JP2020179769A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気質調整物質が混合された空気流を車室内の複数の吹出口のそれぞれから吹き出して空気質調整物質を車室内に均一に分散させる。【解決手段】エバポレータ9を通過した冷風とヒータコアを通過した温風とを混合した空気流を車室内へ吹き出す複数の吹出口へ空気流を導く複数のフェイス吹出流路を有するフェイス吹出流路7と、フェイス吹出流路7へ空気流が流入する開口部を閉塞する遮断状態と開口部を開放する流通状態とを切り換えるデフ/フェイスダンパ15と、空気流の空気質を調整するための空気質調整物質を発生させる空気質調整部30と、空気質調整部30が発生した空気質調整物質を開口部からフェイス吹出流路7に流入した空気流に混合させるために複数のフェイス吹出流路へ供給するチャンバー部40と、を備える車両用空気調和装置1を提供する。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用空気調和装置に関するものである。
従来、エバポレータと、エバポレータの下流に配置されるヒータコアと、を備え、エバポレータを通過した冷風とヒータコアを通過した温風とを混合した気流を車室内へ吹き出す車両用空気制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される車両用空気制御装置は、車室内のインストルメントパネルの前側上部にて開口するベンチレータへ空調風を導く送風ダクトに、ナノイオン発生ユニットが発生するナノイオンを供給することで、ベンチレータから車室内にナノイオンを撒布する。
特開2008−273242号公報
しかしながら、特許文献1の車両用空気制御装置は、車室内へ空調風を吹き出す複数の吹出開口のそれぞれへ空調風を導く複数の送風ダクトのうち、1つの送風ダクトにのみナノイオン発生ユニットが発生するナノイオンが導かれる。複数の吹出開口のうちの1つの吹出開口のみからナノイオンを含む空調風が吹き出されるため、ナノイオンを車室内に均一に分散させるのが困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、空気質調整物質が混合された空気流を車室内の複数の吹出口のそれぞれから吹き出して空気質調整物質を車室内に均一に分散させることが可能な車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用空気調和装置は、以下の手段を採用する。
本発明の一態様に係る車両用空気調和装置は、エバポレータと、前記エバポレータの下流に配置されるヒータコアと、前記エバポレータを通過した冷風と前記ヒータコアを通過した温風とを混合した空気流を車室内へ吹き出す複数の吹出口へ前記空気流を導く複数の吹出流路を有する吹出流路部と、前記吹出流路部へ前記空気流が流入する開口部を閉塞する遮断状態と前記開口部を開放する流通状態とを切り換えるダンパと、前記空気流の空気質を調整するための空気質調整物質を発生させる空気質調整部と、前記空気質調整部が発生した前記空気質調整物質を前記開口部から前記吹出流路部に流入した前記空気流に混合させるために前記複数の吹出流路へ供給する供給部と、を備える。
本発明の一態様に係る車両用空気調和装置によれば、空気質調整部が発生させた空気質調整物質は、供給部により、開口部から複数の吹出流路へ供給され、吹出流路流入した空気流に混合される。そのため、空気質調整物質が混合された空気流を車室内の複数の吹出口のそれぞれから吹き出して空気質調整物質を車室内に均一に分散させることが可能となる。また、空気質調整物質が供給される複数の吹出流路が、ダンパにより遮断状態と流通状態が切り換えられる開口部の下流側に配置されている。そのため、遮断状態と流通状態のいずれであっても、複数の吹出流路に空気質調整物質を供給することができる。
本発明の一態様に係る車両用空気調和装置において、前記供給部は、車幅方向に延びるとともに前記空気質調整部が発生させた前記空気質調整物質を貯留するチャンバーと、前記チャンバーから前記複数の吹出流路のそれぞれへ前記空気質調整物質を供給する複数の供給ポートと、を有する構成でもよい。
本構成の車両用空気調和装置によれば、空気質調整部を貯留するチャンバーが車幅方向に延びているため、容積を十分に確保したチャンバーに空気質調整物質を貯留することができる。また、チャンバーに貯留された空気質調整物質を複数の供給ポートから複数の吹出流路のそれぞれに供給することができる。
上記構成の車両用空気調和装置において、前記供給ポートは、前記開口部から前記吹出流路へ流入した前記空気流の流通方向の上流側から下流側へ向けて前記吹出流路の流路幅を漸次狭めるように傾斜する傾斜面と、前記傾斜面の前記流通方向の下流側の端部において前記吹出流路と前記チャンバーを連通させる開口穴と、を有してもよい。
供給ポートが有する傾斜面は、空気流の流通方向の上流側から下流側へ向けて吹出流路の流路幅を漸次狭めるように傾斜している。そのため、傾斜面に沿って流通する空気流は、傾斜面の下流側端部を通過する際に剥離して傾斜面の下流側端部に負圧領域を形成する。負圧領域が開口穴の近傍に形成されるため、チャンバーに収容された空気質調整物質が負圧領域に引き寄せられてチャンバーから吹出流路へ導かれる。
本発明の一態様に係る車両用空気調和装置において、前記空気質調整部は、イオンを発生させるイオン発生器、オゾンを発生させるオゾン発生器、芳香剤を発生させる芳香剤発生器の少なくともいずれかであってよい。
空気質調整部がイオン発生器である場合は、車室内にイオンを均一に分散させて車室内の空気を除菌あるいは脱臭することができる。また、空気質調整部がオゾン発生器である場合は車室内にオゾンを均一に分散させて車室内の空気を殺菌あるいは消臭することができる。また、空気質調整部が芳香剤発生器である場合は、車室内に芳香剤を均一に分散させて車室内を芳香剤で満たすことができる。
本発明によれば、空気質調整物質が混合された空気流を車室内の複数の吹出口のそれぞれから吹き出して空気質調整物質を車室内に均一に分散させることが可能な車両用空気調和装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用空気調和装置の斜視図である。 図1に示す車両用空気調和装置の一部を透視して示す斜視図である。 図1に示す車両用空気調和装置の気流方向に沿う内部構造図である。 図3に示すデフ/フェイスダンパ近傍の部分拡大図である。 図4に示すケースのデフ吹出流路およびフェイス吹出流路を上方からみた平面図である。 図5に示すケースのA−A矢視断面図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る車両用空気調和装置1について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両用空気調和装置1の斜視図である。図2は、図1に示す車両用空気調和装置1の一部を透視して示す斜視図である。図3は、図1に示す車両用空気調和装置1の気流方向に沿う内部構造図である。
車両用空気調和装置(HVAC;Heating Ventilation and Air Conditioning Unit)1は、車室内前方のインストルメントパネル内の略中央部に車両の前後方向に空気流を流通するように配設されている。HVAC1の上流側には、外気または車室内の空気を取り込んでHVAC1に供給するブロアユニット2が接続されている。ブロアユニット2は通常助手席側(右ハンドル車の場合は、HVAC1の左側、左ハンドル車の場合は、HVAC1の右側)に配設され、HVAC1に対して側方から空気を送風している。
HVAC1は、複数に分割して成形されたケースを一体に組み付けて構成されるケース3を備えている。ケース3の上流部には、ブロアユニット2が接続される開口部4が形成され、その内部には、ケース3の下流部に形成されているデフ吹出流路6、フェイス吹出流路7およびフット吹出流路8に連なる空気流路5が形成されている。空気流路5には、開口部4の直後に図示省略の冷凍サイクルを構成し、冷媒が循環されるエバポレータ9が配設され、ブロアユニット2から送られてくる空気を冷媒との熱交換により冷却できるように構成されている。
エバポレータ9の下流側で空気流路5は、エンジン冷却水が循環されるヒータコア10が配設されている加熱流路11と、ヒータコア10をバイパスするバイパス流路12とに分かれており、加熱流路11およびバイパス流路12には、分岐部に設けられているエアミックスダンパ13により調整された流量割合の空気流が流通されるように構成されている。加熱流路11とバイパス流路12は、エアミックスダンパ13下流のエアミックス域14で合流された後、エアミックス域14を経てその下流側のデフ吹出流路6、フェイス吹出流路7およびフット吹出流路8に連なっている。
デフ吹出流路6およびフェイス吹出流路7の間には、デフ吹出流路6とフェイス吹出流路7とを開閉するデフ/フェイスダンパ15が回動自在に設けられ、フット吹出流路8の入り口部には、フット吹出流路8とデフ吹出流路6およびフェイス吹出流路7への流路とを開閉するフットダンパ16が回動自在に設けられている。
本実施形態では、空気流路5のエバポレータ9の下流側に、空気の流通方向に沿って縦方向に3枚の仕切板(図示略)が設置され、エバポレータ9下流側の空気流路5が4つの空気流路5A,5B,5C,5Dに仕切られている。これによって、空気流路5のエバポレータ9の下流側に形成されている加熱流路11、バイパス流路12、エアミックス域14、フェイス吹出流路7およびフット吹出流路8も各々4つの流路に仕切られている。
すなわち、加熱流路11Aないし11D、バイパス流路12Aないし12D、エアミックス域14Aないし14D、フェイス吹出流路7Aないし7Dおよびフット吹出流路8Aないし8Dに仕切られている。なお、デフ吹出流路6は、特に4つの流路に仕切る必要はなく、ここでは左右2つのデフ吹出流路6A,6Bに仕切られている。
4つの空気流路5A,5B,5C,5Dに仕切られた空気流路5は、中央部の2つの空気流路5A,5Bが、後席側の右席および左席用の流路とされ、両側部の2つの空気流路5C,5Dが前席側の運転席および助手席用の流路とされており、空気流路5A,5B,5C,5Dの下流側は、4流路に仕切られてフェイス吹出流路7Aないし7Dおよびフット吹出流路8Aないし8Dに連なっている。
エバポレータ9の下流側で空気流路5が4流路に仕切られることにより、エアミックスダンパ13、デフ/フェイスダンパ15およびフットダンパ16も各流路に対応して各々エアミックスダンパ13Aないし13D、デフ/フェイスダンパ15Aないし15Dおよびフットダンパ16Aないし16Dの4つに分割されて配設されている。
デフ/フェイスダンパ15Aないし15Dおよびフットダンパ16Aないし16Dは、互いに連動して開閉され、デフモード、フェイスモード、フットモード、バイレベルモードおよびデフ/フットモード等のいずれかの吹出しモードが選択可能とされている。なお、フットダンパ16Aないし16Dについては、4流路について独自にフェイスモード、バイレベルモードおよびフットモードが選択可能とされている。
また、4つの空気流路5Aないし5Dに設けられたエアミックスダンパ13は、駆動機構(図示略)を介して各々が独立して作動可能とされており、これによって、4つの流路を経て前後左右の4席に対応して設けられているフェイス吹出口22A,22B,22C,22D,24A,24Bおよびフット吹出口26A,26B,28A,28Bから車室内へと吹出される空気流の温度が個別に調整できるようになっている。
HVAC1のデフ吹出流路6A,6B、フェイス吹出流路7Aないし7Dおよびフット吹出流路8Aないし8Dには、図1および図2に示されるように、それぞれダクトが接続されており、このダクトを介して、車室内に設けられている吹出口に連通されている。デフ吹出流路6A,6Bには、デフダクト18A,18Bが接続されており、このデフダクト18A,18Bは、左右2箇所に設けられているフロントガラスに対応した2つの吹出口19A,19Bと、サイドウインドガラスに対応した2つの吹出口20A,20Bに連通されている。
4つのフェイス吹出流路7Aないし7Dの中の両側部に配置されている前席側のフェイス吹出流路7C,7Dには、フロントフェイスダクト21A,21Bが接続され、このフロントフェイスダクト21A,21Bは、運転席用の中央およびサイド側のフェイス吹出口22A,22Bと助手席用の中央およびサイド側のフェイス吹出口22C,22Dとに連通されている。また、4つのフェイス吹出流路7Aないし7Dの中の中央部に配置されている後席側のフェイス吹出流路7A,7Bには、リアフェイスダクト23A,23Bが接続され、このリアフェイスダクト23A,23Bは、後席側の右席および左席用のフェイス吹出口24A,24Bに連通されている。
同様に、フット吹出流路8Aないし8Dの中の両側部に配置されている前席側のフット吹出流路8C,8Dには、フロントフットダクト25A,25Bが接続され、このフロントフットダクト25A,25Bは、運転席用のフット吹出口26Aおよび助手席用のフット吹出口26Bに連通されている。また、フット吹出流路8Aないし8Dの中の中央部に配置されている後席側のフット吹出流路8A,8Bには、リアフットダクト27A,27Bが接続され、このリアフットダクト27A,27Bは、後席側の右席および左席用のフット吹出口28A,28Bに連通されている。
フロントフェイスダクト21A,21Bおよびフロントフットダクト25A,25Bは、HVAC1の両側部に配置されているフェイス吹出流路7C,7Dおよびフット吹出流路8Aないし8Dから、そのまま左右方向および上下方向に延長されるように配設されている。そして、その中間において、中央部に配置されているフェイス吹出流路7A,7Bおよびフット吹出流路8A,8Bから、リアフェイスダクト23A,23Bおよびリアフットダクト27A,27Bが前後および上下に積層状態とされて上下方向および前後方向に延長され、後席側の右席および左席へと配設されている。
次に、図4から図6を参照して、フェイス吹出口22A,22B,22C,22Dから吹き出される空気流に空気質調整部30が発生させる空気質調整物質を混合する構造について説明する。図4は、図3に示すデフ/フェイスダンパ15近傍の部分拡大図である。図5は、図4に示すケースのデフ吹出流路6およびフェイス吹出流路7を上方からみた平面図である。図6は、図5に示すケース3のA−A矢視断面図である。図4は、図5に示すB−B矢視断面図となっている。
図4に示すフェイス吹出流路(フロント側流路部)7は、エバポレータ9を通過した冷風とヒータコア10を通過した温風とをエアミックス域14混合した空気流をエアミックス域14した空気流を、車室フロント側のフェイス吹出口22A,22B,22C,22Dへ導くフェイス吹出流路(フロント側流路)7A,7B,7C,7Dを有する。フェイス吹出流路7A,7B,7C,7Dのそれぞれには、エアミックス域14から空気流が流入する開口部7aA,7aB,7aC,7aD(これらを総称して開口部7aという)がそれぞれ設けられている。
図5に示すように、フェイス吹出流路7Aとフェイス吹出流路7Bとは、仕切板7Eによって仕切られている。フェイス吹出流路7Aとフェイス吹出流路7Cとは、仕切板7Fによって仕切られている。フェイス吹出流路7Bとフェイス吹出流路7Dとは、仕切板7Gによって仕切られている。
また、図4に示すデフ/フェイスダンパ15は、開口部7aA,7aB,7aC,7aDを閉塞する遮断状態(図4に破線で示す状態)と、開口部7aA,7aB,7aC,7aDを開放する流通状態(図4に実線で示す状態)とを切り換えるものである。
図4および図5に示すように、デフ/フェイスダンパ15の上方で、フェイス吹出流路7とデフ吹出流路6に挟まれる領域に、空気質調整部30が発生させた空気質調整物質を貯留するチャンバー部(供給部)40が配置されている。チャンバー部40は、空気質調整物質を貯留するチャンバー41と、チャンバー41からフェイス吹出流路7に空気質調整物質を供給する供給ポート42と、を有する。
チャンバー41は、上下一対の板状部材と左右一対の板状部材を一体に形成した部材であり、車幅方向に延びる角柱状の空間を形成する。ここで、車幅方向は、図4における紙面奥行方向、図5における上下方向である。
図5に示すように、供給ポート42は、フェイス吹出流路7Aへ空気質調整物質を供給する供給ポート42Aと、フェイス吹出流路7Bへ空気質調整物質を供給する供給ポート42Bと、フェイス吹出流路7Cへ空気質調整物質を供給する供給ポート42Cと、フェイス吹出流路7Dへ空気質調整物質を供給する供給ポート42Dと、を有する。
図4から図6に示すように、供給ポート42Aは、開口部7aAからフェイス吹出流路7Aへ流入した空気流の流通方向(図4および図5中の矢印で示す方向)の上流側から下流側に向けてフェイス吹出流路7Aの流路幅を漸次狭めるように傾斜する傾斜面42aAを有する。同様に、供給ポート42B,42C,42Dも、開口部7aB,7aC,7aDからフェイス吹出流路7B,7C,7Dへ流入した空気流の流通方向の上流側から下流側に向けてフェイス吹出流路7B,7C,7Dの流路幅を漸次狭めるように傾斜する傾斜面42aB,42aC,42aDを有する。なお、傾斜面42aA,傾斜面42aB,傾斜面42aC,傾斜面42aDを総称して傾斜面42aと呼ぶ。
図4に示すように、本実施形態の傾斜面42aは、空気流の流通方向の上流側から下流側に向けて一定の勾配で傾斜する平面状の傾斜面であるが、他の態様であってもよい。例えば、空気流の流通方向の上流側から下流側に向けて傾斜角度が漸次増加する曲線状の傾斜面としてもよい。また、空気流の流通方向の上流側から下流側に向けて傾斜角度を段階的に増加あるいは減少させるように切り替える傾斜面としてもよい。
図4および図5に示すように、供給ポート42Aは、傾斜面42aAの空気流の流通方向の下流側の端部において、フェイス吹出流路7Aとチャンバー41を連通させる開口穴42bAを有する。同様に、供給ポート42B,42C,42Dも、傾斜面42aB,42aC,42aDの空気流の流通方向の下流側の端部において、フェイス吹出流路7B,7C,7Dとチャンバー41を連通させる開口穴42bB,42bC,42bDを有する。なお、開口穴42bA,開口穴42bB,開口穴42bC,開口穴42bDを総称して開口穴42bと呼ぶ。
空気質調整部30は、車室内に供給される空気流の空気質を調整するための空気質調整物質を発生させる装置である。例えば、空気質調整部30は、放電によりイオンを発生させるイオン発生器である。空気質調整物質としてのイオンは、車室内の空気中の浮遊菌を取り囲んで除菌し、あるいは車室内の空気中の臭いの成分を取り囲んで脱臭する。また、例えば、空気質調整部30は、放電により空気中の酸素からオゾンを発生させるオゾン発生器である。空気質調整物質としてのオゾンは、車室内の空気中の浮遊菌を取り囲んで殺菌し、あるいは車室内の空気中の臭いの成分を取り囲んで消臭する。
また、例えば、空気質調整部30は、芳香剤を発生させる芳香剤発生器である。空気質調整物質としての芳香剤は、車室内に分散することにより車室内を芳香剤の臭いで満たす。また、空気質調整部30として、イオン発生器とオゾン発生器と芳香剤発生器とその他の空気質調整器のうち、2以上のものを組み合わせたものを採用してもよい。
図5は、空気質調整部30をHVAC側面に設置した例を示す。空気質調整部30は、空気質調整物質を発生させ、発生させた空気質調整物質をチャンバー部40のチャンバー41へ導く。チャンバー41には、空気質調整部30が発生させた空気質調整物質が貯留される。空気質調整部30を配置する箇所は、図5に示す例に限られず、車幅方向の中央や車両の進行方向の左側端部に設置してもよい。
なお、以上の説明では、供給ポート42は、フェイス吹出流路7A,7B,7C,7Dのそれぞれに空気質調整物質を供給する供給ポート42A,42B,42C,42Dを有するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、フェイス吹出流路7C,7Dに供給ポート42C,42Dを設ける一方で、フェイス吹出流路7A,7Bに供給ポート42A,42Bを設けないようにしてもよい。
この場合、車室の前方に配置されるフェイス吹出口22A,22B,22C,22Dから空気質調整物質が吹き出される一方で、車室の後方に配置されるフェイス吹出口24A,24Bから空気質調整物質が吹き出されない。このようにすることで、空気質調整物質の全量を車室の前方から後方に向けて吹き出すことができるため、車室内により均一に空気質調整物質を拡散させることができる。
以上説明した本実施形態の車両用空気調和装置1が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態の車両用空気調和装置1によれば、空気質調整部30が発生させた空気質調整物質は、チャンバー部40により、開口部7aからフェイス吹出流路7に流入した空気流に混合されて複数のフェイス吹出流路7A,7B,7C,7Dのそれぞれへ導かれる。そのため、空気質調整物質が混合された空気流を車室内の複数のフェイス吹出口22A,22B,22C,22D,24A,24Bのそれぞれから吹き出して空気質調整物質を車室内に均一に分散させることが可能となる。
また、空気質調整物質が供給される複数のフェイス吹出流路7A,7B,7C,7Dが、デフ/フェイスダンパ15により遮断状態と流通状態が切り換えられる開口部7aの下流側に配置されている。そのため、遮断状態と流通状態のいずれであっても、複数のフェイス吹出流路7A,7B,7C,7Dに空気質調整物質を供給することができる。本構造であれば、開口部7aがデフ/フェイスダンパ15により遮風させた状態でも、空気質調整物質をユーザが必要と判断した場合、常にフェイス吹出口22A,22B,22C,22D,24A,24Bから供給することが可能である。
また、本実施形態の車両用空気調和装置1によれば、空気質調整部30を収容するチャンバー41が車幅方向に延びているため、容積を十分に確保したチャンバー41に空気質調整物質を貯留することができる。また、チャンバー41に貯留された空気質調整物質を複数の供給ポート42A,42B,42C,42Dから複数のフェイス吹出流路7A,7B,7C,7Dのそれぞれに供給することができる。
また、本実施形態の車両用空気調和装置1によれば、供給ポート42が有する傾斜面42aは、空気流の流通方向の上流側から下流側へ向けてフェイス吹出流路7の流路幅を漸次狭めるように傾斜している。そのため、傾斜面42aに沿って流通する空気流は、傾斜面42aの下流側端部を通過する際に剥離して傾斜面42aの下流側端部に負圧領域を形成する。負圧領域が開口穴42bの近傍に形成されるため、チャンバー41に収容された空気質調整物質が負圧領域に引き寄せられてチャンバー41からフェイス吹出流路7へ導かれる。
また、本形態の車両用空気調和装置1によれば、空気質調整部30は、例えば、イオンを発生させるイオン発生器、オゾンを発生させるオゾン発生器、芳香剤を発生させる芳香剤発生器のいずれかを採用することができる。空気質調整部がイオン発生器である場合は、車室内にイオンを均一に分散させて車室内の空気を除菌あるいは脱臭することができる。また、空気質調整部がオゾン発生器である場合は車室内にオゾンを均一に分散させて車室内の空気を殺菌あるいは消臭することができる。また、空気質調整部が芳香剤発生器である場合は、車室内に芳香剤を均一に分散させて車室内を芳香剤で満たすことができる。
1 車両用空気調和装置
3 ケース
4 開口部
5,5A,5B,5C,5D 空気流路
6,6A,6B デフ吹出流路
7,7A,7B,7C,7D フェイス吹出流路
7E,7F,7G 仕切板
7a,7aA,7aB,7aC,7aD 開口部
9 エバポレータ
10 ヒータコア
15,15A,15B,15C,15D デフ/フェイスダンパ
21A,21B フロントフェイスダクト
22A,22B,22C,22D,24A,24B フェイス吹出口
30 空気質調整部
40 チャンバー部(供給部)
41 チャンバー
42 供給ポート
42a 傾斜面
42b 開口穴

Claims (4)

  1. エバポレータと、
    前記エバポレータの下流に配置されるヒータコアと、
    前記エバポレータを通過した冷風と前記ヒータコアを通過した温風とを混合した空気流を車室内へ吹き出す複数の吹出口へ前記空気流を導く複数の吹出流路を有する吹出流路部と、
    前記吹出流路部へ前記空気流が流入する開口部を閉塞する遮断状態と前記開口部を開放する流通状態とを切り換えるダンパと、
    前記空気流の空気質を調整するための空気質調整物質を発生させる空気質調整部と、
    前記空気質調整部が発生した前記空気質調整物質を前記開口部から前記吹出流路部に流入した前記空気流に混合させるために前記複数の吹出流路へ供給する供給部と、を備える車両用空気調和装置。
  2. 前記供給部は、
    車幅方向に延びるとともに前記空気質調整部が発生させた前記空気質調整物質を貯留するチャンバーと、
    前記チャンバーから前記複数の吹出流路のそれぞれへ前記空気質調整物質を供給する複数の供給ポートと、を有する請求項1に記載の車両用空気調和装置。
  3. 前記供給ポートは、
    前記開口部から前記吹出流路へ流入した前記空気流の流通方向の上流側から下流側へ向けて前記吹出流路の流路幅を漸次狭めるように傾斜する傾斜面と、
    前記傾斜面の前記流通方向の下流側の端部において前記吹出流路と前記チャンバーを連通させる開口穴と、を有する請求項2に記載の車両用空気調和装置。
  4. 前記空気質調整部は、イオンを発生させるイオン発生器、オゾンを発生させるオゾン発生器、芳香剤を発生させる芳香剤発生器の少なくともいずれかである請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用空気調和装置。
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