JP2011004424A - 制御システム、制御装置、及び制御装置用プログラム - Google Patents

制御システム、制御装置、及び制御装置用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザ宅内に設置されており各種機器を制御可能な複数の制御装置を、ユーザが宅外のサーバ装置を介して遠隔制御するための制御システムであって、ユーザ宅内の制御装置群とそのユーザとを対応付ける情報の登録作業の負担を軽減し得る制御システムを提供する。
【解決手段】制御システムを構成するサーバ装置は、1台の制御装置の装置IDとユーザIDとを予め登録している。ユーザ宅内でルータに接続された複数の制御装置各々は、自装置を他の制御装置と識別するための装置IDを記憶しており、ARP要求によりルータからルータMACアドレスを取得し、装置IDとルータMACアドレスとを含む通信データをサーバ装置に向けて送信し、サーバ装置は、受信した通信データに含まれるルータMACアドレスが同じものを同一のグループと分類してその装置IDを登録管理する。
【選択図】図11

Description

本発明は、機器の遠隔制御に係る制御システムに関し、特に、ネットワークを介して複数のLANと接続されたサーバ装置により、各LAN内の各制御装置を介して各機器を制御するための制御システムに関する。
従来、各ユーザが携帯端末等をインターネットに接続して、インターネット上のサーバ装置を介して、各ユーザ宅内に設けられた各種機器を遠隔制御するための遠隔制御監視システムが知られている(例えば特許文献1参照)。
この遠隔制御監視システムにおいて、ユーザ宅内の各種機器は、機器を制御する機能を有するゲートウェイ装置に接続されており、サーバ装置は、ユーザからの制御指示に応じて、ネットワークを介してゲートウェイ装置にコマンドを伝えることにより、ゲートウェイ装置に各種機器の制御を行わせる。
なお、ユーザが携帯端末等を用いてサーバ装置へアクセスした際に、サーバ装置は、ユーザ認証を行って、認証に成功したユーザからの制御指示に従ってそのユーザの宅内のゲートウェイ装置にコマンドを伝える。
このユーザ認証等を実現するために、サーバ装置は、ユーザID、パスワード等のユーザの識別用情報と、ゲートウェイ装置の識別用の情報とを対応付けた登録情報を保持しており、このサーバ装置へ登録情報を入力する登録作業は、例えばサーバ装置の管理者等が行うことが考えられる。
特開2004−280717号公報
しかしながら、ユーザ宅内に、複数のゲートウェイ装置を導入した場合において、従来、ゲートウェイ装置の識別用の情報とユーザの識別用の情報とを対応付ける登録作業を、ゲートウェイ装置毎に行うため、導入したゲートウェイ装置の数が多いときにはその登録作業に多くの手間がかかってしまう。また、複数のゲートウェイ装置が、時間を空けて逐次追加導入されるような場合に、登録作業を導入の都度行うという煩わしさも問題である。
そこで、本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、ユーザ宅内に設置されており各種機器を制御可能な複数の制御装置を、ユーザが宅外のサーバ装置を介して遠隔制御するための制御システムであって、ユーザ宅内の制御装置群とそのユーザとを対応付ける情報の登録作業の負担を軽減し得る制御システムを提供すること、及びその制御システムに関連する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る制御システムは、複数の制御装置を接続してなるLAN各々が、各ルータを介して、各制御装置の情報を管理するためのサーバ装置が接続されたネットワークと結合して構成される制御システムであって、前記制御装置は、自装置を他の制御装置と識別するための装置識別情報を記憶する記憶手段と、前記装置識別情報を前記サーバ装置に向けて送信する送信手段とを備え、前記LAN側から送信された装置識別情報に基づいて、前記ルータが前記ネットワーク側に転送する当該装置識別情報には、当該LAN内の制御装置群を当該LANとは別のLAN内の制御装置群から区別するためのグループ識別情報が付随し、前記サーバ装置は、各ルータから送信されてくる、装置識別情報とグループ識別情報との組を、逐次受信する受信手段と、前記受信手段により受信された各組の情報に基づいて各装置識別情報を対応するグループ識別情報に応じて分類したものである登録情報を保持する登録手段とを備えることを特徴とする。
ユーザ宅内のLANを構成する各制御装置が1つのルータを介して外部のネットワークに接続されている前提の下では、本発明に係る制御システムのサーバ装置は、上記構成により、同一ユーザ宅内の各制御装置の装置識別情報を、同一のグループ識別情報と対応付けられているため同一グループとして分類するので、例えばユーザID等のユーザ識別用の情報を1つの制御装置の装置識別情報と対応付ける登録作業を1回だけ行っておいたとすれば、それだけで結果的に、同一グループ内として分類されている全ての装置識別情報と間接的に対応付けられるようになるので、登録作業の負荷の軽減が図れるようになる。
ここで、前記制御装置は、サーバ装置からの制御指示を受け付ける受付手段と、受け付けられた、サーバ装置からの制御指示に応じて、自装置に接続された機器を制御する制御手段とを備え、前記登録手段は、前記登録情報として、各装置識別情報が分類された各区分に対して、制御装置のユーザを識別するためのユーザ識別情報を対応付けて保持し、前記サーバ装置は、前記ユーザ識別情報に基づいて識別されるユーザからの指令を取得し、当該指令に応じて、当該ユーザ識別情報に対応する区分内のいずれかの装置識別情報により識別される制御装置に対して制御指示を送出する遠隔制御手段を備えることとしてもよい。
これにより、ユーザ識別情報が直接又は間接に同一グループ内として分類される各装置識別情報と対応付けられるので、1回ユーザ識別情報の対応付けを行っておくだけで、ユーザは遠隔制御のための制御指示を示す指令をサーバ装置に対して、携帯端末等を通じて行った際に、ユーザ宅内のLANを構成する各制御装置を通じて機器を制御することができるようになる。なお、サーバ装置においてユーザ識別情報に係る対応付けがなされた後に、そのユーザの宅内等のLANを構成する制御装置が追加された場合であっても、その制御装置から装置識別情報がサーバ装置に送信され、サーバ装置において受信された後においては、ユーザは携帯端末等を介してサーバ装置に指令を発することによりその制御装置を遠隔制御することができるようになる。
また、前記ルータが前記LAN側から前記ネットワーク側に転送する装置識別情報に付随する前記グループ識別情報は、当該ルータに割り当てられたグローバルIPアドレスであり、各LANと前記ネットワークとを結合する前記各ルータは、LAN内の制御装置から前記サーバに向けて送信された装置識別情報を受信すると、当該ルータに割り当てられたグローバルIPアドレスを付加して、当該装置識別情報を、前記ネットワークを介して、前記サーバに向けて送信する機能を有することとしてもよい。
これにより、制御装置は特に同一LAN内の全制御装置に共通な情報を保持していなくても、通信データにルータが設定するルータのグローバルIPアドレスによって、各LANを識別することができ、かつ、同じルータを通して転送された全ての制御装置からの通信データに共通な情報が設定されることになるため、管理者又はユーザによる特段の入力を要さずとも、ユーザ宅内の全ての制御装置を関連付けて管理することができるようになる。
また、前記送信手段は、前記装置識別情報の前記送信を、複数回実行するものであり、前記受信手段が、同一のルータから、装置識別情報とグループ識別情報との組を受信する度に、前記登録手段は、当該装置識別情報が当該グループ識別情報に対応付けられるように再分類することにより、前記登録情報を更新することとしてもよい。
これにより、ルータに割り当てられたグローバルIPアドレスが固定的ではなく変動するものであっても、サーバ装置内の登録情報はその変動に対応して更新され得るようになる。
また、前記制御装置は、自装置が属するLAN内の制御装置群を、当該LAN以外のLAN内の制御装置群から区別するためのグループ識別情報を自装置外部から取得する取得手段を備え、前記送信手段は、前記装置識別情報に加えて前記グループ識別情報を前記サーバ装置に向けて送信することとしてもよい。
これにより、LAN毎を識別可能な情報が、同一LAN内のいずれの制御装置からもサーバ装置に向けて送信されることになるため、管理者等による特段の入力がなされなくても、その情報を用いることによりサーバ装置側において同一LAN内の制御装置間を対応付けて管理することが可能になり、このことは、ユーザと制御装置との対応付けのための登録作業負担を軽減することに繋がる。
また、前記制御装置の取得手段は、当該制御装置が属するLAN側のルータのMACアドレスを前記グループ識別情報として取得することとしてもよい。
これにより、制御装置は特に同一LAN内の全制御装置を関連付けるために資する共通な情報としてルータのMACアドレスを利用し、ルータのMACアドレスは、各ユーザ宅内のルータ毎に異なるため、サーバ装置側におけるユーザ別の管理が正しく機能するようになる。
また、前記各制御装置が属する各LAN内には、1つの基準装置が含まれ、前記基準装置は、他の基準装置と自装置とを識別するための基準識別情報を記憶する基準記憶手段と、自装置が属するLAN内の制御装置からの要求を受けると基準識別情報を当該制御装置に伝送する基準送信手段とを備え、前記制御装置の取得手段は、当該制御装置が属するLAN内の基準装置に要求を出すことにより、基準識別情報を前記グループ識別情報として取得することとしてもよい。
これにより、制御装置は特に同一LAN内の全制御装置を関連付けるために資する共通な情報として基準識別情報、例えばマスタ制御装置のMACアドレス等、を用いるため、サーバ装置側におけるユーザ別の管理が正しく機能するようになる。
また、前記制御装置のうちには、マスタ制御装置が含まれ、前記マスタ制御装置は、更に、前記サーバ装置に対して、前記登録情報の更新時間を制限するための制限指示情報を、自装置の装置識別情報を付して、送信する制限手段を備え、前記受信手段は、更に、前記制限指示情報を受信し、前記登録手段は、前記受信手段により受信された制限指示情報に示される更新時間の制限に従った特定の時間範囲内に限って、当該制限指示情報の送信元であるマスタ制御装置が属するLAN内の他の制御装置から受信した装置識別情報についての、前記登録情報への反映を行うこととしてもよい。
これにより、登録情報がいつでも更新可能な場合に比べて制御システムとしてのセキュリティが向上する。
また、前記制御装置のうちには、マスタ制御装置が含まれ、前記マスタ制御装置は、更に、前記サーバ装置に対して、所定通知処理の要求を指示する要求情報を、自装置の装置識別情報を付して、送信する要求手段を備え、前記受信手段は、更に、前記要求情報を受信し、前記サーバ装置は、更に、前記受信手段により要求情報が受信された際に、前記登録情報において、当該要求情報の送信元であるマスタ制御装置の装置識別情報と同一のグループ識別情報に対応付けられた他の全ての装置識別情報それぞれにより識別される各制御装置に対して、所定通知指示を送信する通知指示手段を備え、前記制御装置は、更に、サーバ装置から所定通知指示を受信すると所定の報知を行う報知手段を備えることとしてもよい。
これにより、各制御装置が正しく登録されているか否かを、ユーザ等が、その所定の報知によって容易に確認することができるようになる。
また、前記制御装置は、サーバ装置からの制御指示を受け付ける受付手段と、受け付けられた、サーバ装置からの制御指示に応じて、自装置に接続された機器を制御する制御手段とを備え、前記登録手段は、前記登録情報として、各装置識別情報が分類された各区分に対して、機器のユーザを識別するためのユーザ識別情報を対応付けて保持し、前記サーバ装置は、更に、前記登録手段により保持されている登録情報に基づき、ユーザ識別情報により識別されるユーザにとって、当該ユーザ識別情報と対応付けられている区分の各装置識別情報が選択可能となるように、当該各装置識別情報を自装置外部に送出した後に、ユーザにより選択された1以上の装置識別情報を示す選択情報を自装置外部から受領する選択手段と、前記ユーザ識別情報に基づいて識別されるユーザからの指令を取得し、当該指令に応じて、当該ユーザ識別情報に対応する区分内の装置識別情報でありかつ前記選択情報により示された装置識別情報のうち、いずれかの装置識別情報により識別される制御装置に対して制御指示を送出する遠隔制御手段とを備えることとしてもよい。
これにより、ユーザ宅内等のLANを構成する複数の制御装置のうち、特定のもののみをユーザが任意に選択して、サーバ装置から遠隔制御され得る対象として定めることができるようになる。
また、本発明に係る制御装置は、複数のLANそれぞれに属する各制御装置とネットワークを介して接続されたサーバ装置からの遠隔制御を受けて、自装置に接続された機器を制御する制御装置であって、自装置を他の制御装置と識別するための装置識別情報を記憶する記憶手段と、自装置が属するLAN内の制御装置群を、当該LAN以外のLAN内の制御装置群から区別するためのグループ識別情報を自装置外部から取得する取得手段と、前記装置識別情報と前記グループ識別情報とを前記サーバ装置に向けて送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
これにより、上述した制御システムのサーバ装置と組み合わせて使用した際に、サーバ装置が管理するために、ユーザの識別情報とそのユーザ宅内の制御装置とを対応付ける登録作業の負担を軽減することができるようになる。ユーザ宅内の全ての制御装置が同一のグループ識別情報をサーバ装置に送信するため、そのことから同一ユーザ宅内の各制御装置は相互に対応付けられるからである。
また、本発明に係る制御システムは、マスタ制御装置を含む複数の制御装置を接続してなるLAN各々が、各ルータを介して、各制御装置の情報を管理するためのサーバ装置が接続されたネットワークと結合して構成される制御システムであって、前記制御装置は、自装置を他の制御装置と識別するための装置識別情報を記憶する記憶手段を備え、前記マスタ制御装置以外の制御装置は、自装置が属するLAN内のマスタ制御装置に、自装置の前記装置識別情報を付随させた登録要求を伝える登録要求手段を備え、前記マスタ制御装置は、マスタ制御装置以外の制御装置からの登録要求を受けると、当該登録要求元の制御装置の装置識別情報と自装置の装置識別情報との組を、前記サーバ装置に向けて送信する送信手段を備え、前記サーバ装置は、各ルータを経由して各マスタ制御装置から送信されてくる、当該マスタ制御装置の装置識別情報とマスタ制御装置以外の制御装置の装置識別情報との組を、逐次受信する受信手段と、前記受信手段により受信された各組の情報に基づいて、マスタ制御装置以外の各制御装置の各装置識別情報を、対応するマスタ制御装置の装置識別情報に応じて分類したものである登録情報を保持する登録手段とを備えることを特徴とする。
これにより、あるLAN内におけるマスタ制御装置以外の各制御装置が、登録要求を発すると、その要求元に係る装置識別情報とマスタ制御装置の装置識別情報とがサーバ装置に伝えられることになり、サーバ装置においてマスタ制御装置の装置識別情報によってLAN内の他の制御装置全てが同類であると分類されるため、例えばユーザID等のユーザ識別用の情報を、1つの制御装置の装置識別情報と対応付ける登録作業を1回だけ行っておいたとすれば、それだけで結果的に、同類とされる全ての制御装置の装置識別情報と間接的に対応付けられるようになるので、登録作業の負荷の軽減が図れるようになる。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1に係る制御システムについて説明する。
<制御システムの構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る制御システム10の構成図である。
制御システム10は、サーバ装置20が接続されたネットワーク40と各ユーザ宅内のLANとを、各ユーザ宅内の各ルータを介して接続して構成されたシステムであり、更に、各ユーザが随時、携帯端末30a、30b等を用いて、ネットワーク40を通じて、コンピュータであるサーバ装置20にアクセスできるように構成されている。
図1に示すように、ユーザX宅内では、設備機器110aに接続された制御装置100aと、設備機器110bに接続された制御装置100bとで構成されるLANが、ネットワーク40との結合用のルータ120aに接続されており、ユーザY宅内では、設備機器110cに接続された制御装置100cと、設備機器110dに接続された制御装置100dと、設備機器110eに接続された制御装置100eとで構成されるLANが、ネットワーク40との結合用のルータ120bと接続されている。なお、図中、機能面から見れば略同一の働きをする各装置や各構成要素に対して、数字部分が同一でアルファベット部分のみが異なる参照符号を用いている。
ここで、設備機器110a、110b等は、電気信号の入力により外部から制御され得る各種機器であり、例えば、空調機器、床暖房装置、電動シャッター、照明器具、防犯カメラ等である。
また、制御装置100a、100b等は、サーバ装置20と通信する機能を有するゲートウェイ装置であり、メモリ、マイクロプロセッサ、各種回路等を含み、内部のメモリに格納されたプログラムをマイクロプロセッサ等により実行することで、受信したコマンドに応じて設備機器110a、110b等を制御する機能を実現する。
ユーザが、携帯端末を介してサーバ装置20にアクセスして指示することにより、サーバ装置20が指示に応じたコマンドを、ユーザ内に設置された制御装置に対して送信し、その結果として設備機器がその指示に対応した特定の処理を行うことになる。
なお、図1は、ユーザXとユーザYという2人のユーザの宅内の設備に着目して示したものであるが、制御システム10の運用上、ネットワーク40には、2人より多数のユーザ宅内の各LANが接続されて利用されることが想定される。
図2は、制御システム10の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。なお、同図は、ユーザX宅内の各装置とサーバ装置20とに着目したものである。
同図に示すように、サーバ装置20は、機能的構成要素として、通信部21、登録部22及び遠隔制御部23を備える。
ここで、通信部21は、通信制御回路により、制御装置100a等から送られる通信データや、携帯端末30a等から送られるデータを受信し、制御装置100a等に対して制御指示のためのコマンド等を内容とする通信データを送信する機能を有する。
登録部22は、ハードディスク等の記録媒体に、各制御装置の識別用の情報と各ユーザの識別用の情報とを対応付けたものである登録情報を、記録し、随時更新する機能を有する。
また、遠隔制御部23は、通信部21を介して、ユーザからの指示に応じてコマンドをそのユーザの宅内のいずれかの制御装置に送信する機能を有する。
なお、サーバ装置20は、特に図示していないが、通常のコンピュータの備える機能をも備えており、キーボード等の入力機構やディスプレイ装置等を含んでいる。
制御装置100aは、装置ID記憶部101a、送信部102a、受付部103a及び機器制御部104aを備え、制御装置100bも同様に、装置ID記憶部101b、送信部102b、受付部103b及び機器制御部104bを備える。
ここで、装置ID記憶部101aは、制御装置100aに固有の識別子(ID:Identifier)である装置IDを記憶する記憶領域である。この装置IDは、制御装置のイーサネット(登録商標)カード等に対して個別に定められているイーサネット(登録商標)の物理アドレスなるMACアドレス(Media Access Control Address)であり、制御装置100a内の装置ID記憶部101aの記憶内容と、他の制御装置内の装置ID記憶部(例えば装置ID記憶部101b)の記憶内容とは一致しない。
送信部102aは、制御装置100aの外部にデータを送信する機能を有する。制御装置100aは、サーバ装置20が制御指示を示すコマンドを発する準備が整っているか否かを伺う等のために、送信部102aにより、サーバ装置20に向けてTCP(Transmission Control Protocol)及びIP(Internet Protocol)に従った所定フォーマットの通信データを周期的に送信して、ポーリングを行う。なお、各制御装置は、サーバ装置20のグローバルIPアドレスを予め設定されている。
受付部103aは、サーバ装置20から送信される通信データを受信して機器制御部104aにコマンドを伝達する機能を有する。
また、機器制御部104aは、伝達されたコマンドに従って設備機器110aに対して、制御用の電気信号を送出することにより、設備機器110aを制御する機能を有する。
また、ルータ120aは、ルータの基本機能に加えて、近年、一般のルータに備わっている、いわゆるアドレス変換機能を有する。即ち、ルータ120aは、制御装置からサーバ装置20に向けて送信された通信データのIPヘッダ中の送信元IPアドレスを、自装置のネットワーク40側に対して割り当てられたグローバルIPアドレスに付け替えた通信データをネットワーク40側に対して送出する機能と、その送出した通信データに対するサーバ装置20からの応答内容である通信データが、そのグローバルIPアドレスに基づいて自装置に送られてきた場合にその通信データをその制御装置に対して送信する機能とを有する。
<制御システムで扱うデータ>
以下、各制御装置から各ルータを介してサーバ装置20に伝送される通信データについて説明する。
図3は、制御装置からサーバ装置20に向けて伝送される通信データのフォーマットを示す図である。
同図に示すように、制御装置が送出する通信データは、TCP、IPに従ったものであり、送信元IPアドレス301を含むIPヘッダ310と、TCPヘッダ320と、TCPセグメントデータとしての通信コマンド330とから構成される。また、通信コマンド330には、装置ID331が含まれる。
なお、制御装置は、通信データ中に、装置ID331として、自装置の装置IDを設定する。例えば制御装置100aにおいては、装置ID記憶部101aに記憶されている装置IDを通信データ中に設定する。
また、制御装置は、通信データ中に、送信元IPアドレス301として、自装置に割り当てられたIPアドレス、例えばプライベートIPアドレスを設定して、通信データを送出する。その後、その送信元IPアドレス301の部分は、アドレス変換機能を有するルータにより、ルータのグローバルIPアドレスに書き換えられて、その通信データはサーバ装置20に向けて送信される。
以下、サーバ装置20の登録部22により記録される登録情報について説明する。
図4は、登録情報のデータ構成及び内容例を示す図である。
登録情報200は、制御装置ID201とグループID202とユーザID203とユーザ情報204とが対応付けられて構成されるものである。
ここで、制御装置ID201は、各制御装置を識別するための情報である。なお、サーバ装置20は、制御装置から受信した通信データ中の装置ID331を取得して、その装置IDを、登録情報中における制御装置ID201として記録する。
グループID202は、各ユーザ宅内の制御装置群をユーザ宅毎に識別するための情報である。従って、同一ユーザ宅内の複数の制御装置それぞれを識別するための制御装置IDそれぞれと1つのグループIDとが対応付けられる。なお、サーバ装置20は、ルータにより設定された通信データ中の送信元IPアドレス301つまりルータのグローバルIPアドレスを取得して、その送信元IPアドレスを、登録情報中におけるグループIDとして、その通信データ中の装置ID331に基づく制御装置IDと対応付けて記録する。
ユーザID203は、グループIDに対して1対1で対応付けられるユーザ識別用の情報である。従って、ユーザIDは、ユーザ宅内の代表としての1つの制御装置(以下、「マスタ制御装置」ともいう。)に対して1対1で対応付けられるとも言える。
また、ユーザ情報204は、ユーザIDで識別されるユーザに対する個人的な情報、例えばユーザ認証用のパスワード、課金用情報、住所等である。
同図の例は、図1におけるユーザX宅内の制御装置100aの装置IDが00001C1B6202Hであり、制御装置100bの装置IDが00001C1E7301Hであり、ルータ120aのグローバルIPアドレスが85FE050BHであり、また、ユーザY宅内の制御装置100cの装置IDが00111F1F9200Hであり、制御装置100dの装置IDが00001C663202Hであり、制御装置100eの装置IDが00213F371C01Hであり、ルータ120bのグローバルIPアドレスが85FE0602Hである場合における例である。なお、マスタ制御装置100aのユーザがユーザXであることや、マスタ制御装置100cのユーザがユーザYであることに関する登録情報の登録作業は、サーバ装置20の管理者等により行われ、例えば00001C1B6202Hという制御装置IDに対応して、35962というユーザXのユーザIDと、A3982等というユーザ認証用のパスワード等とが登録情報中に設定され、また、00111F1F9200Hという制御装置IDに対応して、48169というユーザYのユーザIDと、C5117等というパスワード等とが登録情報中に設定される。
<制御装置の動作>
以下、各制御装置の動作について説明する。
図5は、制御装置の行う制御処理を示すフローチャートである。
制御装置100a、100b等はいずれも、電力の供給を受けて動作している間においては、同図に示す制御処理を実行している。ここでは、制御装置100aに着目して制御処理を説明する。
制御装置100aは、図5中の処理ループを、例えば3分間間隔等で1回実行し、これにより周期的にサーバ装置20に向けてポーリングを行うものである。即ち、制御装置100aは、装置ID記憶部101aに記憶されている装置IDを通信コマンド内に含めた通信データを生成し(図3参照)、送信部102aにより、ルータ120a等を介してサーバ装置20に向けてその通信データを送信する(ステップS11)。
なお、制御装置100aは、サーバ装置20に向けて通信データを送信する際に、制御装置100aに設定されているサーバ装置20のグローバルIPアドレスを送信先として、通信データのIPヘッダに含める。また、ステップS11で送信される通信データ中の通信コマンドは、サーバ装置20が制御指示を示すコマンドを発する準備が整っているか否かを伺う旨を示すものである。
また、制御装置100aは、ポーリングに呼応してサーバ装置20から通信データが返信されてきた場合に、受付部103aにより、その通信データを受け付けて、その内容が設備機器の制御指示であるか否かを判定し(ステップS12)、制御指示である場合に限り、機器制御部104bに、その制御指示に応じた制御用の電気信号を外部に送出させて、設備機器110aを制御する(ステップS13)。
<サーバ装置の動作>
以下、サーバ装置20の動作について説明する。
図6は、サーバ装置20の行うサーバ処理を示すフローチャートである。
サーバ装置20は、管理者等によりキーボード等の入力機構を通じてユーザ登録に係る入力がなされたか否かを判定し(ステップS21)、また、制御装置から通信データを受信したか否かを判定し(ステップS23)、更にまた、ユーザにより携帯端末等からアクセス要求が発されたか否かを判定し(ステップS27)、これらの判定を繰り返し、肯定的な判定結果が得られたときに、それぞれ次に示すような特定の処理を行う。なお、ステップS21におけるユーザ登録に係る入力とは、ここでは、マスタ制御装置の装置IDと、その制御装置を宅内に設置しているユーザについてのユーザID及びユーザ情報を対応付けるための情報を入力することをいう。また、ステップS27におけるアクセス要求は、ユーザID及びパスワードの指定を含むデータをサーバ装置20に対して送信することにより行われる。
ステップS21において肯定的に判定された場合には、サーバ装置20の登録部22は、入力機構を通じて入力された情報に基づいて、マスタ制御装置の装置IDとユーザID及びユーザ情報とを対応付けるように登録情報(図4参照)を更新する(ステップS22)。
また、ステップS23において肯定的に判定された場合には、サーバ装置20の登録部22は、通信部21を介して制御装置から受信した通信データにおける通信コマンド中の装置IDと、その通信データにおけるIPヘッダ中の送信元IPアドレスとを取得して、これらを相互に対応付けるように、登録情報を更新する(ステップS24)。つまり、その装置IDを登録情報中の制御装置ID201の項目とし、その送信元IPアドレスを登録情報中のグループID202として登録情報を更新する。但し、既にその相互の対応付けが登録情報中において示されている場合においては、登録情報の更新を省略する。
ステップS24に続いて、後述するユーザ認証(ステップS28)により正規ユーザと認められたユーザからの携帯端末等を通じての制御指示が、通信部21により受信された場合には(ステップS25)、遠隔制御部23は、その制御指示に応じたコマンドを設定した通信データを生成して、制御指示において指定された制御装置に向けて送信する(ステップS26)。
また、ステップS27において肯定的に判定された場合、即ち、ユーザにより携帯端末等からユーザID及びパスワードの指定を伴ってアクセス要求が発されたことを検知した場合には、サーバ装置20は、ユーザ認証を行い(ステップS28)、認証に成功した場合に限り、正規ユーザと認めて、登録情報中においてそのアクセス要求で指定されたユーザIDに対応するマスタ制御装置の装置IDと、そのマスタ制御装置の装置IDとは同じグループIDに対応付けられている他の全ての制御装置の装置IDとを示すデータをそのユーザの携帯端末等に対して返信して、いずれかの制御装置に対しての制御指示をユーザに促す(ステップS29)。なお、ステップS28のユーザ認証においては、アクセス要求において指定されたユーザIDと、パスワードとが、登録情報中において相互に対応するユーザIDと、ユーザ情報に含まれるパスワードとの組と一致するときに限って認証に成功したと判定する。
このステップS29によりユーザに促したことに対応して、ユーザの携帯端末等からサーバ装置20に制御指示が送信された場合には、その制御指示は、いずれかの制御装置を指定してなされ、この制御指示に応じて前述したステップS25、S26が実行されることになる。
<制御システムの具体的連携動作>
以下、上述した動作を行う各制御装置とサーバ装置20とについて、その連携動作を具体例に基づいて説明する。
図7は、サーバ装置20と、ユーザ宅内の各制御装置及びルータとの連携動作を示すイメージ図である。
同図では、図1に示したユーザX宅内の各制御装置及びルータに着目したものである。
ここでは、ユーザX宅内のルータ120aには、グローバルIPアドレスとして85FE050AHが割り当てられており、後ほど割り当て変更がなされ、新たにグローバルIPアドレスとして85FE050Bが割り当てられたものとして説明する。
以下、図7の上から下に向けた流れに沿って順に連携動作について説明する。
ユーザX宅内のマスタ制御装置100aは、装置IDとして00001C1B6202HというMACアドレスを有しており、ポーリングする際その装置IDを送信する。つまりサーバ装置20に向けてその装置IDを含む通信データ(図3参照)をTCP、IPに従って送信する。
制御装置100aから送出されたその通信データはルータ120aに到達し、ルータ120aは、その通信データをネットワーク40へと転送する際に、通信データ中のIPヘッダの送信元IPアドレスの部分を、ルータ120aのネットワーク40側のグローバルIPアドレスを示すように85FE050AHに変更してその転送を行う。この結果、サーバ装置20は、通信データを受信して、その内容から装置IDと送信元IPアドレスとを取得して、これらを制御装置ID及びグループIDとして登録情報中に反映するように、登録情報の更新を行う。
各制御装置は、周期的にポーリングを行う。図7では、マスタ制御装置100aが同図中で1回目のポーリングを行った後で2回目のポーリングがなされる前において、ルータ120aのグローバルIPアドレスの割り当てが変更されたという例を示しており、この2回目のポーリングに対応してルータ120aがサーバ装置20側に転送する通信データにおいては、送信元IPアドレスは85FE050BHに変更されている。これに対応して、サーバ装置20側では、受信した通信データ中の装置IDと送信元IPアドレスとの組が登録情報中の既存のものとは異なっているため、この新たに受信した組を示すように、登録情報を更新する。
また、図7では、マスタ制御装置100aが同図中で2回目のポーリングを行った後の時点で、制御装置100bがユーザX宅内のLANに接続されて動作開始したことを想定した例を示しており、制御装置100bはポーリングを始め、00001C1E7301Hという装置IDを含む通信データをサーバ装置20に向けて送信し、ルータ120aがその通信データのIPヘッダの送信元IPアドレスとして自己に現在割り当てられているグローバルIPアドレスである85FE050BHを設定して、通信データのネットワーク40側への転送を行う。これに対応して、サーバ装置20側では、登録情報を更新する。
図7に示した最後の登録情報更新の結果として、図4に例示した登録情報が得られることになる。このように、ユーザX宅内の各制御装置からポーリングのために送信される各通信データは、いずれも同一のルータ120aを介して、サーバ装置20へと送信され、また、ルータ120aのアドレス変換機能により、通信データ中の送信元IPアドレスとしては、同一の値が設定されることになるため、サーバ装置20側では、ユーザX宅内の全ての制御装置の識別用の装置ID各々を、同一の値と、対応付けた登録情報を作成することができるようになる。
なお、各ユーザ宅内に設置されたルータそれぞれに割り当てられるグローバルIPアドレスは、ある時点において相互に異なっているため、ユーザ宅内のLANを他のユーザ宅内のLANと識別可能にする情報として用いることができる。従って、登録情報において、ユーザX宅内のLANに接続された各制御装置の各装置IDと対応付けられる1つのグループIDの値と、他のユーザ宅内のLANに接続された各制御装置の各装置IDと対応付けられる1つのグループIDの値とは、異なる値になる。
<実施形態2>
以下、本発明の実施形態2に係る制御システム14について説明する。
この実施形態2に係る制御システム14は、実施形態1で示した制御システム10の一部を変形したものである。
制御システム14は、制御システム10と同様にサーバ装置が接続されたネットワーク40と各ユーザ宅内のLANとを、各ユーザ宅内の各ルータを介して接続して構成されたシステムであり、また、制御システム14において、ユーザ宅内のLANは1以上の制御装置が接続して構成され、制御装置は設備機器と接続されている点についても、制御システム10(図1参照)と同様である。但し、制御システム14においては、各ユーザ宅内に設置される制御装置が、その宅内のルータのMACアドレスを通信データの通信コマンド部分に含めてポーリングを行い、またこれに呼応して、サーバ装置の登録部ではそのルータのMACアドレスを登録情報中にグループIDとして登録する点で、制御システム10と異なる。
<制御システムの構成>
図8は、実施形態2に係る制御システム14の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。
なお、同図は、ユーザX宅内の各装置とサーバ装置920とに着目したものである。また、図8中の構成要素のうち、実施形態1(図2等)で示した構成要素と同一のものについては、同一の符号を付しており、それらについては、詳しい説明を省略する。
サーバ装置920は、実施形態1で示したサーバ装置20を部分的に変更したものであり、図8に示すように、機能的構成要素として、通信部21、登録部922、遠隔制御部23を備える。
ここで、登録部922は、ハードディスク等の記録媒体に、各制御装置の識別用の情報と各ユーザの識別用の情報とを対応付けたものである登録情報を、記録し、随時更新する機能を有する。この登録情報は、図4で示したものと同一のデータ構成である。但し、登録部922は、制御装置から通信データの送信によるポーリングを受けた際に、その通信データを受信して、その通信データから制御装置の装置IDと、ルータのMACアドレスとを受信して、それぞれを、図4に示した登録情報中の制御装置IDと、グループIDとして設定する機能を有する。
なお、サーバ装置920は、特に図示していないが、通常のコンピュータの備える機能をも備えており、キーボード等の入力機構やディスプレイ装置等を含んでいる。
制御装置140aは、実施形態1で示した制御装置100aを部分的に変更したものであり、図8に示すように、装置ID記憶部101a、送信部102a、取得部141a、受付部103a及び機器制御部104aを備え、制御装置140bも同様に、装置ID記憶部101b、送信部102b、取得部141b、受付部103b及び機器制御部104bを備える。
ここで、取得部141aは、LANを通じて、ルータ120aからそのLAN側におけるMACアドレスを取得する機能を有する。
送信部102aは、制御装置140aの外部にデータを送信する機能を有する。制御装置140aは、サーバ装置920が制御指示を示すコマンドを発する準備が整っているか否かを伺う等のために、送信部102aにより、サーバ装置920に向けてTCP、IPに従った所定フォーマットの通信データを周期的に送信して、ポーリングを行う。
なお、この通信データのフォーマットを図9に示す。この通信データは、通信コマンド340中の通信コマンドヘッダにルータから取得したMACアドレスであるルータMACアドレス342が格納される点で、実施形態1で示した通信データのフォーマットと異なる。
また、各制御装置は、サーバ装置920のグローバルIPアドレスを予め設定されている。
なお、制御装置140a、制御装置140bはユーザX宅内に設置されている制御装置であるが、他のユーザ宅内に設置されている各制御装置の内部構成も、上述した制御装置140aと同様である。
<制御装置の動作>
以下、各制御装置の動作について説明する。
図10は、制御装置の行う制御処理を示すフローチャートである。
制御装置140a、140b等はいずれも、電力の供給を受けて動作している間においては、同図に示す制御処理を実行している。ここでは、制御装置140aに着目して制御処理を説明する。
制御装置140aは、ユーザ宅内のLANに接続され起動された後に、DHCPサーバ(Dynamic Host Configuration Protocol Server)により割り当てられたルータのLAN側のIPアドレスを取得し、或いはユーザにより入力されたルータのLAN側のIPアドレスを取得し、そのIPアドレスを指定してARP(Address Resolution Protocol)に従ったARP要求をLANへと送出することにより、ルータMACアドレスを取得する(ステップS41)。
次に、制御装置140aは、装置ID記憶部101aに記憶されている装置IDと、ステップS41により取得したルータMACアドレスとを通信コマンド内に含めた通信データを生成し(図9参照)、送信部102aにより、ルータ120a等を介してサーバ装置920に向けてその通信データを送信する(ステップS42)。なお、ステップS42で送信される通信データ中の通信コマンドは、サーバ装置920が制御指示を示すコマンドを発する準備が整っているか否かを伺う旨を示すものである。
また、制御装置140aは、ポーリングに呼応してサーバ装置920から通信データが返信されてきた場合に、受付部103aにより、その通信データを受け付けて、その内容が設備機器の制御指示であるか否かを判定し(ステップS12)、制御指示である場合に限り、機器制御部104bに、その制御指示に応じた制御用の電気信号を外部に送出させて、設備機器110aを制御する(ステップS13)。
なお、制御装置140aは、図10中のステップS42、S12、S13に係る処理ループを、例えば3分間間隔等で1回実行する。
<サーバ装置の動作>
サーバ装置920は、基本的には実施形態1で示したサーバ装置20と同様に、図6に示した動作を行う。但し、ステップS24において、受信した装置IDと送信元IPアドレスとを、それぞれ登録情報中の制御装置IDとグループIDとして対応付けるのではなく、受信した装置IDとルータMACアドレスとを、それぞれ登録情報中の制御装置IDとグループIDとして対応付ける。
<制御システムの連携動作>
以下、上述した動作を行う各制御装置とサーバ装置920とについて、その連携動作を説明する。
図11は、サーバ装置920と、ユーザ宅内の各制御装置及びルータとの連携動作を示すイメージ図である。
同図は、ユーザX宅内の制御装置140a、制御装置140b及びルータに、着目したものである。
以下、図11の上から下に向けた流れに沿って順に連携動作について説明する。
ユーザX宅内のマスタ制御装置140aは、ルータ120aにARP要求を伝達し、その返信としてルータMACアドレスを取得し、その後、そのルータMACアドレスと装置IDとを送信してポーリングを行う。つまり、サーバ装置920に向けてその装置ID及びルータMACアドレスを含む通信データ(図9参照)をTCP、IPに従って送信する。
制御装置140aから送出されたその通信データはルータ120aを介してネットワーク40側に転送され、最終的にサーバ装置920に到達する。この結果、サーバ装置920は、通信データを受信して、その内容から装置IDとルータMACアドレスとを取得して、これらを制御装置ID及びグループIDとして登録情報中に反映するように、登録情報の更新を行う。
また、制御装置140bは、制御装置140aと同様に、ルータ120aにARP要求を伝達し、その返信としてルータMACアドレスを取得して、その後、そのルータMACアドレスと装置IDとを送信してポーリングを行う。この際には、同一LAN内の制御装置140aがポーリングに際してサーバ装置920に向けて送信したルータMACアドレスと同一のルータMACアドレスが送信されることになる。
制御装置140bから送出されたその通信データはルータ120aを介してネットワーク40側に転送され、最終的にサーバ装置920に到達する。この結果、サーバ装置920は、通信データを受信して、その内容から装置IDとルータMACアドレスとを取得して、これらを制御装置ID及びグループIDとして登録情報中に反映するように、登録情報の更新を行う。この更新結果として、登録情報は、制御装置140aの識別用の制御装置IDと、制御装置140bの識別用の制御装置IDとの両方が、同一値であるグループIDと対応付けられた状態になる。
なお、制御装置140aから再度ポーリングがなされた場合に、サーバ装置920側においては、既に登録情報中に反映されている装置IDとルータMACアドレスとの組が受信されることになるため、登録情報の更新は省略される。
各ユーザ宅内に設置されたルータそれぞれに予め定められているMACアドレスは、相互に異なっているため、ユーザ宅内のLANを他のユーザ宅内のLANと識別可能にする情報として用いることができる。従って、登録情報において、ユーザX宅内のLANに接続された各制御装置の各装置IDと対応付けられる1つのグループIDの値と、他のユーザ宅内のLANに接続された各制御装置の各装置IDと対応付けられる1つのグループIDの値とは、確実に、異なる値になる。
<実施形態3>
以下、本発明の実施形態3に係る制御システム15について説明する。
この実施形態3に係る制御システム15は、実施形態2で示した制御システム14の一部を変形したものである。
制御システム15は、制御システム14と同様にサーバ装置920が接続されたネットワーク40と各ユーザ宅内のLANとを、各ユーザ宅内の各ルータを介して接続して構成されたシステムであり、また、制御システム15において、ユーザ宅内のLANは1以上の制御装置が接続して構成され、制御装置は設備機器と接続されている点についても、制御システム14と同様である。但し、制御システム15においては、各ユーザ宅内に設置される制御装置が、その宅内のマスタ制御装置の装置ID(以下、「マスタ装置ID」ともいう。)を通信データの通信コマンド部分に含めてポーリングを行い、またこれに呼応して、サーバ装置の登録部ではそのマスタ装置IDを登録情報中にグループIDとして登録する点で、制御システム14と異なる。
このため、制御装置のうち、マスタ制御装置と、その他の制御装置とでは若干構成が異なる。
<制御システムの構成>
図12は、実施形態3に係る制御システム15の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。
なお、同図は、ユーザX宅内の各装置とサーバ装置920とに着目したものである。また、図12中の構成要素のうち、実施形態1又は2(図2、図8等)で示した構成要素と同一のものについては、同一の符号を付しており、それらについては、詳しい説明を省略する。
サーバ装置920の登録部922は、ハードディスク等の記録媒体に、各制御装置の識別用の情報と各ユーザの識別用の情報とを対応付けたものである登録情報を、記録し、随時更新する機能を有する。この登録情報は、図4で示したものと同一のデータ構成である。但し、登録部922は、制御装置から通信データの送信によるポーリングを受けた際に、その通信データを受信して、その通信データから制御装置の装置IDと、マスタ装置IDとを受信して、それぞれを、図4に示した登録情報中の制御装置IDと、グループIDとして設定する機能を有する。
マスタ制御装置150は、LAN内の各制御装置のうちの1台であり、装置ID記憶部101a、送信部102a、受付部103a及び機器制御部104aを備え、他の制御装置から装置ID返信要求を示すデータがブロードキャストされた場合にそのデータ送信元の制御装置に、自装置の装置ID記憶部101aに格納された装置IDを返信する機能を有する。
また、マスタ制御装置以外の制御装置160は、装置ID記憶部101b、送信部102b、取得部161、受付部103b及び機器制御部104bを備える。
ここで、送信部102aは、制御装置160の外部にデータを送信する機能を有する。制御装置160は送信部102aを通じて、装置ID返信要求を示すデータを、LAN内の全装置に送信する、即ちブロードキャストする機能を有する。
また、取得部161は、その装置ID返信要求を示すデータのブロードキャストに呼応してマスタ制御装置150が返信した装置IDを取得する機能を有する。
また、制御装置160は、サーバ装置920が制御指示を示すコマンドを発する準備が整っているか否かを伺う等のために、送信部102aにより、サーバ装置920に向けてTCP、IPに従った所定フォーマットの通信データを周期的に送信して、ポーリングを行う。
なお、この通信データのフォーマットを図13に示す。この通信データは、通信コマンド350中の通信コマンドヘッダにマスタ制御装置から取得した装置IDであるマスタ装置ID352が含まれている点で、実施形態2で示した通信データのフォーマットと異なる。制御装置150は、ポーリングのための通信データ中の装置IDと、マスタ装置IDとして、いずれも自装置の装置IDを利用する。
なお、マスタ制御装置150は、ユーザX宅内に設置されている制御装置であるが、他の各ユーザ宅内に各1台設置されているマスタ制御装置の内部構成も、上述したマスタ制御装置150と同様である。また、制御装置160は、ユーザX宅内に設置されている制御装置であるが、他の各ユーザ宅内に設置されている、マスタ制御装置以外の1以上の制御装置の内部構成も、上述した制御装置160と同様である。
<制御装置の動作>
以下、制御装置160の動作について説明する。
図14は、制御装置160の行う制御処理を示すフローチャートである。
制御装置160は、電力の供給を受けて動作している間においては、同図に示す制御処理を実行している。
制御装置160は、ユーザ宅内のLANに接続され起動された後に、装置ID返信要求を示すデータをLAN内にブロードキャストし、マスタ制御装置がこれに応答して装置IDを送信するので、その装置IDを受信することにより、マスタ制御IDの取得を行う(ステップS51)。
次に、制御装置150は、装置ID記憶部101aに記憶されている装置IDと、ステップS51により取得したマスタ装置IDとを通信コマンド内に含めた通信データを生成し(図13参照)、送信部102aにより、ルータ120a等を介してサーバ装置920に向けてその通信データを送信する(ステップS52)。なお、ステップS52で送信される通信データ中の通信コマンドは、サーバ装置920が制御指示を示すコマンドを発する準備が整っているか否かを伺う旨を示すものである。
また、制御装置150は、ポーリングに呼応してサーバ装置920から通信データが返信されてきた場合に、受付部103aにより、その通信データを受け付けて、その内容が設備機器の制御指示であるか否かを判定し(ステップS12)、制御指示である場合に限り、機器制御部104bに、その制御指示に応じた制御用の電気信号を外部に送出させて、設備機器110aを制御する(ステップS13)。
なお、制御装置150は、図13中のステップS52、S12、S13に係る処理ループを、例えば3分間間隔等で1回実行する。
なお、マスタ制御装置150も、ステップS51を行わず、かつ、自装置以外の装置の装置IDを含まない通信データによりポーリングを行うという点を除いて、図14に示す動作を行う。
<サーバ装置の動作>
サーバ装置920は、基本的に図6に示した動作を行う。但し、ステップS24において、受信した装置IDと送信元IPアドレスとを、それぞれ登録情報中の制御装置IDとグループIDとして対応付けるのではなく、受信した装置IDとマスタ装置IDとを、それぞれ登録情報中の制御装置IDとグループIDとして対応付ける。
<制御システムの連携動作>
以下、上述した動作を行う各制御装置とサーバ装置920とについて、その連携動作を説明する。
図15は、サーバ装置920と、ユーザ宅内の各制御装置及びルータとの連携動作を示すイメージ図である。
同図は、ユーザX宅内の制御装置150、制御装置160及びルータに、着目したものである。
以下、図15の上から下に向けた流れに沿って順に連携動作について説明する。
ユーザX宅内のマスタ制御装置150は、自装置の装置IDを含めた通信データをサーバ装置920に向けてTCP、IPに従って送信する。マスタ制御装置150から送出されたその通信データは、ルータ120aを介してネットワーク40側に転送され、最終的にサーバ装置920に到達する。この結果、サーバ装置920は、通信データを受信して、その内容からマスタ装置IDを取得して、これを、制御装置ID及びグループIDとして用いて登録情報の更新を行う。
次に、制御装置160は、装置ID返信要求をLAN内にブロードキャストする。これに呼応してマスタ制御装置150はマスタ装置IDを返信する。
続いて、制御装置160は、マスタ制御装置150から送られたマスタ装置IDを取得し、そのマスタ装置IDと装置IDとを送信してポーリングを行う。つまり、サーバ装置920に向けて自装置の装置ID及びマスタ装置IDを含む通信データ(図13参照)をTCP、IPに従って送信する。
制御装置160から送出されたその通信データはルータ120aを介してネットワーク40側に転送され、最終的にサーバ装置920に到達する。この結果、サーバ装置920は、通信データを受信して、その内容から装置IDとマスタ装置IDとを取得して、これらを制御装置ID及びグループIDとして登録情報中に反映するように、登録情報の更新を行う。この更新結果として、登録情報は、制御装置150の識別用の制御装置IDと、制御装置160の識別用の制御装置IDとの両方が、同一値であるグループIDと対応付けられた状態になる。
各ユーザ宅内に設置されたマスタ制御装置の装置IDつまりマスタ制御装置のMACアドレスは、相互に異なっているため、ユーザ宅内のLANを他のユーザ宅内のLANと識別可能にする情報として用いることができる。従って、登録情報において、ユーザX宅内のLANに接続された各制御装置の各装置IDと対応付けられる1つのグループIDの値と、他のユーザ宅内のLANに接続された各制御装置の各装置IDと対応付けられる1つのグループIDの値とは、確実に、異なる値になる。
<実施形態4>
以下、本発明の実施形態4に係る制御システム16について説明する。
この実施形態4に係る制御システム16は、実施形態1で示した制御システム10の一部を変形したものである。
制御システム16は、制御システム10と同様にサーバ装置が接続されたネットワーク40と各ユーザ宅内のLANとを、各ユーザ宅内の各ルータを介して接続して構成されたシステムであり、また、制御システム16において、ユーザ宅内のLANは1以上の制御装置が接続して構成され、制御装置は設備機器と接続されている点についても、制御システム10(図1参照)と同様である。但し、制御システム16においては、各ユーザ宅内に設置される制御装置のうちの1台であるマスタ制御装置が、サーバ装置に対して登録情報の更新を許容する期間を指定して期間を制限する旨の通信コマンドを含む通信データを送信し、サーバ装置側では、これに呼応して、その指定された期間内でのみ、登録情報の更新を行う点で、制御システム10と異なる。
<制御システムの構成>
図16は、実施形態4に係る制御システム16の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。
なお、同図は、ユーザY宅内の各装置、つまりマスタ制御装置400、制御装置100d、100e、設備機器110c〜110e、ルータ120bと、また、サーバ装置420とに着目して示している。また、図16中の構成要素のうち、実施形態1(図2等)で示した構成要素と同一のものについては、同一の符号を付しており、それらについては、詳しい説明を省略する。
サーバ装置420は、実施形態1で示したサーバ装置20を部分的に変更したものであり、図16に示すように、機能的構成要素として、通信部21、登録部422、遠隔制御部23を備える。
ここで、登録部422は、登録情報の記録又は更新を許可するか禁止するか判定する登録可否判定部425を含み、登録可否判定部425が記録又は更新を許可する場合に限って、ハードディスク等の記録媒体に、登録情報を記録し、又は更新する機能を有する。この登録情報は、図4で示したものと同一のデータ構成である。
なお、サーバ装置420は、特に図示していないが、通常のコンピュータの備える機能をも備えており、キーボード等の入力機構やディスプレイ装置等を含んでいる。
制御装置400は、実施形態1で示した制御装置100aと同等の制御装置100cを部分的に変更したものであり、図16に示すように、装置ID記憶部101c、送信部102c、登録期間指定部405、受付部103c及び機器制御部104cを備える。
この登録期間指定部405は、例えば、30分間等といった時間を内容とする登録期間情報を記憶しており、その登録期間情報を送信部102cに伝達する機能を有する。なおマスタ制御装置400は、登録期間指定部405から送信部102cに登録期間情報を伝達させて、送信部102cに、通信データ中の通信コマンドにその登録期間情報を含ませて、サーバ装置420に向けて通信データを送信させる機能を有する。
<制御システムの連携動作>
以下、上述した動作を行う各制御装置とサーバ装置420とについて、その連携動作を説明する。
図17は、サーバ装置420と、ユーザ宅内の各制御装置及びルータとの連携動作を示すイメージ図である。
同図では、ユーザY宅内の各制御装置及びルータに着目したものである。
以下、図17の上から下に向けた流れに沿って順に連携動作について説明する。
ユーザY宅内のマスタ制御装置400は、例えば30分等を示す登録期間情報と、装置IDとを含む通信データをサーバ装置420に向けてTCP、IPに従って送信する。
マスタ制御装置400から送出されたその通信データはルータ120bに到達し、ルータ120bは、その通信データをネットワーク40へと転送する際に、通信データ中のIPヘッダの送信元IPアドレスの部分を、ルータ120bのネットワーク40側のグローバルIPアドレスを示すように変更してその転送を行う。この結果、サーバ装置420は、通信データを受信して、受信した通信データ中の登録期間情報で示される時間を、登録可否判定部425により、タイマに設定して、その時間が経過するまでは、登録情報の更新を許可し、経過した後は、登録情報の更新を禁止するように、許可及び禁止に係る判定を行う。なお、この許可及び禁止に係る判定は、そのマスタ制御装置400からの通信データに含まれていた送信元IPアドレスで識別されるLAN内の各制御装置から通信データを受信した毎に行われる。
また、サーバ装置420は、マスタ制御装置400から受信した通信データ中の装置IDと送信元IPアドレスとを取得して、これらを制御装置ID及びグループIDとして登録情報中に反映するように、登録情報の更新を行う。
続いて、上述のタイマに設定された時間が経過する前に、制御装置100dからポーリングが行われたこととして説明すると、この場合には、サーバ装置420は、制御装置100dからの通信データを受信して、その内容から装置IDと、ルータ120bが付与した送信元IPアドレスとを取得して、これらを制御装置ID及びグループIDとして登録情報中に反映するように、登録情報の更新を行う。
その後、タイマに設定された時間が経過した後に、制御装置100eからポーリングが行われたこととして説明すると、この場合には、登録可否判定部425が登録情報の更新を禁止するため、サーバ装置420は、制御装置100eからの通信データに基づく登録情報の更新は行なわない。
これにより、各ユーザ宅内に設置されたマスタ制御装置以外の各制御装置に係る登録作業が限定された時間内にのみ行われるため、セキュリティの向上等が期待できるようになる。例えば、登録済みの制御装置を、登録情報の更新が許可される一定期間経過後の、ある時期に、不正な制御装置に置き換えて不正に設備機器の制御が実行されるような事態の発生を防止できる可能性が高まる。
<実施形態5>
以下、本発明の実施形態5に係る制御システム17について説明する。
この実施形態5に係る制御システム17は、実施形態1で示した制御システム10の一部を変形したものである。
制御システム17は、制御システム10と同様にサーバ装置が接続されたネットワーク40と各ユーザ宅内のLANとを、各ユーザ宅内の各ルータを介して接続して構成されたシステムであり、また、制御システム17において、ユーザ宅内のLANは1以上の制御装置が接続して構成され、制御装置は設備機器と接続されている点についても、制御システム10(図1参照)と同様である。但し、制御システム17においては、各ユーザ宅内に設置される制御装置のうちの1台であるマスタ制御装置が、サーバ装置に対して所定通知処理を要求する旨の通信コマンド(以下、「通知要求コマンド」という。)を含む通信データを送信し、サーバ装置側では、これに呼応して、所定通知処理つまりそのマスタ制御装置と同一LANに属し、かつ、サーバ装置に登録されている全ての制御装置に、通知指示を送信し、更にこれを受けた各制御装置は所定の報知を行うという点で、制御システム10と異なる。
<制御システムの構成>
図18は、実施形態5に係る制御システム17の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。
なお、同図は、ユーザY宅内の各装置、つまりマスタ制御装置500、制御装置600d、600e、設備機器110c〜110e、ルータ120bと、また、サーバ装置520とに着目したものである。また、図18中の構成要素のうち、実施形態1(図2等)で示した構成要素と同一のものについては、同一の符号を付しており、それらについては、詳しい説明を省略する。
サーバ装置520は、実施形態1で示したサーバ装置20を部分的に変更したものであり、図18に示すように、機能的構成要素として、通信部21、登録部22、遠隔制御部23及び報知対応部521を備える。
ここで、報知対応部521は、通信部21を介して、各マスタ制御装置から通知要求コマンドを含む通信データが受信された場合に、所定通知処理を行う機能を有する。この所定通知処理は、受信された通信データ中の装置IDに基づいて登録情報を検索して、登録情報中で、その装置IDと同一のグループIDに対応付けられている全ての装置IDを抽出し、抽出した全ての装置IDそれぞれにより識別される各制御装置に対して、制御装置側からポーリングを受けた際に通知指示を示すコマンドを返却するという処理である。
なお、サーバ装置520は、特に図示していないが、通常のコンピュータの備える機能をも備えており、キーボード等の入力機構やディスプレイ装置等を含んでいる。
制御装置500は、実施形態1等で示した制御装置100cを部分的に変更したものであり、図18に示すように、装置ID記憶部101c、送信部102c、報知部501、受付部103c及び機器制御部104cを備える。
この報知部501は、受付部103cによりサーバ装置520からの通知指示を示すコマンドを受け付けたことを伝達され、その伝達されたことを契機として、マスタ制御装置500に備えられた所定の発光部材が発光を開始するように制御する機能を有する。所定の発光部材は例えば発光ダイオードであり、例えば赤色に発光する。
また、制御装置600dは、制御装置100dを部分的に変形したものであり、図18に示すように、装置ID記憶部101d、送信部102d、報知部601、受付部103d及び機器制御部104dを備え、また制御装置600eも基本的に同様の構成を備える。
ここで、報知部601は、マスタ制御装置500における報知部501と同等の機能を有する。即ち、受付部103dによりサーバ装置520からの通知指示を示すコマンドを受け付けたことを伝達され、その伝達されたことを契機として、制御装置600dに備えられた所定の発行部材が発光を開始するように制御する機能を有する。
<制御システムの連携動作>
以下、上述した動作を行う各制御装置とサーバ装置520とについて、その連携動作を説明する。
図19は、サーバ装置520と、ユーザ宅内の各制御装置及びルータとの連携動作を示すイメージ図である。
同図は、ユーザY宅内の各制御装置及びルータに着目したものである。
以下、図19の上から下に向けた流れに沿って順に連携動作について説明する。
ユーザY宅内の各制御装置に関するサーバ装置520における登録が完了した後に、マスタ制御装置500は、通知要求コマンドをサーバ装置520に向けて送信する。
これに対応して、サーバ装置520においては報知対応部521により、登録情報が参照され、マスタ制御装置500と同一のLANに属する全ての制御装置の特定がなされる。
この後に、その特定された各制御装置からポーリングが行われた際に、サーバ装置520は、通知指示を示すコマンドを制御装置に返信し、この通知指示コマンドに対応して各制御装置の報知部が発光部材の発光制御を行って、各制御装置において報知が実現される。なお、図19では各制御装置からのポーリングについては図示を省略している。
これにより、ユーザY宅内に設置されており、かつ、サーバ装置520において登録がなされた、マスタ制御装置を含む全ての制御装置は、所定の発光部材を発光させるので、ユーザYは、その発光を確認することで、どの制御装置の登録が完了しているかを確認すること等ができるようになる。
<実施形態6>
以下、本発明の実施形態6に係る制御システム(以下、「登録確認型制御システム」という。)について説明する。
この実施形態6に係る登録確認型制御システムは、実施形態1で示した制御システム10におけるサーバ装置20の処理内容について変更を施したものであり、各制御装置に係る情報のサーバ装置側への登録については、まず仮登録として登録情報の生成や更新を行い、その後にユーザが確認した後に本登録と扱うようにしたシステムである。このシステムにおいては、ユーザは、本登録がなされた制御装置のみを、サーバ装置を介しての遠隔制御の対象とすることができる。
以下、登録確認型制御システムにおけるサーバ装置の行うサーバ処理について説明する。
図20は、登録確認型制御システムに係るサーバ処理を示すフローチャートである。なお、登録確認型制御システムに係るサーバ処理は、実施形態1で示したサーバ処理(図6参照)を一部変更したものであり、同一の処理内容については図20において同一の符号を付している。
サーバ装置は、管理者等によりキーボード等の入力機構を通じてユーザ登録に係る入力がなされたか否かを判定し(ステップS21)、また、制御装置から通信データを受信したか否かを判定し(ステップS23)、更にまた、ユーザにより携帯端末等からアクセス要求が発されたか否かを判定し(ステップS27)、これらの判定を繰り返し、肯定的な判定結果が得られたときに、それぞれ次に示すような特定の処理を行う。
ステップS21において肯定的に判定された場合には、サーバ装置は、マスタ制御装置の装置IDとユーザID及びユーザ情報とを対応付けるように登録情報(図4参照)を更新する(ステップS22)。
また、ステップS23において肯定的に判定された場合には、サーバ装置の登録部22は、通信部21を介して制御装置から受信した通信データにおける通信コマンド中の装置IDと、その通信データにおけるIPヘッダ中の送信元IPアドレスとを取得して、これらを相互に対応付けるように、登録情報を更新して仮登録する(ステップS71)。つまり、その装置IDを登録情報中の制御装置ID201の項目とし、その送信元IPアドレスを登録情報中のグループID202として登録情報を更新する。但し、既にその相互の対応付けが登録情報中において示されている場合においては、登録情報の更新を省略する。
なお、仮登録であることを表すために、登録情報中の制御装置毎に仮登録である旨を示す仮登録フラグを設けておき、仮登録のときには仮登録フラグをオンにする。また、マスタ制御装置についてはステップS22の登録情報の更新により本登録されていることと扱う。
ステップS71に続いて、本登録されている制御装置に対して、ユーザ認証(ステップS28)により正規ユーザと認められたユーザからの携帯端末等を通じての制御指示が、通信部21により受信された場合には(ステップS72)、遠隔制御部23は、その制御指示に応じたコマンドを設定した通信データを生成して、制御指示において指定された制御装置に向けて送信する(ステップS26)。
また、ステップS27において肯定的に判定された場合、即ち、ユーザにより携帯端末等からユーザID及びパスワードの指定を伴ってアクセス要求が発されたことを検知した場合には、サーバ装置は、ユーザ認証を行い(ステップS28)、認証に成功した場合に限り、正規ユーザと認めて、登録情報中においてそのアクセス要求で指定されたユーザIDに対応するマスタ制御装置の装置IDと同じグループIDに対応付けられている他の全ての制御装置の装置IDとのうち、仮登録フラグがオンとなっているものがあるか否かを判別することで、本登録済みか否かを判定する(ステップS73)。
仮登録フラグがオンとなっているものがあれば本登録済みでないと判断され、サーバ装置は、そのユーザIDに対応することになるグループIDに、対応するマスタ制御装置以外の全ての制御装置の装置IDを、仮登録内容を示すデータとして、そのユーザの携帯端末等に対して返信して、サーバ装置がその携帯端末等と通信することにより、ユーザから本登録対象とすべき制御装置の選択を受けて、選択された装置IDを本登録する(ステップS74)。即ち、選択された装置IDについての仮登録フラグをオフにして、選択されなかった装置IDについては、登録情報中からその装置IDに関する情報を削除する。
なお、ステップS74において仮登録内容を示すデータに基づいてユーザの携帯端末等に表示される画面の例を図21に示す。例えば、ユーザはチェックボックス801、802により本登録すべき制御装置を選択してから本登録ボタン803の押下操作をすることで、携帯端末等を介して、サーバ装置に本登録すべき制御装置の通知を行うことになる。
続いて、登録情報中においてそのアクセス要求で指定されたユーザIDに対応するマスタ制御装置の装置IDと同じグループIDに対応付けられている本登録された全ての制御装置の装置IDとを示すデータをそのユーザの携帯端末等に対して、返信して、いずれかの制御装置に対しての制御指示をユーザに促す(ステップS75)。このステップS29によりユーザに促したことに対応して、ユーザの携帯端末等からサーバ装置に制御指示が送信された場合には、その制御指示は、いずれかの制御装置を指定してなされ、この制御指示に応じて前述したステップS72、S26が実行されることになる。
<補足>
以上、本発明に係る制御システムについて実施形態1〜6に基づいて説明したが、以下のように変形することもでき、本発明は上述の実施形態で示した制御システムに限られないことは勿論である。
(1)上述の実施形態では設備機器に対して、ユーザは携帯端末及びサーバ装置を介してユーザ宅内の制御装置経由で遠隔制御を行うこととしたが、設備機器が例えばセンサ等の情報出力が可能な機器である場合においてその設備機器が出力した情報が制御装置からサーバ装置に送信されて最終的にユーザの携帯端末に伝達されるようにしてもよい。また、携帯端末は、いわゆる携帯電話機であってもよく、ユーザは携帯端末に限らず、据え置き型のパーソナルコンピュータ等を介してサーバ装置にアクセスすることとしてもよい。
(2)上述の実施形態では、各ユーザ宅内の制御装置は、サーバ装置に対してポーリングを行うこととしたが、制御装置に割り当てられているグローバルIPアドレスをサーバ装置が何らかの方法で取得するようにし、ポーリングなしで、サーバ装置から制御が必要な際に制御装置に対して制御内容を示すコマンドを送信するようにしてもよい。但し、この場合においても、制御装置は、ユーザ宅内のLANに接続され動作可能になった際に、サーバ装置に対して図3、図9或いは図13に示したような通信データを送信するようにする必要がある。
(3)上述の実施形態では、制御装置とサーバ装置間は、TCPを用いて通信を行うこととしたが、例えばUDP(User Datagram Protocol)を用いて図3等に示した通信コマンドを伝送するようにしてもよい。
(4)上述の実施形態では、制御装置における機器制御部は、サーバ装置側から伝達されたコマンドに応じて機器制御用の電気信号を設備機器に対して送出することとしたが、例えば、設備機器への電源供給ライン上のスイッチを制御する等によって設備機器への電源供給を制御することとしてもよく、機器制御部は、結果的に設備機器の動作を制御するものであればよい。
(5)上述の実施形態で示したサーバ装置の処理手順(図6等参照)については、一例にすぎず、処理内容の部分的変更や処理順序の変更等を行っても良い。例えば、ユーザがサーバ装置にアクセスした際に、パスワードを用いたユーザ認証を行うこととしたが、必ずしもユーザ認証を行わなくても良い。
(6)上述の実施形態では、制御装置の装置IDが、MACアドレスであることとしたが、必ずしもこれに限定されることはなく、各制御装置を識別可能なように予め割り当てた値であれば足りる。
(7)上述の実施形態では、サーバ装置がキーボードやディスプレイ装置を備えることとしたが、これらを備えなくてもよく、この場合に、ネットワーク経由で管理者が登録作業を行うことができるようにしてもよく、また、登録情報を予め記録した記録媒体をサーバ装置に装着することにより登録作業を行うことができるようにしてもよい。
(8)上述の実施形態では、ルータがアドレス変換機能を有するものとしたが、実施形態2、3等に示した制御システムにおいては、ルータは、アドレス変換機能を有さなくても差し支えない。
(9)上述の実施形態4では、マスタ制御装置が、30分等といった時間の長さを示す登録期間情報をサーバ装置に送信することとしたが、例えば、マスタ制御装置が、登録情報の更新を許可する期間の開始時点と、許可する期間の終了時点との2回、サーバ装置に対して、開始又は終了の旨の連絡を行い、これに応じてサーバ装置の登録可否判定部425が開始から終了までの間においてのみ登録情報の更新を許可してその他の時においては登録情報の更新を禁止するようにしてもよい。
(10)上述の実施形態4、5、6はいずれも実施形態1で示した制御システム10を一部変形したものとしたが、実施形態2又は3で示した制御装置とサーバ装置とからなる制御システムと組み合わせてもよい。即ち、実施形態4、5、6においても、登録情報中のグループIDとしてマスタ装置の装置IDを利用する方式や、グループIDとしてルータのMACアドレスを利用する方式を採用することとしてもよい。
(11)上述の実施形態3では、各ユーザ宅内の各制御装置が、マスタ制御装置からマスタ装置IDを得て、それを通信データの通信コマンド部分に含めてサーバ装置へと送信することとしたが、制御装置が自装置の装置IDを伴う登録要求をマスタ制御装置に伝達し、これを受けてマスタ制御装置がその伝えられた装置IDと自装置のマスタ装置IDとを組みにしてサーバ装置に伝達することで、その登録要求元の制御装置のサーバ装置への登録を依頼することとしてもよい。即ち、制御装置の装置IDとマスタ制御装置のマスタ装置IDとの組の送信元は、制御装置であることに限定されず、マスタ制御装置が送信元となるようにしてもよい。
(12)上述の実施形態2、3で示した制御処理(図10、図14参照)を制御装置のプロセッサに実行させるためのコンピュータプログラムを、記録媒体に記録し又は各種通信路等を介して、流通させ頒布することもできる。このような記録媒体には、フラッシュメモリ、ICカード、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM等がある。流通、頒布されたコンピュータプログラムは、制御装置に必要なハードウェア構成を備える機器のメモリに格納されることにより利用に供され、その機器は、そのコンピュータプログラムを実行して実施形態2或いは3で示した制御装置を実現するものとなる。
本発明の実施形態1に係る制御システム10の構成図である。 制御システム10の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。 制御装置からサーバ装置20に向けて伝送される通信データのフォーマットを示す図である。 登録情報のデータ構成及び内容例を示す図である。 制御装置の行う制御処理を示すフローチャートである。 サーバ装置20の行うサーバ処理を示すフローチャートである。 サーバ装置20と、ユーザ宅内の各制御装置及びルータとの連携動作を示すイメージ図である。 実施形態2に係る制御システム14の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。 通信データのフォーマット示す図である。 制御装置の行う制御処理を示すフローチャートである。 サーバ装置920と、ユーザ宅内の各制御装置及びルータとの連携動作を示すイメージ図である。 実施形態3に係る制御システム15の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。 通信データのフォーマットを示す図である。 制御装置160の行う制御処理を示すフローチャートである。 サーバ装置920と、ユーザ宅内の各制御装置及びルータとの連携動作を示すイメージ図である。 実施形態4に係る制御システム16の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。 サーバ装置420と、ユーザ宅内の各制御装置及びルータとの連携動作を示すイメージ図である。 実施形態5に係る制御システム17の制御装置及びサーバ装置の機能構成図である。 サーバ装置520と、ユーザ宅内の各制御装置及びルータとの連携動作を示すイメージ図である。 登録確認型制御システムに係るサーバ処理を示すフローチャートである。 仮登録内容を示すデータに基づいてユーザの携帯端末等に表示される画面例を示す図である。
10 制御システム
20 サーバ装置
21 通信部
22 登録部
23 遠隔制御部
30a、30b 携帯端末
40 ネットワーク
100a〜100e 制御装置
101a 装置ID記憶部
102a 送信部
103a 受付部
104a 機器制御部
110a〜110e 設備機器
120a、120b ルータ

Claims (9)

  1. 複数の制御装置を接続してなるLAN各々が、各ルータを介して、各制御装置の情報を管理するためのサーバ装置が接続されたネットワークと結合して構成される制御システムであって、
    前記制御装置は、
    自装置を他の制御装置と識別するための装置識別情報を記憶する記憶手段と、
    自装置が属するLAN内の制御装置群を、当該LAN以外のLAN内の制御装置群から区別するためのグループ識別情報を自装置外部から取得する取得手段と、
    前記装置識別情報及び前記グループ識別情報を前記サーバ装置に向けて送信する送信手段とを備え、
    前記サーバ装置は、
    各ルータを介して各前記制御装置から送信されてくる、装置識別情報とグループ識別情報との組を、逐次受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された各組の情報に基づいて各装置識別情報を対応するグループ識別情報に応じて分類したものである登録情報を保持する登録手段とを備える
    ことを特徴とする制御システム。
  2. 前記制御装置は、
    サーバ装置からの制御指示を受け付ける受付手段と、
    受け付けられた、サーバ装置からの制御指示に応じて、自装置に接続された機器を制御する制御手段とを備え、
    前記登録手段は、前記登録情報として、各装置識別情報が分類された各区分に対して、制御装置のユーザを識別するためのユーザ識別情報を対応付けて保持し、
    前記サーバ装置は、
    前記ユーザ識別情報に基づいて識別されるユーザからの指令を取得し、当該指令に応じて、当該ユーザ識別情報に対応する区分内のいずれかの装置識別情報により識別される制御装置に対して制御指示を送出する遠隔制御手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  3. 前記制御装置の取得手段は、当該制御装置が属するLAN側のルータのMACアドレスを前記グループ識別情報として取得する
    ことを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  4. 前記各制御装置が属する各LAN内には、1つの基準装置が含まれ、
    前記基準装置は、
    他の基準装置と自装置とを識別するための基準識別情報を記憶する基準記憶手段と、
    自装置が属するLAN内の制御装置からの要求を受けると基準識別情報を当該制御装置に伝送する基準送信手段とを備え、
    前記制御装置の取得手段は、当該制御装置が属するLAN内の基準装置に要求を出すことにより、基準識別情報を前記グループ識別情報として取得する
    ことを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  5. 前記制御装置のうちには、マスタ制御装置が含まれ、
    前記マスタ制御装置は、更に、前記サーバ装置に対して、前記登録情報の更新時間を制限するための制限指示情報を、自装置の装置識別情報を付して、送信する制限手段を備え、
    前記受信手段は、更に、前記制限指示情報を受信し、
    前記登録手段は、前記受信手段により受信された制限指示情報に示される更新時間の制限に従った特定の時間範囲内に限って、当該制限指示情報の送信元であるマスタ制御装置が属するLAN内の他の制御装置から受信した装置識別情報についての、前記登録情報への反映を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  6. 前記制御装置のうちには、マスタ制御装置が含まれ、
    前記マスタ制御装置は、更に、前記サーバ装置に対して、所定通知処理の要求を指示する要求情報を、自装置の装置識別情報を付して、送信する要求手段を備え、
    前記受信手段は、更に、前記要求情報を受信し、
    前記サーバ装置は、更に、前記受信手段により要求情報が受信された際に、前記登録情報において、当該要求情報の送信元であるマスタ制御装置の装置識別情報と同一のグループ識別情報に対応付けられた他の全ての装置識別情報それぞれにより識別される各制御装置に対して、所定通知指示を送信する通知指示手段を備え、
    前記制御装置は、更に、
    サーバ装置から所定通知指示を受信すると所定の報知を行う報知手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  7. 前記制御装置は、
    サーバ装置からの制御指示を受け付ける受付手段と、
    受け付けられた、サーバ装置からの制御指示に応じて、自装置に接続された機器を制御する制御手段とを備え、
    前記登録手段は、前記登録情報として、各装置識別情報が分類された各区分に対して、機器のユーザを識別するためのユーザ識別情報を対応付けて保持し、
    前記サーバ装置は、更に、
    前記登録手段により保持されている登録情報に基づき、ユーザ識別情報により識別されるユーザにとって、当該ユーザ識別情報と対応付けられている区分の各装置識別情報が選択可能となるように、当該各装置識別情報を自装置外部に送出した後に、ユーザにより選択された1以上の装置識別情報を示す選択情報を自装置外部から受領する選択手段と、
    前記ユーザ識別情報に基づいて識別されるユーザからの指令を取得し、当該指令に応じて、当該ユーザ識別情報に対応する区分内の装置識別情報でありかつ前記選択情報により示された装置識別情報のうち、いずれかの装置識別情報により識別される制御装置に対して制御指示を送出する遠隔制御手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  8. 複数のLANそれぞれに属する各制御装置とネットワークを介して接続されたサーバ装置からの遠隔制御を受けて、自装置に接続された機器を制御する制御装置であって、
    自装置を他の制御装置と識別するための装置識別情報を記憶する記憶手段と、
    自装置が属するLAN内の制御装置群を、当該LAN以外のLAN内の制御装置群から区別するためのグループ識別情報を自装置外部から取得する取得手段と、
    前記装置識別情報と前記グループ識別情報とを前記サーバ装置に向けて送信する送信手段とを備える
    ことを特徴とする制御装置。
  9. 複数のLANそれぞれに属する各制御装置とネットワークを介して接続されたサーバ装置からの遠隔制御を受けて、自装置に接続された機器を制御し、自装置を他の制御装置と識別するための装置識別情報を自装置内部に記憶している制御装置に、所定処理を行わせるためのプログラムであって、
    前記所定処理は、
    当該制御装置が属するLAN内の制御装置群を、当該LAN以外のLAN内の制御装置群から区別するためのグループ識別情報を当該制御装置の外部から取得する取得ステップと、
    前記装置識別情報と前記グループ識別情報とを前記サーバ装置に向けて送信する送信ステップとを含む
    ことを特徴とするプログラム。
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