JP2020117043A - ドライバ状況判定装置、ドライバ状況判定方法、ドライバ状況判定プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両に新たなセンサ類を取り付けることなく、車を走行させる事前において、ドライバが急いでいるか否かを判定する。【解決手段】ドライバ状況判定装置10は、車両において発生する複数の所定のイベントを検知する複数のセンサ12、14、16、18、20、22、24、26、28と、現在時刻情報を計測するタイマ装置10dと、前記センサが取得した所定のイベント情報と、前記タイマ装置10dから前記所定のイベントの発生時刻を取得する時刻計測部10cと、前記時刻計測部10cから取得した前記所定のイベントと、その発生時刻とを対応付けて記憶する時刻記憶部10bと、を備え、前記所定のイベント間の所要時間を計算し、前記所要時間と所定の閾値との比較により、ドライバが急いでいるか否かの状況を判定する。【選択図】図1
Description
本発明は、ドライバ状況判定装置、ドライバ状況判定方法、ドライバ状況判定プログラムに関する。
運転中の操作や車両の軌跡など走行状態から、事故を誘引するドライバの焦りやイライラといった心理状態を判定する技術が有る(特許文献1〜3)。
また、運転を始めてしまった後の運転中にドライバの心理状態を判定しては遅すぎる、事故を起こしてしまっているかもしれない、との観点から、乗車する前、例えば自宅を出る際に起こしてしまうミス、例えば忘れ物をしている、鍵を掛け忘れている、などを検出することで、そのドライバが急いでいる、慌てている、焦っている、等の判定を行う技術が有る(特許文献4)。
しかし、ドライバが慌てているからといって、自宅を出て車に乗るまでの間に、必ずしも忘れ物等のミスをするとは限らず、また忘れ物があることを検出すること自体も難しいため、現実的にはドライバの焦りを判定できるとは限らない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両に新たなセンサ類を取り付けることなく、車を走行させる事前において、ドライバが急いでいるか否かを判定することができるドライバ状況判定装置、ドライバ状況判定方法、ドライバ状況判定プログラムを提供することである。
請求項1に記載したドライバ状況判定装置10は、車両において発生する複数の所定のイベントを検知する複数のセンサ12、14、16、18、20、22、24、26、28と、現在時刻情報を計測するタイマ装置10dと、前記センサが取得した所定のイベント情報と、前記タイマ装置10dから前記所定のイベントの発生時刻を取得する時刻計測部10cと、前記時刻計測部10cから取得した前記所定のイベントと、その発生時刻とを対応付けて記憶する時刻記憶部10bと、を備え、前記所定のイベント間の所要時間を計算し、前記所要時間と所定の閾値との比較により、ドライバが急いでいるか否かの状況を判定する。
請求項4に記載した、ドライバ状況判定方法は、車両において発生する複数の所定のイベント情報と、前記所定のイベントの発生時刻とを対応付けて記憶する記憶処理と、記憶された前記所定のイベントの発生時刻を用いて、前記所定のイベント間の所要時間を計算する計算処理と、を含み、前記所要時間と予め定めた所定の閾値との比較により、ドライバが急いでいるか否かの状況を判定する。
請求項5に記載したドライバ状況判定プログラムは、時刻記憶部10bに、車両において発生する複数の所定のイベント情報と、前記所定のイベントの発生時刻とを対応付けて記憶する記憶処理を実行させ、判定部10aに、記憶された前記所定のイベントの発生時刻を用いて、前記所定のイベント間の所要時間を計算する計算処理と、前記所要時間と予め定めた所定の閾値との比較により、ドライバが急いでいるか否かの状況を判定する判定処理とを実行させる。
上記のドライバ状況判定装置、ドライバ状況判定方法、ドライバ状況判定プログラムによれば、車両に既存のセンサ類を利用することにより所定のイベント情報とイベントの発生時刻を対応付けて取得し、所定のイベント間の所要時間と予め定めた閾値とを比較することにより、車を走行させる事前において、ドライバが急いでいるか否かを判定することができる。
以下、本発明の実施形態に係るドライバ状況判定装置、ドライバ状況判定方法、ドライバ状況判定プログラムについて図面を参照して説明する。以下の説明において前出と同様の要素については同様の符号を付し、その説明については省略する。
以下に、実施形態に係るドライバ状況判定システムについて説明する。図1に示すように、ドライバ状況判定システム1は、判定処理装置10、及びセンサ類(12、14、16、18、20、22、24、26、28)を備えている。
ドライバ状況判定システム1は、センサ類から取得した情報に応じて、ドライバの、例えば、急いでいる、焦っている等の心理状態を判定する。判定結果は、例えば、車両自動運転装置による自動運転制御、車両運転支援装置等による運転支援制御に活用される。例えば、ドライバの焦りを検知した場合に、エンジンをかけないようにしたり、交差点を曲がるときに「左側まきこみに注意してください」等の警報を発したりするなどの処理を行うことができる。
判定処理装置10は、判定部10a、時刻記憶部10b、時刻計測部10c、タイマ装置10d、通信部10eを備えている。判定部10aは、センサ類から取得した各種イベント情報からドライバの焦りの有無等の心理を判定する。センサ類は以下に示す様に車両において発生する複数の所定のイベントを検出する。
時刻記憶部10bは、後述する所定のイベントと、その発生時刻を対応付けて記憶する記憶処理を実行する。時刻計測部10cは、センサ類で取得した所定のイベント発生情報と、タイマ装置10dから出力される現在時刻情報を取得して所定のイベントの発生時刻とを対応付け、時刻記憶部10bに送信する。
タイマ装置10dは、現在時刻情報を計測する機能を備えており、後述する所定のイベント発生情報を得た際に時刻計測部10cから要求を受け、その時刻情報を時刻計測部10cに送信する。通信部10eは、センサ類との間で情報の送受信すなわち情報通信を行う。タイマ装置10dは外部に設けられていてもよい。
ドライバ状況を判定するドライバ状況判定装置10は、図示しないCPU、ROM、RAM、I/O等を備えるマイクロコンピュータを主体として構成されている。ドライバ状況判定装置10による判定部10a、時刻記憶部10b、時刻計測部10c、タイマ装置10d、通信部10eの各種制御は、例えばROMに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
ドライバ状況判定システム1は、センサ類として、ドア開閉検出部12、シートベルト脱着検出器14、イグニッションスイッチ16、ドライバステータスモニター(以下、DSMと称する)18、指紋センサ20、IC読取装置22、シートセンサ24、カメラ26、及び気温センサ28を備えている。これらセンサ類は、通信装置30、32、34を介して、通信線41、42、43、44、45により判定処理装置10と接続されており、取得したセンサ情報を判定処理装置10に送信する。これらセンサ類は市販の車両に備えられているものである。なお、これらのセンサ類は一例であり、ここに列挙されていないセンサを備えていてもよい。
ドア開閉検出部12は、車両のドアの開閉を検出する機能を有するセンサであり、ドアの開閉情報を出力し、判定処理装置10に送信する。シートベルト脱着検出器14は、シートベルトの脱着を検出する機能を有するセンサであり、検出したシートベルトの脱着情報を出力し、判定処理装置10に送信する。DSM18は、ドライバの顔をカメラで撮影し、画像解析によりドライバの状態を検出する装置である。
イグニッションスイッチ16は、車両のエンジンをスタートさせるスイッチとして機能するとともに、イグニッションスイッチが押下されたことを検知するスイッチ押下センサとしても機能する。イグニッションスイッチ16は、通信線43を介して通信装置32に接続し、通信装置32は通信線45を介して判定処理装置10に接続する。イグニッションスイッチ16が押下された場合、イグニッションスイッチ押下情報が判定処理装置10に送信される。
DSM18は取得した画像、及び画像情報処理結果を出力し、判定処理装置10に送信する。指紋センサ20は、ドライバの指紋を検出する機能を有するセンサであり、例えば運転席のステアリングに設置されている。指紋センサ20は、ドライバがステアリングを把持したことを検出するステアリング触覚センサとして利用することもできる。指紋センサ20は、検出した指紋情報、及びステアリング把持情報を出力し、判定処理装置10に送信する。IC読取装置22は、ドライバが所持する運転免許証、スマートフォン等に設けられているICチップを読み取り、ICチップ内に記憶されているID等を検出する機能を有する。IC読取装置22は取得したID情報を出力し、判定処理装置10に送信する。
シートセンサ24は、例えばシートに設置された感圧センサであり、ドライバがシートに着座することによる圧力を検知して着座を検出する機能を有するセンサである。シートベルト脱着検出器14はシートベルトの脱着を検出し、判定処理装置10に送信する。カメラ26は、ドライバの顔画像を取得する機能を有する。カメラ26によって検出された画像情報は、判定処理装置10に送信される。なお、カメラ26は、DSM18に備えられるカメラで代用することができる。気温センサ28は、車両内、又は車両外の気温を検出する機能を有するセンサであり、検出した気温情報を判定処理装置10に送信する。
通信線41、42、43、44、45は例えば車内LAN、CAN(登録商標)等の車載ネットワークであり、通信装置30、32、34とドライバ状況判定装置10とをデータ通信可能に接続する。
次に本実施形態に係るドライバ状況判定システム1で実施されるドライバ状況判定装置、ドライバ状況判定方法、及びドライバ状況判定プログラムについて説明する。
(初期状態)
ドライバ状況判定システム1による判定処理の初期状態、すなわちまだドライバが乗車していない状態として、以下の状態にあるものとする。
(1−1)運転席ドアは閉じられており、ドア開閉検出部12は「ドア閉」を検出している状態にある。
(1−2)シートベルトは外れており、シートベルト脱着検出器14は「シートベルト脱」を検出している状態にある。
(1−3)イグニッションスイッチ16は押下されておらず、「イグニッションオフ」の状態にある。
(1−4)時刻記憶部10bが記憶している各イベントすなわちドライバの操作の発生時刻は、クリアされており、どのイベントに対してもデータが記憶されていない状態にある。
ドライバ状況判定システム1による判定処理の初期状態、すなわちまだドライバが乗車していない状態として、以下の状態にあるものとする。
(1−1)運転席ドアは閉じられており、ドア開閉検出部12は「ドア閉」を検出している状態にある。
(1−2)シートベルトは外れており、シートベルト脱着検出器14は「シートベルト脱」を検出している状態にある。
(1−3)イグニッションスイッチ16は押下されておらず、「イグニッションオフ」の状態にある。
(1−4)時刻記憶部10bが記憶している各イベントすなわちドライバの操作の発生時刻は、クリアされており、どのイベントに対してもデータが記憶されていない状態にある。
(ドライバが急いでいるか否かの判定)
ドライバが急いでいるか否かの判定は以下のように行われる。
(2−1)ドライバが運転席のドアを開けると、ドア開閉検出部12は「ドア開」のイベントを検出し、ドアが開いている状態を示す「ドア開」の検出信号を、通信線41を介して通信装置30に送信し、「ドア開」の検出信号を受信した通信装置30は、「ドア開」の検出信号を、通信路45を介して通信部10eへ送信する。
(2−2)「ドア開」の検出信号を受信した通信部10eは、ドア開の検出信号を受信した旨を時刻計測部10cに通知する。
(2−3)ドア開の検出信号を受信した旨の通知を受けた時刻計測部10cは、タイマ装置10dに現在時刻の送信を要求する。
(2−4)現在時刻の送信の要求を受けたタイマ装置10dは、時刻計測部10cへ現在時刻を送信する。
ドライバが急いでいるか否かの判定は以下のように行われる。
(2−1)ドライバが運転席のドアを開けると、ドア開閉検出部12は「ドア開」のイベントを検出し、ドアが開いている状態を示す「ドア開」の検出信号を、通信線41を介して通信装置30に送信し、「ドア開」の検出信号を受信した通信装置30は、「ドア開」の検出信号を、通信路45を介して通信部10eへ送信する。
(2−2)「ドア開」の検出信号を受信した通信部10eは、ドア開の検出信号を受信した旨を時刻計測部10cに通知する。
(2−3)ドア開の検出信号を受信した旨の通知を受けた時刻計測部10cは、タイマ装置10dに現在時刻の送信を要求する。
(2−4)現在時刻の送信の要求を受けたタイマ装置10dは、時刻計測部10cへ現在時刻を送信する。
(2−5)現在時刻を受信した時刻計測部10cは、所定のイベントである「ドア開」に対応する時刻を取得し、時刻記憶部10bに送信する。時刻記憶部10bは「ドア開」と、「ドア開」の発生時刻を対応付けて記憶する記憶処理を実行する。
(2−6)ドライバが車内に乗り込みドアを閉じると、ドア開閉検出部12は所定のイベントである「ドア閉」を検出し、ドアが閉じている状態を表す「ドア閉」」の検出信号を、通信線41を介して通信装置30に送信する。「ドア閉」」の検出信号を受信した通信装置30は、「ドア閉」」の検出信号を、通信路45を介して通信部10eへ送信する。通信部10eは、ドア閉を受信した旨を時刻計測部10cに通知する。時刻計測部10cは、タイマ装置10dに現在時刻の送信を要求する。タイマ装置10dは、時刻計測部10cへ現在時刻を送信する。時刻計測部10cは「ドア閉」の発生時刻を時刻記憶部10bに送信し、時刻記憶部10bは、所定のイベントである「ドア閉」とその発生時刻を対応付けて記憶する記憶処理を実行する。
(2−7)ドライバがシートベルトを装着すると、シートベルト脱着検出器14は所定のイベントである「シートベルト着」を検出し、シートベルトが装着されている状態を表す「シートベルト着」」の検出信号を、通信線42を介して通信装置30に送信し、「シートベルト着」」の検出信号を受信した通信装置30は、「シートベルト着」」の検出信号を、通信路45を介して通信部10eへ送信する。
通信部10eは、シートベルト着を受信した旨を時刻計測部10cに通知する。時刻計測部10cは、タイマ装置10dに現在時刻の送信を要求する。タイマ装置10dは、時刻計測部10cへ現在時刻を送信する。時刻計測部10cは、所定のイベントである「シートベルト着」の発生時刻を時刻記憶部10bに送信し、時刻記憶部10bは取得した所定のイベントである「シートベルト着」とその発生時刻を対応付けて記憶する記憶処理を実行する。
(2−8)ドライバがイグニッションスイッチを押すと、すなわちエンジンをかけると、イグニッションオンの検出信号が、通信線43を介して通信装置32に送信され、イグニッションオンの検出信号を受信した通信装置32は、イグニッションオンの検出信号を、通信路45を介して通信部10eへ送信する。通信部10eは、イグニッションオンを受信した旨を時刻計測部10cに通知する。時刻計測部10cは、タイマ装置10dに現在時刻の送信を要求する。タイマ装置10dは、時刻計測部10cへ現在時刻を送信する。時刻計測部10cは、時刻記憶部10bの「イグニッションオン」の発生と、その発生時刻を時刻記憶部10bに送信する。時刻記憶部10bは、受信した所定のイベントであるイグニッションオンの発生情報とその発生時刻を対応付けて記憶する記憶処理を実行する。
(2−9)イグニッションオンの検出信号とその発生時刻を時刻記憶部10bに送信した時刻計測部10cは、引き続き判定部10aへイグニッションオンの検出信号を通知する。
(2−10)イグニッションオンの検出信号を受信した判定部10aは、時刻記憶部10bに記録されている各イベントの発生時刻を取得し、各イベント間の所要時間を算出する計算処理を実行する。例えば、図2に示す様に、各イベントとその発生時刻が時刻記憶部10bに記憶されえいる場合、「ドア開〜ドア閉間は3.5秒」「ドア閉〜シートベルト着間は7.3秒」「シートベルト着〜イグニッションオン間は3.0秒」等というように算出する。
(2−11)判定部10aは、各イベント間の所要時間と、あらかじめ定めておいた閾値とを比較し、例えば、すべてのイベント間の所要時間が閾値を下回った場合に、当該ドライバは急いでいる、焦っている、もしくは慌てていると判定する判定処理を実行する。
この場合、所要時間が閾値を下回ったイベントの数、もしくは所定のイベントの所要時間があらかじめ定めておいた閾値を下回ったことをもって、ドライバが急いでいると判定するようにしてもよい。一方、各イベント間の所要時間と、あらかじめ定めておいた閾値とを比較し、例えば、すべてのイベント間の所要時間が閾値を上回った場合に、急いでいないと判定するようにしてもよい。例えば「ドア開〜ドア閉間のしきい値は5秒」「ドア閉〜シートベルト着間のしきい値は10秒」「シートベルト着〜イグニッションオン間のしきい値は5秒」と設定することができる。この場合、上記各イベントの所要時間はそれらをすべて下回るため、判定処理装置10は、ドライバは「急いでいる」と判定する。
(2−12)また、ドライバがドアを閉めなかったり、シートベルトを着用しなかったりして、時刻記憶部10bの当該イベントの発生時刻が記録されていない、すなわちデータが無く欠落している場合、判定部10aは、当該ドライバはドアを閉めなかったり、シートベルトを着用しないほど急いでいると判断し、「急いでいる」と判定する。この場合、欠落するイベントの数、もしくは特定のイベントが欠落したことをもって「急いでいる」と判定することとしてもよい。
また、本実施形態においては、所定のタイミングにおける所定のイベントの発生、存在又は欠落により、ドライバが急いでいるか否かの状況を判定する。ドライバ状況判定システム1においては、所定のイベントの発生を所定の判断の条件としたり、所定のイベントの欠落を所定の判断の条件としたりして判定を行うことができる。また所定のイベント発生時を判断基準時として判定することができる。
例えば、イグニッションオンのタイミングを判定基準時として、種々の判定を行うようにすることができる。また、シートへの着座、ステアリング把持、パーキングブレーキ解除、シフトレバーのドライブ入動作が発生した場合は、このイベントの存在を条件としてドライバの運転意志ありとみなして種々の判定を行うことができる。
図3において、イグニッションスイッチ16が押下された状態、すなわちイグニッションオンを「IGON」と表記する。例えば、図3に示す状況1のように、ドア開の状態で、着座なし、ドア閉なし、シートベルト着なしでIGONがされた場合は以下のように判定される。この場合、判定処理装置10は、着座なしであることからドライバは運転の意思がなく、暖気運転、もしくは続いてエアコンスイッチがオンされた場合はエアコンによる冷却のためにIGONしたものと判定し、「急いでいる」と判定しない。この場合、気温センサ28による気温情報を加味して判定をしてもよい。
また、例えば、状況2のように、ドア開がされた状態で、着座あり、ドア閉なし、シートベルト着なし、IGONの場合は、「着座」の存在により運転意志ありと判定し、IGONの判断基準時で、所定のイベントの欠落であるドア閉なし、シートベルト着なしをもって、ドライバは「急いでいる」と判定する。この場合はイベント間の所要時間によらずドライバは「急いでいる」と判定する。
状況2の後、状況3に移行した場合、すなわち、例えば、ドア閉はしたが、シートベルト着がないまま、ステアリングの把持、パーキングブレーキ解除、シフトレバーのドライブレンジへの入の何れかが発生した場合は、ドライバは「急いでいる」状態で車両の走行を開始しようとしているため、危険回避のために、例えば、ドライバに対する注意喚起、車両の自動制御等による危険回避、例えば路肩に車両を寄せる等の退避操作、ブレーキによる停止操作、エンジン停止などの処置がなされることが想定される。
また、状況2の後、状況4に移行した場合、すなわち、ドア閉、シートベルト着がなされ、ステアリング把持、パーキングブレーキ解除、シフトレバーのドライブレンジ入が有った場合は、判定処理装置10は、ドライバは落ち着いており、且つ運転意志ありとみなし、「急いでいる」と判定しない。
(変形例)
本実施形態は、以下のような変形例が考えられる。
判定処理装置10による判定を所定のイベント間の所要時間、例えば、「ドア開」と「イグニッションオン」の間の所要時間のみで行うなど、途中のイベントを省き、離間した所定のイベント間の所要時間によって判定するようにしてもよい。
本実施形態は、以下のような変形例が考えられる。
判定処理装置10による判定を所定のイベント間の所要時間、例えば、「ドア開」と「イグニッションオン」の間の所要時間のみで行うなど、途中のイベントを省き、離間した所定のイベント間の所要時間によって判定するようにしてもよい。
また、シートセンサ24、指紋センサ20、もしくは、DSM18又はカメラ26によって撮影されたドライバの状態等を解析することによりドライバが「着座した」「ステアリングを把持した」「前方を向いた」などのイベントを検知し、又はこれに各種センサ情報も加味してイベントの有無を判定するようにしてもよい。
所定のイベント間の所要時間による判定の際に、固定の閾値ではなく、例えば、過去の履歴の各イベント間の所要時間を記録して集計し、その集計結果から算出した閾値を判定処理装置10の判定に利用してもよい。例えば、所定のイベント間の所要時間の平均値μと標準偏差σを計算して所定のイベント間の所要時間の閾値を例えば(μ−2σ)と定めておき、今回乗車した際の所定イベント間の所要時間がこの閾値を下回った場合に「急いでいる」と判定するようにしてもよい。
また例えば、DSM18、カメラ26により撮影した画像による画像判定、指紋センサ20による指紋判定、IC読取装置22によって免許証やスマートフォンからIDを読み出すなどによりドライバを特定し、特定したドライバ毎に記憶した過去の履歴所要時間の集計から閾値を設定して判定するようにしてもよい。
また、他の多くのドライバの所定イベント間の所要時間、イベントの順序、例えば乗り込み操作順序、所要時間等を、例えば図示しない通信網により図示しないデータセンタに集積し、データセンタでデータ解析することにより類型化した操作順序パターンや所要時間等を取得し、このデータと今回乗車した際の所定イベントと比較して、「他の人に比べて急いでいる、焦っている、慌てている」等の判定を行うようにしてもよい。
また、タイマ装置10dは発生した時刻情報を常に時刻計測部10cに送信するようにし、時刻計測部10cはセンサ類から所定のイベント発生の情報を取得した際に受信した時刻情報と当該イベント情報とを対応付けて時刻記憶部10bに送信することとしてもよい。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
1…ドライバ状況判定システム、10…ドライバ状況判定装置、10a…判定部、10b…時刻記憶部、10c…時刻計測部、10d…タイマ装置、12…ドア開閉検出部(センサ)、14…シートベルト脱着検出器(センサ)、16…イグニッションスイッチ(センサ)、18…DSM(センサ)、20…指紋センサ(センサ)、22…IC読取装置(センサ)、24…シートセンサ(センサ)、26…カメラ(センサ)、28…気温センサ(センサ)
Claims (9)
- 車両において発生する複数の所定のイベントを検知する複数のセンサ(12、14、16、18、20、22、24、26、28)と、
現在時刻情報を計測するタイマ装置(10d)と、
前記センサが取得した所定のイベント情報と、前記タイマ装置(10d)から前記所定のイベントの発生時刻を取得する時刻計測部(10c)と、
前記時刻計測部(10c)から取得した前記所定のイベントと、その発生時刻とを対応付けて記憶する時刻記憶部(10b)と、を備え、
前記所定のイベント間の所要時間を計算し、前記所要時間と所定の閾値との比較により、ドライバが急いでいるか否かの状況を判定するドライバ状況判定装置。 - 前記所要時間は、離間して発生する前記所定のイベント間の所要時間である請求項1に記載のドライバ状況判定装置。
- 前記所定のイベントは、ドア開、着座、ドア閉、シートベルト着、イグニッションオン、ステアリング把持、パーキングブレーキ解除、もしくはシフトレバーのドライブレンジ入、の何れかを含む請求項1に記載のドライバ状況判定装置。
- 車両において発生する複数の所定のイベント情報と、前記所定のイベントの発生時刻とを対応付けて記憶する記憶処理と、
記憶された前記所定のイベントの発生時刻を用いて、前記所定のイベント間の所要時間を計算する計算処理と、を含み、
前記所要時間と予め定めた所定の閾値との比較により、ドライバが急いでいるか否かの状況を判定するドライバ状況判定方法。 - 時刻記憶部(10b)に、車両において発生する複数の所定のイベント情報と、前記所定のイベントの発生時刻とを対応付けて記憶する記憶処理を実行させ、
判定部(10a)に、記憶された前記所定のイベントの発生時刻を用いて、前記所定のイベント間の所要時間を計算する計算処理と、前記所要時間と予め定めた所定の閾値との比較により、ドライバが急いでいるか否かの状況を判定する判定処理とを実行させる、ドライバ状況判定プログラム。 - 車両において発生する複数の所定のイベントを検知する複数のセンサ(12、14、16、18、20、22、24、26、28)と、
現在時刻情報を計測するタイマ装置(10d)と、
前記センサが取得した所定のイベント情報と、前記タイマ装置(10d)から前記所定のイベントの発生時刻を取得する時刻計測部(10c)と、
前記時刻計測部から取得した前記所定のイベントと、その発生時刻とを対応付けて記憶する時刻記憶部(10b)と、を備え、
所定のタイミングにおける所定のイベントの存在又は欠落により、ドライバが急いでいるか否かの状況を判定するドライバ状況判定装置。 - 前記所定のタイミングはイグニッションオンのタイミングであり、前記所定のイベントはドア閉又はシートベルト着の欠落である請求項6に記載のドライバ状況判定装置。
- 車両において発生する複数の所定のイベント情報と、前記所定のイベントの発生時刻とを対応付けて記憶する記憶処理を含み、
所定のタイミングにおける所定のイベントの存在又は欠落により、ドライバが急いでいるか否かの状況を判定するドライバ状況判定方法。 - 時刻記憶部(10b)に、車両において発生する複数の所定のイベント情報と、前記所定のイベントの発生時刻とを対応付けて記憶する記憶処理を実行させ、
判定部(10a)に、所定のタイミングにおける所定のイベントの存在又は欠落により、ドライバが急いでいるか否かの状況を判定する判定処理を実行させる、ドライバ状況判定プログラム。
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