JP2020144032A - 画像検査装置、および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の異常を適切に検出する。【解決手段】画像検査装置20は、画像形成装置10で画像形成された記録材上の画像を、読み取って読取画像データを生成する読取部23と、読取画像データに対して閾値を用いて、異常を判定する解析を行い、解析結果を生成する画像解析部210と、を備え、画像解析部210は、読取画像データを構成するそれぞれの画素を順次、注目画素とし、該注目画素に対して、閾値算出方法を用いて算出した前記閾値を用いて、異常の判定を行い、閾値算出方法は複数種類あり、閾値を算出するための領域に含まれる画素数に応じて、第1の閾値算出方法から他の閾値算出方法に切り替える。【選択図】図3

Description

本発明は、画像検査装置、および画像形成システムに関する。
従来、検査対象面の撮影画像から、検査対象面の異常を検出する画像検査装置が知られている。
特許文献1の画像検査装置では、異常検出のため、注目画素を含む互いに隣接した複数の画素の輝度値に基づき、複数の空間フィルタによって、検査対象面の注目画像における各画素の複数の代表値を算出する。そして複数の代表値に基づいて画像中の異常部分を検出する。
特開2017−003274号公報
しかしながら、特許文献1の画像検査装置では、予め決められた複数の空間フィルタにより、複数の代表値を算出するものであり、画像によっては、適切でない代表値を用いて異常部分を検出する虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、条件に応じて設定した閾値により、異常を適切に検出することが可能な画像検査装置を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)画像形成装置で画像形成された記録材上の画像を、読み取って生成された読取画像データを取得する取得部と、
前記読取画像データに対して閾値を用いて、異常を判定する解析を行い、解析結果を生成する画像解析部と、
を備え、
前記画像解析部は、前記読取画像データを構成するそれぞれの画素を順次、注目画素とし、該注目画素に対して、閾値算出方法を用いて算出した前記閾値を用いて、異常の判定を行い、
前記閾値算出方法は複数種類あり、第1の閾値算出方法における閾値を算出するための領域に含まれる画素数に応じて、第1の閾値算出方法から他の閾値算出方法に切り替える、画像検査装置。
(2)前記閾値を算出するための領域には、前記注目画素を除いた、該注目画素の周辺の複数の画素が含まれ、
前記第1の閾値算出方法では、前記閾値を算出するための領域の複数の画素の画素値から前記閾値を算出し、
前記他の閾値算出方法では、前記注目画素の画素値から前記閾値を算出する、上記(1)に記載の画像検査装置。
(3)前記第1の閾値算出方法では、複数の画素の画素値の統計情報から前記閾値を算出し、
前記他の閾値算出方法では、前記注目画素の画素値から求めた、記録材上の濃度換算値から前記閾値を算出する、上記(2)に記載の画像検査装置。
(4)前記閾値を算出するための領域には、それぞれが前記注目画素の周辺の複数の画素で構成される複数のブロック領域が含まれる、上記(1)から上記(3)のいずれかに記載の画像検査装置。
(5)前記画像解析部は、複数の前記ブロック領域それぞれについて、所定の条件を満たすか否かを判定し、前記所定の条件を満たす前記ブロック領域を構成する画素の画素数に応じて、前記他の閾値算出方法に切り替える、上記(4)に記載の画像検査装置。
(6)前記画像解析部は、前記読取画像データから、画像のエッジを抽出するエッジ抽出部を含み、
前記画像解析部は、前記所定の条件として、前記ブロック領域が、前記エッジ抽出部が抽出した前記エッジを含むか否かを判定し、前記エッジを含まない前記ブロック領域を構成する画素の画素数に応じて、前記他の閾値算出方法に切り替える、上記(5)に記載の画像検査装置。
(7)前記画像解析部は、前記読取画像データ、または前記画像形成装置で前記記録材の画像形成に用いた印刷データから、白地領域を抽出する白地抽出部を、さらに含み、
前記画像解析部は、前記所定の条件として、前記白地抽出部が抽出した前記白地領域を含むか否かを判定し、前記白地領域を含まない前記ブロック領域を構成する画素の画素数に応じて、前記他の閾値算出方法に切り替える、上記(5)または上記(6)に記載の画像検査装置。
(8)前記画像解析部は、前記注目画素の周辺領域に含まれる画素それぞれについて、所定の条件を満たすか否かを判定し、前記所定の条件を満たす画素の画素数に応じて、前記他の閾値算出方法に切り替える、上記(1)から上記(3)のいずれかに記載の画像検査装置。
(9)前記画像解析部は、前記読取画像データから、画像のエッジを抽出するエッジ抽出部を含み、
前記画像解析部は、前記所定の条件として、前記周辺領域に含まれる画素が、前記エッジ抽出部が抽出した前記エッジを構成するか否かを判定し、前記エッジを構成しない前記画素の画素数に応じて、前記他の閾値算出方法に切り替える、上記(8)に記載の画像検査装置。
(10)前記画像解析部は、前記読取画像データ、または前記画像形成装置で前記記録材の画像形成に用いた印刷データから、白地領域を抽出する白地抽出部を、さらに含み、

前記画像解析部は、前記所定の条件として、前記周辺領域に含まれる画素が、前記白地抽出部が抽出した前記白地領域に含まれるか否かを判定し、前記白地領域に含まれない前記画素の画素数に応じて、前記他の閾値算出方法に切り替える、上記(8)、または上記(9)に記載の画像検査装置。
(11)さらに、画像形成装置で画像形成された記録材上の画像を、読み取って前記読取画像データを生成する読取部を備える、上記(1)から上記(10)のいずれかに記載の画像検査装置。
(12)印刷データに基づいて、記録媒体上に画像形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置で画像形成された前記記録媒体上の画像を解析する上記(1)から上記(11)のいずれかに記載の画像検査装置と、
を備える画像形成システム。
本発明によれば、読取部で記録材上の画像を読み取って生成した読取画像データに対して、閾値を用いて異常を判定する画像解析部は、閾値を算出するための領域に含まれる画素数に応じて、第1の閾値算出方法から他の閾値算出方法に切り替える。このようにすることで、条件に応じて設定した閾値により、異常を適切に検出することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成システムの概略構成を示す断面図である。 画像形成システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 画像形成システムによる異常検出処理のフローチャートである。 読取画像データの画素の処理順序、および注目画素を説明するための模式図である。 第1の閾値算出方法(ステップS20)のサブルーチンフローチャートである。 エッジを含むブロック領域を、閾値を算出するための領域から除外する処理を説明するための模式図である。 他の閾値算出方法(ステップS30)のサブルーチンフローチャートである。 背景濃度と閾値(輝度)との対応関係を説明するための図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システムの概略構成を示す図である。図2は、画像形成システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
図1、図2に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置10、画像検査装置20、および後処理装置30を備える。画像形成装置10は印刷データに基づいて用紙S(記録材)上に画像を形成する。画像検査装置20は読取部23を備え、画像形成装置10で印刷された用紙S上の画像の読み取りを行い、読み取り画像データを生成する。また、画像検査装置20は、生成した読取画像データにより、画像濃度、色、画像形成位置の検査を行い、異常を検出したり、濃度調整、色調整、位置ずれ調整等の各種の画像調整を行ったりする。後処理装置30は、画像形成装置10で印刷された用紙に対して、各種の後処理を行う。なお、以下の実施形態においては、この図1に示すように、画像検査装置20は、画像形成装置10に連結された別体の構成として説明するが、画像形成装置10と筐体を共用し、一体として構成されていてもよい。
(画像形成装置10)
図2に示すように、画像形成装置10は、制御部11、記憶部12、画像形成部13、給紙搬送部14、操作表示部15、および通信部19を備え、これらは信号をやり取りするためのバスを介して相互に接続される。
(制御部11、記憶部12)
制御部11は、CPUであり、プログラムにしたがって装置各部の制御や各種の演算処理を行う。記憶部12は、予め各種プログラムや各種データを格納しておくROM、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM、各種プログラムや各種データを格納するハードディスク等からなる。
(画像形成部13)
画像形成部13は、例えば電子写真方式により画像を形成し、基本色(YMCK)のそれぞれに対応した書込部131、および作像部を備える。各作像部は、感光体ドラム132、帯電極(図示せず)、トナー、およびキャリアからなる2成分現像剤を収容する現像部133、クリーニング部(図示せず)を含む。各色の作像部で形成されたトナー画像は、中間転写ベルト134上で重ね合わせされ、2次転写部135において搬送された用紙Sに転写される。用紙S上の(フルカラーの)トナー画像は下流側の定着部136で加熱、加圧されることで用紙S上に定着される。
(給紙搬送部14)
給紙搬送部14は、複数の給紙トレイ141、搬送路142、143、ならびに、これらの搬送路142、143に配置した複数の搬送ローラー、およびこれを駆動する駆動モーター(図示せず)を備える。給紙トレイ141から給紙された用紙Sは、搬送路142を搬送され、画像形成部13で画像形成された後、下流側の画像検査装置20に送られる。
また印刷ジョブの印刷設定が、両面印刷の設定であれば、片面(第1面)に画像形成された用紙Sを画像形成装置10の下部にあるADU搬送路143に搬送する。このADU搬送路143に搬送された用紙Sは、スイッチバック経路で表裏を反転された後、搬送路142に合流し、再び画像形成部13で用紙Sのもう一方の面(第2面)に画像形成される。
(操作表示部15)
操作表示部15はタッチパネル、テンキー、スタートボタン、ストップボタン等を備え、画像形成システム1の状態を表示し、ユーザーによる各種設定、および指示の入力に使用される。また、ユーザーによる、後述の色調整、画像位置調整の実行指示を受け付ける。また、画像検査装置20により検査で異常が判定された場合には、解析結果を表示する。
(通信部19)
通信部19は、画像形成装置10が、画像検査装置20、後処理装置30、およびPC等の外部機器との間で通信するためのインターフェースである。通信部19は、画像検査装置20との間で、各種設定値や動作タイミング制御に必要な各種情報等の送受信を行う。通信部19には、SATA、PCI、USB、イーサネット(登録商標)、IEEE1394などの規格によるネットワークインターフェースや、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11などの無線通信インターフェースなどの各種ローカル接続インターフェースなどが用いられる。
(画像検査装置20)
図1、図2に示すように、画像検査装置20は、制御部21、記憶部22、読取部23、搬送部24および通信部29を備える。これらは信号をやり取りするためのバス等の信号線を介して相互に接続される。
制御部21、記憶部22は、上述の制御部11、記憶部12と同様の構成を備える。この制御部21は、画像形成装置10の制御部11と協働することで、画像形成システム1の画像調整、画像検査、等を行う。搬送部24は、搬送路241、およびこの搬送路241に配置した複数の搬送ローラー、およびこれを駆動する駆動モーター(図示せず)を備える。搬送路241は、上流側の搬送路142と連結し、画像形成装置10で画像形成された用紙Sを受け入れ、下流側の後処理装置30に送る。
(制御部21、記憶部22)
制御部21は、読取部23で用紙S上の画像を読み取って得られた画像データ(以下、「読取画像データ」という)を用いて、色調整や画像位置調整を行う。また、制御部21は、画像解析部210として機能し、読取画像データから「色判定」、「画像位置判定」、「異常判定」等の画像解析を行う。
画像解析部210は、エッジ抽出部211、および白地抽出部212を含み、読取画像データに対して閾値を用いて異常を判定する解析を行い、解析結果を生成する。エッジ抽出部211は、公知の技術を用いて読取画像データのエッジを検出する。ここで「エッジ」とは、例えば、隣接する画素間の濃度(または輝度値)の差分が所定値以上大きい境界領域である。境界領域において濃度が濃い側、または低い側をエッジと判定できる。例えば読取画像データの各画素(およびその周辺画素)に対して1次元、または2次元の所定サイズのフィルタを用いて、畳み込み演算することにより算出できる。エッジは、主走査方向と、副走査方向の両方で判定するようにしてもよい。また、エッジを判定した場合には、エッジの内側(画像濃度が濃い、またはRGBの画素値が低い側)に太らせる処理をしてもよい。すなわち、エッジの境界の画素だけでなく、そのエッジ境界の画素の内側に続く数個の画素もエッジと判定する。
また、白地抽出部212は、公知の技術により読取画像データから白地領域を抽出する。具体的には、白地抽出部212は、読取画像データの各画素のRGBの画素値が、所定値以上(明るい)であれば、その画素が白地領域に含まれると判定する。また白地抽出部212は、読取画像データに対応する印刷データから、白地領域を抽出するようにしてもよい。印刷データの各画素のCMYKの画素値が所定値以下(濃度が薄い)であれば、その画素は、白地領域に含まれると判定する。
記憶部22は、各種評価用の複数色のカラーパッチを配置したカラーチャートや、位置ズレ検出用の格子画像やトンボ画像を複数配置した検査チャートの画像データを記憶する。
画像解析部210は、「色判定」として、画像形成装置10によりカラーチャートの画像を形成した用紙Sの読み取って得られた読取画像データにより、各カラーパッチの色データを解析し、結果データを画像形成装置10に送る。画像形成装置10は、結果データから、色変換(印刷データから書込部131のCMYK信号への変換)のLUTの調整、ガンマ補正、スクリーン補正、および濃度バランスの調整、または、画像形成部13の画像形成条件を調整する。
画像解析部210は、「画像位置判定」として、画像形成装置10により検査チャートの画像を形成した用紙Sの読み取って得られた読取画像データにより、各トンボ画像の位置を解析し、結果データを画像形成装置10に送る。画像形成装置10は、結果データから、スキューやシフト等の2次元位置補正のパラメータを調整する。
画像解析部210は、「異常判定」として、画像形成装置10により通常の印刷データの画像を形成した用紙Sの読み取って得られた読取画像データにより、異常判定を行う。異常判定は、例えば、閾値算出方法を用いて算出した閾値を用いて、各画素の異常を判定する。この閾値算出方法は複数あり、第1の閾値算出方法の閾値を算出するための領域に含まれる画素数が所定値以上であれば、この第1の閾値算出方法を適用し、画素数が所定値未満であれば他の閾値算出方法に切り替える。この閾値算出方法の選択手法、および算出した閾値による異常判定についての詳細は後述する(後述の図3等)。
(読取部23)
読取部23は、搬送路241上に配置され、画像形成装置10で画像形成され、搬送された用紙S上の画像の読み取りを行う。なお、両面の同時(1パス)読み取りが行えるように、搬送路241の下側にも同じ読取部を配置してもよい。あるいは、画像形成装置10のADU搬送路143と同様の搬送路を設け、1個の読取部23で両面読み取りを行うようにしたりしてもよい。
読取部23は、センサーアレイ、レンズ光学系、LED(Light Emitting Diode)光源およびこれらを収納する筐体等を備える。センサーアレイは、複数の光学素子(例えばCCD(Charge Coupled Device))を主走査方向に沿ってライン状に配置したカラーラインセンサーであり、幅方向における読取領域は用紙Sの全幅に対応している。光学系は、複数のミラーとレンズから構成される。LED光源からの光は、原稿ガラスを透過し、搬送路241上の読取位置を通過する用紙Sの表面を照射する。この読取位置の像は、光学系により導かれ、センサーアレイ上に結像する。読取部23の解像度は、100〜数百dpiである。
(後処理装置30)
後処理装置30は、図1に示すように、後処理部31、および搬送部34を備える。搬送部34は、搬送路341、343、この搬送路341、343に配置した複数の搬送ローラー、およびこれを駆動する駆動モーター(図示せず)、ならびに排紙トレイ342、344を備える。なお、図示は省略するが、後処理装置30も図2に示した他の装置と同様に、制御部、記憶部、および通信部を備え、他の装置と協働することで、用紙Sへの処理を行う。
搬送路341は、上流側の搬送路241と連結し、画像検査装置20から搬送された用紙Sを受け入れ、印刷設定に応じて後処理を施した後、排紙トレイ342に排出する。また、印刷設定に応じて、搬送された用紙Sを、搬送路343を経由して排紙トレイ344に排出する。また、後述する検査で正常判定の用紙Sを排紙トレイ342に、異常判定された用紙Sを排紙トレイ344に排出するようにしてもよい。
後処理部31は、ステイプル処理、パンチ処理、冊子形成処理、等の各種の後処理を行う。例えば後処理部31は、用紙をスタックするスタック部とステイプル部を有し、複数枚の用紙Sをこのスタック部で重ねた後、ステイプル部でステイプルを用いた平綴じ処理を行う。
(異常検出処理)
図3は、画像形成システム1が実行する異常検出処理を示すフローチャートである。図3に示す処理は、主に画像検査装置20の制御部21(画像解析部210)により行われる。
(ステップS10)
画像解析部210は、ステップS10からステップS80まで、読取画像データの各画素を順次、注目画素に設定して全画素に対してループ処理を行う。
図4は、読取画像データの画素の処理順序、および注目画素を説明するための模式図である。図4(a)に示すように1枚の読取画像データは、主走査方向にx個の画素が、副走査方向にy個の画素が並んでいる。全画素数は、x×y個で1枚の用紙Sのサイズに対応しており、例えばA3サイズで100dpiであれば総画素数は約2M画素になり、400dpiであれば総画素数は約30M画素になる。例えば、副走査方向は、搬送路241における用紙Sの搬送方向に対応し、これに直交する主走査方向は用紙Sの幅方向に対応する。ループ処理では、注目画素(i,j)を、原点(1,1)から順に、1画素ずつシフトさせながら最終の左下座標(x,y)まで順にループ判定する。
(ステップS20)
画像解析部210は、第1の閾値抽出方法により、注目画素の周辺の判定領域のうち所定条件を満たす画素、すなわち閾値を算出するための領域に含まれる画素から第1の閾値を算出する。換言すると、注目画素の周辺の判定領域を構成する画素から、所定の条件を満たさない画素を除去したものが「閾値を算出するための領域に含まれる画素」となる。あるいは「周辺エリアからエッジ領域を除外した領域」に含まれる画素とも言い得る。この周辺領域には、注目画素自体は含まれない(除外される)。図5は、ステップS20のサブルーチンフローチャートである。
ここで注目画素の周辺の判定領域のうち所定条件を満たす画素、すなわち「閾値を算出するための領域に含まれる画素」としては以下の4通りがあり、いずれを適用してもよい。
(条件1)判定領域をブロック領域単位でエッジを含むか否かを判定し、エッジを含まないブロック領域を構成する画素、
(条件2)判定領域を画素単位でエッジを構成するか否かを判定し、エッジを構成しない画素、
(条件3)判定領域をブロック領域単位で白地領域を含むか否かを判定し、白地領域を含まないブロック領域を構成する画素、
(条件4)判定領域を画素単位で白地領域に含まれるか否かを判定し、白地領域に含まれない画素。
ここで、「注目画素の周辺の判定領域」は、注目画素を除いた注目画素の周辺に設定した複数の画素を含む領域である。例えば、注目画素を囲む領域である。この周辺領域を複数に区分けしたものが「ブロック領域」であり、それぞれが複数の画素を含む。また、条件1、2は、エッジ抽出部211によりエッジを抽出し、条件3、4は白地抽出部212により白地領域を抽出する。以下の実施形態では、このうち、条件1を適用した場合について説明する。
(ステップS201)
エッジ抽出部211は、読取画像データからエッジを抽出する。例えば、主走査方向のエッジと、副走査方向のエッジの両方のエッジを抽出する。なお、このエッジ抽出処理は、ステップS10のループ処理の前に予め読取画像データの全画素に対して行ってもよい。
(ステップS202)
画像解析部210は、注目画素周辺の各ブロック領域についてエッジを含むか否かを判定する。図4(b)は、図4(a)のうち、注目画素(i,j)周辺の判定領域を拡大した図である。注目画素(i,j)の周辺に、注目画素を囲むドーナツ状の判定領域を設定し、これを16個に区分けしてブロック領域A〜Pを設定する。すなわち、すべてのブロック領域A〜Pの合計は、判定領域に等しい。各ブロック領域は同じサイズであり、M×M(Mは2以上の整数)の正方形である。Mの大きさは例えば、8dotである。注目画素(i,j)に隣接した領域にはブロック領域を設けず、所定距離離れて環状に配置している。図4(b)の例では、注目画素(i,j)を中心とした5M×5Mサイズの領域の内側にブロック領域A〜Pを配置している。また、5M×5Mサイズの領域のうち、注目画素(i,j)を中心とした3M×3Mサイズの領域には、ブロック領域を配置しない空白領域である。判定領域、ブロック領域、および空白領域の形状、サイズは、検出する異常の種類等により適宜設定できる。
本実施形態においては、ホタル(白抜け)による異常を検出対象としているため、このような判定領域を設定している。ホタルとは、現像部133のキャリアが感光体ドラム132を経由して中間転写ベルト134に付着し、2次転写時にそのキャリアが異物となり、用紙Sと中間転写ベルト134の密着性がキャリア周辺で不十分となるために、転写後の画像が円形状に白く抜ける(濃度が薄くなる)現象である。均一な中間濃度のいわゆるハーフトーン画像においてホタルが目立ちやすい。空白領域の形状、サイズは、このホタル現象に対応させたものであり、注目画素がホタルの中心である場合にホタルの影響を受けないようにしている。また、判定領域、ブロック領域のサイズは、精度、および処理速度を考慮して設定したものである。
図6は、エッジを含むブロック領域を、閾値を算出するための領域から除外する処理を説明するための模式図である。図6において、判定領域c1、d1は、それぞれの注目画素の周辺に設定したものであり、図4(b)に対応する。図6に示すように読取画像データは、全面がハーフトーンで中央にA、B、Cの文字が描かれた用紙S上の画像を読み取ったものである。
(ステップS203)
画像解析部210は、エッジを含むブロック領域を除外する。図6の判定領域c1では、ブロック領域J、K、L、M、Pには、エッジが含まれるのでこれらのブロック領域を除外する。判定領域c2に示すように11個のブロック領域A〜I、N、Oが残る。図6の判定領域d2では、ブロック領域I以外には、エッジが含まれるので、これらを除外した後、1個のブロック領域Iのみが残る。この残ったブロック領域は、閾値を算出するための領域に相当する。この残ったブロック領域内の画素の画素数は、閾値を算出するための領域に含まれる画素数に相当する。
(ステップS204)
画像解析部210は、残ったブロック領域の画素数をカウントする。例えば判定領域c2では、残ったブロック領域の数は11個であり、判定領域d2では、残ったブロック数は1個である。画素数はこれらのブロック数に1ブロック当たりの画素数を乗じることで求めることができる。例えばブロック数が11個で、1ブロック当たり64画素(M=8dot)で、あれば残画素数aは、704個となる。
(ステップS205)
画像解析部210は、残ったブロック領域の画素の画素値の統計情報から第1の閾値を算出する。例えば、残画素数aの704個の画素の画素値から平均、および標準偏差(σ)を算出し、「平均値+3σ」、および「平均値−3σ」を第1閾値とする。なお、第1閾値としては、平均値に一定の係数(例えば、0.8倍と1.2倍)を乗じて得られた値を第1閾値としてもよい。以上によりサブルーチンフローチャートの処理を終了し、図4のメインの処理に戻る(エンド(リターン))。
(ステップS30)
画像解析部210は、他の閾値抽出方法により、注目画素から第2閾値を算出する。図7は、ステップS30のサブルーチンフローチャートである。
(ステップS301)
画像解析部210は、読取画像データに対して所定サイズ(数画素から数百画素で構成)の平均化フィルタを用いて平均化処理して、平均化処理後の注目画素の画素値を取得する。例えば24×24dotサイズの2次元の平均化フィルタを用いることができる。なお、この平均化処理は、ステップS10のループ処理の前に予め読取画像データの全画素に対して行ってもよい。また、「他の変形例」として、読取画像データから「平均化処理後の注目画素の画素値」を得る代わりに、印刷データ(読み取った用紙Sの元画像データ)からこの画素値を算出するようにしてもよい。具体的には、印刷データの各画素値(CMYKデータ)をRGB変換してから、全画素に対して平均化処理する。そして読取画像データにおける注目画素に対応する位置の印刷データの平均化処理後の画素値を、上記の「平均化処理後の注目画素の画素値」の代わりに用いる。
(ステップS302)
ステップS301で取得した画素値(平均化処理後)から、印刷物の濃度値に換算する。この濃度値の換算は、読取画像データのRGBの画素値から濃度値に換算することにより行う。以下、この濃度換算値を背景濃度ともいう。また、上述の印刷データを用いる他の変形例を適用する場合には、同様に、印刷データに基づいて濃度換算した背景濃度を求める。
(ステップS303)
ステップS302で得られた背景濃度から、以下に説明するような変換式を用いて第2閾値を算出する。
図8は、背景濃度と閾値(輝度)との対応関係を説明するための図である。ホタル現象による白抜けは、背景の画像濃度により目視による目立ちやすさが異なる。図8は、横軸を背景濃度、縦軸を輝度差とする図である。この輝度差は、背景濃度の輝度値と対象となるホタルの中央部分の輝度値との差分である。同図において境界L1、および境界L2よりも上方のハッチング部分は、「異常発生領域」であり、観察者の主観的な判断により、NG判定(許容できない)としたものである。一方で、境界L1、または境界L2よりも下方の部分は、OK判定したものである。背景濃度が交点よりも小さい領域では境界L1を用い、大きい領域で境界L2を用いる。境界L1、L2を用いて作成された変換式は、例えば一次関数(なお、境界L2は傾きゼロの一定値)で表現され、記憶部22に記憶されている。なお、変換式の代わりに変換テーブルを用いてもよい。
ステップS302で得られた背景濃度が、例えば、0.6であれば境界L1上の輝度差は2となり、この輝度差2が第2閾値となる。なお、第2閾値は、輝度値から濃度値に変換して用いてもよい。以上によりサブルーチンフローチャートの処理を終了し、図4のメインの処理に戻る(エンド(リターン))。
(ステップS40)
画像解析部210は、判定領域に含まれる画素のうち所定条件を満たす画素の画素数が一定値b以上であるか否かを判定する。この画素数は、ステップ204で算出した、残画素数aである。ここでは一定値bとしては、判定領域に含まれる16個のブロック領域のうち8個以上、すなわち画素数として512個を一定値bとする。残画素数aが、この一定値b以上であれば(YES)、処理をステップS50に進め、一定値b未満であれば(NO)、処理をステップS60に進める。なお、一定値bとしては、これに限られず、統計情報を用いる場合に、判定領域の画素数(母集団サイズ)、許容誤差、信頼性レベルにより適宜設定してもよい。
(ステップS50)
ステップS20で算出した第1閾値を適用する。
(ステップS60)
ステップS30で算出した第2閾値を適用する。
(ステップS70)
画像解析部210は、ステップS20、またはS30で適用した閾値を用いて、注目画素の異常を判定し、解析結果を生成する。解析結果により異常を判定した場合には、これを記憶部22に記録する。例えば、注目画素の周辺画素の統計情報から算出した第1閾値であれば、注目画素の画素値が「平均値+3σ」を超えれば、または「平均値−3σ」未満であれば異常と判定する。注目画素の平均化処理後の画素値から算出した第2閾値であれば、注目画素の画素値と、注目画素の平均化処理後の画素値との差分(絶対値)が、第2閾値を超えていれば異常と判定する。
(ステップS80)
画像解析部210は、ループの処理により、注目画素(i,j)を移動させながら、ステップS20からステップS70の処理を、全画素数分繰り返す。全画素数分終了した後、処理をステップS90に進める。なお、ステップS70で異常判定が1回でもなされた場合は、ループ処理を中断し、ステップS90に進めるようにしてもよい。
(ステップS90)
画像検査装置20の制御部21は、判定結果を出力する。例えば、画像検査装置20は、異常判定の画素があれば、判定結果を画像形成装置10に出力する。そして、これを受けた画像形成装置10は、判定結果を操作表示部15に表示する。
また、画像検査装置20は、後処理装置30にも判定結果を出力するようにしてもよい。後処理装置30は、異常判定があった用紙Sを、正常判定の用紙向けの排紙トレイ342とは異なる排紙トレイ344に排紙し、他の用紙Sと区別できるようにする。
以上説明したように、本実施形態では、画像解析部210は、読取画像データを構成するそれぞれの画素を順次、注目画素とし、この注目画素に対して、閾値算出方法を用いて算出した閾値を用いて、異常の判定を行う。そして閾値算出方法は複数であり、第1の閾値算出方法における閾値を算出するための領域に含まれる画素数に応じて、第1の閾値算出方法から他の閾値算出方法に切り替える。このようにすることで、異常を適切に検出することが可能となる。
本実施形態においは、図6で説明したように注目画素周辺の判定領域に含まれる画素のうち、エッジが含まれるブロック領域に含まれる画素を除外する。エッジの画素を第1閾値の算出に用いると、ノイズとなり、正しい閾値、すなわち正しい背景濃度の範囲(「平均値±3σ」の範囲)を算出できないためである。一方で、図6の判定領域d1のように、エッジが含まれるブロック領域に含まれる画素を除外することで、残画素数が少なくなりすぎた場合には、別の問題として、サンプルサイズが少なすぎるため、信頼性レベルの高い、正しい背景濃度の範囲を算出できない。そのため、統計により閾値を算出する第1の閾値算出方法から、統計を用いない、すなわちサンプルサイズの影響を受けない他の閾値算出方法に切り替える。このようにすることで、常に適切な閾値を算出できるので、異常を適切に検出できる。
以上に説明した、画像検査装置20、およびこれを備える画像形成システム1の構成は、上述の実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上述の構成に限られず、特許請求の範囲内において、種種改変できる。また、画像検査装置20、画像形成システム1が備える構成を排除するものではない。
例えば、上述の実施形態においては、画像検査装置20、およびその読取部23は、画像形成システム1に組み込まれた構成(インライン)の例を示したが、独立した構成としてもよい。具体的には、画像検査装置20を、独立したスキャナー(読取部)とPC(パーソナルコンピューター)により構成してもよい。また、さらに、読取部を含まずに、PC等の演算処理部のみで構成してもよい。この場合、通信部29(「取得部」として機能)によって、ネットワーク経由で外部のスキャナーから読取画像データを取得し、解析する。これらの場合、用紙Sに対して画像形成装置10により画像形成し、その用紙S上の画像を、ユーザーがハンドキャリーにより移動させて、独立したスキャナーにより得られた読取画像データにより、上述の異常検出処理を行う。また、その際には、画像形成装置10で用いた印刷データと、読取画像データとの対応付けを、ユーザーが手動により行うようにしてもよく、用紙S上にバーコード等のマークや数字を読み取ることで自動的に行うようにしてもよい。
また、図5に示した処理では、上述の条件1のように、エッジを含むブロック領域を構成する画素を、閾値を算出するための領域に含まれる画素から除外するようにしたが、条件2〜4のいずれを適用してもよい。また、これらを組み合わせ、複数の条件の論理和、または論理積により判定してもよい。例えば、ブロック領域単位で条件判定する条件1(エッジ除外)、条件3(白地領域除外)を、組み合わせてもよい。すなわち条件1と条件3の両方、または一方を満たす画素を、閾値を算出するための領域に含まれる画素として、第1の閾値算出方法による第1閾値算出に用いる。同様に、画素単位で条件判定する条件2、4を組み合わせてもよい。
上述した実施形態に係る画像形成システム1、および画像検査装置20における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、例えば、USBメモリやDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
1 画像形成システム
10 画像形成装置
11 制御部
12 記憶部
13 画像形成部
14 給紙搬送部
15 操作表示部
19 通信部
20 画像検査装置
21 制御部
210 画像解析部
211 エッジ抽出部
212 白地抽出部
22 記憶部
23 読取部
24 搬送部
29 通信部
30 後処理装置
31 後処理部

Claims (12)

  1. 画像形成装置で画像形成された記録材上の画像を、読み取って生成された読取画像データを取得する取得部と、
    前記読取画像データに対して閾値を用いて、異常を判定する解析を行い、解析結果を生成する画像解析部と、
    を備え、
    前記画像解析部は、前記読取画像データを構成するそれぞれの画素を順次、注目画素とし、該注目画素に対して、閾値算出方法を用いて算出した前記閾値を用いて、異常の判定を行い、
    前記閾値算出方法は複数種類あり、第1の閾値算出方法における閾値を算出するための領域に含まれる画素数に応じて、第1の閾値算出方法から他の閾値算出方法に切り替える、画像検査装置。
  2. 前記閾値を算出するための領域には、前記注目画素を除いた、該注目画素の周辺の複数の画素が含まれ、
    前記第1の閾値算出方法では、前記閾値を算出するための領域の複数の画素の画素値から前記閾値を算出し、
    前記他の閾値算出方法では、前記注目画素の画素値から前記閾値を算出する、請求項1に記載の画像検査装置。
  3. 前記第1の閾値算出方法では、複数の画素の画素値の統計情報から前記閾値を算出し、
    前記他の閾値算出方法では、前記注目画素の画素値から求めた、記録材上の濃度換算値から前記閾値を算出する、請求項2に記載の画像検査装置。
  4. 前記閾値を算出するための領域には、それぞれが前記注目画素の周辺の複数の画素で構成される複数のブロック領域が含まれる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像検査装置。
  5. 前記画像解析部は、複数の前記ブロック領域それぞれについて、所定の条件を満たすか否かを判定し、前記所定の条件を満たす前記ブロック領域を構成する画素の画素数に応じて、前記他の閾値算出方法に切り替える、請求項4に記載の画像検査装置。
  6. 前記画像解析部は、前記読取画像データから、画像のエッジを抽出するエッジ抽出部を含み、
    前記画像解析部は、前記所定の条件として、前記ブロック領域が、前記エッジ抽出部が抽出した前記エッジを含むか否かを判定し、前記エッジを含まない前記ブロック領域を構成する画素の画素数に応じて、前記他の閾値算出方法に切り替える、請求項5に記載の画像検査装置。
  7. 前記画像解析部は、前記読取画像データ、または前記画像形成装置で前記記録材の画像形成に用いた印刷データから、白地領域を抽出する白地抽出部を、さらに含み、
    前記画像解析部は、前記所定の条件として、前記白地抽出部が抽出した前記白地領域を含むか否かを判定し、前記白地領域を含まない前記ブロック領域を構成する画素の画素数に応じて、前記他の閾値算出方法に切り替える、請求項5または請求項6に記載の画像検査装置。
  8. 前記画像解析部は、前記注目画素の周辺領域に含まれる画素それぞれについて、所定の条件を満たすか否かを判定し、前記所定の条件を満たす画素の画素数に応じて、前記他の閾値算出方法に切り替える、請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像検査装置。
  9. 前記画像解析部は、前記読取画像データから、画像のエッジを抽出するエッジ抽出部を含み、
    前記画像解析部は、前記所定の条件として、前記周辺領域に含まれる画素が、前記エッジ抽出部が抽出した前記エッジを構成するか否かを判定し、前記エッジを構成しない前記画素の画素数に応じて、前記他の閾値算出方法に切り替える、請求項8に記載の画像検査装置。
  10. 前記画像解析部は、前記読取画像データ、または前記画像形成装置で前記記録材の画像形成に用いた印刷データから、白地領域を抽出する白地抽出部を、さらに含み、
    前記画像解析部は、前記所定の条件として、前記周辺領域に含まれる画素が、前記白地抽出部が抽出した前記白地領域に含まれるか否かを判定し、前記白地領域に含まれない前記画素の画素数に応じて、前記他の閾値算出方法に切り替える、請求項8、または請求項9に記載の画像検査装置。
  11. さらに、画像形成装置で画像形成された記録材上の画像を、読み取って前記読取画像データを生成する読取部を備える、請求項1から請求項10のいずれかに記載の画像検査装置。
  12. 印刷データに基づいて、記録媒体上に画像形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置で画像形成された前記記録媒体上の画像を解析する請求項1から請求項11のいずれかに記載の画像検査装置と、
    を備える画像形成システム。

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