JP2020523323A - 改善された免疫原性及び結合活性を提供する2価又は多価コンジュゲート多糖を含む多価コンジュゲートワクチン - Google Patents

改善された免疫原性及び結合活性を提供する2価又は多価コンジュゲート多糖を含む多価コンジュゲートワクチン Download PDF

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Abstract

本開示は、新規のリンカーを使用するコンジュゲート、2価多糖コンジュゲートを含有する組成物及び多価コンジュゲートワクチンの開発における2価多糖コンジュゲーションの方法を記述する。莢膜多糖の担体タンパク質とのコンジュゲーションは、特定の長さのホモ二官能性及び/又はヘテロ二官能性リンカーを使用して実行される。リンカーの組み込み及び二官能性リンカーにおけるこれらの使用は、結合活性の高い、より高い力価の官能性抗体を誘導し、より高い免疫記憶を誘発し、担体タンパク質の影響を低下させる。これは、同一である又は異なる官能基を有する二官能性リンカーを使用して、1つ以上の交差反応性莢膜多糖が連続的に又は同時に担体タンパク質とコンジュゲートされている、免疫化学的に交差反応性の莢膜多糖を提供する。このようなリンカー及び莢膜多糖のサイズは、抗体力価が高く担体の影響が低下した効果的な多価コンジュゲートワクチンを提供し、結果として、反応性を低下させる、ワクチンの用量あたりの莢膜多糖及びタンパク質の含有量の減少をもたらす。

Description

本出願は、この全体を特に参照により本明細書に組み込む、2017年6月10日に出願された米国仮出願第62/517,905号の優先権を主張するものである。
本発明は、担体タンパク質とコンジュゲートされている細菌莢膜多糖を含む多価コンジュゲート、免疫原性組成物及びワクチン並びにこれらの使用を対象とする。具体的には、本発明の組成物は、1価及び多価の細菌莢膜多糖−タンパク質コンジュゲートを含み、細菌莢膜多糖及びオリゴ糖は、ストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)の血清型に由来する。担体タンパク質は、好ましくは定義された長さの単官能性並びに二官能性リンカーを介して、細菌莢膜多糖とコンジュゲートされ、単官能性又は二官能性リンカーは、ホモ単官能性、ホモ二官能性、ヘテロ単官能性又はヘテロ二官能性でありうる。
ストレプトコッカス・ニューモニエは、肺炎、菌血症、髄膜炎及び急性中耳炎のような侵襲性肺炎球菌疾患(IPD)の原因である、グラム陽性病原体である。肺炎は最も一般的な侵襲性肺炎球菌疾患の兆候であり、他方で、気道内に細菌が蔓延すると、中耳感染、副鼻腔炎又は再発性気管支炎をもたらすことがある。肺炎球菌は、化学的に結合した多糖でカプセル化されており、これにより血清型特異性がもたらされる。少なくとも90個の肺炎球菌の血清型が知られており、約23個が侵襲性疾患の90%を占め、莢膜多糖は、貧弱な免疫原である。
現在、世界市場で入手可能な3つのPCVワクチン、PREVNAR(登録商標)、SYNFLORIX(登録商標)及びPREVNAR−13(登録商標)が存在する。PREVNAR−13(登録商標)において見出されない血清型のため及び経時的な血清型置換の可能性のために、肺炎球菌疾患の適用範囲について残存する満たされていない医学的必要性に対処することが必要とされている。ヒトにおいて及び2歳未満の小児において、さらなるストレプトコッカス・ニューモニエ血清型に対する免疫反応を誘導するために使用することができる、免疫原性組成物が必要とされている。
莢膜多糖(CPS)は、主要な病原性決定基であり、概して、幼児及び小児においてT細胞依存性免疫反応を誘導するためには免疫原性が不十分である。担体タンパク質のCPSとのコンジュゲーションは、クラススイッチを受ける免疫反応を誘導することができる。したがって、7価の肺炎球菌コンジュゲートワクチン(PCV−7、Pfizer Inc.、USA)、10価の肺炎球菌コンジュゲートワクチン(Synflorox−10、GSKワクチン)及び13価の肺炎球菌コンジュゲートワクチン(PCV−13、Pfizer Inc.、USA)が、IPDの発生を効率的に予防するために開発されている。還元的アミノ化化学及びシアニル化化学は、コンジュゲートワクチンを調製するために、広く使用されている。
これらのコンジュゲートにおいて、CPSと担体タンパク質との間の短いC−N結合(2.1Å)は、担体タンパク質及び低いCPS/タンパク質比により、CPSエピトープの立体遮蔽をもたらす。現在のワクチンの不利益を最小化するために、重要なパラメーターが必要とされている。
米国特許第9,492,559号は、コンジュゲートされている莢膜多糖抗原を含む免疫原性組成物及びその使用を開示している。開示された免疫原性組成物は、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物を含む。7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24又は25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物も開示されている。
国際出願公開第2014/097099A2号は、Preevnar−13価コンジュゲートに加えて、数種の血清型を対象とするグリココンジュゲーション方法を開示している。新規の多糖コンジュゲートが、ワクチンの有効性を増加させるために、製剤に加えられる。
米国特許出願公開第2011/023526号は、15価肺炎球菌多糖−タンパク質コンジュゲートワクチン組成物を開示している。この特許は、現在入手可能な1〜3つのワクチンに2つ以上の血清型を加えることにより作製された、15価コンジュゲートワクチンを対象とする。
国際出願公開第2016/207905号は、多価肺炎球菌コンジュゲートワクチンを開示している。この出願は、13価以上のコンジュゲートワクチン及び血清型6Aの欠失を対象とする。
米国特許出願公開第2017/007713号は、官能性が強化された、((2−オキソエチル)チオ)を含有するリンカーを開示している。
国際出願公開第2014/092377号は、12個の血清型が、血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F及び23Fからなる群から選択され、1つが12又は9Nから選択される、13価組成物を開示している。
国際出願公開第2014/092378号は、13個の異なる多糖−タンパク質コンジュゲートを有し、各コンジュゲートが、血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F及び23Fからなる群から選択される12個の血清型並びに血清型22F又は33Fから単離された莢膜多糖を含有する、免疫原性組成物を開示している。
中国出願公開第101590224号は、血清型1、2、4、5、6A、6B、7F、9N、9V、14、18C、19A、19F及び23Fを含有する、14価肺炎球菌多糖−タンパク質コンジュゲートワクチンを開示している。
中国出願公開第104069488号は、14個の血清型が1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F及び33Fであった、14価多糖タンパク質コンジュゲートを開示している。
国際出願公開第2016207905号は、CRM 197と血清型1、3、4、5、6B、7F、9N、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F及び33Fから選択される少なくとも14個の莢膜多糖のコンジュゲートとを含む、多価肺炎球菌コンジュゲートワクチンを開示している。米国特許第8,192,746号は、CRM197とコンジュゲートされている、血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F及び33Fに由来する莢膜多糖を含む、15価免疫原性組成物を開示している。
国際出願公開第2013/191459号は、1、2、3、4、5、6A、6B、7F、9N、9V、14、18C、19A、19F及び23Fの血清型由来のS.ニューモニエ(S.pneumoniae)莢膜多糖を含む、15価組成物を開示している。
中国出願公開第103656632号は、血清型6A並びに1、2、3、4、5、6B、7F、8、9N、l0A、11A、12F、14、15B、17F、18C、19A、19F、20、22F、23F及び33Fからなる群から選択される少なくとも1つの追加の血清型を含有し、24個の異なる肺炎球菌血清型に対する防御を提供する、多価肺炎球菌莢膜多糖組成物を開示している。
中国出願公開第103656631号は、24個の異なる血清型、すなわち、1、2、3、4、5、6A、6B、7F、8、9N、9V、l0A、llA、12F、14、15B、17F、18C、19A、19F、20、22F、23F及び33Fの肺炎球菌の莢膜多糖を含む、多価肺炎球菌莢膜多糖−タンパク質コンジュゲート組成物を開示している。
米国特許出願公開第2016/0324950号は、B群ストレプトコッカス(group B streptococcus)(GBS)とも称される、ストレプトコッカス・アガラクチア(Streptococcus agalactiae)由来の莢膜多糖(CP)及び担体タンパク質を含み、CPが血清型Ia、Ib、II、III、IV、V、VI、VII、VIII及びIXからなる群から選択される、免疫原性多糖−タンパク質コンジュゲートを開示している。これは、慢性糖尿病、がん、心不全、神経学的及び泌尿器科学的状態の治療のためであった。担体タンパク質莢膜多糖コンジュゲートは多様であった。
米国特許第5,360,897号は、少なくとも2つのカルボニル基を有する、細菌病原体であるS.ニューモニエのインタクトな莢膜ポリマーの還元的アミノ化生成物及び細胞毒素又はトキソイドを含む免疫原性コンジュゲートであって、莢膜ポリマーと毒素又はトキソイドとの間に直接共有結合が存在する架橋コンジュゲートを含む、免疫原性コンジュゲートを開示している。
米国特許第7,862,823号は、少なくとも2つの異なる担体タンパク質を含む、多価コンジュゲートワクチン組成物を記述している。
米国特許第8,808,708号は、血清型が1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F及び23Fからなり、担体タンパク質がCRMI97である、多糖−タンパク質コンジュゲートからなる13価免疫原性組成物を開示している。
米国特許出願公開第2009/0017059号は、血清型19A及び19Fが異なる細菌トキソイドとコンジュゲートされている、免疫原性組成物を開示している。
国際出願公開第2011/110241号は、免疫原性組成物又はワクチンの異なる成分について異なるコンジュゲーション化学が使用された、肺炎球菌コンジュゲート免疫原性組成物又はワクチンを記述している。少なくとも1つの血清型のコンジュゲーションについて還元的アミノ化が使用され、異なる血清型のコンジュゲーションについて還元的アミノ化以外のコンジュゲーションが使用されていた。異なる血清型について選択されるコンジュゲーション方法により、糖エピトープを最も良好に提示させるコンジュゲーション方法を使用して、各血清型が提示された。いくつかの肺炎球菌糖は、還元的アミノ化を使用して良好にコンジュゲートされ、一方、他の肺炎球菌糖は異なってコンジュゲートされ、環構造を壊れないままにさせ、より良い結果を提供する。
米国特許第7,955,605号は、血清型19Aからなる担体タンパク質多糖コンジュゲートを作製する方法であって、活性化血清型19A多糖及び担体タンパク質をジメチルスルホキシド(DMSO)に再懸濁させて、コンジュゲートを形成する方法を開示している。
米国特許出願公開第2010/0074922号は、10個以上の血清型を含有する免疫原性組成物であって、19F莢膜糖が、ジフテリアトキソイド(DT)とコンジュゲートされ、血清型18C莢膜糖が、破傷風トキソイドとコンジュゲートされ、血清型1、4、5、6B、7F、9V、14及び23F莢膜糖が、ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenza)由来のタンパク質Dとコンジュゲートされている、免疫原性組成物を開示している。
米国特許出願公開第2010/0239604号は、多価S.ニューモニエ莢膜糖コンジュゲートを含む組成物であって、血清型19Aが、第1の細菌トキソイドとコンジュゲートされ、19Fが、第2の細菌トキソイドとコンジュゲートされ、S.ニューモニエ莢膜糖の2〜9つが、タンパク質Dとコンジュゲートされている、組成物を開示している。より多数の血清型に対する防御を提供するワクチンの開発による防御の範囲の増加とは別に、合成の新規の方法を開発することに集中した取り組みがなされている。
米国特許第7,709,001号は、莢膜多糖の担体タンパク質コンジュゲートの合成の方法であって、1)精製した多糖を弱酸と反応させて小型化をもたらすステップ、2)2価陽イオンの存在下で、ステップ1の多糖を酸化剤と反応させて、活性化多糖をもたらすステップ、3)活性化多糖を担体タンパク質と化合させるステップ、4)ステップ3の活性化多糖及び担体タンパク質を還元剤と反応させて、多糖−担体タンパク質コンジュゲートを形成するステップ及び5)ステップ4の生成物中の未反応のアルデヒドをキャッピングして、免疫原性多糖−担体タンパク質コンジュゲートを得るステップからなる、方法を記述している。
国際出願公開第2014/097099号は、担体タンパク質コンジュゲートを合成する方法であって、a)水性溶媒中で、糖を2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(TEMPO)及びN−クロロスクシンイミド(NCS)と反応させて、活性化糖を生成するステップ並びにb)活性化糖を、1つ以上のアミン基を含む担体タンパク質と反応させるステップを含む、方法を開示している。
米国特許出願公開第2012/321658号は、血清型1、3、19A及び19Fが、還元的アミノ化以外の化学によって直接的又は間接的のいずれかで、タンパク質担体に結合結合しており、1つ以上の異なる糖が、還元的アミノ化によりタンパク質担体)と結合結合している血清型4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C及び23Fからなる第2の群から選択される、免疫原性組成物を開示している。
肺炎球菌ワクチンは、1)肺炎球菌多糖ワクチン及び2)肺炎球菌コンジュゲートワクチンをベースとする。Merckから販売されているPNEUMOVAX(登録商標)は、血清型1、2、3、4、5、6B、7F、8、9N、9V、10A、11A、12F、14、15B、17F、18e、19F、19A、20、22F、23F及び33Fに属する非コンジュゲート多糖を含んでなる。幼児及び低年齢小児は、大半の肺炎球菌多糖に不十分にしか反応しない。不十分な免疫原の免疫原性は、担体タンパク質とコンジュゲートすることにより強化される。多糖タンパク質コンジュゲートワクチンは、タンパク質担体と結合している莢膜多糖を使用して作製される。コンジュゲートは、特定の血清型に対するT細胞依存性の強化された免疫反応を誘導する。
コンジュゲートは、さまざまな長さのホモ二官能性、ヘテロ二官能性リンカーのような多様な試薬を使用して合成される。3つの肺炎球菌コンジュゲートワクチン、PREVNAR(登録商標)、SYNFLORIX(登録商標)及びPREVNAR−13(登録商標)が、市場で入手可能である。PREVNAR(登録商標)は、CRM197と名付けられている担体タンパク質とそれぞれコンジュゲートしている、血清型4、6B、9Y、14、18C、19F及び23F由来の莢膜多糖を含有する、7価ワクチンである。SYNFLORIX(登録商標)は、NTHi由来のタンパク質Dとコンジュゲートされている10個の莢膜多糖を組み込んだ、3つのさらなる肺炎球菌株である血清型1、5及び7Fに対する適用範囲を提供する、GSK Biologicalsからの10価ワクチンである。PREVNAR−13(登録商標)は、CRM197と名付けられている担体タンパク質とコンジュゲートされている、ストレプトコッカス・ニューモニエの13個の血清型(1、3、4、5、6A、6B、7F、9Y、14、18C、19A、19F及び23F)から調製されている13個の莢膜多糖を含有する、13価ワクチンである。
増加しつつある抗生物質への微生物耐性及び増加しつつある免疫不全者の数は、さらなるより広い防御を有する肺炎球菌ワクチンの開発を必要とし、これにより、特に、PREVNAR−13(登録商標)において見出されない血清型による肺炎球菌疾患の適用範囲について、より多くの血清型に対して有効な多価ワクチンの開発がもたらされてきた。特定の血清型についての必要性は、地域及び発生した抗生物質耐性に依存する。したがって、米国特許第8192746号は、15個の別個の多糖−タンパク質コンジュゲートを有する、多価免疫原性組成物を報告している。各コンジュゲートは、担体タンパク質CRM197とコンジュゲートされている、ストレプトコッカス・ニューモニエ(1、3、4、5、6A、6B、7F、9\1、14、18C、19A、19F、22F、23F又は33F)の血清型から調製された莢膜多糖からなる。血清型15B、15C及び15Aに対する免疫反応を誘導するワクチンが必要とされている。
多価コンジュゲートワクチン製剤における多糖抗原数の増加と共に、担体タンパク質の含有量が増加する。この増加は、全身的な過剰負荷を引き起こすことがある、担体タンパク質に対する免疫反応の増加をもたらす。
したがって、増加しつつある血清型数に対して防御を提供する、肺炎球菌ワクチンを開発する必要がある。コンジュゲーションによるより高い価のワクチンは非常に望ましいが、担体タンパク質に対する免疫反応も低下させることが好ましい。さらなる血清型への防御の範囲を広げる多価ワクチンの開発において、コンジュゲートワクチンの免疫原性及び結合活性を改善し、すべてに対する免疫反応を損なうことなく、増えつつある血清型数を受け入れる必要があり、これは従来のコンジュゲーション方法では不可能である。増えつつある血清型数に対する防御に加え、増えつつある血清型数にさえ対する免疫反応を改善し、並びに担体タンパク質反応を低下させる(及び立体障害も避ける)ために、コンジュゲーションのための新規のリンカーを開発する必要もある。
多数の参考文献が現在入手可能なワクチンの有効性を唱えているが、複数の新規の血清型を加えると、元の血清型に対する数の増加に伴い、免疫反応は低下する。免疫反応の有効性を増加させるための、さらなる血清型が必要とされている。加えて、より大きな有効性は、好ましくは、担体タンパク質に対する免疫反応の低下を含むべきである。したがって、世界中で感染に対する障壁を提供するための、より高い価数の肺炎球菌コンジュゲートワクチンについての大きな必要性が残っている。
米国特許第9,492,559号明細書 国際公開第2014/097099号 米国特許出願公開第2011/023526号明細書 国際公開第2016/207905号 米国特許出願公開第2017/007713号明細書 国際公開第2014/092377号 国際公開第2014/092378号 中国特許出願公開第101590224号明細書 中国特許出願公開第104069488号明細書 米国特許第8,192,746号明細書 国際公開第2013/191459号 中国特許出願公開第103656632号明細書 中国特許出願公開第103656631号明細書 米国特許出願公開第2016/0324950号明細書 米国特許第5,360,897号明細書 米国特許第7,862,823号明細書 米国特許第8,808,708号明細書 米国特許出願公開第2009/0017059号明細書 国際公開第2011/110241号 米国特許第7,955,605号明細書 米国特許出願公開第2010/0074922号明細書 米国特許出願公開第2010/0239604号明細書 米国特許第7,709,001号明細書 米国特許出願公開第2012/321658号明細書
本発明は、現在の方策及び設計に関連する問題及び不利益を克服し、コンジュゲートされている莢膜糖を含む新規の免疫原性組成物及びこの使用を提供する。
本発明の一実施形態は、2つの群のコンジュゲートを含み、群1が1価細菌莢膜多糖コンジュゲートを含み、群2が交差反応性を有する2価細菌莢膜多糖のコンジュゲートを含有する多価コンジュゲートを含む、多価S.ニューモニエコンジュゲートワクチンを対象とする。好ましくは、群1のコンジュゲートは、1つ以上のS.ニューモニエ血清型1、2、3、4、5、7F、8、10A、11A、12F、14、17F、18C、20、22F、23F、24F、33F及び35Bの1価莢膜多糖コンジュゲートから構成されている。好ましくは、群2のコンジュゲートは、S.ニューモニエ血清型6A/6B/6C/6Dの1つ若しくは2つ以上、S.ニューモニエ血清型9V/9N/9A/9Bの1つ、若しくは2つ以上、S.ニューモニエ血清型15B/15A/15Cの1つ、若しくは2つ以上又はS.ニューモニエ血清型19A/19Fの交差反応性血清型の2価又は多価莢膜多糖コンジュゲート、及び担体タンパク質から構成されている。好ましくは、多価S.ニューモニエコンジュゲートワクチンを構成する第2の群は、S.ニューモニエ交差反応性血清型の多価コンジュゲートを含み、コンジュゲートは、2価の単分子であり、細菌莢膜多糖に由来する。好ましくは、ワクチンは、同一の担体タンパク質に連続的に又は同時にコンジュゲートされている、2つの免疫学的に交差反応性の血清型の莢膜多糖を含む。好ましくは、第1の又は第2の群の1価細菌莢膜多糖コンジュゲートは、10KDa〜50KDa、30KDa〜100KDa又は100KDa〜300KDaの範囲の分子量で、天然の細菌莢膜多糖から合成される。
好ましくは、2つの免疫学的に交差反応性の血清型の2価莢膜多糖は、式PS1−担体タンパク質−PS2で表され、また好ましくは、コンジュゲートは6APS−CRM197−6BPSを含む。好ましくは、担体タンパク質は、破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、CRM197、破傷風トキソイド断片(TTHc)、N.メニンギティディス(N.meningitidis)タンパク質PorB、RSVウイルスタンパク質、B.ペルツッシス(B.Pertussis)タンパク質、ペルツッシストキソイド(PT)、アデニル酸シクラーゼ毒素(ACT)、69KDaタンパク質、ヒトパピローマウイルスタンパク質抗原、ヒトパピローマウイルスVLP型、B型肝炎ウイルスコア抗原、B型肝炎ウイルスVLP型、HBsAgの誘導体又はこれらの組合せを含む。好ましくは、2価交差反応性多糖コンジュゲートの単回用量は、4マイクログラム以上である同一の2つの多糖ワクチンの1価コンジュゲートと比較して、4マイクログラム未満を含む。
好ましくは、多価コンジュゲートワクチン中の総担体タンパク質量は、同一の交差反応性血清型の、各個の多糖のモノコンジュゲートにおいて使用される量よりも、有意に少ない。好ましくは、本発明のワクチンにおいて、2価交差反応性多糖とコンジュゲートされている担体タンパク質の量は、同一の2つの多糖の1価コンジュゲートの担体タンパク質の量と比較して、血清型あたり少ないタンパク質を有するので、したがって、ワクチンにより発生する担体タンパク質免疫反応は、他の、別個の多糖のモノコンジュゲートを含有するものにより作製されたワクチンの担体タンパク質への反応よりも低い。好ましくは、多価コンジュゲートワクチン中の総担体タンパク質含有量は、同一の交差反応性血清型の各個の多糖のモノコンジュゲートの0.5〜0.7重量%である(PS:担体タンパク質の間の比が1:1である)。好ましくは、コンジュゲートワクチンは、アルミニウム若しくはアルミニウム塩、リン酸カルシウム、一リン酸化脂質A(MPLA)のリポソーム、サポニンQS−21及び/又は強力なTLR7/8アゴニストからなる群から選択される、少なくとも1つのアジュバントをさらに含む。好ましくは、少なくとも1つのアジュバントは、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウム及び水酸化アルミニウムからなる群から選択される、アルミニウムアジュバントを含む。好ましくは、細菌多糖は、S.ニューモニエ及びH.インフルエンザ(H.influenza)a、b血清型、S.ニューモニエ及びB群ストレプトコッカス血清型、H.インフルエンザa、b血清型又はN.メニンギティディス血清型を含む、異なる細菌莢膜多糖及び/又は細菌多糖由来の交差反応性の2つ以上の血清型からなる群から選択される。好ましくは、莢膜多糖は、ストレプトコッカス・ニューモニエ、ヘモフィルス・インフルエンザ、N.メニンギティディス、B群ストレプトコッカス又はモラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)リポオリゴ糖(LOS)に由来する多糖を含む。また好ましくは、S.ニューモニエ莢膜多糖は、6A/6B/6C/6D、9V/9A/9B.9N、15A/15B、19A/19Fからなる群から選択される血清型及び同様の種類の交差反応性多糖と、免疫化学的に交差反応性である。好ましくは、莢膜多糖は、ヘモフィルス・インフルエンザ血清型a/b/c/d/e/f、無莢膜型ヘモフィルス・インフルエンザ(NTHi)多糖又はモラクセラ・カタラーリスリポオリゴ糖(LOS)又はN.メニンギティディス血清型A、B、C、Y、W−135若しくはX又はB群ストレプトコッカス血清型Ia、Ib、II、III、IV、V、VI、VII、VIII.IX及びN並びにN.メニンギティディス血清型A、C、Y、X及びW−135に由来する。
本発明の別の実施形態は、治療有効量の本発明のコンジュゲートワクチン及び、任意選択的に、薬学的に許容される担体を含む、グラム陽性又はグラム陰性病原体による感染の治療又は予防のためのコンジュゲートワクチンを対象とする。好ましくは、莢膜多糖は、ヘモフィルス・インフルエンザ、N.メニンギティディス、B群ストレプトコッカス、N.メニンギティディス、H.インフルエンザ、モラクセラ・カタラーリスリポオリゴ糖(LOS)及びこれらの組合せに由来する。
本発明の別の実施形態は、多糖を担体タンパク質とカップリングさせるための方法であって、多糖を活性化するステップ、約2.0〜40Åの定義された長さのスペーサーアームを活性化多糖に付着させるステップ、及び活性化多糖が付着したスペーサーアームを担体タンパク質に付着させるステップを含む、方法を対象とする。
本発明の別の実施形態は、担体タンパク質を多糖とカップリングさせる方法であって、前記担体タンパク質を活性化するステップ、担体タンパク質ジスルフィドを還元して、スルフヒドリル基を生成する、好ましくは2−イミノチオラン(2−IT)、二官能性リンカーのようなSMPHを使用してスルフヒドリル基を生成するステップ、4〜40Åの定義された長さのスペーサーアームを活性化担体タンパク質に付着させるステップ、及び多糖を活性化担体タンパク質に付着したスペーサーアームに付着させるステップを含む、方法を対象とする。好ましくは、活性化担体タンパク質は、C.ジフテリア(C.diphtheria)から得られた若しくはこれに由来する交差反応性材料(CRM197)又はP.フルオレッセンス(P.fluorescens)若しくはE.コリ(E.coli)から得られた若しくはこれらに由来する組換えCRM197からなる群から選択される。
本発明の別の実施形態は、ホモ二官能性又はヘテロ二官能性である二官能性リンカーを対象とする。
本発明の別の実施形態は、担体タンパク質が、C.ジフテリアから得られた交差反応性材料(CRM197)、P.フルオレッセンスから得られた組換えCRM197又はE.コリから得られた組換えCRM197である、多価S.ニューモニエコンジュゲートワクチンを対象とする。
本発明の他の実施形態及び利益は、一部には、本明細書の以下の部分において記載されており、一部には、この説明から明らかとすることができ、又は本発明を実践することから学習することができる。
血清型6Aの小型化した莢膜多糖の1H−NMRスペクトル(500MHz)−NMRデータが、天然のPSと比較して構造統合性の喪失がないことを示す図である。 血清型6Bの小型化した莢膜多糖の1H−NMRスペクトル(500MHz)−NMRデータが、天然のPSと比較して構造統合性の喪失がないことを示す図である。 マルチプレックスビーズベースアッセイ手順を使用した(これらのコンジュゲートについて使用した多糖は10〜50KDaの範囲である)莢膜多糖特異的抗体(総IgG)の図である。 マルチプレックスビーズベースアッセイ手順を使用した莢膜多糖特異的抗体(総IgG)であり、多糖が200〜300KDa以上の範囲である、図である。 マルチプレックスビーズベースアッセイ手順を使用した6A及び6B莢膜多糖特異的抗体(総IgG)の2価コンジュゲートであり、多糖が10〜50KDa及び200〜400KDaの範囲である、図である。 1価コンジュゲート合成の作業フローチャートである。 リンカーを用いたPS1及びPS2活性化のフローチャートである。 2価単分子コンジュゲート及び2価コンジュゲート合成の作業フローチャートである。 CRM化学カップリングの図である。 CDAP(1−シアノ−4−ジメチルアミノピリジニウムテトラフルオロボレート、シアヌル酸クロリド(2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン)、臭化シアン(CNBr)の図である。 イミノチオレンとCRM197のチオール化の図である。
ストレプトコッカス・ニューモニエは、肺炎、菌血症、髄膜炎及び急性中耳炎のような疾患を引き起こすことがある、グラム陽性細菌である。肺炎球菌は、化学的に結合した多糖でカプセル化されており、これにより血清型特異性がもたらされる。少なくとも90個の肺炎球菌の血清型が知られており、約23個が侵襲性疾患の90%を占める。侵襲性肺炎球菌疾患に対する防御は、莢膜多糖に特異的な抗体と関連し、したがって、防御は血清特異的である。
担体タンパク質と多糖との間のリンカーを含んでなり、2つの群のコンジュゲートを形成し、群1が1価細菌莢膜多糖コンジュゲートを含み、他の群が多価担体タンパク質コンジュゲートを含む、多価S.ニューモニエコンジュゲートワクチンが、実質的に改善された結果をもたらすことが、驚くべきことに発見された。特に、2価コンジュゲート及び2価単分子コンジュゲートは、好ましくは、担体タンパク質と、交差反応性S.ニューモニエ血清型に付着した二官能性リンカーとの間の反応により合成される。達成された結果は、リンカーの代わりに2つの間に直接的なコンジュゲーションを有する同数の血清型を有する、1価細菌莢膜多糖コンジュゲートを含有する、多価S.ニューモニエコンジュゲートワクチンを含有するワクチンと比較して、実質的に改善された。
本発明の一実施形態は、免疫原性が強化された、2価多糖タンパク質コンジュゲートを含んでなる、多価コンジュゲートワクチンを対象とする。一般構造PS1−担体タンパク質−PS2を有する2価コンジュゲートは、PS1及びPS2がグラム陰性及びグラム陽性細菌病原体に由来する2つの異なる血清型多糖である、同様の1価コンジュゲートと比較して、より高い免疫原性を有する。2価コンジュゲートワクチンを開発することにより、ワクチンの有効性は増加し、担体の免疫原性は低下する。本明細書に開示される化学は、コンジュゲートの免疫原性を実質的に増加させ、同時に、担体タンパク質の負荷を低下させる。
本発明の別の実施形態は、より低い分子量の多糖及びより長いアームの二官能性リンカーを有し、好ましくは免疫原性が強化された、ワクチンを対象とする。本発明の別の実施形態は、2価コンジュゲートのより高い免疫原性及び結合活性並びに、担体タンパク質のより低い免疫原性を提供することを対象とする。本発明の別の実施形態は、より高い免疫原性により、コンジュゲートワクチンの用量を減少させることを対象とする。
本明細書で開示されるように、従来のワクチンの不利益を最小化するために、4つのパラメーターが導入されている。
・多糖のサイズは、好ましくは10〜50KDaである。
・交差反応性多糖の、担体タンパク質との同時のコンジュゲーション。
・2つ以上の交差反応血清型は、同時に担体タンパク質とコンジュゲートされている。
・好ましくは2〜40Å(また、2〜40Å、4〜40Å、10〜40Å、20〜40Å、9〜20Å、5〜20Å、5〜30Å)の、長いヘテロ又はホモ二官能性スペーサーアーム。
これらの4つのパラメーターは、一緒になって、コンジュゲートの多糖/タンパク質比を増加させるため、担体タンパク質の負荷を低下させるため並びに免疫原性及び結合活性に数倍の増加をもたらすために、おおいに有効である。
本発明は、免疫原性が強化され、有意に高い抗体力価を示す、多糖−タンパク質コンジュゲートを対象とする。担体タンパク質は、例えば、破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、CRM197、破傷風トキソイド断片(TTHc)、N.メニンギティディスタンパク質PorB、RSVウイルスタンパク質、ペルツッシストキソイド(PT)などのB.ペルツッシスタンパク質、アデニル酸シクラーゼ毒素(ACT)、69KDaタンパク質及びヒトパピローマウイルスタンパク質抗原若しくはこのVLP型、B型肝炎コア抗原若しくはこのVLP型又はHBsAgの誘導体並びに他の従来の担体から得られる。多糖断片は、グラム陽性細菌及びグラム陰性細菌の群、好ましくはS.ニューモニエの免疫化学的に交差反応性の多糖から得られる。本発明は、担体タンパク質が、切断及び脱重合された最適な鎖長の多糖断片と反応する、多糖−タンパク質コンジュゲートを調製する方法も対象とする。
本発明の免疫原性組成物は、PREVNAR−13(登録商標)及びSYNFLORIX−10(登録商標)において見出されない、S.ニューモニエ血清型に対する適切なレベル及び改善された防御を提供する。
本試験において、短鎖分子サイズ(10〜50KDa)を有する、S.ニューモニエ血清型(6A/6B、9V/9N、15A/15B及び19A/19F並びに同様の交差反応性血清型)の交差反応性多糖を有する2価コンジュゲートを使用して、16〜26価肺炎球菌CPSコンジュゲートワクチンを調製した。肺炎球菌6A及び6B型多糖を、モデル交差反応性CPSとして使用した。臨床的受容性のために、CRM197を担体タンパク質として使用した。
多価モノコンジュゲートも、担体タンパク質CRM197を伴うホモ又はヘテロ二官能性PEG又は非PEGリンカーと共に、より短いPS鎖長(0〜50KDa)、長いスペーサーアーム(9〜40Å)を使用して、調製されている。
CPSを、酸化又はシアニル化化学のいずれかにより活性化し、過ヨウ素酸ナトリウムにより酸化し、CPS中の−反応性アルデヒド又はイソチオシアネート(−OCN)基のいずれかに導入した。
2つの方策(短い及び長いリンカー、短い及び長いCPS)を、それぞれ、導入のために使用した。この後、2価コンジュゲートワクチンの物理化学的及び免疫学的特性を、独立して又は多価コンジュゲート製剤と組み合わせて研究した。
以下の実施例は、本発明の実施形態を例示するが、本発明の範囲を限定するものとしてみなすべきではない。
[実施例1] 多価S.ニューモニエ血清型1、2、3、4、5、6A、6B、7F、8、10A、11A、12F、14、15A、15B、17F、18C、19A、19F、20、22F、23F、33F及び35Bについての、多糖の小型化、活性化及びコンジュゲーション方法
6A及び6B多糖
各々100mgのS.ニューモニエ6A及び6Bの莢膜多糖を、pH2.5〜3.0の10mM酢酸又は0.1M HClを含有する10mlの水溶液に溶解し、溶液を60〜85℃の温度に60〜120分間維持することにより、加水分解を実行する。中和後、このように得られたオリゴ糖を、3〜10KDa TFF Centriconフィルターを使用して透析ろ過した。H NMR分析(図1A及び1B)すると、形成されたオリゴ糖は、構造統合性エピトープの喪失又は繰り返し単位構造の喪失を示さない。アントロンアッセイを使用して多糖を測定し、得られた分子サイズ分布(KDa)は、10〜50KDa、30〜100KDa及び100〜300KDaの範囲である。
CPS(50mg)部分(≧200〜500KDaの間のサイズの天然の多糖又は10〜50KDaの間の小型化した多糖)は、活性化方法において一般的に使用される活性化シアニル化試薬であった(表1)。多糖分子サイズ分布を、(10〜1000KDa)Pollulan混合物を参照基準(Shodex、 USAからのPollulan基準)として使用した分析で、SEC−HPLC(Shodex SB−405及びSB−406 SECカラム)を使用して決定した。
短いスペーサーアームを、pH5.6〜6.0で、3〜5時間の、5〜8倍モル過剰のADH(Sigma)との反応により、PSに導入した。長いスペーサーアーム(二官能性リンカー又は長い4アームリンカー)を、pH5.6〜6.0で、3〜5時間の、5〜10倍モル過剰との反応により、PSに導入した。
Figure 2020523323
活性化PSは、短いアームリンカー(アジピン酸ジ−ヒドラジド、ADH、174.2g/mole)、サイズが2〜4Å〜8〜20Åで変動するもう1つのスペーサーアームリンカー(600g/mol〜3.5g/mole)とさらに誘導体化する。
ジアミン官能基を有するホモ又はヘテロ二官能性PEGリンカー、例えばNH−PEG0.6K−NH、NH−PEG3.5K−COOHが、付着する(表2)。
Figure 2020523323
Figure 2020523323
誘導体化したCPS(10mg/ml)の各2mlの2つのアリコートを、2つのCRM197タンパク質試料(10mg/ml)の1mlのアリコートと、4℃で8〜12時間、混合した。長い及び短いスペーサーアームを有するコンジュゲートを、100〜300KDa Centriconフィルター(EMD Millipore)により精製した(表3)。
Figure 2020523323
[実施例2] 異なる分子量の小型化した多糖の活性化
実施例1に記述されたように、合成された異なる分子量のオリゴ糖を活性化した。シアニル化試薬を、活性化方法において一般的に使用した。
CDAP(1−シアノ−4−ジメチルアミノピリジニウムテトラフルオロボレート(Sigma Aldrich、USA))シアヌル酸クロリド(2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン)又は臭化シアン(CNBr)及びカップリング担体タンパク質(図5及び6を参照)。
多糖溶液(10mg/ml)を、2M NaCl又は200〜300mM 重炭酸緩衝液中の10mg/mlのCDAP(アセトニトリル中100mg/ml)と共に、RTで4〜6分間インキュベートした。1NのNaOH又は1NのHClのいずれかを使用して、pHを10〜10.5に維持した。この後、pHを8.1〜8.2に調整し、ペグ化リンカー(Hz−PEG−HZ)を、CDAPで処理したPSと8〜12時間、RTで反応させた。反応混合物をデプスフィルターにかけ、続いて、150mM NaClを使用して、100〜300KDaカットオフcentriconフィルターに5〜8回かけた。
小型化した活性化多糖の誘導体化
活性化オリゴ糖を、短鎖ホモ二官能性ヒドラジドリンカーを用いてさらに誘導体化した。典型的な試薬は、アジピン酸ジ−ヒドラジド、ADH、分子量174.2g/mole)であった。ジ−アミン、ジ−ヒドラジド又はアミン若しくはヒドラジド−カルボン酸/アルデヒド官能基を有するホモ又はヘテロ二官能性PEGリンカー、例えば、NH2−PEG(1K〜3.5K)−NH2、HZ−PEG(1〜3.5K)−HZ、NH2−PEG3.5K−COOHを使用した(表2)。数種の他のホモ又はヘテロ二官能性スペーサーアームも、誘導体化のために使用することができる(表2)。pH5.8〜6.0で3〜5時間の5〜8倍モル過剰のアジピン酸ジ−ヒドラジド(Sigma)との反応により、短いスペーサーアームをオリゴ糖に導入した。pH5.8〜6.0で、3〜5時間、RTでの、5〜10倍モル過剰のリンカーとオリゴ糖との反応により、長鎖リンカー(二官能性リンカー又は長い四官能性リンカー(表2)、番号12 4アームリンカー)を多糖に導入した。
短い又は長いリンカーを用いた担体タンパク質の誘導体化
担体タンパク質CRM197を、短鎖ホモ二官能性ヒドラジドリンカーを用いて、さらに誘導体化した。典型的な試薬は、アジピン酸ジ−ヒドラジド、ADH、分子量174.2g/mole)であった。ジ−アミン、ジ−ヒドラジド若しくはアミン又はヒドラジド−カルボン酸/アルデヒド官能基を有するホモ又はヘテロ二官能性PEGリンカー、例えば、NH2−PEG(1K〜3.5K)−NH2、HZ−PEG(1〜3.5K)−HZ、NH2−PEG3.5K−COOHを使用した(表2)。数種の他のホモ又はヘテロ二官能性スペーサーアームも、表2において列挙されているような誘導体化のために使用することができる。pH5.8〜6.2で、300〜600mM MES緩衝液中、3〜5時間、RTでの5〜8倍モル過剰のアジピン酸ジ−ヒドラジド(Sigma)との反応により、短いスペーサーアームを担体タンパク質CRM197に導入した。pH5.8〜6.2で、300〜600mM MES緩衝液中、3〜5時間、RT(室温)での5〜10倍モル過剰のリンカーとオリゴ糖との反応により、長鎖リンカー(二官能性リンカー又は長い四官能性リンカー(表2、番号12 4アームリンカー)を担体タンパク質に導入した。
[実施例3] 交差反応性多糖血清型の活性化及び短い又は長いスペーサーアームリンカーの付着(対象の血清型は、6A/6B、9V/9N、15A/15B及び19A/19F又は任意の他の交差反応性血清型である)。
S.ニューモニエ6A及び6B型の莢膜多糖のCRM197とのコンジュゲーションに由来するオリゴ糖の活性化並びに一級アミノ基のオリゴ糖への導入は、同時である。
血清型6A及び6Bの天然の又は小型化した多糖(≧200〜400KDa)を、実施例1及び2に記述されたような同一の手順を使用して、コンジュゲートした。
実施例1において報告されたような、このようにして得られたオリゴ糖混合物を、WFI中に溶解し、最終濃度を10mg/mlとする。反応の終了時に、3〜10KDa Centriconフィルターを使用した透析ろ過により、オリゴ糖を精製する。
アミノ基が導入されたオリゴ糖を、DMSOの水溶液(20〜30%v/v)中、10mg/mlの濃度に希釈して、ADHの短いリンカー又は長いスペーサーアームリンカーを含有するDMSOを、オリゴ糖中に導入されたアミノ基に対してモル過剰とする(通常は5〜10:1)。溶液を4〜12時間、RTに維持することにより、反応を実行した。期間の終了時に、3〜10KDa Centriconフィルターを使用して、オリゴ糖を再び精製した。
[実施例4] 肺炎球菌多糖1価コンジュゲートの合成
同一であり又は異なり小型化した2つの別個のアリコート、及び実施例3において合成したような、誘導体化した小型化した多糖(短いスペーサーアームADH及び長いスペーサーアームHZ−PEG−HZを有する)(10mg/ml)を、CRM197タンパク質試料(10mg/ml)の1mlのアリコートと、4℃で8〜12時間、混合した。100〜300KDa centriconフィルター(EMD Millipore)を使用して、長鎖又は短鎖リンカーの両方を含有するコンジュゲートを精製した。各1価コンジュゲートを、アントロン又はウロン酸アッセイのいずれかにより総多糖含有量について、BCA又はLowryアッセイにより総タンパク質含有量について、アッセイした(表4)。
すべての他の交差反応性多糖コンジュゲートは、上記のような同一の手順を使用して作製される。
Figure 2020523323
[実施例4] 16V以上の価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンの実験製剤
1、3、5、7F、14、15B、18C、22F、23F、33F、35Bを含有する血清型についてのニューモ多糖−CRM197コンジュゲート及び交差反応性多糖コンジュゲート6A、6B、9V、9N、15A、15B、19A及び19Fを組み合わせて、4.0μg PS/mLの最終抗原濃度を得た。塩化ナトリウム(150mM)溶液、10〜20mMヒスチジン、コハク酸及び0.001% Tween−20も、製剤方法中に希釈剤として使用し、リン酸アルミニウム(Adju−Phos、Brenntag、USA)を、実験アジュバントとして使用した。16−Vコンジュゲートを、2mLの滅菌バイアルに無菌で充填した。PNEUMOVAX(登録商標)(Merck、USA)又はPREVNAR−13(登録商標)(Pfizer、USA)を、2つの対照市販ワクチン製剤として使用した。
[実施例5] コンジュゲートの免疫原性試験
ニュージーランド白ウサギモデル(NZW)を、この作業において選択し、ニューモPS−CRM197コンジュゲートの免疫原性を比較した。すべての群からのウサギ(16−V{価}、PREVNAR−13(登録商標)及びPNEUMOVAX(登録商標))を、免疫化期間の前後の臨床徴候について試験した。すべての群について、予備免疫、追加抗原投与(7及び14日)及び終末期の出血(28日)を回収し、アリコートし、使用までマイナス80℃で保存した。総IgGの決定のためのマルチプレックス免疫原性アッセイを、参照標準血清007(CBER、FDA、USA)を使用する標準プロトコールに従って実施した。参照血清及びウサギ血清を希釈し、肺炎球菌CWPS及び22F PS又は25PSのいずれかの処置により、交差反応性抗体についてあらかじめ吸着した。ヒトモノクローナル抗多糖抗体(Pamlico Biopharma、USA)を、総IgG推定のために使用した。Bio−Plex 200(Bio−Rad)。マルチプレックスリーダーを、製造元の指示に従って使用した(図2A、2B及び2Cを参照)。
[実施例5] S.ニューモニエ交差反応性莢膜多糖血清型の活性化並びに短い及び長いスペーサーリンカーの付着
交差反応性血清型である血清型6A/6B、9V/9N、15A/15B及び19A/19Fを、莢膜多糖及び担体タンパク質を含有する2価コンジュゲートの合成のために使用する。定義上、2価コンジュゲートは、CRM 197に同時に又は並行して付着した2つの莢膜多糖を含有する。
S.ニューモニエ6A及び6B型の莢膜多糖に由来する小型化した多糖の活性化、CRM197とのコンジュゲーション並びに一級アミノ基又はヒドラジド基のオリゴ糖への導入を、同時に実行した。
血清型6A及び6Bの天然の多糖又は小型化したオリゴ糖(≧200〜400KDa)を、実施例1〜4に記述されたような同一の手順を使用して、コンジュゲートした。
このようにして得られた小型化した多糖混合物を、注入のために、最終濃度が10mg/mlとなるように、水に溶解した。アミノ又はヒドラジド基が導入された、小型化した多糖を、ジメチルスルホキシド(DMSO)の水溶液中、10mg/mlの濃度に希釈し、DMSOのパーセンテージは20〜30%(v/v)の範囲であった。これを、表2において記述されているような、ADHのような短鎖リンカー又は長鎖リンカーを含有するDMSOに、小型化した多糖中に導入されたアミノ/ヒドラジド基に対して、モル過剰で(通常は5:1又は10:1)、より具体的には、8:1で加えた。
溶液を室温で4〜12時間の期間、反応を実行した。反応期間の終了時に、3〜10KDa Centriconフィルターを使用して、反応生成物を再び精製した。
[実施例6] 2価コンジュゲート製造としての、6A型及び6B型のS.ニューモニエオリゴ糖とCRM197担体タンパク質との同時の又は並行するコンジュゲーション
15mg/mlのCRM197を含有する水溶液を、S.ニューモニエ6A型の莢膜多糖に由来する、リンカーが付着したオリゴ糖(水中20〜30%)を含有するDMSOに加えた。リンカーが付着したオリゴ糖の、CRM197に対する比は、1:1、2:1、1:2から選択した。このようにして得られた混合物を、緩やかな撹拌下、8〜12時間、室温に維持した。前記時間の終了時、S.ニューモニエ6Bの莢膜多糖に由来する誘導体化オリゴ糖を含有する溶液を加えた。S.ニューモニエ6Bの莢膜多糖の、CRM197に対するモル比は、1:1、2:1、1:2)から選択した。結果として生じた混合物を、8〜12時間、室温に維持した(表5)。コンジュゲーション反応は、それぞれ、S.ニューモニエ6A型の莢膜多糖及びS.ニューモニエ6B型の莢膜多糖に由来する、2つの活性化オリゴ糖を、同時に(並行して)CRM197含有溶液に加えることによっても実行することができる。このようにして得られたオリゴ糖−タンパク質コンジュゲートを、100〜300KDa透析膜(Spectrum lab、USA)を使用して透析し、0.2M NaCl(pH=6.6〜7.0)を含有する0.01Mリン酸緩衝液中に調節し、最終的に0.22μmフィルターを介してろ過した。
すべての他の交差反応性多糖コンジュゲートは、上記で使用されたような同一の手順を使用して作製された。反応順序は、図3A、3B、4A及び4Bに図示されている。
Figure 2020523323
[実施例7] 18価以上の価数の肺炎球菌コンジュゲートワクチンの実験的製剤。
1、3、5、7F、14、18C、22F、23F、33F、35B(10個の血清型多糖)を含有する血清型についての肺炎球菌多糖−CRM197コンジュゲート並びに(6A、6B)、(9V、9N)、(15A、15B)及び(19A、19F)(8つの血清型)の交差反応性多糖コンジュゲートを組み合わせて、2.2〜4.4μg PS/mL(1.1〜2.2μg/ヒト用量、0.5mL)の最終多糖濃度を得た。塩化ナトリウム(150mM)溶液、10〜20mMヒスチジン、20mM HEPES又はMOPS緩衝液及び0.001% Tween−20も、製剤方法中に希釈剤として使用し、リン酸アルミニウム(Adju−Phos、Brenntag、USA)を、実験アジュバントとして使用した。
18価以上の価数(>20V〜24V)のコンジュゲートを、2mLの滅菌バイアルに無菌で充填した。PNEUMOVAX(登録商標)(Merck、USA)及び/又はPREVNAR−13(登録商標)(Pfizer、USA)を、対照として使用した。
[実施例9] コンジュゲートの免疫原性試験。
ニュージーランド白ウサギモデル(NZW)を、この作業において選択し、肺炎球菌PS−CRM197コンジュゲートの免疫原性を比較した。すべての群からのウサギ(18価以上の価のコンジュゲート、PREVNAR−13(登録商標)、Pfizer及びPNEUMOVAX(登録商標)−23(Merck USA)を、免疫化期間の前後の血清学的力価について試験した。すべての群について、予備免疫、追加抗原投与(7及び14日)及び終末期時出血(28日)を回収し、アリコートし、使用まで−80℃で保存する。総IgGの決定のための免疫原性アッセイを、参照標準血清007(CBER、FDA、USA)を使用する標準プロトコールに従って実施した。参照血清及びウサギ血清を希釈し、肺炎球菌CWPS及び非ワクチン血清型25PSの処置により、交差反応性抗体についてあらかじめ吸着した。ヒト/ウサギ/マウスモノクローナル抗多糖抗体を、総IgG推定のために使用した。Bio−Plex 200(Bio−Rad)リーダーを、製造元の指示に従って使用した。
ビーズベースELISAアッセイ方法を使用して測定した、コンジュゲートの免疫原性、すなわち、莢膜多糖特異的抗体(総IgG)を、表6に示した。総IgG値を、ウサギの免疫原性データにおいて、PREVNAR−13(登録商標)と突き合わせて比較した。14日のデータは、PREVNAR−13(登録商標)ワクチンと比較した、IVT−18V−1ワクチンの力価における著しい増加を示している。同様に、IVT−18V−1のデータは、PREVNAR−13(登録商標)と比較して、IgG値に対する著しい追加抗原刺激を有する(表6)。
Figure 2020523323
Figure 2020523323
ビーズベースELISAアッセイ方法を使用して測定した、コンジュゲートの免疫原性、莢膜多糖特異的抗体(総IgG)を表7に示した。総IgG値を、ウサギの免疫原性データにおいて、PREVNAR−13(登録商標)と突き合わせて比較した。14日のデータは、PREVNAR−13(登録商標)ワクチンと比較した、IVT−18V−2ワクチンの力価における著しい増加を示す。興味深いことに、2価コンジュゲート血清型についてのIVT−18V−2の総IgGデータ(例えば、6A/6B、9V/9N、15A/15B及び19A/19F)は、1価コンジュゲートを有するIVT−18V−1製剤と比較して、IgG値に対する著しい追加抗原刺激を有する。したがって、2価コンジュゲートは、1価コンジュゲートと比較して、より良好な免疫原性を有すると結論づけることができる(表7)。したがって、IVT−18V−2コンジュゲートワクチン製剤は、PREVNAR−13(登録商標)に対してだけでなく、IVT−18V−1製剤に対しても、優れた免疫原性を有する。1〜3.5Kリンカー(HZ−PEG−HZ)のいずれかとコンジュゲートされている多糖は、PREVNAR−13(登録商標)におけるような、短いリンカー(ADH)又はリンカーのないコンジュゲートと比較して、はるかに高い免疫原性を誘発する。
Figure 2020523323
マルチプレックスビーズベースELISAアッセイ方法を使用して測定した、コンジュゲートの免疫原性、すなわち、莢膜多糖特異的抗体(総IgG)を表8に示した。総IgG値を、ウサギの免疫原性データにおいて、PREVNAR−13(登録商標)と突き合わせて比較した。14日のデータは、PREVNAR−13(登録商標)ワクチンと比較した、IVT−18V−3ワクチンの力価における著しい増加を示す。興味深いことに、低用量(2.2対1.1ug用量)のIVT−18V−3製剤の、2価コンジュゲート血清型(例えば、6A/6B、9V/9N、15A/15B及び19A/19F)についての総IgGデータは、2価コンジュゲート血清型についてのIVT−18V−2製剤と比較して類似したIgG値を有する。したがって、2価コンジュゲートは、低用量の1価コンジュゲートと比較して、より良好な免疫原性を有すると結論づけることができる。したがって、IVT−18V−2コンジュゲートワクチン製剤は、PREVNAR−13(登録商標)に対してだけでなく、IVT−18V−1製剤に対しても、優れた免疫原性を有する。1〜3.5Kリンカー(HZ−PEG−HZ)のいずれかとコンジュゲートされている多糖は、PREVNAR−13(登録商標)におけるような、短いリンカー(ADH)又はリンカーのないコンジュゲートと比較して、はるかに高い免疫原性を誘発する(表8)。
Figure 2020523323
本発明の他の実施形態及び使用は、本明細書で開示される本発明の仕様及び実践の考慮から、当業者に明らかとなる。すべての刊行物、米国及び外国の特許及び特許出願を含む、本明細書に引用されているすべての参照を、具体的に及び全体的に参照により組み込む。仕様及び実施例が、添付の特許請求の範囲によって示される本発明の真の範囲及び精神によってのみ、例示的に考慮されることが意図されている。さらに、「含んでなる」という用語は、「からなる」及び「本質的に〜からなる」という用語を含む。

Claims (27)

  1. 第1の群のコンジュゲート及び第2の群のコンジュゲート並びに担体タンパク質を含む多価コンジュゲートであって、
    第1の群のコンジュゲートが、S.ニューモニエ(S.Penumoniae)血清型1、2、3、4、5、7F、8、10A、11A、12F、14、17F、18C、20、22F、23F、24F、33F及び35Bの1価莢膜多糖コンジュゲートを含み、
    第2の群のコンジュゲートが、S.ニューモニエ血清型6A/6B/6C/6D、S.ニューモニエ血清型9V/9N/9A/9B、S.ニューモニエ血清型15B/15A/15C、又は、S.ニューモニエ血清型19A/19Fの交差反応性血清型2価又は多価莢膜多糖コンジュゲート、及び二官能性リンカーを含む、多価コンジュゲート。
  2. 第1の群のコンジュゲート及び/又は第2の群のコンジュゲートが、2価であり、細菌莢膜多糖に由来する、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  3. 2価莢膜多糖が、2つの免疫学的に交差反応性の血清型を含み、式PS1−担体タンパク質−PS2で表される、請求項2に記載の多価コンジュゲート。
  4. 2価莢膜多糖が、同一の担体タンパク質に連続的に又は同時にコンジュゲートされた2つの免疫学的に交差反応性の血清型を含む、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  5. 第1の群のコンジュゲート及び/又は第2の群のコンジュゲートが、10kDa〜50kDa、30KDa〜100KDa及び/又は100KDa〜300KDaの2価莢膜多糖を含む、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  6. コンジュゲートが、6APS−CRM197−6BPSを含む、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  7. 担体タンパク質が、破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、CRM197、破傷風トキソイド断片(TTHc)、N.メニンギティディス(N.meningitidis)タンパク質PorB、RSVウイルスタンパク質、B.ペルツッシス(B.Pertussis)タンパク質、ペルツッシストキソイド(PT)、アデニル酸シクラーゼ毒素(ACT)、69KDaタンパク質、ヒトパピローマウイルスタンパク質抗原、ヒトパピローマウイルスVLP型、B型肝炎ウイルスコア抗原、B型肝炎ウイルスVLP型、HBsAgの誘導体及び/又はこれらの組合せを含む、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  8. 2価交差反応性多糖コンジュゲートの1回投与量が、4マイクログラム以上である同一の2つの多糖ワクチンの1価コンジュゲートと比較して、4マイクログラム未満を含む、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  9. 担体タンパク質の量が、莢膜多糖及び莢膜多糖と同一の交差反応性血清型のコンジュゲートの0.5重量%〜7重量%である、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  10. 約1:1の、莢膜多糖の担体タンパク質に対する比を有する、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  11. 担体タンパク質の量が、同一の交差反応性血清型の莢膜多糖のコンジュゲートを作製するのに使用した量よりも有意に少ない、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  12. アルミニウム塩、リン酸カルシウム、一リン酸化脂質A(MPLA)のリポソーム、サポニンQS−21及び/又は強力なTLR7/8アゴニストからなる群から選択される少なくとも1つのアジュバントをさらに含む、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  13. アルミニウム塩が、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウム及び/又は水酸化アルミニウムからなる群から選択される、請求項12に記載の多価コンジュゲート。
  14. 莢膜多糖が、細菌莢膜多糖の交差反応性血清型からなる群から選択される、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  15. 細菌莢膜多糖が、S.ニューモニエ(S.pneumoniae)、H.インフルエンザ(H.influenza)a型及び/若しくはb型、S.ニューモニエ、B群ストレプトコッカス(Group B Streptococcus)並びに/又はN.メニンギティディス(N.meningitis)の一又は複数の血清型を含む、請求項14に記載の多価コンジュゲート。
  16. 莢膜多糖が、ストレプトコッカス・ニューモニエ、ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)、N.メニンギティディス、B群ストレプトコッカス又はモラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)リポオリゴ糖(LOS)に由来する多糖を含む、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  17. S.ニューモニエ莢膜多糖が、6A/6B/6C/6D、9V/9A/9B/9N、15A/15B、19A/19Fからなる群から選択される血清型及び同様の種類の交差反応性多糖と、免疫化学的に交差反応性である、請求項16に記載の多価コンジュゲート。
  18. 莢膜多糖が、ヘモフィルス・インフルエンザ血清型a/b/c/d/e/f、無莢膜型ヘモフィルス・インフルエンザ(NTHi)多糖及び/又はモラクセラ・カタラーリスリポオリゴ糖(LOS)に由来する、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  19. 莢膜多糖のうち一又は複数が、N.メニンギティディス血清型A、B、C、Y、W−135又はXに由来する、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  20. 莢膜多糖のうち一又は複数が、B群ストレプトコッカス血清型Ia、Ib、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX又はNに由来する、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  21. 2価交差反応性多糖コンジュゲートの1回投与量の量が、同一の2つの多糖の各個の1価コンジュゲートの量と等しい、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  22. 2価交差反応性多糖コンジュゲートの1回投与量が、同一の2つの多糖の1価コンジュゲートと比較して、担体タンパク質へのより低い免疫反応を発生させる、請求項1に記載の多価コンジュゲート。
  23. 治療有効量の請求項1に記載の多価コンジュゲート及び薬学的に許容される担体を含む、グラム陽性又はグラム陰性病原体による感染の治療又は予防のための、免疫原性組成物。
  24. ヘモフィルス・インフルエンザ、N.メニンギティディス、B群ストレプトコッカス、N.メニンギティディス、H.インフルエンザ及びこれらの組合せに由来する莢膜多糖を含む、請求項23に記載の免疫原性組成物。
  25. 多糖を担体タンパク質とカップリングさせるための方法であって、
    多糖を活性化するステップと、
    約2.0〜40Åのスペーサーアームを前記活性化多糖に付着させるステップと、
    スペーサーアームに付着した前記活性化多糖を担体タンパク質に付着させるステップと
    を含む、方法。
  26. ジスルフィドを含有する担体タンパク質を多糖とカップリングさせるための方法であって、
    担体タンパク質を活性化して活性化担体タンパク質を形成するステップと、
    前記担体タンパク質のジスルフィドを還元して、スルフヒドリル基を生成するステップと、
    2.0〜40Åのスペーサーアームを前記活性化担体タンパク質に付着させるステップと、
    前記活性化担体タンパク質に付着した前記スペーサーアームに、多糖を付着させるステップと
    を含む、方法。
  27. 活性化担体タンパク質が、C.ジフテリア(C.diptheriae)から得られた若しくはC.ジフテリアに由来する交差反応性材料(CRM197)、又は、P.フルオレッセンス(P.fluorescens)若しくはE.コリ(E.coli)から得られた若しくはP.フルオレッセンス若しくはE.コリに由来する組換えCRM197からなる群から選択される、請求項26に記載の方法。
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