JP2020537605A - 構造化編地およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

本明細書は、いくつかの構成要素の組み立ての結果である単層から構成された、構造化編地およびその製造方法を開示しており、前記織物は、円形の機械上で機械加工された編物層（２）と、該編物層の内面に熱結合された膜（３）と、該膜または編物層に接合された微細編物層（４）と、外面への防水処理とで本質的に構成される。これらの構成要素では、異なる組み合わせの結果である異なる織物を得ることができ、第１の織物は、編物層（２）と、膜（３）と、防水処理とから構成され、編物層の重量に応じて、スキーからサイクリングまでのあらゆるスポーツに適しており、第２の織物は、編物層（２）、微細編物層（４）、および防水処理から作製され、軽量で通気性のある衣服に適している。最後に、第３の織物は、編物層（２）と、膜（３）と、微細編物層（４）と、防水処理とを含み、寒冷気候およびウィンタースポーツに使用される衣服に適している。【選択図】図３

Description

本発明は、動的活動のための衣服を製造するのに特に推奨される構造化編地およびその製造方法に関する。

既知であるように、今日では、ますます特殊で特定の種類の性能を有する衣料品が求められており、研究者は、特定の要件を満たすことを目的とした、ますます高性能な織物の開発に取り組んでいる。

実際、工学的織物として知られるこのような織物は、高い技術的および品質的要求を満たす材料であり、スポーツウェアを含むが、他の多くの日用品についても、その応用分野のニーズを満たす優れた性能レベルを有する衣服を製造するために使用されている。

特に、工学的織物システムでは、合成繊維の使用がますます普及するにつれて、例えば、天然繊維、合成繊維、人工繊維、無機繊維などのあらゆる種類の織物繊維が使用されるが、これは様々な用途のニーズに適した特徴をこれらの繊維に提供することが可能であるからである。実際、工業用繊維は、従来の織物繊維では到達できない性能レベルを提供するように設計および製造されており、主に機械的応力、火炎、化学薬品などに対する高いレベルの耐性を特徴とする。これらの特徴は、繊維とは別に、所望の製品の形成に寄与する工程または他のパラメータを変更することによって達成することができる。工業用繊維を用いて作製された織物は、熱交換容量、機械的耐性、耐久性などの点で勝ることができる。

応用分野に応じて、技術的特徴は、快適性およびスタイルの側面を伴い得る。現在、工学的織物は衣料分野での使用が増加しており、したがってファッションと工学という２つの世界の間の接点を表しており、これらの世界は重なる領域が以前よりも大きくなっている。カジュアル衣料およびスポーツ衣料の両方のための工学的織物は、快適性、耐性、通気性、使いやすさ、およびメンテナンスをデザインと組み合わせなければならない。

現在、衣料品に関して、ますます人間工学的である衣服についてかなりのニーズが感じられており、これらの衣服は、ユーザが、運動時に極端な運動を含む一連の運動全体を、完全な快適性で、いかなる制約または制限の感覚もなく行うことができ、同時に、完全な通気性および温度調節を可能にして、そのような活動中にユーザの身体に負担をかけないようにしている。

これまでの説明に加えて、例えば、人間工学に適合すると同時に、織物が接触する身体の部分に最適な快適性および保護を提供することができる、工学的織物に対する市場の要求がある。特に、衣料またはアクセサリのアイテムは、縫い目が、時間および長期の使用に伴って、関係のある身体部分を刺激し、それによって加えられる圧力が、このアイテムの着用可能性を制限する刺激を生じ得るため、可能な限り少ない数の縫い目を特徴とする必要がある。さらに、ユーザの運動に制約および制限がなく、着用時の軽さおよび適合性の感触を提供する衣服が求められている。

既知であるように、今日では、衣類およびアクセサリの使用に関して快適で、実用的で、機能的で、美的に心地よく、柔軟性のある衣類およびアクセサリにおいて、ユーザの間では多くの関心が集まっているが、とりわけ高い技術的性能レベルを有するものにおいて関心が集まっている。

現在、スポーツウェアおよび他の衣服の多くのアイテムは、身体の特定の部分を良好な通気性にするか、または運動時により人間工学的にするように衣服の主要構造である織物に適用されるインサートを有する。実際、多くの衣服は、弾性かつ伸縮性のあるリブ付き織物で作製された部分を特徴としている。現在市販されているすべての衣服では、身体と外層との間に位置決めされる異なる層の材料および織物があり、ユーザはパッドの感触およびユーザ自身の運動における制限を感じることが多く、長時間これらの衣服を着用すると疲れる。

さらに、上述の衣服を作製するために、完成した衣服を得る前に、様々な部分を組み立て、様々なインサートおよび層を挿入する様々な工程を実施しなければならない。この状況の結果として、工業用衣服は、その製造のために実施しなければならないステップの数が多いことにより、特に高価である。さらに、それぞれが独自の役割を持つ異なる層が存在することは、衣服がいくぶん硬く、着用者がいくぶん「身体にきつく」感じるので、着用性に関して必ずしも快適ではないことを意味する。

本発明の目的は、外側および内側の両方に起毛構造を有し、かつ実際の縫い目のない衣服のモジュール性および弾性を有する、途切れることがない一片として構成要素の積層により製造される構造化編地によって上述の欠点を克服する公知の技術の問題を本質的に解決することである。

本発明の第２の目的は、機械加工における区別された織り合わせた部分によって達成された編み順序において区別された厚さを特徴とする、身体の接触する部分の形態に完全に適合する構造化編地を提供することである。

本発明の第３の目的は、ユーザに最適な人間工学、十分に密封された部分、優れた通気性、明らかに抑制された重量、および使用時のかなりの快適性を提供する円形の機械を使用して構造化編地を製造することである。

本発明の更なる目的は、通気性があるように軽量またはハニカム状であり、運動時に快適で人間工学的であるように弾性および柔軟性がある、様々な程度のパッドが交互に配置された領域を特徴とする構造の構造化編地を製造することである。

本発明の更なる目的は、単層の材料であるように見える構造化編地およびその製造方法を製造することである。

本発明の更なる目的だが最終的ではない目的は、製造が容易であり、かつ良好に機能する構造化編地、およびその製造方法を提供することである。

本明細書の過程でより良く明らかになる、これらの目的および他の目的は、以下の特許請求の範囲に概説するように、構造化編地およびその製造方法によって本質的に達成される。

添付図面を参照して、非限定的な実施例の形態で提供される、本発明による構造編地およびその製造方法の詳細な説明において、更なる特性および利点がより良く明らかになるであろう。

本発明による構造化編地の第１の実施形態の断面を概略的に示す図である。 当該織物の第２の実施形態の断面を概略的に示す図である。 当該構造化編地の第３実施形態の断面を概略的に示す図である。 図１の編地を上から見下ろした図である。 図２の編地を上から見下ろした図である。 図３の構造化編地を上から見下ろした図である。

図を参照して、１は、全体として、本発明による構造化編地（ｓｔｒｕｃｔｕｒｅｄ ｋｎｉｔｔｅｄ ｆａｂｒｉｃ）の一実施形態を示す。

当該構造化編地は、本質的に以下の方法に従って製造される。

円形の機械を用いて、管状要素は、特定の部分が「設計」される上に形成され、これは例えば、より開放的なハニカム加工を用いて、もしくは構造が空気の通過を可能にする通路を用いて通気可能であるように、かつ／または糸の結果としてではなく、編物の種類の結果として特に柔軟性があり弾性であるリブ部分によって人間工学的であるように形成される。

さらに、編物の種類によって、外面および内面の両方での起毛要素で織物（ｆａｂｒｉｃ）に三次元性を与えることが可能であり、将来の衣服のために予め設定された性能の種類を提供するようにする。

管状要素が得られると、将来の織物の外面が内側になるように管状要素は裏返しにされる。

次の段階では、管状要素の内面全体を覆うポリカーボネートシートを挿入した後、管状要素の上部は仮縫い目によって密封される。異なる寸法を有し得る前記シートは、表面を完全に均質にするために、管状要素の表面全体に張力をかけ、同時に安定させることができる。このように、製造される衣服の異なる大きさに対応する編地の「断片」を得る。

この時点で、膜が後に衣服の内面になる管状要素の内面に適用され、現在外側に配置されており、前記膜は、図３に示すように、単層から構成されてもよく、または微細編物層を有する膜を含む複数の層から構成されてもよい。

より詳細には、この膜は、親水性を有するポリウレタンフィルムで構成され、得られる構造化編地の強度および耐久性を向上させることに加えて、この膜を管状要素に適用することを容易にする高い耐熱性容量を有する。

特に、前記膜は、二次元延伸性（ｔｗｏ−ｄｉｍｅｎｓｉｏｎａｌ ｅｘｔｅｎｓｉｏｎ）に最適な容量を有し、この特性は、得られる最終的な織物に伝達される。

これまでの説明に加えて、前記微細編物層は、天然糸および合成糸の両方で得られる極めて薄く、弾性があり、延性のある織物であり、この層の厚さおよび重量に応じて、前記層が衣服の寒さからの保護の程度を大きくしたり小さくしたりするので、衣服の温度調節を可能にするように設計されている。実際、冬の衣服では、厚手でニットがより密着した微細ニットを使用することができる。さらに、防寒性を含む特性を高めるために、微細編物層に毛羽（ｎａｐ）を付けてもよく、前記操作は、織物の仕上げ工程の一部であり、織物における糸の繊維を持ち上げて、その繊維をより柔らかく、より軽くし、表面に毛羽のあるビロードのような外観（ｖｅｌｖｅｔｙ ａｐｐｅａｒａｎｃｅ）を与えて、保持される空気の量を増加させることに含まれ、その結果、前記織物の断熱性を高める。

膜および／または微細編物層を位置決めした後、管状要素は、下部にも（再度、一時的に）密封され、十分な熱を提供することによって、材料を相互に結合させ、表面の三次元性を変化させないようにする特殊なプレス機によって熱間プレス操作を行う。

膜に加えて微細編物層を位置決めする操作は、回転させた管状要素の他の半分で繰り返される。

膜が管状要素の表面全体に適用される段階が終了すると、下部が開放され、ポリカーボネートシートが除去され、これは、前述のように、管状要素のニットにわずかに張力をかけた状態に保ち、また、編地に張力をかけ、この管状要素に予め設定された大きさおよび寸法を与えるように、２つの半分が互いに接合するのを防止するという更なる役割を有していた。

次の段階では、一時的な上縫いの除去、および矩形部分となる管状要素の開放が想定される。

防水処理は、外面を防水にするために外面または膜を適用した側とは反対側に行う。

暖め、それによって乾燥させる好適なデバイスを通過させる乾燥段階が続く。

この時点で、得られた構造化編地の断片は、動的活動のための衣服の製造に必要なすべての構造を作製するために使用される準備ができている。

上記に開示された方法で得られた構造化編地は、いくつかの構成要素の組み立ての結果である単一の断片を含む。特に、編地の製造に使用される繊維および材料に応じて、最終的な織物に対して明確に定義された特性を与えることができ、その厚さまたはハニカムは、身体の微気候（ｂｏｄｙ ｍｉｃｒｏｃｌｉｍａｔｅ）および温度調節（ｔｈｅｒｍｏｒｅｇｕｌａｔｉｏｎ）を調整および管理するために達成することを望む効果に従って設計されている。さらに、織物の弾性および柔軟性のレベルを予め決定して、前記織物が運動時に快適で動的であるようにすることができる。

上記に開示した方法では、時間の経過とともに、折り目が身体と擦れ合うことによる不快感および刺激を引き起こす織物の重なりがなく最適な肘および／または膝の動きを可能にする蛇腹状の織物の部分を得ることができる。

さらに、異なる列間の厚さを有するリブを用いた部分を得ることができ、これにより、断熱機能を果たす気密性を可能にするか、または汗を吸い取るか、もしくは衣服の内部温度を制御するために織物に通気性を与えて、ユーザに最適な微気候を提供するようにする。

これまでの説明に加えて、織物が編まれるので、現在利用可能な製品では不可能である、例えばジッパーを付けるなど、通常の手法で縫製される滑らかな部分を製造することができる。さらに、織物を美的に特別なものにして価値を与えるデザインおよび質感を作り出すことができる。

特に、本方法による編物では、織物の裏側には、浮糸（ｆｌｏａｔｉｎｇ ｙａｒｎｓ）、遊端（ｌｏｏｓｅ ｅｎｄｓ）、または織物を美的に乱雑にする他のものがないため、現在利用可能な衣服では、このような不完全さを隠すために裏地が常に存在することがよくある。

当該構造化編地は、縫い目のない衣服（ｓｅａｍｌｅｓｓ ｇａｒｍｅｎｔ）の典型的な特徴、すなわち、織物をピンと張って（ｔａｕｔ）補強する縫い目がなく、そのため、前記織物は柔らかく伸縮性があるので）、運動時の快適度を、膜の性能、すなわち、通気性、外部の湿度を外部に維持すること、および内部の湿度を逃がすことと組み合わせている。

本発明によれば、当該構造化編地は、円形の機械を用いて製造された編物層（ｋｎｉｔｔｅｄ ｌａｙｅｒ）２と、編物層の内面に熱結合される少なくとも１つの膜（ｍｅｍｂｒａｎｅ）３と、膜または編物層に接合された微細編物層（ｆｉｎｅ ｋｎｉｔｔｅｄ ｌａｙｅｒ）と、外面への防水処理とで本質的に構成される。

これまでの説明に加えて、構造化編地は、編物層２、膜３、および微細編物層４の３つの構成要素の異なる組み合わせの結果である。

より詳細には、図１に示す、外面に防水加工を有する、編物層２と、膜３とから構成される第１の織物は、編物層の重量に応じて、スキーからサイクリングまでのあらゆるスポーツに適している。図２に示す、外面に防水加工を有する、編物層２と、微細編物層４とから構成される第２の織物は、２つの層を接合する表面に分布されたポリウレタンステッチによって、編物層が微細編物層と接合する軽量で通気性のある衣服に適している。図３に示す、外面に防水加工を有する、編物層２と、膜３と、微細編物層４とから構成される第３の織物は、寒冷気候、特に、例えばスキーなどのウィンタースポーツに使用される衣服に適している。

前述のように、編物層２は、種類および厚さの両方に関して異なる糸の使用、ならびに所定のセクタで行われる機械加工の種類によって厚さが異なることを特徴とする。

実際に、編物層２は、様々な種類の糸で作製されてもよく、これらの糸は、天然のものであってもよく、合成のものであってもよく、２つの種類の結合であってもよく、または異なる種類の糸および厚さの糸の絡み合い（ｉｎｔｅｒｔｗｉｎｉｎｇ）に由来するものであってもよい。

本発明によれば、構造化編地は、異なる厚さを有してもよく、これにより、断片のより特有かつセクタ別のデザインが可能となり、それによって、必要な箇所で製品に特定の技術的特徴を付与することもできる。

実際、例えば、ニットの厚さは、織物が柔軟性を制御することを可能にし、ニットが厚いほど、織物は断熱性およびクッション性が高くなり、それによって、サポートが高まり、結果的に高いレベルの快適性が保証される。さらに、より多くのパッドを有する領域は、より大きな保護を提供し、内部熱の分散の可能性が少ない。

これまでの説明に加えて、ニットが薄いほど、より多くの織物は、織物が接触する身体の部分に最適な気候制御および効果的な通気性を提供し、これは、織物の部分が製造される方法が、開放的な通路を備えていることを意味し、この通路により、より良く、より大きな空気循環ひいてはより良い気候制御を可能にし、温度は均一で一定に保たれる。

当該構造化編地では、快適域を区別することができる。

これまでの説明に加えて、例えば、編物層が、完全なニットを作製する機械加工を特徴とする場合、湿度および水の流入を防止するが、ハニカム化および空気の通過のための開口部の存在は、ほこりなどの流入を許容せず、これは、ユーザの身体に不快感を引き起こし得るものは何も衣服に入ることができないことを意味し、実際、空気のみが入ることができる。

編物層は、異なる選択、糸、ゲージなどによって（解剖学的な）事前成形を可能にするニットで製造されることにより、輪郭が形成される。

異なる種類の機械加工により、得られた編物層が衣服の機能的特徴に変換される構造的特徴を有するようにする。

特に、構造化編地は、スポーツ用および非スポーツ用の両方のジャケットおよびズボン、ウェストコート、ジャンパー、ならびに手袋などの衣服を作製するために使用されてもよく、性能の特定の特性および種類が要求される場合には、スポーツおよびカジュアルウェアの両方、またはこれらの部分のみのための工業用衣服の製造に使用されてもよい。

すべてのインサートおよび編物層の異なる種類の構造は、機械加工時に得られ、これは、身体と接触する身体の領域に不快感、刺激、またはストレスを生じさせ得る縫い目がないことを意味する。

最後になるが、当該構造化編地は、精密な作業段階の最終結果であり、得られた織物がファッション、スポーツなどに適用され得る高性能技術の典型であることを意味する。

主として構造的な説明の後に、当該発明について概説する。

衣料品またはその一部を製造することを望む場合、単に編物層を製造し、この層を膜および／または微細編物層ならびに本発明による防水処理で完成させ、通常の織物の断片と同様に織物を他の構成要素と組み立てることによって所望の衣料品を製造するために得られた織物を使用しなければならない。この違いは、身体の部位によって様々である最適な快適性、および領域ごとに異なり得る気候制御など、織物が提供することができる性能および特性にある。

このようにして、本発明は、設定された目的を達成する。

当該構造化編地では、例えば、ジャケットおよびズボン、または衣服全体においてインサートを作製することが可能である。

当該方法で得られた織物は有利には、構成要素の積層で構成され、結果として単層になり、これは途切れることがなく織物を単一の断片にし、外側および内側の両方に起毛構造を有し、実際の縫い目のない衣服のモジュール性および弾性を有し、衣服を着用する際の運動時の通気性および人間工学を改善し、先行技術による衣服に見られるように単に層と要素との和ではない。

特に、当該構造化編地は、身体の接触する部分の形態に完全に適合するように構成され、異なる編み目の列の配列において厚さが異なることを特徴とし、機械加工において織られた部分が異なることを特徴とし、これにより、必要に応じて通気および空気循環のための区別された領域で最適な通気性を達成するために織物の様々な部分を得ることができる。

当該編地の更なる利点は、編地が円形の機械を使用して製造され、後続の機械加工（この編地の膜との後続の組み立ておよび外面の防水加工を除く）を必要とせず、最適な着用性、気密性、優れた通気性、明らかに抑制された重量、サポート、および着用時の顕著な快適性を有する衣服をユーザに提示することである。

さらに、本発明による織物の構造は、様々な厚さの領域を交互に含み、これらの領域は、軽量であり、通気性があり、熱調節を提供するようにハニカム状である。

当該織物の更なる利点は、その製造が終了すると、この織物は単層／要素を含むかのような織物である。

特に、本発明による織物は、その構造のために、身体の部分の形態に完全に適合し、厚さまたは折り目の不快な領域がない。

本発明による織物で作製された衣料品は、独特で、洗練され、美的に魅力的な外観を有することができ、同時に高いレベルの技術的性能も提供することが有利である。

本発明の織物を使用することによって達成される１つの利点は、外乱および不快感の要素が低減／除去され、ユーザの運動時にユーザをより快適にさせることである。

更なる利点は、当該構造化編地が、製造が容易であり、良好に機能するという事実によるものである。

当然のことながら、本発明を特徴付ける本発明の範囲内に留まりながら、更なる改変または変形を本発明に適用してもよい。

Claims (11)

1. いくつかの構成要素の組み立ての結果である単層から構成されることを特徴とする構造化編地において、
   円形の機械上で機械加工された編物層（２）と、前記編物層の内面に熱結合された膜（３）と、前記膜または編物層に接合された微細編物層（４）と、外面への防水処理とで本質的に構成され、
   前記構造化編地が前記３つの構成要素、すなわち、編物層（２）、膜（３）、および微細編物層（４）の異なる組み合わせの結果であり、
   第１の織物は、編物層（２）と、膜（３）と、防水処理とを含み、前記編物層の重量に応じて、スキーからサイクリングまでのあらゆるスポーツに適しており、
   第２の織物は、編物層（２）と、微細編物層（４）と、防水処理とから構成され、軽量で通気性のある衣服に適しており、
   第３の織物は、編物層（２）と、膜（３）と、微細編物層（４）と、防水処理とを含み、寒冷気候およびウィンタースポーツに使用される衣服に適している、
   構造化編地。
2. 前記第２の織物において、前記２つの構成要素の接合は、前記２つの層の接合を可能にする前記表面上に配置されたポリウレタンステッチによって達成されることを特徴とする、請求項１に記載の構造化編地。
3. 前記編物層（２）は、異なる糸の使用により異なる厚さを特徴とすることと、所定のセクタにおける機械加工の種類が、天然もしくは合成または前記２つの組み合わせであり得るか、または、異なる種類および厚さの糸の絡み合いから得られ得る、様々な種類の糸で行われることとを特徴とする、請求項１に記載の構造化編地。
4. 前記膜（３）は、親水性を有するポリウレタンフィルムで構成され、この膜の管状要素への適用を容易にする高い耐熱性容量を有し、得られた前記構造化編地の強度および耐久性を向上させることに加えて、前記膜は、得られた最終的な織物に伝達される特性である二次元延伸性に最適な容量を有することを特徴とする、請求項１に記載の構造化編地。
5. 前記微細編物層（４）は、天然糸および合成糸の両方で得られる極めて薄く、弾性があり、延性のある織物であり、この層の前記厚さおよび重量に応じて、前記層が前記衣服の寒さからの保護の程度を大きくしたり小さくしたりし、冬の衣服では、厚手でニットがより密着した微細ニットを使用することができるので、前記衣服の温度調節を可能にするように設計されることを特徴とする、請求項１に記載の構造化編地。
6. 前記微細編物層（４）は、前記織糸の繊維を起毛させるチーゼル加工を特徴とし、前記層を柔らかく毛羽立たせ、前記表面に毛羽およびビロードのような外観を与えて、空気の保持量を増加させ、得られた前記編地の断熱性を高めるようにすることを特徴とする、請求項１に記載の構造化編地。
7. 前記繊維およびその製造に使用される前記材料に応じて、前記編物層（２）は、前記最終的な織物に明確に定義された特性を与え、
   前記予め定義された厚さまたはハニカム効果は、身体の微気候および温度調節を調整および管理し、前記織物の弾性および柔軟性を予め決定して、前記織物が運動時に快適かつ動的であるようにすることを特徴とする、
   請求項１に記載の構造化編地。
8. 前記織物をピンと張った状態に保つ縫い目がない（そのため前記織物は柔らかく伸縮性がある）ので、運動時の快適度を提供する「縫い目のない」特徴に加えて、前記膜の特徴は、通気性、外部湿度を外部に維持すること、および内部湿度を逃がすことを含むことを特徴とする、請求項１に記載の構造化編地。
9. 請求項１〜８に記載の構造化編地を製造する方法において、
   前記方法は、次の操作ステップ、
   編物によって、前記外面および内面の両方にレリーフのある要素を有する前記編物層の三次元性が達成される管状要素を円形の機械を用いて将来の衣服に所定の性能を提供する、製造ステップであって、通気性のある部分が、より開放的なハニカム加工によって、もしくはこの部分の構造により空気の通過を可能にする貫通孔で「設計」されて画定され、かつ／または使用される前記糸によるのではなく、編物の種類により、特に柔軟性があり弾性であるリブ部分で人間工学的である、ステップと、
   得られた前記管状要素を裏返しにして、前記将来の織物の前記外面が内側になるようにするステップと、
   前記管状要素の前記内面全体を覆うポリカーボネートシートを挿入した後、仮縫い目によって前記管状要素の上部を密封するステップと、
   前記管状要素を、後で前記衣服の内面となり、かつ単層から構成された膜または微細編物層を有する膜を含む複数の層から構成される膜の外側に位置する前記内面に適用するステップと、
   前記管状要素の前記膜および／または微細編物層を下部に位置決めした後、仮縫い目によって密封するステップと、
   十分な熱を供給することによって、前記材料の相互結合を可能にし、前記表面の最初の三次元性を維持する、好適なプレス機によって熱間プレスするステップと、
   回転された前記管状要素の他方の半分において前記膜および／または微細編物層を位置決めするステップと、
   前記管状要素の前記下部から前記仮縫い目を除去し、前記編物層をわずかに張った状態に保ち、前記編物層に所定の大きさまたは寸法まで張力をかけ、前記プレス時に前記管状要素の２つの半分の接合を妨げていたポリカーボネートシートを除去するステップと、
   前記上部の仮縫い目を除去し、前記管状要素を開放することにより、前記要素を矩形部分にするステップと、
   前記外面を耐水化するために、前記外面または膜および／もしくは微細編物層が適用された反対側に防水処理を施すステップと、
   得られた前記編地の断片を暖めることによって前記断片を乾燥させる好適なデバイスを通過させることによって乾燥させて、次いで動的活動のための衣服の製造に必要なすべての前記構造を作製するために使用される準備ができているようにするステップと、
   を本質的に含むことを特徴とする、方法。
10. 前記シートは、前記表面を完全に均質にするために、前記管状要素の表面全体に張力をかけ、同時に安定させることができ、製造される前記衣服の異なる大きさに対応する異なる大きさの編地を得るために異なる寸法を特徴とすることを特徴とする、請求項９に記載の方法。
11. 前記手順は、
    織物の重なりがなく最適な肘および／または膝の動きを可能にする蛇腹状の織物の部分と、
    断熱機能を果たす気密性を可能にするか、または汗を吸い取るか、もしくは前記衣服の内部温度を制御するために前記織物に通気性を与えて、ユーザに最適な微気候を提供するようにする、異なる列間の厚さを有する部分と、
    通常の手法で縫製され得るよりも滑らかな部分であって、ジッパーを付けるための滑らかな部分と、
    前記織物の裏面に浮糸、遊端、または他の要素がなく、前記織物を美的に特別で価値のあるものにするデザインおよび織り方を有する部分と、
    を得ても良いことを特徴とする、請求項９に記載の手順。
    

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