JP2020177598A - 運動データ取得装置、運動データ出力方法、プログラム及び運動データ処理システム - Google Patents

運動データ取得装置、運動データ出力方法、プログラム及び運動データ処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】運動データを効率良く出力できる運動データ取得装置および運動データ取得方法の提供。【解決手段】運動データ取得装置は、周期的な動作の繰り返しから成る運動(ランニング)に関する運動データを周期ごとに取得し、取得された運動データに基づいて、周期的な動作の平均データ(基準データ)を生成しS39、平均データと各周期の運動データのそれぞれとの差分データを導出しS46、平均データと差分データとを対応付けて出力する。【選択図】図15

Description

本発明は、運動データ取得装置、運動データ出力方法、プログラム及び運動データ処理システムに関する。
従来、加速度データから利用者の運動量を自動計測する機能等をもつ携帯端末をモデム付充電器にセットすると、当該携帯端末が電話回線を通じて外部のセンタコンピュータと接続して、当該運動量に関するデータをセンタコンピュータにデータ通信する健康管理システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−295651号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている健康管理システムでは、携帯端末が出力するデータの容量が大きいと、センタコンピュータとのデータ通信に時間がかかってしまうという問題がある。特に、利用者が運動を行った際の運動データ(加速度データ等)そのものをデータ通信しようとした場合、データ通信にかかる時間の問題が顕著となる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、運動データを効率良く出力できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る運動データ取得装置は、
周期的な動作の繰り返しから成る運動に関する運動データを周期ごとに取得する運動データ取得手段と、
前記運動データ取得手段によって取得された前記運動データに基づいて、前記周期的な動作の基準データを生成する基準データ生成手段と、
前記基準データ生成手段によって生成された前記基準データと前記運動データ取得手段によって取得された各周期の運動データのそれぞれとの差分データを導出する差分データ導出手段と、
前記基準データと前記差分データとを対応付けて出力するデータ出力手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る運動データ処理システムは、
運動データ取得装置と運動データ処理装置とを備えた運動データ処理システムであって、
前記運動データ取得装置は、
周期的な動作の繰り返しから成る運動に関する運動データを周期ごとに取得する運動データ取得手段と、
前記運動データ取得手段によって取得された前記運動データに基づいて、前記周期的な動作の基準データを生成する基準データ生成手段と、
前記基準データ生成手段によって生成された前記基準データと前記運動データ取得手段によって取得された各周期の運動データのそれぞれとの差分データを導出する差分データ導出手段と、
前記基準データと前記差分データとを対応付けて送信するデータ送信手段と、
を備え、
前記運動データ処理装置は、
前記データ送信手段により送信された前記基準データと前記差分データとを受信するデータ受信手段と、
前記データ受信手段によって受信された前記前記基準データと前記差分データとに基づいて、前記各周期の運動データを復元する復元手段と、
を備えることを特徴する。
本発明によれば、運動データを効率良く出力できるようにすることができる。
本実施形態の運動データ処理システムを示す概略構成図である。 本実施形態の運動データ取得装置をユーザーが装着した状態を示す説明図である。 運動データ取得装置の機能構成を示すブロック図である。 図2の運動データ取得装置で実行される測定処理の流れを示すフローチャートである。 図2の運動データ取得装置で実行される着地タイミング設定処理の流れを示すフローチャートである。 前後方向、左右方向、上下方向それぞれの加速度信号の波形の一部分を例示的に抜き出して示すグラフである。 図2の運動データ取得装置で実行される離地タイミング設定処理の流れを示すフローチャートである。 前後方向、上下方向それぞれの加速度信号の波形の一部分を例示的に抜き出して示すグラフである。 図8に示すグラフのうち、28.9秒から29.1秒の間の一部分を拡大したグラフである。 前後方向、上下方向それぞれの加速度信号の波形の一部分を例示的に抜き出して示すグラフである。 前後方向、上下方向それぞれの加速度信号の波形の一部分を例示的に抜き出して示すグラフである。 前後方向、上下方向それぞれの加速度信号の波形の一部分を例示的に抜き出して示すグラフである。 ランニングの周期の一例を示す図である。 運動データ処理装置の機能構成を示すブロック図である。 運動データ取得装置の動作の一例を示すフローチャートである。 運動データ処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
≪運動データ処理システム1の概略構成≫
まず、図1を参照して、本実施形態の構成を説明する。図1は、本実施形態の運動データ処理システム1を示す概略構成図である。
図1に示すように、運動データ処理システム1は、運動データ取得装置10と運動データ処理装置20とを備える。
運動データ取得装置10は、周期的な動作の繰り返しから成る運動(例えば、ランニング)に関する運動データを周期ごとに取得するための装置であって、当該運動を行うユーザー(例えば、ユーザーの腰)に装着される装置である。
図2は、本実施形態に係る運動データ取得装置10をユーザーが腰に装着した状態を示す説明図である。
図2に示すように、運動データ取得装置10は、本体部10Aと、ベルト部10Bとを有しており、ベルト部10Bによって、ユーザーの腰の位置で本体部10Aが固定されている。ここで、左右方向をX軸とし、前後方向をY軸とし、上下方向をZ軸とする。X軸においては左手方向を正、右手方向を負とする。Y軸においては進行方向逆向きを正とし、進行方向を負とする。Z軸においては上方向を正、下方向を負とする。
運動データ処理装置20は、運動データ取得装置10によって取得されたユーザーの運動データを利用して、当該ユーザーによる運動を解析する装置である。運動データ処理装置20は、例えば、スマートウォッチ等のウエアラブル端末であって、運動データ取得装置10を装着したユーザーに装着された状態で使用されるものである。
<運動データ取得装置10の構成>
次に、図3を参照して、運動データ取得装置10の機能構成を説明する。図3は、運動データ取得装置10の機能構成を示すブロック図である。
運動データ取得装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、記憶部13、操作部14、モーションセンサ部15、通信部16等を備える。
CPU11は、運動データ取得装置10の各部を制御する。CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM12に展開し、当該プログラムとの協働で各種処理を実行する。具体的には、CPU11は、例えば、後述するモーションセンサ部15から出力される3軸方向の加速度信号を所定のサンプリング周期(例えば、200Hz)でサンプリングして、RAM12に記憶し、サンプリングした加速度信号を周知の手法により前後方向、左右方向、上下方向それぞれの加速度信号に変換し、変換後の前後方向、左右方向、上下方向のそれぞれの時間軸に対する波形を作成する。そしてCPU11は、前後方向、左右方向、上下方向それぞれの加速度信号の波形に基づいて、ランニング動作におけるサイクル(周期)の各局面のデータを算出する。
RAM12は、揮発性のメモリであり、各種のデータやプログラムを一時的に格納するワークエリアを形成する。
記憶部13は、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性のメモリにより構成される。記憶部13には、CPU11で実行される各種プログラム、当該各種プログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。
操作部14は、電源のON/OFFを切り替える電源ボタン(図示省略)、データ取得(データ計測)の開始/終了を指示する開始/終了ボタン(図示省略)等を備えており、この操作部14からの指示に基づいてCPU11は各部を制御するようになっている。
モーションセンサ部15は、3軸加速度センサ、ジャイロセンサ等のモーションセンサ、アンプ、ADコンバーター等により構成される。モーションセンサ部15は、モーションセンサによって検出されたアナログのセンシングデータ(運動データ)をアンプで増幅させた後、当該アナログのセンシングデータをADコンバーターでデジタルのセンシングデータに変換させ、当該デジタルのセンシングデータをCPU11に出力する。
通信部16は、外部の機器(例えば、運動データ処理装置20等)と無線によりデータ通信を行うためのインターフェースである。具体的には、通信部16は、例えば、アンテナ、変復調回路、信号処理回路等により構成されており、Bluetooth(登録商標)等の規格により通信を行う。
<運動データ取得装置10の動作>
次に、図4〜図12を用いて、運動データ取得装置10で実行されるランニング動作におけるサイクル(周期)の各局面のデータの測定処理について説明する。
なお、この処理ではユーザーが所定距離だけ走った分の前後方向、左右方向、上下方向それぞれの加速度信号が、処理の実行前に取得されている場合を例示して説明する。例えば、開始ボタンが操作されることによってデータ取得が開始されてから、ユーザーが所定距離だけ走り終わり、終了ボタンが操作されデータ取得が停止されると、CPU11は上記測定処理に関するプログラムを読み出して実行する。
図6及び図8〜図12は、前後方向、左右方向、及び上下方向の加速度信号の波形の一部分を例示的に抜き出して示すグラフである。以下の説明では、上記測定処理に加速度信号の波形がどう用いられているかを、図6及び図8〜図12を参照して説明する。また、本実施形態では、図6及び図8〜図12に示す部分にのみ上記測定処理が施される場合を例示して説明するが、当該測定処理は、前後方向、左右方向、及び上下方向それぞれの加速度信号の波形の全体を対象として実行される。
図4は、測定処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、上記測定処理が実行されると、CPU11は、まず、着地タイミング設定処理を行う(ステップS1)。ここで、着地タイミングとは、ランニング動作におけるサイクルの一局面であり、走っているユーザーの足(一方の足)が地面に触れたタイミングを指す。なお、着地タイミング設定処理の詳細については後述する。
次いで、CPU11は、最下点タイミングの設定を行う(ステップS2)。具体的には、CPU11は、後述する高さ位置波形Tの極小値Tmin(図6参照)を示すタイミングを最下点タイミングとして設定する。ここで、最下点タイミングとは、ランニング動作におけるサイクルの一局面であり、走っているユーザーの足(一方の足)が地面に触れている間において、腰が最も低い位置を通過したタイミングを指す。
次いで、CPU11は、離地タイミング設定処理を行う(ステップS3)。ここで、離地タイミングとは、ランニング動作におけるサイクルの一局面であり、走っているユーザーの足(一方の足)が地面から離れたタイミングを指す。なお、離地タイミング設定処理の詳細については後述する。
次いで、CPU11は、最高点タイミングの設定を行う(ステップS4)。具体的には、CPU11は、後述する高さ位置波形Tの極大値Tmax(図6参照)を示すタイミングを最高点タイミングとして設定する。ここで、最高点タイミングとは、ランニング動作におけるサイクルの一局面であり、走っているユーザーの足(一方の足)が地面から離れた後、腰が最も高い位置を通過したタイミングを指す。
次いで、CPU11は、着地タイミング設定処理によって設定された着地タイミングと、離地タイミング設定処理によって設定された離地タイミングと、の差分の時間を接地時間として算出する(ステップS5)。
これにより、ランニング動作におけるサイクルの各局面のデータ(着地タイミング、最下点タイミング、離地タイミング、最高点タイミング及び接地時間)が算出されて、CPU11は測定処理を終了する。
次に、上記の測定処理における着地タイミング設定処理(ステップS1)の詳細について説明する。
図5は、着地タイミング設定処理の流れを示すフローチャートである。
図6は、前後方向、左右方向、及び上下方向の加速度信号の波形の一部分を例示的に抜き出して示すグラフである。以下の説明では、着地タイミング設定処理に加速度信号の波形がどう用いられているかを、図6を参照して説明する。また、本実施形態では、図6に示す部分にのみ着地タイミング設定処理が施される場合を例示して説明するが、着地タイミング設定処理は、前後方向、左右方向、及び上下方向それぞれの加速度信号の波形の全体を対象として実行される。
図5に示すように、着地タイミング設定処理が実行されると、CPU11は、まず、上下方向の加速度信号(第2加速度信号)AccZ1に対して例えば移動平均等の周知の平滑化処理を行う(ステップS11)。
次いで、CPU11は、平滑化後の上下方向の加速度信号AccZ2の波形の極大値Zmaxを求め、この極大値Zmaxを示すタイミングを基準タイミング(第四基準タイミング)として時間軸を分割する(ステップS12)。図6では、極大値Zmaxに基づいて線P1,P2,P3で時間軸を分割している。この線P1と,線P2の間の分割領域、線P2と線P3との間の分割領域を第一分割領域R1と称す。
次いで、CPU11は、平滑化前の上下方向の加速度信号AccZ1を第一分割領域R1毎に二度積分することで、運動データ取得装置10の高さ位置を表す高さ位置波形Tを求める(ステップS13)。
次いで、CPU11は、各第一分割領域R1内にある高さ位置波形Tの極大値Tmaxを示すタイミングを基準タイミング(第一基準タイミング)として時間軸を分割する。図6では、極大値Tmaxに基づいて線P4,P5,P6で時間軸を分割している。この線P4,P5,P6を歩の切れ目(例えば奇数歩目と偶数歩目の境界)に設定する(ステップS14)。この線P4,P5,P6で分割された領域を第二分割領域と称す。なお、説明の便宜上、以下においては、連続する二つの第二分割領域のうち、先(時間的に前)の方を「先の第二分割領域R21」とし、後(時間的に後)の方を「後の第二分割領域R22」とする。
次いで、CPU11は、各第二分割領域R21,R22のうち前半部分(例えば歩の切れ目(線P4,P5)から、平滑化後の上下方向の加速度信号AccZ2の波形の極大値位置(線P2,P3))内において、前後方向の加速度信号(第1加速度信号)AccYの波形の正の極大値を探索する(ステップS15)。
図6では、先の第二分割領域R21に正の極大値Ymaxが一つあり、後の第二分割領域R22に正の極大値Ymaxが二つある場合を例示している。
次いで、CPU11は、各第二分割領域R21,R22の前半部分にある正の極大値Ymaxが一つであるか否かを判断し、一つである場合にはその正の極大値Ymaxを特定しステップS18に移行し、二つ以上である場合にはステップS17に移行する(ステップS16)。
ここで、着地時においてはその着地動作による衝撃によって減速するために、前後方向の加速度信号AccYの波形には正の値にピーク(極大値)が生じることになる。この正の極大値Ymaxが、進行方向に対して減速を示す極値である。
しかし、走り方や速度によっては同様のピークが複数生じることもある。換言すると、着地時においては前後方向の加速度信号AccYの波形に少なくとも一つは正の極大値が生じることになる。このため、ステップS16では、正の極大値が一つであるか否かを判断している。なお、本実施形態では、前後方向の加速度信号AccYは、進行方向逆向きを正とし、進行方向を負としているため、前後方向の加速度信号AccYの波形における減速を示す極値が正の極大値Ymaxとなっているが、正負が逆の場合は減速を示す極値が負の極小値となる。
ステップS17では、CPU11は、左右方向の加速度信号AccXの波形に基づいて複数の正の極大値Ymaxから一つ特定する。例えば、走行による着地時においては、片足だけが着地することになるため、上体は左右方向に傾くことになる。このとき、無意識のうちに体勢を整えるために、左右方向に上体が揺れ動くことになる。つまり、左右方向の加速度信号AccXの波形においては、着地時に左右のブレを示す波形が現れることになる。この波形を基にすれば、着地時を特定することが可能である。
具体的には、CPU11は、後の第二分割領域R22の前半部分内において、所定間隔内に左右方向の加速度信号AccXの波形の極値Xm1,Xm2,Xm3が三つ存在し、なおかつ当該三つの極値Xm1,Xm2,Xm3のうち隣接する極値Xm1,Xm2,Xm3の差分が所定値以上であると、左右のブレを示す波形として認定する。そして、CPU11は三つの極値Xm1,Xm2,Xm3のうち最初に発生した極値Xm1に近い正の極大値Ymaxを特定する。
なお、「所定間隔」や、「所定値」については、実験やシミュレーションなどにより得られた値が用いられる。具体的には所定間隔としては40〜100msの範囲に収まる値が好ましく、70msがより好ましい。また、所定値としては5〜15m/sの範囲に収まる値が好ましく、10m/sがより好ましい。
次いで、CPU11は、特定した正の極大値Ymaxの位置(時間)を着地タイミングとして設定し(ステップS18)、着地タイミング設定処理を終了する。
次に、上記の測定処理における離地タイミング設定処理(ステップS3)の詳細について説明する。
図7は、離地タイミング設定処理の流れを示すフローチャートである。
図8、図10、図11は、前後方向、及び上下方向の加速度信号の波形の一部分を例示的に抜き出して示すグラフである。
図9は、図8に示すグラフのうち、28.9秒から29.1秒の間の一部分を拡大したグラフである。
以下の説明では、離地タイミング設定処理に加速度信号の波形がどう用いられているかを、図8〜図11を参照して説明する。また、本実施形態では、図8〜図11に示す部分にのみ離地タイミング設定処理が施される場合を例示して説明するが、離地タイミング設定処理は、前後方向、及び上下方向それぞれの加速度信号の波形の全体を対象として実行される。
図7に示すように、離地タイミング設定処理が実行されると、CPU11は、まず、前後方向の加速度信号(第1加速度信号)AccYに対して移動平均を用いた平滑化処理を行う(ステップS21)。
具体的には、CPU11は、前後方向の加速度信号AccYに対して、タップ数が11〜15(ここで、タップ数はサンプリング周波数が200Hzであって、サンプリング周期が5msである場合のサンプル数であって、移動平均を算出する期間が対象とする信号の前後25〜35msの期間(第1期間)である場合に対応する)の三角移動平均(第一の移動平均)を算出し、当該三角移動平均による平滑化処理後の第1信号(以下、FAccY_2と称す)を求めるとともに、タップ数が3〜5(タップ数はサンプリング周波数が200Hzである場合のサンプル数であって、移動平均を算出する期間が対象とする信号の前後5〜10msの期間(第2期間)である場合に対応する)の三角移動平均(第二の移動平均)を算出し、当該三角移動平均による平滑化処理後の第2信号(以下、FAccY_1と称する)を求める。ここで、三角移動平均は対象とする信号のノイズを低減する効果を有するものであり、周知の手法である。この三角移動平均による平滑化処理においては、タップ数(サンプル数)を多くする程、信号が平滑化される効果が大きくなる。
次いで、CPU11は、変数nを、サンプリング周期(例えば、5ms)毎のサンプリングタイミングに、時間の経過に応じて順次付した番号として、第二分割領域(上述の図6における線P4、P5間、又は、線P5、P6間の第二分割領域と同様に設定される領域であり、図8の線L1,L2間の領域)のうちの後半部分において、FAccY_2が負から正、すなわち加速から減速へと変化するタイミング(プラスゼロクロスタイミング;n=ZC)を探索する(ステップS22)。そして、CPU11は、探索して取得した上記タイミング(ZC)を第二基準タイミングとして設定する。図8〜図11では、第二基準タイミングを線LZCで示している。
ここで、プラスゼロクロスタイミング(ZC)を探索するに際して、図9の破線の丸で囲った領域に示すように、離地前にも、AccYの値がノイズや体の動き方によって負から正に急峻に変化するタイミングが発生してしまう場合がある。そして、タップ数が比較的小さいFAccY_1ではこの急峻な変化が残っていて、同様に負から正に急峻に変化する。これに対して、図9に示すように、タップ数が比較的大きいFAccY_2では、AccYやFAccY_1では負から正に急峻に変化する場合であっても、この急峻な変化が緩和されて、負から正に変化するタイミングは現れないようになる。そこで、本実施形態では、タップ数を比較的大きくしたFAccY_2を用いることによって、プラスゼロクロスタイミング(ZC)を適正に探索することができるようにしている。なお、上記のタップ数はサンプリング周波数が200Hzでサンプリング周期が5msの場合であり、タップ数は加速度信号のサンプリング周波数によって変化する。また、サンプリング数、サンプリング期間は上記の値に限定されるものではなく、上記の値の近傍であればよい。
次いで、CPU11は、第二分割領域(図8の線L1,L2で分割された領域)のうちの後半部分において、FAccY_2が極大値となるタイミング(LMX)を探索する(ステップS23)。そして、CPU11は、上記タイミング(LMX)を第三基準タイミングとして設定する。図8〜図11では、第三基準タイミングを線LLMXで示している。
次いで、CPU11は、第二基準タイミングと第三基準タイミングとの間、すなわち線LZC,LLMXで分割された探索期間において、まず、第二基準タイミングから1サンプリング周期後のサンプリングタイミング(n=ZC+1、ステップS24)から第三基準タイミング(LMX)の間のサンプリング周期毎のFAccY_1の値の、FAccY_1の1サンプリング周期前の値に対する差分(FAccY_1(n)−FAccY_1(n−1))を算出し、当該差分の値が予め定められた閾値TH未満であるか否かを判定する(ステップS25)。ここで、ステップS25の閾値処理は、例えば、ノイズや体の固有の動き等の影響によって、第二基準タイミングの後、極大値が一気に現れる場合や、途中で変曲点が見られる波形の後に極大値が現れる場合に、離地タイミングを正確に特定できるようにすることを目的としてなされている。また、当該閾値処理では、AccYのデータに含まれているノイズの影響を抑制するため、FAccY_1を用いている。ここで、閾値THは、0m/sに近い値(例えば、0.5m/s)とする。なお、閾値THは、FAccY_1の極大値に応じて段階的に設定しても良い。例えば、FAccY_1の極大値が5m/s未満の場合は0.5m/sとし、当該極大値が5m/s以上の場合は1.0m/sとする。
ステップS25において、上記差分が閾値TH未満でないと判定された場合(ステップS25;NO)、CPU11は、上記変数nを1インクリメントし(ステップS26)、このときの変数nが示すサンプリングタイミングが第三基準タイミング(LMX)であるか否かを判定する(ステップS27)。
ステップS27において、このときの変数nが示すサンプリングタイミングが第三基準タイミング(LMX)でないと判定された場合(ステップS27;NO)、ステップS25へ戻り、CPU11は、ステップS25以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS27において、このときの変数nが示すサンプリングタイミングが第三基準タイミング(LMX)であると判定された場合(ステップS27;YES)、すなわち、第二基準タイミング(ZC)と第三基準タイミング(LMX)との間において、上記差分が閾値TH未満であるという条件が満たされなかった場合、CPU11は、図10に示すように、当該第三基準タイミング(LMX)を離地タイミングとして設定し(ステップS28)、離地タイミング設定処理を終了する。
また、ステップS25において、上記差分が閾値TH未満であると判定された場合(ステップS25;YES)、CPU11は、このときの変数nが示すサンプリングタイミングにおける上下方向の加速度信号AccZの値が所定値C1未満であり、且つ、FAccY_1の値が特定値C2以上であるか否かを判定する(ステップS29)。
ステップS29の判定処理でAccZの値が所定値C1未満であるか否かを判定しているのは、足が地面に設置している間は、AccZの値が正側すなわち上向きになっており、AccZの値が所定値C1以上である場合(例えば、図10の破線の丸で囲った領域参照)は、足はまだ地面に接していると想定されるためである。ここで、所定値C1は、重力加速度9.80665m/sよりも若干大きい値(例えば、12m/s)とする。
また、ステップS29の判定処理でFAccY_1の値が特定値C2以上であるか否かを判定しているのは、FAccY_1の極大値に対して、FAccY_1の値が非常に小さい場合(図11の破線の丸で囲った領域参照)は、そのタイミングにおいてAccYの上昇率が0になっていたとしても、まだ足が地面から離れていないと想定されるためであり、離地タイミングでは、比較的大きな速度の変化(減少)が生じると想定されるためである。ここで、特定値C2は、第二基準タイミング(ZC)から第二分割領域の後端(例えば、図8の線L2参照)までの範囲におけるFAccY_1の値の最大値に所定の係数(例えば、40〜60%)を掛けた値とする。
ステップS29において、上記判定条件を満たしていないと判定された場合(ステップS29;NO)、ステップS26へ移行し、CPU11は、それ以降の処理を行う。
一方、ステップS29において、上記判定条件を満たしていると判定された場合(ステップS29;YES)、CPU11は、このときの変数nが示すサンプリングタイミング(図9及び図11参照)を離地タイミングとして設定し(ステップS30)、離地タイミング設定処理を終了する。
上述したように、CPU11は、着地タイミング設定処理(ステップS1)、最下点タイミングの設定処理(ステップS2)、離地タイミング設定処理(ステップS3)及び最高点タイミングの設定処理(ステップS4)を実行することにより、例えば、図12に示すように、一方の足が地面に触れた接地時(着地タイミング)、この足の接地中に腰が最も低い位置を通過した最下点時(最下点タイミング)、この足が地面から離れた離地時(離地タイミング)、及び、この足が地面から離れた後、腰が最も高い位置を通過した最高点時(最高点タイミング)、並びに、逆の足が地面に触れた逆足接地時(着地タイミング)、この足の接地中に腰が最も低い位置を通過した逆足最下点時(最下点タイミング)、この足が地面から離れた逆足離地時(離地タイミング)、及び、この足が地面から離れた後、腰が最も高い位置を通過した逆足最高点時(最高点タイミング)を検出することができる。これにより、運動データ取得装置10は、ランニング動作における各局面を識別可能となることからランニングに関する運動データを周期(サイクル)ごとに取得することが可能となる。
ここで、ランニングの周期について例示すると、例えば、図13に示すように、左足が地面に触れた接地時を起点にした場合、この足の接地中にユーザーの腰が最も低い位置を通過した最下時、この足が地面から離れた離地時、この足が地面から離れた後、ユーザーの腰が最も高い位置を通過した最高時、並びに、逆の足(右足)が地面に触れた逆足接地時、この足の接地中にユーザーの腰が最も低い位置を通過した逆足最下時、この足が地面から離れた逆足離地時、及び、この足が地面から離れた後、ユーザーの腰が最も高い位置を通過した逆足最高時のそれぞれの局面を経た後、再び、左足が地面に触れるまでの期間がランニングにおける1周期となる。
<運動データ処理装置20の構成>
次に、図14を参照して、運動データ処理装置20の機能構成を説明する。図14は、運動データ処理装置20の機能構成を示すブロック図である。
運動データ処理装置20は、CPU21、RAM22、記憶部23、操作部24、表示部25、通信部26等を備える。
CPU21は、運動データ処理装置20の各部を制御する。CPU21は、記憶部23に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM22に展開し、当該プログラムとの協働で各種処理を実行する。
RAM22は、揮発性のメモリであり、各種のデータやプログラムを一時的に格納するワークエリアを形成する。
記憶部23は、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性のメモリにより構成される。記憶部23には、CPU21で実行される各種プログラム、当該各種プログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。
操作部24は、押しボタンスイッチや、表示部25上に設けられるタッチセンサ等を備えており、ユーザーの入力操作を受け付けて、操作内容を電気信号に変換してCPU21に出力する。
表示部25は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、CPU21からの表示制御信号に従って画面表示を行う。また、表示部25の表示画面上には上記タッチセンサが設けられており、タッチパネル方式の操作表示手段として機能する。
通信部26は、外部の機器と無線によりデータ通信を行うためのインターフェースである。具体的には、通信部26は、例えば、アンテナ、変復調回路、信号処理回路等により構成されており、Bluetooth等の規格により通信を行う。
≪運動データ処理システム1の動作≫
次に、図15及び1図6を用いて、運動データ処理システム1の動作について説明する。図15は、運動データ処理システム1のうち運動データ取得装置10側の動作の一例を示すフローチャートである。図16は、運動データ処理システム1のうち運動データ処理装置20側の動作の一例を示すフローチャートである。
<運動データ取得装置10の動作>
例えば、ユーザーがランニングを開始する際、当該ユーザーにより操作部14の開始ボタン(図示省略)の押下操作がなされると、運動データ取得装置10のCPU11は、モーションセンサ部15により出力される運動データ(センシングデータ)の取得を開始(ステップS31)し、カウンタをクリアするとともに、平均データフラグをOFFにする(ステップS32)。
次いで、CPU11は、カウンタの値が所定値(例えば、10)であるか否かを判定する(ステップS33)。
ステップS33において、カウンタの値が10ではないと判定された場合(ステップS33;NO)、CPU11は、モーションセンサ部15により出力される運動データに基づいて、ランニングにおける1周期が経過したか否かを判定する(ステップS34)。
ステップS34において、ランニングにおける1周期が経過していないと判定された場合(ステップS34;NO)、CPU11は、ランニングにおける1周期が経過したと判定されるまでの間、ステップS34の判定処理を繰り返し行う。
そして、ステップS34において、ランニングにおける1周期が経過したと判定された場合(ステップS34;YES)、CPU11は、カウンタの値を1インクリメントする(ステップS35)。
次いで、CPU11は、カウンタの値が1〜9のいずれかであるか否かを判定する(ステップS36)。
ステップS36において、カウンタの値が1〜9のいずれかであると判定された場合(ステップS36;YES)、CPU11は、直近の1周期分の周期データ(運動データ)を、通信部16を介して運動データ処理装置20へ送信する(ステップS37)。
一方、ステップS36において、カウンタの値が1〜9のいずれでもないと判定された場合(ステップS36;NO)、CPU11は、ステップS37をスキップして、ステップS43へ移行する。
次いで、CPU11は、平均データフラグがONであるか否かを判定する(ステップS43)。
ステップS43において、平均データフラグがONではない、すなわちOFFであると判定された場合(ステップS43;NO)、CPU11は、処理をステップS33へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。つまり、カウンタの値が1〜9である間は、それぞれの周期における周期データ(運動データ)が運動データ処理装置20へ送信されることとなる。
また、ステップS33において、カウンタの値が10であると判定された場合(ステップS33;YES)、CPU11は、平均データフラグがONであるか否かを判定する(ステップS38)。
ステップS38において、平均データフラグがONではない、すなわちOFFであると判定された場合(ステップS38;NO)、CPU11は、10周期分の周期データ(運動データ)を平均化し(ステップS9)、平均化された平均データ(基準データ)を、通信部16を介して運動データ処理装置20へ送信する(ステップS40)。
次いで、CPU11は、平均データをRAM12に一時的に保存する(ステップS41)。続けて、CPU11は、平均データフラグをONにする(ステップS42)。つまり、カウンタの値が10になると、平均データ(基準データ)が導出され、後述する差分データの生成に利用されることとなる。
また、ステップS38において、平均データフラグがONであると判定された場合(ステップS8;YES)、CPU11は、上述のようにステップS34〜ステップS37の処理を行い、ステップS43へ移行する。
また、ステップS43において、平均データフラグがONであると判定された場合(ステップS43;YES)、CPU11は、直近の1周期分の周期データの周期時間と平均データの周期時間とが一致するか否かを判定する(ステップS44)。
ステップS44において、直近の1周期分の周期データの周期時間と平均データの周期時間とが一致すると判定された場合(ステップS44;YES)、CPU11は、ステップS45をスキップして、ステップS46へ移行する。
一方、ステップS44において、直近の1周期分の周期データの周期時間と平均データの周期時間とが一致しないと判定された場合(ステップS44;NO)、CPU11は、直近の1周期分の周期データの周期時間が平均データの周期時間と一致するように周期時間を補正し(ステップS45)、ステップS46へ移行する。
次いで、CPU11は、直近の1周期分の周期データと平均データとの差分データを生成する(ステップS46)。ここで、CPU11は、上述したように直近の1周期分の周期データに対して周期時間の補正がなされている場合は、補正後の周期データと平均データとの差分データを生成する。
次いで、CPU11は、ステップS46で生成された差分データを、通信部16を介して運動データ処理装置20へ送信する(ステップS47)。ここで、上述したように直近の1周期分の周期データに対して周期時間の補正がなされている場合、CPU11は、補正がなされた際の補正係数を示すデータを差分データとあわせて送信する。また、CPU11は、差分データを送信する際、当該差分データを導出する際に用いられた平均データとの対応付けがなされた状態で当該差分データを送信する。
次いで、CPU11は、モーションセンサ部15により出力される運動データを参照し、ランニングピッチに変化があったか否かを判定する(ステップS48)。
ステップS48において、ランニングピッチに変化があったと判定された場合(ステップS48;YES)、CPU11は、カウンタをクリアするとともに、平均データフラグをOFFにし(ステップS49)、ステップS50へ移行する。つまり、ランニングピッチに変化が現れるごとに、平均データが新しく生成されることとなる。そして、新しく平均データが生成された後は、この新しい平均データを基準データとして差分データが生成されることとなる。
一方、ステップS48において、ランニングピッチに変化がないと判定された場合(ステップS48;NO)、CPU11は、ステップS49をスキップして、ステップS50へ移行する。
次いで、CPU11は、ユーザーによる操作部14の終了ボタン(図示省略)の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS50)。
ステップS50において、ユーザーによる操作部14の終了ボタンの押下操作がなされていないと判定された場合(ステップS50;NO)、CPU11は、処理をステップS33へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS50において、ユーザーによる操作部14の終了ボタンの押下操作がなされたと判定された場合(ステップS50;YES)、CPU11は、運動データ取得装置10による処理を終了する。
なお、上述したステップS33において、カウンタの値が所定値(本実施形態では10)であるか否かを判定しているが、この所定値については、ユーザーがランニングを行う場合に応じて値を変えるようにしてもよい。例えば、陸上競技のトラックのように平坦なコースでユーザーがランニングを行う場合は、長い期間、ユーザーの走行状態の変化が少なく安定した走りとなるため所定値の値を大きく設定し、峠道を含むような高低差を有するコースでユーザーがランニングを行う場合は、ユーザーの走行状態の変化が多くなるため所定値の値を小さく設定するようにしてもよい。
また、上述したステップS48において、ランニングピッチに変化があったか否かを判定しているが、例えば、ランニング速度や体軸のブレ等、ランニングピッチ以外のランニング指標に変化があったか否かを判定するようにしてもよい。
<運動データ処理装置20の動作>
図6に示すように、まず、運動データ処理装置20のCPU21は、ユーザーがランニングを行っている際に、通信部26を介して運動データ取得装置10から1周期分の周期データ(運動データ)を受信したか否かを判定する(ステップS31)。
ステップS51において、1周期分の周期データ(運動データ)を受信したと判定された場合(ステップS51;YES)、CPU21は、受信した1周期分の周期データをRAM22に一時的に保存する(ステップS52)。
一方、ステップS51において、1周期分の周期データ(運動データ)を受信していないと判定された場合(ステップS51;NO)、CPU21は、ステップS52をスキップして、ステップS53へ移行する。
次いで、CPU21は、通信部26を介して運動データ取得装置10から平均データ(基準データ)を受信したか否かを判定する(ステップS53)。
ステップS53において、平均データ(基準データ)を受信したと判定された場合(ステップS53;YES)、CPU21は、受信した平均データをRAM22に一時的に保存し(ステップS54)、その後、処理をステップS51へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS53において、平均データ(基準データ)を受信していないと判定された場合(ステップS53;NO)、CPU21は、通信部26を介して運動データ取得装置10から差分データを受信したか否かを判定する(ステップS55)。
ステップS55において、差分データを受信していないと判定された場合(ステップS55;NO)、CPU21は、処理をステップS51へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS55において、差分データを受信したと判定された場合(ステップS55;YES)、CPU21は、受信した差分データと対応付けられている平均データと、当該差分データとに基づいて、元の周期データに復元する(ステップS56)。
次いで、CPU21は、通信部26を介して運動データ取得装置10から差分データとともに補正係数を示すデータも受信したか否かを判定する(ステップS57)。
ステップS57において、補正係数を示すデータも受信したと判定された場合(ステップS57;YES)、CPU21は、ステップS56で復元された周期データの周期時間を当該補正係数の分だけ補正する(ステップS58)。
次いで、CPU21は、運動データ取得装置10とのデータ通信が継続されているか否かを判定する(ステップS59)。
ステップS59において、運動データ取得装置10とのデータ通信が継続されていると判定された場合(ステップS59;YES)、CPU21は、処理をステップS51へ戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
一方、ステップS59において、運動データ取得装置10とのデータ通信が切断されたと判定された場合(ステップS59;NO)、CPU21は、ステップS52で保存された周期データ、及び、ステップS56又はステップS58で復元された周期データを記憶部23に保存し(ステップS60)、CPU21は、運動データ処理装置20による処理を終了する。
以上のように、運動データ取得装置10は、周期的な動作の繰り返しから成る運動(ランニング)に関する運動データを周期ごとに取得し、取得された運動データに基づいて、周期的な動作の平均データ(基準データ)を生成し、生成された平均データと、取得された各周期の運動データのそれぞれとの差分データを導出し、平均データと差分データとを対応付けて出力する。
したがって、運動データ取得装置10によれば、各周期の運動データを平均データと差分データとに変換することによって、当該各周期の運動データの少量化を図ることができるので、運動データ処理装置20に対して各周期の運動データを効率良く出力できる。
また、運動データ取得装置10によれば、平均データの周期時間と一周期の運動データの周期時間とが異なる場合、当該運動データの周期時間を当該平均データの周期時間と同じ長さに補正し、補正された運動データがある場合、平均データと当該補正された運動データとの差分データを導出し、当該差分データを出力する際に、当該補正がなされた際の補正係数を更に出力するので、平均データの周期時間と異なる運動データであっても正確に復元することができる。
また、運動データ取得装置10によれば、所定周期分(本実施形態では10周期分)の運動データを平均化することにより平均データ(基準データ)を生成するので、差分データに関するデータ容量を削減することができ、各周期の運動データのデータ容量をより少なくすることができる。
また、運動データ処理システム1は、運動データ取得装置10によって、周期的な動作の繰り返しから成る運動(ランニング)に関する運動データを周期ごとに取得し、取得された運動データに基づいて、周期的な動作の平均データ(基準データ)を生成し、平均データと各周期の運動データのそれぞれとの差分データを導出し、平均データと差分データとを対応付けて送信し、運動データ処理装置20によって、運動データ取得装置10により送信された平均データと差分データとを受信し、受信された平均データと差分データとに基づいて、各周期の運動データを復元する。
したがって、運動データ処理システム1によれば、各周期の運動データを平均データと差分データとに変換することによって、運動データ取得装置10から運動データ処理装置20へ送信される各周期の運動データの少量化を図ることができるので、運動データ取得装置10から運動データ処理装置20へ各周期の運動データを効率良く出力できる。これにより、データ通信の速度を上げることなく各周期の運動データを運動データ取得装置10から運動データ処理装置20へリアルタイムに送信して当該運動データの処理を行うことが可能となる。
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態において、周期的な動作の繰り返しから成る運動としてランニングを一例に挙げて説明を行ったが、当該運動はランニングに限定されるものではなく、ウォーキング、水泳、スキー、スケート、自転車などの周期的な動作の繰り返しから成る運動を対象としてもよい。また、上記実施形態において、左足が地面に触れた接地時をランニングの周期の起点としたが、当該ランニングの周期の起点は、左足が地面に触れた接地時に限定されるものではなく、例えば、右足が地面に触れた接地時や、左足の接地中にユーザーの腰が最も低い位置を通過した最下時等をランニングの周期の起点としてもよい。
また、例えば、ハードル走のように、走行動作とハードルの飛越動作と言う、異なる動作の組み合わせから構成される周期的な動作の繰り返しから成る運動の場合、運動データ取得装置10は、走行動作における差分データと補正係数、ハードルの飛越動作における差分データと補正係数、をそれぞれ生成して、運動データ処理装置20に送信するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、ユーザーに装着された運動データ取得装置10が、同じくユーザーに装着された運動データ処理装置20に対して、Bluetooth等の規格の無線通信によって、平均データや差分データ等を送信するようにしたが、例えば、運動データ処理装置20をクラウド上に設けられたサーバー装置であるものとし、ユーザーに装着された運動データ取得装置10が、インターネットを介して、当該運動データ処理装置20に対して平均データや差分データ等を送信するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、ユーザーに装着された運動データ取得装置10が、同じくユーザーに装着された運動データ処理装置20に対して、Bluetooth等の規格の無線通信によって、平均データや差分データ等を送信するようにしたが、平均データや差分データ等を、運動データ取得装置10の記憶部13に記憶するようにしてもよい。この場合、平均データや差分データ等の記憶容量を削減することができ、記憶部13へのアクセス回数が減り、運動データ取得装置10の消費電力削減に寄与できる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部13のフラッシュメモリなどの不揮発性のメモリを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲のとおりである。
〔付記〕
<請求項1>
周期的な動作の繰り返しから成る運動に関する運動データを周期ごとに取得する運動データ取得手段と、
前記運動データ取得手段によって取得された前記運動データに基づいて、前記周期的な動作の基準データを生成する基準データ生成手段と、
前記基準データ生成手段によって生成された前記基準データと前記運動データ取得手段によって取得された各周期の運動データのそれぞれとの差分データを導出する差分データ導出手段と、
前記基準データと前記差分データとを対応付けて出力するデータ出力手段と、
を備えることを特徴とする運動データ取得装置。
<請求項2>
前記基準データの周期時間と前記運動データ取得手段によって取得された一周期の運動データの周期時間とが異なる場合、当該運動データの周期時間を当該基準データの周期時間と同じ長さに補正する補正手段を備え、
前記差分データ導出手段は、前記補正手段によって補正された運動データがある場合、前記基準データと当該補正された運動データとの差分データを導出し、
前記データ出力手段は、前記補正手段によって補正された運動データがある場合、当該補正がなされた際の補正係数を更に対応付けて出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の運動データ取得装置。
<請求項3>
前記基準データ生成手段は、所定数の周期の運動データを平均化することにより前記基準データを生成する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の運動データ取得装置。
<請求項4>
周期的な動作の繰り返しから成る運動に関する運動データを周期ごとに取得する運動データ取得工程と、
前記運動データ取得工程によって取得された前記運動データに基づいて、前記周期的な動作の基準データを生成する基準データ生成工程と、
前記基準データ生成工程によって生成された前記基準データと前記運動データ取得工程によって取得された各周期の運動データのそれぞれとの差分データを導出する差分データ導出工程と、
前記基準データと前記差分データとを対応付けて出力するデータ出力工程と、
を含むことを特徴とする運動データ出力方法。
<請求項5>
コンピュータを、
周期的な動作の繰り返しから成る運動に関する運動データを周期ごとに取得する運動データ取得手段、
前記運動データ取得手段によって取得された前記運動データに基づいて、前記周期的な動作の基準データを生成する基準データ生成手段、
前記基準データ生成手段によって生成された前記基準データと前記運動データ取得手段によって取得された各周期の運動データのそれぞれとの差分データを導出する差分データ導出手段、
前記基準データと前記差分データとを対応付けて出力するデータ出力手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項6>
運動データ取得装置と運動データ処理装置とを備えた運動データ処理システムであって、
前記運動データ取得装置は、
周期的な動作の繰り返しから成る運動に関する運動データを周期ごとに取得する運動データ取得手段と、
前記運動データ取得手段によって取得された前記運動データに基づいて、前記周期的な動作の基準データを生成する基準データ生成手段と、
前記基準データ生成手段によって生成された前記基準データと前記運動データ取得手段によって取得された各周期の運動データのそれぞれとの差分データを導出する差分データ導出手段と、
前記基準データと前記差分データとを対応付けて送信するデータ送信手段と、
を備え、
前記運動データ処理装置は、
前記データ送信手段により送信された前記基準データと前記差分データとを受信するデータ受信手段と、
前記データ受信手段によって受信された前記前記基準データと前記差分データとに基づいて、前記各周期の運動データを復元する復元手段と、
を備えることを特徴する運動データ処理システム。
1 運動データ処理システム
10 運動データ取得装置
11 CPU(運動データ取得手段、基準データ生成手段、差分データ導出手段、データ出力手段、補正手段)
16 通信部(データ送信手段)
20 運動データ処理装置
21 CPU(復元手段)
26 通信部(データ受信手段)

Claims (6)

  1. 周期的な動作の繰り返しから成る運動に関する運動データを周期ごとに取得する運動データ取得手段と、
    前記運動データ取得手段によって取得された前記運動データに基づいて、前記周期的な動作の基準データを生成する基準データ生成手段と、
    前記基準データ生成手段によって生成された前記基準データと前記運動データ取得手段によって取得された各周期の運動データのそれぞれとの差分データを導出する差分データ導出手段と、
    前記基準データと前記差分データとを対応付けて出力するデータ出力手段と、
    を備えることを特徴とする運動データ取得装置。
  2. 前記基準データの周期時間と前記運動データ取得手段によって取得された一周期の運動データの周期時間とが異なる場合、当該運動データの周期時間を当該基準データの周期時間と同じ長さに補正する補正手段を備え、
    前記差分データ導出手段は、前記補正手段によって補正された運動データがある場合、前記基準データと当該補正された運動データとの差分データを導出し、
    前記データ出力手段は、前記補正手段によって補正された運動データがある場合、当該補正がなされた際の補正係数を更に対応付けて出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の運動データ取得装置。
  3. 前記基準データ生成手段は、所定数の周期の運動データを平均化することにより前記基準データを生成する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の運動データ取得装置。
  4. 周期的な動作の繰り返しから成る運動に関する運動データを周期ごとに取得する運動データ取得工程と、
    前記運動データ取得工程によって取得された前記運動データに基づいて、前記周期的な動作の基準データを生成する基準データ生成工程と、
    前記基準データ生成工程によって生成された前記基準データと前記運動データ取得工程によって取得された各周期の運動データのそれぞれとの差分データを導出する差分データ導出工程と、
    前記基準データと前記差分データとを対応付けて出力するデータ出力工程と、
    を含むことを特徴とする運動データ出力方法。
  5. コンピュータを、
    周期的な動作の繰り返しから成る運動に関する運動データを周期ごとに取得する運動データ取得手段、
    前記運動データ取得手段によって取得された前記運動データに基づいて、前記周期的な動作の基準データを生成する基準データ生成手段、
    前記基準データ生成手段によって生成された前記基準データと前記運動データ取得手段によって取得された各周期の運動データのそれぞれとの差分データを導出する差分データ導出手段、
    前記基準データと前記差分データとを対応付けて出力するデータ出力手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
  6. 運動データ取得装置と運動データ処理装置とを備えた運動データ処理システムであって、
    前記運動データ取得装置は、
    周期的な動作の繰り返しから成る運動に関する運動データを周期ごとに取得する運動データ取得手段と、
    前記運動データ取得手段によって取得された前記運動データに基づいて、前記周期的な動作の基準データを生成する基準データ生成手段と、
    前記基準データ生成手段によって生成された前記基準データと前記運動データ取得手段によって取得された各周期の運動データのそれぞれとの差分データを導出する差分データ導出手段と、
    前記基準データと前記差分データとを対応付けて送信するデータ送信手段と、
    を備え、
    前記運動データ処理装置は、
    前記データ送信手段により送信された前記基準データと前記差分データとを受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段によって受信された前記前記基準データと前記差分データとに基づいて、前記各周期の運動データを復元する復元手段と、
    を備えることを特徴する運動データ処理システム。
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