JP2020150472A - スピーカユニット、電子機器および移動体装置 - Google Patents

スピーカユニット、電子機器および移動体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020150472A
JP2020150472A JP2019047747A JP2019047747A JP2020150472A JP 2020150472 A JP2020150472 A JP 2020150472A JP 2019047747 A JP2019047747 A JP 2019047747A JP 2019047747 A JP2019047747 A JP 2019047747A JP 2020150472 A JP2020150472 A JP 2020150472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker unit
fixed
diaphragm
voice coil
magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019047747A
Other languages
English (en)
Inventor
伊藤 哲
Satoru Ito
哲 伊藤
孝幸 段
Takayuki Dan
孝幸 段
大地 杉田
Daichi Sugita
大地 杉田
義孝 川嶋
Yoshitaka Kawashima
義孝 川嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2019047747A priority Critical patent/JP2020150472A/ja
Publication of JP2020150472A publication Critical patent/JP2020150472A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

【課題】高音用スピーカの指向特性と、部品点数および重量の低減とを両立することができるスピーカユニットを提供する。【解決手段】スピーカユニット1は、底面部21aと筒部21bとを有するヨーク21と、底面部に固定される第1端面22aを有するマグネット22と、マグネット22の第2端面22bに固定される柱状部材23と、第2端面22bのうち柱状部材23よりも外側の領域に固定される筒状部材24と、ヨーク21と筒状部材24との間に配置される第1ボイスコイル32に固定される第1振動板30と、柱状部材23と筒状部材24との間に配置される第2ボイスコイル42および筒状部材24に固定される第2振動板40と、支持部材10とを備え、第2振動板40と第2ボイスコイル42との固定部分45は、スピーカユニット1の軸を通る仮想的な平面と第1振動板30との交線を延長した直線よりも所定方向側の位置に配置される。【選択図】図3

Description

本開示は、低音用スピーカと高音用スピーカとが同軸で配置されているスピーカユニット、並びに、当該スピーカユニットを用いた電子機器および移動体装置に関する。
従来、高音用スピーカおよび低音用スピーカが同軸で配置されているスピーカが知られている。
特許文献1では、低音用スピーカの磁気回路と高音用スピーカの磁気回路とが、1つの共通するマグネットを用いて形成されているスピーカが開示されている。
特許文献2では、ツィータがウーハ上に配置されているサポータによって支えられている構成の複合型スピーカが開示されている。
特開2004−260662号公報 特開昭61−139186号公報
しかしながら、特許文献1では、高音用スピーカが低音用スピーカのボイスコイル近傍に配置されるため、高音用スピーカの指向特性を良好することが難しいという課題がある。一方で、高音用スピーカの指向特性を改善するために特許文献2のように、高音用スピーカをより前方に配置することが考えられるが、部品点数が増え、かつ、重量が増えるという課題がある。
そこで、本開示は、高音用スピーカの指向特性と、部品点数および重量の低減とを両立することができるスピーカユニットを提供する。
本開示の一態様に係るスピーカユニットは、低音用スピーカと高音用スピーカとが同軸で配置されるスピーカユニットであって、底面部と、前記底面部の所定方向側に立設される筒部とを有するヨークと、着磁方向における第1端面であって、前記底面部の前記所定方向側の面に固定される第1端面を有する第1マグネットと、前記第1マグネットの、前記第1端面とは反対側の第2端面に固定され、磁性体からなる柱状部材と、前記第1マグネットの前記第2端面のうち、前記スピーカユニットの径方向において前記柱状部材よりも外側の領域に固定され、磁性体からなる筒状部材と、前記ヨークと前記筒状部材とのそれぞれに設けられ、互いに対向して配置された第1対向部同士の間に形成された第1磁気空隙内に配置される第1ボイスコイルと、前記第1ボイスコイルに固定され、前記スピーカユニットの軸上に貫通孔を有する第1振動板と、前記柱状部材と前記筒状部材とのそれぞれに設けられ、互いに対向して配置された第2対向部同士の間に形成された第2磁気空隙内に配置される第2ボイスコイルと、前記貫通孔の内側に配置され、前記第2ボイスコイルおよび前記筒状部材に固定される第2振動板と、前記ヨークおよび前記第1振動板を支持する支持部材と、を備え、前記第2振動板と前記第2ボイスコイルとの固定部分は、前記スピーカユニットの軸を通る仮想的な平面と前記第1振動板との交線を延長した直線よりも前記所定方向側の位置に配置される。
本開示に係るスピーカユニットは、高音用スピーカの指向特性と、部品点数および重量の低減とを両立することができる。
図1は、実施の形態に係るスピーカユニットの外観を示す斜視図である。 図2は、図1のスピーカユニットのII−II断面図である。 図3は、図2における磁気回路周辺の領域A1を拡大した図である。 図4は、変形例1に係るスピーカユニットのII−II断面図に対応する断面図である。 図5は、図4における磁気回路周辺の領域A2を拡大した図である。 図6は、変形例2に係るスピーカユニットのII−II断面図に対応する断面図である。 図7は、図6における磁気回路周辺の領域A3を拡大した図である。 図8は、変形例3に係るスピーカユニットのII−II断面図に対応する断面図である。 図9は、図8における磁気回路周辺の領域A4を拡大した図である。 図10は、実施の形態2における電子機器であるオーディオ用のミニコンポシステムの外観図である。 図11は、実施の形態3における移動体装置である自動車の断面図である。
本開示の一態様に係るスピーカユニットは、低音用スピーカと高音用スピーカとが同軸で配置されるスピーカユニットであって、底面部と、前記底面部の所定方向側に立設される筒部とを有するヨークと、着磁方向における第1端面であって、前記底面部の前記所定方向側の面に固定される第1端面を有する第1マグネットと、前記第1マグネットの、前記第1端面とは反対側の第2端面に固定され、磁性体からなる柱状部材と、前記第1マグネットの前記第2端面のうち、前記スピーカユニットの径方向において前記柱状部材よりも外側の領域に固定され、磁性体からなる筒状部材と、前記ヨークと前記筒状部材とのそれぞれに設けられ、互いに対向して配置された第1対向部同士の間に形成された第1磁気空隙内に配置される第1ボイスコイルと、前記第1ボイスコイルに固定され、前記スピーカユニットの軸上に貫通孔を有する第1振動板と、前記柱状部材と前記筒状部材とのそれぞれに設けられ、互いに対向して配置された第2対向部同士の間に形成された第2磁気空隙内に配置される第2ボイスコイルと、前記貫通孔の内側に配置され、前記第2ボイスコイルおよび前記筒状部材に固定される第2振動板と、前記ヨークおよび前記第1振動板を支持する支持部材と、を備え、前記第2振動板と前記第2ボイスコイルとの固定部分は、前記スピーカユニットの軸を通る仮想的な平面と前記第1振動板との交線を延長した直線よりも前記所定方向側の位置に配置される。
これによれば、第1ボイスコイル用の第1磁気空隙が形成される磁気回路と、第2ボイスコイル用の第2磁気空隙が形成される磁気回路とを、1つの第1マグネットを用いて形成している。また、第2振動板と第2ボイスコイルとの固定部分は、スピーカユニットの軸を通る仮想的な平面と第1振動板との交線を延長した直線よりも所定方向側の位置に配置される。このため、第2振動板をより前方の位置に配置することができる。これらのことから、高音用スピーカの指向特性と、部品点数および重量の低減とを両立することができる。
また、前記第2ボイスコイルは、前記直線上の位置に配置されてもよい。
このため、第1振動板を延長した直線よりも所定方向側の位置に第2振動板を配置することができる。
また、前記柱状部材は、有底筒状の部材であり、前記柱状部材の底部は、前記第1マグネットの前記第2端面に固定されていてもよい。
このため、重量をより低減することができる。
また、さらに、前記柱状部材の前記所定方向側の面に固定され、前記第1マグネットの着磁方向とは反対方向に着磁されている第2マグネットを備えてもよい。
このため、磁気回路による磁気作用を大きくすることができる。
また、前記筒状部材の前記第2対向部は、前記筒状部材の前記第1対向部よりも前記所定方向側の位置に配置されてもよい。
このため、第2振動板をより前方に配置する構成と、一つのマグネットで2つの磁気回路を形成する構成とを容易に実現することができる。
また、本開示の一態様に係る電子機器は、上記のスピーカユニットと、前記スピーカユニットに電気信号を入力する回路部と、を備える。
また、本開示の一態様に係る移動体装置は、上記のスピーカユニットと、前記スピーカユニットに電気信号を入力する回路部と、前記スピーカユニットと前記回路部とを搭載した、自走可能な本体と、を備える。
以下、本開示の一態様に係るスピーカユニットについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、処理、処理の順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
図1〜図11を用いて、実施の形態のスピーカユニットについて説明する。
[1−1.構成]
図1は、実施の形態に係るスピーカユニットの外観を示す斜視図である。図2は、図1のスピーカユニットのII−II断面図である。図3は、図2における磁気回路周辺の領域A1を拡大した図である。なお、図2は、スピーカユニット1の軸(中心軸)を通る仮想的な平面でスピーカユニット1を切断したときの断面図である。
なお、これらの図では、スピーカユニット1の軸方向をZ軸方向とし、右手系の座標系を適用してX軸方向およびY軸方向を定義している。スピーカユニット1の音の放出方向、つまり、前方向をZ軸プラス方向とし、放出方向の反対方向、つまり、後方向をZ軸マイナス方向とする。なお、各図において、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のそれぞれを示す矢印が示す方向を、各軸におけるプラス方向とし、矢印とは反対方向を、各軸におけるマイナス方向とする。また、スピーカユニット1の音の放出方向とは、他の方向よりも音圧が大きい方向である。
スピーカユニット1は、低音用スピーカと高音用スピーカとが同軸で配置される、いわゆる、コアキシャル型スピーカである。図1〜図3に示すように、主に、支持部材10と、磁気回路20と、第1振動板30と、第1ボイスコイル32と、第2振動板40と、第2ボイスコイル42とを備える。
支持部材10は、磁気回路20および第1振動板30を支持する枠状部材11と、枠状部材に配置された第1振動板30を前方から抑える押さえ部材12とを有する。枠状部材11は、第1振動板30の外周を支持し、かつ、当該外周の外側を囲う部位と、磁気回路20の外周を支持し、かつ、当該外周の外側を囲う部位と、これらの2つの部位がZ軸方向に並んだ状態で当該2つの部位を接続する部位とを有する。支持部材10は、例えば、樹脂などにより構成される。
磁気回路20は、ヨーク21と、マグネット22と、柱状部材23と、筒状部材24とを有する。
ヨーク21は、底面部21aと、底面部21aのZ軸プラス方向側に立設される筒部21bとを有する。底面部21aは、円板状の部位であり、中心に貫通孔21cを有する。筒部21bは、円筒形状の部位である。筒部21bの円筒形状の軸は、Z軸方向に略平行である。筒部21bのZ軸プラス方向側の端部は、底面部21aに配置されるマグネット22のZ軸プラス方向側の端部よりもZ軸プラス方向側に配置される。つまり、ヨーク21は、マグネット22よりもZ軸プラス方向側にはみ出した位置に配置される。ヨーク21は、磁性体により構成される。
マグネット22は、略円板形状の部材であり、ヨーク21の筒部21bの軸に沿った方向、つまり、Z軸方向で着磁されている。つまり、マグネット22のZ軸マイナス方向側の第1端面22aと、Z軸プラス方向側の第2端面22bとは、互いに異なる極性を有する。マグネット22のZ軸マイナス方向側の第1端面22aは、ヨーク21の底面部21aのZ軸プラス方向側の面に固定されている。
柱状部材23は、マグネット22のZ軸プラス方向側の第2端面22bに固定される、略円柱形状の部材である。柱状部材23は、マグネット22の第2端面22bからZ軸プラス方向側に離れるにつれて、Z軸方向に略垂直な方向の幅が広がる形状を有する。具体的には、柱状部材23は、Z軸プラス方向側の端部におけるZ軸方向に略垂直な方向の幅は、Z軸方向における他の位置におけるZ軸方向に略垂直な方向の幅よりも大きい。柱状部材23は、磁性体により構成される。
筒状部材24は、柱状部材23と同様に、マグネット22の第2端面22bに固定される。筒状部材24は、マグネット22の第2端面22bのうち、スピーカユニット1の径方向において柱状部材23よりも外側の領域に固定される。つまり、筒状部材24は、スピーカユニット1の径方向において、柱状部材23とヨーク21の筒部21bとの間の位置に配置される。また、筒状部材24のマグネット22の第2端面22bからのZ軸方向における高さは、柱状部材23の第2端面22bからのZ軸方向における高さと略同じである。
また、筒状部材24は、図3に示されるように、Z軸マイナス方向側の端部において、スピーカユニット1の径方向の外側に突出して広がる形状を有していてもよい。つまり、筒状部材24は、ヨーク21の筒部21bの内周面に近づく方向に突出している形状を有していてもよい。また、筒状部材24は、図3に示されるように、Z軸プラス方向側の端部において、スピーカユニット1の径方向の内側に突出して広がる形状を有していてもよい。つまり、筒状部材24は、柱状部材23のZ軸プラス方向側の端部の外周面に近づく方向に突出している形状を有していてもよい。
ヨーク21の筒部21bは、マグネット22よりもZ軸プラス方向側にはみ出した位置に配置されるため、ヨーク21と筒状部材24とは、スピーカユニット1の径方向において互いに対向する第1対向部を有する。ヨーク21と筒状部材24とのそれぞれに設けられた第1対向部同士の間には、第1磁気空隙34が形成されている。第1磁気空隙34は、ヨーク21の筒部21bの内周面と、筒状部材24の外周面との間に、内周面および外周面の全周に亘って形成されている。
柱状部材23は、Z軸プラス方向側の端部におけるZ軸方向に略垂直な方向の幅が、Z軸方向における他の位置における幅よりも大きい形状を有するため、柱状部材23と筒状部材24とは、他の部位よりもスピーカユニット1の径方向において互いに近づいて対向する第2対向部を有する。柱状部材23と筒状部材24とのそれぞれに設けられた第2対向部同士の間には、第2磁気空隙44が形成されている。第2磁気空隙44は、柱状部材23のZ軸プラス方向側の端部の外周面と、筒状部材24のZ軸プラス方向側の端部の内周面との間に、外周面および内周面の全周に亘って形成されている。
なお、筒状部材24の第2対向部は、筒状部材24のZ軸マイナス方向側の端部に配置され、筒状部材24の第1対向部は、筒状部材24のZ軸プラス方向側の端部に配置される。このため、筒状部材24の第2対向部は、筒状部材24の第1対向部よりもZ軸プラス方向側の位置に配置される。
上記の構成により、磁気回路20は、ヨーク21、マグネット22および筒状部材24で構成される磁気回路による第1磁気空隙34と、マグネット22、柱状部材23および筒状部材24で構成される磁気回路による第2磁気空隙44との2つの磁気空隙を有する。
磁気回路20を構成するヨーク21、マグネット22、柱状部材23および筒状部材24は、互いに接着剤により固定されている。なお、ヨーク21、マグネット22、柱状部材23および筒状部材24は、必ずしも接着剤で固定されていなくてもよく、ネジ、リベットなどの締結部材を用いて固定されていてもよい。
第1振動板30は、コーン形の振動板であり、低音用の振動板である。第1振動板30は、外周縁が接続部材31を介して支持部材10に固定されている。具体的には、接続部材31は、第1振動板30の外周を囲む円環状の部材である。第1振動板30の外周縁は、接続部材31の内周縁に固定されている。接続部材31は、可撓性を有し、接続部材31の外周縁は、支持部材10に固定されている。接続部材31は、例えば、Z軸プラス方向側に凸となる曲面形状を有する。第1振動板30は、スピーカユニット1の軸上に貫通孔30aを有する。第1振動板30は、貫通孔30aの内周部分が第1ボイスコイル32と固定されている。なお、第1振動板30は、コーン形に限らずに、平面振動板であってもよい。
第1ボイスコイル32は、円筒状に巻回されたワイヤで構成されるコイル部32aと、円筒型のボビン32bとを有する。コイル部32aは、ボビン32bの外周面のうち第1振動板30と固定される側とは反対側(つまり、Z軸マイナス方向側)の端部に固定されている。第1ボイスコイル32は、コイル部32aが配置される一端が磁気回路20の第1磁気空隙34内に配置され、他端が第1振動板30の貫通孔30aの内周部分に固定されている。これにより、第1ボイスコイル32のコイル部32aは、第1磁気空隙34内に配置される。コイル部32aは、例えば、全ての部分が第1磁気空隙34内に配置されてもよい。第1ボイスコイル32は、図示しない、電気信号が入力される入力端子に電気的に接続されている。なお、第1ボイスコイル32は、ボビン32bを有していない構成、つまり、コイル部32aのみを有する構成であってもよい。この場合の構成では、第1ボイスコイル32の一部が第1磁気空隙34内に配置される。
第2振動板40は、Z軸方向から見た場合に略円形状であり、ドーム形状の振動板である。第2振動板40は、高音用の振動板である。第2振動板40は、第1振動板30の貫通孔30aの内側に配置され、第2ボイスコイル42および筒状部材24に固定される。具体的には、第2振動板40は、接続部材41を介して、筒状部材24のZ軸プラス方向側に固定されている支持部材61に固定されることで、筒状部材24に固定されている。接続部材41は、第2振動板40の外周を囲む円環状の部材である。第2振動板40の外周縁は、接続部材41の内周縁に固定されている。接続部材41は、可撓性を有し、接続部材41の外周縁は、支持部材61に固定されている。また、支持部材61のZ軸プラス方向側には押さえ部材62が配置され、接続部材41は、支持部材61および押さえ部材62によりZ軸方向で挟まれることにより、支持部材61に固定されている。なお、第2振動板40は、ドーム形状に限らずに、平面振動板であってもよい。
第2ボイスコイル42は、円筒状に巻回されたワイヤで構成されるコイル部42aと、円筒形のボビン42bとを有する。コイル部42aは、ボビン42bの外周面のうち第2振動板40と固定される側とは反対側(つまり、Z軸マイナス方向側)の端部に固定されている。第2ボイスコイル42は、コイル部42aが配置される一端が磁気回路20の第2磁気空隙44内に配置され、他端が第2振動板40の外周部分に固定されている。これにより、第2ボイスコイル42のコイル部42aは、第2磁気空隙44内に配置される。コイル部42aは、例えば、全ての部分が第2磁気空隙44内に配置されてもよい。第2ボイスコイル42は、図示しない、電気信号が入力される入力端子に電気的に接続されている。なお、第2ボイスコイル42は、ボビン42bを有していない構成、つまり、コイル部42aのみを有する構成であってもよい。この場合の構成では、第2ボイスコイル42の一部が第2磁気空隙44内に配置される。
第2振動板40と第2ボイスコイル42との固定部分45は、スピーカユニット1の軸を通る仮想的な平面と第1振動板30との交線を延長した直線L1よりもZ軸プラス方向側の位置に配置される。また、第2ボイスコイル42のコイル部42aは、直線L1上の位置に配置されてもよい。
ダンパ50は、環状のコルゲート形のダンパであり、内周縁が第1ボイスコイル32のボビン32bの外周面に固定され、外周縁が支持部材10の枠状部材11に固定されている。ダンパ50は、第1ボイスコイル32が第1磁気空隙34内をZ軸方向に振動させ、Z軸方向に交差する方向に移動しないように、第1ボイスコイル32の振動方向を規制する部材である。
[1−2.効果など]
本実施の形態に係るスピーカユニット1によれば、第1ボイスコイル32用の第1磁気空隙34が形成される磁気回路と、第2ボイスコイル42用の第2磁気空隙44が形成される磁気回路とを、1つのマグネット22を用いて形成している。また、第2振動板40と第2ボイスコイル42との固定部分45は、スピーカユニット1の軸を通る仮想的な平面と第1振動板30との交線を延長した直線L1よりもZ軸プラス方向側の位置(つまり、前方の位置)に配置される。このため、第2振動板40を、より前方の位置に配置することができる。これらのことから、高音用スピーカの指向特性と、部品点数および重量の低減とを両立することができる。
また、本実施の形態に係るスピーカユニット1において、第2ボイスコイル42は、直線L1上の位置に配置される。このため、第1振動板30を通る直線L1よりもZ軸プラス方向側の位置(つまり、前方の位置)に第2振動板40を配置することができる。
また、本実施の形態に係るスピーカユニット1において、筒状部材24の第2対向部は、筒状部材24の第1対向部よりもZ軸プラス方向側の位置(つまり、前方の位置)に配置される。このため、第2振動板40をより前方に配置する構成と、1つのマグネット22で2つの磁気回路を形成する構成とを容易に実現することができる。
[1−3.変形例]
[1−3−1.変形例1]
変形例1に係るスピーカユニット1Aについて説明する。
図4は、変形例1に係るスピーカユニットのII−II断面図に対応する断面図である。図5は、図4における磁気回路周辺の領域A2を拡大した図である。
スピーカユニット1Aは、実施の形態に係るスピーカユニット1と比較して、磁気回路20のZ軸プラス方向側の面にマグネット60が配置されている点が異なる。なお、スピーカユニット1Aのその他の構成は、スピーカユニット1と同様であるので説明を省略する。
マグネット60は、柱状部材23のZ軸プラス方向側の面に固定され、マグネット22の着磁方向とは反対方向に着磁されている。これにより、第2磁気空隙44における磁束密度を大きくすることができ、第2ボイスコイル42への磁気作用を大きくすることができる。
[1−3−2.変形例2]
変形例2に係るスピーカユニット1Bについて説明する。
図6は、変形例2に係るスピーカユニットのII−II断面図に対応する断面図である。図7は、図6における磁気回路周辺の領域A3を拡大した図である。
スピーカユニット1Bは、実施の形態に係るスピーカユニット1と比較して、磁気回路20Bの柱状部材23Bの形状が異なる。なお、スピーカユニット1Bのその他の構成は、スピーカユニット1と同様であるので説明を省略する。
柱状部材23Bは、有底筒状の部材である。つまり、柱状部材23Bは、内部に空間23Baを有する。また、柱状部材23Bの底部は、マグネット22の第2端面22bに固定されており、柱状部材23Bの空間22Baは、Z軸プラス方向側が開放されている空間である。このように柱状部材23Bは、空間22Baを有するため、重量をより低減することができる。
[1−3−3.変形例3]
変形例3に係るスピーカユニット1Cについて説明する。
図8は、変形例3に係るスピーカユニットのII−II断面図に対応する断面図である。図9は、図8における磁気回路周辺の領域A4を拡大した図である。
スピーカユニット1Cは、実施の形態に係るスピーカユニット1と比較して、磁気回路20のZ軸プラス方向側の面にマグネット60が配置されている点と、磁気回路20Bの柱状部材23Bの形状とが異なる。スピーカユニット1Cは、変形例2のスピーカユニット1Bの磁気回路20BのZ軸プラス方向側の面に、変形例1のスピーカユニット1Aに用いられているマグネット60が配置されている構成である。このように、変形例1および変形例2の構成を組み合わせた構成のスピーカユニット1Cを採用してもよい。
(実施の形態2)
次に、実施の形態1で説明したスピーカユニット1、1A〜1Cを用いた電子機器の一例について、図10を参照しながら説明する。図10は、実施の形態2における電子機器であるオーディオ用のミニコンポシステムの外観図である。
スピーカユニット1がエンクロジャー201に組込まれて、スピーカシステムが構成されている。ミニコンポシステム200は、このスピーカシステムと、スピーカユニット1に入力する電気信号の増幅部であるアンプ202と、アンプ202に入力されるソースを出力するプレーヤ203とを有している。すなわち、ミニコンポシステム200はスピーカユニット1と、スピーカユニット1に電気信号を入力する回路部であるアンプ202とを有する。
この構成とすることにより、軽量化や省資源化で地球環境対応に貢献できる電子機器を実現することができる。
さらに、取付け時の変形や取付け歪等についても、フレームの強度確保ができていることから、大きく低減させることができ、低価格や高品質、高信頼性を実現できる電子機器を実現することができる。よって、電子機器の軽量化や省資源化と低価格化、高品質、高信頼性を実現できるという大きな効果を発揮することができる。
(実施の形態3)
次に、図11を参照しながら、スピーカユニット1、1A〜1Cを用いた移動体装置の一例を説明する。図11は、実施の形態3における移動体装置である自動車の断面図である。
スピーカユニット1をリアトレイやフロントパネルに組込んで、カーナビゲーションやカーオーディオの一部として使用して自動車300が構成されている。カーナビゲーションやカーオーディオは、スピーカユニットに電気信号を入力する回路部301を構成している。すなわち、移動体装置である自動車300は、スピーカユニット1と、スピーカユニット1に電気信号を入力する回路部301と、スピーカユニット1と回路部301とを搭載した、自走可能な本体302とを有する。
スピーカユニット1の自動車300への取付け位置については、リアトレイやフロントパネルに限定されることなく、ドアや天井、ピラー部、インパネ部、床等どの位置であっても良い。
以上説明した実施の形態は、本開示の理解を容易にするためのものであり、実施の形態により説明したスピーカユニットを構成する各構成要素の材料や形状は種々変更可能であり、本開示を限定して解釈するためのものではない。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。また、上記実施の形態は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、上記実施の形態にはその等価物も含まれる。
本開示は、高音用スピーカの指向特性と、部品点数および重量の低減とを両立することができるスピーカユニット、電子機器、移動体装置などとして有用である。
1、1A、1B、1C スピーカユニット
10 支持部材
11 枠状部材
12 押さえ部材
20、20B 磁気回路
21 ヨーク
21a 底面部
21b 筒部
21c 貫通孔
22 マグネット
22a 第1端面
22b 第2端面
23、23B 柱状部材
23Ba 空間
24 筒状部材
30 第1振動板
30a 貫通孔
31 接続部材
32 第1ボイスコイル
32a コイル部
32b ボビン
34 第1磁気空隙
40 第2振動板
41 接続部材
42 第2ボイスコイル
42a コイル部
42b ボビン
44 第2磁気空隙
45 固定部分
50 ダンパ
60 マグネット
61 支持部材
62 押さえ部材

Claims (7)

  1. 低音用スピーカと高音用スピーカとが同軸で配置されるスピーカユニットであって、
    底面部と、前記底面部の所定方向側に立設される筒部とを有するヨークと、
    着磁方向における第1端面であって、前記底面部の前記所定方向側の面に固定される第1端面を有する第1マグネットと、
    前記第1マグネットの、前記第1端面とは反対側の第2端面に固定され、磁性体からなる柱状部材と、
    前記第1マグネットの前記第2端面のうち、前記スピーカユニットの径方向において前記柱状部材よりも外側の領域に固定され、磁性体からなる筒状部材と、
    前記ヨークと前記筒状部材とのそれぞれに設けられ、互いに対向して配置された第1対向部同士の間に形成された第1磁気空隙内に配置される第1ボイスコイルと、
    前記第1ボイスコイルに固定され、前記スピーカユニットの軸上に貫通孔を有する第1振動板と、
    前記柱状部材と前記筒状部材とのそれぞれに設けられ、互いに対向して配置された第2対向部同士の間に形成された第2磁気空隙内に配置される第2ボイスコイルと、
    前記貫通孔の内側に配置され、前記第2ボイスコイルおよび前記筒状部材に固定される第2振動板と、
    前記ヨークおよび前記第1振動板を支持する支持部材と、を備え、
    前記第2振動板と前記第2ボイスコイルとの固定部分は、前記スピーカユニットの軸を通る仮想的な平面と前記第1振動板との交線を延長した直線よりも前記所定方向側の位置に配置される
    スピーカユニット。
  2. 前記第2ボイスコイルは、前記直線上の位置に配置される
    請求項1に記載のスピーカユニット。
  3. 前記柱状部材は、有底筒状の部材であり、
    前記柱状部材の底部は、前記第1マグネットの前記第2端面に固定されている
    請求項1または2に記載のスピーカユニット。
  4. さらに、
    前記柱状部材の前記所定方向側の面に固定され、前記第1マグネットの着磁方向とは反対方向に着磁されている第2マグネットを備える
    請求項1から3のいずれか1項に記載のスピーカユニット。
  5. 前記筒状部材の前記第2対向部は、前記筒状部材の前記第1対向部よりも前記所定方向側の位置に配置される
    請求項1から4のいずれか1項に記載のスピーカユニット。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットに電気信号を入力する回路部と、を備える
    電子機器。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載のスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットに電気信号を入力する回路部と、
    前記スピーカユニットと前記回路部とを搭載した、自走可能な本体と、を備える
    移動体装置。
JP2019047747A 2019-03-14 2019-03-14 スピーカユニット、電子機器および移動体装置 Pending JP2020150472A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019047747A JP2020150472A (ja) 2019-03-14 2019-03-14 スピーカユニット、電子機器および移動体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019047747A JP2020150472A (ja) 2019-03-14 2019-03-14 スピーカユニット、電子機器および移動体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020150472A true JP2020150472A (ja) 2020-09-17

Family

ID=72429958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019047747A Pending JP2020150472A (ja) 2019-03-14 2019-03-14 スピーカユニット、電子機器および移動体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020150472A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114866928A (zh) * 2022-04-29 2022-08-05 歌尔股份有限公司 发声器件和音频设备
WO2024044922A1 (zh) * 2022-08-30 2024-03-07 瑞声光电科技(常州)有限公司 同轴扬声器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114866928A (zh) * 2022-04-29 2022-08-05 歌尔股份有限公司 发声器件和音频设备
WO2024044922A1 (zh) * 2022-08-30 2024-03-07 瑞声光电科技(常州)有限公司 同轴扬声器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6572453B2 (ja) スピーカ装置
US10299035B2 (en) Acoustic lens system for loudspeakers
WO2022166385A1 (zh) 发声装置和耳机
WO2022166388A1 (zh) 发声装置和耳机
WO2010049990A1 (ja) スピーカ装置用磁気回路及びスピーカ装置
CN204334907U (zh) 双频同轴耳机
JP6751883B2 (ja) スピーカ装置、車両およびav機器
JP2018157588A (ja) スピーカ装置
JP2020150472A (ja) スピーカユニット、電子機器および移動体装置
US8155372B2 (en) Wire suspension for speakers
JP2010034988A (ja) スピーカ装置
US10506335B2 (en) Electroacoustic transducer
CN1930911B (zh) 振动膜及使用该振动膜的扬声器
WO2022196130A1 (ja) スピーカー装置
CN118251905A (zh) 扬声器装置
JP2006033694A (ja) スピーカーユニット及びその製造方法、並びにスピーカー装置
JPH08317489A (ja) スピーカ装置
JP4962713B2 (ja) 磁気回路およびこれを用いた動電型スピーカー
JP2007300297A (ja) スピーカー装置用磁気回路及びスピーカー装置
WO2013190811A1 (ja) スピーカ装置及びスピーカ搭載装置
JP7437002B2 (ja) 音響パネルアセンブリ
JP7262015B2 (ja) スピーカ装置
JP7281665B2 (ja) スピーカ装置
KR102044941B1 (ko) 중저음 발생용 음향발생부를 구비한 패널 가진형 스피커
KR102046392B1 (ko) 음질을 향상시킨 스피커