JP2020157059A - 灌流用チューブ - Google Patents

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JP2020157059A
JP2020157059A JP2020049581A JP2020049581A JP2020157059A JP 2020157059 A JP2020157059 A JP 2020157059A JP 2020049581 A JP2020049581 A JP 2020049581A JP 2020049581 A JP2020049581 A JP 2020049581A JP 2020157059 A JP2020157059 A JP 2020157059A
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村上 和範
Kazunori Murakami
和範 村上
崇志 吉森
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崇志 吉森
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Abstract

【課題】リンパ管等により輸送されるべき体液を、体内で適切に灌流させる灌流用チューブを提供する。【解決手段】灌流用チューブ1は、体液を灌流するための灌流用チューブであって、長尺なチューブ本体部10と、チューブ本体部における体液の逆流を抑制する逆流抑制部30と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、灌流用チューブに関する。
従来、リンパ浮腫等の治療において、リンパ液を静脈に戻すために、外科的な処置により静脈とリンパ管とを吻合して連通させる術式が知られている。また、外科手術後の創腔内に血液、リンパ液、滲出物等が貯留するのを抑制するために、これらの体液を体外に排出させるドレナージ用チューブが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−149464号公報
ところで、リンパ液は、本来、体外に排出されるのではなく、静脈に戻り体内で循環することが望ましい。しかしながら、特許文献1等に開示のドレナージ用チューブは、体液を体外へ排出することしか考慮されておらず、体液を体内で適切に灌流させることはできない。
本発明の目的は、リンパ管等により輸送されるべき体液を、体内で適切に灌流させることができる灌流用チューブを提供することを目的とする。
本発明に係る灌流用チューブは、
体液を灌流するための灌流用チューブであって、
長尺なチューブ本体部と、
前記チューブ本体部における前記体液の逆流を抑制する逆流抑制部と、を備える。
本発明によれば、リンパ管等により輸送されるべき体液を、体内で適切に灌流させることができる。
図1は、実施形態に係る灌流用チューブの構成を示す図である。 図2は、逆流抑制部の拡大図である。 図3は、灌流用チューブの埋植態様の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、灌流用チューブ1の全体構成を示す図、図2は、逆流抑制部30の拡大図、図3は、灌流用チューブ1の埋植態様の一例を示す図である。なお、図1〜3では、発明の理解を容易にするため、灌流用チューブ1の各構成要素の大きさ(長さ、径寸法など)や形状などを模式的に図示している。
本実施形態では、本発明の一例として、図3に示すように、下肢Lに埋植されて、本来、リンパ管Tにより輸送されるべき体液F(例えば、組織液の水分及びタンパク質を含む)を灌流する灌流用チューブ1について説明する。図3では、2本の灌流用チューブ1を下肢Lに埋植した場合を例示している。
図1に示すように、灌流用チューブ1は、体液Fの流路となる、長尺なチューブ本体部10を備える。下肢Lに貯留している体液Fは、灌流用チューブ1の一方の端部である流入側端部1Aから流入し、チューブ本体部10を通って他方の端部である流出側端部1Bから排出される。また、灌流用チューブ1の流入側端部1Aには、体液Fの流入を補助する流入補助部20が設けられ、流出側端部(一端部)1Bには、体液Fの逆流を抑制する逆流抑制部30が設けられている。
チューブ本体部10は、例えば、浮腫の原因となっている体液Fの貯留部位から股関節を跨いで腹腔まで延びる程度の長さを有する。なお、チューブ本体部10は、少なくとも、体液Fの貯留部位からリンパ管Tの閉塞部位Bを跨いで、正常に機能しているリンパ管Tの近傍まで延びる程度の長さを有していればよい。
また、チューブ本体部10は、可撓性を有する材料で形成されている。チューブ本体部10を形成する材料としては、例えば、シリコーン樹脂、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂、及びポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂等が挙げられる。チューブ本体部10の外径は、特に制限されないが、例えば、2〜3mmであることが好ましい。
チューブ本体部10を形成する材料、及びチューブ本体部10の外径を適宜調整することにより、抗キンク性が実現され、灌流用チューブ1が関節部分の近傍に埋植されたり関節部分を跨ぐように埋植されたりしても、灌流用チューブ1を組織間で捻れることなく適切に埋植できるようになる。
流入補助部20は、灌流用チューブ1内の体液Fの流れ方向において、逆流抑制部30よりも上流側に設けられており、チューブ本体部10への体液Fの流入を補助する。
例えば、流入補助部20は、灌流用チューブ1の流入側端部1Aに、チューブ本体部10の管壁を内外に貫通するように形成された多数の貫通孔で構成されている。流入補助部20を構成する貫通孔は、体液Fの成分(例えば、タンパク質など)が通過可能に形成される。チューブ本体部10には、主としてチューブ本体部10の端部開口10aから体液Fが流入するとともに、流入補助部20(チューブ本体部10の貫通孔)を介しても体液Fが流入することとなる。
なお、貫通孔の大きさや形状等は、適宜任意に変更可能であり、ここでは詳細な説明は省略する。
逆流抑制部30は、チューブ本体部10における体液Fの逆流を防止する。例えば、逆流抑制部30は、体液Fを一方向にのみ通過させ、逆方向の流れを防止する逆流防止弁で構成されている。また、逆流抑制部30は、灌流用チューブ1の流出側端部1Bに設けられており、チューブ本体部10内の体液Fを排出するとともに、チューブ本体部10への体液Fの流入を抑制するようになっている。
逆流抑制部30は、チューブ本体部10の体液流出側の端部を加工して、チューブ本体部10と一体的に形成されている。具体的には、例えば、図2に示すように、逆流抑制部30は、チューブ本体部10に連設されたテーパー部31と、テーパー部31に連設された平坦部32とを有し、流体圧によって外形が変形する吹き流し形状に形成されている。また、逆流抑制部30の体液流出側の端部に設けられた流出口30aは、軸方向に直交する第1方向D1の幅が、軸方向及び第1方向D1に略直交する第2方向D2の幅よりも狭い偏平形状を呈している。つまり、テーパー部31は、チューブ本体部10側から平坦部32に向かって、第2方向D2の幅はほとんど変化することなく、第1方向D1の幅が狭くなるように形成されている。また、平坦部32は、第1方向D1及び第2方向D2の幅が保持されるように形成されている。
テーパー部31は、例えば、ジグザグ形状に折り返した金属線材を螺旋状に延在させた骨格部33がチューブ本体部10との連設部位に沿って配置されている。また、骨格部33は、その先端側(平坦部32側)の端部が先端側に突出する2つの山部33aを有している。2つの山部33aは、軸中心に点対称であって第2方向D2に対向する位置に配設され、これら山部33aに沿って膜体が配置されることで、テーパー部31が先端側に向かって偏平形状に窄まっている。
逆流抑制部30の流出口30aは、体液Fが通過していないときは一直線上に閉塞する一方、体液Fが通過するときは体液Fによる内圧によって押し拡げられる。これにより、体液Fの流れが阻害されることなく、腹腔からチューブ本体部10への体液Fの流入が抑制される。流出口30aは、体液Fが通過するときに、例えば、楕円形状や矩形状を呈する。なお、体液Fが通過するときの流出口30aの形状は、体液Fが通過可能な形状であれば、特に限定されない。
また、骨格部33は、例えば、2つの山部33aの頂部同士が互いに第2方向D2に離隔するように付勢されていてもよい。これにより、体液Fが通過していない状態では、2つの山部33aによりテーパー部31の先端側(平坦部32の後端側)が第2方向D2に離れるように引っ張られるので、流出口30aを開状態から閉状態に速やかに移行させ、体液Fの流入を効果的に防止することができる。
図3に示すように、灌流用チューブ1は、リンパ浮腫が生じている下肢Lに、体液Fの留置部位から腹腔にわたって埋植される。典型的には、灌流用チューブ1の全体が下肢Lに埋植されるが、少なくとも灌流用チューブ1の流入補助部20及び逆流抑制部30が設けられている流入側端部1A及び流出側端部1Bが埋植されていれば、チューブ本体部10の一部が体外に露出してもよい。
下肢Lに貯留している体液Lは、チューブ本体部10の端部開口10a及び流入補助部20からチューブ本体部10に流入する。そして、流入した体液Fは、運動やマッサージ等の加圧により、チューブ本体部10内を輸送され、逆流抑制部30の流出口30aから腹腔に排出される。このとき、逆流抑制部30によって、チューブ本体部10における体液Fの逆流(腹腔からの体液Fの流入を含む)が抑制され、チューブ本体部10内の体液Lは流出口30aから適切に排出される。すなわち、灌流用チューブ1を用いることにより、リンパ管Tにより輸送されるべき体液Fを適切に灌流させることができ、リンパ浮腫の進行を抑制することができる。
このように、灌流用チューブ1は、体液Fを灌流するための灌流用チューブであって、長尺なチューブ本体部10と、チューブ本体部10における体液Fの逆流を抑制する逆流抑制部30と、を備える。
チューブ本体部10に流入した体液Fの逆流が逆流抑制部30により抑制されるので、体液Fはチューブ本体部10内を流入側から流出側へと一方向に流れて排出される。したがって、リンパ管Tにより輸送されるべき体液Fを、体外へ排出するのではなく、体内で適切に灌流させることができる。
また、逆流抑制部30は、灌流用チューブ1の流出側端部1B(一端部)に設けられ、チューブ本体部10を通過した体液Fを排出するとともに、チューブ本体部Fへの体液Fの流入を抑制する。これにより、流出側端部1Bから灌流用チューブ1に体液Fが流入するのを抑制でき、チューブ本体部10内で体液Fを効率よく輸送して、排出することができる。
また、灌流用チューブ1は、チューブ本体部10への体液Fの流入を補助する流入補助部20をさらに備えている。これにより、チューブ本体部10への体液Fの流入量を増大させて、体液Fをより効率よく輸送することができる。
特に、流入補助部20は、チューブ本体部10の管壁を内外に貫通するように形成されており、チューブ本体部10の管壁に貫通孔を形成するだけで、チューブ本体部10への体液Fの流入量を容易に増大させることができる。
また、チューブ本体部10は、少なくとも両端部が体内に留置可能に構成されている。これにより、灌流用チューブ1の全体を埋植するスペースがなくても、流入側端部1A及び流出側端部1Bが体内に埋植された当該灌流用チューブ1を用いて体液Fの輸送を適正に行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、逆流抑制部30は、チューブ本体部10の内部、又は流出側端部1Bとチューブ本体部10の内部の両方に設けられてもよい。また、逆流抑制部30をチューブ本体部10の内部に設ける場合、複数箇所に設けるようにしてもよい。
また例えば、逆流抑制部30は、チューブ本体部10とは別部材で形成され、チューブ本体部10の体液流出側の端部に接続されてもよい。また、実施形態で示した逆流抑制部30の弁構造は一例であって、その他の弁構造(例えば、平坦部32がない構造)を適用することもできる。
また、流入補助部20は、体液Fを通過可能であればよく、例えば、スポンジ等の多孔質材料で形成されてもよい。流入補助部20は、チューブ本体部10の逆流抑制部30が設けられていない部分の任意の位置に配置することもできる。例えば、流入補助部20は、チューブ本体部10の管壁の全体に配置されてもよいし、間隔を空けて複数箇所に配置されてもよい。
また、上記実施形態では、灌流用チューブ1の両端部が体内に留置されるものを例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、灌流用チューブ1の両端部(流入側端部1A及び流出側端部1B)のうち、少なくとも一方の端部に体内に埋植される埋植部(図示略)を接続し、当該埋植部を体内に留置するようにしてもよい。また、灌流用チューブ1自体を体外に配設し、両端部に接続された埋植部のみを体内に留置するようにしてもよい。
本発明の灌流用チューブ1は、下肢に生じたリンパ浮腫の治療だけでなく、上肢等、下肢以外の部位に生じたリンパ浮腫の他、体液Fを灌流させて治癒するその他の病気の治療にも使用することができる。
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 灌流用チューブ
1A 流入側端部
1B 流出側端部(一端部)
10 チューブ本体部
20 流入補助部
30 逆流抑制部
F 体液

Claims (5)

  1. 体液を灌流するための灌流用チューブであって、
    長尺なチューブ本体部と、
    前記チューブ本体部における前記体液の逆流を抑制する逆流抑制部と、を備える灌流用チューブ。
  2. 前記逆流抑制部は、当該灌流用チューブの一端部に設けられ、前記チューブ本体部を通過した前記体液を排出するとともに、前記一端部側から前記チューブ本体部への前記体液の流入を抑制する、請求項1に記載の灌流用チューブ。
  3. 前記チューブ本体部への前記体液の流入を補助する流入補助部をさらに備える、請求項1又は2に記載の灌流用チューブ。
  4. 前記流入補助部は、前記チューブ本体部の管壁を内外に貫通するように形成されている、請求項3に記載の灌流用チューブ。
  5. 前記チューブ本体部は、少なくとも両端部が体内に留置可能に構成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の灌流用チューブ。
JP2020049581A 2019-03-22 2020-03-19 灌流用チューブ Pending JP2020157059A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024048540A1 (ja) * 2022-08-31 2024-03-07 日本ゼオン株式会社 体液還流デバイス

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