JP2021003809A - サーマルプリントヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱部を形成するべくヘッド基板に形成した凸部に適切な蓄熱性能を与えることができるサーマルプリントヘッドを提供する。【解決手段】主面11を有する基板1と、基板1の主面11上に形成され、主走査方向に延びる凸部13と、凸部13の頂面130に主走査方向に配列された複数の発熱部41と、を含み、凸部13には、その頂面130に上端が位置し、凸部13の深さ方向に所定長さで延びる多数の微小柱状蓄熱部材150を、副走査方向所定幅で主走査方向に所定長さ延びる領域に埋設配置することにより、蓄熱部15が形成されている。【選択図】 図6

Description

本発明は、サーマルプリントヘッドおよびその製造方法に関する。
特許文献1には、従来のサーマルプリントヘッドの一例が開示されている。このサーマルプリントヘッドは、ヘッド基板上に主走査方向に並ぶ多数の発熱部を備えている。各発熱部は、ヘッド基板にグレーズ層を介して形成した抵抗体層上に、その一部を露出させるようにして、上流側電極層と下流側電極層をそれらの端部を対向させて積層することにより形成されている。上流側電極層と下流側電極層間を通電することにより、上記抵抗体層の露出部(発熱部)がジュール熱により発熱する。
同文献に開示されたサーマルプリントヘッドはまた、印字媒体への熱伝達を効率化して高速印字を可能とする等のために、主走査方向に延びる蓄熱部としての凸状グレーズを設け、この凸条グレーズの頂部に各発熱部を配置している。このような凸状グレーズは、各発熱部へのプラテンローラ当たりを良好にして、印字品位を向上させることにも役立つ。
上記のような凸状グレーズは一般に、ガラスペーストを用いてスクリーン印刷をし、これを焼成することにより形成される。しかしながら、このような凸状グレーズの形成方法では、印刷時に形成される膜厚が製品ごとに、あるいは主走査方向の各所でまちまちになることがある。これらのことは、サーマルプリントヘッドの製品品位あるいは印字品位の一定化を阻害する要因となっていた。
また、特許文献2には、サーマルプリントヘッドにおいて、単結晶半導体に異方性エッチングを施すことによりヘッド基板上に凸部を形成し、この凸部に発熱部を配置する技術が開示されている。この場合、凸部の形状を主走査方向に一様とすることができるが、単結晶半導体はガラスと比較して熱伝導性が良いため、凸部の形態を損なうことなく、適切な蓄熱性を与えることが必要になる。
特開2007−269036号公報 特開2019−14233号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、発熱部を形成するべくヘッド基板に形成した凸部に適切な蓄熱性能を与えることができるサーマルプリントヘッドを提供することをその課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を採用した。
本発明の第1の側面により提供される係るサーマルプリントヘッドは、主面を有する基板と、上記基板の上記主面上に形成され、主走査方向に延びる凸部と、上記凸部の頂面に主走査方向に配列された複数の発熱部と、を含み、上記凸部には、その頂面に上端が位置し、上記凸部の深さ方向に所定長さで延びる多数の微小柱状蓄熱部材を、副走査方向所定幅で主走査方向に所定長さ延びる領域に埋設配置することにより、蓄熱部が形成されていることを特徴とする。
好ましい実施の形態では、上記複数の発熱部のそれぞれは、抵抗体層と、当該抵抗体層の一部を露出させるようにして当該抵抗体層上に積層され、相互間を通電可能な上流側導電層および下流側導電層を含んで形成されている。
好ましい実施の形態では、上記凸部および上記基板のうち、少なくとも上記凸部は、単結晶半導体からなる。
好ましい実施の形態では、上記凸部および上記基板は、一体の単結晶半導体からなる。
好ましい実施の形態では、上記単結晶半導体は、Siからなり、上記微小柱状蓄熱部材は、SiO2からなる。
好ましい実施の形態では、上記微小柱状蓄熱部材は、上記凸部の頂面に深掘りエッチングにより微小細孔を形成し、当該微小細孔を熱酸化させることにより形成されている。
好ましい実施の形態では、上記凸部は、上記頂面と、当該頂面に対して副走査方向両側につながり、かつ当該頂面から副走査方向に離れるにしたがって低位となるように上記主面に対して傾斜する一対の第1傾斜外面を含む。
好ましい実施の形態では、上記凸部は、上記頂面と、当該頂面に対して副走査方向両側につながり、かつ当該頂面から副走査方向に離れるにしたがって低位となるように上記主面に対して傾斜する一対の第2傾斜外面と、上記一対の第2傾斜外面に対して上記頂面とは副走査方向の反対側につながり、かつ当該頂面から副走査方向に離れるにしたがって低位となるように、上記主面に対して上記一対の第2傾斜外面よりも大きな角度で傾斜する一対の第1傾斜外面を含む。
本発明の第2の側面により提供されるサーマルプリントヘッドの製造方法は、主面を有する基板と、上記基板の上記主面上に形成され、主走査方向に延びる凸部と、上記凸部の頂面に主走査方向に配列された複数の発熱部と、を含み、上記凸部には、その頂面に上端が位置し、上記凸部の深さ方向に所定長さで延びる多数の微小柱状蓄熱部材を、副走査方向所定幅で主走査方向に所定長さ延びる所定領域に埋設形成することにより、蓄熱部が形成されており、上記凸部は、上記頂面と、当該頂面に対して副走査方向両側につながり、かつ当該頂面から副走査方向に離れるにしたがって低位となるように上記主面に対して傾斜する一対の第1傾斜外面とを含む、サーマルプリントヘッドの製造方法であって、主面を有する単結晶半導体からなる材料基板の上記主面における上記凸部の上記頂面となるべき領域に上記多数の微小柱状蓄熱部材を埋設配置した後、上記材料基板の上記主面に対して異方性エッチングを行うことにより、上記一対の傾斜外面と上記頂面とを有する上記凸部を形成することを特徴とする。
好ましい実施の形態では、上記多数の微小柱状蓄熱部材は、Siウエハからなる上記材料基板の上記主面に深掘りエッチングにより上記材料基板の厚み方向に延びる多数の微小細孔を形成し、熱酸化処理を行うことにより上記多数の微小細孔をSiO2に変化させることにより形成する。
好ましい実施の形態では、上記一対の第1傾斜外面は、上記材料基板の(100)面である上記主面に対して異方性エッチングを行うことにより形成する。
好ましい実施の形態では、上記異方性エッチングは、上記材料基板の上記主面のうち、上記多数の微小蓄熱部材が埋設形成された領域をマスクとして行う。
本発明の第2の側面により提供されるサーマルプリントヘッドの製造方法はまた、主面を有する基板と、上記基板の上記主面上に形成され、主走査方向に延びる凸部と、上記凸部の頂面に主走査方向に配列された複数の発熱部と、を含み、上記凸部には、その頂面に上端が位置し、上記凸部の深さ方向に所定長さで延びる多数の微小柱状蓄熱部材を、副走査方向所定幅で主走査方向に所定長さ延びる所定領域に埋設形成することにより、蓄熱部が形成されており、上記凸部は、上記頂面と、当該頂面に対して副走査方向両側につながり、かつ当該頂面から副走査方向に離れるにしたがって低位となるように上記主面に対して傾斜する一対の第2傾斜外面と、上記一対の第2傾斜外面に対して上記頂面とは副走査方向の反対側につながり、かつ当該頂面から副走査方向に離れるにしたがって低位となるように、上記主面に対して上記一対の第2傾斜外面よりも大きな角度で傾斜する一対の第1傾斜外面とを含みを含む、サーマルプリントヘッドの製造方法であって、主面を有する単結晶半導体からなる材料基板の上記主面における上記凸部の上記頂面となるべき領域に上記多数の微小柱状蓄熱部材を埋設配置した後、上記材料基板の上記主面に対して異方性エッチングを行うことにより、上記一対の第1傾斜外面と、上記第2傾斜外面と、上記頂面とを有する上記凸部を形成することを特徴とする。
好ましい実施の形態では、上記多数の微小柱状蓄熱部材は、Siウエハからなる上記材料基板の上記主面に深掘りエッチングにより上記材料基板の厚み方向に延びる多数の微小細孔を形成し、熱酸化処理を行うことにより上記多数の微小細孔をSiO2に変化させることにより形成する。
好ましい実施の形態では、上記一対の第1傾斜外面および上記一対の第2傾斜外面は、上記材料基板の(100)面である上記主面に対して異方性エッチングを行うことにより上記一対の第1傾斜外面となるべき一対の傾斜外面を形成した後、追加の異方性エッチングを行うことにより、上記一対の第2傾斜外面を形成することにより形成する。
好ましい実施の形態では、上記追加の異方性エッチングは、上記材料基板の上記主面のうち、上記多数の微小蓄熱部材が埋設形成された領域をマスクとして行う。
本発明の第3の側面により提供されるサーマルプリントヘッドの製造方法は、Siからなるヘッド基板の主面に配列される複数の発熱部の下位に蓄熱部を有するサーマルプリントヘッドの製造方法であって、上記蓄熱部は、Siウエハからなる材料基板の主面に深掘りエッチングにより上記材料基板の厚み方向に延びる多数の微小細孔を形成し、熱酸化処理を行うことにより上記多数の微小細孔をSiO2に変化させることにより形成することを特徴とする。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す要部平面図である。 本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す要部拡大平面図である。 図1のIV−IV線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である 図9のX方向矢視図である。 本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドの製造方法の一例を示す要部断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図6は、本発明の第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す。このサーマルプリントヘッドA1は、ヘッド基板1、接続基板5および放熱部材8を有する。ヘッド基板1および接続基板5は、放熱部材8上に副走査方向yに隣接させて搭載されている。ヘッド基板1には、後に詳説する構成により、主走査方向xに配列される複数の発熱部41が形成されている。この発熱部41は、接続基板5上に搭載されたドライバIC7により選択的に発熱駆動され、コネクタ59を介して外部から送信される印字信号にしたがって、プラテンローラ91により発熱部41に押圧される感熱紙等の印字媒体に印字を行う。
ヘッド基板1は、主走査方向xを長手方向とし、副走査方向yを短手方向とする細長矩形状の平面形状を有する。ヘッド基板1の大きさは限定されないが、一例を挙げると、主走査方向xの寸法は、例えば50〜150mm、副走査方向yの寸法は、例えば2.0〜5.0mm、厚さ方向zの寸法は、例えば725μmである。なお、以下の説明において、ヘッド基板1における副走査方向yのドライバIC7に近い側を上流側といい、ドライバIC7から遠い側を下流側という。
本実施形態のヘッド基板1は、単結晶半導体からなる。単結晶半導体としては、Siが好適である。当該ヘッド基板1の主面11の下流側寄りには、主走査方向xに延びる凸部13が一体に形成されている。この凸部13の断面形状は、主走査方向xについて一様である。
図5および図6に詳示するように、凸部13は、主面11と平行な頂面130と、この頂面130から副走査方向y両側につながって延び、主面11に至る一対の第1傾斜外面131を有する。一対の第1傾斜外面131は、頂面130から副走査方向yに離れるにしたがって低位となるように上記主面に対して傾斜する。一対の第1傾斜外面131の主面11に対する傾斜角度α1は、例えば50〜60度である。本実施形態において、凸部13の寸法は、副走査方向y全幅H1が例えば200〜300μm、高さH2が例えば150〜180μm、頂面130の副走査方向y幅H3が例えば100〜200μmである。なお、ヘッド基板1の主面11および凸部13の頂面は、(100)面である。
凸部13の頂面130には、当該頂面130の副走査方向y幅と同等の副走査方向所定幅であって、主走査方向xに延びる平面視領域に、所定深さの蓄熱部15が形成されている。この蓄熱部15は、凸部13の頂面130に上端が位置し、凸部13の深さ方向に所定長さで延びる多数の微小柱状蓄熱部材150を密集して埋設配置することにより形成されている。後記する製造方法によれば、微小柱状蓄熱部材150は、深掘りエッチング(DeepRIE)により柱状微小細孔150Aを形成し、約800〜1100℃で熱酸化処理を行うことにより、柱状微小細孔150Aの内面をSiO2に変化させることにより形成される。熱酸化処理を行うことにより、SiO2に変化した部分が体積増加するため、少なくとも柱状微小細孔150Aの開口付近はSiO2で埋められる。この微小柱状蓄熱部材150は、できるだけ密集配置することが好ましいが、後記する製造方法において説明するように、それには、例えば内径1〜10μm、深さ30〜100μmの上記柱状微小細孔150Aを、主走査方向xおよび副走査方向yに1〜3μmの間隔をあけて形成した上で、熱酸化処理を行うとよい。
ヘッド基板1の主面11および上記のように蓄熱部15が設けられた凸部13には、少なくとも、これらを覆う絶縁層19、抵抗体層4、電極層3および保護層2がこの順で形成されている。
絶縁層19は、ヘッド基板1の主面11および凸部13を覆って形成されている。この絶縁層19は、後記する抵抗体層4および電極層3を形成するべき領域を覆うように形成される。絶縁層19は、絶縁性材料からなり、たとえばSiO2やSiNまたはTEOS(オルトケイ酸テトラエチル)からなり、本実施形態においては、TEOSが好適に採用されている。絶縁層19の厚さは特に限定されず、その一例を挙げるとたとえば5μm〜15μmであり、好ましくは5μm〜10μmである。
抵抗体層4は、絶縁層19を覆うように、主面11および凸部13にわたって形成されている。絶縁層19は、たとえばTaNからなる。抵抗体層4の厚さは特に限定されず、たとえば0.02μm〜0.1μmであり、好ましくは0.08μm程度である。抵抗体層4は、後記する電極層3に覆われずに露出する部分が発熱部41を形成する。この発熱部41は、その多数が主走査方向xに配列され、その副走査方向yにおける形成領域は、凸部13の頂面130の副走査方向yの一部または全部を含んだ適宜領域とされる。抵抗体層4は、各発熱部41を主走査方向xについて独立させるため、少なくとも発熱部41を形成するべき副走査方向y領域については主走査方向xについて分離形成されている。
電極層3は、ヘッド基板1の上流側に形成される複数の個別電極層31と、ヘッド基板1の下流側に形成される共通電極層32とを含む。各個別電極層31は、概ね副走査方向yに延びる帯状をしており、それらの下流側先端は上記凸部13の副走査方向y適宜位置まで延びている。各個別電極層31の上流側端部には、個別パッド部311が形成されている。個別パッド部311は、接続基板5に搭載される駆動IC7とワイヤ61により接続される部分である。共通電極層32は、複数の櫛歯部324と、これら複数の櫛歯部324を共通につなげる共通部323とを有する。共通部323はヘッド基板1の上流側の縁に沿って主走査方向xに形成され、各櫛歯部324は、共通部323から分かれて副走査方向yに延びる帯状をしており、その上流側先端は、上記凸部13の副走査方向y適宜位置まで延び、各個別電極層31の先端に対して所定間隔を隔てて対向させられている。共通部323は、その主走査方向x両端から副走査方向yに折れ曲がってヘッド基板1の下流側に至る延長部325を有する。電極層3は、例えばCuからなり、その厚さは、例えば0.3〜2.0μmである。上記したように、凸部13の頂面付近において、抵抗体層4のうち、個別電極層31と、これに先端部どうしが対向する共通電極層32の上記櫛歯部324とに覆われていない部分が各発熱部41を形成する。
抵抗体層4および電極層3はさらに、保護層2で覆われている。保護層2は、絶縁性の材料からなり、例えばSiO2、SiN、SiC、AlN等からなる。保護層2の厚みは、例えば1.0〜10μmである。
図5に示すように、保護層2は、パッド用開口21を有する。パッド用開口21は、複数の個別電極層31に設けた個別パッド部311を露出させている。
接続基板5は、ヘッド基板1に対して副走査方向y上流側に隣接して配置されている。接続基板5は、例えばPCB基板であり、ドライバIC7やコネクタ59が搭載される。接続基板5は、主走査方向xを長手方向とする平面視長矩形状をしている。
ドライバIC7は、接続基板5上に搭載されており、複数の発熱部41に個別に通電させるために設けられる。ドライバIC7と上記各個別電極層31の各個別パッド部311間は、複数のワイヤ61によって接続される。ドライバIC7はまた、接続基板5上に形成された配線パターンに対して、ワイヤ62によって接続されている。ドライバIC7には、コネクタ59を介して外部から送信される印字信号が入力される。複数の発熱部41は、印字信号に従って個別に通電されることにより、選択的に発熱させられる。
ドライバIC7およびワイヤ61,62は、ヘッド基板1と接続基板5とに跨るようにして保護樹脂78で覆われている。保護樹脂78は、例えばエポキシ樹脂等の黒色の絶縁性樹脂が用いられる。
放熱部材8は、ヘッド基板1および接続基板5を支持しており、発熱部41により生じた熱の一部を外部へと放熱するために設けられる。放熱部材8は、例えばアルミ等の金属製である。
次に、サーマルプリントヘッドA1の製造方法の一例について、図7〜図16を参照して説明する。
まず、図7に示すように、材料基板1Aを用意する。材料基板1Aは、単結晶半導体からなり、たとえばSiウエハである。材料基板1Aは、平坦な主面11Aを有し、当該主面11Aは(100)面である。
次いで、図8〜図10に示すように、主面11Aに対し、例えば深掘りエッチングを施すことにより、内径1〜10μm、深さ30〜100μmの上記柱状微小細孔150Aを、主走査方向xおよび副走査方向yに1〜3μmの間隔をあけて形成する。このように多数の柱状微小細孔150Aを形成する平面領域は、後記する凸部13の頂面130となる領域であり、例えば副走査方向y100〜200μmで主走査方向xに延びる領域である。
次いで、図10に示すように、上記多数の柱状微小細孔150Aに対して約800〜1100℃で熱酸化処理を行うことにより、柱状微小細孔150Aの内面をSiO2に変化させて、多数の微小柱状蓄熱部材150からなる蓄熱部15を形成する。このとき、SiがSiO2に変化するとき、体積増加を伴うため、柱状微小細孔150Aの少なくとも開口付近はSiO2で埋められることになる。
次いで、必要に応じて研磨するなどして、主面11Aに生じた酸化膜を除去した後、例えばKOHを用いた異方性エチングを行うことにより、図12に示すように、主走査方向xに略一様断面で延びる凸部13を形成する。このとき、上記のように多数の微小柱状蓄熱部材150が形成された領域をマスクとして機能させることができる。上記したように、凸部13は、頂面130およびこの頂面130を副走査方向yに挟んで位置する一対の傾斜外面(第1傾斜外面)131を有する。一対の傾斜外面131は、頂面130の副走査方向y両縁につながり、頂面130から副走査方向yに離れるにしたがい低位となるように傾斜する面である。
次いで、図13に示すように、絶縁層19を形成する。絶縁層の形成は、例えばCVDを用いてTEOSを堆積させることにより行う。
次いで、図14に示すように、抵抗体膜4Aを形成する。抵抗体膜4Aの形成は、例えばスパッタリングにより絶縁層19上にTaNの薄膜を形成することによって行う。
次いで、図15に示すように、導電膜3Aを形成する。導電膜3Aの形成は、例えばめっきやスパッタリングによりCuからなる層を形成することによって行う。
次いで、図16に示すように、導電膜3Aおよび抵抗体膜4Aに選択的なエッチングを施すことにより、主走査方向xに分離された抵抗体層4、この抵抗体層4を発熱部41を残して覆う個別電極層31、および共通電極層32の櫛歯部324を形成する。
次いで、保護層2を形成する、保護層2の形成は、例えばCVDを用いて絶縁層19、電極層3および抵抗体層4上にSiNおよびSiCを堆積させることにより行われる。また、保護層2をエッチング等により部分的に除去することにより、パッド用開口21を形成する。この後は、放熱部材8上へのヘッド基板1および接続基板5の組付け、接続基板5へのドライバIC7接続の搭載、ワイヤ61,62のボンディング、保護樹脂78の形成等を行うことにより、図1〜図6に示したサーマルプリントヘッドA1が得られる。
次に、第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドA1の作用について説明する。
複数の発熱部41は、ヘッド基板1に設けた凸部13の頂面付近に配列されるため、印字媒体はプラテンローラ91を介して確実に発熱部41に押圧される。凸部13は、単結晶半導体に対して異方性エッチングを施すことにより形成されるため、その断面は主走査方向xについて一様となる。印字媒体の発熱部41に対する押圧接触状態は、主走査方向x各所において一定となる。これらのことは、ヘッド基板1の製造ロットが異なっても変わらない。そしてこのことは、印字品質の向上につながる。
ヘッド基板1の材料であるSiウエハは、SiO2などの絶縁材料と比較して熱伝導性がよく、何らの手当も行わないと発熱部41が発する熱を無駄に放熱部材8に向けて漏出させ、高速印字に不向きとなるが、このサーマルプリントヘッドA1の凸部13には、発熱部41の直下にSiO2からなる蓄熱部15が所定深さで設けられているため、発熱部41が発する熱の無駄な漏出が防がれ、高速印字にも適するようになる。
図17および図18は、本発明の第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す。このサーマルプリントヘッドA2は、第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドA1と比較して、凸部13の形態が異なり、その余の構成は同じである。図17および図18においては、第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドA1と同一の部分または部材には同一の符号を付し、以下においては適宜説明を省略する。
本実施形態では、ヘッド基板1に設ける凸部13は、頂面130と、この頂面130の副走査方向y両縁につながる一対の第2傾斜外面132と、当該一対の第2傾斜外面132の副走査方向y外縁につながり、主面11に至る一対の第1傾斜外面131とを有する。一対の第1傾斜外面131は、副走査方向yに頂面から離れるにしたがい低位となるように傾斜する面であり、主面11に対する傾斜角度α1は、例えば50〜60度である。一対の第2傾斜外面132もまた、副走査方向yに頂面130から離れるにしたがい低位となるように傾斜する面であり、主面11に対する傾斜角度α2は、例えば25〜35度である。本実施形態においても、凸部13は、主走査方向xについて断面略一様に形成されている。
本実施形態においても、凸部13の頂面130には、当該頂面130の副走査方向y幅と同等の副走査方向所定幅であって、主走査方向xに延びる平面視領域に、第1実施形態について説明したのと同様にして、所定深さの蓄熱部15が形成されている。すなわち、この蓄熱部15は、凸部13の頂面130に上端が位置し、凸部13の深さ方向に所定長さで延びる多数の微小柱状蓄熱部材150を密集して埋設配置することにより形成されている。微小柱状蓄熱部材150は、深掘りエッチングにより柱状微小細孔150Aを形成し、約800〜1100℃で熱酸化処理を行うことにより、柱状微小細孔150Aの内面をSiO2に変化させることにより形成される。
ヘッド基板1の主面11および上記のように蓄熱部15が設けられた凸部13には、第1実施形態と同様に、絶縁層19、抵抗体層4、電極層3および保護層2がこの順で形成されている。
ヘッド基板1に隣接して配置される接続基板5およびこれらヘッド基板1および接続基板5を搭載する放熱部材8の構成は、第1実施形態と同様である。
次に、上記した第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドA2の製造方法の一例について、図19〜図28を参照して説明する。
まず、図19に示すように、材料基板1Aを用意する。材料基板1Aは、単結晶半導体からなり、例えばSiウエハである。材料基板1Aは、平坦な主面11Aを有し、当該主面11Aは(100)面である。
次いで、図20および図21に示すように、主面11Aに対し、例えば深掘りエッチングを施すことにより、内径1〜10μm、深さ30〜100μmの上記柱状微小細孔150Aを、主走査方向xおよび副走査方向yに1〜3μmの間隔をあけて形成する。このように多数の柱状微小細孔150Aを形成する平面領域は、後記する凸部13の頂面130となる領域であり、例えば副走査方向y100〜200μmで、主走査方向xに延びる領域である。
次いで、図22に示すように、上記多数の柱状微小細孔150Aに対して約800〜1100℃で熱酸化処理を行うことにより、柱状微小細孔150Aの内面をSiO2に変化させて、多数の微小柱状蓄熱部材150からなる蓄熱部15を形成する。このとき、SiがSiO2に変化する際に体積増加を伴うため、柱状微小細孔150Aの少なくとも開口付近はSiO2で埋められることになる。
次いで、必要に応じて主面11Aを研磨するなどして、主面11Aに生じた酸化膜を除去した後、主面11Aを所定のマスク層で覆った状態で、例えばKOHを用いた異方性エッチングを行うことにより、図23に示すように、主走査方向xに一様断面で延びる凸部中間体13Aを形成する。凸部中間体13Aは、頂面130Aおよびこの頂面130Aを副走査方向yに挟んで位置する一対の傾斜外面131Aを有する。この一対の傾斜外面131Aは、その主面11に近い一部が一対の第1傾斜外面131となるべき面である。頂面130Aは、材料基板1Aの主面11Aが残った平坦面であり、(100)面である。一対の傾斜外面131Aは、頂面130Aの副走査方向yにつながり、頂面130Aから副走査方向yに離れるにしたがい低位となるように傾斜する平面である。この状態において、凸部中間体13Aの頂面130Aには、上記のように形成した多数の微小柱状蓄熱部材150の上端が表れている。一対の傾斜外面131Aの主面11とのなす角度は、50〜60度である。
次いで、例えばTMAHを用いた追加の異方性エッチングを行うことにより、図24に示すように、凸部中間体13Aに一対の第2傾斜外面132を形成することにより、一対の第1傾斜外面131と一対の第2傾斜外面132を有する凸部13を完成させる。この追加の異方性エッチングは、凸部中間体13Aの頂面130Aに上端が表れる多数の微小柱状蓄熱部材150をマスクとして利用しつつ行うことができる。一対の第2傾斜外面132の主面11とのなす角度α2は、25〜35度である。
次いで、図25に示すように、絶縁層19を形成する。絶縁層19の形成は、例えばCVDを用いてTEOSを堆積させることにより行う。
次いで、図26に示すように、抵抗体膜4Aを形成する。抵抗体膜4Aは、例えばスパッタリングにより絶縁層19上にTaNの薄膜を形成することによって行う。
次いで、図27に示すように、導電膜3Aを形成する。導電膜3Aの形成は、例えばめっきやスパッタリングによりCuからなる層を形成することによって行う。
次いで、図28に示すように、導電膜3Aおよび抵抗体膜4Aに選択的なエッチングを施すことにより、主走査方向xに分離された抵抗体層4、この抵抗体層4を発熱部41を残して覆う個別電極層31、および共通電極層32の櫛歯部324を形成する。
次いで、保護層2を形成する。保護層2の形成は、例えばCVDを用いて絶縁層19、電極層3および抵抗体層4上にSiNおよびSiCを堆積させることにより行われる。また、保護層2をエッチング等により部分的に除去することにより、パッド用開口21を形成する。この後は、放熱部材8上へのヘッド基板1および接続基板5の組付け、接続基板5へのドライバIC7の搭載、ワイヤ61,62のボンディング、保護樹脂78の形成等を行うことにより、図17および図18に示したサーマルプリントヘッドA2が得られる。
この第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドA2もまた、第1実施形態に係るサーマルプリントヘッドA1について上述したのと同様の作用を有する。
加えて本実施形態に係るサーマルプリントヘッドA2においては、凸部13の傾斜外面が第1傾斜外面131と第2傾斜外面132との2段階の傾斜外面で構成されているため、プラテンローラ91を介して凸部13に押圧される印字媒体を引っ掛かりなくより円滑に副走査方向yに送ることができる。
もちろん、本発明の範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本発明の範囲に含まれる。
例えば、第2実施形態に係るサーマルプリントヘッドA2の構成において、凸部13の傾斜外面として、第1傾斜外面131、第2傾斜外面132に加え、第2傾斜外面132と頂面130との間に、主面11となす角度が第2傾斜外面132よりも小さい第3傾斜外面(図示せず)を設け、凸部13の表面をよりなだらかなものとすることも、本発明の範囲に含まれる。
さらに、複数の発熱部41に関して、主走査方向xに独立配置した抵抗体層の露出部に選択的に通電して発熱させるあらゆる発熱部の形態を採用できることは、もちろんである。
A1、A2:サーマルプリントヘッド
1 :ヘッド基板
1A :材料基板
2 :保護層
3 :電極層
3A :導電膜
4 :抵抗体層
4A :抵抗体膜
5 :接続基板
7 :ドライバIC
8 :放熱部材
11 :主面
11A :主面
13 :凸部
13A :凸部中間体
15 :蓄熱部
19 :絶縁層
21 :パッド用開口
31 :個別電極層
32 :共通電極層
41 :発熱部
59 :コネクタ
61 :ワイヤ
62 :ワイヤ
78 :保護樹脂
91 :プラテンローラ
130 :頂面
130A :頂面
131 :第1傾斜外面
131A :傾斜外面
132 :第2傾斜外面
150 :微小柱状蓄熱部材
150A :柱状微小細孔
311 ;電極パッド部
323 :共通部
324 :櫛歯部
325 :延長部
x :主走査方向
y :副走査方向
α1、α2:角度

Claims (17)

  1. 主面を有する基板と、
    上記基板の上記主面上に形成され、主走査方向に延びる凸部と、
    上記凸部の頂面に主走査方向に配列された複数の発熱部と、を含み、
    上記凸部には、その頂面に上端が位置し、上記凸部の深さ方向に所定長さで延びる多数の微小柱状蓄熱部材を、副走査方向所定幅で主走査方向に所定長さ延びる領域に埋設配置することにより、蓄熱部が形成されていることを特徴とする、サーマルプリントヘッド。
  2. 上記複数の発熱部のそれぞれは、抵抗体層と、当該抵抗体層の一部を露出させるようにして当該抵抗体層上に積層され、相互間を通電可能な上流側導電層および下流側導電層を含んで形成されている、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  3. 上記凸部および上記基板のうち、少なくとも上記凸部は、単結晶半導体からなる、請求項1または2に記載のサーマルプリントヘッド。
  4. 上記凸部および上記基板は、一体の単結晶半導体からなる、請求項3に記載のサーマルプリントヘッド。
  5. 上記単結晶半導体は、Siからなり、上記微小柱状蓄熱部材は、SiO2からなる、請求項3または4に記載のサーマルプリントヘッド。
  6. 上記微小柱状蓄熱部材は、上記凸部の頂面に深掘りエッチングにより微小細孔を形成し、当該微小細孔を熱酸化させることにより形成されている、請求項5に記載のサーマルプリントヘッド。
  7. 上記凸部は、上記頂面と、当該頂面に対して副走査方向両側につながり、かつ当該頂面から副走査方向に離れるにしたがって低位となるように上記主面に対して傾斜する一対の第1傾斜外面を含む、請求項1ないし6のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  8. 上記凸部は、上記頂面と、当該頂面に対して副走査方向両側につながり、かつ当該頂面から副走査方向に離れるにしたがって低位となるように上記主面に対して傾斜する一対の第2傾斜外面と、上記一対の第2傾斜外面に対して上記頂面とは副走査方向の反対側につながり、かつ当該頂面から副走査方向に離れるにしたがって低位となるように、上記主面に対して上記一対の第2傾斜外面よりも大きな角度で傾斜する一対の第1傾斜外面を含む、請求項1ないし6のいずれかに記載のサーマルプリントヘッド。
  9. 主面を有する基板と、上記基板の上記主面上に形成され、主走査方向に延びる凸部と、上記凸部の頂面に主走査方向に配列された複数の発熱部と、を含み、上記凸部には、その頂面に上端が位置し、上記凸部の深さ方向に所定長さで延びる多数の微小柱状蓄熱部材を、副走査方向所定幅で主走査方向に所定長さ延びる所定領域に埋設形成することにより、蓄熱部が形成されており、上記凸部は、上記頂面と、当該頂面に対して副走査方向両側につながり、かつ当該頂面から副走査方向に離れるにしたがって低位となるように上記主面に対して傾斜する一対の第1傾斜外面とを含む、サーマルプリントヘッドの製造方法であって、
    主面を有する単結晶半導体からなる材料基板の上記主面における上記凸部の上記頂面となるべき領域に上記多数の微小柱状蓄熱部材を埋設配置した後、
    上記材料基板の上記主面に対して異方性エッチングを行うことにより、上記一対の傾斜外面と上記頂面とを有する上記凸部を形成することを特徴とする、サーマルプリントヘッドの製造方法。
  10. 上記多数の微小柱状蓄熱部材は、Siウエハからなる上記材料基板の上記主面に深掘りエッチングにより上記材料基板の厚み方向に延びる多数の微小細孔を形成し、熱酸化処理を行うことにより上記多数の微小細孔をSiO2に変化させることにより形成する、請求項9に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
  11. 上記一対の第1傾斜外面は、上記材料基板の(100)面である上記主面に対して異方性エッチングを行うことにより形成する、請求項10に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
  12. 上記異方性エッチングは、上記材料基板の上記主面のうち、上記多数の微小蓄熱部材が埋設形成された領域をマスクとして行う、請求項11に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
  13. 主面を有する基板と、上記基板の上記主面上に形成され、主走査方向に延びる凸部と、上記凸部の頂面に主走査方向に配列された複数の発熱部と、を含み、上記凸部には、その頂面に上端が位置し、上記凸部の深さ方向に所定長さで延びる多数の微小柱状蓄熱部材を、副走査方向所定幅で主走査方向に所定長さ延びる所定領域に埋設形成することにより、蓄熱部が形成されており、上記凸部は、上記頂面と、当該頂面に対して副走査方向両側につながり、かつ当該頂面から副走査方向に離れるにしたがって低位となるように上記主面に対して傾斜する一対の第2傾斜外面と、上記一対の第2傾斜外面に対して上記頂面とは副走査方向の反対側につながり、かつ当該頂面から副走査方向に離れるにしたがって低位となるように、上記主面に対して上記一対の第2傾斜外面よりも大きな角度で傾斜する一対の第1傾斜外面とを含みを含む、サーマルプリントヘッドの製造方法であって、
    主面を有する単結晶半導体からなる材料基板の上記主面における上記凸部の上記頂面となるべき領域に上記多数の微小柱状蓄熱部材を埋設配置した後、
    上記材料基板の上記主面に対して異方性エッチングを行うことにより、上記一対の第1傾斜外面と、上記第2傾斜外面と、上記頂面とを有する上記凸部を形成することを特徴とする、サーマルプリントヘッドの製造方法。
  14. 上記多数の微小柱状蓄熱部材は、Siウエハからなる上記材料基板の上記主面に深掘りエッチングにより上記材料基板の厚み方向に延びる多数の微小細孔を形成し、熱酸化処理を行うことにより上記多数の微小細孔をSiO2に変化させることにより形成する、請求項13に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
  15. 上記一対の第1傾斜外面および上記一対の第2傾斜外面は、上記材料基板の(100)面である上記主面に対して異方性エッチングを行うことにより上記一対の第1傾斜外面となるべき一対の傾斜外面を形成した後、追加の異方性エッチングを行うことにより、上記一対の第2傾斜外面を形成することにより形成する、請求項14に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
  16. 上記追加の異方性エッチングは、上記材料基板の上記主面のうち、上記多数の微小蓄熱部材が埋設形成された領域をマスクとして行う、請求項15に記載のサーマルプリントヘッドの製造方法。
  17. Siからなるヘッド基板の主面に配列される複数の発熱部の下位に蓄熱部を有するサーマルプリントヘッドの製造方法であって、
    上記蓄熱部は、Siウエハからなる材料基板の主面に深掘りエッチングにより上記材料基板の厚み方向に延びる多数の微小細孔を形成し、熱酸化処理を行うことにより上記多数の微小細孔をSiO2に変化させることにより形成することを特徴とする、サーマルプリントヘッドの製造方法。
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