JP2021003904A - 傾斜車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】直立時も傾斜時も同様に良好な乗り心地が得られる車両を提供する。【解決手段】左回動軸部42Lと右回動軸部42Rとの間の第一寸法L1が、センターアーム31の中央軸線Ocから左回動軸部42Lと右回動軸部42Rを結んだ線分に向かって延ばした線分の長さである第二寸法L2より短くされている。センターアーム31は、車体フレーム2の右方及び左方への傾斜時にも直立時における路面に対してセンターアーム31の第一方向D1がなす角度を維持することにより、車体フレーム2の右方及び左方への傾斜時にも直立時における路面Gに対して右伸縮軸線SRがなす角度α1及び左伸縮軸線SLがなす角度β1を維持する。【選択図】図3

Description

本発明は、左方に傾斜して左方に旋回し右方に傾斜して右方に旋回する傾斜車両に関する。
特許文献1などにより、左方に傾斜して左方に旋回し右方に傾斜して右方に旋回する傾斜車両が知られている。
国際公開第2006/130007号
特許文献1に記載の車両は、後輪を車体フレームに支持する懸架装置(suspension)として、シーソータイプのダブルウィッシュボーン(Double wishbone suspension:以降、DWBと呼ぶ)を採用している。
本発明者は、乗り心地はシートに近い側の車輪の懸架装置により大きく影響を受けることに着目した。シートが後輪に近い位置に配置されている場合は、前輪を支持する懸架装置よりも後輪を支持する懸架装置の性能が乗り心地に大きく影響する。このため、特許文献1に記載の車両は、シートに近い後輪側に緩衝性能の高いシーソータイプのDWBを採用しているため、乗り心地がよい。
特許文献1の車両に搭載されているシーソータイプのDWBは、車両の直立時に右後輪のみが段差に乗り上げたときに、右ショックアブソーバが縮むとともに左右ショックアブソーバの連結部材(シーソー)を介して左ショックアブソーバも縮む。これにより、右後輪の変位が右ショックアブソーバと左ショックアブソーバの両方に分散される。換言すれば、ショックアブソーバのストローク量と左ショックアブソーバのストローク量を合算して右後輪の変位を吸収できる。つまり、ショックアブソーバのストローク量を大きく確保でき、良好な乗り心地が得られる。
ところが、特許文献1の車両において、直立時にはショックアブソーバが鉛直方向に近い角度で延びているが、傾斜時には左右のショックアブソーバが地面に対して傾斜してしまう。このため、傾斜時には左右のショックアブソーバの延びる方向と、路面から左右後輪が受ける力の方向とが大きく異なってしまい、左右サスペンションが伸び縮みしにくくなり、衝撃を吸収しにくくなる。このように、特許文献1の車両においては、直立時と傾斜時において乗り心地が大きく異なってしまっており、乗り心地に改善の余地があった。
そこで本発明は、直立時も傾斜時も同様に良好な乗り心地が得られる傾斜車両を提供する。
本発明にかかる傾斜車両は、
右旋回時に右方に傾斜し、左旋回時に左方に傾斜可能な車体フレームと、
前記車体フレームに搭載され、ドライバーが着座するシートと、
前輪と後輪と、
懸架装置を有する車両であって、
前記前輪と前記後輪のうち前記車両の前後方向において少なくとも前記シートのヒップポイントに近い方が、右車輪と、前記右車輪よりも左方に設けられた左車輪を有し、
前記懸架装置は、前記右車輪と前記車体フレームとを相対変位可能に連結し、前記左車輪と前記車体フレームとを相対変位可能に連結し、
前記懸架装置は、
一端が前記車体フレームに対して前後方向に延びる中央軸線回りに揺動可能に支持された第一方向に延びるセンターアームと、
右部で前記右車輪を支持し、左部で前記車体フレームに支持された右アームと、
左部で前記左車輪を支持し、右部で前記車体フレームに支持された左アームと、
右部で前記右アームに支持され、左部で前記センターアームの他端に設けられた右回動軸部に支持され、右伸縮軸線に沿って伸縮して前記右アームの前記車体フレームに対するスイングを緩衝する右ショックアブソーバと、
左部で前記左アームに支持され、右部で前記センターアームの他端に設けられた左回動軸部に支持され、左伸縮軸線に沿って伸縮して前記左アームの前記車体フレームに対するスイングを緩衝する左ショックアブソーバを有し、
直立状態の前記車両を前記中央軸線の方向から見て、前記左回動軸部と前記右回動軸部との間の第一寸法が、前記センターアームの前記中央軸線から前記左回動軸部と前記右回動軸部を結んだ線分に向かって延ばした線分の長さである第二寸法より短く、
前記センターアームは、前記車体フレームが右方に傾斜したときに前記車体フレームに対して左方に回動し、前記車体フレームの右方への傾斜時にも直立時における路面に対して前記センターアームの第一方向がなす角度を維持することにより、前記車体フレームの右方への傾斜時にも直立時における路面に対して前記右伸縮軸線がなす角度を維持し、かつ、前記車体フレームの右方への傾斜時にも直立時における路面に対して前記左伸縮軸線がなす角度を維持し、
前記センターアームは、前記車体フレームが左方に傾斜したときに前記車体フレームに対して右方に回動し、前記車体フレームの左方への傾斜時にも直立時における路面に対して前記センターアームの第一方向がなす角度を維持することにより、前記車体フレームの左方への傾斜時にも直立時における路面に対して前記右伸縮軸線がなす角度を維持し、かつ、前記車体フレームの左方への傾斜時にも直立時における路面に対して前記左伸縮軸線がなす角度を維持する。
上記構成の傾斜車両によれば、直立時も傾斜時も左右のショックアブソーバの伸縮軸線の路面に対する角度が変わらないので、直立時も傾斜時もショックアブソーバの伸縮のしやすさが変わらず、直立時も傾斜時も良好な乗り心地が維持される傾斜車両が提供される。
上記構成の傾斜車両において、
前記右車輪と前記左車輪は、前記車体フレームとともに右旋回時に右方に傾斜し、左旋回時に左方に傾斜するものでもよい。
上記構成の傾斜車両において、
前記第一寸法が前記第二寸法の半分以下であってもよい。
上記構成の傾斜車両において、
前記前輪が右前輪と左前輪を有し、
前記後輪が右後輪と左後輪を有し、
前記懸架装置は前記後輪を支持していてもよい。
上記構成の傾斜車両において、
前記前輪が操舵輪であってもよい。
上記構成の傾斜車両において、
前記センターアームは上下方向に延びており、
前記中央軸線が前記左回動軸部と前記右回動軸部よりも下方に位置していてもよい。
本発明によれば、直立時も傾斜時も同様に良好な乗り心地が得られる傾斜車両を提供することができる。
本実施形態に係る傾斜車両のカバー等の外観部品を取り外した状態の概略側面図である。 図1に示した傾斜車両の上面図である。 傾斜車両が直立した状態での図1におけるA矢視図である。 傾斜車両が左方へ傾斜した状態での図1におけるA矢視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の一形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る傾斜車両1のカバー等の外観部品を取り外した状態の概略側面図である。図2は図1に示した傾斜車両1の上面図である。図2は、傾斜車両1が直立した状態での図1におけるA矢視図である。図3は、傾斜車両1が左方へ傾斜した状態での図1におけるA矢視図である。
図1および図3に示すように、本実施形態に係る傾斜車両1は、2つの前輪11L,11Rと2つの後輪12L,12Rとを備える四輪車両である。なお、本明細書において「傾斜車両」とは、車体フレーム2が地面に対して傾斜可能であって、車体フレーム2の傾斜に伴って車体フレーム2の上下方向の相対位置が変化する車両をいう。特に断らない限り、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」とは、傾斜車両1が水平面上に無転舵状態で静止しているときにシート3に着座した乗員から見た前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味することとする。
図面中の符号F、B、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。
「車体の前後方向」、「車体の上下方向」、「車体の左右方向」とは、車体フレーム2を基準とした前後方向、上下方向、左右方向を意味する。無転舵かつ車体フレーム2が直立した状態では、車体フレーム2の前後方向、上下方向、左右方向は、それぞれ傾斜車両1の前後方向、上下方向、左右方向と一致する。しかし、転舵状態又は車体フレーム2が傾斜した状態では、車体フレーム2の前後方向、上下方向、左右方向は、それぞれ傾斜車両1の前後方向、上下方向、左右方向と異なる場合がある。
「前後方向に延びる軸線」には、前後方向と平行な軸線に限らず、前後方向に対して−45°〜+45°の範囲で傾斜している軸線も含まれる。同様に、「上下方向に延びる軸線」、「左右方向に延びる軸線」には、それぞれ上下方向に対して−45°〜+45°の範囲で傾斜している軸線、左右方向に対して−45°〜+45°の範囲で傾斜している軸線が含まれる。
本発明の車体フレーム2とは、傾斜車両1において応力を主に受ける部材である。車体フレーム2は、複数の部品を組み合わせたフレ−ム、一体成型したフレ−ムであってもよい。また、車体フレーム2の材質は、アルミ、鉄などの金属、CFRPなどの樹脂、又は、それらの組み合わせであってもよい。さらに、車体フレーム2は、傾斜車両1の外観部品で構成したモノコック構造、又は、その一部が傾斜車両1の外観部品を兼ねるセミモノコック構造であってもよい。
本発明の後懸架装置62又はその構成部品の左部とは、車体フレーム2の左右方向において、後懸架装置62又はその構成部品の長さを二分したときに、その左側の部位である。
本発明の後懸架装置62又はその構成部品の右部とは、車体フレーム2の左右方向において、後懸架装置62又はその構成部品の長さを二分したときに、その右側の部位である。
本発明の車体フレーム2の左右方向の中央部とは、車体フレーム2の左右方向において、車体フレーム2の長さを、左端部、左中央部、右中央部及び右端部に四等分したときの左中央部及び右中央部である。車体フレーム2の左右方向の中央部とは、車体フレーム2の左右方向の中心を含む部位である。
図1および図2に示すように、傾斜車両1は、車体フレーム2と、ドライバシート3と、リアシート4とを有している。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ15と、車両側面視においてヘッドパイプ15から後方に延びるメインフレーム16とを有している。ヘッドパイプ15は、車両側面視において後斜め上向きに延びている。ヘッドパイプ15は、車両正面視において車体フレーム2の上下方向に延びている。
車体フレーム2は、傾斜車両1の左右方向に傾斜可能である。車体フレーム2は、傾斜車両1の右旋回時に右方に傾斜し、傾斜車両1の左旋回時に左方に傾斜する。メインフレーム16は、その後部が斜め上方へ延び、車体フレーム2の傾斜にともなって左右方向に傾斜する。
車体フレーム2にはドライバシート3が搭載されている。ドライバシート3は、ドライバーが着座するシートである。ドライバシート3は、着座部3Aと、背もたれ部3Bとを有している。ドライバシート3の着座部3AにはヒップポイントHPが設定されている。ヒップポイントHPとは、一般的には着座部3Aの上面において、前後方向における中央よりやや後方に設定されている。前後方向において、ヒップポイントHPはドライバシート3に着座した運転者の重心とほぼ一致する。ドライバシート3の着座部3Aの前方に、ドライバシート3に着座した運転者が足を載せる足載せ部3Cが設けられている。
リアシート4は、傾斜車両1を運転しない搭乗者が着座するシートである。リアシート4は、ドライバシート3の後方に配置されている。リアシート4は、着座部4Aと、背もたれ部4Bとを有している。ドライバシート3の左方および右方には、リアシート4に着座した搭乗者が足を載せる足載せ部4Cが設けられている。傾斜車両1の側面視において、リアシート4用の足載せ部4Cが設けられる前後方向の領域は、ドライバシート3が設けられる前後方向の領域と重なっている。ドライバシート3は背もたれ部3Bを有し、リアシート4は背もたれ部4Bをそれぞれ有しているため、ドライバーの背中と運転しない搭乗者の胸部とが接することはない。しかし、両者の乗車状態は、一般的な鞍乗型車両の場合のように傾斜車両1の側面視において身体の一部同士が重なる。具体的には、運転しない搭乗者の脚部の一部がドライバーの胴部の側方に位置する。リアシート4用の足載せ部4Cがドライバシート3の左方および右方に配置されることにより、ドライバシート3とリアシート4との間に運転しない搭乗者用の足載せスペースを設ける必要がない。このようにドライバシート3とリアシート4とを配置することで、前輪11R,11Lと後輪12R,12Lとの間の傾斜車両1における前後方向寸法、即ちホイールベースを一般的な四輪車両に比べ短くすることができる。これにより、傾斜車両1全体の前後方向寸法も短くすることができる。
ドライバシート3及びリアシート4は、側面視で、それぞれの着座部3A,4Aの座面の上端が、前輪11R,11Lまたは後輪12R,12Lの上端よりも下方に位置している。
傾斜車両1は、右前輪11R、左前輪11Lと、ハンドルバー22と、ハンドルバー22に入力された操舵力を右前輪11Rと左前輪11Lに伝達する操舵力伝達機構60と、前懸架装置61と、リーンアクチュエータ(不図示)とを有している。
操舵力伝達機構60は、上部にハンドルバー22が連結されたステアリングシャフト21と、タイロッド24とを備えている。ステアリングシャフト21は、車体フレーム2の左右方向の中央部に設けられている。ステアリングシャフト21は、ヘッドパイプ15に回転可能に支持されている。タイロッド24は、ステアリングシャフト21と左前輪11L及び右前輪11Rとを連結する。
運転者がハンドルバー22を操舵すると、その操舵力がステアリングシャフト21からタイロッド24へ伝達される。これにより、操舵輪である右前輪11R及び左前輪11Lが操舵される。
リーンアクチュエータは、車体フレーム2の前部に設けられている。リーンアクチュエータは、ハウジングとモータを有している。ハウジングはメインフレーム16に固定されており、モータの出力軸がセンターアーム(図示略)に固定されている。リーンアクチュエータは、運転者による操舵力をアシストするように、補助力を出力する。もっとも、リーンアクチュエータのハウジングがセンターアームに固定され、出力軸がメインフレーム16に固定されるように構成してもよい。
リーンアクチュエータは、極低速時に傾斜車両1を直立状態に維持させるように用いてもよい。ステアリングシャフト21には、図示しない舵角センサーが設けられている。舵角センサーは、運転者がステアリングシャフト21に加えた操舵角度を検出する。制御部は、舵角センサーからの舵角検出値、車速、IMUからの車両傾斜角度等の入力に基づきリーンアクチュエータの駆動指令値を求め、リーンアクチュエータを制御する。
前懸架装置61は、右前輪11Rと左前輪11Lを、車体フレーム2に対して上下方向にスイング可能に支持している。前懸架装置61は、右前輪11Rと車体フレーム2とを相対変位可能に連結し、左前輪11Lと車体フレーム2とを相対変位可能に連結する。本実施形態において、前懸架装置61の構成は後述する後懸架装置62と同様であるため、詳細な説明を省略する。
傾斜車両1は、後輪12R,12Lと、後懸架装置62とを有している。後輪12R,12Lは、傾斜車両1の前後方向において、前輪11L,11Rよりも後方に設けられている。後輪12R,12Lは、傾斜車両1の前後方向において、前輪11L,11Rよりもドライバシート3のヒップポイントHPに近い位置に設けられている。傾斜車両1は、右後輪(右車輪の一例)12Rと、左後輪(左車輪の一例)12Lとを有している。
右後輪12R及び左後輪12Lのハブには、電動モータ64が設けられている。傾斜車両1は、電動モータ64が右後輪12R及び左後輪12Lに駆動力を生じさせることにより走行する。
後懸架装置62は、右後輪12Rと左後輪12Lを、車体フレーム2に対して上下方向にスイング可能に支持している。後懸架装置62は、ダブルウィッシュボーン(DWB)の懸架装置である。後懸架装置62は、右後輪12Rと車体フレーム2とを相対変位可能に連結し、左後輪12Lと車体フレーム2とを相対変位可能に連結する。
次に、後輪12L,12Rを支持する後懸架装置62について説明する。図3に示すように、後懸架装置62は、センターアーム31と、右アーム32Rと、左アーム32Lと、右ショックアブソーバ34Rと、左ショックアブソーバ34Lを有している。右アーム32Rは、右上アーム32Raと、右下アーム32Rbとを有している。左アーム32Lは、左上アーム32Laと、左下アーム32Lbとを有している。
センターアーム31は、車体フレーム2に支持されている。センターアーム31は、傾斜車両1の前後方向に延びる中央軸線Oc回りに揺動可能である。センターアーム31の下部に回動連結部41が設けられている。センターアーム31は、回動連結部41で車体フレーム2に対して中央軸線Oc回りに揺動可能に支持されている。
センターアーム31は長尺の部材である。傾斜車両1の直立状態において、センターアーム31は車体フレーム2の上下方向に延びている。センターアーム31の延びる方向を第一方向D1と定義する。図3に示す傾斜車両1の直立状態において、第一方向D1は傾斜車両1の上下方向と一致している。センターアーム31の一方の端部に設けられた回動連結部41は下方に位置している。センターアーム31の他方の端部(上端部)は、回動連結部41よりも上方に位置している。センターアーム31の上端部には右回動軸部42Rと左回動軸部42Lが設けられている。左回動軸部42Lは右回動軸部42Rの左方に設けられている。傾斜車両1の直立状態において、中央軸線Ocは、左回動軸部42Lと右回動軸部42Rよりも下方に位置している。
右後輪12Rは右ナックルアーム45Rで車軸回りに回転可能に支持されている。右アーム32Rの右部は右後輪12Rを支持している。右アーム32Rの左部は車体フレーム2に支持されている。右上アーム32Raの右部は、右ナックルアーム45Rの上部に前後方向に延びる軸線回りに揺動可能に連結されている。右上アーム32Raの左部は、前後方向に延びる軸線回りに揺動可能に車体フレーム2に連結されている。右下アーム32Rbの右部は右ナックルアーム45Rの下部に前後方向に延びる軸線回りに揺動可能に連結されている。右下アーム32Rbの左部は前後方向に延びる軸線回りに揺動可能に車体フレーム2に連結されている。
左後輪12Lは左ナックルアーム45Lで車軸回りに回転可能に支持されている。左アーム32Lの左部は左後輪12Lを支持している。左アーム32Lの右部は車体フレーム2に支持されている。左上アーム32Laの左部は左ナックルアーム45Lの上部に前後方向に延びる軸線回りに揺動可能に連結されている。左上アーム32Laの右部は前後方向に延びる軸線回りに揺動可能に車体フレーム2に連結されている。左下アーム32Lbの左部は左ナックルアーム45Lの下部に前後方向に延びる軸線回りに揺動可能に連結されている。左下アーム32Lbの右部は前後方向に延びる軸線回りに揺動可能に車体フレーム2に連結されている。
右ショックアブソーバ34Rの右部は右アーム32Rに支持されている。右ショックアブソーバ34Rの左部はセンターアーム31の上端部に支持されている。右ショックアブソーバ34Rの右端部が右下アーム32Rbの中間部に前後方向に延びる軸線回りに揺動可能に連結されている。右ショックアブソーバ34Rの左端部は、右回動軸部42Rに前後方向に延びる軸線回りに揺動可能に連結されている。
右ショックアブソーバ34Rは、右伸縮軸線SR方向に延びている。右ショックアブソーバ34Rは、インナチューブ47Rと、アウタチューブ48Rと、図示せぬバネ要素とダンパ要素を有している。バネ要素とダンパ要素が、インナチューブ47Rとアウタチューブ48Rの相対変位を抑制する。これにより、右ショックアブソーバ34Rは、車体フレーム2に対する右後輪12Rのスイングを緩衝する。
左ショックアブソーバ34Lの左部は左アーム32Lに支持されている。左ショックアブソーバ34Lの右部はセンターアーム31の上端部に支持されている。左ショックアブソーバ34Lの左端部が左下アーム32Lbの中間部に前後方向に延びる軸線回りに揺動可能に連結されている。左ショックアブソーバ34Lの右端部は、左回動軸部42Lに前後方向に延びる軸線回りに揺動可能に連結されている。
左ショックアブソーバ34Lは、左伸縮軸線SL方向に延びている。左ショックアブソーバ34Lは、インナチューブ47Lと、アウタチューブ48Lと、図示せぬバネ要素とダンパ要素を有している。バネ要素とダンパ要素が、インナチューブ47Lとアウタチューブ48Lの相対変位を抑制する。これにより、左ショックアブソーバ34Lは、車体フレーム2に対する左後輪12Lのスイングを緩衝する。
ここで、図3に示すように、直立状態の傾斜車両1を中央軸線Ocの方向から見て、左回動軸部42Lと右回動軸部42Rとの間の寸法を第一寸法L1とする。また、センターアーム31の中央軸線Ocから左回動軸部42Lと右回動軸部42Rを結んだ線分に向かって延ばした線分の長さを第二寸法L2とする。
さらに、図3に示すように、車体フレーム2の直立時において、路面Gに対して右伸縮軸線SRがなす角度をα1とし、路面Gに対して左伸縮軸線SLがなす角度をβ1とする。図4に示すように、車体フレーム2の傾斜時において、路面Gに対して右伸縮軸線SRがなす角度をα2とし、路面Gに対して左伸縮軸線SLがなす角度をβ2とする。
本実施形態に係る傾斜車両1において、第一寸法L1が第二寸法L2よりも短くされている。つまり、第一寸法L1と第二寸法L2との間には、次式(1)が成立する。
L1<L2…(1)
より具体的には、後懸架装置62では、第一寸法L1は、第二寸法L2の半分以下とされている。
また、傾斜車両1の直立状態において、センターアーム31の延びる第一方向D1が路面Gに対してなす角度はおよそ90度である。車体フレーム2が右方に傾斜したときに、センターアーム31は車体フレーム2に対して左方に回動する。これにより、車体フレーム2の右方への傾斜時にも第一方向D1が路面Gに対してなす角度がおよそ90度に保たれる。つまり、本実施形態の傾斜車両1において、車体フレーム2の右方への傾斜時にも直立時における路面Gに対してセンターアーム31の第一方向D1がなす角度が維持される。
これにより、車体フレーム2の右方への傾斜時にも、直立時における路面Gに対して右伸縮軸線SRがなす角度が維持される(α1≒α2)。かつ、車体フレーム2の右方への傾斜時にも、直立時における路面Gに対して左伸縮軸線SLがなす角度が維持される(β1≒β2)。
同様に、車体フレーム2が左方に傾斜したときにセンターアーム31は車体フレーム2に対して右方に回動する。これにより、車体フレーム2の左方への傾斜時にも直立時における路面Gに対してセンターアーム31の第一方向D1がなす角度が維持される(図4参照)。
これにより、車体フレーム2の左方への傾斜時にも、直立時における路面Gに対して左伸縮軸線SLがなす角度が維持される。(β1≒β2)かつ、車体フレーム2の左方への傾斜時にも、直立時における路面Gに対して右伸縮軸線SRがなす角度が維持される(α1≒α2)。
なお、角度が維持されるとは、直立時から右方または左方への最大傾斜時において角度変化が10°以内であることをいう。この角度変化は、5°以内であることが好ましく、さらに好ましくは3°以内である。
ここで、本実施形態の傾斜車両1の効果を説明するために、本実施形態の傾斜車両1とは異なり次式(2)のように第一寸法L1が第二寸法L2よりも長い車両を検討する。
L1>L2…(2)
第一寸法L1が第二寸法L2よりも長いと、直立時に右伸縮軸線SR及び左伸縮軸線SLが上下方向に延びる状態となりやすい。このため、右ショックアブソーバ34R及び左ショックアブソーバ34Lが伸縮しやすい。しかし、傾斜時には右伸縮軸線SR及び左伸縮軸線SLは路面Gに対して小さな角度で交差するので、右ショックアブソーバ34R及び左ショックアブソーバ34Lが伸縮しにくくなる。このように、第一寸法L1が第二寸法L2よりも長いと、直立時と傾斜時で右ショックアブソーバ34R及び左ショックアブソーバ34Lの伸縮しやすさが大きく異なってしまい、直立時と傾斜時において乗り心地が大きく異なってしまう。
これに対して本実施形態のように第一寸法L1が第二寸法L2よりも短いと、直立時も傾斜時も右伸縮軸線SR及び左伸縮軸線SLのそれぞれの路面Gに対する角度が変わりにくい(α1≒α2,β1≒β2)。このため、直立時も傾斜時も右ショックアブソーバ34R及び左ショックアブソーバ34Lの伸縮のしやすさが変わりにくい。したがって、直立時も傾斜時も良好な乗り心地が維持される傾斜車両1が提供される。
このように、傾斜車両1が傾斜しても、右ショックアブソーバ34R及び左ショックアブソーバ34Lの伸縮のしやすさが直立時と変わらないため、常に良好な乗り心地が維持される。
ところで本実施形態とは異なり、左右の前輪と一つの後輪を有し、ドライバシートが前輪よりも後輪に近い位置に設けられた車両において、前輪を支持する前懸架装置に上述した構成(後懸架装置62の構成)を採用したとしても、乗り心地を改善することはできない。前輪と一つの後輪を有する車両においては、一つの後輪を支持する懸架装置のショックアブソーバは、車両の傾斜時に路面Gに小さな角度で交差する姿勢となり、直立時と傾斜時ではショックアブソーバの伸縮のしやすさが異なってしまうからである。
なお、第一寸法L1は第二寸法L2に対して十分小さいことが好ましい。第一寸法L1が小さいほど、右伸縮軸線SRが直立時と傾斜時で路面Gに対してなす角度(α1,α2)に差がつきにくく、左伸縮軸線SLが直立時と傾斜時で路面Gに対してなす角度(β1,β2)に差がつきにくくなる。
特に、第一寸法L1を第二寸法L2の半分以下とすることが好ましい。右伸縮軸線SRが直立時と傾斜時とで路面Gに対してなす角度(α1,α2)及び左伸縮軸線SLが直立時と傾斜時とで路面Gに対してなす角度(β1,β2)に、より差がつきにくくすることができ、さらに良好な乗り心地を維持できる。
また、右下アーム32Rbと車体フレーム2との連結点46Rと、左下アーム32Lbと車体フレーム2との連結点46Lとの距離である第三寸法L3が小さいほど好ましい。この第三寸法L3が小さいほど、右伸縮軸線SRが直立時と傾斜時で路面Gに対してなす角度(α1,α2)に差がつきにくく、左伸縮軸線SRが直立時と傾斜時で路面Gに対してなす角度(β1,β2)に差がつきにくくなる。
なお上記実施形態では、センターアーム31が長尺の一つの部品である例を説明したが、センターアーム31を複数の部品で構成してもよい。
また、後懸架装置62は、上述した実施形態と上下逆の構成であってもよい。具体的には、センターアーム31の上端が車体フレーム2に連結され、右ショックアブソーバ34Rが、センターアーム31の下端と右上アーム32Raとに連結され、左ショックアブソーバ34Lが、センターアーム31の下端と左上アーム32Laとに連結されていてもよい。
また、上記実施形態では、右前輪11Rと左前輪11Lと右後輪12Rと左後輪12Lを有する四輪傾斜車両に本発明を適用した例を説明したが、本発明はこれに限られない。一つの前輪と右後輪と左後輪を有する三輪傾斜車両に本発明を適用してもよい。あるいは、ドライバシートのヒップポイントHPが後輪よりも前輪に近い場合には、前懸架装置が上述した特定の構成(後懸架装置62の構成)を有するように構成してもよい。この場合にも、四輪傾斜車両の他に、右前輪と左前輪と一つの後輪を有する三輪傾斜車両に本発明を適用してもよい。
上述した実施形態では、電動モータにより後輪に駆動力を与える構成を説明したが、内燃機関により駆動輪に駆動力を与える構成としてもよい。
上述したリーンアクチュエータは、ライダーによる車体、左前輪、右前輪の傾斜動作を補助してもよい。補助とは、傾斜動作を促進する場合を含んでいてもよい。補助とは、傾斜動作を抑制する場合を含んでいてもよい。また、リーンアクチュエータは、ライダーによる車体、左前輪、右前輪の傾斜動作に係らず、車体、左前輪、右前輪の傾斜動作を制御してもよい。例えば、傾斜車両が自動運転車両である場合、各種センサの入力に応じて制御された駆動力を車体に対して付与するようにリーンアクチュエータを構成してもよい。リーンアクチュエータは、その駆動力を与える目的によって限定されるものではない。
「連結」とは、直接的な連結に限定されない。「連結」は、間接的な連結であってもよい。間接的な連結とは、2つの部材以外の部材を介して一つの部材を他の部材と結びつけることである。
ここに用いられた用語および表現は、説明のために用いられたものであって、限定的に解釈するために用いられたものではない。本発明は、ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形例をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。
この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものとみなされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/または図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、記載されている。本発明は、ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良および/または変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
1:傾斜車両
2:車体フレーム
3:ドライバシート(シート)
11L:左前輪(前輪)
11R:右前輪(前輪)
12L:左後輪(後輪,左車輪)
12R:右後輪(後輪,右車輪)
16:メインフレーム
31:センターアーム
32L:左アーム
32R:右アーム
34L:左ショックアブソーバ
34R:右ショックアブソーバ
42L:左回動軸部
42R:右回動軸部
61:前懸架装置(懸架装置)
62:後懸架装置(懸架装置)
D1:第一方向
G:路面
HP:ヒップポイント
L1:第一寸法
L2:第二寸法
Oc:中央軸線
SL:左伸縮軸線
SR:右伸縮軸線
α1,α2,β1,β2:角度

Claims (6)

  1. 右旋回時に右方に傾斜し、左旋回時に左方に傾斜可能な車体フレームと、
    前記車体フレームに搭載され、ドライバーが着座するシートと、
    前輪と後輪と、
    懸架装置を有する車両であって、
    前記前輪と前記後輪のうち前記車両の前後方向において少なくとも前記シートのヒップポイントに近い方が、右車輪と、前記右車輪よりも左方に設けられた左車輪を有し、
    前記懸架装置は、前記右車輪と前記車体フレームとを相対変位可能に連結し、前記左車輪と前記車体フレームとを相対変位可能に連結し、
    前記懸架装置は、
    一端が前記車体フレームに対して前後方向に延びる中央軸線回りに揺動可能に支持された第一方向に延びるセンターアームと、
    右部で前記右車輪を支持し、左部で前記車体フレームに支持された右アームと、
    左部で前記左車輪を支持し、右部で前記車体フレームに支持された左アームと、
    右部で前記右アームに支持され、左部で前記センターアームの他端に設けられた右回動軸部に支持され、右伸縮軸線に沿って伸縮して前記右アームの前記車体フレームに対するスイングを緩衝する右ショックアブソーバと、
    左部で前記左アームに支持され、右部で前記センターアームの他端に設けられた左回動軸部に支持され、左伸縮軸線に沿って伸縮して前記左アームの前記車体フレームに対するスイングを緩衝する左ショックアブソーバを有し、
    直立状態の前記車両を前記中央軸線の方向から見て、前記左回動軸部と前記右回動軸部との間の第一寸法が、前記センターアームの前記中央軸線から前記左回動軸部と前記右回動軸部を結んだ線分に向かって延ばした線分の長さである第二寸法より短く、
    前記センターアームは、前記車体フレームが右方に傾斜したときに前記車体フレームに対して左方に回動し、前記車体フレームの右方への傾斜時にも直立時における路面に対して前記センターアームの第一方向がなす角度を維持することにより、前記車体フレームの右方への傾斜時にも直立時における路面に対して前記右伸縮軸線がなす角度を維持し、かつ、前記車体フレームの右方への傾斜時にも直立時における路面に対して前記左伸縮軸線がなす角度を維持し、
    前記センターアームは、前記車体フレームが左方に傾斜したときに前記車体フレームに対して右方に回動し、前記車体フレームの左方への傾斜時にも直立時における路面に対して前記センターアームの第一方向がなす角度を維持することにより、前記車体フレームの左方への傾斜時にも直立時における路面に対して前記右伸縮軸線がなす角度を維持し、かつ、前記車体フレームの左方への傾斜時にも直立時における路面に対して前記左伸縮軸線がなす角度を維持する、傾斜車両。
  2. 前記右車輪と前記左車輪は、前記車体フレームとともに右旋回時に右方に傾斜し、左旋回時に左方に傾斜する、請求項1に記載の傾斜車両。
  3. 前記第一寸法が前記第二寸法の半分以下である、請求項1または請求項2に記載の傾斜車両。
  4. 前記前輪が右前輪と左前輪を有し、
    前記後輪が右後輪と左後輪を有し、
    前記懸架装置は前記後輪を支持している、請求項1に記載の傾斜車両。
  5. 前記前輪が操舵輪である、請求項1に記載の傾斜車両。
  6. 前記センターアームは上下方向に延びており、
    前記中央軸線が前記左回動軸部と前記右回動軸部よりも下方に位置している、請求項1に記載の傾斜車両。
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