JP2020157992A - シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルトに張力あるいは予張力が作用した場合に乗員の拘束力が低下することを抑制し、シートベルトの着脱動作を乗員が片手で行うことを可能とする。【解決手段】乗員を座席に拘束して保護する4点式のシートベルト装置であって、シートベルト20と、該シートベルト20の一端20Aを固定する、当該座席1の左右両側のうちの一方側に設けられた固定部材30と、該固定部材30よりもベルト他端20D寄りに、該シートベルト20に対して相対移動可能に設けられたタング部材50と、該タング部材50が着脱可能な、座席1の一方側に設けられたバックル部材60と、座席1の他方側に設けられた、シートベルト20の他端側を巻き取るリトラクター部材70と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、シートベルト装置に関する。
車両用の4点式のシートベルト装置として、座席の左右のベルト(ショルダーベルト、ラップベルト)にも設けられたバックルを乗員の身体の前で装着する構造のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、このようなシートベルト装置として、バックルケースを挿通しているショルダーベルトを移動できないよう規制したものも提案されている。
特開2000−16234号公報
しかし、上記のごとくバックルケースを挿通しているショルダーベルトを移動できないよう規制しているシートベルト装置においては、ショルダーベルトに張力あるいは予張力が作用した場合、ラップベルトがショルダーベルトにより若干持ち上げられ、乗員の拘束力が低下することがある。
また、上記のごとく左右のベルトのバックルを乗員の身体の前で装着する構造の場合、乗員は、右側のベルトを右手で、左側のベルトを左手で持ってバックル装着を行うというように、両手を使った動作をしなければならない。
そこで、本発明は、シートベルトに張力あるいは予張力が作用した場合に乗員の拘束力が低下することを抑制し、シートベルトの着脱動作を乗員が片手で行うことを可能とする構造の4点式のシートベルト装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、乗員を座席に拘束して保護する4点式のシートベルト装置であって、
シートベルトと、
該シートベルトの一端を固定する、当該座席の左右両側のうちの一方側に設けられた固定部材と、
該固定部材よりもベルト他端寄りに、該シートベルトに対して相対移動可能に設けられたタング部材と、
該タング部材が着脱可能な、座席の一方側に設けられたバックル部材と、
座席の他方側に設けられた、シートベルトの他端側を巻き取るリトラクター部材と、
を備える、シートベルト装置である。
シートベルト装置は、固定部材から延びるシートベルトの途中を挿通した状態で折り返す位置に設けられた中継部材をさらに備えていてもよい。
上記のごとき態様のシートベルト装置は、座席に設けられた(i)固定部材、(ii)中継部材、(iii)(タング部材の着脱が可能な)バックル部材、そして(iv)リトラクター部材 の4点にてシートベルトの端部あるいはその途中の箇所を、固定した状態、折り返した状態、張力を作用させた状態等にて保持ないし支持する構造の4点式シートベルト装置である。かかるシートベルト装置の一態様では、タング部材を装着するためのバックル部材が座席に設けられていて、該バックル部材と同じ側の上方にシートベルトの固定点となる固定部材があり、該固定点から斜め下方に位置する中継部材を経由してシートベルトが折り返され、リトラクター部材で当該シートベルトが巻き取られる構造である。シートベルトのうち、中継部材とリトラクター部材との間にはタング部材が設けられており、該タング部材をバックル部材に装着することで乗員の身体を拘束して保護する状態となる。
上記のごとき態様のシートベルト装置において、乗員が当該シートベルトを装着し、あるいは外す際の動作は、当該シートベルトの途中に設けられたタング部材を座席のバックル部材に対して脱着するというものであるから、従来の4点式シートベルト装置におけるような動作(乗員の身体の前で着脱する動作)というよりは、むしろ現行の3点式シートベルト装置におけるような動作に近い。このような動作は、従来の4点式シートベルト装置における動作とは異なり、片手で行うことが可能である。
しかも、上記のごとき態様のシートベルト装置においては、乗員の身体の前で交差するシートベルトの相対的な動きを妨げるものはないから、そのような相対的な動きが規制された構造の4点式シートベルト装置におけるような、該構造に起因して乗員の拘束力が低下するといったことがない。
上記態様のシートベルト装置において、固定部材が当該座席の肩部に設けられていてもよい。
上記態様のシートベルト装置において、固定部材が当該座席を備える車両のフレームに設けられていてもよい。
上記態様のシートベルト装置において、リトラクター部材が当該座席の肩部に組み込まれていてもよい。
上記態様のシートベルト装置において、リトラクター部材が当該座席を備える車両のフレームに設けられていてもよい。
上記態様のシートベルト装置において、シートベルトのうち固定部材および中継部材の間の固定側ダイアゴナルベルト部分と、当該シートベルトのうちタング部材およびリトラクター部材の間のリトラクター側ダイアゴナルベルト部分とが交差する部分に、固定側ダイアゴナルベルト部分およびリトラクターが挿通されるガイド部材が設けられていてもよい。
上記態様のシートベルト装置において、ガイド部材は、固定側ダイアゴナルベルト部分およびリトラクター側ダイアゴナルベルト部分に対してスライド可能に設けられていてもよい。
上記態様のシートベルト装置において、シートベルトのうちタング部材よりも中継部材寄りの位置に、当該シートベルトに対するタング部材のスライド動作を規制するストッパー部材が設けられていてもよい。
上記態様のシートベルト装置は、固定部材およびリトラクター部材の一方または両方を昇降させる昇降装置を備えていてもよい。
上記態様のシートベルト装置は、乗員の乗降時に昇降装置を作動させるECUをさらに備えていてもよい。
上記態様のシートベルト装置において、リトラクター部材が車両のいずれかの部位に設けられ、当該座席の肩部に設けられたスルーアンカーを介して中継部材にシートベルトが挿通されていてもよい。
上記態様のシートベルト装置において、リトラクター部材が当該座席の座または背もたれに設けられ、当該座席の肩部に設けられたスルーアンカーを介して中継部材にシートベルトが挿通されていてもよい。
上記態様のシートベルト装置において、リトラクター部材が電動巻き取り機構を備え、シートベルト装置が、当該電動巻き取り機構の巻き取り量あるいは巻き取りタイミングを制御するECUをさらに備えていてもよい。
本発明によれば、シートベルトに張力あるいは予張力が作用した場合に乗員の拘束力が低下することを抑制することができ、シートベルトの着脱動作を乗員が片手で行うことが可能となる。
本発明の第1実施形態におけるシートベルト装置を示す、シートベルト装着時の斜視図である。 シートベルト非装着時のシートベルト装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるシートベルト装置の別の態様を示す、シートベルト装着時の斜視図である。 シートベルト非装着時のシートベルト装置の斜視図である。 本発明の第2実施形態におけるシートベルト装置を示す、シートベルト装着時の斜視図である。 シートベルト非装着時のシートベルト装置の斜視図である。 シートベルトを挿通した状態のガイド部材の一例を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるシートベルト装置を示す、シートベルト装着時の斜視図である。 シートベルト非装着時のシートベルト装置の斜視図である。 本発明の第4実施形態におけるシートベルト装置を示す、シートベルト非装着時の斜視図である。 リトラクター部材が車両のルーフに設けられている場合のシートベルト装置の一例を示す斜視図である。 車両のルーフに設けられたリトラクター部材に対し、スルーアンカーを介してシートベルトが接続されている構造のシートベルト装置の一例を示す斜視図である。 リトラクター部材が車両のフロアーに設けられた構造のシートベルト装置を示す斜視図である。 リトラクター部材が車両のフレーム(Bピラー)に設けられた構造のシートベルト装置を示す正面図である。 本発明の第5実施形態について説明するシートベルト装置の斜視図である。 本発明の第5実施形態における別の例を示すシートベルト装置の斜視図である。 複数のベルト片が縫合されてひと繋がりのシートベルトが構成された例を示すシートベルト装置の斜視図である。 複数のベルト片が縫合されてひと繋がりとされたシートベルトの構成例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るシートベルト装置の好適な実施形態について詳細に説明する(図1〜図10参照)。
<第1実施形態>
シートベルト装置10が適用される座席1は、車両のフロアパネル上に配置される座2と、座2に対してリクライニング可能な背もたれ3とを備える。座2および背もたれ3は、それぞれ、座席1を構成するシート部材であり、例えば発泡体からなるクッション材を備えている。以下では、座席1が前席(運転席ないしは助手席)である場合を想定しつつ好適な形態を説明するが、もちろん、これは、本発明を前席以外の座席1へ適用することを妨げるものではない。
本実施形態のシートベルト装置10は、車両の乗員を座席1に拘束して保護する装置である。このシートベルト装置10は、固定部材30、中継部材40、バックル部材60、そしてリトラクター部材70の4点にてシートベルト20の端部あるいはその途中の箇所を保持ないし支持する4点式の装置である。
シートベルト20は、ストラップあるいはウェビングとも呼ばれる部材で、シートベルト装着時の乗員を座席1に拘束する。本実施形態では、固定部材30に固定される一端20Aから、リトラクター部材70に巻き取られる側の他端20Dまでがひと繋がりのベルトで構成されている。ここでいう「ひと繋がり」というのは、従来の4点式のごとく左右に分離した2本のベルトとは異なり、常に1本の状態(複数本で1本のようにされた状態を含む)に繋がっているという意味である。
固定部材30は、シートベルト20の一端20Aを固定するための部材であり、当該座席1の左右両側のうちの一方側(一例として、図中では乗員の右側)に設けられる。固定部材30は、当該座席1の背もたれ2の肩部に一体的に設けられていてもよいし(図1、図2参照)、当該車両のフレーム(たとえばBピラー)100に設けられていてもよい(図3、図4参照)。あるいは、フレーム100内にリトラクター部材70を設け、スルーアンカーを介してシートベルト20の一端をこのリトラクター部材70内に固定し、リトラクター部材を固定部材のように機能させてもよい(図4参照)。
中継部材40は、固定部材から延びるシートベルト20の途中を挿通した状態で折り返す部材であり、当該座席1の左右両側のうちの他方側(一例として、図中では乗員の左側)に設けられる(図1等参照)。本実施形態の中継部材40は、乗員の腰部の近傍となる位置に配置されている。また、本実施形態の中継部材40は、シートベルト20を挿通させる例えば矩形の挿通部42と、該挿通部42を座席1に固定するアンカープレート44とを含む。
バックル部材60は、シートベルト20の途中に設けられたタング部材50を着脱する部材であり、座席1の一方側(一例として、図中では乗員の右側)に設けられる(図1等参照)。本実施形態のバックル部材60は、乗員の腰部の近傍となる位置に配置されている。
タング部材50は、シートベルト20のうち中継部材40よりもベルト他端20D寄りとなる位置に設けられている(図1、図2等参照)。このタング部材50をバックル部材60に差し込み係止させることでシートベルト装着状態となり(図1等参照)、バックル部材60から外せば解放された状態となる(図2等参照)。タング部材50のスリット52にはシートベルト20が挿通されていて、当該シートベルト20に対してタング部材50は相対移動可能となっている(図1、図2等参照)。
リトラクター部材70は、シートベルト20の他端20D側を巻き取り収納する部材であり(図中では概略的に示している)、当該座席1の左右両側のうちの他方側(一例として、図中では乗員の左側)に設けられる。本実施形態のリトラクター部材70は当該座席1の背もたれ3における他方側の肩部に組み込まれて一体的に設けられているが(図1等参照)、当該車両のフレーム(たとえばBピラー)100に設けられていてもよいし(図14参照)、当該車両のルーフ110に設けられていてもよい(図11参照)。また、シートベルト20が、背もたれ3の肩部に設けられたスルーアンカー74を介してリトラクター部材70に接続されていてもよい(図12参照)。あるいは、リトラクター部材70が車両のフロアー120に設けられた構造であってもよい(図13参照)。また、リトラクター部材70がフレーム(たとえばBピラー)100に設けられている場合、シートベルト20は、同じくフレーム100に設けられたスルーアンカー72を介してリトラクター部材70に接続されていてもよい(図14参照)。
また、詳しい図示はしていないが、リトラクター部材70に、電動巻き取り機構76と、当該電動巻き取り機構76の巻き取り量あるいは巻き取りタイミングを制御するECU78が併設されていてもよい(図1参照)。
上記のように構成されたシートベルト装置10を利用する場合、乗員は、シートベルト20が身体の前方に位置させるようにして座席1に着座した後、タング部材50をバックル部材60に差し込むことによってシートベルトを装着し、両肩と腰部を拘束した状態とすることができる(図1、図2等参照)。このようにタング部材50をバックル部材60に差し込む動作、さらにはタング部材50をバックル部材60から外す動作は、4点式のシートベルト装置10でありながらも従来の3点式シートベルト装置における着脱時の動作と同様であり、片手で簡単に行うことができるものである。したがって、4点式シートベルト装置におけるベルト着脱時の操作性の改善、向上を図ることができる。
また、上記のごときシートベルト装置10では、シートベルト20のうち固定部材30および中継部材40の間にある部分(本明細書では「固定側ダイアゴナルベルト部分」と呼び、符号20Bで示す)と、当該シートベルト20のうちタング部材50およびリトラクター部材70の間にある部分(本明細書では「リトラクター側ダイアゴナルベルト部分」と呼び、符号20Cで示す(なお、リトラクター側ダイアゴナルベルト部分20Cの範囲は、装着時と非装着時とで変わりうる))とは、乗員の身体の前で単に交差するだけであり、互いの動作に影響を及ぼし難い(図1等参照)。したがって、ショルダーベルトの動きがバックルケースにより規制された構造の従来の4点式シートベルト装置におけるような、該構造に起因して乗員の拘束力が低下するといったことがない。
また、本実施形態のシートベルト装置10によれば、固定側ダイアゴナルベルト部分20Bとリトラクター側ダイアゴナルベルト部分20Cがショルダーベルトのように乗員の上体を拘束し、かつ、シートベルト20のうち中継部材40とタング部材50の間の部分がいわばラップベルトのように乗員の腰部を拘束する。このため、従前の4点式シートベルト装置よりも乗員の拘束力を向上させることが可能である。
<第2実施形態>
本実施形態のシートベルト装置10は、上記第1実施形態の構成のほか、ガイド部材22をさらに備えている(図5〜図7参照)。ガイド部材22は、シートベルト20の固定側ダイアゴナルベルト部分20Bとリトラクター側ダイアゴナルベルト部分20Cとが交差する部分に設けられているもので、これら固定側ダイアゴナルベルト部分20Bとリトラクター側ダイアゴナルベルト部分20Cの両方が挿通した状態となっている(図7参照)。このようなガイド部材22は、シートベルト装着時、さらにはシートベルト非装着時におけるシートベルト20の捩れを抑制する(図5、図6参照)。
ガイド部材22は、固定側ダイアゴナルベルト部分20Bおよびリトラクター側ダイアゴナルベルト部分20Cのそれぞれに対して相対的にスライド可能に設けられていることが好適である。こうした場合、例えばシートベルト非装着時、リトラクター部材70により、余分な弛みが生じない程度にまでシートベルト20を巻き取ることができるし(図6参照)、シートベルト20に張力あるいは予張力が作用した場合に乗員の拘束力が低下することをより抑制することができる。
<第3実施形態>
本実施形態のシートベルト装置10は、上記第2実施形態の構成のほか、ストッパー部材20Sをさらに備える。ストッパー部材20Sは、シートベルト20のうち、タング部材50のあるべき位置よりも中継部材40寄りの位置に設けられ、当該シートベルト20に対するタング部材50のスライド動作を規制する(図8、図9参照)。ストッパー部材20Sは、ウェビング厚み方向において、タング部材50のスリット52の幅よりも厚い突起やボタンなどで構成される。
ストッパー部材20Sは、非装着時にタング部材50がシートベルト20に沿って滑り落ちるのを抑止し、所定の高さの位置に保持する(図9参照)。ここでいう所定の高さは特に限定されることはなく適宜設定されうる。例えば、シートベルト非装着時、タング部材50が座席1の背もたれ2の背もたれ面上に位置するように調整することで、座席1に着座した乗員の背中にタング部材50が当たるようにし(なお、本実施形態のごとくガイド部材22が設けられている場合には当該該ガイド部材22も乗員の背中に当たるようにし)、乗員に異物感を感じさせることでシートベルト20の装着率の向上を図ることができる。
<第4実施形態>
本実施形態のシートベルト装置10は、上記第3実施形態の構成のほか、固定部材30を昇降させる昇降装置80をさらに備える(図10参照)。昇降装置80は、例えば、摺動可能に設けられた固定部材30を昇降させるモーター82などで構成することができる。
また、本実施形態のシートベルト装置10は、リトラクター部材70を昇降させる昇降装置90をさらに備える(図10参照)。昇降装置90は、例えば、リトラクター部材70を支持する支持部材91、該支持部材91をリトラクター部材70ごと昇降させるモーター92などで構成することができる。
上記のごとき昇降装置80,90によって固定部材30とリトラクター部材70を上方に移動させることで、タング部材50、ガイド部材22がより上方へと引き上げられる。こうすることで、乗員にとってさらに乗降しやすい状態とすることができる(図10参照)。
さらに、本実施形態のシートベルト装置10は、車両の乗員の乗降時に昇降装置80,90を作動させるECU84,94をさらに備えている(図10参照)。ECU84,94を利用すれば、ドアの開閉などをトリガーとして、あるいはドライバーや乗員からの信号に応じて昇降装置80,90を自動で作動させることができる。もちろん、ECU84,94は同一のものであってもよい。
なお、本実施形態では固定部材30とリトラクター部材70の両方を昇降させる形態を例示したがこれは好適な一例にすぎない。例えば、固定部材30とリトラクター部材70の一方のみを昇降させる形態であっても、乗員にとってさらに乗降しやすい状態をつくりだすことは可能である。
<第5実施形態>
座席1の各サイドに備わる固定部材30とリトラクター部材70の組み合わせ等について、第5実施形態として説明する(図15、図16参照)。
上記の各実施形態のシートベルト装置10において、座席1の各サイドに備わる固定部材30とリトラクター部材70の組み合わせは特に限定されない。例えば、座席1の両サイドに設けられた固定部材30とリトラクター部材70を左右で入れ替えた構成のシートベルト装置10としてもよい(図15、図16参照)。要は、固定部材30とリトラクター部材70のそれぞれが、車両のいずれかの部位(フレーム等)あるいは座席1自体に所定の状態で取り付けられていれば、それらの配置が特に限定されることはない。
また、座席1の両サイドにそれぞれリトラクター部材70が設けられた構成であってもよい。この場合は、いずれか一方のリトラクター部材70が、広い意味での固定部材30の一種として機能すると考えることができる。
<第6実施形態>
図17、図18に示す実施形態のように、複数のベルト片(図17、図18において符号20P,20Qで示す)が縫合される等してひと繋がりのシートベルト20が構成されていてもよい。この場合、座2の側部(例えば左側)に固定部材30を設置し、該固定部材30に、ベルト片20P,20Qのそれぞれの端部を固定する構造としてもよい(図17、図18参照)。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本発明に係るシートベルト装置10は、自動車用シートのほか、航空機用シート、旅客船用シート、鉄道用車両シートなどに利用することができる。
本発明は、車両などの座席用の4点式シートベルト装置に適用して好適である。
1…座席、2…座、3…背もたれ、10…シートベルト装置、20…シートベルト、20A…一端、20B…固定側ダイアゴナルベルト部分、20C…リトラクター側ダイアゴナルベルト部分、20D…他端、20S…ストッパー部材、22…ガイド部材、30…固定部材、40…中継部材、42…挿通部、44…アンカープレート、50…タング部材、52…スリット、60…バックル部材、70…リトラクター部材、72,74…スルーアンカー、76…電動巻き取り機構、78…ECU、80…昇降装置、82…モーター、84…ECU、90…昇降装置、91…支持部材、92…モーター、94…ECU、100…フレーム、110…ルーフ、120…フロアー

Claims (14)

  1. 乗員を座席に拘束して保護する4点式のシートベルト装置であって、
    シートベルトと、
    該シートベルトの一端を固定する、当該座席の左右両側のうちの一方側に設けられた固定部材と、
    該固定部材よりもベルト他端寄りに、該シートベルトに対して相対移動可能に設けられたタング部材と、
    該タング部材が着脱可能な、前記座席の一方側に設けられたバックル部材と、
    前記座席の他方側に設けられた、前記シートベルトの他端側を巻き取るリトラクター部材と、
    を備える、シートベルト装置。
  2. 前記固定部材から延びる前記シートベルトの途中を挿通した状態で折り返す位置に設けられた中継部材をさらに備える、請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 前記固定部材が当該座席の肩部に設けられている、請求項2に記載のシートベルト装置。
  4. 前記固定部材が当該座席を備える車両のいずれかの部位に設けられている、請求項2に記載のシートベルト装置。
  5. 前記リトラクター部材が当該座席の肩部に組み込まれている、請求項2から4のいずれか一項に記載のシートベルト装置。
  6. 前記リトラクター部材が当該座席を備える車両のいずれかの部位に設けられている、請求項2から4のいずれか一項に記載のシートベルト装置。
  7. 前記シートベルトのうち前記固定部材および前記中継部材の間の固定側ダイアゴナルベルト部分と、当該シートベルトのうち前記タング部材および前記リトラクター部材の間のリトラクター側ダイアゴナルベルト部分とが交差する部分に、前記固定側ダイアゴナルベルト部分および前記リトラクターが挿通されるガイド部材が設けられている、請求項2から6のいずれかに記載のシートベルト装置。
  8. 前記ガイド部材は、前記固定側ダイアゴナルベルト部分および前記リトラクター側ダイアゴナルベルト部分に対してスライド可能に設けられている、請求項7に記載のシートベルト装置。
  9. 前記シートベルトのうち前記タング部材よりも前記中継部材寄りの位置に、当該シートベルトに対する前記タング部材のスライド動作を規制するストッパー部材が設けられている、請求項7または8に記載のシートベルト装置。
  10. 前記固定部材および前記リトラクター部材の一方または両方を昇降させる昇降装置を備える、請求項1から9のいずれか一項に記載のシートベルト装置。
  11. 乗員の乗降時に前記昇降装置を作動させるECUをさらに備える、請求項10に記載のシートベルト装置。
  12. 前記リトラクター部材が車両のいずれかの部位に設けられ、当該座席の肩部に設けられたスルーアンカーを介して前記中継部材に前記シートベルトが挿通されている、請求項2から4のいずれか一項に記載のシートベルト装置。
  13. 前記リトラクター部材が当該座席の座または背もたれに設けられ、当該座席の肩部に設けられたスルーアンカーを介して前記中継部材に前記シートベルトが挿通されている、請求項2から4のいずれか一項に記載のシートベルト装置。
  14. 前記リトラクター部材が電動巻き取り機構を備え、当該電動巻き取り機構の巻き取り量あるいは巻き取りタイミングを制御するECUをさらに備える、請求項2から13のいずれか一項に記載のシートベルト装置。
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