JP2020179419A - 絞り成形装置、絞り成形方法、二次電池製造装置、及び二次電池製造方法 - Google Patents

絞り成形装置、絞り成形方法、二次電池製造装置、及び二次電池製造方法 Download PDF

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Takaaki Mukai
隆昭 向井
浩 兼清
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Abstract

【課題】パンチ先端隅部が当接する部位のシート厚さが薄くならず、クラックや強度不足とならず、凹部を有する強度的に安定したラミネートシートを成形できる絞り成形装置、絞り成形方法、さらには、このようなラミネートを用いた二次電池製造装置及び二次電池製造方法を提供する。【解決手段】二次電池に用いられるラミネートシートに対して凹部を成形する。ダイとストリッパとでラミネートシートが挾持された状態で、成形されるべき凹部の立ち上がり壁よりも外形が小さい第1パンチにて、ラミネートシートをダイ穴に絞り込む。その後、第1パンチの外径側に配設された第2パンチにて凹部の外形部の絞り加工を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、絞り成形装置、絞り成形方法、二次電池製造装置、及び二次電池製造方法に関する。
二次電池には、図8(a)に示すように、電池要素1をラミネートシート2からなる外装体3に収納されてなるものがある(特許文献1)。電池要素1は、金属製のフィルム状箔材の表面に正極活物資が形成された正極板と、金属製のフィルム状箔材の表面に負極活物資が形成された負極板とを、樹脂製の多孔質で形成されたセパレータを介して対向させたものを多層に積層されたものである。なお、電池要素1には電極4,5が突出されている。
図8(b)に示すように、ラミネートシート2は、一対の凹部6(6A),6(6B)を設け、この凹部6A,6B間に折り曲げ線7を形成する。すなわち、シート2に2つの分割体8(8A),8(8B)を設ける。そして、一方の凹部6に電池要素1を嵌入して、ラミネートシート2を折り曲げ線7にしたがって折り畳んで、分割体8A,8Bを重ね合わせる。これによって、重ね合された凹部6A、6Bにて要素収納部9が形成され、この要素収納部9に電池要素1が収納されることになる。また、要素収納部9の外周側において分割体8A,8Bが溶着され、要素収納部9が密封される。これによって、ラミネートシート2からなる外装体3にて電池要素1が密封収納したラミネート型二次電池が形成される。
ラミネートシート2には、前記したように、凹部6(6A、6B)が形成される。このような凹部6A,6Bは、深絞り加工にて成形する。図9に深絞り加工を行う深絞り用金型(絞り成形機)10を示し、この絞り成形機10は、ダイ穴11aを有するダイ11と、パンチ部材12と、ストリッパ13等を備える。
この場合、ダイ11の上面にラミネートシート2を載置し、パンチ部材12とダイ穴11aとの間に適度なクリアランスを保ちつつパンチ部材12にてラミネートシート2をダイ穴11aに絞り込むことによって、ラミネートシート2を立体的な形状に塑性加工するものである。この際、ラミネートシート2はダイの表面を滑るようにしておき、ダイ穴へと滑り込まれていくことができるように設定される。
このような絞り加工では、絞り込みの際にラミネートシート2がダイ穴11aの周囲からダイ穴に向かって流れ込みながら塑性変形する。このため、限界絞り比(LDR)を高くとることができ、凹部6の成形が可能である。
ところで、図9に示す加工装置を用いる場合の問題点を、図7を用いて説明する。すなわち、図7に示す装置では、まず、ストリッパ13とダイ11とで、ラミネートシート2を挾持し、この状態で、パンチ部材12を下降させて、パンチ部材12とダイ穴11aとの間に所定のクリアランス部を保ちつつパンチ部材12にてラミネートシートをダイ穴に絞り込むものである。
特許第4424053号公報
しかしながら、図7に示す装置では、絞り深さが増すごとに、パンチ部材の押圧面コーナ部(パンチ先端角部)が当接する部位のラミネートシート厚さが薄くなり、この薄い部位においてクラックや強度不足が発生する。この場合、シート厚さを確保するためには、摩擦を低減し、周辺部からのシート供給量を増やすことで塑性変形領域を拡大するようにすればよい。
しかしながら、使用するシートの材料のバラツキ、継時的な金型の汚れや摩耗により摩擦力を一定に維持しにくいものである。
本発明は、上記課題に鑑みて、ラミネートシートに対してクラックや強度不足とならずに凹部を成形することができる絞り成形装置及び絞り成形方法、さらには、クラックや強度不足とならず成形された凹部を有するラミネートを用いた二次電池製造装置及び二次電池製造方法を提供する。
本発明の絞り成形装置は、二次電池に用いられるラミネートシートに対して凹部を成形する絞り成形装置において、ダイ穴を有するダイと、このダイとともにラミネートシートを挾持するストリッパと、パンチ部材とを備え、ダイとストリッパとでラミネートシートを挾持した状態で、パンチ部材とダイ穴との間に所定のクリアランスを保ちつつパンチ部材にてラミネートシートをダイ穴に絞り込むものであり、前記パンチ部材は、成形されるべき凹部の立ち上がり壁よりも外形が小さい第1パンチと、この第1パンチにより絞り加工した後に、第1パンチの外径側に配設されて凹部の外形部の絞り加工を行う第2パンチとを備えるものである。
本発明の絞り成形装置によれば、まず、第1パンチにて、成形すべき凹部よりも外形が小さい部位での絞り加工を行う。これによって、最終形状における凹部の角部となる領域の周辺にたるみを形成することができる。その後、第2パンチで凹部の外形部の絞り加工を行うことになる。このため、第2パンチで最終形状の角部に対応する部位を成形する際には、この部分が第1パンチにて先に延ばされており、塑性変形領域の面積を拡大させることができる。これによって、第2パンチの角部において、ラミネートシートとの摩擦低減が図られ、周辺部からのラミネートシート供給が促進される。
第1パンチの押圧面が矩形乃至リング形状面であり、第2パンチの押圧面がリング形状面であるように設定できる。このように設定することによって、電池要素が収容される要素収納部を安定して成形できる。
ダイ穴のコーナ部及び第1パンチのコーナ部をR面取りされた形状として、ダイ穴のコーナ部の曲率半径よりも、このコーナ部に対向する第1パンチのコーナ部の曲率半径を大きくしたものであっても、ダイ穴のコーナ部に対向する第1パンチのコーナ部をR面取りされた形状とするとともに、第1パンチのコーナ部をC面取りされた形状としたものでああってもよい。このように設定することによって、ダイ穴のコーナ部と、第1パンチのコーナ部との間の隙間を大きくとることができ、最終形状において角部となり領域の周辺のたるみを大きくとることができる。これによって、第2パンチの角部に当接する部位のシート厚さをより一層厚くでき、クラックや強度不足を発生させることなく、安定して深く絞ることができる。
本発明の二次電池製造装置は、前記絞り成形装置を用いる二次電池製造装置であって、二次電池が、前記絞り成形装置にて成形され一対の凹部を有するラミネートシートが折り畳まれて重ね合された一対の凹部からなる要素収納部に電池要素が密封収納されてなるものである。
本発明の二次電池製造装置によれば、クラックや強度不足を発生させることなく成形された一対の凹部からなる要素収納部に電池要素が安定して収容され、強度的に安定した二次電池を製造することができる。
本発明の絞り成形方法は、二次電池に用いられるラミネートシートに対して凹部を成形する絞り成形方法において、ダイとストリッパとでラミネートシートが挾持された状態で、成形されるべき凹部の立ち上がり壁よりも外形が小さい第1パンチにて、ラミネートシートをダイ穴に絞り込んだ後、第1パンチの外径側に配設された第2パンチにて凹部の外形部の絞り加工を行うものである。
本発明の絞り成形方法によれば、第1パンチにて、成形すべき凹部よりも外形が小さい部位での絞り加工を行うことにとって、最終形状における凹部の角部となる領域の周辺にたるみを形成することができる。第2パンチで最終形状の角部に対応する部位を成形する際には、この部分が第1パンチにて先に延ばされており、塑性変形領域の面積を拡大させることができる。これによって、第2パンチの角部において、ラミネートシートとの摩擦低減が図られ、周辺部からのラミネートシート供給が促進される。
本発明の二次電池製造方法は、前記絞り成形方法を用いる二次電池製造方法であって、
前記絞り成形方法にて成形された凹部を有するラミネートシートを折り畳んで、一対の凹部を重ね合わせて電池要素を密封収容する要素収納部を形成するものである。
本発明の二次電池製造方法によれば、クラックや強度不足を発生させることなく成形された一対の凹部からなる要素収納部に電池要素が安定して収容され、強度的に安定した二次電池を製造することができる。
本発明では、塑性変形領域の面積を拡大させることができ、これにより、パンチ部材の角部(第2パンチのパンチ面の角部)に当接する部分のシート(フィルム)厚さが薄くならず、クラックや強度不足となることなく、安定した絞り成形を行うことができる。このため、高品質の製品(凹部が成形されたラミネートシート)を提供できる。
本発明の絞り成形装置を示し、(a)はパンチ部材の第1パンチによる絞り加工状態の簡略断面図であり、(b)はパンチ部材の第2パンチによる絞り加工状態の簡略断面図である。 パンチ部材とダイのダイ穴との関係を示す拡大図である。 パンチ部材の第1パンチの変形例を示す拡大図である。 絞り成形後のラミネートシートの要部平面図である。 本発明の絞り成形方法の工程を示すフローチャート図である。 本発明の絞り成形装置にて加工(成形)されたラミネートシートを用いた二次電池を示し、(a)は平面図であり、(b)は組立方法を示す斜視図である。 従来の欠点を説明する簡略図である。 従来の絞り成形装置にて成形されたラミネートシートを用いた二次電池を示し、(a)は平面図であり、(b)は組立方法を示す斜視図である。 従来の絞り成形装置(絞り成形機)の要部簡略断面図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1は本発明の絞り成形装置の絞り成形金型を示し、この絞り成形装置では、図6(b)に示すような凹部26が成形されたラミネートシート22を成形するものであり、図6(a)は、絞り成形装置にて加工されたラミネートシート22を用いた二次電池を示し、図6(b)はこの二次電池の組立図を示している。
二次電池は、図6(a)(b)に示すように、電池要素21をラミネートシート22からなる外装体23に収納されてなる。電池要素21は、金属製のフィルム状箔材の表面に正極活物資が形成された正極板と、金属製のフィルム状箔材の表面に負極活物資が形成された負極板とを、樹脂製の多孔質で形成されたセパレータを介して対向させたものを多層に積層されたものである。なお、電池要素21には電極24,25が突出されている。なお、ラミネートシート22の肉厚を0.05mm〜0.2mm程度としている。
ラミネートシート22は、一対の凹部26(26A),26(26B)を設け、この凹部26,26間に折り曲げ線27を形成する。すなわち、ラミネートシート22を2つの分割体28(28A),28(28B)にて構成する。そして、一方の凹部26Aに電池要素21を嵌入して、ラミネートシート22を折り曲げ線27にしたがって折り畳んで、分割体28A,28Bを重ね合わせる。これによって、重ね合された凹部26A、26Bにて要素収納部29が形成され、この要素収納部29に電池要素21が収納されることになる。また、要素収納部29の外周側において分割体28A,28Bが溶着され、要素収納部29が密封される。これによって、ラミネートシート22からなる外装体23にて電池要素21を密封収納したラミネート型二次電池が形成される。
絞り成形装置の絞り成形金型は、図1に示すように、ダイ穴30を有するダイ31と、このダイ31とともにラミネートシート22を挾持するストリッパ32と、パンチ部材33とを備える。ダイ31とストリッパ32とでラミネートシート22を挾持した状態で、パンチ部材33とダイ穴30との間に所定のクリアランスを保ちつつパンチ部材33にてラミネートシート22をダイ穴30に絞り込むものである。なお、図1では、ダイ31のダイ穴30を一対有し、このため、パンチ部材33もこれに対応して一対有するものである。
パンチ部材33は、成形されるべき凹部26の立ち上がり壁(周面)26a(図6参照)よりも外形が小さい第1パンチ33aと、第1パンチ33aの外径側に配設されて凹部26の外形部の絞り加工を行う第2パンチ33bとを備える。
第1パンチ33aは、平板矩形体からなり、第2パンチ33bは第1パンチ33aの外周側に配設される矩形リング体からなる。この場合、ダイ31のダイ穴30の平面視形状が矩形であり、例えば、その長辺の長さを50mm〜500mmとし、その短辺を50mm〜300mmとした場合、第1パンチ33aの長辺の長さを30mm〜480mmとし、その短辺を30mm〜280mmとし、第2パンチ33bの外形の長辺の長さを49mm〜499mmとし、その外形の短辺を49mm〜299mmとし、第2パンチ33bの内形の長辺の長さを30mm〜480mmとし、その内形の短辺を30mm〜280mmとし、第2パンチ33bの厚さ寸法(外形と内形との差)を20mm〜30mmとし、ダイ穴30の内面と第2パンチ33bの外面との間のクリアランスをG(図2及び図3参照)とした場合、0.3mm≦G≦2.0mmとしている。
また、第1パンチ33aの角部(コーナ部33a1)及び第2パンチ33bの角部(コーナ部33b1)は、図2に示すように、それぞれ、R面取りされ、ダイ31のダイ穴30の角部(コーナ部30a)もR面取りされている。この場合、第1パンチ33aのコーナ部33a1の曲率半径をR1とし、第2パンチ33bのコーナ部33b1の曲率半径をR2とし、ダイ31のダイ穴30のコーナ部30aの曲率半径をR3としたときに、R1>R3とし、R2≒R3とする。この場合、R1>R3し、1/5≦R1/R3≦1/2とする。また、絞り深さをDとし場合、1mm≦D≦10mmとする。
また、図3に示すように、第1パンチ33aの角部(コーナ部33a1)として、C面取りされた形状であってもよい。この場合、コーナ部33a1は、テーパ部34と、このテーパ部34の両端部のアール部35,35とからなる。この場合,角部として、C1からC10とし、アール部35,35の曲率半径としては、1mm〜10mmとしている。
ところで、パンチ部材33は、第1パンチ33aと第1パンチ33bとを有するため、第1パンチ33aと第2パンチ33bとをそれぞれ上下動させる駆動手段(図示省略)を備える。各駆動手段としては、シリンダ機構、ボールねじ機構、リニアガイド機構等の公知・公用の往復動機構を用いることができる。また、これらの駆動手段は、図示省略の制御手段にて制御される。制御手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を中心としてROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等がバスを介して相互に接続されたマイクロコンピュータである。また、制御手段には、図示省略の記憶手段が接続されている。記憶手段は、それぞれ、HDD(Hard Disc Drive)やDVD(Digital Versatile Disk)ドライブ、CD−R(Compact Disc-Recordable)ドライブ、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等からなる。なお、ROMには、CPUが実行するプログラムやデータが格納されている。
なお、ストリッパ32としても、図示省略の上下動機構にて上下動可能とされ、この上下動機構としても、シリンダ機構、ボールねじ機構、リニアガイド機構等の公知・公用の往復動機構を用いることができる。また、この上下動機構も上述の図示省略の制御手段にて制御できる。
次に、上述のように構成された絞り成形装置にて絞り加工を行う工程を、図1と図5と用いて説明する。まず、ダイ31とストリッパ32とで、図1(a)に示すように、ワークとしてのラミネートシート22を挾持した状態とする。この場合、パンチ部材33をラミネートシート22よりも上方に位置させる。
次に、図5のステップS1に示すように、第1パンチ33aを下降させる。その後、ステップS2に移行して、第1パンチ33aによる絞り加工が終了(完了)したか否かを判断する。すなわち、図1(a)に示す状態となっているか判断する。図1(a)に示す状態では、次に行う第2パンチ33bにてパンチする部位P2(図4参照)を先に延ばすことができる。なお、図4のP1は第1パンチ33aにて加工(パンチ)した部位を示し、P3は第2パンチ33bとダイ31のダイ穴30とのクリアランスを示し、P4はダイ31を示している。
ステップS2で、第1パンチ33aによる絞り加工が終了していれば、ステップS3へ移行し、第1パンチ33aによる絞り加工が終了していなければ、終了するまで待つ。ステップS3では、第1パンチ33aを下降させたまま、第2パンチ33bを下降させる。その後、ステップS4へ移行して、第2パンチ33bによる絞り加工が終了(完了)したか否かを判断する。すなわち、図1(b)に示す状態となっているか判断する。
ステップS4で第2パンチ33bによる絞り加工が終了していれば、ステップS5へ移行し、第2パンチ33bによる絞り加工が終了していなければ、終了するまで待つ。ステップS5では、第1パンチ33a及び第2パンチ33bを上昇させて、この加工を終了する。これによって、図6(b)に示すような、一対の凹部26(26A),26(26B)を有するラミネートシート22を成形することができる。
このように、一対の凹部26(26A),26(26B)を有するラミネートシート22が成形されれば、前記したように、このラミネートシート22を用いて、図6(a)に示すような二次電池を製造することができる。
本発明の絞り成形装置では、まず、第1パンチ33aにて、成形すべき凹部26よりも外形が小さい部位での絞り加工を行う。これによって、最終形状における凹部26の角部となる領域の周辺にたるみを形成することができる。その後、第2パンチ33bで凹部26の外形部の絞り加工を行うことになる。このため、第2パンチ33bで最終形状の角部に対応する部位を成形する際には、この部分P2(図4参照)が第1パンチ33aにて先に延ばされており、塑性変形領域の面積を拡大させることができる。これによって、第2パンチ33bの角部において、ラミネートシート22との摩擦低減が図られ、図2および図3に示す矢印A、Aのように、周辺部からのラミネートシート供給が促進される。
すなわち、塑性変形領域の面積を拡大させることができ、これにより、パンチ部材33の角部(第2パンチ33bのパンチ面の角部)に当接する部分のシート(フィルム)厚さが薄くならず、クラックや強度不足となることなく、安定した絞り成形を行うことができ、高品質の製品(凹部26が成形されたラミネートシート22)を提供できる。
第1パンチ33aの押圧面(パンチ面)が矩形であり、第2パンチ33の押圧面(パンチ面)がリング形状面であるように設定できる。このように設定することによって、電池要素21が収容される要素収納部29(一対の凹部26,26が重ねあわされてなる収納部)を安定して成形できる。また、第1パンチ33aとして、パンチ面が矩形リング面となる矩形リング体にて構成してもよい。このような場合であっても、電池要素21が収容される要素収納部29を安定して成形できる。第1パンチ33aとして矩形リング体を用いる場合、その外形としては、押圧面(パンチ面)が矩形である第1パンチ33aと同一寸法とされ、内形としては、その短辺を30mm〜280mmとし、第2パンチ33bの外形の長辺の長さを30mm〜480mmとすることができる。
ダイ穴30のコーナ部30a及び第1パンチ32aのコーナ部32a1をR面取りされた形状として、ダイ穴30のコーナ部30aの曲率半径よりも、このコーナ部30aに対向する第1パンチ33aのコーナ部33a1の曲率半径を大きくしたものであっても、ダイ穴30のコーナ部30aに対向する第1パンチ33aのコーナ部33a1をR面取りされた形状とするとともに、第1パンチ33aのコーナ部33a1をC面取りされた形状としたものであってもよい。このように設定することによって、ダイ穴30のコーナ部30aと、第1パンチ33aのコーナ部33a1との間の隙間を大きくとることができ、最終形状において角部となり領域の周辺のたるみを大きくとることができる。これによって、第2パンチ33bの角部に当接する部位のシート厚さをより一層厚くでき、クラックや強度不足を発生させることなく、安定して深く絞ることができる。
本発明の二次電池製造装置及び二次電池製造方法では、高精度に加工さてれなる凹部26を有するシート体(ラミネートシート22)を供給できるので、高品質の二次電池を製造することができる。
本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、実施形態では、第2パンチ33bでパンチ加工する際には、第1パンチ33aを上昇させることなく、下降したままとしたが、第1パンチ33aを上昇させた後乃至第1パンチ33aを上昇させつつ第2パンチ33bを下降させてもよい。また、金型装置として、ダイ穴30が1個で、これに対応してパンチ部材33も1個のものであってもよい。なお、第1パンチ33aのコーナ部33a1の曲率半径と、ダイ31のダイ穴30のコーナ部30aの曲率半径とを同一寸法に設定してもよい。ここで、同一寸法とは寸法公差内に収まる範囲を含むものである。
21 電池要素
22 ラミネートシート
26 凹部
26a 立ち上がり壁
29 要素収納部
30 ダイ穴
30a コーナ部
31 ダイ
32 ストリッパ
33 パンチ部材
33a 第1パンチ
33a1 コーナ部
33b 第2パンチ

Claims (7)

  1. 二次電池に用いられるラミネートシートに対して凹部を成形する絞り成形装置において、
    ダイ穴を有するダイと、このダイとともにラミネートシートを挾持するストリッパと、
    パンチ部材とを備え、ダイとストリッパとでラミネートシートを挾持した状態で、パンチ部材とダイ穴との間に所定のクリアランスを保ちつつパンチ部材にてラミネートシートをダイ穴に絞り込むものであり、
    前記パンチ部材は、成形されるべき凹部の立ち上がり壁よりも外形が小さい第1パンチと、この第1パンチにより絞り加工した後に、第1パンチの外径側に配設されて凹部の外形部の絞り加工を行う第2パンチとを備えることを特徴とする絞り成形装置。
  2. 第1パンチの押圧面が矩形乃至リング形状面であり、第2パンチの押圧面がリング形状面であることを特徴とする請求項1に記載の絞り成形装置。
  3. ダイ穴のコーナ部及び第1パンチのコーナ部をR面取りされた形状として、ダイ穴のコーナ部の曲率半径よりも、このコーナ部に対向する第1パンチのコーナ部の曲率半径を大きくしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の絞り成形装置。
  4. ダイ穴のコーナ部に対向する第1パンチのコーナ部をR面取りされた形状とするとともに、第1パンチのコーナ部をC面取りされた形状としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の絞り成形装置。
  5. 前記請求項1〜請求項4のいずれかの絞り成形装置を用いる二次電池製造装置であって、
    二次電池が、前記絞り成形装置にて凹部が成形されたラミネートシートが折り畳まれて重ね合された一対の凹部からなる要素収納部に電池要素が密封収納されてなることを特徴とする二次電池製造装置。
  6. 二次電池に用いられるラミネートシートに対して凹部を成形する絞り成形方法において、
    ダイとストリッパとでラミネートシートが挾持された状態で、成形されるべき凹部の立ち上がり壁よりも外形が小さい第1パンチにて、ラミネートシートをダイ穴に絞り込んだ後、第1パンチの外径側に配設された第2パンチにて凹部の外形部の絞り加工を行うことを特徴とする絞り成形方法。
  7. 前記請求項6に記載の絞り成形方法を用いる二次電池製造方法であって、
    前記絞り成形方法にて成形された凹部を有するラミネートシートを折り畳んで、一対の凹部を重ね合わせて電池要素を密封収容する要素収納部を形成することを特徴とする二次電池製造方法。
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