールド穴20bへ流入する。第2マニホールド穴20bへ流入した圧油は、第1中間通路20P内を流動し、第1マニホールド穴20aを経由してシリンダケース14の第4給排通路穴140c2へ流入する。第4給排通路穴140c2へ流入した圧油は、第4給排通路1442により後方へ導かれ、第4給排ポート14d2から装置外へ排出される。
そして、ピストン15と一体のプッシュロッド15aが前進することで、チャック30のウェッジプランジャ32が前方に押されてマスタジョー33が外周方向に移動し、爪34を介して工作物Wの内径が把持される。
一方、工作物Wをアンクランプする場合、主軸スピンドル3停止中に、図25で実線の矢印にて示すように、ポンプから供給される圧油がシリンダケース14後端の第4給排ポート14d2を介して第4給排通路1442へ供給されて前方に導かれ、第4給排通路穴140c2を経由してマニホールドブロック20の第1マニホールド穴20aへ流入する。第1マニホールド穴20aへ流入した圧油は、第1中間通路20P内を流動し、第2マニホールド穴20bを経由してシリンダケース14の第2前室通路穴140hへ流入する。第2前室通路穴140hへ流入した圧油は、第2前室通路145を介して前室14aへ流入し、ピストン15を後方へ押圧して後退させる。
ピストン15の後退に伴い、図25で破線の矢印にて示すように、後室14b内の圧油が第2後室通路146へ流出して前方へ導かれ、第2後室通路穴140fを経由してマニホールドブロック20の第4マニホールド穴20dへ流入する。第4マニホールド穴20dへ流入した圧油は、第2中間通路20Q内を流動し、第3マニホールド穴20cを経由してシリンダケース14の第2給排通路穴140a2へ流入する。第2給排通路穴140a2へ流入した圧油は、第2給排通路1412により後方へ導かれ、第2給排ポート14c2からロータリジョイント13を介して装置外へ排出される。
そして、ピストン15と一体のプッシュロッド15aが後退することで、チャック30のウェッジプランジャ32が後方に引かれてマスタジョー33が中心に向かって引き寄せられ、爪34による工作物Wの内径把持が解除される。
尚、上述した実施形態は、本変形例における第1給排ポート14c1と第2給排ポート14c2とを第1ポート14cとして、第1給排通路1411と第2給排通路1412とを第1主通路141として、第3給排ポート14d1と第4給排ポート14d2とを第2ポート14dとして、及び第3給排通路1441と第4給排通路1442とを第2主通路144としてそれぞれ共通化した構成を有するものである。上記実施形態では、シリンダケース14及びマニホールドブロック20における通路構造がより簡単で、製造が容易であるという利点がある。また、上記実施形態では、ロータリジョイント13を設ける給排ポートを第1ポート14cの1箇所のみであるので、より構造が簡単化され且つ低コスト化が図られている。
(7.その他の変形例)
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変更を施すことが可能である。例えば、上記実施形態では、円板状のマニホールドブロック20の当接面200を、各通路穴が開口するシリンダケース14の前端面140に当接させる構成としたが、これには限られない。例えば、シリンダケース14の外周端面に各通路穴を開口させると共に、リング状のマニホールドブロック20の内周をリング状に形成して各マニホールド穴を内周端面に開口させ、その内周端面を当接面とする構成としてもよい。
W…工作物、1…工作物把持装置、10…油圧シリンダ(流体圧シリンダ)、14…シリンダケース、14a…前室、14b…後室、14c…第1ポート(第1、第2給排ポート)、14c1…第1給排ポート、14c2…第2給排ポート、14d…第2ポート(第3、第4給排ポート)、14d1…第3給排ポート、14d2…第4給排ポート、140…シリンダケース前端面(端面部)、141…第1主通路(第1、第2給排通路)、142…第1前室通路、143…第1後室通路、144…第2主通路(第3、第4給排通路)、145…第2前室通路、146…第2後室通路、15…ピストン、20…マニホールドブロック、20a…第1マニホールド穴、20b…第2マニホールド穴、20c…第3マニホールド穴、20d…第4マニホールド穴、20e…第5マニホールド穴、20f…第6マニホールド穴、20g…第7マニホールド穴、20h…第8マニホールド穴、20P…第1中間通路、20Q…第2中間通路、20R…第3中間通路、20S…第4中間通路、200…マニホールドブロック当接面(当接面)、30…外径把持用のチャック、30’ …内径把持用のチャック、32…ウェッジプランジャ(作動体)、34…爪。

Claims (7)

  1. 中心軸の軸線方向に沿って進退可能な作動体を有し、前記中心軸周りに配置された複数の爪を前記作動体の進退に伴って径方向に移動可能なチャックと、
    前記チャックの後方側に同軸配置されるシリンダケース及び前記シリンダケースに嵌挿されるピストンを有する流体圧シリンダと、を備え、
    前記ピストンの駆動により前記作動体を進退させて前記各爪を径方向に移動可能に構成された工作物把持装置であって、
    前記シリンダケースは、
    前記軸線方向において内部空間が前記ピストンにより前室と後室とに区分され、
    流体を供給排出する第1、第2給排ポートと所定の端面部とをそれぞれ連通する第1、第2給排通路と、
    流体を供給排出する第3、第4給排ポートと前記端面部とをそれぞれ連通する第3、第4給排通路と、
    前記前室と前記端面部とをそれぞれ連通する第1、第2前室通路と、
    前記後室と前記端面部とをそれぞれ連通する第1、第2後室通路とを有し、
    前記工作物把持装置は、さらに、
    前記シリンダケースの前記端面部に対し当接面を当接させて、前記端面部に対する前記当接面の相対位置を第1位置と第2位置とで選択可能に前記シリンダケース側へ取付け固定されるブロック体であって、前記当接面に開口する一対のマニホールド穴同士を連通させる第1〜第4中間通路を有するマニホールドブロックを備え、
    前記マニホールドブロックが前記第1位置で前記シリンダケース側へ取り付け固定されたとき、前記第1中間通路を介して前記第1給排通路と前記第1前室通路とが連通し、且つ前記第2中間通路を介して前記第1後室通路と前記第3給排通路とが連通し、
    前記マニホールドブロックが前記第2位置で前記シリンダケース側へ取り付け固定されたとき、前記第3中間通路を介して前記第2給排通路と前記第2後室通路とが連通し、且つ前記第4中間通路を介して前記第2前室通路と前記第4給排通路とが連通する、工作物把持装置。
  2. 前記シリンダケースは、前記端面部において、前記第1、第2給排通路の各端部をなす第1、第2給排通路穴、前記第3、第4給排通路の各端部をなす第3、第4給排通路穴、前記第1、第2前室通路の各端部をなす第1、第2前室通路穴、及び前記第1、第2後室通路の各端部をなす第1、第2後室通路穴がそれぞれ開口し、
    前記マニホールドブロックは、前記当接面において、前記第1中間通路を介して連通する第1、第2マニホールド穴、前記第2中間通路を介して連通する第3、第4マニホールド穴、前記第3中間通路を介して連通する第5、第6マニホールド穴、及び前記第4中間通路を介して連通する第7、第8マニホールド穴がそれぞれ開口し、
    前記マニホールドブロックが前記第1位置で前記シリンダケース側へ取り付け固定されたとき、前記第1給排通路穴と前記第1マニホールド穴とが整合し且つ第1前室通路穴と第2マニホールド穴とが整合して前記第1給排通路、前記第1中間通路及び前記第1前室通路が連通すると共に、前記第1後室通路穴と第4マニホールド穴とが整合し且つ第3給排通路穴と第3マニホールド穴とが整合して前記第1後室通路、前記第2中間通路及び前記第3給排通路が連通し、
    前記マニホールドブロックが前記第2位置で前記シリンダケース側へ取り付け固定されたとき、前記第2給排通路穴と前記第5マニホールド穴とが整合し且つ第2後室通路穴と第6マニホールド穴とが整合して前記第2給排通路、前記第3中間通路及び前記第2後室通路が連通すると共に、前記第2前室通路穴と第8マニホールド穴とが整合し且つ第4給排通路穴と第7マニホールド穴とが整合して前記第2後室通路、第4中間通路及び第4給排通路が連通する、請求項1に記載の工作物把持装置。
  3. 前記流体圧シリンダは、ハウジング内で前記軸線周りに回転自在に設けられ、
    前記工作物把持装置は、さらに、前記シリンダケースの外面に摺動可能に設けられるロータリジョイントを備え、
    前記第1、第2給排ポートは、前記ロータリジョイントに設けられ、前記流体圧シリンダの回転中においても前記第1、第2給排通路と外部との間で前記流体を流通可能とする、請求項1又は2に記載の工作物把持装置。
  4. 前記端面部は、前記シリンダケースの前端面であり、
    前記マニホールドブロックは、前記ピストンから前記チャックに向かって延設されたプッシュロッドを挿通させる中心開口を有し、前記チャックと前記シリンダケースとの間に同軸配置されて前記当接面を前記シリンダケースの前記前端面に当接させて前記シリンダケース側へ取り付け固定される、請求項1乃至3の何れか一項に記載の工作物把持装置。
  5. 前記シリンダケースと前記マニホールドブロックとは同軸配置され、
    前記第1〜第4給排通路穴、前記第1、第2前室通路穴、及び前記第1、第2後室通路穴は、前記シリンダケースの前記端面部に中心から所定半径の円周上に互いに位相をずらして配置形成され、
    前記第1〜第8マニホールド穴は、前記マニホールドブロックの前記当接面に中心から前記所定半径と同一径の円周上に互いに位相をずらして配置形成され、
    前記第1位置は、前記シリンダケースに対する軸線周りの第1位相であり、前記第2位置は、前記第1位相とは所定角度位相が異なる第2位相である、請求項1乃至4の何れか一項に記載の工作物把持装置。
  6. 前記第1給排ポートと前記第2給排ポート、前記第1給排通路と前記第2給排通路、前記第3給排ポートと前記第4給排ポート、及び前記第3給排通路と前記第4給排通路は、それぞれ共通である、請求項1乃至5の何れか一項に記載の工作物把持装置。
  7. 前記第1中間通路と前記第4中間通路、及び前記第2中間通路と前記第3中間通路は、それぞれ共通である、請求項1乃至6の何れか一項に記載の工作物把持装置。
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