以下、本発明の実施の形態に係る制御装置および当該制御装置を備えた制御システムについて、添付図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る制御システムは、ネットワークに接続された機器の接続状態を判定するものである。この制御システムは、ネットワークに接続された機器に固有の第1機器情報を取得する機器情報取得部と、ネットワークに接続された機器に付与された第1通信識別情報を取得する通信識別情報取得部と、ネットワークに接続された機器の接続状態を判定する判定部と、を備える。ここで、判定部は、機器の前述のネットワークへの接続状態が適切な場合における予め設定された第2機器情報と第2通信識別情報との組み合わせと、機器情報取得部が取得した第1機器情報と通信識別情報取得部が取得した第1通信識別情報との組み合わせと、を比較した結果に基づいて、ネットワークに接続された機器の接続状態を判定する。
本実施の形態に係る制御システムは、図1に示すように、広域ネットワークNT1にデータ回線終端装置4を介して接続されたルータ3と、ルータ3に有線接続された機器24と、ルータ3に有線接続された制御装置1と、制御装置1に有線接続された機器21、22、23と、端末装置7と、を備える。制御装置1と機器21、22、23、24とは、例えばECHONET Lite規格に基づく通信プロトコルにより通信を実行する。端末装置7は、制御装置1と無線通信可能となっている。ここで、広域ネットワークNT1は、例えば公衆回線を用いた広域ネットワークである。また、制御装置1、ルータ3、機器21、22、23、24とは、互いに有線接続されることにより局所ネットワークNT2を構成している。ルータ3は、例えばブロードバンドルータであり、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバとしての機能を有する。ルータ3は、その配下の機器(例えば機器24)に対してIPアドレスを付与する。このIP(Internet Protocol)アドレスは、ルータ3が、その配下としてルータ3に直接有線接続される機器24から受信する接続要求情報に応じて機器24に付与される。このIPアドレスは、IPv4規格に適合したものであり、例えば「192.168.10.XYZ」(XYZは、例えば「002〜254」の範囲内で重複しない値)と表される。ここで、例えばルータ3に直接有線接続される機器24に付与されるIPアドレスのセグメント領域、即ち、「192.168.10」の部分は、ルータ3に直接有線接続される機器間で共通となるように設定される。このセグメント領域の部分のデフォルト値は、ルータ3の製造メーカ毎に定まっており、異なる製造メーカ間で同一のデフォルト値が採用されることはほとんど無い。
機器21は、例えばA社が製造した家庭用の空気調和機であり、機器22は、例えばB社が製造した家庭用の空気調和機であり、機器23は、例えばA社が製造した住宅用の太陽光発電装置およびパワーコンディショナである。また、機器24は、C社が製造した照明装置である。各機器21、22、23、24は、制御装置1またはルータ3に直接有線接続されると、その直後に制御装置1またはルータ3に対してIPアドレスの付与を要求するための接続要求情報を制御装置1またはルータ3へ送信する。また、機器21、22、23、24は、それぞれ、制御装置1またはルータ3に接続した後、起動動作が終了すると、その旨を通知する起動通知情報を、他の機器21、22、23、24、制御装置1およびルータ3へマルチキャスト送信する。この起動通知情報は、例えばECHONET Liteにおけるインスタンスリスト通知であり、機器21、22、23、24の機種を識別する機種識別情報を含む。更に、機器21、22、23、24は、制御装置1から機器21、22、23、24に固有の固有機器情報の送信を要求する機器情報要求情報を受信すると、少なくともメーカ識別情報と機器名称情報とを含む固有機器情報を制御装置1へ送信する。ここで、メーカ識別情報は、機器21、22、23、24の製造メーカを識別する情報であり、機器名称情報は、機器の名称を示す情報である。
端末装置7は、スマートフォン、タブレット等の携帯端末であり、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)701と、CPU701の作業領域として使用される揮発性メモリである主記憶部702と、半導体フラッシュメモリのような不揮発性メモリである補助記憶部703と、制御装置1と無線通信するための無線通信インタフェース704と、表示部705と、入力部706と、これらを相互に接続するバス709と、を有する。補助記憶部703は、端末装置7の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。プログラムとしては、例えば制御装置1による判定結果を示す情報を表示部705に表示させるためのアプリケーションが挙げられる。このアプリケーションは、例えば各機器21、22、23、24を遠隔操作するために制御装置1にインストールしたアプリケーションに統合する形で提供されるものであってもよい。表示部705は、例えば液晶ディスプレイであり、例えば制御装置1による判定結果を示す情報を表示する。入力部706は、例えばタッチパネルであり、端末装置7の利用者により操作される。無線通信インタフェース704は、例えば無線モジュールであり、制御装置1との間で無線通信する。
CPU701は、補助記憶部703が記憶するプログラムを主記憶部702に読み出して実行することにより、判定結果取得部711および表示制御部712として機能する。また、補助記憶部703は、制御装置1から受信した判定結果情報を記憶する判定結果記憶部731を有する。判定結果取得部711は、制御装置1から送信される、局所ネットワークNT2への機器21、22、23、24の接続状態についての判定結果を示す判定結果情報を取得し、取得した判定結果情報を判定結果記憶部731に記憶させる。表示制御部712は、入力部706が端末装置7の利用者による予め設定された操作を受け付けると、判定結果記憶部731が記憶する判定結果情報を表示部705に表示させる。
制御装置1は、図3に示すように、CPU101と、CPU101の作業領域として使用される揮発性メモリである主記憶部102と、磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである補助記憶部103と、機器21、22、23、24と局所ネットワークNT2を介して通信するための有線通信インタフェース104と、端末装置7と無線通信するための無線通信インタフェース105と、これらを相互に接続するバス109と、を有する。補助記憶部103は、制御装置1の各種機能を実現するためのプログラムを記憶する。有線通信インタフェース104は、局所ネットワークNT2に接続され、局所ネットワークNT2を介して、機器21、22、23、24との間で通信する。無線通信インタフェース105は、例えば無線モジュールであり、端末装置7との間で無線通信する。
CPU101は、補助記憶部103が記憶するプログラムを主記憶部102に読み出して実行することにより、DHCP処理部111、起動通知情報受信部112、IPアドレス抽出部113、機種情報抽出部114、固有機器情報取得部115、判定部116、判定結果生成部117および判定結果送信部118として機能する。補助記憶部103は、接続機器記憶部131と、属性記憶部132と、付与アドレス記憶部133と、判定結果記憶部134と、を有する。CPU101がDHCP処理部111として機能することにより、DHCPサーバとしての機能を発揮する。
接続機器記憶部131は、例えば図4(A)に示すように、局所ネットワークNT2に接続された制御装置1および機器21、22、23、24それぞれについての、メーカ識別情報、機種識別情報、IPアドレス情報および機器名称情報を記憶する。メーカ識別情報は、制御装置1、機器21、22、23、24を製造したメーカを識別する情報である。機種識別情報は、制御装置1または機器21、22、23、24の種類を識別する情報である。図4(A)に示す例では、制御装置1に「IDD1」、家庭用の空気調和機に「IDD2」、住宅用の発電装置に「IDD3」、照明装置に「IDD4」の機種識別情報が付与されている。IPアドレス情報は、制御装置1またはルータ3により付与されたIPアドレスを示す第2通信識別情報である。このIPアドレスは、IPv4規格に適合したものであり、例えば「192.168.32.ABC」(ABCは、例えば「002〜254」の範囲内で重複しない値)と表される。ここで、例えば制御装置1に直接有線接続される機器21、22、23に付与されるIPアドレスのセグメント領域、即ち、「192.168.32」の部分は共通である。このセグメント領域のデフォルト値は、前述と同様に、制御装置1の製造メーカ毎に定まっており、異なる製造メーカ間で同一のデフォルト値が採用されることはほとんど無い。機器名称情報は、制御装置1、機器21、22、23、24それぞれの名称を示す情報である。
属性記憶部132は、例えば図4(B)に示すように、制御装置1への直接的な有線接続が許容されている機器のメーカ識別情報および機種識別情報等の属性情報を記憶する機器情報記憶部である。図4(B)に示す例では、「A社」または「D社」が製造した家庭用の空気調和機、住宅用の発電装置および照明装置が、制御装置1への直接的な有線接続が許容されている場合の例を示している。属性情報は、制御装置1が起動する前に予め属性記憶部132に記憶されていてもよいし、或いは、制御装置1の起動後に制御装置1に設けられた入力部(図示せず)を介して属性記憶部132に手動または自動で入力されるものであってもよい。
付与アドレス記憶部133は、例えば図5に示すように、制御装置1へ直接有線接続された機器21、22、23へ付与する第1通信識別情報であるIPアドレス情報を記憶する通信識別情報記憶部である。図5に示す例では、付与アドレス記憶部133は、セグメント領域が「192.168.32」である第1グループに属する付与アドレス群と、セグメント領域が「192.168.33」である第2グループに属する付与アドレス群と、を示すIPアドレス情報を記憶している。
図3に戻って、判定結果記憶部134は、局所ネットワークNT2に接続された各機器21、22、23、24の接続状態の判定結果を示す判定結果情報を、各機器21、22、23、24のIPアドレス情報、メーカ識別情報、機種識別情報および機器名称情報の組み合わせと対応づけて記憶する。
DHCP処理部111は、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報に基づいて、制御装置1へ直接有線接続された機器21、22、23にIPアドレスを付与する通信識別情報付与部である。DHCP処理部111は、制御装置1の配下の機器(例えば機器21、22、23)に対してIPアドレスを付与する。このIPアドレスは、DHCP処理部111が、制御装置1に直接有線接続される機器21、22、23から受信する接続要求情報に応じて機器21、22、23に付与するものである。このIPアドレスも、IPv4規格に適合したものであり、例えば「192.168.32.ABC」(ABCは、例えば「002〜254」の範囲内で重複しない値)と表される。ここで、例えばルータ3に直接有線接続される機器24に付与されるIPアドレスのセグメント領域、即ち、「192.168.10」の部分は、ルータ3に直接有線接続される機器間で共通となるように設定される。このセグメント領域の部分のデフォルト値は、制御装置1の製造メーカ毎に定まっており、異なる製造メーカ間で同一のデフォルト値が採用されることはほとんど無い。DHCP処理部111は、受信した接続要求情報に対応する機器21、22、23へ付与するIPアドレスを示すIPアドレス情報を送信する。また、DHCP処理部111は、機器21、22、23へ送信したIPアドレス情報を接続機器記憶部131に記憶させる。
起動通知情報受信部112は、局所ネットワークNT2に有線接続された機器21、22、23、24から送信される起動通知情報を受信する。起動通知情報受信部112は、機器21、22、23、24から起動通知情報を受信すると、起動通知情報を受信した旨を通知する受信通知情報をIPアドレス抽出部113および機種情報抽出部114に通知する。
IPアドレス抽出部113は、起動通知情報受信部112から受信通知情報が通知されると、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24に付与されたIPアドレス情報を、起動通知情報から抽出して取得する通信識別情報取得部である。IPアドレス抽出部113は、取得したIPアドレス情報を機種情報抽出部114に通知する。
機種情報抽出部114は、起動通知情報受信部112から受信通知情報が通知されると、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24に固有の機種識別情報を、起動通知情報から抽出して取得する。そして、機種情報抽出部114は、取得した機種識別情報を、IPアドレス抽出部113から通知されるIPアドレス情報に対応づけて接続機器記憶部131に記憶させる。
固有機器情報取得部115は、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24に固有のメーカ識別情報および機器名称情報を取得する。固有機器情報取得部115は、機器21、22、23、24から起動通知情報を受信した後、接続機器記憶部131が記憶するIPアドレス情報を参照して、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24宛に機器情報要求情報を送信することにより、機器21、22、23、24から固有機器情報を受信する。ここで、機器情報要求情報は、例えば機器21、22、23、24に対してメーカ識別情報および機器名称情報を要求する電文である。そして、固有機器情報取得部115は、受信した固有機器情報を解析して、その固有機器情報に含まれるメーカ識別情報および機器名称情報を抽出することにより取得する。この固有機器情報取得部115と前述の機種情報抽出部114とから、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24に固有の機種識別情報、メーカ識別情報および機器名称情報を取得する機器情報取得部119が構成されている。
判定部116は、機器21、22、23、24の局所ネットワークNT2への接続状態が適切な場合における予め設定された機種識別情報とメーカ識別情報とIPアドレス情報との組み合わせと、接続機器記憶部131が記憶する機種識別情報とメーカ識別情報とIPアドレス情報との組み合わせと、を比較した結果に基づいて、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24の接続状態を判定する。具体的には、判定部116は、属性記憶部132が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報と接続機器記憶部131が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報とが一致し、且つ、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報と接続機器記憶部131が記憶するIPアドレス情報とが一致している場合、局所ネットワークNT2への機器21、22、23、24の接続状態が適切であると判定する。一方、判定部116は、属性記憶部132が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報と接続機器記憶部131が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報とが一致しない場合、または、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報と接続機器記憶部131が記憶するIPアドレス情報とが一致しない場合、局所ネットワークNT2への機器21、22、23、24の接続状態が不適切であると判定する。
判定結果生成部117は、機器21、22、23、24それぞれについての判定部116による判定結果を、機器21、22、23、24それぞれの機種識別情報、メーカ識別情報、機器名称情報およびIPアドレス情報と対応づけた判定結果情報を生成する。判定結果生成部117は、生成した判定結果情報を、判定結果記憶部134に記憶させる。判定結果送信部118は、予め設定された判定結果送信時期が到来すると、判定結果記憶部134が記憶する判定結果情報を端末装置7へ送信する。判定結果送信時期は、例えば周期的に到来するように設定することができる。
次に、本実施の形態に係る制御システムの動作について図6から図10を参照しながら説明する。まず、図6(A)に示すように、C社の空気調和機である機器25が、制御装置1に直接有線接続されている場合について説明する。ここで、機器25とC社の照明装置である機器24とは、制御装置1への直接的な有線接続が許可されていないものとする。この場合、図7に示すように、例えば機器25が制御装置1へ直接有線接続されると、制御装置1に対して機器25へのIPアドレスの付与を要求する接続要求情報が、機器25から制御装置1へ送信される(ステップS1)。一方、制御装置1が接続要求情報を受信すると、機器25に付与されるIPアドレスを示すIPアドレス情報が、制御装置1から機器25へ送信される(ステップS2)。局所ネットワークNT2の接続状態が図6(A)に示す状態である場合、制御装置1は、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報に基づいて、機器21、25、23に「192.168.32」から始まるIPアドレスを付与する。そして、IPアドレス情報を受信した機器21、25、23は、それぞれに付与されたIPアドレスを認識し、以後、この付与されたIPアドレスを用いて制御装置1との通信を実行する。なお、機器24は、DHCPサーバとしての機能を有するルータ3によってIPアドレスが付与される。この機器24に付与されるIPアドレスは付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報が示すIPアドレスとは異なるIPアドレスに設定される。具体的には、ルータ3が、「192.168.10」から始まるIPアドレスを機器24に付与する。そして、機器25は、IPアドレス情報を受信した後において起動が完了すると(ステップS3)、機種識別情報と付与されたIPアドレスを示すIPアドレス情報とを含む起動通知情報が、機器25から制御装置1へ送信される(ステップS4)。
一方、制御装置1は、起動通知情報を受信すると、受信した起動通知情報から機種識別情報を抽出して、接続機器記憶部131に記憶させる(ステップS5)。このとき、制御装置1は、抽出した機種識別情報を、受信した起動通知情報から抽出したIPアドレス情報に対応づけて接続機器記憶部131に記憶させる。次に、起動通知情報の送信元である機器25に対してその機器25に固有の固有機器情報の送信を要求する機器情報要求情報が、制御装置1から機器25へ送信される(ステップS6)。一方、機器25が機器情報要求情報を受信すると、その機器25のメーカ識別情報および機器名称情報を含む固有機器情報が、機器25から制御装置1へ送信される(ステップS7)。
一方、制御装置1は、固有機器情報を受信すると、受信した固有機器情報から機器25のメーカ識別情報および機器名称情報を抽出して、接続機器記憶部131に記憶させる(ステップS8)。続いて、制御装置1は、属性記憶部132が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報と、接続機器記憶部131が記憶する機器25の機種識別情報およびメーカ識別情報と、が一致しないと判定し(ステップS9)、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報と接続機器記憶部131が記憶する機器25に付与されたIPアドレス情報とが一致していると判定したとする(ステップS10)。具体的には、制御装置1は、接続機器記憶部131が記憶する機器25に付与されたIPアドレス(例えば「192.168.32.103」)と、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報とを比較し、IPアドレスのセグメント部分(「192.168.32」)が一致していると判定する。この場合、制御装置1は、機器25について局所ネットワークNT2への接続状態が不適切であることを示す判定結果情報を生成し、生成した判定結果情報を判定結果記憶部134に記憶させる(ステップS11)。即ち、制御装置1への直接的な有線接続が許容されない機器25が、制御装置1に接続されているので、制御装置1は、機器25の局所ネットワークNT2への接続状態が不適切であると判定する。
また、機器24がルータ3へ直接有線接続されると、ルータ3に対して機器24へのIPアドレスの付与を要求する接続要求情報が、機器24からルータ3へ送信される(ステップS12)。一方、ルータ3が接続要求情報を受信すると、機器24に付与されるIPアドレスを示すIPアドレス情報が、ルータ3から機器24へ送信される(ステップS13)。そして、機器24は、IPアドレス情報を受信した後において起動が完了すると(ステップS14)、機器24の機種識別情報と付与されたIPアドレスを示すIPアドレス情報とを含む起動通知情報が、機器24からルータ3へ送信される(ステップS15)。このとき、ルータ3が機器24から受信した起動通知情報は、ルータ3から制御装置1へ転送される(ステップS16)。
一方、制御装置1は、図8に示すように、ルータ3から起動通知情報を受信すると、受信した起動通知情報から機種識別情報を抽出して、接続機器記憶部131に記憶させる(ステップS17)。このとき、制御装置1は、抽出した機種識別情報を、受信した起動通知情報から抽出したIPアドレス情報に対応づけて接続機器記憶部131に記憶させる。次に、起動通知情報の送信元である機器24に対してその機器24に固有の固有機器情報の送信を要求する機器情報要求情報が、制御装置1からルータ3へ送信される(ステップS18)。このとき、ルータ3が制御装置1から受信した機器情報要求情報は、ルータ3から機器24へ転送される(ステップS19)。一方、機器24が機器情報要求情報を受信すると、その機器24のメーカ識別情報および機器名称情報を含む固有機器情報が、機器24からルータ3へ送信される(ステップS20)。このとき、ルータ3が機器24から受信した固有機器情報は、ルータ3から制御装置1へ転送される(ステップS21)。
一方、制御装置1は、固有機器情報を受信すると、受信した固有機器識別情報から機器24のメーカ識別情報および機器名称情報を抽出して、接続機器記憶部131に記憶させる(ステップS22)。続いて、制御装置1は、属性記憶部132が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報と、接続機器記憶部131が記憶する機器25の機種識別情報およびメーカ識別情報と、が一致しないと判定し(ステップS23)、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報と接続機器記憶部131が記憶する機器25に付与されたIPアドレス情報とが一致しないと判定したとする(ステップS24)。具体的には、制御装置1は、接続機器記憶部131が記憶する機器24に付与されたIPアドレス(例えば「192.168.10.2」)と、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報とを比較し、IPアドレスのセグメント部分(「192.168.32」)が一致していないと判定する。この場合、制御装置1は、機器24について局所ネットワークNT2への接続状態が適切であることを示す判定結果情報を生成し、生成した判定結果情報を判定結果記憶部134に記憶させる(ステップS25)。即ち、制御装置1への直接的な有線接続が許容されない機器24が、ルータ3に接続されているので、制御装置1は、機器24の局所ネットワークNT2への接続状態としては適切であると判定する。
その後、端末装置7へ機器21、25、23、24の局所ネットワークNT2への接続状態の判定結果の送信時期が到来すると、判定結果記憶部134が記憶する判定結果情報が、制御装置1から端末装置7へ送信される(ステップS26)。一方、端末装置7では、判定結果情報を受信すると、受信した判定結果情報を判定結果記憶部731に記憶させる。そして、端末装置7は、予め設定された操作を受け付けると、判定結果記憶部731が記憶する判定結果情報を表示部705に表示させる(ステップS27)。このとき、端末装置7は、例えば図9(A)に示すように、各機器21、25、23、24それぞれについての判定結果の一覧表を表す判定結果画面を表示部705の表示画面705aに表示させる。ここで、「接続先」の欄には、局所ネットワークNT2への接続状態の判定結果が「○」「×」で表示されている。ここで、「○」は接続状態が適切であることを示し、「×」は接続状態が不適切であることを示す。図9(A)に示す例では、C社の空気調和機である「エアコン2」について、セグメント領域が「192.168.32」であるIPアドレスが付与されており、制御装置1に直接有線接続されているため、「エアコン2」の判定結果が「×」、即ち、接続状態が不適切であることが表示されている。
次に、図6(B)に示すように、B社の空気調和機である機器22が、ルータ3に直接有線接続されている場合について説明する。ここで、B社の空気調和機である機器22は、制御装置1への直接的な有線接続が許可されているものとする。この場合、図10に示すように、機器22がルータ3へ直接有線接続されると、ルータ3に対して機器22へのIPアドレスの付与を要求する接続要求情報が、機器22からルータ3へ送信される(ステップS31)。一方、ルータ3が接続要求情報を受信すると、機器22に付与されるIPアドレスを示すIPアドレス情報が、ルータ3から機器22へ送信される(ステップS32)。そして、機器22は、IPアドレス情報を受信した後において起動が完了すると(ステップS33)、機器22の機種識別情報と付与されたIPアドレスを示すIPアドレス情報とを含む起動通知情報が、機器24からルータ3へ送信される(ステップS34)。このとき、ルータ3が機器22から受信した起動通知情報は、ルータ3から制御装置1へ転送される(ステップS35)。
一方、制御装置1は、ルータ3から起動通知情報を受信すると、受信した起動通知情報から機種識別情報を抽出して、接続機器記憶部131に記憶させる(ステップS36)。このとき、制御装置1は、抽出した機種識別情報を、受信した起動通知情報から抽出したIPアドレス情報に対応づけて接続機器記憶部131に記憶させる。次に、起動通知情報の送信元である機器22に対してその機器24に固有の固有機器情報の送信を要求する機器情報要求情報が、制御装置1からルータ3へ送信される(ステップS37)。このとき、ルータ3が制御装置1から受信した機器情報要求情報は、ルータ3から機器22へ転送される(ステップS38)。一方、機器22が機器情報要求情報を受信すると、その機器22のメーカ識別情報および機器名称情報を含む固有機器情報が、機器22からルータ3へ送信される(ステップS39)。このとき、ルータ3が機器22から受信した固有機器情報は、ルータ3から制御装置1へ転送される(ステップS40)。
一方、制御装置1は、固有機器情報を受信すると、受信した固有機器情報から機器24のメーカ識別情報および機器名称情報を抽出して、接続機器記憶部131に記憶させる(ステップS41)。続いて、制御装置1は、属性記憶部132が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報と、接続機器記憶部131が記憶する機器25の機種識別情報およびメーカ識別情報と、が一致する判定し(ステップS42)、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報と接続機器記憶部131が記憶する機器25に付与されたIPアドレス情報とが一致しないと判定したとする(ステップS43)。この場合、制御装置1は、機器22について局所ネットワークNT2への接続状態が不適切であることを示す判定結果情報を生成し、生成した判定結果情報を判定結果記憶部134に記憶させる(ステップS44)。即ち、制御装置1への直接的な有線接続が許容されている機器22が、ルータ3に接続されているので、制御装置1は、機器24の局所ネットワークNT2への接続状態としては不適切であると判定する。
その後、前述のステップS26、S27と同様の処理が実行される。この場合、端末装置7は、例えば図9(B)に示すように、B社の空気調和機である「エアコン2」について、セグメント領域が「192.168.10」であるIPアドレスが付与されており、ルータ3に直接有線接続されているため、「エアコン2」の判定結果が「×」、即ち、接続状態が不適切であることが表示されている。
次に、本実施の形態に係る制御装置1が実行する接続状態判定処理について図11および図12を参照しながら説明する。この接続状態判定処理は、例えば制御装置1へ電源が投入されたことを契機として開始される。まず、DHCP処理部111は、機器21、22、23、24から接続要求情報を受信したか否かを判定する(ステップS101)。DHCP処理部111は、接続要求情報を受信していないと判定すると(ステップS101:No)、後述するステップS117の処理が実行される。
一方、DHCP処理部111は、接続要求情報を受信したと判定すると(ステップS101:Yes)、付与アドレス記憶部133を参照して、接続要求情報の送信元である機器21、22、23、24に付与するIPアドレスを特定する(ステップS102)。次に、DHCP処理部111は、特定したIPアドレスを示すIPアドレス情報を、接続要求情報の送信元である機器21、22、23、24へ送信する(ステップS103)。
続いて、起動通知情報受信部112は、機器21、22、23、24へIPアドレス情報を送信した後の予め設定された基準待機期間の間に起動通知情報を受信したか否かを判定する(ステップS104)。起動通知情報受信部112は、前述の基準待機期間の間に起動通知情報を受信していないと判定すると(ステップS104:No)、後述するステップS117の処理が実行される。一方、起動通知情報受信部112は、前述の基準待機期間の間に起動通知情報を受信したと判定すると(ステップS104:No)、起動通知情報を受信した旨を通知する受信通知情報をIPアドレス抽出部113および機種情報抽出部114に通知する。そして、IPアドレス抽出部113が、受信された起動通知情報からその送信元の機器21、22、23、24に対応するIPアドレス情報を抽出する(ステップS105)。ここで、IPアドレス抽出部113は、取得したIPアドレス情報を機種情報抽出部114に通知する。
その後、機種情報抽出部114が、受信された起動通知情報からその送信元の機器21、22、23、24に対応する機種識別情報を抽出し、抽出した機種識別情報を接続機器記憶部131に記憶させる(ステップS106)。ここで、機種情報抽出部114は、取得した機種識別情報を、IPアドレス抽出部113から通知されるIPアドレス情報に対応づけて接続機器記憶部131に記憶させる。
次に、固有機器情報取得部115は、機器情報要求情報を、起動通知情報の送信元である機器21、22、23、24へ送信する(ステップS107)。このとき、起動通知情報を送信した機器21、22、23、24は、機器情報要求情報を受信すると、それに応じて機器21、22、23、24のメーカ識別情報および機器名称情報を含む固有機器情報を、制御装置1宛に送信する。そして、固有機器情報取得部115は、機器21、22、23、24から送信された固有機器情報を受信する(ステップS108)。
続いて、固有機器情報取得部115は、受信した固有機器情報からそれに含まれるメーカ識別情報および機器名称情報を抽出し、抽出したメーカ識別情報および機器名称情報を接続機器記憶部131に記憶させる(ステップS109)。
その後、判定部116は、属性記憶部132が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報と接続機器記憶部131が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報とが一致するか否かを判定する(ステップS110)。判定部116が、属性記憶部132が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報と接続機器記憶部131が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報とが一致すると判定したとする(ステップS110:Yes)。この場合、判定部116は、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報と接続機器記憶部131が記憶するIPアドレス情報とが一致しているか否かを判定する(ステップS111)。ここで、判定部116は、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報と接続機器記憶部131が記憶するIPアドレス情報とが一致していると判定すると(ステップS111:Yes)、局所ネットワークNT2への機器21、22、23、24の接続状態が適切であると判定する(ステップS112)。一方、判定部116は、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報と接続機器記憶部131が記憶するIPアドレス情報とが一致しないと判定すると(ステップS111:No)、局所ネットワークNT2への機器21、22、23、24の接続状態が不適切であると判定する(ステップS114)。その後、後述するステップS115の処理が実行される。
また、判定部116が、属性記憶部132が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報と接続機器記憶部131が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報とが一致しないと判定したとする(ステップS110:No)。この場合、判定部116は、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報と接続機器記憶部131が記憶するIPアドレス情報とが一致しているか否かを判定する(ステップS113)。ここで、判定部116は、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報と接続機器記憶部131が記憶するIPアドレス情報とが一致しないと判定すると(ステップS113:No)、局所ネットワークNT2への機器21、22、23、24の接続状態が適切であると判定する(ステップS112)。一方、判定部116は、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報と接続機器記憶部131が記憶するIPアドレス情報とが一致すると判定すると(ステップS113:Yes)、局所ネットワークNT2への機器21、22、23、24の接続状態が不適切であると判定する(ステップS114)。
その後、判定結果生成部117は、図12に示すように、機器21、22、23、24についての判定部116による判定結果を、機器21、22、23、24それぞれの機種識別情報、メーカ識別情報、機器名称情報およびIPアドレス情報と対応づけた判定結果情報を生成する(ステップS115)。そして、判定結果生成部117は、生成した判定結果情報を、判定結果記憶部134に記憶させる(ステップS116)。次に、判定結果送信部118は、前述の判定結果送信時期が到来したか否かを判定する(ステップS117)。判定結果送信部118が、前述の判定結果送信時期が到来していないと判定すると(ステップS117:No)、再びステップS101の処理が実行される。一方、判定結果送信部118は、前述の判定結果送信時期が到来したと判定すると(ステップS117:Yes)、判定結果記憶部134が記憶する判定結果情報を端末装置7へ送信する(ステップS118)。その後、再びステップS101の処理が実行される。
以上説明したように、本実施の形態に係る制御装置1によれば、機器情報取得部119が、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24に固有の機種識別情報およびメーカ識別情報を取得し、IPアドレス抽出部113が、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24に付与されたIPアドレス情報を取得する。そして、判定部116が、機器21、22、23、24の局所ネットワークNT2への接続状態が適切な場合における機種識別情報とメーカ識別情報とIPアドレス情報との組み合わせと、機器情報取得部119が取得した機種識別情報およびメーカ識別情報とIPアドレス抽出部113が取得したIPアドレス情報との組み合わせと、を比較した結果に基づいて、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24の接続状態を判定する。具体的には、判定部116は、属性記憶部132が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報と接続機器記憶部131が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報とが一致し、且つ、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報と接続機器記憶部131が記憶するIPアドレス情報とが一致している場合、局所ネットワークNT2への機器21、22、23、24の接続状態が適切であると判定する。一方、判定部116は、属性記憶部132が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報と接続機器記憶部131が記憶する機種識別情報およびメーカ識別情報とが一致しない場合、または、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報と接続機器記憶部131が記憶するIPアドレス情報とが一致しない場合、局所ネットワークNT2への機器21、22、23、24の接続状態が不適切であると判定する。これにより、機器21、22、23、24の局所ネットワークNT2への接続状態が適切であるか不適切であるかを事前に判別することができるので、不適切な機器21、22、23、24の接続状態に起因した機器21、22、23、24の不具合の発生を抑制できる。
ところで、近年、ZEH(Zero Energy House)制度の普及およびZEH補助金制度の後押しもあり、ZEH制度の適用を受けることができる住宅、即ち、ZEH住宅を建築するケースが増えている。このZEH住宅では、有線通信インタフェースまたは無線通信インタフェースを備える機器同士を、ネットワークを介して接続することにより構築されるHEMS(Home Energy Management System)が導入される場合が多い。この種のHEMSでは、住宅内に設置されたコントローラが、住宅内に設置された機器から各種情報を取得したり機器の動作を制御したりする。そして、この種のHEMSでは、住宅外から住宅内に設置された機器の動作状態を監視したり機器の動作を制御したりするために、コントローラが、ルータを介して広域ネットワークに接続されることが主流となってきている。また、HEMSを構築するための機器としては、コントローラに有線接続されることによりコントローラを介して広域ネットワークに接続される機器と、ルータに直接有線接続される機器とが混在しているのが現状である。
しかしながら、コントローラの有線接続ポートとルータの有線接続ポートとは、例えばTIA/EIA−568−B規格に基づいて同じコネクタ形状が採用されていることが一般的である。このため、ルータに直接有線接続されることにより機能を発揮する機器を、コントローラに直接有線接続することも可能である。従って、HEMSを構築する作業を行う作業者が、ルータに直接有線接続されるべき機器を誤ってコントローラに直接有線接続してしまう虞がある。この場合、機器が正常に動作しなかったり安定的な通信網が構築できなかったりすることにより、機器との通信が遮断されるといった不具合が発生する原因となりうる。また、例えばコントローラの取り扱い説明書には、直接有線接続可能な機器の一覧が記載されている場合が多いが、HEMSを構築する作業を行う作業者が必ずしも一覧の内容を正しく把握できるとは限らない。更に、HEMSの構築を行う現場では、習熟度の高くない作業者によるHEMS構築作業の実施も十分に想定される。また、仮に習熟度の高い作業者であっても不注意により誤って機器を接続することも想定され得る。そして、コントローラと機器との接続状態が不適切な状態で放置され、機器の動作の不具合が顕在化して初めてコントローラのメーカ或いは機器メーカへ問い合わせが入り、対応が後手になるケースが散見される状況であった。
これに対して、本実施の形態に係る制御システムでは、前述のように、機器21、22、23、24の局所ネットワークNT2への接続状態が適切であるか不適切であるかを事前に判別することができるので、不適切な機器21、22、23、24の接続状態に起因した機器21、22、23、24の不具合の発生或いは機器21、22、23、24との通信不良の発生を抑制できる。このため、制御装置1のメーカまたは機器21、22、23、24のメーカが、これらの利用者からの問い合わせに対応するために要する費用を削減できるという利点もある。
また、本実施の形態に係る制御装置1は、制御装置1に直接有線接続された機器21、22、23、25それぞれに、付与アドレス記憶部133が記憶するIPアドレス情報に対応する複数のIPアドレスの中から選択したIPアドレスを付与するDHCP処理部111を備える。これにより、制御装置1に直接有線接続された機器21、22、23、25に予めIPアドレスを設定する必要が無くなるので、その分、局所ネットワークNT2の構築が容易になる。
更に、本実施の形態に係る制御装置1は、判定部116による判定結果を示す判定結果情報を生成する判定結果生成部117と、判定結果情報を端末装置7へ送信する判定結果送信部118と、を備える。これにより、機器21、22、23、24の局所ネットワークNT2への接続状態を移動可能な端末装置7で確認することができるので、機器21、22、23、24の局所ネットワークNT2への接続状態を確認し易くなるという利点がある。
また、本実施の形態に係る制御装置1は、属性記憶部132と付与アドレス記憶部133とを備える。これにより、例えば局所ネットワークNT2と外部の広域ネットワークNT1とを接続できない状況においても、機器21、22、23、24の局所ネットワークNT2への接続状態を判定することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態によって限定されるものではない。例えば、制御装置1が、機器21、22、23、24の局所ネットワークNT2への接続状態が適切な場合における機種識別情報とIPアドレス情報との組み合わせと、接続機器記憶部131が記憶する機種識別情報とIPアドレス情報との組み合わせと、を比較した結果に基づいて、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24の接続状態を判定するものであってもよい。
ここで、本変形例に係る制御装置1が実行する接続状態判定処理について図13を参照しながら説明する。本変形例に係る接続状態判定処理では、実施の形態1で説明した図11のステップS101からS106までの処理を行う。次に、機器情報要求情報が機器21、22、23、24へ送信されること無く、判定部116が、属性記憶部132が記憶する機種識別情報と接続機器記憶部131が記憶する機種識別情報とが一致するか否かを判定する(ステップS201)。ここで、判定部116が、属性記憶部132が記憶する機種識別情報と接続機器記憶部131が記憶する機種識別情報とが一致すると判定すると(ステップS201:Yes)、実施の形態1で説明した図11のステップS111以降の処理が実行される。一方、判定部116が、属性記憶部132が記憶する機種識別情報と接続機器記憶部131が記憶する機種識別情報とが一致しないと判定すると(ステップS201:No)、実施の形態1で説明した図11のステップS113以降の処理が実行される。
本構成によれば、機器21、22、23、24から固有機器情報を受信すること無く、機器21、22、23、24の局所ネットワークNT2への接続状態を判定することができるので、制御装置1で実行される処理が簡素化され、制御装置1の処理負荷が軽減されるという利点がある。
或いは、制御装置1は、機器21、22、23、24の局所ネットワークNT2への接続状態が適切な場合におけるメーカ識別情報とIPアドレス情報との組み合わせと、接続機器記憶部131が記憶するメーカ識別情報とIPアドレス情報との組み合わせと、を比較した結果に基づいて、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24の接続状態を判定するものであってもよい。
ここで、本変形例に係る制御装置1が実行する接続状態判定処理について図14を参照しながら説明する。本変形例に係る接続状態判定処理では、実施の形態1で説明した図11のステップS101からS105までの処理を行う。次に、受信された起動通知情報からのその送信元の機器21、22、23、24に対応する機種識別情報の抽出を行うこと無く、固有機器情報取得部115が、機器情報要求情報を、起動通知情報の送信元である機器21、22、23、24へ送信する(ステップS107)。そして、固有機器情報取得部115は、機器21、22、23、24から送信された固有機器情報を受信すると(ステップS108)、受信した固有機器情報からそれに含まれるメーカ識別情報を抽出し、抽出したメーカ識別情報を接続機器記憶部131に記憶させる(ステップS301)。
その後、判定部116は、属性記憶部132が記憶するメーカ識別情報と接続機器記憶部131が記憶するメーカ識別情報とが一致するか否かを判定する(ステップS302)。ここで、判定部116が、属性記憶部132が記憶するメーカ識別情報と接続機器記憶部131が記憶するメーカ識別情報とが一致すると判定すると(ステップS302:Yes)、実施の形態1で説明した図11のステップS111以降の処理が実行される。一方、判定部116が、属性記憶部132が記憶するメーカ識別情報と接続機器記憶部131が記憶するメーカ識別情報とが一致しないと判定すると(ステップS302:No)、実施の形態1で説明した図11のステップS113以降の処理が実行される。
本構成によれば、機器21、22、23、24から受信した起動通知情報から機器21、22、23、24に対応する機種識別情報の抽出を行うこと無く、機器21、22、23、24の局所ネットワークNT2への接続状態を判定することができるので、制御装置1で実行される処理が簡素化され、制御装置1の処理負荷が軽減されるという利点がある。
実施の形態において、例えば図15に示すように、制御装置1への直接的な有線接続が許可される機器の機種識別情報、メーカ識別情報等を記憶する属性記憶部と、制御装置1へ直接的に接続された機器へ付与するIPアドレス情報を記憶する付与IPアドレス記憶部と、を有するサーバ4009が、広域ネットワークNT1に接続されているものであってもよい。この場合、制御装置1の判定部116は、サーバ4009から取得した機種識別情報とメーカ識別情報とIPアドレス情報との組み合わせと、接続機器記憶部131が記憶する機種識別情報とメーカ識別情報とIPアドレス情報との組み合わせと、を比較した結果に基づいて、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24の接続状態を判定するようにすればよい。
本構成によれば、制御装置1への直接的な有線接続を許容する機器の機種識別情報、メーカ識別情報等を遠隔で変更することができる。
実施の形態では、端末装置7が、制御装置1から受信した判定結果情報に基づいて、例えば図9(A)および(B)に示すような、各機器21、25、23、24それぞれについての判定結果の一覧表を表す判定結果画面を表示部705の表示画面705aに表示させる例について説明した。但し、端末装置7が判定結果情報を表示する方法は、これに限定されるものではなく、例えば図16に示すように、接続状態が不適切な機器21、22、23、24についてのみ利用者に通知するポップアップ画面を表示するものであってもよい。
実施の形態では、制御装置1が、機器21、22、23、24からマルチキャスト送信される起動通知情報を受信することにより、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24の存在を認識する例について説明した。但し、これに限らず、例えば、制御装置1が、機器21、22、23、24に対して機器21、22、23、24からの応答情報を要求する応答要求情報をマルチキャスト送信するものであってもよい。この場合、制御装置1は、応答要求情報に対する応答情報に基づいて、局所ネットワークNT2に接続された機器21、22、23、24を認識する。
実施の形態に係る制御装置1において、制御装置1への直接的な有線接続が許容されていない機器25が制御装置1に接続された場合、その機器25が制御装置1による制御対象から除外されるようにしてもよい。
実施の形態では、制御装置1、ルータ3および機器21、22、23、24が互いに有線接続される例について説明したが、これに限らず、制御装置1、ルータ3および機器21、22、23、24が互いに無線接続されるものであってもよい。この場合、制御装置1、ルータ3は、それぞれ、機器21、22、23、24に設定されたSSID(Service Set Identifier)のような制御装置1またはルータ3を区別するための識別情報に基づいて、機器21、22、23、24にIPアドレスを付与するようにすればよい。
また、本発明に係る制御装置1、端末装置7の各種機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。この場合、ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、プログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)およびMO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータに読み込んでインストールすることにより、前述の各機能を実現することができるコンピュータを構成してもよい。そして、各機能をOS(Operating System)とアプリケーションとの分担、またはOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを記録媒体に格納してもよい。
さらに、搬送波に各プログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS,Bulletin Board System)に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前述の処理を実行できるように構成してもよい。