JP2020136543A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遮断状態の維持を妨げられにくい半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置1の半導体基板10には、トレンチ20として、駆動電圧を印加可能な主トレンチ部20aと、駆動電圧を印加不能なダミートレンチ部20bとが形成されている。また半導体基板10には、エミッタ領域46およびドリフト領域41が形成されている。エミッタ領域46からドリフト領域41までの深さ寸法が、主トレンチ部20aの壁面よりも、ダミートレンチ部20bの壁面において大きくなるように設定されている。【選択図】図3

Description

本開示は、ダミートレンチを有する半導体装置に関する。
特許文献1には、スイッチング素子の制御電極としてのゲート電極を、半導体基板に形成されたトレンチ内に配置したトレンチゲート型の半導体装置が開示されている。特許文献1の半導体装置におけるトレンチには、主トレンチと、ダミートレンチとが含まれる。主トレンチは、ゲート電極の配置されたトレンチであり、半導体装置の外部から電圧制御を受けるトレンチである。ダミートレンチは、例えばエミッタ電位に固定される電極などの設けられたトレンチであり、外部からの電圧制御を受けないトレンチである。
こうした半導体装置においては、エミッタ電極などの半導体基板の主面に配置される主電極に、設計と異なる形状に形成された異常形成部が発生する場合がある。異常形成部の周辺では、主電極の形成に用いられるメッキ液中の不純物イオンの拡散などに起因して、半導体基板の内部における各導電型の領域の配置が、部分的に設計と異なる配置に変化しやすい。すなわち、半導体基板の内部には、各導電型の領域が、あらかじめ不純物を意図的に注入することにより、設計に従う配置で形成されている。こうした各領域の配置が、主電極を形成する工程およびそれ以降に拡散した不純物により、意図しない配置に変化しうる。
主トレンチ周辺における配置変化は、ゲート電極の電圧と、スイッチング素子に流れる電流との対応関係を変化させる。故に、主トレンチ周辺に異常形成部の生じた半導体装置は、電圧と電流との関係を検査することにより検出および除去できる。
特開2002−353456号公報
しかし、ダミートレンチ周辺の配置変化は、電圧と電流との関係を変化させない場合がある。故に、ダミートレンチ周辺に異常形成部の生じた半導体装置は、上述の検査により検出および除去できない場合がある。
異常形成部の生じた半導体装置において、異常形成部からの拡散の継続に伴う配置変化の進行は、半導体基板全体としての遮断状態の維持を妨げうる。従って特許文献1の半導体装置は、配置変化の進行に伴い、遮断状態の維持を妨げられるおそれがあった。
本開示は、遮断状態の維持を妨げられにくい半導体装置の提供を目的とする。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、本開示の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための本開示の一つの半導体装置は、半導体基板(10)と、半導体基板の第一主面(10a)に接続された第一主電極(32)と、半導体基板の第二主面(10b)に接続された第二主電極(35)と、を備え、半導体基板は、第一主電極と第二主電極との間の導通状態を駆動電圧に従って制御するスイッチング素子部(11)を有する半導体装置であって、半導体基板には、第一導電型のドリフト領域(41)と、ドリフト領域の第一主面側に隣接する第二導電型のベース領域(45)と、第一主面からベース領域を貫通してドリフト領域に到達するトレンチ(20)と、第一主電極およびトレンチに隣接すると共に、ベース領域によりドリフト領域から分離されている第一導電型の主電極領域(46)と、が形成されており、トレンチは、駆動電圧を印加されるゲート電極(22)が設けられた主トレンチ部(20a)と、ゲート電極が設けられていないダミートレンチ部(20b)と、を含み、ダミートレンチ部の壁面における主電極領域からドリフト領域までの深さ寸法が、主トレンチ部の壁面における主電極領域からドリフト領域までの深さ寸法よりも大きい。
以上の構成によれば、ダミートレンチ部の周辺においては、主電極領域からドリフト領域までの深さ寸法が大きい。故に、ダミートレンチ部の周辺においては、配置変化として主電極領域の拡大を生じた場合であっても、主電極領域とドリフト領域との導通を可能とする状態まで拡大しにくい。従って半導体装置は、遮断状態の維持を妨げられにくい。
本開示の他の一つの半導体装置は、半導体基板(10)と、半導体基板の第一主面(10a)に接続された第一主電極(32)と、半導体基板の第二主面(10b)に接続された第二主電極(35)と、を備え、半導体基板は、第一主電極と第二主電極と間の導通状態を駆動電圧に従って制御するスイッチング素子部(11)を有する半導体装置であって、半導体基板には、第一導電型のドリフト領域(41)と、ドリフト領域の第一主面側に隣接する第二導電型のベース領域(45)と、第一主面からベース領域を貫通してドリフト領域に到達するトレンチ(20)と、第一主電極およびトレンチに隣接すると共に、ベース領域によりドリフト領域から分離されている第一導電型の主電極領域(46)と、が形成されており、トレンチは、駆動電圧を印加されるゲート電極(22)を設けられた主トレンチ部(20a)と、ゲート電極を設けられていないダミートレンチ部(20b)と、を含み、ベース領域には、低濃度領域(45b)と、低濃度領域よりも不純物濃度が高く、ダミートレンチ部に接すると共に、低濃度領域により主トレンチ部から分離されている高濃度領域(45a)と、が含まれる。
以上の構成によれば、高濃度領域は、低濃度領域と比較して、不純物の拡散を受けた場合であっても導電型の変化を生じにくい。故に、高濃度領域の接しているダミートレンチ部周辺に異常形成部が発生した場合であっても、不純物の拡散の継続による配置変化の進行が抑制されうる。従って半導体装置は、遮断状態の維持を妨げられにくい。
本開示の更に他の一つの半導体装置は、半導体基板(10)と、半導体基板の第一主面(10a)に接続された第一主電極(32)と、半導体基板の第二主面(10b)に接続された第二主電極(35)と、を備え、半導体基板は、第一主電極と第二主電極と間の導通状態を駆動電圧に従って制御するスイッチング素子部(11)を有する半導体装置であって、半導体基板には、第一導電型のドリフト領域(41)と、ドリフト領域の第一主面側に隣接する第二導電型のベース領域(45)と、第一主面からベース領域を貫通してドリフト領域に到達するトレンチ(20)と、第一主電極およびトレンチに隣接すると共に、ベース領域によりドリフト領域から分離されている第一導電型の主電極領域(46)と、が形成されており、トレンチは、駆動電圧を印加されるゲート電極(22)を設けられた主トレンチ部(20a)と、駆動電圧の印加されないダミー電極(23)を設けられたダミートレンチ部(20b)と、を含み、ダミートレンチ部の壁面におけるベース領域の最大不純物濃度位置からダミー電極までの離間距離が、主トレンチ部の壁面におけるベース領域の最大不純物濃度位置からゲート電極までの離間距離よりも大きい。
以上の構成によれば、ダミー電極は、ゲート電極と比較してトレンチの壁面における最大不純物濃度位置からの離間距離を大きく設定されている。従って、ダミー電極に電位の変動が生じた場合であっても、ダミートレンチ部の壁面における最大不純物濃度位置における電位が影響を受けにくい。故に、異常形成部からの不純物の拡散を受けていても、最大不純物濃度位置における反転層の形成が抑制されうる。従って半導体装置は、遮断状態の維持を妨げられにくい。
本開示の更に他の一つの半導体装置は、半導体基板(10)と、半導体基板の第一主面(10a)に接続された第一主電極(32)と、半導体基板の第二主面(10b)に接続された第二主電極(35)と、を備え、第一主電極と第二主電極と間の導通状態を駆動電圧に従って制御する半導体装置であって、半導体基板には、第一導電型のドリフト領域(41)と、ドリフト領域の第一主面側に隣接する第二導電型のベース領域(45)と、第一主面からベース領域を貫通してドリフト領域に到達するトレンチ(20)と、第一主電極およびトレンチに隣接すると共に、ベース領域によりドリフト領域から分離されている第一導電型の主電極領域(46)と、が形成されており、トレンチは、駆動電圧を印加されるゲート電極(22)を設けられた主トレンチ部(20a)と、ゲート電極が設けられていないダミートレンチ部(20b)と、を含み、ダミートレンチ部には、全体に絶縁材(24)が充填されている。
以上の構成によれば、ダミートレンチ部には、全体に絶縁材が充填されている。従って、ダミートレンチ部の壁面における反転層の形成が抑制されうる。故に、ダミートレンチ部周辺において異常形成部からの不純物の拡散によりベース領域の厚さ寸法が減少していても、反転層による貫通が抑制されうる。従って半導体装置は、遮断状態の維持を妨げられにくい。
半導体装置の概略を示す図である。 第一主面を正面視した図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 異常形成部の発生した半導体装置の例を示す図である。 駆動セル周辺の異常形成部による駆動電圧と主電流との関係変化を示す図である。 第二実施形態の半導体装置を示す図である。 主トレンチ壁面における不純物濃度の分布例を示す図である。 ダミートレンチ壁面における不純物濃度の分布例を示す図である。 第三実施形態の半導体装置を示す図である。 第四実施形態の半導体装置を示す図である。
以下、本開示の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態の説明において、対応する構成要素には同一番号の符号を付して重複する説明を省略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりでなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても部分的に構成を組み合わせることも可能である。
<第一実施形態>
本開示の第一実施形態による半導体装置1を図面に沿って説明する。図1に示す半導体装置1は、半導体基板10を主体として構成されている半導体チップである。半導体基板10は、第一主面10aと第二主面10bとを有する矩形板状に形成された、シリコンなどの半導体による基板である。以下の説明において、互いに直交する三方向をX方向、Y方向、Z方向とし、X方向およびY方向により規定される平面をXY平面と表す。X方向およびY方向は、それぞれ第一主面10aの直交する二つの辺のいずれか一方に沿った方向である。Z方向は、半導体基板10の板厚方向に沿った方向である。半導体基板10は、IGBT部11、ダイオード部12、および信号パッド13を備える。
IGBT部11は、半導体基板10のうち、絶縁ゲートバイポーラトランジスタとして機能する「スイッチング素子部」に相当する部分である。IGBT部11には、Z方向に主電流を流す縦型のIGBT素子に相当する構造のセルが、並列接続される配置で多数形成されている。すなわちIGBT部11は、印加された駆動電圧に従い、第一主面10aと、第二主面10bとの間の導通状態を通電状態と遮断状態との間で切換え制御する機能を発揮する。より具体的には、IGBT部11は、第一主面10aをエミッタとし、第二主面10bをコレクタとする配置の多数のIGBT素子を含んでいる。IGBT部11は、後述のトレンチ20内にゲートに相当する電極を配置したトレンチゲート型の構成である。
ダイオード部12は、半導体基板10のうち、IGBT部11のフリーホイールダイオードとして機能する部分である。すなわち、IGBT部11のエミッタ側に相当する第一主面10aから、コレクタ側に相当する第二主面10bに向かって順方向となるように形成されている。すなわち本実施形態の半導体装置1は、いわゆるトレンチゲート型の逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタとして機能する半導体チップである。
信号パッド13は、半導体基板10の表面に部分的に金属箔を設けることにより形成された信号の入出力部である。半導体装置1に複数設けられた信号パッドには、駆動パッドが含まれる。駆動パッドは、IGBT部11の導通状態を切り換えるための駆動電圧の入力を受ける信号パッド13である。駆動パッドは、制御装置または検査装置などの半導体装置1の外部の装置と電気的に接続され、駆動電圧の入力を受ける。
半導体装置1の詳細な構造を説明する。図2および図3に示すように、半導体基板10の表面には、トレンチ20が形成されていると共に、層間絶縁膜31、エミッタ電極32、およびコレクタ電極35が積層されている。また半導体基板10の内部には、図3および図4に示すように、多数キャリアの種類や濃度の異なる複数の領域が形成されている。半導体基板10内部の各領域は、半導体基板10の表面に形成された各構成の形成前に、不純物を意図的に注入することにより形成されている。各領域は、半導体基板10の内部においてXY平面に沿って広がり、Z方向に積層される配置で形成されている。具体的には、半導体基板10には、ドリフト領域41、フィールドストップ領域42、コレクタ領域43、カソード領域44、ベース領域45、エミッタ領域46、および抑制領域47が形成されている。
トレンチ20は、第一主面10aから第二主面10bに向けて所定の深さで形成された、X方向に沿って延伸している断面略矩形の溝である。トレンチ20は、IGBT部11およびダイオード部12に相当する部分の全体に、例えばY方向において実質的に均等な所定の間隔で多数形成されている。本実施形態のトレンチ20の間隔は、2.3μmに設定されている。各トレンチ20は、ベース領域45を貫通してドリフト領域41に到達する深さで形成されている。各トレンチ20の内部には、トレンチ絶縁膜21が設けられている。またトレンチ20は、主トレンチ部20aとダミートレンチ部20bとを含む。
トレンチ絶縁膜21は、例えば酸化シリコンを主体とする絶縁材料により形成された、各トレンチ20の底面および壁面の全面に設けられている絶縁膜である。トレンチ絶縁膜21は、トレンチ20の内部を、トレンチ20の底面および壁面に露出した半導体基板10から絶縁している。
主トレンチ部20aは、トレンチ20のうち、内部にゲート電極22を配置されている部分である。ゲート電極22は、ポリシリコンを主体とする導電材料により形成された電極である。ゲート電極22は、トレンチ絶縁膜21に覆われた状態でトレンチ20の内部に配置されている。ゲート電極22のZ方向における両端部のうち、トレンチ20の開口側の端部は、第一主面10aと実質的に同一平面に位置している。各ゲート電極22は、駆動パッドと電気的に接続されている。従って各ゲート電極22は、駆動パッドへの駆動電圧の入力により、駆動電圧の提供を受ける。
本実施形態では、IGBT部11に並ぶ多数のトレンチ20のうち、二つおきに選ばれたトレンチ20が主トレンチ部20aとして設定されている。半導体基板10のうちY方向において主トレンチ部20aと隣のトレンチ20とに挟まれた部分は、キャリアの濃度分布に駆動パッドへ入力される駆動電圧に応じた変化を生じる。従ってこの部分は、IGBTとして駆動可能な駆動セルと言える。
ダミートレンチ部20bは、トレンチ20のうち、内部にゲート電極22を配置されていない部分である。すなわちダミートレンチ部20bは、主トレンチ部20aを除くすべてのトレンチ20である。本実施形態のダミートレンチ部20bの内部には、ゲート電極22に替えてダミー電極23が配置されている。
ダミー電極23は、ゲート電極22と同様の導電材料により形成された電極である。各ダミー電極23は、主トレンチと同様にトレンチ絶縁膜21に覆われた状態でトレンチ20の内部に配置されている。ダミー電極23は、いずれの信号パッド13にも電気的に接続されていない。従ってダミー電極23は、駆動パッドへの駆動電圧の入力によりゲート電極22に駆動電圧が提供されている場合であっても、駆動電圧の提供を受けない。
本実施形態のダミー電極23は、エミッタ電極32と電気的に接続されている。故に、ダミー電極23のエミッタ電極32に対する電圧は、実質的に0Vに固定されており、半導体装置1の外部から自由に変動させることができない。半導体基板10のうちY方向においてダミートレンチ部20bに挟まれた部分は、キャリアの濃度分布に駆動パッドへ入力される駆動電圧に応じた変化を実質的に生じない。従ってこの部分は、駆動不能な非駆動セルと言える。
層間絶縁膜31は、例えば酸化シリコンを主体とする絶縁材料により形成された、第一主面10aに積層されている絶縁膜である。層間絶縁膜31は、各トレンチ20の開口を覆い、各トレンチ20の内部を外部から絶縁している。層間絶縁膜31は、トレンチ絶縁膜21と合わせて、各トレンチ20の内部を外部から絶縁する略筒状となっている。層間絶縁膜31には、Z方向に貫通するコンタクトホールが部分的に形成されている。コンタクトホールは、各トレンチ20の間の第一主面10aを部分的に露出させる配置で形成され、露出した第一主面10aにエミッタ電極32を接続可能としている。
本実施形態のコンタクトホールは、トレンチ20の間ごとに、X方向に延びるスリット状に形成されている。従って層間絶縁膜31は、X方向に延伸する複数の帯状となるようにスリットにより分割され、各トレンチ20を個別に覆う配置とも言える。各トレンチ20を覆う層間絶縁膜31の幅は、トレンチ20の幅よりも大きい。従ってコンタクトホールのY方向における寸法は、トレンチ20の間隔よりも小さい。
エミッタ電極32は、第一主面10aに電気的に接続された、「第一主電極」に相当する電極である。エミッタ電極32は、第一主面10aのうち、IGBT部11のエミッタに相当するエミッタ領域46、およびダイオード部12のアノードに相当する領域の露出した部分に電気的に接続されている。エミッタ電極32は、コンタクト部33と、電極層34とを含んでいる。
コンタクト部33は、エミッタ電極32のうち、層間絶縁膜31に形成されたスリット状のコンタクトホール内に配置されている部分である。コンタクト部33は、例えばタングステンを主体とする導電材料を、主として化学気相成長法などにより堆積させることにより形成されている。コンタクト部33は、図示しないバリアメタル層を介して第一主面10aに接している。コンタクト部33は、Y方向において各層間絶縁膜31の間に配置された、X方向に沿って延伸する帯板状に形成されている。各コンタクト部33の第一主面10aとの接触部におけるY方向の幅寸法は、トレンチ20の間隔よりも小さく、例えば1μm以下となっている。
電極層34は、エミッタ電極32のうち、層間絶縁膜31およびコンタクト部33を挟んで第一主面10aに積層された部分である。電極層34は、例えばアルミニウムを主体とする導電材料を、主として電気メッキで積層することにより形成されている。電極層34は、層間絶縁膜31およびコンタクト部33により第一主面10aから分離されている。電極層34の両面は、XY平面に沿った平滑な面となっている。
コレクタ電極35は、第二主面10bと電気的に接続された、「第二主電極」に相当する電極である。コレクタ電極35は、例えば電極層34と同様の導電材料により形成されている。コレクタ電極35は、第二主面10bに図示しないバリアメタル層を介して積層されている。コレクタ電極35は、第二主面10bのうち、IGBT部11のコレクタに相当するコレクタ領域43、およびダイオード部12のカソードに相当するカソード領域44の露出した部分に接続されている。
ドリフト領域41は、主電流の流れるn型半導体の層である。n型半導体となっている領域、すなわち電子を多数キャリアとする導電型の領域が、「第一導電型」の領域に相当する。ドリフト領域41は、IGBT部11およびダイオード部12に相当する部分全体に広がって形成されている。ドリフト領域41の第一主面10a側の境界面は、第一主面10aからの深さ寸法が実質的に均一な平面状となっている。
フィールドストップ領域42は、ドリフト領域41の第二主面10b側に隣接して形成されたn型半導体の層である。フィールドストップ領域42の不純物濃度は、ドリフト領域41の不純物濃度よりも高い状態となっている。フィールドストップ領域42は、ドリフト領域41における第二主面10b側への空乏層の拡大を抑制する機能を発揮する。
コレクタ領域43は、IGBT部11において、フィールドストップ領域42と第二主面10bとの間に形成されたp型半導体の層である。コレクタ領域43は、コレクタ電極35と電気的に接続されている。
カソード領域44は、ダイオード部12において、フィールドストップ領域42と第二主面10bとの間に形成されたn型半導体の層である。カソード領域44は、例えばバリアメタル層を介してコレクタ電極35と電気的に接続されている。
ベース領域45は、ドリフト領域41の第一主面10a側に隣接して形成されているp型半導体の層である。p型半導体となっている領域、すなわち正孔を多数キャリアとする導電型の領域が、「第二導電型」の領域に相当する。ベース領域45は、IGBT部11およびダイオード部12に相当する部分全体に広がって形成されている。ベース領域45は、各トレンチ20によりZ方向に貫通されている。従ってベース領域45は、各トレンチ20によりX方向に延びるスリットを形成された状態である。換言すれば、ベース領域45は、各トレンチ20の間をX方向に延びる帯状の層となっている。
ベース領域45は、エミッタ領域46に覆われていない部分において、第一主面10aに露出している。第一主面10aのうちダイオード部12に相当する部分に露出したベース領域45は、ダイオード部12のアノードに相当している。ベース領域45の主トレンチ部20a周辺は、ゲート電極22への駆動電圧印加に伴うドリフト領域41からエミッタ領域46まで貫通する反転層の形成により、主電流を通過させるチャネルとなる。
エミッタ領域46は、IGBT部11の一部において、ベース領域45と第一主面10aとの間に形成されたn型半導体の層である。エミッタ領域46は、ベース領域45によりドリフト領域41から分離されており、ドリフト領域41に接触しない配置である。
エミッタ領域46は、X方向に所定の間隔で複数並んだY方向に延びる帯状の層を、各トレンチ20により分断することにより形成されている。従って各トレンチ20の間のエミッタ領域46は、両側のトレンチ20に接触している。またエミッタ領域46の第一主面10aに露出した部分は、エミッタ電極32のうちコンタクト部33に接している。従ってエミッタ領域46は、エミッタ電極32および各トレンチ20に隣接した「主電極領域」に相当する領域である。
第一主面10aのうち、エミッタ領域46の露出していない部分には、ベース領域45が露出している。従って第一主面10aのうち各トレンチ20の間に位置する部分には、ベース領域45およびエミッタ領域46が、X方向において交互に並ぶ配置で露出している。こうしたX方向に交互に並ぶ配置により、露出したベース領域45およびエミッタ領域46のそれぞれが、Y方向の幅寸法の小さいコンタクト部33に対する接続を確保される。
本実施形態では、エミッタ領域46のZ方向における厚さ寸法が、ダミートレンチ部20bに対する接触部分と主トレンチ部20aに接触する部分とで異なっている。換言すれば、ダミートレンチ部20bの壁面に相当する部分における第一主面10aからのエミッタ領域46の深さ寸法と、主トレンチ部20aの壁面に相当する部分におけるエミッタ領域46の深さ寸法とが異なっている。より具体的には、ダミートレンチ部20bの壁面におけるエミッタ領域46の深さ寸法は、主トレンチ部20aの壁面におけるエミッタ領域46の深さ寸法よりも小さい。主トレンチ部20a周辺のエミッタ領域46は、例えばダミートレンチ部20b周辺と同時の不純物注入前に、主トレンチ部20a周辺のみに不純物注入を行って形成されている。主トレンチ部20a周辺のエミッタ領域46は、例えばダミートレンチ部20b周辺の二倍程度の厚さ寸法となっている。
この結果、ダミートレンチ部20bの壁面におけるエミッタ領域46からドリフト領域41までの深さ寸法が、主トレンチ部20aの壁面におけるエミッタ領域46からドリフト領域41までの深さ寸法よりも大きくなっている。換言すれば、エミッタ領域46とドリフト領域41との間のベース領域45の厚さ寸法が、主トレンチ部20aとの接触部分よりもダミートレンチ部20bとの接触部分で大きくなっている。
抑制領域47は、ベース領域45の内部に部分的に形成された、ドリフト領域41および第一主面10aから離間した配置のn型半導体の層である。抑制領域47は、ダミートレンチ部20bと主トレンチ部20aとに挟まれたベース領域45の内部に形成されている。抑制領域47は、Z方向の投影視において、各エミッタ領域46のX方向における中間に位置している。抑制領域47は、ダミートレンチ部20bに接触すると共に、主トレンチ部20aから離間している。具体的には、ダミートレンチ部20bから、ダミートレンチ部20bと主トレンチ部20aとの中央付近まで広がって形成されている。抑制領域47の形成される深さ範囲は、例えばエミッタ領域46のダミートレンチ部20b周辺における最大深さから、エミッタ領域46の主トレンチ部20a周辺における最大深さまでの範囲に設定されている。
[第一実施形態のまとめ]
以上、説明した第一実施形態によれば、ダミートレンチ部20bの壁面におけるエミッタ領域46からドリフト領域41までの深さ寸法は、主トレンチ部20aの壁面におけるエミッタ領域46からドリフト領域までの深さ寸法よりも大きい。故に、ダミートレンチ部20bの周辺においては、配置変化としてエミッタ領域46にZ方向において第二主面10b側への拡大を生じた場合であっても、エミッタ領域46とドリフト領域41との導通が生じにくい。
図5および図6を用いて、エミッタ領域46の拡大について具体的に説明する。図5に示すように、半導体装置1の製造上のばらつきとして、電極層34には、第一主面10aに接近する方向に部分的に突出した異常形成部36が発生しうる。異常形成部36の周辺では、異常形成部36からの不純物の拡散により、エミッタ領域46は、第二主面10b側、すなわちドリフト領域41に向けて拡大しうる。
駆動セルに異常形成部36によるエミッタ領域46の拡大が生じた場合には、図6に示すように、ゲート電極22へ印加される駆動電圧Vと、半導体装置1に流れる主電流Iとの関係が変化する。従って、駆動電圧Vと主電流Iとの関係の検査により、駆動セル周辺に異常形成部36の発生した半導体装置1は、検出および除去可能である。
一方、図5に示すように非駆動セルに異常形成部36によるエミッタ領域46の拡大が生じた場合には、駆動電圧Vと主電流Iとの関係に実質的に変動が生じない。従って非駆動セル周辺に異常形成部36の発生した半導体装置1は、検出および除去不能である場合がある。
こうした非駆動セル周辺の異常形成部36およびエミッタ領域46に対し、本実施形態では、非駆動セルにおいて、エミッタ領域46からドリフト領域41までの深さ寸法が駆動セルよりも大きく設計されている。この結果、非駆動セルにおいてエミッタ領域46がドリフト領域41に向けて拡大した場合であっても、エミッタ領域46とドリフト領域41との間のベース領域45を挟んで離間した状態や、その離間距離が維持されやすい。故に、エミッタ領域46とドリフト領域41とのpn接合を介さない直接的な接触や、ベース領域45に発生した反転層を介した接続による、エミッタ領域46とドリフト領域41との導通の発生が抑制される。従って半導体装置1は、遮断状態の維持を妨げられにくい。
また本実施形態では、ベース領域45の内部に、主トレンチ部20aから離間し、ダミートレンチ部20bに接する抑制領域47が形成されている。こうした抑制領域47により、Y方向において、ベース領域45の主トレンチ部20aからの幅寸法が、部分的に削減される。こうした幅寸法の部分的な削減は、ベース領域45の主トレンチ部20aから離れた部分の電流の流れを抑制する。従って半導体装置1は、ラッチアップの発生を抑制可能である。
<第二実施形態>
図7に示す第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態における半導体装置1では、エミッタ領域46の配置が第一実施形態における配置と異なっている。具体的には、第二実施形態のエミッタ領域46は、全体にわたって実質的に均等な厚さ寸法で形成されている。また、第二実施形態におけるベース領域45は、内部に抑制領域47が形成されておらず、高濃度領域45aと低濃度領域45bとを含んでいる。
高濃度領域45aは、ベース領域45のうち、低濃度領域45bよりも相対的に不純物濃度の高い領域である。ただし、低濃度領域45bは、高濃度領域45aを除いた残りの部分である。高濃度領域45aおよび低濃度領域45bは、XY平面に沿って広がっている。高濃度領域45aは、低濃度領域45bに対して第一主面10a側に積層される配置である。
高濃度領域45aは、各ダミートレンチ部20bに接触すると共に、低濃度領域45bにより主トレンチ部20aから分離されている。具体的には、高濃度領域45aは、Y方向において各主トレンチ部20aから両側の所定距離までの範囲を除いた、IGBT部11およびダイオード部12の全体に広がって形成されている。所定距離は、例えばトレンチ20の間隔の半分に設定されている。すなわち高濃度領域45aは、IGBT部11の非駆動セルおよびダイオード部12の全体に形成されるとともに、IGBT部11の駆動セルの一部に形成されている。
不純物濃度の分布例を図8および図9に示す。図8は、主トレンチ部20aの壁面における分布例である。高濃度領域45aが接触していないため、p型の不純物濃度が緩やかに変化している。図9は、ダミートレンチの壁面における分布例である。高濃度領域45aの形成のため追加で注入されたp型の不純物により、高濃度領域45aと低濃度領域45bとの境界に相当する深さでp型の不純物濃度が急激に変化している。
[第二実施形態のまとめ]
高濃度領域45aは、不純物の拡散による導電型の変化、すなわちn型半導体への変化を、低濃度領域45bと比較して生じにくい。故に、ダイオード部12を含めた非駆動セルの周辺に異常形成部36が発生した場合であっても、不純物の拡散の継続による配置変化が抑制されうる。従って、エミッタ領域46とドリフト領域41との間のベース領域45を挟んだ離間距離が維持されやすい。故に、エミッタ領域46とドリフト領域41とのpn接合を介さない直接的な接触や、ベース領域45に発生した反転層を介した接続による、エミッタ領域46とドリフト領域41との導通の発生が抑制される。従って半導体装置は、遮断状態の維持を妨げられにくい。
<第三実施形態>
図10に示す第三実施形態は、第一実施形態の別の変形例である。第三実施形態における半導体装置1では、第二実施形態と同様に、エミッタ領域46が全体にわたって実質的に均等な厚さ寸法で形成されており、またベース領域45の内部に抑制領域47が形成されていない。第三実施形態においては、ダミー電極23の構成が第一実施形態と異なっている。
第三実施形態のダミー電極23は、層間絶縁膜31およびトレンチ絶縁膜21により、表面全体を覆われている。すなわちダミー電極23は、駆動パッドおよびエミッタ電極32を含めた半導体装置1の表面のいずれの位置とも電気的に接続されておらず、フロート電位となっている。
第三実施形態のダミー電極23は、Z方向における両端部のうち、トレンチ20の開口側の端部が、図8に示した最大濃度深さDdmaxよりも深い位置となっている。最大濃度深さDdmaxは、p型の不純物濃度が最大となる深さを示す。すなわち、ベース領域45におけるp型の不純物濃度が最大となる深さである。ダミー電極23の開口側の端部は、例えば最大濃度深さDdmaxの二倍程度の深さに位置している。従って、ダミートレンチ部20bの壁面における最大不純物濃度位置からダミー電極23までの離間距離が、主トレンチ部20aの壁面における最大不純物濃度位置からゲート電極22までの離間距離よりも大きくなっている。
[第三実施形態のまとめ]
以上、説明した第三実施形態によれば、ダミー電極23は、ゲート電極22よりも、トレンチ20の壁面における最大不純物濃度位置から離間している。この結果、ダミートレンチ部20bに接するベース領域45の最大不純物濃度位置における電位は、ダミー電極23における電圧変動の影響を受けにくい。故に、ダミートレンチ内に設けられた電極における電圧変動が生じた場合においても、ベース領域45の最大不純物濃度位置には、反転層が形成されにくい。このため、ダミー電極23の電位の変動により最大不純物濃度位置を除く部分に反転層が形成される場合であっても、反転層によるベース領域45の貫通が生じにくい。従って半導体装置は、遮断状態の維持を妨げられにくい。
<第四実施形態>
図11に示す第四実施形態は、第一実施形態の別の変形例である。第四実施形態における半導体装置1では、第二実施形態と同様に、エミッタ領域46が全体にわたって実質的に均等な厚さ寸法で形成されており、またベース領域45の内部に抑制領域47が形成されていない。第四実施形態においては、ダミートレンチ部20bの構成が第一実施形態と異なっている。
第四実施形態のダミートレンチ部20bには、ダミー電極23に替えて、全体にわたってトレンチ絶縁膜21と同様の絶縁材料による絶縁材24が充填されている。すなわち、第四実施形態のダミートレンチ部20bには、トレンチ絶縁膜21に相当する絶縁材料が十分な厚さで配置されているともいえる。
[第四実施形態のまとめ]
以上、説明した第四実施形態によれば、ダミートレンチ部20bには、絶縁材24が充填されており、電極が配置されていない。こうした構成に反してダミートレンチ部20bに電極が配置されている場合には、ダミートレンチ部20bの電極における電位が変動した場合に、ダミートレンチ部20bに接するベース領域45に、反転層が発生しうる。故に、異常形成部36によりエミッタ領域46の拡大に伴いベース領域45の厚さ寸法が減少していた場合、反転層によるベース領域45の貫通が生じうる。こうした懸念に対し本実施形態では、ダミートレンチ部20bには電極が配置されていない。この結果、ダミートレンチ部20bに接するベース領域45における、反転層の発生が抑制される。故に、反転層によるベース領域45の貫通が生じにくい。従って半導体装置は、遮断状態の維持を妨げられにくい。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本開示の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。なお、以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
上述の第一実施形態においては、ベース領域45の内部に抑制領域47が形成されていた。しかし、抑制領域47が形成されていなくてもよい。
上述の実施形態においては、半導体基板10には、フリーホイールダイオードとして機能するダイオード部12が形成されていた。しかし、ダイオード部12が形成されていなくてもよい。
上述の実施形態においては、ドリフト領域41の第二主面10b側には、不純物濃度の調整によりフィールドストップ領域42が形成されていた。しかし、フィールドストップ領域42は形成されていなくてもよい。また逆に各領域は、不純物濃度の調整により、より細分化された領域に区分する構成を採用可能である。
上述の実施形態においては、ダミー電極23は、いずれの信号パッド13にも電気的に接続されていなかった。しかし、駆動電圧の印加を受けない状態であれば、ダミー電極23の接続関係はこれに限られない。例えば、ダミー電極23の接続された信号パッドを、エミッタ電極32と接続された信号パッドとワイヤボンディングで接続する構成であってもよい。こうした構成であっても、ダミー電極23は、エミッタ電極32に対する電圧を実質的に0Vに固定され、駆動電圧の印加を受けない状態となる。
上述の実施形態においては、半導体基板10には、「スイッチング素子部」としてIGBT部11が設けられていた。しかし、「スイッチング素子部」として、MOSFETが設けられていてもよい。すなわち、半導体基板10のドリフト領域41と第二主面10aとの間に、コレクタ領域43に替えて、MOSFETのドレインに相当するドレイン領域が形成されていてもよい。ドレイン領域は、ドリフト領域41と導電型の一致する領域である。この場合、実施形態のエミッタ領域46は、MOSFETのソースに相当するソース領域となる。
1 半導体装置、 10 半導体基板、 10a 第一主面、 10b 第二主面、 11 IGBT部(スイッチング素子部)、 20 トレンチ、 20a 主トレンチ部、 20b ダミートレンチ部、 22 ゲート電極、 23 ダミー電極、 24 絶縁材、 32 エミッタ電極(第一主電極)、 35 コレクタ電極(第二主電極)、 41 ドリフト領域、 45 ベース領域、 45a 高濃度領域、 45b 低濃度領域、 46 エミッタ領域(主電極領域)、 47 抑制領域

Claims (5)

  1. 半導体基板(10)と、前記半導体基板の第一主面(10a)に接続された第一主電極(32)と、前記半導体基板の第二主面(10b)に接続された第二主電極(35)と、を備え、前記半導体基板は、前記第一主電極と前記第二主電極との間の導通状態を駆動電圧に従って制御するスイッチング素子部(11)を有する半導体装置であって、
    前記半導体基板には、第一導電型のドリフト領域(41)と、前記ドリフト領域の前記第一主面側に隣接する第二導電型のベース領域(45)と、前記第一主面から前記ベース領域を貫通して前記ドリフト領域に到達するトレンチ(20)と、前記第一主電極および前記トレンチに隣接すると共に、前記ベース領域により前記ドリフト領域から分離されている第一導電型の主電極領域(46)と、が形成されており、
    前記トレンチは、前記駆動電圧を印加されるゲート電極(22)が設けられた主トレンチ部(20a)と、前記ゲート電極が設けられていないダミートレンチ部(20b)と、を含み、
    前記ダミートレンチ部の壁面における前記主電極領域から前記ドリフト領域までの深さ寸法が、前記主トレンチ部の壁面における前記主電極領域から前記ドリフト領域までの深さ寸法よりも大きい半導体装置。
  2. 前記半導体基板には、前記ベース領域の内部において、前記ドリフト領域、前記主電極領域、および前記主トレンチ部から離間し、前記ダミートレンチ部に隣接した第一導電型の抑制領域(47)が形成されている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 半導体基板(10)と、前記半導体基板の第一主面(10a)に接続された第一主電極(32)と、前記半導体基板の第二主面(10b)に接続された第二主電極(35)と、を備え、前記半導体基板は、前記第一主電極と前記第二主電極と間の導通状態を駆動電圧に従って制御するスイッチング素子部(11)を有する半導体装置であって、
    前記半導体基板には、第一導電型のドリフト領域(41)と、前記ドリフト領域の前記第一主面側に隣接する第二導電型のベース領域(45)と、前記第一主面から前記ベース領域を貫通して前記ドリフト領域に到達するトレンチ(20)と、前記第一主電極および前記トレンチに隣接すると共に、前記ベース領域により前記ドリフト領域から分離されている第一導電型の主電極領域(46)と、が形成されており、
    前記トレンチは、前記駆動電圧を印加されるゲート電極(22)を設けられた主トレンチ部(20a)と、前記ゲート電極を設けられていないダミートレンチ部(20b)と、を含み、
    前記ベース領域には、低濃度領域(45b)と、前記低濃度領域よりも不純物濃度が高く、前記ダミートレンチ部に接すると共に、前記低濃度領域により前記主トレンチ部から分離されている高濃度領域(45a)と、が含まれる半導体装置。
  4. 半導体基板(10)と、前記半導体基板の第一主面(10a)に接続された第一主電極(32)と、前記半導体基板の第二主面(10b)に接続された第二主電極(35)と、を備え、前記半導体基板は、前記第一主電極と前記第二主電極と間の導通状態を駆動電圧に従って制御するスイッチング素子部(11)を有する半導体装置であって、
    前記半導体基板には、第一導電型のドリフト領域(41)と、前記ドリフト領域の前記第一主面側に隣接する第二導電型のベース領域(45)と、前記第一主面から前記ベース領域を貫通して前記ドリフト領域に到達するトレンチ(20)と、前記第一主電極および前記トレンチに隣接すると共に、前記ベース領域により前記ドリフト領域から分離されている第一導電型の主電極領域(46)と、が形成されており、
    前記トレンチは、前記駆動電圧を印加されるゲート電極(22)を設けられた主トレンチ部(20a)と、前記駆動電圧の印加されないダミー電極(23)を設けられたダミートレンチ部(20b)と、を含み、
    前記ダミートレンチ部の壁面における前記ベース領域の最大不純物濃度位置から前記ダミー電極までの離間距離が、前記主トレンチ部の壁面における前記ベース領域の最大不純物濃度位置から前記ゲート電極までの離間距離よりも大きい半導体装置。
  5. 半導体基板(10)と、前記半導体基板の第一主面(10a)に接続された第一主電極(32)と、前記半導体基板の第二主面(10b)に接続された第二主電極(35)と、を備え、前記第一主電極と前記第二主電極と間の導通状態を駆動電圧に従って制御する半導体装置であって、
    前記半導体基板には、第一導電型のドリフト領域(41)と、前記ドリフト領域の前記第一主面側に隣接する第二導電型のベース領域(45)と、前記第一主面から前記ベース領域を貫通して前記ドリフト領域に到達するトレンチ(20)と、前記第一主電極および前記トレンチに隣接すると共に、前記ベース領域により前記ドリフト領域から分離されている第一導電型の主電極領域(46)と、が形成されており、
    前記トレンチは、前記駆動電圧を印加されるゲート電極(22)を設けられた主トレンチ部(20a)と、前記ゲート電極が設けられていないダミートレンチ部(20b)と、を含み、前記ダミートレンチ部には、全体に絶縁材(24)が充填されている半導体装置。
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