JP2020123931A - 原子発振器および周波数信号生成システム - Google Patents

原子発振器および周波数信号生成システム Download PDF

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睦彦 太田
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Abstract

【課題】周波数安定性が高い原子発振器および周波数信号生成システムを提供すること。【解決手段】アルカリ金属原子が収容されている原子セルと、前記原子セルを加熱するヒーターと、前記アルカリ金属原子を励起する光を前記原子セルに向って出射する発光素子と、前記原子セルを保持し、前記発光素子からの光が入射する第1開口部を有し、前記ヒーターの熱を前記原子セルに伝達する保持部材と、前記原子セルを収容し、磁場を遮蔽する第1シールドと、光透過性を有し、前記第1開口部を塞ぐ第1光透過部材と、前記原子セルを透過した光を受光する受光素子と、を含む原子発振器。【選択図】図5

Description

本発明は、原子発振器および周波数信号生成システムに関するものである。
ルビジウム、セシウム等のアルカリ金属原子のエネルギー遷移に基づいて発振する原子発振器が知られている。例えば、特許文献1に記載の原子発振器は、アルカリ金属原子が封入されたガスセルと、ガスセルを加熱するヒーターと、ガスセルを収納し、磁気シールド性を有するシールドケースを有している。ガスセルがシールドケースに収納されていることにより、ガスセル内の磁場を安定させることができる。また、シールドケースには、ガスセルに入射する光が通過可能な前側開口および後側開口が形成されている。
特開2015−119151号公報
しかしながら、特許文献1に記載の原子発振器では、シールドケースに開口が設けられているため、ヒーターがガスセルを加熱する熱がシールドケースの開口を介して外部に逃げてしまうおそれがある。このため、ガスセルの温度が所望の温度からずれてしまうおそれがあり、原子発振器の周波数安定性を低下させるおそれがある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
本適用例に係る原子発振器は、アルカリ金属原子が収容されている原子セルと、
前記原子セルを加熱するヒーターと、
前記アルカリ金属原子を励起する光を前記原子セルに向って出射する発光素子と、
前記原子セルを保持し、前記発光素子からの光が入射する第1開口部を有し、前記ヒーターの熱を前記原子セルに伝達する保持部材と、
前記原子セルを収容し、磁場を遮蔽する第1シールドと、
光透過性を有し、前記第1開口部を塞ぐ第1光透過部材と、
前記原子セルを透過した光を受光する受光素子と、を含む。
本適用例に係る原子発振器では、前記保持部材は、前記原子セルに対して反対側の面で、かつ、前記第1開口部の縁部に凹没して設けられた凹部を有し、
前記第1光透過部材は、前記凹部内に設置されることが好ましい。
本適用例に係る原子発振器では、前記第1シールドは、前記発光素子からの光が入射する第2開口部を有し、
さらに、前記第2開口部を塞ぐ第2光透過部材を含むことが好ましい。
本適用例に係る原子発振器では、さらに、前記発光素子からの光が入射する第3開口部を有し、前記第1シールドを収容する第2シールドと、
前記第3開口部を塞ぐ第3光透過部材と、を含むことが好ましい。
本適用例に係る原子発振器では、前記第1光透過部材、前記第2光透過部材および前記第3光透過部材は、ガラス材料で構成されていることが好ましい。
本適用例に係る原子発振器では、さらに、前記保持部材の前記第1開口部を有する壁部と、前記原子セルとを接着する接着部材を含むことが好ましい。
本適用例に係る原子発振器では、前記接着部材は、両面テープであることが好ましい。
本適用例に係る周波数信号生成システムは、原子発振器と、
前記原子発振器からの周波数信号を処理する処理部と、を備え、
前記原子発振器は、
アルカリ金属原子が収容されている原子セルと、
前記原子セルを加熱するヒーターと、
前記アルカリ金属原子を励起する光を前記原子セルに向って出射する発光素子と、
前記原子セルを保持し、前記発光素子からの光が入射する第1開口部を有し、前記ヒーターの熱を前記原子セルに伝達する保持部材と、
前記原子セルを収容し、磁場を遮蔽する第1シールドと、
光透過性を有し、前記第1開口部を塞ぐ第1光透過部材と、
前記原子セルを透過した光を受光する受光素子と、を含む。
第1実施形態に係る原子発振器を示す概略図である。 第1実施形態に係る原子発振器の断面側面図、すなわち、XZ平面に沿った断面図である。 第1実施形態に係る原子発振器のXY平面に沿った断面図である。 第1実施形態に係る原子発振器が備える原子セルユニットのXY平面に沿った断面図である。 第1実施形態に係る原子発振器が備える原子セルユニットのXZ平面に沿った断面図である。 第2実施形態に係る原子発振器が備える保持部材および原子セルの分解斜視図である。 第2実施形態に係る原子発振器が備える保持部材および原子セルの斜視図である。 第3実施形態に係る原子発振器が備える保持部材および原子セルを示す分解斜視図である。 GPS(Global Positioning System)衛星を利用した測位システム、すなわち、周波数信号生成システムの一例の概略構成を示す図である。
以下、本発明の原子発振器および周波数信号生成システムを添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、第1実施形態に係る原子発振器を示す概略図である。
図1に示す原子発振器1は、アルカリ金属原子に対して特定の異なる波長の2つの共鳴光を同時に照射したときに当該2つの共鳴光がアルカリ金属原子に吸収されずに透過する現象が生じる量子干渉効果を利用した原子発振器である。この現象は、電磁有機透過現象(EIT:Electromagnetically Induced Transparency)などとも呼ばれる。
この原子発振器1は、図1に示すように、発光素子モジュール10と、原子セルユニット20と、発光素子モジュール10と原子セルユニット20との間に設けられている光学系ユニット30と、発光素子モジュール10および原子セルユニット20の作動を制御する制御回路50と、を備える。以下、まず、原子発振器1の概略について説明する。
発光素子モジュール10は、ペルチェ素子101と、発光素子102と、温度センサー103と、を備える。発光素子102は、周波数の異なる2種の光を含んでいる直線偏光の光LLを出射する。また、温度センサー103は、発光素子102の温度を検出する。また、ペルチェ素子101は、発光素子102の温度を調節する、すなわち、発光素子102を加温または冷却する。
光学系ユニット30は、減光フィルター301と、集光レンズ302と、1/4波長板303と、を備え、これらが光LLの光軸aに沿って並んでいる。減光フィルター301は、前述した発光素子102からの光LLの強度を減少させる。また、集光レンズ302は、例えば光LLを平行光に近づけるように光LLの放射角度を調整する。また、1/4波長板303は、光LLに含まれる周波数の異なる2種の光を直線偏光から円偏光、すなわち、右円偏光または左円偏光に変換する。
原子セルユニット20は、原子セル201と、受光素子202と、例えばペルチェ素子等のヒーター203と、温度センサー204と、コイル205と、を備える。
原子セル201は、光LLに対する透過性を有し、原子セル201内には、アルカリ金属原子が封入されている。アルカリ金属原子は、互いに異なる2つの基底準位と励起準位とからなる3準位系のエネルギー準位を有する。原子セル201には、発光素子102からの光LLが減光フィルター301、集光レンズ302および1/4波長板303を介して入射する。そして、受光素子202は、原子セル201を通過した光LLを受光し、その受光強度に応じた信号を出力する。
ヒーター203は、原子セル201内のアルカリ金属原子を加熱し、そのアルカリ金属原子の少なくとも一部を所望濃度のガス状態とする。また、温度センサー204は、原子セル201の温度を検出する。コイル205は、原子セル201内のアルカリ金属原子に所定方向の磁場を印加し、そのアルカリ金属原子のエネルギー準位をゼーマン***させる。このようにアルカリ金属原子のエネルギー準位がゼーマン***した状態において、前述したような円偏光の共鳴光対がアルカリ金属原子に照射されると、アルカリ金属原子がゼーマン***した複数の準位のうち、所望のエネルギー準位のアルカリ金属原子の数を他のエネルギー準位のアルカリ金属原子の数に対して相対的に多くすることができる。そのため、所望のEIT現象を発現する原子数が増大し、所望のEIT信号、すなわち、EIT現象に伴って受光素子202の出力信号に現れる信号が大きくなり、その結果、原子発振器1の発振特性、特に短期周波数安定度を向上させることができる。
制御回路50は、温度制御回路501と、光源制御回路502と、磁場制御回路503と、温度制御回路504と、を備える。温度制御回路501は、温度センサー204の検出結果に基づいて、原子セル201内が所望の温度となるように、ヒーター203への通電を制御する。また、磁場制御回路503は、コイル205が発生する磁場が一定となるように、コイル205への通電を制御する。また、温度制御回路504は、温度センサー103の検出結果に基づいて、発光素子102の温度が所望の温度となるように、ペルチェ素子101への通電を制御する。
光源制御回路502は、受光素子202の検出結果に基づいて、EIT現象が生じるように、発光素子102からの光LLに含まれる2種の光の周波数を制御する。ここで、これら2種の光が原子セル201内のアルカリ金属原子の2つの基底準位間のエネルギー差に相当する周波数差の共鳴光対となったとき、EIT現象が生じる。また、光源制御回路502は、前述した2種の光の周波数の制御に同期して安定化するように発振周波数が制御される図示しない電圧制御型発振器(VCO:Voltage controlled Oscillator)を備えており、この電圧制御型発振器の出力信号を原子発振器1の出力信号、すなわち、クロック信号として出力する。
以上、原子発振器1の概略について説明した。以下、図2ないし図5に基づいて、原子発振器1のより具体的な構成について説明する。
図2は、実施形態に係る原子発振器の断面側面図、すなわち、XZ平面に沿った断面図である。図3は、第1実施形態に係る原子発振器のXY平面に沿った断面図である。図4は、実施形態に係る原子発振器が備える原子セルユニットのXY平面に沿った断面図である。図5は、実施形態に係る原子発振器が備える原子セルユニットのXZ平面に沿った断面図である。
以下では、説明の便宜上、互いに直交する3軸であるX軸、Y軸およびZ軸を用いて説明を行う。なお、本明細書において、Z軸は、後述する支持部材40の設置面401および設置面403に垂直な軸である。X軸は、発光素子モジュール10から出射された光LLに沿う軸である。言い換えると、X軸は、発光素子モジュール10と原子セルユニット20との配列方向に沿う軸である。Y軸は、X軸およびZ軸に垂直な軸である。
図2に示すように、原子発振器1は、発光素子モジュール10と、原子セルユニット20と、発光素子モジュール10を保持している光学系ユニット30と、原子セルユニット20および光学系ユニット30を一括して支持している支持部材40と、発光素子モジュール10および原子セルユニット20に電気的に接続されている制御回路50と、これらを収納しているパッケージ60と、を備えている。
(発光素子モジュール)
発光素子モジュール10は、ペルチェ素子101と、発光素子102と、温度センサー103と、これらを収納しているパッケージ104と、を有している。
パッケージ104は、図示しないが、互いに接合されているベースおよびリッドを有し、これらの間に、ペルチェ素子101、発光素子102および温度センサー103を収納している気密空間が形成されている。このようなパッケージ104内は、減圧(真空)状態であることが好ましい。これにより、パッケージ104の外部の温度変化がパッケージ104内の発光素子102や温度センサー103等に与える影響を低減し、パッケージ104内の発光素子102や温度センサー103等の温度変動を低減することができる。なお、パッケージ104内は、減圧状態でなくともよく、また、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていてもよい。
ここで、ベースは、例えば、絶縁性のセラミックス材料で構成されている。また、ベースの内表面には、ペルチェ素子101、発光素子102および温度センサー103に電気的に接続される複数の接続電極が設けられており、これらの接続電極は、それぞれ、ベースを貫通する貫通電極を介して、ベースの外表面に設けられた外部実装電極に電気的に接続されている。一方、リッドは、例えば、セラミックスと線膨張係数の近いコバールのような金属材料で構成されている。そして、リッドは、ベースに対して、例えば、シーム溶接等により接合されている。また、リッドには、発光素子102からの光LLを透過する孔が設けられており、この孔は、ガラス材料等の光透過性の板状の部材により気密的に塞がれている。このようなパッケージ104のベースの内表面には、図示しないが、ペルチェ素子101が接着剤により固定されている。
ペルチェ素子101は、供給される電流の向きにより、発光素子102側が発熱側となる状態と、発光素子102側が吸熱側となる状態と、を切り換えることができる。そのため、環境温度の範囲が広くても、発光素子102等を所望の温度、すなわち、目標温度に温度調節することができる。これにより、温度変化による悪影響、例えば、光LLの波長変動等をより低減することができる。ここで、発光素子102の目標温度は、発光素子102の特性に応じて決められるものであり、特に限定されないが、例えば、25℃以上45℃以下程度である。このようなペルチェ素子101上には、発光素子102および温度センサー103が設置されている。
発光素子102は、例えば、垂直共振器面発光レーザー、すなわち、VCSEL等の半導体レーザーである。半導体レーザーは、直流バイアス電流に高周波信号を重畳して、すなわち、変調を掛けて用いることにより、波長の異なる2種の光を出射させることができる。本実施形態では、発光素子102から出射する光は、直線偏光している。また、温度センサー103は、例えば、サーミスタ、熱電対等の温度検出素子である。
(光学系ユニット)
図2に示すように、光学系ユニット30は、減光フィルター301と、集光レンズ302と、1/4波長板303と、これらを保持しているホルダー304と、を有している。ここで、ホルダー304は、両端が開口した貫通孔305を有する。この貫通孔305は、光LLの通過領域であり、貫通孔305内には、減光フィルター301、集光レンズ302および1/4波長板303がこの順で光LLの光軸aに沿って並んで配置されている。図3に示すように、減光フィルター301、集光レンズ302および1/4波長板303は、それぞれ、図示しない接着剤等によりホルダー304に対して固定されている。このようなホルダー304は、例えば、アルミニウム等の金属材料で構成されており、放熱性を有する。
前述したように、減光フィルター301は、前述した発光素子102からの光LLの強度を減少させる機能を有する。減光フィルター301としては、特に限定されず、吸収型または反射型のいずれであってもよい。また、集光レンズ302は、光LLの放射角度を例えば光LLを平行光に近づけるよう調整する機能を有する。これにより、原子セル201内において光LLのパワー密度が進行方向で変化するのを低減し、EIT信号の線幅の拡がりを抑制することができる。その結果、原子発振器1の発振特性、特に短期周波数安定度を向上させることができる。また、1/4波長板303は、光LLに含まれる周波数の異なる2種の光を直線偏光から円偏光、すなわち、右円偏光または左円偏光に変換する機能を有する。これにより、コイル205からの磁界との相互作用により、EIT信号の強度を大きくすることができる。
なお、光学系ユニット30は、発光素子102からの光LLの強度等によっては、減光フィルター301を省略することができる。また、光学系ユニット30は、減光フィルター301、集光レンズ302および1/4波長板303以外の光学素子を有していてもよい。また、減光フィルター301、集光レンズ302および1/4波長板303の配置順は、図示の順に限定されず、任意である。また、減光フィルター301、集光レンズ302および1/4波長板303のそれぞれの姿勢は、任意である。
(原子セルユニット)
原子セルユニット20は、前述したように、原子セル201と、受光素子202と、ヒーター203と、温度センサー204と、コイル205と、を備える。また、これらの他に、原子セルユニット20は、図4に示すように、原子セル201を保持している保持部材206と、保持部材206に固定されている伝熱部材210と、原子セル201、受光素子202、温度センサー204、コイル205、保持部材206および伝熱部材210を収納している第1シールド207と、第1シールド207を収納している第2シールド208と、第1シールド207と第2シールド208との間に配置されている複数のスペーサー209と、を備える。
原子セル201内には、ガス状のルビジウム、セシウム、ナトリウム等のアルカリ金属原子が封入されている。また、原子セル201内には、必要に応じて、アルゴン、ネオン等の希ガス、窒素等の不活性ガスが緩衝ガスとしてアルカリ金属ガスとともに封入されていてもよい。
原子セル201は、2つの柱状の貫通孔を有する胴体部201aと、その胴体部201aに接合されている1対の窓部201b、201cと、を有し、これらにより気密封止された内部空間Sを形成している。
本実施形態では、内部空間Sは、光LLが通過する空間S1と、空間S1に連通し、図示しない固体または液体のアルカリ金属原子を収納している空間S2と、を有する。ここで、一方の窓部201bには、空間S1へ入射する光LLが透過し、他方の窓部201cには、空間S1から出射した光LLが透過する。なお、内部空間Sは、前述したような空間S1、S2を有する形態に限定されず、例えば、空間S2を省略した形態であってもよい。
各窓部201b、201cの構成材料としては、光LLに対する透過性を有していればよく、特に限定されないが、例えば、ガラス材料、水晶等が挙げられる。一方、胴体部201aの構成材料としては、特に限定されず、金属材料、ガラス材料、シリコン材料、水晶等が挙げられるが、加工性や各窓部201b、201cの接合の観点から、ガラス材料、シリコン材料を用いるのが好ましい。また、胴体部201aと各窓部201b、201cとの接合方法としては、これらの構成材料に応じて決められるものであり、特に限定されないが、例えば、直接接合法、陽極接合法、溶融接合法、オプティカル接合法等を用いることができる。
図4に示すように、保持部材206は、光LLの通過領域を避けつつ原子セル201の外表面を覆うように設けられている2つのブロック206a、206bで構成されている。ここで、2つのブロック206a、206bは、それぞれ、熱伝導率が10W・m−1・K−1以上であり、かつ、コイル205から原子セル201への磁界を阻害しない材料、例えば、アルミニウム等の非磁性の金属材料で構成されている。また、保持部材206には、原子セル201に入射する光LLが通過する第1開口部である開口部206cと、原子セル201から出射した光LLが通過する開口部206dと、が設けられている。なお、以下では、10W・m−1・K−1以上であることを、「熱伝導性に優れた」「熱伝導性が良い」等と表現する場合がある。
ブロック206aは、原子セル201の外表面の空間S1側の部分に熱的に接続されている。具体的には、ブロック206aは、原子セル201の外表面の空間S1側の部分に対して、接触しているか、または、熱伝導性に優れた例えば金属等の部材を介して接続されている。そして、ブロック206aは、第1シールド207を介してヒーター203に熱的に接続されている。これにより、ヒーター203からの熱により原子セル201、より具体的には空間S1を加熱することができる。また、このように、原子セル201とヒーター203との間にブロック206aを介在させることで、原子セル201とヒーター203との間の距離を大きくし、ヒーター203への通電により生じた不要磁場が原子セル201内のアルカリ金属原子に悪影響を与えるのを抑制することができる。また、原子セル201にヒーターを接触させる構成に比べて、ヒーターの数を少なくすることができるという利点もある。
一方、ブロック206bは、原子セル201の外表面の空間S2側の部分に熱的に接続されている。具体的には、ブロック206bは、原子セル201の外表面の空間S2側の部分に対して、接触しているか、または、熱伝導性に優れた例えば金属等の部材を介して接続されている。そして、ブロック206bは、ブロック206aに対して離間している。そのため、ブロック206bは、ブロック206aに比べて、ヒーター203からの熱が伝わりにくくなっている。これにより、空間S2の温度を空間S1の温度よりも低くすることができる。そのため、空間S2に固体または液体のアルカリ金属原子を安定的に存在させることができる。
なお、ブロック206a、206bの形状は、空間S1への光LLの通過を許容しつつヒーター203からの熱を空間S1に伝達することができればよく、図示の形状に限定されない。また、保持部材206は、ブロック206a、206bが一体化してもよいし、ブロック206a、206bがそれぞれ複数の部材で構成されていてもよい。
このような保持部材206の外周には、中心軸が光LLの光軸aに沿うように巻回されたコイル205が配置されている。コイル205は、ソレノイド型のコイル、または、ヘルムホルツ型の1対のコイルである。このコイル205は、原子セル201内に光LLの光軸aに沿った方向、すなわち、平行な方向の磁場を発生させる。これにより、原子セル201内のアルカリ金属原子の縮退している異なるエネルギー準位間のギャップをゼーマン***により拡げて、分解能を向上させ、EIT信号の線幅を小さくすることができる。なお、コイル205が発生する磁場は、直流磁場または交流磁場のいずれかの磁場であってもよいし、直流磁場と交流磁場とを重畳させた磁場であってもよい。
また、保持部材206の開口部206d内には、受光素子202および温度センサー204が配置されている。受光素子202としては、原子セル201内を透過した光LL、すなわち、共鳴光対の強度を検出し得るものであれば、特に限定されないが、例えば、フォトダイオード等の受光素子である光検出器が挙げられる。温度センサー204としては、原子セル201またはヒーター203の温度を検出することができれば、特に限定されないが、例えば、サーミスタ、熱電対等の公知の各種温度センサーが挙げられる。
ここで、受光素子202および温度センサー204は、後述するフレキシブル配線基板508b上に配置されている。このフレキシブル配線基板508bは、受光素子202および温度センサー204に電気的に接続されている配線510を有しており、保持部材206と伝熱部材210との間に挟まれることで、保持部材206に対して固定されている。これにより、受光素子202および温度センサー204を原子セル201に対して位置決めすることができる。
伝熱部材210は、熱伝導性を有し、保持部材206およびフレキシブル配線基板508bに対して熱的に接続されている。そして、伝熱部材210は、保持部材206を介してヒーター203とも熱的に接続されている。これにより、伝熱部材210が保持部材206からの熱をフレキシブル配線基板508bおよび受光素子202に伝導することができる。本実施形態では、図4および図5に示すように、伝熱部材210は、板状をなし、YZ平面に沿って配置され、保持部材206のブロック206aに対して、ネジ211を用いたネジ止めにより固定されている。
また、伝熱部材210は、図4および図5に示すように、保持部材206の開口部206dをできるだけ塞ぐように設けられている。これにより、伝熱部材210が保持部材206と一体的に熱を伝導することができる。また、伝熱部材210は、光軸a方向から見たとき、受光素子202および温度センサー204に重なっている。これにより、伝熱部材210からの熱が受光素子202および温度センサー204に伝導されやすくなる。
このような伝熱部材210の構成材料としては、熱伝導性に優れ、かつ、コイル205から原子セル201への磁界を阻害しない材料、例えば、銅、アルミニウム等の非磁性の金属材料、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:carbon fiber reinforced plastic)、シリカ等の熱伝導性のフィラーを添加した樹脂材料等が挙げられる。
伝熱部材210の構成材料の熱伝導率は、10W・m−1・K−1以上であることが好ましく、20W・m−1・K−1以上であることがより好ましく、100W・m−1・K−1以上であることがさらに好ましい。これにより、配線510の受光素子202近傍部分を伝熱部材210により好適に加熱することができる。これに対し、かかる熱伝導率が小さすぎると、伝熱部材210に温度勾配が生じやすくなる傾向を示す。
前述したような原子セル201、受光素子202、温度センサー204、コイル205、保持部材206および伝熱部材210は、図4に示すように、第1シールド207に収納されている。第1シールド207は、保持部材206を介して原子セル201を支持しており、これにより、保持部材206を介して原子セル201に熱的に接続されている。また、第1シールド207には、原子セル201の空間S1に入射する光LLの通過を許容する第2開口部である開口部207aが設けられている。また、第1シールド207は、前述した伝熱部材210に対して離間した状態で対向している部分207bを有する。なお、第1シールド207は、伝熱部材210に対して接触していてもよい。
ここで、第1シールド207の構成材料としては、熱伝導性に優れ、かつ、磁気シールド性を有する材料を用いることが好ましく、具体的には、鉄、コバール、パーマロイ、ステンレス鋼等の鉄系合金等を用いることが好ましい。第1シールド207が優れた熱伝導性を有することで、ヒーター203からの熱を効率的に保持部材206に伝導することができる。また、第1シールド207の温度分布の均一化を図ることができ、原子セル201周辺の温度勾配を低減することもできる。さらに、第1シールド207が磁気シールド性を有することで、外部磁場により第1シールド207内、特に原子セル201内の磁場が変動するのを低減することができる。
このような第1シールド207は、図4に示すように、第2シールド208に収納されている。第2シールド208は、複数のスペーサー209を介して第1シールド207を支持しており、これにより、第1シールド207に対して離間している。これにより、第1シールド207と第2シールド208との間に隙間が形成され、当該隙間が断熱層として機能するため、第1シールド207と第2シールド208との間の熱の移動を低減することができる。ここで、各スペーサー209は、断熱性を有する材料、例えば、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂等の樹脂材料で構成されていることが好ましい。これにより、スペーサー209を介した第1シールド207と第2シールド208との間の熱の移動を低減することができる。また、第2シールド208には、原子セル201の空間S1に入射する光LLの通過を許容する第3開口部である開口部208aが設けられている。
ここで、第2シールド208の構成材料としては、前述した第1シールド207と同様、熱伝導性に優れ、かつ、磁気シールド性を有する材料を用いることが好ましく、具体的には、鉄、コバール、パーマロイ、ステンレス鋼等の鉄系合金等を用いることが好ましい。これにより、外部磁場により第2シールド208内、特に原子セル201内の磁場が変動するのを低減することができる。
また、第2シールド208には、ヒーター203が設置されており、このヒーター203は、第1シールド207の外表面に熱的に接続している。このヒーター203としては、原子セル201、より具体的には原子セル201内のアルカリ金属原子を加熱することができれば、特に限定されないが、例えば、発熱抵抗体を有する各種ヒーター、ペルチェ素子等が挙げられる。
(支持部材)
ここで、図2に戻り、支持部材40は、板状をなし、その一方の面上には、前述した原子セルユニット20および光学系ユニット30が載置されている。この支持部材40は、光学系ユニット30のホルダー304の下面の形状に沿った設置面401を有する。この設置面401には、段差部402が形成されている。この段差部402は、ホルダー304の下面の段差部と係合して、ホルダー304が原子セルユニット20側へ移動するのを規制する。同様に、支持部材40は、原子セルユニット20の第2シールド208の下面の形状に沿った設置面403を有する。この設置面403には、段差部404が形成されている。この段差部404は、第2シールド208の端面、すなわち、図2中左側の端面と係合して、第2シールド208が光学系ユニット30側へ移動するのを規制する。
このように、支持部材40により原子セルユニット20および光学系ユニット30の相対的な位置関係を規定することができる。そして、発光素子モジュール10がホルダー304に対して固定されているため、原子セルユニット20および光学系ユニット30に対する発光素子モジュール10の相対的な位置関係も規定されることとなる。ここで、第2シールド208およびホルダー304は、それぞれ、図示しないネジ等の固定部材により、支持部材40に対して固定されている。また、支持部材40は、図示しないネジ等の固定部材により、パッケージ60に対して固定されている。また、支持部材40は、例えば、アルミニウム等の金属材料で構成されており、放熱性を有する。これにより、発光素子モジュール10の放熱を効率的に行うことができる。
(制御回路)
図3に示すように、制御回路50は、回路基板505と、回路基板505上に設けられている2つのコネクター506a、506bと、コネクター506aと発光素子モジュール10とを接続しているフレキシブル配線基板508aと、コネクター506bと原子セルユニット20とを接続しているフレキシブル配線基板508bと、回路基板505を貫通している複数のリードピン509と、を有する。
ここで、回路基板505には、図示しない電気回路が設けられ、この電気回路が前述した温度制御回路501、光源制御回路502、磁場制御回路503および温度制御回路504として機能する。また、回路基板505は、前述した支持部材40が挿通されている貫通孔5051を有する。また、回路基板505は、複数のリードピン509を介してパッケージ60に対して支持されている。複数のリードピン509は、それぞれ、パッケージ60の内外を貫通しており、回路基板505に電気的に接続されている。
なお、回路基板505と発光素子モジュール10とを電気的に接続する構成、および、回路基板505と原子セルユニット20とを電気的に接続する構成は、図示のコネクター506a、506bおよびフレキシブル配線基板508a、508bに限定されず、それぞれ、他の公知のコネクターおよび配線であってもよい。
パッケージ60は、前述した第1シールド207および第2シールド208と同様、コバール等の磁気シールド性を有する金属材料で構成されていることが好ましい。これにより、外部磁場が原子発振器1の特性に悪影響を与えるのを低減することができる。なお、パッケージ60内は、減圧されていてもよいし、大気圧であってもよいが、気密空間であることが好ましい。
このような原子発振器1では、図4および図5に示すように、保持部材206の第1開口部である開口部206cが、第1光透過部材である光透過部材71によって塞がれており、第1シールド207の第2開口部である開口部207aが、第2光透過部材である光透過部材72によって塞がれており、第2シールド208の第3開口部である開口部208aが、第3光透過部材である光透過部材73によって塞がれている。以下、このことについて説明する。
光透過部材71は、光透過性を有し、すなわち、光LLを透過させ得る部材であり、板状をなしている。また、光透過部材71は、その平面視で円形をなしており、その厚さ方向が、光軸aに沿った向きで設置されている。このような光透過部材71が設置、固定されていることにより、光LLが原子セル201に入射するのを許容しつつ、原子セル201の熱が開口部206cを介して外部に放出されたり、外部からの熱が開口部206cを介して内側、すなわち、原子セル201側に伝達されたりするのを防止または抑制することができる。よって、保持部材206の内側の原子セル201の温度を可及的に所望の温度に保つことができる。その結果、原子発振器1の周波数安定性を高めることができる。
また、保持部材206は、原子セル201に対して反対側の面、すなわち、−X軸側の面206eで、かつ、開口部206cの縁部に+X軸側に凹没して設けられた凹部206gを有している。光透過部材71は、この凹部206g内に設置されている。これにより、凹部206gが形成されている分、光透過部材71は、原子セル201側に位置することとなる。よって、保持部材206の−X軸側の部分と、第1シールド207の−X軸側の部分との間隙を可及的に小さくすることができる。その結果、原子セルユニット20、ひいては、原子発振器1の小型化に寄与する。
なお、図示の構成とは異なり、凹部206gが省略され、かつ、保持部材206の面206e上に光透過部材71を設置、固定してもよい。この場合、凹部206gを形成したり、凹部206g内に光透過部材71を設置するという精密な工程を省略することができ、製造を容易に行うことができるという利点がある。なお、この構成の場合、光透過部材71は、平面視形状が円形である必要が無く、例えば、四角形、楕円形等、いかなる形状のものであってもよい。
また、本実施形態では、光透過部材71の−X軸側の面711は、保持部材206の面206eと面一である。これにより、前述したような原子発振器1の周波数安定性を高めるという効果と、原子発振器1の小型化に寄与するという効果とを得ることができる。なお、光透過部材71の−X軸側の面711が保持部材206の面206eよりも+X軸側に位置していてもよい。この場合であっても、前述したような原子発振器1の周波数安定性を高めるという効果と、原子発振器1の小型化に寄与するという効果とを得ることができる。また、光透過部材71の−X軸側の面711が保持部材206の面206eよりも−X軸側に位置していても前述したような原子発振器1の周波数安定性を高めるという効果が得られる。
また、光透過部材71および保持部材206と、第1シールド207および光透過部材72とは、離間している、すなわち、これらの間に空気層が介在していてもよい。これにより、保持部材206と第1シールド207との間での熱の受け渡しを低減することができ、原子セル201の温度安定性という観点から有利である。なお、光透過部材71および保持部材206は、第1シールド207および光透過部材72と接触していてもよい。この場合、第1シールド207を介して熱を効率よく伝達することができ、また、原子発振器1の小型化という観点から有利である。
光透過部材72は、光透過性を有し、すなわち、光LLを透過し得る部材であり、板状をなしている。また、光透過部材72は、その平面視で円形をなしており、その厚さ方向が、光軸aに沿った向きで設置されている。このような光透過部材72が設置、固定されていることにより、光LLが原子セル201に入射するのを許容しつつ、保持部材206の熱が第1シールド207の開口部207aを介して外部に放出されたり、外部からの熱が開口部207aを介して内側、すなわち、原子セル201側に伝達されたりするのを防止または抑制することができる。よって、保持部材206および内側の原子セル201の温度を可及的に所望の温度に保つことができる。その結果、原子発振器1の周波数安定性をさらに高めることができる。
また、本実施形態では、光透過部材72は、第1シールド207の開口部207aの内側に設置、固定されている。すなわち、光透過部材72の側端面が開口部207aの内面に固定されている。また、光透過部材72は、第1シールド207の−X軸側の壁部の厚さと同じである。これにより、光透過部材72が開口部207aから+X軸側または−X軸側に突出するのを防止することができ、例えば光透過部材71との間に空気層を十分に形成することができ、前述したような原子セル201の温度安定性を高めるのに寄与する。
なお、図示の構成とは異なり、光透過部材72は、第1シールド207の−X軸側の壁部の外面または内面上に設置、固定された構成であってもよい。この構成の場合、光透過部材72の形状および大きさが開口部207aの形状および大きさと一致している必要が無く、光透過部材72の高精度な加工が要求されないという利点がある。なお、この構成の場合、光透過部材72は、平面視形状が円形である必要が無く、例えば、四角形、楕円形等、いかなる形状のものであってもよい。
また、光透過部材72および第1シールド207は、第2シールド208および光透過部材73とは、離間している、すなわち、これらの間に空気層が介在している構成であるのが好ましい。これにより、第1シールド207と第2シールド208との間での熱の受け渡しを低減することができ、原子セル201の温度安定性という観点から有利である。
光透過部材73は、光透過性を有し、すなわち、光LLを透過し得る部材であり、板状をなしている。また、光透過部材73は、その平面視で円形をなしており、その厚さ方向が、光軸aに沿った向きで設置されている。このような光透過部材73が設置、固定されていることにより、光LLが原子セル201に入射するのを許容しつつ、保持部材206の熱や第1シールド207の熱が第2シールド208の開口部208aを介して外部に放出されたり、外部からの熱が開口部208aを介して内側、すなわち、原子セル201側に伝達されたりするのを防止または抑制することができる。よって、第1シールド207、保持部材206および内側の原子セル201の温度を可及的に所望の温度に保つことができる。その結果、原子発振器1の周波数安定性をさらに高めることができる。
また、本実施形態では、光透過部材73は、第2シールド208の開口部208aの内側に設置、固定されている。すなわち、光透過部材73の側端面が開口部208aの内面に固定されている。また、光透過部材73は、第2シールド208の−X軸側の壁部の厚さと同じである。これにより、光透過部材73が開口部208aから+X軸側または−X軸側に突出するのを防止することができ、例えば光透過部材72との間に空気層を十分に形成することができ、前述したような原子セル201の温度安定性を高めるのに寄与する。
なお、図示の構成とは異なり、光透過部材73は、第2シールド208の−X軸側の壁部の外面または内面上に設置、固定された構成であってもよい。この構成の場合、光透過部材73の形状および大きさが開口部208aの形状および大きさと一致している必要が無く、光透過部材73の高精度な加工が要求されないという利点がある。なお、この構成の場合、光透過部材73は、平面視形状が円形である必要が無く、例えば、四角形、楕円形等、いかなる形状のものであってもよい。
このような光透過部材71、光透過部材72および光透過部材73の構成材料としては、光透過性を有していれば特に限定されないが、例えば、アクリル系樹脂等の樹脂材料や、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス等のガラス材料等が挙げられる。これらの中でも耐熱性に優れるという観点からガラス材料であるのが好ましい。
また、光透過部材71、光透過部材72および光透過部材73の、保持部材206、第1シールド207および第2シールド208に対する固定方法としては、特に限定されず、例えば、嵌合、嵌入および圧入による機械的な接合や、接着、融着等の固着等が挙げられるが、接着であるのが好ましい。接着による固定の場合、接着剤を介して接合するという簡単な方法で容易に固定することができるとともに、光透過部材71、光透過部材72および光透過部材73の高精度な加工が要求されないという利点がある。
前記接着剤としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム系接着剤、合成ゴム系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ポリビニルエーテル樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、シリコーン樹脂系接着剤、ポリエチレン系接着剤、エチレン−酢酸ビニル樹脂系接着剤、ポリエステル樹脂系接着剤、ポリウレタン樹脂系接着剤、合成ゴム系接着剤等が挙げられる。これらのなかでも、常温で硬化するまたは光硬化性の接着剤を用いるのが好ましい。これにより、光透過部材71、光透過部材72および光透過部材73を固定する工程において加熱する工程を省略することができ、原子セル201内のアルカリ金属原子に該加熱による影響が生じるのを防止することができる。
以上説明したように、原子発振器1は、アルカリ金属原子が収容されている原子セル201と、原子セル201を加熱するヒーター203と、アルカリ金属原子を励起する光LLを原子セル201に向って出射する発光素子102と、原子セル201を保持し、発光素子102からの光LLが入射する第1開口部である開口部206cを有し、ヒーター203の熱を原子セル201に伝達する保持部材206と、原子セル201を収容し、磁場を遮蔽する第1シールド207と、光透過性を有し、開口部206cを塞ぐ第1光透過部材である光透過部材71と、原子セル201を透過した光を受光する受光素子202と、を含む。これにより、光LLが原子セル201に入射するのを許容しつつ、原子セル201の熱が開口部206cを介して外部に放出されたり、外部からの熱が開口部206cを介して内側、すなわち、原子セル201側に伝達されたりするのを防止または抑制することができる。よって、保持部材206の内側の原子セル201の温度を可及的に所望の温度に保つことができる。その結果、原子発振器1の周波数安定性を高めることができる。
また、原子発振器1では、第1シールド207は、発光素子102からの光LLが入射する第2開口部である開口部207aを有し、さらに、開口部207aを塞ぐ第2光透過部材である光透過部材72を含む。そして、原子発振器1は、さらに、発光素子102からの光LLが入射する第3開口部である開口部208aを有し、第1シールド207を収容する第2シールド208と、第3開口部208aを塞ぐ第3光透過部材である光透過部材73と、を含む。これにより、第1シールド207および第2シールド208においても、光LLが原子セル201に入射するのを許容しつつ、原子セル201の熱が開口部206c、開口部207aおよび開口部208aを介して外部に放出されたり、外部からの熱が、開口部208a、開口部207aおよび開口部206cを介して内側、すなわち、原子セル201側に伝達されたりするのを防止または抑制することができる。よって、原子セル201の温度を可及的に所望の温度に保つことができる。その結果、原子発振器1の周波数安定性をさらに高めることができる。
なお、保持部材206の+X軸側に位置する開口部206dについても、光透過部材71と同様の光透過部材によって塞がれていてもよい。これにより、原子セル201の温度をさらに効果的に所望の温度に保つことができる。その結果、原子発振器1の周波数安定性をより一層高めることができる。
また、本実施形態では原子発振器1が光透過部材71、72、73を有する例を説明したが、光透過部材の数はこれに限定されない。原子発振器1が光透過部材71、72、73のうち1つ以上を有していれば、光透過部材がない場合よりも原子セル201の温度を安定させることができる。なお、光透過部材を1つだけ設ける場合は、光透過部材71を設けることが最も好ましく、次いで、光透過部材72を設けることが好ましい。また、光透過部材を2つ設ける場合は、光透過部材71および72を設けることが好ましい。光透過部材がブロック206aに相対的に近いほど熱の移動を制限しやすいので、原子セル201の温度を安定させやすい。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係る原子発振器が備える保持部材および原子セルの分解斜視図である。図7は、第2実施形態に係る原子発振器が備える保持部材および原子セルの斜視図である。
本実施形態は、保持部材の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図6および図7に示すように、保持部材206のブロック206aは、2つの部材であるブロック206xおよびブロック206yに分割された構成となっている。これらブロック206xおよびブロック206yは、+X軸側からこの順で並んで配置され、X軸方向に沿ってスライド可能に構成されている。
ブロック206xは、+Z軸側に位置し、Z軸方向を厚さ方向とする壁部206x1と、+X軸側に位置し、X軸方向を厚さ方向とする壁部206x2と、−Y軸側に位置し、Y軸方向を厚さ方向とする壁部206x3と、を有している。また、壁部206x3は、後述する突起206y4が挿入される挿入部206x4を有する。挿入部206x4は、X軸方向に延在する溝である。
ブロック206yは、−Z軸側に位置し、Z軸方向を厚さ方向とする壁部206y1と、−X軸側に位置し、X軸方向を厚さ方向とする壁部206y2と、−Y軸側に位置し、Y軸方向を厚さ方向とする壁部206y3と、を有する。また、壁部206y3は、挿入部206x4に挿入され、その挿入状態で挿入部206x4内をX軸方向に移動可能な突起206y4を有する。突起206y4は、X軸方向に延在している。
このようなブロック206aによれば、原子セル201を収納する、すなわち、組立てる作業において、まず、図6に示すように、ブロック206xおよびブロック206yの間に原子セル201を配置し、図7に示すように、ブロック206xおよびブロック206yを互いに接近させるようにX軸方向に移動させることにより、容易に組立作業を行うことができる。また、原子セル201やブロック206aに寸法誤差が生じていたとしても、ブロック206xおよびブロック206yをX軸方向にスライド可能に構成することにより、原子セル201と、壁部206y2および壁部206x2を密着させることができる。これにより、原子セル201を効率よく加熱することができる。
<第3実施形態>
図8は、第3実施形態に係る原子発振器が備える保持部材および原子セルを示す分解斜視図である。
本実施形態は、保持部材の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態では、原子セル201と保持部材206とは、接着部材としての両面テープ600によって固定される。具体的には、原子セル201の−X軸側の面と、保持部材206の−X軸側の壁部、すなわち、開口部206cを有する壁部との間に両面テープ600が設置され、これらが固定される。これにより、原子セル201の−X軸側の面と、保持部材206の開口部206cを有する壁部とを可及的に近づけることができ、原子セル201を効率よく加熱することができる。
また、両面テープ600は、開口部601を有している。この開口部601は、開口面が円形をなし、少なくとも原子セル201の開口部206aよりも大きい。これにより、両面テープ600が光LLの通過を阻害するのを防止することができる。
両面テープ600としては、特に限定されないが、基材と、基材の両側にそれぞれ設けられた粘着剤層と、を有する構成や、基材が省略されて1層または複数層の粘着剤層を有する構成のもの等を用いることができる。
上記基材としては、特に限定されず、紙基材、樹脂基材および金属基材等を用いることができるが、耐熱性という観点から金属基材であるのが好ましい。この金属基材を構成する材料としては、特に限定されないが、例えば、アルミ、銅等が挙げられる。
また、粘着剤としては、耐熱性に優れるものであるのが好ましく、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。なお、粘着剤層には、酸化アルミニウム等の熱伝導性に優れるフィラーが含まれていてもよい。
また、両面テープ600は、原子セル201を構成する材料よりも熱伝導率が高いのが好ましい。これにより、両面テープ600を介して保持部材206の熱が原子セル201に伝達されやすくなる。よって、原子セル201をより効果的に加熱することができる。
このように本実施形態では、原子発振器1は、さらに、保持部材206の開口部206cを有する壁部と、原子セル201とを接着する接着部材を含む。これにより、原子セル201の−X軸側の面と、保持部材206の開口部206cを有する壁部とを可及的に近づけることができ、原子セル201を効率よく加熱することができる。
また、接着部材は、両面テープ600である。これにより、例えば接着剤が他の部位、特に光LLが通過する部位に付着するのを防止しつつ、簡単に組立作業を行うことができる。
なお、原子セル201および保持部材206の間の間隙には、充填材が充填されていてもよい。この充填材は、原子セル201を構成する材料よりも熱伝導率が高いのが好ましい。これにより、保持部材206の熱が原子セル201にさらに効果的に伝達されやすくなる。よって、原子セル201をさらに効果的に加熱することができる。
<原子発振器適用例>
以上説明したような原子発振器1は、各種の周波数信号生成システムに組み込むことができる。以下、そのような周波数信号生成システムの実施形態について説明する。
図9は、GPS(Global Positioning System)衛星を利用した測位システム、すなわち、周波数信号生成システムの一例の概略構成を示す図である。
図9に示す測位システム1100は、基地局装置1300と、GPS受信装置1400とで構成されている。ここで、原子発振器1を搭載した電子機器を周波数信号生成システムと呼ぶこともできるし、原子発振器1を搭載した電子機器を含む複数の電子機器からなる各種システムを周波数信号生成システムと呼ぶこともできる。
GPS衛星1200は、測位用情報を含む衛星信号(GPS信号)を送信する。
基地局装置1300は、例えば電子基準点としてのGPS連続観測局に設置されたアンテナ1301を介してGPS衛星1200からの衛星信号を受信する受信装置1302と、受信した衛星信号から受信装置1302が取得した測位情報をアンテナ1303を介して送信する送信装置1304とを備える。
ここで、受信装置1302は、その基準周波数発振源である原子発振器1と、原子発振器1からの周波数信号を処理する処理部1302aと、を備える。また、受信装置1302で受信された測位情報は、リアルタイムで送信装置1304により送信される。
このように、周波数信号生成システムである受信装置1302は、原子発振器1を含む。このような受信装置1302によれば、原子発振器1の原子セル201周辺の温度勾配を低減することで、受信装置1302の特性を向上させることができる。また、上述した受信装置1302を含むことで、周波数信号生成システムの別の一例である測位システム1100の特性を向上させることができる。
GPS受信装置1400は、GPS衛星1200からの測位用情報をアンテナ1401を介して受信する衛星受信部1402と、基地局装置1300からの測位情報をアンテナ1403を介して受信する基地局受信部1404とを備える。
以上のように、周波数信号生成システムの一例としての測位システム1100の受信装置1302は、原子発振器1と、原子発振器1からの周波数信号を処理する処理部1302aと、を備えている。
また、原子発振器1は、アルカリ金属原子が収容されている原子セル201と、原子セル201を加熱するヒーター203と、アルカリ金属原子を励起する光LLを原子セル201に向って出射する発光素子102と、原子セル201を保持し、発光素子102からの光LLが入射する第1開口部である開口部206cを有し、ヒーター203の熱を原子セル201に伝達する保持部材206と、原子セル201を収容し、磁場を遮蔽する第1シールド207と、光透過性を有し、開口部206cを塞ぐ第1光透過部材である光透過部材71と、原子セル201を透過した光を受光する受光素子202と、を含む。
このような発明によれば、前述した原子発振器1の利点を生かし、測位システム1100および受信装置1302の特性を向上させることができる。
なお、周波数信号生成システムは、前述したものに限定されず、原子発振器1と、原子発振器1からの周波数信号を処理する処理部とを含むシステムであればよい。例えば、スマートフォン、タブレット端末、時計、携帯電話機、ディジタルスチルカメラ、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、パーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター)、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS(Point of Sales)端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、地上デジタル放送、携帯電話基地局等に適用することができる。また、複数の電子機器等から構成される周波数信号生成システムは、原子発振器1からの信号を処理して信号を生成するシステムであればよく、前述したものに限定されず、例えば、クロック伝送システム等であってもよい。
以上、本発明の原子発振器および周波数信号生成システムを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、原子発振器および周波数信号生成システムを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、前述した実施形態では、量子干渉効果を利用した原子発振器に本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明は、これに限定されず、二重共鳴現象を利用した原子発振器にも適用可能であり、この場合、光源としては、半導体レーザーに限定されず、例えば、発光ダイオード、アルカリ金属原子を封入したランプ等を用いることができる。
1…原子発振器、10…発光素子モジュール、20…原子セルユニット、30…光学系ユニット、40…支持部材、50…制御回路、60…パッケージ、71…光透過部材、72…光透過部材、73…光透過部材、101…ペルチェ素子、102…発光素子、103…温度センサー、104…パッケージ、201…原子セル、201a…胴体部、201b…窓部、201c…窓部、202…受光素子、203…ヒーター、204…温度センサー、205…コイル、206…保持部材、206a…ブロック、206b…ブロック、206c…開口部、206d…開口部、206e…面、206g…凹部、206x…ブロック、206x1…壁部、206x2…壁部、206x3…壁部、206x4…挿入部、206y…ブロック、206y1…壁部、206y2…壁部、206y3…壁部、206y4…突起、207…第1シールド、207a…開口部、207b…部分、208…第2シールド、208a…開口部、209…スペーサー、210…伝熱部材、211…ネジ、301…減光フィルター、302…集光レンズ、303…1/4波長板、304…ホルダー、305…貫通孔、401…設置面、402…段差部、403…設置面、404…段差部、501…温度制御回路、502…光源制御回路、503…磁場制御回路、504…温度制御回路、505…回路基板、506a…コネクター、506b…コネクター、508a…フレキシブル配線基板、508b…フレキシブル配線基板、509…リードピン、510…配線、600…両面テープ、601…開口部、711…面、1100…測位システム、1200…GPS衛星、1300…基地局装置、1301…アンテナ、1302…受信装置、1302a…処理部、1303…アンテナ、1304…送信装置、1400…GPS受信装置、1401…アンテナ、1402…衛星受信部、1403…アンテナ、1404…基地局受信部、5051…貫通孔、LL…光、S…内部空間、S1…空間、S2…空間、a…光軸

Claims (8)

  1. アルカリ金属原子が収容されている原子セルと、
    前記原子セルを加熱するヒーターと、
    前記アルカリ金属原子を励起する光を前記原子セルに向って出射する発光素子と、
    前記原子セルを保持し、前記発光素子からの光が入射する第1開口部を有し、前記ヒーターの熱を前記原子セルに伝達する保持部材と、
    前記原子セルを収容し、磁場を遮蔽する第1シールドと、
    光透過性を有し、前記第1開口部を塞ぐ第1光透過部材と、
    前記原子セルを透過した光を受光する受光素子と、を含む原子発振器。
  2. 前記保持部材は、前記原子セルに対して反対側の面で、かつ、前記第1開口部の縁部に凹没して設けられた凹部を有し、
    前記第1光透過部材は、前記凹部内に設置される、請求項1に記載の原子発振器。
  3. 前記第1シールドは、前記発光素子からの光が入射する第2開口部を有し、
    さらに、前記第2開口部を塞ぐ第2光透過部材を含む、請求項1または2に記載の原子発振器。
  4. さらに、前記発光素子からの光が入射する第3開口部を有し、前記第1シールドを収容する第2シールドと、
    前記第3開口部を塞ぐ第3光透過部材と、を含む、請求項3に記載の原子発振器。
  5. 前記第1光透過部材、前記第2光透過部材および前記第3光透過部材は、ガラス材料で構成されている、請求項4に記載の原子発振器。
  6. さらに、前記保持部材の前記第1開口部を有する壁部と、前記原子セルとを接着する接着部材を含む、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の原子発振器。
  7. 前記接着部材は、両面テープである、請求項6に記載の原子発振器。
  8. 原子発振器と、
    前記原子発振器からの周波数信号を処理する処理部と、を備え、
    前記原子発振器は、
    アルカリ金属原子が収容されている原子セルと、
    前記原子セルを加熱するヒーターと、
    前記アルカリ金属原子を励起する光を前記原子セルに向って出射する発光素子と、
    前記原子セルを保持し、前記発光素子からの光が入射する第1開口部を有し、前記ヒーターの熱を前記原子セルに伝達する保持部材と、
    前記原子セルを収容し、磁場を遮蔽する第1シールドと、
    光透過性を有し、前記第1開口部を塞ぐ第1光透過部材と、
    前記原子セルを透過した光を受光する受光素子と、を含む、周波数信号生成システム。
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