JP2020133278A - 立体駐車装置の安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車を載せて入出庫階と格納階との間で昇降するリフトと、リフトの重量を支持するカウンターウェイトと、吊り下げられたリフト及びカウンターウェイトを互いに逆方向に昇降させる昇降装置と、を備える立体駐車装置において、カウンターウェイトが移動してくるウェイト領域に、万一、人が誤って進入してしまっても、カウンターウェイトが人に衝突することを防止する。【解決手段】入出庫階において、人が自動車1に乗り降りするための乗降領域R1と、カウンターウェイト5が鉛直方向に移動して来るウェイト領域R2とが設定され、乗降領域R1とウェイト領域R2との間において検出領域R3が設定されている。安全装置20は、検出領域R3への人の進入を検出したら、検出信号を出力する検出装置16と、検出信号が出力されたら、昇降装置の動作を停止させ、又は、カウンターウェイト5が設定高さ以下に下降しないようにする制御装置11とを備える。【選択図】図8

Description

本発明は、立体駐車装置に設けられる安全装置に関する。
立体駐車装置では、自動車を入出庫階と格納階との間で搬送するリフトが設けられ、リフトは入出庫階と格納階との間で昇降する。リフトには、入庫した自動車が積載される。
自動車の入庫は、例えば次のように行われる。リフトが立体駐車装置の内部の入出庫階に位置する状態で、立体駐車装置の外部からの自動車が、リフト上のパレットに乗り込む。次いで、この自動車から人が降りて、立体駐車装置の外部に出る。その後、リフトがパレット上の自動車とともに昇降して格納階へ移動し、当該パレットと共に当該自動車が格納階に格納される。自動車の出庫は、入庫の場合と逆の手順で行われる。このような立体駐車装置は、例えば特許文献1に記載されている。
リフトは、複数本の索体(例えばワイヤロープ)で吊り下げされ、これらの索体を介して昇降駆動される。また、リフトの重量を支持するためにカウンターウェイトが設けられる。例えば、各索体は、一端がリフトに結合されて、この一端から鉛直上方に延びて滑車やドラムなどに掛けられて、鉛直下方へ延びて他端がカウンターウェイトに結合されている。ドラムを回転駆動することにより、リフトとカウンターウェイトが互いに逆方向に昇降される。
特開2017−002494号公報
入出庫階において、リフトが鉛直方向に移動して来る領域を含む範囲は、人が、リフト上の自動車に乗り降りするために進入する乗降領域になっている。乗降領域の近くに、上述のカウンターウェイトが鉛直方向に移動して来るウェイト領域が存在する。この領域に人が進入しないように、ウェイト領域と乗降領域との間には、例えば安全柵が設けられる。
この安全柵等とは別に、万一、人が誤ってウェイト領域に進入してしまった場合でも、カウンターウェイトが人に衝突することを防止できるようにすることが望まれる。
そこで、本発明の目的は、立体駐車装置において、万一、人が誤ってウェイト領域に進入してしまっても、カウンターウェイトが人に衝突することを防止するための安全装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明は、自動車を載せて入出庫階と格納階との間で昇降するリフトと、前記リフトの重量を支持するカウンターウェイトと、吊り下げられた前記リフト及び前記カウンターウェイトを互いに逆方向に昇降させる昇降装置と、を備える立体駐車装置の安全装置である。入出庫階において、人が自動車に乗り降りするための乗降領域と、前記カウンターウェイトが鉛直方向に移動して来るウェイト領域とが設定され、前記乗降領域と前記ウェイト領域との間において検出領域が設定されている。
前記安全装置は、前記検出領域への人の進入を検出したら、検出信号を出力する検出装置と、前記検出信号が出力されたら、前記昇降装置の動作を停止させ、又は、前記カウンターウェイトが設定高さ以下に下降しないように前記昇降装置を制御する制御装置と、を備える。
本発明によると、入出庫階において、乗降領域とウェイト領域との間において検出領域が設定されている。万一、人が誤ってリフト領域からウェイト領域に進入してしまっても、その前に検出領域で人の進入が検出装置に検出されて、昇降装置の動作が停止する。これにより、カウンターウェイトが人に衝突することを防止できる。
本発明の実施形態による立体駐車装置の全体構成を示す概略図である。 図1のII−II矢視図であり、リフト、カウンターウェイト、及び吊り下げ機構を主に示す。 図1のIII−III矢視図であり、入出庫階を示す。 図3において、リフトが入出庫階に下降して来た状態を示す。 図4の部分拡大図であり、ウェイト案内部材付近の構成を示す。 図4の部分拡大図であり、リフト案内部材付近の構成を示す。 図4の状態から、ターンテーブルによりパレットの向きが変更された状態を示す。 図7において、自動車がリフト上のパレットに乗り込んだ状態を示す。 図8のIV−IV矢視図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
[立体駐車装置の全体構成]
図1は、本発明の実施形態による立体駐車装置10の全体構成を示す概略図である。立体駐車装置10は、入出庫階に入庫してきた自動車1を、リフト2で昇降させて格納階へ移動させ、格納階から出庫する自動車1を、リフト2で昇降させて入出庫階へ移動させる駐車装置である。「昇降」とは上昇と下降の一方又は両方を意味する。
図1の例では、複数の格納階に、それぞれ、複数の格納棚3が設けられており、各格納棚3に自動車1を駐車することができる。なお、各格納棚3は、鉛直方向に延びる複数の柱部材(図示せず)に固定されている。図1の例では、各格納棚3には、自動車1が載るパレット4が設けられる。
立体駐車装置10は、自動車1を載せて入出庫階と各格納階との間で昇降する上述のリフト2と、リフト2の重量を支持するカウンターウェイト5と、吊り下げられたリフト2及びカウンターウェイト5を互いに逆方向に昇降させる昇降装置6とを備える。図1の例では、リフト2は、自動車1が載ったパレット4を載せて昇降する。この場合、各格納階において、当該格納階で停止したリフト2と格納棚3との間でパレット4を受け渡すようになっていてよい。
立体駐車装置10は、更に、索体7と、吊り下げ機構8と、ウェイト案内部材9と、制御装置11とを備える。
リフト2とカウンターウェイト5は、索体7を介して昇降装置6により昇降させられる。昇降装置6は、索体7が掛けられている回転部材8a(例えばドラム)を回転駆動することによりリフト2とカウンターウェイト5を互いに逆方向に昇降駆動する。昇降装置6は、例えばモータである。なお、リフト2が最上階の格納階に上昇した時に、カウンターウェイト5の下端は、入出庫階の床面F(後述の図3や図9を参照)と同じ高さ、又は、床面Fよりも下方の位置まで下降する。
図2は、図1のII−II矢視図であるが、索体7、リフト2、吊り下げ機構8を主に示し、一部の構成の図示を省略している。
索体7には、リフト2の重量とカウンターウェイト5の重量が互いに逆向きに作用する。索体7は、例えば、一端がリフト2に連結され、この一端から上方に延びて、回転部材8aを含む吊り下げ機構8に掛けられ、吊り下げ機構8から下方に延びて、他端がカウンターウェイト5に連結されていてよい。図2では、索体7は、ワイヤロープであるが、他のもの(例えばチェーン)であってもよい。図2では、索体7として、2本の索体7a,7bを図示している。索体7aは実線で図示されており、索体7bは一点鎖線で図示されている。
吊り下げ機構8は、索体7を介してリフト2とカウンターウェイト5を吊り下げる。図2の例では、吊り下げ機構8は、索体7a,7bに対して、ドラム13aと複数の従動シーブ8bとを備える。索体7aと索体7bとが、図2の紙面と垂直な方向に互いに間隔をおいて掛けられたドラム8aが、昇降装置6により回転駆動される。これにより、索体7a,7bの一端または他端が上昇し、索体7a,7bの他端または一端が下降する。この時、各従動シーブ8bは、索体7a,7bの移動に従って回転する。
図2では、リフト2の幅方向一方側(図2の紙面と垂直な方向の紙面手前側)において、リフト2の縦方向両側(図2の左右方向の両側)に配置した2本の索体7a,7bを図示しているが、リフト2の幅方向他方側(図2の紙面と垂直な方向の紙面奥側)にも、索体7として、リフト2の縦方向両側にそれぞれ2本の索体7c,7d(図1を参照)が設けられる。これらの索体7c,7dは、吊り下げ機構8に含まれる回転部材(例えば、図2ではドラム8a)に掛けられて、索体7a,7bと同期して当該回転部材8aが昇降装置6に回転させられる。これにより、リフト2とカウンターウェイト5は、同じ姿勢を維持した状態で昇降する。なお、以下において、リフト2の幅方向を単にリフト幅方向ともいい、リフト2の縦方向をリフト縦方向ともいう。
ウェイト案内部材9(図1)は、カウンターウェイト5の昇降を案内する。ウェイト案内部材9は、カウンターウェイト5が昇降する範囲(例えば入出庫階から最上階の格納階までの範囲)にわたって鉛直方向に延びている。
制御装置11は、格納された自動車1を格納階から入出庫階へ移動させる旨の入庫指令、または、入庫した自動車1を入出庫階から格納階へ移動させる旨の出庫指令に従って昇降装置6を制御することにより、リフト2の昇降を制御する。例えば、入出庫口E(後述の図3を参照)の付近に設けられた操作盤(図示せず)を人が操作することにより、操作盤は当該操作に応じて入庫指令または出庫指令を制御装置11に入力する。
[入出庫階の構成]
図3は、図1のIII−III矢視図であり、入出庫階を示す。図4は、図3において、リフト2が入出庫階に下降して来た状態を示す。
図3の例では、入出庫階には、自動車1が走行し人が歩行する床面Fが形成されている。また、床面Fには空間Sが開口している。空間Sは、この開口から鉛直下方に延びている。空間Sには、図4のように下降して来たリフト2が進入する。図4では、リフト2に載ったパレット4を透視して、その外形を二点鎖線で示している。
図4の状態では、カウンターウェイト5は、入出庫階よりも上方に位置するが、図4において、入出庫階に位置する時のカウンターウェイト5を示している(後述の図5も同様である)。図4に示すように、鉛直方向から見た場合に、カウンターウェイト5は、リフト2の縦方向一方側(図4の上側)に位置し、2つのウェイト案内部材9は、リフト幅方向においてカウンターウェイト5の両側に位置している。また、リフト幅方向において、カウンターウェイト5の両端部には、それぞれ、被案内部5aと被案内部5bが設けられる。リフト2の縦方向一端部におけるリフト幅方向両端部には、それぞれ、被案内部2aと被案内部2bが設けられる。一方のウェイト案内部材9は、カウンターウェイト5の被案内部5aの昇降だけでなく、リフト2の被案内部2aの昇降を案内する。同様に、他方のウェイト案内部材9は、カウンターウェイト5の被案内部5bの昇降だけでなく、リフト2の被案内部2bの昇降を案内する。
図5は、図4の部分拡大図であり、一方(図4の右上側)のウェイト案内部材9、被案内部5a、及び被案内部2aを示す。図5において、一方のウェイト案内部材9は、断面がH形状の部材(例えばH鋼)である。
被案内部5aは、一方のウェイト案内部材9に対して転動する第1〜第3の被案内ローラ5a1〜5a3と、第1〜第3のローラ5a1〜5a3を回転自在に支持するローラ支持体5a4とを有する。第1及び第2のローラ5a1,5a2は、リフト縦方向における互いに反対方向に一方のウェイト案内部材9に接触する。第1及び第2のローラ5a1,5a2は、互いに干渉しないように鉛直方向にずれた配置されてよい。第3のローラ5a3は、リフト幅方向(図5の右方向)に一方のウェイト案内部材9に接触する。また、被案内部2aは、被案内部5aと干渉しない位置で一方のウェイト案内部材9に、(例えばリフト幅方向)に接触する。図4における他方のウェイト案内部材9、被案内部5b、及び被案内部2bの構成は、図5に示す構成と左右対称であってよい。
また、図4に示すように、リフト2の縦方向他端部におけるリフト幅方向両端部には、それぞれ、被案内部2cと被案内部2dが設けられる。被案内部2cと被案内部2dの昇降は、それぞれ、鉛直方向に延びる2つのリフト案内部材14に案内される。各リフト案内部材14は、リフト2が昇降する範囲
にわたって鉛直方向に延びている。
図6は、図4の部分拡大図であり、一方(図4の右下側)のリフト案内部材14と被案内部2cを示す。図6において、右側のリフト案内部材14は、断面がH形状の部材(例えばH鋼)である。被案内部2cは、リフト縦方向において隙間をもってリフト案内部材14の一部を挟むように構成されている。図4における他方のリフト案内部材14と被案内部2dの構成は、図6に示す構成と左右対称であってよい。
また、図3と図4に示すように、上述の空間Sには、ターンテーブル15が設けられる。空間Sに上方からリフト2が進入した状態(図4の状態)で、ターンテーブル15が、上昇して、リフト2の中央部の開口を通過することで、ターンテーブル15は、リフト2上のパレット4の下面を支持し、パレット4を、リフト2に対して持ち上げて床面Fより上方に位置させる。この状態で、ターンテーブル15が、鉛直軸C回りに(図4の例では90度)回転することで、パレット4の向きをリフト縦方向からリフト幅方向に変えて、下降する。これにより、リフト幅方向を向くパレット4が空間S内に位置して、パレット4の上面が床面Fとほぼ同じ高さになる。この状態を、入出庫階を鉛直方向に見た図7に示す。図7において、自動車1が自走により入出庫口Eからリフト幅方向に前進して当該パレット4に乗り込み可能であり、又は、自動車1が、当該パレット4から前進でリフト幅方向に乗り出して入出庫口Eから外部へ走行可能である。また、上述と逆の動作により、パレット4の向きを、図7の状態から図4の状態に換えることもできる。
なお、ターンテーブル25は設けられなくてもよい。この場合、入出庫口Eは、図4において、リフト2の縦方向他方側の壁Wに設けられ、入出庫口Eから入出庫階のリフト2(リフト2上のパレット4)の直前まで延びる床面が形成される。
[安全装置の構成]
図8は、図7において、自動車1が入出庫口Eからリフト2上のパレット4に乗り込んだ状態を示す。図8に示すように、入出庫階において、人がリフト2上の自動車1に乗り降りするための乗降領域R1と、カウンターウェイト5が鉛直方向に移動して来るウェイト領域R2とが設定されている。
乗降領域R1とウェイト領域R2は、図8においてそれぞれ破線で囲まれた領域である。乗降領域R1は、人が安全に歩行できる領域として設定されたものであってよい。図8の例では、乗降領域R1は、パレット4の上面の範囲と、パレット4から入出庫口Eまで延びる範囲とからなる。なお、入出庫口Eを通して、自動車1だけでなく人も立体駐車装置10の内部と外部との間で出入りするようになっている。立体駐車装置10の内部は、駐車装置10の壁Wに囲まれた空間であり、この空間に、乗降領域R1及びウェイト領域R2が存在する。また、入出庫口Eを開閉する扉(図示せず)が設けられていてよい。
乗降領域R1とウェイト領域R2との間において、人を検出するための検出領域R3が設定されている。検出領域R3は、図8において破線で囲んだ領域であり、乗降領域R1よりもウェイト領域R2に近い位置に設定されていてよい。図8のように、鉛直方向に見た場合に、ウェイト領域R2は、リフト幅方向に細長く延びており、検出領域R3は、ウェイト領域R2に沿ってリフト幅方向に細長く延びている。図8の例では、検出領域R3は、ウェイト領域R2の直前に設定されている。
本発明の実施形態による安全装置20は、カウンターウェイト5に対する人の安全を確保するために立体駐車装置10に設けられる。安全装置20は、検出装置16と上述の制御装置11とを含んで構成される。
検出装置16は、検出領域R3への人の進入を検出したら、その旨の検出信号を制御装置11へ出力する。制御装置11は、検出装置16が上記検出信号を出力したら、すなわち、当該検出信号を受けたら、昇降装置6の動作(例えばドラムの回転)を緊急停止させる。なお、検出装置16が検出領域R3への進入を検出した時に、昇降装置6の動作が停止している時には、昇降装置6の動作の停止を継続させる。
本実施形態では、検出領域R3は、リフト2の一部が鉛直方向に通過する領域となっている。リフト2の当該一部は、例えば、図8のように、リフト2における被ガイド部2a,2b、又は、被ガイド部2a,2b近傍の部分である。検出装置16は、検出領域R3に進入した物体の鉛直方向寸法が閾値以上である場合に、当該物体が人であるとして検出信号を出力するように構成されている。当該閾値は、検出領域R3を鉛直方向に通過するリフト2の上記一部の鉛直方向寸法よりも大きい。このような検出装置16は、例えば、光を利用したセンサであってよい。
図9は、図8のIV−IV矢視図であるが、カウンターウェイト5が入出庫階の近くに位置している状態を示す。図9に示すように、検出装置16は、鉛直方向に間隔をおいて配置された複数対(図9では3対)の投光器16aと受光器16bを有する。
投光器16aと受光器16bの各対において、投光器16aは、作動中、受光器16bに向けて検出領域R3を通過するようにビーム光L(例えばレーザ光)を、図8や図3のように、水平方向(図8や図3ではリフト幅方向)に射出し続ける。検出装置16は、複数対の受光器16bのうち所定数以上の受光器16bが同時にビーム光Lを受光しなくなったら、検出信号を出力する出力部16cを有する。ここで、所定数は、2以上の数であり、投光器16aと受光器16bの対の数以下の値(図9では2又は3)である。
図5、図8、及び図9に示すように、投光器16aと受光器16bの各対において、投光器16aは、一方のウェイト案内部材9における、リフト縦方向他方側の端面9aに取り付けられ、受光器16bは、他方のウェイト案内部材9における、リフト縦方向他方側の端面9aに取り付けられる。ただし、検出装置16(投光器16aと受光器16b)は、他の構造物に取り付けられてもよい。
上述のように、検出装置16が検出領域R3への人の進入を検出したら、制御装置11は、カウンターウェイト5の昇降を緊急停止させるので、カウンターウェイト5が人に衝突することを防止できる。例えば、入庫完了後に誤って人が、入出庫階の床面Fに残った状態で、入出庫階にカウンターウェイト5が下昇した場合に、万一、人が、空間Sに落ちて検出領域R3からウェイト領域R2に進入してしまった場合でも、検出領域R3への人の進入が検出されることにより、カウンターウェイト5の昇降が停止する。これにより、カウンターウェイト5が人に衝突することを防止することができる。また、駐車装置10のメンテナンスにおいて、カウンターウェイト5の昇降動作中に、万一、作業者が、検出領域R3からウェイト領域R2に進入してしまった場合も同様である。
安全装置20は、カウンターウェイト5の下端部に設けられたクッション部材17を含んで構成されてもよい(この場合、安全装置20は、上述の検出装置16と制御装置11を構成要件として有していなくてもよい)。クッション部材17は、カウンターウェイト5の下端部の全体にわたって設けられていてよい。クッション部材17は、弾力性のある材料で形成されている。したがって、万一、下降中のカウンターウェイト5が、その真下の人に衝突した場合には、この時にカウンターウェイト5が人に与える衝撃を、クッション部材17により緩和できる。
また、安全装置20は、カウンターウェイト5の昇降範囲の下端の下方において、カウンターウェイト5の真下を含む領域に配置されたクッションマット18を含んでもよい。クッションマット18は、弾力性のある材料で形成されている。クッションマット18は、図9や図3の例では、空間Sに配置される。クッションマット18は、空間Sに設けられた適宜の台の上面に設けられてよい。なお、カウンターウェイト5がその昇降範囲の下端へ下降した状態で、クッションマット18の上面からカウンターウェイト5のクッション部材17の下端までの高さHは、例えば、30cm以上であり150cm以下の値(一例では100cm程度の値)である。
クッションマット18を設けた場合、万一、下降中のカウンターウェイト5が、その真下の人に衝突して、人がカウンターウェイト5とその真下の物に挟まれることになっても、当該物がクッションマット18となる。したがって、人が負傷することを防止できる。なお、図3などにおいて、符号19は、空間Sの別の位置に配置されたクッションマットを示す。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下の変更例1〜3のいずれかを採用してもよいし、変更例1〜3の2つ以上を任意に組み合わせて採用してもよい。この場合、以下で述べない点は、上述と同様であってもよいし、適宜に変更されてもよい。
(変更例1)
本発明の安全装置20が適用される立体駐車装置は、様々な形式のものであってよい。一例では、立体駐車装置は、パレット4を載せるリフト2の代わりに、自動車1を直接載せて昇降する櫛歯状リフトを用いるものであってよい。この場合には、各格納棚3には、櫛歯状横行トレイが設けられる。櫛歯状横行トレイは、櫛歯状リフトの昇降路と、格納棚3との間で横行駆動される。櫛歯状横行トレイが昇降路に位置する時に櫛歯状リフトが櫛歯状横行トレイを通過できるように、櫛歯状横行トレイの形状が設定されている。この通過により、自動車1が、櫛歯状リフトと櫛歯状横行トレイとの間で受け渡される。この場合、入出庫階において、自動車1は櫛歯状横行トレイに直接乗り込んでよい。
(変更例2)
検出装置16は、上述の構成に限定されない。例えば、検出装置16は、レーザスキャナを備えるものであってもよい。この場合、レーザスキャナは、検出領域R3にレーザ光を走査することにより検出領域R3内に進入した物体を認識して当該物体の鉛直方向寸法を取得する。検出装置16は、認識された当該物体の鉛直方向寸法が上述の閾値以上であるかを判断し、この判断結果が肯定である場合には、当該物体が人であるとして上述の検出信号を出力するように構成されてよい。
別の例では、検出装置16は、赤外線センサを備えるものであってもよい。この場合、赤外線センサは、検出領域R3からの赤外線を受光し、受光した赤外線に基づいて、検出領域R3に人が進入したかを検出してよい。例えば、検出装置16は、赤外線センサが検出した検出領域R3からの赤外線量の変化に基づいて、検出領域R3に人が進入したと判断したら、上述の検出信号を出力するように構成されてよい。
(変更例3)
検出装置16が検出信号を出力したら、制御装置11は、カウンターウェイト5が設定高さ以下に下降しないように昇降装置6を制御してもよい。このような制御は、適宜の計測器によりカウンターウェイト5の高さを検出し、検出した当該高さに基づいて行われてよい。また、上記の設定高さにカウンターウェイト5が位置する状態で、当該カウンターウェイト5の真下に、人が立って存在できる空間(例えば高さが250cm程度の空間)が確保されるように、上記の設定高さが定められてよい。なお、検出信号が出力された時に、カウンターウェイト5が設定高さ以下にある場合には、制御装置11は、昇降装置6の動作を緊急停止させる。また、検出信号が出力された時に、制御装置11が、設定高さより高い昇降範囲内でカウンターウェイト5を昇降させている場合には、制御装置11は当該昇降を継続させてもよい。
1 自動車、2 リフト、2a〜2d 被案内部、3 格納棚、4 パレット、5 カウンターウェイト、5a,5b 被案内部、5a1〜5a3 第1〜第3のローラ、5a4 ローラ支持体、6 昇降装置、7,7a〜7d 索体、8 吊り下げ機構、8a 回転部材(ドラム)、8b 従動シーブ、9 ウェイト案内部材、10 立体駐車装置、11 制御装置、12 従動シーブ、14 リフト案内部材、15 ターンテーブル、16 検出装置、16a 投光器、16b 受光器、16c 出力部、17 クッション部材、18 クッションマット、20 安全装置、R1 乗降領域、R2 ウェイト領域、R3 検出領域、E 入出庫口、W 壁、L ビーム光

Claims (7)

  1. 自動車を載せて入出庫階と格納階との間で昇降するリフトと、前記リフトの重量を支持するカウンターウェイトと、吊り下げられた前記リフト及び前記カウンターウェイトを互いに逆方向に昇降させる昇降装置と、を備える立体駐車装置の安全装置であって、
    入出庫階において、人が自動車に乗り降りするための乗降領域と、前記カウンターウェイトが鉛直方向に移動して来るウェイト領域とが設定され、前記乗降領域と前記ウェイト領域との間において検出領域が設定されており、
    前記安全装置は、
    前記検出領域への人の進入を検出したら、検出信号を出力する検出装置と、
    前記検出信号が出力されたら、前記昇降装置の動作を停止させ、又は、前記カウンターウェイトが設定高さ以下に下降しないように前記昇降装置を制御する制御装置と、を備える、安全装置。
  2. 前記検出領域は、前記リフトの一部が通過する領域であり、
    前記検出装置は、前記検出領域に進入した物体の鉛直方向寸法が閾値以上である場合に、当該物体が人であるとして前記検出信号を出力するように構成されており、
    前記閾値は、前記リフトの前記一部の鉛直方向寸法よりも大きい、請求項1に記載の安全装置。
  3. 前記検出装置は、鉛直方向に間隔をおいて配置された複数対の投光器と受光器を有し、
    各対において、前記投光器は、前記受光器に向けて前記検出領域を通過するようにビーム光を射出し、
    前記検出装置は、前記複数対の前記受光器のうち所定数以上の前記受光器が前記ビーム光を受光しなくなったら、前記検出信号を出力する出力部を有し、
    前記所定数は、2以上の数である、請求項2に記載の安全装置。
  4. 前記立体駐車装置は、鉛直方向に延び、前記カウンターウェイトの昇降を案内する2つのウェイト案内部材を備え、
    鉛直方向から見た場合に、前記カウンターウェイトは、前記リフトの縦方向一方側に位置し、前記2つのウェイト案内部材は、前記リフトの幅方向において前記カウンターウェイトの両側に位置し、
    各前記対において、前記投光器は、一方の前記ウェイト案内部材における、前記リフトの縦方向他方側の端面に取り付けられ、前記受光器は、他方の前記ウェイト案内部材における、前記リフトの縦方向他方側の端面に取り付けられる、請求項3に記載の安全装置。
  5. 前記ウェイト領域は、前記リフトの縦方向一方側において前記リフトの幅方向に延びており、
    前記検出領域は、前記ウェイト領域に沿って前記リフトの幅方向に延びている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の安全装置。
  6. 前記カウンターウェイトの下端部に設けられたクッション部材を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の安全装置。
  7. 前記カウンターウェイトの昇降範囲の下端の下方において、前記カウンターウェイトの真下を含む領域に配置されたクッションマットを含む、請求項6に記載の安全装置。
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