JP2020111850A - 衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】閉じると完全な防水機能を発揮する通気部を有する衣服、特にモーターサイクルのライダー用衣服を提供する。【解決手段】本発明の衣服は、開閉可能でありかつ閉じた際に防水性を有する通気部を備える衣服であって、前記通気部が、ファスナーを備えているとともに、前記ファスナーで開閉自在に構成されている外側部材と、止水ファスナーを備えているとともに、前記止水ファスナーで開閉自在に構成されている内側防水部材とを備えており、前記衣服の平面視において、前記ファスナーと、第止水ファスナーとが、生地方向に離間している。【選択図】図2

Description

本発明は、非雨天時には通気機能を有し、雨天時には防水機能を有する衣服であり、特にモーターサイクルのライダー(以下「ライダー」と言う。)用に適し、さらにはスキー用などにも使用できる衣服に関する。
モーターサイクル用衣服としては、特に防風のために、また防寒のために、通気性のない外側生地で構成されるが、通気性がないと衣服内部が蒸れて不快であるという欠点を有する。当該欠点を補うために、上衣の胸部や袖部、あるいは下衣の大腿部などに空気取り入れ口を設け、衣服内に空気を取り入れ、脇や背中などの排気口から排気する構造を有するものが知られている(特許文献1)。
しかし、雨天時には、空気取り入れ口から雨水が侵入し、ライダーの身体を濡らすので、空気取り入れ口を有するライダー用衣服の上に、カッパなどの雨具が着用されるのが一般的である。そこで、空気取り入れ口を有するライダー用衣服を雨天時にも雨具なしで着用できるように、ライダー用衣服を防水生地で構成するとともに、空気取り入れ口の開閉手段として止水ファスナーを用いたライダー用衣服が知られている。
特許第4020374号
上記のように空気取り入れ口を止水ファスナーで構成すると、一応の防水機能を有し、雨天時にも使用できるが、モーターサイクルでは風速が速いので、雨水が止水ファスナーを浸透することを完全には防止できない。そのため、ライダーの身体が濡れ、ライダーが不快に感じるという問題がある。
そこで、本発明は、この問題を解決し、非雨天時には通気機能を有しながら、雨天時の防水機能を向上させた通気部を有する衣服、特にライダー用衣服を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、下記態様を提供する。
(態様1)
開閉可能でありかつ閉じた際に防水性を有する通気部を備える衣服であって、
前記通気部が、ファスナーを備えているとともに、前記ファスナーで開閉自在に構成されている外側部材と、止水ファスナーを備えているとともに、前記止水ファスナーで開閉自在に構成されている内側防水部材とを備えており、
前記衣服の平面視において、前記ファスナーと、止水ファスナーとが、生地方向に離間している、
ことを特徴とする衣服。
態様1によれば、非雨天時には、通気部は、外側部材のファスナーと内側防水部材の止水ファスナーとを開けることで、通気性があり、空気を衣服内に取り入れることができる。雨天時には、通気部は、内側防水部材が具備する止水ファスナーを閉じて防水構造にすることができる。しかし、従来、モーターサイクルなどでは特に前方からの強い風雨が止水ファスナーを通過する恐れがあった。そこで、態様1では、止水ファスナーの外側に外側部材を配置し、外側部材のファスナーを止水ファスナーと生地方向に離間して配置することで、強い風雨が止水ファスナーに直接に当たることを防ぎ、風雨が止水ファスナーを通過することを防ぐ。外側部材のファスナーを通過する雨水は、量は少なくまた勢いも弱いので、ファスナーと生地方向に離間している止水ファスナーまで到達しないか、たとえ止水ファスナーに到達しても、止水ファスナーのもつ高い防水性能によって十分に対応できる。
(態様2)
前記衣服の平面視において、前記ファスナーが、前記止水ファスナーを部分的に囲繞しており、
前記衣服が、前記ファスナーにより区画される前記外側部材から構成される折返し部を備えており、
前記ファスナーを開け、前記折返し部を折り返した際に、前記止水ファスナーを露出させることができる、態様1に記載の衣服。
ファスナーが止水ファスナーを部分的に囲繞するように構成されており、ファスナーを開けて外側部材を折り返すと、折り返したあとに止水ファスナーが衣服の外気側に直接に露出されることができる形状であるので、ファスナーと止水ファスナーとを閉じた際に、止水ファスナーの外側には外側部材があって、雨天時に風圧を受けても、風雨が直接に止水ファスナーに当たることはない。したがって、風雨が止水ファスナーを通過することを防ぐことができる。雨天時に風圧を受けてファスナーを通過する雨水は、強い風圧を受けたままで直接に止水ファスナーに到達しないので、止水ファスナーで十分に対応できる。また、このような形状のファスナーを開けて、止水ファスナーを衣服の外気側に直接に露出させると、止水ファスナーの開口が外気側に直接に露出しているので通気性に優れることができる。
(態様3)
前記折返し部を、前記衣服の着用者が移動する姿勢において、前方からの風の風上側から風下側に向かって折り返すことができる、態様2に記載の衣服。
本発明の衣服は、特にライダー用を意図しているが、ライダーがモーターサイクルに乗車し、運転する姿勢において、前方から強い風圧を受けるので、その風圧を利用してより多くの空気を通気部から取り入れることができれば好ましい。一方、ファスナーを開ける前に止水ファスナーを覆っていた側の外側部材は、止水ファスナーを覆っていなかった側の外側部材と比べて、ファスナーを開けた際に、着用者の身体から外方に突出しやすい。そこで、例えば、ライダーの胸部では、前方からの風は胸部の中央から脇側に向かって流れるので、止水ファスナーを部分的に囲繞する外側部材は、胸部の中央から脇側に向かって開く構造が好ましい。ライダーの前腕や大腿部は、乗車運転姿勢では、胴体から前方に延びる形になるので、その姿勢において、ファスナーを開けた際に止水ファスナーを部分的に囲繞する外側部材が前方からの風の風上側から風下側に向かって開くことが好ましい。ライダー用以外の用途、例えば、スキー用であれば、スキーの姿勢で考えればよい。
(態様4)
前記外側部材及び前記内側防水部材が、対の固定具であって、前記外側部材側の固定具及び前記内側防水部材側の固定具から構成されるものにより相互に固定されるように構成されており、
前記止水ファスナーが直線状であり、平面視において、前記対の固定具は、前記止水ファスナーに対して、前記ファスナーが前記止水ファスナーを囲繞しない側にあり、前記内側防水部材側の固定具は、前記止水ファスナーの長手方向において、前記止水ファスナーの中点と一端部の間にあり、前記外側部材の前記固定具は、前記止水ファスナーの中点から前記一端部側に、前記内側部材の固定具よりも遠くに配置されている、
態様1〜3のいずれか一項に記載の衣服。
止水ファスナーが直線状であるとき、平面視において、外側部材及び内側防水部材が、一対の固定具であって、外側部材側の固定具及び内側防水部材側の固定具から構成されるものにより相互に固定されるように構成されており、その一対の固定具のそれぞれは、止水ファスナーに対して、ファスナーが止水ファスナーを囲繞しない側にあり、内側防水部材側の固定具が、止水ファスナーの長手方向において、止水ファスナーの中点と一端部の間にあり、外側部材側の固定具が、内側防水部材側の固定具よりも、止水ファスナーの中点からその一端部側により遠くにあると、これらの固定具を相互に固定すると、外側部材が内側防水部材を止水ファスナーの中点から端部側の方向に引っ張る力が働き、内側防水部材を持ち上げる方向に作用するので、止水ファスナーによる開口部がより立体的に、より大きく開口することができる。なお、対の固定具は、複数対であってよく、また態様5の対の固定具の一部(又は全部)であってよい。
(態様5)
前記ファスナーが、前記ファスナーを開けた際に、前記止水ファスナーを露出させた状態で、前記外側部材に折返し部を形成できるように構成されており、前記外側部材の前記折返し部を、前記折返し部でない前記外側部材に、又は前記内側防水部材に、固定具で固定できるように構成されている、態様2〜4のいずれか一項に記載の衣服。
ファスナーを開けた際に、外側部材が折返し部を形成することができ、止水ファスナーを露出させた状態で、折返し部を、折返し部でない外側部材に、又は内側防水部材に、固定具で固定できれば、ファスナーを開いた際の折返し部のフラツキを防止でき、また美観上好ましい。外側部材の外側に覆い部材を設けて、折り畳んだ折返し部を覆い部材と外側部材の間に収納すれば、さらに美観上好ましい。
(態様6)
前記外側部材に水抜き用孔を有する、態様1〜5のいずれか一項に記載の衣服。
外側部材の内側に水が溜まると不快であり、また拭き取りや清浄化が必要になるが、水抜き用孔を有していれば、ファスナーを通過した水を外側部材の外部に排出できるので、快適であり、拭き取りや清浄化の作業も軽減される。
(態様7)
前記衣服が上衣であり、前記通気部が前記上衣の胸部及び/又は袖部にある、態様1〜6のいずれか一項に記載の衣服。
通気部が上衣の胸部及び/又は袖部にあると、上衣によって蒸れやすい身体の胸部、腕部、そして肩部、背中に通気できるので、快適である。
(態様8)
前記上衣の脇部及び/又は背中部に、開閉自在であり、閉じると防水構造である排気部を有する、態様7に記載の衣服。
上衣の脇部及び/又は背中部に、開閉自在であり、閉じると防水構造である排気部を有すると、衣服の通気性が向上し、より快適である。
(態様9)
前記排気部は前記衣服の背中部に設けられ、前記排気部は背中外側部材を具備し、前記背中外側部材は、ファスナーで開閉自在であり、かつ腰側端部で折り返して前記衣服の腰部に収納可能である、態様8に記載の衣服。
排気部が衣服の背中部に設けられ、背中外側部材が、ファスナーで開閉自在であり、かつ外側部材の腰側端部で折り返して衣服の腰部に収納可能であると、背中の排気部を大きくできるので通気性に優れ、好適である。
(態様10)
前記排気部は、前記背中外側部材の内側に、メッシュ生地又は通気口を有する生地からなる背中内側部材を含む、態様8又は9に記載の衣服。
排気部が、メッシュ生地又は通気口を有する生地からなる背中内側部材を含むと、防風及び/又は防水と排気(通気)の両方を実現できる。
(態様11)
前記衣服が下衣であり、前記通気部が前記下衣の大腿部にある、態様1〜6のいずれか一項に記載の衣服。
通気部が下衣の大腿部にあると、蒸れやすい身体の大腿部から放熱できるので、快適である。
(態様12)
さらにメッシュ製裏地を有する、態様1〜11のいずれか一項に記載の衣服。
衣服がさらにメッシュ製裏地を有すると、衣服内側の通気性が向上し、着用者は快適である。
(態様13)
モーターサイクルのライダー用衣服である、態様1〜12のいずれか一項に記載の衣服。
本発明の衣服、特に通気部は、蒸れやすいライダー用衣服として開発されたものであり
本発明の衣服は、風圧を強く受けるライダー用衣服として好適である。
本発明によれば、非雨天時には空気取り入れあるいは放熱の通気機能を有する通気部をであって、雨天時には優れた防水機能を発揮して、好ましくは別の雨具を必要としない通気部を有する衣服が提供され、ライダー用、スキー用その他の用途に好適に使用できる。
図1は、本発明の実施態様のライダー用上衣を示す。 図2(a)〜(d)は、本発明の実施態様のライダー用上衣の胸部を示す。 図3(a)(b)は、本発明の実施態様のライダー用上衣の袖部を示す。 図4(a)(b)は、本発明の実施態様のライダー用上衣の背中部を示す。 図5(a)(b)は、本発明の実施態様のライダー用下衣の大腿部を示す。 図6−1(a)(b)は、本発明の別の実施態様のライダー用上衣の胸部を示す。 図6−2(c)(d)は、本発明の別の実施態様のライダー用上衣の胸部を示す。 図7(a)(b)は、本発明の別の実施態様のライダー用上衣の袖部を示す。 図8は、本発明の別の実施態様のライダー用上衣の背中部を示す。 図9(a)(b)は、本発明の別の実施態様のライダー用下衣の大腿部を示す。
本発明の衣服の実施態様について、限定の意図なく、以下に図面を参照して説明する。以下において、衣服及び衣服を構成する部材に関して、着用者の身体側を内側、外気側を外側という。
(第一の実施態様)
第一の実施態様はライダー用であり、ライダー用として説明するが、ライダー用以外のスキーその他のスポーツ用その他の用途にも適用できるものであることが理解されるべきである。以下の実施態様及び図面では、着用者の身体の左側(左胸部、左袖部、左大腿部)に設ける通気部を説明するが、これと対称な通気部を着用者の身体の右側(右胸部、右袖部、右大腿部)にも設けることができる。
図1は、第一の実施態様のライダー用の上衣1の正面図である。上衣1は、中央の前身頃2の胸部の左右に通気部3と、左右の袖部4に通気部5を有する。
(胸部)
図2に、着用者の右胸部の通気部3を含む領域の例を示す。上衣1の外側部材11は、全体が防水生地で構成されていることが好ましい。
図2(a)を参照すると、外側部材11は通気部以外を構成し、外側部材13は通気部を構成する。外側部材11、13はファスナー12を具備する。ファスナー12は、右肩側の上端部12Aから、着用者の身体の中央に向かって延在し、コーナー12Bからは直線12Cとしてほぼ垂直方向に延在し、コーナー12Dから着用者の身体の脇側に向かって延在し、下端部12Eに至る。図2(a)において、ファスナー12は閉じられており、ファスナー12のスライダー(図示せず)は、ファスナー12の特に端部を防水する役割を持つ上側覆い部材14の内側にあり、見えていない。ファスナー12の下端部12Eも、覆い部材15の内側に隠れている。ファスナー12は、開閉自在であり、上端部12Aから下端部12Eに至る線分によって、外側部材13を画定している。ファスナー12を開けると、ファスナー12によって画定される変形矩形状の外側部材13は、ライダーの右脇側に折り返すことができる。
外側部材13は、外側部材13以外の外側部材11と同一の生地で構成しても、外側部材11と異なる生地で構成してもよい。外側部材11及び外側部材13は防水生地であることが好ましい。
図2(b)は、ファスナー12を開けて、外側部材13を少し折り返した状態を示し、外側部材13が、図の左側(ライダーの右脇側)に少し寄せられており、外側部材13の内側にあった内側防水部材17と止水ファスナー18が露出している。内側防水部材17は、防水生地からなる。図2(a)(b)から明らかなように、ファスナー12は、止水ファスナー18を、上端部12Aと下端部12Eを結ぶ線分の部分を除いて、部分的に囲繞している。
内側防水部材17は、少なくともファスナー12を開けて露出する領域にある。例えば、内側防水部材17は、図2(a)を参照すると、覆い部材15の背後にある外側部材13を外側部材11に結合する線分22Aと、ファスナー12の周縁22Bと、線分22Cによって包囲される領域であってよい。しかし、内側防水部材17は、ファスナー12を開けて露出する領域を含んでいれば、上衣1の任意の領域でよい。この実施態様では、ファスナー12の外側部材13と反対側の外側部材11の内側には、内側防水部材17はない。
内側防水部材17はその周縁部を外側部材11に対して防水結合されている。防水結合の手段は知られており、任意である。例えば、縫製した後に生地の裏側の縫い目の上に防水テープを接着剤を使い熱と圧力で貼って、表側の縫い目からの水の浸入を防ぐ、シームシーリング加工であってよい。この態様において、内側防水部材17は、ファスナー12の周縁部を、外側部材13と防水結合されているので、ファスナー12を開けても、外側部材11と内側防水部材17との間に空気が入る隙間(空間)は存在しない。
止水ファスナー18は、通常のファスナーと比べて防水性能が意図的に高められたファスナーであり、典型的には、ファスナーの部品間に隙間が生じないように工夫し、ファスナーを閉じたときにエレメントが樹脂被覆される構造を有するのであり、普通の用途では完全な防水機能を発揮する。止水ファスナー18の構造は限定されない。
止水ファスナー18は、直線状であってよく、ライダーの略身長方向に延在するが、僅かに肩側端部が身体の中央から脇側に寄る方向に傾斜している。止水ファスナー18の寸法、傾斜は、できるだけ多くの空気を取り入れることを主目的とし、外側部材13を含めた取り扱い易さ及び美観などの設計要素に基づいて決めればよい。ライダーの胸部において前方からの風はライダーの胸部の中央から脇側に向かって流れるので、止水ファスナー18は、より多くの風を取り入れるために、ライダーの略身長方向に延在することが好ましい。止水ファスナー18の傾斜は、図2(b)に示すものより大きくてもよく、傾斜方向が逆でもよい。
止水ファスナー18は、ファスナー12と、生地方向に離間して位置する必要がある。生地方向とは、外側部材及び内側防水部材が延在するする方向、すなわち、生地の表面方向をいう。そのため、ファスナー12は、止水ファスナー18のどの部分(両端部を含む)からも距離をおいて、離間して形成されている。非雨天時には、ファスナー12及び止水ファスナー18を開くことで、通気(空気取り入れ)機能を有することができる。一方、雨天時には、ファスナー12及び止水ファスナー18を閉じると、ファスナー12は止水ファスナー18と離間して設けてあるので、止水ファスナー18の外側には外側部材13があり、衣服に当たる風雨が直接に止水ファスナー18に当たることはない。その結果、たとえ風雨がファスナー12を通過しても、ファスナー12を通過した雨水は止水ファスナー18の防水性で十分に内側への侵入を防ぐことができ、着用者の身体が濡れることは防がれる。
ファスナー12を通過する僅かな水は、内側防水部材17があるので問題ではないが、外側部材13の外側に排出させる構造にしてもよい。例えば、外側部材13の下端部に、水抜き16を有してよい。水抜き16は、図2(a)に図示されていないが、外側部材13と外側部材11との縫合部における水抜き用孔(メッシュ構造)であってよい。ファスナー12を通過して外側部材13の内側に侵入した僅かな水は、内側防水部材17の表面を重力によって下方に移動し、水抜き16から外側部材11の外側(外気側)に排出される。
ファスナー12を開いてライダーの右脇側に折り返した外側部材13は、図2(c)に示すように、覆い部材15の内側(裏側)に収納することができる。覆い部材15は美観上好ましいが、なくてもよい。覆い部材15は、ファスナー12の両端部を結ぶ線分側の外側部材13の外側に取り付けられている。覆い部材15の内側(裏側)と、内側防水部材17の対応する位置には、対の固定具(雄雌ボタン)19A,19Bがあり、折り返した外側部材13は、覆い部材15の内側に収納して、これらの固定具19A,19Bを固定し合うと、折り返した外側部材13は覆い部材15の内側に隠れることができる。図2(a)に見られるように、この態様では固定具19A,19Bは2対ある。また、固定具19A,19Bは雌雄ボタンでなく、面ファスナーなどでもよい。
図2(c)を参照すると、止水ファスナー18は開かれている。止水ファスナー18が開いて形成される開口部20の内側(身体側)にはメッシュ生地がある。止水ファスナー18のスライダー18Xを移動させて、ファスナーエレメント同士の係合を解くと、通常は、着用者の胸部の膨らみによって、止水ファスナー18の対を成すテープ及びファスナーエレメントのそれぞれは両側に分離して、開口部20ができる。開口部20が自然にできることは必ずしも必須ではない。止水ファスナー18を開ければ、ライダーに高速で当たる風圧によって、空気は止水ファスナー18の間の開口部から強制的に侵入する。その結果、ライダーの走行時には、止水ファスナー18が開いていれば、開口部20は自然と形成される。
また、図2に示す態様の変形として、外側部材13の内側(裏側)と内側防水部材17の対応する位置に別の対の固定具(例えば雄雌ボタン)を取り付け、開口部を強制的に開かせるように構成してもよい。
内側防水部材17の内側、及び内側防水部材17が存在しない外側部材11の内側には、さらにメッシュ構造のインナーを有することができる。上衣がインナーを有すると、内側防水部材17あるいは外側部材11内側と、ライダーの身体との間に隙間が生じやすいので、通気性が改良され、ライダーの快適さが向上する。また、インナーを有することで、衣服としての着心地も改良される。
図2(d)を参照すると、通気部3の積層構造が示されており、図の上側(上衣の外側)から順に、覆い部材15、外側部材13、内側防水部材17、メッシュ生地のインナー21であり、覆い部材15の内側(裏側)に固定具19Aがあり、これと対応する位置において内側防水部材17に固定具19Bがあり、さらに同じく対応する位置に外側部材13に固定具19Cがある。固定具19Aは固定具19Bとも、固定具19Cとも係合できる。図2(b)(c)を参照して説明したように、固定具19A、19Bによって、外側部材13を収容することができる。固定具19Cは、ファスナー12を閉じたときに、覆い部材15を外側部材13に固定するための固定具である。
(袖部)
図3に着用者の右袖部の通気部5の例を示す。
図3(a)を参照すると、右袖部は外側部材31、33A、33Bを含み、外側部材31は通気部以外を構成し、外側部材33A、33Bは通気部を構成する。外側部材31、33A、33Bは防水生地で構成されていることが好ましい。通気部5の外側部材33A、33Bはファスナー32を具備する。ファスナー32は、ライダーの前腕部の概して長さ方向に延在するが、上腕部側の端部32Aから、ライダーの胴体側に僅かに傾斜してコーナー32Bに至り、そこで折れて直線部32Cとして前腕部の長さ方向に延在し、コーナー32Dで折れて、ライダーの胴体側から遠ざかる方向に折れて、手先側の端部32Eに至る。ファスナー32を開くと、図3(b)に見られるように、内側防水部材34及び止水ファスナー35が露出される。ファスナー32と止水ファスナー35を開くと、それらが形成する開口部を介して、袖部の外側から内側防水部材34の内側、すなわち、着用者の身体側に、通気(空気取り入れ)が可能である。
ファスナー32は、上腕部側の端部32Aと手先側の端部32Eが、いずれも、直線状である止水ファスナー35のほぼ延長線上にあり、コーナー32B及び直線部32Cを含む部分で止水ファスナー35に対してライダーの胴体側に膨らみ、凸状をなす形状である。ファスナー32は、止水ファスナー35の軸線に対して凸状をなす形状であり、ファスナー32は、止水ファスナー35の軸線に対して凸形状の外側部材33Aを画定する。止水ファスナー35は、凸形状の外側部材33Aの内側にあり、ファスナー32と離間して存在する。
ファスナー32は、その両端部を結ぶ線分が止水ファスナー35のほぼ延長線上にあるが、凸状をなす側で止水ファスナー35を部分的に囲繞するように延在する。なお、本発明においては、部分的に囲繞するとは、衣服の平面視において、1)ファスナーが、ファスナーの両端部が止水ファスナーの両端部を結ぶ仮想線の延長線上にあるか又はその延長線より一方の側にあり、ファスナーの中間部が止水ファスナーの上記延長線の他方の側を通り、止水ファスナーと離間している場合のみならず、2)ファスナーが、止水ファスナーの両端部を結ぶ仮想線の延長線より一方の側のみにあって、止水ファスナーと離間していているが、ファスナーを開いた際に止水ファスナーを露出させることができる場合も含む。ファスナーが、止水ファスナーの長手方向の上記仮想延長線よりも、止水ファスナーが部分的に囲繞される側〔図3(a)(b)に示す態様では、外側部材33B側〕のみにある場合、ファスナーの中間部(両端部以外)は止水ファスナー又はその長手方向の仮想延長線に対してファスナーの両端部よりも近くには存在しないことが好ましく、ファスナーの両端部と止水ファスナーの長手方向の仮想延長線との間の距離は、ファスナーを開けた際に止水ファスナーを露出させることができればよく、特に限定されないが、例えば、ファスナーの両端部が、止水ファスナーの仮想延長線に垂直な方向の例えば3cm程度以下の距離にあってよい。ファスナーを開けて形成される外側部材の開口部は、外側部材及び内側防水部材の生地の性質(張り、硬さ)及び相対的取付形態から、ファスナーを閉じたときのファスナーと比べて、より幅が大きく開口することができるので、仮にファスナーを閉じたとき、衣服の平面視で、止水ファスナーの上にファスナーが重なって存在する場合であっても、ファスナーを開けると、外側部材は止水ファスナーを露出させる形で開口を形成することが可能である。
衣服の平面視において、ファスナーがその両端部を結ぶ線分が直線状である止水ファスナーのほぼ延長線上又はその近傍にあると、ファスナーを開けた際に、止水ファスナーを部分的に囲繞していた外側部材が、止水ファスナーを露出させて、止水ファスナーの近くで、内側防水部材から立ち上がるように存在するので、立ち上がっている外側部材によって、風を受け止め、止水ファスナーの開口部に案内できるので、好ましい。上記のように、外側部材及び内側防水部材の生地の性質(張り、硬さ)及び相対的取付形態に依存して、衣服の平面視において、ファスナーの両端部が、その両端部を結ぶ線分が直線状である止水ファスナーの延長線よりも、ファスナーが止水ファスナーを囲繞する側にあっても、止水ファスナーの延長線の近傍であれば、ファスナーを開けた際に、止水ファスナーを露出させることは可能である。
図3(b)を参照すると、内側防水部材34は、ファスナー32よりライダーの胴体側及び胴体から遠ざかる側の両方において袖の長手方向の線分38A(遠ざかる側の線分は図示されていないが、38Dと表記する)と、ファスナー32の両端部より肘側及び手先側において袖の長手方向に対して横断方向の線分38B,38Cとで囲まれる領域にある。内側防水部材34が形成する上記の領域を区画する線分38A、38B,38Cでは、内側防水部材34と外側部材31とを防水結合(縫合)されている。防水結合されている線分38B,38C、特に線分38Cの一部に水抜きを形成してもよい。
ファスナー32を開くと、凸形状である外側部材33Aは、止水ファスナー35に対してライダーの胴体と反対側に開くこと、折り返すことができる。また、外側部材33Aは、止水ファスナー35と線分38Dとの間は結合(閉鎖)がないので、外側部材33Aは、内側防水部材34との間に隙間を形成することができ、開ける前は端部32Aと端部32Eを結ぶ線分は止水ファスナー35と重なっているが、折り返した外側部材33Aは、止水ファスナー35に対してさらに線分38D側に開き、止水ファスナー35を露出させることができるし、止水ファスナー35に対して浮き上がって、凸状の外側部材33A自体の面積より大きい開口を形成することができる。なお、外側部材33Aは、生地に張りがあり、一定の硬さを有しているので、開口部を形成した形状(折り返したり曲がった形状)を一定程度維持することができる。また、折り返えされ、内側防水部材34に対して浮き上がる外側部材33Aは、ライダーがモーターサイクルに乗って走行する際に受ける風をファスナー32が形成する開口内に受け止め、止水ファスナー35が形成する開口部36に案内するように作用する。特に、ファスナー32がこの形状であると、ライダーがモーターサイクルに乗って走行する際に、ハンドルを握っているライダーの前腕に対して、前方からの風は外側部材33Aを開く方向に当たることができる。
止水ファスナー35に対して外側部材33Aと反対側(ライダーの胴体側)の外側部材33Bは、外側部材33Aと同様に、止水ファスナー35と線分38Aとの間は結合(閉鎖)がないので、外側部材33Bは、内側防水部材34との間に隙間を形成することができる。そのため、外側部材33Bは、外側部材33Aと同様に、ファスナー32に沿って内側防水部材34に対して浮き上がり、ファスナー32が形成する開口をより大きくすることができる。外側部材33Bも、生地に張りがあり、一定の硬さを有しているので、開口部を形成した形状(折り返したり曲がった形状)を一定程度維持することができる。外側部材33Bは、止水ファスナー35に対して外壁を形成して、外部空気をその空隙内に受け入れ、特に走行時には、止水ファスナー35による開口部36に外部空気を案内することができる。また、ライダーの前腕は走行時にはほぼ走行方向に延びるが、ハンドルの持ち方やライダーの体形によっては、前方からの風は止水ファスナー35の軸線に沿ったり、あるいは傾いたりする。このようなときに、ファスナー32のどちら側にも開口部が開いていると、風の取り入れに有利である。
図3(b)を参照すると、止水ファスナー35は、ライダーの前腕部の概して長さ方向に延在するが、肘側がライダーの胴体側に僅かに傾斜している。止水ファスナー35は、通気部を形成するものであるから、一定以上の長さを有することが開口面積を大きくするために好ましく、さらに傾斜を有することで、ライダーがモーターサイクルで走行中に正面から来る空気の流れに対して横断方向の成分を含むようにして、止水ファスナー35を開けて形成される開口部に空気が入りやすくすることが好ましい。しかし、止水ファスナー35の傾斜の角度(傾斜はなくてもよい)や傾斜方向は、限定されない。いずれの形状であっても、走行時の高速の空気流は止水ファスナー35を開けて形成される開口部を押し開けて、内部に流入することができる。止水ファスナー35を明けると、開口部36ができ、内側防水部材34の内側にあるメッシュが見える。開口部36を介して空気がラーダーの身体側に送られる。
図3(b)を参照すると、内側防水部材34の外側と、外側部材33Aの内側とに、二対の固定具(例、雌雄ボタン)37A、37Bがある。対の固定具のうち一方の固定具(例、雄ボタン)37Aは2つあり、止水ファスナー35と平行に止水ファスナー35と並んで位置している。対の固定具のうち一方の固定具37Aに対応する他方の固定具(例、雌ボタン)37Bも2つあり、他方の固定具37Bも止水ファスナー35に沿って一方の固定具(例、雄ボタン)37Aの位置と対応する位置にある。外側部材33A及び固定具37Bは、固定具37A、37Bによって固定されると、そこを起点として折れて、内側防水部材34から折れ曲がり、あるいは立ち上がることができ、風に対して壁を形成して、風を開口部36に案内するのに好適である。また、対の固定具37A、37Bは、後述するように、止水ファスナー35の長手方向に位置をずらして設置して、固定具37Aが固定具37Bを持ち上げることにより、止水ファスナー35の立体的な開口を補助するように構成してもよい(図7(a)(b)参照)。このとき、対の固定具37A、37Bは、止水ファスナー35の中点より同じ端部側にあり、固定具37Aの方が固定具37Bよりも、より端部側にある。なお、対の固定具37A、37Bどうしを係合させると、固定具37Aが固定具37Bを持ち上げる力が働くために、外側部材33A及び内側防水部材34が、止水ファスナー35の延長線方向の対の固定具37A、37B側、さらには両方(手先側及び肘側)において相互に連結(防水結合)されていることが好ましい。
本発明の好ましい態様では、止水ファスナーが直線状であり、平面視において、上記の対の固定具が、止水ファスナーに対して、止水ファスナーがファスナーによって囲繞されていない側(図3(a)(b)に示す態様では、外側部材33A側)にあり、内側防水部材側の固定具は、止水ファスナーの長手方向において、止水ファスナーの中点と一端部の間にあり、外側部材の固定具は、止水ファスナーの中点から前記一端部側に、内側部材の固定具よりも遠くに配置されていることで、対の固定具が内側防水部材を持ち上げるように開口部を大きくすることができる。その際、止水ファスナーの長手方向と平行で対の固定具を通る仮想線に対して、ファスナーが交差しないことが好ましい。また、対の固定具と止水ファスナーとの距離はできるだけ近いことが好ましく、対の固定具を止水ファスナーに隣接して設置することが最も好ましい。対の固定具と止水ファスナーとの距離は、持ち上げる力が働けばよく、限定されないが、例えば4cm以下程度であってよい。対の固定具と止水ファスナーとの距離は、止水ファスナーの幅方向中央と、対の固定具が固定する力の中心(例、ボタンの中心)との距離として測定すればよい。
また、図3(b)では見えないが、外側部材33Bの内側にも、例えば、二対の固定具が存在してよい(図7(a)(b)参照)。これらの対の固定具によっても、外側部材33Bが、そこを起点として折れて、内側防水部材34から折れ曲がり、あるいは立ち上がることができ、風に対して壁を形成して、風を開口部36に案内するのに好適である。
内側防水部材34の内側、及び内側防水部材34が存在しない外側部材31内側には、さらにメッシュ構造のインナーを有することができる。上衣がこのようにインナーを有すると、内側防水部材34あるいは外側部材31内側と、ライダーの身体との間に隙間が生じやすいので、通気性が改良され、ライダーの快適さが向上する。また、インナーを有することで、衣服としての着心地も改良される。
(排気部)
図4は、着用者の背中部の排気部を説明する図である。胸部や袖部に形成された通気部から、外側部材及び内側防水部材の内側に取り入れられた空気は、自然の流れとして、ライダーの身体表面に沿って、肩部や脇部を介して背中部へ至り、その際にライダーの胸部、腕部、脇部、肩部、背中部に通気して、蒸れを防ぎ、清涼感を与える。背中部へ至った空気は、背中部に排気部がなければ、上衣の底端部から外部へ排出されることができるが、背中部に排気部を設けると、空気の流れを促進することができる。また上衣の背中部を開放すれば、ライダーの背中部の蒸れを防止することもできる。
上衣1の背中外側部材41、42は、背中外側部材41が排気部以外を構成し、外側部材42は排気部を構成するが、防水生地で構成されていることが好ましい。背中部の排気部は、覆い部材45の内側にあるファスナー43Aと,ファスナー43Bで開閉自在である背中外側部材42と、背中外側部材の内側にあるメッシュ生地の背中内側部材47によって構成される。
背中外側部材42は、上端部(肩側)をファスナー43A、左右(両脇側)をファスナー43Bで画定される逆さ台形状であり、ライダーの身長方向に対して垂直な方向の幅が、上端部においてやや広く下端部に向かって狭くなっている。ファスナー43Bは、上端部(肩側)から下端部(腰側)に向かって開くことができる。ファスナー43Aは、左右のどちらか一方から他方まで開いて、外側部材を背中外側部材41から完全に分離することができるファスナーである。したがって、背中外側部材42は、ファスナー43A,43Bを開けると、下端部(腰側)で折り返すことができる布巾を成しており、背中部の大部分を露出させることが可能である。
ファスナー43Aは、覆い部材45で覆われ、覆い部材45は固定具46A,46Bで外側部材と係合されることにより、雨水に対する防水構造にされている。ファスナー43Bは、ファスナー43Bの内側には防水生地の当て布が配置されるが、止水ファスナーであることが好ましい。
上端部(肩側)のファスナー43Aは閉じたままで、左右のファスナー43Bを開ければ、左右のファスナー43Bに沿って開口部が形成されるので、その開口部を利用して排気することが可能である。
図4(b)を参照すると、背中外側部材42が、ファスナー43A,43Bを開けて、その下端部で折り返されて、外側部材の腰部48の内側に収納された状態が示されている。ファスナー43A,43Bを開けて背中外側部材42を背中から外すと、背中に大きな開口部が形成される。背中外側部材42を外して形成される開口部にはメッシュ生地の背中内側部材47が存在するので、通気部3から取り入れられた空気は、ライダーの身体に沿って流れて、ライダーの背中に至り、背中の開口部から排出されることができる。
排気部を有する背中部においても、メッシュ生地の背中内側部材47及び背中外側部材41内側には、さらにメッシュ構造のインナーを有することができる。インナーを有することで、空気の流通性とともに、衣服としての着心地も改良される。
排気口は、背中部以外に脇下部や肩部などに形成されてもよい。
(脚部/大腿部)
図5は、着用者の右脚の大腿部に通気部を含む下衣6の例を示す側面図である。
図5(a)を参照すると、下衣6において、外側部材51は通気部以外を構成し、外側部材53A,53Bは通気部を構成する。外側部材51,53A,53Bは、防水生地で構成されていることが好ましい。通気部の外側部材53A,53Bはファスナー52を具備する。ファスナー52は、ライダーの大腿部の概して長さ方向に延在するが、腰側の端部52Aから、ライダーの前方に向かって傾斜して直線状に延在し、コーナー52Bで折れて、再び直線状に延在して、膝側の端部52Cに至る。ファスナー52を開くと、袖部の通気部で説明したのと同様の理由から、図3(b)に見られるように、その開口部に内側防水部材54及び止水ファスナー55が露出されることができる。
ファスナー52が画定する外側部材53Aは、凸状の略三角形であるから、外側部材53Aの内側に配置される止水ファスナー55は、凸状の略三角形の内部にあって、生地方向においてファスナー52と離間して存在することができ、二重防水構造が実現される。
図5(b)を参照すると、内側防水部材54は、ファスナー52を含む領域にあり、ファスナー52と同じ方向に延在する線分58A,58Dと、ファスナー52を横断する方向の線分58B,58Cとで囲まれる領域にある。内側防水部材54が形成する上記の領域を区画する線分58A〜58Dに沿って、内側防水部材54と外側部材51は防水結合(縫合)されている。防水結合されている線分58B,58C、特に58Cの一部に水抜きを形成してもよい。
図5(a)を参照すると、ファスナー52は、腰側の端部52Aと膝側の端部52Cが、止水ファスナー55のほぼ延長線上にあり、止水ファスナー55に対してライダーの後方側に膨らみ、凸状をなす形状である。ファスナー52を開くと、凸形状である外側部材53Aが外側部材51から立ち上がり又は浮き上がり、空気の流れを受けて空気を止水ファスナー55が形成する開口部に案内することができる。なお、外側部材53Aは、生地に張りがあり、一定の硬さを有しているので、開口部を形成した形状(立ち上がり又は浮き上がった形状)を一定程度維持することができる。ライダーがモーターサイクルに乗って走行する際に、ファスナー52がこの形状であると、ライダーの大腿部に対して、前方からの風は外側部材53Aを開く方向に当たることができる。
図5(b)を参照すると、内側防水部材54の外側と、外側部材53Aの内側とに、二対の固定具(例、雌雄ボタン)57A、57Bがある。対の固定具57A、57Bのうち一方の固定具(例、雄ボタン)57Aは2つあり、止水ファスナー55とほぼ平行な線分上に位置する。この一方の固定具57Aに対応する他方の固定具(例、雌ボタン)57Bも2つあり、固定具57Bも止水ファスナー55に沿って固定具57Aとほぼ同じ線分上にある。しかし、二対の固定具のうち少なくとも一対において、固定具57Aと固定具57Bの位置は、係合させていない状態において、相互に対応する位置にはなく、位置が止水ファスナー55の方向にズレている。外側部材53Aの固定具57Aは、止水ファスナー55の中点からの位置が、内側防水部材54の固定具57Bよりも、止水ファスナー55の端部側に寄った位置にある。この端部側にズレた外側部材53Aの固定具57Aを、内側防水部材54の固定具57Bと係合させると、固定具57Aは固定具57Bを引っ張るように作用する。その結果、内側防水部材54も固定具57Bとともに引っ張られ、外側部材53A側が、外側部材53B側に対して引っ張られるので、開口部が立体的で広くなり、空気が止水ファスナー55による開口部を介して、内側防水部材54の内側に入り易くなる。なお、対の固定具57A、57Bどうしを係合させると、固定具57Aが固定具57Bを持ち上げる力が働くために、外側部材53A及び内側防水部材54は、止水ファスナー55の延長線方向の両方(腰側及び膝側)において相互に連結(防水結合)されていることが好ましい。
止水ファスナー55に対して外側部材53Aと反対側の外側部材53Bは、内側防水部材54に対してファスナー52に沿って固定されていない。外側部材53Bは、ファスナー52に沿って内側防水部材54に対して固定されていないので、内側防水部材54との間に隙間を形成することができ、止水ファスナー55をより多く露出させることができ、また空気を受け入れることができる。したがって、外側部材53Bは、外側部材53Aと同様に、内側防水部材54に対して立ち上がるあるいは浮き上がる構造をとることができ、その内側に止水ファスナー55はないが、止水ファスナー55をより露出させるように機能するので、また特に走行時には止水ファスナー55の開口部に外部空気を案内するように機能することができる。
図5(b)を参照すると、止水ファスナー55は、ライダーの大腿部の概して長さ方向に延在するが、腰側がライダーの後側に傾斜している。止水ファスナー55は、通気部を形成するものであるから、一定以上の長さを有することが開口面積を大きくするために好ましく、さらに傾斜を有することで、ライダーがモーターサイクルで走行中に正面から来る空気の流れに対して横断方向の成分を含むようにして、止水ファスナー55を開けて形成される開口部に空気が入りやすくすることが好ましい。しかし、止水ファスナー55の傾斜の角度(傾斜はなくてもよい)や傾斜方向は、限定されない。いずれの形状であっても、走行時の高速の空気流は止水ファスナー55を開けて形成される開口部から放熱することができる。
内側防水部材54の内側、及び内側防水部材54が存在しない外側部材51内側には、さらにメッシュ構造のインナーを有することができる。下衣がこのようなインナーを有すると、内側防水部材54あるいは外側部材51内側と、ライダーの身体との間に隙間が生じやすいので、通気性が改良され、ライダーの快適さが向上する。また、インナーを有することで、衣服としての着心地も改良される。
第一の実施態様の通気部の二重防水構造によれば、雨天時に雨水がライダーの身体を濡らすことを防止できるので、従来の通気部を有する衣類のようにさらに外側に雨具を着用しなくても、十分使用できる。第一の実施態様では、本発明が教示する二重防水構造の通気部を上衣の胸部と袖部に形成したが、通気部は胸部と袖部の一方だけでも、あるいはその他の部位に形成してもよい。
(他の実施態様)
(胸部通気口の他の例)
図6−1及び図6−2は、ライダー用上衣の胸部右側の通気部の別の態様を模式的に示す。この実施態様では、図6−1(a)を参照すると、ファスナー12−2は、閉じられており、その上端部12A−2が着用者の肩中央付近にあり、上側覆い部材14−2で覆われている。ファスナー12−2は、上端部12A−2から着用者の身体の中央に向かって延在し、コーナー12B−2から直線12C−2としてほぼ垂直方向に延在し、下端部12D−2に至る。この実施態様では、内側防水部材17−2の形状は、図2とほぼ同じであり、線分22A−2,22B−2,22C−2で囲まれた部分であるが、ファスナー12−2の下端部12D−2が、直線12C−2の末端で終わり、さらに脇側に屈曲していない点で図2と異なる。
ファスナー12−2を開けると、外側部材13−2は上端部12A−2と下端部12D−2を結ぶ線分を折り返し線として脇側方向に折り返すことができ、折り返される部分の形状は、身体の中央に向かって凸型に変形した略三角形である。図6−1(b)に、ファスナー12−2を開けて、外側部材13−2を上端部12A−2及び下端部12D−2を結ぶ線分で折り返して、内側防水部材17−2及び止水ファスナー18−2を露出させた様子を示す。止水ファスナー18−2は直線状である。この態様では、上端部12A−2及び下端部12D−2を結ぶ線分は、平面視で、止水ファスナー18−2のほぼ延長線上にあるが、止水ファスナー18−2よりもライダーの右脇側にあるので、外側部材13−2を上記線分で折り返すと、止水ファスナー18−2は自然と露出する。
この態様では、第一の態様と同様に、ファスナー12−2の外側部材13−2と反対側(ライダーの身体中央側)は、内側防水部材17−2はファスナー12−2に沿って外側部材11−2と防水結合されている。ファスナー12−2を開けても、外側部材11−2と内側防水部材17−2の間に隙間が形成されることはなく、外側部材11−2の側に開口が広がることはない。
外側部材13−2は、内側に取付け片24−2を有する。外側部材13−2を折り返し、取付け片24−2の固定具23A−2を、外側部材13−2より外側にある外側部材11−2の固定具23B−2と係合させると、外側部材13−2を外側部材11−2に固定することができる。
図6−2(c)を参照すると、内側防水部材17−2は、止水ファスナー18−2の線分とほぼ平行な線分上に2個の固定具25B−2を有し、これらと対応して外側部材13−2の内側に2個の固定具25A−2がある。固定具25B−2と固定具25A−2は対をなして、お互いに結合されることができる。固定具25A−2は、固定具25B−2と対応して、止水ファスナー18−2の線分上にあるが、この線分上の位置は対応していない。固定具25A−2の位置は、固定具25B−2の位置と比べて、止水ファスナー18−2の中点から端部側にズレている。図6−2(c)では、紙面上の下の固定具25A−2が対応する固定具25B−2と大きくズレているが、紙面上の上の固定具25A−2は対応する固定具25B−2に対してズレは小さいかズレはない。このように、外側部材13−2側の固定具25A−2の位置が、固定具25B−2の位置より、止水ファスナー18−2の中点からの端部側にズレていると、固定具25A−2を固定具25B−2と係合したとき、固定具25A−2が固定具25B−2を引っ張り、持ち上げる力が働く。その結果、止水ファスナー18−2が形成する開口部において、固定具25B−2がある側の内側防水部材17−2が、反対側の内側防水部材17−2から持ち上げられて、開口部が広がるので、空気が開口部の内部に入り易くなる。
図6−2(d)に、止水ファスナー18−2を開けて、固定具25A−2及び固定具25B−2を係合したときの様子を示すが、固定具25A−2及び25B−2がある側の内側防水部材17−2が、止水ファスナー18−2の反対側の内側防水部材17−2より持ち上げられる。ただし、図6−2(d)では、取付け片24−2及び固定具23A−2を用いて、折り返した外側部材13−2を、止水ファスナー18−2からより遠くにある固定具23B−2に固定することによって、固定具25A−2及び25B−2がある側の内側防水部材17−2が、より大きく引っ張られ、開口部がより大きくされている。
この実施態様の胸部通気取り込み口は、その他は第一の実施態様で説明したと同様であることができる。なお、図6−1(a)を参照すると、ファスナー12−2の下端部の下に水抜きを有してよい。
(袖部の他の例)
図7(a)(b)は、袖部の空気取り入れ構造の変形例を示し、外側部材を強制的に大きく広げた状態を示す。
この変形例は、第一の実施態様と基本的に同様である。外側部材32A−2及び内側防水部材34A−2は、図3におけるように、止水ファスナー35−2の手先側及び肘側で、衣服本体(外側部材)に固定されている。しかし、図7(a)を参照すると、この変形例では、止水ファスナー35−2に対して、ライダーの前腕の胴体から遠い側にある固定具37A−2と固定具37B−2の対の固定具の取付け位置が、止水ファスナー35−2の長手方向にズレている。固定具37A−2は、凸状の外側部材33A−2に取り付けられたものである。固定具37A−2と固定具37B−2は二対あるが、肘に近い側の一対の固定具37A−2、37B−2の取付け位置が、止水ファスナー35−2の軸線方向にズレている。止水ファスナー35−2の中点に対して、外側部材の固定具37A−2の方が、内側防水部材34A−2の固定具37B−2よりも、同じ端部側において、より端部側に寄っている。
図7(b)を参照すると、外側部材32A−2の固定具37A−2と内側防水部材34A−2の固定具37B−2を係合させると、外側部材33A−2が内側防水部材34A−2を引っ張る力、持ち上げる力が働くので、止水ファスナー35−2を開けて形成する開口部に、広がり、また立体的な隙間が生じる。その結果、空気を開口部内に取り入れやすくなる。図7(b)に、止水ファスナー35−2を開けて、固定具37A−2と固定具37B−2を係合した様子を示す。なお、対の固定具37A−2、37B−2どうしを係合させると、固定具37A−2が固定具37B−2を持ち上げる力が働くために、外側部材33A−2及び内側防水部材34A−2は、止水ファスナー35−2の延長線方向の両方(手先側及び肘側)において相互に連結(防水結合)されていることが好ましい。
また、図7(a)を参照すると、止水ファスナー35−2に対してライダーの前腕の胴体側にも、対の固定具37A−3、37B−3があるが、こちらの対の固定具37A−3、37B−3の取付け位置は、止水ファスナー35−2の長手方向にズレていない。そのため、固定具37A−2及び37B−2がある側の内側防水部材34A−2は持ち上げられる一方、固定具37A−3及び37B−3がある側の内側防水部材34B−2は持ち上げられる力ないので、両者の間に立体的な隙間ができる。
(背中部の排気口の他の例)
図8は、背中部の排気口の変形例を示す。この変形例は、第一の実施態様と基本的に同様であるが、背中外側部材42−2の内側の内側部材47−2がメッシュ生地ではない点で異なる。
図8を参照すると、上端部のファスナー43A−2と左右のファスナー43B−2を開けて、背中外側部材42−2を腰部で折り返した様子が示されている。背中外側部材42−2の内側の背中内側部材47−2は、背中内側部材47−2の周囲縁に沿って左右及び下側に通気口(図を示す)を有する。これらの通気口は、背中内側部材47−4の中央をくり抜き、くり抜いた部分にくり抜いた部分より少し大きい生地47−3を当て、くり抜かれた生地47−4と背中内側部材47−3とを重ねて、その重なりの間に隙間(図8に矢印で示した通気口)を形成して空気が流通できるようにして、形成することができる。重なりの間の隙間、すなわち、通気口を形成するには、くり抜かれた生地47−4と当てる生地47−3の重複部分の一部(例えば、図8の47−5)だけを縫合すればよい。
(脚部/大腿部の例)
図9(a)(b)は、下衣の脚部/大腿部の通気部の変形例を示す。この変形例では、外側部材53A−2を画定するファスナー52−2を開けると、その内側には防水生地ではなく、直接にメッシュ生地59がある。下衣ではライダーの大腿部身体にフィットしたものがあり、そのような場合には、二重防水構造でなくても、外側部材の一重防止水構造でもよい場合がある。
外側部材53−2は、メッシュ生地59を露出させた状態で、外側部材53−2の凸部を折り畳み、外側部材53−2の内側に取り付けた固定具57A−2及び57B−2によって、小さくして固定することができる。図9(a)は、外側部材53A−2を広げて、外側部材53A−2の内側の固定具57A−2と、内側生地53A−3の固定具57B−2を示し、図9(b)は、固定具57A−2と固定具57B−2を係合して外側部材53A−2を固定した状態を示す。
本発明を、図面を参照して、実施態様を用いて説明したが、本発明はこれらの図面及び実施態様に限定されない。
1:上衣
2:前身頃
3:胸部の通気部
4:袖部
5:袖部の通気部
6:下衣
11,11−2:外側部材
12,12−2:ファスナー
13,13−2:外側部材
14:上側覆い部材
15:覆い部材
16:水抜き
17,17−2:内側防水部材
18,18−2:止水ファスナー
19A,19B,19C:固定具
20:開口部
21:インナー
25A,25B,25A−2,25B−2:固定具
31,31−2:外側部材
32,32−2: ファスナー
33A,33A−2:外側部材
34,34−2:内側防水部材
35,35−2:止水ファスナー
36:開口部
37A,37B,37A−2,37B−2,37A−3,37B−3:固定具
41、42,42−2:背中外側部材
43A,43B:ファスナー
45:覆い部材
46A,46B:固定具
47、47−2:背中内側部材
51,51−2:外側部材
52,52−2:ファスナー
53A,53A−2:外側部材
53A−3:内側生地
54:内側防水部材
55:止水ファスナー
56A,56B:固定具
59:メッシュ生地

Claims (13)

  1. 開閉可能でありかつ閉じた際に防水性を有する通気部を備える衣服であって、
    前記通気部が、ファスナーを備えているとともに、前記ファスナーで開閉自在に構成されている外側部材と、止水ファスナーを備えているとともに、前記止水ファスナーで開閉自在に構成されている内側防水部材とを備えており、
    前記衣服の平面視において、前記ファスナーと、前記止水ファスナーとが、生地方向に離間している、
    ことを特徴とする衣服。
  2. 前記衣服の平面視において、前記ファスナーが、前記止水ファスナーを部分的に囲繞しており、
    前記衣服が、前記ファスナーにより区画される前記外側部材から構成される折返し部を備えており、
    前記ファスナーを開け、前記折返し部を折り返した際に、前記止水ファスナーを露出させることができる、請求項1に記載の衣服。
  3. 前記折返し部を、前記衣服の着用者が移動する姿勢において、前方からの風の風上側から風下側に向かって折り返すことができる、請求項2に記載の衣服。
  4. 前記外側部材及び前記内側防水部材が、対の固定具であって、前記外側部材側の固定具及び前記内側防水部材側の固定具から構成されるものにより相互に固定されるように構成されており、
    前記止水ファスナーが直線状であり、平面視において、前記対の固定具は、前記止水ファスナーに対して、前記ファスナーが前記止水ファスナーを囲繞しない側にあり、前記内側防水部材側の固定具は、前記止水ファスナーの長手方向において、前記止水ファスナーの中点と一端部の間にあり、前記外側部材の前記固定具は、前記止水ファスナーの中点から前記一端部側に、前記内側部材の固定具よりも遠くに配置されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の衣服。
  5. 前記ファスナーが、前記ファスナーを開けた際に、前記止水ファスナーを露出させた状態で、前記外側部材に折返し部を形成できるように構成されており、前記外側部材の前記折返し部を、前記折返し部でない前記外側部材に、又は前記内側防水部材に、固定具で固定できるように構成されている、請求項2〜4のいずれか一項に記載の衣服。
  6. 前記外側部材に水抜き用孔を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の衣服。
  7. 前記衣服が上衣であり、前記通気部が前記上衣の胸部及び/又は袖部にある、請求項1〜6のいずれか一項に記載の衣服。
  8. 前記上衣の脇部及び/又は背中部に、開閉自在であり、閉じると防水構造である排気部を有する、請求項7に記載の衣服。
  9. 前記排気部は前記衣服の背中部に設けられ、前記排気部は背中外側部材を具備し、前記背中外側部材は、ファスナーで開閉自在であり、かつ腰側端部で折り返して前記衣服の腰部に収納可能である、請求項8に記載の衣服。
  10. 前記排気部は、前記背中外側部材の内側に、メッシュ生地又は通気口を有する生地からなる背中内側部材を含む、請求項8又は9に記載の衣服。
  11. 前記衣服が下衣であり、前記通気部が前記下衣の大腿部にある、請求項1〜6のいずれか一項に記載の衣服。
  12. さらにメッシュ製裏地を有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の衣服。
  13. モーターサイクルのライダー用衣服である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の衣服。
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