JP7096748B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器の口部に装着されるヒンジキャップに関し、とくにシャワー水の侵入を抑制するヒンジキャップに関するものである。
従来、容器の口部に装着されるキャップ本体に、ヒンジ部を介してキャップ本体の開口部を閉塞する上蓋が連設されたヒンジキャップにおいて、キャップ本体に設けられたノズル状の注出部を上蓋の下面から垂設された密封部材で密閉するヒンジキャップがよく知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記のような密封部材とノズル状の注出部を有するヒンジキャップにおいては、成形後に閉蓋し、密封部材と注出部との間のシール部が密閉されているかを確認するために密閉検査(リーク検査)が行われており、その場合、上蓋とキャップ本体との間の外周気密部分に空気通路となる隙間が設けられる必要があるが、該隙間からキャップの洗浄などのためのシャワー水が、キャップ内に侵入してしまうという問題があった。
特公平3-53182号公報
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、密閉検査のための空気通路が確保されるとともに、キャップ内へのシャワー水の侵入を抑制することができるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着され、上蓋と係合する蓋係合部を有する装着部と、装着部から内方に延設され、注出口が開口された基壁と、基壁から立設された注出筒とを備え、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設される側周壁と、頂壁の内面から垂設され、キャップ本体の注出筒を密封するシール筒とを備え、キャップ本体は、ヒンジ側の蓋係合部の一部を欠落させた欠落部と、蓋係合部を欠落部から内方に引き込み、基壁に立設された内壁とを有し、閉蓋時に欠落部と内壁との間に、シール筒と注出筒とのシール部の密閉検査のための空気通路を形成することを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの具体的実施形態として、欠落部は、ヒンジの範囲内とし、内壁の高さは、蓋係合部の高さと同等か、それよりも高いことを特徴とする構成を採用する。
さらなるヒンジキャップの具体的実施形態として、キャップ本体は、欠落部の範囲より狭い範囲内に、蓋係合部として外壁を有することを特徴とする構成、また、ヒンジ側の上蓋側周壁の下端部には、ヒンジの範囲内で、左右に2つの切欠きが形成されることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、キャップ本体の注出筒が上蓋のシール筒によって密封された閉蓋状態において、シール筒と注出筒とのシール部の密閉検査(リーク検査)のための空気通路が確保されるとともに、シャワー水によるキャップ内への侵入を抑制することができる。
本発明の第1実施例のヒンジキャップを容器に装着した状態を示す側面断面図である。 本発明の第1実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す説明図で、(a)は上面図であり、(b)は側面断面図である。 本発明の第1実施例のヒンジキャップの要部説明図で、(a)は図1の要部拡大図、(b)は(a)のX-X線切断矢視図である。 本発明の第2実施例のヒンジキャップを容器に装着した状態を示す側面断面図である。 本発明の第2実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す説明図で、(a)は上面図であり、(b)は側面断面図である。 本発明の第2実施例のヒンジキャップの要部説明図で、(a)は図4の要部拡大図、(b)は(a)のY-Y線切断矢視図である。
本発明のヒンジキャップとして、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1および図2において、Aは容器、Bは容器Aに装着されるキャップ本体、Cはヒンジ、DはヒンジCを介してキャップ本体Bに開閉可能に取り付けられた上蓋である。
容器Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
本実施例のヒンジCは、キャップ本体Bと上蓋Dを連設するとともに開閉時に変形する中央の蝶番部C1と、蝶番部C1の両側から外側に延び、キャップ本体Bと上蓋Dを連設するとともに、開閉時に上蓋Dの角度の状態を形作らせる両側の補助壁部C2とからなり、ある程度広い範囲でキャップ本体Bと上蓋Dとを連設させるヒンジ機構が好ましい。
キャップ本体Bは、図1および図2に示すように、容器Aの口部1に装着される装着部3と、装着部3の内縁上端から内方に延設され、口部1の開口を封鎖する基壁4と、基壁4を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒5と、注出筒5の下端部5aに連設される流量調整機構Eとを備えている。
基壁4は、装着部3の内周上端から延びる壁部4aと、壁部4aの内側端から内方に向かって上方に傾斜して延びる傾斜部4bとから構成され、傾斜部4bの内側端に注出筒5が連設されている。
本実施例では、注出筒5は、ヒンジCの反対側に少し寄せた位置に設けられているが、中央部の位置にあっても構わない。
装着部3は、周縁に係止突条6が設けられ上蓋Dと係合する環状の蓋係合部7と、蓋係合部7の内周縁から垂設される内筒8と、蓋係合部7の外周縁から垂設され、上端部の一部にヒンジCが連設されている外周壁部9とから構成されている。
外周壁部9は、内周下部に容器Aの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部10が設けられている。
また、ヒンジCの外側の外周壁部9の上端部に左右に第1突部19が突設され、第1突部19は、後述する上蓋Dの左右の第2突部37と相対する位置に設けられている。
本実施例では、図2に示すように、蓋係合部7には、ヒンジC側の一部を切り欠いた欠落部11が形成されており、欠落部11の内側には、基壁4の壁部4aの上面に、蓋係合部7より内方に引き込んだ形状となる内壁12が立設されている。
内壁12は、蓋係合部7の両方の欠落端部7aから、内方に延びる傾斜内壁12aと、両方の傾斜内壁12aの端部を繋ぐ円弧状の円弧内壁12bとから構成されている。
本実施例では、欠落部11を開口とし、内壁12のヒンジC側と欠落部11(壁部4a上面)との間の空間で空気通路aを形成している。なお、内壁12は、蓋係合部7と連設されていればよく、構造は限定されない。
欠落部11の範囲は、ヒンジCの範囲を越えると、空気通路aにシャワー水が入りやすくなるので、ヒンジCの範囲内とするのが望ましい。
また、内壁12は、円弧内壁12bの外側面が蓋係合部7の内周面より内側にあることが望ましい。
外周壁部9のヒンジCの左右いずれかの近傍には、図2に示すように、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部13が下端部に薄肉底壁14を残して上方から切り込まれている。
係合突部10の外周切り込み部13に対応する位置には、図示しないが、内周切り込み部が縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
外周切り込み部13のヒンジC側では、端面13aの内周側の上部の薄肉部を隔てた位置を起点として円周方向に延びるように、スリット溝15が上方から凹設され、本実施例では、端面13aを始点として、約350°にわたって延び、その先にはスリット溝15が存在しない外周壁部9と蓋係合部7が一体に連結した終端連結部18が設けられている。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝15の起点を引き裂き開始点として、スリット溝15の底面16の内周側には、外周壁部9と蓋係合部7間を連結する薄肉の連結部17が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成されている。
流量調整機構Eは、図1および図2(b)に示すように、注出筒5の下端部5aから内方にわずかに傾斜して垂設される周壁20と、周壁20の下端部内方に延設される底壁21とを備えている。
周壁20には、間隔をおいて、縦方向にスリット状に形成される複数の周壁開孔22が配設されている。
上蓋Dは、図1および図2に示すように、ヒンジCを介してキャップ本体Bの外周壁部9の外周上端に、回動自在に取着されており、頂壁30と、頂壁30の周縁部から垂設された側周壁31とを備えている。
頂壁30は、内面から、閉蓋時に注出筒5の内周面に挿入されて密封状態とするシール筒32が垂設されており、閉蓋時において、シール筒32の下部外周が注出筒5の内周に密着し、シール筒32と注出筒5とのシール部bが形成される。
側周壁31の内周下部には、キャップ本体Bの蓋係合部7と係合する係合凹部34が凹設されている。
係合凹部34は、蓋係合部7の上面と係合する係合天面34aと、係止突条6外周と係合する係合側部34bとを備えている。
側周壁31のヒンジCと反対側の外周には、周方向に円弧状の把手部35が設けられている。
側周壁31のヒンジC側の下端部には、ヒンジCの左右の補助壁部C2に2つの切欠き36が形成され、ヒンジCの外側の側周壁31の下端部には、左右に第2突部37が突設されている。
閉蓋時においては、左右の切欠き36は、キャップ本体Bの蓋係合部7の欠落部11と連通し、さらにヒンジCの隙間等を介して外界と連通している。
また、上蓋Dの第2突部37は、キャップ本体Bの第1突部19と相対する位置にあり、閉蓋時において、第1突部19と第2突部37が合わさって、ヒンジCの隙間等へのシャワー水の侵入を抑制するとともに、ヒンジCを指で触ったときにも痛くないようにしている。
なお、本実施例のヒンジキャップは、使用前の不正開封を防止するために、図示していないが、キャップ本体Bと上蓋Dとの間にシュリンクラベルや封緘部材等が設けられている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、最初に、図2に示す状態から、上蓋DをヒンジCを介して回動し、キャップ本体Bに被せ、閉蓋する。
その際、図1に示すように、上蓋Dの係合凹部34とキャップ本体Bの蓋係合部7とが嵌合して閉蓋を維持するとともに、上蓋Dのシール筒32の外周下部がキャップ本体Bの注出筒5内周に密着し、シール筒32と注出筒5とのシール部bが形成される。
また、図1および図3に示すように、上蓋Dの側周壁31の係合凹部34の係合天面34aは、欠落部11を除き、キャップ本体Bの蓋係合部7に係合するが、欠落部11の部分では、内壁12の円弧内壁12bの外周面が側周壁31の内周面より内側に位置することで、空気通路aの内側が側周壁31の内側の空間に連なるようになっている。
さらに、閉蓋時、ヒンジキャップ内は、内壁12と欠落部11間の空気通路a、およびヒンジC両側の補助壁部C2間の隙間を介して外界と連通している。
閉蓋状態で、シール筒32と注出筒5とのシール部bの密閉検査(リーク検査)が行われる際には、蓋係合部7の欠落部11を開口として内壁12との間の空気通路aが、側周壁31の内周の空間に連通するので、密閉検査を容易に行うことができる。
密閉検査は、キャップ本体Bの下方から空気(気体)を送り込み、キャップ内に空気(気体)が漏れているか検査してもよいし、キャップ本体Bの下方から空気(気体)をバキュームする方法でもよい。
また、閉蓋したヒンジキャップをシャワー水で洗浄する場合にも、第1突部19と第2突部37およびヒンジC自体によって、ヒンジCの隙間等へのシャワー水の侵入が抑制されるとともに、さらに、欠落部11の内側に内壁12が設けられているので、キャップ内へのシャワー水の侵入が抑制される。
次に、図1に示すように、閉蓋したヒンジキャップは、内容液が充填された容器Aの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、装着部3の内筒8と外周壁部9との間に形成された環状溝に容器Aの口部1を当てがい、上蓋Dの上から押圧力が加えられ、外周壁部9の係合突部10が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器Aの口部1が内筒8の外周と外周壁部9の内周、および蓋係合部7とによって挟持されることで装着される。
打栓工程後に、シャワー水によって容器Aとともにヒンジキャップに対して洗浄等が行われる場合にも、同様に、キャップ内へのシャワー水の侵入が抑制される。
なお、本実施例では、装着部3は、内筒8の外周と外周壁部9の内周、および基壁4とによって容器Aの口部1を狭持するものとしたが、容器Aの口部1の外周に雄ネジを形成するとともに、外周壁部9の内周に雌ネジを形成することによって螺着するものであっても構わない。
容器A内の内容液を初めて使用するために、ヒンジキャップを最初に開蓋する際には、図示しないが、キャップ本体Bと上蓋Dとの間に設けられたシュリンクラベルや封緘部材を取り外す必要がある。
次に、上蓋Dの把手部35を持ち上げると、ヒンジCと反対側の側周壁31が持ち上げられ、該部分から係合凹部34が変形して、蓋係合部7の係止突条6との係合が外されていき、上蓋Dが容易に開蓋され、また、上蓋Dのシール筒32がキャップ本体Bの注出筒5から外されていく。
開蓋後は、容器Aを傾けただけで、容易に注出筒5から容器A内の内容液を注出することができる。
本実施例では、キャップ本体Bの注出筒5の下端部5aに流量調整機構Eが設けられているので、容器A内の内容液は、流量が調整されて注出筒5から注出される。
なお、流量調整機構Eは、必ずしも設ける必要がない。
内容液の注出が終わると、注出筒5内の内容液は、段部5bから流量調整機構Eのスリット状の周壁開孔22を通して容器A内に戻され、注出筒5および流量調整機構Eの中に内容液はほとんど残らない。
上蓋Dをキャップ本体Bに再び閉蓋することで、上蓋Dのシール筒32の外周下部がキャップ本体Bの注出筒5の内周に密着し、再度シール部bが形成され、ヒンジキャップは、繰り返し上蓋Dを開閉して使用することができる。
本実施例のヒンジキャップは、容器A内の内容液を全部使用した後、容器Aの口部1から分別して廃棄することができる。
その際には、ヒンジキャップを開蓋し、上蓋Dを指で把持して外方に引っ張ると、外周壁部9のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、縦方向引き裂きラインが破断され、さらに上蓋Dを引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する連結部17が破断を始める。連結部17の破断が進行すると、上蓋Dがキャップ本体Bから離れていく。
スリット溝15の終端部まで連結部17の切断が完了し、さらに上蓋Dを引っ張ると、蓋係合部7と外周壁部9とに一体に連結した終端連結部18が外側に引っ張られ、キャップ本体Bと容器Aの口部1との嵌合が外され、ヒンジキャップと容器Aとを分別廃棄することができる。
また、ヒンジキャップに分別機構を設けた場合、ヒンジC付近の装着部3にスリットや隙間等が形成されていれば、そのスリットや隙間等を空気通路として外界と連通させてもよい。
次に、第1実施例のキャップ本体Bと上蓋Dの構成を変更した第2実施例について、図4~図6を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、キャップ本体Bにおける変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図4および図5において、Aは容器、Baは容器Aに装着されるキャップ本体、Cはヒンジ、DaはヒンジCを介してキャップ本体Baに開閉可能に取り付けられた上蓋である。
キャップ本体Baは、基壁4を貫通する注出口の周囲から立設される略円筒状の注出筒40と、注出筒40の下端部40aに連設される流量調整機構Eとを備えている。
キャップ本体BaのヒンジC側の蓋係合部7には、ヒンジC側の中央部から離れた両側に欠落部45が形成され、ヒンジC側の両側の欠落部45の間には、外壁として係止突条6が設けられたヒンジ側蓋係合部46が残されている。
また、基壁4の壁部4aには、蓋係合部7の両側の欠落部45側の欠落端部7aから内方に引き込んだ形状となる内壁12が立設されている。
内壁12は、蓋係合部7の両方の欠落端部7aから、内方に延びる傾斜内壁12aと、両方の傾斜内壁12aの端部を繋ぐ円弧状の円弧内壁12bとから構成されている。
本実施例では、欠落部45を開口とし、内壁12のヒンジC側とヒンジ側蓋係合部46の内周面側とで空気通路cを形成している。
両側の欠落部45を形成する個所は、ヒンジCの範囲を越えると、空気通路cにシャワー水が入りやすくなるので、ヒンジCの範囲内とするのが望ましい。
上蓋Daは、図4および図5に示すように、ヒンジCを介してキャップ本体Baの外周壁部9の外周上端に、回動自在に取着されており、頂壁50と、頂壁50の周縁部から垂設された側周壁31とを備えている。
頂壁50は、内面から、閉蓋時に注出筒40の内周面に挿入される内周筒51と、その外側に、内周下部が注出筒40の外周上部に嵌合して密封状態とする外周筒52とが垂設されており、閉蓋時において、外周筒52内周と注出筒40外周とでシール部dが形成される。
次に、本実施例の作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップを閉蓋した際には、図4に示すように、上蓋Daの係合凹部34とキャップ本体Baの蓋係合部7とが嵌合して閉蓋を維持するとともに、上蓋Daの外周筒52の内周下部がキャップ本体Baの注出筒40の外周上部に密着し、シール部dが形成される。
また、図4および図6に示すように、上蓋Daの側周壁31の係合凹部34の係合天面34aは、欠落部45を除き、キャップ本体Baの蓋係合部7およびヒンジ側蓋係合部46に係合するが、両側の欠落部45の間では、内壁12の円弧内壁12bの外周面が側周壁31の内周面より内側に位置することで、空気通路cの内側が側周壁31の内側の空間に連なるようになっている。
さらに、閉蓋時、ヒンジキャップ内は、内壁12と欠落部45間の空気通路c、およびヒンジC両側の補助壁部C2間の隙間を介して外界と連通している。
閉蓋状態で、外周筒52と注出筒40とのシール部dの密閉検査(リーク検査)が行われる際には、蓋係合部7の両側の欠落部45を開口として内壁12とヒンジ側蓋係合部46との間の空気通路cが、側周壁31の内周の空間に連通するので、密閉検査を容易に行うことができる。
本実施例では、閉蓋時に、上蓋DaのヒンジC側の係合凹部34と、キャップ本体Baのヒンジ側蓋係合部46とが嵌合するので、上蓋Daとキャップ本体BaとのヒンジC側の嵌合が強くなり、閉蓋状態を維持することができる。
その他の作用効果は、実施例1と同じである。
本実施例では、上蓋Daの外周筒52の内周下部がキャップ本体Baの注出筒40の外周上部に密着し、シール部dが形成されているが、実施例1のように、上蓋Dの頂壁30の内面に注出筒5の内周に挿入され密着するシール筒32を設けてシール部bを形成するようにしてもよい。
キャップ本体の注出筒内を密封し、容器内を密閉することができれば、注出筒およびシール筒の構成は、どの様な構成でも構わない。
本発明のヒンジキャップは、キャップ本体の注出筒が上蓋のシール筒によって密閉される閉蓋状態において、シール筒と注出筒とのシール部の密閉状態を検査するリーク検査のための空気通路が確保されるとともに、シャワー水によるキャップ内への侵入を抑制することができる。
A 容器
B、Ba キャップ本体
C ヒンジ
C1 蝶番部
C2 補助壁部
D、Da 上蓋
E 流量調整機構
a、c 空気通路
b、d シール部
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4 基壁
4a 壁部
4b 傾斜部
5、40 注出筒
5a、40a 下端部
5b 段部
6 係止突条
7 蓋係合部
7a 欠落端部
8 内筒
9 外周壁部
10 係合突部
11、45 欠落部
12 内壁
12a 傾斜内壁
12b 円弧内壁
13 外周切り込み部
13a 端面
14 薄肉底壁
15 スリット溝
16 底面
17 連結部
18 終端連結部
19 第1突部
20 周壁
21 底壁
22 周壁開孔
30、50 頂壁
31 側周壁
32 シール筒
34 係合凹部
34a 係合天面
34b 係合側部
35 把手部
36 切欠き
37 第2突部
46 ヒンジ側蓋係合部(外壁)
51 内周筒
52 外周筒

Claims (4)

  1. 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器の口部に装着され、上蓋と係合する蓋係合部を有する装着部と、装着部から内方に延設され、注出口が開口された基壁と、基壁から立設された注出筒とを備え、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設される側周壁と、頂壁の内面から垂設され、キャップ本体の注出筒を密封するシール筒とを備え、
    キャップ本体は、ヒンジ側の蓋係合部の一部を欠落させた欠落部と、蓋係合部を欠落部から内方に引き込み、基壁に立設された内壁とを有し、閉蓋時に欠落部と内壁との間に、シール筒と注出筒とのシール部の密閉検査のための空気通路を形成することを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 欠落部は、ヒンジの範囲内とし、内壁の高さは、蓋係合部の高さと同等か、それよりも高いことを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. キャップ本体は、欠落部の範囲より狭い範囲内に、蓋係合部として外壁を有することを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. ヒンジ側の上蓋側周壁の下端部には、ヒンジの範囲内で、左右に2つの切欠きが形成されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。
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