JP2020121808A - キャップ - Google Patents

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山本 学
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Abstract

【課題】 二重のシールにより密封性が改善されたキャップを提供する。【解決手段】 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体の開口部を閉塞する蓋体とからなるキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部から内方に延設され、注出口が開口された基壁と、基壁から立設された注出筒とを備え、注出筒は、内周下部に内方に突設され、注出口を形成する注出口縁部を備え、蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側周壁と、頂壁の内面から垂設される第1シール筒と、第1シール筒の内側に垂設される第2シール筒とを備え、第1シール筒は、閉蓋時に注出筒上部の内周面に挿入されて密封状態とする第1シール部が形成され、第2シール筒は、閉蓋時に外周側で注出口縁部の縁端部に近接あるいは当接して第2シール部が形成されることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、容器の口部に装着されるキャップに関し、とくに注出筒上部の通常の第1シール部の下に第2シール部を設けて二重のシールにより密封されるキャップに関するものである。
従来、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体の開口部を閉塞する蓋体とを備えるキャップにおいて、容器の密閉性を確保するために、キャップ本体の開口予定部にプルリングなどを形成した除去部を有する隔壁を設けていた。
しかし、除去部を開口するために、蓋体を開けた後、プルリングなどを引っ張って除去部を除去する抜栓作業が必要となり、面倒であるとともに力の弱い利用者にとっては抜栓に苦労するという問題があった。
このため、抜栓作業を必要としないキャップとして、キャップ本体の注出筒を密封するために、インナーリングを有する内蓋を外蓋で摺動可能に保持し、外蓋の動きに連動して、内蓋を注出筒の口部から着脱する、ワンアクションで開封して内容液を取り出すことが可能なヒンジキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−162499号公報
しかしながら、特許文献1記載のキャップは、一回の動作で開封可能であるという開封性を改善することに重点があって、消費者が内容液を使用する前に、容器を落下させた際の衝撃で、容器内の内容液が蓋体の内面に付着したり、液が漏れてしまうという問題があった。
また、このようなキャップの場合、注ぎ口の径が小さく、また、円形状のもののみが可能であるという制約が多いという問題もあった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、容器の落下等の衝撃により、キャップ本体の注出筒とシール筒とのシール部分から液が漏れてしまうことを防止するとともに、注ぎ口が大きく、注ぎやすさや液の出方が改善されたキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、キャップとして、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体の開口部を閉塞する蓋体とからなるキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部から内方に延設され、注出口が開口された基壁と、基壁から立設された注出筒とを備え、注出筒は、内周下部に内方に突設され、注出口を形成する注出口縁部を備え、蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側周壁と、頂壁の内面から垂設される第1シール筒と、第1シール筒の内側に垂設される第2シール筒とを備え、第1シール筒は、閉蓋時に注出筒上部の内周面に挿入されて密封状態とする第1シール部が形成され、第2シール筒は、閉蓋時に外周側で注出口縁部の縁端部に近接あるいは当接して第2シール部が形成されることを特徴とする構成を採用する。
キャップの実施形態として、注出口縁部の縁端部によって形成される注出口は、円形状または円形状以外の変形した形状であり、第2シール筒は、注出口と同じ形状であることを特徴とする構成を採用する。
キャップの具体的実施形態として、注出口縁部は、上面はなだらかな斜面を形成するとともに、下面は切り欠きされ、縁端部に向かって薄くなるように形成されていることを特徴とする構成、注出口縁部は、内側下方に傾斜していることを特徴とする構成、また、注出口縁部は、薄肉部が形成されていることを特徴とする構成を採用する。
さらに、キャップの具体的実施形態として、第2シール筒は、外周面において注出口縁部の縁端部の端面と当接していることを特徴とする構成、第2シール筒は、外周側の第2シール部の下に突部が突設されていることを特徴とする構成、また、キャップは、キャップ本体とヒンジを介して連設された蓋体とからなるヒンジキャップであることを特徴とする構成を採用する。
本発明のキャップは、上記構成を採用することにより、第1シール筒と注出筒との通常の第1シール部と、第2シール筒と注出口縁部の縁端部との第2シール部とによる二重のシールにより、一方のシールが外れる場合にも、他方でシールされているので容器の気密性が保たれるとともに、閉蓋中の落下等で受ける衝撃により、第2シール部に内容液が侵入しても、第1シール部との間に空間を有するため、内容液がとどめられ、第1シール部から内容液が漏れることがない。
また、注出口縁部の縁端部で形成される注出口の形状を変えることによって、大口径の注出筒とすることが可能となり、注ぎやすく、また、液の出方を改善することができる。
本発明の第1実施例のキャップを、閉蓋状態で容器に装着した状態を示す側面断面図である。 本発明の第1実施例のキャップの開蓋状態を示す図で、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。 本発明の第2実施例のキャップを、閉蓋状態で容器に装着した状態を示す側面断面図である。 本発明の第2実施例のキャップの開蓋状態を示す図で、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。 本発明の第3実施例のキャップを、閉蓋状態で容器に装着した状態を示す図で、(a)は側面断面図で、(b)は(a)の要部拡大図である。 本発明の第4実施例のキャップを、閉蓋状態で容器に装着した状態を示す側面断面図である。 本発明の第4実施例のキャップの開蓋状態を示す図で、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。 本発明の第5実施例のキャップを、閉蓋状態で容器に装着した状態を示す側面断面図である。 本発明の第5実施例のキャップの開蓋状態を示す図で、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。 本発明の第6実施例のキャップを、閉蓋状態で容器に装着した状態を示す側面断面図である。 本発明の第6実施例のキャップの開蓋状態を示す図で、(a)は上面図で、(b)は側面断面図である。
本発明のキャップについて、ヒンジキャップとして具体化した実施例を示した図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器、Bは容器Aに装着されるキャップ本体、Cはヒンジ、DはヒンジCを介してキャップ本体Bに開閉可能に取り付けられた蓋体である。
容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
キャップ本体Bは、図1および図2に示すように、容器Aの口部1に装着される装着部3と、装着部3の内縁下端から内方に延設され、口部1の開口を封鎖する基壁4と、基壁4の端部から立設される注出筒5と、装着部3の外周に一定の間隔を有して、連設される外周筒部6を備えている。
注出筒5は、図1および図2(b)に示すとおり、本実施例では、装着部3の後述する内筒10の下端部から内方に延設される基壁4の端部から立設されており、内筒10とで基壁4を底壁とするU字状の溝を形成している。
注出筒5は、内容液を注ぎやすくするために、本実施例では、ヒンジCと反対側(注出側)は、ヒンジC側よりも高く形成され、上部はラッパ状に広がっている。
また、注出筒5の下部の内周側に、内方に突出する注出口縁部7が形成されている。
注出口縁部7によって、縁端部7aで形成される注出口aの形状を円形以外の変形した形状とすることが可能であり、本実施例では、図2(a)で示すとおり、ヒンジCとその反対の注出方向とを結ぶ線方向に長く、垂直方向に短い菱形状の注出口aを形成している。
また、本実施例では、注出口縁部7は、内容液が戻りやすいように、上面はなだらかな斜面を形成するとともに、下面が切り欠きされ、縁端部7aに向かって薄く形成されている。
装着部3は、周縁に係止突条8が設けられ蓋体Dと係合する環状の蓋係合部9と、蓋係合部9の内周側から垂設される内筒10と、蓋係合部9の外周側から垂設される外筒11とから構成されている。
外筒11は、内周下部に容器Aの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部12が設けられている。
外筒11の下端部外周と外周筒部6の下端部内周は、ヒンジCと反対側の位置に所定円弧範囲にわたって設けられる破断不能な連結部15と、該円弧範囲以外のヒンジC側の範囲において間隔をおいて複数配設される破断可能な弱化部16とを介して連設されている。
蓋体Dは、図1および図2に示すように、ヒンジCを介してキャップ本体Bの外周筒部6の外周上端に、回動自在に取着されており、頂壁20と、頂壁20の周縁部から垂設された側周壁21とを備えている。
頂壁20は、内面から第1シール筒22と、第1シール筒22の内外側に位置し、注出口縁部7に合わせた形状の第2シール筒23とが垂設されている。
本実施例では、注出口縁部7の縁端部7aによって、注出口aが菱形状であるので、第2シール筒23も、図2(a)に示すように、菱形状となっている。
第1シール筒22は、閉蓋時に注出筒5の内周面の上部に挿入されて密封状態とする通常の第1シール部bが形成される。
また、第2シール筒23は、閉蓋時において、注出筒5の内周下部に設けられた注出口縁部7の縁端部7aに、外周面で近接あるいは当接するように形成されており、縁端部7aとで第2シール部cが形成される。
第1シール部bと第2シール部cとの二重のシールでキャップが密封され、落下等によって引き起こされる内容液による衝撃が第2シール部cによって抑えられ、また、第2シール部cに内容液が侵入しても、第1シール部bとの間に空間を有するため内容液がとどめられ、第1シール部bからの液漏れを防止することができる。
なお、第2シール部cの位置は、第1シール部bの下方であればどのような位置でもよい。
なお、本実施例のように、注出口縁部7が縁端部7aに向かって薄く形成されている場合には、第2シール筒23の外周面に当接して第2シール部cを形成しても構わないが、縁端部7aにおける端面が広く形成される場合には、第2シール筒23の外周面に全面的に当接させてしまうと、蓋体Dを開蓋する際に、第1シール部bと第2シール部cの両方を引きはがすのに大きな力が必要になり、開蓋しづらくなるので、そういった場合には、第2シール部cは、第2シール筒23の外周面に近接して形成することが望ましい。
側周壁21の下端部は、内周側に、キャップ本体Bの蓋係合部9の内周側と係合する係止凸部24が垂設され、中央に、蓋係合部9の係止突条8と係合して閉蓋状態を維持する係合凹部25が周設されている。
側周壁21のヒンジCと反対側の外周には、周方向に円弧状の把手部26が延設され、把手部26の中央部下面には指掛け部27が設けられている。
本実施例のヒンジキャップは、使用前の不正開封を防止するために、図示していないが、キャップ本体Bと蓋体Dとの間にシュリンクラベルや封緘部材等が設けられている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、最初に、図2に示す状態から、蓋体DをヒンジCを介して回動し、キャップ本体Bに被せ、閉蓋する。
その際、蓋体Dの第1シール筒22の外周下部は、キャップ本体Bの注出筒5の内周上部に密着して、第1シール部bが形成されるとともに、第2シール筒23は、外周面で注出口縁部7の縁端部7aに近接あるいは当接して第2シール部cが形成される。
次に、図1に示すように、閉蓋したヒンジキャップは、内容液が充填された容器Aの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、装着部3の内筒10と外筒11との間に形成された環状溝に容器Aの口部1を当てがい、蓋体Dの上から押圧力が加えられ、外筒11の係合突部12が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器Aの口部1が内筒10の外周と外筒11の内周、および蓋係合部9とによって挟持されることで装着される。
本実施例のヒンジキャップは、閉蓋状態で、蓋体Dの第1シール筒22は、キャップ本体Bの注出筒5の内周上部との第1シール部bと、第2シール筒23の外周面と注出筒5の下部の注出口縁部7の縁端部7aとの第2シール部cとによる二重でシールされ、容器Aの密封性が保たれるとともに、落下等によって引き起こされる内容液の衝撃が、第2シール部cによって抑えられるとともに、第2シール部cに内容液が侵入しても、第1シール部bとの間に空間を有するため、内容液がとどめられ、第1シール部bから内容液が漏れることがない。
本実施例のヒンジキャップは、閉蓋した状態で、落下等の衝撃により、蓋体Dに上側から押圧力が加えられると、蓋体Dがキャップ本体Bに対して押し込まれるが、蓋体Dの側周壁21の下端部に設けられた係止凸部24は、キャップ本体Bの蓋係合部9の内周側と係合していることにより、蓋体Dの側周壁21の下端部が外側に広がって変形することを防止できる。
容器A内の内容液を初めて使用するために、ヒンジキャップを最初に開蓋する際には、図示しないが、キャップ本体Bと蓋体Dとの間に設けられたシュリンクラベルや封緘部材を取り外す必要がある。
次に、蓋体Dの指掛け部27に手指を掛け、把手部26を持ち上げると、まず蓋体Dの第2シール筒23が注出口縁部7との第2シール部cが外れ、つづいて第1シール筒22は、キャップ本体Bの注出筒5との第1シール部bが外れ、蓋体Dが開蓋されることにより、容器Aを傾けただけで、容易に注出筒5から容器A内の内容液を注出することができる。
本実施例では、注出筒5を大きくしても、注出口縁部7で注出口aが注出方向に細長いものとなっているので、内容液の注出量が抑制され注出しやすいものとなっている。
蓋体Dをキャップ本体Bに再び閉蓋することで、蓋体Dの第2シール筒23の外周面が注出口縁部7の縁端部7aに近接あるいは当接して第2シール部cが形成されるとともに、第1シール筒22の外周がキャップ本体Bの注出筒5の上部内周に密着して第1シール部bが形成され、キャップ本体B内を密封することができ、ヒンジキャップは、繰り返し蓋体Dを開閉して使用することができる。
本実施例のヒンジキャップは、容器A内の内容液を全部使用した後、容器Aの口部1から分別して廃棄することができる。
その際には、ヒンジキャップを開蓋し、蓋体Dを指で把持して上方に引っ張っると弱化部16が破断され、さらに上方に引っ張ると、最後に連結部15を介して外筒11が引っ張られて、キャップ本体Bと容器Aの口部1との嵌合が外され、ヒンジキャップと容器Aとを分別廃棄することができる。
次に、注出筒5の注出口縁部7の形状を変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一部分には、同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
図4に示すように、キャップ本体Bにおける注出筒5の内周下部に突設される注出口縁部37の縁端部37aにより形成される注出口aの形状は円形状であり、蓋体Dの第2シール筒33も、注出口aと同じ円形状である。
また、図3に示すとおり、第1シール筒22は、閉蓋時には、注出筒5の上部内周に挿入されて第1シール部bを形成し、第2シール筒33は、外周面で注出口縁部37の縁端部37aに近接あるいは当接して第2シール部cを形成している。
次に、本実施例の実施形態と作用効果について説明する。
本実施例では、図3に示すように、第1シール部bと第2シール部cとの二重のシールで密封し、液漏れ等を防止するという効果については、第1実施例と同じである。
本実施例の場合、注出口aの形状が大きいので、粘度の低い多量の内容液を一度に注出するのに適したものとなっている。
その他の構成と作用効果は、第1実施例と同じである。
次に、第2シール筒23の構成を変更した第3実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の部分には、同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
図5(b)に示すように、注出口縁部7の縁端部7aとによる第2シール部cの下方に、第2シール筒43の外周側に突部44が突設されている。
突部44は、円弧にわたって設けてもよく、また、間欠的に設けられていてもよい。
次に、本実施例の実施形態と作用効果について説明する。
本実施例では、蓋体Dの閉蓋の際に、第2シール筒43の下部外周の突部44は、注出口縁部7の縁端部7aに一旦当接するが容易に乗り越えることができ、第2シール筒43の外周と縁端部7aとで近接あるいは当接して第2シール部cが形成される。
第2シール部cは、その下に突部44が設けられているので、上下に移動することがなく、二重のシールによる密封性が安定したものとなる。
なお、第1シール筒22による注出筒5上部での第1シール部bと上記の第2シール部cとの二重シールによる効果は第1実施例と同じである。
その他の構成と作用効果は、第1実施例と同じである。
次に、分別機構と、注出筒5および注出口縁部7の構成を変更した第4実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
図6および図7に示すように、本実施例では、内筒50の上部に基壁54が設けられ、基壁54から注出筒55が立設され、注出口縁部57は、注出筒55の下端部から内方に注出口縁部57が突設され、本実施例では、注出口縁部57は内側下方に少し傾斜したものとなっている。
また、注出口縁部57の縁端部57aによって形成される注出口aの形状も、ヒンジCとその反対の注出方向を結ぶ線の方向に、第1実施例よりさらに狭くて細長くなった菱形状となっている。
第2シール筒53の形状は、注出口縁部57に合わせて、縁端部57aに基づく注出口aの形状と同じ細長い菱形状となっている。
さらに、外周筒部6はなく、外筒51のみとなり、蓋体Dは、外筒51の上端部でヒンジCを介して取着されるとともに、分別機構も第1実施例と相違する。
外筒51のヒンジCの左右のいずれかの近傍に、図7に示すように、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部58が下端部に薄肉底壁を残して上方から切り込まれている。
係合突部12の外周切り込み部58に対応する位置には、図示していないが内周切り込み部が縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
外周切り込み部58のヒンジC側では、端面58aの内周側の上部の薄肉部を隔てた位置を起点として円周方向に延びるように、スリット溝59が上方から凹設され、本実施例では、端面58aを起点として約345°にわたって延びている。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝59の起点を引き裂き開始点として、スリット溝59の底面の内周側には、外筒51と蓋係合部9を連結する薄肉連結部60が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成され、終点の破断不能な連結部61まで引き裂き可能となっている。
次に、本実施例の実施形態と作用効果について説明する。
図6に示すように、ヒンジキャップを閉蓋状態にして容器Aに打栓する点は実施例1と同様である。
閉蓋に際し、蓋体Dの第1シール筒52は、キャップ本体Bの注出筒55の上部内周で第1シール部bを形成し、また、第2シール筒53は、外周面で注出口縁部57の縁端部57aに近接あるいは当接して第2シール部cを形成し、二重のシールで密封することによる作用効果は第1実施例と同じであるが、本実施例では、下方に傾斜した注出口縁部57となっているため、落下等から引き起こされる内容液による圧力によって、第2シール部cのシール性が高められることになり、内容液による衝撃をより抑えることができる。
また、注出口aが、注出方向に対し狭く細長い菱形状となっているため、流出量が抑えられてなめらかな注出とすることができる。
本実施例の分別機構は第1実施例と相違しており、容器使用後の分別廃棄について説明する。
ヒンジキャップを開蓋し、蓋体Dを指で把持して外方に引っ張ると、外筒51のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、縦方向引き裂きラインが破断され、さらに蓋体Dを引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する薄肉連結部60が破断を始め、薄肉連結部60の破断が進行すると、蓋体Dがキャップ本体Bから離れていく。
スリット溝59の終端部で薄肉連結部60の破断が完了し、さらに蓋体Dを引っ張ると、キャップ本体Bと容器Aの口部1との嵌合が外され、ヒンジキャップと容器Aとを分別廃棄することができる。
その他の構成と作用効果は、第1実施例と同じである。
次に、注出筒5および注出口縁部7の構成を変更した第5実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一部分に同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
図8および図9に示すように、注出筒65は、中央部の内周側が拡径されて段部65aが形成され、また、第1シール筒62は、注出筒65に対応するように中央部の外周側に段部を形成して、縮径された内側に、下方に突出するシール端部62aが形成されており、蓋体Dの閉蓋状態において、上方から圧力がかかった場合にも、注出筒65の段部65aによって、第1シール筒62がそれ以上入り込まないようになっている。
なお、シール端部62aの外周面は、注出筒65の内周面とで、本実施例では近接しているが、軽く当接するものであってもよい。
また、注出筒65の下端部から内方に注出口縁部67が突設され、注出口縁部67は下方に傾斜するとともに、縁端部67aを除く下面が切り欠きされ薄肉部67bが形成され、本実施例では、第2シール筒63の外周面と、縁端部67aの端面とで、閉蓋状態で当接して第2シール部cが形成されている。
注出口縁部67の下方への傾斜は、緩やかな傾斜が望ましいが、急な傾斜であってもよく、また、薄肉部67bは、本実施例では下面が切り欠きされているが、下面からの切り欠きにこだわらず、単純に薄肉であればよい。
さらに、第2シール筒63には、第2シール部cの下方に第3実施例と同じように突部44が形成されている。
また、本実施例では、図9(a)に示すように、注出口縁部67の縁端部67aによって形成される注出口aの形状は円形状であり、第2シール筒63の形状も円形状である。
注出口縁部67の下面部の薄肉部67bは、注出口縁部67の円周全体に形成されている。
なお、キャップ本体Bの構成や分別機構については実施例4と同じ構成である。
次に、本実施例の実施形態と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、図9の開蓋状態を図8の閉蓋状態にしてから、容器Aに打栓される点は実施例1と同じである。
蓋体Dの閉蓋に際して、第1シール筒62はキャップ本体Bの注出筒65の第1シール部bが形成され、本実施例では、第2シール筒63は、外周面で注出口縁部67の縁端部67aの端面に当接して第2シール部cが形成されており、第1シール部bと同等の密封状態を形成し、二重シールによるシール性が強められている。
本実施例では、注出筒65の中央部に段部65aが形成されるとともに、第1シール筒62にも、対応する位置に段部が設けられて縮径されたシール端部62aが形成されており、閉蓋状態で、上方から蓋体Dに圧力がかかった時にも、第1シール筒62が押し込まれることがないため、開蓋する際に過大な力を要することがなく、容易に開蓋することができる。
本実施例では、第1シール部bと第2シール部cが同等の密封性を有することでシール性が強められている。
また、注出口縁部67に設けられた薄肉部67bは、落下時における内容液による衝撃を受けたときに、薄肉部67bを起点として注出口縁部67が上方に動いて、第2シール筒63の外周面との第2シール部cのシール性が強められる。
また、薄肉部67bを起点として注出口縁部67が上方に動くことで、内容液による衝撃が吸収され、それによって第1シール部bへの内容液の衝撃が抑えられ、また、第2シール筒63の変形も抑えられるという効果を奏する。
その際同時に、本実施例では、第2シール筒63の第2シール部cの下部に突部44が設けられているので、第2シール筒63が上方に動くのが抑えられる。
また、第1シール筒62のシール端部62aによって、内容液による衝撃がさらに抑えられ、第1シール部bが保護される。
なお、薄肉部67bの幅は、本実施例では、縁端部67aを除く注出口縁部67の下面全体に設けられているが、注出筒65の下端部に近い根本部分が薄くなっていればよく、また、薄肉部67bは、全体が等肉でなくても、根本部分から縁端部67aに向けて多少肉厚にしてもよいが、薄肉部67bの幅は広いほうが衝撃吸収効果が大きい。
分別機構については、第4実施例と構成および効果は同じである。
また、その他の構成および効果は第1実施例と同じである。
次に、注出筒5および注出口縁部7の構成を変更した第6実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一部分に同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
図10および図11に示すように、基本的な構成は、実施例5と同じであるが、本実施例は、注出口aの形状が実施例4と同様の略菱形状である。
したがって、本実施例では、注出筒75の中央部に段部75aが設けられ、また、注出筒75の下端部から内側下方に突設される注出口縁部77は、図11(a)に示すように、ほぼヒンジCとヒンジCと反対側とを結ぶ方向の注出口縁部77は狭く、ヒンジCとヒンジCと反対側との中間部で広がっており、注出口縁部77の下面に形成される薄肉部77bは、ヒンジCとヒンジCと反対側との狭い幅を維持しながら、縁端部77aに沿って注出口aの周囲に同じ幅で設けられている。
本実施例では、薄肉部77bは、注出口縁部77の下面を切り欠くものであるが、切り欠きの上下にこだわらず薄肉であればよく、また、薄肉部77bは、注出筒75の下端部に近い根本部分を薄肉にしてもよく、等肉でなくても縁端部77aに向けて肉厚にしてもよい。
さらに、本実施例では、薄肉部77bは一定の幅で設けられているが、注出口縁部77が広くなるヒンジCとヒンジCと反対側との中間部に向けて、薄肉部77bの幅を少し広げるようにしても構わない。
また、蓋体Dの第2シール筒73の形状も、注出口aの形に合わせた略菱形状となり、閉蓋状態において、第2シール筒73の下部において、外周面と注出口縁部77の縁端部77aの端面とで当接して第2シール部cを形成している。
第2シール筒73の下部には、第2シール部cの下方に突部44が設けられている。
なお、第1シール筒72には、段部が設けられて縮径された内側に、下方に突出するシール端部72aが形成され、閉蓋状態では第1シール筒72と注出筒75とが当接して第1シール部bが形成される際に、第1シール筒72が深く入り込まないようになっている。
次に、本実施例の実施形態と作用効果について説明する。
本実施例は、閉蓋状態で、第1シール筒72と注出筒75とで第1シール部bが形成され、第2シール筒73は、下部外周面で注出口縁部77の縁端部77aの端面とで当接して第2シール部cが形成され、第1シール部bと第2シール部cは同じシール性を有し、二重シールによるシール性が強められている。
また、本実施例においても、第5実施例と同様に、注出口縁部77の下面部に薄肉部77bが形成されているので、落下時等において内容液による衝撃が生じた場合に、薄肉部77bを起点として注出口縁部77が上方に動き、縁端部77aが第2シール筒73に強く当接してシール性が強まり、注出口縁部77の上方への動きは内容液による衝撃を吸収して、第1シール部bへの衝撃の影響を抑えることができ、また、第1シール部bや第2シール筒73の変形も抑えることができる。
さらに、第1シール筒72のシール端部72aは、内容液による衝撃を抑え、第1シール部bを保護する。
なお、注出口aが略菱形状であるため、内容液の流出量が抑えられてなめらかな注出が得られる。
その他の構成および効果は第5実施例と同じである。
なお、上記実施例1〜6では、キャップの具体例として、ヒンジキャップについて説明したが、キャップ本体と蓋体とを備えるネジキャップであっても構わない。
また、本実施例では、注出口縁部によって、注出口の形状が円形状の他に、菱形状の変形した形状のものとしたが、注出口の形状は、楕円形状、扇状、ひょうたん状、縦細長形状など種々の変形形状とすることができる。
本発明のキャップは、第1シール筒と注出筒とによる第1シール部と、第2シール筒の外周面と注出筒下部の注出口縁部の縁端部との第2シール部とによる二重のシールにより密封されており、気密性が保たれるとともに、閉蓋中の落下等によって引き起こされる内容液による衝撃が第2シール部によって抑制され、第2シール部に内容液が侵入しても、第1シール部との間に空間を有するため、第1シール部から内容液が漏れることがない。
また、注出口縁部の形状を変えることによって注出口の形状を変えることができるので、注出筒を大きくすることが可能となり、また、内容液を注ぎやすくすることができ、種々の性質を有する内容液の容器用のキャップとして広い範囲に応用できる。
A 容器
B キャップ本体
C ヒンジ
D 蓋体
a 注出口
b 第1シール部
c 第2シール部
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4、54 基壁
5、55、65,75 注出筒
6 外周筒部
7、37、57、67、77 注出口縁部
7a、37a、57a、67a、77a 縁端部
8 係止突条
9 蓋係合部
10、50 内筒
11、51 外筒
12 係合突部
15、61 連結部
16 弱化部
20 頂壁
21 側周壁
22、52、62、72 第1シール筒
23、33、43、53、63、73 第2シール筒
24 係止凸部
25 係合凹部
26 把手部
27 指掛け部
44 突部
58 外周切り込み部
58a 端面
59 スリット溝
60 薄肉連結部
62a、72a シール端部
65a、75a 段部
67b、77b 薄肉部

Claims (8)

  1. 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体の開口部を閉塞する蓋体とからなるキャップであって、
    キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部から内方に延設され、注出口が開口された基壁と、基壁から立設された注出筒とを備え、
    注出筒は、内周下部に内方に突設され、注出口を形成する注出口縁部を備え、
    蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側周壁と、頂壁の内面から垂設される第1シール筒と、第1シール筒の内側に垂設される第2シール筒とを備え、
    第1シール筒は、閉蓋時に注出筒上部の内周面に挿入されて密封状態とする第1シール部が形成され、
    第2シール筒は、閉蓋時に外周側で注出口縁部の縁端部に近接あるいは当接して第2シール部が形成されることを特徴とするキャップ。
  2. 注出口縁部の縁端部によって形成される注出口は、円形状または円形状以外の変形した形状であり、
    第2シール筒は、注出口と同じ形状であることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 注出口縁部は、上面はなだらかな斜面を形成するとともに、下面は切り欠きされ、縁端部に向かって薄くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ。
  4. 注出口縁部は、内側下方に傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ。
  5. 注出口縁部は、薄肉部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のキャップ。
  6. 第2シール筒は、外周面において注出口縁部の縁端部の端面と当接していることを特徴とする請求項5に記載のキャップ。
  7. 第2シール筒は、外周側の第2シール部の下に突部が突設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のキャップ。
  8. キャップは、キャップ本体とヒンジを介して連設された蓋体とからなるヒンジキャップであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のキャップ。
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